JP2004232676A - Clutch device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ装置、特に、クランクシャフトに連結されたフライホイールからトランスミッションの入力シャフトへトルクを伝達するクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチ装置は、エンジンのフライホイールとトランスミッションの入力シャフトとの間でトルクを伝達及び遮断する装置であり、主に、クラッチディスク組立体と、クラッチカバー組立体と、クラッチ操作機構とから構成されている。
クラッチディスク組立体は、フライホイールからのトルクを入力シャフトに伝達するための装置である。クラッチディスク組立体は、フライホイールの摩擦面近傍に配置されたクラッチディスクと、入力シャフトにスプライン係合するハブと、クラッチディスクとハブとを回転方向に弾性的に連結するダンパー機構とから構成されている。
【0003】
クラッチカバー組立体は、クラッチディスクをフライホイールの摩擦面に押圧することが可能な装置である。クラッチカバー組立体は、フライホイールに固定されたクラッチカバーと、クラッチカバーと摩擦連結部との間に配置されたプレッシャープレートとを有している。
クラッチ操作機構は、プレッシャープレートをフライホイールの摩擦面に押し付けるための操作荷重を付与する機構であり、例えば、油圧装置からなる。このクラッチ操作機構は、主に、スレーブシリンダとマスターシリンダとを有している。スレーブシリンダは、クラッチカバーに支持された環状のハウジングと、このハウジング内を軸方向に移動可能な環状のピストンとを有している。ピストンは、軸方向の移動によって、押圧部材を介してクラッチカバー組立体のプレッシャープレートに操作荷重を付与することが可能である。そして、スレーブシリンダを構成するハウジング内の油室は、油路を介して、マスターシリンダに接続されており、クラッチの操作に応じて、油圧が供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−317563号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のクラッチ装置では、スレーブシリンダはクラッチカバーに組み込まれて、1つのモジュールを構成しているが、スレーブシリンダに油圧を供給するためのマスターシリンダをこのモジュールの外部に設ける必要がある。このことは、クラッチ装置のモジュール化を行う上での制約となっている。
【0006】
本発明の課題は、クラッチ装置のモジュール化を可能にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のクラッチ装置は、クランクシャフトに連結されたフライホイールからトランスミッションの入力シャフトへトルクを伝達及び遮断するクラッチ装置であって、クラッチディスク組立体と、クラッチカバー組立体とを備えている。クラッチディスク組立体は、フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を有し、入力シャフトに連結されている。クラッチカバー組立体は、フライホイールと一体回転するクラッチカバーと、摩擦連結部をフライホイールに押圧するプレッシャープレートと、クラッチカバーに支持されプレッシャープレートに対して操作荷重を付与するクラッチ操作機構とを有している。クラッチ操作機構は、入力シャフト回りに配置され外部から電力が供給されて回転駆動するモータと、モータの回転を減速する減速機構と、減速機構の回転を軸方向の運動に変換して軸方向の力によってプレッシャープレートに対して操作荷重を付与する運動方向変換機構とを有している。
【0008】
このクラッチ装置では、クラッチ操作機構のモータに電力が供給されると、減速機構によってモータの回転が減速され、さらに、この回転を運動方向変換機構によって軸方向の運動に変換して、プレッシャープレートに対して操作荷重を付与する。このプレッシャープレートに付与された操作荷重が、クラッチディスク組立体の摩擦連結部をフライホイールに押圧/離反させて、フライホイールから入力シャフトにトルクを伝達したり、トルク伝達を遮断する。ここで、この操作荷重は、モータのトルクに減速機構における減速比、運動方向変換機構の伝達効率、及び、他の機械損失を除いた総合効率を積算した値であるため、この操作荷重を制御しつつ、クラッチ操作を行うことによって、クラッチ装置の伝達トルクを任意に制御することが可能となる。
【0009】
このクラッチ装置では、外部から電力を供給することでプレッシャープレートに対して操作荷重を付与することが可能なクラッチ操作機構がクラッチカバーに支持されて、クラッチカバー組立体を構成している。すなわち、クラッチ操作機構がクラッチカバー組立体に組み込まれている。このため、このクラッチ装置のクラッチカバー組立体は、従来の油圧装置からなるクラッチ操作機構におけるマスターシリンダの機能をも含んでいることになる。これにより、このクラッチ装置では、クラッチ操作機構を含めたモジュール化が可能となり、さらには、クラッチ装置全体のコストダウンが可能となる。
【0010】
請求項2に記載のクラッチ装置は、請求項1において、クラッチ操作機構は、クラッチカバーとプレッシャープレートとの軸方向間に形成された空間に配置されている。
このクラッチ装置では、クラッチ操作機構がクラッチカバーとプレッシャープレートとの軸方向間に形成された空間に配置されているため、コンパクトな構造にできる。
【0011】
請求項3に記載のクラッチ装置は、請求項1又は2において、クラッチ操作機構は、クラッチカバーに支持された状態で、トランスミッションに対して着脱可能である。
このクラッチ装置では、クラッチ操作機構がクラッチカバーに支持された状態で、トランスミッションに組み付けることが可能であるため、クラッチ操作機構を含むクラッチカバー組立体のトランスミッションへの組み付け性を向上することが可能である。
【0012】
請求項4に記載のクラッチ装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、モータは、回転子を有している。運動方向変換機構は、第1ネジ部と、移動部材とを有している。第1ネジ部は、クラッチカバーに設けられている。移動部材は、回転子と第1ネジ部との間に配置され第1ネジ部に螺合して送りネジ機構を構成する第2ネジ部を有しており、回転子の回転により軸方向に移動する。
【0013】
このクラッチ装置では、モータの回転子の回転により、移動部材をクラッチカバーに対して軸方向に移動させることで、プレッシャープレートに操作荷重を付与する。この際、第1ネジ部と第2ネジ部との送りネジ機構によって、クラッチカバーに操作荷重と反対側にキャンセル荷重が付与されるため、フライホイールからクランクシャフトに作用する荷重を低減させることができる。
【0014】
請求項5に記載のクラッチ装置は、請求項4において、運動方向変換機構は、クラッチカバーに軸方向に移動可能に支持され、プレッシャープレートに当接し、移動部材の軸方向の移動によって、プレッシャープレート側に押圧される押圧部材を有している。
請求項6に記載のクラッチ装置は、請求項4又は5において、減速機構は、回転子と一体回転するキャリアと、キャリアに回転自在に支持されたピニオンギアと、ピニオンギアに噛み合う出力リングギアとを有している。出力リングギアは、移動部材である。
【0015】
このクラッチ装置では、減速機構がキャリア、ピニオンギア及び出力リングギアから構成される遊星歯車機構であり、さらに、出力リングギアが運動方向変換機構の移動部材でもある。すなわち、このクラッチ操作機構では、モータの回転子の回転により、キャリア及びピニオンギアを介して、出力リングギアにトルクが伝達されて出力リングギアが回転し、この回転によって、出力リングギア(移動部材)の第2ネジ部とクラッチカバーの第1ネジ部とによって構成される送りネジ機構が作動して、出力リングギアが軸方向に移動し、プレッシャープレートに操作荷重を付与することができる。
【0016】
請求項7のクラッチ装置は、請求項6において、減速機構は、ピニオンギアに噛み合うとともにクラッチカバーに固定され回転が禁止された固定リングギアをさらに有している。固定リングギアの歯数は、出力リングギアの歯数と異なっている。
このクラッチ装置では、減速機構が出力リングギアと歯数の異なる固定リングギアをさらに有しているため、出力リングギアの歯数に対する固定リングギアの歯数の比に基づいて、コンパクトな構造で、かつ、高い減速比を得ることが可能になる。これは、一般に不思議遊星歯車機構と呼ばれるものである。
【0017】
請求項8のクラッチ装置は、請求項7において、減速機構は、出力リングギアからピニオンギアにトルクが作用したときに、ピニオンギアのキャリアへの軸支部の回転抵抗に基づく回転モーメントに比べて、出力リングギアとピニオンギアとの間に作用する第1歯面力と固定リングギアとピニオンギアとの間に作用する第2歯面力との合力によってピニオンギアをキャリアに対して回転させる回転モーメントが小さくなるように設定されている。
【0018】
このクラッチ装置では、出力リングギアからピニオンギアへトルクが作用しても、出力リングギア及び固定リングギアとピニオンギアとの噛み合い条件及びピニオンギアの回転抵抗を適切に設定することによって、出力リングギア(移動部材)の軸方向位置を保持して、減速機構のセルフロックをかけることができる。これにより、クラッチ操作荷重を付与した状態で、モータへの通電を止めても、クラッチ操作の状態を保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるクラッチ装置について、図面に基づいて説明する。
(1)クラッチ装置の構成
図1に本発明の一実施形態にかかるクラッチ装置1を示す。ここで、図中のO−Oは、クラッチ装置1の回転軸線である。クラッチ装置1は、軸方向エンジン側(図1の左側)のクランクシャフト2に連結されたフライホイール3から軸方向トランスミッション側(図1の右側)の入力シャフト4へトルクを伝達及び遮断する装置である。
【0020】
本実施形態において、フライホイール3は、環状の部材であり、円板状のフレキシブルプレート5を介して、クランクシャフト2の先端部に固定されている。具体的には、フライホイール3の内周部はフレキシブルプレート5の外周部に複数のボルト51によって固定されており、フレキシブルプレート5の内周部はクランクシャフト2の先端部に複数のボルト52によって固定されている。すなわち、クランクシャフト2のトルクは、フレキシブルプレート5を介して、フライホイール3に伝達されるようになっている。ここで、フレキシブルプレート5は、クランクシャフト2やフライホイール3に比べて、板厚が薄くなっているため、回転方向には十分な剛性を有しているが、曲げ方向には剛性が弱くなっている。
【0021】
また、クラッチ装置1のトランスミッション側には、トランスミッションハウジング11が配置されている。トランスミッションハウジング11は、クラッチ装置1のトランスミッション側に配置された前壁11aを有しており、この前壁11aの外周部からクラッチ装置1の外周側を覆うようにベル形状の筒状部11bが延びている。さらに、前壁11aには、軸方向に延びる円筒状のスリーブ12が固定されており、入力シャフト4の外周側を覆っている。
【0022】
クラッチ装置1は、主に、クラッチディスク組立体6とクラッチカバー組立体7とから構成されている。
クラッチディスク組立体6は、外周側に配置された摩擦フェーシング等からなる摩擦連結部61と、摩擦連結部61に固定されたクラッチプレート及びリティーニングプレートやコイルスプリング等からなるダンパー機構62と、ダンパー機構62に連結されたハブフランジ63とを有している。摩擦連結部61は、フライホイール3の摩擦面3aに近接して配置されている。ハブフランジ63の内周部は、入力シャフト4にスプライン係合している。
【0023】
クラッチカバー組立体7は、フライホイール3に装着され、フライホイール3に対してクラッチディスク組立体6の摩擦連結部61を押圧及び押圧解除するための機構である。クラッチカバー組立体7は、主に、クラッチカバー71と、プレッシャープレート72と、クラッチ操作機構8とから構成されている。
クラッチカバー71は、皿形状の部材であり、中心に大径の孔が形成されている。また、クラッチカバー71の外周部は、複数のボルト73によりフライホイール3に固定されている。これにより、クラッチカバー71は、フライホイール3と一体回転するようになっている。さらに、クラッチカバー71の内周部は、軸受13を介して、スリーブ12に相対回転可能に支持されている。
【0024】
プレッシャープレート72は、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61をフライホイール3の摩擦面3aに押圧する部材である。プレッシャープレート72は、クラッチカバー71内に配置された環状の部材であり、摩擦連結部61に対向する側に形成された押圧面72aと、その反対側に形成された被駆動面72bとを有している。プレッシャープレート72は、複数のストラッププレート74によって、クラッチカバー71に相対回転不能に、かつ、軸方向に所定範囲で移動可能に連結されている。具体的には、各ストラッププレート74は、一端がクラッチカバー71に固定され、他端がプレッシャープレート72に固定されている。ストラッププレート74は、クラッチ連結時に、プレッシャープレート72を軸方向トランスミッション側に付勢するようになっている。
【0025】
クラッチ操作機構8は、クラッチカバー組立体7に操作荷重を付与する(具体的には、プレッシャープレート72に押圧荷重を付与する)機構であり、クラッチカバー71に支持されている。
クラッチ操作機構8は、図2に示すように、入力シャフト4の外周側において、クラッチカバー71とプレッシャープレート72との軸方向間の環状の空間に配置されている。クラッチ操作機構8は、主に、モータ81と、減速機構82と、運動方向変換機構83とから構成されている。モータ81は、外部から電源が供給されて回転駆動する装置である。具体的には、モータ81は、図1及び図2に示されるように、トランスミッションハウジング11の外部の駆動回路(後述)からスリーブ12及びクラッチカバー71の内周部に設けられたスリップリング14を介して電源供給を受けることができるようになっている。このスリップリング14のエンジン側には、シール部材15が設けられており、クラッチディスク組立体6からの粉塵等がクラッチカバー71の内周部とスリーブ12との隙間に入り込んで、スリップリング14の導電性能を損なわないようにしている。減速機構82は、モータ81の回転を減速する機構である。運動方向変換機構83は、減速機構82の回転を軸方向の運動に変換して、軸方向の力によってクラッチカバー組立体7に操作荷重を付与する(具体的には、プレッシャープレート72に押圧荷重を付与する)機構である。
【0026】
モータ81は、クラッチカバー71内において、入力シャフト4と同心に配置されている。モータ81としては、スイッチド・リラクタンス(SR)モータを使用することができる。モータ81は、主に、クラッチカバー71の外周部に固定されたステータ84と、ステータ84の内周側で回転可能なロータ85とから構成されている。
【0027】
ステータ84は、環状部84aと、その内周側に形成された複数の突極歯84bとを有している。突極歯84bは、相巻き線を有しており、向かい合う磁極がN又はSの逆極になるように逆方向に線が巻かれている。そして、ステータ84には、ステータ84のトランスミッション側に配置された電線86を介して、外部の駆動回路から電源が供給されるようになっている。
【0028】
ロータ85は、環状部85aと、環状部85aの外周側にリベット85dによって固定された突極歯85bと、環状部85aの内周側に形成された筒状部85cを有している。突極歯85bは、ステータ84の突極歯84bに対向するように設けられており、ステータ84の突極歯84bと異なり、相巻き線が巻かれていない。筒状部85cは、環状部85aからエンジン側に向かって延びる筒状部分であり、軸受75を介して、クラッチカバー71に相対回転可能に支持されている。
【0029】
減速機構82は、主に、キャリア87と、複数のピニオンギア88と、出力リングギア89と、固定リングギア90とから構成されており、プレッシャープレート72とロータ85の環状部85aとの軸方向間に配置されている。
キャリア87は、複数のピニオンギア88を軸支ピン91及び軸受92を介して、回転自在に支持する2枚の環状のプレート部材である。キャリア87は、ロータ85の筒状部85cにスプライン係合やラグ嵌合等によって相対回転不能に支持されている。すなわち、キャリア87は、ロータ85と一体回転するようになっている。
【0030】
出力リングギア89は、ピニオンギア88に噛み合っている。固定リングギア90は、ピニオンギア88に噛み合うとともに、クラッチカバー71に固定されている。詳細には、プレッシャープレート72とキャリア87との軸方向間には、クラッチカバー71の外周部に複数のボルト76によって固定された環状の第1仕切板77が配置されている。また、キャリア87とロータ85の環状部85aとの軸方向間には、キャリア87を第1仕切板77との軸方向間に挟むように、環状の第2仕切板78が配置されている。そして、固定リングギア90は、内周部に第1ネジ部93aを有する環状のブロック93(詳細は、後述)とともに、2枚の仕切板77、78の軸方向間に配置されて、リベット80によって、第1仕切板77(すなわち、クラッチカバー71)に固定されている。尚、2枚の仕切板77、78の内周側の端部は、ロータ85の筒状部85cの外周面にシール部材77a、78aを介して当接している。このように、複数のピニオンギア88を含むキャリア87及び出力リングギア89は、仕切板77、78、ロータ85の筒状部85c、ブロック93及び固定リングギア90によって形成された環状の油室79内に配置されている。
【0031】
以上の構成により、減速機構82は、図3の模式図に示されるように、モータ31のロータ85の回転がキャリア87及びピニオンギア88を介して、出力リングギア89に伝達されて、後述の運動方向変換機構83に伝達されるようになっている。
ここで、固定リングギア90の歯数Zr1と出力リングギア89の歯数Zr2とは、転位により互いに異なっている。このため、キャリア87に支持されるピニオンギア88に対して、転位により歯数の異なる固定リングギア90(歯数Zr1)及び出力リングギア89(歯数Zr2)とが噛み合っているが、これらのギア89、90がピニオンギア88に対して噛み合う歯数の条件は、複数(n個)のピニオンギア88が等分配置されている場合には、Zr1からZr2を差し引いた値がnの倍数であることが必要である。
【0032】
また、出力リングギア89の出力回転数Noutは、キャリア87の入力回転数をNinとすると、
Nout=(1−Zr1/Zr2)×Nin
となる。例えば、ピニオンギア88の個数を3個(すなわち、n=3)とし、Zr1=72、Zr2=75とすると、
Nout=0.04×Nin
となる(減速比は、25である)。
【0033】
尚、減速機構82においては、運動方向変換機構83から出力リングギア89が駆動される場合に、セルフロックが作用し、ピニオンギア88の回転が禁止されるように構成されている。この点については、後述する。
運動方向変換機構83は、主に、クラッチカバー71(具体的には、ブロック93)に設けられた第1ネジ部93aと、第1ネジ部93aに螺合して送りネジ機構を構成する第2ネジ部89aを有する移動部材(具体的には、出力リングギア89)と、押圧部材94とから構成されており、プレッシャープレート72のトランスミッション側に配置されている。
【0034】
第1ネジ部93aは、ブロック93の内周面に形成されたネジ溝であり、本実施形態では、その断面が台形形状である。第2ネジ部89aは、出力リングギア89の外周面に形成されたネジ溝であり、第1ネジ部93aと同様に、その断面が台形形状である。この第1ネジ部93aと第2ネジ部89aとの螺合によって送りネジ機構が構成されており、出力リングギア89(移動部材)は、クラッチカバー71に対して回転すると、自ら軸方向に移動するようになっている。ブロック93の軸方向トランスミッション側の部分には、内周側に突出するストッパー部93bが形成されており、出力リングギア89の軸方向トランスミッション側への移動を制限している。
【0035】
押圧部材94は、プレッシャープレート72の被駆動面72bに当接しており、出力リングギア89(移動部材)の軸方向の移動によって、プレッシャープレート72に対して押圧荷重を付与する部材である。押圧部材94は、クラッチカバー71に軸方向に移動可能に支持されている。
本実施形態において、クラッチカバー71の第1仕切板77には、複数の貫通孔77bが設けられている。複数の貫通孔77bは、出力リングギア89の軸方向フライホイール側の面及びプレッシャープレート72の被駆動面72bに対応するように設けられている。この複数の貫通孔77bには、円筒形状のガイドリング95が嵌め込まれて固定されている。押圧部材94は、このガイドリング95の孔に挿入された円柱状の部材であり、その外周面には、環状のシールリング97が嵌め込まれて、ガイドリング95との間の油漏れを防いでいる。また、押圧部材94の軸方向トランスミッション側の端部には、ガイドリング95の内径よりも大径の円柱形状のストッパー部94aが形成されており、押圧部材94の軸方向エンジン側の移動を制限している。これにより、押圧部材94は、クラッチカバー71に軸方向に移動可能に支持されている。さらに、押圧部材94と出力リングギア89との軸方向間には、ボール96が介在しているため、押圧部材94は、出力リングギア89が回転して送りネジ機構によって軸方向エンジン側に移動する際に、互いに相対回転しつつ、プレッシャープレート72の被駆動面72bに軸方向の力を伝達することが可能である。
【0036】
このように、本実施形態のクラッチ装置1では、モータ81を含むクラッチ操作機構8全体がクラッチカバー71に支持されている。また、クラッチ操作機構8は、クラッチカバー71に支持された状態で、トランスミッション(具体的には、スリーブ12)に着脱可能である。
本実施形態において、クラッチ操作機構8のモータ81への電源供給は、図4に示すように、制御部17と駆動回路18と回転センサ16とからなる制御システムの制御によって行われている。回転センサ16は入力シャフト4の回転数を検出しており、その検出値は制御部17に入力されるようになっている。制御部17は、回転センサ16で検出される回転数に基づいて、駆動回路18からモータ81へ印加される駆動電圧を制御し、クラッチ操作機構8からプレッシャープレート72への押圧荷重を変化させることによって、入力シャフト4の回転数を所定の値に制御することが可能となっている。
【0037】
(2)クラッチ装置の動作
次に、クラッチ装置1の動作について、図1、図2及び図4を用いて説明する。
▲1▼クラッチ連結
運転者が、例えば、クラッチペダル等を操作すると、その動きに連動して、制御部17から信号が送られ、駆動回路18からクラッチ操作機構8のモータ81(具体的には、ステータ84)に駆動電圧が印加される。
【0038】
すると、モータ81のロータ85がクラッチカバー71に対して相対回転し、ロータ85と一体回転する減速機構82のキャリア87を回転駆動する。このキャリア87の回転駆動により、クラッチカバー71に固定された固定リングギア90と噛み合うピニオンギア88が回転駆動し、さらに、ピニオンギア88に噛み合う出力リングギア89が回転駆動される。ここで、ロータ85の回転は、減速機構82で減速されて、出力リングギア89に伝達される(例えば、上述の各ギア88、89、90の歯数の例では、減速比が25となる)。
【0039】
そして、出力リングギア89の回転は、運動方向変換機構83に出力される。具体的には、出力リングギア89の第2ネジ部89aとブロック93の第1ネジ部93aとからなる送りネジ機構によって、移動部材としての出力リングギア89が軸方向エンジン側に移動し、ボール96を介して、押圧部材94を軸方向エンジン側に移動させる。このとき、押圧部材94がプレッシャープレート72の被駆動面72bに押圧荷重を付与する。この結果、プレッシャープレート72の押圧面72aは摩擦連結部61を軸方向エンジン側に押し付けて、摩擦連結部61とフライホイール3とを摩擦係合させる。この結果、フライホイール3からのトルクは、クラッチディスク組立体6に伝達され、入力シャフト4に出力される。さらに、入力シャフト4の回転数は回転センサ16によって検出され、制御部17はその検出値に基づいて駆動回路18からモータ81へ印加する駆動電圧を制御できるようになっているため、押圧部材94に付与される押圧荷重が変化されて、入力シャフト4の伝達トルクが制御される。具体的には、押圧部材94に付与される押圧荷重は、モータ81のトルクに減速機構82における減速比、運動方向変換機構83の送りネジ機構の伝達効率、及び、他の機械損失を除いた総合効率を積算した値であるため、この押圧荷重を変化させて、クラッチ操作を行うことによって、クラッチ装置1の伝達トルクを任意に制御することが可能となっている。また、これと並行して、フライホイール3からの回転信号とセンサ16からの入力シャフト4の回転信号とを常時モニターし、回転数に差異が発生すれば、押圧荷重を増減させるという制御も行っている。
【0040】
また、このクラッチ連結状態において、クラッチカバー71は、運動方向変換機構83の送りネジ機構において発生する反力によって軸方向トランスミッション側に付勢される。つまり、クラッチカバー71に軸方向トランスミッション側への荷重が付与される。このように、フライホイール3には、プレッシャープレート72及び摩擦連結部61から軸方向エンジン側への押圧荷重(操作荷重)が付与されているが、同時にクラッチカバー71から軸方向トランスミッション側への荷重(キャンセル荷重)も付与されており、クラッチ操作荷重をクラッチ装置1の内力としてバランスさせている。これにより、フライホイール3からクランクシャフト2に対して作用する荷重が低減している。
【0041】
▲2▼クラッチ切断
運転者が、例えば、クラッチペダル等をクラッチ切断の方向に操作するとその動きに連動して、制御部17から信号が送られ、駆動回路18からクラッチ操作機構8のモータ81(具体的には、ステータ84)に駆動電圧が印加される。
すると、モータ81のロータ85がクラッチ連結時とは逆に回転し、これに伴い、減速機構82の各ギア88、89が逆回転し、その結果、運動方向変換機構83の移動部材としての出力リングギア89が送りネジ機構によって軸方向トランスミッション側に移動する。さらに、この出力リングギア89の軸方向トランスミッション側への移動により、押圧荷重の付与がなくなったプレッシャープレート72は、ストラッププレート74からの付勢力により、軸方向トランスミッション側に移動する。このとき、押圧部材94も軸方向トランスミッション側に移動している。これにより、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61がフライホイール3から離れ、クラッチ連結が解除される。
【0042】
▲3▼セルフロック
次に、減速機構82のセルフロック作用について、例えば、クラッチ連結状態において、モータ81への電源供給を停止した場合を例として、図5及び図6を用いて説明する。
このような状態においては、プレッシャープレート72がストラッププレート74によって軸方向トランスミッション側に付勢されることにより、押圧部材94が軸方向トランスミッション側に押圧されている。このため、押圧部材94にボール96を介して接する出力リングギア89は、運動方向変換機構83の送りネジ機構によって、軸方向トランスミッション側に移動しようとする。通常は、ネジ部93a、89aを適切なピッチで設けているため、出力リングギア89が回転させられることはない。しかし、減速機構82にロック機能がないとすると、モータ81への電力供給が停止されているので、予測しない振動や後述の歯面摩擦係数μ、μ’の低下により、クラッチ連結状態が解除される方向にモータ81が回転させられることもあり得る。
【0043】
そこで、本実施形態では、減速機構82がセルフロック機能を有するような構造となっている。以下に、出力リングギア89側から減速機構82が駆動される場合のセルフロックの作用について説明する。
減速機構82に対して出力リングギア89側から駆動力が入力された場合、図5に示すように、出力リングギア89を回転させようとする力は、ピニオンギア88と出力リングギア89の基礎円の接線方向にベクトル成分F1としてピニオン88に作用する。そして、図6に示すように、ピニオンギア88を回転させようとする力は、固定リングギア90に作用し、その反力としてピニオンギア88は、ピニオンギア88と固定リングギア90の基礎円の接線方向にベクトル成分F2の力を受ける。従って、ピニオンギア88には、ベクトルF1とベクトルF2との合力が作用する。この合力によるピニオンギア88の軸まわりのトルクが、ピニオンギア88の軸受92の抵抗トルクより小さければ、ピニオンギア88は、回転することができないことになる。すなわち、セルフロックすることになる。
【0044】
以下、図を参照しながら、詳細に説明する。
図5に示すように、出力リングギア89とピニオンギア88との噛み合い部の力の釣り合い関係から、出力リングギア89を回転させようとするトルクT1は、以下の式で表すことができる。
一方、図6に示すように、ピニオンギア88と固定リングギア90との噛み合い部の力の釣り合い関係から、固定リングギア90を出力リングギア89とは逆方向に回転させようとするトルクT2(固定リングギア90からピニオンギア88が受けるトルク)は、以下の式で表される。
【0045】
これらのトルクT1、T2によるピニオンギアの軸まわりのトルクT1 ’、T2 ’は、それぞれ、
T1 ’=F1rp1−F1μ(rp1tanθ1+α1)
T2 ’=F2rp2+F2μ(rp2tanθ2−α2)
となる。
【0046】
但し、rp1及びrp2(本実施形態では、rp1=rp2)は、各リングギアに噛み合うピニオンギアの基礎円直径である。
ここで、α1=α2≒0とすると、これらの合力によるピニオンギア88の軸回りのトルクTcは、以下の式で与えられる。
Tc=T1 ’−T2 ’
一方、ピニオンギア88の軸受92の摩擦による抵抗トルクTc ’は、以下の式で与えられる。
【0047】
但し、rcは、ピニオンギアの軸受92の半径であり、μ’は、軸受92の摩擦係数である。
【0048】
そして、Tc≦Tc ’のときにセルフロックするので、前記各式をあてはめると、以下のような条件となる。
F1rp1−F1μrp1tanθ1−F2rp2−F2μrp2tanθ2
≦rcμ’{F1cosθ1−F1μsinθ1−F2cosθ2−F2μsinθ2}2
+(F1sinθ1+F1μcosθ1+F2sinθ2−F2μcosθ2)2}1/2
ここで、μ=μ’(その値としては、例えば、μ=μ’=0.07とする)として、rp1、rp2、θ1、θ2は、歯車諸元からの計算値を入れ、一方、F1は、式(A)よりT1から、F2は、式(B)よりT2から求められ、近似的には、
T2={(i−1)/i}T1
(ここで、iは、ギア比)
であり、rcの限界値が求まる。つまり、ピニオンギア88の軸受半径rcがある値以下のときには、セルフロックすることになる。
【0049】
(3)クラッチ装置の特徴
本実施形態のクラッチ装置1には、以下のような特徴がある。
▲1▼クラッチ装置1では、外部から電力を供給することでプレッシャープレート72に対して押圧荷重を付与することが可能なクラッチ操作機構8がクラッチカバー71に支持されて、クラッチカバー組立体7を構成している。すなわち、クラッチ操作機構8がクラッチカバー組立体7に組み込まれている。このため、このクラッチ装置1のクラッチカバー組立体7は、従来の油圧装置からなるクラッチ操作機構におけるマスターシリンダの機能をも含んでいることになる。これにより、このクラッチ装置1では、クラッチ操作機構8を含めたモジュール化が可能となり、さらには、クラッチ装置1全体のコストダウンが可能となる。
【0050】
また、クラッチ装置1では、クラッチ操作機構8がクラッチカバー71とプレッシャープレート72との軸方向間に形成された空間に配置されているため、コンパクトな構造になっている。
さらに、クラッチ装置1では、クラッチ操作機構8がクラッチカバー71に支持された状態で、トランスミッションに組み付けることが可能であるため、クラッチ操作機構8を含むクラッチカバー組立体のトランスミッションへの組み付け性が向上している。
【0051】
▲2▼クラッチ装置1では、クラッチ操作機構8のモータ81に電力が供給されると、減速機構82によってモータ81の回転が減速され、さらに、この回転を運動方向変換機構83によって軸方向の運動に変換して、プレッシャープレート72に対して押圧荷重(操作荷重)を付与する。このプレッシャープレート72に付与された押圧荷重が、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61をフライホイール3に押圧/離反させて、フライホイール3から入力シャフト4にトルクを伝達したり、トルク伝達を遮断する。ここで、この押圧荷重は、モータ81のトルクに減速機構82における減速比、運動方向変換機構83の伝達効率、及び、他の機械損失を除いた総合効率を積算した値であるため、この押圧荷重を制御しつつ、クラッチ操作を行うことによって、クラッチ装置1の伝達トルクを任意に制御することが可能となっている。
【0052】
▲3▼クラッチ装置1では、モータ81のロータ85の回転により、運動方向変換機構83の移動部材としての出力リングギア89をクラッチカバー71に対して軸方向に移動させることで、プレッシャープレート72に操作荷重を付与することができるようになっている。この際、出力リングギア89の第2ネジ部89aとクラッチカバー71(具体的には、ブロック93)の第1ネジ部93aとによって構成される送りネジ機構によって、クラッチカバー71に操作荷重と反対側にキャンセル荷重が付与されるため、フライホイール3からクランクシャフト2に作用する荷重を低減させることができる。
【0053】
また、クラッチ装置1では、減速機構82がキャリア87、ピニオンギア88及び出力リングギア89から構成される遊星歯車機構であり、さらに、出力リングギア89が運動方向変換機構83の移動部材でもある。すなわち、このクラッチ操作機構8では、モータ81のロータ85の回転により、キャリア87及びピニオンギア88を介して、出力リングギア89にトルクが伝達されて出力リングギア89が回転し、この回転によって、出力リングギア89の第2ネジ部89aとクラッチカバー71(具体的には、ブロック93)の第1ネジ部93aとによって構成される送りネジ機構が作動して、出力リングギア89が軸方向に移動し、プレッシャープレート72に操作荷重を付与することができる。
【0054】
▲4▼クラッチ装置1では、減速機構82が出力リングギア89と歯数の異なる固定リングギア90をさらに有しているため、出力リングギア89の歯数に対する固定リングギア90の歯数の比に基づいて、コンパクトな構造で、かつ、高い減速比を得ることが可能になっている。
また、クラッチ装置1では、出力リングギア89からピニオンギア88へトルクが作用しても、出力リングギア89及び固定リングギア90とピニオンギア88との噛み合い条件及びピニオンギア88の回転抵抗を適切に設定することによって、減速機構82のセルフロックをかけることができる。これにより、クラッチ操作荷重を付与した状態で、モータ81への通電を止めても、プレッシャープレート72の軸方向位置を保持、すなわち、クラッチ操作の状態を保持することができるようになっている。
【0055】
(4)変形例
減速機構82の構成は、必要に応じて以下のような構造及び減速比を選択することが可能である。なお、本変形例においても、前記実施形態と同様のセルフロック機能を有している。
前記実施形態の減速機構82では、単一の歯数を有するピニオンギア88を採用しているが、図7に示す減速機構182のように、歯数の異なる第1ギア部188a及び第2ギア部188bが形成されたピニオンギア188を採用してもよい。ここで、第1ギア部188aは固定リングギア190に噛み合う部分であり、歯数Zp1を有する。第2ギア部188bは、出力リングギア189に噛み合う部分であり、歯数Zp2を有する。
【0056】
この場合における出力リングギア189の出力回転数Noutは、キャリア187の入力回転数をNinとすると、
Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zr1/Zr2)}×Nin
となる。例えば、Zp1=30、Zp2=29とし、Zr1=75、Zr2=74とすると、
Nout=0.02×Nin
となる(減速比は、約50である)。
【0057】
このように、前記実施形態の減速機構82よりもさらに高い減速比が得られるため、モータ81の必要トルクをさらに小さくすることが可能である。
(5)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0058】
▲1▼前記実施形態では、入力シャフトに設けられた回転センサの回転数に基づいて駆動回路からモータに供給される駆動電圧を制御して、伝達トルクを制御するようにしているが、クラッチペダルに角度センサや位置センサ等を設けて、これらの信号に基づいて駆動電圧を制御するようにしたり、制御部に駆動回路を制御するためのプログラムを格納させて、このプログラムに従って駆動電圧を制御するようにしてもよい。
【0059】
▲2▼前記実施形態では、モータとして、SRモータを採用しているが、ステッピングモータ等の他のモータを採用してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、クラッチ装置のクラッチカバー組立体が従来の油圧装置からなるクラッチ操作機構におけるマスターシリンダの機能をも含んでいるため、クラッチ操作機構を含めたモジュール化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるクラッチ装置の縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図であり、クラッチ操作機構の縦断面概略図。
【図3】減速機構の模式図。
【図4】クラッチ装置の制御系統を示すブロック図。
【図5】セルフロック作用を説明するためのギアの噛み合い状態を示す図。
【図6】セルフロック作用を説明するためのギアの噛み合い状態を示す図。
【図7】変形例にかかるクラッチ装置の減速機構の模式図。
【符号の説明】
1 クラッチ装置
6 クラッチディスク組立体
7 クラッチカバー組立体
8 クラッチ操作機構
71 クラッチカバー
81 モータ
82 減速機構
83 運動方向変換機構[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a clutch device, and more particularly, to a clutch device that transmits torque from a flywheel connected to a crankshaft to an input shaft of a transmission.
[0002]
[Prior art]
The clutch device is a device that transmits and interrupts torque between an engine flywheel and an input shaft of a transmission, and mainly includes a clutch disk assembly, a clutch cover assembly, and a clutch operation mechanism. I have.
A clutch disc assembly is a device for transmitting torque from a flywheel to an input shaft. The clutch disk assembly includes a clutch disk disposed near a friction surface of a flywheel, a hub that spline-engages with an input shaft, and a damper mechanism that elastically connects the clutch disk and the hub in a rotational direction. ing.
[0003]
The clutch cover assembly is a device capable of pressing a clutch disc against a friction surface of a flywheel. The clutch cover assembly includes a clutch cover fixed to a flywheel, and a pressure plate disposed between the clutch cover and the friction coupling.
The clutch operation mechanism is a mechanism that applies an operation load for pressing the pressure plate against the friction surface of the flywheel, and is, for example, a hydraulic device. This clutch operation mechanism mainly has a slave cylinder and a master cylinder. The slave cylinder has an annular housing supported by the clutch cover, and an annular piston movable in the housing in the axial direction. The piston can apply an operation load to the pressure plate of the clutch cover assembly via the pressing member by the axial movement. The oil chamber in the housing that constitutes the slave cylinder is connected to the master cylinder via an oil passage, so that hydraulic pressure is supplied in accordance with the operation of the clutch (for example, see Patent Document 1). 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2001-317563 A (page 3-4, FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional clutch device, the slave cylinder is incorporated in the clutch cover to constitute one module. However, a master cylinder for supplying hydraulic pressure to the slave cylinder needs to be provided outside this module. This is a restriction in modularizing the clutch device.
[0006]
An object of the present invention is to enable modularization of a clutch device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The clutch device according to
[0008]
In this clutch device, when electric power is supplied to the motor of the clutch operation mechanism, the rotation of the motor is reduced by the reduction mechanism, and further, the rotation is converted into axial movement by the movement direction conversion mechanism, and the rotation is converted to the pressure plate. An operation load is applied to it. The operating load applied to the pressure plate pushes / separates the friction coupling portion of the clutch disc assembly to / from the flywheel, transmitting torque from the flywheel to the input shaft or interrupting torque transmission. Here, this operation load is a value obtained by integrating the torque of the motor with the reduction ratio of the reduction mechanism, the transmission efficiency of the movement direction conversion mechanism, and the total efficiency excluding other mechanical losses. While performing the clutch operation, the transmission torque of the clutch device can be arbitrarily controlled.
[0009]
In this clutch device, a clutch operation mechanism capable of applying an operation load to the pressure plate by supplying electric power from the outside is supported by the clutch cover, and forms a clutch cover assembly. That is, the clutch operating mechanism is incorporated in the clutch cover assembly. For this reason, the clutch cover assembly of this clutch device includes the function of the master cylinder in the clutch operation mechanism including the conventional hydraulic device. As a result, this clutch device can be modularized including the clutch operation mechanism, and further, the cost of the entire clutch device can be reduced.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the clutch operation mechanism is disposed in a space formed between the clutch cover and the pressure plate in the axial direction.
In this clutch device, since the clutch operation mechanism is disposed in the space formed between the clutch cover and the pressure plate in the axial direction, the structure can be made compact.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the clutch device according to the first or second aspect, the clutch operation mechanism is detachable from the transmission while being supported by the clutch cover.
In this clutch device, the clutch operation mechanism can be assembled to the transmission while being supported by the clutch cover, so that the clutch cover assembly including the clutch operation mechanism can be easily assembled to the transmission. is there.
[0012]
In a clutch device according to a fourth aspect, in any one of the first to third aspects, the motor has a rotor. The movement direction conversion mechanism has a first screw portion and a moving member. The first screw portion is provided on the clutch cover. The moving member has a second screw portion that is disposed between the rotor and the first screw portion and that is screwed to the first screw portion to form a feed screw mechanism, and is axially moved by rotation of the rotor. Moving.
[0013]
In this clutch device, an operating load is applied to the pressure plate by moving the moving member in the axial direction with respect to the clutch cover by rotation of the rotor of the motor. At this time, since the canceling load is applied to the clutch cover on the side opposite to the operation load by the feed screw mechanism of the first screw portion and the second screw portion, the load acting on the crankshaft from the flywheel can be reduced. it can.
[0014]
According to a fifth aspect of the present invention, in the clutch device according to the fourth aspect, the movement direction conversion mechanism is supported by the clutch cover so as to be movable in the axial direction, abuts on the pressure plate, and the movement member moves in the axial direction. It has a pressing member pressed to the side.
According to a sixth aspect of the present invention, in the clutch device according to the fourth or fifth aspect, the speed reduction mechanism includes a carrier that rotates integrally with the rotor, a pinion gear rotatably supported by the carrier, and an output ring gear that meshes with the pinion gear. have. The output ring gear is a moving member.
[0015]
In this clutch device, the speed reduction mechanism is a planetary gear mechanism including a carrier, a pinion gear, and an output ring gear, and the output ring gear is also a moving member of the movement direction conversion mechanism. That is, in this clutch operation mechanism, torque is transmitted to the output ring gear via the carrier and the pinion gear by the rotation of the rotor of the motor, and the output ring gear rotates. By this rotation, the output ring gear (moving member) is rotated. The feed screw mechanism constituted by the second screw portion of (1) and the first screw portion of the clutch cover operates to move the output ring gear in the axial direction, thereby applying an operation load to the pressure plate.
[0016]
According to a seventh aspect of the present invention, in the sixth aspect, the speed reduction mechanism further includes a fixed ring gear meshed with the pinion gear and fixed to the clutch cover to prevent rotation. The number of teeth of the fixed ring gear is different from the number of teeth of the output ring gear.
In this clutch device, since the speed reduction mechanism further includes a fixed ring gear having a different number of teeth from the output ring gear, a compact structure is provided based on a ratio of the number of teeth of the fixed ring gear to the number of teeth of the output ring gear. , And a high reduction ratio can be obtained. This is generally called a mysterious planetary gear mechanism.
[0017]
The clutch device according to
[0018]
In this clutch device, even if torque is applied from the output ring gear to the pinion gear, the output ring gear and the rotational resistance of the pinion gear are appropriately set by setting the engagement conditions between the output ring gear and the fixed ring gear and the pinion gear, and thereby setting the output ring gear. The self-locking of the speed reduction mechanism can be performed while maintaining the axial position of the (moving member). Thus, the state of the clutch operation can be maintained even when the power supply to the motor is stopped in a state where the clutch operation load is applied.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a clutch device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) Configuration of clutch device
FIG. 1 shows a
[0020]
In the present embodiment, the
[0021]
On the transmission side of the
[0022]
The
The
[0023]
The
The
[0024]
The
[0025]
The
As shown in FIG. 2, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
The
[0030]
The
[0031]
With the above configuration, the
Here, the number of teeth Z of the fixed
[0032]
Also, the output rotation speed N of the
Nout= (1-Zr1/ Zr2) × Nin
Becomes For example, when the number of the pinion gears 88 is three (that is, n = 3), Zr1= 72, Zr2= 75
Nout= 0.04 × Nin
(The reduction ratio is 25).
[0033]
Note that the
The movement
[0034]
The first screw portion 93a is a screw groove formed on the inner peripheral surface of the
[0035]
The pressing
In the present embodiment, the
[0036]
Thus, in the
In the present embodiment, power supply to the
[0037]
(2) Operation of clutch device
Next, the operation of the
(1) Clutch connection
When the driver operates a clutch pedal or the like, for example, a signal is sent from the
[0038]
Then, the
[0039]
Then, the rotation of the
[0040]
In this clutch connected state, the
[0041]
(2) Clutch disconnection
When the driver operates a clutch pedal or the like in the direction of disengaging the clutch, for example, a signal is sent from the
Then, the
[0042]
(3) Self-lock
Next, the self-locking action of the
In such a state, the
[0043]
Therefore, in the present embodiment, the
When a driving force is input to the
[0044]
The details will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIG. 5, the torque T for rotating the
On the other hand, as shown in FIG. 6, the torque T for rotating the fixed
[0045]
These torques T1, T2Torque T around the axis of the pinion gear due to1 ', T2 'Are
T1 '= F1rp1-F1μ (rp1tanθ1+ Α1)
T2 '= F2rp2+ F2μ (rp2tanθ2−α2)
Becomes
[0046]
Where rp1And rp2(In the present embodiment, rp1= Rp2) Is the base circle diameter of the pinion gear meshing with each ring gear.
Where α1= Α2Assuming that ト ル ク 0, the torque T about the axis of the
Tc= T1 '−T2 '
On the other hand, the resistance torque T due to the friction of the bearing 92 of the
[0047]
Where rcIs the radius of the pinion gear bearing 92, μ'Is the coefficient of friction of the
[0048]
And Tc≤Tc 'When the above equations are applied, the following conditions are satisfied.
F1rp1-F1μrp1tanθ1-F2rp2-F2μrp2tanθ2
≤rcμ'{F1cos θ1-F1μ sin θ1-F2cos θ2-F2μ sin θ2}2
+ (F1sin θ1+ F1μcos θ1+ F2sin θ2-F2μcos θ2)2}1/2
Here, μ = μ'(The value is, for example, μ = μ'= 0.07), and rp1, Rp2, Θ1, Θ2Puts the calculated values from the gear specifications, while F1Is T from equation (A)1From F2Is T from equation (B).2, And approximately,
T2= {(I-1) / i} T1
(Where i is the gear ratio)
And rcIs obtained. That is, the bearing radius r of the
[0049]
(3) Features of the clutch device
The
{Circle around (1)} In the
[0050]
Further, the
Further, in the
[0051]
(2) In the
[0052]
(3) In the
[0053]
In the
[0054]
{Circle over (4)} In the
Further, in the
[0055]
(4) Modified example
The structure of the
In the
[0056]
In this case, the output rotation speed N of the output ring gear 189outSets the input rotation speed of the carrier 187 to NinThen
Nout= {1- (Zp2/ Zp1) (Zr1/ Zr2)} × Nin
Becomes For example, Zp1= 30, Zp2= 29 and Zr1= 75, Zr2= 74
Nout= 0.02 × Nin
(The reduction ratio is about 50).
[0057]
As described above, since a higher reduction ratio can be obtained than the
(5) Other embodiments
Although the embodiments of the present invention have been described with reference to the drawings, the specific configuration is not limited to these embodiments, and can be changed without departing from the spirit of the invention.
[0058]
(1) In the above-described embodiment, the transmission torque is controlled by controlling the drive voltage supplied from the drive circuit to the motor based on the rotation speed of the rotation sensor provided on the input shaft. Provided with an angle sensor, a position sensor, and the like, and controls the drive voltage based on these signals, or stores a program for controlling the drive circuit in the control unit, and controls the drive voltage according to the program. You may do so.
[0059]
{Circle around (2)} In the above embodiment, the SR motor is used as the motor, but another motor such as a stepping motor may be used.
[0060]
【The invention's effect】
As described in the above description, according to the present invention, the clutch cover assembly of the clutch device also includes the function of the master cylinder in the clutch operation mechanism including the conventional hydraulic device, and thus includes the clutch operation mechanism. Modularization is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view of a clutch device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged view of FIG. 1 and is a schematic longitudinal sectional view of a clutch operating mechanism.
FIG. 3 is a schematic diagram of a speed reduction mechanism.
FIG. 4 is a block diagram showing a control system of the clutch device.
FIG. 5 is a view showing a gear engagement state for explaining a self-locking action.
FIG. 6 is a view showing a gear engagement state for explaining a self-locking action.
FIG. 7 is a schematic diagram of a speed reduction mechanism of a clutch device according to a modification.
[Explanation of symbols]
1 Clutch device
6 Clutch disk assembly
7 Clutch cover assembly
8 Clutch operating mechanism
71 Clutch cover
81 motor
82 Reduction mechanism
83 Movement direction conversion mechanism
Claims (8)
前記フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を有し、前記入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、
前記フライホイールと一体回転するクラッチカバーと、前記摩擦連結部を前記フライホイールに押圧するプレッシャープレートと、前記クラッチカバーに支持され前記プレッシャープレートに対して操作荷重を付与するクラッチ操作機構とを有するクラッチカバー組立体とを備え、
前記クラッチ操作機構は、前記入力シャフト回りに配置され外部から電力が供給されて回転駆動するモータと、前記モータの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の回転を軸方向の運動に変換して軸方向の力によって前記プレッシャープレートに対して操作荷重を付与する運動方向変換機構とを有している、
クラッチ装置。A clutch device that transmits and disconnects torque from a flywheel connected to a crankshaft to an input shaft of a transmission,
A clutch disc assembly having a frictional connection disposed proximate to the flywheel and coupled to the input shaft;
A clutch having a clutch cover that rotates integrally with the flywheel, a pressure plate that presses the friction coupling portion against the flywheel, and a clutch operation mechanism that is supported by the clutch cover and applies an operation load to the pressure plate. With a cover assembly,
The clutch operating mechanism is disposed around the input shaft and is driven by an externally supplied electric power to rotate, a reduction mechanism that reduces the rotation of the motor, and converts the rotation of the reduction mechanism into axial movement. Having a movement direction conversion mechanism that applies an operation load to the pressure plate by an axial force.
Clutch device.
前記運動方向変換機構は、前記クラッチカバーに設けられた第1ネジ部と、前記回転子と前記第1ネジ部との間に配置され前記第1ネジ部に螺合して送りネジ機構を構成する第2ネジ部を有し前記回転子の回転により軸方向に移動する移動部材とを有している、
請求項1〜3のいずれかに記載のクラッチ装置。The motor has a rotor,
The movement direction conversion mechanism is arranged between a first screw part provided on the clutch cover, the rotor and the first screw part, and is screwed to the first screw part to form a feed screw mechanism. A moving member having a second screw portion to move in the axial direction by rotation of the rotor,
The clutch device according to claim 1.
前記プレッシャープレートに当接し、前記移動部材の軸方向の移動によって前記プレッシャープレート側に押圧される押圧部材をさらに有している、請求項4に記載のクラッチ装置。The movement direction conversion mechanism is supported movably in the axial direction by the clutch cover,
The clutch device according to claim 4, further comprising a pressing member that abuts on the pressure plate and is pressed against the pressure plate by the axial movement of the moving member.
前記出力リングギアは、前記移動部材である、
請求項4又は5に記載のクラッチ装置。The reduction mechanism has a carrier that rotates integrally with the rotor, a pinion gear rotatably supported by the carrier, and an output ring gear that meshes with the pinion gear.
The output ring gear is the moving member,
The clutch device according to claim 4.
前記固定リングギアの歯数は、前記出力リングギアの歯数と異なっている、
請求項6に記載のクラッチ装置。The speed reduction mechanism further includes a fixed ring gear meshed with the pinion gear and fixed to the clutch cover to prevent rotation.
The number of teeth of the fixed ring gear is different from the number of teeth of the output ring gear.
The clutch device according to claim 6.
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