【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動表示用マイクロカプセルの製造方法に関するものであり、更に詳しくは電気泳動表示用マイクロカプセルを利用した電気泳動表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気泳動粒子及び電気泳動粒子の色調とは異なる分散媒を内包したマイクロカプセルからなる電気泳動表示素子(特許文献1参照)、色調と極性の異なる2種類の電気泳動粒子及び無色透明の分散媒を内包したマイクロカプセルからなる電気泳動表示素子(特許文献2参照)等が開示され、近年、マイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子が数多く提案されている。
【0003】
図6は、マイクロカプセルを用いた従来の電気泳動表示素子の構造及びその動作原理を示す概略図である。図6において、電気泳動表示素子は、第1電極6cを設けた第1基板6a、及び第2電極6dを設けた第2基板6bが、マイクロカプセル6gを介して所定の間隔で対向するように構成されている。マイクロカプセル6gは、正に帯電されると共に着色された多数の電気泳動粒子6e、及び電気泳動粒子6eとは別の色で着色された分散媒6fを内包している。
【0004】
このような電気泳動表示素子において、図6(a)に示すように、第1電極6cに負極性の電圧を印加すると共に第2電極6dに正極性の電圧を印加すると、正に帯電されている電気泳動粒子6eは第1電極6cを覆うように集まり、図示A方向から表示素子を眺めると、分散媒6fと同じ色の表示が行われる。反対に図6(b)に示すように、第1電極6cに正極性の電圧を印加すると共に第2電極6dに負極性の電圧を印加すると、電気泳動粒子6eは第2電極6dを覆うように集まり、図示A方向から表示素子を眺めると、電気泳動粒子6eと同じ色の表示が行われる。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像や文字が表示される。
【0005】
【特許文献1】
特開昭64−86116号公報
【特許文献2】
特開平11−119264号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電気泳動表示用マイクロカプセルは、次のような方法に従って製造するのが一般的であった。即ち、電気泳動粒子及び分散媒からなる分散液を、攪拌下の連続相に滴下して、分散液のO/W型エマルジョン(分散相)を生成させた後、界面重合法、in situ重合法、コアセルベーション法等の既知の方法によって、この分散相をマイクロカプセル化していた。
【0007】
しかしながら、このような製造方法では、粒径分布の広いマイクロカプセルしか得られず、分級操作を行って所定の粒径分布を有するマイクロカプセルを分取した後、それを電気泳動表示素子に利用していた。
また、従来のマイクロカプセルの製造方法では、マイクロカプセル毎に内包する粒子濃度が異なる為、階調表示に問題があった。
【0008】
本発明の目的は、均一な粒径に制御されたマイクロカプセルを提供することができ、更にマイクロカプセル内の粒子濃度が均一に制御されたマイクロカプセルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成する為に、本発明は、多孔体の孔を介して電気泳動粒子及び分散媒を含有する分散液を連続相中に圧入して、該連続相中に該分散液からなる均一な分散相を分散して生成させる工程、該分散相をマイクロカプセル化する工程を有することを特徴とする電気泳動表示用マイクロカプセルの製造方法である。
【0010】
また、本発明は、前記多孔体の孔が、1〜50μmの範囲内の均一な孔径を有する貫通孔であることを特徴とする電気泳動表示用マイクロカプセルの製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電気泳動表示用マイクロカプセルの製造方法は、(i)微細な孔を多数有する多孔体を介して、電気泳動粒子及び分散媒からなる分散液を連続相中に圧入する工程、(ii)該連続相中に該分散液からなる均一な分散相を生成、分散させる工程、(iii)該分散相をマイクロカプセル化する工程の各工程からなることを特徴とする。
【0012】
次に、本発明の電気泳動粒子を用いた電気泳動表示素子の一実施態様について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の一実施態様を示す概略図であり、図1(a)は本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の断面図、図1(b)はマイクロカプセルの配列を模式的に示した平面図である。
【0013】
図1(a)において、電気泳動表示素子は、第1電極1cを設けた第1基板1a、及び第2電極1dを設けた第2基板1bが、マイクロカプセル1gを介して所定の間隔で対向するように構成されている。マイクロカプセル1gは電気泳動粒子1eと分散媒1fからなる分散液を内包している。この電気泳動表示素子は、第2基板1bがある側が表示面である。また、マイクロカプセル1gは、図1(b)に示すような2次元配列で第1電極1c上に配置されている。図1(b)においては、第2基板1bは省略されている。
【0014】
図1において、第1電極1cは個々のマイクロカプセル1g内の分散液に対して、各々独立して所望の電界を印加できる画素電極であり、第2電極1dは全面同一電位で印加する共通電極である。尚、この画素電極にはスイッチ素子が設けられており、不図示のマトリクス駆動回路から行ごとに選択信号が印加され、更に各列に制御信号と駆動トランジスタからの出力が印加されて、個々のマイクロカプセル1g内の分散液に対して所望の電界を印加することができる。個々のマイクロカプセル1g内の電気泳動粒子1eは、第1電極1cにより印加される電界によって制御され、各画素は電気泳動粒子の色(例えば白色)と分散媒の色(例えば青色)を表示する。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像や文字を表示することができる。
【0015】
第1基板1aは電気泳動表示素子を支持する任意の絶縁部材であり、ガラスやプラスチックなどを用いることができる。第1電極1cには、ITO(Indium Tin Oxide)、酸化スズ、酸化インジウム、金、クロムなどの金属蒸着膜等を使用することができ、第1電極1cのパターン形成にはフォトリソグラフィー法を用いことができる。第2基板1bは透明なガラス基板やプラスチック基板等を用いることができる。第2電極1dにはITOや有機導電性膜などの透明電極を使用することができる。
【0016】
前記分散液を内包するマイクロカプセル1gの製造装置の一例を図2(a)、図2(b)に示す。図2(a)は多孔体の断面図であり、図2(b)は多孔体を用いたマイクロカプセルの製造装置の概略図である。
【0017】
図2(a)において、多孔体2aは、微細な貫通した孔2bを多数有している。多孔体2aの材質は特に限定されないが、例えば、金属、プラスチック、ガラス、セラミック等を挙げることができる。
多孔体2aは、分散液2cを連続相2eに圧入する際の圧力に対して十分耐えられる機械的強度を有し、且つ分散液2c及び連続相2eに対して化学的に不活性であることが好ましい。
【0018】
連続相2e中に分散相2d(分散液2cのO/W型エマルジョン)を生成する為には、多孔体2aは分散相2dよりも連続相2eに優先的に濡れることが必要であり、多孔体2aの表面は親水処理されていることが好ましい。また、多孔体2aの形状は特に限定されないが、円筒状のものが好ましい。
【0019】
多孔体2aの孔2bは均一な径を有する貫通孔であって、生成する分散相2dの大きさは、孔2bの孔径によって制御することができる。孔2bの孔径は、電気泳動表示素子に適したマイクロカプセルの粒径に応じて設定すればよく、所望するマイクロカプセルの粒径の約1/5〜4/5が好ましい。孔2bの孔径は1〜50μmであり、好ましくは5〜30μmである。
【0020】
図2(b)において、電気泳動粒子1eと分散媒1fからなる分散液2cは分散液タンク2jに貯蔵されている。分散液タンク2jは圧力源2gより高圧が導入されるため、耐圧設計されていることが好ましい。尚、分散液タンク2jには、分散液2cを微分散する為の攪拌装置が内蔵されていてもよい。
【0021】
分散液タンク2jと多孔体2aは継ぎ手2kで接続され、多孔体2aは反応容器2l内の連続相2e中に設置されている。また、反応容器2l内の連続相2eは、攪拌装置2mによって攪拌されている。攪拌装置2mとしては、マグネチックスターラーやスクリュー型の攪拌機等を使用することができる。
【0022】
分散液タンク2jには、ガス配管2iを介して圧力源2g、及び圧力調節器2hが取り付けられている。圧力源2gとしては、窒素やアルゴン等の不活性ガス2fの高圧ガスボンベが好ましい。圧力調節器2hは、分散液タンク2j内の分散液2cに導入する不活性ガス2fの圧力を調節することができる。
【0023】
分散液タンク2j内の分散液2cは、ガス配管2iを通過してきた不活性ガス2fの圧力によって、多孔体2aの孔2bを介して連続相2eに圧入され、均一な分散相2dが連続相2e中に生成する。この均一な分散相2dがマイクロカプセル材料によって被膜され、均一な粒径を有するマイクロカプセルが得られる。また同時に、カプセル内の粒子濃度が均一に制御されたマイクロカプセルが得られる。
【0024】
分散相2dを安定化する為には、分散液2cと連続相2e、又はそのいずれか一方に界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤には、既知の界面活性剤を使用することができ、例えば、エチレン−無水マレイン酸交互共重合体、スチレン−無水マレイン酸交互共重合体、ポリビニルアルコール、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース等を挙げることができる。
【0025】
連続相2eとしては水が好ましく、マイクロカプセルの製造方法に応じて、分散液2c及び連続相2e、又はそのいずれか一方にマイクロカプセルのモノマーあるいはその前駆体が添加されている。
【0026】
圧入する際の圧力Pは、下記の式(1)で表される臨界圧力Pcよりも大きな圧力が必要であり、適宜決めればよい。臨界圧力Pc(kPa)とは、分散液2cが多孔体2aの孔2bを介して連続相2eに圧入されるのに必要な最小圧力を意味する。従って、圧力Pが臨界圧力Pcよりも小さい場合、分散液2cは多孔体2aの孔2bを通過できない。一方、圧力Pが臨界圧力Pcよりも極端に大きい場合、分散相2dが多分散となり、均一な粒径のマイクロカプセルは得られない。
【0027】
【数1】
【0028】
式(1)において、γは油水界面の界面張力(mN/m)、θは分散相の多孔体細孔壁に対する接触角(度)、Rは孔2bの孔径(μm)を示す。
【0029】
孔2bの孔径Rが小さい程、Pcは大きくなり、界面張力γを減少させると、Pcを下げることができる。また、界面張力γを減少させるには、界面活性剤の添加によって調整することができる。
【0030】
マイクロカプセル化を行う前に、多孔体2aは連続相2eによって、予め濡らしておくことが好ましい。即ち、多孔体2aを連続相2eに浸漬し、超音波を照射しながら、多孔体2aの孔2bに残留する空気を完全に除去し、多孔体2aの孔2bを連続相2eで満たすことが好ましい。
【0031】
マイクロカプセル1gは、界面重合法、in situ重合法、コアセルベーション法等の既知の方法によって得ることができる。
【0032】
マイクロカプセル1gを形成する材料には光を十分に透過させる材料が好ましく、具体的には、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリスチレン、ゼラチン、又はこれらの共重合体等を挙げることができる。
【0033】
また、マイクロカプセル1gを第1電極1c上に配置する方法は特に制限されないが、インクジェット方式のノズルを使用することができる。
なお、基板上に配置されたマイクロカプセル1gの位置ずれを防止する目的で、マイクロカプセル1gの隙間に光透過性の樹脂バインダーを含浸させて基板上に固定しても良い。光透過性の樹脂バインダーとして、水溶性のポリマーを挙げることができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。
【0034】
第1基板1aと第2基板1bを封止する場合、マイクロカプセル1gの形状が、第1基板1aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止することが好ましい。
【0035】
分散媒1fとしては、高絶縁性でしかも無色透明な液体を挙げることができ、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン、ノルマルパラフィン、イソパラフィンなどの脂肪族炭化水素、クロロホルム、ジクロロメタン、ペンタクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,1,2,2−テトラブロモエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン等のハロゲン化炭化水素、天然又は合成の各種の油等を使用でき、これらを単独、又は2種以上を混合して用いても良い。また、分散媒1fには、必要に応じて、電荷調整剤、分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
【0036】
分散媒1fを着色するにはR、G、B、C、M、Y等の色を有する油溶染料を用いることができる。これらの油溶染料として、アゾ染料、アントラキノン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ペノリン染料、フタロシアニン染料、金属錯塩染料、ナフール染料、ベンゾキノン染料、シアニン染料、インジゴ染料、キノイミン染料等の油溶染料が好ましく、これらを組み合せて使用しても良い。
【0037】
例えば、以下の油溶染料を挙げることができる。バリファーストイエロー(1101、1105、3108、4120)、オイルイエロー(105、107、129、3G、GGS)、バリファーストレッド(1306、1355、2303、3304、3306、3320)、オイルピンク312、オイルスカーレット308、オイルバイオレット730、バリファーストブルー(1501、1603、1605、1607、2606、2610、3405、)、オイルブルー(2N、BOS、613)、マクロレックスブルーRR、スミプラストグリーンG、オイルグリーン(502、BG)等であり、油溶染料の濃度は0.1〜3.5重量%が好ましい。
【0038】
本発明で用いられる電気泳動粒子1eは、有機及び無機の顔料粒子、顔料を被覆したポリマー粒子、又は染料で着色したポリマー粒子を使用することができる。粒子の大きさは平均粒子径が10nm〜5μm、好ましくは15nm〜2μmである。また、電気泳動粒子1eの濃度は、1〜30重量%が好ましい。
【0039】
有機顔料粒子としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、キノフタロン顔料、アントラキノン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料を使用することができ、具体的には、キナクリドンレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、ペリレンレッド、パーマネントレッド、トルイジンレッド、マダーレーキ等の赤色顔料、ダイアモンドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ピグメントグリーンB等の緑色顔料、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー等の青色顔料、ハンザイエロー、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、イソインドリノンイエロー、キノフタロンイエロー等の黄色顔料、アニリンブラック、ダイアモンドブラック等の黒色顔料等が挙げられる。
【0040】
無機顔料粒子としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化スズ、硫化亜鉛等などの白色顔料、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、チタンブラック等の黒色顔料、カドミウムレッド、赤色酸化鉄、モリブデンレッド等の赤色顔料、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、ビクトリアグリーン等の緑色顔料、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー等の青色顔料、カドミウムイエロー、チタンイエロー、黄色酸化鉄、黄鉛、クロムイエロー、アンチモンイエロー等の黄色顔料を用いることができる。
【0041】
顔料を被覆したポリマー粒子としては、上記の顔料粒子をポリマーで被覆したものを使用することができる。被覆材料には、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等を用いることができ、顔料粒子を被覆する方法は、ポリマー析出法や懸濁重合法等の既知の方法を用いることができる。
【0042】
染料で着色したポリマー粒子としては、予め合成した架橋性重合体微粒子を染料で染色した粒子、染料を含有した重合性モノマーを懸濁重合あるいは乳化重合することによって得た粒子を用いることができる。
【0043】
図3は、本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の表示例を示す概略図である。同図3に示す様に、表示は、共通電極である第2電極1dを0Vとし、画素電極である第1電極1cに正又は負の電圧を印加することにより行う。例えば、負に帯電した白色の電気泳動粒子と青色に着色した分散媒を用いた場合、白色の電気泳動粒子1eを第1電極1c上に集めた場合は青表示を、第2電極1d上に集めた場合は白表示を行うことができる(図3(a)参照)。
【0044】
別の表示例として、例えば、正に帯電した白色の電気泳動粒子、負に帯電した黒色の電気泳動粒子、及び無色透明の分散媒を用いた場合、白色の電気泳動粒子を第2電極1d上に集めた場合は白表示を、黒色の電気泳動粒子を第2電極1d上に集めた場合は黒表示を行うことができる(図3(b)参照)。
【0045】
印加電圧は、電気泳動粒子の帯電量、電極間距離などによって異なるが、通常は、数Vから数十V程度が必要であり、階調表示は印加電圧や時間によって制御することができる。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像や文字を表示することができる。
【0046】
本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の他の実施態様について図面を参照しながら説明する。
図4(a)は本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の他の実施態様を示す概略図であり、図4(a)は断面図であり、図4(b)は平面図である。図4(a)において、電気泳動表示素子は、第1基板4a上に第1電極4c及び第2電極4dが設けられ、電極間には絶縁層4hが形成された構成となっている。絶縁層4hは、着色されていても無色透明であってもよい。第1基板4aと第2基板4bが、マイクロカプセル4gを介して所定の間隔で対向するように配置されている。マイクロカプセル4gは電気泳動粒子4eと分散媒4fからなる分散液を内包している。尚、この電気泳動表示素子は、第2基板4bがある側が表示面である。また、マイクロカプセル4gは、図4(b)に示すような2次元配列で第2電極4d上に配置されている。図4(b)においては、第2基板4bは省略されている。
【0047】
図4において、第2電極4dは個々のマイクロカプセル4g内の分散液に対して、各々独立して所望の電界を印加できる画素電極であり、第1電極4cは全面同一電位で印加する共通電極である。尚、この画素電極にはスイッチ素子が設けられており、不図示のマトリクス駆動回路から行ごとに選択信号が印加され、更に各列に制御信号と駆動トランジスタからの出力が印加されて、個々のマイクロカプセル4g内の分散液に対して所望の電界を印加することができる。個々のマイクロカプセル4g内の電気泳動粒子4eは、第2電極4dにより印加される電界によって制御され、各画素は電気泳動粒子の色(例えば黒色)と絶縁層4hの色(例えば白色)を表示する。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像や文字を表示することができる。
【0048】
第1基板4aは、電気泳動表示素子を支持する任意の絶縁部材であり、ガラスやプラスチックなどを用いる事ができる。第2基板4bには、第1基板4aと同様の材料を使用することができる。また、第1電極4cの材料には、Alなどの光反射性の金属電極を使用する。
【0049】
第1電極4c上に形成する絶縁層4hには、光を散乱させるための微粒子、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン等を無色透明の絶縁性樹脂に混ぜ合わせたものを使用できる。無色透明の絶縁性樹脂は、特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアルケン樹脂等を使用することができる。
あるいは、前記微粒子を用いずに、金属電極表面の凹凸を利用して光を散乱させる方法を利用してもよい。
【0050】
第2電極4dには表示素子の観察者側からみて暗黒色に見える導電性材料、例えば、炭化チタンや黒色化処理したCr、黒色層を表面に形成したAl、Tiなどを用いる。第2電極4dのパターン形成にはフォトリソグラフィー法を用いる。
【0051】
この場合の表示コントラストは、第2電極4dと画素(マイクロカプセルの断面)の面積比に大きく依存する為、コントラストを高めるためには第2電極4dの露出面積を画素のそれに対して小さくする必要があり、通常は1:2〜1:5程度が好ましい。
【0052】
前記分散液を内包するマイクロカプセル4gは、前述した同様の製造装置を用いて、界面重合法、in situ重合法、コアセルベーション法等の既知の方法で得ることができ、マイクロカプセル4gの形成材料には、前記した同様のポリマー材料を使用することができる。
【0053】
また、マイクロカプセル4gを第2電極4d上に配置する方法は特に制限されないが、前述したインクジェット方式のノズルを使用することができる。尚、基板上に配置されたマイクロカプセル4gの位置ずれを防止する目的で、マイクロカプセル4gの隙間に光透過性の樹脂バインダーを含浸させて基板に固定しても良い。光透過性樹脂バインダーとしては、前述した水溶性のポリマーを用いることができる。
【0054】
第1基板4aと第2基板4bを封止する場合、マイクロカプセル4gの形状が、第1基板4aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止することが好ましい。
分散媒4fと電気泳動粒子4eに関しては、前述した同様の分散媒と電気泳動粒子を使用することができる。
【0055】
図5は、本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の表示例を示す概略図である。同図5に示す様に、表示は、共通電極である第1電極4cを0Vとし、画素電極である第2電極4dに正又は負の電圧を印加することにより行う。例えば、黒色の電気泳動粒子4eと無色透明な分散媒4fからなる電気泳動液を用い、電気泳動粒子4eは負に帯電しているものとする。絶縁層4hが白色であり第2電極4d上が黒色である場合、電気泳動粒子4eが第2電極4d上に集まれば白表示を行うことができ、第1電極4c上に集まれば黒表示を行うことができる。
【0056】
印加電圧は、電気泳動粒子の帯電量、電極間ピッチなどによって異なるが、通常は、数Vから数十V程度が必要であり、階調表示は印加電圧や時間によって制御することができる。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像や文字を表示することができる。
【0057】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0058】
実施例1
図2(b)の製造装置を用い、in situ重合法によってマイクロカプセル1gを製造し、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
本実施例では、多孔体2aはガラス製の円筒状のものを使用し、孔2bの孔径は20μmであった。不活性ガス2fとして窒素ガスを使用し、攪拌装置2mにはマグネチックスターラーを使用した。
【0059】
青色の油溶染料(オイルブルーN、アルドリッチ社)0.1重量部を溶解させて青色に着色した分散媒1f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に、電気泳動粒子1e(酸化チタン、平均粒径0.2μm)9重量%、及び帯電剤(オロア、シェブロン化学社)0.23重量%を加えて分散液2cを調整し、分散液タンク2jに移した。
【0060】
連続相2eには、尿素12重量部、レゾルシノール1.5重量部、界面活性剤としてエチレン−無水マレイン酸交互共重合体7重量部を水350重量部に加えて溶解したものを使用した。
多孔体2aを連続相2eに浸漬し、超音波を照射しながら、多孔体2aの孔2bに残留する空気を完全に除去し、多孔体2aの孔2bを連続相2eで満たした。
【0061】
圧力調節器2hで不活性ガス2fの圧力Pを調節しながら、分散液タンク2j内の分散液2cを加圧することによって、多孔体2aの孔2bから連続相2eへ圧入した。連続相2e中に設置された攪拌装置2mの攪拌によって、均一な分散相2dが連続相2e中で生成した。この時、圧力Pを5kPa、攪拌速度を300rpmの条件下で行った。
【0062】
次に、反応混合液にホルムアルデヒド水溶液(37重量%、アルドリッチ)30重量部を加えた後、反応混合液を55℃に加温し、3時間攪拌して分散相2dをマイクロカプセル化した。膜材質は尿素−ホルムアルデヒド樹脂であり、粒径60μmの均一なマイクロカプセル1gを得た。また、マイクロカプセル内の電気泳動粒子の濃度は9重量%で均一であった。
【0063】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル1gを第1電極1c上に配置し、基板上に配置されたマイクロカプセル1gの位置ずれを防止する目的で、マイクロカプセル1gの隙間に光透過性の樹脂バインダーを含浸させて基板上に固定した。光透過性の樹脂バインダーとして、ポリビニルアルコールを用いた。マイクロカプセル1gを配置した第1基板1aと、第2電極1dを設けた第2基板1bを密着させ、マイクロカプセル1gの形状が、第1基板1aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0064】
表示は、共通電極である第2電極1dを0Vとし、画素電極である第1電極1cに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±15Vで駆動したところ、図3(a)に示すように各画素内の電気泳動粒子1eの上下駆動によって、青白のコントラスト表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル1gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0065】
実施例2
図2(b)の製造装置を用い、界面重合法によってマイクロカプセル1gを製造し、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
本実施例では、多孔体2aはガラス製の円筒状のものを使用し、孔2bの孔径は13μmであった。不活性ガス2fとして窒素ガスを使用し、攪拌装置2mにはマグネチックスターラーを使用した。
【0066】
青色の油溶染料(オイルブルーN)0.1重量部を溶解させて青色に着色した分散媒1f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に、電気泳動粒子1e(酸化チタン、平均粒径0.2μm)7重量%、及び帯電剤(オロア、シェブロン化学社)0.17重量%、セバシン酸ジクロライド(東京化成社)24重量%を加えて分散液2cを調整し、分散液タンク2jに移した。
【0067】
連続相2eには、ヘキサメチレンジアミン(東京化成)5重量部、ジエチレントリアミン2重量部、界面活性剤としてポリビニルアルコール5重量部を水350重量部に加えて溶解したものを使用した。
多孔体2aを連続相2eに浸漬し、超音波を照射しながら、多孔体2aの孔2bに残留する空気を完全に除去し、多孔体2aの孔2bを連続相2eで満たした。
【0068】
圧力調節器2hで不活性ガス2fの圧力Pを調節しながら、分散液タンク2j内の分散液2cを加圧することによって、多孔体2aの孔2bから連続相2eへ圧入した。連続相2e中に設置された攪拌装置2mの攪拌によって、均一な分散相2dが連続相2e中で生成した。この時、圧力Pを7.5kPa、攪拌速度を400rpmの条件下で行った。
【0069】
次に、反応混合液を55℃に加温し、3時間攪拌して分散相2dをマイクロカプセル化した。膜材質はポリアミドであり、粒径40μmの均一なマイクロカプセル1gを得た。また、マイクロカプセル内の電気泳動粒子の濃度は7重量%で均一であった。
【0070】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル1gを第1電極1c上に配置し、基板上に配置されたマイクロカプセル1gの位置ずれを防止する目的で、マイクロカプセル1gの隙間に光透過性の樹脂バインダーを含浸させて基板上に固定した。光透過性の樹脂バインダーとして、ポリウレタンを用いた。マイクロカプセル1gを配置した第1基板1aと、第2電極1dを設けた第2基板1bを密着させ、マイクロカプセル1gの形状が、第1基板1aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0071】
表示は、共通電極である第2電極1dを0Vとし、画素電極である第1電極1cに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±12Vで駆動したところ、図3(a)に示すように各画素内の電気泳動粒子1eの上下駆動によって、青白のコントラスト表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル1gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0072】
実施例3
図2(b)の製造装置を用い、in situ重合法によってマイクロカプセル1gを製造し、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
電気泳動粒子1eとして白色粒子(酸化チタン、平均粒径0.2μm)8.3重量%、及び黒色粒子(カーボンブラック、平均粒径0.02μm)6.8重量%を用い、帯電剤としてオロア0.4重量%を分散媒1f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に加えて分散液2cを調整した。
【0073】
分散液2cを分散媒タンク2jに移し、実施例1と同様の操作を行って、粒径60μmの均一なマイクロカプセル1gを得た。また、マイクロカプセル内における白色の電気泳動粒子の濃度は8.3重量%、黒色の電気泳動粒子の濃度は6.8重量%で均一であった。
【0074】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル1gを第1電極1c上に配置した後、実施例1と同様にしてマイクロカプセル1gを基板上に固定し、第2電極1dを設けた第2基板1bを密着させ、マイクロカプセル1gの形状が、第1基板1aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0075】
表示は、共通電極である第2電極1dを0Vとし、画素電極である第1電極1cに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±15Vで駆動したところ、図3(b)に示すように各画素内の2種類の電気泳動粒子1eを上下駆動することによって、白黒のコントラスト表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル1gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0076】
実施例4
図2(b)の製造装置を用い、界面重合法によってマイクロカプセル1gを製造し、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
電気泳動粒子1eとして白色粒子(酸化チタン、平均粒径0.2μm)6.5重量%、及び黒色粒子(カーボンブラック、平均粒径0.02μm)5.2重量%を用い、帯電剤としてオロア0.3重量%を分散媒1f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に加えて分散液2cを調整した。
【0077】
この分散液2cを分散媒タンク2jに移し、実施例2と同様の操作を行って、粒径40μmの均一なマイクロカプセル1gを得た。また、マイクロカプセル内における白色の電気泳動粒子の濃度は6.5重量%、黒色の電気泳動粒子の濃度は5.2重量%で均一であった。
【0078】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル1gを第1電極1c上に配置した後、実施例2と同様にしてマイクロカプセル1gを基板上に固定し、第2電極1dを設けた第2基板1bを密着させ、マイクロカプセル1gの形状が、第1基板1aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図1に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0079】
表示は、共通電極である第2電極1dを0Vとし、画素電極である第1電極1cに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±12Vで駆動したところ、図3(b)に示すように各画素内の2種類の電気泳動粒子1eを上下駆動することによって、白黒のコントラスト表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル1gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0080】
実施例5
図2(b)の製造装置を用い、in situ重合法によってマイクロカプセル4gを製造し、図4に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0081】
電気泳動粒子4eとして黒色粒子(カーボンブラック、平均粒径0.02μm)4重量%を用い、帯電剤としてオロア0.10重量%を分散媒4f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に加えて分散液2cを調整した。
分散液2cを分散媒タンク2jに移し、実施例1と同様の操作を行って、粒径が60μmの均一なマイクロカプセル4gを得た。
【0082】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル4gを第2電極4d上に配置した後、実施例1と同様にしてマイクロカプセル4gを基板上に固定し、第2基板4bを密着させ、マイクロカプセル4gの形状が、第1基板4aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図4に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0083】
表示は、共通電極である第1電極4cを0Vとし、画素電極である第2電極4dに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±15Vで駆動したところ、図5に示すように各画素内の電気泳動粒子4eを水平駆動することによって、白黒のコントラスト表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル4gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0084】
実施例6
図2(b)の製造装置を用い、界面重合法によってマイクロカプセル4gを製造し、図4に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0085】
電気泳動粒子4eとして黒色粒子(カーボンブラック、平均粒径0.02μm)3重量%を用い、帯電剤としてオロア0.07重量%を分散媒4f(アイソパーH、エクソン化学社)50重量部に加えて分散液2cを調整した。
分散液2cを分散媒タンク2jに移し、実施例2と同様の操作を行って、粒径が40μmの均一なマイクロカプセル4gを得た。
【0086】
次に、インクジェット方式のノズルを用いて、マイクロカプセル4gを第2電極4d上に配置した後、実施例2と同様にしてマイクロカプセル4gを基板上に固定し、第2基板4bを密着させ、マイクロカプセル4gの形状が、第1基板4aに対して水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い形状をとるように、押圧下で基板間を封止した。更に、電圧印加回路を接続して、図4に示した電気泳動表示素子を作製した。
【0087】
表示は、共通電極である第1電極4cを0Vとし、画素電極である第2電極4dに正又は負の電圧を印加することによって行った。印加電圧±12Vで駆動したところ、図5に示すように各画素内の電気泳動粒子4eを水平駆動することによって、黒白の表示を行うことができた。また、各マイクロカプセル4gにおける粒子濃度が均一であることから、印加電圧や時間を制御することによって、優れた階調表示を行うことができた。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、多孔体の孔を介して電気泳動粒子及び分散媒を含有する分散液を連続相中に圧入して、該連続相中に該分散液からなる均一な分散相を分散して生成させる工程、該分散相をマイクロカプセル化する工程を有する電気泳動表示用マイクロカプセルの製造方法を利用することによって、均一な粒径に制御されたマイクロカプセルを提供することができ、更に、マイクロカプセル内の粒子濃度が均一に制御されたマイクロカプセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の一実施態様を示す概略図である。
【図2(a)】本発明に用いる多孔体の断面図である。
【図2(b)】本発明に用いる多孔体を用いたマイクロカプセルの製造装置の概略図である。
【図3】本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の表示例を示す概略図である。
【図4】本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の他の実施態様を示す概略図である。
【図5】本発明のマイクロカプセルを用いた電気泳動表示素子の表示例を示す概略図である。
【図6】従来の電気泳動表示素子を示す概略図である。
【符号の説明】
1a 第1基板
1b 第2基板
1c 第1電極
1d 第2電極
1e 電気泳動粒子
1f 分散媒
1g マイクロカプセル
2a 多孔体
2b 孔
2c 分散液
2d 分散相
2e 連続相
2f 不活性ガス
2g 圧力源
2h 圧力調節器
2i ガス配管
2j 分散液タンク
2k 継ぎ手
2l 反応容器
2m 攪拌装置
4a 第1基板
4b 第2基板
4c 第1電極
4d 第2電極
4e 電気泳動粒子
4f 分散媒
4g マイクロカプセル
4h 絶縁層
6a 第1基板
6b 第2基板
6c 第1電極
6d 第2電極
6e 電気泳動粒子
6f 分散媒
6g マイクロカプセル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a microcapsule for electrophoretic display, and more particularly to an electrophoretic display element using the microcapsule for electrophoretic display.
[0002]
[Prior art]
An electrophoretic display element (see Patent Document 1) composed of an electrophoretic particle and a microcapsule enclosing a dispersion medium having a different color tone from the electrophoretic particle, two types of electrophoretic particles having different color tone and polarity, and a colorless transparent dispersion medium. An electrophoretic display element including a microcapsule included therein (see Patent Document 2) and the like have been disclosed, and in recent years, many electrophoretic display elements using microcapsules have been proposed.
[0003]
FIG. 6 is a schematic diagram showing the structure of a conventional electrophoretic display device using microcapsules and the operation principle thereof. In FIG. 6, the electrophoretic display element is configured such that a first substrate 6a provided with a first electrode 6c and a second substrate 6b provided with a second electrode 6d face each other at a predetermined interval via a microcapsule 6g. It is configured. The microcapsules 6g contain a large number of positively charged and colored electrophoretic particles 6e and a dispersion medium 6f colored with a different color from the electrophoretic particles 6e.
[0004]
In such an electrophoretic display element, when a negative voltage is applied to the first electrode 6c and a positive voltage is applied to the second electrode 6d as shown in FIG. The electrophoretic particles 6e gather so as to cover the first electrode 6c, and when the display element is viewed from the direction A in the drawing, the same color as the dispersion medium 6f is displayed. Conversely, as shown in FIG. 6B, when a positive voltage is applied to the first electrode 6c and a negative voltage is applied to the second electrode 6d, the electrophoretic particles 6e cover the second electrode 6d. When the display element is viewed from the direction A in the drawing, the same color as the electrophoretic particles 6e is displayed. By performing such driving in pixel units, an arbitrary image or character is displayed by a large number of pixels.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-64-86116
[Patent Document 2]
JP-A-11-119264
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Conventional microcapsules for electrophoretic display were generally manufactured according to the following method. That is, a dispersion liquid composed of electrophoretic particles and a dispersion medium is dropped into a continuous phase under stirring to form an O / W emulsion (dispersion phase) of the dispersion liquid, followed by an interfacial polymerization method and an in situ polymerization method. This dispersed phase was microencapsulated by a known method such as a coacervation method.
[0007]
However, in such a manufacturing method, only microcapsules having a wide particle size distribution can be obtained. After performing a classification operation to collect microcapsules having a predetermined particle size distribution, the microcapsules are used for an electrophoretic display element. I was
Further, in the conventional method for producing microcapsules, there is a problem in gradation display because the concentration of particles included in each microcapsule is different.
[0008]
An object of the present invention is to provide a microcapsule having a controlled particle diameter and a microcapsule in which the particle concentration in the microcapsule is uniformly controlled.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the present invention provides a method in which a dispersion containing electrophoretic particles and a dispersion medium is pressed into a continuous phase through pores of a porous body, and the dispersion is introduced from the dispersion into the continuous phase. A method for producing microcapsules for electrophoretic display, comprising a step of dispersing and generating a uniform dispersed phase, and a step of microencapsulating the dispersed phase.
[0010]
Further, the present invention is the method for producing a microcapsule for electrophoretic display, wherein the pores of the porous body are through holes having a uniform pore diameter in a range of 1 to 50 µm.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the method for producing a microcapsule for electrophoretic display of the present invention, (i) a step of injecting a dispersion liquid composed of electrophoretic particles and a dispersion medium into a continuous phase through a porous body having many fine pores, (ii) A) a step of generating and dispersing a uniform dispersed phase comprising the dispersion in the continuous phase; and (iii) a step of microencapsulating the dispersed phase.
[0012]
Next, an embodiment of an electrophoretic display device using the electrophoretic particles of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic view showing an embodiment of an electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention. FIG. 1A is a cross-sectional view of the electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention. (B) is a plan view schematically showing the arrangement of the microcapsules.
[0013]
In FIG. 1A, in an electrophoretic display element, a first substrate 1a provided with a first electrode 1c and a second substrate 1b provided with a second electrode 1d face each other at a predetermined interval via a microcapsule 1g. It is configured to The microcapsule 1g contains a dispersion liquid composed of the electrophoretic particles 1e and the dispersion medium 1f. In this electrophoretic display element, the side where the second substrate 1b is located is the display surface. The microcapsules 1g are arranged on the first electrode 1c in a two-dimensional array as shown in FIG. In FIG. 1B, the second substrate 1b is omitted.
[0014]
In FIG. 1, a first electrode 1c is a pixel electrode capable of independently applying a desired electric field to the dispersion liquid in each microcapsule 1g, and a second electrode 1d is a common electrode applied at the same potential over the entire surface. It is. The pixel electrode is provided with a switch element. A selection signal is applied to each row from a matrix drive circuit (not shown), and a control signal and an output from a drive transistor are applied to each column. A desired electric field can be applied to the dispersion in 1 g of the microcapsules. The electrophoretic particles 1e in each microcapsule 1g are controlled by an electric field applied by the first electrode 1c, and each pixel displays the color of the electrophoretic particles (for example, white) and the color of the dispersion medium (for example, blue). . By performing such driving in units of pixels, an arbitrary image or character can be displayed by a large number of pixels.
[0015]
The first substrate 1a is an arbitrary insulating member that supports the electrophoretic display element, and may be made of glass, plastic, or the like. For the first electrode 1c, a metal deposited film of ITO (Indium Tin Oxide), tin oxide, indium oxide, gold, chromium, or the like can be used, and a photolithography method is used to form a pattern of the first electrode 1c. be able to. As the second substrate 1b, a transparent glass substrate, a plastic substrate, or the like can be used. As the second electrode 1d, a transparent electrode such as ITO or an organic conductive film can be used.
[0016]
FIGS. 2A and 2B show an example of an apparatus for producing 1 g of microcapsules containing the dispersion. FIG. 2A is a cross-sectional view of a porous body, and FIG. 2B is a schematic diagram of a microcapsule manufacturing apparatus using the porous body.
[0017]
In FIG. 2A, the porous body 2a has many fine through holes 2b. The material of the porous body 2a is not particularly limited, and examples thereof include metal, plastic, glass, and ceramic.
The porous body 2a has sufficient mechanical strength to withstand the pressure when the dispersion 2c is pressed into the continuous phase 2e, and is chemically inert to the dispersion 2c and the continuous phase 2e. Is preferred.
[0018]
In order to form the dispersed phase 2d (O / W emulsion of the dispersion 2c) in the continuous phase 2e, the porous body 2a needs to be preferentially wetted by the continuous phase 2e over the dispersed phase 2d. The surface of the body 2a is preferably subjected to a hydrophilic treatment. The shape of the porous body 2a is not particularly limited, but is preferably cylindrical.
[0019]
The holes 2b of the porous body 2a are through holes having a uniform diameter, and the size of the generated dispersed phase 2d can be controlled by the diameter of the holes 2b. The hole diameter of the hole 2b may be set according to the particle diameter of the microcapsule suitable for the electrophoretic display element, and is preferably about 5〜 to / of the desired particle diameter of the microcapsule. The hole diameter of the hole 2b is 1 to 50 μm, preferably 5 to 30 μm.
[0020]
In FIG. 2 (b), a dispersion 2c composed of electrophoretic particles 1e and a dispersion medium 1f is stored in a dispersion tank 2j. The dispersion tank 2j is preferably designed to withstand pressure since a high pressure is introduced from the pressure source 2g. The dispersion tank 2j may have a built-in stirring device for finely dispersing the dispersion 2c.
[0021]
The dispersion tank 2j and the porous body 2a are connected by a joint 2k, and the porous body 2a is provided in the continuous phase 2e in the reaction vessel 21. Further, the continuous phase 2e in the reaction vessel 2l is stirred by the stirring device 2m. As the stirrer 2m, a magnetic stirrer, a screw-type stirrer, or the like can be used.
[0022]
A pressure source 2g and a pressure regulator 2h are attached to the dispersion liquid tank 2j via a gas pipe 2i. As the pressure source 2g, a high-pressure gas cylinder of an inert gas 2f such as nitrogen or argon is preferable. The pressure regulator 2h can regulate the pressure of the inert gas 2f introduced into the dispersion 2c in the dispersion tank 2j.
[0023]
The dispersion liquid 2c in the dispersion liquid tank 2j is pressed into the continuous phase 2e through the holes 2b of the porous body 2a by the pressure of the inert gas 2f passing through the gas pipe 2i, and the uniform dispersed phase 2d is converted into the continuous phase. Generated during 2e. This uniform dispersed phase 2d is coated with the microcapsule material to obtain microcapsules having a uniform particle size. At the same time, a microcapsule in which the particle concentration in the capsule is uniformly controlled can be obtained.
[0024]
In order to stabilize the dispersed phase 2d, it is preferable to add a surfactant to the dispersion 2c and / or the continuous phase 2e. As the surfactant, known surfactants can be used. For example, ethylene-maleic anhydride alternating copolymer, styrene-maleic anhydride alternating copolymer, polyvinyl alcohol, sodium polystyrene sulfonate, carboxymethyl cellulose And the like.
[0025]
The continuous phase 2e is preferably water, and the microcapsule monomer or its precursor is added to the dispersion 2c and / or the continuous phase 2e depending on the method for producing the microcapsules.
[0026]
The pressure P at the time of press-fitting needs to be larger than the critical pressure Pc represented by the following equation (1), and may be determined as appropriate. The critical pressure Pc (kPa) means a minimum pressure required for the dispersion 2c to be injected into the continuous phase 2e through the holes 2b of the porous body 2a. Therefore, when the pressure P is smaller than the critical pressure Pc, the dispersion liquid 2c cannot pass through the holes 2b of the porous body 2a. On the other hand, when the pressure P is extremely higher than the critical pressure Pc, the dispersed phase 2d becomes polydispersed, and microcapsules having a uniform particle size cannot be obtained.
[0027]
(Equation 1)
[0028]
In the formula (1), γ represents the interfacial tension at the oil-water interface (mN / m), θ represents the contact angle (degree) of the dispersed phase with the porous pore wall, and R represents the pore diameter (μm) of the pore 2b.
[0029]
Pc increases as the hole diameter R of the hole 2b decreases, and Pc can be reduced by decreasing the interfacial tension γ. Further, the interfacial tension γ can be reduced by adding a surfactant.
[0030]
Before microencapsulation, the porous body 2a is preferably pre-wetted with the continuous phase 2e. That is, the porous body 2a is immersed in the continuous phase 2e, and while irradiating ultrasonic waves, air remaining in the holes 2b of the porous body 2a is completely removed, and the holes 2b of the porous body 2a can be filled with the continuous phase 2e. preferable.
[0031]
1 g of the microcapsules can be obtained by a known method such as an interfacial polymerization method, an in situ polymerization method, or a coacervation method.
[0032]
The material forming the microcapsules 1g is preferably a material that sufficiently transmits light, specifically, urea-formaldehyde resin, melamine-formaldehyde resin, polyester, polyurethane, polyamide, polyethylene, polystyrene, gelatin, or a combination thereof. Polymers and the like can be mentioned.
[0033]
The method for arranging the microcapsules 1g on the first electrode 1c is not particularly limited, but an inkjet nozzle can be used.
In order to prevent the displacement of the microcapsules 1g arranged on the substrate, the gaps between the microcapsules 1g may be impregnated with a light-transmitting resin binder and fixed on the substrate. Examples of the light-transmitting resin binder include a water-soluble polymer, and examples thereof include polyvinyl alcohol, polyurethane, polyester, acrylic resin, and silicone resin.
[0034]
When the first substrate 1a and the second substrate 1b are sealed, the microcapsules 1g are pressed down so that the horizontal length of the microcapsules 1g with respect to the first substrate 1a is longer than the vertical length. It is preferable to seal the space between the substrates.
[0035]
Examples of the dispersion medium 1f include highly insulating and colorless and transparent liquids such as aromatic hydrocarbons such as toluene, xylene, ethylbenzene and dodecylbenzene, hexane, cyclohexane, kerosene, normal paraffin, and isoparaffin. Aliphatic hydrocarbons, halogenated hydrocarbons such as chloroform, dichloromethane, pentachloroethane, 1,2-dibromoethane, 1,1,2,2-tetrabromoethane, trichloroethylene, tetrachloroethylene, trifluoroethylene, and tetrafluoroethylene; natural Alternatively, various synthetic oils and the like can be used, and these may be used alone or as a mixture of two or more. Further, a charge control agent, a dispersant, a lubricant, a stabilizer, and the like can be added to the dispersion medium 1f as needed.
[0036]
For coloring the dispersion medium 1f, an oil-soluble dye having a color such as R, G, B, C, M, or Y can be used. As these oil-soluble dyes, oil-soluble dyes such as azo dyes, anthraquinone dyes, quinoline dyes, nitro dyes, nitroso dyes, penoline dyes, phthalocyanine dyes, metal complex dyes, nafur dyes, benzoquinone dyes, cyanine dyes, indigo dyes, quinoimine dyes, etc. Dyes are preferred, and these may be used in combination.
[0037]
For example, the following oil-soluble dyes can be mentioned. Bali Fast Yellow (1101, 1105, 3108, 4120), Oil Yellow (105, 107, 129, 3G, GGS), Bali Fast Red (1306, 1355, 2303, 3304, 3306, 3320), Oil Pink 312, Oil Scarlet 308, Oil Violet 730, Bali Fast Blue (1501, 1603, 1605, 1607, 2606, 2610, 3405), Oil Blue (2N, BOS, 613), Macrolex Blue RR, Sumiplast Green G, Oil Green (502) , BG) and the like, and the concentration of the oil-soluble dye is preferably from 0.1 to 3.5% by weight.
[0038]
As the electrophoretic particles 1e used in the present invention, organic and inorganic pigment particles, polymer particles coated with a pigment, or polymer particles colored with a dye can be used. As for the size of the particles, the average particle size is 10 nm to 5 μm, preferably 15 nm to 2 μm. The concentration of the electrophoretic particles 1e is preferably 1 to 30% by weight.
[0039]
As the organic pigment particles, azo pigments, phthalocyanine pigments, quinacridone pigments, isoindolinone pigments, isoindoline pigments, dioxazine pigments, perylene pigments, perinone pigments, thioindigo pigments, quinophthalone pigments, anthraquinone pigments, nitro pigments, and nitroso pigments are used. Specifically, red pigments such as quinacridone red, lake red, brilliant carmine, perylene red, permanent red, toluidine red, madder lake, etc .; green pigments such as diamond green lake, phthalocyanine green, and pigment green B; Blue pigments such as lake, phthalocyanine blue, fast sky blue, Hansa yellow, fast yellow, disazo yellow, isoindolinone yellow, quinophthalone Yellow pigments of low such as aniline black, black pigments such as diamond black.
[0040]
As the inorganic pigment particles, white pigments such as titanium oxide, aluminum oxide, zinc oxide, lead oxide, tin oxide, zinc sulfide, etc., black pigments such as carbon black, manganese ferrite black, cobalt ferrite black, titanium black, cadmium red, Red pigments such as red iron oxide and molybdenum red; chromium oxide; viridian; green pigments such as titanium cobalt green, cobalt green and victoria green; blue pigments such as ultramarine blue, prussian blue and cobalt blue; cadmium yellow and titanium yellow; Yellow pigments such as yellow iron oxide, yellow lead, chrome yellow, and antimony yellow can be used.
[0041]
As the pigment-coated polymer particles, those obtained by coating the above-described pigment particles with a polymer can be used. As the coating material, polystyrene, polyethylene, polymethyl acrylate, polymethyl methacrylate, or the like can be used, and the method of coating the pigment particles may be a known method such as a polymer precipitation method or a suspension polymerization method. it can.
[0042]
Examples of the polymer particles colored with a dye include particles obtained by dyeing pre-synthesized crosslinkable polymer fine particles with a dye, and particles obtained by subjecting a polymerizable monomer containing a dye to suspension polymerization or emulsion polymerization.
[0043]
FIG. 3 is a schematic diagram showing a display example of an electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention. As shown in FIG. 3, display is performed by setting the second electrode 1d as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the first electrode 1c as a pixel electrode. For example, when a negatively charged white electrophoretic particle and a dispersion medium colored blue are used, when white electrophoretic particles 1e are collected on the first electrode 1c, a blue display is displayed on the second electrode 1d. When collected, white display can be performed (see FIG. 3A).
[0044]
As another display example, for example, when a positively charged white electrophoretic particle, a negatively charged black electrophoretic particle, and a colorless and transparent dispersion medium are used, the white electrophoretic particle is placed on the second electrode 1d. When the electrophoretic particles are collected on the second electrode 1d, a black display can be performed (see FIG. 3B).
[0045]
The applied voltage varies depending on the charge amount of the electrophoretic particles, the distance between the electrodes, and the like, but usually requires about several volts to several tens of volts, and the gradation display can be controlled by the applied voltage and time. By performing such driving in units of pixels, an arbitrary image or character can be displayed by a large number of pixels.
[0046]
Another embodiment of the electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 4A is a schematic view showing another embodiment of the electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention, FIG. 4A is a sectional view, and FIG. 4B is a plan view. is there. In FIG. 4A, the electrophoretic display element has a configuration in which a first electrode 4c and a second electrode 4d are provided on a first substrate 4a, and an insulating layer 4h is formed between the electrodes. The insulating layer 4h may be colored or colorless and transparent. The first substrate 4a and the second substrate 4b are arranged so as to face each other at a predetermined interval via the microcapsules 4g. The microcapsules 4g contain a dispersion liquid composed of the electrophoretic particles 4e and the dispersion medium 4f. In this electrophoretic display element, the side where the second substrate 4b is located is the display surface. Further, the microcapsules 4g are arranged on the second electrode 4d in a two-dimensional array as shown in FIG. 4B. In FIG. 4B, the second substrate 4b is omitted.
[0047]
In FIG. 4, a second electrode 4d is a pixel electrode capable of independently applying a desired electric field to the dispersion liquid in each microcapsule 4g, and a first electrode 4c is a common electrode applied with the same potential over the entire surface. It is. The pixel electrode is provided with a switch element. A selection signal is applied to each row from a matrix drive circuit (not shown), and a control signal and an output from a drive transistor are applied to each column. A desired electric field can be applied to the dispersion in the microcapsules 4g. The electrophoretic particles 4e in each microcapsule 4g are controlled by an electric field applied by the second electrode 4d, and each pixel displays the color of the electrophoretic particles (for example, black) and the color of the insulating layer 4h (for example, white). I do. By performing such driving in units of pixels, an arbitrary image or character can be displayed by a large number of pixels.
[0048]
The first substrate 4a is any insulating member that supports the electrophoretic display element, and may be made of glass, plastic, or the like. The same material as that of the first substrate 4a can be used for the second substrate 4b. As a material of the first electrode 4c, a light-reflective metal electrode such as Al is used.
[0049]
As the insulating layer 4h formed on the first electrode 4c, a material obtained by mixing fine particles for scattering light, for example, aluminum oxide, titanium oxide, or the like with a colorless and transparent insulating resin can be used. The colorless and transparent insulating resin is not particularly limited. For example, acrylic resin, epoxy resin, fluorine resin, silicone resin, polyimide resin, polystyrene resin, polyalkene resin, and the like can be used.
Alternatively, a method in which light is scattered by using unevenness on the surface of the metal electrode without using the fine particles may be used.
[0050]
For the second electrode 4d, a conductive material that looks dark black when viewed from the viewer side of the display element, for example, titanium carbide or Cr that has been blackened, Al or Ti having a black layer formed on the surface, or the like is used. Photolithography is used to form the pattern of the second electrode 4d.
[0051]
Since the display contrast in this case largely depends on the area ratio between the second electrode 4d and the pixel (cross section of the microcapsule), the exposed area of the second electrode 4d needs to be smaller than that of the pixel in order to increase the contrast. Usually, it is preferably about 1: 2 to 1: 5.
[0052]
4 g of the microcapsules containing the dispersion can be obtained by a known method such as an interfacial polymerization method, an in situ polymerization method, or a coacervation method using the same manufacturing apparatus as described above. As the material, the same polymer material as described above can be used.
[0053]
The method for arranging the microcapsules 4g on the second electrode 4d is not particularly limited, but the above-described inkjet nozzle can be used. In order to prevent the displacement of the microcapsules 4g disposed on the substrate, the gaps between the microcapsules 4g may be impregnated with a light-transmitting resin binder and fixed to the substrate. The water-soluble polymer described above can be used as the light-transmitting resin binder.
[0054]
When the first substrate 4a and the second substrate 4b are sealed, the microcapsules 4g are pressed down so that the shape in the horizontal direction is longer than the length in the vertical direction with respect to the first substrate 4a. It is preferable to seal the gap between the substrates.
Regarding the dispersion medium 4f and the electrophoretic particles 4e, the same dispersion medium and electrophoretic particles as described above can be used.
[0055]
FIG. 5 is a schematic diagram showing a display example of an electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention. As shown in FIG. 5, the display is performed by setting the first electrode 4c as the common electrode to 0V and applying a positive or negative voltage to the second electrode 4d as the pixel electrode. For example, it is assumed that an electrophoresis liquid including black electrophoresis particles 4e and a colorless and transparent dispersion medium 4f is used, and the electrophoresis particles 4e are negatively charged. When the insulating layer 4h is white and the second electrode 4d is black, white display can be performed if the electrophoretic particles 4e are collected on the second electrode 4d, and black display is performed if the electrophoretic particles 4e are collected on the first electrode 4c. It can be carried out.
[0056]
The applied voltage varies depending on the charge amount of the electrophoretic particles, the pitch between the electrodes, and the like, but usually requires about several volts to several tens of volts, and the gradation display can be controlled by the applied voltage and time. By performing such driving in units of pixels, an arbitrary image or character can be displayed by a large number of pixels.
[0057]
【Example】
Hereinafter, examples of the present invention will be described. However, the present invention is not limited to these examples.
[0058]
Example 1
1 g of microcapsules was produced by the in-situ polymerization method using the production apparatus of FIG. 2B, and the electrophoretic display device shown in FIG. 1 was produced.
In the present example, the porous body 2a used was a cylindrical one made of glass, and the hole 2b had a hole diameter of 20 μm. Nitrogen gas was used as the inert gas 2f, and a magnetic stirrer was used for the stirring device 2m.
[0059]
0.1 parts by weight of a blue oil-soluble dye (Oil Blue N, Aldrich) is dissolved and 50 parts by weight of a dispersion medium 1f (Isoper H, Exxon Chemical Co., Ltd.) colored blue and electrophoretic particles 1e (titanium oxide, The dispersion 2c was prepared by adding 9% by weight of an average particle size (0.2 μm) and 0.23% by weight of a charging agent (Oroa, Chevron Chemical Co., Ltd.), and transferred to the dispersion tank 2j.
[0060]
The continuous phase 2e was prepared by dissolving 12 parts by weight of urea, 1.5 parts by weight of resorcinol, and 7 parts by weight of an ethylene-maleic anhydride alternating copolymer as a surfactant in 350 parts by weight of water.
The porous body 2a was immersed in the continuous phase 2e, and while irradiating ultrasonic waves, air remaining in the holes 2b of the porous body 2a was completely removed, and the holes 2b of the porous body 2a were filled with the continuous phase 2e.
[0061]
The dispersion 2c in the dispersion tank 2j was pressurized while adjusting the pressure P of the inert gas 2f by the pressure regulator 2h, whereby the dispersion 2c was pressed into the continuous phase 2e from the holes 2b of the porous body 2a. By the stirring of the stirrer 2m installed in the continuous phase 2e, a uniform dispersed phase 2d was formed in the continuous phase 2e. At this time, the pressure P was 5 kPa, and the stirring speed was 300 rpm.
[0062]
Next, after adding 30 parts by weight of an aqueous formaldehyde solution (37% by weight, Aldrich) to the reaction mixture, the reaction mixture was heated to 55 ° C. and stirred for 3 hours to microencapsulate the dispersed phase 2d. The film material was urea-formaldehyde resin, and 1 g of uniform microcapsules having a particle size of 60 μm was obtained. The concentration of the electrophoretic particles in the microcapsules was uniform at 9% by weight.
[0063]
Next, the microcapsules 1g are arranged on the first electrode 1c using an ink jet type nozzle, and light is transmitted through the gaps of the microcapsules 1g in order to prevent the displacement of the microcapsules 1g arranged on the substrate. The resin was impregnated with a resin binder and fixed on the substrate. Polyvinyl alcohol was used as a light-transmitting resin binder. The first substrate 1a on which the microcapsules 1g are arranged and the second substrate 1b on which the second electrodes 1d are provided are brought into close contact with each other. The substrates were sealed under pressure so as to take a shape longer than the length. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0064]
The display was performed by setting the second electrode 1d as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the first electrode 1c as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 15 V, a blue-white contrast display could be performed by vertically driving the electrophoretic particles 1e in each pixel as shown in FIG. Further, since the particle concentration in each microcapsule 1 g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0065]
Example 2
Using the manufacturing apparatus of FIG. 2B, 1 g of microcapsules was manufactured by the interfacial polymerization method, and the electrophoretic display device shown in FIG. 1 was manufactured.
In this example, the porous body 2a used was a glass-made cylindrical body, and the hole diameter of the hole 2b was 13 μm. Nitrogen gas was used as the inert gas 2f, and a magnetic stirrer was used for the stirring device 2m.
[0066]
Electrophoretic particles 1e (titanium oxide, average particle size) are dissolved in 50 parts by weight of a dispersion medium 1f (Isoper H, Exxon Chemical Co.) colored by dissolving 0.1 part by weight of a blue oil-soluble dye (oil blue N). 0.2 μm), 7% by weight, a charging agent (Oroa, Chevron Chemical Co.) 0.17% by weight, and sebacic acid dichloride (Tokyo Kasei Co., Ltd.) 24% by weight were added to prepare a dispersion 2c. Moved.
[0067]
The continuous phase 2e was prepared by dissolving 5 parts by weight of hexamethylenediamine (Tokyo Kasei), 2 parts by weight of diethylenetriamine, and 5 parts by weight of polyvinyl alcohol as a surfactant in 350 parts by weight of water.
The porous body 2a was immersed in the continuous phase 2e, and while irradiating ultrasonic waves, air remaining in the holes 2b of the porous body 2a was completely removed, and the holes 2b of the porous body 2a were filled with the continuous phase 2e.
[0068]
The dispersion 2c in the dispersion tank 2j was pressurized while adjusting the pressure P of the inert gas 2f by the pressure regulator 2h, whereby the dispersion 2c was pressed into the continuous phase 2e from the holes 2b of the porous body 2a. By the stirring of the stirrer 2m installed in the continuous phase 2e, a uniform dispersed phase 2d was formed in the continuous phase 2e. At this time, the pressure P was set to 7.5 kPa, and the stirring speed was set to 400 rpm.
[0069]
Next, the reaction mixture was heated to 55 ° C. and stirred for 3 hours to microencapsulate the dispersed phase 2d. The film material was polyamide, and 1 g of uniform microcapsules having a particle size of 40 μm was obtained. The concentration of the electrophoretic particles in the microcapsules was uniform at 7% by weight.
[0070]
Next, the microcapsules 1g are arranged on the first electrode 1c using an ink jet type nozzle, and light is transmitted through the gaps of the microcapsules 1g in order to prevent the displacement of the microcapsules 1g arranged on the substrate. The resin was impregnated with a resin binder and fixed on the substrate. Polyurethane was used as a light transmitting resin binder. The first substrate 1a on which the microcapsules 1g are arranged and the second substrate 1b on which the second electrodes 1d are provided are brought into close contact with each other, and the shape of the microcapsules 1g is such that the length in the horizontal direction with respect to the first substrate 1a is vertical. The substrates were sealed under pressure so as to take a shape longer than the length. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0071]
The display was performed by setting the second electrode 1d as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the first electrode 1c as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 12 V, a blue-white contrast display could be performed by vertically driving the electrophoretic particles 1e in each pixel as shown in FIG. Further, since the particle concentration in each microcapsule 1 g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0072]
Example 3
1 g of microcapsules was produced by the in-situ polymerization method using the production apparatus of FIG. 2B, and the electrophoretic display device shown in FIG. 1 was produced.
8.3% by weight of white particles (titanium oxide, average particle size 0.2 μm) and 6.8% by weight of black particles (carbon black, average particle size 0.02 μm) were used as electrophoretic particles 1e, and Oroa was used as a charging agent. 0.4% by weight was added to 50 parts by weight of a dispersion medium 1f (Isoper H, Exxon Chemical Co., Ltd.) to prepare a dispersion 2c.
[0073]
The dispersion 2c was transferred to a dispersion medium tank 2j, and the same operation as in Example 1 was performed to obtain 1 g of uniform microcapsules having a particle size of 60 μm. The concentration of the white electrophoretic particles in the microcapsules was 8.3% by weight, and the concentration of the black electrophoretic particles was 6.8% by weight.
[0074]
Next, after arranging the microcapsule 1g on the first electrode 1c using an ink jet type nozzle, the microcapsule 1g was fixed on the substrate in the same manner as in Example 1, and the second electrode 1d was provided. The two substrates 1b were brought into close contact with each other, and the microcapsules 1g were sealed under pressure so that the horizontal length of the microcapsules 1g was longer than the vertical length of the first substrates 1a. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0075]
The display was performed by setting the second electrode 1d as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the first electrode 1c as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 15 V, black-and-white contrast display could be performed by vertically driving the two types of electrophoretic particles 1e in each pixel as shown in FIG. 3B. Further, since the particle concentration in each microcapsule 1 g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0076]
Example 4
Using the manufacturing apparatus of FIG. 2B, 1 g of microcapsules was manufactured by the interfacial polymerization method, and the electrophoretic display device shown in FIG. 1 was manufactured.
6.5% by weight of white particles (titanium oxide, average particle size: 0.2 μm) and 5.2% by weight of black particles (carbon black, average particle size: 0.02 μm) are used as the electrophoretic particles 1e. 0.3% by weight was added to 50 parts by weight of a dispersion medium 1f (Isoper H, Exxon Chemical Co., Ltd.) to prepare a dispersion 2c.
[0077]
This dispersion liquid 2c was transferred to a dispersion medium tank 2j, and the same operation as in Example 2 was performed to obtain 1 g of uniform microcapsules having a particle size of 40 μm. The concentration of white electrophoretic particles in the microcapsules was 6.5% by weight, and the concentration of black electrophoretic particles was uniform at 5.2% by weight.
[0078]
Next, after the microcapsules 1g were arranged on the first electrode 1c using an ink jet type nozzle, the microcapsules 1g were fixed on the substrate in the same manner as in Example 2, and the second electrode 1d was provided. The two substrates 1b were brought into close contact with each other, and the microcapsules 1g were sealed under pressure so that the horizontal length of the microcapsules 1g was longer than the vertical length of the first substrates 1a. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0079]
The display was performed by setting the second electrode 1d as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the first electrode 1c as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 12 V, a black-and-white contrast display could be performed by vertically driving the two types of electrophoretic particles 1e in each pixel as shown in FIG. 3B. Further, since the particle concentration in each microcapsule 1 g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0080]
Example 5
Using the manufacturing apparatus of FIG. 2B, 4 g of microcapsules were manufactured by an in situ polymerization method, and the electrophoretic display device shown in FIG. 4 was manufactured.
[0081]
4% by weight of black particles (carbon black, average particle size 0.02 μm) were used as the electrophoretic particles 4e, and 0.10% by weight of an ore as a charging agent was added to 50 parts by weight of a dispersion medium 4f (Isoper H, Exxon Chemical). Thus, a dispersion liquid 2c was prepared.
The dispersion liquid 2c was transferred to the dispersion medium tank 2j, and the same operation as in Example 1 was performed to obtain 4 g of uniform microcapsules having a particle size of 60 μm.
[0082]
Next, using an inkjet nozzle, the microcapsules 4g are arranged on the second electrode 4d, and then the microcapsules 4g are fixed on the substrate in the same manner as in Example 1, and the second substrate 4b is brought into close contact therewith. The substrates were sealed under pressure so that the shape of the microcapsules 4g was such that the length in the horizontal direction was longer than the length in the vertical direction with respect to the first substrate 4a. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0083]
The display was performed by setting the first electrode 4c as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the second electrode 4d as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 15 V, a black-and-white contrast display could be performed by horizontally driving the electrophoretic particles 4e in each pixel as shown in FIG. Further, since the particle concentration in each microcapsule 4g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0084]
Example 6
Using the manufacturing apparatus shown in FIG. 2B, 4 g of microcapsules were manufactured by the interfacial polymerization method, and the electrophoretic display device shown in FIG. 4 was manufactured.
[0085]
3% by weight of black particles (carbon black, average particle size 0.02 μm) were used as the electrophoretic particles 4e, and 0.07% by weight of oroa was added as a charging agent to 50 parts by weight of a dispersion medium 4f (Isoper H, Exxon Chemical Co.). Thus, a dispersion liquid 2c was prepared.
The dispersion liquid 2c was transferred to the dispersion medium tank 2j, and the same operation as in Example 2 was performed to obtain 4 g of uniform microcapsules having a particle size of 40 μm.
[0086]
Next, using an inkjet nozzle, the microcapsules 4g are arranged on the second electrode 4d, and then the microcapsules 4g are fixed on the substrate in the same manner as in Example 2, and the second substrate 4b is brought into close contact therewith. The substrates were sealed under pressure so that the shape of the microcapsules 4g was such that the length in the horizontal direction was longer than the length in the vertical direction with respect to the first substrate 4a. Further, a voltage application circuit was connected to manufacture the electrophoretic display device shown in FIG.
[0087]
The display was performed by setting the first electrode 4c as a common electrode to 0 V and applying a positive or negative voltage to the second electrode 4d as a pixel electrode. When driven at an applied voltage of ± 12 V, black and white display could be performed by horizontally driving the electrophoretic particles 4e in each pixel as shown in FIG. Further, since the particle concentration in each microcapsule 4g was uniform, excellent gradation display could be performed by controlling the applied voltage and time.
[0088]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the dispersion containing the electrophoretic particles and the dispersion medium is pressed into the continuous phase through the pores of the porous body, and the uniform dispersion composed of the dispersion is dispersed in the continuous phase. By using a method for producing a microcapsule for electrophoretic display having a step of dispersing and generating a phase and a step of microencapsulating the dispersed phase, it is possible to provide microcapsules having a uniform particle size. Further, it is possible to provide a microcapsule in which the particle concentration in the microcapsule is uniformly controlled.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing one embodiment of an electrophoretic display device using a microcapsule of the present invention.
FIG. 2A is a sectional view of a porous body used in the present invention.
FIG. 2 (b) is a schematic view of an apparatus for producing microcapsules using a porous material used in the present invention.
FIG. 3 is a schematic view showing a display example of an electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention.
FIG. 4 is a schematic view showing another embodiment of the electrophoretic display device using the microcapsules of the present invention.
FIG. 5 is a schematic diagram showing a display example of an electrophoretic display element using the microcapsules of the present invention.
FIG. 6 is a schematic view showing a conventional electrophoretic display element.
[Explanation of symbols]
1a First substrate
1b Second substrate
1c 1st electrode
1d second electrode
1e Electrophoretic particles
1f Dispersion medium
1g microcapsule
2a Porous body
2b hole
2c dispersion
2d dispersed phase
2e continuous phase
2f inert gas
2g pressure source
2h pressure regulator
2i Gas piping
2j Dispersion tank
2k fitting
2l reaction vessel
2m stirrer
4a First substrate
4b Second substrate
4c first electrode
4d second electrode
4e electrophoretic particles
4f Dispersion medium
4g microcapsules
4h insulation layer
6a First substrate
6b Second substrate
6c first electrode
6d second electrode
6e electrophoretic particles
6f Dispersion medium
6g micro capsule