JP2004226861A - 導波路型光デバイス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は導波路型光デバイス及びその製造方法に関し、広帯域化が可能なデバイスの提供が主な目的である。
【構成】本発明による導波路型光デバイスは、電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路12を有する導波路基板2と、光導波路に電界を与えるために導波路基板上に設けられた電極22とを備えている。この光デバイスは、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部22Aが形成されている点で特徴付けられる。この構成によると、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部を形成しているので、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能になる。
【選択図】 図3
【構成】本発明による導波路型光デバイスは、電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路12を有する導波路基板2と、光導波路に電界を与えるために導波路基板上に設けられた電極22とを備えている。この光デバイスは、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部22Aが形成されている点で特徴付けられる。この構成によると、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部を形成しているので、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能になる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は導波路型光変調器等の導波路型光デバイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LiNbO3及びLiTaO2等の電気光学効果を呈する導波路基板に比較的高屈折率な光導波路(コア部)を形成し、光導波路に電界を印可するための電極を導波路基板上に形成してなる導波路型光デバイスが知られている。パターニング技術により直線状の光導波路を形成すれば導波路型位相変調器が得られるし、マッハツェンダ干渉計として機能するように光導波路の形状を工夫すれば導波路型強度変調器が得られる。
【0003】
マッハツェンダ型の強度変調器では、光導波路は、一定強度の光が入力される入力光導波路と、入力光導波路の先端から2分岐するように形成された第1及び第2の平行光導波路と、第1及び第2の平行光導波路が合流する出力光導波路とを含む。第1及び第2の平行光導波路上にはそれぞれ第1及び第2の電極が形成されている。
【0004】
第1及び第2の電極の間に予め定められた大きさの電圧を印可することによって、第1及び第2の平行光導波路の少なくとも一方には電界が与えられ、第1及び第2の平行光導波路の一方の屈折率が相対的に他方の屈折率よりも高くなる。その結果、第1及び第2の平行光導波路に導波される光には位相差が生じ、位相差が生じた2つの光が出力光導波路で合流するときに、位相差に応じた強度の出力光が得られることとなる。例えば、バイナリ入力信号の2値に対応させて位相差が零及びπになるような設定により、効率の良い強度変調を行うことができる。
【0005】
変調信号がマイクロ波の領域にあるような高速変調に上述のマッハツェンダ型変調器を適用する場合、第1及び第2の電極は進行波型に構成される。即ち、第1及び第2の電極の一方を接地電極、他方を信号電極とし、これらの一端側を抵抗器で終端して他端側からマイクロ波としての変調信号を入力する。
【0006】
電極の断面形状等を変化させることによりマイクロ波の実効屈折率や導体損を調節することができるので、光とマイクロ波の速度を整合させることや導体損を低減することによって、広帯域の光応答特性を得ることができる。
【0007】
尚、関連技術として、特開昭64−9111号公報、特開平4−288518号公報、特開平3−229214号公報に記載されている技術がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電極は、一般的には、レジストパターンを用いたパターン技術により、湿式メッキ等の手法を用いて形成される。導波路基板上にメッキにより析出した金属層の断面は一般的には概ね長方形であるので、電極が導波路基板に接触している部分の電極の側壁面は導波路基板に対して直角又はそれに近い角度をなしていることになる。
【0009】
このように角がある電極底面部の形状であると、マイクロ波の減衰、特に導体損が生じることになり、導波路型光デバイスの広帯域化の妨げとなっていた。
【0010】
よって、本発明の目的は、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス及びその製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は以下の説明から明らかになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路を有する導波路基板と、光導波路に電界を与えるために導波路基板上に設けられた電極とを備えた導波路型光デバイスが提供される。この光デバイスは、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部が形成されている点で特徴付けられる。
【0013】
この構成によると、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部を形成しているので、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイスの提供が可能になる。
【0014】
本発明の他の側面によると、導波路型光デバイスの製造方法が提供される。この方法は、導波路基板上の電極が形成されるべき部分を除いてレジストを形成するステップと、レジストの収縮特性によってレジストを変形させるステップと、変形したレジストに基いて電極を形成するステップとを備えている。
【0015】
本発明の更に他の側面によると、導波路型光デバイスの製造方法が提供される。この方法は、導波路基板上の電極が形成されるべき部分に湾曲面を有する窪みを形成するステップと、導波路基板の窪み上に電極を形成するステップとを備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0017】
図1は本発明による導波路型光デバイスの第1実施形態を示す平面図、図2はそのII−II線断面図である。ここでは、導波路型光デバイスの一例としてマッハツェンダ型光変調器が示されている。
【0018】
図1によく示されるように、この光変調器は、LiNbO3及びLiTaO2等の電気光学効果を呈する材質からなる導波路基板2と、導波路基板2の表面又は表面のごく近傍に形成された光導波路4と、光導波路4に電界を加えるために導波路基板2上に形成された電極(22,24及び26)とを備えている。
【0019】
光導波路4は、光入力ポート6に供給された光を伝搬させる入力光導波路8と、Y分岐10にて入力光導波路8に接続されY分岐10で2等分された光を伝搬させる平行光導波路12及び14と、平行光導波路12及び14にY分岐16にて接続されY分岐16で合流された平行光導波路12及び14からの光を伝搬させる出力光導波路18とを含む。出力光導波路18の出力端がこの光変調器の出力ポート20となる。
【0020】
平行光導波路12上には信号電極22が設けられており、平行光導波路14上には接地電極24が設けられている。また、信号電極22の接地電極24と反対の側にはもう一つの接地電極26が設けられている。信号電極12の一端には入力端子28からの変調信号としてのマイクロ波が供給され、信号電極12の他端は抵抗器30により終端されている。
【0021】
図2に示されるように、光導波路4(図示された範囲では平行光導波路12及び14)は、導波路基板2の表面近傍の部分を部分的に高屈折率にして形成されている。例えば、z−cutのLiNbO3からなる導波路基板2の表面にTi(チタン)拡散あるいはプロトン交換により高屈折率部を形成することによって、光導波路4を得ることができる。
【0022】
導波路基板2上には、SiO2等からなる誘電体層(バッファ層)32が形成されている。誘電体層32を設けているのは、これが無い場合に光導波路4を伝搬する光が金属電極に吸収されて損失が大きくなるからであり、誘電体層32の厚みは例えば0.4〜1.0μmである。従って、光導波路4上に直接電極が形成されない構造が採用されている場合には、誘電体層32は不要である。
【0023】
誘電体層32上には、それぞれ平行光導波路12及び14の位置に対応して信号電極22及び接地電極24が形成されている。また、信号電極22の接地電極24と反対の側にはもう一つの接地電極26が形成されている。
【0024】
この実施形態では、信号電極22並びに接地電極24及び26の各々は、湿式メッキにより形成され、その具体的な製造方法については後述する。各電極の厚みは、進行波型における光とマイクロ波の速度整合を図るために、例えば数10μmに設定される。
【0025】
本発明の特徴的な構造は、この実施形態では、信号電極22に反映されている。即ち、信号電極22の導波路基板2に対向する部分には湾曲部22Aが形成されている。より具体的には、信号電極22の両側壁の下方の部分が鋭くなることを避けるために、両側壁の下方を曲面に形成してそれぞれ湾曲部22Aとしているのである。
【0026】
この構造により、信号電極22の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)の提供が可能になる。
【0027】
図3の(A)〜(D)を参照すると、信号電極22の製造プロセスの一例が示されている。ここでは、電極形成を中心にプロセスを説明するので、導波路基板2には予め通常の方法により光導波路(平行光導波路)12及び誘電体層32が形成されているものとする。光導波路12は、例えば、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)基板のZカット面上にTi(チタン)を熱拡散させて得ることができる。
【0028】
先ず、図3の(A)に示されるように、誘電体層32上に電極形成用メッキの下地として金属薄膜34を形成し、その上に、電極が形成されるべき部分を除いてレジスト36を形成する。ここでは、一般的な露光・現像の処理により軟化して除去された部分を除いて残ったレジスト剤がレジスト36として図示されている。
【0029】
次いで、レジスト36について熱処理を施す等のポストベークを行って、レジスト36に含有されている有機溶媒を除去する。この処理により、図3の(B)に示されるようにレジスト36が収縮し、レジスト36の壁面には湾曲部36Aが形成される。
【0030】
レジスト36の湾曲部36Aに対応する電極厚みであると高速化には不十分であるので、この実施形態では、図3の(C)に示されるように、レジスト36上に更にレジスト38を積層する。
【0031】
そして、図3の(C)に示される状態にて、金属薄膜34の露出部分に対して湿式メッキ処理を行い、レジスト36及び38の不在箇所に金属を析出させ、その後にレジスト36及び38を除去すると共に金属薄膜34の不要部分を除去することによって、図3の(D)に示されるように、レジスト36の湾曲部36Aに対応した形状の湾曲部22Aを有する電極(信号電極)22を得ることができる。
【0032】
この実施形態の方法によると、導波路基板2の側に鋭角的部分を有しない信号電極22を得ることができる。その結果、信号電極22の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)の提供が可能になる。
【0033】
また、この実施形態では、図3の(C)に示されるように、レジスト36及び38の2層構造が採用されているので、信号電極22に要求される湾曲部22Aの形状によって制限されることなく信号電極22の厚みを自由に設定し得る。従って、高速化に適した信号電極22の厚みを容易に得ることができる。
【0034】
この実施形態では、信号電極22にのみ湾曲部22Aが形成されているが、同じように接地電極24及び26に湾曲部を形成してもよい。
【0035】
また、この実施形態では、平行光導波路12及び14のうち光導波路12にのみ信号電極22を対応させ、光導波路14には接地電極24を対応させているが、平行光導波路12及び14の両方に信号電極を対応させてもよい。この場合、光導波路12及び14間にもう一つの接地電極が設けられる。
【0036】
図4の(A)〜(D)を参照すると、信号電極22の製造プロセスの他の例が示されている。ここでは、前実施形態と同様に、導波路基板2には予め通常の方法により光導波路(平行光導波路)12及び誘電体層32が形成されているものとする。
【0037】
先ず、図4の(A)に示されるように、光導波路12上の信号電極22が形成されるべき誘電体層32の部分に窪み形状を有する湾曲部32Aを形成する。湾曲部32Aは例えば湿式の等方性エッチングにより形成することができる。そして、電極形成用メッキの下地として、金属薄膜34を湾曲部32Aを含めて誘電体層32の表面を形成する。
【0038】
次いで、図4の(B)に示されるように、電極が形成されるべき湾曲部32Aを除いて誘電体層32(金属薄膜34)上にレジスト36´を形成する。ここでは、前実施形態と同様、露光・現像の処理により軟化して除去された部分を除いて残ったレジスト剤がレジスト36´として図示されている。
【0039】
そして、図4の(B)に示される状態にて、金属薄膜34の露出部分、即ち湾曲部32Aに対して湿式メッキ処理を行い、レジスト36´の不在箇所に金属を析出させ、図4の(C)に示されるように、信号電極22´を形成する。
【0040】
その後に、レジスト36´を除去すると共に金属薄膜34の不要部分を除去することによって、図4の(D)に示されるように、誘電体層32の湾曲部32Aに対応した形状の湾曲部22A´を有する電極(信号電極)22´を得ることができる。
【0041】
この実施形態では、信号電極22´にのみ湾曲部22A´が形成されているが、同じように接地電極24及び26に湾曲部を形成してもよい。
【0042】
更に、図3の(A)〜(D)により説明した製造プロセスと図4の(A)〜(B)により説明した製造プロセスとを組み合わせて本発明を実施することによって、相乗効果により更なる高速化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)を得ることができる。
【0043】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0044】
(付記1) 電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路を有する導波路基板と、
前記光導波路に電界を与えるために前記導波路基板上に設けられた電極とを備え、
前記電極の前記導波路基板に対向する部分に湾曲部が形成されている導波路型光デバイス。
【0045】
(付記2) 前記電極の湾曲部は、前記電極の両側壁の前記導波路基板に最も近接する部分の2箇所に形成されている付記1記載の導波路型光デバイス。
【0046】
(付記3) 前記電極の湾曲部は、前記電極の底面に形成されている付記1記載の導波路型光デバイス。
【0047】
(付記4) 前記光導波路と前記電極の間に介在する誘電体層を更に備えた付記1記載の導波路型光デバイス。
【0048】
(付記5) 前記導波路基板はLiNbO3から形成され、前記誘電体層はSiO2から形成される付記4記載の導波路型光デバイス。
【0049】
(付記6) 前記光導波路は第1及び第2のY分岐及び前記第1及び第2のY分岐を接続する第1及び第2の平行導波路を含み、それによりマッハツェンダ型光変調器の動作が得られる付記1記載の導波路型光デバイス。
【0050】
(付記7) 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分を除いてレジストを形成するステップと、
前記レジストの収縮特性によって前記レジストを変形させるステップと、
前記変形したレジストに基いて前記電極を形成するステップとを備えた方法。
【0051】
(付記8) 前記レジストを変形させるステップは前記レジストについて熱処理を施すステップを含む付記7記載の方法。
【0052】
(付記9) 前記電極による電界を受ける位置に比較的に高屈折率な領域を形成するステップを更に備えた付記7記載の方法。
【0053】
(付記10) 前記導波路基板はLiNbO3によって提供され、
前記領域を形成するステップは前記導波路基板にTiを熱拡散させるステップを含む付記9記載の方法。
【0054】
(付記11) 前記領域と前記電極の間に介在する誘電体層を提供するステップを更に備えた付記9記載の方法。
【0055】
(付記12) 前記レジストの上に第2のレジストを形成するステップを更に備えた付記7記載の方法。
【0056】
(付記13) 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分に湾曲面を有する窪みを形成するステップと、
前記導波路基板の窪み上に前記電極を形成するステップとを備えた方法。
【0057】
(付記14) 前記電極による電界を受ける位置に比較的に高屈折率な領域を形成するステップを更に備えた付記13記載の方法。
【0058】
(付記15) 前記導波路基板はLiNbO3によって提供され、
前記領域を形成するステップは前記導波路基板にTiを熱拡散させるステップを含む付記14記載の方法。
【0059】
(付記16) 前記領域と前記電極の間に介在する誘電体層を提供するステップを更に備えた付記15記載の方法。
【0060】
(付記17) 前記窪みを形成するステップは前記導波路基板に関してエッチングを行うステップを含む付記14記載の方法。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス及びその製造方法を提供することが可能になるという効果が生じる。本発明の特定の実施形態により得られる効果については、以上説明した通りであるので、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による導波路型光デバイスの実施形態を示す平面図である。
【図2】図2は図1に示される導波路型光デバイスのII−II線に沿った断面図である。
【図3】図3の(A)〜(D)は本発明による導波路型光デバイスの製造プロセスの第1実施形態を示す図である。
【図4】図4の(A)〜(D)は本発明による導波路形光デバイスの製造プロセスの第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 導波路基板
4, 光導波路
6 入力ポート
8 入力導波路
10,16 Y分岐
12,14 平行導波路
18 出力導波路
20 出力ポート
22,22´ 信号電極
24,26 接地電極
28 入力端子
30 終端抵抗
32 誘電体層
34 金属薄膜
36,36´ レジスト
【発明の属する技術分野】
本発明は導波路型光変調器等の導波路型光デバイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LiNbO3及びLiTaO2等の電気光学効果を呈する導波路基板に比較的高屈折率な光導波路(コア部)を形成し、光導波路に電界を印可するための電極を導波路基板上に形成してなる導波路型光デバイスが知られている。パターニング技術により直線状の光導波路を形成すれば導波路型位相変調器が得られるし、マッハツェンダ干渉計として機能するように光導波路の形状を工夫すれば導波路型強度変調器が得られる。
【0003】
マッハツェンダ型の強度変調器では、光導波路は、一定強度の光が入力される入力光導波路と、入力光導波路の先端から2分岐するように形成された第1及び第2の平行光導波路と、第1及び第2の平行光導波路が合流する出力光導波路とを含む。第1及び第2の平行光導波路上にはそれぞれ第1及び第2の電極が形成されている。
【0004】
第1及び第2の電極の間に予め定められた大きさの電圧を印可することによって、第1及び第2の平行光導波路の少なくとも一方には電界が与えられ、第1及び第2の平行光導波路の一方の屈折率が相対的に他方の屈折率よりも高くなる。その結果、第1及び第2の平行光導波路に導波される光には位相差が生じ、位相差が生じた2つの光が出力光導波路で合流するときに、位相差に応じた強度の出力光が得られることとなる。例えば、バイナリ入力信号の2値に対応させて位相差が零及びπになるような設定により、効率の良い強度変調を行うことができる。
【0005】
変調信号がマイクロ波の領域にあるような高速変調に上述のマッハツェンダ型変調器を適用する場合、第1及び第2の電極は進行波型に構成される。即ち、第1及び第2の電極の一方を接地電極、他方を信号電極とし、これらの一端側を抵抗器で終端して他端側からマイクロ波としての変調信号を入力する。
【0006】
電極の断面形状等を変化させることによりマイクロ波の実効屈折率や導体損を調節することができるので、光とマイクロ波の速度を整合させることや導体損を低減することによって、広帯域の光応答特性を得ることができる。
【0007】
尚、関連技術として、特開昭64−9111号公報、特開平4−288518号公報、特開平3−229214号公報に記載されている技術がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電極は、一般的には、レジストパターンを用いたパターン技術により、湿式メッキ等の手法を用いて形成される。導波路基板上にメッキにより析出した金属層の断面は一般的には概ね長方形であるので、電極が導波路基板に接触している部分の電極の側壁面は導波路基板に対して直角又はそれに近い角度をなしていることになる。
【0009】
このように角がある電極底面部の形状であると、マイクロ波の減衰、特に導体損が生じることになり、導波路型光デバイスの広帯域化の妨げとなっていた。
【0010】
よって、本発明の目的は、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス及びその製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は以下の説明から明らかになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路を有する導波路基板と、光導波路に電界を与えるために導波路基板上に設けられた電極とを備えた導波路型光デバイスが提供される。この光デバイスは、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部が形成されている点で特徴付けられる。
【0013】
この構成によると、電極の導波路基板に対向する部分に湾曲部を形成しているので、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイスの提供が可能になる。
【0014】
本発明の他の側面によると、導波路型光デバイスの製造方法が提供される。この方法は、導波路基板上の電極が形成されるべき部分を除いてレジストを形成するステップと、レジストの収縮特性によってレジストを変形させるステップと、変形したレジストに基いて電極を形成するステップとを備えている。
【0015】
本発明の更に他の側面によると、導波路型光デバイスの製造方法が提供される。この方法は、導波路基板上の電極が形成されるべき部分に湾曲面を有する窪みを形成するステップと、導波路基板の窪み上に電極を形成するステップとを備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0017】
図1は本発明による導波路型光デバイスの第1実施形態を示す平面図、図2はそのII−II線断面図である。ここでは、導波路型光デバイスの一例としてマッハツェンダ型光変調器が示されている。
【0018】
図1によく示されるように、この光変調器は、LiNbO3及びLiTaO2等の電気光学効果を呈する材質からなる導波路基板2と、導波路基板2の表面又は表面のごく近傍に形成された光導波路4と、光導波路4に電界を加えるために導波路基板2上に形成された電極(22,24及び26)とを備えている。
【0019】
光導波路4は、光入力ポート6に供給された光を伝搬させる入力光導波路8と、Y分岐10にて入力光導波路8に接続されY分岐10で2等分された光を伝搬させる平行光導波路12及び14と、平行光導波路12及び14にY分岐16にて接続されY分岐16で合流された平行光導波路12及び14からの光を伝搬させる出力光導波路18とを含む。出力光導波路18の出力端がこの光変調器の出力ポート20となる。
【0020】
平行光導波路12上には信号電極22が設けられており、平行光導波路14上には接地電極24が設けられている。また、信号電極22の接地電極24と反対の側にはもう一つの接地電極26が設けられている。信号電極12の一端には入力端子28からの変調信号としてのマイクロ波が供給され、信号電極12の他端は抵抗器30により終端されている。
【0021】
図2に示されるように、光導波路4(図示された範囲では平行光導波路12及び14)は、導波路基板2の表面近傍の部分を部分的に高屈折率にして形成されている。例えば、z−cutのLiNbO3からなる導波路基板2の表面にTi(チタン)拡散あるいはプロトン交換により高屈折率部を形成することによって、光導波路4を得ることができる。
【0022】
導波路基板2上には、SiO2等からなる誘電体層(バッファ層)32が形成されている。誘電体層32を設けているのは、これが無い場合に光導波路4を伝搬する光が金属電極に吸収されて損失が大きくなるからであり、誘電体層32の厚みは例えば0.4〜1.0μmである。従って、光導波路4上に直接電極が形成されない構造が採用されている場合には、誘電体層32は不要である。
【0023】
誘電体層32上には、それぞれ平行光導波路12及び14の位置に対応して信号電極22及び接地電極24が形成されている。また、信号電極22の接地電極24と反対の側にはもう一つの接地電極26が形成されている。
【0024】
この実施形態では、信号電極22並びに接地電極24及び26の各々は、湿式メッキにより形成され、その具体的な製造方法については後述する。各電極の厚みは、進行波型における光とマイクロ波の速度整合を図るために、例えば数10μmに設定される。
【0025】
本発明の特徴的な構造は、この実施形態では、信号電極22に反映されている。即ち、信号電極22の導波路基板2に対向する部分には湾曲部22Aが形成されている。より具体的には、信号電極22の両側壁の下方の部分が鋭くなることを避けるために、両側壁の下方を曲面に形成してそれぞれ湾曲部22Aとしているのである。
【0026】
この構造により、信号電極22の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)の提供が可能になる。
【0027】
図3の(A)〜(D)を参照すると、信号電極22の製造プロセスの一例が示されている。ここでは、電極形成を中心にプロセスを説明するので、導波路基板2には予め通常の方法により光導波路(平行光導波路)12及び誘電体層32が形成されているものとする。光導波路12は、例えば、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)基板のZカット面上にTi(チタン)を熱拡散させて得ることができる。
【0028】
先ず、図3の(A)に示されるように、誘電体層32上に電極形成用メッキの下地として金属薄膜34を形成し、その上に、電極が形成されるべき部分を除いてレジスト36を形成する。ここでは、一般的な露光・現像の処理により軟化して除去された部分を除いて残ったレジスト剤がレジスト36として図示されている。
【0029】
次いで、レジスト36について熱処理を施す等のポストベークを行って、レジスト36に含有されている有機溶媒を除去する。この処理により、図3の(B)に示されるようにレジスト36が収縮し、レジスト36の壁面には湾曲部36Aが形成される。
【0030】
レジスト36の湾曲部36Aに対応する電極厚みであると高速化には不十分であるので、この実施形態では、図3の(C)に示されるように、レジスト36上に更にレジスト38を積層する。
【0031】
そして、図3の(C)に示される状態にて、金属薄膜34の露出部分に対して湿式メッキ処理を行い、レジスト36及び38の不在箇所に金属を析出させ、その後にレジスト36及び38を除去すると共に金属薄膜34の不要部分を除去することによって、図3の(D)に示されるように、レジスト36の湾曲部36Aに対応した形状の湾曲部22Aを有する電極(信号電極)22を得ることができる。
【0032】
この実施形態の方法によると、導波路基板2の側に鋭角的部分を有しない信号電極22を得ることができる。その結果、信号電極22の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)の提供が可能になる。
【0033】
また、この実施形態では、図3の(C)に示されるように、レジスト36及び38の2層構造が採用されているので、信号電極22に要求される湾曲部22Aの形状によって制限されることなく信号電極22の厚みを自由に設定し得る。従って、高速化に適した信号電極22の厚みを容易に得ることができる。
【0034】
この実施形態では、信号電極22にのみ湾曲部22Aが形成されているが、同じように接地電極24及び26に湾曲部を形成してもよい。
【0035】
また、この実施形態では、平行光導波路12及び14のうち光導波路12にのみ信号電極22を対応させ、光導波路14には接地電極24を対応させているが、平行光導波路12及び14の両方に信号電極を対応させてもよい。この場合、光導波路12及び14間にもう一つの接地電極が設けられる。
【0036】
図4の(A)〜(D)を参照すると、信号電極22の製造プロセスの他の例が示されている。ここでは、前実施形態と同様に、導波路基板2には予め通常の方法により光導波路(平行光導波路)12及び誘電体層32が形成されているものとする。
【0037】
先ず、図4の(A)に示されるように、光導波路12上の信号電極22が形成されるべき誘電体層32の部分に窪み形状を有する湾曲部32Aを形成する。湾曲部32Aは例えば湿式の等方性エッチングにより形成することができる。そして、電極形成用メッキの下地として、金属薄膜34を湾曲部32Aを含めて誘電体層32の表面を形成する。
【0038】
次いで、図4の(B)に示されるように、電極が形成されるべき湾曲部32Aを除いて誘電体層32(金属薄膜34)上にレジスト36´を形成する。ここでは、前実施形態と同様、露光・現像の処理により軟化して除去された部分を除いて残ったレジスト剤がレジスト36´として図示されている。
【0039】
そして、図4の(B)に示される状態にて、金属薄膜34の露出部分、即ち湾曲部32Aに対して湿式メッキ処理を行い、レジスト36´の不在箇所に金属を析出させ、図4の(C)に示されるように、信号電極22´を形成する。
【0040】
その後に、レジスト36´を除去すると共に金属薄膜34の不要部分を除去することによって、図4の(D)に示されるように、誘電体層32の湾曲部32Aに対応した形状の湾曲部22A´を有する電極(信号電極)22´を得ることができる。
【0041】
この実施形態では、信号電極22´にのみ湾曲部22A´が形成されているが、同じように接地電極24及び26に湾曲部を形成してもよい。
【0042】
更に、図3の(A)〜(D)により説明した製造プロセスと図4の(A)〜(B)により説明した製造プロセスとを組み合わせて本発明を実施することによって、相乗効果により更なる高速化が可能な導波路型光デバイス(光変調器)を得ることができる。
【0043】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0044】
(付記1) 電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路を有する導波路基板と、
前記光導波路に電界を与えるために前記導波路基板上に設けられた電極とを備え、
前記電極の前記導波路基板に対向する部分に湾曲部が形成されている導波路型光デバイス。
【0045】
(付記2) 前記電極の湾曲部は、前記電極の両側壁の前記導波路基板に最も近接する部分の2箇所に形成されている付記1記載の導波路型光デバイス。
【0046】
(付記3) 前記電極の湾曲部は、前記電極の底面に形成されている付記1記載の導波路型光デバイス。
【0047】
(付記4) 前記光導波路と前記電極の間に介在する誘電体層を更に備えた付記1記載の導波路型光デバイス。
【0048】
(付記5) 前記導波路基板はLiNbO3から形成され、前記誘電体層はSiO2から形成される付記4記載の導波路型光デバイス。
【0049】
(付記6) 前記光導波路は第1及び第2のY分岐及び前記第1及び第2のY分岐を接続する第1及び第2の平行導波路を含み、それによりマッハツェンダ型光変調器の動作が得られる付記1記載の導波路型光デバイス。
【0050】
(付記7) 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分を除いてレジストを形成するステップと、
前記レジストの収縮特性によって前記レジストを変形させるステップと、
前記変形したレジストに基いて前記電極を形成するステップとを備えた方法。
【0051】
(付記8) 前記レジストを変形させるステップは前記レジストについて熱処理を施すステップを含む付記7記載の方法。
【0052】
(付記9) 前記電極による電界を受ける位置に比較的に高屈折率な領域を形成するステップを更に備えた付記7記載の方法。
【0053】
(付記10) 前記導波路基板はLiNbO3によって提供され、
前記領域を形成するステップは前記導波路基板にTiを熱拡散させるステップを含む付記9記載の方法。
【0054】
(付記11) 前記領域と前記電極の間に介在する誘電体層を提供するステップを更に備えた付記9記載の方法。
【0055】
(付記12) 前記レジストの上に第2のレジストを形成するステップを更に備えた付記7記載の方法。
【0056】
(付記13) 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分に湾曲面を有する窪みを形成するステップと、
前記導波路基板の窪み上に前記電極を形成するステップとを備えた方法。
【0057】
(付記14) 前記電極による電界を受ける位置に比較的に高屈折率な領域を形成するステップを更に備えた付記13記載の方法。
【0058】
(付記15) 前記導波路基板はLiNbO3によって提供され、
前記領域を形成するステップは前記導波路基板にTiを熱拡散させるステップを含む付記14記載の方法。
【0059】
(付記16) 前記領域と前記電極の間に介在する誘電体層を提供するステップを更に備えた付記15記載の方法。
【0060】
(付記17) 前記窪みを形成するステップは前記導波路基板に関してエッチングを行うステップを含む付記14記載の方法。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、電極の形状に起因する導体損を小さくして、広帯域化が可能な導波路型光デバイス及びその製造方法を提供することが可能になるという効果が生じる。本発明の特定の実施形態により得られる効果については、以上説明した通りであるので、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による導波路型光デバイスの実施形態を示す平面図である。
【図2】図2は図1に示される導波路型光デバイスのII−II線に沿った断面図である。
【図3】図3の(A)〜(D)は本発明による導波路型光デバイスの製造プロセスの第1実施形態を示す図である。
【図4】図4の(A)〜(D)は本発明による導波路形光デバイスの製造プロセスの第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 導波路基板
4, 光導波路
6 入力ポート
8 入力導波路
10,16 Y分岐
12,14 平行導波路
18 出力導波路
20 出力ポート
22,22´ 信号電極
24,26 接地電極
28 入力端子
30 終端抵抗
32 誘電体層
34 金属薄膜
36,36´ レジスト
Claims (4)
- 電気光学効果を呈する材質から形成され光を導波する光導波路を有する導波路基板と、
前記光導波路に電界を与えるために前記導波路基板上に設けられた電極とを備え、
前記電極の前記導波路基板に対向する部分に湾曲部が形成されている導波路型光デバイス。 - 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分を除いてレジストを形成するステップと、
前記レジストの収縮特性によって前記レジストを変形させるステップと、
前記変形したレジストに基いて前記電極を形成するステップとを備えた方法。 - 導波路型光デバイスの製造方法であって、
導波路基板上の電極が形成されるべき部分に湾曲面を有する窪みを形成するステップと、
前記導波路基板の窪み上に前記電極を形成するステップとを備えた方法。 - 前記電極による電界を受ける位置に比較的に高屈折率な領域を形成するステップを更に備えた請求項2又は3記載の導波路型光デバイスの製造方法。
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