JP2004240637A - パスワード認証システム - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな設備投資や運用の費用をかけずに、簡単かつ迅速にセキュリティ性の高いパスワードを発行し、確実に本人認証を行うことができる。
【解決手段】インターネット10に接続し、利用者IDを入力してログイン用ワンタイムパスワードの問合せを認証サーバー5に行う携帯電話1と、携帯電話番号と利用者IDが認証データベース6に登録されているか照合を行い、一致した場合のみ、そのワンタイムパスワードを携帯画面14に送信する認証サーバー5と、インターネット10経由で認証システムログイン画面を起動して、利用者IDと携帯電話1で得たログイン用ワンタイムパスワードを入力するパソコン2やPDA3などの端末装置とからなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット及びイントラネット、サーバーのシステムに接続する際に携帯電話を使って本人認証を行う、ワンタイムパスワードによるパスワード認証システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネット及びイントラネット、サーバーのシステムに接続する際には、セキュリティとして接続を許可される本人以外の者が不正接続を行う事が出来ないように厳密な本人認証を行う必要がある。
【0003】
現在は本人認証方式において、最も広く用いられているのは利用者IDの登録と、パスワードの発行である。理由はハードウェアの導入が不要で、コストがかからず、汎用性が高いからである。
【0004】
パスワードの他に、本人認証の手段としてICカード、セキュアカード、指紋、網膜等の読み取り装置等の認証方式もあるが、ハードウェアの導入と運用に費用がかかること、汎用性が低い等の理由から一部の限られたサービスでしか導入されていないのが現状である。
【0005】
しかし、利用者IDとパスワードを盗まれてしまうと、いとも簡単に不正接続を許す結果となってしまう。
【0006】
そこで、一度しか使えないパスワード、つまりワンタイムパスワードを使う方法が考えられた。しかしワンタイムパスワードを生成するためにはトークンと呼ばれるパスワード生成装置を持つ必要があり、そのためシステムを利用するユーザーにトークンを配布しなければならないという手間とコストがかかった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−278929号公報
【0008】
前記特許文献1では、ワンタイムパスワード生成モジュール、その配布システム及び配布方法、携帯端末、ワンタイムパスワード管理サーバ、ウェブサーバ、プログラム、プログラムを記録した記録媒体であり、ワンタイムパスワード作成モジュールを携帯電話やノート型パソコン、パームトップ型パソコンへダウンロードすることにより、トークンの配布の手間を省き、ネットワークに接続することなくオフラインでワンタイムパスワードを生成するというシステムが考案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの方法では、ワンタイムパスワード作成モジュールが格納された携帯端末そのものを盗まれた場合、パスワードがすぐに作られるため、盗難イコールパスワードの流出という危険な状態に陥る。
【0010】
パスワードは接続の度に入力するものであるから、簡単で覚え易く、忘れにくいものにするため自宅の電話番号や誕生日など、個人情報から推測し易いパスワードを設定する人も多い。それがパスワードの盗難をいっそう容易にし易くする一因にもなっている。
【0011】
本発明は前記従来例の不都合を解消し、新たな設備投資や運用の費用をかけずに、簡単かつ迅速にセキュリティ性の高いパスワードを発行し、確実に本人認証を行うことができるパスワード認証システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、インターネットに接続し、利用者IDを入力してログイン用ワンタイムパスワードの問合せを認証サーバーに行う携帯電話と、携帯電話番号と利用者IDが認証データベースに登録されているか照合を行い、一致した場合のみ、そのワンタイムパスワードを携帯画面に送信する認証サーバーと、インターネット経由で認証システムログイン画面を起動して、利用者IDと携帯電話で得たログイン用ワンタイムパスワードを入力する端末装置とからなり、認証サーバーは前記端末装置からの入力を受け、認証データベースに保存されているID、ログイン用ワンタイムパスワードと一致した場合のみシステム用利用メニューを起動し、不一致の場合はエラーとして終了することを要旨とするものである。
【0013】
第2に、認証サーバーは前回パスワードを発行した時間より一定時間を経過した場合は独自のアルゴリズムで新たなパスワードを生成すること、第3に、独自のアルゴリズムは、データベースサーバー上で日時を種(ランダムシード)とした、ランダムのパスワード文字列を特定の時間サイクルで生成し続け、これからワンタイムパスワードを得るパスワード生成ロジックによること、第4に、前回パスワードを基準にし、文字コードをスライドさせるロジックで暗号化を行うことを要旨とするものである。
【0014】
請求項1記載の本発明によれば、利用者は自分が利用したいシステムへ接続するためのパスワード発行を求めるため、登録された携帯電話で認証サーバーに接続し、自分の利用者IDを送信する。認証サーバーはあらかじめ登録された携帯電話番号と利用者IDを照合し、一致する場合にはワンタイムパスワードを生成し、利用者の携帯電話へ返信する。
【0015】
このように、利用者は自分が利用したいシステムへ接続するためには、自分のIDと携帯電話番号が認証サーバーに登録されていること、ワンタイムパスワードの発行を求める携帯電話を所持していること、通知されたワンタイムパスワードを入力することという3つの条件を満たす事が必要になり、他人にパスワードを盗まれたり、推測されるリスクを大幅に減らす事が出来る。
【0016】
請求項2〜4記載の本発明によれば、前記作用に加えて、また、前回パスワードを発行した時間より一定時間を経過した場合は独自のアルゴリズムで新たなパスワードを生成するため、より、他人にパスワードを盗まれたり、推測されるリスクを減らし、安全性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明のパスワード認証システムの1実施形態を示すもので、システムログインの流れを示す説明図、図2はシステム全体の説明図である。
【0018】
図中4は認証センターであり、通常のインターネット10で周知なようにプロバイダーとして、クライアントに対してHTMLなどの情報を提供することを目的とするWWWサーバー19、第三者からの不正侵入をできる限り遮断するために、外部ネットワークと内部ネットワークの中間に設置される門番としての役割を有するF/W(ファイアウォールサーバー)20、ルーター21、クライアントからの指示に従い、情報を検索したり書込みや情報の管理を行うためのデーターベースサーバー(図示せず)、クライアントからの要求にもとづいて電子メールを送信し、届いた電子メールを保管してクライアントからの照会があったときに引き渡すという、一般の手紙で考えるならば郵便局に相当する働きをするサーバーであるメールサーバー23、集線装置であるハブ22を有する。
【0019】
一方、利用企業23では、F/W20、ルーター21があり、図示の例でパソコン(パーソナルコンピュータ)2が端末としてラン(LAN)で複数接続されている。
【0020】
このようなシステムで、本発明は認証センター4に認証サーバー5による認証データベース6を設置した。
【0021】
図中1は利用企業11側で使用する携帯電話であり、また、前記パソコン2と同等なものとして、自宅に置くモバイル型パソコン2や外出先で使用するモバイル型パソコン2やPDA3などがある。
【0022】
前記携帯電話1は、インターネット10に接続し、利用者IDを入力してログイン用ワンタイムパスワードの問合せを認証サーバー5に行うものである。
【0023】
認証サーバー5は、携帯電話1の携帯電話番号と利用者IDが認証データベース6に登録されているか照合を行い、一致した場合のみ、そのワンタイムパスワードを携帯電話1に送信し、その携帯画面に表示する。また、この認証サーバー5は、前記端末器としてのパソコン2やPDA3などからの入力を受け、その際のIDを入力してログイン用ワンタイムパスワードが認証データベース6に保存されているID、ログイン用ワンタイムパスワードと一致した場合のみシステム用利用メニューを起動し、不一致の場合はエラーとして終了するものである。
【0024】
次に使用法について説明する。まず、利用者は自分が所持している携帯電話1を使って電話をかけ、インターネット10に接続して、インターネット10経由で認証データベース6の認証サーバー5に接続させる。そして、携帯電話1により利用者IDを入力して認証データベース6に対してパスワードの問合せを行う。
【0025】
これに対して認証サーバー5は前記携帯電話1の携帯電話番号や利用者IDが認証データベース6に登録されているかを照合する。
【0026】
かかる認証サーバー5の認証時は利用者IDと携帯電話1の固有ID(固有ID特定不能時は電話番号等)により個体識別を行う。照合の結果、一致した場合は、これをキーにして次の方法でワンタイムパスワードを生成する。
【0027】
前回接続時間より、一定時間経過していたら、独自のアルゴリズムで新しいワンタイムパスワードを生成する。かかる独自のアルゴリズムとは、データベースサーバー上で日時を種(ランダムシード)とした、ランダムのパスワード文字列を特定の時間サイクルで生成し続け、これからワンタイムパスワードを得るパスワード生成ロジックによるものである。
【0028】
さらに、暗号化は前回パスワードを基準にし、文字コードをスライドさせるロジックで行う。
【0029】
図3に示すように、このようにして携帯電話1を用いての本人認識(利用者ID17)とワンタイムパスワード18の作成を終えると、認証サーバー5は今回のログイン用ワンタイムパスワード18を利用者の携帯電話1に送信し、携帯電話画面14に表示する。
【0030】
利用者は、パソコン2やPDA3等の端末よりインターネット経由でシステムログイン画面15を起動して、利用者IDと前記携帯電話1の携帯電話画面14に表示されたワンタイムパスワード18を手動もしくは携帯電話1からパソコン2に送信することによって入力する。
【0031】
認証サーバー5は、パソコン2やPDA3等の端末からのシステムへのログイン要求に対して、認証データベース6に保存されている利用者ID17と、送信したワンタイムパスワード18が一致した場合のみシステム利用メニュー16を起動する。不一致の場合はエラーとして終了する。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のパスワード認証システムは、新たな設備投資や運用の費用をかけずに、簡単かつ迅速にセキュリティ性の高いパスワードを発行し、確実に本人認証を行うことができるものである。
【0033】
とくに、認証確認のためのパスワード発行は携帯電話を用いて行うため、IDとパスワードの両方を盗まれても、ワンタイムパスワードを発行する通信を行うためには、その携帯電話番号と利用者IDの組み合わせが一致する必要があり、利用者IDやパスワードといった情報は目に見えないため、盗難されたことに気づきにくいが、携帯電話は目に見えるものであるため盗難・紛失が一目瞭然であり、携帯電話サービスをストップすることによってパスワード発行を行うための通信を防ぐ事が出来る。
【0034】
また、導入するハードウェアとしては、現代人のほとんどが持っていると言っても過言ではない携帯電話を用いるため、導入費がかからず、通信費のみでシステムを利用することができる。
【0035】
さらに、パスワードは一定時間が経過すると無効になるため、万が一パスワードが盗まれたとしても被害を最小限に抑える事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパスワード認証システムの1実施形態を示すシステムログインの流れを示す説明図である。
【図2】本発明のパスワード認証システムの1実施形態を示すシステム全体の説明図である。
【図3】本発明のパスワード認証システムの1実施形態を示すログインイメージ図である。
【符号の説明】
1…携帯電話 2…パソコン
3…PDA 4…認証センター
5…認証サーバー 6…認証データベース
7…基幹業務データベース 8…情報系データベース
9…GW系データベース 10…インターネット
11…利用企業 12…自宅
13…外出先 14…携帯電話画面
15…システムログイン画面 16…システム利用メニュー
17…利用者ID 18…ワンタイムパスワード
19…WWWサーバー
20…F/W(ファイアウォールサーバー)
21…ルーター 22…ハブ
23…メールサーバー

Claims (4)

  1. インターネットに接続し、利用者IDを入力してログイン用ワンタイムパスワードの問合せを認証サーバーに行う携帯電話と、携帯電話番号と利用者IDが認証データベースに登録されているか照合を行い、一致した場合のみ、そのワンタイムパスワードを携帯画面に送信する認証サーバーと、インターネット経由で認証システムログイン画面を起動して、利用者IDと携帯電話で得たログイン用ワンタイムパスワードを入力する端末装置とからなり、認証サーバーは前記端末装置からの入力を受け、認証データベースに保存されているID、ログイン用ワンタイムパスワードと一致した場合のみシステム用利用メニューを起動し、不一致の場合はエラーとして終了することを特徴としたパスワード認証システム。
  2. 認証サーバーは前回パスワードを発行した時間より一定時間を経過した場合は独自のアルゴリズムで新たなパスワードを生成する請求項1記載のパスワード認証システム。
  3. 独自のアルゴリズムは、データベースサーバー上で日時を種(ランダムシード)とした、ランダムのパスワード文字列を特定の時間サイクルで生成し続け、これからワンタイムパスワードを得るパスワード生成ロジックによる請求項2記載のパスワード認証システム。
  4. 前回パスワードを基準にし、文字コードをスライドさせるロジックで暗号化を行う請求項2または請求項3記載のパスワード認証システム。
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