JP2004217990A - Sputtering target, and production method therefor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Mo−W合金からなる大型のスパッタリングターゲットとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、非晶質シリコン(a−Si)膜を用いて形成された薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子として適用したアクティブマトリックス型液晶表示装置が多用されている。これは、安価なガラス基板上に低温成膜が可能なa−Si膜を用いてTFTアレイを構成することにより、大面積、高精細、高画質でかつ安価なディスプレイ装置などを実現できるからである。
【0003】
大面積の液晶表示装置(ディスプレイ装置)を構成する場合、必然的にアドレス配線の総延長が飛躍的に増加するため、アドレス配線などの有する抵抗分が増加する。このアドレス配線の抵抗分の増加に伴って、スイッチング素子に与えられるゲートパルスの遅延が顕著になり、液晶の制御が困難になるという問題が生じる。このため、少なくとも配線幅などのパラメータを維持したままで、ゲートパルスの遅延を回避することが必要となる。
【0004】
このようなゲートパルスの遅延を回避し得る配線材料として、Mo−W合金膜が用いられている(例えば特許文献1や特許文献2など参照)。Mo−W合金膜は低抵抗であることに加えて、エッチャント耐性やテーパ加工性などに優れることから、大面積化を図った液晶表示装置のみならず、ディスプレイの高精細化を図るために配線幅や配線間隔を狭小化した液晶表示装置、また配線幅を狭くして開口率を向上させた液晶表示装置などに対しても有効である。
【0005】
上述したMo−W合金からなる配線膜は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、Mo−W合金ターゲットを用いたスパッタ成膜により形成することが一般的である。ここで、液晶表示装置などの配線膜をスパッタ成膜で形成する場合、配線の断線やショートなどの原因となるパーティクル(被成膜基板上に付着する微細粒子)の発生を抑制することが、製品歩留りを高める上で重要となる。パーティクルの発生数はターゲットの密度と密接に関係することから、真空溶解法やホットプレスなどにより高密度化したターゲットが用いられている。また、大型のターゲットでは例えば粉末焼結法と圧延加工などとを組合せることによって、一体化された高密度ターゲットを実現している。
【0006】
しかしながら、上述したMo−W合金のように難加工材料の場合には、焼結時や圧延加工時にクラックなどが生じやすいことから、大型で高密度の単体ターゲットを作製することは難しい。特に、液晶表示装置の配線膜形成工程においては、例えば一辺の長さが800mm、さらには1000mmを超えるような大型のターゲットが求められており、このような大型の高密度ターゲットをMo−W合金で作製することは非常に困難である。そこで、大型で高密度のMo−W合金ターゲットの製法を確立することが急務とされている。
【0007】
一方、大型のスパッタリングターゲットの作製方法としては、従来から複数のターゲット片を接合する方法が知られている(例えば特許文献3など参照)。しかし、複数のターゲット片を例えばろう材などを用いて接合した場合には、接合部(分割部)からのパーティクルの発生が増加し、製品歩留りの低下原因となっている。また、特許文献3には複数のターゲット片間に同組成の材料を溶射し、複数のターゲット片を一体化させることによって、大型ターゲットを作製することが記載されているが、このような方法を適用しても直径0.2μm以下というような微細なパーティクルの発生を十分に抑制することはできない。
【0008】
【特許文献1】国際公開第95/16797号パンフレット
【特許文献2】特開平11−36067号公報
【特許文献3】特開平11−269637号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、液晶表示装置の配線膜形成工程などに使用されるMo−W合金ターゲットにおいては、単体で高密度の大型ターゲットを歩留りよく作製することが困難であることから、個々に高密度化した複数のターゲット片を接合して大型ターゲットを実現することが求められているが、従来の複合化法(ターゲット片間の接合法)を適用しただけでは、接合部(分割部)からのパーティクルの発生を十分に抑制することができないという問題がある。
【0010】
このようなことから、パーティクルの発生を再現性よく抑制することが可能な接合タイプのMo−W合金ターゲット、具体的には一辺が800mm、さらには1000mmを超えるような大型のMo−W合金ターゲットが望まれている。さらに、液晶表示装置などの配線膜形成用Mo−W合金ターゲットを大型化するにあたっては、パーティクルの抑制のみならず、成膜時の膜厚や膜質の均一性などの基準が従来サイズのターゲットと同等もしくはそれ以上に厳しく求められていることから、このような要求特性を満足させることが可能な大型のMo−W合金ターゲットが強く求められている。
【0011】
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、複数のターゲット片(Mo−W合金製ターゲット片)を接合してなる大型スパッタリングターゲットにおいて、接合部(分割部)からのパーティクルの発生を再現性よく抑制し得ると共に、Mo−W合金膜の膜厚や膜質の均一性などを高めることを可能にしたスパッタリングターゲットとその製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のスパッタリングターゲットは、請求項1に記載したように、Mo−W合金からなる複数のターゲット片を接合してなるスパッタリングターゲットであって、前記複数のターゲット片間の接合界面から幅300μmの接合界面近傍領域における前記Mo−W合金の平均結晶粒径が3〜50μmの範囲であることを特徴としている。本発明のスパッタリングターゲットにおいて、前記Mo−W合金のターゲット全体としての平均結晶粒径は、請求項2に記載したように200μm以下であることが好ましい。
【0013】
本発明のスパッタリングターゲットは、さらに請求項3に記載したように、前記ターゲット中のMoがEPMA解析のマッピング結果において500×500μmの測定領域内に測定感度のカウント数が150以上の連なった部分を有し、かつカウント数が250以上の偏析部の大きさが最大径で100μm以下であること、また請求項4に記載したように、前記EPMA解析の測定領域を等面積に4分割したとき、分割後の各領域内におけるカウント数が250以上のMo偏析部の面積比率は各領域間でのバラツキが30%以下であることを特徴としている。
【0014】
本発明のスパッタリングターゲットは、請求項5に記載したように、少なくとも一辺の長さが800mm以上の矩形状のスパッタ面、または直径が800mm以上の円形状のスパッタ面を有するスパッタリングターゲット、すなわち複数のターゲット片を接合してなる大型のスパッタリングターゲット(以下、接合型スパッタリングターゲットと記す)に対して好適である。
【0015】
本発明のスパッタリングターゲットにおいては、複数のターゲット片を接合界面から幅300μmの領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径が3〜50μmの範囲となるように接合、具体的には固相接合(固相拡散接合)している。このような構成に基づいて、パーティクルの発生要因となるMo−W合金の結晶粒の粗大化を抑制した上で、実用的な強度などを有すると共に、接合部に起因するパーティクルの増加を抑制した大型の接合型スパッタリングターゲットを実現することが可能となる。これは例えば液晶表示装置の大面積化などに伴う配線膜形成用Mo−W合金ターゲットに対する大型化要求に対応するものである。
【0016】
また、本発明のスパッタリングターゲットの製造方法は、請求項7に記載したように、Mo−W合金からなる複数のターゲット片を接合してスパッタリングターゲットを製造するにあたり、Mo粉末とW粉末との混合粉末をターゲット片形状に成形して、複数の成形体を作製する工程と、前記複数の成形体を焼結して、前記Mo−W合金からなる複数のターゲット片を作製する工程と、前記複数のターゲット片間をHIP処理により接合する工程とを具備することを特徴としている。
【0017】
本発明のスパッタリングターゲットの製造方法において、請求項8に記載したように、ターゲット片の作製工程は複数の成形体を1000〜1500℃の温度で仮焼結した後に、1600℃以上の温度で本焼結することが好ましく、さらに1200〜1600℃の温度でHIP処理を施して複数のターゲット片間を接合することが好ましい。また、Mo粉末とW粉末との混合粉末は、請求項9に記載したように、平均粒径が30μm以下のMo粉末に、平均粒径が15μm以下の第1のW粉末を10〜30質量%の範囲で含み、残部が平均粒径が60μm以下の第2のW粉末からなる混合W粉末を混合することにより調製することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1および図2は本発明の一実施形態によるスパッタリングターゲットの概略構成を示す図であり、図1はスパッタリングターゲットの平面図、図2はその断面図である。これらの図に示すスパッタリングターゲット1は、Mo−W合金からなる複数のターゲット片2、2…を有している。そして、これら複数のターゲット片2、2…間を接合、具体的には固相拡散接合することによって、接合型のスパッタリングターゲット1が構成されている。なお、図中3はバッキングプレートであり、接合型スパッタリングターゲット1はバッキングプレート3にろう付けなどにより固定されている。
【0019】
上記した各ターゲット片2、2…を構成するMo−W合金の合金組成は特に限定されるものではないが、例えばWを20〜50原子%の範囲で含み、残部が実質的にMoおよび不可避的不純物からなる合金組成を適用することが好ましい。Mo−W合金中のWの比率が20原子%未満であると、配線膜などを形成した際の電気抵抗が上昇すると共に、エッチャント耐性(例えば層間絶縁膜などのエッチャントに対する耐性)などが低下するおそれがある。また、Wの比率が50原子%を超えた場合にも同様に抵抗が上昇し、さらに配線膜を成膜する際のスパッタレートなども低下する。
【0020】
なお、本発明のスパッタリングターゲットに用いられるMo−W合金は、得られる配線膜などの特性を向上させるために、それに含まれる不純物元素量をなるべく少なくすることが好ましい。例えば、不純物としての酸素は500ppm以下とすることが好ましく、さらに好ましくは100ppm以下である。これは、酸素量があまり多いと空孔(ポア)が発生し、密度の低下などを招きやすいためである。密度の低下はパーティクル発生量の増加に繋がる。酸素量を低減するためには、例えばターゲットの製造工程で水素還元などを実施することが有効である。
【0021】
各ターゲット片2、2…はMo−W合金の粉末焼結体であることが好ましく、さらに粉末焼結体の相対密度は99%以上であることが好ましい。各ターゲット片2、2…の相対密度があまり低いと、接合部に関わりなくパーティクルの発生量が増加する。すなわち、Mo−W合金ターゲット中に多量のポアが存在すると、例えばスパッタリング時にポア内に入り込んだArイオンにより叩き出されたスパッタ粒子がポアの縁に堆積して突起物を形成する。この突起物が異常放電を引き起こしてパーティクルを発生させる。各ターゲット片2、2…を緻密化することによって、このようなパーティクルの発生を抑制することができる。従って、Mo−W合金からなる各ターゲット片2、2…の相対密度は99%以上であることが好ましく、さらには99.5%以上であることがより好ましい。
【0022】
Mo−W合金からなるターゲット片2は、さらにMoとWの分散状態をEPMA(Electron Probe X−ray Microanalyzer:電子線プローブ(X線)マイクロアナライザ)解析した際に、以下に示す条件を満足していることが好ましい。すなわち、ターゲット片2に対するMoのEPMA解析のマッピング結果において、500×500μmの測定領域内にMoの測定感度のカウント数が150以上の連なった部分が存在すると共に、カウント数が250以上のMo偏析部の大きさ(最大径として)が100μm以下であることが好ましい。測定感度のカウント数が150以上の連なった部分が存在しない、もしくはMo偏析部の大きさが100μmを超えるということは、MoとWの分散状態が不均一である(Moの偏析が顕著である)ことを意味し、MoとWのスパッタレートの違いなどに基づいて膜厚の均一性などが低下すると共に、パーティクルの発生量も増加する。
【0023】
さらに、上記したMoのEPMA解析のマッピング結果における測定領域を等面積に4分割したときに、分割後の各領域内におけるMo偏析部(カウント数が250以上)の面積比率(Mo偏析部の面積/4分割した後の各領域の面積)の各領域間でのバラツキが30%以下であることが好ましい。すなわち、Mo偏析部の偏りを低減することで、パーティクルの発生や膜厚の不均一化などをより確実に抑制することができる。Mo偏析部の大きさは50μm以下であることがより好ましく、また各領域間でのMo偏析部の面積比率のバラツキは15%以下であることがより好ましい。
【0024】
このように、ターゲット片2内のMoとWの分散状態をより均一な状態に近づけることによって、パーティクルの発生を再現性よく抑制し得ると共に、膜厚の均一性などを高めることが可能となる。上述したようなMoの分散状態(EPMA解析のマッピング結果により規定される分散状態)は、ターゲット片2を粉末焼結により作製すると共に、後述するように焼結時の条件を制御することで実現可能となる。例えば、Mo−W合金からなるターゲット片は溶解材に圧延などを施すことによっても得られるが、圧延材は結晶粒径の粗大化やMoの偏析が生じやすいことから、ターゲット片の微細組織に基づいてパーティクルが発生しやすいと共に、形成した膜の膜厚なども不均一になりやすい。また、大型のMo−W合金ターゲットを単体で作製した場合にも、Moの偏析などが顕著になる。
【0025】
なお、本発明におけるEPMA解析のマッピングは、加速電流15kV、照射電流2.0×107A、時間30msecの条件で測定したものである。また、Mo偏析部の面積比率の各領域間でのバラツキは、上記したMo偏析部の面積比率(EPMA解析の測定領域を4分割した各領域における面積比率)の最大値と最小値から、[{(最大値−最小値)/(最大値+最小値)}×100(%)]の式に基づいて求めるものとする。
【0026】
接合型スパッタリングターゲット1は、上述したような特性を有する複数のターゲット片2、2…、すなわちMo−W合金からなる複数のターゲット片2、2…間を接合することにより構成されたものである。複数のターゲット片2、2…間は、例えばHIP処理のような加圧下での加熱処理により固相拡散接合するものとする。すなわち、隣接するターゲット片2同士の界面(接合界面)4は、ろう材のような接合材を存在させることなく、Mo−W合金間の固相拡散により接合されていることが好ましい。前述したように、ろう材などを使用してターゲット片間を接合すると、接合部がパーティクルの発生原因となる。
【0027】
上記したように、複数のターゲット片2、2…間を固相拡散により接合した上で、接合型スパッタリングターゲット1は接合界面4から幅300μmの領域(接合界面近傍領域)におけるMo−W合金の平均結晶粒径を3〜50μmの範囲に制御している。ここで、接合界面近傍領域とは図1中の円内拡大図に示すように、接合界面4からの幅wが300μmの範囲を示すものである。HIP処理などを利用した固相拡散接合は強加工であり、一般に被加工材(ここではMo−W合金)の粒成長を招きやすい。従って、接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径が50μmを超えると、各ターゲット片2自体のMo−W合金の結晶粒が粗大化して、パーティクルの発生量が増加する。また、接合界面近傍からのパーティクルの増大や接合強度の低下なども招くことになる。
【0028】
一方、接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径が3μm未満であるということは、ターゲット片2間が十分に接合されていないことを意味する。これではターゲット片2間の接合強度が不足するだけでなく、接合界面に存在する空孔などに起因してパーティクルの発生量が増加する。言い換えると、接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径を3〜50μmの範囲に制御することによって、接合型ターゲットとしての実用的な強度などを十分に満足させた上で、パーティクルの発生量を大幅に抑制した大型のMo−W合金ターゲット、すなわち接合型スパッタリングターゲット1を実現することが可能となる。接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径は10〜30μmの範囲に制御することがより好ましい。
【0029】
また、接合型スパッタリングターゲット1全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径は200μm以下であることが好ましい。ターゲット全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径が200μmを超えると、結晶粒の粗大化に基づくパーティクル発生量の増加を招くことになる。すなわち、Mo−W合金の結晶粒が粗大化すると、結晶粒の結晶方位で異なるスパッタレートの差などに基づいて結晶粒間に段差が生じるため、スパッタ粒子が段差部や結晶面に付着して堆積しやすくなる。特に、ターゲットの中央部や端部では、斜め方向からのスパッタ粒子が不安定に堆積する。このような不安定に堆積したスパッタ粒子はスパッタ中に剥離、脱落しやすく、これがパーティクルの発生原因となる。さらに、大きな段差部では異常放電によるスプラッシュが発生しやすいため、これによってもパーティクルの発生量が増加する。
【0030】
ターゲット全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径を200μm以下と微細化することによって、上記したような原因によるパーティクルの発生を抑制することが可能となる。従って、ターゲット全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径は200μm以下とすることが好ましく、より好ましくは50μm以下である。ただし、Mo−W合金の平均結晶粒径があまり小さすぎると、ターゲットの低密度化などの原因となるおそれがあることから、ターゲット全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径は5μm以上であることが好ましい。
【0031】
ここで、接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径は、接合界面4を中心とする半径300μmの円内に存在する結晶粒の粒径を倍率100倍以上の顕微鏡観察により測定して平均化し、この値を任意の3箇所以上について求めると共に、これらを平均した値を示すものとする。また、ターゲット全体としてのMo−W合金の平均結晶粒径は、スパッタ面の任意の10箇所以上から試料を採取し、これら各試料の顕微鏡観察(倍率100倍以上)により測定した平均結晶粒径を、10個以上の試料について平均した値を示すものとする。
【0032】
上述した接合型スパッタリングターゲット1は、特に大型化のMo−W合金ターゲットに対して好適である。例えば、図1に示したような矩形のMo−W合金ターゲットについては、少なくとも一辺の長さが800mm以上の矩形状のスパッタ面を有する場合においても、パーティクルの抑制効果や膜厚の均一化効果などを有する接合型スパッタリングターゲット1、すなわち液晶表示装置などに用いられる配線膜(Mo−W合金膜)を高歩留りで作製することが可能な接合型スパッタリングターゲット1を実現することができる。また、円形のMo−W合金ターゲットについては、直径が800mm以上の円形状のスパッタ面を有する場合においても、同様にパーティクルの抑制効果や膜厚の均一化効果などを有する接合型スパッタリングターゲットを実現することができる。
【0033】
また、本発明の接合型スパッタリングターゲットは、液晶表示装置のアドレス配線などに適用されるMo−W合金膜(配線膜)の形成用として好適である。このようなMo−W合金配線膜は、大面積化を図った液晶表示装置、ディスプレイの高精細化に伴って配線や配線間隔を狭小化した液晶表示装置、また配線幅を狭くして開口率を向上させた液晶表示装置などに対して有効である。さらに、本発明の接合型スパッタリングターゲットは液晶表示装置の配線形成用に限らず、プラズマ表示装置、固体表示装置、電界放出型冷陰極を用いた平面型表示装置などの配線形成用としても有効である。
【0034】
この実施形態の接合型スパッタリングターゲット1は、例えば以下のようにして作製することができる。まず、Mo粉末とW粉末とを前述した所望の組成比となるように混合して、均一な混合原料粉末を作製する。この際、Mo粉末とW粉末との混合粉末は、平均粒径が15μm以下の第1のW粉末と平均粒径が60μm以下の第2のW粉末との混合W粉末を、平均粒径が30μm以下のMo粉末に混合して調製することが好ましい。このような混合原料粉末を使用することによって、ターゲット片を高密度化することができると共に、前述したようなMoの分散状態(EPMA解析のマッピング結果により規定される分散状態)をより確実に実現することが可能となる。
【0035】
Mo粉末の平均粒径が30μmを超えると、Mo−W合金の結晶粒の粗大化やターゲット片の低密度化、さらにはMoの過剰な偏析などを招くおそれがある。また、W粉末については、上記したように平均粒径が15μm以下の第1のW粉末と平均粒径が60μm以下の第2のW粉末との混合W粉末を使用することで、粗大なW粒子の間隙に微細なW粒子が入り込むことから、Mo−W合金の焼結性を高めて高密度化することが可能となる。焼結性の向上はターゲット片間の接合性の向上にも繋がる。各W粉末の平均粒径が上記した値を超えると、いずれも焼結性の低下を招きやすくなる。
【0036】
第1のW粉末と第2のW粉末との混合比は、第1のW粉末の質量比[{第1のW粉末の質量/(第1のW粉末の質量+第2のW粉末の質量)}×100(%)]が10〜30%の範囲となるように調整することが好ましい。第1のW粉末の混合比が10質量%未満であると、上記したようなメカニズムによる焼結性の向上効果を十分に得ることができないと共に、Moの過剰な偏析が発生しやすくなる。一方、第1のW粉末の混合比が30質量%を超える場合にも、微細粒子が多くなりすぎて焼結性が低下する。混合W粉末における第1のW粉末の含有比は15〜25質量%の範囲とすることがより好ましい。
【0037】
次いで、上記したようなMo粉末とW粉末との混合粉末を所望のターゲット片形状に成形して、複数の成形体を作製する。Mo粉末とW粉末との混合粉末の成形には、ターゲット片を高密度化する上でCIP(冷間静水圧プレス)などの加圧成形を適用することが好ましい。次いで、ターゲット片形状の複数の成形体を焼結して、Mo−W合金からなる複数のターゲット片を作製する。このターゲット片の焼結工程は、まず水素雰囲気中などにおいて成形体を1000〜1500℃の温度で仮焼結した後に、1600℃以上の温度で本焼結することが好ましい。このような工程を経ることによって、高密度のターゲット片を再現性よく作製することが可能となる。
【0038】
すなわち、Mo粉末とW粉末との混合粉末の成形体を予め水素雰囲気中などで仮焼結することによって、原料粉末に付着する酸素などが還元されて高密度化が達成しやすくなり、さらに高密度を実現した上でMo−W合金の結晶粒の粗大化を抑制することが可能となる。仮焼結温度が1000〜1500℃の範囲を外れると、このような効果を十分に得ることができない。そして、このような条件で予備焼結した仮焼結体を、例えばAr雰囲気のような不活性雰囲気中にて1600℃以上の温度で本焼結することによって、高密度でかつMoの分散状態に優れたターゲット片を再現性よく得ることができる。本焼結にはHIP処理などを適用することも有効である。
【0039】
次に、上記した複数のターゲット片(Mo−W合金の焼結体)を所望の形状に配置した後にHIP処理を施すことによって、複数のターゲット片間を接合する。このように、複数のターゲット片間の接合にHIP処理を適用することによって、ターゲット全体としてのMo−W合金の結晶粒の粗大化を抑制した上で、ターゲット片間の接合界面近傍領域(接合界面から幅300μmの領域)におけるMo−W合金の平均結晶粒径を3〜50μmの範囲に制御することができる。言い換えると、複数のターゲット片間を良好に接合することができると共に、接合部に起因するパーティクルの増加を抑制することが可能となる。
【0040】
接合工程におけるHIP処理条件は、ターゲット全体としてのMo−W合金の結晶粒が粗大化することを抑制するために、加熱温度を1200〜1600℃の範囲に設定すると共に、圧力を100〜180MPaの範囲とすることが好ましい。HIP接合時の加熱温度は印加する圧力にもよるが、本焼結温度より低い温度に設定することが好ましい。これによって、ターゲット片のMo−W合金結晶粒の粒成長をより再現性よく抑制することが可能となる。このようにして得た接合型ターゲット素材に研削などの機械加工を施して、所定形状のMo−W合金ターゲット(接合型スパッタリングターゲット)を作製する。
【0041】
なお、上述した接合型スパッタリングターゲットの製造方法では、予めMo−W合金からなる複数のターゲット片を粉末焼結法で作製した後に、複数のターゲット片間をHIP処理により接合する場合について説明したが、本発明の接合型スパッタリングターゲットの製造方法はこれに限られるものではなく、複数のターゲット片を例えばHIP処理により焼結すると同時に、複数のターゲット片間を接合して作製することも可能である。このような製造方法においても、HIP処理条件を適宜選択することによって、本発明の構成を満足する接合型スパッタリングターゲットを得ることができる。さらに、他の製造方法を適用してもよいことは言うまでもなく、本発明の接合型スパッタリングターゲットはその製造方法に限定されるものではない。
【0042】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について述べる。
【0043】
実施例1
まず、粒径15μm以下の第1のW粉末を30質量%含み、残部が粒径60μm以下の第2のW粉末からなる混合W粉末を、平均粒径が10μmのMo粉末に、MoとWの質量比が1:1となるように配合した後、高純度Arガスで置換したボールミルで48時間混合した。この混合原料粉末を成形用のラバー型に充填した後、200MPaの圧力をCIPにより加えて成形体を作製した。この成形体を水素雰囲気中にて1400℃×6時間の条件で仮焼結した後、Ar雰囲気中にて1800℃×8時間の条件で本焼結した。このようにして、Mo−W合金の焼結体からなる4個のターゲット片を作製した。各ターゲット片の形状は32×32×6mmとした。
【0044】
このようにして得た各ターゲット片(Mo−W合金の焼結体)のMo分散状態を、EPMA装置(JEOL社製JXA−8600M)を用いて解析し、500μm四方の範囲のMoカラーマッピングをそれぞれ得た。これらMoのカラーマッピングはいずれも測定感度のカウント数が150以上の連なった部分を有し、かつカウント数が250以上のMo偏析部の最大サイズは約20μmであった。さらに、Moのカラーマッピングを均等に4分割し、分割後の各領域内におけるカウント数が250以上のMo偏析部の面積比率をそれぞれ求めた。これらMo偏析部の面積比率からバラツキを前述した式に基づいて求めたところ、Mo偏析部の面積比率の各領域間でのバラツキは5%であった。
【0045】
次に、上記した4個のターゲット片(Mo−W合金の焼結体)を所定のターゲット形状に配置し、これを鉄製カプセル内に封入した後、176MPaの等方圧力を印加しつつ1400℃×6時間の条件でHIP処理した。このHIP処理によって、各ターゲット片間を固相拡散接合した。このHIP接合体に機械加工および研削加工を施して、最終形状が直径127×厚さ5mmの接合型Mo−W合金ターゲットを得た。
【0046】
得られた接合型Mo−W合金ターゲットの相対密度は99.5%であった。さらに、前述した方法にしたがって、ターゲット片間の接合界面から幅300μmの領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径と、ターゲット全体としての平均結晶粒径を求めた。その結果、接合界面近傍領域におけるMo−W合金の平均結晶粒径は10μmであり、またターゲット全体としての平均結晶粒径は45μmであった。このような接合型Mo−W合金ターゲットを後述する特性評価に供した。
【0047】
実施例2〜4
上記した実施例1において、ターゲット片のサイズを110×210×6mmとすると共に、原料混合粉末の各出発原料、成形体の仮焼結温度、仮焼結体の本焼結温度、ターゲット片間の接合条件(HIP処理時の圧力、温度および時間)を表1に示す各条件に変更する以外は、実施例1と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットをそれぞれ作製した。なお、ターゲットの最終形状は430×820×5mmに統一した。これら各接合型Mo−W合金ターゲットのMo分散状態(EPMA解析による)、相対密度、接合界面近傍領域における平均結晶粒径、およびターゲット全体としての平均結晶粒径を、実施例1と同様にして測定、評価した。その結果を表2に示す。また、各接合型Mo−W合金ターゲットは後述する特性評価に供した。
【0048】
実施例5
上記した実施例1において、ターゲット片の数を8個に変更する以外は実施例1と同様にして、最終形状が直径254mm×厚さ5mmの接合型Mo−W合金ターゲットを作製した。この接合型Mo−W合金ターゲットのMo分散状態(EPMA解析による)、相対密度、接合界面近傍領域における平均結晶粒径、およびターゲット全体としての平均結晶粒径を、実施例1と同様にして測定、評価した。その結果を表2に示す。また、接合型Mo−W合金ターゲットは後述する特性評価に供した。
【0049】
実施例6
上記した実施例2において、ターゲット片の数を8個に変更する以外は実施例2と同様にして、最終形状が870×1660×5mmの接合型Mo−W合金ターゲットを作製した。この接合型Mo−W合金ターゲットのMo分散状態(EPMA解析による)、相対密度、接合界面近傍領域における平均結晶粒径、およびターゲット全体としての平均結晶粒径を、実施例1と同様にして測定、評価した。その結果を表2に示す。また、接合型Mo−W合金ターゲットは後述する特性評価に供した。
【0050】
比較例1
上記した実施例2において、成形体の仮焼結温度を1000℃とすると共に、仮焼結体の本焼結温度を1400℃とし、さらにターゲット片間の接合時におけるHIP処理温度を1200℃とする以外は、実施例2と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットを作製した。この接合型Mo−W合金ターゲットは表2に示すように相対密度が低く、またMoの偏析サイズも若干大きいものであった。そして、ターゲット片間の接合界面に空孔が存在しているため、接合界面近傍領域における平均結晶粒径は測定することができなかった。この接合型Mo−W合金ターゲットを後述する特性評価に供した。
【0051】
比較例2〜3
上記した比較例1と同様に、原料混合粉末の出発原料、成形体の仮焼結温度、仮焼結体の本焼結温度、ターゲット片間の接合条件(HIP処理時の温度および時間)を表1に示す各条件に変更する以外は、実施例2と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットをそれぞれ作製した。これらの接合型Mo−W合金ターゲットも表2に示すように相対密度が低く、またターゲット片間の接合界面に空孔が存在しているため、接合界面近傍領域における平均結晶粒径は測定することができなかった。各接合型Mo−W合金ターゲットは後述する特性評価に供した。
【0052】
比較例4
上記した実施例2において、原料混合粉末の各出発原料を変更すると共に、成形体の仮焼結温度を1800℃とする以外は、実施例2と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットを作製した。この接合型Mo−W合金ターゲットは表2に示すように相対密度が低く、またターゲット片間の接合界面近傍領域における平均結晶粒径が64μmと大きいものであった。この接合型Mo−W合金ターゲットを後述する特性評価に供した。
【0053】
参考例1〜2
上記した実施例2において、原料混合粉末の各出発原料、成形体の仮焼結温度、仮焼結体の本焼結温度などを表1に示す各条件に変更する以外は、実施例2と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットをそれぞれ作製した。これら接合型Mo−W合金ターゲットは、接合界面近傍領域における平均結晶粒径は本発明の条件を満足しているものの、参考例1のターゲットは相対密度が低いと共に、Mo偏析部のバラツキが大きく、また参考例2のターゲットは相対密度が低いと共に、Mo偏析部の最大サイズおよびバラツキが共に大きいものであった。これら各接合型Mo−W合金ターゲットを後述する特性評価に供した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
上述した実施例1〜6、比較例1〜4および参考例1〜2による各接合型Mo−W合金ターゲットをスパッタリング装置に取り付けて、Arガス圧を0.27Paとした条件下でスパッタリングを行い、それぞれ5インチのSiウェーハ面上に厚さ約200nmのMo−W合金膜を成膜した。得られた各Mo−W合金膜中に存在する0.2μm以下のパーティクル数を測定すると共に、各Mo−W合金膜の膜厚分布を測定、評価した。パーティクル数はパーティクル測定器(WM3)を用いて測定した。膜厚分布については、膜厚測定装置(ALpha−Step200)を用いて膜厚を測定し、膜厚の最大値と最小値から[{(最大値−最小値)/(最大値+最小値)}×100(%)]の式に基づいて膜厚のバラツキを求めた。これらの結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
表3から明らかなように、実施例1〜6の各接合型Mo−W合金ターゲットによれば、パーティクルの混入量が少なく、かつ膜厚分布に優れるMo−W合金膜を得ることが可能であることが分かる。これらはMo−W合金からなる配線膜、ひいてはそのような配線膜を用いた液晶表示装置などの製造歩留まりの向上に大きく寄与するものである。一方、比較例1〜4の各接合型Mo−W合金ターゲットはパーティクルの発生量が多く、また成膜したMo−W合金膜の膜厚バラツキも大きいものであった。
【0059】
実施例7〜8、比較例5
上記した実施例2において、MoとWの質量比をW=20原子%に変更したものを実施例7、W=35原子%に変更したものを実施例8として、これら以外の条件は実施例2と同様にして、接合型Mo−W合金ターゲットをそれぞれ作製した。また、平均粒径が60μmのW粉末だけを用いて、実施例2と同様にして接合型Mo−W合金ターゲットを作製した(比較例5)。これら各ターゲットについて、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表4および表5に示す。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
表4および表5からも分かるように、本発明のMo−W合金ターゲットはMo−W合金の組成比を変えたものに対しても有効である。また、比較例5のように、W粉末の平均粒径が1種類のみではMoの偏析が生じやすい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスパッタリングターゲットおよびその製造方法によれば、Mo−W合金ターゲットの大型化を図った上で、接合部などに起因するパーティクルの発生量の増加を再現性よく抑制することが可能となる。従って、Mo−W合金配線膜などの大面積化と高品質化に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスパッタリングターゲット(接合型Mo−W合金ターゲット)の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すスパッタリングターゲットの断面図である。
【符号の説明】
1……接合型スパッタリングターゲット,2……Mo−W合金からなるターゲット片,4……接合界面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a large-sized sputtering target made of a Mo—W alloy and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, an active matrix type liquid crystal display device using a thin film transistor (TFT) formed using an amorphous silicon (a-Si) film as a switching element has been widely used. This is because a large-area, high-definition, high-quality, low-cost display device can be realized by forming a TFT array using an a-Si film that can be formed at a low temperature on an inexpensive glass substrate. is there.
[0003]
When a large-area liquid crystal display device (display device) is configured, the total extension of the address wiring inevitably increases dramatically, and the resistance of the address wiring increases. With the increase in the resistance of the address wiring, the delay of the gate pulse applied to the switching element becomes remarkable, causing a problem that the control of the liquid crystal becomes difficult. For this reason, it is necessary to avoid the delay of the gate pulse while maintaining at least parameters such as the wiring width.
[0004]
As a wiring material that can avoid such a delay of the gate pulse, a Mo—W alloy film is used (for example, see Patent Literature 1 and Patent Literature 2). Since the Mo-W alloy film has low resistance, and is excellent in etchant resistance and taper workability, not only a liquid crystal display device with a large area but also a wiring for a high definition display. The present invention is also effective for a liquid crystal display device in which the width and the wiring interval are reduced, and a liquid crystal display device in which the wiring ratio is reduced and the aperture ratio is improved.
[0005]
The wiring film made of the Mo-W alloy described above is generally formed by sputtering film formation using a Mo-W alloy target, as described in Patent Literature 1 and
[0006]
However, in the case of a difficult-to-process material such as the above-mentioned Mo-W alloy, it is difficult to produce a large-sized and high-density single target because cracks and the like are likely to occur during sintering or rolling. In particular, in a wiring film forming process of a liquid crystal display device, a large target having a side length of, for example, 800 mm or more, more than 1000 mm is required. It is very difficult to produce with Therefore, it is urgently necessary to establish a method for producing a large and high-density Mo-W alloy target.
[0007]
On the other hand, as a method of manufacturing a large sputtering target, a method of joining a plurality of target pieces has been conventionally known (for example, see Patent Document 3). However, when a plurality of target pieces are joined using, for example, a brazing filler metal, the generation of particles from the joined portions (divided portions) increases, which causes a reduction in product yield.
[0008]
[Patent Document 1] International Publication No. 95/16797 pamphlet
[Patent Document 2] JP-A-11-36067
[Patent Document 3] JP-A-11-269637
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the case of a Mo—W alloy target used in a wiring film forming step of a liquid crystal display device or the like, it is difficult to manufacture a high-density large-sized target with a high yield by itself. Although it is required to realize a large target by joining a plurality of target pieces that have been combined, simply applying the conventional compounding method (joining method between target pieces) requires only There is a problem that generation of particles cannot be sufficiently suppressed.
[0010]
For this reason, a joint-type Mo-W alloy target capable of suppressing the generation of particles with good reproducibility, specifically, a large-sized Mo-W alloy target having a side of 800 mm or more, more than 1000 mm Is desired. In addition, in increasing the size of a Mo-W alloy target for forming a wiring film such as a liquid crystal display device, not only the suppression of particles but also the standard of film thickness and film quality uniformity at the time of film formation are compared with those of a conventional size target. Since it is required to be equal or more strict, there is a strong demand for a large Mo-W alloy target that can satisfy such required characteristics.
[0011]
The present invention has been made to address such a problem, and in a large-sized sputtering target obtained by joining a plurality of target pieces (Mo-W alloy target pieces), particles from a joining portion (divided portion) are generated. It is an object of the present invention to provide a sputtering target capable of suppressing generation thereof with good reproducibility and improving the uniformity of the film thickness and film quality of the Mo-W alloy film, and a method of manufacturing the same.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As described in claim 1, the sputtering target of the present invention is a sputtering target formed by joining a plurality of target pieces made of a Mo—W alloy, and has a width of 300 μm from a joining interface between the plurality of target pieces. The average crystal grain size of the Mo-W alloy in the region near the bonding interface is in the range of 3 to 50 μm. In the sputtering target of the present invention, the average crystal grain size of the Mo-W alloy as a whole target is preferably 200 μm or less as described in
[0013]
In the sputtering target of the present invention, as described in
[0014]
As described in claim 5, the sputtering target of the present invention has a rectangular sputtering surface having a length of at least one side of 800 mm or more, or a sputtering target having a circular sputtering surface having a diameter of 800 mm or more, that is, a plurality of sputtering targets. It is suitable for a large sputtering target formed by joining target pieces (hereinafter, referred to as a junction type sputtering target).
[0015]
In the sputtering target of the present invention, a plurality of target pieces are joined so that the average crystal grain size of the Mo—W alloy in a region having a width of 300 μm from the joining interface is in the range of 3 to 50 μm, specifically, solid-phase joining ( Solid phase diffusion bonding). Based on such a configuration, while suppressing the coarsening of the crystal grains of the Mo-W alloy, which causes the generation of particles, the Mo-W alloy has practical strength and the like, and suppresses the increase in particles due to the joint. It is possible to realize a large junction type sputtering target. This corresponds to, for example, an increase in the size of a Mo—W alloy target for forming a wiring film accompanying an increase in the area of a liquid crystal display device.
[0016]
Further, according to the method for manufacturing a sputtering target of the present invention, as described in
[0017]
In the method for manufacturing a sputtering target according to the present invention, as described in claim 8, in the step of preparing a target piece, a plurality of compacts are pre-sintered at a temperature of 1000 to 1500 ° C. It is preferable to perform sintering, and it is preferable to perform HIP processing at a temperature of 1200 to 1600 ° C. to join a plurality of target pieces. Further, as described in claim 9, the mixed powder of the Mo powder and the W powder is obtained by adding the first W powder having an average particle diameter of 15 μm or less to the Mo powder having an average particle diameter of 30 μm or less by 10 to 30 mass. %, And the balance is preferably prepared by mixing a mixed W powder comprising a second W powder having an average particle diameter of 60 μm or less.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described.
1 and 2 are views showing a schematic configuration of a sputtering target according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a plan view of the sputtering target, and FIG. 2 is a sectional view thereof. The sputtering target 1 shown in these figures has a plurality of
[0019]
The alloy composition of the Mo—W alloy constituting each of the above-mentioned
[0020]
Note that the Mo—W alloy used in the sputtering target of the present invention preferably has as small an impurity element content as possible in order to improve the characteristics of the obtained wiring film and the like. For example, oxygen as an impurity is preferably at most 500 ppm, more preferably at most 100 ppm. This is because if the amount of oxygen is too large, holes (pores) are generated, which tends to cause a decrease in density. A decrease in density leads to an increase in the amount of generated particles. In order to reduce the amount of oxygen, it is effective to perform, for example, hydrogen reduction in the target manufacturing process.
[0021]
Each of the
[0022]
The
[0023]
Furthermore, when the measurement area in the mapping result of the above-described Mo EPMA analysis is divided into four equal areas, the area ratio of the Mo segregation section (the count number is 250 or more) in each area after division (the area of the Mo segregation section) It is preferable that the variation of (area of each region after 分割 division) between the regions is 30% or less. That is, by reducing the bias of the Mo segregation portion, it is possible to more reliably suppress the generation of particles and the unevenness of the film thickness. The size of the Mo segregation part is more preferably 50 μm or less, and the variation in the area ratio of the Mo segregation part between the regions is more preferably 15% or less.
[0024]
As described above, by making the dispersion state of Mo and W in the
[0025]
The mapping of the EPMA analysis in the present invention is performed by accelerating current of 15 kV and irradiation current of 2.0 × 10 7 A, measured under conditions of a time of 30 msec. In addition, the variation in the area ratio of the Mo segregated portion between the respective regions is obtained by calculating the maximum value and the minimum value of the area ratio of the Mo segregated portion (the area ratio in each region obtained by dividing the measurement region of the EPMA analysis into four) by [ {(Maximum value−minimum value) / (maximum value + minimum value)} × 100 (%)].
[0026]
The bonding type sputtering target 1 is configured by bonding a plurality of
[0027]
As described above, after joining the plurality of
[0028]
On the other hand, the fact that the average crystal grain size of the Mo—W alloy in the region near the bonding interface is less than 3 μm means that the
[0029]
Further, it is preferable that the average crystal grain size of the Mo—W alloy as the whole bonding type sputtering target 1 is 200 μm or less. When the average crystal grain size of the Mo—W alloy as a whole target exceeds 200 μm, an increase in the amount of generated particles due to coarsening of crystal grains is caused. That is, when the crystal grains of the Mo-W alloy are coarsened, a step is generated between the crystal grains based on a difference in the sputter rate depending on the crystal orientation of the crystal grains, so that the sputtered particles adhere to the step portion and the crystal surface. It becomes easy to deposit. In particular, at the center and at the end of the target, sputtered particles from an oblique direction are unstablely deposited. Such unstablely deposited sputtered particles tend to peel off and fall off during sputtering, which causes particles to be generated. Further, a splash due to abnormal discharge is likely to occur at a large step portion, which also increases the amount of generated particles.
[0030]
By reducing the average crystal grain size of the Mo—W alloy as a whole to 200 μm or less, generation of particles due to the above-described causes can be suppressed. Therefore, the average crystal grain size of the Mo—W alloy as a whole target is preferably 200 μm or less, more preferably 50 μm or less. However, if the average crystal grain size of the Mo—W alloy is too small, the density of the target may be reduced, and the like. Therefore, the average crystal grain size of the Mo—W alloy as a whole target is 5 μm or more. Preferably, there is.
[0031]
Here, the average crystal grain size of the Mo—W alloy in the region near the joining interface is obtained by measuring the grain size of the crystal grains existing in a circle having a radius of 300 μm centered on the joining
[0032]
The junction type sputtering target 1 described above is particularly suitable for a large-sized Mo—W alloy target. For example, a rectangular Mo—W alloy target as shown in FIG. 1 has a particle suppressing effect and a film thickness uniforming effect even when it has a rectangular sputtered surface with at least one side having a length of 800 mm or more. Thus, it is possible to realize a junction type sputtering target 1 having a high yield, such as a junction type sputtering target 1 having a high yield, for example, a wiring film (Mo-W alloy film) used for a liquid crystal display device or the like. In addition, as for the circular Mo-W alloy target, even when the target has a circular sputtering surface with a diameter of 800 mm or more, a junction type sputtering target having the effect of suppressing particles and the effect of equalizing the film thickness is similarly realized. can do.
[0033]
Further, the junction type sputtering target of the present invention is suitable for forming a Mo—W alloy film (wiring film) applied to an address wiring or the like of a liquid crystal display device. Such a Mo—W alloy wiring film has a large area, a liquid crystal display device with a large area, a liquid crystal display device with a small wiring and a small wiring interval with a high definition display, and a small wiring width with a small aperture ratio. This is effective for a liquid crystal display device or the like in which is improved. Further, the junction type sputtering target of the present invention is effective not only for forming wirings of a liquid crystal display device but also for forming wirings of a plasma display device, a solid display device, and a flat display device using a field emission cold cathode. is there.
[0034]
The junction type sputtering target 1 of this embodiment can be manufactured, for example, as follows. First, the Mo powder and the W powder are mixed so as to have the desired composition ratio described above to prepare a uniform mixed raw material powder. At this time, the mixed powder of the Mo powder and the W powder is a mixed W powder of a first W powder having an average particle diameter of 15 μm or less and a second W powder having an average particle diameter of 60 μm or less, and having an average particle diameter of 15 μm or less. It is preferable to prepare by mixing with Mo powder of 30 μm or less. By using such a mixed raw material powder, the density of the target piece can be increased, and the dispersion state of Mo (the dispersion state defined by the mapping result of the EPMA analysis) can be more reliably realized. It is possible to do.
[0035]
If the average particle size of the Mo powder exceeds 30 μm, the crystal grains of the Mo—W alloy may be coarsened, the density of the target piece may be reduced, and excessive segregation of Mo may be caused. In addition, as described above, by using a mixed W powder of the first W powder having an average particle diameter of 15 μm or less and the second W powder having an average particle diameter of 60 μm or less, coarse W powder is used. Since fine W particles enter the gaps between the particles, the sinterability of the Mo—W alloy can be increased to increase the density. The improvement of the sinterability also leads to the improvement of the bonding between the target pieces. When the average particle size of each W powder exceeds the above-mentioned value, the sinterability tends to decrease in any case.
[0036]
The mixing ratio of the first W powder and the second W powder is represented by the mass ratio of the first W powder [{the mass of the first W powder / (the mass of the first W powder + the mass of the second W powder). (Mass)} 100 (%)] is preferably in the range of 10 to 30%. If the mixing ratio of the first W powder is less than 10% by mass, the effect of improving the sinterability by the mechanism described above cannot be sufficiently obtained, and excessive segregation of Mo tends to occur. On the other hand, also when the mixing ratio of the first W powder exceeds 30% by mass, the number of fine particles becomes too large, and the sinterability decreases. More preferably, the content ratio of the first W powder in the mixed W powder is in the range of 15 to 25% by mass.
[0037]
Next, the mixed powder of the Mo powder and the W powder as described above is molded into a desired target piece shape to produce a plurality of molded bodies. In molding the mixed powder of the Mo powder and the W powder, it is preferable to apply pressure molding such as CIP (Cold Isostatic Press) to increase the density of the target piece. Next, a plurality of shaped bodies in the shape of a target piece are sintered to produce a plurality of target pieces made of a Mo-W alloy. In the step of sintering the target piece, it is preferable to first pre-sinter the molded body at a temperature of 1000 to 1500 ° C. in a hydrogen atmosphere or the like, and then to perform main sintering at a temperature of 1600 ° C. or higher. Through these steps, a high-density target piece can be manufactured with good reproducibility.
[0038]
That is, by temporarily sintering the compact of the mixed powder of the Mo powder and the W powder in a hydrogen atmosphere or the like in advance, oxygen or the like attached to the raw material powder is reduced, and the density can be easily increased. After realizing the density, it is possible to suppress the coarsening of the crystal grains of the Mo-W alloy. If the sintering temperature is out of the range of 1000 to 1500 ° C., such effects cannot be sufficiently obtained. Then, the pre-sintered body pre-sintered under such conditions is subjected to main sintering at a temperature of 1600 ° C. or more in an inert atmosphere such as an Ar atmosphere, so that a high-density and Mo-dispersed state is obtained. And a target piece with excellent reproducibility can be obtained. It is also effective to apply HIP processing or the like to the main sintering.
[0039]
Next, the plurality of target pieces (the sintered body of the Mo-W alloy) are arranged in a desired shape and then subjected to HIP processing to join the plurality of target pieces. As described above, by applying the HIP processing to the bonding between the plurality of target pieces, the coarsening of the crystal grains of the Mo—W alloy as the entire target is suppressed, and then the region near the bonding interface between the target pieces (bonding). The average crystal grain size of the Mo—W alloy in a region having a width of 300 μm from the interface) can be controlled in a range of 3 to 50 μm. In other words, it is possible to satisfactorily join the plurality of target pieces, and to suppress an increase in particles caused by the joining portion.
[0040]
The HIP treatment conditions in the bonding step are such that the heating temperature is set in the range of 1200 to 1600 ° C. and the pressure is set to 100 to 180 MPa in order to suppress the crystal grains of the Mo—W alloy as the entire target from becoming coarse. It is preferable to set the range. The heating temperature during HIP bonding depends on the applied pressure, but is preferably set to a temperature lower than the main sintering temperature. This makes it possible to suppress the grain growth of the Mo—W alloy crystal grains of the target piece with higher reproducibility. The bonding target material thus obtained is subjected to machining such as grinding to produce a Mo-W alloy target (bonding sputtering target) having a predetermined shape.
[0041]
Note that, in the above-described method of manufacturing the bonding type sputtering target, a case has been described in which a plurality of target pieces made of the Mo-W alloy are prepared in advance by a powder sintering method, and then the plurality of target pieces are bonded by HIP processing. However, the method for manufacturing the junction type sputtering target of the present invention is not limited to this, and a plurality of target pieces can be sintered by, for example, HIP processing, and at the same time, can be manufactured by joining between the plurality of target pieces. . Also in such a manufacturing method, a junction sputtering target satisfying the configuration of the present invention can be obtained by appropriately selecting HIP processing conditions. Further, needless to say, other manufacturing methods may be applied, and the junction type sputtering target of the present invention is not limited to the manufacturing method.
[0042]
【Example】
Next, specific examples of the present invention and evaluation results thereof will be described.
[0043]
Example 1
First, a mixed W powder containing 30% by mass of a first W powder having a particle size of 15 μm or less and a balance of a second W powder having a particle size of 60 μm or less was converted into Mo powder having an average particle size of 10 μm by adding Mo and W. Were mixed so as to have a mass ratio of 1: 1 and then mixed for 48 hours in a ball mill replaced with high-purity Ar gas. After filling the mixed raw material powder into a rubber mold for molding, a pressure of 200 MPa was applied by CIP to produce a molded body. This molded body was temporarily sintered in a hydrogen atmosphere at 1400 ° C. for 6 hours, and then main-sintered in an Ar atmosphere at 1800 ° C. for 8 hours. In this way, four target pieces made of the sintered body of the Mo-W alloy were produced. The shape of each target piece was 32 × 32 × 6 mm.
[0044]
The Mo dispersion state of each target piece (Mo-W alloy sintered body) thus obtained was analyzed using an EPMA device (JXA-8600M manufactured by JEOL), and Mo color mapping in a 500 μm square area was performed. Got each. Each of these Mo color mappings had a continuous portion with a measurement sensitivity count of 150 or more, and the maximum size of the Mo segregation portion with a count of 250 or more was about 20 μm. Further, the Mo color mapping was equally divided into four parts, and the area ratios of the Mo segregated parts having a count number of 250 or more in each divided area were obtained. When the variation was determined from the area ratio of the Mo segregated portions based on the above-described formula, the variation in the area ratio of the Mo segregated portions between the regions was 5%.
[0045]
Next, the above-mentioned four target pieces (sintered body of Mo-W alloy) are arranged in a predetermined target shape, sealed in an iron capsule, and then heated to 1400 ° C. while applying an isotropic pressure of 176 MPa. HIP treatment was performed under the conditions of × 6 hours. By this HIP treatment, solid-phase diffusion bonding was performed between the respective target pieces. This HIP joined body was subjected to machining and grinding to obtain a joined Mo-W alloy target having a final shape of 127 mm in diameter and 5 mm in thickness.
[0046]
The relative density of the obtained joint type Mo-W alloy target was 99.5%. Further, according to the method described above, the average crystal grain size of the Mo—W alloy in a region having a width of 300 μm from the bonding interface between the target pieces and the average crystal grain size of the entire target were determined. As a result, the average crystal grain size of the Mo—W alloy in the region near the bonding interface was 10 μm, and the average crystal grain size of the entire target was 45 μm. Such a junction type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0047]
Examples 2 to 4
In Example 1 described above, the size of the target piece was set to 110 × 210 × 6 mm, and each starting material of the raw material mixed powder, the temporary sintering temperature of the compact, the main sintering temperature of the temporary sintered body, In the same manner as in Example 1 except that the joining conditions (pressure, temperature, and time during the HIP process) were changed to the conditions shown in Table 1, joint-type Mo-W alloy targets were produced. In addition, the final shape of the target was unified to 430 × 820 × 5 mm. The Mo dispersion state (by EPMA analysis), the relative density, the average crystal grain size in the region near the bonding interface, and the average crystal grain size of the entire target of each of these junction Mo-W alloy targets were set in the same manner as in Example 1. Measured and evaluated. Table 2 shows the results. In addition, each junction type Mo-W alloy target was subjected to the characteristic evaluation described later.
[0048]
Example 5
A joint type Mo-W alloy target having a final shape of 254 mm in diameter and 5 mm in thickness was produced in the same manner as in Example 1 except that the number of target pieces was changed to eight in Example 1 described above. The Mo dispersion state (by EPMA analysis), the relative density, the average crystal grain size in the region near the bonding interface, and the average crystal grain size of the entire target of the bonded Mo—W alloy target were measured in the same manner as in Example 1. ,evaluated. Table 2 shows the results. Moreover, the joint type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0049]
Example 6
A junction type Mo-W alloy target having a final shape of 870 × 1660 × 5 mm was produced in the same manner as in Example 2 except that the number of target pieces was changed to 8 in Example 2 described above. The Mo dispersion state (by EPMA analysis), the relative density, the average crystal grain size in the region near the bonding interface, and the average crystal grain size of the entire target of the bonded Mo—W alloy target were measured in the same manner as in Example 1. ,evaluated. Table 2 shows the results. Moreover, the joint type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0050]
Comparative Example 1
In Example 2 described above, the pre-sintering temperature of the molded body was set to 1000 ° C., the main sintering temperature of the pre-sintered body was set to 1400 ° C., and the HIP processing temperature at the time of joining the target pieces was set to 1200 ° C. A bonding type Mo-W alloy target was produced in the same manner as in Example 2 except for performing the above. As shown in Table 2, this junction type Mo-W alloy target had a low relative density and a slightly large Mo segregation size. And, since vacancies exist at the bonding interface between the target pieces, the average crystal grain size in the region near the bonding interface could not be measured. This junction type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0051]
Comparative Examples 2-3
As in Comparative Example 1 described above, the starting material of the raw material mixed powder, the pre-sintering temperature of the molded body, the main sintering temperature of the pre-sintered body, and the joining conditions (temperature and time during HIP processing) between the target pieces were determined. Except that the conditions shown in Table 1 were changed, bonding-type Mo-W alloy targets were produced in the same manner as in Example 2. As shown in Table 2, these bonded Mo-W alloy targets also have a low relative density, and vacancies are present at the bonded interface between the target pieces. Therefore, the average crystal grain size in the region near the bonded interface is measured. I couldn't do that. Each junction type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0052]
Comparative Example 4
In the above-described Example 2, a joined Mo-W alloy target was produced in the same manner as in Example 2 except that each starting material of the raw material mixed powder was changed and the sintering temperature of the compact was set to 1800 ° C. did. As shown in Table 2, the bonding type Mo-W alloy target had a low relative density and a large average crystal grain size in the region near the bonding interface between the target pieces as large as 64 μm. This junction type Mo-W alloy target was subjected to characteristic evaluation described later.
[0053]
Reference Examples 1-2
Example 2 was the same as Example 2 except that the starting materials of the raw material mixed powder, the temporary sintering temperature of the molded body, the main sintering temperature of the temporary sintered body, and the like were changed to the conditions shown in Table 1. Similarly, joint-type Mo-W alloy targets were produced. Although these bonded Mo—W alloy targets have an average crystal grain size in the vicinity of the bonded interface that satisfies the conditions of the present invention, the target of Reference Example 1 has a low relative density and a large variation in Mo segregated portions. In addition, the target of Reference Example 2 had a low relative density and a large maximum size and variation in the Mo segregation portion. Each of these joined Mo-W alloy targets was subjected to the characteristic evaluation described below.
[0054]
[Table 1]
[0055]
[Table 2]
[0056]
Each of the bonded Mo-W alloy targets according to Examples 1 to 6, Comparative Examples 1 to 4 and Reference Examples 1 and 2 was attached to a sputtering apparatus, and sputtering was performed under the conditions of an Ar gas pressure of 0.27 Pa. Then, a Mo-W alloy film having a thickness of about 200 nm was formed on a 5-inch Si wafer surface. The number of particles of 0.2 μm or less present in each of the obtained Mo—W alloy films was measured, and the thickness distribution of each of the Mo—W alloy films was measured and evaluated. The number of particles was measured using a particle measuring device (WM3). Regarding the film thickness distribution, the film thickness was measured using a film thickness measuring device (ALpha-Step 200), and [{(maximum value−minimum value) / (maximum value + minimum value) was obtained from the maximum value and the minimum value of the film thickness. } × 100 (%)] to determine the variation in the film thickness. Table 3 shows the results.
[0057]
[Table 3]
[0058]
As is clear from Table 3, according to each of the junction type Mo-W alloy targets of Examples 1 to 6, it is possible to obtain a Mo-W alloy film having a small amount of particles mixed therein and having an excellent film thickness distribution. You can see that there is. These greatly contribute to an improvement in the production yield of a wiring film made of a Mo—W alloy, and furthermore, a liquid crystal display device and the like using such a wiring film. On the other hand, each of the junction-type Mo-W alloy targets of Comparative Examples 1 to 4 generated a large amount of particles, and had a large variation in the thickness of the formed Mo-W alloy film.
[0059]
Examples 7 to 8, Comparative Example 5
In Example 2 described above, the mass ratio of Mo to W was changed to W = 20 at%, Example 7 was changed to W = 35 at%, and Example 8 was changed to W = 35 at%. In the same manner as in No. 2, joint-type Mo-W alloy targets were produced. Further, a junction type Mo-W alloy target was produced in the same manner as in Example 2 using only W powder having an average particle diameter of 60 μm (Comparative Example 5). The same evaluation as in Example 1 was performed for each of these targets. The results are shown in Tables 4 and 5.
[0060]
[Table 4]
[0061]
[Table 5]
[0062]
As can be seen from Tables 4 and 5, the Mo—W alloy target of the present invention is also effective for those in which the composition ratio of the Mo—W alloy is changed. Further, as in Comparative Example 5, when only one type of W powder has an average particle diameter, segregation of Mo is likely to occur.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the sputtering target and the method of manufacturing the same of the present invention, after increasing the size of the Mo—W alloy target, the increase in the amount of particles generated due to the joint and the like is suppressed with good reproducibility. It is possible to do. Therefore, it contributes to increase in area and quality of the Mo-W alloy wiring film and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a schematic configuration of a sputtering target (junction type Mo—W alloy target) according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the sputtering target shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 ... joint type sputtering target, 2 ... target piece made of Mo-W alloy, 4 ... joint interface
Claims (10)
前記複数のターゲット片間の接合界面から幅300μmの接合界面近傍領域における前記Mo−W合金の平均結晶粒径が3〜50μmの範囲であることを特徴とするスパッタリングターゲット。A sputtering target obtained by joining a plurality of target pieces made of an Mo-W alloy,
A sputtering target, wherein an average crystal grain size of the Mo-W alloy in a region near a bonding interface having a width of 300 μm from a bonding interface between the plurality of target pieces is in a range of 3 to 50 μm.
前記Mo−W合金のターゲット全体としての平均結晶粒径が200μm以下であることを特徴とするスパッタリングターゲット。The sputtering target according to claim 1,
The sputtering target, wherein the average crystal grain size of the Mo-W alloy target as a whole is 200 μm or less.
前記ターゲット中のMoは、EPMA解析のマッピング結果において500×500μmの測定領域内に測定感度のカウント数が150以上の連なった部分を有し、かつカウント数が250以上の偏析部の大きさが100μm以下であることを特徴とするスパッタリングターゲット。The sputtering target according to claim 1 or 2,
Mo in the target has a continuous portion where the count number of the measurement sensitivity is 150 or more in the measurement area of 500 × 500 μm in the mapping result of the EPMA analysis, and the size of the segregation portion where the count number is 250 or more is smaller. A sputtering target having a thickness of 100 μm or less.
前記MoのEPMA解析のマッピング結果における測定領域を等面積に4分割したとき、分割後の各領域内におけるカウント数が250以上のMo偏析部の面積比率は各領域間でのバラツキが30%以下であることを特徴とするスパッタリングターゲット。The sputtering target according to claim 3,
When the measurement region in the mapping result of the EPMA analysis of Mo is divided into four equal areas, the area ratio of the Mo segregation portion having a count number of 250 or more in each divided region has a variation of 30% or less between the regions. A sputtering target, characterized in that:
少なくとも一辺の長さが800mm以上の矩形状、または直径が800mm以上の円形状のスパッタ面を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。In the sputtering target according to any one of claims 1 to 4,
A sputtering target having a rectangular sputtering surface having a length of at least one side of 800 mm or more or a circular shape having a diameter of 800 mm or more.
前記Mo−W合金は、Wを20〜50原子%の範囲で含み、残部が実質的にMoおよび不可避的不純物からなることを特徴とするスパッタリングターゲット。The sputtering target according to any one of claims 1 to 5,
The sputtering target, wherein the Mo-W alloy contains W in the range of 20 to 50 atomic%, and the balance substantially consists of Mo and unavoidable impurities.
Mo粉末とW粉末との混合粉末をターゲット片形状に成形して、複数の成形体を作製する工程と、
前記複数の成形体を焼結して、前記Mo−W合金からなる複数のターゲット片を作製する工程と、
前記複数のターゲット片間をHIP処理により接合する工程と
を具備することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。In manufacturing a sputtering target by joining a plurality of target pieces made of a Mo-W alloy,
Forming a mixed powder of Mo powder and W powder into a target piece shape to produce a plurality of compacts;
Sintering the plurality of molded bodies to produce a plurality of target pieces made of the Mo-W alloy;
Bonding the plurality of target pieces by a HIP process.
前記複数の成形体を1000〜1500℃の温度で仮焼結した後に、1600℃以上の温度で本焼結して前記複数のターゲット片を作製し、さらに1200〜1600℃の温度で前記HIP処理を施して前記複数のターゲット片間を接合することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。The method for manufacturing a sputtering target according to claim 7,
After temporarily sintering the plurality of compacts at a temperature of 1000 to 1500 ° C., main sintering is performed at a temperature of 1600 ° C. or more to produce the plurality of target pieces, and the HIP treatment is performed at a temperature of 1200 to 1600 ° C. And bonding the plurality of target pieces to each other by sputtering.
前記Mo粉末とW粉末との混合粉末を、平均粒径が30μm以下の前記Mo粉末に、平均粒径が15μm以下の第1のW粉末を10〜30質量%の範囲で含み、残部が平均粒径が60μm以下の第2のW粉末からなる混合W粉末を混合して調製することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。In the method for manufacturing a sputtering target according to claim 7 or 8,
The mixed powder of the Mo powder and the W powder contains, in the Mo powder having an average particle diameter of 30 μm or less, the first W powder having an average particle diameter of 15 μm or less in a range of 10 to 30% by mass, with the balance being average. A method for producing a sputtering target, comprising mixing and preparing a mixed W powder comprising a second W powder having a particle size of 60 μm or less.
前記接合工程時に前記複数のターゲット片間の接合界面から幅300μmの接合界面近傍領域における前記Mo−W合金の平均結晶粒径を3〜50μmの範囲に制御することを特徴とするスパッタリングターゲット。In the method for manufacturing a sputtering target according to any one of claims 7 to 9,
A sputtering target wherein an average crystal grain size of the Mo-W alloy in a region near a bonding interface having a width of 300 μm from a bonding interface between the plurality of target pieces during the bonding step is controlled in a range of 3 to 50 μm.
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