【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築内装分野におけるリフォーム向け等に好適な、化粧シートを貼り合せる施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでの新築及びリフォーム用建材としては、建具、造作部材、枠材等の木質基材等に対して、接着剤にて化粧シートを貼り合わせた化粧材を、現場に持ち込み組み立てや施工を行っていた。また、リフォームに関しては、既存の化粧材を取り外してから、新築時と同様にして施工していた。取り外された既存化粧材は廃棄物となり、その後処理が必要であった。
一方、化粧シートとしては、容易に貼り合わせられる様に、化粧シートに粘着加工を施したもの等も知られている(特許文献1、特許文献2等参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭59−17918号公報
【特許文献2】
特開2000−297512号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特に、リフォームの場合、取り外した既存化粧材に対してその廃棄物処理が必要であることから、既存化粧材は取り外さずに、その上に直に化粧シートを貼り合わせて施工できれば良いのだが、問題があった。それは、既存化粧材が呈する表面外観色やその濃淡が、施工後の化粧シートを通して透けて見えてその意匠外観に悪影響するからであった。また、既存化粧材に表面凹凸がある場合には、その表面凹凸が、施工後の化粧シートの表面にも表面凹凸となって現れてしまうからであった。この様な既存化粧材面にそのまま化粧シートを施工する場合の問題は、下地材に対して化粧シートを貼り合せて施工する場合でも、下地材の外観色及びその濃淡や表面凹凸次第では既存化粧材の場合と同様であった。
【0005】
すなわち、本発明の課題は、既存化粧材や下地材等の被着体の外観色及びその濃淡や表面凹凸の悪影響を防げる施工方法を提供し、特にリフォーム時には既存化粧材を廃棄物として出さずに済む施工方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の化粧シートの施工方法では、既存化粧材又は下地材に、粘着加工を施した化粧シートを貼り合せる化粧シートの施工方法において、既存化粧材又は下地材が呈する外観色及びその濃淡や表面凹凸が施工後の化粧シート外観へ影響するのを防ぐために、既存化粧材又は下地材と化粧シートとの間に、少なくとも片面が粘着加工され隠蔽性を有する熱可塑性樹脂粘着シートを介在させて、化粧シートを既存化粧材又は下地材に貼り合せる、化粧シートの施工方法とした。
【0007】
この様な施工方法とすることで、既存化粧材又は下地材と化粧シートとの間に介在させる熱可塑性樹脂粘着シートによって、被着体である既存化粧材や下地材を隠蔽して、その外観色やその濃淡が、施工後の化粧シートを通して透けて見え意匠外観に悪影響するのを防げる。この為、特にリフォーム時に化粧シートを貼り合わせて施工する場合では、既存化粧材を取り外さなくて済み、廃棄物を出さないリフォーム化粧が可能となる。
また、熱可塑性樹脂粘着シートの介在によって、既存化粧材や下地材の表面に凹凸が有る場合でも、その凹凸が施工後の化粧シート表面に悪影響して、化粧シート表面に前記凹凸が現れるのを防げる。この為、リフォーム時では既存化粧材の表面がエンボス化粧シートからなる場合の様に、表面凹凸を有する場合でも、表面の化粧シートのみを剥がしたり既存化粧材全体を取り除いたりせずに既存化粧材はそのままで、既存化粧材面に化粧シートを施工できる。この為、既存化粧材に表面凹凸が有る場合でも、既存化粧材を取り外さなくて済み、廃棄物を出さないリフォーム化粧が可能となる。一方、下地材では表面凹凸が大きい合板や石綿スレート板等の場合でも、その表面凹凸の悪影響を防いで、化粧シートを施工できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
先ず、図1は、本発明による化粧シートの施工方法を、その一形態で概念的に説明する断面図である。図1(A)は施工前、図1(B)は施工後の状態を示す。化粧シート10には、化粧シート本体11の貼り合わせ面側(図面下側)に粘着加工による粘着剤層12を設けたものを使用する。また、粘着剤層12面には更に、粘着剤層12の保護目的で施工時には剥がすセパレータ13を積層しても良い。
【0010】
そして、この化粧シート10を、被着体20である既存化粧材或いは下地材に貼り合せて施工するときに、本発明では、化粧シート10と被着体20との間に、少なくとも片面が粘着加工され隠蔽性を有する熱可塑性樹脂粘着シート30を介在させて、化粧シート10を被着体20である既存化粧材又は下地材に貼り合せる。同図の粘着シート(以下、「熱可塑性樹脂粘着シート」を単に「粘着シート」とも呼ぶ)30は、シート基材31の片面(図面下側の被着体20側)が粘着加工され粘着剤層32を有する構成のものである。更に、化粧シート10の場合と同様に、粘着剤層32面には更に、粘着剤層32の保護目的で施工時には剥がすセパレータ33を積層しても良い。
そして、例えば、該粘着シート30を、その粘着剤層32で被着体20に貼り合わせた後、該粘着シート30の上から前記化粧シート10をその粘着剤層12で貼り合わせる。或いは逆に、化粧シート10と粘着シート30とを貼り合せてから、貼り合わされた化粧シート10と粘着シート30との積層体を、被着体20である既存化粧材又は下地材に貼り合せる。これによって、既存化粧材或いは下地材の外観色やその濃淡、或いは表面凹凸が施工後の化粧シート外観に悪影響するのを防げる。
【0011】
化粧シート10を構成する化粧シート本体11としては、化粧シート分野に於ける従来公知の各種化粧シートで良く、特に制限は無い。例えば、その基材は、紙、樹脂シート、金属箔、或いはこれらの積層体等である。紙には、例えば、薄葉紙、チタン紙、クラフト紙、上質紙等が使用され、樹脂シートとしては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂等からなるシート(乃至はフィルム)が使用され、金属箔としては、アルミニウム箔等が使用される。なお、樹脂シートの場合には、地球環境対応と言う点で、塩化ビニル樹脂等のハロゲン元素を含まない樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂等が好ましい。なかでも、オレフィン樹脂は、塩化ビニル樹脂に近い加工性等の各種物性を出せる点で、好ましい。なお、オレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマーが用いられる。
【0012】
また、化粧シート本体11は、通常、上記基材に対して、装飾処理が施されたものを使用する。装飾処理は、樹脂シート中への顔料や染料等の着色剤添加による着色、模様等を表現する印刷等による絵柄層の付与、エンボス加工による凹凸模様の賦形等である。
【0013】
本発明での化粧シート10は、上記化粧シート本体11に対して粘着加工を施して粘着剤層12を設けたものであるが、粘着加工としては、特に制限は無く、従来公知の各種粘着加工を適宜採用すれば良い。例えば、粘着加工で使用する粘着剤としては、その形態では、溶剤系、水系(エマルション系)、ホットメルト系、等のものを適宜採用すれば良い。また、粘着剤の材質では、ゴム系、アクリル系、UV(紫外線)・EB(電子線)硬化型系等である。
なお、粘着剤層面には、それを使用時まで保護する為に公知のセパレータを積層しても良い。例えば、紙や樹脂シートにシリコーン等で離型処理したものがセパレータとして使用される。
【0014】
また、化粧シート本体11に対する粘着加工は、粘着剤を化粧シート本体に直接塗布して施す以外に、セパレータ13の離型面に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成したものを、その粘着剤層で化粧シート本体に貼り合わせても良い。
【0015】
次に、上記した粘着加工が施された化粧シートと、既存化粧材又は下地材との間に介在させる熱可塑性樹脂製の熱可塑性樹脂粘着シート30であるが、該粘着シート30は、図1で例示の如く、シート基材31の少なくとも片面に粘着剤層32を有する、少なくとも片面が粘着加工され且つ隠蔽性を有する粘着シートである。シート基材31は熱可塑性樹脂シートからなり、シート基材に熱可塑性樹脂シートを使用することで、その可撓性によって、既存化粧材や下地材の角部分の様な被着面が二次曲面の場合に於いても、粘着シート或いは該粘着シートと化粧シートとの積層体を、容易に曲げて貼り合せて施工することができる。
【0016】
粘着シートの隠蔽性は、シート基材に熱可塑性樹脂を使用する点で、該シート基材の樹脂中にチタン白等の高隠蔽性顔料を添加する事で、容易に付与できる。
また、粘着シートの隠蔽性は、該粘着シートが有する粘着剤層中に上記高隠蔽性顔料を添加しても良い。或いは、シート基材と粘着剤層との両方への添加を併用しても良い。但し、粘着剤層中への添加は添加量が多すぎると粘着力低下を来す点で、好ましくはシート基材中への添加の方が良い。
【0017】
シート基材に用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等、特に制限は無い。但し、ハロゲン元素を含まず環境対応となる点、コスト的な点等で、好ましくは、オレフィン樹脂が望ましい樹脂の一つである。
【0018】
また、既存化粧材や下地材の表面凹凸の影響を効果的に防げる点で、シート基材の厚みは厚い程良く、またシート基材は腰が強い程良い。また、同じ厚みでも、腰の強いシート基材を使用すれば、表面凹凸の防止効果はより大きくなる。これらの点、及び施工対象となる被着体の表面凹凸等を勘案して、シート基材に用いる熱可塑性樹脂、及びシート基材の厚みは適宜選択すると良い。例えば、シート基材の厚みは、0.2mm以上、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上とすると良い。
【0019】
また、粘着シートは、その粘着剤層面を使用時まで保護する為に、公知のセパレータを積層しても良い。なお、シート基材に粘着加工を施すには、粘着剤をシート基材に直接塗布して施す以外に、セパレータの離型面に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けたものを、その粘着剤層でシート基材に接着しても良い。
なお、粘着シートの粘着剤層に用いる粘着剤は、従来公知のものを適宜採用すれば良く、例えばその形態では、溶剤系、水系(エマルション系)、ホットメルト系等であり、また粘着剤の材質では、ゴム系、アクリル系、UV・EB硬化型系等である。
【0020】
また、粘着シートの粘着剤層は、少なくとも片面であるが、両面でも構わない。なお、両面の場合、化粧シートは本発明の如く粘着加工が施されている化粧シート以外に、粘着加工が施されていない化粧シートでも、既存化粧材や下地材に貼り合せることが可能である。但し、化粧シート側としては、施工対象次第で粘着シートが不要な場合でも容易に貼り合せて施工できることを考えると、粘着加工された状態の化粧シートの方が融通が利く点では好ましい。
【0021】
ところで、施工対象の被着体である既存化粧材、或いは下地材は、特に制限は無い。例えば、下地材の材質は、木質系(MDF(中質繊維板)、合板等)、金属系(アルミニウム板、鉄板等)、樹脂系(アクリル板、塩化ビニル樹脂板等)、無機材系(石綿スレート板等)、等である。また、形状は、板状、柱状、その他立体形状等である。
一方、既存化粧材は、上記の如き下地材の表面に化粧を施したもの、或いは、無垢材、突き板、集成材、タイル等である。該化粧としては、塩化ビニル樹脂系、オレフィン樹脂系、紙系等の各種化粧シートの貼り合わせ、ペンキ等による塗装、タイル貼り、或いは、メラミン樹脂、DAP樹脂、ポリエステル樹脂等による硬化性樹脂化粧板等に於ける樹脂含浸化粧シートの積層である。
【0022】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳述する。
【0023】
〔実施例1〕
先ず、片面がシリコーンにて離型処理されたオレフィン樹脂/紙系のセパレータ13の離型面に、アクリル系粘着剤を施して厚さ40μmの粘着剤層12を形成し、これを木目柄が印刷形成された厚さ0.14mmのオレフィン系化粧シート(本体)11の裏側とする面と、粘着剤層12で貼り合せて、粘着加工が施された化粧シート10を用意した〔図1(A)参照〕。
【0024】
一方、熱可塑性樹脂粘着シートとしては、上記化粧シートと同様に片面がシリコーンにて離型処理されたオレフィン樹脂/紙系のセパレータ33の離型面に、アクリル系粘着剤を施して厚さ40μmの粘着剤層32を形成し、これを、隠蔽性顔料として酸化チタンを添加した厚さ0.5mmのオレフィン系硬質樹脂シートからなるシート基材31の片面に上記粘着剤層32で貼り合せて、片面が粘着加工された隠蔽性を有する熱可塑性樹脂粘着シート30を用意した〔図1(A)参照〕。
【0025】
そして、上記化粧シート10と粘着シート30とを、ラミネータで貼り合わせて積層体とした後、この積層体を粘着シート由来の粘着剤層32で、各種下地材或いは既存化粧材の被着体30と貼り合せた〔図1(A)及び(B)参照〕。なお、被着体の被着面は、予め、ゴム系の下塗りプライマーを施して接着強化処理を行った(不図示)。
【0026】
なお、被着体としたものは、下地材としては、MDF、合板、硬質塩ビ(塩化ビニル樹脂)板、アクリル板、アルミニウム板、石綿スレート板を用いた。また、既存化粧材としては、塩ビ(塩化ビニル樹脂)化粧シート、オレフィン(オレフィン樹脂)化粧シートでMDF表面が化粧された化粧材と、メラミン化粧板とを用いた。なお、これらの既存化粧材は何れも表面にエンボス加工による凹凸模様を有するものを用いた。
【0027】
〔比較例1〕
実施例1に於いて、粘着シートの使用を省略した以外は、実施例1同様に、化粧シートを各種被着体に貼り合わせた。
【0028】
〔実施例2〕
先ず、片面がシリコーンにて離型処理されたオレフィン樹脂/紙系のセパレータ13の離型面に、アクリル系粘着剤を施して厚さ40μmの粘着剤層12aを形成し、これを木目柄が印刷形成された厚さ0.14mmのオレフィン系化粧シート(本体)11aの裏側とする面と、粘着剤層12aで貼り合せて、粘着加工が施された化粧シート10aを用意した〔図2参照〕。
【0029】
また、片面がシリコーンにて離型処理されたオレフィン樹脂/紙系のセパレータ(不図示)の離型面に、アクリル系粘着剤を施して厚さ40μmの粘着剤層12bを形成し、これを熱エンボスにてオーク導管の凹凸模様を片面に賦形した厚さ0.06mmで半透明のオレフィン系樹脂シートからなる化粧シート本体11bの非賦形面と、粘着剤層12bで貼り合せて、粘着加工が施された化粧シート10bを用意した〔図2参照〕。
【0030】
そして、化粧シートを更に高意匠とすべく、上記化粧シート10aと化粧シート10bとをラミネータを用いて、化粧シート10b由来の粘着剤層12bで貼り合わせて、表面に凹凸模様を有し粘着加工が施され裏面に粘着剤層12aを有する化粧シート10を用意した〔図2参照〕。
【0031】
そして、上記化粧シート10と実施例1で用いたのと同じ粘着シート30とを、実施例1と同様にして、ラミネータで貼り合わせて積層体とした後、この積層体を粘着シート30由来の粘着剤層32で、各種下地材或いは既存化粧材の被着体と貼り合せた。
【0032】
〔性能評価〕
各実施例及び各比較例で化粧シートを貼り合わせたものについて、被着体に対する隠蔽性と、被着体の表面凹凸に対する凹凸防止性能とを評価した。被着体の色或いはその濃淡が、施工された化粧シート上から見えるものは不良(×)、僅かだが見えるものはやや良好(△)、全く見えないものは良好(○)とした。また、被着体の表面凹凸で、施工された化粧シート面に凹凸が出ているものは不良(×)、僅かだが出ているものはやや良好(△)、全く出ていないものは良好(○)とした。結果は、表1に纏めて示す。表1の如く、隠蔽性及び凹凸防止性能の両方とも、実施例の方が比較例よりも優れていた。
【0033】
また、実施例1及び2の化粧シート及び粘着シートの夫々について、キッチン扉形状のMDFからなる下地材と、塩ビ化粧シートが貼られたキッチン扉形状の既存化粧材とに対して、手貼りで化粧シートを貼り合わせて施工してみた。その結果、隠蔽性及び凹凸防止性能に優れ外観良好なキッチン扉が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、被着体である既存化粧材や下地材を隠蔽して、その外観色やその濃淡が、施工後の化粧シートを通して透けて見え意匠外観に悪影響するのを防げる。また、既存化粧材や下地材の表面に凹凸が有る場合でも、その凹凸が施工後の化粧シート表面に悪影響して、化粧シート表面に前記凹凸が現れるのを防げる。これらの結果、特にリフォーム時では、既存化粧材の表面がエンボス化粧シートからなり表面凹凸を有する場合も含めて、表面の化粧シートのみを剥がしたり或いは既存化粧材を取り外したりせずに、既存化粧材の上にそのまま化粧シートを施工できるので、既存化粧材が廃棄物として出るのも防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧シートの施工方法をその一形態で概念的に説明する断面図。
【図2】化粧シートの施工方法の別の一例を説明する断面図。
【符号の説明】
10、10a、10b 化粧シート
11、11a、11b 化粧シート本体
12、12a、12b 粘着剤層
13 セパレータ
20 被着体(既存化粧材、下地材)
30 熱可塑性樹脂粘着シート
31 シート基材
32 粘着剤層
33 セパレータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a construction method for bonding a decorative sheet, which is suitable for, for example, renovation in the field of architectural interior.
[0002]
[Prior art]
As a building material for new construction and renovation, we have brought a decorative material with a glue sheet to a wood base material such as fittings, construction members, frame materials, etc., and brought it to the site for assembly and construction. I was Regarding renovation, the existing cosmetic materials were removed, and construction was carried out in the same way as when newly built. The removed existing cosmetic material was turned into waste and needed to be subsequently treated.
On the other hand, as a decorative sheet, there are also known decorative sheets which have been subjected to adhesive processing so that they can be easily bonded (see Patent Documents 1 and 2).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 59-17918 [Patent Document 2]
JP 2000-297512 A
[Problems to be solved by the invention]
In particular, in the case of renovation, it is necessary to dispose of the existing cosmetic material that has been removed, so it is only necessary to attach the decorative sheet directly on it without removing the existing cosmetic material, but There was a problem. This is because the surface appearance color and the shading of the existing cosmetic material can be seen through the applied decorative sheet and adversely affect the design appearance. In addition, when the existing decorative material has surface irregularities, the surface irregularities appear as surface irregularities on the surface of the decorative sheet after construction. The problem of applying a decorative sheet as it is to the existing decorative material surface is that even if the decorative sheet is attached to the base material, the existing decorative material depends on the appearance color of the base material, its shading and surface irregularities. Same as for wood.
[0005]
That is, an object of the present invention is to provide a construction method that can prevent the adverse effects of the appearance color of an adherend such as an existing cosmetic material and a base material and the shading and surface irregularities thereof, and particularly do not use the existing cosmetic material as waste during reforming. It is to provide a construction method that requires only a short time.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the method for applying a decorative sheet according to the present invention, in the method for applying a decorative sheet in which an adhesive-treated decorative sheet is bonded to an existing decorative material or a base material, the appearance color and the shading and surface of the existing decorative material or the base material are exhibited. In order to prevent the unevenness from affecting the appearance of the decorative sheet after construction, between the existing decorative material or the base material and the decorative sheet, at least one surface is subjected to adhesive processing and a thermoplastic resin adhesive sheet having a concealing property is interposed, The decorative sheet was applied to an existing decorative material or a base material.
[0007]
By adopting such a construction method, the existing decorative material or the base material is concealed by the thermoplastic resin adhesive sheet interposed between the existing decorative material or the base material and the decorative sheet, and the appearance thereof is The color and its shading can be prevented from seeing through the decorative sheet after construction and adversely affecting the design appearance. For this reason, especially in the case of attaching and applying a decorative sheet at the time of remodeling, it is not necessary to remove the existing decorative material, and it is possible to perform the remodeling without generating waste.
In addition, due to the presence of the thermoplastic resin adhesive sheet, even when the surface of the existing decorative material or the base material has irregularities, the irregularities adversely affect the decorative sheet surface after construction, and the irregularities appear on the decorative sheet surface. Can be prevented. For this reason, at the time of renovation, even if the surface of the existing cosmetic material has an uneven surface, such as when the surface of the existing cosmetic material is made of an embossed decorative sheet, the existing cosmetic material can be removed without removing only the surface decorative sheet or removing the entire existing cosmetic material. Can be used to apply decorative sheets to existing decorative materials. For this reason, even when the existing cosmetic material has surface irregularities, it is not necessary to remove the existing cosmetic material, and it is possible to perform the makeup without rejecting waste. On the other hand, even in the case of a plywood or an asbestos slate board having a large surface unevenness in the base material, a decorative sheet can be constructed by preventing the adverse effect of the surface unevenness.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0009]
First, FIG. 1 is a sectional view conceptually illustrating a method for applying a decorative sheet according to the present invention in one form. FIG. 1A shows a state before construction, and FIG. 1B shows a state after construction. As the decorative sheet 10, a sheet provided with an adhesive layer 12 by an adhesive process on a bonding surface side (a lower side in the drawing) of a decorative sheet main body 11 is used. Further, on the surface of the pressure-sensitive adhesive layer 12, a separator 13 to be peeled off at the time of application may be further laminated for the purpose of protecting the pressure-sensitive adhesive layer 12.
[0010]
When the decorative sheet 10 is attached to an existing decorative material or a base material as the adherend 20 and applied, at least one surface of the decorative sheet 10 is adhered between the decorative sheet 10 and the adherend 20 in the present invention. The decorative sheet 10 is bonded to an existing decorative material or a base material, which is the adherend 20, with the processed thermoplastic resin adhesive sheet 30 having a concealing property interposed therebetween. The pressure-sensitive adhesive sheet 30 (hereinafter, also referred to simply as “pressure-sensitive adhesive sheet”) 30 in FIG. 1 has a sheet substrate 31 on which one surface (the adherend 20 on the lower side in the drawing) is subjected to pressure-sensitive adhesive processing. This is a configuration having a layer 32. Further, as in the case of the decorative sheet 10, a separator 33 to be peeled off at the time of application may be further laminated on the surface of the adhesive layer 32 for the purpose of protecting the adhesive layer 32.
Then, for example, after the pressure-sensitive adhesive sheet 30 is bonded to the adherend 20 with the pressure-sensitive adhesive layer 32, the decorative sheet 10 is bonded with the pressure-sensitive adhesive layer 12 from above the pressure-sensitive adhesive sheet 30. Or, conversely, after the decorative sheet 10 and the pressure-sensitive adhesive sheet 30 are bonded together, the laminated body of the bonded decorative sheet 10 and the pressure-sensitive adhesive sheet 30 is bonded to an existing decorative material or base material as the adherend 20. Thus, it is possible to prevent the appearance color and shade of the existing cosmetic material or the base material, or the shading, or the surface unevenness from adversely affecting the appearance of the decorative sheet after construction.
[0011]
The decorative sheet body 11 constituting the decorative sheet 10 may be any of various decorative sheets conventionally known in the decorative sheet field, and is not particularly limited. For example, the base material is paper, a resin sheet, a metal foil, or a laminate thereof. As the paper, for example, thin paper, titanium paper, kraft paper, high-quality paper, and the like are used. As the resin sheet, a sheet (or film) made of polyester resin, polyolefin resin, vinyl chloride resin, or the like is used. For example, an aluminum foil or the like is used. In the case of a resin sheet, a resin that does not contain a halogen element, such as a vinyl chloride resin, for example, a polyester resin, an acrylic resin, an olefin resin, or the like is preferable from the viewpoint of environmental protection. Among them, olefin resins are preferred because they can exhibit various physical properties such as processability similar to those of vinyl chloride resins. In addition, as the olefin resin, for example, polyethylene, polypropylene, polymethylpentene, polybutene, ethylene-propylene copolymer, propylene-butene copolymer, and olefin-based thermoplastic elastomer are used.
[0012]
In addition, the decorative sheet main body 11 usually uses a decorative material applied to the base material. The decoration treatment includes coloring by adding a coloring agent such as a pigment or a dye to the resin sheet, applying a pattern layer by printing or the like for expressing a pattern, or shaping an uneven pattern by embossing.
[0013]
The decorative sheet 10 of the present invention is obtained by applying an adhesive treatment to the decorative sheet main body 11 and providing an adhesive layer 12, but the adhesive treatment is not particularly limited, and various types of conventionally known adhesive treatments are available. May be appropriately adopted. For example, as the pressure-sensitive adhesive used in the pressure-sensitive adhesive processing, a solvent-based, water-based (emulsion-based), hot-melt-based adhesive, or the like may be appropriately used. Further, the material of the adhesive is a rubber type, an acrylic type, a UV (ultraviolet ray) / EB (electron beam) curable type, or the like.
A known separator may be laminated on the surface of the pressure-sensitive adhesive layer to protect the pressure-sensitive adhesive layer until use. For example, a paper or resin sheet that has been release-treated with silicone or the like is used as a separator.
[0014]
In addition, in addition to directly applying an adhesive to the decorative sheet main body and applying the pressure-sensitive adhesive to the decorative sheet main body 11, an adhesive applied to the release surface of the separator 13 to form an adhesive layer is applied to the adhesive sheet. The agent layer may be attached to the decorative sheet body.
[0015]
Next, a thermoplastic resin adhesive sheet 30 made of a thermoplastic resin interposed between the decorative sheet subjected to the above-described adhesive processing and the existing decorative material or base material. As shown in the example, a pressure-sensitive adhesive sheet having a pressure-sensitive adhesive layer 32 on at least one surface of a sheet substrate 31 and having at least one surface subjected to pressure-sensitive adhesive processing and having concealing properties. The sheet base material 31 is made of a thermoplastic resin sheet. By using the thermoplastic resin sheet as the sheet base material, the flexibility of the base material such as the corner portion of the existing decorative material or the base material causes the secondary surface. Even in the case of a curved surface, the adhesive sheet or the laminate of the adhesive sheet and the decorative sheet can be easily bent and bonded.
[0016]
The concealing property of the pressure-sensitive adhesive sheet can be easily imparted by adding a highly concealing pigment such as titanium white to the resin of the sheet base in that a thermoplastic resin is used for the sheet base.
Further, with respect to the concealing property of the pressure-sensitive adhesive sheet, the above-mentioned highly concealable pigment may be added to the pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive sheet. Alternatively, addition to both the sheet substrate and the pressure-sensitive adhesive layer may be used in combination. However, the addition to the pressure-sensitive adhesive layer is preferable to be added to the sheet base material, since an excessively large amount causes a decrease in the adhesive strength.
[0017]
The thermoplastic resin used for the sheet substrate is not particularly limited, such as an olefin resin such as polyethylene and polypropylene, a polyester resin such as polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate, a vinyl chloride resin, and an acrylic resin. However, an olefin resin is preferably one of the desirable resins in view of environmental friendliness without including a halogen element and cost.
[0018]
Further, from the viewpoint of effectively preventing the influence of the surface unevenness of the existing decorative material and the base material, the thickness of the sheet substrate is better, and the stronger the sheet substrate is, the better. In addition, even if the sheet thickness is the same, the effect of preventing surface irregularities is further enhanced by using a stiff sheet substrate. The thermoplastic resin used for the sheet substrate and the thickness of the sheet substrate may be appropriately selected in consideration of these points, the surface irregularities of the adherend to be applied, and the like. For example, the thickness of the sheet substrate may be 0.2 mm or more, preferably 0.3 mm or more, and more preferably 0.5 mm or more.
[0019]
The pressure-sensitive adhesive sheet may be laminated with a known separator in order to protect the pressure-sensitive adhesive layer surface until use. In addition, in order to apply the adhesive to the sheet substrate, in addition to applying the adhesive directly to the sheet substrate, the separator is provided with an adhesive layer by applying an adhesive on the release surface of the separator, You may adhere | attach to a sheet base material with an adhesive layer.
The pressure-sensitive adhesive used in the pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive sheet may be a conventionally known pressure-sensitive adhesive. For example, in such a form, a solvent-based, water-based (emulsion-based), hot-melt-based adhesive, or the like may be used. The material is a rubber type, an acrylic type, a UV / EB hardening type or the like.
[0020]
The pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive sheet has at least one side, but may have both sides. In the case of double-sided, the decorative sheet can be bonded to an existing decorative material or a base material, even if the decorative sheet is not subjected to adhesive processing, in addition to the decorative sheet subjected to adhesive processing as in the present invention. . However, considering that the decorative sheet can be easily bonded and applied even when an adhesive sheet is not necessary depending on the object to be applied, a decorative sheet in a pressure-treated state is preferable in terms of flexibility.
[0021]
By the way, there is no particular limitation on the existing decorative material or base material which is the adherend to be constructed. For example, the base material is made of wood (MDF (medium fiber board), plywood, etc.), metal (aluminum, iron, etc.), resin (acrylic board, vinyl chloride resin board, etc.), inorganic material ( Asbestos slate board). In addition, the shape is a plate shape, a column shape, and other three-dimensional shapes.
On the other hand, the existing decorative material is a material in which the surface of the base material is decorated as described above, or a solid material, a veneer, a laminated material, a tile, or the like. Examples of the makeup include laminating various decorative sheets of vinyl chloride resin, olefin resin, paper, etc., painting with paint or the like, tiling, or curable resin decorative board with melamine resin, DAP resin, polyester resin, or the like. And the like are laminated resin-impregnated decorative sheets.
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0023]
[Example 1]
First, an acrylic pressure-sensitive adhesive is applied to the release surface of an olefin resin / paper-based separator 13 whose one surface has been release-treated with silicone to form a pressure-sensitive adhesive layer 12 having a thickness of 40 μm. A surface to be the back side of the printed olefin-based decorative sheet (body) 11 having a thickness of 0.14 mm and the adhesive layer 12 were bonded to prepare a decorative sheet 10 which was subjected to adhesive processing [FIG. A)].
[0024]
On the other hand, as the thermoplastic resin pressure-sensitive adhesive sheet, an acrylic pressure-sensitive adhesive is applied to the release surface of an olefin resin / paper-based separator 33 whose one surface has been release-treated with silicone in the same manner as the decorative sheet, and has a thickness of 40 μm. The adhesive layer 32 is formed by laminating the adhesive layer 32 on one surface of a sheet substrate 31 made of a 0.5 mm thick olefin-based hard resin sheet to which titanium oxide is added as a concealing pigment. Then, a thermoplastic resin pressure-sensitive adhesive sheet 30 having a concealing property with one surface subjected to pressure-sensitive adhesive processing was prepared (see FIG. 1A).
[0025]
Then, after the decorative sheet 10 and the pressure-sensitive adhesive sheet 30 are bonded to each other with a laminator to form a laminate, the laminate is coated with a pressure-sensitive adhesive layer 32 derived from a pressure-sensitive adhesive sheet, and the adherend 30 of various base materials or existing decorative materials. [See FIGS. 1A and 1B]. The adherend surface of the adherend was previously subjected to a rubber-based primer primer to perform an adhesion strengthening treatment (not shown).
[0026]
In addition, MDF, plywood, hard vinyl chloride (vinyl chloride resin) plate, acrylic plate, aluminum plate, and asbestos slate plate were used as base materials for the adherend. Further, as the existing decorative materials, a decorative material in which the MDF surface was decorated with a vinyl chloride (vinyl chloride resin) decorative sheet, an olefin (olefin resin) decorative sheet, and a melamine decorative board were used. Note that each of these existing decorative materials had a surface with a concavo-convex pattern by embossing.
[0027]
[Comparative Example 1]
In Example 1, a decorative sheet was adhered to various adherends in the same manner as in Example 1 except that the use of the pressure-sensitive adhesive sheet was omitted.
[0028]
[Example 2]
First, an acrylic pressure-sensitive adhesive is applied to the release surface of an olefin resin / paper-based separator 13 whose one surface has been release-treated with silicone to form a pressure-sensitive adhesive layer 12a having a thickness of 40 μm. A face to be a back side of the printed olefin-based decorative sheet (main body) 11a having a thickness of 0.14 mm and an adhesive layer 12a were bonded to prepare a decorative sheet 10a which was subjected to adhesive processing (see FIG. 2). ].
[0029]
Also, an acrylic adhesive is applied to the release surface of an olefin resin / paper separator (not shown) whose one surface has been release-treated with silicone to form an adhesive layer 12b having a thickness of 40 μm. The non-shaped surface of the decorative sheet main body 11b made of a translucent olefin resin sheet having a thickness of 0.06 mm formed by shaping the uneven pattern of the oak conduit on one side by hot embossing, and the adhesive layer 12b, A decorative sheet 10b subjected to adhesive processing was prepared (see FIG. 2).
[0030]
Then, in order to make the decorative sheet more sophisticated, the decorative sheet 10a and the decorative sheet 10b are bonded with a pressure-sensitive adhesive layer 12b derived from the decorative sheet 10b using a laminator. And a decorative sheet 10 having a pressure-sensitive adhesive layer 12a on the back surface was prepared (see FIG. 2).
[0031]
Then, after the decorative sheet 10 and the same adhesive sheet 30 used in Example 1 were laminated by using a laminator in the same manner as in Example 1, the laminated body was derived from the adhesive sheet 30. The adhesive layer 32 was bonded to an adherend of various base materials or existing decorative materials.
[0032]
(Performance evaluation)
In each of the examples and the comparative examples, the decorative sheets were bonded to each other, and the concealing property with respect to the adherend and the ability to prevent unevenness with respect to the surface irregularities of the adherend were evaluated. When the color of the adherend or its shading was visible on the applied decorative sheet, it was evaluated as poor (x), when it was slightly visible, it was slightly good (良好), and when it was not visible at all, it was good (○). In addition, the unevenness of the surface of the adherend, in which the surface of the applied decorative sheet has irregularities, is poor (×), the one that is slightly exposed is slightly good (△), and the one that does not appear at all is good ( ○). The results are summarized in Table 1. As shown in Table 1, in both the concealing property and the unevenness preventing performance, the examples were superior to the comparative examples.
[0033]
Further, with respect to each of the decorative sheet and the pressure-sensitive adhesive sheet of Examples 1 and 2, a base material made of a kitchen door-shaped MDF and a kitchen door-shaped existing decorative material on which a PVC decorative sheet was stuck were manually applied. I attached a decorative sheet and constructed it. As a result, a kitchen door excellent in concealing properties and unevenness preventing performance and having a good appearance was obtained.
[0034]
[Table 1]
[0035]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the existing decorative material and base material which are an adherend are concealed, and the appearance color and the shading can be seen through a decorative sheet after construction, and can prevent that a design appearance is adversely affected. Further, even when the surface of the existing decorative material or the base material has irregularities, the irregularities have an adverse effect on the surface of the decorative sheet after application, and the irregularities can be prevented from appearing on the decorative sheet surface. As a result, especially at the time of renovation, including the case where the surface of the existing decorative material is made of an embossed decorative sheet and has surface irregularities, the existing decorative material is removed without removing the decorative sheet alone or removing the existing decorative material. Since the decorative sheet can be installed on the material as it is, the existing decorative material can be prevented from being discharged as waste.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view conceptually illustrating a method of applying a decorative sheet in one embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating another example of a method for applying a decorative sheet.
[Explanation of symbols]
10, 10a, 10b decorative sheet 11, 11a, 11b decorative sheet main body 12, 12a, 12b adhesive layer 13 separator 20 adherend (existing decorative material, base material)
Reference Signs List 30 thermoplastic resin adhesive sheet 31 sheet substrate 32 adhesive layer 33 separator