JP2004225638A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定スクロール(21)の端板(21a)に弁機構(51)を設ける。弁機構(51)は、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差に応じて作動し、この圧力差が所定値以下となったときだけ高圧室(45)と低圧室(36)とを連通させる。これにより、ポンプダウン運転時等において、低圧室(36)の冷媒圧力が低下したときに、高圧の冷媒ガスを低圧室(36)にリークさせ、圧縮比が過大となるのを抑制する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクロール型圧縮機に関し、特に、吐出温度の過上昇を抑制するための対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍サイクルで冷媒ガスを圧縮する圧縮機として、スクロール型圧縮機が使用されている。このスクロール型圧縮機は、ケーシング内に固定スクロールと旋回スクロールとを備えている。両スクロールは、それぞれ端板と、この端板に突設された渦巻き状のラップとを有している。固定スクロールは、ケーシングに固定される一方、旋回スクロールは、駆動軸の偏心部に連結されることで公転可能となっている。この旋回スクロールは、そのラップが固定スクロールのラップと噛み合った状態で自転することなく公転のみを行う。これにより、両スクロールの間に形成された圧縮室が連続的に収縮し、圧縮室内のガスを圧縮する。
【0003】
ところで、上記スクロール型圧縮機においては、例えば特許文献1に開示されているように、圧縮室から吐出される流体の温度が過度に上昇し得ることが知られている。つまり、例えば、膨張弁を閉鎖した状態で圧縮機を運転するポンプダウン運転時等の場合には、吐出冷媒の温度が異常昇温することがある。これは、圧縮機の吐出側の圧力が高いままで吸入側の圧力だけが低下してゆき、圧縮比が通常の運転時に比べて異常に大きくなるからである。
【0004】
そして、吐出冷媒が異常昇温すると、スクロールのラップが熱膨張してその先端面と端板との面圧が過大となり、ラップや端板が摩耗したり、損傷するおそれがある。また、スクロール同士の摺動により生ずる摩擦熱も増大するため、吐出温度の上昇と相まって油温が上昇し、冷凍機油の劣化が促進されて潤滑不良の原因となるおそれもある。
【0005】
このような異常昇温によって生ずる問題を解決すべく、上記特許文献1に開示されたスクロール型圧縮機では、高温の吐出冷媒を駆動モータが配設された低圧力部に漏洩させることにより、この駆動モータを昇温させて圧縮機を停止させるようにしている。
【0006】
具体的に、この圧縮機において、ケーシング内は、低圧の吸入冷媒で満たされた低圧部となっており、この低圧部内に駆動モータが配設されている。一方、圧縮室から吐出された冷媒が流れる吐出通路には、低圧部に連通する分岐通路が接続されている。この吐出通路における分岐通路の接続部には、バイメタル式弁が配設されている。このバイメタル式弁は、吐出冷媒の温度が過度に上昇すると開放するようになっている。これにより、吐出冷媒の温度が過度に上昇したときにはバイメタル式弁が作動し、高温の吐出冷媒が低圧部へと導かれて駆動モータの温度を上昇させる。そして、モータ保護用の温度センサが駆動モータの昇温を感知することで圧縮機を停止させ、吐出温度の高い状態で圧縮機が運転され続けるのを回避している。
【0007】
【特許文献1】
特許第3084105号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された従来のものでは、吐出温度が過上昇したときに駆動モータを停止させる構成であるために、例えばポンプダウン運転時には駆動モータがすぐに停止してしまい、継続して運転するのが困難なことが起こり得る。また、圧縮機の起動と停止が繰り返されることがあり、圧縮機の信頼性を損なうおそれもある。
【0009】
そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スクロールに所定の改良を施すことにより、吐出温度の過上昇を抑制してスクロール型圧縮機の運転を継続可能とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と吸入管(18)に連通する低圧室(36)の圧力差が低圧室(36)の圧力に対応して増減することに着目し、上記圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差に応じて作動する弁機構(51)を設け、該圧力差が所定値以下のときにのみ、上記低圧室(36)を吐出管(19)に連通する高圧室(45)と連通させるようにしたものである。
【0011】
具体的に、請求項1の発明は、吸入管(18)及び吐出管(19)が取り付けられたケーシング(11)と、端板(21a,22a)に渦巻き状のラップ(21b,22b)が立設された一対のスクロール(21,22)を備えて上記ケーシング(11)内に設置される圧縮機構(15)とを備え、上記吸入管(18)に連通する低圧室(36)から上記圧縮機構(15)の圧縮室(37)へ流体が吸入され、上記吐出管(19)に連通する高圧室(45)へ上記圧縮室(37)から流体が吐出されるスクロール型圧縮機を前提として、閉じ込み状態で圧縮途中の上記圧縮室(37)と上記低圧室(36)の圧力差に応じて作動し、上記圧力差が所定値以下となったときだけ上記高圧室(45)と低圧室(36)を連通させる弁機構(51)を備えている。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、弁機構(51)は、少なくとも一方のスクロール(21,22)における端板(21a,22a)に形成されたシリンダ室(53)と、上記シリンダ室(53)に進退自在に挿入されると共に閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差に応じて移動する弁体(54)と、上記シリンダ室(53)に開口して高圧室(45)に連通する第1連通路(56)と、上記シリンダ室(53)に開口して低圧室(36)に連通する第2連通路(57)と、上記第1連通路(56)と第2連通路(57)が連通される位置と遮断される位置との間を上記弁体(54)が往復動するように該弁体(54)を付勢するバネ部材(55)とを備えている。
【0013】
すなわち、請求項1の発明では、ケーシング(11)外の流体が、吸入管(18)を通じて低圧室(36)へ吸入される。この流体は、低圧室(36)から圧縮機構(15)の圧縮室(37)へ吸入されて圧縮される。そして、圧縮室(37)で圧縮された流体は、高圧室(45)へ吐出され、吐出管(19)を通じてケーシング(11)外へ導出される。この発明において、弁機構(51)は、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)との圧力差に応じて作動する。この圧力差が所定値以下になると、弁機構(51)によって、高圧室(45)と低圧室(36)が連通され、高圧室(45)の高圧流体が低圧室(36)へ流入する。逆に、上記圧力差が所定値を越える状態では、弁機構(51)によって高圧室(45)と低圧室(36)の間が遮断される。
【0014】
ここで、スクロール型圧縮機(10)において、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と吸入管(18)に連通する低圧室(36)とでは、両者の圧力比が一定となる。このため、両者の圧力差は、低圧室(36)から圧縮機構(15)の圧縮室(37)へ吸入される流体の圧力、即ち低圧室(36)の圧力に応じて増減する。つまり、例えばポンプダウン運転時に低圧室(36)の圧力が低くなると、圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差も小さくなる。
【0015】
この請求項1の発明において、ポンプダウン運転等により、低圧室(36)の圧力が低下して圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差が小さくなると、弁機構(51)が作動して高圧室(45)と低圧室(36)を連通させる。この状態では、高圧室(45)の高圧流体が低圧室(36)へ流入して低圧室(36)の圧力が上昇し、圧縮機構(15)が低圧室(36)から吸入する流体の圧力も上昇する。従って、ポンプダウン運転時においても、圧縮機構(15)の吸入流体圧力と高圧室(45)の圧力との差がある程度以上には拡大せず、圧縮機構(15)の圧縮比が極端に大きくなることはない。
【0016】
また、請求項2の発明では、弁機構(51)の弁体(54)は、少なくとも一方のスクロール(21,22)における端板(21a,22a)に形成されたシリンダ室(53)内に配置されている。バネ部材(55)により付勢された弁体(54)は、圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差に応じてシリンダ室(53)内を往復移動する。圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差が所定値以下となると、弁体(54)が移動して第1連通路(56)と第2連通路(57)とを連通させる。この状態では、高圧室(45)の流体が両連通路(56,57)を通って低圧室(36)へ流入し、低圧室(36)の圧力が上昇する。一方、上記圧力差が上記所定値を越えると、弁体(54)が移動して第1連通路(56)と第2連通路(57)の間を遮断する。この状態では、高圧室(45)から低圧室(36)への高圧流体のリークが阻止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本実施形態に係るスクロール型圧縮機は、冷媒ガスが循環して冷凍サイクル動作を行う図外の冷媒回路に接続され、冷媒ガスを圧縮するものである。
【0019】
図1に示すように、このスクロール型圧縮機(10)は、圧力容器であるケーシング(11)を有し、いわゆる全密閉形に構成されている。このケーシング(11)の内部には、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構(15)と、この圧縮機構(15)を駆動する駆動モータ(16)とが収容されている。また、ケーシング(11)には、吸入管(18)と吐出管(19)が取り付けられている。
【0020】
上記圧縮機構(15)は、固定スクロール(21)と旋回スクロール(22)を備えている。両スクロール(21,22)は、それぞれ端板(21a,22a)と、この端板(21a,22a)の前面側に立設された渦巻き状のラップ(21b,22b)とを有する。この各スクロール(21,22)のラップ(21b,22b)は、互いに噛み合った状態に設けられている。
【0021】
固定スクロール(21)の端板(21a)は、その外周端部が旋回スクロール(22)側、即ち下側に張り出した有底筒状に形成されている。固定スクロール(21)の外周端部は、ケーシング(11)の内面に取付固定されている。固定スクロール(21)のラップ(21b)は、端板(21a)の下面から下側に向かって突出するように形成されている。また、ラップ(21b)の先端部には、チップシール(21c)が配設されている。
【0022】
固定スクロール(21)の端板(21a)の外周端部における下端部には、平板状のフレーム(24)が気密状に取り付けられている。このフレーム(24)は、ケーシング(11)に固定されるとともに、固定スクロール(21)に締結されている。これにより、固定スクロール(21)とフレーム(24)との間に内部空間(26)が形成されている。フレーム(24)の中央部には、開口が設けられるとともに、この開口の周縁において下側に向かって筒状に張り出したボス部(28)が形成されている。
【0023】
上記旋回スクロール(22)は、フレーム(24)に載置されて上記内部空間(26)内に配置されている。旋回スクロール(22)の端板(22a)の下面には、筒状に突設された軸受部(30)が形成されている。この軸受部(30)は、上記フレーム(24)のボス部(28)の内側に挿入されている。
【0024】
ボス部(28)には、駆動軸(17)が回転自在に貫通している。この駆動軸(17)の先端部(上端部)は、上記軸受部(30)に回転自在に差し込まれている。駆動軸(17)は、圧縮機構(15)の旋回スクロール(22)と駆動モータ(16)を連結する。
【0025】
上記駆動モータ(16)は、ケーシング(11)における圧縮機構(15)の下方に固定されたステータ(33)と、このステータ(33)の内側に回転自在に設けられたロータ(34)とを備えている。このロータ(34)には、上記駆動軸(17)が嵌挿されている。駆動モータ(16)に電力を供給するとロータ(34)が回転し、駆動軸(17)によって回転駆動力が旋回スクロール(22)に伝達される。
【0026】
駆動軸(17)の先端部は軸心に対して偏心されている。これにより、駆動軸(17)が回転すると、旋回スクロール(22)がフレーム(24)上を旋回するようになっている。また、旋回スクロール(22)は、図示省略したオルダムリングを介してフレーム(24)に支持されていて、自転しないようになっている。
【0027】
旋回スクロール(22)は、ラップ(22b)が上側に向かって突出するように配置されている。このラップ(22b)の先端部には、チップシール(22c)が配設されている。そして、両スクロール(21,22)のラップ(21b,22b)における先端面と、それぞれ他方のスクロール(22,21)の端板(22a,21a)における端面とは、油膜を介した摺動面とされている。
【0028】
上記内部空間(26)には、両スクロール(21,22)のラップ(21b,22b)が噛み合うことによって、圧縮室(37)が区画形成されている。この圧縮室(37)は、両スクロール(21,22)のラップ(21b,22b)と端板(21a,22a)とで囲まれた空間である。また、内部空間(26)におけるラップ(21b,22b)の外側は、低圧室(36)となっている。上記吸入管(18)は、ケーシング(11)の上端を貫通するとともに、その一端がこの低圧室(36)に開口している。
【0029】
固定スクロール(21)の端板(21a)には、その中央部分に吐出孔(41)が形成されている。この吐出孔(41)は、固定スクロール(21)の端板(21a)を貫通している。圧縮機構(15)で圧縮された冷媒ガスは、この吐出孔(41)を通り、ケーシング(11)内における圧縮機構(15)の上部の空間へ吐出される。
【0030】
固定スクロール(21)及びフレーム(24)には、両者を上下に貫通する冷媒通路(42)が形成されている。圧縮機構(15)から吐出された冷媒は、この冷媒通路(42)を通って、フレーム(24)の下側へ導かれる。ケーシング(11)内におけるフレーム(24)の下側の空間には、上記吐出管(19)が開口している。圧縮機構(15)から吐出された高圧冷媒は、この吐出管(19)を通ってケーシング(11)外へ導出される。
【0031】
このように、本実施形態1に係るスクロール型圧縮機(10)は、ケーシング(11)内の空間が吐出冷媒ガスで満たされた、いわゆる高圧ドーム型に構成されている。このケーシング(11)内の空間のうち、固定スクロール(21)やフレーム(24)で囲まれた内部空間(26)を除く部分は、吐出管(19)に連通する高圧室(45)を構成している。
【0032】
固定スクロール(21)の端板(21a)には、図2〜図4にも示すように、弁機構(51)が設けられている。この端板(21a)には、外周面から中心へ向かって半径方向に延びる横穴が形成されている。この横穴は、端板(21a)の外周側から挿入されたキャップ(59)で塞がれており、上記弁機構(51)のシリンダ室(53)を構成している。
【0033】
また、固定スクロール(21)の端板(21a)には、中間圧連通路(61)、低圧連通路(62)、第1連通路(56)及び第2連通路(57)が設けられている。
【0034】
上記中間圧連通路(61)は、その一端がシリンダ室(53)の奥側端部(図3における左端部)の側面に開口している。また、この中間圧連通路(61)は、その他端が端板(21a)の下面に開口しており、閉じ込み状態の圧縮室(37)に連通している。上記低圧連通路(62)は、その一端がシリンダ室(53)の手前側端部(図3における右端部)の側面に開口している。また、この低圧連通路(62)は、その他端が端板(21a)の下面に開口しており、内部空間(26)の低圧室(36)に連通している。
【0035】
上記第1連通路(56)は、その一端がシリンダ室(53)の側面に開口している。具体的には、シリンダ室(53)の長手方向の中央よりやや奥側(図3における左側)の位置に、第1連通路(56)の一端が開口している。また、第1連通路(56)は、その他端が端板(21a)の上面に開口しており、高圧室(45)に連通している。上記第2連通路(57)は、その一端がシリンダ室(53)の側面に開口している。具体的には、シリンダ室(53)の長手方向の中央よりやや手前側(図3における右側)の位置に、第2連通路(57)の一端が開口している。また、第2連通路(57)は、その他端が端板(21a)の下面に開口しており、内部空間(26)の低圧室(36)に連通している。
【0036】
上記シリンダ室(53)には、弁体としてのピストン(54)とバネ部材(55)が挿入されている。
【0037】
上記ピストン(54)は、ピストン本体(54a)とシール部材(54b,54c,54d)を備えている。ピストン本体(54a)は、シリンダ室(53)の内径よりも小径の円柱状に構成されている。このため、シリンダ室(53)の内周面とピストン本体(54a)の外周面との間に隙間が形成されている。上記シール部材(54b,54c,54d)は、環状に形成されてなるものであり、ピストン本体(54a)の両側部及び中央部にそれぞれ外嵌されている。
【0038】
上記ピストン(54)は、シリンダ室(53)を中間圧空間(53a)、低圧空間(53b)及び切換用空間(53c,53d)に仕切っている。中間圧空間(53a)は、図3におけるピストン(54)の左側に形成される空間である。この中間圧空間(53a)には、上記中間圧連通路(61)が連通している。低圧空間(53b)は、図3におけるピストン(54)の右側、即ちピストン(54)とキャップ(59)との間に形成される空間である。この低圧空間(53b)には、上記低圧連通路(62)が連通している。切換用空間(53c,53d)は、シリンダ室(53)の内面とピストン本体(54a)の隙間をピストン両端のシール部材(54b,54d)で仕切ることにより形成された空間であり、中間圧空間(53a)と低圧空間(53b)との間に位置している。切換用空間(53c,53d)には、上記第1連通路(56)及び第2連通路(57)が連通している。また、切換用空間(53c,53d)は、中央のシール部材(54c)によって、中間圧空間(53a)側の第1切換用空間(53c)と低圧空間(53b)側の第2切換用空間(53d)とに仕切られている。
【0039】
上記バネ部材(55)は、低圧空間(53b)に配置されるコイルばねにより構成されている。このバネ部材(55)は、その一端がピストン本体(54a)の端面に、また他端が上記キャップ(59)の端面にそれぞれ当接しており、ピストン(54)を往復移動可能に付勢している。
【0040】
上記ピストン(54)において、各シール部材(54b,54c,54d)は、次のように配置されている。
【0041】
中間圧空間(53a)側(図3における左側)のシール部材(54b)は、ピストン(54)がどの位置であっても、常に中間圧連通路(61)と第1連通路(56)との間に位置するような箇所でピストン本体(54a)に取り付けられている。したがって、中間圧連通路(61)は、ピストン(54)が図3における最も左側に位置する状態でも、シール部材(54b)によって塞がれることはない。
【0042】
低圧空間(53b)側(図3における右側)のシール部材(54d)は、ピストン(54)がどの位置であっても、常に第2連通路(57)と低圧連通路(62)との間に位置するような箇所でピストン本体(54a)に取り付けられている。したがって、低圧連通路(62)は、ピストン(54)が図3における最も右側に位置する状態でも、シール部材(54d)によって塞がれることはない。
【0043】
中央のシール部材(54c)は、ピストン(54)が図3の最も右側に位置するときは、第1連通路(56)と第2連通路(57)の間に位置し、ピストン(54)が図3の最も左側に位置するときは、中間圧連通路(61)と第1連通路(56)の間に位置するような箇所でピストン本体(54a)に取り付けられている。したがって、第1連通路(56)は、第1切換用空間(53c)に連通する状態と第2切換空間(53d)に連通する状態とに切り換わる一方、第2連通路(57)は、常に第2切換用空間(53d)と連通している。
【0044】
本実施形態に係るスクロール型圧縮機(10)では、冷媒回路の冷媒ガスが吸入管(18)を通って低圧室(36)へ流入し、この冷媒ガスが低圧室(36)から圧縮室(37)へ吸入される。旋回スクロール(22)が旋回すると、圧縮室(37)はやがて閉じ込み状態となる。つまり、圧縮室(37)が閉空間となる。そして、旋回スクロール(22)が更に旋回すると、それに伴って圧縮室(37)の容積が次第に小さくなり、圧縮室(37)中の冷媒ガスが圧縮されてゆく。
【0045】
上記弁機構(51)の動作について、図3及び図4を参照しながら説明する。尚、ここでの説明における「右」「左」は、何れも図3又は図4におけるものを意味している。
【0046】
上述のように、シリンダ室(53)の中間圧空間(53a)は、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)に中間圧連通路(61)を介して連通している。したがって、中間圧空間(53a)の圧力は、圧縮途中の圧縮室(37)におけるガス圧、即ち中間圧力Pcとなっている。一方、シリンダ室(53)の低圧空間(53b)は低圧室(36)に低圧連通路(62)を介して連通している。したがって、低圧空間(53b)の圧力は、低圧室(36)におけるガス圧、即ち低圧Psとなっている。
【0047】
ピストン(54)において、中間圧空間(53a)の圧力(中間圧力Pc)を受ける面積と、低圧空間(53b)の圧力(低圧Ps)を受ける面積とが何れもAであると仮定する。また、ピストン(54)に作用するバネ部材(55)の弾性力をFとする。この場合、ピストン(54)に対しては、右向きの力Pc・Aと、左向きの力Ps・A+Fとが作用する。
【0048】
先ず、Pc・A>Ps・A+Fの状態では、ピストン(54)が低圧空間(53b)側、即ち右側へ移動する。ピストン(54)の移動に伴ってバネ部材(55)の縮み量が増すと、バネ部材(55)の弾性力Fが次第に大きくなり、Pc・A=Ps・A+Fとなるとピストン(54)が停止する。そして、図3に示すように、ピストン中央のシール部材(54c)が第1連通路(56)と第2連通路(57)の間に位置する状態では、第1連通路(56)が第1切換用空間(53c)と連通し、第2連通路(57)が第2切換用空間(53d)と連通する。つまり、この状態において、弁機構(51)は、高圧室(45)と低圧室(36)の間を遮断している。
【0049】
次に、Pc・A<Ps・A+Fの状態となると、ピストン(54)が中間圧空間(53a)側、即ち左側へ移動する。ピストン(54)の移動に伴ってバネ部材(55)の縮み量が減ると、バネ部材(55)の弾性力Fが次第に小さくなり、Pc・A=Ps・A+Fになるとピストン(54)が停止する。そして、図4に示すように、ピストン中央のシール部材(54c)が中間圧連通路(61)と第1連通路(56)の間に位置する状態では、第1連通路(56)と第2連通路(57)の両方が第2切換用空間(53d)と連通する。つまり、この状態において、弁機構(51)は、高圧室(45)と低圧室(36)の間を連通させている。
【0050】
このように、弁機構(51)のピストン(54)は、中間圧空間(53a)と低圧空間(53b)の圧力差ΔPによって作用する力(Pc−Ps)A=ΔP・Aと、バネ部材(55)の弾性力Fとの大小関係に応じて移動する。また、シリンダ室(53)内でピストン(54)が停止する位置は、ΔPが小さいほど中間圧空間(53a)寄り、即ち左寄りとなる。
【0051】
一方、スクロール圧縮機(10)は、固定圧縮比の流体機械である。したがって、閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と吸入管(18)に連通する低圧室(36)とでは、両者の圧力比が一定となる。つまり、圧縮途中の圧縮室(37)の内圧である中間圧力Pcと低圧室(36)の内圧である低圧Psの比が一定となる。このため、図5に示すように、圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差ΔPと低圧Psとの間には比例関係が成立し、低圧Psが低下するにつれて圧力差ΔPも小さくなる。そして、低圧Psが低下して圧力差ΔPが小さくなるにつれて、ピストン(54)の位置もシリンダ室(53)の奥寄り(左寄り)となる。
【0052】
例えば冷凍装置のポンプダウン運転等の際に低圧Psが通常の運転状態よりも低くなると、圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差ΔPが小さくなる。この圧力差ΔPが小さくなるとピストン(54)がシリンダ室(53)の奥側へ移動し、弁機構(51)が高圧室(45)と低圧室(36)を連通させる状態となる(図4参照)。この状態では、高圧室(45)から低圧室(36)へガス冷媒が流入して低圧室(36)の圧力が上昇し、圧縮機構(15)が低圧室(36)から吸入するガス冷媒の圧力も上昇する。したがって、ポンプダウン運転等の際には吸入管(18)から吸い込まれるガス冷媒の圧力が非常に低くなるが、このような状態においても、圧縮室(37)が吸入するガス冷媒の圧力と高圧室(45)の圧力との差がある程度以上には拡大せず、圧縮機構(15)の圧縮比が極端に大きくなることはない。
【0053】
このように、本実施形態によれば、ケーシング(11)内へ吸入されるガス冷媒の圧力が非常に低くなるポンプダウン運転時等においても、圧縮比が過大となるのを防止することができ、吐出温度の過上昇を回避できる。このため、ラップ(21b,22b)の熱膨張を抑制することができ、ラップ(21b,22b)と端板(21a,22a)との面圧が高くなるのを未然に防止できる。そして、端板(21a,22a)及びラップ(21b,22b)の摩耗を低減したり、それらの損傷を防止することが可能となる。したがって、ポンプダウン運転等の低圧が下がる運転時においても、運転を継続させることが可能となる。
【0054】
また、圧縮機(10)の停止及び再起動を繰り返すという事態を回避でき、圧縮機(10)の寿命が短くなるのを防止できる。さらに、ガス温度の過上昇を抑制できるために、焼き付き等の原因となる油の劣化を抑制できる。
【0055】
また、吐出温度の過上昇を抑止できるために、ポンプダウン運転時等におけるラップ(21b,22b)の熱膨張を考慮して端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)とのクリアランスを広めに調整しておくという必要がなくなる。つまり、通常運転時における端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)のクリアランスを狭めることができる。したがって、本実施形態によれば、端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)の隙間からのガス冷媒の漏洩量を削減でき、圧縮機(10)の効率向上を図ることができる。
【0056】
また、本実施形態では、弁機構(51)は、ピストン(54)がバネ部材(55)に付勢されてシリンダ室(53)内を往復動することにより、第1連通路(56)と第2連通路(57)との連通及び遮断が切り換わる構成としている。したがって、特別な制御を行わなくても、簡易な構成で連通及び遮断を切り換えることができる。
【0057】
【発明のその他の実施の形態】
上記実施形態では、ピストン本体(54a)中央のシール部材(54c)の位置によって、第1連通路(56)と第2連通路(57)の連通及び遮断が切り換わる構成としたが、これに代えて次のような構成としてもよい。つまり、図6に示すように、ピストン本体(54a)に、その移動方向に直交する貫通孔(65)を形成し、両連通路(56,57)がこの貫通孔(65)を通して連通したり、遮断されたりする構成としてもよい。尚、この構成では、ピストン本体(54a)をシリンダ室(53)に気密状に挿入する必要がある。
【0058】
また、上記実施形態では、弁機構(51)のバネ部材(55)をシリンダ室(53)の低圧空間(53b)に設置したが、これに代え、バネ部材(55)を中間圧空間(53a)に設置してもよい。この場合、バネ部材(55)をシリンダ室(53)の端面とピストン(54)に固着し、バネ部材(55)を常に引き伸ばされた状態としておく必要がある。
【0059】
また、上記実施形態では、弁機構(51)を固定スクロール(21)の端板(21a)に設ける構成としたが、これに代え、旋回スクロール(22)の端板(22a)に設ける構成としてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0061】
請求項1の発明では、弁機構(51)を作動させて圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差が所定値以下のときにだけ、高圧室(45)と低圧室(36)とを連通させるようにしている。そして、上記圧力差が低下すると高圧室(45)から低圧室(36)へ流体が流れ込んで、低圧室(36)の圧力が上昇し、圧縮機構(15)が低圧室(36)から吸入する流体の圧力も上昇する。つまり、本発明では、圧縮機構(15)の吸入流体圧力と高圧室(45)の圧力との差がある程度以上には拡大せず、圧縮機構(15)の圧縮比が極端に大きくなることはない。従って、本発明によれば、ポンプダウン運転時等においても、圧縮比が過大となるのを防止できて吐出温度の過上昇を回避できる。このため、ラップ(21b,22b)の熱膨張を抑制することができ、ラップ(21b,22b)と端板(21a,22a)との面圧が高くなるのを未然に防止することができる。そして、端板(21a,22a)及びラップ(21b,22b)の摩耗を低減したり、それらの損傷を防止することが可能となる。したがって、ポンプダウン運転等の低圧が下がる運転時においても、運転を継続させることが可能となる。
【0062】
また、請求項1の発明によれば、圧縮機(10)の停止及び再起動を繰り返すという事態を回避でき、圧縮機(10)のトラブルを未然に防止できる。さらに、流体温度の過上昇を抑制できるために、焼き付き等の原因となる油の劣化を抑制できる。
【0063】
さらに、本発明では、吐出温度の過上昇を抑止できるために、ポンプダウン運転時等におけるラップ(21b,22b)の熱膨張を考慮して端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)とのクリアランスを広めに調整しておくという必要がなくなる。つまり、通常運転時における端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)のクリアランスを狭めることができる。したがって、本発明によれば、端板(21a,22a)とラップ(21b,22b)の隙間からの流体の漏洩量を削減でき、圧縮機(10)の効率向上を図ることができる。
【0064】
請求項2の発明では、弁体(54)は、圧縮室(37)と低圧室(36)との差圧を受け、バネ部材(55)によって付勢されてシリンダ室(53)内を往復動する。そして、この弁体(54)の移動により、両連通路(56,57)の連通と遮断とが切り換わる。したがって、本発明によれば、特別な制御を要することなく、簡易な構成で両連通路(56,57)の連通及び遮断を切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスクロール型圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における弁機構の構成を示す斜視図である。
【図3】第1連通路と第2連通路との連通が遮断された状態を示す特性図である。(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図4】両連通路が連通された状態を示す図3相当図である。(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図5】低圧Psと圧力差ΔPとの相関関係を示す特性図である。
【図6】その他の実施形態における弁機構の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
(11) ケーシング
(15) 圧縮機構
(18) 吸入管
(19) 吐出管
(21) 固定スクロール
(21a) 端板
(21b) ラップ
(22) 旋回スクロール
(22a) 端板
(22b) ラップ
(36) 低圧室
(37) 圧縮室
(45) 高圧室
(51) 弁機構
(53) シリンダ室
(54) ピストン
(55) バネ部材
(56) 第1連通路
(57) 第2連通路
Claims (2)
- 吸入管(18)及び吐出管(19)が取り付けられたケーシング(11)と、端板(21a,22a)に渦巻き状のラップ(21b,22b)が立設された一対のスクロール(21,22)を備えて上記ケーシング(11)内に設置される圧縮機構(15)とを備え、
上記吸入管(18)に連通する低圧室(36)から上記圧縮機構(15)の圧縮室(37)へ流体が吸入され、上記吐出管(19)に連通する高圧室(45)へ上記圧縮室(37)から流体が吐出されるスクロール型圧縮機であって、
閉じ込み状態で圧縮途中の上記圧縮室(37)と上記低圧室(36)の圧力差に応じて作動し、上記圧力差が所定値以下となったときだけ上記高圧室(45)と低圧室(36)を連通させる弁機構(51)を備えている
ことを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 請求項1において、
弁機構(51)は、
少なくとも一方のスクロール(21,22)における端板(21a,22a)に形成されたシリンダ室(53)と、
上記シリンダ室(53)に進退自在に挿入されると共に閉じ込み状態で圧縮途中の圧縮室(37)と低圧室(36)の圧力差に応じて移動する弁体(54)と、
上記シリンダ室(53)に開口して高圧室(45)に連通する第1連通路(56)と、
上記シリンダ室(53)に開口して低圧室(36)に連通する第2連通路(57)と、
上記第1連通路(56)と第2連通路(57)が連通される位置と遮断される位置との間を上記弁体(54)が往復動するように該弁体(54)を付勢するバネ部材(55)とを備えている
ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
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- 2004-01-20 CN CN 200420001401 patent/CN2709679Y/zh not_active Expired - Fee Related
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