JP2004214371A - Surface-mounting coil component and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の回路基板に面実装する面実装型コイル部品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、ハードディスク装置、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器には小型の面実装型コイル部品が要求されている。部品を小型化すると、部品精度が低下し、一定の特性を維持することが困難となる。この特性は、ドラム型コアと外装コアとの間の隙間に依存するため、かかる隙間をスペーサで管理する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−313635号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなスペーサは、シート状とすればスペーサは面接触するものと思われる。しかしながら、一体型の外装コアを用いた場合、外装コアとドラム型コアとの間に介在するシートは隙間無く面接触しにくいという傾向がある。外装コアの内面の直径を縮小化すれば、シートはドラム型コアに当接して面接触するが、僅かでも縮小しすぎると、ドラム型コアが外装コアの内部に挿入できない。
【0005】
したがって、外装コアの内面の直径は、シートがドラム型コアに当接するように余裕を持って設計されるが、かかる場合には、余裕分だけ面実装型コイル部品が大型化すると共に、シートは依然としてドラム型コアに当接しないため、製品毎のコイル特性を一定に維持することができない。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小型化を達成すると共に製品毎のコイル特性のバラツキを抑制可能な面実装型コイル部品及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明に係る面実装型コイル部品は、巻線が捲回されたドラム型コアと、このドラム型コアをその軸回りに包囲する外装コアとを備える面実装型コイル部品であって、ドラム型コアと外装コアとの間にはシートが介在しており、且つ、外装コアは、シートがドラム型コア及び外装コア双方の対向面に当接するように複数の部分コアに分割されていることを特徴とする。
【0008】
この場合、外装コアは分割されているため、部分コアのシートは独立してドラム型コアに当接することができ、したがって、当該シートがドラム型コアと外装コアとの間の隙間を規制することができる。すなわち、上述の余裕分を設ける必要がなくなるため、面実装型コイル部品自体の面積が小さくなり、且つ、シートが必然的にドラム型コアに当接するため、当該隙間が部品毎に一定となり、部品毎のコイル特性のバラツキを抑制することが可能となる。
【0009】
尚、シートとドラム型コア、シートと部分コアとの間に接着剤が薄く介在している場合も、「当接」であることとする。
【0010】
また、シートが対向面の少なくともいずれか一方に接着剤で固定されている場合、予め部分コア及びドラム型コアの一方にシートが接着されているので、他方への接着時にシートがずれず、当該接着が容易となる。
【0011】
ドラム型コアと部分コアの接着手法としては様々なものが考えられる。ドラム型コアに対向する複数の部分コアは、第1及び第2部分コアを備えているものとする。
【0012】
第1の接着手法は、第1部分コアの対向面において、シートは第1部分コアにのみ接着されており、第1部分コアのシート貼着領域以外の領域において、第1部分コアとドラム型コアの間に接着剤が介在している手法である。
【0013】
この場合、シートに関しては接着剤が介在するのが、第1部分コアとシートとの間のみなので、シートによるドラム型コアと部分コアの間の隙間のバラツキを抑制することができる。また、第1部分コアのシート貼着領域以外の領域においては、接着剤が介在するが、これはシートのように前述の隙間を規制するものではないため、シートによる隙間律則が維持される。
【0014】
尚、シートが第1部分コア及びドラム型コアの双方に接着されている場合、隙間規制は上述の手法よりも劣るが、外装コアを分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではない。
【0015】
第2の接着手法は、第1部分コアの対向面において、シートはドラム型コアの軸方向に沿って離隔した第1及び第2シート部を備え、第1及び第2シート部間には接着剤が介在していることを特徴とする。
【0016】
この場合、第1及び第2シート部によって、上述の隙間は規制できるが、ドラム型コアと部分コアは、これらとは別の位置に設けられた接着剤によって接着されるので、シートによる隙間規制が良好に行われる。また、第1及び第2シート部がドラム型コアにのみ接着されている場合、第1部分コアにのみ接着されている場合、ドラム型コア及び第1部分コアの双方に接着されている場合の3通りの接着手法が考えられるが、前二者は隙間が一方の接着剤にのみ規制されるので、隙間のバラツキが抑制され、また、後者は双方に接着剤によって隙間が規制されるが、外装コアを分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではない。
【0017】
また、第1及び第2シート部は、ドラム型コアの軸方向に沿って離隔しているので、この方向に沿って接着剤が外部へ流れ出さないという効果もある。すなわち、第1及び第2シート部は接着剤流出防止手段としての堰としても機能する。
【0018】
第3の接着手法は、第1部分コアの対向面において、シートは第1部分コア及びドラム型コアの双方に接着されているものである。上述のように、隙間規制は一方にのみ接着剤が介在するものよりも劣るが、外装コアを分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではなく、別の位置にドラム型コアと部分コアを直接接着するための接着剤を設ける必要がなくなる。尚、必要に応じて、当該別の位置に接着剤を塗布することも吝かではない。
【0019】
本発明に係る面実装型コイル部品の製造方法は、巻線が捲回されたドラム型コアと、このドラム型コアをその軸回りに包囲する外装コアとを備え、前記外装コアが第1及び第2部分コアを有する面実装型コイル部品の製造方法において、(a)凹面を有する第1部分コアと、凹面を有する第2部分コアを用意する工程と、(b)前記第1部分コアの凹面と前記ドラム型コアとの間にシートを介在させる工程と、(c)前記第2部分コアの凹面を前記ドラム型コアの外周面に取り付ける工程とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明の面実装型コイル部品の製造方法によれば、ドラム型コアと凹面の間にシートを介在させる第1部分コアと第2部分コアから外装コアを構成するため、当接工程において、当該シートがドラム型コアの外周面に確実に当接する。したがって、シートによって規定されるドラム型コアと外装コア間の隙間のバラツキを抑制することができ、製品毎の特性を一定とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品及びその製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0022】
(第1実施形態)
図1(a)は本実施形態の面実装型コイル部品10の斜視図、図1(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図1(c)は面実装型コイル部品10のIc−Ic矢印断面図である。
【0023】
図2(a)は面実装型コイル部品10の平面図、図2(b)は面実装型コイル部品10の正面図、図2(c)は面実装型コイル部品10の側面図である。
【0024】
面実装型コイル部品10は、プリント配線板等にリフローハンダ付け等で面実装された上で、携帯電話、ハードディスク装置、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器の電源回路に適用され、例えば250kHz〜1MHzのスイッチング周波数で好適に使用されるものである。
【0025】
面実装型コイル部品10は、胴部12aに巻線11が捲回されたドラム型コア12と、このドラム型コア12をその軸回りに包囲するように設けられた外装コア14とを主として備えている。本例において、巻線11は平角形状のもの(断面が長方形)を使用している。巻線11として丸線タイプのものを用いることもできる。
【0026】
外装コア14は、同一形状の2つの部分コア(第1部分コア15,第2部分コア16)から形成されており、各部分コア15,16は、ドラム型コア12との間にコアギャップ18を介して配置されている。各部分コア15,16には一対の電極25,26が取付けられており、巻線11の両端末11a,11bはそれぞれ電極25,26に継線される。
【0027】
尚、発明を理解し易くするために、図2(a)においては、電極25側は巻線と電極の継線作業を施した状態を示し、電極26側は継線作業を施す前の状態を示している。
【0028】
ドラム型コア12は、例えばNi−Cu−Zn系の磁性材料で形成され、巻線11が捲回された円柱状の胴部12aと、この胴部12aの軸方向両端に設けられた円板状の一対の鍔部12b,12cとから構成されている。円柱状胴部12aの軸中心と円板状鍔部12b,12cの軸中心とは一致している。
【0029】
巻線11は、銅線に絶縁用のウレタン被膜を施したものであり、両先端部においては電極25,26との導通を図るためにウレタン被膜が除去されている。また、本実施形態では、巻線11は、いわゆるクロスワイズ法で胴部12aに巻かれている(後述の図3(a)、図3(b)、図3(c)を参照)。
【0030】
外装コア14は、ドラム型コア12と同様に、例えばNi−Cu−Zn系の磁性材料で形成することができる。各部分コア15,16は横断面が略V字状であり、その内壁面は、コアギャップ18を周方向に沿って一定にするために、ドラム型コア12の外周面に対応させて凹曲面を構成している。
【0031】
ドラム型コア12及び外装コア14間の隙間であるコアギャップ18は、コイル特性を左右するものである。コアギャップ18は、外装コア14を構成する部分コア15,16の内面と、ドラム型コア12の外周面との間にそれぞれ介在したシート15s,16sの厚みによって規定されている。
【0032】
部分コア15と部分コア16の形状は同一であり、これらに設けられるシート15sとシート16sは同一であり、部分コア15及びシートに塗布される接着剤15a,15bは、接着剤16a,16bと同一である。また、ドラム型コア12に対する部分コア15、シート15s及び接着剤15a,15bの関係は、ドラム型コア12に対する部分コア16、シート16s及び接着剤16a,16bの関係と同一である。なお、これらの関係はドラム型コア12の中心軸に対して対称である。
【0033】
したがって、一方の部分コア16についてのみ説明を行うこととする。
【0034】
部分コア16は、ドラム型コア12の中心軸から等距離の点集合から構成される半円筒面、すなわち、凹面を、ドラム型コア12に対向して備えている。当該凹面には、シート16sが設けられており、シート16sの設けられた残余の領域には、接着剤16a及び16bが塗布されている。接着剤16a、16bの塗布領域は、ドラム型コア12の周方向に沿って離隔し、これらの間にシート16sが位置する。
【0035】
部分コア16の周方向に沿ったシート16sの両端部の位置の間の開き角θは以下のように設定される。すなわち、部分コア16とドラム型コア12の互いに対向する面をそれぞれの対向面とすると、これらの対向面の一方、本例では部分コア16側対向面は、1つの部分コア16に対してシート16sが対応する。
【0036】
ドラム型コア12の中心と、シート16の両端部を結ぶ線分の成す角度θ2(θ1)は、本例では90±30度に設定される。シート16sを貼着した部分コア16上にドラム型コア12を載せた場合、角度θ2(θ1)が90±30度では製造時においてドラム型コアの安定度する。この面実装型コイル部品10では、製造時にドラム型コアの位置を安定させることができる。尚、必要に応じてθ2(θ1)を90度以上することも吝かでない。
【0037】
図1(c)に示すように、シート16sは、ドラム型コア12の軸方向に関しては、ドラム型コア12の一方の鍔部12bから他方の鍔部12cに向かって延びている。
【0038】
ここで、シート16sは、部分コア16及びドラム型コア12のいずれにも接着されていない場合、部分コア16にのみ接着されている場合、ドラム型コア12にのみ接着されている場合、双方に接着されている場合がある。シート16sが、ドラム型コア12及び部分コア16の対向面の少なくともいずれか一方に接着剤で固定されている場合、予め部分コア16及びドラム型コア12の一方にシート16sが接着されているので、他方への接着時にシートがずれず、当該接着が容易となる。
【0039】
ドラム型コア12と部分コア16の接着手法としては様々なものが考えられる。上述の接着手法では、第1部分コア16の対向面において、シート16sは第1部分コア16にのみ接着されており、第1部分コア16のシート貼着領域以外の領域において、第1部分コア16とドラム型コア12とを貼着する接着剤16a、16bが介在している。
【0040】
この場合、接着剤16a、16bが介在するのが、第1部分コア16とシート16sとの間のみなので、シート16sによるドラム型コア12と部分コア16の間の隙間のバラツキを抑制することができる。また、第1部分コア16のシート貼着領域以外の領域においては、接着剤16a、16bが介在するが、これはシート16sのように前述の隙間を規制するものではないため、シート16sによる隙間律則は維持される。
【0041】
なお、上述のように、部分コア15、シート15s及び接着剤15a,15bの関係は、部分コア16、シート16s及び接着剤16a,16に関する説明と同一であるので、これらの説明を部分コア15、シート15s及び接着剤15a,15bに読み替える。
【0042】
以上、説明したように、上述の面実装型コイル部品は、巻線11が捲回されたドラム型コア12と、ドラム型コア12をその軸回りに包囲する外装コア14とを備える面実装型コイル部品であって、ドラム型コア12と外装コア14との間にはシート15s,16sが介在しており、且つ、外装コア14は、シート15s,16sがドラム型コア12及び外装コア14双方の対向面に当接するように複数の部分コア15,16に分割されている。
【0043】
外装コア14は分割されているため、部分コア15,16のシート15s,16sは独立してドラム型コア12に当接することができ、したがって、当該シート15s,16sがドラム型コア12と外装コア14との間のコアギャップ18を規制することができる。すなわち、分割型の外装コア14であれば、ドラム型コア12を挿入するための余裕分が必要なくなるため、面実装型コイル部品自体の面積が小さくなり、且つ、シート15s,16sが必然的にドラム型コア12に当接するため、当該コアギャップ18が部品毎に一定となり、部品毎のコイル特性のバラツキを抑制することが可能となる。
【0044】
尚、シート15s,16sとドラム型コア12、シート15s,16sと部分コア15,16との間に接着剤が薄く介在している場合も、「当接」であることとする。
【0045】
図2(b)、図2(c)から判るように、部分コア15,16の高さは、ドラム型コア12よりも若干低くなっている。更に、各部分コア15,16は平面視において互いの2つの先端部が対向するようにドラム型コア12の周囲に配されており、各先端部の間には、ギャップ部21,22(図2(a)に破線で示す領域)が形成されている。
【0046】
部分コア15,16は、平面視において外形が矩形状の外装コアを単に対角線に沿って区分けしたのではなく、他方の部分コアに対向するそれぞれの先端部を切り欠き或いは面取りしたような形状に焼結形成されている。そして、部分コア15の面(第1面)SA1と部分コア16の面(第2面)SB1とでギャップ部21が画成され、部分コア15の面(第1面)SA2と部分コア16の面(第2面)SB2とでギャップ部22が画成されている。
【0047】
より詳しくは、部分コア15におけるギャップ部21を画成する面SA1と、部分コア15と隣り合う部分コア16における当該ギャップ部21を画成する面SB1とは、互いの間隔がドラム型コア12の中心から遠ざかるに連れて広がるように形成されている。ギャップ部22側においても、面SA2と面SB2とは同様に外側に向けて広がるように形成されている。
【0048】
つまり、各ギャップ部21,22は、外側に向かうに連れて広がる空間となっている。尚、本実施形態では、上記の面SA1と面SB1とは略垂直の位置関係にあり、同様に面SA2と面SB2も略垂直の位置関係にある。ここで、略垂直とは、両面のなす角度が必ずしも90°である必要は無く、若干のズレがあってもよいことを意味する。ズレの範囲としては、例えば80°〜100°とすることが考えられる。
【0049】
電極25,26は、部分コア15,16におけるギャップ部21,22近傍に取付けられた本体部25a,26aと、この本体部に連設されてギャップ部21,22に位置する帯状の突片(案内片)25b,26bとを有する。本体部25a,26aは、部分コアの外壁に面接触する長方形状の中心部分を有し、該中心部分よりも高さの小さな部分が図2(c)における左右方向に延設されている。
【0050】
そして、その延設された同図右側の部分は面SA1に倣うように屈曲されており、この屈曲部分から上記の突片25b,26bが外方に突出している。更に、図2(b)の図中右側に示すように、電極25,26の底部は内側に折曲げられており、該底部は部分コア底面に形成された段部に収められている。そして、電極25,26は、例えば一液性エポキシ樹脂等の各種接着剤によって部分コアに接着される。このような電極の底部をリフローハンダ付け等を施すことで、プリント配線板に面実装型コイル部品10が実装されることになる。
【0051】
尚、電極25,26はリン青銅で形成されており、部分コアと対面する領域を除いてメッキがされている。メッキ処理は、例えば厚さ0.5μmのNiによる下地メッキを施した上で、厚さ4μmのSn100%のメッキを施すという手法を採ることができる。
【0052】
また、電極25,26の突片25b,26bは、巻線11の継線作業を行う前段階では、図1に二点鎖線で示すように部分コア15の面SA1の略法線方向(X方向)に延伸されている。この状態は、図2(c)からも判る。そして、継線に際しては、巻線の端末11a,11bをそれぞれギャップ部21,22に通し、突片25b,26bをかしめ加工等で電極の本体部25a,26a側に折り曲げ、本体部と突片との間に巻線の端末11a,11bの被膜が除去された部分を挟み込む形になる。
【0053】
尚、突片による挟み込みは仮止めであり、図2(a)のギャップ部21側のようにその上からアーク溶接やレーザビーム溶接、或いはハンダ付け等を施すことで継線作業が完了する。このように突片25b,26bによって仮止めする手法を採ることで、その後のハンダ付け等の作業を容易且つ確実に行うことができる。更に、面実装型コイル部品10をプリント配線板等へ実装する際に、ハンダ付け等の熱で継線箇所に施された溶接部分やハンダが溶融しても、巻線は突片で抑えられているため電極25,26から離隔する断線事態を防止できる。
【0054】
次に、面実装型コイル部品から得られる効果を説明する。上記のように、巻線の端末11a,11bは、部分コア15,16間のギャップ部21,22において、それぞれ電極25,26と接続される。つまり、巻線11は外装コア14の上側を迂回しないため、巻線11が外装コア14に載った分だけコイル部品の背が高くなるという問題は生じず、ほぼ巻線11の厚さ分(更には溶接或いはハンダ付けの隆起分)は低背化を実現できる。また、巻線11と電極25,26との継線作業に際しては、巻線11を外装コア14の肩部で折り曲げる必要は無いため、その作業を容易に行うことができる。
【0055】
また、部分コア15の面SA1と部分コア16の面SB1とは略垂直であり、互いの間隔が外側に向けて徐々に広がるように形成されているため、ギャップ部21は継線作業を行うために充分なスペースとなっている。ギャップ部22についても同様のことが言える。
【0056】
尚、本実施形態では、ギャップ部21,22内において継線しているが、継線は巻線の端末11a,11bをギャップ部21,22から引き出して行う形態にしてもよい。つまり、巻線の端末がギャップ部21,22に通された上で電極に接続されていればよい。この形態を詳しく説明すると、ギャップ部から引き出した巻線を例えば面SA1の外側の辺部で屈曲させ、外装コア14の外周部の領域で電極に接続する。
【0057】
この場合も、巻線11を外装コア14の肩部で折り曲げる必要は無いため、継線作業を容易に行うことができる。もっとも、外装コア14の外周部で継線を行うと、継線に要する電極の突片や溶接の隆起分だけコイル部品10の寸法が大きくなるため、小型化の観点からはギャップ部21,22において巻線と電極とを継線することが好ましい。
【0058】
更に、本実施形態では、図2(b),図2(c)に示すように、巻線の端末11a,11bは、ドラム型コア12の高さ方向(Z方向)に曲げずにギャップ部21,22に通されている。つまり、面実装型コイル部品10を側方から見た場合に、巻線の端末11a,11bは直線状になっている。そして、このような構成にすれば、巻線の胴部12aから外装コア14に向かう線分が折り曲げられた場合に比して、コイル部品10内における巻線の配線パターンが極めて簡潔で、継線作業も容易に行うことができる。
【0059】
しかも、後述するように巻線11はクロスワイズ法でドラム型コア12に捲回されていることから、その幅方向がドラム型コア12の高さ方向に一致している(図3(c)参照)。そして、ギャップ部21,22もドラム型コア12の高さ方向に延びているため、巻線11を捻らずにギャップ部を通すことができ、この観点からも継線作業が容易になっていると言える。
【0060】
また、図1に示すように、部分コア15に取付けられた電極25の突片25bは、ドラム型コア12の高さ方向と直交する方向(X方向)へ延伸させたときに、隣り合う部分コア16に接触しないようになっている。これにより、部分コア16によって突片25bをX方向に延伸させることが阻害されないことから、電極の本体部25aと突片25bの先端部との間隔を充分確保することができ、巻線を電極本体部25aと突片25bとの間に通しやすくなり、継線作業が容易になる。
【0061】
ここで、図2(c)を参照して、電極25,26の突片25b,26bについて詳説する。同図に示すように、電極の突片26bにおける根元部分26c、すなわち本体部26aとの境界付近は、ドラム型コアの高さ方向(Z方向)について、鍔部12cの周囲に位置している(図中、鍔部12cの隠れた部分を破線で示す)。
【0062】
このように、胴部12aの周囲でなく鍔部12cの周囲に突片の根元部分26cを位置させることで、巻線11の端末11bをギャップ部22に通す際に突片26bの存在が妨げになることはなく、継線作業をスムーズに行える。尚、図2(b)に示すように、突片25bについても、同様にその根元部分は胴部12aではなく鍔部12cの周囲に位置している。
【0063】
また、突片25b,26bの長手方向の長さXは、鍔部12bと鍔部12cとの間隔以上となっている。このため、巻線の両端末11a,11bが胴部12aの如何なる高さ位置から引き出されても、突片25b,26bによって抑えることができる。本実施形態ではクロスワイズ法で巻線が捲回され、胴部12aにおいて巻線は2段に積層されており、図2(b)に示すように巻線の一方の端末11aは上側から引き出され、図2(c)に示すように、巻線の他方の端末11bは下側から引き出されている。このように引き出される巻線の高さ位置が両端側で異なる場合でも、突片の長さXを上記のようにすることで、両端末11a,11bを抑えることができる。
【0064】
従って、各端末11a,11bそれぞれ用の電極を用意する必要はなく、一種類の電極で済ませることができるため、生産効率が高まると共にコスト削減を図ることができる。尚、このように一種類の電極で巻線の各端末について共用するための他の方法として、電極の上下両方に突片を設け、各突片の長さの合計を鍔部12b,12c間の長さ以上にすることが挙げられる。
【0065】
ここで、部分コア15,16の製造方法について説明しておく。
【0066】
まず、半円筒の凸面を有する下金型を用意し、この上に磁性体を含有する複合材料を与え、下金型と上金型で複合材料を挟み込んで湿式プレス成形などをした後、これを焼結し、部分コア15を形成し、最後に一方の部分コアをドラム型コア12に固定する。
【0067】
上述の複合材料としては、Ni−Cu−Zn系フェライト粉末に添加剤と水を加えてボールミールで例えば20時間混合し、セラミックス・スラリーとする。従来から知られる添加剤の一例としては、分散剤:ポリオキシアルキレングリコール(原料重量に対して1.0%重量部)、消泡剤:ポリエーテル系消泡剤(原料重量に対して0.5%重量部)、結合剤:アクリル系バインダ(原料重量に対して0.5%重量部)が挙げられる。この場合、例えば水は原料重量に対して50.0%重量部を加えることとする。
【0068】
他の複合材料として、他の樹脂PPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂が挙げられ、一例としては、PPS100重量部に対しNi−Cu−Zn系フェライト粉末85重量部を混練するなどして、セラミックス・スラリーとしてもよい。
【0069】
プレス成形時の圧力は例えば、100kgf/cm2 の圧力に設定する。成形用の金型から成形体を取り出し、この成形体を例えば40℃で50時間乾燥した後、成形体をアルミナ匣に入れ、800℃で仮焼成し、しかる後、仮焼温度よりも高い温度、例えば930℃または960℃で2時間本焼成する。これにより、仮焼結体のセラミック成分は収縮を完了し、磁性体コアとなる。なお、磁性体コアはフェライト粉末のみの焼結体からなることとしてもよい。
【0070】
なお、ドラム型コア12は、金型が異なるのみであり、部分コア15,16と同様の方法によって製造することができる。
【0071】
このようにして製造された部分コア15を、その凹面が上側を向くように磁石の上に配置した後、ドラム型コア12を当該凹面上に載せると、磁石による吸引力によって、ドラム型コア12が部分コア15に吸い付く。この状態で上述の接着剤を硬化させ、ドラム型コア12を部分コア15に固定する。当該固定においては、接着剤を用いる。この接着剤は予め部分コア15上、或いはシート15s,16s上に塗布しておくことができる。
【0072】
しかる後、部分コア15と同一方法で製造された部分コア16を用意し、部分コア15の固定方法と同一方法と用いて、ドラム型コア12に部分コア16を固定する。尚、前回の部分コア15の固定終了後に、この中間体の天地を逆転させてから、部分コア16の上にドラム型コア12及び部分コア15が順に位置するように磁界中で中間体を配置し、固定を行う。
【0073】
すなわち、部分コア15,16のドラム型コア12への取り付け工程においては、ドラム型コア12と部分コア15(16)を磁場内に配置した状態で、部分コア15(16)とドラム型コア12とを近接配置している。すなわち、ドラム型コア12と部分コア15(16)を磁場内に配置すると、これらのコアは磁性体からなるため、双方間に吸引力が働くこととなる。したがって、部分コア15(16)とドラム型コア12が引き合い、部分コア15(16)の凹面のシート15s,16sがドラム型コア12の外周面に確実に当接することとなる。
【0074】
以上、説明したように、この面実装型コイル部品の製造方法では、巻線11が捲回されたドラム型コア12と、ドラム型コア12をその軸回りに包囲する外装コア14とを備え、外装コア14が第1及び第2部分コア15,16を有する面実装型コイル部品の製造方法を対象とするが、以下の工程を順次実行する。
【0075】
▲1▼凹面を有する第1部分コア15と、凹面を有する第2部分コア16を用意する工程、▲2▼第1部分コア15の凹面とドラム型コア12との間にシートを介在させる工程、▲3▼第2部分コア16の凹面をドラム型コア12の外周面に取り付ける工程。
【0076】
本発明の面実装型コイル部品の製造方法によれば、ドラム型コアと凹面の間にシートを介在させる第1部分コア15と第2部分コア16から外装コア14を構成するため、当接工程において、当該シートがドラム型コアの外周面に確実に当接する。したがって、シートによって規定されるドラム型コアと外装コア間の隙間のバラツキを抑制することができ、製品毎の特性を一定とすることができる。
【0077】
次に、図3〜図7を参照して、本実施形態の面実装型コイル部品10の製造方法を説明する。
【0078】
まず、図3(a)に示すようにドラム型コア12の胴部12aにクロスワイズ法によって巻線11を巻き始める。クロスワイズ法とは、1本の巻線をドラム型コアの下側及び上側にそれぞれ反対周りに巻き付けるものである。尚、同図では、上側の鍔部12bを省略している。図3(b)及び図3(c)は、巻線11の捲回を終えた状態を示す。
【0079】
図3(b)に示すように、捲回し終えた後に、巻線11の両端末11a,11bの先端部の絶縁被覆を除去する。また、図3(c)に示すように、クロスワイズ法では、巻線11は2段積層された形になり、巻線の幅方向はドラム型コア12の高さ方向に沿っている。このように積層数を2段に抑えることで、コイル部品10を低背にすることができる。
【0080】
次に、図4に示すように、ドラム型コア12に各部分コア15,16を、上述の方法によって接着する。この際、巻線の端末11a,11bがそれぞれのギャップ部21,22を通るようにする。
【0081】
次に、図5に示すように、ワイヤフォーミングによって巻線の端末11a,11bを電極の本体部25a,26a側に近付けた後に、突片25b,26bをかしめて巻線を仮止めする。この際、上記のようにギャップ部21,22は継線するのに十分なスペースとなっているため、作業をスムーズに行える。尚、図4に示す状態から突片25b,26bをかしめて、突片に押されることで巻線の端末11a,11bが自然と本体部25a,26a側に案内されるようにしてもよい。このように突片25b,26bを案内片として利用すれば、ワイヤフォーミングの工程を省略することができる。
【0082】
図6に示すように、次いで、突片25b,26bに挟まれた巻線の先端部分をカッター等で切断する。
【0083】
図7に示すように、その後、突片25b,26bを覆うようにアーク溶接やレーザビーム溶接或いはハンダ付け等を施し、巻線11と電極25,26の継線作業が終了する。以上により、本実施形態の面実装型コイル部品10が完成する。
【0084】
図8(a)は第1実施形態の第1変形例に係る面実装型コイル部品10の斜視図、図8(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図8(c)は面実装型コイル部品10のVIIIc−VIIIc矢印断面図である。
【0085】
本例の面実装型コイル部品10は、上述の面実装型コイル部品10と比較して、ドラム型コア12と部分コア15,16の貼着方法のみが異なり、他の構成は同一である。
【0086】
本例では、第1部分コア15の対向面において、シート15sはドラム型コア12の軸方向に沿って離隔した第1シート部15s1及び第2シート部15s2を備えている。第1及び第2シート部15s1,15s2間には接着剤15a1が介在している。
【0087】
この場合、第1及び第2シート部15s1,15s2によって、コアギャップ18は規制できるが、ドラム型コア12と部分コアは、これらとは別の位置に設けられた接着剤15a1によって接着されるので、シートによる隙間規制が良好に行われる。また、第1及び第2シート部15s1,15s2がドラム型コア12にのみ接着されている場合、第1部分コア15s1にのみ接着されている場合、ドラム型コア12及び第1部分コア15s2に接着されている場合の3通りの接着手法が考えられるが、前二者はコアギャップ18が一方の接着剤にのみ規制されるので、隙間のバラツキが抑制され、また、後者は双方に接着剤によってコアギャップ18が規制されるが、外装コア14を分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではない。
【0088】
また、第1及び第2シート部15s1,15s2は、ドラム型コア12の軸方向に沿って離隔しているので、この方向に沿って接着剤が外部へ流れ出さないという効果もある。すなわち、第1及び第2シート部15s1,15s2は接着剤流出防止手段としての堰としても機能する。
【0089】
なお、他方の部分コア16、シート16s、シート部16s1,16s2、接着剤16a1に関する説明は、それぞれ上述の部分コア15、シート15s、シート部15s1,15s2、接着剤15a1の記載を読み替えることとする。
【0090】
図9(a)は第1実施形態の第2変形例に係る面実装型コイル部品10の斜視図、図9(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図9(c)は面実装型コイル部品10のXIc−XIc矢印断面図である。
【0091】
本例では、第1部分コア15の対向面において、シート15sは第1部分コア15及びドラム型コア12の双方に接着されている。接着剤がシート15sの一方面側のみに介在するものよりも隙間規制は劣るが、外装コア14を分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではない。本例では、シート15sとは別の位置にドラム型コア12と部分コア15を直接接着するための接着剤を設ける必要がなくなる。尚、必要に応じて、当該別の位置に接着剤を塗布することもできる。
【0092】
なお、他方の部分コア16及びシート16sに関する説明は、それぞれ上述の部分コア15及びシート15sの記載を読み替えることとする。
【0093】
次に、上述のシート(シート部)15,16について説明する。ここでは、これらを代表して符号Sを用いてシートを表すこととする。
【0094】
図10(a)は接着剤を塗布しない場合のシートSの正面図、図10(b)は片面のみに接着剤UAを塗布した場合のシートSと接着剤UAからなる積層体の正面図、図10(c)は両面に接着剤UA,LAを塗布した場合のシートSと接着剤からなる積層体の正面図である。
【0095】
尚、シートSが非磁性材料からなる場合、シートS自体がコイル特性に影響を与えないため、部品毎のコイル特性のバラツキを更に抑制することが可能となる。シートSとしては、絶縁樹脂シート、好適にはエポキシシートが一例として挙げられる。
【0096】
エポキシシートは、▲1▼エポキシ樹脂と▲2▼エポキシ硬化剤の配合物を▲3▼溶剤に溶解して硬化性エポキシ樹脂組成物を製造し、硬化性エポキシ樹脂組成物を▲4▼布体に含浸させてなる。
【0097】
▲1▼エポキシ樹脂としては、テトラグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂等があげられ、これらは単独で或いは2種以上を併用することができる。
【0098】
▲2▼エポキシ硬化剤としては、アミン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬化剤、酸及び酸無水物、ジシアンジアミド、有機酸ジヒドラジド等の塩基性活性水素化合物、イミダゾール類、アミンイミド類、ルイス酸、ブレンスステッド酸塩類及びフェノール樹脂等があげられ、これらは単独で或いは2種以上を併用することができる。
【0099】
▲3▼溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、メチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド等があげられ、これは単独で或いは2種以上混合することもできる。
【0100】
▲4▼布体としては、ガラス繊維やカーボン繊維のクロスを用いることができる。
【0101】
接着剤としては、適当な熱硬化性樹脂、エポキシ系樹脂を用いることができ、シートSとしてはポリイミドシートを用いることもできる。
【0102】
尚、シートSを部分コア及びドラム型コアのいずれにも接着しない場合には図10(a)に示したものを用い、これらの一方に接着する場合には図10(b)に示したものを用い、シートSを部分コア及びドラム型コアの双方に接着する場合には図10(c)に示したものを用いる。
【0103】
シートSが双方の部材に貼着されている場合には、隙間規制は前ニ者のものよりも劣るが、外装コア14を分割したのに伴う上述の小型化と部品毎のコイル特性のバラツキ抑制の効果が妨げられるものではない。
【0104】
(第2実施形態)
次に、図11及び図12を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品30の第2実施形態を説明する。図11は、本実施形態のコイル部品の斜視図であり、図12(a)は、コイル部品の平面図であり、図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb矢印断面図である。
【0105】
面実装型コイル部品30は、平角形状の巻線11がクロスワイズ法で捲回されたドラム型コア12と、このドラム型コア12とほぼ一様のコアギャップ18を介して接着された一対の略U字型の部分コア35,36からなる外装コア34とを有している。部分コア35と部分コア36とは、互いに接合しないように対面位置にギャップ部41,42を介してドラム型コア12を側方から包囲している。
【0106】
第1実施形態と同様に、シート135s,136sと接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート135s,136sと、部分コア35,36、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s、部分コア15,16、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0107】
部分コア35には、部分コア36側に向けて平行に突設された直方体形状の脚部(対向突部)35a,35bが形成されており、該脚部35a,35bには、一対のキャップ状電極45,46が取付けられている。キャップ状電極45,46は、部分コア35に嵌着される本体部45a,46aと、この本体部に連設されてギャップ部41,42に位置する突片(案内片)45b,46bとを備える。
【0108】
電極本体部45a,46aは、各部分コアの脚部35a,35bの外側に位置するの四辺形状の中心部と、その上下四隅に形成された帯状の片を折り曲げてなるフック部45h,46hとを備える。キャップ状電極45,46は、ドラム型コア12の高さ方向の上側及び下側に形成されたフック部45h,46hの挟み込みによって、脚部35a,35bに嵌着されている。
【0109】
このようなキャップ状電極45,46を用いることで、部分コアへの電極の取付けが容易で、且つ、不意の脱却を防止することができる。尚、下側のフック部45h,46hを通じて、プリント配線板との導通が図られる。尚、第1実施形態の面実装型コイル部品において、このようなキャップ状電極を適用することもできる。また、キャップ状電極は、本体部の四辺形領域を部分コアの内側に配置し、各フック部を外側に屈曲させて脚部35a,35bに取付けてもよい。
【0110】
突片45b,46bは、第1実施形態と同様に巻線の端末11a,11bを電極本体部との間に挟み込み、固定を補助するためのものである。突片45bは、図中下方に折り曲げて巻線を仮止めするように構成され、これとは反対に、突片46bは、上方に折り曲げて巻線を仮止めするようになっている。
【0111】
図11は、突片で巻線を抑える前の状態を示し、図12は、突片を折り曲げて巻線を仮止めした状態を示す。図12の状態にアーク溶接やハンダ付け等を施すことにより、継線が完了する。
【0112】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、巻線の端末11a,11bは、部分コア45,46間のギャップ部41,42において、それぞれキャップ状電極45,46と接続される。つまり、巻線11は外装コア34の上側を迂回しないため、ほぼ巻線11の厚さ分(更には溶接或いはハンダ付けの隆起分)は低背化を実現できる。
【0113】
また、巻線11とキャップ状電極45,46の継線作業に際しては、巻線11を外装コア34の肩部で折り曲げる必要は無いため、その作業を容易に行うことができる。しかも、クロスワイズ法を利用して平角巻線11の幅方向がドラム型コア12の高さ方向に一致しているため、巻線を捻らずにギャップ部を通すことができ、この観点からも継線作業が極めて容易になっている。
【0114】
(第3実施形態)
次に、図13を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品の第3実施形態を説明する。
【0115】
図13(a)は、本実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図13(b)は、図13(a)に示した面実装型コイル部品のXIIIb− XIIIb矢印断面図である。
【0116】
本実施形態の面実装型コイル部品50では、外装コア54を構成する部分コア55,56を同一形状のU字型にしている。このため、部分コア55,56間に形成されたギャップ部61とギャップ部62とを結んだ直線状にドラム型コア12の軸中心が位置する配置関係になっている。
【0117】
また、一対の電極65,66は、部分コア55の両脚部に接着剤によって接着されている。電極65,66は、部分コア55に接着される本体部65a,66aと、この本体部に連設された突片65b,66bとからなる。そして、第2実施形態と同様に、平角巻線の端末11a,11bはギャップ部61,62に通され、突片65b,66bによりギャップ部61,62において仮止めされている。図13の状態から、突片65b,66b付近を覆うようにアーク溶接やハンダ付け等を施すことで、継線が完了する。
【0118】
第1実施形態と同様に、シート155s,156sと接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート155s,156sと、部分コア55,56、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s、部分コア15,16、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0119】
本実施形態においても、上記各実施形態と同様に巻線をギャップ部61,62に通すため、ほぼ巻線の厚さ分の低背化を図れる。更に、外装コアの肩部での折り曲げ作業が不要であることから巻線と電極との継線作業を容易に行える。しかも、平角巻線11の幅方向がドラム型コア12の高さ方向に一致しているため、巻線を捻らずにギャップ部を通すことができ、この観点からも継線作業が極めて容易になっている。また、本実施形態では、部分コア55,56を同一形状にしているため、第2実施形態と比較して、一種の部分コアを作製すれば済むという利点がある。
【0120】
(第4実施形態)
次に、図14を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品の第4実施形態を説明する。
【0121】
図14(a)は、本実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図14(b)は、図14(a)に示した面実装型コイル部品のXIVb− XIVb矢印断面図である。
【0122】
本実施形態では、面実装型コイル部品を平面視して外装コア54の外縁に沿って四角形(図14(a)において破線で示す)を仮想した場合に、部分コア55,56間のギャップ部61,62は対向する2つの頂点付近にそれぞれ位置している。また、部分コア55,56におけるギャップ部61,62を画成する面は、この仮想四角形の対角線l1と平行になっている。つまり、ギャップ部61,62は、ドラム型コア12の半径方向に渡って一定の幅になっている。
【0123】
第1実施形態と同様に、シート155s,156sと接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート155s,156sと、部分コア55,56、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s、部分コア15,16、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0124】
本実施形態においても、上記各実施形態と同様に平角巻線をギャップ部61,62に通すため、ほぼ巻線の厚さ分の低背化を図れる。更に、外装コアの肩部での折り曲げ作業が不要であることから巻線と電極との継線作業を容易に行える。但し、ギャップ部61,62が外側に向かって広がる構造としていないため、継線作業の容易性という観点からは、本実施形態よりも第1実施形態の方が優れた構成といえる。
【0125】
(第5実施形態)
次に、図15を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品の第5実施形態を説明する。
【0126】
図15(a)は、本実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図15(b)は、図15(a)に示した面実装型コイル部品のXVb− XVb矢印断面図である。
【0127】
本実施形態では、外装コア74を構成する各部分コア75,76のいずれについても、他方のコアに向かう脚部の長さが左右(図15(a)では上下)で異なるようにしている。部分コア75では脚部75rが他方の脚部75lよりも長く、部分コア76では脚部76rが他方の脚部76lよりも長くされている。また、部分コア75と部分コア76は、同一の形状になっている。
【0128】
更に、部分コア75の両脚部75r,75lには、一対の電極65,66が取付けられている。電極65,66は第3実施形態と同種の構造をしており、部分コアに接着される本体部65a,66aとこれに連設されてギャップ部61,62に位置する突片65b,66bとを備える。
【0129】
本実施形態においても、上記各実施形態と同様に平角巻線をギャップ部61,62に通すため、ほぼ巻線の厚さ分の低背化を図れる。更に、外装コアの肩部での折り曲げ作業が不要であることから巻線と電極との継線作業を容易に行える。
【0130】
第1実施形態と同様に、シート175s,176sと接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート175s,176sと、部分コア75,76、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s、部分コア15,16、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0131】
(第6実施形態)
次に、図16を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品の第6実施形態を説明する。
【0132】
本実施形態の面実装型コイル部品90では、ドラム型コア12を包囲する外装コア84は、部分コア85と部分コア86とで構成されている。そして、部分コア85と部分コア86との間には、ギャップ部21が一箇所だけ形成されている。更に、この一つのギャップ部21に平角巻線の両端末11a,11bを通し、それぞれ電極25,26に接続している。電極としては、例えば第1実施形態のように突片を備えるものを使用できる。
【0133】
このような構成にした場合、突片で巻線を挟む仮固定や、その後のアーク溶接やハンダ付け等の継線作業をギャップ部21の一箇所で集中して行えるため、面実装型コイル部品の製造作業がスムーズになり、生産性の向上にも繋がる。
【0134】
尚、本実施形態では、ギャップ部が一つだけ形成されているが、第1実施形態のようにギャップ部が複数形成されている場合に、そのうちの一つに平角巻線の両端末を通すようにしてもよい。
【0135】
第1実施形態と同様に、シート185s,186sと接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート185s,186sと、部分コア85,86、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s、部分コア15,16、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0136】
(第7実施形態)
次に、図17を参照して、本発明に係る面実装型コイル部品の第7実施形態を説明する。
【0137】
本実施形態の面実装型コイル部品98では、ドラム型コア12を包囲する外装コア94は、部分コア95、部分コア96、及び部分コア97の3つで構成されている。見方を変えると、図13に示した面実装型コイル部品50における部分コア56を二分したものに相当する。このように外装コアを3分した構造のため、それぞれの部分コア間には、3つのギャップ部91,92,93が形成されている。ギャップ部を複数設ければ、直流重畳特性を良好に、すなわち電流変化に対するインダクタンスの変化が小さくできるという利点がある。
【0138】
また、部分コア95の両脚部には、一対の電極65,66が取付けられている。そして、巻線の両端末11a,11bは、ギャップ部91,92に通されて、各電極65,66に接続されている。
【0139】
このように、外装コアを3分した場合にも、上記各実施形態と同様の効果が得られる。更に、図示は省略するが、外装コアを4つ以上の部分コアで形成する場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0140】
第1実施形態と同様に、シート195s,196s1,196s2と接着剤等を使用することで、コアギャップ18を周方向に渡ってほぼ一定にすることができる。すなわち、シート195s,196s1,196s2と、部分コア95,96,97、ドラム型コア12の関係は、これらの接着に関しては、第1実施形態におけるシート15s,16s(分割されたものと見なす)、部分コア15,16(分割されたものと見なす)、ドラム型コア12の関係と同一であり、第1実施形態の説明を読み替える。同図では、第1実施形態の第2変形例の場合の接着手法(シート両面に接着剤を塗布したもの)を例に示すが、接着に関しては、これは第1実施形態及び第1変形例の変形例の説明に読み替えることができる。
【0141】
以上、本発明者らによってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、図13(b)に示す形態(第3実施形態)において、部分コアの脚部を、断面が内側(ドラム型コア側)に向けて高さが窄まるようにテーパ状に形成することができる。この際、電極本体部における上下の片を互いに近付くように屈曲させれば、接着剤を使わずに電極を部分コアに嵌め込むことができる。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る面実装型コイル部品及びその製造方法によれば、小型化を達成すると共に製品毎のコイル特性のバラツキを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本実施形態の面実装型コイル部品10の斜視図、図1(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図1(c)は面実装型コイル部品10のIc−Ic矢印断面図である。
【図2】図2(a)は面実装型コイル部品10の平面図、図2(b)は面実装型コイル部品10の正面図、図2(c)は面実装型コイル部品10の側面図である。
【図3】図3(a)は、ドラム型コアに巻線を巻き始める状態を示す図であり、図3(b)及び図3(c)は、巻線の捲回を終えた状態を示す図である。
【図4】面実装型コイル部品の製造の一工程を示し、ドラム型コアと部分コアを接着する状態を示す図である。
【図5】図4に続く工程であり、電極の突片によって巻線を仮止めした状態を示す図である。
【図6】図5に続く工程であり、巻線の先端部を切断した状態を示す図である。
【図7】図6に続く工程であり、電極の突片付近に溶接を施して継線を終えた状態を示す図である。
【図8】図8(a)は本実施形態の面実装型コイル部品10の斜視図、図8(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図8(c)は面実装型コイル部品10のVIIIc−VIIIc矢印断面図である。
【図9】図9(a)は本実施形態の面実装型コイル部品10の斜視図、図9(b)は外装コア14を構成する一方の部分コア16の斜視図、図9(c)は面実装型コイル部品10のIVc−IVc矢印断面図である。
【図10】図10(a)は接着剤を塗布しない場合のシートSの正面図、図10(b)は片面のみに接着剤UAを塗布した場合のシートSと接着剤UAからなる積層体の正面図、図10(c)は両面に接着剤UA,LAを塗布した場合のシートSと接着剤からなる積層体の正面図である。
【図11】本発明に係る面実装型コイル部品の第2実施形態を示す斜視図である。
【図12】図12(a)は、第2実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図12(b)は、図12(a)に示したコイル部品のXIIb− XIIb矢印断面図である。
【図13】図13(a)は、第3実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図13(b)は、図13(a)に示したコイル部品のXIIIb− XIIIb矢印断面図である。
【図14】図14(a)は、第4実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図14(b)は、図14(a)に示したコイル部品のXIVb− XIVb矢印断面図である。
【図15】図15(a)は、第5実施形態の面実装型コイル部品の平面図であり、図15(b)は、図15(a)に示したコイル部品のXVb− XVb矢印断面図である。
【図16】第6実施形態の面実装型コイル部品の平面図である。
【図17】第7実施形態の面実装型コイル部品の平面図である。
【符号の説明】
10…面実装型コイル部品、11…平角巻線、11a,11b…巻線の端末、12…ドラム型コア、12a…胴部、12b,12c…鍔部、14…外装コア、15,16…部分コア、18…コアギャップ、21,22…ギャップ部、25,26…電極、25a,26a…電極の本体部、25b,26b…電極の突片、SA1…ギャップ部を画成する第1面、SA2…ギャップ部を画成する第2面、45,46…キャップ状電極、45h,46h…フック部、15s,16s…シート。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface-mounted coil component that is surface-mounted on a circuit board of an electronic device, and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, electronic devices such as mobile phones, hard disk devices, and notebook personal computers have been required to have small surface-mount coil components. When the size of a component is reduced, the accuracy of the component is reduced, and it is difficult to maintain a certain characteristic. Since this characteristic depends on the gap between the drum core and the outer core, a method of managing such a gap with a spacer has been proposed (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-313635
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
If such a spacer is formed in a sheet shape, it is considered that the spacer comes into surface contact. However, when an integrated exterior core is used, there is a tendency that the sheet interposed between the exterior core and the drum core does not easily come into surface contact with no gap. If the diameter of the inner surface of the exterior core is reduced, the sheet comes into contact with the drum core and makes surface contact. However, if it is slightly reduced, the drum core cannot be inserted into the interior of the exterior core.
[0005]
Therefore, the diameter of the inner surface of the outer core is designed with a margin so that the sheet comes into contact with the drum core, but in such a case, the surface mount type coil component is enlarged by the margin and the sheet is Since it does not yet contact the drum core, the coil characteristics for each product cannot be maintained constant.
[0006]
The present invention has been made in view of such a problem, and a surface mount type coil component capable of achieving miniaturization and suppressing variation in coil characteristics for each product, and a device therefor.
It is intended to provide a manufacturing method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a surface-mount type coil component according to the present invention includes a surface-mount type coil component having a drum-type core on which a winding is wound, and an exterior core surrounding the drum-type core around its axis. A coil component, wherein a sheet is interposed between the drum core and the outer core, and the outer core has a plurality of portions such that the sheet abuts on both surfaces of the drum core and the outer core. It is characterized by being divided into cores.
[0008]
In this case, since the armor core is divided, the sheet of the partial core can abut on the drum core independently, and therefore, the sheet regulates the gap between the drum core and the armor core. Can be. That is, since it is not necessary to provide the above-mentioned margin, the area of the surface mount type coil component itself is reduced, and since the sheet inevitably comes into contact with the drum core, the gap becomes constant for each component, It is possible to suppress variations in coil characteristics for each.
[0009]
It should be noted that even when the adhesive is thinly interposed between the sheet and the drum core or between the sheet and the partial core, the "contact" is also assumed.
[0010]
Further, when the sheet is fixed to at least one of the opposing surfaces with an adhesive, the sheet is bonded to one of the partial core and the drum core in advance, so that the sheet does not shift when bonded to the other, and Adhesion becomes easy.
[0011]
Various methods are conceivable for bonding the drum core and the partial core. It is assumed that the plurality of partial cores facing the drum core include first and second partial cores.
[0012]
In the first bonding method, the sheet is bonded only to the first partial core on the facing surface of the first partial core, and the first partial core and the drum-shaped portion are bonded in a region other than the sheet attachment region of the first partial core. In this method, an adhesive is interposed between the cores.
[0013]
In this case, since the adhesive is interposed only between the first partial core and the sheet, the variation in the gap between the drum core and the partial core due to the sheet can be suppressed. In the area other than the sheet attachment area of the first partial core, the adhesive is interposed. However, since this does not restrict the above-mentioned gap as in the case of the sheet, the gap rule by the sheet is maintained. .
[0014]
When the sheet is adhered to both the first partial core and the drum-shaped core, the gap control is inferior to the above-described method. This does not hinder the effect of suppressing the variation in the above.
[0015]
According to a second bonding method, the sheet includes first and second sheet portions separated from each other along the axial direction of the drum core on the opposing surface of the first partial core, and the first and second sheet portions are bonded to each other. It is characterized in that an agent is interposed.
[0016]
In this case, the above-mentioned gap can be regulated by the first and second sheet portions. However, since the drum-shaped core and the partial core are adhered by an adhesive provided at a position different from these, the gap regulation by the sheet is performed. Is performed well. Further, when the first and second sheet portions are adhered only to the drum core, when they are adhered only to the first partial core, and when they are adhered to both the drum core and the first partial core. Although three types of bonding methods are conceivable, in the former two, the gap is regulated only by one adhesive, so that the variation in the gap is suppressed, and in the latter, the gap is regulated by the adhesive on both sides. This does not hinder the effect of the above-mentioned downsizing and the suppression of the variation in coil characteristics of each component due to the division of the exterior core.
[0017]
Further, since the first and second sheet portions are separated from each other along the axial direction of the drum core, there is also an effect that the adhesive does not flow outside along this direction. That is, the first and second sheet portions also function as weirs as adhesive outflow prevention means.
[0018]
In a third bonding method, the sheet is bonded to both the first partial core and the drum-shaped core on the opposing surface of the first partial core. As described above, the gap regulation is inferior to that in which the adhesive is interposed only on one side, but it does not hinder the effect of the above-mentioned miniaturization and the suppression of the variation in coil characteristics of each part due to the division of the outer core. In addition, there is no need to provide an adhesive for directly bonding the drum core and the partial core at another position. Note that it is not unfortunate to apply an adhesive to the different position as needed.
[0019]
A method for manufacturing a surface-mount type coil component according to the present invention includes a drum core wound with a winding, and an armor core surrounding the drum core around its axis. In the method for manufacturing a surface-mount type coil component having a second partial core, (a) a step of preparing a first partial core having a concave surface and a second partial core having a concave surface; and (b) a step of preparing the first partial core. A step of interposing a sheet between the concave surface and the drum core; and (c) attaching a concave surface of the second partial core to an outer peripheral surface of the drum core.
[0020]
According to the method for manufacturing a surface-mounted coil component of the present invention, since the exterior core is composed of the first partial core and the second partial core with the sheet interposed between the drum core and the concave surface, The sheet reliably contacts the outer peripheral surface of the drum core. Therefore, it is possible to suppress the variation of the gap between the drum core and the outer core defined by the sheet, and to make the characteristics of each product constant.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a surface mount type coil component and a method of manufacturing the same according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In addition, the same reference numerals are used for the same elements, and redundant description will be omitted.
[0022]
(1st Embodiment)
FIG. 1A is a perspective view of a surface-mount
[0023]
2A is a plan view of the surface-mounted
[0024]
The surface mount
[0025]
The surface-mount
[0026]
The
[0027]
In order to facilitate understanding of the invention, in FIG. 2A, the
[0028]
The drum-
[0029]
The winding 11 is formed by applying a urethane coating for insulation to a copper wire, and the urethane coating is removed at both ends in order to achieve conduction with the
[0030]
The
[0031]
A
[0032]
The shapes of the
[0033]
Therefore, only one
[0034]
The
[0035]
The opening angle θ between the positions of both ends of the
[0036]
An angle θ2 (θ1) formed by a line segment connecting the center of the
[0037]
As shown in FIG. 1C, the
[0038]
Here, when the
[0039]
Various methods for bonding the
[0040]
In this case, since the
[0041]
As described above, the relationship between the
[0042]
As described above, the above-described surface-mount type coil component is a surface-mount type coil component including the drum-
[0043]
Since the
[0044]
In addition, when the adhesive is thinly interposed between the
[0045]
As can be seen from FIGS. 2B and 2C, the heights of the
[0046]
Each of the
[0047]
More specifically, surface
[0048]
That is, each of the
[0049]
The
[0050]
The extended portion on the right side of FIG. 1 The protruding
[0051]
The
[0052]
Also, the protruding
[0053]
Incidentally, the pinching by the protruding pieces is a temporary fixing, and an arc welding, a laser beam welding, a soldering, or the like is applied from above on the
[0054]
Next, effects obtained from the surface mount type coil component will be described. As described above, the
[0055]
The surface SA of the
[0056]
In the present embodiment, the connection is made in the
[0057]
Also in this case, since it is not necessary to bend the winding 11 at the shoulder of the
[0058]
Further, in the present embodiment, as shown in FIGS. 2B and 2C, the
[0059]
Moreover, since the winding 11 is wound around the
[0060]
As shown in FIG. 1, the protruding
[0061]
Here, the protruding
[0062]
In this manner, by positioning the
[0063]
Further, the length X in the longitudinal direction of the protruding
[0064]
Therefore, it is not necessary to prepare electrodes for each of the
[0065]
Here, a method of manufacturing the
[0066]
First, a lower mold having a semi-cylindrical convex surface is prepared, a composite material containing a magnetic material is provided on the lower mold, and the composite material is sandwiched between the lower mold and the upper mold, and wet press molding is performed. Is sintered to form a
[0067]
As the above-mentioned composite material, an additive and water are added to a Ni-Cu-Zn-based ferrite powder and mixed with a ball meal for, for example, 20 hours to obtain a ceramic slurry. Examples of conventionally known additives include a dispersant: polyoxyalkylene glycol (1.0% by weight based on the weight of the raw material), an antifoaming agent: a polyether-based antifoaming agent (0.1% by weight of the raw material). 5% by weight) and a binder: an acrylic binder (0.5% by weight based on the weight of the raw material). In this case, for example, water is added at 50.0% by weight based on the weight of the raw material.
[0068]
Another composite material includes another resin PPS (polyphenylene sulfide) resin. As an example, a ceramic slurry is obtained by kneading 85 parts by weight of a Ni—Cu—Zn ferrite powder with 100 parts by weight of PPS. Is also good.
[0069]
The pressure during press molding is, for example, 100 kgf / cm 2 Set to pressure. The molded body is taken out from the molding die, and the molded body is dried at, for example, 40 ° C. for 50 hours, then the molded body is placed in an alumina box, and calcined at 800 ° C., and then heated to a temperature higher than the calcining temperature. For example, the main firing is performed at 930 ° C. or 960 ° C. for 2 hours. As a result, the ceramic component of the pre-sintered body completes the contraction and becomes the magnetic core. The magnetic core may be made of a sintered body of only ferrite powder.
[0070]
The
[0071]
After the
[0072]
Thereafter, the
[0073]
That is, in the step of attaching the
[0074]
As described above, in the method of manufacturing the surface-mounted coil component, the drum-
[0075]
(1) a step of preparing a first
[0076]
According to the method for manufacturing a surface-mounted coil component of the present invention, since the
[0077]
Next, a method for manufacturing the surface-mounted
[0078]
First, as shown in FIG. 3A, the winding 11 is started to be wound around the
[0079]
As shown in FIG. 3B, after the winding is completed, the insulating coating on the ends of both ends 11a and 11b of the winding 11 is removed. Further, as shown in FIG. 3C, in the crosswise method, the
[0080]
Next, as shown in FIG. 4, the
[0081]
Next, as shown in FIG. 5, after the
[0082]
Next, as shown in FIG. 6, the leading end portion of the winding sandwiched between the projecting
[0083]
As shown in FIG. 7, thereafter, arc welding, laser beam welding, soldering, or the like is performed so as to cover the protruding
[0084]
FIG. 8A is a perspective view of a surface-mounted
[0085]
The surface-mounted
[0086]
In this example, on the surface facing the first
[0087]
In this case, the
[0088]
Further, since the first and second sheet portions 15s1 and 15s2 are separated from each other along the axial direction of the
[0089]
In addition, the description regarding the other
[0090]
FIG. 9A is a perspective view of a surface-mounted
[0091]
In this example, the
[0092]
In addition, the description about the other
[0093]
Next, the above-mentioned sheets (sheet parts) 15 and 16 will be described. Here, a sheet is represented by using the symbol S as a representative thereof.
[0094]
FIG. 10A is a front view of the sheet S when no adhesive is applied, FIG. 10B is a front view of a laminated body including the sheet S and the adhesive UA when only one surface is coated with the adhesive UA, FIG. 10C is a front view of a laminate including the sheet S and the adhesive when the adhesives UA and LA are applied to both surfaces.
[0095]
When the sheet S is made of a non-magnetic material, the sheet S itself does not affect the coil characteristics, so that it is possible to further suppress the variation in the coil characteristics for each component. An example of the sheet S is an insulating resin sheet, preferably an epoxy sheet.
[0096]
The epoxy sheet is prepared by dissolving a mixture of (1) an epoxy resin and (2) an epoxy curing agent in a solvent (3) to produce a curable epoxy resin composition, and (4) fabricating the curable epoxy resin composition. Impregnated.
[0097]
{Circle around (1)} Epoxy resins include tetraglycidyl ether type epoxy resin, bisphenol A type epoxy resin, bisphenol F type epoxy resin, novolak type epoxy resin, alicyclic epoxy resin, glycidyl ester type epoxy resin, glycidylamine type epoxy resin, Examples include a heterocyclic epoxy resin and a urethane-modified epoxy resin, and these can be used alone or in combination of two or more.
[0098]
(2) Epoxy curing agents include amine-based curing agents, polyaminoamide-based curing agents, acids and acid anhydrides, dicyandiamide, basic active hydrogen compounds such as organic acid dihydrazide, imidazoles, amineimides, Lewis acids, and branes. Stead acid salts, phenolic resins and the like can be mentioned, and these can be used alone or in combination of two or more.
[0099]
(3) Examples of the solvent include acetone, methyl ethyl ketone, toluene, methyl cellosolve, dimethylformamide and the like, and these can be used alone or as a mixture of two or more.
[0100]
{Circle over (4)} As the cloth, cloth of glass fiber or carbon fiber can be used.
[0101]
An appropriate thermosetting resin or epoxy resin can be used as the adhesive, and a polyimide sheet can be used as the sheet S.
[0102]
When the sheet S is not bonded to any of the partial core and the drum type core, the one shown in FIG. 10A is used, and when the sheet S is bonded to one of them, the one shown in FIG. 10B is used. When the sheet S is bonded to both the partial core and the drum core, the sheet shown in FIG. 10C is used.
[0103]
When the sheet S is adhered to both members, the gap regulation is inferior to that of the former, but the above-described downsizing and the variation in coil characteristics for each part due to the division of the
[0104]
(2nd Embodiment)
Next, a second embodiment of the surface mount
[0105]
The surface-mounted
[0106]
Similarly to the first embodiment, by using the
[0107]
The
[0108]
The
[0109]
By using such cap-shaped
[0110]
The protruding
[0111]
FIG. 11 shows a state before the winding is suppressed by the projecting pieces, and FIG. 12 shows a state in which the windings are temporarily fixed by bending the projecting pieces. The connection is completed by performing arc welding, soldering, or the like on the state of FIG.
[0112]
According to this embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained. That is, the
[0113]
Further, in the connection work between the winding 11 and the cap-shaped
[0114]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the surface mount type coil component according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0115]
FIG. 13A is a plan view of the surface-mount type coil component of the present embodiment, and FIG. 13B is a cross-sectional view of the surface-mount type coil component shown in FIG. 13A taken along arrows XIIIb-XIIIb. is there.
[0116]
In the surface-mount
[0117]
The pair of
[0118]
Similarly to the first embodiment, by using the
[0119]
Also in the present embodiment, the winding is passed through the
[0120]
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the surface mount type coil component according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0121]
FIG. 14A is a plan view of the surface-mounted coil component of the present embodiment, and FIG. 14B is a cross-sectional view of the surface-mounted coil component shown in FIG. 14A taken along arrows XIVb-XIVb. is there.
[0122]
In the present embodiment, when a quadrilateral (indicated by a broken line in FIG. 14A) is imagined along the outer edge of the
[0123]
Similarly to the first embodiment, by using the
[0124]
Also in this embodiment, the rectangular winding is passed through the
[0125]
(Fifth embodiment)
Next, a fifth embodiment of the surface mount type coil component according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0126]
15A is a plan view of the surface-mounted coil component of the present embodiment, and FIG. 15B is a cross-sectional view of the surface-mounted coil component shown in FIG. 15A taken along the line XVb-XVb. is there.
[0127]
In the present embodiment, in each of the
[0128]
Further, a pair of
[0129]
Also in this embodiment, the rectangular winding is passed through the
[0130]
Similarly to the first embodiment, by using the
[0131]
(Sixth embodiment)
Next, a sixth embodiment of the surface mount type coil component according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0132]
In the surface-mounted
[0133]
In the case of such a configuration, the surface mounting type coil component can be temporarily fixed at one position of the
[0134]
In this embodiment, only one gap portion is formed. However, when a plurality of gap portions are formed as in the first embodiment, both ends of the rectangular winding are passed through one of them. You may do so.
[0135]
Similarly to the first embodiment, by using the
[0136]
(Seventh embodiment)
Next, a seventh embodiment of the surface mount type coil component according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0137]
In the surface-mounted
[0138]
A pair of
[0139]
As described above, even when the outer core is divided into three parts, the same effects as those of the above embodiments can be obtained. Further, although not shown, the same effect can be obtained when the exterior core is formed of four or more partial cores.
[0140]
As in the first embodiment, by using the
[0141]
As described above, the invention made by the present inventors has been specifically described based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above embodiments. For example, in the embodiment shown in FIG. 13B (third embodiment), the leg portion of the partial core is formed in a tapered shape so that the cross-section is tapered inward (toward the drum-type core). Can be. At this time, if the upper and lower pieces of the electrode body are bent so as to approach each other, the electrode can be fitted into the partial core without using an adhesive.
[0142]
【The invention's effect】
As described above, according to the surface-mount type coil component and the method of manufacturing the same according to the present invention, it is possible to achieve downsizing and suppress variations in coil characteristics for each product.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view of a surface-mount
2A is a plan view of the surface-mounted
FIG. 3 (a) is a diagram showing a state in which winding is started around a drum-type core, and FIGS. 3 (b) and 3 (c) show a state in which winding of the winding is completed. FIG.
FIG. 4 is a view showing one process of manufacturing the surface mount type coil component, and showing a state in which a drum core and a partial core are bonded.
FIG. 5 is a step subsequent to FIG. 4 and shows a state in which the winding is temporarily fixed by a protruding piece of an electrode.
FIG. 6 is a step subsequent to FIG. 5 and shows a state in which a leading end of the winding is cut.
FIG. 7 is a process subsequent to FIG. 6 and shows a state in which welding has been performed in the vicinity of the protruding piece of the electrode to complete the connection.
8A is a perspective view of the surface mount
FIG. 9A is a perspective view of the surface-mounted
FIG. 10A is a front view of the sheet S when no adhesive is applied, and FIG. 10B is a laminate including the sheet S and the adhesive UA when only one surface is coated with the adhesive UA. FIG. 10 (c) is a front view of a laminate composed of the sheet S and the adhesive when the adhesives UA and LA are applied to both surfaces.
FIG. 11 is a perspective view showing a second embodiment of the surface-mounted coil component according to the present invention.
FIG. 12A is a plan view of a surface-mounted coil component according to a second embodiment, and FIG. 12B is a cross-sectional view of the coil component shown in FIG. 12A taken along arrows XIIb-XIIb. FIG.
FIG. 13A is a plan view of a surface-mounted coil component according to a third embodiment, and FIG. 13B is a cross-sectional view of the coil component shown in FIG. 13A taken along arrows XIIIb-XIIIb. FIG.
FIG. 14A is a plan view of a surface-mounted coil component according to a fourth embodiment, and FIG. 14B is a cross-sectional view of the coil component shown in FIG. 14A taken along arrows XIVb-XIVb. FIG.
FIG. 15A is a plan view of a surface-mount type coil component according to a fifth embodiment, and FIG. 15B is a cross-sectional view of the coil component shown in FIG. 15A taken along the line XVb-XVb. FIG.
FIG. 16 is a plan view of a surface-mounted coil component according to a sixth embodiment.
FIG. 17 is a plan view of a surface-mounted coil component according to a seventh embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
(a)凹面を有する第1部分コアと、凹面を有する第2部分コアを用意する工程と、
(b)前記第1部分コアの凹面と前記ドラム型コアとの間にシートを介在させる工程と、
(c)前記第2部分コアの凹面を前記ドラム型コアの外周面に取り付ける工程と、
を備えることを特徴とする面実装型コイル部品の製造方法。A method for manufacturing a surface-mounted coil component, comprising: a drum-type core having windings wound thereon; and an outer core surrounding the drum-type core around its axis, wherein the outer core has first and second partial cores. At
(A) preparing a first partial core having a concave surface and a second partial core having a concave surface;
(B) interposing a sheet between the concave surface of the first partial core and the drum core;
(C) attaching the concave surface of the second partial core to the outer peripheral surface of the drum core;
A method for manufacturing a surface-mounted coil component, comprising:
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