JP2004226818A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセス等の適宜の作像プロセス手段により記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を加熱手段を有する定着手段に導入して未定着トナー画像を記録材に加熱定着させる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置においては、間接(転写)方式または直接方式の電子写真プロセス、静電記録プロセス、磁気記録プロセス、その他公知の各種の作像原理・プロセスにより転写紙・記録用紙・感光紙・静電記録紙等の記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を熱ローラ方式等の定着装置に導入して未定着トナー画像を記録材に永久画像として加熱定着させて画像形成物(コピー、プリント)を得ている。
【0003】
熱ローラ方式の定着装置は、内部にヒータを備えた定着ローラと、これに対向圧接させた加圧ローラとを用い、この一対のローラ間の定着ニップ部に記録材を導入通過させることにより、記録材面に形成担持されている未定着トナー画像を熱と圧力で記録材面に定着させるものである。
【0004】
近年では、クイックスタートや省エネルギーの観点からフィルム加熱方式の定着装置(加熱装置)が実用化されている。
【0005】
フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特許文献1〜4等に提案されている。即ち、加熱体としてのセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィルム(以下、定着フィルムと記す)を挟ませて圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)を形成させ、該定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に未定着トナー画像を形成担持させた記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させることで、定着フィルムを介してセラミックヒータの熱を与えながら定着ニップ部の加圧力で未定着トナー画像を記録材面に定着させるものである。
【0006】
このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータ及びフィルムに低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画像形成実行時のみ熱源のセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電力)等の利点がある。
【0007】
このようなフィルム加熱方式の定着装置では従来フィードバック方式の電力制御が行われている。本制御においては例えばセラミックヒータの裏面に接着等されて設けられた温度検知手段で検知された温度により、ヒータに印加する電力量を比例制御等の方法により制御し、ヒータの温度を一定温度に保つ制御である。
【0008】
また電子写真プロセス等を用いたフルカラーの画像形成方法に使用されるトナーとして、色剤成分を有するバインダーに、離型剤であるワックスを内包したトナーが有る。このトナーを用いることで定着ローラや定着フィルム等の定着部材にオイルを塗布する必要がなく、定着時において、定着ニップ部でトナーからしみ出したワックス成分が定着部材表面に付着し、離型層が形成されることで、オフセットを防止する事が出来る。
【0009】
また、近年、カラープリントが普及するにつれ、写真画像のみならず、一般のビジネス文書もカラーで出力する機会が増えており、この観点ではプリント出力画像の光沢をなるべく低く抑えたいという要求が高い。この点で、上記のトナーにおいても、溶融粘度をあまり下げず(従来のシャープメルトトナーは低粘度)定着後のプリント画像が低グロスとなる様にトナーを設計することが求められる様になってきた。
【0010】
以上の内容をまとめると、オンデマンド性や省エネルギーを達成し、なおかつイメージメンテナンス性や良好な両面画像を得るためのフルカラー定着システムとしては、前述の様なフィルム加熱方式の定着装置に、色剤成分を有するバインダーに、離型剤を内包したトナーを適用する画像形成装置を構成するのが望ましい。更に、ビジネス文書も含むカラー画像の画像特性として光沢度があまり高くなりすぎず、適度なグロス値とするのが望ましいので、上記トナーの溶融粘度をあまり下げず、適度な粘性を保たせることが必要となる。
【0011】
ところが、上記の様な特性を有するワックス含有トナーを、前述したフィルム加熱方式の定着装置で定着させたところ、定着ニップ部における定着フィルムと加圧ローラの当接圧が低いと、トナーがなめらかに溶融されず、中間調から高濃度の画像にかけて「す」と称するこまかいモザイク状の画像欠陥が生じた。特に、オーバーヘッドプロジェクター用の透明シート(OHT)では現象が顕著で投映画像が著しく劣化した。
【0012】
本現象を解決するために本出願人は特許文献5に、定着フィルムの基材上に弾性層を設け、その外側の表層に前記トナーに対して離型性を有する離型層を設けることを提案している。
【特許文献1】
特開昭63−313182号公報
【特許文献2】
特開平2−157878号公報
【特許文献3】
特開平4−44075号公報
【特許文献4】
特開平4−204980号公報
【特許文献5】
特開2001−215767号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように定着フィルム基材上に弾性層さらに離型層を設けた場合、温度検知手段はセラミックヒータ等の加熱体の裏側(フィルムと逆側)に接して設けられているため、実際にトナーに接する定着フィルムの表面の温度と、加熱体の温度検知手段で検知される温度は、それらの間の熱抵抗が弾性層をもたない場合よりも大きくなる。
【0014】
このため、従来のフィルム加熱方式の定着装置で用いられている、温度検知手段により加熱体に印加する電力を調節するフィードバック方式では、記録材の定着装置への突入、脱出による定着フィルム表面温度の変動に対して、加熱体の温度変化が追従せず、例えば記録材突入時の温度降下時には定着フィルムへの熱供給が遅延し、記録材の先後端でフィルム表面温度の差の拡大による、定着不良やオフセットの発生、光沢ムラ等が発生してしまう。また、記録材が定着装置を脱出した際には加熱体への電力供給量は変わらず、定着フィルム表面温度のオーバーシュートにより、次に突入する記録材の先端でオフセットが発生してしまう。
【0015】
そこで本発明は、記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を加熱手段を有する定着手段に導入して未定着トナー画像を記録材に加熱定着させる画像形成装置、特には、定着装置がフィルム加熱方式の定着装置であるカラー画像形成装置において、記録材が定着装置に突入、脱出する際の加熱定着部材のオーバーシュートやアンダーシュートを防止し、定着画像のグロスむらやオフセットを抑えて、常に高品位画質の定着トナー画像を安定して出力させることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を加熱手段を有する定着手段に導入して未定着トナー画像を記録材に加熱定着させる画像形成装置において、
前記定着手段の加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段が検知した加熱手段の温度に従って定着手段の定着条件を制御する制御手段と、
前記記録材が定着手段前の所定の位置にあることを検知する記録材検知手段と、
を有し、前記制御手段は、前記記録材検知手段が発した信号に応答して、前記加熱手段の制御温度を変更することを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
〈作 用〉
1)定着装置が定着動作状態にあるときに、記録材が定着装置前の所定の位置に達したことを検知した信号に応答して、定着装置の加熱手段の制御温度を変更することで、定着装置において記録材の非通紙状態から通紙状態に移行する際に起こる定着温度の大幅な温度変化を防ぎ、的確な定着温度制御、定着動作が可能となる。これにより、記録材が定着装置に突入、脱出する際の加熱定着部材のオーバーシュートやアンダーシュートを防止し、定着画像のグロスむらやオフセットを抑えて、常に高品位画質の定着トナー画像を安定して出力させることができる。
【0018】
2)カラー画像形成装置であり、定着装置がフィルム加熱方式である場合において、フィルムとして、基材上に弾性層を設け、その外側の表層にトナーに対して離型性を有する離型層を設けたフィルムを用いることにより、画像欠陥がなく、OHTの透過性が高く、かつ立ち上げ時間の短い定着装置が提供されるため、高画質かつ省エネルギータイプのカラー画像形成装置が提供される。
【0019】
3)記録材の厚さを検知し、その結果から通紙時における加熱手段の制御温度(通紙温度)を決定することにより、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【0020】
4)また、記録材の材質より、通紙時における加熱手段の制御温度を決定することで、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【0021】
5)また、画像形成装置内の温度を検知し、その結果に対応して、通紙時における加熱手段の制御温度を決定することで、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【0022】
6)また、画像形成装置内の湿度を検知し、その結果に対応して、通紙時における加熱手段の制御温度を決定することで、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施例〉
(1)画像形成装置例
1)基本構成
図1は、本発明の実施の一形態に係るカラー画像形成装置の基本構成を示すブロック図である。
【0024】
このカラー画像形成装置はカラーレーザプリンタ47として構成されている。このカラーレーザプリンタ47の基本制御を行うCPU56には、制御プログラムが書き込まれたROM59と、処理を行うためのワークRAM58と、入出力ポート57とがアドレスバス及びデータバスを介して接続されている。入出力ポート57には、プリンタ47を制御する、モータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)や、後述する定着装置の加熱体(熱源)であるセラミックヒータ12の温度を検出するセンサ4などの入力が接続されている。
【0025】
CPU56は、ROM59の内容に従って入出力ポート57を介して順次入出力の制御を行い、プリント動作を実行する。
【0026】
さらに、CPU56には、画像処理部53と、処理された画像を蓄積する画像メモリ部54、セラミックヒータ12に電力を印加する電源51が接続されている。
【0027】
また、CPU56には、記録材の厚さを検知する紙厚センサ60、記録材(被記録材)の材質を設定する記録材材質設定部63、カラーレーザプリンタ47内の温度を計測する装置内温度センサ部61と、カラーレーザプリンタ47内の湿度を検知する装置内湿度センサ部62、記録材上の画像濃度を検知する画像濃度センサ64が接続されている。
【0028】
また、画像メモリ部54には、次の2)項で例示するような、記録材に未定着の画像形成を行う画像形成部55と、外部I/F処理部52とが接続されている。外部I/F部52は、外部のコンピュータから入力されたPDL(ページ記述言語)をビットマップに展開する。
【0029】
2)画像形成部55
図2は上記カラーレーザプリンタ47の画像形成部55の一例の構成略図である。本例のカラーレーザプリンタは、電子写真プロセス利用、中間転写ドラムタイプのものである。
【0030】
101は有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできた感光ドラム(像担持体)であり、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)で回転駆動される。
【0031】
感光ドラム101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯電処理を受ける。
【0032】
次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力して感光ドラム101面を走査露光するもので、この走査露光により感光ドラム101面には走査露光した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109はレーザ光学箱110からの出力レーザ光103を感光ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0033】
フルカラー画像形成の場合は、▲1▼.目的のフルカラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器104Yの作動でイエロートナー画像として現像される。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である1次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写される。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0034】
上記のような帯電・走査露光・現像・一次転写・清掃のプロセスサイクルが、▲2▼.目的のフルカラー画像の第2の色分解成分画像(例えはマゼンタ成分画像、マゼンタ現像器104Mが作動)、▲3▼.第3の色分解成分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作動)、▲4▼.第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成される。
【0035】
中間転写ドラム105は、金属ドラム上に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ドラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101とほぼ同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
【0036】
上記の中間転写ドラム105面に形成されたカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2において、前記二次転写部T2に給紙部(不図示)から搬送ローラ対、トップセンサ(レジストセンサ)等を含むシートパス(いずれも不図示)を通って所定のタイミングで送り込まれた記録材(転写材、用紙)Pの面に転写されていく。転写ローラ106は記録材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105面倒から記録材P側へ合成カラートナー画像を順次に一括転写する。
【0037】
二次転写部T2を通過した記録材Pは中間転写ドラム105面から分離されて定着装置(像加熱装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出される。
【0038】
記録材Pに対するカラートナー画像転写後の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持される。
【0039】
また転写ローラ106も常時中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過捏において中間転写ドラム105に転写材Pを介して接触状態に保持される。
【0040】
本例のプリンタは、白黒画像などモノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両面画像プリントモードも実行できる。両面画像プリントモードの場合は、定着装置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対するトナー画像の定著処理を受けることで両面画像プリントが出力される。
【0041】
(2)定着装置100
1)全体的概略構成
図3の(a)は本例における定着装置100の横断面模型図である。本実施例の定着装置100は、特開平4−44075〜44083、4−204980〜204984号公報等に開示の、フィルム状定着部材としての円筒状フィルムを用いた、フィルム加熱方式、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)のオンデマンド定着装置である。
【0042】
10は第1の定着部材(熱定着手段)としてのフィルムアセンブリ、30は第2の定着部材(加圧部材)としての弾性加圧ローラであり、両者10・30の圧接により定着ニップ部Nを形成させている。
【0043】
フィルムアセンブリ10は、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するフィルムガイド部材(ステイ:フィルム状定着部材の内面バックアップ部材)16と、このフィルムガイド部材16の下面に、該部材16の長手に沿って設けた凹溝部に嵌め入れて固定して配設した、加熱手段(加熱体)としてのセラミックヒータ12と、該ヒータ12を取り付けたフィルムガイド部材16にルーズに外嵌した、フィルム状定着部材としてのエンドレスベルト状(円筒状)の耐熱性の定着フィルム11と、フィルムガイド部材16内に挿入した加圧用剛性ステイ22等からなる。
【0044】
加圧ローラ30は、芯金30aにシリコーンゴム等の弾性層30bを設けて硬度を下げたもので、表面性を向上させるために、さらに外周に、PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層30cを設けてもよい。加圧ローラ30は芯金30aの両端部を装置シャーシー(不図示)の手前側と奥側の側板間に軸受部材を介して回転自由に軸受保持させて配設してある。
【0045】
フィルムアセンブリ10は、加圧ローラ30の上側に、セラミックヒータ12側を下向きにして加圧ローラ30に並行に配置し、加圧用剛性ステイ22を不図示の付勢バネにて加圧ローラ30の軸線方向に押圧附勢することで、セラミックヒータ12の下向き面を定着フィルム11を介して加圧ローラ30の弾性層に該弾性層の弾性に抗して圧接させ、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
【0046】
加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回転駆動による加圧ローラ30と定着フィルム11の外面との定着ニップ部Nにおける摩擦力で定着フィルム11に回転力が作用して、定着フィルム11がその内面が定着ニップ部Nにおいてセラミックヒータ12の下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ対応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。定着ニップ部Nにおけるセラミックヒータ12の下面と定着フィルム11の内面との相互摺動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nのセラミックヒータ12の下面に潤滑部材40(図3の(c))を配設し定着フィルム11の内面との間に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる。
【0047】
そして、プリントスタート信号に基づいて加圧ローラ30の回転が開始され、またセラミックヒータ12のヒートアップが開始される。セラミックヒータ12のヒートアップは電源51(図1)からセラミックヒータ12の通電発熱層に給電されることで通電発熱層が発熱してセラミックヒータ12が迅速に昇温する。CPU56は、ヒータ12に接触させて設けたサーミスタ等の温度センサ4で検知されるヒータ温度が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持されるように通電発熱層に対する通電を制御する。すなわちセラミックヒータ12は所定の定着温度に加熱・温調される。
【0048】
加圧ローラ30の回転による定着フィルム11の回転周速度が定常化し、セラミックヒータ12の温度が所定に立ち上がった状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム11と加圧ローラ30との間に被加熱材としてのトナー画像tを担持させた記録材Pがトナー画像担持面側を定着フィルム11側にして導入されることで、記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着フィルム11を介してセラミックヒータ12の下面に密着して定着ニップ部Nを定着フィルム11と一緒に移動通過していく。その移動通過過程においてセラミックヒータ12の熱が定着フィルム11を介して記録材Pに付与されてトナー画像tが転写材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを通過した転写材Pは定着フィルム11の面から分離されて搬送される。
【0049】
2)定着フィルム11
本実施例における定着フィルム11は、図3の(b)の層構成模式図のように、基層201、弾性層202、離型層203から成る。
【0050】
基層201は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性のポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS、PTFE、PFA、FEP等のフィルムを使用できる。本例では、直径25mmの円筒状ポリイミドフィルムを用いた。
【0051】
弾性層202は、ゴム硬度10度(JIS−A)、熱伝導率4.18605×10−1W/m・℃(1×10−3[cal/cm.sec.deg])、厚さ200μmのシリコーンゴムを用いた。離型層203は厚さ20μmのPFAコート層を用いた。
【0052】
離型層203は厚さ20μmのPFAコート層を用いた。PFAチューブを用いても良い。PFAコートは、厚さが薄く出来、材質的にもPFAチューブに比較してトナーをつつみ込む効果がより大きい点が優れている。一方、機械的及び電気的強度はPFAチューブがPFAコートよりも優っているので、場合により使い分けることが出来る。
【0053】
3)加熱体12
本実施例における加熱体としてのセラミックヒータ12は、ヒータ基板としてチッ化アルミニウム等を用いた、裏面加熱タイプのものであり、定着フィルム11・記録材Pの移動方向に直交する方向を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体である。
【0054】
図3の(c)はその横断面模式図であり、チッ化アルミニウム等でできたヒータ基板12aと、このヒータ基板12aの裏面側(定着フィルム対向面側とは反対面側)にその長手に沿って設けた、例えばAg/Pd(銀/パラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜5mmにスクリーン印刷等により塗工して設けた発熱層12bと、更にその上に設けたガラスやフッ素樹脂等の保護層12cを基本構成とするものである。本実施例においてはヒータ基板12aの表面側(定着フィルム対向面側)に摺動部材40を設けている。
【0055】
このセラミックヒータ12の発熱層12bの両端間に通電されることで発熱層12bは発熱してヒータ12が急速に昇温する。そのヒータ温度がヒータ保護層12cの外面に接触させて配設した温度センサ4に検知され、ヒータ温度が所定の温度に維持されるようにCPU56(図1)で電源51から発熱層12bに対する通電が制御されてヒータ12は温調管理される。
【0056】
上記のセラミックヒータ12は、摺動部材40を設けたヒータ基板表面側を下向きに露呈させてフィルムガイド16の下面の略中央部にガイド長手に沿って形成具備させた溝部に嵌入して固定支持させてある。定着ニップ部Nではこのセラミックヒータ12の摺動部材40の面と定着フィルム11の内面が相互接触摺動する。
【0057】
(3)定着装置100の温度制御
1)温度制御動作
図3の(a)において、15は記録材が定着装置前の所定の位置にあることを検知する記録材検知手段としての赤外線反射型等の記録材検知センサである。定着装置100の手前側に配設して、記録材Pの到着、通過を検知し、その検知情報が制御手段としてのCPU56(図1)に入力する。
【0058】
そして制御手段としてのCPU56は、上記記録材検知手段としての記録材検知センサ15が発した信号に応答して、定着装置100の加熱体であるセラミックヒータ12の制御温度を変更する制御を行う。
【0059】
以下、図4のフローチャートを用いてカラーレーザプリンタ47がプリント動作中である場合の、定着装置100の温度制御動作について説明する。
【0060】
まず、図3の記録材検知センサ15が記録材Pの通過を検知し、通紙状態か否か判断する(ステップS01)。
【0061】
定着装置100が非通紙状態の場合、ヒータ温度をT1[℃]、例えば180℃に制御するように、CPU56にセットし、ヒータへの通電を温度センサ4とCPU56とによるフィードバック制御を行う(ステップS05)。
【0062】
本実施例で使用するフィードバック制御は比例制御方式を取っており、例えば図5に示すようにヒータ温度の設定値(本実施例では190℃)と温度センサ4で測定された温度の偏差に比例した電力をヒータ12に印加するような方式になっている。
【0063】
ステップS01で記録材検知センサ15が通紙状態と判断した場合は、また、この時間を時間0としてタイマカウントの起点とする記録材の搬送方向長さl及び記録材検知センサ15と定着ニップ部Nの間隔Lと記録材Pが定着ニップ部Nに突入する前の特定の時間τ1、及び定着ニップ部Nから脱出する前の特定の時間τ2から、第1電力変更時間(t1)及び第2電力変更時間(t2)の算出をし、それらの値をCPU56にセットする。τ1、τ2に関しては後述する。
【0064】
ここにおいてt1、及びt2は
t1=L/p−τ1
t2=(L+l)/p−τ2 p:プロセススピード[mm/sec]
の式で表される。
【0065】
さらにステップS03でヒータ温度の温調をT1[℃]にCPU56にセットし、フィードバック制御を行う。
【0066】
続いてステップS08において、タイムカウント値がt1になったかどうかを判断し、t1になったことが判断されたら、ステップS09に進み、ヒータをT2[℃]に温調制御する。これらS03〜S09の動作はごく短時間で行われるため、見かけ上はt1になった瞬間に電力が変更されているように見える。
【0067】
続いてt2を経過したら(ステップS12)、再度ヒータ温調をT1[℃]に変更する(ステップS05)。
【0068】
これらの温調変更タイミングの効果を図6、図7にて説明する。
【0069】
図6は「フィードバック制御のみ」を用いた定着温度制御のグラフで、図7は「フィードバック制御と本発明による予測制御を併用」した場合のグラフである。
【0070】
図6の(a)及び図7の(a)は縦軸にヒータ温度、横軸に時間、図6の(b)及び図7の(b)は縦軸にフィルム表面温度、横軸に時間を表しており、図6の(a)と(b)、及び図7の(a)と(b)の時間は同期している。また、図6と図7のグラフ(a)、(b)の点線で区切ってある部分は、定着装置100に記録材が1枚通過している状態を表している。
【0071】
図6の(a)は非通紙状態でフィルム表面温度190℃で安定しているが、通紙状態に入ると、紙の先後端で温度差が生じ、後端部においては190℃より低い温度になってしまう。これは記録材の通紙により定着フィルム11の熱が奪われるものの、ヒータ12からの熱供給が間に合わないためである。
【0072】
図7の(a)は通紙、非通紙状態に関わらず、定着フィルム表面温度は190℃近傍で安定している。これは図7の(b)のように、非通紙状態ではフィードバック制御を用い、通紙状態以前の時間t1[秒]を起点に温調温度を210℃に上げたため、通紙中に熱量不足になることなく、定着フィルム表面温度を維持できるためである。
【0073】
記録材として坪量64gA4紙を用い、変更後の温調温度T2(℃)及びt1[秒]を変え、数枚通紙し、そのときの定着フィルム表面の温度を測定し、最高温度(Th)と最低温度(Tl)と変動幅ΔT(℃)を求めた。また、その際の画像濃度の最大値と最小値の差ΔODを求めた。結果を表1に示す。
【0074】
定着ニップ部Nでの記録材Pの通過速度:100mm/sec
非通紙時ヒータ温調温度:T1=190℃
【0075】
【表1】
【0076】
表1からわかるように、T2=190℃のとき、つまり温調変更を行わない場合、定着フィルム11の温度は下降しつづけ、記録材後端で低温オフセットが発生した。
【0077】
またT2=230℃のとき、温調変更により定着フィルム11の温度が過度に上昇しホットオフセットが発生した。
【0078】
t1が600m[sec],T2が210[℃]のときには、ΔTは最小となり、画像濃度のΔODも最小となる。
【0079】
次に同じ記録材を用い、上記t1及びT2[℃]が最適な条件のもとでt2を変え、数枚通紙し、そのときの定着フィルム表面の温度を測定し、最高温度(Th)と最低温度(Tl)と変動幅ΔT(℃)を求めた。また、その際の画像濃度の最大値と最小値の差ΔODを求めた。結果を表2に示す。
【0080】
定着ニップ部Nでの記録材Pの通過速度:100mm/sec
非通紙時温調温度:T1=190℃、通紙時温調温度:T2=210℃
温調変更時間t1=600msec
【0081】
【表2】
【0082】
表2からわかるように、t2が200[msec]のとき、オーバーシュートが低く抑えられ、ΔTが最小となり、ΔODも最小となる。
【0083】
以上より、非通紙状態から通紙状態に移行する際に、温調温度をタイミングよく変更することで、定着温度からの大幅な温度変化を防ぎ、的確な定着温度制御、定着動作が可能となる。
【0084】
これにより、アンダーシュートおよびオーバーシュートが抑制され、フィルム表面の温度の変動(ΔT)が小さくなり、定着不良や記録担体のオフセットの発生が防止されて、均質なカラー定着像を安定して得ることができる。
【0085】
〈第2の実施例〉
本実施例は、上記第1の実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スタートとステップS01の間に図8に示すような処理を追加するもので、通紙時のヒータ温調温度T2を、図1の記録材厚み検出手段60で検出した結果により決定する構成となっている。
【0086】
すなわち、図8において、記録材の厚みを検知し(ステップS101)、厚み検知結果より通紙時のヒータ温調温度T2を決定する(ステップS102)。
【0087】
従って、本実施例によれば、使用する記録材の厚みに応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0088】
〈第3の実施例〉
本実施例は、上記第1の実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スタートとステップS01の間に図9に示すような処理を追加するもので、通紙時のヒータ温調温度T2を使用する記録材の材質により決定する構成となっている。
【0089】
すなわち、使用する記録材をレーザプリンタ装置に格納する際に、あらかじめ記録材の材質とを図1の記録材材質設定手段63等で装置側に認識させておき、図9において、記録材の材質により通紙時のヒータ温調温度T2を決定する(ステップS103)。
【0090】
従って、本実施例によれば、使用する記録材の材質に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0091】
〈第4の実施例〉
本実施例は、上記第1の実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スタートとステップS01の間に図10に示すような処理を追加するもので、通紙時のヒータ温調温度T2を、図1の装置内温度センサ部61でレーザプリンタ装置内の温度を検知した結果により決定する構成となっている。
【0092】
すなわち、図10において、レーザプリンタ内の温度を検知し(ステップS104)、装置内温度より通紙時のヒータ温調温度T2を決定する(ステップS105)。
【0093】
従って、本実施例によれば、装置内の温度に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0094】
〈第5の実施例〉
本実施例は、上記第1の実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スタートとステップS01の間に図11に示すような処理を追加するもので、通紙時のヒータ温調温度T2を、図1の装置内湿度センサ部62でレーザプリンタ装置内の湿度を検知した結果により決定する構成になっている。
【0095】
すなわち、図11において、レーザプリンタ内の湿度を検知し(ステップS106)、装置内湿度より通紙時のヒータ温調温度T2を決定する(ステップS107)。
【0096】
従って、本実施例によれば、装置内の湿度に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0097】
〈第6の実施例〉
本実施例は、上記第1の実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スタートとステップS01の間に図12に示すような処理を追加するもので、通紙時のヒータ温調温度を、図1の画像濃度センサ部63で記録材上画像の濃度を検知した結果により決定する構成になっている。
【0098】
すなわち、図12において、記録材上の画像濃度を検知し(ステップS108)、画像濃度より通紙時のヒータ温調温度T2を決定する(ステップS109)。
【0099】
従って、本実施例によれば、記録材上の画像濃度に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0100】
〈その他〉
1)フィルム加熱方式の定着装置は、例示のような加圧ローラ駆動方式、テンションフリータイプのフィルム加熱方式の装置に限られるものではなく、エンドレスのフィルム状定着部材の内周面に駆動ローラを設け、該フィルム状定着部材にテンションを加えながら駆動する装置構成のものにすることもできるし、フィルム状定着部材を有端のウエブ状にして、これを走行移動させる装置構成のものにすることもできる。
【0101】
2)フィルム状定着部材を加熱する加熱手段としての加熱体は必ずしも定着ニップ部に対応位置している必要はなく、例えば、定着ニップ部よりもフィルム状定着部材移動方向上流側に位置させて配設した構成にすることもできる。フィルム状定着部材の外面側を加熱体で加熱する外部加熱タイプにすることもできる。
【0102】
3)加熱手段としての加熱体は、SUS材や金属材をヒータ基板とした平板型ヒータや異型湾曲ヒータとすることもできる。加熱体はセラミックヒータに限られず、例えば、電磁誘導発熱性部材にすることも出来る。フィルム状定着部材自体を電磁誘導発熱性部材にすることも出来る。
【0103】
4)加圧部材としての加圧ローラは回動ベルト形態等のものにすることもできる。
【0104】
5)定着装置はフィルム加熱方式のものに限られない。
【0105】
6)画像形成装置の作像原理・プロセスは実施例の電子写真方式に限れるものではないことは勿論であり、静電記録方式、磁気記録方式、中間転写方式等の装置であってもよい。また、画像形成装置は転写方式に限られず、記録材として感光紙(エレクトロファックス紙)や静電記録紙等を用いた直接方式の画像形成装置であってもよい。
【0106】
以上、本発明の様々な例と実施例が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
【0107】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0108】
[実施態様1]
記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を加熱手段を有する定着手段に導入して未定着トナー画像を記録材に加熱定着させる画像形成装置において、
前記定着手段の加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段が検知した加熱手段の温度に従って定着手段の定着条件を制御する制御手段と、
前記記録材が定着手段前の所定の位置にあることを検知する記録材検知手段と、
を有し、前記制御手段は、前記記録材検知手段が発した信号に応答して、前記加熱手段の制御温度を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0109】
[実施態様2]
記録材に複数色のトナー像の重ね合わせによる未定着カラー画像を形成担持させ、その記録材を定着手段により加熱及び加圧して未定着カラー画像を記録材に定着する画像形成装置において、
前記記録材が定着手段前の所定の位置にあることを検知する記録材検知手段を具備し、
前記定着手段は、フィルム状定着部材と、そのフィルム状定着部材の内面側バックアップ部材と、そのバックアップ部材に対し前記フィルム状定着部材を介して圧接ニップ部を形成する加圧部材と、前記フィルム状定着部材を昇温せしめフィルム状定着部材と共に前記圧接ニップ部内を搬送される記録材を加熱する加熱手段と、この加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段が検知した加熱手段の温度に従って定着手段の定着条件を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記記録材検知手段が発した信号に応答して、前記加熱手段の制御温度を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0110】
[実施態様3]
前記フィルム状定着部材は、少なくとも基材上に弾性層を設け、その外側の表層に前記トナーに対して離型性を有する離型層を設けることで構成されることを特徴とする実施態様2に記載の画像形成装置。
【0111】
[実施態様4]
前記加熱手段で変更される制御温度は、記録材の厚さにより決定することを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0112】
[実施態様5]
前記加熱手段で変更される制御温度は、記録材の材質により決定することを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0113】
[実施態様6]
前記加熱手段で変更される制御温度は、画像形成装置内の温度により決定することを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0114】
[実施態様7]
前記加熱手段で変更される制御温度は、画像形成装置内の湿度により決定することを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0115】
[実施態様8]
前記加熱手段で変更される制御温度は、記録材上の画像濃度により決定することを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録材に未定着トナー画像を形成担持させ、その記録材を加熱手段を有する定着手段に導入して未定着トナー画像を記録材に加熱定着させる画像形成装置、特には、定着装置がフィルム加熱方式の定着装置であるカラー画像形成装置において、記録材が定着装置に突入、脱出する際の加熱定着部材のオーバーシュートやアンダーシュートを防止し、定着画像のグロスむらやオフセットを抑えて、常に高品位画質の定着トナー画像を安定して出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るカラー画像形成装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成部の一例の構成略図である。
【図3】(a)は定着装置の横断面模型図、(b)は定着フィルムの層構成模式図、(c)は加熱体の横断面模式図である。
【図4】第1の実施例における定着装置の制御におけるフローチャートである。
【図5】第1の実施例における定着装置の制御に用いるフィードバック制御の検知温度と入力電力の関係とそのグラフである。
【図6】第1の実施例における定着装置にフィードバック制御のみを用いた定着温度制御の説明である。
【図7】第1の実施例における定着装置にフィードバック制御と本予測制御を併用した定着温度制御の説明である。
【図8】第2の実施例における制御のフローチャートである。
【図9】第3の実施例における制御のフローチャートである。
【図10】第4の実施例における制御のフローチャートである。
【図11】第5の実施例における制御のフローチャートである。
【図12】第6の実施例における制御のフローチャートである。
【符号の説明】
4…温度センサ、11…定着フィルム、12…セラミックヒータ、30…加圧ローラ、51…電源、53…画像処理部、54…メモリ、56…CPU、59…ROM、57…入出力ポート、58…RAM、60…紙厚センサ、61…温度センサ、62…湿度センサ、63…紙材質設定部、64…画像濃度センサ、100…定着装置、101…感光ドラム、102…帯電装置、103…レーザ光、104…現像器、105…中間転写ドラム[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, an unfixed toner image is formed and carried on a recording material by an appropriate image forming process means such as an electrophotographic process, and the recording material is introduced into a fixing means having a heating means to convert the unfixed toner image onto the recording material. The present invention relates to an image forming apparatus for performing heat fixing.
[0002]
[Prior art]
In a conventional image forming apparatus, an indirect (transfer) type or direct type electrophotographic process, an electrostatic recording process, a magnetic recording process, and various other known image forming principles and processes are used for transfer paper, recording paper, photosensitive paper, and the like. An unfixed toner image is formed and carried on a recording material such as electrostatic recording paper, and the recording material is introduced into a fixing device such as a heat roller system, and the unfixed toner image is heated and fixed as a permanent image on the recording material to form an image. Get things (copy, print).
[0003]
A fixing device of a heat roller type uses a fixing roller having a heater inside, and a pressure roller which is brought into pressure contact with the fixing roller, and the recording material is introduced and passed through a fixing nip portion between the pair of rollers. The unfixed toner image formed and carried on the recording material surface is fixed on the recording material surface by heat and pressure.
[0004]
In recent years, a film heating type fixing device (heating device) has been put into practical use from the viewpoint of quick start and energy saving.
[0005]
Film heating type fixing devices have been proposed in
[0006]
This film heating type fixing device can be configured as an on-demand type device using a ceramic heater and a member having a low heat capacity for the film. In this case, there is an advantage that the waiting time from the power-on of the image forming apparatus to the image forming executable state is short (quick start property), and the power consumption during standby is significantly small (power saving).
[0007]
In such a film heating type fixing device, power control of a feedback type is conventionally performed. In this control, for example, the amount of electric power applied to the heater is controlled by a method such as proportional control based on the temperature detected by a temperature detecting means provided by being adhered to the back surface of the ceramic heater, and the temperature of the heater is kept at a constant temperature. It is control to keep.
[0008]
Further, as a toner used in a full-color image forming method using an electrophotographic process or the like, there is a toner in which a wax having a release agent is included in a binder having a colorant component. By using this toner, it is not necessary to apply oil to a fixing member such as a fixing roller or a fixing film, and at the time of fixing, a wax component oozing out of the toner at a fixing nip portion adheres to the surface of the fixing member, and a release layer is formed. Is formed, the offset can be prevented.
[0009]
In recent years, with the spread of color printing, the opportunity to output not only photographic images but also general business documents in color has been increasing. From this viewpoint, there is a high demand to suppress the gloss of printed output images as low as possible. In this regard, it has been required to design the toner so that the print image after fixing does not decrease the melt viscosity much (the conventional sharp melt toner has a low viscosity) and the print image after fixing has a low gloss. Was.
[0010]
Summarizing the above, a full-color fixing system that achieves on-demand performance and energy saving, and also achieves good image maintenance and good double-sided images, requires a colorant component to be installed in the above-mentioned film heating type fixing device. It is desirable to constitute an image forming apparatus in which a toner containing a release agent is applied to a binder having the following formula. Further, since the glossiness is not so high as the image characteristics of the color image including the business document and it is desirable to have an appropriate gloss value, it is possible to maintain the appropriate viscosity without reducing the melt viscosity of the toner much. Required.
[0011]
However, when the wax-containing toner having the above-described characteristics is fixed by the above-described film heating type fixing device, when the contact pressure between the fixing film and the pressure roller in the fixing nip portion is low, the toner becomes smooth. It was not melted, and a fine mosaic-like image defect called "su" occurred from the halftone to the high density image. In particular, the phenomenon was remarkable in a transparent sheet (OHT) for an overhead projector, and the projected image was significantly deteriorated.
[0012]
In order to solve this phenomenon, the present applicant discloses in
[Patent Document 1]
JP-A-63-313182 [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-157778 [Patent Document 3]
JP-A-4-44075 [Patent Document 4]
JP-A-4-204980 [Patent Document 5]
JP 2001-215767 A
[Problems to be solved by the invention]
However, when the elastic layer and the release layer are provided on the fixing film substrate as described above, the temperature detecting means is provided in contact with the back side (the side opposite to the film) of a heating body such as a ceramic heater. The temperature of the surface of the fixing film that is actually in contact with the toner and the temperature detected by the temperature detecting means of the heating element are higher than the case where the thermal resistance between them has no elastic layer.
[0014]
For this reason, in a feedback system that is used in a conventional film heating type fixing device and adjusts the electric power applied to the heating element by a temperature detecting means, the recording material enters and exits the fixing device, and the surface temperature of the fixing film due to the exit of the fixing device is reduced. The change in temperature of the heating element does not follow the fluctuation.For example, when the temperature drops when the recording material enters, the heat supply to the fixing film is delayed, and the difference in the film surface temperature at the leading and trailing edges of the recording material expands. This causes defects, offsets, and uneven gloss. Further, when the recording material escapes from the fixing device, the power supply amount to the heating element does not change, and an offset occurs at the leading end of the recording material that enters next due to the overshoot of the fixing film surface temperature.
[0015]
Accordingly, the present invention provides an image forming apparatus that forms an unfixed toner image on a recording material and carries the unfixed toner image on the recording material by introducing the recording material into a fixing unit having a heating unit. In a color image forming apparatus, which is a film heating type fixing device, prevents overshooting and undershooting of the heat fixing member when the recording material enters and exits the fixing device, and suppresses uneven gloss and offset of the fixed image. It is therefore an object of the present invention to stably output a high quality fixed toner image at all times.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an image forming apparatus for forming and carrying an unfixed toner image on a recording material, and introducing the recording material into a fixing unit having a heating unit to heat and fix the unfixed toner image on the recording material.
Temperature detection means for detecting the temperature of the heating means of the fixing means,
Control means for controlling fixing conditions of the fixing means according to the temperature of the heating means detected by the temperature detecting means,
Recording material detecting means for detecting that the recording material is at a predetermined position before the fixing means,
Wherein the control means changes the control temperature of the heating means in response to a signal emitted by the recording material detecting means.
[0017]
<Operation>
1) By changing the control temperature of the heating means of the fixing device in response to a signal that detects that the recording material has reached a predetermined position in front of the fixing device when the fixing device is in a fixing operation state, In the fixing device, a large change in the fixing temperature that occurs when the recording material shifts from the non-sheet passing state to the sheet passing state can be prevented, and accurate fixing temperature control and fixing operation can be performed. This prevents overshooting and undershooting of the heat fixing member when the recording material enters and exits the fixing device, suppresses uneven gloss and offset of the fixed image, and constantly stabilizes a high-quality image fixed toner image. Output.
[0018]
2) When the image forming apparatus is a color image forming apparatus and the fixing apparatus is a film heating system, an elastic layer is provided as a film on a base material, and a release layer having releasability from toner is provided on the outer surface layer. By using the provided film, a fixing device having no image defects, high OHT transparency, and a short start-up time is provided, so that a high-quality and energy-saving color image forming apparatus is provided.
[0019]
3) By detecting the thickness of the recording material and determining the control temperature (paper passing temperature) of the heating means at the time of paper passing from the result, more appropriate fixing temperature control becomes possible and more reliable. The fixing operation becomes possible.
[0020]
4) Further, by determining the control temperature of the heating means at the time of sheet passing based on the material of the recording material, more appropriate fixing temperature control becomes possible, and more reliable fixing operation becomes possible.
[0021]
5) Further, by detecting the temperature inside the image forming apparatus and determining the control temperature of the heating means during paper passing in accordance with the result, more appropriate fixing temperature control becomes possible, and furthermore, Reliable fixing operation becomes possible.
[0022]
6) Further, by detecting the humidity in the image forming apparatus and determining the control temperature of the heating means during paper passing in accordance with the result, more appropriate fixing temperature control becomes possible, and furthermore, Reliable fixing operation becomes possible.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
<First embodiment>
(1) Example 1 of Image Forming Apparatus Basic Configuration FIG. 1 is a block diagram showing a basic configuration of a color image forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
[0024]
This color image forming apparatus is configured as a
[0025]
The
[0026]
Further, the
[0027]
The
[0028]
Further, the
[0029]
2)
FIG. 2 is a schematic diagram of an example of the
[0030]
[0031]
The
[0032]
Next, the charged surface is subjected to scanning exposure processing of target image information by the
[0033]
In the case of full-color image formation, {1}. Scanning exposure and latent image formation are performed on a first color separation component image of a target full-color image, for example, a yellow component image, and the latent image is converted into a yellow toner by the operation of a yellow developing
[0034]
The process cycle of charging, scanning exposure, development, primary transfer, and cleaning as described above is defined as {2}. Second color separation component image of the desired full-color image (eg, magenta component image,
[0035]
The
[0036]
The color toner image formed on the surface of the
[0037]
The recording material P that has passed through the secondary transfer portion T2 is separated from the surface of the
[0038]
After the transfer of the color toner image onto the recording material P, the
[0039]
The transfer roller 106 is also always kept in a non-contact state with the
[0040]
The printer of this example can also execute a print mode of a monocolor image such as a black and white image. Also, a double-sided image print mode can be executed. In the case of the double-sided image print mode, the recording material P on which the first-side image has been printed out of the fixing
[0041]
(2)
1) Overall Schematic Configuration FIG. 3A is a schematic cross-sectional view of the fixing
[0042]
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
Then, the rotation of the
[0048]
In a state where the rotation peripheral speed of the fixing film 11 is stabilized by the rotation of the
[0049]
2) Fixing film 11
The fixing film 11 in this embodiment includes a base layer 201, an elastic layer 202, and a release layer 203, as shown in the schematic diagram of the layer configuration in FIG.
[0050]
The base layer 201 has a film thickness of 100 μm or less, preferably 50 μm or less and 20 μm or more of heat-resistant polyimide, polyimideamide, PEEK, PES, PPS, PTFE, PFA, in order to reduce the heat capacity and improve the quick start property. A film such as FEP can be used. In this example, a cylindrical polyimide film having a diameter of 25 mm was used.
[0051]
The elastic layer 202 has a rubber hardness of 10 degrees (JIS-A), a thermal conductivity of 4.18605 × 10 −1 W / m · ° C. (1 × 10 −3 [cal / cm.sec.deg]), and a thickness of 200 μm. Was used. As the release layer 203, a PFA coat layer having a thickness of 20 μm was used.
[0052]
As the release layer 203, a PFA coat layer having a thickness of 20 μm was used. A PFA tube may be used. The PFA coat is excellent in that it can be made thinner and has a greater effect of wrapping the toner in comparison with the PFA tube in material. On the other hand, the mechanical and electrical strengths of the PFA tube are superior to those of the PFA coat, so that they can be properly used depending on the case.
[0053]
3)
The
[0054]
FIG. 3 (c) is a schematic cross-sectional view of the heater substrate 12a made of aluminum nitride or the like, and the heater substrate 12a on the back side (the side opposite to the fixing film facing side) on its longitudinal side. A heat-generating layer 12b provided by applying an electric resistance material such as Ag / Pd (silver / palladium) about 10 μm and a width of 1 to 5 mm by screen printing or the like, and a glass further provided thereon And a protective layer 12c of fluorine resin or the like. In this embodiment, a sliding member 40 is provided on the front side (the side facing the fixing film) of the heater substrate 12a.
[0055]
When current is applied between both ends of the heating layer 12b of the
[0056]
The
[0057]
(3) Temperature control of fixing
[0058]
Then, the
[0059]
Hereinafter, the temperature control operation of the fixing
[0060]
First, the recording
[0061]
When the fixing
[0062]
The feedback control used in the present embodiment employs a proportional control method. For example, as shown in FIG. 5, the feedback control is proportional to the deviation between the set value of the heater temperature (190 ° C. in the present embodiment) and the temperature measured by the
[0063]
If it is determined in step S01 that the recording
[0064]
Here, t1 and t2 are t1 = L / p−τ1
t2 = (L + 1) / p−τ2 p: process speed [mm / sec]
It is represented by the following equation.
[0065]
Further, in step S03, the temperature control of the heater temperature is set to T1 [° C.] in the
[0066]
Subsequently, in step S08, it is determined whether the time count value has reached t1. If it is determined that the time count value has reached t1, the process proceeds to step S09 to control the temperature of the heater to T2 [° C.]. Since the operations of S03 to S09 are performed in a very short time, it appears that the power is changed at the moment when it becomes t1.
[0067]
Subsequently, when t2 has elapsed (step S12), the heater temperature adjustment is changed to T1 [° C.] again (step S05).
[0068]
The effects of these temperature control change timings will be described with reference to FIGS.
[0069]
FIG. 6 is a graph of fixing temperature control using “only feedback control”, and FIG. 7 is a graph when “feedback control and prediction control according to the present invention are used together”.
[0070]
6A and FIG. 7A are the heater temperature on the vertical axis, the time on the horizontal axis, and FIGS. 6B and 7B are the film surface temperature on the vertical axis and the time on the horizontal axis. And the times of FIGS. 6A and 6B and FIGS. 7A and 7B are synchronized. 6 and 7, the portions separated by dotted lines in the graphs (a) and (b) represent a state in which one recording material has passed through the fixing
[0071]
FIG. 6 (a) shows that the film surface temperature is stable at 190 ° C. in the non-paper passing state, but when entering the paper passing state, a temperature difference occurs at the leading and trailing ends of the paper, and at the trailing end, it is lower than 190 ° C. Temperature. This is because, although the heat of the fixing film 11 is taken away by the passage of the recording material, the heat supply from the
[0072]
FIG. 7A shows that the surface temperature of the fixing film is stable at around 190 ° C. irrespective of the paper passing or non-paper passing state. This is because, as shown in FIG. 7B, in the non-sheet-passing state, the temperature control temperature is increased to 210 ° C. starting from the time t1 [sec] before the sheet-passing state. This is because the surface temperature of the fixing film can be maintained without shortage.
[0073]
Using a sheet of 64 g A4 paper as the recording material, changing the adjusted temperature T2 (° C.) and t1 [second], passing several sheets, measuring the temperature of the fixing film surface at that time, and measuring the maximum temperature (Th ), The minimum temperature (Tl) and the fluctuation width ΔT (° C.). Further, a difference ΔOD between the maximum value and the minimum value of the image density at that time was obtained. Table 1 shows the results.
[0074]
Passing speed of the recording material P at the fixing nip N: 100 mm / sec
Heater temperature adjustment temperature when paper is not passed: T1 = 190 ° C
[0075]
[Table 1]
[0076]
As can be seen from Table 1, when T2 = 190 ° C., that is, when the temperature control was not changed, the temperature of the fixing film 11 continued to decrease, and a low-temperature offset occurred at the rear end of the recording material.
[0077]
When T2 = 230 ° C., the temperature of the fixing film 11 was excessively increased due to the change in the temperature control, and hot offset occurred.
[0078]
When t1 is 600 m [sec] and T2 is 210 [° C.], ΔT is minimum, and ΔOD of the image density is also minimum.
[0079]
Next, using the same recording material, changing the time t2 under the optimum conditions of t1 and T2 [° C.], passing several sheets, measuring the temperature of the fixing film surface at that time, and measuring the maximum temperature (Th) And the minimum temperature (Tl) and the variation width ΔT (° C.). Further, a difference ΔOD between the maximum value and the minimum value of the image density at that time was obtained. Table 2 shows the results.
[0080]
Passing speed of the recording material P at the fixing nip N: 100 mm / sec
Non-sheet passing temperature control temperature: T1 = 190 ° C., sheet passing temperature control temperature: T2 = 210 ° C.
Temperature control change time t1 = 600 msec
[0081]
[Table 2]
[0082]
As can be seen from Table 2 , when t2 is 200 [msec], overshoot is suppressed low, ΔT is minimized, and ΔOD is also minimized.
[0083]
As described above, when changing from the non-sheet-passing state to the sheet-passing state, by changing the temperature adjustment temperature in a timely manner, it is possible to prevent a significant temperature change from the fixing temperature, and to enable accurate fixing temperature control and fixing operation. Become.
[0084]
As a result, undershoot and overshoot are suppressed, temperature fluctuation (ΔT) on the film surface is reduced, and occurrence of fixing defects and offset of the record carrier is prevented, so that a uniform color fixed image can be stably obtained. Can be.
[0085]
<Second embodiment>
This embodiment is different from the first embodiment in that a process as shown in FIG. 8 is added between the start and step S01 of the fixing temperature control routine of FIG. Is determined based on the result detected by the recording material
[0086]
That is, in FIG. 8, the thickness of the recording material is detected (step S101), and the heater temperature adjustment temperature T2 at the time of sheet passing is determined from the thickness detection result (step S102).
[0087]
Therefore, according to this embodiment, more appropriate fixing temperature control can be performed according to the thickness of the recording material to be used, and a more reliable fixing operation can be performed.
[0088]
<Third embodiment>
In the present embodiment, a process as shown in FIG. 9 is added between the start and step S01 of the fixing temperature control routine of FIG. 4 in the first embodiment described above. Is determined according to the material of the recording material to be used.
[0089]
That is, when the recording material to be used is stored in the laser printer, the material of the recording material is previously recognized by the recording material material setting means 63 or the like in FIG. To determine the heater temperature adjustment temperature T2 at the time of paper passing (step S103).
[0090]
Therefore, according to this embodiment, more appropriate fixing temperature control can be performed according to the material of the recording material to be used, and a more reliable fixing operation can be performed.
[0091]
<Fourth embodiment>
This embodiment is different from the first embodiment in that a process shown in FIG. 10 is added between the start and step S01 of the fixing temperature control routine of FIG. Is determined based on the result of detecting the temperature inside the laser printer device by the device temperature sensor unit 61 in FIG.
[0092]
That is, in FIG. 10, the temperature inside the laser printer is detected (step S104), and the heater temperature regulation temperature T2 during paper passing is determined from the temperature inside the apparatus (step S105).
[0093]
Therefore, according to the present embodiment, more appropriate fixing temperature control can be performed according to the temperature inside the apparatus, and a more reliable fixing operation can be performed.
[0094]
<Fifth embodiment>
In the present embodiment, a process as shown in FIG. 11 is added between the start and step S01 of the fixing temperature control routine of FIG. Is determined based on the result of detecting the humidity in the laser printer by the in-
[0095]
That is, in FIG. 11, the humidity inside the laser printer is detected (step S106), and the heater temperature regulation temperature T2 during paper passing is determined from the humidity inside the apparatus (step S107).
[0096]
Therefore, according to the present embodiment, more appropriate fixing temperature control can be performed according to the humidity in the apparatus, and a more reliable fixing operation can be performed.
[0097]
<Sixth embodiment>
In the present embodiment, the processing shown in FIG. 12 is added between the start and step S01 of the fixing temperature control routine of FIG. 4 in the first embodiment. The image
[0098]
That is, in FIG. 12, the image density on the recording material is detected (step S108), and the heater temperature adjustment temperature T2 at the time of paper passing is determined from the image density (step S109).
[0099]
Therefore, according to this embodiment, more appropriate fixing temperature control can be performed according to the image density on the recording material, and a more reliable fixing operation can be performed.
[0100]
<Others>
1) The film heating type fixing device is not limited to a pressure roller driving type and a tension-free type film heating type device as illustrated, but a driving roller is provided on the inner peripheral surface of an endless film-like fixing member. It is also possible to provide a device configuration in which the film-shaped fixing member is driven while applying tension to the film-shaped fixing member, or a device configuration in which the film-shaped fixing member is formed into an end-shaped web and is moved. You can also.
[0101]
2) The heating element as a heating means for heating the film-shaped fixing member does not necessarily need to be located at the fixing nip portion. For example, the heating member is disposed at a position upstream of the fixing nip portion in the moving direction of the film-shaped fixing member. It is also possible to adopt a set configuration. An external heating type in which the outer surface side of the film-shaped fixing member is heated by a heating element can also be used.
[0102]
3) The heating element as the heating means may be a flat-plate type heater using a SUS material or a metal material as a heater substrate or a modified curved heater. The heating element is not limited to the ceramic heater, and may be, for example, an electromagnetic induction heating member. The film-shaped fixing member itself can be an electromagnetic induction heating member.
[0103]
4) The pressure roller as the pressure member may be of a rotating belt type or the like.
[0104]
5) The fixing device is not limited to the film heating type.
[0105]
6) The image forming principle and process of the image forming apparatus are not limited to the electrophotographic method of the embodiment, but may be an apparatus of an electrostatic recording method, a magnetic recording method, an intermediate transfer method, or the like. . Further, the image forming apparatus is not limited to the transfer type, but may be a direct type image forming apparatus using photosensitive paper (electrofax paper) or electrostatic recording paper as a recording material.
[0106]
Although various examples and embodiments of the present invention have been shown and described, those skilled in the art will appreciate that the spirit and scope of the present invention is not limited to the specific description and figures herein. It will be appreciated that various modifications and changes are set forth which are all set forth in the following claims.
[0107]
Examples of embodiments of the present invention are listed below.
[0108]
[Embodiment 1]
An image forming apparatus in which an unfixed toner image is formed and carried on a recording material, and the recording material is introduced into a fixing unit having a heating unit to heat and fix the unfixed toner image on the recording material.
Temperature detection means for detecting the temperature of the heating means of the fixing means,
Control means for controlling fixing conditions of the fixing means according to the temperature of the heating means detected by the temperature detecting means,
Recording material detecting means for detecting that the recording material is at a predetermined position before the fixing means,
An image forming apparatus, wherein the control unit changes a control temperature of the heating unit in response to a signal emitted by the recording material detecting unit.
[0109]
[Embodiment 2]
An image forming apparatus for forming and carrying an unfixed color image by superimposing a plurality of color toner images on a recording material, and fixing the unfixed color image to the recording material by heating and pressing the recording material by a fixing unit,
A recording material detection unit that detects that the recording material is at a predetermined position before the fixing unit,
The fixing unit includes a film-shaped fixing member, a backup member on the inner surface side of the film-shaped fixing member, a pressing member that forms a press-contact nip portion with the backup member via the film-shaped fixing member, and the film-shaped fixing member. A heating unit that heats the fixing member and heats the recording material conveyed in the press-contact nip together with the film-shaped fixing member; a temperature detection unit that detects the temperature of the heating unit; and a heating unit that is detected by the temperature detection unit Control means for controlling the fixing conditions of the fixing means according to the temperature of
The image forming apparatus according to
[0110]
[Embodiment 3]
The second embodiment is characterized in that the film-like fixing member is provided by providing at least an elastic layer on a base material and a release layer having a releasing property to the toner on a surface layer outside the elastic layer. An image forming apparatus according to
[0111]
[Embodiment 4]
4. The image forming apparatus according to
[0112]
[Embodiment 5]
4. The image forming apparatus according to
[0113]
[Embodiment 6]
The image forming apparatus according to any one of
[0114]
[Embodiment 7]
The image forming apparatus according to any one of
[0115]
[Embodiment 8]
4. The image forming apparatus according to
[0116]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an image forming method in which an unfixed toner image is formed and carried on a recording material, the recording material is introduced into a fixing unit having a heating unit, and the unfixed toner image is heated and fixed on the recording material. In a color image forming apparatus in which the fixing device is a film heating type fixing device, particularly, when a recording material enters and exits the fixing device, the fixing device prevents overshooting and undershooting of the heating and fixing member, and prevents a fixed image from being formed. High-quality fixed toner images can always be stably output while suppressing gloss unevenness and offset.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a basic configuration of a color image forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram illustrating an example of an image forming unit.
3A is a schematic cross-sectional view of a fixing device, FIG. 3B is a schematic diagram of a layer structure of a fixing film, and FIG. 3C is a schematic cross-sectional view of a heating element.
FIG. 4 is a flowchart illustrating control of the fixing device according to the first exemplary embodiment.
FIG. 5 is a graph showing a relationship between a detected temperature of feedback control used for controlling the fixing device and an input power in the first embodiment and an input power;
FIG. 6 is an illustration of fixing temperature control using only feedback control in the fixing device in the first embodiment.
FIG. 7 is an illustration of fixing temperature control using feedback control and main prediction control in combination with the fixing device in the first embodiment.
FIG. 8 is a flowchart of control in a second embodiment.
FIG. 9 is a flowchart of control in a third embodiment.
FIG. 10 is a flowchart of control in a fourth embodiment.
FIG. 11 is a flowchart of control in a fifth embodiment.
FIG. 12 is a flowchart of control in a sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
4 temperature sensor, 11 fixing film, 12 ceramic heater, 30 pressure roller, 51 power supply, 53 image processing unit, 54 memory, 56 CPU, 59 ROM, 57 input / output port, 58 ... RAM, 60 ... paper thickness sensor, 61 ... temperature sensor, 62 ... humidity sensor, 63 ... paper material setting unit, 64 ... image density sensor, 100 ... fixing device, 101 ... photosensitive drum, 102 ... charging device, 103 ... laser Light, 104: developing unit, 105: intermediate transfer drum
Claims (1)
前記定着手段の加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段が検知した加熱手段の温度に従って定着手段の定着条件を制御する制御手段と、
前記記録材が定着手段前の所定の位置にあることを検知する記録材検知手段と、
を有し、前記制御手段は、前記記録材検知手段が発した信号に応答して、前記加熱手段の制御温度を変更することを特徴とする画像形成装置。An image forming apparatus in which an unfixed toner image is formed and carried on a recording material, and the recording material is introduced into a fixing unit having a heating unit to heat and fix the unfixed toner image on the recording material.
Temperature detection means for detecting the temperature of the heating means of the fixing means,
Control means for controlling fixing conditions of the fixing means according to the temperature of the heating means detected by the temperature detecting means,
Recording material detecting means for detecting that the recording material is at a predetermined position before the fixing means,
An image forming apparatus, wherein the control unit changes a control temperature of the heating unit in response to a signal emitted by the recording material detecting unit.
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