JP2004240249A - Optical switch and method of inspecting optical switch - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロマシニング技術で作成される静電駆動型の光スイッチに関し、特に、フレクチュア部の破損検出を容易に行うことが可能な光スイッチ及びその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイクロミラーが取り付けられた可動電極板を静電力によって可動させ、入射した光ビームが、このマイクロミラーで反射するか否かによって、その出射系統の切り替えを行う光スイッチが提唱されている。
図14は、このような従来の光スイッチ100の構成を例示した図である。なおここで、図14の(a)は、光スイッチ100の平面図を例示した図であり、図14の(b)は、(a)におけるG−G’断面図を例示した図である。
図14の(b)に例示するように、光スイッチ100は、上電極基板101と固定電極基板140とが張り合わされることによって構成されている。図14に例示するように、上電極基板101は、四角形の可動電極板120の各辺が、フレクチュア部131〜134を介し、その外周側に位置する枠状体の外縁部110と結合されることにより構成されている。ここで、フレクチュア部131〜134は、その中心に貫通孔131a〜134aを有する中空の枠状体であり、その一端は、結合部131c〜134cを介して可動電極板120と、他端を結合部131b〜134b、アンカー部111〜114を介して外縁部110と、それぞれ機械的に結合されている。また、可動電極板120の固定電極基板140側と反対の面には、入射された光ビームを反射するマイクロミラー121が設けられる。
【0003】
そして、この光スイッチ100の周囲には、光スイッチ1に光ビーム160を入射させる出射側光ファイバ151、この出射側光ファイバ151から入射された光ビーム160のマイクロミラー121による反射光161を受光する入射側光ファイバ153、及び出射側光ファイバ151から入射された光ビーム160を直接受光する入射側光ファイバ152が配置され、可動電極板120の可動により、出射側光ファイバ151から入射された光ビーム160を、反射光161として入射側光ファイバ153に入射させるか、直接入射側光ファイバ152に入射させるかの切り替え(スイッチング)を行う構成となっている。
具体的には、通常状態では、マイクロミラー121は、出射側光ファイバ151から入射した光ビーム160の光路上に位置し(図14(b))、この光ビーム160は、このマイクロミラー121で反射された反射光161として、入射側光ファイバ153に入射される。一方、可動電極板120と固定電極基板140との間に所定の電圧が印加された場合、これによって、可動電極板120と固定電極基板140との間には静電力が発生し、その引力によって、可動電極板120はマイクロミラー121とともに、図14の(b)に示すF方向に移動することとなる。このマイクロミラー121の移動により、このマイクロミラー121は、光ビーム160の光路から同図に示すF方向に外れ、光ビーム160はマイクロミラー121で反射されることなく、入射側光ファイバ152に直接入射することになる。
【0004】
以上のように、光ビーム160の出射系統のスイッチングは、可動電極板120を可動させることにより行われるが、この可動電極板120と外縁部110との接点であるフレクチュア部131に破損部があった場合、この可動電極板120の可動が適切に行われず、このスイッチング機能そのものに致命的な障害をもたらすことになる。そのため、光スイッチ100の製造時においてフレクチュア部131に破損が生じた場合、その破損部を有する光スイッチ100を検査によって選別し、取り除いておかなければならない。
しかし、従来の光スイッチ100では、製造時におけるフレクチュア部131の破損検出は、目視によって行われることが一般的であり、その検査時間、検査コストの低減が十分に図れないといった課題があった。
そのため、例えば、特許文献1では、フレクチュア部の上表面に圧電素子を成膜形成し、圧電素子に発生する電圧を検出する構成を具備する光スイッチが提唱されている。この構成では、可動電極板の動きに伴うフレクチュア部の変形状況をフレクチュア部上に形成された圧電素子に発生する電圧により確認することができるため、この電圧を測定することにより、フレクチュア部の破損を検出することができる。その結果、目視によってフレクチュア部の破損を検出するといった煩わしい作業を行う必要がなくなる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−352676公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1において提唱されているフレクチュア部の破損検出は、可動電極板を可動させつつ、この圧電素子の出力電圧を測定し、その出力電圧の違いによってフレクチュア部の破損を検知するものである。従って、この光スイッチでは、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階においてフレクチュア部の破損を検出することができない。
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階において、フレクチュア部の破損を容易に検出することが可能な光スイッチを提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階において、フレクチュア部の破損を容易に検出することが可能な光スイッチの検査方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明では上記課題を解決するために、フレクチュア部に、フレクチュア部と、フレクチュア部を固定電極基板へ結合する外縁部と、を渡る部分を有する導体配線を成膜形成する。この導体配線は、少なくとも、フレクチュア部と外縁部とを渡る部分の導通検知が可能な構成とされており、この導電配線の導通探知を行うことにより、フレクチュア部の破損検出を行う。つまり、フレクチュア部が破損していない場合、そこに形成された導体配線も断線しておらず、導通することになるため、この導通を確認することにより、フレクチュア部が破損していないことを判断することができる。一方、フレクチュア部が破損していた場合、その破損に伴ってこの導体配線も断線するため、この導体配線の導通がないことを確認することにより、フレクチュア部が破損していることを判断することができる。そして、この様な検査方法は、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階でも実現可能な方法である。
また、フレクチュア部と外縁部との結合部分の破損は、特に可動電極板の可動に悪影響を与えるものである。従って、このように、フレクチュア部と外縁部とを渡る部分の導通検知を行うことにより、この結合部分の破損を的確に発見することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この実施の形態における光スイッチ1の構成を例示した平面図である。また、図2の(a)は、図1におけるA−A’断面図の例示であり、(b)は、図1における部分Bの拡大平面図の例示である。さらに、図1及び図2の(a)に例示するように、この例の光スイッチ1は、固定電極基板10と上電極基板20とによって構成されており、図3の(a)は、この固定電極基板10の平面図を例示している。さらにまた、図3の(b)は、図3の(a)におけるC−C’断面図を、(c)は、D−D’断面図を、それぞれ例示している。以下、これらの図を参照しつつ、この例の光スイッチ1の構成を説明する。
【0009】
図3に例示するように、この例の固定電極基板10は、半導体層である単結晶シリコン(Si)層10bの両面に、絶縁膜である酸化シリコン(SiO2)膜10a、10cが形成された四角形の板である。
図3の(a)、(b)に例示するように、固定電極基板10の片面側表面における1つの角付近には、酸化シリコン膜10aが除去された四角形の領域が設けられ、この四角形の領域には、クロム(Cr)膜をベースに金(Au)膜を成膜した2層構造膜である電極パッド11が形成されている。図3の(b)に例示するように、この電極パッド11は、単結晶シリコン層10bと電気的に接続されており、この電極パッド11を介し、単結晶シリコン層10bに電圧が印加される構成となっている。また、図3の(a)、(c)に例示するように、この電極パッド11が形成されている面と同一の面には、例えば、立法体状に突起した複数の電極突起部12が形成されている。
【0010】
一方、図1及び図2の(a)に例示するように、この例の上電極基板20は、まず、単結晶シリコン層20bの両面に酸化シリコン膜20a、20cが構成された四角形の板の中央部を四角形にエッチング除去した中空の枠状体である外縁部21を具備している。そして、この例の外縁部21は、その外周側の一辺が、固定電極基板10のある一辺の長さとほぼ一致するように構成されており、この長さが一致する辺が相互に重なりあうように、この固定電極基板10の電極突起部12形成面側と、熱硬化樹脂等によって絶縁接着される。なお、後述のように、この外縁部21は、フレクチュア部23、24を固定電極基板10へ結合する役割を果たすこととなる。
そして、この外縁部21の固定電極基板10と反対の面側には、半導体膜である単結晶シリコン薄膜20dが形成されており、この単結晶シリコン薄膜20dをパターン成形することにより、可動電極板22、フレクチュア部23、24等が構成されている。
【0011】
この例の可動電極板22は、四角形の板であり、その固定電極基板10側と反対の面には、絶縁膜である酸化シリコン膜20ec、20edを介し、4つのマイクロミラー22a〜22dが構成されている。この例のマイクロミラー22a〜22dは、可動電極板22と垂直に構成された感光性樹脂からなる板の表面にクロム膜と金膜とを成膜した鏡である。この例の場合、マイクロミラー22aは、外縁部21の一辺(辺縁部21a)と45°の角度をなすように構成され、マイクロミラー22cは、マイクロミラー22aとなす内角が90°で、なおかつ、これらの内角側を上述の辺縁部21aに向けた状態で構成される。また、マイクロミラー22bは、辺縁部21aと対向する外縁部21の一辺である辺縁部21bと45°の角度をなすように構成され、マイクロミラー22dは、マイクロミラー22bとなす内角が90°で、なおかつ、これらの内角側を上述の辺縁部21bに向けた状態で構成される。
また、図1に例示するように、この例のフレクチュア部23、24は、四角形の板の中央に四角形の貫通孔23d、24dを設けた枠状体である。フレクチュア部23における一辺の中央部は、帯状の結合部23cを介して可動電極板22の一辺の中央部に結合され、さらに、フレクチュア部23の他端側の一辺の中央部は、帯状の結合部23bを介し、外縁部21の内周側の一辺の中央部と結合されている。同様に、フレクチュア部24における一辺の中央部は、帯状の結合部24cを介して可動電極板22の一辺の中央部に結合され、さらに、フレクチュア部24の他端側の一辺の中央部は、帯状の結合部24bを介し、外縁部21の内周側の一辺の中央部と結合されている。
【0012】
このフレクチュア部23、24には、導体配線23a、24aが成膜形成されている。この例の導体配線23a、24aは、フレクチュア部23、24と、外縁部21とを渡る部分(導体配線24aの場合を例にとると、図2(b)に示す渡り部24ac、24adが該当)を有しており、この導体配線23a、24aは、少なくとも、このフレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分の導通検知が可能な構成とされている。この部分に位置する結合部23b、24b及びそれらと外縁部21との結合部分は、可動電極板22の可動時において最も撓み量が大きい部分であり、当該部分の破損は、光スイッチ1のスイッチング機能に最も大きな影響を与える。そのため、このように導体配線23a、24aを、フレクチュア部23、24と、外縁部21とを渡るように形成し、この部分の破損を検出できるようにしておくことは望ましい。
また、図1に例示するように、導体配線23a、24aは、フレクチュア部23、24から、結合部23b、24b及び外縁部21にかけて、2本以上延長形成されていることが望ましい。これにより、結合部23b、24bが破損しても、その破損部が導体配線23a、24aにまで達していないことにより、その破損を検出できないという不具合を、導体配線が1本のみ形成されている場合に比べ低減させることができるからである。なお、ここで、導体配線23a、24aが2本以上延長形成されているとは、図1のように、フレクチュア部23、24から結合部23b、24b、及び外縁部21と渡る部分を、1つながりの導体配線23a、24aが、それぞれ、2回以上通過するように配置形成されている場合の他、2本以上の独立した導体配線が、同様の部分を通過するように形成されている場合をも含む。
【0013】
また、この例では、図1及び図2(b)に例示するように、導体配線23a、24aは、フレクチュア部23、24の固定電極基板10側と反対の面の表面に形成される。そして、導体配線23aは、その一端を外縁部21の表面に配し、そのまま結合部23bからフレクチュア部23に渡り、さらにフレクチュア部23の枠状部分に沿ってフレクチュア部23を略1周して再び結合部23bに達し、それから結合部23bを渡って、他端を外縁部21の表面に配するように1つながりに形成される。同様に、導体配線24aは、その一端を外縁部21の表面に配し、そのまま結合部24bからフレクチュア部24に渡り、さらにフレクチュア部24の枠状部分に沿ってフレクチュア部24を略1周して再び結合部24bに達し、それから結合部24bを渡って、他端を外縁部21の表面に配するように1つながりに形成される。なお、導体配線23a、24aは、途中で自分自身と重なり合い、短絡することがないよう構成されなければならない。短絡した導体配線23a、24aでは、フレクチュア部23、24の破損によって導体配線23a、24aが断線した場合であっても、その短絡部によって導体配線23a、24aが導通し、当該破損を検知することが不可能になるからである。また、図2の(a)に例示するように、導体配線23a、24aは、絶縁膜である酸化シリコン膜20ea、20ebを介してフレクチュア部23、24に構成される。フレクチュア部23、24は単結晶シリコン層であり、導体配線23a、24aがフレクチュア部23、24と接触したのでは、上述のように導体配線23a、24a自身によって短絡した場合と同様の問題が生じるからである。
【0014】
また、導体配線23a、24aの材料としては、導電性が高い物質であれば特に制限がないが、マイクロミラー22a〜22d、及び以下に述べる電極パッド21c、21dと同一材質、同一膜厚の膜構成(例えば、クロム膜ベースに金膜を成膜した2層構造膜)とすることが望ましい。この場合、導体配線23a、24aを、マイクロミラー22a〜22d、及び電極パッド21c、21dと同一の成膜工程において成膜することができるからである。その結果、特に新たな製造工程を設けることなく、導体配線23a、24aを生成することが可能となる。なお、導体配線23a、24aは、例えば、線幅3〜7μm程度、膜厚3000〜5000Å程度で構成されることが望ましい。
また、図1及び図2の(a)に例示するように、外縁部21の向かい合う1組の辺縁部における各中央部付近の単結晶シリコン薄膜20d上には、四角形の電極パッド21c、21dが形成されている。この電極パッド21c、21dは、例えば、クロム膜をベースに金膜を成膜した2層構造膜であり、上電極基板20に所定の電位を印加するために用いられる電極として機能する。
次に、このように構成される光スイッチ1のフレクチュア部23、24の破損を検出する検査方法について説明する。
【0015】
この例の検査方法では、導体配線23a、24aの導通検知を行い、この導体配線23、24の導通が無かった場合に、該フレクチュア部23、24が破損している旨の判断を行う。つまり、フレクチュア部23、24が破損していない場合、そこに形成された導体配線23a、24aも断線しておらず、その導体配線23a、24aの導通することとなるため、この導通を確認することにより、フレクチュア部23、24が破損していないことを判断することができる。一方、フレクチュア部23、24が破損していた場合、その破損に伴ってこの導体配線23a、24aも断線するため、この導体配線の導通がないことを確認することにより、フレクチュア部23、24が破損していることを判断することができる。なお、この例では、結合部23b、24bにも同様に導体配線23a、24aが形成されているため、この同様な導通確認により、結合部23b、24bの破損をも検出することができる。
なお、この導通検査は、少なくとも、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分の導通を検知できるように行われることが望ましい。前述のように、この部分に位置する結合部23b、24b及びそれらと外縁部21との結合部分は、光スイッチ1のスイッチング機能に最も大きな影響を与える部分であり、この部分の破損を検出することが重要だからである。
この例の導体配線23a、24aの導通確認は、導体配線23a、24aの2箇所以上にプローブを押し当て、このプローブによって導体配線23a、24aの電気抵抗を測定することにより行う。そして、測定した電気抵抗が無限大であった場合、その導体配線23a、24aが形成されているフレクチュア部23、24、結合部23b、24bに破損が生じているものと判断する。
【0016】
また、このプローブの導体配線23a、24aへの接触位置は、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分の導通を検知できるような位置とすることが望ましいが、さらに、導体配線23a、24a全体の断線を検出できるよう、例えば、導体配線23a、24aの末端部分とすることが望ましい。例えば、導体配線24aの導通確認のためには、図2の(b)に例示する末端部24aaと末端部24abに、それぞれプローブを接触させることが望ましい。
また、導体配線23a、24aの末端部分にプローブを接触させるのではなく、各導体配線23a、24aを所定の領域にグループ分けし、この各領域の両端にプローブを接触させ、各領域の導通を独立に測定する構成としてもよい。これにより、導体配線23a、24aの断線部分をより限定して特定でき、ひいては、フレクチュア部23、24等の破損部分をより限定して特定することができる。例えば、導体配線24を、末端部24aaと中間部241cとで挟まれる第1の領域と、末端部24abと中間部241cとで挟まれる第2の領域とにグループ分けし、末端部24aaと中間部241cとにプローブを接触させて当該第1の領域の導通を測定し、末端部24abと中間部241cとにプローブを接触させて当該第2の領域の導通を測定することにより、フレクチュア部24等の破損が第1の領域側で生じているのか、第2の領域側で生じているのかを限定して特定することが可能となる。
【0017】
また、電気抵抗の測定方法としては、一組のプローブ(電気抵抗測定を行う領域の両端にそれぞれ配置される2本のプローブ)を、導通確認を行う導体配線23a、24aへ順次接触させつつ、その電気抵抗を測定していく構成としてもよく、電気抵抗を測定する領域にそれぞれ対応した複数組のプローブを導体配線23a、24aに接触させ、その測定を行うこととしてもよい。
なお、この導体配線23a、24aの導通測定は、図1のように光スイッチ1が構成されてから行ってもよいし、光スイッチ1が構成される前、例えば、上電極基板20が構成された時点で行われることとしてもよい。また、後述のように、この例の上電極基板20は、半導体ウエーハに複数の上電極基板20を形成し、これをダイシングによって切断分離することによって構成されるが、このダイシングによる分割前のウエーハの段階で、この導体配線23a、24aの導通測定を行うこととしてもよい。これにより、当該測定時における上電極基板20の取扱いが容易になり、検査時間の短縮、検査コストの低減を図ることができる。特に、複数組のプローブを用い、このウエーハ段階の各上電極基板20の測定を行うこととすれば、その効果はより絶大なものとなる。
【0018】
次に、この形態の例における光スイッチ1のスイッチング動作について概説する。
図4は、電極パッド11、21c、21dに電圧が印加されていない状態での光スイッチ1の様子を例示した図である。ここで(a)は、この状態での光スイッチ1の平面図を、(b)は(a)におけるE−E’断面図を例示している。また、図5は、電極パッド11、21c、21dに電圧が印加された状態での光スイッチ1の様子を例示した図である。ここで(a)は、この状態での光スイッチ1の平面図を、(b)は(a)におけるF−F’断面図を例示している。
図4及び図5に例示するように、光スイッチ1の周囲には、レンズ51〜54が配置されている。ここでレンズ51、53はそれぞれ同一直線上に配置され、レンズ52、54もそれぞれ同一直線上に配置される、さらに、レンズ51、53を結ぶ直線と、レンズ52、54を結ぶ直線とは、相互に平行に配置される。
まず、図4に例示するように、電極パッド11、21c、21dに電圧が印加されていない状態で、レンズ51、54から光スイッチ1に、光ビーム61、62がそれぞれ入射した場合、各光ビーム61、62は、マイクロミラー22a、22c、或いはマイクロミラー22d、22bで反射され、レンズ52、53にそれぞれ入射する。
【0019】
一方、図5に例示するように、電極パッド11、21c、21dに電圧が印加された状態では、可動電極板22は、固定電極基板10との静電力によって、マイクロミラー22a〜22dとともに、固定電極基板10側へ移動し、このマイクロミラー22a〜22dは、光ビーム61、62の光路から外れる。そのため、レンズ51、54から光スイッチ1に、光ビーム61、62がそれぞれ入射した場合であっても、各光ビーム61、62は、マイクロミラー22a〜22dで反射されず、直接、レンズ53、52にそれぞれ入射される。
このように、この光スイッチ1は、電極パッド11、21c、21dへ電圧を印加するか否かによって、入射した光ビーム61、62の出射系統を切り替える。なお、前述のように固定電極基板10には電極突起部12が設けられているため、電極パッド11、21c、21dへの電極印加時であっても、可動電極板22の前面が固定電極基板10に接することはない。これにより、電極パッド11、21c、21dへ電圧印加をオフにした際に、可動電極板22が図4に例示した定常状態に戻る反応速度を向上させている。
次に、この形態における光スイッチ1の製造方法について説明する。
図6〜図8は、この形態における光スイッチ1の上電極基板20の製造工程を説明するための断面図である。なお、これらの断面図は、図1におけるA−A’断面部分を示している。以下、これらの図に従い、上電極基板20の製造工程を説明していく。
【0020】
〔工程1〕
まず、例えば、単結晶シリコン層20bの両面に酸化シリコン膜20a、20cが形成され、さらに、この酸化シリコン膜20aの単結晶シリコン層20bと反対の面に単結晶シリコン薄膜20dが、例えば200〜300μm程度の厚みで構成されたSOI(Silicon On Insulator)基板を準備する(図6の(a))。なお、このSOI基板は、例えば、直径200mmのプライムウエーハ、エピタキシャルウエーハ等の半導体ウエーハである。また、以下では、簡略化のため1つの上電極基板20が生成されていく様子を説明していくが、実際は、この半導体ウエーハ中に、複数の上電極基板20に対応する、複数組のフレクチュア部23、24、可動電極板22、マイクロミラー22a〜22d、及び外縁部21等が同時に生成されていくことになる。
【0021】
〔工程2〕
次に、例えば、このSOI基板を高速回転させつつ、当該SOI基板の単結晶シリコン薄膜20d表面にフォトレジスタを均一に塗布し、これを露光機によって露光させることにより、塗付されたフォトレジスタを可動電極板22、フレクチュア部23、24、接合部23b、23c、24b、24c、外縁部21、及び電極パッド21c、21dの形状にパターニングする。
次に、例えば、ドライエッチング或いはウエットエッチングにより、このパターニングされたフォトレジスタを有するSOI基板のエッチングを行い、アッシングによってフォトレジスタを除去することにより、可動電極板22、フレクチュア部23、24、接合部23b、23c、24b、24c、及び外縁部21の形状にパターニングされた単結晶シリコン薄膜20dが構成される(図6の(b))。
【0022】
〔工程3〕
その後、例えば、工程2でパターニングされたSOI基板を高温の酸化炉に入れ、酸素ガス或いはスチーム雰囲気中で化学反応させることによりSOI基板全体に、例えば1μm程度の厚みの酸化シリコン膜を生成する(熱酸化)。これにより、この例では、パターニングされた単結晶シリコン薄膜20d表面全体が1μm程度の厚みの酸化シリコン膜20eによって覆われ、さらに酸化シリコン膜20cの膜厚が1μm程度増加することとなる(図6の(c))。
〔工程4〕
次に、例えば、工程2と同様な手順を用い、フッ酸によってエッチングを行い、酸化シリコン膜20eの電極パッド21c、21d形成部分(電極パッド形成部20ea、20eb)、及び酸化シリコン膜20cにおける外縁部21の中空部形成部分(中空部20cb)を除去する(図7の(a))。
〔工程5〕
次に、例えば、この基板を高速回転させつつ、感光性樹脂を、酸化シリコン膜20e、及び工程4で酸化シリコン膜20eが除去された部分に位置する単結晶シリコン薄膜20d全体に、例えば、100〜200μm程度の均一な厚みで塗付する。そして、この感光性樹脂を露光することにより、当該感光性樹脂をマイクロミラー22a〜22dの形状にパターニングしたミラーパターン22fa、22fbが形成される(図7の(b))。
【0023】
〔工程6〕
次に、例えば、スパッタリング等のPVD(Physical Vapor Deposition)法等により、当該基板のミラーパターン20fa、20fb形成面側一面に、クロム膜、及び金膜を順次堆積させ、クロム膜ベースに金膜が形成された2層構造膜である金・クロム膜20gを、3000〜5000Å程度の膜厚で形成する(図7の(c))。
なお、この例の場合、本工程において形成された金・クロム膜20gは、後の工程により、電極パッド21c、21d、マイクロミラー22a〜22d及び導体配線23a、24aとしてパターニングされることとなる。このように、導体配線23a、24aを、電極パッド21c、21d、及びマイクロミラー22a〜22dとともに成膜することにより、導体配線23a、24aを有しない従来の光スイッチと比べ、工程数を増加させることなく、導体配線23a、24aを有する光スイッチ1を構成することができる。そのため、製造時間、製造コストについても、原則、従来の光スイッチよりも増加することはない。
【0024】
〔工程7〕
次のこの工程では、工程2と同様な手順を用い、金・クロム膜20gをエッチングし、電極パッド21c、21d、導体配線23a、24a、及びマイクロミラー22a〜22dをパターン構成する。つまり、電極パッド21c、21d、導体配線23a、24a、及び工程5においてマイクロミラー22a〜22dの形状にパターニングされた感光性樹脂の表面を覆う金・クロム膜20gのみを残して、この金・クロム膜20gをエッチングする(図8の(a))。
〔工程8〕
次に、例えば、酸化シリコン膜20cをマスクとし、水酸化カリウム(KOH)によるエッチングによって、単結晶シリコン層20bの中空部20caを除去する(図8の(b))。このエッチングは、酸化シリコン膜20aに達する深さにまで行われ、この中空部20caの除去により、枠形状の外縁部21が形作られることとなる。
【0025】
〔工程9〕
次に、例えば、フッ酸によって基板のエッチバックを行い、可動電極板22、フレクチュア部23、24、結合部23b、23c、24b、24cの周囲、及び貫通孔23d、24d内部の酸化シリコン膜20a、20eを除去する(図8の(c))。これにより、酸化シリコン膜20a、20e除去前には、この酸化シリコン膜20a、20eを介して結合していた可動電極板22、フレクチュア部23、24、結合部23b、23c、24b、24cが独立し、図1に例示したように、可動電極板22が、結合部23c、24cのみを介して、フレクチュア部23、24とそれぞれ結合し、フレクチュア部23、24が、結合部23b、24aのみを介して外縁部21とそれぞれ結合される構成となる。また、貫通孔23d、24dの酸化シリコン膜20eが除去されることによって、フレクチュア部23、24が中空の枠状体となり、このフレクチュア部23、24の柔軟性が向上する。これにより、可動電極板22の可動がスムーズに行えるようになる。
このように、酸化シリコン膜20a、20eが除去されると、例えば、前述したように、ウエーハ状態のまま、導体配線23a、24aの導通検査が行われ、不良品に所定のマーキング等を施したのち、ダイシングによって個々の上電極基板20ごとに切り分けられることとなる。
【0026】
次に、固定電極基板10の製造工程について説明する。
図9〜図11は、この形態における光スイッチ1の固定電極基板10の製造工程を説明するための断面図である。なお、図9、図10の(a)〜(c)、及び図11の(a)、(b)は、図3の(a)におけるD−D’断面部分を、図9、図10の(d)〜(f)、及び図11の(c)、(d)は、図3の(a)におけるC−C’断面部分を、それぞれ示している。以下、これらの図に従い、固定電極基板10の製造工程を説明していく。
〔工程11〕
例えばまず、単結晶シリコン層10bの両面に酸化シリコン膜10a、10cが形成された酸化膜付単結晶シリコン基板を準備する(図9の(a)、(d))。なお、この酸化膜付単結晶シリコン基板は、例えば、直径200mmのプライムウエーハ、エピタキシャルウエーハ等の半導体ウエーハである。また、以下では、簡略化のため1つの固定電極基板10が生成されていく様子を説明していくが、実際は、この半導体ウエーハ中に複数の固定電極基板10が同時に生成されていくことになる。
【0027】
〔工程12〕
次に、例えば、前述の工程2と同様な手順により、フッ酸によるエッチングを行い、単結晶シリコン層10bの片面側に位置する酸化シリコン膜10aを、電極突起部12の形状(図3の(a))にパターニングする。具体的には、複数の同形の四角形が、基板中央部にマトリックス状に配列された酸化シリコン膜10aパターンを形成する(図9(b)、(e))。
〔工程13〕
次に、工程12で形成された酸化シリコン膜10aパターンをマスクとして、エッチングを行い、このパターン部に角柱の突起部10baを形成する(図9の(c)、(f))。
〔工程14〕
その後、例えば、フッ酸によってエッチバックを行い、酸化シリコン膜10aを除去する(図10の(a)、(d))。
〔工程15〕
次に、例えば、前述の工程3と同様な手順により、基板全体を酸化させ、基板の突起部10ba形成面に酸化シリコン膜10dを、その反対の面に参加シリコン膜10eを形成する(図10の(b)、(e))。
〔工程16〕
次に、例えば、前述の工程2と同様な手順により、フッ酸によるエッチングを行い、電極パッド11形成部となる電極パッド部10daの酸化シリコン膜10dを除去する(図10の(c)、(f))。
【0028】
〔工程17〕
その後、例えば、前述した工程6と同様な方法により、金・クロム膜10fを、基板の電極パッド部10da側一面に成膜する(図11の(a)、(c))。なお、金・クロム膜10fの膜厚は、例えば、3000〜5000Å程度が望ましい。
〔工程18〕
そして、例えば、前述の工程2と同様な手順により、エッチングによって、電極パッド部10da以外の金・クロム膜10fを除去し、電極パッド部10daに電極パッド11が形成されるとともに、電極突起部12が表面に現れる(図11の(b)、(d))。
このように生成された固定電極基板10は、例えば、ダイシングによって、個々の固定電極基板10ごとに切り分けられる。そして、このように生成された固定電極基板10と前述の上電極基板20とは、図1及び図2の(a)のように、固定電極基板10の電極突起部12と、上電極基板20のマイクロミラー22a〜22dの形成面と反対の面とが向かい合うように貼り合わせられて光スイッチ1が完成する。
このように、この形態の例では、フレクチュア部23、24に、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分を有する導体配線23a、24aを成膜形成し、当該導体配線23a、24aを、少なくとも、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分の導通検知が可能な構成とすることとしたため、この導体配線23a、24aの導通を検査することにより、フレクチュア部23、24の破損を容易に検出することができる。特に、導通の確認のみによってフレクチュア部23、24の破損を検出するため、光スイッチ1の可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階でも当該破損を容易に検出することができる。その結果、ウエーハ段階での破損検出も可能となるため、検査時間、コスト、人員等の削減も可能となる。
【0029】
また、この形態の例では、フレクチュア部23、24に、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡るように、導体配線23a、24aを形成しているため、可動電極板22の可動時において最も撓み量が大きく、光スイッチ1のスイッチング機能に最も大きな影響を与える結合部23b、24b及び結合部23b、24bと外縁部21との境目の破損検出を適切に行うことが可能となる。
さらに、この形態の例では、導体配線23a、24aを、フレクチュア部から、結合部23b、24b及び外縁部21にかけて、2本以上延長形成することとしたため、結合部23b、24bが破損しても、その破損部が導体配線23a、24aにまで達していないことにより、その破損を検出できないという不具合を、導体配線が1本のみ形成されている場合に比べ低減させることができる。これにより、光スイッチ1のスイッチング機能に最も大きな影響を与える結合部23b、24b及び結合部23b、24bと外縁部21との境目の破損を、より正確に検出することが可能となる。
【0030】
また、この形態の例では、導体配線23a、24aを、可動電極板22に電位を与える電極パッド21c、21dと同一材質、同一膜厚に構成することとしたため、導体配線23a、24aを、電極パッド21c、21dと同一工程で成膜することができる。その結果、従来の光スイッチに比べて特に工程数を増やすことなく、導体配線23a、24aを有する光スイッチ1を構成することができる。そのため、従来の光スイッチに比べ、製造時間やコストが大きくなることはない。
さらに、この形態の例では、導体配線23a、24a中、少なくとも、フレクチュア部23、24と外縁部21とを渡る部分の導通検知を行い、該導体配線23a、24aの導通が無かった場合に、該フレクチュア部23、24が破損している旨の判断を行うこととしたため、光スイッチ1の可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階でも、光スイッチ1のスイッチング特性に重大な影響を与える部分の破損検出を容易に行うことができる。
また、導体配線23b、24bの導通検知を、ウエーハ分割前に行うことにより、検査時の取扱いが容易になり、検査時間、コスト、人員等の削減も可能となる。
【0031】
なお、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、この形態では、導体配線23a、24aを図1に例示したように構成することとしたが、図12に例示する光スイッチ70のように導体配線71、72を構成することとしてもよい。この場合、導体配線71は、その末端部71aを外縁部71の表面に配し、そのまま結合部23bからフレクチュア部23に渡り、さらにフレクチュア部23の枠状部分に沿ってフレクチュア部23を時計周りに略半周して結合部23cに達するように形成される。そして、導体配線71は、そこから結合部23cと可動電極板22との境界部分を通過したところで180°折り返され、結合部23cを通じてフレクチュア部23まで形成される。そして、そのまま、フレクチュア部23の枠状部分に沿って時計回りに略半周して結合部23bに達し、そこから結合部23bに沿って外縁部21に渡り、末端部71bが外縁部21表面に配置形成される。同様に、導体配線72は、その末端部72aを外縁部21の表面に配し、そのまま結合部24bからフレクチュア部24に渡り、さらにフレクチュア部24の枠状部分に沿ってフレクチュア部24を時計周りに略半周して結合部24cに達するように形成される。そして、導体配線72は、そこから結合部24cと可動電極板22との境界部分を通過したところで180°折り返され、結合部24cを通じてフレクチュア部24まで形成され、そのままフレクチュア部24を時計回りに略半周して結合部24bに達する。そして、そこから結合部24bに沿って外縁部21に渡るように形成され、その末端部72bを外縁部21表面に配置する。
【0032】
このように導体配線71を形成することにより、結合部23c、24c及び結合部23c、24cと可動電極板22との境界部分での破損をも用意に検出することが可能となる。
また、図13に例示する光スイッチ80のように、一つながりの導体配線81を構成することとしてもよい。この場合、導体配線81は、その末端部81aを外縁部21の表面に配し、そのまま結合部23bからフレクチュア部23に渡り、さらにフレクチュア部23の枠状部分に沿ってフレクチュア部23を時計周りに略半周して結合部23cに達するように形成される。そして、導体配線81は、そこから結合部23cを通り、可動電極板22を通って結合部24cまで達し、さらに結合部24cを渡った後、フレクチュア部24を時計回りに略半周して結合部24bに達し、その結合部24bを通って外縁部21まで通じ、そこで180°折り返された後、再び結合部24bを介してフレクチュア部24まで形成される。そして、そのままフレクチュア部24を時計回りに略半周して結合部24cに達し、その結合部24c及び可動電極板22を通って結合部23cまで形成され、そこから結合部23cを通じてフレクチュア部23に渡る。さらに、そこから、フレクチュア部23を時計周りに略半周し、結合部23bを通じて、末端部81bが外縁部21上に配置されるように形成される。
【0033】
このように導体配線81を形成することにより、末端部81a、81bにプローブを押し当てた導体配線81の導通検知によって、フレクチュア部23、24、結合分23b、23c、24b、24c、外縁部21と結合分23b、23cとの境界部分、結合分23c、24cと可動電極板22との境界部分、及び可動電極板22の破損検出を一度に行うことが可能となる。
さらに、この形態の例では、導体配線23a、23bをフレクチュア部23、24の固定電極基板10側と反対の面に構成することとしたが、導体配線23a、23bを、フレクチュア部23、24の固定電極基板10側の面に構成することとしてもよい。また、導体配線23a、23bの一部が基板表面に露出しないように導体配線23a、23bを構成することとしてもよい。ただし、この場合であっても、導通確認用のプローブの接点となる2点以上の箇所において、導体配線23a、23bが表面に露出されていなければならない。また、図12及び図13に例示した構成においても、導体配線71、72、81は、固定電極基板10の面側に構成することとしても、その反対面側に構成することとしてもよい。さらに、導体配線71、72、81の一部が表面に露出しないようにこれらを構成し、プローブの接点となる2点以上の露出部を設ける構成としてもよい。
また、導体配線23a、23b、71、72、81を、フレクチュア部23、24、結合部23b、23c、24b、24cの少なくとも一部において、それらの両面に設ける構成としてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光スイッチでは、フレクチュア部に、該フレクチュア部と外縁部とを渡る部分を有する導体配線が成膜形成され、この導体配線を、少なくとも、フレクチュア部と外縁部とを渡る部分の導通検知が可能な構成とすることとした。そのため、この導体配線の導通確認のみで、フレクチュア部の破損を容易に検出することができる。その結果、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階においても、フレクチュア部の破損を容易に検出することが可能となる。
【0035】
また、本発明の光スイッチの検査方法では、フレクチュア部に、該フレクチュア部と外縁部とを渡る部分を有する導体配線が成膜形成されており、この導体配線中、少なくとも、フレクチュア部と上記外縁部とを渡る部分の導通検知を行い、該導体配線の導通が無かった場合に、該フレクチュア部が破損している旨の判断を行うこととした。そのため、フレクチュア部の破損検出が容易になり、可動電極板が可動できるまでに至っていない製造段階においても、フレクチュア部の破損を容易に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光スイッチの構成を例示した平面図。
【図2】図1におけるA−A’断面図の例示、及び図1における部分Bの拡大平面図の例示。
【図3】固定電極基板の平面図、そのC−C’断面図、及びD−D’断面図。
【図4】電極パッドに電圧が印加されていない状態での光スイッチの様子を例示した図。
【図5】電極パッドに電圧が印加された状態での光スイッチの様子を例示した図。
【図6】上電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図7】上電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図8】上電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図9】固定電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図10】固定電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図11】固定電極基板の製造工程を説明するための断面図。
【図12】光スイッチの構成を例示した平面図。
【図13】光スイッチの構成を例示した平面図。
【図14】従来の光スイッチの構成を例示した図。
【符号の説明】
1、50、60、100 光スイッチ
23、24、131〜134 フレクチュア部
23a、24a、71、72、81 導体配線
23b、23c、24b、24c 結合部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical switch of an electrostatic drive type manufactured by micromachining technology, and more particularly to an optical switch capable of easily detecting breakage of a flexure portion and a method of inspecting the optical switch.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an optical switch has been proposed in which a movable electrode plate on which a micromirror is attached is moved by electrostatic force, and an output system is switched depending on whether or not an incident light beam is reflected by the micromirror. .
FIG. 14 is a diagram illustrating the configuration of such a conventional
As illustrated in FIG. 14B, the
[0003]
Around the
More specifically, in the normal state, the
[0004]
As described above, the switching of the emission system of the
However, in the conventional
Therefore, for example,
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-352676 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the fracture detection of the flexure part proposed in
The present invention has been made in view of such a point, and it is an object of the present invention to provide an optical switch capable of easily detecting breakage of a flexure portion in a manufacturing stage in which a movable electrode plate is not movable. Aim.
Another object of the present invention is to provide a method of inspecting an optical switch that can easily detect breakage of a flexure portion at a manufacturing stage before a movable electrode plate can be moved.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, in the present invention, a conductor wiring having a portion that crosses over a flexure portion and an outer edge portion that couples the flexure portion to a fixed electrode substrate is formed on the flexure portion. The conductor wiring is configured to be capable of detecting conduction at least in a portion crossing the flexure portion and the outer edge portion. By detecting conduction of the conductive wiring, breakage of the flexure portion is detected. In other words, if the flexure part is not damaged, the conductor wiring formed there is also not broken, and it will be conductive, so by checking this conduction, it is determined that the flexure part is not damaged. can do. On the other hand, if the flexure part is damaged, this conductor wiring will also be broken due to the damage, so by checking that there is no continuity of this conductor wiring, determine that the flexure part has been damaged. Can be. Such an inspection method is a method that can be realized even in a manufacturing stage where the movable electrode plate has not yet been movable.
Further, breakage of the joint between the flexure portion and the outer edge portion has a particularly bad influence on the movement of the movable electrode plate. Therefore, by detecting the conduction at the portion crossing the flexure portion and the outer edge portion, it is possible to accurately detect the breakage of the joint portion.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
FIG. 1 is a plan view illustrating the configuration of an
[0009]
As illustrated in FIG. 3, the fixed
As illustrated in FIGS. 3A and 3B, a square region from which the
[0010]
On the other hand, as exemplified in FIGS. 1 and 2A, the
A single-crystal silicon
[0011]
The
Further, as illustrated in FIG. 1, the
[0012]
As illustrated in FIG. 1, it is preferable that two or more conductor wirings 23 a and 24 a are extended from the
[0013]
In this example, as illustrated in FIGS. 1 and 2B, the
[0014]
The material of the
As illustrated in FIGS. 1 and 2A,
Next, an inspection method for detecting breakage of the
[0015]
In the inspection method of this example, conduction of the
Note that it is desirable that the conduction test be performed so that conduction at least between the
The conduction of the
[0016]
Further, it is desirable that the contact position of the probe with the
Also, instead of bringing the probe into contact with the end portions of the
[0017]
As a method of measuring electric resistance, a set of probes (two probes arranged at both ends of a region where electric resistance is to be measured) is sequentially brought into contact with
The continuity measurement of the
[0018]
Next, the switching operation of the
FIG. 4 is a diagram illustrating a state of the
As illustrated in FIGS. 4 and 5,
First, as illustrated in FIG. 4, when light beams 61 and 62 are incident on the
[0019]
On the other hand, as illustrated in FIG. 5, when a voltage is applied to the
As described above, the
Next, a method for manufacturing the
6 to 8 are cross-sectional views for explaining a manufacturing process of the
[0020]
[Step 1]
First, for example,
[0021]
[Step 2]
Next, for example, while rotating the SOI substrate at a high speed, a photoresist is uniformly applied to the surface of the single-crystal silicon
Next, the SOI substrate having the patterned photoresist is etched by, for example, dry etching or wet etching, and the photoresist is removed by ashing, so that the
[0022]
[Step 3]
Thereafter, for example, the SOI substrate patterned in Step 2 is placed in a high-temperature oxidizing furnace and subjected to a chemical reaction in an oxygen gas or steam atmosphere to form a silicon oxide film having a thickness of, for example, about 1 μm on the entire SOI substrate ( Thermal oxidation). Thus, in this example, the entire surface of the patterned single-crystal silicon
[Step 4]
Next, for example, using the same procedure as in step 2, etching is performed with hydrofluoric acid to form the
[Step 5]
Next, for example, while the substrate is rotated at a high speed, the photosensitive resin is applied to the entire surface of the
[0023]
[Step 6]
Next, for example, by a PVD (Physical Vapor Deposition) method such as sputtering or the like, a chromium film and a gold film are sequentially deposited on one surface of the substrate on which the mirror patterns 20fa and 20fb are formed, and the gold film is formed on the chromium film base. A gold / chrome film 20g, which is a formed two-layer structure film, is formed with a thickness of about 3000 to 5000 ° (FIG. 7C).
In the case of this example, the gold / chrome film 20g formed in this step will be patterned as
[0024]
[Step 7]
Next, in this step, using the same procedure as in step 2, the gold / chrome film 20g is etched, and the
[Step 8]
Next, for example, using the
[0025]
[Step 9]
Next, for example, the substrate is etched back with hydrofluoric acid, and the
When the
[0026]
Next, a manufacturing process of the fixed
9 to 11 are cross-sectional views for explaining a manufacturing process of the fixed
[Step 11]
For example, first, a single crystal silicon substrate with an oxide film in which
[0027]
[Step 12]
Next, for example, etching with hydrofluoric acid is performed by the same procedure as in the above-described step 2, and the
[Step 13]
Next, etching is performed using the pattern of the
[Step 14]
After that, the
[Step 15]
Next, for example, the entire substrate is oxidized by the same procedure as in the above-described step 3, and a
[Step 16]
Next, for example, etching with hydrofluoric acid is performed by the same procedure as the above-described step 2 to remove the
[0028]
[Step 17]
After that, for example, a gold /
[Step 18]
Then, for example, the gold /
The fixed
As described above, in the example of this embodiment, the
[0029]
Further, in the example of this embodiment, since the
Furthermore, in the example of this embodiment, since two or
[0030]
Further, in the example of this embodiment, since the
Furthermore, in the example of this embodiment, in the
Further, by conducting the conduction detection of the
[0031]
Note that the present invention is not limited to the above embodiment. For example, in this embodiment, the
[0032]
By forming the
Further, as in an optical switch 80 illustrated in FIG. 13, a
[0033]
By forming the
Further, in the example of this embodiment, the
Further, the
[0034]
【The invention's effect】
As described above, in the optical switch of the present invention, on the flexure portion, a conductor wiring having a portion extending between the flexure portion and the outer edge portion is formed and formed, and this conductor wire is formed at least by the flexure portion and the outer edge portion. It is configured to be able to detect the conduction of the crossing part. Therefore, it is possible to easily detect the breakage of the flexure portion only by checking the conduction of the conductor wiring. As a result, it is possible to easily detect breakage of the flexure portion even in a manufacturing stage where the movable electrode plate has not yet been movable.
[0035]
Further, in the optical switch inspection method of the present invention, a conductor wiring having a portion crossing the flexure portion and the outer edge portion is formed on the flexure portion, and at least the flexure portion and the outer edge portion are formed in the conductor wire. It is determined that conduction is detected in a portion crossing the portion, and when there is no conduction in the conductor wiring, it is determined that the flexure portion is damaged. Therefore, it is easy to detect the breakage of the flexure portion, and it is possible to easily detect the breakage of the flexure portion even in the manufacturing stage where the movable electrode plate has not yet been movable.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view illustrating the configuration of an optical switch.
FIG. 2 is an illustration of an AA ′ cross-sectional view in FIG. 1 and an enlarged plan view of a part B in FIG. 1;
FIG. 3 is a plan view, a CC ′ cross-sectional view, and a DD ′ cross-sectional view of the fixed electrode substrate.
FIG. 4 is a diagram exemplifying a state of an optical switch in a state where no voltage is applied to an electrode pad.
FIG. 5 is a diagram exemplifying a state of an optical switch in a state where a voltage is applied to an electrode pad.
FIG. 6 is a sectional view for explaining a manufacturing process of the upper electrode substrate.
FIG. 7 is a sectional view for explaining a manufacturing process of the upper electrode substrate.
FIG. 8 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process of the upper electrode substrate.
FIG. 9 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process of the fixed electrode substrate.
FIG. 10 is a sectional view for explaining a manufacturing process of the fixed electrode substrate.
FIG. 11 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process of the fixed electrode substrate.
FIG. 12 is a plan view illustrating the configuration of an optical switch.
FIG. 13 is a plan view illustrating the configuration of an optical switch.
FIG. 14 is a diagram illustrating a configuration of a conventional optical switch.
[Explanation of symbols]
1, 50, 60, 100 optical switch
23, 24, 131-134 Flexure part
23a, 24a, 71, 72, 81 Conductor wiring
23b, 23c, 24b, 24c Joint
Claims (5)
上記フレクチュア部には、該フレクチュア部と、該フレクチュア部を上記固定電極基板へ結合する外縁部と、を渡る部分を有する導体配線が成膜形成され、
上記導体配線は、少なくとも、上記フレクチュア部と上記外縁部とを渡る部分の導通検知が可能な構成とされている、
ことを特徴とする光スイッチ。A fixed electrode substrate, a movable electrode plate which is disposed facing the fixed electrode substrate at a predetermined distance from the fixed electrode substrate, and is mechanically coupled to the fixed electrode substrate via a flexure portion, and the fixing of the movable electrode plate A micromirror formed on a surface opposite to the electrode substrate, the movable electrode plate being driven in a direction perpendicular to the fixed electrode substrate surface, and the light beam incident parallel to the electrode substrate surface being irradiated with the light beam. In an optical switch that switches an emission system of the light beam depending on whether or not the light beam is reflected by a micromirror,
In the flexure portion, the flexure portion, and an outer edge portion coupling the flexure portion to the fixed electrode substrate, a conductor wiring having a portion crossing over, is formed as a film,
The conductor wiring, at least, is configured to be able to detect conduction of the portion crossing the flexure portion and the outer edge portion,
An optical switch, characterized in that:
前記外縁部に結合部を介して結合され、
前記導体配線は、
前記フレクチュア部から、上記結合部及び上記外縁部にかけて、2本以上延長形成されていること、
を特徴とする請求項1記載の光スイッチ。The flexure part,
Coupled to the outer edge via a coupling portion,
The conductor wiring,
From the flexure portion, from the joint portion and the outer edge portion, two or more are formed extending,
The optical switch according to claim 1, wherein:
前記可動電極板に電位を与える電極パッドと、同一材質であり、かつ、同一膜厚であること、
を特徴とする請求項1及び2の何れかに記載の光スイッチ。The conductor wiring,
The same material as the electrode pad for applying a potential to the movable electrode plate, and the same thickness,
The optical switch according to claim 1, wherein:
上記フレクチュア部には、該フレクチュア部と、該フレクチュア部を上記固定電極基板へ結合する外縁部と、を渡る部分を有する導体配線が成膜形成されており、
上記導体配線中、少なくとも、上記フレクチュア部と上記外縁部とを渡る部分の導通検知を行い、該導体配線の導通が無かった場合に、該フレクチュア部が破損している旨の判断を行うこと、
を特徴とする光スイッチの検査方法A fixed electrode substrate, a movable electrode plate which is disposed facing the fixed electrode substrate at a predetermined distance from the fixed electrode substrate, and is mechanically coupled to the fixed electrode substrate via a flexure portion, and the fixing of the movable electrode plate A micromirror formed on a surface opposite to the electrode substrate, the movable electrode plate being driven in a direction perpendicular to the fixed electrode substrate surface, and the light beam incident parallel to the electrode substrate surface being irradiated with the light beam. In an inspection method of an optical switch for switching an emission system of the light beam depending on whether or not the light beam is reflected by a micromirror,
In the flexure portion, the flexure portion, and an outer edge portion that couples the flexure portion to the fixed electrode substrate, a conductor wiring having a portion that crosses over, is formed as a film,
In the conductor wiring, at least, conducting conduction detection of the portion crossing the flexure portion and the outer edge portion, when there is no conduction of the conductor wiring, to determine that the flexure portion is damaged,
Inspection method for optical switch
前記光スイッチを構成する前記フレクチュア部、前記可動電極板、前記マイクロミラー、及び前記外縁部の複数組を、一枚のウエーハに形成し、該ウエーハを各組ごとに分割して製造するものであって、
前記導体配線の導通検知は、
前記ウエーハの分割前に行われること、
を特徴とする請求項4記載の光スイッチの検査方法。The optical switch,
A plurality of sets of the flexure portion, the movable electrode plate, the micromirror, and the outer edge portion constituting the optical switch are formed on a single wafer, and the wafer is manufactured by dividing each of the sets. So,
The continuity detection of the conductor wiring,
Being performed before the wafer is divided;
The inspection method for an optical switch according to claim 4, wherein:
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090488A (en) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sony Corp | Diaphragm and micromachine device, and manufacturing method of micromachine device |
JP2010019949A (en) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Seiko Epson Corp | Actuator and image forming apparatus |
CN104418293A (en) * | 2013-08-28 | 2015-03-18 | 罗伯特·博世有限公司 | Micromechanical component and corresponding test method for a micromechanical component |
JP2018004667A (en) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 株式会社リコー | Optical deflector, optical scanner, image projection device, and failure detection method |
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- 2003-02-07 JP JP2003030452A patent/JP2004240249A/en active Pending
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