【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに係り、特に、光コネクタが挿入、接続されるコネクタハウジングにおいて、被接続側光コネクタからの出射光を遮光するシャッターが設けられているシャッター付き光コネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
図２５に示すように、例えば、光コネクタアダプタ１のコネクタ穴２に光コネクタ３（光コネクタプラグ）を挿入して、光コネクタアダプタ１に逆側から挿入接続されている光コネクタ４（光コネクタプラグ。以下「アダプタ側光コネクタ」と称する場合がある）に対して接続する場合、アダプタ側光コネクタ４先端からの出射光Ｈが、挿入側の光コネクタ３を操作する作業者の目に入らないように防護したい要求がある。同様の要求は、例えば、光コネクタレセプタクルなどの各種コネクタハウジングに対する光コネクタの挿入、接続に共通に存在する。
前述の要求に鑑みて、例えば、光コネクタアダプタ１のコネクタ穴２の開口部付近に、コネクタ穴２を開閉する蓋を取り付け、アダプタ側光コネクタ４からの出遮光を遮光することが幾つか提案されている（例えば特許文献１、２参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平６−２０１９５３号公報
【特許文献２】
特開２００２−２４３９７８号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の蓋による遮光には、以下のような問題があった。
（１）多くのものは、光コネクタの挿入時に手動で開放操作する必要があり、この操作の手間が面倒である。
（２）光コネクタアダプタに開閉自在に取り付けるための構成が複雑であり、多数の部品によって構成されるものが多く、コストが高くなる。この場合、小型化が困難であり、光コネクタアダプタの大幅な設計変更、大型化が必要となる。
（３）前記（２）のように小型化が困難なことから、光コネクタアダプタの多心化、コネクタ取付穴の高密度化、小型化に対応できない。
【０００５】
また、近年、電気、電子機器について電磁波シールド性能の要求が高まっており、筐体内部の電子部品などが外部の電磁波の影響を受けないように保護したり、機器からの電磁波の放射を防止して外部の他の電気、電子機器に電磁波の影響を与えないようにするために、導電性を有する金属製筐体など、電磁波シールド性能を有する筐体の採用が普及している。
【０００６】
ところで、図２６〜図２８に例示するように、光コネクタアダプタ１を筐体５の取付壁６に取り付けるには、光コネクタアダプタ１を挿入可能な大きさのコネクタ取付穴７を取付壁６に形成する必要がある。そのため、光コネクタアダプタ１としてはプラスチック製のものが広く用いられている。このようなプラスチック製の光コネクタアダプタ１をコネクタ取付穴７に挿入して取付壁６に取り付けた場合、筐体５が電磁波シールド性能を有するものであっても、コネクタ取付穴７の電磁波シールド性能を確保することができない。これに鑑みて、光コネクタアダプタ１の外側に導電性のカバーを取り付けることが検討されている。
【０００７】
しかしながら、例えば、この導電性のカバーを光コネクタアダプタ１のコネクタ穴２の開口部付近にまで設けることは、光コネクタアダプタ１に対する光コネクタ３の接続作業性の確保の点で事実上不可能であるため、結局、コネクタ取付穴７の電磁波シールド性を確保できない。このため、機器の筐体などの取付壁に形成されたコネクタ取付穴の電磁波シールド（遮蔽）を効果的に実現できる技術の開発が求められていた。なお、この電磁波シールドの問題も光コネクタアダプタに限定されず、例えば、光コネクタレセプタクルなど、光コネクタプラグが挿入接続される構成の各種光コネクタについても、取り付けのために取付壁にコネクタ取付穴を形成する場合に共通して生じる。
【０００８】
本発明は、前記課題に鑑みて、遮光用のシャッターの小型化、低コスト化が容易で、しかも、取り付け位置精度、取り付け安定性も確保でき、コネクタハウジングの小型化、高密度化（コネクタ取付穴の高密度化）を実現でき、また、機器の筐体などの取付壁に形成されたコネクタ取付穴に位置決めして取り付けることで、コネクタ取付穴の電磁波シールド性の確保も容易に実現できるシャッター付き光コネクタの提供を目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、光コネクタが挿入、接続されるコネクタ穴内にて前記光コネクタと被接続側光コネクタとが接続されるようになっているコネクタハウジングに、前記被接続側光コネクタから出射される光を遮光するシャッターユニットが組み込まれており、前記シャッターユニットは、前記コネクタハウジングに取り付けられる本体部と、この本体部から前記コネクタ穴に突出するようにして、前記被接続側光コネクタの先端に露出する光ファイバからの出射光を遮光可能に配置される舌片状のシャッター片とを有し、前記シャッター片は、前記コネクタハウジングに組み込まれた前記被接続側光コネクタ先端の接合端面と対面する位置に配置された遮光板部と、前記コネクタ穴に挿入した光コネクタの接合端面以外の部位によって押圧されるコネクタ当接部とを有し、前記コネクタ当接部が前記光コネクタによって押圧されることで前記コネクタ穴内への突出量を減少するように押し倒されて前記光コネクタの前記被接続側光コネクタに対する接続を可能とするようになっており、しかも、前記光コネクタが前記コネクタ当接部に当接されているときに、前記光コネクタの接合端面に対する前記遮光板部の非接触状態が維持されるようになっていることを特徴とするシャッター付き光コネクタを前記課題の解決手段とした。
【００１０】
この発明に係るシャッター付き光コネクタのコネクタハウジングは、例えば、光コネクタアダプタのように、対向する両側から挿入、接続された光コネクタプラグ同士が内部で接続される構成のものや、コネクタ穴への光コネクタプラグの挿入によって光コネクタプラグと光接続される光コネクタ（光コネクタフェルールなど）を内蔵する光コネクタレセプタクル等、光コネクタプラグが挿入、接続されるコネクタ穴を有する光コネクタである。
シャッター片は、被接続側光コネクタからの出射光を遮光できる遮光性を有するものであり、コネクタ穴の軸方向に対して傾斜させて（傾斜角度９０度も含む本体部から延出されることで、コネクタ穴内にて、コネクタハウジング内の被接続側光コネクタからの出射光を遮光可能に配置される。ただし、シャッター片は、少なくとも、被接続側光コネクタからの出射光を遮光する位置（以下、「遮光位置」とも言う。）には配置されるが、必ずしも、コネクタ穴全体を確実に塞ぐ大きさである必要はない。シャッター片を、コネクタ穴全体を塞ぐような大きさ（コネクタ穴の断面全体にわたって存在するような大きさ）とした場合は、コネクタ穴の防塵性確保の点で有利である。
【００１１】
被接続側光コネクタとは、光コネクタアダプタ（コネクタハウジング）においては、コネクタ穴への光コネクタの挿入前に、先行してコネクタ穴に挿入されている光コネクタプラグのことを指し、コネクタ穴への光コネクタの挿入によって、コネクタ穴内で光コネクタと接続される。光コネクタレセプタクル（コネクタハウジング）においては、例えば、図２４（ａ）、（ｂ）に示すように、光コネクタレセプタクル４５ａ、４５ｂのハウジング４５ｈに組み込まれてコネクタ穴４６奥側（図２４（ａ）、（ｂ）右側）に配置され、コネクタ穴４６に挿入された光コネクタ４７が接続されるようになっている部分が被接続側光コネクタである。図２４（ａ）の光コネクタレセプタクル４５ａでは、ハウジング４５ｈと別体の光コネクタ４８であるが、これに限定されず、例えば図２４（ｂ）に示す光コネクタレセプタクル４５ｂのように、ハウジング４５ｈの一部をコネクタ状に成形した部分４９（この部分４８が被接続側光コネクタ）であっても良い。なお、図２４（ａ）、（ｂ）では、シャッターユニットの本体部の図示を省略している。
【００１２】
本発明に係るシャッターユニットのシャッター片（図２４（ａ）、（ｂ）では符号４０）は、被接続側光コネクタ先端に露出する光ファイバからの出射光を遮光する遮光板部（図２４（ａ）、（ｂ）では符号４１）と、コネクタハウジングのコネクタ穴に挿入される光コネクタによって押圧されるコネクタ当接部（図２４（ａ）、（ｂ）では符号４２）とを有する構成であり、遮光板部が、被接続側光コネクタ先端に露出する光ファイバに対面するようにして配置される。コネクタハウジングのコネクタ穴に光コネクタを挿入していくと、シャッター片は、光コネクタがコネクタ当接部を押圧する押圧力によって、コネクタ穴内への突出量を減少するように押し倒されてゆき、被接続側光コネクタに対する光コネクタの接続作業の障害にならない。但し、シャッター片は、コネクタ当接部が光コネクタの接合端面（図２４（ａ）、（ｂ）では符号４７ａ）以外の部位によって押圧されるようになっており、さらに、コネクタ当接部が光コネクタと当接されているときには、光コネクタの接合端面に対する遮光板部の非接触状態が維持されるようになっている。コネクタ当接部が光コネクタと当接されているときに、光コネクタの接合端面に対する遮光板部の非接触状態が維持される構成とは、例えば、コネクタ当接部が、遮光板部に比べて、コネクタハウジングにおける光コネクタの挿入口の側（図２４（ａ）、（ｂ）では左側）に形成された突部である構成などによって実現される。
【００１３】
すなわち、シャッター片は、コネクタ穴へ挿入した光コネクタの接合端面がシャッター片の遮光板部に接触する前に、光コネクタのハウジングによってコネクタ当接部が押圧されて、光コネクタ先端の接合端面に対する遮光板部の非接触状態が維持されたまま、コネクタ穴内への突出量を減少するように押し倒されていく。このため、光コネクタがシャッター片を押し倒すようにして押し開ける際に、光コネクタの接合端面がシャッター片に接触することはなく、接合端面をシャッター片との接触による傷付き等から保護でき、光コネクタの光特性を安定に維持できる。
【００１４】
なお、本発明では、コネクタ穴から光コネクタが抜き去られたときに、シャッター片を遮光位置に復帰させる構成を採用するが、この構成としては、例えば、シャッター片自体の弾性、あるいは、シャッターユニットに設けられているバネ等の付勢部材の付勢力によって、被接続側光コネクタから出射される出射光を遮光可能な位置に復帰するようになっている構成などが採用可能である。
【００１５】
本発明では、前記コネクタハウジングに、２枚の前記シャッター片が設けられており、各シャッター片と本体部との連結位置は、コネクタハウジングのコネクタ穴の中心軸線を介して両側に位置しており、各シャッター片は前記本体部との連結位置からコネクタ穴に突出するようにして設けられて、前記コネクタ穴を塞ぐようにして重ね合わされている構成も採用可能である。この場合には、１枚のシャッター片の大きさを小さくできる。
本発明において、シャッター片は、光コネクタの押圧によるコネクタ穴内での移動（押し倒し）を可能にするために、コネクタ穴内の突起などとの干渉を回避する形状に形成される。小型のシャッター片であれば、コネクタ穴内での可動範囲の縮小が可能であり、コネクタ穴内の突起などの干渉を少なくできることから、コネクタ穴の断面全体をより確実に塞ぐ大きさに形成して、コネクタ穴内の防塵性の向上等を図る点で有利である。
なお、この構成の場合、２枚のシャッター片は、同一のシャッターユニットの本体部に設けられている構成に限定されず、２枚のシャッター片が別々のシャッターユニットの本体部によって支持されてコネクタハウジング内に設置されている構成も採用可能である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【００１７】
図１（ａ）〜（ｄ）は本発明の第１実施形態のシャッター付き光コネクタ１０の外観を示す図、図２は機器の筐体１１の取付壁１２（パネル）に対するシャッター付き光コネクタ１０の取付状態を示す図であって取付壁１２に開口されたコネクタ取付穴１３付近を示す断面図、図３は図２のシャッター付き光コネクタ１０の取付壁１２に対する取付状態を筐体１１外側から見た斜視図、図４は取付壁１２に形成されたコネクタ取付穴１３を示す斜視図、図５は図２のシャッター付き光コネクタ１０の取付壁１２に対する取付状態を筐体１１内側から見た斜視図、図６はシャッター付き光コネクタ１０のシャッターユニット１５の構造を示す斜視図、図７は本発明に係るシャッター付き光コネクタ１０（コネクタハウジング１４内にシャッターユニット１５を組み込んだもの）を示す全体斜視図、図８はシャッター付き光コネクタ１０の構造を示す分解図である。
【００１８】
図８に示すように、前記シャッター付き光コネクタ１０は、光コネクタアダプタを構成するコネクタハウジング１４の内部に、シャッターユニット１５を組み込んだ構成になっている。
【００１９】
図１（ａ）〜（ｄ）において、前記コネクタハウジング１４は、ＭＰＯ形光コネクタ（ＭＰＯ：Ｍｕｌｔｉｆｉｂｅｒ Ｐｕｓｈ−Ｏｎ。例えばＪＩＳ Ｃ ５９８２、ＩＥＣ １７５４−７発行に制定されるもの）の光コネクタアダプタである。このコネクタハウジング１４は、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂製であり、内部を貫通するコネクタ穴１４ａを有するスリーブ状の概略構造に形成されている。このコネクタハウジング１４は、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂを接合、一体化して組み立てられる。
【００２０】
図９に示すように、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂは、例えばプラスチックなどの合成樹脂によって形成された一体成形品であり、スリーブ状のハウジング本体部１４ｂと、このハウジング本体部１４ｂの軸方向一端から対向する両側に突設された突片１４ｃとを有している。そして、コネクタハウジング１４は、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂを軸方向に直列に接合、一体化して組み立てられるようになっている。なお、図９は、シャッターユニット１５を組み込まずに、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ同士を直接接合した状態を示す。
【００２１】
一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂは、突片１４ｃが形成されている側の端部（ハウジング本体部１４ｂの軸方向一方の端部。以下、接合端面側の軸方向端部という場合がある）同士を接合して一体化されるようになっており、これにより、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの突片１４ｃ同士の重ね合わせによって構成された突片１４Ｃが軸方向中央部（コネクタ穴１４ａ軸方向）の対向する両側に突設されたコネクタハウジング１４が組み立てられる。
【００２２】
また、図６に示すように、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂは、突片１４ｃが形成されている側の端面（接合端面１４ｉ）に形成されている嵌合突起１４ｄと、嵌合穴１４ｅとの嵌合によって、コネクタ穴同士が連通するように位置決めして一体化される。ここでは、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂは、同様の構成であり、一方のハウジング半体１４Ａに突設されている嵌合突起１４ｄを他方のハウジング半体１４Ｂに形成されている嵌合穴（図示略）に嵌合し、他方のハウジング半体１４Ｂに突設されている嵌合突起（図示略）を一方のハウジング半体１４Ａの嵌合穴１４ｅに嵌合するようになっているが、これに限定されず、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ同士を位置決めして一体化、固定する構成としては各種採用可能である。また、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ同士は、適宜、ネジ、クランプなどの機械的手段や、接着剤などを用いて、一体化状態に固定する。
【００２３】
図１（ｃ）、（ｄ）、図９（ａ）、（ｂ）などにおいて、符号１４ｆは、コネクタハウジング１４内の係合爪（弾性爪）であり、コネクタハウジング１４に挿入、接続される光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ（図３、図５参照。ここではＭＰＯ形光コネクタ（例えばＪＩＳ Ｃ ５９８２、ＩＥＣ １７５４−７発行に制定されるもの）の光コネクタプラグ。以下、光コネクタ１６Ａ、１６Ｂについて共通の構成について説明する場合に、符号１６を付して説明する場合がある）のスリーブ状のハウジング１７の側部に形成されている係合部（係合凹所など。図示略）に係脱可能に係合する。
【００２４】
前記係合爪１４ｆは、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのハウジング本体部１４ｂに一体に形成されており、スリーブ状のハウジング本体１４ｂ内側のコネクタ穴（ハウジング半体１４Ａ側のコネクタ穴に符号１４ａ１、ハウジング半体１４Ｂ側のコネクタ穴に符号１４ａ２を付す）に内面１４ｋからコネクタ穴内に突出されている。各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの係合爪１４ｆは、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの接合端面１４ｉ側の軸方向端部から、コネクタ穴１４ａ軸方向において前記接合端面１４ｉとは逆の入口側（図９（ａ）、（ｂ）において、コネクタハウジング１４の左右両端部）に向けて、ハウジング本体部１４ｂ内面に沿って延びる形状になっている。また、この係合爪１４ｆのハウジング本体部１４ｂ内面に沿って延在する部分と、ハウジング本体部１４ｂ内面との間には、若干のクリアランス１４ｍが確保されている。
【００２５】
ＭＰＯ形光コネクタの光コネクタプラグである光コネクタ１６と各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂとは、コネクタハウジング１４（より具体的にはハウジング半体）に光コネクタ１６を挿入すると、光コネクタ１６のハウジング１７の側部の係合部１７ｃ（図１５等参照）に、ハウジング半体の係合爪１４ｆのハウジング本体部１４ｂからの突出先端の係合突起１４ｎが係合するとともに、この係合の解除を阻止してハウジング半体から光コネクタ１６が引き抜かれないようにするロックが掛かり、光コネクタ１６に付いているスライド片（カップリング１８）を引くと、ロックを解除させながら、コネクタハウジング１４（ハウジング半体）から光コネクタ１６を抜き去ることができる、スライドロック構造を構成する。
【００２６】
なお、係合爪１４ｆは、光コネクタ１６の種類や、ハウジング１７のサイズや、係合部の形状などによって適宜変更される。
図２、図３、図５などでは係合爪１４ｆの図示を省略している。
また、符号１４ｇは、前記ハウジング１７の側部に突設されているキー１７ａが挿入されるキー溝である。
また、コネクタハウジングとしては、上述のように、光コネクタ（光コネクタプラグ）と係合する係合爪が、各ハウジング半体のハウジング本体部と一体成形されている構成に限定されず、例えば、ハウジング半体のスリーブ状のハウジング本体部とは別体のスリーブ状の内部ハウジングを収容し、この内部ハウジングに係合爪が形成されている構成なども採用可能である。
【００２７】
図６、図８、図１４に示すように、シャッターユニット１５は、一枚の金属板から曲げなどの成形によって形成された本体部５１と、この本体部５１に枢着部５２によって回転自在に取り付けられた一対のシャッター片５３Ａ、５３Ｂとを有して構成されている。また、この実施形態では、シャッターユニット１５を構成する全ての部材、すなわち、本体部５１、枢着部５２、シャッター片５３Ａ、５３Ｂは、導電性を有する部材で形成されており、互いに電気導通可能に接続されている。ここに例示する実施の形態では、本体部や、シャッター片として、導電性を有するステンレス板を成形して形成したものを例示する。
【００２８】
図１０（ａ）〜（ｃ）、図１１は本体部５１の構造を示す。
前記本体部５１は、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの間に挟み込んで固定されるプレート状の固定板部５４と、この固定板部５４の対向する両側から、固定板部５４に対してほぼ直角となるようにして張り出された舌片状の張り出し部５５Ａ、５５Ｂとを有している。ただし、一対の張り出し部５５Ａ、５５Ｂの固定板部５４からの突出向き（張り出し方向）は、固定板部５４を介して丁度、逆向きになっている。この張り出し部５５Ａ、５５Ｂは、シャッターユニット１５を一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの間に組み込んだ時に、それぞれ、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴１４ａ１、１４ａ２、具体的には、コネクタ穴１４ａ１、１４ａ２の前記キー溝１４ｇの側を拡張した部分である拡張部１４ｏ（図６参照）に挿入されて、本体部５１をコネクタハウジング１４内の目的位置に位置決めする機能を果たす。なお、拡張部１４ｏは後述する位置決め溝１４ｈの一部を形成する。
【００２９】
前記本体部５１（詳細には固定板部５４）は、シャッターユニット１５を一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの間に組み込んだ時には、丁度、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂによって構成されるコネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａの軸方向中央部に、コネクタ穴１４ａを横切るように配置される。ただし、コネクタ穴１４ａは、この本体部５１の固定板部５４の中央部に形成されている窓５６を介して本体部５１（詳細には固定板部５４）の両側に連通されており、本体部５１の固定板部５４が、コネクタ穴１４ａに対向する両側から挿入して接続される光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ同士の接続の邪魔にならないようになっている。
【００３０】
このシャッター付き光コネクタ１０では、コネクタ穴１４ａに挿入される光コネクタ１６Ａ、１６Ｂのフェルール１９が、シャッターユニット１５の本体部５１の窓５６（図１５参照）に挿入可能であり、コネクタ穴１４ａに対向する両側から挿入された光コネクタ１６Ａ、１６Ｂの先端同士（具体的にはフェルール１９同士）が、丁度、前記本体部５１の固定板部５４付近で突き合わせ接続されるようになっている。
【００３１】
なお、前記本体部５１は、電磁波シールド性（後に詳述）の確保の点では、前記窓５６を出来る限り小さくすることがより好ましく、この実施形態の例では、少なくとも、各光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ先端のフェルール１９が通過可能な大きさが確保されていれば、光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ同士の接続の障害にはならない。窓５６はフェルール１９外形よりも僅かに大きい寸法に形成されている。
【００３２】
また、この本体部５１並びにその固定板部５４は、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのハウジング本体部１４ｂの断面形状とほぼ一致する大きさに形成されており、シャッター付き光コネクタ１０のコネクタハウジング１４を前記取付壁１２に取り付けたときには、前記コネクタ取付穴１３のほぼ全体を塞ぐように配置され、電磁波シールド性能を発揮する遮蔽板としての機能を果たす（電磁波シールド性能については後に詳述する）。
【００３３】
本体部５１は、その固定板部５４を、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの接合端面１４ｉに設けられた図示略の複数箇所の位置決め突起の間に押さえ込むことにより固定され、確実に位置決めして、一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの間にて正確かつ安定に固定される。なお、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ間にて、本体部５１（詳細には固定板部５４）をガタ付くことなく安定に位置決めして固定する手段としては、これに限定されず、例えば、固定板部５４を貫通して開口されている位置決め孔を設け、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの接合端面１４ｉに形成されている嵌合突起１４ｄを、この位置決め孔に貫通させて、相手側のハウジング半体の接合端面の嵌合穴１４ｅに嵌合固定する構成など、各種構成が採用可能である。
【００３４】
前記枢着部５２は、ここでは、張り出し部５５Ａ、５５Ｂの固定板部５４からの突出先端に取り付けられた軸であり、シャッターユニット１５を一対のハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの間に組み込んだ時には、丁度、コネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａの軸方向にほぼ直交する向きに配置される。したがって、この軸（枢着部５２）によって本体部５１に対して回転自在に枢着されるシャッター片５３Ａ、５３Ｂは、枢着部５２である軸（以下、枢着部５２を軸５２ともいう）と同じ向き、すなわち、コネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａに対してほぼ直交する回転軸線をもって回転自在に支持される。この軸５２は、張り出し部５５Ａ、５５Ｂ先端を筒状に湾曲成形した部分（軸保持部５５ａ）の内側に収納保持されている。
【００３５】
ところで、図６に示すように、前記軸５２の両端は、張り出し部５５Ａ、５５Ｂの両側へ突出されており、張り出し部５５Ａ、５５Ｂをハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ内に収納するにあたり、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴（一方のハウジング半体１４Ａのコネクタ穴については１４ａ１を付している）の一側部（ここではキー溝１４ｇの側）を拡張した形状の位置決め溝１４ｈに挿入することで、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂに対して、本体部５１をぐらつかないように安定支持させる機能を果たす。
【００３６】
より詳しく説明すると、前記位置決め溝１４ｈは、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴の一側部（キー溝１４ｇの側）を、軸５２の外形とほぼ一致する形状に拡張するようにして、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの接合端面１４ｉから前記コネクタ穴の軸方向とほぼ平行に延在する溝状に形成されている。また、この位置決め溝１４ｈは、軸５２の両端が挿入される部分が、丁度、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂにおいて、コネクタ穴の対向する両側の壁部に切り込まれたガイド溝状になっている。したがって、軸５２は、張り出し部５５Ａ、５５Ｂの両側に突出する両端を、それぞれ、軸５２の外形とほぼ一致する断面細長の位置決め溝１４ｈの断面両端に挿入して、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ内に収納されるため、本体部５１並びにシャッターユニット１５全体をぐらつかないように安定支持する機能を果たす。
【００３７】
但し、位置決め溝１４ｈは、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂをコネクタ穴の軸方向に貫通して形成されている訳ではなく、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂにおける光コネクタ１６の挿入口の側の端部（ハウジング半体１４Ａについては図１４左側、ハウジング半体１４Ａについては図１４右側）にて、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴内面から突設された壁部１４ｊ（図９（ｂ）、図１４等参照。突壁）が、位置決め溝１４ｈの最奥（接合端面１４ｉから見て、最も奥側）を塞ぐ壁部として機能している。この壁部１４ｊは、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂに挿入された光コネクタ１６のハウジング１７を支持してぐらつきを防止する機能を果たす。また、図７、図１４等に示すように、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのキー溝１４ｇは、前記壁部１４ｊに形成されている。
なお、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのキー溝１４ｇの位置は、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂ間で相対的に逆側になっている。
【００３８】
前記位置決め溝１４ｈには、シャッターユニット１５の各張り出し部５５を収納するための部分（前述の拡張部１４ｏ）と、軸５２の張り出し部５５からの突出部が挿入される部分とがある。コネクタハウジング１４内へのシャッターユニット１５の組み込みを完了すると、シャッターユニット１５の本体部５１の両張り出し部５５Ａ、５５Ｂ先端の軸５２が、それぞれ、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの位置決め溝１４ｈの最奥を塞ぐ壁部１４ｊ（図９（ｂ）、図１４等参照）によって両側から挟み込まれるようにして保持されて、コネクタハウジング１４内でがたつかないように安定収納される。
なお、張り出し部５５Ａ、５５Ｂは、固定板部５４からの突出向きが異なるのみであり、以下、張り出し部５５Ａ、５５Ｂに共通の構成をいう場合に、符号５５を付して説明する場合がある。
【００３９】
シャッターユニット１５では、前記本体部５１を介して両側に対向配置されている各シャッター片５３Ａ、５３Ｂと本体部５１との連結位置（ここでは軸５２の位置）が、本体部５１を介して両側に対向し、かつ、コネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａの中心軸線を介して両側（換言すれば、本体部５１の窓５６を貫通する軸線を介して両側）となるところに位置している。
シャッターユニット１５の各張り出し部５５は、丁度、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの前記位置決め溝１４ｈの内の拡張部１４ｏに挿入収納され、また、軸５２の張り出し部５５両側に突出した部分が、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの前記位置決め溝１４ｈの前記拡張部１４ｏの両側に延出して、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂの両側の壁部に切り込まれた溝状部分に収納される。
【００４０】
このシャッター付き光コネクタ１０は、コネクタハウジング１４にシャッターユニット１５を組み込んで組み立てても、シャッターユニット１５を組み込んでいない光コネクタアダプタに比べて大型化せず、シャッターユニット１５を組み込んでいない光コネクタアダプタと同じ外形サイズとすることができる。
【００４１】
シャッター片５３Ａ、５３Ｂは、シャッターユニット１５の本体部５１から前記コネクタ穴１４ａに突出する舌片状の小板片である。なお、このシャッター片５３Ａ、５３Ｂは、シャッターユニット１５の本体部５１に対する取り付け向きが異なるのみで、他の具体的構成は同様であり、以下、これらシャッター片５３Ａ、５３Ｂについて共通の構成をいう場合には、符号５３を付して説明する場合がある。
【００４２】
図１３（ａ）に示すように、シャッター片５３は、一枚の金属板（ここでは導電性金属板であり、具体的にはステンレス板）を曲げ成形したものであり、軸５２に枢着される側（軸保持部５３ｂが突設されている側）の端部付近に屈折部５７、コネクタ当接部５８、軸保持部５３ｂ、ストッパ５３ｃが形成されている。また、符号５９の遮光板部は、該シャッター片５３Ａが遮光位置（図８に示すシャッター片５３Ａの位置。図１４に実線で示すシャッター片５３Ａの位置）にあるときに、被接続側光コネクタ１６Ｂのフェルール１９の接合端面１９ｂに対面する位置に配置されて、前記光コネクタ１６Ｂのフェルール１９の接合端面１９ｂに露出する光ファイバ１９ａ（図１（ｂ）、図１６参照）からの出射光が、コネクタ穴１４ａの反対側の開口部から飛び出ないように遮光する機能を果たす。
なお、上述とは逆に、符号１６Ａの光コネクタを被接続側光コネクタとした場合、遮光位置にあるシャッター片５３Ｂ（図８に示す位置のシャッター片５３Ｂ）の遮光板部５９は、コネクタ穴１４ａに挿入してコネクタハウジング１４と接続されている光コネクタ１６Ａのフェルール１９の接合端面１９ｂと対面する位置に配置されて、フェルール１９の接合端面１９ｂに露出する光ファイバ１９ａ（図１（ｄ）参照）からの出射光を遮光する。
【００４３】
遮光板部５９は平板状であり、シャッター片５３において、該シャッター片５３の軸５２に対する枢着部（ここでは軸保持部５３ｂ）に対して、屈折部５７およびコネクタ当接部５８を介して対向する側にある。また、遮光板部５９は、屈折部５７を介してコネクタ当接部５８に対して対向する位置にある。遮光板部５９とコネクタ当接部５８とは、シャッター片５３を形成する金属板が屈折部５７の対向する両側にて折り曲げられた角部５７ａ、５７ｂを介して屈折部５７と連続しており、しかも、相対的に逆向きとなるように屈折部５７の対向する両側から延出している。
遮光板部５９は、シャッター片５３が図８等に示した遮光位置にあるときに、コネクタ当接部５８よりも被接続側光コネクタの側にずれた位置に配置されるようになっている。コネクタ当接部５８は、遮光板部５９に対して、コネクタハウジング１４における光コネクタ１６Ａの挿入口（この実施の形態においては、コネクタ穴１４ａの軸方向両端の開口部の内、図９（ａ）、（ｂ）において左側、図１４において左側に位置するもの）の側に張り出すように形成された突部になっている。
【００４４】
各シャッター片５３Ａ、５３Ｂは前記本体部５１との連結位置（軸５２）からコネクタ穴１４ａに突出するようにして設けられており（遮光位置）、そのコネクタ当接部５８がコネクタ穴１４ａに挿入された光コネクタ１６のハウジング１７の先端部１７ｂによって押圧されると、押し倒されて、待避位置（後述）に至る。コネクタ穴１４ａから光コネクタ１６が引き抜かれると、シャッター片５３Ａ、５３Ｂは、軸５２付近に設けられたバネ６０（図１２参照。ここではトーションバネ）の付勢力によって遮光位置に復帰する。なお、光コネクタ１６によるシャッター片５３の待避位置への押し倒しは、バネ６０の付勢力に抗して、バネ６０を弾性変形させつつ実現される。
待避位置から遮光位置にシャッター片を押し戻すために、シャッターユニット１５に組み込む付勢部材としては、前記バネ６０に限定されず、例えば、本体部５１の一部を板バネ状に成形、加工した部分なども採用可能である。
【００４５】
各シャッター片５３は、軸５２側の端部付近を筒状に曲げ加工して軸５２を収納する軸保持部５３ｂと、軸５２側の端部付近を屈曲成形したストッパ当接部５３ｃとを有している。図１４に示すように、シャッター片５３は、軸５２を中心とする回転によって、軸５２から固定板部５４側に向けて斜めに若干傾斜する姿勢（図８実線に示すシャッター片５３Ａ、５３Ｂの位置。図１４実線で示すシャッター片５３Ａの位置。この位置が「遮光位置」）と、張り出し部５５Ａ、５５Ｂとほぼ重ね合わされる姿勢（図１４中想像線で示すシャッター片５３Ａの位置、図１４中実線で示すシャッター片５３Ｂの位置。以下、この位置が「待避位置」）とを切り替えることができる。
【００４６】
ただし、図１２に示すように、シャッター片５３は、遮光位置（図１２実線で示す位置）では、前記ストッパ当接部５３ｃが張り出し部５５の突出先端部の表面に突き当たることで、固定板部５４に対する逆側、つまり、シャッター片５３Ａについては図１２反時計回りへのそれ以上の回転が規制される。このことは、シャッター片５３Ｂについても同様である（シャッター片５３Ｂについては、図８実線で示す遮光位置から時計回りの回転が規制される）。張り出し部５５の固定板部５４からの突出先端部は、遮光位置から固定板部５４に対する逆側へのシャッター片５３の回転を規制するストッパ５５ｂとして機能する。
【００４７】
なお、遮光位置にあるシャッター片５３は、ほぼコネクタ穴１４ａ全体（コネクタ穴１４ａの断面方向ほぼ全体）を塞ぐため、この状態では、例えば、図１４に示すように、コネクタ穴１４ａの片側の開口部から先行して挿入接続された光コネクタ１６Ｂ先端（詳細には光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂ。この光コネクタ１６Ｂを被接続側光コネクタとする）に露出する光ファイバ（図１（ｂ）、図１６の符号１９ａ参照）からの出射光が、コネクタ穴１４ａの反対側の開口部から飛び出ることを防止できる。
【００４８】
また、遮光位置にあるシャッター片５３は、コネクタ穴１４ａにおける前記シャッター片５３と被接続側光コネクタ１６Ｂとの間に位置する区間への埃などの侵入を防止する防塵性を発揮するため、被接続側光コネクタ１６Ｂ先端が埃などの付着によって汚染されるなどの不都合を防止できる。
なお、コネクタハウジング１４に、光コネクタ１６Ａ、１６Ｂのいずれも接続していないとき、シャッターユニット１５の一対のシャッター片５３がいずれも遮光位置にあれば、各シャッター片５３が防塵シャッターとしての機能を果たして、コネクタ穴１４ａの内、一対のシャッター片５３の間の区間への埃などの侵入を防止でき、この区間の清浄を維持できる。
【００４９】
上述したシャッター付き光コネクタ１０であれば、コネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａ内にて光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ同士を接続する場合、どちらか一方の光コネクタのみを先行してコネクタハウジング１４に挿入した後（先行して挿入した光コネクタが被接続側光コネクタ）、他方の光コネクタをコネクタハウジング１４に挿入接続する手順であっても、先行してコネクタハウジング１４に挿入されている光コネクタ先端からの出射光（具体的には光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂに露出する光ファイバ１９ａからの出射光。以下、この出射光を「光コネクタ先端からの出射光」と略称する場合がある）がシャッターユニット１５のシャッター片５３によって遮光されて、コネクタ穴１４ａから飛び出すことが防止されるため、後からコネクタハウジング１４に挿入して被接続側光コネクタに対して接続する光コネクタのコネクタ穴１４ａへの挿入、接続作業の際に、被接続側光コネクタからの出射光が邪魔になるといった不都合が無く、接続作業を効率良く行える。
【００５０】
また、このシャッター付き光コネクタ１０では、コネクタ穴１４ａへ光コネクタを挿入していけば、この光コネクタによってシャッター片５３を押圧することで、該シャッター片５３を前記コネクタ穴１４ａ内への突出量を減少するように押し倒して、光コネクタを押し込むことができる。シャッター片５３は、光コネクタの挿入には何等支障は無いものであり、コネクタ穴１４ａの両側から挿入された光コネクタ１６Ａ、１６Ｂは、それぞれ、シャッター片５３を押し倒して、一対のシャッター片５３Ａ、５３Ｂの間の領域に進入させて、接続作業を行うことができる。また、前記コネクタ穴１４ａから前記光コネクタを抜き去ると、シャッター片５３が、付勢部材（バネ６０）の付勢力によって前記出射光を遮光可能な位置（前述の遮光位置）に復帰する。
なお、遮光位置にあるシャッター片５３は、付勢部材（バネ６０）の付勢力によって、ストッパ当接部５３ｃが、張り出し部５５の固定板部５４からの突出先端部のストッパ５５ｂに押し付けられるようになり、ぐらつかないように保持される。
【００５１】
光コネクタ１６をコネクタ穴１４ａに挿入していくと、フェルール１９の接合端面１９ｂ以外、具体的には、ハウジング１７の先端部１７ｂが、シャッター片５３のコネクタ当接部５８を押圧することで、シャッター片５３が押し倒されるが、遮光板部５９がコネクタ当接部５８に比べて、光コネクタ１６による押し倒し方向前方にシフトして位置しているシャッター片５３の構造によって、光コネクタ１６によるシャッター片５３の押し倒しは、光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂがシャッター片５３に接触しない状態を維持したまま、待避位置に至るようになっている。
【００５２】
図１４に示すように、コネクタ穴１４ａに挿入されてきた光コネクタ１６（ここでは、図１４において符号１６Ａの光コネクタを指す）のハウジング先端部１７ｂが、遮光位置にあるシャッター片５３（ここでは、図１４において符号５３Ａのシャッター片を指す）のコネクタ当接部５８に当接したときに、シャッター片５３Ａの遮光板部５９と、光コネクタ１６Ａのフェルール１９との間にはクリアランスが確保されるようになっている。つまり、コネクタ当接部５８における光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ｂの当接位置に対して、遮光板部５９における光コネクタ１６Ａのフェルール１９の接合端面１９ｂとの対面位置は、光コネクタ１６による押し倒し方向前方へのシフト量Ｓ１（遮光位置においては、コネクタハウジング１４のコネクタ穴１４ａの軸線方向に沿った方向でのズレ寸法）が、光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ａからのフェルール１９の突出寸法Ｓ２よりも大きく設定されている。
【００５３】
遮光板部５９は、コネクタ当接部５８に比べてシャッター片５３の回転中心（軸５２）から距離が遠いため、コネクタハウジング１４への光コネクタ１６Ａの押し込みを継続すると、光コネクタ１６Ａの押し込みに伴うコネクタ当接部５８の回転移動距離よりも遮光板部５９の回転移動距離の方が大きく、結局、光コネクタ１６Ａを押し込んでいくに伴い、遮光板部５９がフェルール１９からの距離を次第に増大させるようにして、光コネクタ１６Ａ先端の接合端面１９ｂがシャッター片５３Ａに接触しない状態を維持したまま、シャッター片５３Ａが待避位置に至る。このため、光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂがシャッター片５３に接触することがないから、接合端面１９ｂを傷付けるといった不都合を確実に防止でき、光コネクタ１６の光特性を安定に維持できる。
コネクタハウジング１４から光コネクタ１６を抜き去る作業においても、遮光板部５９と接合端面１９ｂとの間の非接触状態は確実に維持される。
【００５４】
また、このように、コネクタ当接部５８（詳細には、コネクタ当接部５８における光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ｂの当接位置）に対する遮光板部５９（詳細には、遮光板部５９における光コネクタ１６Ａのフェルール１９の接合端面１９ｂとの対面位置）の、光コネクタ１６によるシャッター片５３Ａの押し倒し方向前方へのシフト量Ｓ１が、光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ａからのフェルール１９の突出寸法Ｓ２よりも大きく確保されていれば、光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ａがシャッター片５３Ａを押圧することによるシャッター片５３Ａの押し倒しは、前記シフト量Ｓ１が前記突出寸法Ｓ２よりも小さい場合に比べて、コネクタハウジング１４に対して光コネクタ１６Ａを深く挿入したところで開始される。つまり、本発明に係るシャッター付き光コネクタは、コネクタ穴１４ａが光コネクタ１６Ａによって塞がれた状態で、光コネクタ１６Ａによるシャッター片５３Ａの押し倒しが進行するように構成できるため、これにより、コネクタ穴１４ａの防塵性を向上できる利点がある。しかも、このシャッター付き光コネクタ１０では、光コネクタ１６Ａによるシャッター片５３Ａの押し倒しによって、シャッター片５３Ａが被接続側光コネクタ１６Ｂ先端からの出射光を遮光できないところまで回転変位したときには、コネクタハウジング１４に対する光コネクタ１６Ａの挿入が、前記シフト量Ｓ１が前記突出寸法Ｓ２よりも小さい場合に比べて深い（つまり、被接続側光コネクタ１６Ｂからの距離が近い）ところに達するため、光コネクタ１６Ａ自体によって、被接続側光コネクタ１６Ｂ先端からの出射光を確実に遮光することができ、コネクタハウジング１４に対する光コネクタ１６Ａの挿入、接続の作業途中でも、コネクタ穴１４ａから出射光が飛び出ることを確実に防止できる。
【００５５】
なお、シャッター片としては、コネクタ当接部に対する遮光板部のシフト量（前述のＳ１）が、遮光板部５９と接合端面１９ｂとの間の非接触状態を維持できる大きさに確保できる構成であればよく、前述の図１３（ａ）に例示したものに限定されない。例えば、図１３（ｂ）に示すシャッター片５３１のように、遮光板部を兼ねる一枚のプレート状のシャッター片本体５３１ａに、突起状のコネクタ当接部５８ａを突設した構成も採用可能である。このシャッター片５３１も、コネクタ当接部５８ａを含んで、全体が一枚の金属板から折り曲げ成形されたものであることが好ましい。また、コネクタ当接部５８ａの位置は、シャッター片本体５３１ａにおいて、コネクタハウジング１４への挿入によって該シャッター片５３１を押し倒す光コネクタ１６の接合端面１９ｂと対面する位置以外であれば良く、特に限定は無い。
【００５６】
図１４に示すように、この実施の形態では、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴をキー溝１４ｇ側に拡張した形状の位置決め溝１４ｈを有するコネクタハウジング１４を例示したが、これに限定されず、例えば、位置決め溝１４ｈを、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのコネクタ穴をキー溝１４ｇ側に拡張した形状に形成することも可能である。この場合は、各ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのキー溝１４ｇを、コネクタハウジング１４の中央部付近まで延長することができ、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂに挿入した光コネクタ１６のキーの挿入によって、光コネクタ１６の位置決め安定性を向上せしめることができる。
この場合は、例えば、図１３（ｃ）に示すように、シャッター片（符号５３２）としても、コネクタ穴１４ａ内に突出される部分の先端に、ハウジング半体１４Ａ、１４Ｂのキー溝１４ｇに挿入可能な突片５３ａを突設した形状のものを採用することが、コネクタ穴内の防塵性の確保の点で好ましい。
図１３（ｃ）に示したシャッター片５３２は、図１３（ａ）に例示したシャッター片５３のコネクタ穴１４ａ内に突出される部分の先端に突片５３ａを突設したものであり、シャッター片５３に代えてシャッターユニット１５の本体部５１に取り付けてコネクタハウジング１４に組み込むことができる。
【００５７】
（コネクタ取付穴の電磁波シールドについて）
コネクタ取付穴１３の電磁波シールド性の確保の点では、コネクタハウジング１４自体を、電磁波シールド機能を有するものとすることが好ましく、この実施の形態では、電磁波吸収作用を有する微細粉を成形樹脂中に混入分散した合成樹脂によって形成したコネクタハウジング１４（あるいはハウジング半体）の採用しており、具体的には電磁波吸収作用を有する微細粉としてカーボンフィラーを用いている。電磁波吸収作用を有する微細粉としては、カーボンフィラーに限定されず、各種材料が採用可能である。また、これに限定されず、例えば合成樹脂などからなる基材に導電性の塗料（例えば、電磁波吸収作用を持つ磁性金属粉を混入したペーストなど）を塗布して形成した導電性塗膜を有するもの、導電性繊維（金属繊維など）からなる導電性布帛を固定したものなども採用可能である。
【００５８】
このように、電磁波シールド性能を有するコネクタハウジング１４は、例えば図２に示すように、電磁波シールド性能を有する筐体１１（取付壁１２を含む）に取り付けて筐体１１との電気導通を確保するなど、グランド用の導電性部材との接触等によって電気導通を確保するだけで、簡単にグランドを確保できる。さらに、このコネクタハウジング１４を介して、電磁波シールド性能を有するシャッターユニット１５のグランドをも簡単に確保できるといった利点もある。この場合、別途、シャッターユニット１５のグランド用の接続回路等をシャッター付き光コネクタ１０に設ける必要が無くなるため、シャッター付き光コネクタの低コスト化に寄与する。
なお、シャッターユニット１５に、コネクタハウジング１４の外側に突出する通電用コンタクトを突設して、筐体１１の取付壁１２等のグランド用の導電性部材と接続することも併用可能であることは言うまでも無い。通電用コンタクトとしては、シャッターユニット１５に別途接続する別部材であってもよいが、シャッターユニット１５の本体部５１を構成する金属板の前記本体部５１からの延出部分などであっても良い。
【００５９】
ここで、筐体１１（取付壁１２を含む）は電磁波シールド性能を有するものであり、例えばステンレスなどの導電性の金属板から形成したものや、板材などの基材に導電性の塗料（例えば、電磁波吸収作用を持つ磁性金属粉を混入したペーストなど）を塗布して形成した導電性塗膜やフィルムの貼着などによって導電層が設けられているもの（この場合は、筐体を形成する材質に限定はない）、導電性繊維（金属繊維など）からなる導電性布帛を板材に固定したものなどが採用可能である。
コネクタハウジング１４自体の筐体１１との接触、あるいは、通電用コンタクトの筐体１１への接触によって、シャッターユニット１５を、コネクタハウジング１４または通電用コンタクトを介して筐体１１と電気導通可能に接続して、筐体１１をグランドとして機能させることにより、シャッターユニット１５によるコネクタ取付穴１３の電磁波シールド性能が良好に確保される。
【００６０】
また、図２中、符号２０で示すシールドカバーは、ハウジング半体１４Ｂの断面長方形状のハウジング本体部１４ｂ（図１（ｃ）参照）の４側面（周面）の内の３面に対して個別に装着される３つの側板部２０ａ、２０ｂ、２０ｃを有し、全体がステンレスなどの導電性の金属板で形成され、ハウジング半体１４Ｂを３方から取り囲むカバー状の部材である。このシールドカバー２０の３つの側板部２０ａ、２０ｂ、２０ｃは、ハウジング本体部１４ｂの３面に形成されている浅溝１４ｐ（図８、図９参照）に収納するようにして、ハウジング本体部１４ｂの外側に、位置ズレを生じないようにして装着される。
【００６１】
このシールドカバー２０の対向する両側に位置する側板部２０ｂ、２０ｃから外側に突出された係止爪２０ｄは、図２などに示すように、このシャッター付き光コネクタ１０を取付壁１２のコネクタ取付穴１３に挿入したときに、コネクタ取付穴１３の周囲の取付壁１２に係合して、取付壁１２からのシャッター付き光コネクタ１０の離脱を防止する機能を果たすとともに、筐体１１との接触によって電気導通可能に接続されて、シールドカバー２０の電磁波シールド性能を発揮する。また、電磁波シールド性を有するコネクタハウジング１４と取付壁１２との電気導通のより確実な確保に寄与する。
この係止爪２０ｄは、側板部２０ｂ、２０ｃの一部を外側に突出するように成形した部分であり、ハウジング半体１４Ｂの接合端面１４ｉから遠い側から、接合端面１４ｉ側に行くにしたがって、ハウジング半体１４Ｂ外側への突出量が次第に増大するように形成されている。
【００６２】
このシャッター付き光コネクタ１０を取付壁１２に取り付けるには、このシャッター付き光コネクタ１０を筐体１１の外側（図２中、取付壁１２の左側）から、シールドカバー２０が取り付けられている側（ここではハウジング半体１４Ｂの側）を押し込み方向前側として取付壁１２のコネクタ取付穴１３に押し込む（図２中、取付壁１２の右側へ向けて押し込む）。コネクタ取付穴１３は、シャッター付き光コネクタ１０のシールドカバー２０装着部分の外形にほぼ一致する形状に形成されており、コネクタ取付穴１３へのシャッター付き光コネクタ１０の押し込みの進行に伴って、シールドカバー２０の係止爪２０ｄが、コネクタ取付穴１３内壁面との当接によって弾性変形されてコネクタハウジング１４側に押し込まれた後、取付壁１２を通過したところで自身の弾性によって突出状態を復元して、筐体１１内側から取付壁１２に係合する。これにより、係止爪２０ｄと突片１４ｃとの間に取付壁１２が挟み込まれて、シャッター付き光コネクタ１０が取付壁１２に対して安定に取り付けられる。このとき、取付壁１２に対する係止爪２０ｄの係合を解除しない限り取付壁１２からのシャッター付き光コネクタ１０の離脱が不可能であり、不用意な引き抜きなどを防止できる。
【００６３】
この実施形態の筐体１１は、導電性を有する部分（グランド用導電体）が少なくとも取付壁１２の内面側の係止爪２０ｄが当接される箇所に露出されているものであり、この筐体１１の取付壁１２に係止爪２０ｄが係止されると、この係止爪２０ｄを介してコネクタハウジング１４と筐体１１のグランド用導電体部分とが電気導通可能に接続され、シャッターユニット２０のグランドが確保される。
【００６４】
このシャッター付き光コネクタ１０が取付壁１２に取り付けられると、取付壁１２のコネクタ取付穴１３がシャッター付き光コネクタ１０によってほぼ隙間無く塞がれた状態となる。このとき、シャッターユニット１５の本体部５１（詳細には固定板部５４）がコネクタ取付穴１３の周囲に配置され、これにより、コネクタ取付穴１３のほぼ全体を塞ぐように配置されたシャッターユニット１５によって、コネクタ取付穴１３を効果的に電磁波シールドすることができる。
【００６５】
（他の態様）
図１７、図１８は、一枚の金属板（ステンレスなど）を加工して形成したシャッターユニット３０を適用したシャッター付き光コネクタの例を示す。このシャッターユニット３０は、本体部５１（固定板部５４を含む）と、シャッター片５３Ａ、５３Ｂとを含む全体を一枚の金属板によって形成した１部品になっている。この構成であれば、部品点数が少なく、低コスト化できる利点がある。また、小型化も容易である利点がある。
【００６６】
前述したシャッター付き光コネクタによれば、シャッターユニット３０をコネクタハウジング内に組み込んだシャッターユニット３０は、本体部５１の対向する両側にシャッター片５３Ａ、５３Ｂを有しているので、コネクタハウジング１４の対向する両側から挿入してコネクタ穴１４ａ内で接続される一対の光コネクタ１６Ａ、１６Ｂの内のどちらが被接続側光コネクタであっても、同様に遮光の効果が得られる。
【００６７】
（第２実施形態）
図１９は本発明の第２実施形態のシャッター付き光コネクタ１００を示す断面図、図２０は断面斜視図である。
図１９、図２０に示すように、前記シャッター付き光コネクタ１００は、光コネクタアダプタを構成するコネクタハウジング１０４の内部に、シャッターユニット１０５と、スペーサ１０６とを組み込んだ構成になっている。
【００６８】
図１９、図２０において、前記コネクタハウジング１０４は、大きさの異なる一対のハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂを接合、一体化したものであり、内部を貫通するコネクタ穴１０４ａを有するスリーブ状の概略構造に形成されている。このコネクタハウジング１０４は、対向する両側からコネクタ穴１０４ａに挿入された光コネクタ１６Ａ、１６Ｂが、コネクタ穴１０４ａの中央部で接続されるようになっており、各ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂの内部には、光コネクタ１６Ａ、１６Ｂと係脱可能に係合する係合爪１０４ｆが形成されている。これら、係合爪は、前述した第１実施形態のシャッター付き光コネクタ１０のコネクタハウジング１４内に形成されている係合爪１４ｆ（図７等参照）と同様に、ＭＰＯ形光コネクタ（ＭＰＯ：Ｍｕｌｔｉｆｉｂｅｒ Ｐｕｓｈ−Ｏｎ。例えばＪＩＳ Ｃ ５９８２、ＩＥＣ １７５４−７発行に制定されるもの）の光コネクタプラグである光コネクタ１６のハウジング１７側部の係合部１７ｃに係脱可能に係合してスライドロック機構を構成するものである。なお、係合爪は、光コネクタ１６の種類や、ハウジング１７のサイズや、係合部の形状などによって適宜変更される。
【００６９】
各ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂは、プラスチックなどの合成樹脂によって形成された一体成形品であるが、ここでは、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂による一体成形品を採用している。スリーブ状のハウジング本体部１０４ｂ（ハウジング半体１０４Ａ側のハウジング本体部に符号１０４ｂ１、ハウジング半体１０４Ｂ側のハウジング本体部に符号１０４ｂ２を付す）を有している。そして、コネクタハウジング１０４は、一対のハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂを軸方向（コネクタ穴１０４ａ１、１０４ａ２の軸方向）に直列に接合、一体化して組み立てられるようになっている。これにより、コネクタ穴１０４ａ１、１０４ａ２が連続して、コネクタハウジング１０４のコネクタ穴１０４ａが形成される。
【００７０】
一方のハウジング半体１０４Ａは、他方のハウジング半体１０４Ｂよりも大き目に作られており、ハウジング半体１０４Ａの光コネクタ１６Ａの挿入口（図１９左側）とは反対側の端部に形成されている嵌合凹部１０４ｃに、ハウジング半体１０４Ｂの光コネクタ１６Ｂが挿入される側の端部と反対側の端部１０４ｄが嵌合されて一体化されるようになっている。
図２１（ａ）〜（ｃ）に示すように、嵌合凹部１０４ｃは、ハウジング半体１０４Ａのハウジング半体１０４Ｂとの接合端面１０４ｉの対向する両側に平行に突設された一対の突条１０４ｋの間の凹部である。この嵌合凹所１０４ｃにハウジング半体１０４Ｂの端部１０４ｄを嵌合し、位置決め治具等を用いて位置決めして、熱溶着、あるいは接着剤による接着等によって、ハウジング半体１０４Ａに固定する。
【００７１】
なお、ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂ同士を位置決めして一体化、固定する構成としてはネジ留め等の機械的固定など、各種採用可能である。また、一方のハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂの接合端面１０４ｉに形成した嵌合突起と嵌合穴とによって、ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂ間の位置決めを行って、両ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂを固定する構成も採用可能であることは言うまでもない。
また、ここでは、コネクタハウジング１０４としては、大きさの異なる一対のハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂを組み合わせたものを示したが、これに限定されず、一対のハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂを同様の構成とし、接合、一体化して組み立てられたものであってもよい。
【００７２】
また、各ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂの内部には、前記ハウジング１７の側部に突設されているキー１７ａが挿入されるキー溝１０４ｅが形成されている。このキー溝１０４ｅの形成位置は、両ハウジング半体１０４Ａ、１０４Ｂで相対的に逆向きになっている。
【００７３】
図２２に示すように、シャッターユニット１０５は、一枚の金属板から曲げなどの成形によって形成された本体部１５１と、この本体部１５１に枢着部１５２によって回転自在に取り付けられた一対のシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂとを有して構成されている。また、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂが、本体部１５１に対向するように本体部１５１の片側に配置され、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂと本体部１５１との連結位置（枢着部１５２）が、コネクタハウジング１０４のコネクタ穴１０４ａの中心軸線を介して両側となるところに位置しており、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは本体部１５１との連結位置からコネクタ穴１０４ａに突出するようにして設けられている。
さらに、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの先端部１５３ａ同士は重なり合っている。なお、この実施形態では、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの先端部１５３ａ、１５３ａが重なり合っているものを示したが、これに限定されず、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの先端部１５３ａ、１５３ａは重なり合っていなくてもよい。但し、重なり合っている場合には、コネクタ穴１０４ａ内の防塵性の確保の点で有利である。
【００７４】
また、この実施形態では、シャッターユニット１０５を構成する全ての部材、すなわち、本体部１５１、枢着部１５２、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、導電性を有する部材で形成されており、互いに電気導通可能に接続されている。ここに例示する実施の形態では、本体部や、シャッター片として、導電性を有するステンレス板を成形して形成したものを例示する。
【００７５】
前記本体部１０５は、プレート状の固定板部１５４と、この固定板部１５４の対向する両側から、固定板部１５４に対してほぼ直角となるようにして張り出された舌片状の張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂとを有している。一対の張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂの固定板部１５４からの突出向き（張り出し方向）は、固定板部１５４に対して、同じ向きになっている。
この張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂは、シャッターユニット１０５をハウジング半体１０４Ａに組み込んだ時に、それぞれ、ハウジング半体１０４Ａのコネクタ穴１０４ａ１、具体的には、コネクタ穴１０４ａ１を、該コネクタ穴１０４ａ１の中心軸線を介して対向する両側の内側部を拡張した部分である拡張部１０４ｇ（図１９参照）に収納される。また、図２１（ｂ）に示すように、一方の拡張部１０４ｇは、コネクタ穴１０４ａ１をキー溝１０４ｅの側に拡張した部分であり、他方の拡張部１０４ｇは、コネクタ穴１０４ａ１をキー溝１０４ｅに対向する側に拡張した部分である。コネクタ穴１０４ａ１の中心軸線を介して対向する両側となる位置にてハウジング本体部１０４ｂ１に形成されている一対の係合爪１０４ｆは、拡張部１０４ｇの対の間に位置する。
【００７６】
両拡張部１０４ｇは、ハウジング半体１０４Ａの接合端面１０４ｉに開口しており、シャッターユニット１０５は、接合端面１０４ｉの側から、両張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂを拡張部１０４ｇに挿入していくようにして、コネクタ穴１０４ａ１内に挿入して収納できる。
各拡張部１０４ｇは、ハウジング半体１０４Ａをコネクタ穴１０４ａ１の軸方向に貫通して形成されている訳ではなく、ハウジング半体１０４Ａにおける光コネクタ１６Ａの挿入口の側の端部（図１９左側）にて、ハウジング半体１０４Ａのコネクタ穴１０４ａ１内面から突設された壁部１０４ｊ（図９（ｂ）、図１４等参照。突壁）が、拡張部１０４ｇの最奥（接合端面１０４ｉから見て、最も奥側）を塞ぐ壁部として機能している。この壁部１０４ｊは、ハウジング半体１０４Ａに挿入された光コネクタ１６Ａのハウジング１７を支持してぐらつきを防止する機能を果たす。また、ハウジング半体１０４Ａのキー溝１０４ｅは、前記壁部１０４ｊに形成されている。
【００７７】
前記壁部１０４ｊは、コネクタ穴１０４ａ１の中心軸線を介して対向する両側に形成されており、この一対の壁部１０４ｊの間には、ハウジング半体１０４Ａに挿入される光コネクタ１６Ａのハウジング１７の断面形状とほぼ一致する形状の空間（この空間もコネクタ穴１０４ａ、１０４ａ１の一部）が確保されている。光コネクタ１６Ａのハウジング１７のキー１７ａが挿入される前記キー溝１０４ｅは、一対の壁部１０４ｊの内の一方（以下、符号１０４ｊ２を付して説明する場合がある）に形成されており、他方の壁部１０４ｊ（以下、符号１０４Ｊ１を付して説明する場合がある）には、キー溝は形成されていない。壁部１０４Ｊ１側の拡張部１０４ｇに収納された張り出し部１５５Ａ及び壁部１０４Ｊ２側の拡張部１０４ｇに収納された張り出し部１５５Ｂ、これら張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂに設けられている枢着部１５２は、ハウジング半体１０４Ａへの光コネクタ１６Ａの挿入時に光コネクタ１６Ａのハウジング１７に干渉しないようになっている。
【００７８】
図２２に示すように、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂの両側には、枢着部１５２である軸（以下、枢着部１５２を軸とも言う）軸方向両端が突出されており（突出部１５２ａ）、各突出部１５２ａは、拡張部１０４ｇの対向する両側が、ハウジング本体部１０４ｂ１に溝状に切り込まれた部分である軸挿入溝１０４ｈに挿入される。軸挿入溝１０４ｈは、コネクタ穴１０４ａ１の軸方向に沿って延在形成されており、接合端面１０４ｉ側からコネクタ穴１０４ａ１に挿入していくシャッターユニット１０５は、各軸１５２の突出部１５２ａが軸挿入溝１０４ｈの最奥部に突き当たるところで挿入限界となる。このとき、軸１５２の突出部１５２ａは、軸挿入溝１０４ｈによってぐらつかないように安定支持される。また、シャッターユニット１０５の両張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂは、コネクタ穴１０４ａ１の内、両側に拡張部１０４ｇが形成されている部分の内面に接するようになり、コネクタ穴１０４ａ１内に支持される。拡張部１０４ｇは、コネクタ穴１０４ａ１に収納したシャッターユニット１０５を位置決めする位置決め溝としても機能する。
このシャッター付き光コネクタ１００は、コネクタハウジング１０４にシャッターユニット１０５を組み込んで組み立てても、シャッターユニット１０５を組み込んでいない光コネクタアダプタに比べて殆ど大型化せず、シャッターユニット１０５を組み込んでいない光コネクタアダプタとほぼ同じ外形サイズとすることができる。
【００７９】
この実施形態では、一方のハウジング半体１０４Ａのコネクタ穴１０４ａ１内に収納されたシャッターユニット１０５の固定板部１５４に当接するようにして、コネクタ穴１０４ａ１内にスペーサ１０６が収納される。
スペーサ１０６には、固定板部１５４とは逆の側から、ハウジング半体１０４Ｂの端部１０４ｄが当接されるようになっており、これにより、シャッターユニット１０５とスペーサ１０６とが、ハウジング半体１０４Ｂによってコネクタ穴１０４ａ１から抜け出ないように押さえ込まれるとともに、コネクタ穴１０４ａ内でぐらつかないように安定収納される。なお、ハウジング半体１０４Ｂの端部１０４ｄは、スペーサ１０６に対して、該スペーサ１０６の固定板部１５４とは逆の側の端面１０６ｆの外周部に当接されるようになっており、光コネクタ１６同士の接続の障害にはならない。
【００８０】
前記本体部１５１の固定板部１５４は、シャッターユニット１０５をハウジング半体１０４Ａ内に組み込んだ時には、コネクタ穴１０４ａを横切るように配置される。また、スペーサ１０６も、コネクタ穴１０４ａを横切るように配置される。ただし、コネクタ穴１０４ａは、この本体部１５１の固定板部１５４の中央部に形成されている窓１５６、及び、スペーサ１０６に貫通して形成されているこの窓１０６ｂを介して、本体部１５１（詳細には固定板部１５４）の両側に連通され、本体部１５１の固定板部１５４やスペーサ１０６は、コネクタ穴１０４ａに対向する両側から挿入して接続される光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ同士の接続の邪魔にならない。このシャッター付き光コネクタ１００では、コネクタ穴１０４ａに対向する両側から挿入された光コネクタ１６Ａ、１６Ｂの先端同士（具体的にはフェルール１９同士）が、丁度、前記スペーサ１０６の壁１０６ｄ付近で突き合わせ接続されるようになっている。
なお、前記本体部１５１の窓１５６には、各光コネクタ１６Ａの本体部１７が通過可能な大きさが確保されている。また、電磁波シールド性の確保の点では、前記窓１５６を出来る限り小さくすることがより好ましい。
【００８１】
スペーサ１０６は、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）などの合成樹脂で一体成形された部材であり、ここでは、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂による一体成形品を採用している。このスペーサ１０６は、コネクタ穴１０４ａ１を横切るようにコネクタ穴１０４ａ１内に挿嵌される本体部１０６ａと、この本体部１０６ａの中央部に貫通して形成された窓１０６ｂとを有する。また、このスペーサ１０６の本体部１０６ａの前記端面１０６ｆとは逆側の面の中央部には、光コネクタ１６Ａのハウジング１７の先端部が挿入される凹所１０６ｃが形成されている。前記窓１０６ｂは、本体部１０６ａにおいて、凹所１０６ｃの形成位置に対応して薄肉に形成された部分である壁部１０６ｄの中央部に開口されている。凹所１０６ｃは、窓１０６ｂに連通されており、窓１０６ｂに対して、前記端面１０６ｆとは逆の側に位置している。コネクタハウジング１０４に挿入された光コネクタ１６Ａは、ハウジング１７の先端部が凹所１０６ｃに挿入されることで、ハウジング１７先端部がスペーサ１０６によってぐらつかないように支持され、しかも、ハウジング１７先端部から突出するフェルール１９が、窓１０６ｂに挿入可能な位置に位置決めされる。
【００８２】
前述した通り、シャッターユニット１０５の前記枢着部１５２は、ここでは、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂの固定板部１５４からの突出先端に取り付けられた軸であり、シャッターユニット１０５をハウジング半体１０４のコネクタ穴１０４ａ１内に組み込んだ時には、丁度、コネクタハウジング１０４のコネクタ穴１０４ａの軸方向にほぼ直交する向きに配置される。したがって、この軸（枢着部１５２）によって本体部１５１に対して回転自在に枢着されるシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、枢着部１５２である軸（以下、枢着部１５２を軸１５２ともいう）と同じ向き、すなわち、コネクタハウジング１０４のコネクタ穴１０４ａに対してほぼ直交する回転軸線をもって回転自在に支持される。この軸１５２は、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂ先端を筒状に湾曲成形した部分（軸保持部１５５ａ）の内側に収納保持されている。
なお、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂは、固定板部１５４からの突出位置が異なるのみであり、以下、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂに共通の構成をいう場合に、符号１５５を付して説明する場合がある。
【００８３】
図２２、図２３に示すように、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、シャッターユニット１０５の本体部１５１から前記コネクタ穴１０４ａに突出する舌片状の小板片である。このシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、いずれも、第１実施形態に例示したシャッター片５３に若干の変更を加えた構成であり、軸保持部１５３ｂと、ストッパ当接部１５３ｃの位置、形状が異なる。また、遮光板部１５９は、シャッター片１５３Ａと、シャッター片１５３Ｂとで寸法が異なる。シャッター片１５３Ａの遮光板部には符号１５９Ａを、シャッター片１５３Ｂの遮光板部には符号１５９Ｂを付す。
以下、これらシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂについて共通の構成をいう場合には、符号１５３を付して説明する場合がある。また、屈折部１５７、コネクタ当接部１５８については、第１実施形態に例示したシャッター片５３と同様の構成であり、シャッター片１５３Ａの屈折部には符号１５７Ａを、シャッター片１５３Ｂの屈折部には符号１５７Ｂを、シャッター片１５３Ａのコネクタ当接部には符号１５８Ａを、シャッター片１５３Ｂのコネクタ当接部には符号１５８Ｂを付して説明する場合がある。
【００８４】
シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、遮光位置（後述）にあるときは、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの先端部１５３ａ同士は重なり合う。シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、コネクタ穴１０４ａに挿入された光コネクタ１６のハウジング１７の先端部１７ｂによって押圧されると、押し倒されて、待避位置（後述）に至るが、このとき、先端部１５３ａ同士の重なりが解除される。コネクタ穴１０４ａから光コネクタ１６が引き抜かれ、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂが遮光位置に復帰するときは、再び、先端部１５３ａ同士が重なり合う。
【００８５】
図１９に示すように、シャッター片１５３は、軸１５２を中心とする回転によって、軸１５２から固定板部１５４側に向けて斜めに若干傾斜する姿勢（図１９実線に示すシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの位置。この位置を、以下「遮光位置」ともいう）と、張り出し部１５５Ａ、１５５Ｂとほぼ重ね合わされる姿勢（図１９中想像線で示すシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの位置。以下、この位置を「待避位置」ともいう）とを切り替えることができる。
【００８６】
ただし、図２３に示すように、シャッター片１５３は、遮光位置（図２３実線で示す位置）では、前記ストッパ当接部１５３ｃが張り出し部１５５の突出先端部の表面に突き当たることで、固定板部１５４に対する逆側（つまり、シャッター片１５３Ａについては図１９反時計回り）へのそれ以上の回転が規制される。このことは、シャッター片１５３Ｂについても同様である（シャッター片１５３Ｂについては、図１９実線で示す遮光位置から時計回りの回転が規制される）。張り出し部１５５の固定板部１５４からの突出先端部は、遮光位置から固定板部１５４に対する逆側へのシャッター片１５３の回転を規制するストッパ１５５ｂとして機能する。
【００８７】
なお、両シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂが遮光位置にあるときは、コネクタ穴１０４ａがその断面方向ほぼ全体にわたって塞がれるため、この状態では、例えば、図１９に示すように、コネクタ穴１０４ａの片側の開口部から先行して挿入接続された光コネクタ１６Ｂ先端（詳細には光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂ。この光コネクタ１６Ｂを被接続側光コネクタとする）に露出する光ファイバ１９ａからの出射光が、コネクタ穴１０４ａの反対側の開口部から飛び出ることを防止できる。また、この遮光位置では、各シャッター片１５３の先端部１５３ａ同士が重なるため、電磁波シールド性の点でも、優れた性能が得られる。
【００８８】
また、両シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂが遮光位置にあるときは、コネクタ穴１０４ａにおける前記シャッター片１５３とスペーサ１０６との間に位置する区間への埃などの侵入を防止する防塵性を発揮するため、被接続側光コネクタ１６Ｂ先端（具体的にはフェルール１９の接合端面１９ｂ）が埃などの付着によって汚染されるなどの不都合を防止できる。
【００８９】
このシャッターユニット１０５には、シャッター片１５３の付勢部材として、第１実施形態に例示したトーションバネ等のバネ（図示略）が設けられる。また、付勢部材としては、シャッターユニット１０５の本体部１５１の一部をバネ状に成形したものや、シャッター片１５３の一部を板バネ状に加工したものなど、各種構成が採用可能である。付勢部材は、シャッター片１５３を固定板部１５４から遠ざける方向に付勢する機能を果たす。遮光位置にあるシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、バネの付勢力によってストッパ当接部１５３ｃに押し付けられるようになり、ぐらつかないように保持される。
【００９０】
上述したシャッター付き光コネクタ１００では、コネクタハウジング１０４のコネクタ穴１０４ａ内にて光コネクタ１６Ａ、１６Ｂ同士を接続する場合、シャッターユニット１０５が収納されていないハウジング半体１０４Ｂの開口部（図１９の右側）からコネクタハウジング１０４に光コネクタ１６Ｂを挿入した後、シャッターユニット１０５が収納されているハウジング半体１０４Ａの開口部（図１９の左側）からコネクタハウジング１０４に光コネクタ１６Ａを挿入接続する。この手順によれば、先行してコネクタハウジング１０４に挿入されている光コネクタ１６Ｂ先端からの出射光（具体的には光コネクタ１６先端の接合端面１９ｂに露出する光ファイバ１９ａからの出射光）がシャッターユニット１０５の両シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂによって遮光されて、コネクタ穴１０４ａから飛び出すことが防止されるため、後からコネクタハウジング１０４に挿入して被接続側光コネクタ（光コネクタ１６Ｂ）に対して接続する光コネクタ１６Ａのコネクタ穴１０４ａへの挿入、接続作業の際に、被接続側光コネクタからの出射光が邪魔になるといった不都合が無く、接続作業を効率良く行える。
【００９１】
また、このシャッター付き光コネクタ１００では、ハウジング半体１０４Ａのコネクタ穴１０４ａ１へ光コネクタ１６Ａを挿入していけば、この光コネクタ１６Ａのフェルール１９先端の接合端面１９ｂがシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂに接触する前に、ハウジング１７の先端部１７ｂによって両シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂのコネクタ当接部１５８を押圧することで、両シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂを前記コネクタ穴１０４ａ１内への突出量を減少するように押し倒して、光コネクタ１６を押し込むことができる。光コネクタ１６Ａのハウジング１７の先端部１７ｂは、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂのコネクタ当接部１５８Ａ、１５８Ｂを押し倒して、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂとスペーサ１０６との間の領域に進入させて、光コネクタ１６Ｂに対する接続作業を行うことができる。この実施形態でも、コネクタハウジング１０４内において、各シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂは、前記遮光板部１５９が、前記コネクタ当接部１５７に比べて、前記光コネクタ１６による該シャッター片１５３の押し倒し方向前方にシフトした所に位置する向きで配置されており、この接続作業において、フェルール１９先端の接合端面１９ｂがシャッター片１５３に接触することがなく、フェルール１９並びに光コネクタ１６Ａの光特性を安定に維持できる。
また、前記コネクタ穴１０４ａから前記光コネクタを抜き去ると、シャッター片１５３が、付勢部材の付勢力によって前記出射光を遮光可能な位置（前述の遮光位置）に復帰する。
【００９２】
また、この実施形態でも、コネクタ当接部１５８（詳細には、コネクタ当接部１５８における光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ｂの当接位置）に対する遮光板部１５９（詳細には、遮光板部１５９における光コネクタ１６Ａのフェルール１９の接合端面１９ｂとの対面位置）の、光コネクタ１６によるシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの押し倒し方向前方へのシフト量が、光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ａからのフェルール１９の突出寸法Ｓ２よりも大きく確保されているため、光コネクタ１６Ａのハウジング先端部１７ａがシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂを押圧することによるシャッター片１５３Ａ、１５３Ｂの押し倒しは、前記シフト量が前記突出寸法Ｓ２よりも小さい場合に比べて、コネクタハウジング１０４に対して光コネクタ１６Ａを深く挿入したところで開始されるように構成できるため、これにより、コネクタ穴１０４ａの防塵性を向上できる利点がある。しかも、ハウジング半体１０４Ａへの光コネクタ１６Ａの挿入によって、シャッター片１５３Ａ、１５３Ｂが被接続側光コネクタ１６Ｂ先端からの出射光を遮光できないところまで回転変位したときには、光コネクタ１６Ａ先端が被接続側光コネクタ１６Ｂに近いところに達するため、光コネクタ１６Ａ自体によって、被接続側光コネクタ１６Ｂ先端からの出射光を確実に遮光することができる点も第１実施形態と同様であり、コネクタハウジング１０４に対する光コネクタ１６Ａの挿入、接続の作業途中でも、コネクタ穴１０４ａから出射光が飛び出ることを確実に防止できる。
【００９３】
（コネクタ取付穴の電磁波シールドについて）
この実施形態のシャッター付き光コネクタ１００では、コネクタハウジング１０４、スペーサ１０６として導電性を有するものを採用したことにより、例えば、図２〜図４に例示した筐体１１の取付壁１２に取り付けた場合に、コネクタ取付穴１３の電磁波シールド性能を良好に確保できる。電磁波シールド機能を有するコネクタハウジング１０４、スペーサ１０６としては、電磁波吸収作用を有する微細粉を成形樹脂中に混入分散した合成樹脂材料による成形に限定されず、例えば、合成樹脂などからなる基材に導電性の塗料（例えば、電磁波吸収作用を持つ磁性金属粉を混入したペーストなど）を塗布して形成した導電性塗膜を有するもの、導電性繊維（金属繊維など）からなる導電性布帛を固定したものなども採用可能である。また、電磁波吸収作用を有する微細粉としては、カーボンフィラーに限定されず、各種材料が採用可能である。
【００９４】
この実施形態のシャッター付き光コネクタ１００では、特に、スペーサ１０６が、コネクタ取付穴１３の電磁波シールド性の確保に有効に寄与する。スペーサ１０６は、コネクタ穴１０４ａをその断面方向にほぼ全体にわたって塞ぐようになっており、シャッター付き光コネクタ１００を取付壁１２のコネクタ取付穴１３に挿入して取付壁１２に取り付けたときに、コネクタ取付穴１３のほぼ全体を塞ぐように配置される。そして、スペーサ１０６と接触して電気導通可能になっているコネクタハウジング１０４や、コネクタハウジング１０４に設けた接続回路などによって、スペーサ１０６のグランドを確保しておくことにより、スペーサ１０６を電磁波シールド用の部材として有効に機能させることができ、これにより、コネクタ取付穴１３の電磁波シールド性を確保できる。
また、このシャッター付き光コネクタ１００では、コネクタハウジング１０４も電磁波シールド機能を有する部材として機能させることができるため、結果的に、フェルール１９の外形よりも僅かに大きい程度の窓１０６ｂの部分を除いて、コネクタ取付穴１３の殆どの部分を電磁波シールド機能を有する部材によって塞ぐことができ、優れた電磁波シールド性が得られる。つまり、このシャッター付き光コネクタ１００が取付壁に取り付けられると、取付壁のコネクタ取付穴がシャッター付き光コネクタ１００によってほぼ隙間無く塞がれた状態となる。さらに、このシャッター付き光コネクタ１００では、シャッターユニット１０５も導電性部材を採用したことにより、より高い電磁波シールド機能が得られる。
【００９５】
図１９に示すように、コネクタ半体１０４Ｂの外側には、第１実施形態にて説明したシールドカバーと同様の構造のシールドカバー２０Ａを装着、固定するための浅溝１０４ｐが形成されている。従い、この浅溝１０４ｐに嵌め込むようにしてコネクタ半体１０４Ｂにシールドカバー２０Ａを装着することで、シャッター付き光コネクタ１００の取付壁に対する取り付けを、コネクタ取付穴１３の押し込みによって簡単に行えるようになり、また、コネクタハウジング１０４やスペーサ１０６のグランドの確保も容易に実現できる。
コネクタハウジング１０４を介してスペーサ１０６のグランドを確保する構成であれば、特別な接続回路等をシャッター付き光コネクタ１００に設ける必要が無くなるため、シャッター付き光コネクタの低コスト化に寄与する。また、シャッターユニット１０５に、コネクタハウジング１０４の外側に突出する通電用コンタクトを突設するなどによって、シャッターユニット１０５をグランド用の接続回路として機能させることも可能である。
【００９６】
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、シャッターユニットの具体的形状は、前述の実施形態に例示したものに限定されず、適宜設計変更可能である。
また、前記実施形態では、ＭＰＯ形光コネクタの光コネクタプラグ同士の接続に用いられる光コネクタアダプタへの適用例を例示したが、本発明はこれに限定されず、ＭＰＯ形光コネクタ以外の光コネクタプラグ同士の接続に用いられる光コネクタアダプタに適用可能である。また、光コネクタアダプタに限定されず、例えば光コネクタレセプタクルなど、光コネクタプラグが挿入、接続されるコネクタ穴を有する各種光コネクタに適用可能である。
シャッターユニットやスペーサのグランドを確保するための構成としては、シャッターユニットを、グランドとして機能する取付壁に電気導通可能に接続する構成に限定されず、例えば、別途配線されたグランド用の電線との接続など、各種採用可能である。
シャッター付き光コネクタの取り付け対象の取付壁としては、機器の筐体の一部に限定されず、例えば、光配線盤などの架体において光コネクタアダプタなどの光コネクタを実装するためのパネルなど、各種構成が採用可能である。
シャッター片を本体部に枢着する枢着部としては、前記軸以外、各種構成が採用可能である。また、シャッターユニットの本体部とシャッター片との連結部としては、軸等に限定されず、光コネクタからの押圧力により弾性変形可能な部材など、各種構成が採用可能である。
【００９７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシャッター付き光コネクタによれば、シャッターユニットによって、被接続側光コネクタからの出射光を遮光できるため、被接続側光コネクタに対する別の光コネクタの接続作業を効率良く行える。また、光コネクタの接続作業において、光コネクタのフェルールの先端部が、シャッターユニットのシャッター片に接触しないから、フェルールの先端部が損傷などの不都合を確実に防止でき、光コネクタの光特性を安定に維持できる。また、光コネクタの着脱を繰り返し行っても、光コネクタの光特性に悪影響を与えないから、光コネクタの光特性を長期にわたって安定に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態のシャッター付き光コネクタの構造を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は左側面図、（ｃ）は正面図、（ｄ）は右側面図である。
【図２】筐体の取付壁に対する図１のシャッター付き光コネクタの取付状態を示す図であって、取付壁のコネクタ取付穴付近を示す断面図である。
【図３】図２の取付状態を筐体外側から見た斜視図である。
【図４】取付壁に形成されたコネクタ取付穴を示す斜視図である。
【図５】図２の取付状態を筐体内側から見た斜視図である。
【図６】図１のシャッター付き光コネクタのシャッターユニットを示す斜視図である。
【図７】図１のシャッター付き光コネクタを示す全体斜視図である。
【図８】図１のシャッター付き光コネクタの構造を示す分解図である。
【図９】（ａ）、（ｂ）は、図１のシャッター付き光コネクタのコネクタハウジングを示す断面図である。
【図１０】図１のシャッター付き光コネクタのシャッターユニットの本体部を示す図であって（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は一方の張り出し部の側から見た側面図である。
【図１１】図１０のシャッターユニットの本体部を示す斜視図である。
【図１２】図１０のシャッターユニットのシャッター片のストッパ当接部と、張り出し部先端のストッパとの関係を示す拡大図である。
【図１３】図１０のシャッターユニットに適用されるシャッター片の各種構成を示す斜視図である。
【図１４】光コネクタアダプタに挿入、接続される光コネクタプラグ先端部とシャッターユニットの窓との関係を示す断面図である。
【図１５】光コネクタアダプタに挿入、接続される光コネクタプラグ先端部とシャッターユニットの窓との関係を示す断面斜視図である。
【図１６】光コネクタアダプタに挿入、接続される光コネクタプラグ先端部とシャッターユニットとの関係を示す部分断面図である。
【図１７】全体が１枚の金属板からなる１部品のシャッターユニットを示す斜視図である。
【図１８】図１７のシャッターユニットをコネクタハウジング内に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図１９】本発明の第２実施形態のシャッター付き光コネクタの構造を示し、光コネクタアダプタに挿入、接続される光コネクタプラグ先端部とシャッターユニットとの関係を示す断面図である。
【図２０】本発明の第２実施形態のシャッター付き光コネクタの構造を示し、光コネクタアダプタに挿入、接続される光コネクタプラグ先端部とシャッターユニットとの関係を示す断面斜視図である。
【図２１】図１９のシャッター付き光コネクタの一方のハウジング半体を示す斜視図である。
【図２２】図１９のシャッター付き光コネクタのシャッターユニットを示す斜視図である。
【図２３】図２２のシャッターユニットのシャッター片のストッパ当接部と、張り出し部先端のストッパとの関係を示す拡大図である。
【図２４】本発明に係るシャッター付き光コネクタを適用した光コネクタレセプタクルを示す断面図であり、（ａ）はコネクタハウジングに別体の被接続側光コネクタを組み込んだ構成、（ｂ）はコネクタハウジングと一体に被接続側光コネクタを形成した構成を示す。
【図２５】光コネクタアダプタを介した光コネクタプラグの接続を示す断面図である。
【図２６】機器の筐体の取付壁（パネル）に対する光コネクタアダプタの取付状態を示す斜視図である。
【図２７】図２６の取付壁に開口されたコネクタ取付穴を示す斜視図である。
【図２８】図２６の光コネクタアダプタの取付壁に対する取付状態を示す図であって、コネクタ取付穴付近を示す断面図である。
【符号の説明】
１０・・・シャッター付き光コネクタ、１２・・・取付壁、１３・・・コネクタ取付穴、 １４，４５ｈ，１０４・・・コネクタハウジング（光コネクタアダプタ）、１４ａ，４６，１０４ａ・・・コネクタ穴、１４Ａ，１４Ｂ・・・ハウジング半体、１５，１０５・・・シャッターユニット、１６，４７，１６Ａ・・・光コネクタ、１６Ｂ，４８・・・被接続側光コネクタ、１９ｂ・・・接合端面、４０，５３，５３Ａ，５３Ｂ，１５３，１５３Ａ，１５３Ｂ・・・シャッター片、４１，５９，１５９・・・遮蔽板部、４２，５８，１５８・・・コネクタ当接部、５１，１５１・・・本体部（遮蔽板）、５２，１５２・・・枢着部（軸）、５４，１５４・・・固定板部（遮蔽板）、５６，１５６・・・窓、５７，１５７，１５７Ａ，１５７Ｂ・・・屈折部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical connector, and more particularly, to an optical connector with a shutter in a connector housing into which the optical connector is inserted and connected, which is provided with a shutter for shielding light emitted from the optical connector to be connected.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 25, for example, an optical connector 3 (optical connector plug) is inserted into the connector hole 2 of the optical connector adapter 1, and the optical connector 4 (optical connector) inserted and connected to the optical connector adapter 1 from the opposite side. When the connector is connected to a plug (hereinafter sometimes referred to as an “adapter-side optical connector”), light H emitted from the tip of the adapter-side optical connector 4 enters the eyes of an operator operating the insertion-side optical connector 3. There is a requirement that we want to be protected. Similar requirements are common to the insertion and connection of optical connectors into various connector housings such as optical connector receptacles.
In view of the above-mentioned requirements, for example, some proposals have been made to mount a lid for opening and closing the connector hole 2 near the opening of the connector hole 2 of the optical connector adapter 1 to shield light from the adapter-side optical connector 4 from light. (For example, see Patent Documents 1 and 2).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-6-201953
[Patent Document 2]
JP-A-2002-243978
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, light blocking by the above-described lid has the following problems.
(1) In many cases, it is necessary to manually open the optical connector when inserting the optical connector, and this operation is troublesome.
(2) The configuration for attaching to the optical connector adapter so as to be openable and closable is complicated, and many components are composed of a large number of components, which increases the cost. In this case, it is difficult to reduce the size of the optical connector adapter, and it is necessary to significantly change the design and enlarge the size of the optical connector adapter.
(3) Since miniaturization is difficult as described in (2) above, it is not possible to cope with an increase in the number of optical connector adapters, an increase in the density of connector mounting holes, and a reduction in size.
[0005]
In recent years, there has been an increasing demand for electromagnetic wave shielding performance for electric and electronic devices, such as protecting electronic components and the like inside a housing from being affected by external electromagnetic waves and preventing radiation of electromagnetic waves from the devices. In order to prevent electromagnetic waves from affecting other external electric and electronic devices, housings having electromagnetic wave shielding performance, such as conductive metal housings, have been widely used.
[0006]
By the way, as illustrated in FIGS. 26 to 28, in order to mount the optical connector adapter 1 on the mounting wall 6 of the housing 5, a connector mounting hole 7 large enough to insert the optical connector adapter 1 is formed in the mounting wall 6. Need to be formed. For this reason, plastic optical connector adapters 1 are widely used. When such a plastic optical connector adapter 1 is inserted into the connector mounting hole 7 and mounted on the mounting wall 6, the electromagnetic wave shielding performance of the connector mounting hole 7 even if the housing 5 has the electromagnetic wave shielding performance. Can not be secured. In view of this, attachment of a conductive cover to the outside of the optical connector adapter 1 has been studied.
[0007]
However, for example, it is practically impossible to provide the conductive cover up to the vicinity of the opening of the connector hole 2 of the optical connector adapter 1 in terms of securing the workability of connecting the optical connector 3 to the optical connector adapter 1. Therefore, the electromagnetic wave shielding property of the connector mounting hole 7 cannot be secured. For this reason, there has been a demand for the development of a technology capable of effectively realizing electromagnetic wave shielding (shielding) of a connector mounting hole formed in a mounting wall of a device housing or the like. In addition, the problem of the electromagnetic wave shield is not limited to the optical connector adapter. For example, various optical connectors, such as an optical connector receptacle, into which an optical connector plug is inserted and connected, are provided with connector mounting holes in the mounting wall for mounting. It occurs commonly when it is formed.
[0008]
In view of the above problems, the present invention makes it easy to reduce the size and cost of a light-blocking shutter, secure the mounting position accuracy and mounting stability, and reduce the size and density of a connector housing (connector mounting). Shutter that can easily realize the electromagnetic shielding performance of the connector mounting hole by positioning and mounting it in the connector mounting hole formed in the mounting wall of the equipment housing etc. The purpose is to provide an optical connector with a connector.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, according to the present invention, the optical connector is connected to a connector housing in which the optical connector and the optical connector to be connected are connected in a connector hole in which the optical connector is inserted and connected. A shutter unit for blocking light emitted from the side optical connector is incorporated. The shutter unit includes a main body attached to the connector housing, and the shutter unit projects from the main body to the connector hole. A tongue-shaped shutter piece arranged to shield light emitted from the optical fiber exposed at the tip of the connection-side optical connector, wherein the shutter piece is connected to the connected-side light incorporated in the connector housing. A light-shielding plate disposed at a position facing the joining end face of the connector tip; and a joining end face of the optical connector inserted into the connector hole. A connector abutting portion pressed by a portion of the optical connector, the connector abutting portion is pushed down by the optical connector to be pushed down so as to reduce the amount of protrusion into the connector hole, and the optical connector The connection to the connected-side optical connector is enabled, and when the optical connector is in contact with the connector contact portion, the light-shielding plate portion is not connected to the joint end surface of the optical connector. An optical connector with a shutter characterized in that a contact state is maintained, as a means for solving the problem.
[0010]
The connector housing of the optical connector with a shutter according to the present invention is, for example, an optical connector adapter having a configuration in which optical connector plugs inserted and connected from opposite sides are internally connected to each other, such as an optical connector adapter, or a connector hole. An optical connector having a connector hole into which an optical connector plug is inserted and connected, such as an optical connector receptacle incorporating an optical connector (such as an optical connector ferrule) optically connected to the optical connector plug by inserting the optical connector plug.
The shutter piece has a light-shielding property capable of blocking light emitted from the connected-side optical connector, and is inclined with respect to the axial direction of the connector hole (by extending from the main body including an inclination angle of 90 degrees). In the connector hole, the light emitted from the connected-side optical connector in the connector housing is arranged so as to be able to shield the light, provided that the shutter piece is at least positioned to shield the light emitted from the connected-side optical connector. , "Light-shielding position"), it is not always necessary to ensure that the entire connector hole is closed. When the size is such that it exists over the entire cross-section, it is advantageous in terms of ensuring the dust resistance of the connector hole.
[0011]
In the optical connector adapter (connector housing), the connected optical connector refers to an optical connector plug that has been inserted into the connector hole before the optical connector is inserted into the connector hole. Is connected to the optical connector in the connector hole. In the optical connector receptacle (connector housing), for example, as shown in FIGS. 24 (a) and 24 (b), the optical connector receptacles 45a and 45b are incorporated into the housing 45h and the back side of the connector hole 46 (FIG. 24 (a)). , (B) right side), and the portion to which the optical connector 47 inserted into the connector hole 46 is connected is the connected-side optical connector. In the optical connector receptacle 45a of FIG. 24A, the optical connector 48 is separate from the housing 45h. However, the present invention is not limited to this. For example, like the optical connector receptacle 45b shown in FIG. The part 49 may be a part of which is shaped like a connector (this part 48 is the optical connector to be connected). 24 (a) and 24 (b), the illustration of the main body of the shutter unit is omitted.
[0012]
The shutter piece (reference numeral 40 in FIGS. 24A and 24B) of the shutter unit according to the present invention is a light-shielding plate portion (FIG. 24 (FIG. 24) for shielding light emitted from the optical fiber exposed at the end of the optical connector to be connected. a) and (b), and a connector abutting portion (42 in FIGS. 24 (a) and (b)) pressed by an optical connector inserted into the connector hole of the connector housing. In addition, the light shielding plate is disposed so as to face the optical fiber exposed at the distal end of the optical connector to be connected. As the optical connector is inserted into the connector hole of the connector housing, the shutter piece is pushed down so as to reduce the amount of protrusion into the connector hole by the pressing force of the optical connector pressing the connector abutting portion, and the shutter piece is covered. It does not hinder the work of connecting the optical connector to the connection side optical connector. However, the shutter piece is configured such that the connector contact portion is pressed by a portion other than the joint end surface of the optical connector (reference numeral 47a in FIGS. 24A and 24B). When the optical connector is in contact with the optical connector, the non-contact state of the light shielding plate portion with the joint end surface of the optical connector is maintained. When the connector contact portion is in contact with the optical connector, the non-contact state of the light shielding plate portion with respect to the joint end surface of the optical connector is maintained, for example, when the connector contact portion is compared with the light shielding plate portion. This is realized by a configuration that is a protrusion formed on the side of the connector housing at the insertion port side of the optical connector (the left side in FIGS. 24A and 24B).
[0013]
That is, before the joint end face of the optical connector inserted into the connector hole comes into contact with the light-shielding plate portion of the shutter piece, the connector abutment portion is pressed by the housing of the optical connector, so that the tip end of the optical connector against the joint end surface of the optical connector tip. While the non-contact state of the light shielding plate portion is maintained, the light shielding plate portion is pushed down so as to reduce the amount of protrusion into the connector hole. Therefore, when the optical connector pushes the shutter piece down so as to push it down, the joint end face of the optical connector does not come into contact with the shutter piece, and the joint end face can be protected from being damaged due to contact with the shutter piece. The optical characteristics of the connector can be stably maintained.
[0014]
Note that, in the present invention, a configuration is adopted in which the shutter piece is returned to the light shielding position when the optical connector is pulled out from the connector hole. This configuration includes, for example, the elasticity of the shutter piece itself or the shutter unit. A configuration in which the light emitted from the connected-side optical connector is returned to a position where the light can be shielded by the urging force of the urging member such as a spring provided in the connector can be adopted.
[0015]
In the present invention, two shutter pieces are provided in the connector housing, and a connection position between each shutter piece and the main body is located on both sides via a central axis of a connector hole of the connector housing. It is also possible to adopt a configuration in which the shutter pieces are provided so as to protrude from the connection position with the main body into the connector hole, and are overlapped so as to close the connector hole. In this case, the size of one shutter piece can be reduced.
In the present invention, the shutter piece is formed in a shape that avoids interference with a projection or the like in the connector hole in order to enable movement (pushing down) in the connector hole by pressing the optical connector. If it is a small shutter piece, the movable range in the connector hole can be reduced, and interference such as projections in the connector hole can be reduced, so it is formed to a size that more securely covers the entire cross section of the connector hole, This is advantageous in improving dustproofness in the connector hole.
In the case of this configuration, the two shutter pieces are not limited to the configuration provided in the main body of the same shutter unit, and the two shutter pieces are supported by the main body of separate shutter units and the connector A configuration provided in the housing can also be adopted.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
1A to 1D are views showing the appearance of an optical connector 10 with a shutter according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is an optical connector 10 with a shutter on a mounting wall 12 (panel) of a housing 11 of the device. FIG. 3 is a cross-sectional view showing the vicinity of the connector mounting hole 13 opened in the mounting wall 12, and FIG. 3 is a view showing the mounting state of the optical connector with shutter 10 of FIG. FIG. 4 is a perspective view showing a connector mounting hole 13 formed in the mounting wall 12, and FIG. 5 is a view showing the mounting state of the optical connector with shutter 10 of FIG. FIG. 6 is a perspective view showing a structure of a shutter unit 15 of the optical connector with shutter 10, and FIG. 7 is an optical connector with shutter 10 according to the present invention (a shutter is provided in the connector housing 14). Overall perspective view showing an incorporating those) knit 15, FIG. 8 is an exploded view showing the structure of the optical connector with shutter 10.
[0018]
As shown in FIG. 8, the optical connector with shutter 10 has a configuration in which a shutter unit 15 is incorporated in a connector housing 14 that forms an optical connector adapter.
[0019]
1 (a) to 1 (d), the connector housing 14 is an optical connector adapter of an MPO type optical connector (MPO: Multifiber Push-On, for example, stipulated by JIS C5982, issued by IEC 1754-7). is there. The connector housing 14 is entirely made of a conductive resin containing fine powder having an electromagnetic wave absorbing effect such as a carbon filler, and is formed in a sleeve-like schematic structure having a connector hole 14a penetrating therethrough. The connector housing 14 is assembled by joining and integrating a pair of housing halves 14A and 14B.
[0020]
As shown in FIG. 9, each of the housing halves 14A and 14B is an integrally molded product formed of, for example, a synthetic resin such as plastic, and has a sleeve-shaped housing main body 14b and one axial end of the housing main body 14b. And protruding pieces 14c protruding on both sides facing each other. The connector housing 14 is constructed such that a pair of housing halves 14A and 14B are joined in series in the axial direction and integrated. FIG. 9 shows a state in which the housing halves 14A and 14B are directly joined together without incorporating the shutter unit 15.
[0021]
The pair of housing halves 14A and 14B has an end on the side where the protruding piece 14c is formed (one end in the axial direction of the housing body 14b. Hereinafter, it may be referred to as an axial end on the joining end surface side). The projections 14C formed by overlapping the projections 14c of the respective housing halves 14A and 14B are joined to each other to form a central portion in the axial direction (the connector hole 14a shaft). The connector housings 14 protruding from both sides facing each other in the direction are assembled.
[0022]
As shown in FIG. 6, a pair of housing halves 14A and 14B are provided with a fitting projection 14d formed on an end face (joining end face 14i) on the side where the protruding piece 14c is formed, and a fitting hole 14e. The connector holes are positioned and integrated so that the connector holes communicate with each other. Here, the pair of housing halves 14A and 14B have the same configuration, and a fitting protrusion 14d protruding from one housing half 14A is fitted to a fitting hole formed on the other housing half 14B. (Not shown), and a fitting projection (not shown) projecting from the other housing half 14B is fitted into a fitting hole 14e of one housing half 14A. However, the present invention is not limited to this, and various configurations can be adopted as a configuration in which the housing halves 14A and 14B are positioned, integrated, and fixed. Further, the housing halves 14A and 14B are appropriately fixed to each other using mechanical means such as screws and clamps, an adhesive, or the like.
[0023]
In FIGS. 1C, 1D, 9A, 9B, etc., reference numeral 14f denotes an engaging claw (elastic claw) in the connector housing 14, which is inserted and connected to the connector housing 14. The optical connectors 16A and 16B (see FIGS. 3 and 5; here, the optical connector plugs of the MPO type optical connector (for example, those defined by JIS C5982 and IEC 1754-7). Hereinafter, the optical connectors 16A and 16B are common). In some cases, the structure of (1) will be described with reference numeral 16). An engaging portion (an engaging recess, etc., not shown) formed on the side of the sleeve-shaped housing 17 is disengaged. Engage as possible.
[0024]
The engaging claw 14f is formed integrally with the housing body 14b of the housing halves 14A and 14B, and is provided with a connector hole inside the sleeve-like housing body 14b (the connector hole on the housing half 14A side is denoted by reference numeral 14a1; The connector hole on the half body 14B side is denoted by reference numeral 14a2) and protrudes from the inner surface 14k into the connector hole. The engagement claws 14f of the housing halves 14A, 14B extend from the axial end on the joint end face 14i side of the housing halves 14A, 14B to the inlet side opposite to the joint end face 14i in the connector hole 14a axial direction (FIG. 9 (a) and 9 (b), the shape extends along the inner surface of the housing main body 14b toward the left and right ends of the connector housing 14. Further, a slight clearance 14m is secured between a portion of the engaging claw 14f extending along the inner surface of the housing body 14b and the inner surface of the housing body 14b.
[0025]
When the optical connector 16 is inserted into the connector housing 14 (more specifically, the housing half), the optical connector 16 which is an optical connector plug of the MPO type optical connector and the housing halves 14A and 14B are connected to each other. The engaging projections 14n at the tips of the engaging claws 14f of the housing half that protrude from the housing main body 14b engage with the engaging portions 17c (see FIG. 15 and the like) of the side portions of the housing 17 and release of this engagement. Is locked to prevent the optical connector 16 from being pulled out of the housing half. When the slide piece (coupling 18) attached to the optical connector 16 is pulled, the lock is released while the connector housing 14 ( This constitutes a slide lock structure that allows the optical connector 16 to be pulled out of the housing half).
[0026]
The engaging claws 14f are appropriately changed depending on the type of the optical connector 16, the size of the housing 17, the shape of the engaging portion, and the like.
2, 3 and 5, the illustration of the engaging claw 14f is omitted.
Reference numeral 14g denotes a key groove into which a key 17a protruding from the side of the housing 17 is inserted.
Further, as described above, the connector housing is not limited to the configuration in which the engagement claw that engages with the optical connector (optical connector plug) is integrally formed with the housing main body of each housing half. It is also possible to adopt a configuration in which a sleeve-like internal housing separate from the sleeve-shaped housing main body of the housing half is housed and an engagement claw is formed in the internal housing.
[0027]
As shown in FIGS. 6, 8, and 14, the shutter unit 15 is rotatable by a body 51 formed from a single metal plate by bending or the like, and a pivot 52 is attached to the body 51. It has a pair of shutter pieces 53A and 53B attached. Further, in this embodiment, all the members constituting the shutter unit 15, that is, the main body portion 51, the pivot portion 52, and the shutter pieces 53A and 53B are formed of conductive members, and are electrically conductive with each other. It is connected to the. In the embodiment illustrated here, the main body and the shutter piece are formed by molding a conductive stainless steel plate.
[0028]
FIGS. 10A to 10C and 11 show the structure of the main body 51.
The main body 51 has a plate-shaped fixing plate 54 that is sandwiched and fixed between the pair of housing halves 14A and 14B, and substantially opposite to the fixing plate 54 from both opposite sides of the fixing plate 54. It has tongue-shaped overhangs 55A, 55B that overhang at right angles. However, the direction in which the pair of overhang portions 55A and 55B protrude from the fixed plate portion 54 (overhang direction) is just opposite via the fixed plate portion 54. When the shutter unit 15 is assembled between the pair of housing halves 14A and 14B, the overhanging portions 55A and 55B respectively connect the connector holes 14a1 and 14a2 of the housing halves 14A and 14B, specifically, the connector holes 14a1. , 14a2 is inserted into an extended portion 14o (see FIG. 6) which is a portion obtained by expanding the key groove 14g side, and functions to position the main body 51 at a target position in the connector housing 14. The extension 14o forms a part of a positioning groove 14h described later.
[0029]
When the shutter unit 15 is assembled between the pair of housing halves 14A and 14B, the main body 51 (specifically, the fixing plate portion 54) is a connector housing constituted by the pair of housing halves 14A and 14B. The fourteen connector holes 14a are arranged at the center in the axial direction so as to cross the connector holes 14a. However, the connector hole 14a communicates with both sides of the main body 51 (specifically, the fixed plate 54) through a window 56 formed at the center of the fixed plate 54 of the main body 51. The fixing plate portion 54 of the portion 51 does not interfere with the connection between the optical connectors 16A and 16B that are inserted and connected from both sides facing the connector hole 14a.
[0030]
In this optical connector with shutter 10, the ferrules 19 of the optical connectors 16A and 16B inserted into the connector hole 14a can be inserted into the window 56 (see FIG. 15) of the main body 51 of the shutter unit 15, and can be inserted into the connector hole 14a. The ends of the optical connectors 16A and 16B (specifically, the ferrules 19) inserted from both sides facing each other are just butt-connected near the fixing plate portion 54 of the main body 51.
[0031]
In the main body 51, it is more preferable to make the window 56 as small as possible from the viewpoint of securing the electromagnetic wave shielding property (to be described in detail later). In the example of this embodiment, at least each of the optical connectors 16A and 16B. If a size that allows the ferrule 19 at the tip to pass through is secured, it does not hinder the connection between the optical connectors 16A and 16B. The window 56 has a size slightly larger than the outer shape of the ferrule 19.
[0032]
The main body 51 and the fixing plate 54 are formed to have a size substantially matching the cross-sectional shape of the housing main body 14b of the housing halves 14A and 14B. When mounted on the mounting wall 12, the connector mounting hole 13 is disposed so as to cover almost the entirety thereof, and functions as a shielding plate that exhibits electromagnetic wave shielding performance (the electromagnetic wave shielding performance will be described in detail later).
[0033]
The main body portion 51 is fixed by pressing the fixing plate portion 54 between a plurality of positioning projections (not shown) provided on the joint end surface 14i of the housing halves 14A and 14B, and the main body portion 51 is securely positioned, and is securely positioned. Is accurately and stably fixed between the housing halves 14A, 14B. The means for stably positioning and fixing the main body portion 51 (specifically, the fixing plate portion 54) between the housing halves 14A and 14B without rattling is not limited to this. A positioning hole that is opened through the portion 54 is provided, and a fitting protrusion 14d formed on the joint end surface 14i of the housing halves 14A and 14B is penetrated through the positioning hole, so that the housing half on the mating side is formed. Various configurations, such as a configuration in which it is fitted and fixed in the fitting hole 14e on the joining end surface of the above, can be adopted.
[0034]
Here, the pivot portion 52 is a shaft attached to the projecting tip of the overhang portions 55A, 55B from the fixed plate portion 54, and when the shutter unit 15 is assembled between the pair of housing halves 14A, 14B. , Are arranged in a direction substantially perpendicular to the axial direction of the connector hole 14a of the connector housing 14. Therefore, the shutter pieces 53A and 53B rotatably connected to the main body 51 by this shaft (pivot portion 52) are the pivots 52 (hereinafter, the pivot portion 52 is also referred to as the shaft 52). ), That is, rotatably supported with a rotation axis substantially perpendicular to the connector hole 14a of the connector housing 14. The shaft 52 is housed and held inside a portion (shaft holding portion 55a) in which the tips of the projecting portions 55A and 55B are curved and formed into a cylindrical shape.
[0035]
By the way, as shown in FIG. 6, both ends of the shaft 52 protrude to both sides of the overhang portions 55A, 55B, and when the overhang portions 55A, 55B are stored in the housing halves 14A, 14B, the housing half One side (here, the side of the key groove 14g) of the connector holes 14A and 14B (the connector hole of the one housing half 14A is denoted by 14a1) is inserted into the expanded positioning groove 14h. Thus, the function of stably supporting the housing halves 14A and 14B so that the main body 51 is not shaken is achieved.
[0036]
More specifically, the positioning groove 14h expands one side (the side of the key groove 14g) of the connector hole of the housing halves 14A and 14B into a shape substantially matching the outer shape of the shaft 52. It is formed in a groove shape extending substantially in parallel with the axial direction of the connector hole from the joint end face 14i of the halves 14A, 14B. In the positioning groove 14h, a portion into which both ends of the shaft 52 are inserted has a guide groove shape cut into the opposite wall portions of the housing halves 14A and 14B opposite to the connector holes. . Therefore, the shaft 52 has both ends protruding on both sides of the overhanging portions 55A and 55B inserted into both ends of the positioning groove 14h having an elongated cross section substantially matching the outer shape of the shaft 52, respectively. Therefore, it functions to stably support the main body 51 and the entire shutter unit 15 so as not to move.
[0037]
However, the positioning groove 14h is not formed so as to penetrate the housing halves 14A, 14B in the axial direction of the connector hole, but is formed at the end of the housing halves 14A, 14B on the side of the insertion opening of the optical connector 16. 14 (the housing half 14A in FIG. 14 on the left side, and the housing half 14A in FIG. 14 on the right), a wall 14j (FIG. 9B) protruding from the connector hole inner surface of the housing halves 14A and 14B. See FIG. 14, etc. The protruding wall functions as a wall that blocks the innermost portion (the innermost side when viewed from the joint end surface 14i) of the positioning groove 14h. The wall portion 14j functions to support the housing 17 of the optical connector 16 inserted into the housing halves 14A and 14B and prevent wobbling. Further, as shown in FIGS. 7, 14 and the like, the key grooves 14g of the housing halves 14A and 14B are formed in the wall portion 14j.
The positions of the key grooves 14g of the housing halves 14A and 14B are relatively opposite between the housing halves 14A and 14B.
[0038]
The positioning groove 14h has a portion for accommodating each overhanging portion 55 of the shutter unit 15 (the above-described extended portion 14o) and a portion into which a protruding portion of the shaft 52 from the overhanging portion 55 is inserted. When the assembly of the shutter unit 15 into the connector housing 14 is completed, the shafts 52 at the tips of both the protruding portions 55A and 55B of the main body 51 of the shutter unit 15 are aligned with the positioning grooves 14h of the housing halves 14A and 14B, respectively. It is held so as to be sandwiched from both sides by a wall portion 14j (see FIGS. 9B and 14) closing the back, and is stably stored in the connector housing 14 without rattling.
Note that the overhang portions 55A and 55B differ only in the direction in which they protrude from the fixed plate portion 54. Hereinafter, when referring to a configuration common to the overhang portions 55A and 55B, reference numeral 55 may be used to describe the same. .
[0039]
In the shutter unit 15, the connecting position (here, the position of the shaft 52) between each of the shutter pieces 53 A, 53 B, which are disposed to be opposed to each other via the main body 51, and the main body 51, is set on both sides via the main body 51. And on both sides via the central axis of the connector hole 14a of the connector housing 14 (in other words, on both sides via the axis passing through the window 56 of the main body 51).
Each projecting portion 55 of the shutter unit 15 is inserted and housed in the extended portion 14o of the positioning groove 14h of each housing half 14A, 14B, and a portion protruding from both sides of the projecting portion 55 of the shaft 52 is The positioning grooves 14h of each of the housing halves 14A, 14B extend on both sides of the expansion portion 14o, and are housed in groove portions cut into the walls on both sides of the housing halves 14A, 14B.
[0040]
The optical connector with shutter 10 does not become larger than the optical connector adapter without the shutter unit 15 even when the shutter connector 15 is incorporated into the connector housing 14 and is assembled, and the optical connector adapter without the shutter unit 15 is assembled. It can be the same external size.
[0041]
The shutter pieces 53A and 53B are tongue-shaped small plate pieces protruding from the main body 51 of the shutter unit 15 into the connector hole 14a. The shutter pieces 53A and 53B have the same other configuration except that the mounting direction of the shutter unit 15 with respect to the main body 51 is different. Hereinafter, a common configuration for the shutter pieces 53A and 53B will be referred to. May be described with reference numeral 53.
[0042]
As shown in FIG. 13A, the shutter piece 53 is formed by bending a single metal plate (here, a conductive metal plate, specifically, a stainless steel plate) and pivotally attached to the shaft 52. A bending portion 57, a connector abutting portion 58, a shaft holding portion 53b, and a stopper 53c are formed near the end on the side where the shaft holding portion 53b protrudes. When the shutter piece 53A is at the light shielding position (the position of the shutter piece 53A shown in FIG. 8; the position of the shutter piece 53A shown by a solid line in FIG. 14), the light-shielding plate portion denoted by reference numeral 59 is connected to the optical connector to be connected. The light emitted from the optical fiber 19a (see FIGS. 1B and 16) which is arranged at a position facing the joining end face 19b of the ferrule 19 of the optical connector 16B and is exposed on the joining end face 19b of the ferrule 19 of the optical connector 16B. , And has a function of blocking light so as not to protrude from the opening opposite to the connector hole 14a.
Conversely, when the optical connector 16A is used as the connection-side optical connector, the light shielding plate portion 59 of the shutter piece 53B at the light shielding position (the shutter piece 53B at the position shown in FIG. 8) has a connector hole. The optical fiber 19a inserted into the connector housing 14A and connected to the connector housing 14 is disposed at a position facing the joining end face 19b of the ferrule 19 and exposed at the joining end face 19b of the ferrule 19 (FIG. 1D). ) Is blocked.
[0043]
The light-shielding plate portion 59 has a flat plate shape, and the shutter piece 53 is connected to a pivot portion (here, a shaft holding portion 53b) of the shutter piece 53 with respect to the shaft 52 via a bending portion 57 and a connector contact portion 58. On the opposite side. Further, the light shielding plate portion 59 is located at a position facing the connector contact portion 58 via the bending portion 57. The light-shielding plate portion 59 and the connector contact portion 58 are continuous with the bending portion 57 via corner portions 57a and 57b in which a metal plate forming the shutter piece 53 is bent on both sides of the bending portion 57 facing each other. In addition, they extend from opposite sides of the bending portion 57 so as to be relatively opposite.
When the shutter piece 53 is in the light shielding position shown in FIG. 8 and the like, the light shielding plate portion 59 is arranged at a position shifted from the connector contact portion 58 toward the optical connector to be connected. . The connector abutting portion 58 is provided in the light shielding plate portion 59 with respect to the insertion opening of the optical connector 16A in the connector housing 14 (in this embodiment, of the opening at both ends in the axial direction of the connector hole 14a, FIG. ) And (b), the projections protrude to the left side (the one located on the left side in FIG. 14).
[0044]
Each of the shutter pieces 53A and 53B is provided so as to protrude from the connection position (the shaft 52) with the main body 51 (the shaft 52) into the connector hole 14a (light shielding position), and the connector contact portion 58 is inserted into the connector hole 14a. When the optical connector 16 is pressed by the distal end portion 17b of the housing 17, the optical connector 16 is pushed down and reaches the retreat position (described later). When the optical connector 16 is pulled out from the connector hole 14a, the shutter pieces 53A and 53B return to the light shielding position by the urging force of the spring 60 (see FIG. 12, here torsion spring) provided near the shaft 52. The pushing of the shutter piece 53 to the retracted position by the optical connector 16 is realized while elastically deforming the spring 60 against the urging force of the spring 60.
The biasing member incorporated in the shutter unit 15 to push the shutter piece back from the retracted position to the light shielding position is not limited to the spring 60, and may be, for example, a part obtained by forming and processing a part of the main body 51 into a leaf spring shape. Etc. can also be adopted.
[0045]
Each of the shutter pieces 53 includes a shaft holding portion 53b for accommodating the shaft 52 by bending the vicinity of the end on the shaft 52 side into a tubular shape, and a stopper contact portion 53c formed by bending the vicinity of the end portion on the shaft 52 side. Have. As shown in FIG. 14, the shutter piece 53 is slightly inclined obliquely from the shaft 52 toward the fixed plate portion 54 by rotation about the shaft 52 (the shutter pieces 53A, 53B shown by solid lines in FIG. 8). The position of the shutter piece 53A indicated by the solid line in FIG. 14; this position is the “light-shielding position”) and the attitude substantially overlapping the overhanging portions 55A and 55B (the position of the shutter piece 53A indicated by the imaginary line in FIG. 14, FIG. 14). The position of the shutter piece 53B indicated by the solid line, and this position can be switched between the "retracted position").
[0046]
However, as shown in FIG. 12, in the light blocking position (the position indicated by the solid line in FIG. 12), the stopper piece 53c abuts on the surface of the projecting tip of the overhanging portion 55, so that the shutter piece 53 is fixed. On the opposite side to 54, that is, the shutter piece 53A, further rotation counterclockwise in FIG. 12 is restricted. The same applies to the shutter piece 53B (the clockwise rotation of the shutter piece 53B is restricted from the light blocking position indicated by the solid line in FIG. 8). The protruding tip of the projecting portion 55 from the fixed plate portion 54 functions as a stopper 55b that regulates the rotation of the shutter piece 53 from the light blocking position to the opposite side of the fixed plate portion 54.
[0047]
Since the shutter piece 53 at the light blocking position substantially covers the entire connector hole 14a (substantially the entire cross section direction of the connector hole 14a), in this state, for example, as shown in FIG. The optical fiber exposed to the tip of the optical connector 16B (specifically, the joint end face 19b of the tip of the optical connector 16; this optical connector 16B is referred to as a connected-side optical connector) previously inserted and connected from the portion (FIG. 1B). 16 (see FIG. 16, reference numeral 19a) can be prevented from jumping out of the opening opposite to the connector hole 14a.
[0048]
Further, the shutter piece 53 in the light shielding position exhibits a dustproof property for preventing dust and the like from entering a section of the connector hole 14a located between the shutter piece 53 and the connection-side optical connector 16B. Inconveniences such as contamination of the tip of the connection-side optical connector 16B due to adhesion of dust or the like can be prevented.
When neither of the optical connectors 16A and 16B is connected to the connector housing 14, if both of the pair of shutter pieces 53 of the shutter unit 15 are in the light blocking position, each shutter piece 53 functions as a dustproof shutter. As a result, intrusion of dust or the like into the section between the pair of shutter pieces 53 in the connector hole 14a can be prevented, and the section can be kept clean.
[0049]
In the case of the optical connector with shutter 10 described above, when the optical connectors 16A and 16B are connected in the connector hole 14a of the connector housing 14, only one of the optical connectors is inserted into the connector housing 14 in advance. (The optical connector inserted earlier is the optical connector to be connected.) Even in the procedure of inserting and connecting the other optical connector into the connector housing 14, the optical connector from the leading end of the optical connector inserted earlier into the connector housing 14 may be used. The emitted light (specifically, the emitted light from the optical fiber 19a exposed on the joint end face 19b at the tip of the optical connector 16; this emitted light may be abbreviated as "light emitted from the tip of the optical connector" hereinafter) is a shutter. The light is shielded by the shutter piece 53 of the unit 15 and is prevented from jumping out of the connector hole 14a. When the optical connector is later inserted into the connector housing 14 and connected to the optical connector to be connected, the optical connector is inserted into the connector hole 14a, and the light emitted from the optical connector to be connected becomes an obstacle during the connection work. There is no inconvenience and connection work can be performed efficiently.
[0050]
In the optical connector with shutter 10, if the optical connector is inserted into the connector hole 14 a, the shutter piece 53 is pressed by the optical connector, so that the shutter piece 53 is projected into the connector hole 14 a. To push down the optical connector. The shutter piece 53 does not hinder the insertion of the optical connector at all. The optical connectors 16A and 16B inserted from both sides of the connector hole 14a push down the shutter piece 53, respectively, and a pair of shutter pieces 53A, The connection work can be performed by entering the area between 53B. When the optical connector is pulled out from the connector hole 14a, the shutter piece 53 returns to a position where the emitted light can be shielded by the urging force of the urging member (spring 60) (the above-described light-shielding position).
In the shutter piece 53 at the light shielding position, the stopper abutting portion 53c is pressed against the stopper 55b at the tip end of the projecting portion 55 from the fixing plate portion 54 by the urging force of the urging member (spring 60). And it is held so that it does not wobble.
[0051]
When the optical connector 16 is inserted into the connector hole 14a, the tip 17b of the housing 17 other than the joining end face 19b of the ferrule 19 presses the connector contact portion 58 of the shutter piece 53, specifically, The shutter piece 53 is pushed down, but due to the structure of the shutter piece 53, which is positioned so that the light shielding plate portion 59 is shifted forward in the pushing direction by the optical connector 16 as compared with the connector contact portion 58, the shutter piece 53 by the optical connector 16 is formed. The pushing down of 53 causes the joint end surface 19b at the tip of the optical connector 16 to reach the retreat position while maintaining a state in which the joining end face 19b does not contact the shutter piece 53.
[0052]
As shown in FIG. 14, the housing tip 17b of the optical connector 16 (here, the optical connector 16A in FIG. 14) inserted into the connector hole 14a is connected to the shutter piece 53 (here, the light-shielding position). , A shutter piece 53A in FIG. 14), a clearance is secured between the light shielding plate 59 of the shutter piece 53A and the ferrule 19 of the optical connector 16A. It has become so. That is, the position of the optical connector 16A facing the joint end surface 19b of the ferrule 19 of the optical connector 16A in the light shielding plate portion 59 is pushed down by the optical connector 16 with respect to the contact position of the optical connector 16A in the connector contact portion 58 with the housing tip 17b. The forward shift amount S1 (in the light-shielding position, the shift size in the direction along the axial direction of the connector hole 14a of the connector housing 14) is equal to the protrusion size S2 of the ferrule 19 from the housing tip 17a of the optical connector 16A. It is set larger than.
[0053]
Since the light shielding plate portion 59 is farther from the center of rotation (the shaft 52) of the shutter piece 53 than the connector contact portion 58, if the optical connector 16A is continuously pushed into the connector housing 14, the optical connector 16A is pushed. Accordingly, the rotational movement distance of the light shielding plate portion 59 is larger than the rotational movement distance of the connector abutting portion 58, and as a result, the light shielding plate portion 59 gradually increases the distance from the ferrule 19 as the optical connector 16A is pushed in. In this way, the shutter piece 53A reaches the retracted position while the joining end face 19b at the tip of the optical connector 16A does not contact the shutter piece 53A. For this reason, since the joining end face 19b at the tip of the optical connector 16 does not come into contact with the shutter piece 53, inconvenience such as damaging the joining end face 19b can be reliably prevented, and the optical characteristics of the optical connector 16 can be stably maintained.
Even in the operation of pulling out the optical connector 16 from the connector housing 14, the non-contact state between the light shielding plate portion 59 and the joint end surface 19b is reliably maintained.
[0054]
Further, as described above, the light-shielding plate portion 59 (specifically, the position of the light-shielding plate portion 59 with respect to the connector abutting portion 58 (specifically, the abutting position of the housing distal end portion 17b of the optical connector 16A at the connector abutting portion 58)). The amount of shift S1 of the optical connector 16A facing the joint end surface 19b of the ferrule 19 in the direction in which the shutter piece 53A is pushed down by the optical connector 16 is determined by the amount of protrusion of the ferrule 19 from the housing tip 17a of the optical connector 16A. If it is secured larger than S2, pushing down of the shutter piece 53A by the housing tip 17a of the optical connector 16A pressing the shutter piece 53A will be compared with the case where the shift amount S1 is smaller than the protrusion dimension S2. When the optical connector 16A is inserted deeply into the connector housing 14, it is opened. It is. That is, the optical connector with a shutter according to the present invention can be configured so that the push-down of the shutter piece 53A by the optical connector 16A proceeds while the connector hole 14a is closed by the optical connector 16A. There is an advantage that the dustproof property of 14a can be improved. In addition, in the optical connector 10 with a shutter, when the shutter piece 53A is rotationally displaced by the pushing down of the shutter piece 53A by the optical connector 16A to a position where the light emitted from the tip of the connected-side optical connector 16B cannot be shielded, Since the insertion of the optical connector 16A reaches a position deeper than the case where the shift amount S1 is smaller than the protrusion size S2 (that is, the distance from the connected optical connector 16B is short), the optical connector 16A itself Light emitted from the distal end of the connected-side optical connector 16B can be reliably blocked, and emitted light can be reliably prevented from jumping out of the connector hole 14a even during the work of inserting and connecting the optical connector 16A to the connector housing 14. .
[0055]
The shutter piece has such a configuration that the shift amount of the light-shielding plate portion with respect to the connector contact portion (S1 described above) can be secured to a size that can maintain the non-contact state between the light-shielding plate portion 59 and the joint end surface 19b. The present invention is not limited to the example illustrated in FIG. For example, as in a shutter piece 531 shown in FIG. 13B, a configuration in which a projecting connector contact portion 58a protrudes from a single plate-shaped shutter piece main body 531a also serving as a light shielding plate can be adopted. is there. It is preferable that the shutter piece 531 as well, including the connector abutment portion 58a, is formed by bending and forming the whole from a single metal plate. The position of the connector abutting portion 58a may be any position other than the position facing the joint end surface 19b of the optical connector 16 which pushes down the shutter piece 531 by insertion into the connector housing 14 in the shutter piece main body 531a. There is no.
[0056]
As shown in FIG. 14, in the present embodiment, the connector housing 14 having the positioning groove 14h in which the connector holes of the housing halves 14A and 14B are expanded to the key groove 14g side is exemplified, but the present invention is not limited to this. For example, the positioning groove 14h can be formed in a shape in which the connector holes of the housing halves 14A and 14B are expanded toward the key groove 14g. In this case, the key groove 14g of each of the housing halves 14A and 14B can be extended to near the center of the connector housing 14, and the optical connector 16 inserted into the housing halves 14A and 14B allows the optical connector 16 to be inserted. The positioning stability of the connector 16 can be improved.
In this case, for example, as shown in FIG. 13C, the shutter piece (reference numeral 532) is inserted into the key groove 14g of the housing halves 14A and 14B at the tip of a portion protruding into the connector hole 14a. It is preferable to adopt a shape in which the protruding pieces 53a are protruded from the viewpoint of ensuring dustproofness in the connector hole.
The shutter piece 532 shown in FIG. 13C has a projecting piece 53a protruding from the tip of a portion of the shutter piece 53 shown in FIG. 13A that projects into the connector hole 14a. Instead of 53, it can be attached to the main body 51 of the shutter unit 15 and incorporated into the connector housing 14.
[0057]
(About the electromagnetic wave shield of the connector mounting hole)
From the viewpoint of ensuring the electromagnetic wave shielding property of the connector mounting hole 13, it is preferable that the connector housing 14 itself has an electromagnetic wave shielding function. In this embodiment, fine powder having an electromagnetic wave absorbing effect is mixed in the molding resin. The connector housing 14 (or housing half) formed of a mixed and dispersed synthetic resin is employed. Specifically, a carbon filler is used as fine powder having an electromagnetic wave absorbing action. The fine powder having the electromagnetic wave absorbing action is not limited to the carbon filler, and various materials can be adopted. The present invention is not limited to this, and has a conductive coating film formed by applying a conductive paint (for example, a paste mixed with a magnetic metal powder having an electromagnetic wave absorbing effect) to a substrate made of a synthetic resin or the like. What fixed the conductive cloth which consists of a conductive fiber (metal fiber etc.) etc. can also be employ | adopted.
[0058]
As described above, the connector housing 14 having the electromagnetic wave shielding performance is attached to the housing 11 (including the mounting wall 12) having the electromagnetic wave shielding performance to secure the electrical continuity with the housing 11 as shown in FIG. 2, for example. For example, the ground can be easily secured simply by ensuring electrical conduction by contact with a ground conductive member. Further, there is an advantage that the ground of the shutter unit 15 having the electromagnetic wave shielding performance can be easily secured through the connector housing 14. In this case, it is not necessary to separately provide a ground connection circuit or the like for the shutter unit 15 in the optical connector with shutter 10, which contributes to the cost reduction of the optical connector with shutter.
It should be noted that it is also possible to connect the grounding conductive member such as the mounting wall 12 of the housing 11 to the shutter unit 15 by projecting a current-carrying contact protruding outside the connector housing 14. Needless to say. The energizing contact may be a separate member separately connected to the shutter unit 15, or may be a portion of the metal plate constituting the main body 51 of the shutter unit 15 extending from the main body 51. .
[0059]
Here, the housing 11 (including the mounting wall 12) has electromagnetic wave shielding performance, and is formed of, for example, a conductive metal plate such as stainless steel, or a conductive paint (for example, a base material such as a plate material). A conductive layer provided by applying a conductive coating film or a film formed by applying a magnetic metal powder having a function of absorbing electromagnetic waves, or the like (in this case, forming a housing) The material is not limited), and a material obtained by fixing a conductive cloth made of conductive fibers (such as metal fibers) to a plate material can be used.
The shutter unit 15 is electrically connected to the housing 11 via the connector housing 14 or the current-carrying contact by the contact of the connector housing 14 with the case 11 or the contact of the current-carrying contact with the case 11. Then, by making the housing 11 function as a ground, the electromagnetic wave shielding performance of the connector mounting hole 13 by the shutter unit 15 is ensured well.
[0060]
Also, in FIG. 2, the shield cover indicated by reference numeral 20 is provided with respect to three out of four side surfaces (peripheral surfaces) of a housing body portion 14b (see FIG. 1C) having a rectangular cross section of the housing half 14B. It is a cover-like member that has three side plates 20a, 20b, and 20c that are individually mounted, is entirely formed of a conductive metal plate such as stainless steel, and surrounds the housing half 14B from three sides. The three side plates 20a, 20b, and 20c of the shield cover 20 are housed in shallow grooves 14p (see FIGS. 8 and 9) formed on three surfaces of the housing main body 14b. Is mounted on the outside so as not to cause a positional shift.
[0061]
As shown in FIG. 2 and the like, the locking claw 20 d protruding outward from the side plate portions 20 b and 20 c located on opposite sides of the shield cover 20 is used to connect the optical connector with shutter 10 to a connector mounting hole in the mounting wall 12. When the optical connector with shutter 11 is engaged with the mounting wall 12 around the connector mounting hole 13 to prevent the optical connector with shutter 10 from being detached from the mounting wall 12 when the optical connector with shutter 11 is inserted into the housing 11, The shield cover 20 is connected so as to be electrically conductive and exhibits the electromagnetic wave shielding performance. In addition, it contributes to more reliably secure electrical continuity between the connector housing 14 having electromagnetic wave shielding properties and the mounting wall 12.
The locking claw 20d is a portion formed by protruding a part of the side plate portions 20b and 20c to the outside, and from the side far from the joint end surface 14i of the housing half body 14B, goes to the joint end surface 14i side. It is formed so that the amount of protrusion to the outside of the housing half 14B gradually increases.
[0062]
In order to attach the optical connector with shutter 10 to the mounting wall 12, the optical connector with shutter 10 is attached from the outside of the housing 11 (left side of the mounting wall 12 in FIG. 2) to the side where the shield cover 20 is attached ( Here, the housing half 14B) is pushed into the connector mounting hole 13 of the mounting wall 12 as the front side in the pressing direction (pressed toward the right side of the mounting wall 12 in FIG. 2). The connector mounting hole 13 is formed in a shape that substantially matches the outer shape of the shield cover 20 mounting portion of the optical connector with shutter 10, and as the push of the optical connector with shutter 10 into the connector mounting hole 13 progresses, After the locking claw 20d of the cover 20 is elastically deformed by being brought into contact with the inner wall surface of the connector mounting hole 13 and pushed into the connector housing 14, the protruding state is restored by its own elasticity when passing through the mounting wall 12. Then, it engages with the mounting wall 12 from the inside of the housing 11. As a result, the mounting wall 12 is sandwiched between the locking claw 20d and the projection 14c, and the optical connector with shutter 10 is stably mounted on the mounting wall 12. At this time, the optical connector with shutter 10 cannot be detached from the mounting wall 12 unless the engagement of the locking claw 20d with the mounting wall 12 is released, so that careless pulling out and the like can be prevented.
[0063]
In the case 11 of this embodiment, a portion having conductivity (ground conductor) is exposed at least at a position where the locking claw 20d on the inner surface side of the mounting wall 12 abuts. When the locking claw 20d is locked to the mounting wall 12 of the body 11, the connector housing 14 and the ground conductive portion of the housing 11 are electrically connected to each other via the locking claw 20d, and the shutter unit is Twenty grounds are secured.
[0064]
When the optical connector with shutter 10 is mounted on the mounting wall 12, the connector mounting hole 13 in the mounting wall 12 is closed by the optical connector with shutter 10 with almost no gap. At this time, the main body portion 51 (specifically, the fixed plate portion 54) of the shutter unit 15 is disposed around the connector mounting hole 13, and thereby, the shutter unit 15 disposed so as to cover almost the entire connector mounting hole 13. Accordingly, the connector mounting hole 13 can be effectively shielded from electromagnetic waves.
[0065]
(Other aspects)
FIGS. 17 and 18 show examples of an optical connector with a shutter to which a shutter unit 30 formed by processing a single metal plate (such as stainless steel) is applied. The shutter unit 30 is a single component including the main body portion 51 (including the fixed plate portion 54) and the shutter pieces 53A and 53B, all of which are formed of a single metal plate. With this configuration, there is an advantage that the number of parts is small and the cost can be reduced. Further, there is an advantage that downsizing is easy.
[0066]
According to the optical connector with a shutter described above, the shutter unit 30 in which the shutter unit 30 is incorporated in the connector housing has the shutter pieces 53A and 53B on both sides of the main body 51 facing each other. Whichever of the pair of optical connectors 16A and 16B which are inserted from both sides and connected in the connector hole 14a is the optical connector to be connected, the light shielding effect can be similarly obtained.
[0067]
(2nd Embodiment)
FIG. 19 is a sectional view showing an optical connector 100 with a shutter according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 20 is a sectional perspective view.
As shown in FIGS. 19 and 20, the optical connector with shutter 100 has a configuration in which a shutter unit 105 and a spacer 106 are incorporated in a connector housing 104 constituting an optical connector adapter.
[0068]
19 and 20, the connector housing 104 is obtained by joining and integrating a pair of housing halves 104A and 104B having different sizes, and has a sleeve-like schematic structure having a connector hole 104a penetrating therethrough. Is formed. In this connector housing 104, the optical connectors 16A and 16B inserted into the connector holes 104a from both sides facing each other are connected at the center of the connector hole 104a, and inside the housing halves 104A and 104B. Is formed with an engagement claw 104f which is detachably engaged with the optical connectors 16A and 16B. These engaging claws are the same as the engaging claws 14f (see FIG. 7 and the like) formed in the connector housing 14 of the optical connector with shutter 10 of the first embodiment described above, and the MPO type optical connector (MPO: A multi-fiber push-on (for example, stipulated by JIS C5982, issued by IEC 1754-7)) is an optical connector plug which is an optical connector plug and is detachably engaged with an engaging portion 17c on a side of the housing 17 to slide. It constitutes a lock mechanism. The engagement claws are appropriately changed depending on the type of the optical connector 16, the size of the housing 17, the shape of the engagement portion, and the like.
[0069]
Each of the housing halves 104A and 104B is an integrally molded product formed of a synthetic resin such as a plastic. Here, the entire housing half 104A and 104B are integrally molded of a conductive resin containing a fine powder having an electromagnetic wave absorbing action such as a carbon filler. Products. A sleeve-shaped housing main body 104b (a housing main body 104B1 on the side of the housing half 104A and a housing main body 104B2 on the side of the housing half 104B is denoted by 104b2) is provided. The connector housing 104 is configured such that a pair of housing halves 104A and 104B are joined in series in the axial direction (the axial direction of the connector holes 104a1 and 104a2) and integrated to be assembled. As a result, the connector holes 104a1 and 104a2 continue to form the connector hole 104a of the connector housing 104.
[0070]
One housing half 104A is made larger than the other housing half 104B, and is formed at an end of the housing half 104A opposite to the insertion port (the left side in FIG. 19) of the optical connector 16A. An end 104d of the housing half 104B, which is opposite to the end on which the optical connector 16B is inserted, is fitted into the fitting recess 104c to be integrated.
As shown in FIGS. 21 (a) to 21 (c), a pair of protrusions 104k projecting in parallel from opposite sides of a joint end face 104i of the housing half 104A with the housing half 104B are provided. Between the recesses. The end portion 104d of the housing half 104B is fitted into the fitting recess 104c, is positioned using a positioning jig or the like, and is fixed to the housing half 104A by heat welding or bonding with an adhesive.
[0071]
In addition, as a configuration for positioning and integrating and fixing the housing halves 104A and 104B, various types such as mechanical fixing such as screwing can be adopted. In addition, positioning between the housing halves 104A and 104B is performed by the fitting projections and the fitting holes formed on the joint end surfaces 104i of the housing halves 104A and 104B, and the housing halves 104A and 104B are fixed. It goes without saying that a configuration can also be adopted.
Here, as the connector housing 104, a combination of a pair of housing halves 104A and 104B having different sizes is shown. However, the present invention is not limited to this, and the pair of housing halves 104A and 104B have the same configuration. And may be joined and integrated.
[0072]
Further, inside each of the housing halves 104A and 104B, a key groove 104e into which a key 17a protruding from a side portion of the housing 17 is inserted is formed. The formation position of the key groove 104e is relatively opposite between the two housing halves 104A and 104B.
[0073]
As shown in FIG. 22, the shutter unit 105 includes a main body 151 formed by bending or the like from a single metal plate, and a pair of shutters rotatably attached to the main body 151 by a pivot 152. It has the pieces 153A and 153B. Further, the shutter pieces 153A and 153B are arranged on one side of the main body 151 so as to face the main body 151, and the connection position (pivot portion 152) between the shutter pieces 153A and 153B and the main body 151 is connected to the connector housing 104. The shutter pieces 153A and 153B are provided so as to protrude from the connection position with the main body 151 into the connector hole 104a via the central axis of the connector hole 104a.
Further, the tip portions 153a of the shutter pieces 153A and 153B overlap each other. In this embodiment, the tip portions 153a and 153a of the shutter pieces 153A and 153B overlap each other. However, the present invention is not limited to this, and the tip portions 153a and 153a of the shutter pieces 153A and 153B do not overlap. Is also good. However, when they are overlapped with each other, it is advantageous in ensuring dustproofness in the connector hole 104a.
[0074]
Further, in this embodiment, all the members constituting the shutter unit 105, that is, the main body portion 151, the pivot portion 152, and the shutter pieces 153A and 153B are formed of conductive members, and can be electrically connected to each other. It is connected to the. In the embodiment illustrated here, the main body and the shutter piece are formed by molding a conductive stainless steel plate.
[0075]
The main body 105 includes a plate-shaped fixing plate 154, and a tongue-shaped protrusion extending from the opposite sides of the fixing plate 154 so as to be substantially perpendicular to the fixing plate 154. 155A and 155B. The projecting direction (projecting direction) of the pair of overhang portions 155A and 155B from the fixed plate portion 154 is the same as the direction of the fixed plate portion 154.
When the shutter unit 105 is incorporated into the housing half 104A, the overhangs 155A and 155B respectively connect the connector hole 104a1 of the housing half 104A, specifically, the connector hole 104a1, with the center axis of the connector hole 104a1. It is accommodated in an expanded portion 104g (see FIG. 19), which is a portion obtained by expanding the inner portions on both sides facing each other. As shown in FIG. 21 (b), one of the extension portions 104g is a portion in which the connector hole 104a1 is extended toward the key groove 104e, and the other extension portion 104g has the connector hole 104a1 in the key groove 104e. It is a part expanded to the opposite side. A pair of engaging claws 104f formed on the housing main body 104b1 at positions on both sides facing each other via the central axis of the connector hole 104a1 are located between the pair of expansion portions 104g.
[0076]
The two extension portions 104g are open at the joint end surface 104i of the housing half 104A, and the shutter unit 105 inserts the two overhang portions 155A and 155B into the extension portion 104g from the joint end surface 104i side. Can be inserted and stored in the connector hole 104a1.
Each extended portion 104g is not formed so as to penetrate the housing half 104A in the axial direction of the connector hole 104a1, but is formed at the end of the housing half 104A on the insertion port side of the optical connector 16A (the left side in FIG. 19). The wall portion 104j (see FIGS. 9 (b) and 14 etc., protruding wall) protruding from the inner surface of the connector hole 104a1 of the housing half 104A is formed at the innermost portion of the expansion portion 104g (as viewed from the joint end surface 104i). , The innermost side). The wall portion 104j functions to support the housing 17 of the optical connector 16A inserted into the housing half 104A and prevent wobbling. The key groove 104e of the housing half 104A is formed in the wall 104j.
[0077]
The wall portion 104j is formed on both sides facing each other with the central axis of the connector hole 104a1 therebetween. Between the pair of wall portions 104j, the housing 17 of the optical connector 16A inserted into the housing half 104A is formed. A space having a shape substantially matching the cross-sectional shape (this space is also a part of the connector holes 104a and 104a1) is secured. The key groove 104e into which the key 17a of the housing 17 of the optical connector 16A is inserted is formed on one of a pair of wall portions 104j (hereinafter, may be described with reference numeral 104j2), and the other. No key groove is formed in the wall portion 104j (hereinafter, may be described with reference numeral 104J1). The overhang 155A accommodated in the extension 104g on the side of the wall 104J1 and the overhang 155B accommodated in the extension 104g on the side of the wall 104J2, and the pivotal joint 152 provided on the overhang 155A, 155B are a housing. When the optical connector 16A is inserted into the half 104A, the optical connector 16A does not interfere with the housing 17 of the optical connector 16A.
[0078]
As shown in FIG. 22, on both sides of the overhang portions 155A and 155B, both ends in the axial direction of the pivot portion 152 (hereinafter, also referred to as the pivot portion) are projected (projection portions 152a). Each protruding portion 152a is inserted into the shaft insertion groove 104h, which is a portion cut into the housing main body 104b1 in a groove shape on both sides of the extension portion 104g facing each other. The shaft insertion groove 104h is formed to extend along the axial direction of the connector hole 104a1, and the shutter unit 105 that is inserted into the connector hole 104a1 from the joint end face 104i side has the protrusion 152a of each shaft 152 inserted into the shaft. The insertion limit is reached when it comes into contact with the innermost part of the groove 104h. At this time, the protruding portion 152a of the shaft 152 is stably supported by the shaft insertion groove 104h so as not to move. Further, both overhang portions 155A and 155B of the shutter unit 105 come into contact with the inner surfaces of the portions of the connector hole 104a1 where the extended portions 104g are formed on both sides, and are supported in the connector hole 104a1. The extension portion 104g also functions as a positioning groove for positioning the shutter unit 105 housed in the connector hole 104a1.
The optical connector 100 with a shutter has almost no larger size than the optical connector adapter without the shutter unit 105 even when the shutter unit 105 is incorporated into the connector housing 104 and is assembled, and the optical connector without the shutter unit 105 is incorporated. It can be almost the same external size as the adapter.
[0079]
In this embodiment, the spacer 106 is housed in the connector hole 104a1 so as to abut the fixing plate 154 of the shutter unit 105 housed in the connector hole 104a1 of one housing half 104A.
The end portion 104d of the housing half 104B comes into contact with the spacer 106 from the side opposite to the fixing plate portion 154, so that the shutter unit 105 and the spacer 106 are separated from each other by the housing half. The connector 104B is pressed by the connector hole 104a1 so as not to get out of the connector hole 104a1, and is stably stored in the connector hole 104a so as not to be shaken. Note that the end portion 104d of the housing half 104B abuts on the outer peripheral portion of the end surface 106f of the spacer 106 opposite to the fixing plate portion 154 with respect to the spacer 106. It does not hinder the connection between the 16 units.
[0080]
When the shutter unit 105 is installed in the housing half 104A, the fixing plate 154 of the main body 151 is disposed so as to cross the connector hole 104a. Further, the spacer 106 is also arranged to cross the connector hole 104a. However, the connector hole 104a is formed through the window 156 formed at the center of the fixing plate 154 of the main body 151 and the window 106b formed through the spacer 106 through the main body 151 ( In detail, the fixing plate portion 154) is communicated with both sides of the fixing plate portion 154), and the fixing plate portion 154 and the spacer 106 of the main body 151 are connected to the optical connectors 16A and 16B which are inserted and connected from both sides facing the connector hole 104a. It does not get in the way. In the optical connector with shutter 100, the tips (specifically, ferrules 19) of the optical connectors 16A and 16B inserted from both sides facing the connector hole 104a are butt-connected just near the wall 106d of the spacer 106. It is supposed to be.
The window 156 of the main body 151 has a size that allows the main body 17 of each optical connector 16A to pass through. Further, from the viewpoint of securing the electromagnetic wave shielding property, it is more preferable to make the window 156 as small as possible.
[0081]
The spacer 106 is a member integrally formed of a synthetic resin such as polybutylene terephthalate (PBT). In this example, the spacer 106 is formed of an integrally formed product of a conductive resin containing a fine powder having an electromagnetic wave absorbing action such as a carbon filler. Has adopted. The spacer 106 has a main body 106a inserted into the connector hole 104a1 so as to cross the connector hole 104a1, and a window 106b formed through the center of the main body 106a. A recess 106c into which the tip of the housing 17 of the optical connector 16A is inserted is formed in the center of the surface of the main body 106a of the spacer 106 opposite to the end face 106f. The window 106b is opened at the center of the wall 106d, which is a thin portion of the main body 106a corresponding to the position where the recess 106c is formed. The recess 106c communicates with the window 106b, and is located on the side opposite to the end face 106f with respect to the window 106b. The optical connector 16A inserted into the connector housing 104 is supported so that the distal end of the housing 17 is not shaken by the spacer 106 when the distal end of the housing 17 is inserted into the recess 106c. The protruding ferrule 19 is positioned at a position where it can be inserted into the window 106b.
[0082]
As described above, the pivotal portion 152 of the shutter unit 105 is, here, a shaft attached to the projecting end of the overhanging portions 155A and 155B from the fixed plate portion 154, and connects the shutter unit 105 to the connector of the housing half 104. When assembled into the hole 104a1, the connector is just arranged in a direction substantially orthogonal to the axial direction of the connector hole 104a of the connector housing 104. Therefore, the shutter pieces 153A and 153B rotatably connected to the main body 151 by the shaft (the pivot portion 152) are the shaft (hereinafter, the pivot portion 152 is also referred to as the shaft 152) which is the pivot portion 152. ), That is, rotatably supported with a rotation axis substantially orthogonal to the connector hole 104a of the connector housing 104. The shaft 152 is housed and held inside a portion (shaft holding portion 155a) in which the tips of the projecting portions 155A and 155B are curved into a cylindrical shape.
Note that the overhang portions 155A and 155B are different only in the protruding position from the fixed plate portion 154. Hereinafter, when a configuration common to the overhang portions 155A and 155B is referred to, a description will be given with reference numeral 155. .
[0083]
As shown in FIGS. 22 and 23, the shutter pieces 153A and 153B are tongue-shaped small plate pieces protruding from the main body 151 of the shutter unit 105 into the connector hole 104a. Each of the shutter pieces 153A and 153B has a configuration in which the shutter piece 53 illustrated in the first embodiment is slightly modified, and the positions and shapes of the shaft holding portion 153b and the stopper contact portion 153c are different. Further, the size of the light shielding plate portion 159 differs between the shutter piece 153A and the shutter piece 153B. The reference numeral 159A is assigned to the light shielding plate portion of the shutter piece 153A, and the reference numeral 159B is assigned to the light shielding plate portion of the shutter piece 153B.
Hereinafter, when the shutter strips 153A and 153B refer to a common configuration, they may be described with reference numeral 153. Further, the refracting portion 157 and the connector contact portion 158 have the same configuration as the shutter piece 53 illustrated in the first embodiment. The refracting portion of the shutter piece 153A is denoted by reference numeral 157A, and the refracting portion of the shutter piece 153B. May be described with reference numeral 157B, reference numeral 158A may be given to the connector contact portion of the shutter piece 153A, and reference numeral 158B may be given to the connector contact portion of the shutter piece 153B.
[0084]
When the shutter pieces 153A and 153B are at the light blocking position (described later), the tip portions 153a of the shutter pieces 153A and 153B overlap each other. When the shutter pieces 153A and 153B are pressed by the distal end portion 17b of the housing 17 of the optical connector 16 inserted into the connector hole 104a, the shutter pieces 153A and 153B are pushed down to reach a retracted position (described later). Is canceled. When the optical connector 16 is pulled out from the connector hole 104a and the shutter pieces 153A and 153B return to the light blocking position, the tips 153a again overlap.
[0085]
As shown in FIG. 19, the shutter piece 153 is slightly inclined obliquely from the shaft 152 toward the fixed plate 154 side by rotation about the shaft 152 (the shutter pieces 153A and 153B shown by solid lines in FIG. 19). The position (hereinafter also referred to as the “light-shielding position”) and the posture (the positions of the shutter pieces 153A and 153B indicated by imaginary lines in FIG. 19) that are substantially superimposed on the overhang portions 155A and 155B. Position).
[0086]
However, as shown in FIG. 23, in the light blocking position (the position indicated by the solid line in FIG. 23), the shutter abutment 153c abuts on the surface of the protruding tip of the overhanging portion 155, so that the shutter plate 153 is fixed. Further rotation to the opposite side to 154 (that is, counterclockwise in FIG. 19 for shutter piece 153A) is restricted. This is the same for the shutter piece 153B (the clockwise rotation of the shutter piece 153B is restricted from the light blocking position indicated by the solid line in FIG. 19). The protruding tip of the projecting portion 155 from the fixed plate portion 154 functions as a stopper 155b that regulates the rotation of the shutter piece 153 from the light blocking position to the opposite side to the fixed plate portion 154.
[0087]
When the shutter pieces 153A and 153B are in the light blocking position, the connector hole 104a is closed almost entirely in the cross-sectional direction. In this state, for example, as shown in FIG. Outgoing light from the optical fiber 19a exposed at the tip of the optical connector 16B inserted and connected in advance from the opening (specifically, the joint end face 19b of the tip of the optical connector 16; this optical connector 16B is referred to as an optical connector to be connected). Can be prevented from jumping out of the opening opposite to the connector hole 104a. Further, in this light shielding position, the leading ends 153a of the respective shutter pieces 153 overlap with each other, so that excellent performance can be obtained in terms of electromagnetic wave shielding.
[0088]
Further, when both shutter pieces 153A and 153B are in the light blocking position, the shutter holes 153A and 153B exhibit a dustproof property for preventing dust and the like from entering a section of the connector hole 104a located between the shutter piece 153 and the spacer 106. It is possible to prevent inconveniences such as the tip of the connected-side optical connector 16B (specifically, the joint end face 19b of the ferrule 19) being contaminated by dust or the like.
[0089]
The shutter unit 105 is provided with a spring (not shown) such as the torsion spring illustrated in the first embodiment as an urging member for the shutter piece 153. Further, as the biasing member, various configurations can be adopted, such as a part obtained by molding a part of the main body part 151 of the shutter unit 105 into a spring shape, or a part obtained by processing a part of the shutter piece 153 into a leaf spring shape. . The urging member has a function of urging the shutter piece 153 in a direction away from the fixed plate 154. The shutter pieces 153A and 153B at the light shielding position are pressed against the stopper abutting portion 153c by the urging force of the spring, and are held so as not to move.
[0090]
In the optical connector with shutter 100 described above, when the optical connectors 16A and 16B are connected to each other in the connector hole 104a of the connector housing 104, the opening of the housing half 104B in which the shutter unit 105 is not housed (the right side in FIG. 19). ), The optical connector 16B is inserted into the connector housing 104, and then the optical connector 16A is inserted and connected to the connector housing 104 from the opening (left side in FIG. 19) of the housing half 104A in which the shutter unit 105 is stored. According to this procedure, light emitted from the tip of the optical connector 16B previously inserted into the connector housing 104 (specifically, light emitted from the optical fiber 19a exposed on the joint end face 19b at the tip of the optical connector 16) is generated. Since the light is shielded by the two shutter pieces 153A and 153B of the shutter unit 105 and is prevented from jumping out of the connector hole 104a, the shutter unit 105 is later inserted into the connector housing 104 and connected to the optical connector to be connected (optical connector 16B). When the optical connector 16A is inserted into the connector hole 104a and the connection operation is performed, there is no inconvenience such that the light emitted from the optical connector to be connected becomes an obstacle, and the connection operation can be performed efficiently.
[0091]
In the optical connector with shutter 100, if the optical connector 16A is inserted into the connector hole 104a1 of the housing half 104A, the joining end face 19b of the tip of the ferrule 19 of the optical connector 16A comes into contact with the shutter pieces 153A and 153B. By pressing the connector abutting portions 158 of the shutter pieces 153A, 153B with the front end portion 17b of the housing 17, the shutter pieces 153A, 153B are pushed down so as to reduce the amount of protrusion into the connector hole 104a1. Thus, the optical connector 16 can be pushed in. The distal end portion 17b of the housing 17 of the optical connector 16A pushes down the connector abutting portions 158A and 158B of the shutter pieces 153A and 153B, and enters the area between the shutter pieces 153A and 153B and the spacer 106 to make the optical connector 16B. Can be connected. Also in this embodiment, in the connector housing 104, each of the shutter pieces 153A and 153B is arranged such that the light shielding plate portion 159 is located forward of the optical connector 16 in the direction in which the shutter piece 153 is pushed down as compared with the connector contact portion 157. In this connection operation, the joint end face 19b at the tip of the ferrule 19 does not come into contact with the shutter piece 153, and the optical characteristics of the ferrule 19 and the optical connector 16A can be stably maintained. .
When the optical connector is pulled out from the connector hole 104a, the shutter piece 153 returns to a position where the emitted light can be shielded by the urging force of the urging member (the above-described light-shielding position).
[0092]
Also in this embodiment, the light shielding plate 159 (specifically, the light shielding plate 159) with respect to the connector abutting portion 158 (specifically, the abutting position of the housing tip 17b of the optical connector 16A at the connector abutting portion 158). Of the optical connector 16A at the position facing the joining end surface 19b of the ferrule 19), the amount of shift of the shutter pieces 153A and 153B forward in the pushing down direction by the optical connector 16 is determined by the amount of the ferrule 19 from the housing tip 17a of the optical connector 16A. Since the protrusion size S2 is larger than the protrusion size S2, when the housing tip 17a of the optical connector 16A presses the shutter pieces 153A and 153B to push down the shutter pieces 153A and 153B, the shift amount is smaller than the protrusion size S2. The connector housing 104 Because that can be configured to be initiated where deeply inserting the optical connector 16A and, thereby, an advantage of improving the dust resistance of the connector hole 104a. In addition, when the shutter pieces 153A and 153B are rotationally displaced by insertion of the optical connector 16A into the housing half 104A to a point where the light emitted from the distal end of the optical connector 16B cannot be shielded, the distal end of the optical connector 16A is disengaged. Since the light reaches the position near the optical connector 16B, the optical connector 16A itself can reliably block light emitted from the distal end of the connected-side optical connector 16B as in the first embodiment. Even during the work of inserting and connecting the optical connector 16A, it is possible to reliably prevent the emitted light from jumping out of the connector hole 104a.
[0093]
(About the electromagnetic wave shield of the connector mounting hole)
In the optical connector with shutter 100 of this embodiment, since the connector housing 104 and the spacer 106 have conductivity, for example, when the optical connector 100 is mounted on the mounting wall 12 of the housing 11 illustrated in FIGS. In addition, the electromagnetic wave shielding performance of the connector mounting hole 13 can be sufficiently ensured. The connector housing 104 and the spacer 106 having the electromagnetic wave shielding function are not limited to molding with a synthetic resin material in which fine powder having an electromagnetic wave absorbing action is mixed and dispersed in a molding resin. Having a conductive coating film formed by applying a conductive paint (for example, a paste mixed with a magnetic metal powder having an electromagnetic wave absorbing effect), and a conductive cloth made of conductive fibers (such as metal fibers) fixed thereto A thing etc. can also be adopted. Further, the fine powder having an electromagnetic wave absorbing effect is not limited to the carbon filler, and various materials can be adopted.
[0094]
In the optical connector with shutter 100 of this embodiment, in particular, the spacer 106 effectively contributes to ensuring the electromagnetic wave shielding property of the connector mounting hole 13. The spacer 106 closes the connector hole 104 a almost entirely in the cross-sectional direction. When the optical connector 100 with shutter is inserted into the connector mounting hole 13 of the mounting wall 12 and mounted on the mounting wall 12, the connector 106 is closed. It is arranged so as to cover almost the entire mounting hole 13. Then, the ground of the spacer 106 is secured by the connector housing 104 which is in electrical contact with the spacer 106 and can be electrically connected to the connector housing 104, so that the spacer 106 can be used for shielding electromagnetic waves. It can function effectively as a member, whereby the electromagnetic wave shielding property of the connector mounting hole 13 can be secured.
In the optical connector with shutter 100, the connector housing 104 can also function as a member having an electromagnetic wave shielding function. As a result, except for the window 106b which is slightly larger than the outer shape of the ferrule 19, as a result. Most of the connector mounting hole 13 can be closed by a member having an electromagnetic wave shielding function, and excellent electromagnetic wave shielding properties can be obtained. That is, when the optical connector with shutter 100 is mounted on the mounting wall, the connector mounting hole of the mounting wall is almost completely closed by the optical connector with shutter 100. Further, in the optical connector 100 with a shutter, a higher electromagnetic wave shielding function can be obtained because the shutter unit 105 also employs a conductive member.
[0095]
As shown in FIG. 19, a shallow groove 104p for mounting and fixing a shield cover 20A having the same structure as the shield cover described in the first embodiment is formed outside the connector half 104B. Accordingly, by attaching the shield cover 20A to the connector half 104B so as to fit into the shallow groove 104p, the optical connector 100 with shutter can be easily attached to the mounting wall by pushing the connector mounting hole 13, Further, it is possible to easily secure the ground of the connector housing 104 and the spacer 106.
If the configuration is such that the ground of the spacer 106 is secured via the connector housing 104, it is not necessary to provide a special connection circuit or the like in the optical connector 100 with a shutter, which contributes to the cost reduction of the optical connector with a shutter. The shutter unit 105 can also function as a ground connection circuit by, for example, projecting a current-carrying contact projecting outside the connector housing 104 on the shutter unit 105.
[0096]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications are possible.
For example, the specific shape of the shutter unit is not limited to those exemplified in the above-described embodiment, and the design can be changed as appropriate.
Further, in the above-described embodiment, an example of application to the optical connector adapter used for connecting the optical connector plugs of the MPO optical connector has been described. However, the present invention is not limited to this, and the optical connector other than the MPO optical connector may be used. The present invention is applicable to an optical connector adapter used for connecting plugs. Further, the present invention is not limited to the optical connector adapter, and can be applied to various optical connectors having a connector hole into which an optical connector plug is inserted and connected, such as an optical connector receptacle.
The configuration for securing the ground of the shutter unit and the spacer is not limited to the configuration in which the shutter unit is electrically conductively connected to the mounting wall functioning as the ground. Various methods such as connection can be adopted.
The mounting wall for mounting the optical connector with a shutter is not limited to a part of the housing of the device, for example, a panel for mounting an optical connector such as an optical connector adapter on a frame such as an optical wiring board, Various configurations can be employed.
Various configurations other than the above-described shaft can be adopted as the pivot portion for pivotally attaching the shutter piece to the main body. Further, the connecting portion between the main body of the shutter unit and the shutter piece is not limited to a shaft or the like, and various configurations such as a member that can be elastically deformed by a pressing force from the optical connector can be adopted.
[0097]
【The invention's effect】
As described above, according to the optical connector with a shutter of the present invention, the shutter unit can shield light emitted from the optical connector to be connected, so that the work of connecting another optical connector to the optical connector to be connected can be efficiently performed. Well done. In addition, since the tip of the ferrule of the optical connector does not contact the shutter piece of the shutter unit during the connection work of the optical connector, the tip of the ferrule can reliably prevent inconveniences such as damage and stabilize the optical characteristics of the optical connector. Can be maintained. Further, even if the optical connector is repeatedly attached and detached, the optical characteristics of the optical connector are not adversely affected, so that the optical characteristics of the optical connector can be stably maintained for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a structure of an optical connector with a shutter according to a first embodiment of the present invention, wherein (a) is a plan view, (b) is a left side view, (c) is a front view, and (d). Is a right side view.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a mounting state of the optical connector with a shutter of FIG. 1 on a mounting wall of a housing, and showing a vicinity of a connector mounting hole of the mounting wall.
FIG. 3 is a perspective view of the mounting state of FIG. 2 as viewed from the outside of the housing.
FIG. 4 is a perspective view showing a connector mounting hole formed in the mounting wall.
FIG. 5 is a perspective view of the mounting state of FIG. 2 as viewed from the inside of the housing.
FIG. 6 is a perspective view showing a shutter unit of the optical connector with a shutter of FIG. 1;
7 is an overall perspective view showing the optical connector with a shutter of FIG. 1;
FIG. 8 is an exploded view showing a structure of the optical connector with a shutter of FIG. 1;
FIGS. 9A and 9B are cross-sectional views showing a connector housing of the optical connector with a shutter shown in FIG.
10 (a) is a plan view, FIG. 10 (b) is a front view, and FIG. 10 (c) is a view from the side of one overhang portion. It is a side view.
FIG. 11 is a perspective view showing a main body of the shutter unit of FIG. 10;
12 is an enlarged view showing a relationship between a stopper abutting portion of a shutter piece of the shutter unit of FIG. 10 and a stopper at a tip of an overhang portion.
13 is a perspective view showing various configurations of a shutter piece applied to the shutter unit of FIG.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing the relationship between the tip of the optical connector plug inserted and connected to the optical connector adapter and the window of the shutter unit.
FIG. 15 is a cross-sectional perspective view showing the relationship between the tip of an optical connector plug inserted and connected to an optical connector adapter and a window of a shutter unit.
FIG. 16 is a partial cross-sectional view showing a relationship between a tip portion of an optical connector plug inserted and connected to the optical connector adapter and a shutter unit.
FIG. 17 is a perspective view showing a one-piece shutter unit entirely made of one metal plate.
FIG. 18 is a sectional view showing a state where the shutter unit of FIG. 17 is incorporated in a connector housing.
FIG. 19 is a cross-sectional view illustrating a structure of an optical connector with a shutter according to a second embodiment of the present invention, showing a relationship between a tip end of an optical connector plug inserted and connected to an optical connector adapter and a shutter unit.
FIG. 20 is a cross-sectional perspective view showing a structure of an optical connector with a shutter according to a second embodiment of the present invention, showing a relationship between a tip portion of an optical connector plug inserted and connected to an optical connector adapter and a shutter unit.
FIG. 21 is a perspective view showing one housing half of the optical connector with a shutter shown in FIG. 19;
FIG. 22 is a perspective view showing a shutter unit of the optical connector with a shutter shown in FIG. 19;
23 is an enlarged view showing a relationship between a stopper abutting portion of a shutter piece of the shutter unit of FIG. 22 and a stopper at a tip of a protruding portion.
24A and 24B are cross-sectional views showing an optical connector receptacle to which the optical connector with a shutter according to the present invention is applied, wherein FIG. 24A is a configuration in which a separate connected optical connector is incorporated in a connector housing, and FIG. 2 shows a configuration in which a connected-side optical connector is formed integrally with a housing.
FIG. 25 is a cross-sectional view showing the connection of the optical connector plug via the optical connector adapter.
FIG. 26 is a perspective view showing a state where the optical connector adapter is mounted on a mounting wall (panel) of a housing of the device.
FIG. 27 is a perspective view showing a connector mounting hole opened in the mounting wall of FIG. 26;
FIG. 28 is a cross-sectional view showing a state in which the optical connector adapter of FIG. 26 is mounted on a mounting wall, showing the vicinity of the connector mounting hole;
[Explanation of symbols]
10 optical connector with shutter, 12 mounting wall, 13 connector mounting hole, 14, 45h, 104 connector housing (optical connector adapter), 14a, 46, 104a connector hole , 14A, 14B ... half housing, 15, 105 ... shutter unit, 16, 47, 16A ... optical connector, 16B, 48 ... connected optical connector, 19b ... joining end face, 40, 53, 53A, 53B, 153, 153A, 153B ... shutter pieces, 41, 59, 159 ... shielding plate parts, 42, 58, 158 ... connector contact parts, 51, 151 ... Main body part (shielding plate), 52, 152 ... pivot part (shaft), 54, 154 ... fixed plate part (shielding plate), 56, 156 ... window, 57, 157, 157A, 157B ... refraction part.
