【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸送品を輸送する際に、輸送品に装着されて用いられる包装材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子機器や家電等を輸送する（以下、単に輸送品と言う場合がある）際には、緩衝作用を有する包装材で輸送品を覆い、包装材で覆った輸送品を段ボール等で構成された箱体内に収納するのが一般的である。
【０００３】
なお、近年は環境問題への取り組みも活発化し、包装材をどのように廃棄するかが問題となっている。
包装材の廃棄には、包装材そのままの大きさで廃棄するか、あるいはカッター等の道具を用いて粉砕した後に廃棄するか、さらには人手によって粉砕した後に廃棄するかいずれかの処理によって行なわれることが一般的である。
【０００４】
これらの処理のうち、包装材をそのままの大きさで廃棄することは、破棄物の体積が増加して運搬等に支障を与えるので好ましくない。また、カッター等の道具を使用して粉砕することとなると、廃棄時のコストが非常に高くなるので好ましくない。
そこで、包装材の廃棄は、体積を小さくし且つ低コストと言う点を考慮して人手により粉砕することが最も好ましいと考えられている。
【０００５】
次に、図７に基づいて従来の包装材の構成について説明する。
この包装材１０は、発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレン等の材質で形成されており、輸送品（図示せず）を梱包する際に用いられるものである。
包装材１０は、ほぼ直方体状の輸送品の長手方向の端部を収納保持できるような収納凹部１２が形成されている。なお、通常は輸送品の長手方向の両端部を保持するため、包装材１０は２つ同時に用いられるが、ここでは１つだけ図示している。
【０００６】
収納凹部１２は、輸送品の端面に対向して配置された覆い部１５と、輸送品の端面近傍の周囲を囲むように設けられた４つの壁部１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂとによって囲まれて構成されている。
また、各壁部１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂの外壁面には、それぞれリブ１６が形成されている。リブ１６が箱体の内壁面に当接することで緩衝作用を得ることができる。
【０００７】
図８に基づいて、上述したような包装材を人手により粉砕する場合を考えてみる。
ここでの粉砕としては、包装材１０が横方向に長いので、横方向を半分程度の長さにしようとするものとする。
粉砕時には、まず図８（ａ）に示すように、横方向の両端部１０ａに力をかけていく（矢印Ａ）。すると、図８（ｂ）に示すように包装材１０に所定以上の力が加わると包装材１０は粉砕する。
このとき、横方向の半分くらいの位置で破断することが、廃棄時の体積を小さくできるので好ましいが、この位置に力が加わるような構造になっていなければ所望の位置で破断することは困難である。
【０００８】
すなわち、従来の包装材１０を人手により粉砕しようと力をかけると、図８（ｂ）に示すように、力が加わりやすいリブ１６の近傍で破断されることが予想される。
このように、粉砕した際に大きさの異なる破片が生じると、運搬時の体積が結局大きくなってしまうので好ましくなく、粉砕時にはなるべく同じ大きさの破片が生じるようにしたいという要望があった。
【０００９】
そこで、人手によって包装材を粉砕しようとする際、予め包装材の所定位置に切り込みを形成しておき、この切り込み位置で正確且つ容易に破断できるようにするという構成の包装材が従来から知られている（例えば、特許文献１参照）。
【００１０】
【特許文献１】
特開２００１−９７４５３号公報（図１、図３等）
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に示されたような包装材の切り込みとしては、断面が筋状のものや断面がＶ字状のものが記載されてはいるが、このような幅が狭い切り込みは包装材を製造する際の成形用金型では形成することができない。
すなわち、包装材を製造する際の成形用金型は、通常はアルミニウム製であり、このような成形用金型に切り込みを形成するための幅狭のくさび状の部分を設けようとしても成形用金型の強度維持ができないのである。
したがって、上述したような包装材における切り込みは、全体を成形した後に、別工程で穿設することになるので、製造に手間がかかるという課題がある。
【００１２】
また、特許文献１に示されたような包装材の切り込みは、輸送品を収納保持する内壁面の表面上に穿設されているので、外側からわかりにくく、廃棄する際にどこに力をかければ良いのかわかりにくいといった課題もある。
【００１３】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、所望の位置において破断しやすくなるような構造を簡単に製造することができ、またこのような構造を設けた位置を見た目にもわかりやすくした包装材を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる包装材によれば、箱体に収納される輸送品に装着され、輸送品と箱体との間に位置することによって輸送品への衝撃を低減する包装材において、輸送品の端面に対向するように設けられた覆い部と、該覆い部の周縁部に設けられた壁部とを有し、該壁部の厚さ方向全幅にわたって、壁部の表面から前記覆い部方向に凹設されて、壁部の高さを減じて廃棄の際の破断を容易にするための、側面視三角形状をなす凹部が形成されていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、人が力をかけて包装材を粉砕しようとすると、凹部に力が集中しやすく、わずかな力で且つ所望の位置で包装材を破断することができる。また、このような凹部が形成された包装材を、成形用金型で容易に成形可能である。さらに、壁部の形状そのものに破断しやすい箇所が現われているので、どこに力をかければよいかわかりやすく、粉砕時に手間をかけないようにすることができる。また、凹部の分だけ包装材の材料を減らすことができ、コスト削減にも寄与する。
【００１５】
また、前記凹部の先端部は、壁部の高さの半分となる位置よりも覆い部側に位置するように設けられていてもよい。
これによれば、わずかな力で破断することができる。
【００１６】
さらに、前記凹部の先端部の頂角は、９０°以上１３５°以下であるとしてもよい。
この構成によれば、先端部の頂角が９０°未満では凹部を形成するための成形用金型の強度維持が困難であり、また１３５°よりも大きい場合には破断させる際に先端部へ力を集中させにくいので、所望の位置での破断がしにくい。このため、頂角を９０°から１３５°の範囲とすることで、所望の形状の凹部を製造でき、また所望の位置での破断をしやすくすることができる。
【００１７】
また、前記壁部は、前記凹部の先端部における高さと、凹部が設けられていない箇所の高さとが同一になるように形成されていてもよい。
この構成によれば、凹部を設けたとしてもなお、従来通りの壁部の強度を維持することができる。
なお、前記凹部は、二等辺三角形状であってもよい。
さらに、発泡ポリスチレンまたは発泡ポリプロピレンで構成されていることによれば、緩衝性能も良好であって且つ粉砕時に所望の位置で破断しやすいという特性を有することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、包装材の第１の実施形態の全体構成を説明する斜視図である。図２は、第１の実施形態の包装材の側面図である。
包装材３０は、輸送品を段ボール箱等の箱体に収納する際の緩衝材として輸送品に装着される部材である。包装材３０は、弾性変形して衝撃を低減できる材質から形成されていることが必要であり、例えば発泡スチロールまたは発泡ポリプロピレン等の発泡ポリオレフィンを用いて成形される。
【００１９】
本実施形態では、輸送品（図示せず）として薄型の直方体状のものを輸送する場合について説明する。
また、本実施形態による包装材３０は、輸送品の長手方向の両端部に装着され、２個を１組として１台の輸送品に使用される。
【００２０】
包装材３０の構成について説明する。
包装材３０は、輸送品の端部の周囲を覆うように環状に設けられた４枚の壁部３４ａ，３４ａ，３４ｂ，３４ｂと、輸送品の端面に対向し且つ４枚の壁部による環状部分の一方の開口側を閉塞する覆い部３５とを具備している。
なお、包装材３０は、このような４枚の壁部３４と覆い部３５とによって、輸送品の端部を収納する収納凹部３２が形成された、有底の四角筒体状（カップ状）に形成されているとも言える。
【００２１】
また、４枚の壁部３４には、それぞれ外方に向けて突出して箱体の内壁面に当接するように設けられた複数のリブ３６が設けられている。このリブ３６が箱体の内壁面に当接するので、輸送時の衝撃はリブ３６の弾性変形により低減されるので、包装材３０は極めてよい緩衝性能を有する。
【００２２】
４枚の壁部のうち、互いに対向する位置にある横方向に長い壁部３４ａ，３４ａのほぼ中央には、それぞれ凹部４０が形成されている。
凹部４０は、壁部３４ａの表面４１から覆い部３５方向へ向けて凹むように形成されている。
本実施形態における凹部４０は、壁部３４ａを側面から見て二等辺三角形状であるが、特にこのような二等辺三角形状に限られることはなく、覆い部３５方向へ向けて徐々に幅狭となるような三角形に形成されていればよい。
【００２３】
凹部４０の先端部にある頂点４２は、粉砕時に破断しようとする位置に設けられている。本実施形態では、壁部の長手方向ほぼ中央の位置Ｂで破断しようとしているので、この位置に頂点４２がくるように凹部４０が形成されている。
【００２４】
なお、凹部４０の大きさは、頂点４２が、壁部３４ａの高さＨの半分の位置Ｃよりも覆い部３５側に位置するような大きさに設けられているとよい。頂点４２の位置が高さＨの半分の位置Ｃよりも覆い部３５方向に突出していることで、粉砕時にはあまり力をかけずに位置Ｂで包装材３０を破断することができる。
また、凹部４０の大きさを大きくとることによって、発泡材料の使用量を削減でき、コスト的にも有利である。
なお、ここでいう高さとは、壁部３４全体の高さのことであり、壁部３４ａの表面４１から、覆い部３５の外底面３５ａまでの距離のことである。
【００２５】
なお、凹部４０の頂点４２の頂角αは、９０°以上１３５°以下であるようにするとよい。
すなわち、頂角αが９０°未満であると、凹部４０を形成するための成形用金型が幅狭となってしまい、金型自身の強度を保つことが難しいので製造が困難である。
また、頂角αが１３５°よりも大きいということになると、この頂点４２における力の集中が不十分になり頂点４２で破断しにくいのである。
【００２６】
次に、図３〜図５に基づいて包装材の他の実施形態について説明する。また、上述してきた実施形態の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態の包装材５０は、凹部４０の先端部における部分の壁部３４ａの高さｈを、凹部４０が形成されていない部分の壁部３４ａの高さＨと同一の高さになるようにしたところに特徴がある。
すなわち、言い換えると、本実施形態は、凹部４０の頂点４２と覆い部３５の外底面３５ａとの間の距離ｈが、壁部３４ａの表面４１と覆い部３５の外底面３５ａとの距離Ｈと同一の距離になるように、凹部４０の凹み分だけ壁部３４ａと覆い部３５が凹部４０の凹み方向に突出しているのである。
このような構成は、凹部４０を設けることで破断はしやすいが、壁部３４ａの高さが低くなったために壁部３４ａの強度維持が図れないといった場合に、採用されうる。
【００２７】
なお、覆い部３５が凹部４０の凹み方向と同じ方向に突出するようにしたことにより、輸送品の端面を保持するために収納凹部３２内の形状を図４または図５に示すように構成する必要がある。
図４に示した例では、覆い部３５の内壁に、輸送品の端面が当接して保持される平面部３３を部分的に残しておき、凹部４０が形成されている部分に凹部４０とほぼ同一の形状に凹む凹部５１を形成している。
このような凹部５１を覆い部３５の内壁に設けたことによって、破断しやすくすると共に覆い部３５における材料の使用量も減らすことができる。
【００２８】
図５に示した例では、覆い部３５自体の厚さは従来と同様に一定に維持し、輸送品の端面を保持するためのリブ５２を複数本、覆い部３５の内壁から突出して形成している。
このような構成によれば、リブ５２によって輸送品の端面は確実に保持し、覆い部３５における材料の使用量も減らすことができる。
【００２９】
次に、図６に第１の実施形態の包装材を人手により粉砕しようとしたところを示す。
まず、包装材３０の両端部を手で持つ。そして、矢印Ａ方向に示すような力を加える（図６（ａ））。
加えた力が所定以上になると、（ｂ）に示すように凹部４０の頂点４２に力が集中するため、所望の位置である凹部４０において確実且つ容易に包装材３０が破断される。
【００３０】
なお、輸送品としては上述したような形状でなくともよい。
つまり、上記実施形態で説明してきた包装材は、４枚の壁部によって囲まれた有底の四角筒状であったが、輸送品の形状に合わせて、様々な形状とすることができる。
【００３１】
また、上述してきた包装材には、壁部の外側にリブが設けられていたが、リブは壁部の内側に設けられていてもよく、また壁部の外側と内側の両方にリブが設けられていてもよい。
【００３２】
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【００３３】
【発明の効果】
本発明にかかる包装材によれば、凹部に力が集中しやすく、わずかな力で且つ所望の位置で包装材を破断することができる。また、このような凹部が形成された包装材を、成形用金型で容易に成形可能である。さらに、壁部の形状そのものに粉砕すべき箇所が現われているので、粉砕時においてはどこに力をかければよいか、わかりやすいといった著効を奏する。また、凹部の分だけ包装材の材料を減らすことができ、コスト削減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる包装材を示す斜視図である。
【図２】図１に示した包装材の側面図である。
【図３】凹部の先端部から覆い部までの長さが、凹部が設けられていない箇所の壁部の表面から覆い部までの長さと同一となるような実施形態の側面図である。
【図４】図３に示した実施形態における収納凹部を示す断面図である。
【図５】図３に示した実施形態における収納凹部の他の形態について示す断面図である。
【図６】本発明の包装材を粉砕するところを示す説明図である。
【図７】従来の包装材の斜視図である。
【図８】従来の包装材を粉砕するところを示す説明図である。
【符号の説明】
３０ 包装材
３２ 収納凹部
３３ 平面部
３４ 壁部
３５ 覆い部
３５ａ 外底面
３６ リブ
４０ 凹部
４１ 表面
４２ 頂点
５０ 包装材
５１ 凹部
５２ リブ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a packaging material that is used by being attached to a transported product when the transported product is transported.
[0002]
[Prior art]
When transporting electronic devices and home appliances (hereinafter sometimes simply referred to as transported goods), the transported goods are covered with a packaging material having a buffering action, and the transported goods covered with the packaging material are made of cardboard or the like. Generally, it is stored in a box.
[0003]
In recent years, efforts to address environmental issues have become active, and how to dispose of packaging materials has become an issue.
The disposal of the packaging material is performed by either discarding the packaging material as it is, or by crushing using a tool such as a cutter and then discarding, or by crushing by hand and discarding it. That is common.
[0004]
Among these treatments, it is not preferable to discard the packaging material in the same size, since the volume of the discarded material increases, which hinders transportation and the like. Further, it is not preferable to use a tool such as a cutter for pulverization because the cost at the time of disposal becomes extremely high.
Therefore, it is considered that it is most preferable to dispose of the packaging material by hand in consideration of reducing the volume and cost.
[0005]
Next, the configuration of a conventional packaging material will be described with reference to FIG.
The packaging material 10 is formed of a material such as expanded polystyrene or expanded polypropylene, and is used when packing a transported product (not shown).
The packaging material 10 is provided with a storage recess 12 that can store and hold the longitudinal end of a substantially rectangular parallelepiped transport product. Usually, two packing materials 10 are used at the same time to hold both ends in the longitudinal direction of the transported product, but only one is shown here.
[0006]
The storage recess 12 is surrounded by a cover portion 15 arranged to face the end face of the transported product and four walls 14a, 14a, 14b, 14b provided so as to surround the vicinity of the end face of the transported product. It is configured.
Further, ribs 16 are formed on the outer wall surfaces of the respective wall portions 14a, 14a, 14b, 14b. The buffering action can be obtained by the rib 16 contacting the inner wall surface of the box.
[0007]
Consider a case where the above-described packaging material is pulverized by hand based on FIG.
In the pulverization here, since the packaging material 10 is long in the horizontal direction, the length in the horizontal direction should be reduced to about half.
At the time of pulverization, first, as shown in FIG. 8A, a force is applied to both ends 10a in the lateral direction (arrow A). Then, as shown in FIG. 8B, when a predetermined force or more is applied to the packaging material 10, the packaging material 10 is crushed.
At this time, it is preferable to break at a position about halfway in the lateral direction because the volume at the time of disposal can be reduced, but it is difficult to break at a desired position unless the structure is such that a force is applied to this position. It is.
[0008]
That is, when a force is applied to crush the conventional packaging material 10 by hand, it is expected that the packaging material 10 will be broken in the vicinity of the rib 16 where the force is easily applied, as shown in FIG.
As described above, if fragments having different sizes are generated during pulverization, the volume at the time of transportation eventually increases, which is not preferable. Therefore, there has been a demand to generate fragments having the same size as possible during pulverization.
[0009]
Therefore, there has been conventionally known a packaging material having a configuration in which a notch is formed in a predetermined position of the packaging material in advance when the packaging material is to be pulverized by hand, and it is possible to accurately and easily break the packaging material at the cut position. (For example, see Patent Document 1).
[0010]
[Patent Document 1]
JP 2001-97453 A (FIGS. 1, 3 and the like)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
As the cuts of the packaging material as shown in Patent Document 1, those having a cross-section in a streak shape and those having a V-shaped cross-section are described. It cannot be formed with a molding die.
That is, the molding die for manufacturing the packaging material is usually made of aluminum, and is used for molding even if an attempt is made to provide a narrow wedge-shaped portion for forming a cut in such a molding die. The strength of the mold cannot be maintained.
Therefore, since the cuts in the packaging material as described above are formed in a separate process after the entire shape is formed, there is a problem that the production is troublesome.
[0012]
Moreover, since the cut of the packaging material as shown in patent document 1 is perforated on the surface of the inner wall surface which stores and holds the transported goods, it is difficult to understand from the outside, and where to apply force when discarding There is also a problem that it is difficult to understand whether it is good.
[0013]
Then, this invention is made in order to solve the said subject, The aim is to be able to manufacture easily the structure which is easy to be fractured in a desired position, and to provide the position which provided such a structure. It is to provide a packaging material that is easy to understand.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
That is, according to the packaging material according to the present invention, in a packaging material that is mounted on a transported product housed in a box and that is located between the transported product and the box to reduce the impact on the transported product, A covering portion provided so as to face an end surface of the article, and a wall portion provided on a peripheral portion of the covering portion, and the covering portion extends from the surface of the wall portion over the entire width in the thickness direction of the wall portion. The recess is formed in the direction, and is formed in a triangular shape in a side view so as to reduce the height of the wall portion and facilitate breakage at the time of disposal.
By employing this configuration, when a person tries to pulverize the packaging material by applying force, the force tends to concentrate on the concave portion, and the packaging material can be broken at a desired position with a small force. Moreover, the packaging material in which such a concave portion is formed can be easily molded with a molding die. Furthermore, since the shape of the wall itself has a portion that is easily broken, it is easy to understand where to apply a force, and it is possible to avoid trouble in grinding. Further, the material of the packaging material can be reduced by the amount corresponding to the concave portion, which contributes to cost reduction.
[0015]
Further, the tip portion of the concave portion may be provided so as to be located closer to the cover portion than a position where the height is half the height of the wall portion.
According to this, it can be broken by a slight force.
[0016]
Further, the apex angle of the tip of the concave portion may be not less than 90 ° and not more than 135 °.
According to this configuration, if the apex angle of the tip is less than 90 °, it is difficult to maintain the strength of the molding die for forming the concave portion. Since it is difficult to concentrate the force, it is difficult to break at a desired position. Therefore, by setting the apex angle in the range of 90 ° to 135 °, a concave portion having a desired shape can be manufactured, and it is easy to break at a desired position.
[0017]
Further, the wall may be formed so that the height at the tip end of the concave portion is the same as the height of a portion where the concave portion is not provided.
According to this configuration, even if the concave portion is provided, the strength of the wall portion as in the related art can be maintained.
The recess may be in the shape of an isosceles triangle.
Further, according to the configuration made of expanded polystyrene or expanded polypropylene, it is possible to have a characteristic that the buffer performance is good and that it is easily broken at a desired position during pulverization.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a perspective view illustrating the overall configuration of the first embodiment of the packaging material. FIG. 2 is a side view of the packaging material according to the first embodiment.
The packaging material 30 is a member attached to the transported goods as a cushioning material when the transported goods are stored in a box such as a cardboard box. The packaging material 30 needs to be formed of a material capable of elastically deforming and reducing impact, and is formed using, for example, foamed polyolefin such as foamed polystyrene or foamed polypropylene.
[0019]
In the present embodiment, a case will be described in which a thin rectangular parallelepiped is transported as a transported product (not shown).
Also, the packaging material 30 according to the present embodiment is mounted on both ends in the longitudinal direction of the transported goods, and is used as one set of two transported goods.
[0020]
The configuration of the packaging material 30 will be described.
The packaging material 30 has four walls 34a, 34a, 34b, and 34b provided in an annular shape so as to cover the periphery of the end of the transported article, and an annular ring formed by the four walls facing the end face of the transported article. And a cover portion 35 for closing one opening side of the portion.
The packaging material 30 has a bottomed rectangular cylindrical shape (cup shape) in which the storage recess 32 for storing the end of the transported product is formed by the four walls 34 and the cover 35. It can be said that it is formed in.
[0021]
Further, the four wall portions 34 are provided with a plurality of ribs 36 protruding outwardly and provided so as to abut against the inner wall surface of the box. Since the ribs 36 are in contact with the inner wall surface of the box, the impact during transportation is reduced by the elastic deformation of the ribs 36, so that the packaging material 30 has an extremely good cushioning performance.
[0022]
Of the four wall portions, recesses 40 are formed at substantially the centers of the laterally long wall portions 34a, 34a at positions facing each other.
The recess 40 is formed so as to be recessed from the surface 41 of the wall 34a toward the cover 35.
The concave portion 40 in the present embodiment has an isosceles triangular shape when the wall portion 34a is viewed from the side, but is not particularly limited to such an isosceles triangular shape, and gradually becomes narrower in the direction of the cover portion 35. What is necessary is just to be formed in the triangle which becomes.
[0023]
The apex 42 at the tip of the concave portion 40 is provided at a position where it is likely to break during crushing. In the present embodiment, since the wall portion is about to break at a position B substantially at the center in the longitudinal direction, the concave portion 40 is formed so that the vertex 42 comes at this position.
[0024]
Note that the size of the concave portion 40 is preferably set to a size such that the vertex 42 is located closer to the cover portion 35 than the position C which is half the height H of the wall portion 34a. Since the position of the apex 42 protrudes in the direction of the cover portion 35 from the position C which is half of the height H, the packaging material 30 can be broken at the position B without applying much force during pulverization.
In addition, by increasing the size of the concave portion 40, the amount of the foamed material used can be reduced, which is advantageous in terms of cost.
Here, the height refers to the height of the entire wall portion 34, and is a distance from the surface 41 of the wall portion 34a to the outer bottom surface 35a of the covering portion 35.
[0025]
The apex angle α of the vertex 42 of the concave portion 40 may be set to be 90 ° or more and 135 ° or less.
That is, if the apex angle α is less than 90 °, the molding die for forming the concave portion 40 becomes narrow, and it is difficult to maintain the strength of the die itself, which makes production difficult.
If the apex angle α is larger than 135 °, the concentration of the force at the apex 42 becomes insufficient and the apex 42 is hardly broken.
[0026]
Next, another embodiment of the packaging material will be described with reference to FIGS. In addition, the same components as those of the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof may be omitted.
In the packaging material 50 of the present embodiment, the height h of the wall portion 34a at the tip portion of the concave portion 40 is the same as the height H of the wall portion 34a at the portion where the concave portion 40 is not formed. There is a feature in the place.
That is, in other words, in the present embodiment, the distance h between the vertex 42 of the concave portion 40 and the outer bottom surface 35a of the cover 35 is equal to the distance H between the surface 41 of the wall portion 34a and the outer bottom surface 35a of the cover 35. The wall portion 34a and the cover portion 35 protrude in the recess direction of the recess 40 by the recess of the recess 40 so as to have the same distance.
Such a configuration can be adopted in a case where the provision of the concave portion 40 facilitates breakage, but the strength of the wall portion 34a cannot be maintained because the height of the wall portion 34a is reduced.
[0027]
Since the cover 35 projects in the same direction as the recess 40, the shape of the storage recess 32 is configured as shown in FIG. 4 or FIG. 5 to hold the end surface of the transported product. There is a need.
In the example shown in FIG. 4, the flat portion 33 on which the end surface of the transported product is abutted and held is partially left on the inner wall of the cover portion 35, and the recess 40 is formed substantially at the portion where the recess 40 is formed. A concave portion 51 is formed to have the same shape.
By providing such a concave portion 51 on the inner wall of the cover portion 35, it is easy to break and the amount of material used in the cover portion 35 can be reduced.
[0028]
In the example shown in FIG. 5, the thickness of the cover 35 itself is kept constant as in the conventional case, and a plurality of ribs 52 for holding the end surface of the transported product are formed so as to protrude from the inner wall of the cover 35. ing.
According to such a configuration, the end face of the transported product is reliably held by the rib 52, and the amount of material used in the cover 35 can be reduced.
[0029]
Next, FIG. 6 shows a state where the packaging material of the first embodiment is to be pulverized by hand.
First, both ends of the packaging material 30 are held by hand. Then, a force as shown in the direction of arrow A is applied (FIG. 6A).
When the applied force exceeds a predetermined value, the force concentrates on the apex 42 of the concave portion 40 as shown in (b), so that the packaging material 30 is reliably and easily broken at the concave portion 40 at a desired position.
[0030]
Note that the shape of the transported product does not have to be the shape described above.
In other words, the packaging material described in the above embodiment is a bottomed rectangular tube surrounded by four walls, but can be formed in various shapes according to the shape of the transported goods.
[0031]
Further, in the packaging material described above, the rib is provided on the outside of the wall. However, the rib may be provided on the inside of the wall, or the rib may be provided on both the outside and the inside of the wall. It may be.
[0032]
As described above, the present invention has been described variously with reference to preferred embodiments. However, the present invention is not limited to these embodiments, and it is needless to say that many modifications can be made without departing from the spirit of the invention. is there.
[0033]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the packaging material which concerns on this invention, a force is easy to concentrate on a recessed part, and a packaging material can be broken at a desired position with a slight force. Further, the packaging material having such a concave portion can be easily molded by a molding die. Further, since a portion to be crushed appears in the shape of the wall itself, it is easy to understand where to apply force during crushing. Further, the material of the packaging material can be reduced by the amount corresponding to the concave portion, which contributes to cost reduction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a packaging material according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of the packaging material shown in FIG.
FIG. 3 is a side view of the embodiment in which the length from the front end of the concave portion to the covering portion is the same as the length from the surface of the wall portion where the concave portion is not provided to the covering portion.
FIG. 4 is a sectional view showing a storage recess in the embodiment shown in FIG. 3;
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another embodiment of the storage recess in the embodiment shown in FIG.
FIG. 6 is an explanatory view showing the pulverization of the packaging material of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view of a conventional packaging material.
FIG. 8 is an explanatory view showing a state where a conventional packaging material is pulverized.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 30 packaging material 32 storage concave portion 33 flat portion 34 wall portion 35 covering portion 35 a outer bottom surface 36 rib 40 concave portion 41 surface 42 vertex 50 packaging material 51 concave portion 52 rib
