JP2004213458A - ネットワーク起動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク起動システムに関し、特にLANに接続されている複数のクライアントをできるだけ短時間に起動できるようにする。
【解決手段】LANに接続された複数のクライアントを起動する際に、クライアント起動用サーバは、全てのクライアントに共通に使用される共通OSファイルデータをLANを経由して送信し、かつその後、各クライアントにおいて個別に使用する個別OSファイルデータを各クライアント宛にLANを経由して送信する。
【選択図】 図3
【解決手段】LANに接続された複数のクライアントを起動する際に、クライアント起動用サーバは、全てのクライアントに共通に使用される共通OSファイルデータをLANを経由して送信し、かつその後、各クライアントにおいて個別に使用する個別OSファイルデータを各クライアント宛にLANを経由して送信する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク起動システムに関し、特にローカルエリアネットワークに接続されている複数のパーソナルコンピュータをできるだけ短時間の間に起動できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)を高速動作させることの必要性から、図8に示すように、LAN1に接続される複数のパーソナルコンピュータ(以下、これをクライアントと呼ぶ)2A、2B……2Zにオペレーティング・システム(OS:Operating System) 用のハードディスクを内蔵させずに、LAN1に接続されたクライアント起動用サーバ3に、外部記憶装置として設けられたハードディスク4にオペレーティング・システム(OS)データ4A及びアプリケーションデータ4Bを予め記憶させておくような、ネットワーク起動システム5が提案されている。
【0003】
この従来のネットワーク起動システム5の場合、オペレーティング・システム(OS)データ4Aとして、図9に示すように、クライアント2A、2B……2Zに対する個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB、……4AZが用意されており、各クライアント2A、2B……2Zの起動時、クライアント起動用サーバ3が各クライアント2A、2B……2Zに対してそれぞれ個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB……4AZを、その都度アプリケーションデータ4Bと共に、各クライアントにその宛先を指定してLAN1を介してロードするようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが図1に示すようなネットワーク起動システムを用いる場合、各クライアント2A、2B……2Zがそれぞれ個別にクライアント起動用サーバ3に対して個別のオペレーティング・システム(OS)データ2AA、2AB……2AZを要求したとき、これに応答してクライアント起動用サーバ3が当該個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB……4AZをアプリケーションデータ4Bと共に送信するので、LAN1のトラフィックが極端に増大するおそれがある。
【0005】
例えば、LAN1の始業時、全てのクライアント2A、2B……2Zを、同時に電源を入れて、起動させようとする場合、LAN1を流れるデータ量は
[個別のOSデータ]×[クライアント総数]
となり、このデータ量を各クライアント2A、2B……2Zにロードする際のLAN1のトラフィックは過大となるため、全てのクライアント2A、2B……2Zが起動するために必要な起動時間が長大になることを避け得ない。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数のクライントをできるだけ短時間の間に起動できるようにしたネットワーク起動システムを提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、ローカルエリアネットーク13に接続された複数のクライアント12A〜12Nにクライアント起動用サーバ14から起動用オペレーティングシステムデータDAT1〜DATA3をロードするネットワーク起動システム11において、クライアント起動用サーバ14は、起動用オペレーティング・システムデータDATA1〜DATA3のうち複数のクライアント12A〜12Nにおいて共通に使用される共通オペレーティング・システムファイルデータDATA10を、当該共通に使用するクライアント12A〜12Nを宛先として、ローカルエリアネットワーク13に送信し、その後又は前に、起動用オペレーティング・システムデータDATA1〜DATA3のうち各クライアント12A〜12Nにおいて個別に使用される個別オペレーティング・システムファイルデータDATA11A〜DATA11Cを、当該個別に使用する当該個別に使用するクライアント12A〜12Nのそれぞれを宛先として、ローカルエリアネットワーク13に送信する。
【0008】
かくして、クライアント12A〜12Nにおいて共通に使用される共通オペレーティング・システムファイルデータDATA10を当該共通に使用するクライアント12A〜12Nを宛先としてローカルエリアネットワーク13に送信するようにしたことにより、この分クライアント12A〜12Nの起動時間を短縮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)システムの全体構成
図1において、11は全体としてネットワーク起動システムを示し、パーソナルコンピュータでなるクライアント12A、12B、12C……12Nがローカルエリアネットワーク(LAN)13を介してクライアント起動用サーバ14に接続されている。
【0011】
各クライアント12A、12B、12C……12Nは個別基本入出力システムデータメモリ(個別BIOS(Basic Input Output System)データメモリ)15A、15B、15C……15Nと、処理動作メモリ15A、15B、15C……15Nとを有し、各クライアント12A、12B、12C……12Nは個別BIOSデータの制御の下に起動動作する。
【0012】
クライアント起動用サーバ14はメインメモリ20にシステム基本入出力データ部(システムBIOSデータ部)21を有し、クライアント起動用サーバ14は当該システムBIOSデータ部21のデータを用いて、ネットワーク起動システム11を全体として起動処理した後、各クライアント12A、12B、12C……12Nが、個別BIOSデータメモリ15A、15B、15C……15Nの個別BIOSデータを用いてそれぞれ起動処理を開始できるように、制御を移すようになされている。
【0013】
メインメモリ20は、ネットワーク起動用データとして、共通オペレーティング・システム(OS)ファイル部22と、個別オペレーティング・システム(OS)ファイル部23とを有し、図2に示すように、初期プログラムローダ(IPL:Initial Program Roader) 24A、共通OSファイルデータのファイル割当テーブル(FAT:File Arocation Table)24Bと、個別OSファイルデータのFAT24Cとの管理の下に、共通OSファイルデータ部22及び個別OSファイルデータ部23を格納している。
【0014】
共通OSファイル部22及び個別ファイル部23のファイルデータは、クライアント12A、12B、12C……12NにロードすべきOSデータを、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに対して共通に供給すべきOSデータ(すなわち共通OSデータ)と、各クライアント12A、12B、12C……12Nには共通ではなく、各クライアント12A、12B、12C……12Nに個別のOSデータとに分けてクライアント起動用サーバ14から順次供給できるように作成される。
【0015】
この実施の形態の場合、クライアント12A、12B、12C……12Nは、図3に示すように、3機種、すなわち機種A、B及びCのパーソナルコンピュータを含んでおり、これにより各クライアント12A、12B、12C……12Nは対応する機種A、B又はCの起動用OSデータDATA1、DATA2又はDATA3を用いて起動する。
【0016】
図3の場合、機種Aの起動用データDATA1は、更新日時2000年10月1日に更新されたデータサイズが1[MB(メガバイト)]のファイル名「A.EXE」のデータと、更新日時2000年11月1日に更新されたデータサイズ640[KB]のファイル名「B.DLL」のデータと、更新日時2002年2月1日に更新されたデータサイズ2[MB]のファイル名「C.dat」のデータと更新日時2002年8月4日に更新されたデータサイズ4[MB]のファイル名「SYSTEM.dat」のデータと、更新日時2002年5月3日に更新されたデータサイズ2[MB]のファイル名「D.EXE」のデータと、……、のように「ファイル名」、「サイズ」及び「更新日時」によって特定された複数の起動用データによって構成されている。
【0017】
同様にして、機種Bの起動データ用DATA2は、(「ファイル名」、「サイズ」、「更新日時」)が、(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと、(「B.DLL、「640[KB]」、2000年11月1日」)のデータと、(「C.dat」、「3[MB]」、「2000年4月5日」)のデータと、(「SYSTEM.dat」、「5[MB]」、「2002年10月4日」)のデータと、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)のデータと、……、の複数のデータによって構成されている。
【0018】
また同様にして、機種Cの起動用データDATA3は、(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと、(「B.DLL」、「640[KB]」、2000年11月1日」)のデータと、(「SYSTEM.DAT」、「4[MB]」、「2002年11月5日」)のデータと、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)のデータと、(「E.EXE」、「2[MB]」、「2000年4月4日」)のデータと、……、の複数のデータによって構成されている。
【0019】
ところで、かかる構成の機種A、B及びCの起動用データDATA1、DATA2及びDATA3をそれぞれ構成するデータは、全ての機種について共通の共通ファイルデータ(このデータを「○」印を付して示す)と、各機種A、B及びCについて個別の個別ファイルデータ(これを「△」印を付して示す)が用いられている。
【0020】
そこで、全ての機種A、B及びCに共通のデータ(すなわち「○」印が付されたファイルデータ)を抽出して共通OSデータDATA10として編集すると共に、各機種A、B及びCに個別のデータ(すなわち「△」が付されたファイルデータ)を、それぞれ機種Aの個別ファイルデータDATA11A、機種Bの個別ファイルータDATA11B及び機種Cの個別ファイルデータDATA11Cに編集する。
【0021】
このような編集処理の結果得られた共通OSデータDATA10は、図1及び図2のメインメモリ20に共通OSファイルデータ部22のデータとして格納され、また機種Aの個別データDATA11A、機種Bの個別データDATA11B及び機種Cの個別データDATA11Cはメインメモリ20の個別OSファイルデータ部23に格納される。
【0022】
かくして、メインメモリ20の共通OSファイルデータ部22には、実際上全てのクライアント12A、12B、12C……12Nにおいて共通に用いられる「OSローダ」、「DLLファイル」、「その他のファイル」等のように機種A、B及びCに対する依存性がないOSファイルデータが格納される。
【0023】
これに対して、メインメモリ20の個別OSファイルデータ部23には、各機種A、B及びCに対して固有のレジストリ、ドライバファイル等のような機種依存性があるOSファイルデータが、それぞれ、個別に読み出し得るように格納されている。
【0024】
図3の場合、共通OSファイル部22には、共通OSデータDATA10として、起動用データDATA1、DATA2及びDATA3において共通するデータ(「○」印が付されたデータ)であるデータ(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと(「B.DLL」、「640[KB]」、2000年11月1日」)と、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)と、……、が格納される。
【0025】
また、個別OSファイル部23には、機種Aの個別データDATA11Aとして、起動用データDATA1のうち、共通データ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「C.dat」、「2[MB]」、「2002年2月1日」)と、(「SYSTEM.dat」、「4[MB]、「2002年8月4日)と、……、が格納される。
【0026】
さらに、個別OSファイル部23には、機種Bの個別データDATA11Bとして、起動用データDATA2のうち、共通のデータ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「C.dat」、「3[MB]」、「2002年4月5日」)と、(「SYSTEM.dat」、「4[MB]」、「2002年10月4日」)と、……、が格納される。
【0027】
さらに、個別OSファイル部23には、機種Cの個別データDATA11Cとして、機種Cの起動用データDATA3のうち、共通のデータ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「SYSTEM.dat」、「4[MB]」、「2002年11月5日」)と、(「E.AXA」、「2[MB]」、「2000年4月4日」)と、……、が格納される。
【0028】
これら共通OSファイル部22の共通OSデータDATA10、並びに個別OSファイル部23の個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cは、ネットワーク起動システム11を起動する前に、予め、LAN13に接続されているサーバサポート部31によって作成される。
【0029】
このサーバサポート部31は、パーソナルコンピュータを含む起動データ作成用端末32において、マスタデータメモリ33において用意されている起動用OSプログラムデータを用いて、機種A、B又はCのクライアントに相当するパソナルコンピュータを予めシミュレーション動作させ、その際に用いられた起動用データを起動データメモリ34に抽出する。
【0030】
マスタデータメモリ33としては、例えば市販されている汎用のシステムデータメモリ(多数のアプリケーションが統合されて収納されているパッケージメデア)を用い、当該システムデータメモリにうち、シミュレーション動作に必要なデータだけを起動データ作成用端末32が抽出して、図3について上述した手法によって、共通OSデータDATA10、並びに個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cに編集して、起動データメモリ34に保存する。
【0031】
かくして起動データメモリ34に保存された共通OSデータDATA10、並びに個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cはクライアント起動用サーバ14がネットワーク起動システム11の起動に先立って起動データ作成用端末32から読み取って共通OSファイル部22、並びに個別OSファイル部23に取り込んでおく。
【0032】
(2)システム起動処理動作
以上の構成において、クライアント起動用サーバ14及びクライアント12A、12B、12C……12Nは、図4に示す通信プロトコルに従って、図5(A)及び図5(B)のサーバ起動処理手順RT1、並びに図6(A)及び図6(B)に示すクライアントの起動処理手順RT2を実行することにより、ネットワーク起動システム11を起動する。
【0033】
ネットワーク起動システム11の起動時、クライアント起動用サーバ14は、メインメモリ20のシステムBIOSデータ部21のシステムBIOSデータに基づいて、図5(A)のサーバの起動処理手順RT1の処理を開始し、まずステップSP1においてクライアント管理ファイル部41のクライアント管理ファイルを読み込んだ後、次のステップSP2において、、クライアント12A、12B、12C……12Nをそれぞれ宛て先として、順次、起動命令WAKE−UPをLANパケット情報として送信する。
【0034】
このクライアント管理ファイル部41のデータは、ネットワーク起動システム11を起動する前に、クライアント12A、12B、12C……12NをLAN13内において動作させるために必要な管理データを、予め、管理者がクライアント起動用サーバ14からメインメモリ20のクライアント管理ファイル部41に書き込んでおくことにより形成される。
【0035】
このステップSP2における起動命令WAKE−UPは、図4に示すように、第0番目の通信プロトコル「クライアント電源ON」として、クライアント起動用サーバ14がクライアント12A〜12Nにクライアント電源オン命令を与えたことになる。
【0036】
このとき各クライアント12A、12B、12C……12Nは、起動命令WAKE−UPに応動して図6(A)のクライアントの起動処理手順RT2を開始し、ステップSP21においてクライアント12A〜12N内のネットワークチップ等の初期化をすることにより起動した後、次のステップSP22において起動状態になったことを表す起動確認(起動OK)フレームデータをLAN13にブロードキャスト(一斉同報)方式で送信する。
【0037】
このブロードキャスト方式は、各クライアント12A、12B、12C……12Nが宛て先を指定せずに、LAN13に接続されている全ての交信対象、すなわちクライアント起動用サーバ14並びにクライアント12A〜12Nに起動OKフレームを送信し、それにより当該クライアントがネットワーク起動システム11に通信対象として加入したことを宣言する。
【0038】
かくして、図4の第1番目の通信プロトコル「クライアント起動OKフレーム」として示すように、クライアント12A〜12Nから順にクライアント起動用サーバ14に対してクライアン起動OKフレームデータが送られる状態になる。
【0039】
このとき、クライアント起動用サーバ14は、図5(A)のステップSP3に移って到来した当該クライアント起動OKフレームデータを受信し、次のステップSP4において全てのクライアントの起動がOKか否かの判断をする。
【0040】
ここで、否定結果が得られると、未だ全てのクライアントの起動OKフレームを受信していないことを意味し、クライアント起動用サーバ14は、上述のステップSP3に戻って以下同様にしてステップSP3−SP4−SP3のループによってクライアント12A、12B、12C……12Nから順に送られて来るクライアンド起動OKフレームデータを受信して行く。
【0041】
やがて、ステップSP4において肯定結果が得られると、このことはクライアント起動用サーバ14が全てのクライアント12A、12B、12C……12Nが起動したことを確認できたことを意味し、このときクライアント起動用サーバ14はステップSP5に移ってメインメモリ20の共通OSファイル部22から共通OSファイルデータDATA10を1転送単位分づつ読み込んで、ステップSP6においてブロードキャスト方式によって全てのクライアント12Aないし12Nに送信開始し、その後上述のステップSP5に戻ることにより、共通OSファイルデータの送信を続ける。
【0042】
かくしてクライアント起動用サーバ14は、図4の第2の通信プロトコル「共通OSファイルデータ開始フレーム」によって全てのクライアントに対して共通OSファイルデータの送信を開始した後、第3の通信プロトコル「共通OSファイルデータ送信フレーム」として共通OSファイルデータの送信を続ける。
【0043】
この状態において、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nは、図6(A)のステップSP23に移って、クライアント起動用サーバ14からLAN13にブロードキャスト方式によって送信された1転送単位分の共通OSファイルデータを一斉に受信する。
【0044】
かくして一斉に受信動作した全てのクライアント12A、12B、12C……12Nは次のステップSP24に移って、OSファイルデータ(すなわち共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータの全て)を受信完了したか否かの判断をし、否定結果が得られたときステップSP25に移って、当該受信したファイルデータを処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットした後、上述のステップSP23に戻って、その後に送信されて来るファイルデータを順次受信して行く。
【0045】
クライアント起動用サーバ14は、ステップSP5−SP6ーSP5のループを実行することにより、共通OSファイルデータをメインメモリ20の共通OSファイル部22から1転送単位分づつ読み込んで、LAN13にブロードキャスト方式によって送信し続け、これに応じて全てのクライアント12A、12B、12C……12Nが図6(A)のステップSP23−SP24−SP25ーSP23のループを介してLAN13から送信されて来る1転送単位分の共通OSファイルデータを受信して、処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットする動作を繰り返す。
【0046】
やがてクライアント起動用サーバ14、全ての共通OSファイルデータの読み込みを終了すると、図4の第4の通信プロトコル「共通OSファイルデータ送信終了フレーム」としてる共通OSファイルデータの送信がしたことを全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに知らせる。
【0047】
このとき、クライアント12A、12B、12C……12Nは図6(A)のステップS P23において否定結果を得ることにより、次のOSファイルデータの受信を待ち受ける状態になる。
【0048】
この状態において、クライアント起動用サーバ14は、図5(A)のステップSP5から抜け出して、図5(B)のステップSP7に移って、メインメモリ20の個別OSファイル部23から機種A、B又はC別に個別ファイルデータを1転送単位分読み込む動作を開始し、このとき図4の第5の通信プロトコル「個別OSファイルデータ開始フレーウ」としてクライアント12A、12B、12C……12Nに個別ファイルデータを送信開始することを伝える。
【0049】
この実施の形態の場合、クライアント起動用サーバ14は、個別ファイルデータを図3の機種Aの個別データDATA11A、機種Bの個別データDATA11B又は機種Cの個別データDATA11Cの順序で1転送単位分ずつ読み込んで、ステップSP8においてブロードキャスト方式でLAN13に送信して上述のステップSP7に戻るように構成されている。
【0050】
このとき、クライアント起動用サーバ14は、図4の第6の通信プロトコル「個別OSファイルデータ送信フレーム」として、ステップSP7−SP8−SP7のループによって、個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cを順次LAN13に送信し続ける。
【0051】
このときクライアント12A、12B、12C……12Nは、それぞれ、自分の機種と一致する個別データがLAN13に送信されたとき、これを判別してステップSP23−SP24−SP25−SP23のループによって取り込む。
【0052】
やがてクライアント起動用サーバ14は、ステップSP7においてメインメモリ20の個別OSファイル部23の個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11Cの読込みが終了したと判断すると、図4の第7の通信プロトコル「個別OSファイルデータ送信完了フレーム」として、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに送信完了信号を送信した後、ステップSP9に移ってクライアント12Aないし12Nから未受信データリクエストが来るのを待ち受ける状態になる。
【0053】
この状態において、クライアント12A〜12Nは、ステップSP24において肯定結果が得られることにより図6(B)のステップSP26に移って、それぞれ未受信データがあるか否かの判断をし、肯定結果が得られたとき、図4の第8の通信プロトコル「共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータ一部リクエスト」として、ステップSP27において、クライアント起動用サーバ14に未受信データリクエストを送信する。
【0054】
このときクライアント起動用サーバ14は、図5(B)のステップSP9において肯定結果が得られることにより、ステップSP10に移って、図4の第9の通信プロトコル「共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータ一部送信」として、未受信データとしてリクエストがあった共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータを1転送単位分ずつメインメモリ21の共通OSファイル部22又は個別OSファイル部23から読み込んで、ステップSP11においてリクエストが来たクライアントを宛て先としてデータを送信して上述のステップSP9に戻る。
【0055】
かくしてクライアント起動用サーバ14はステップSP9−SP10−SP11−SP9のループによって未受信データリクエストに応動動作しえ当該未受信データを送信することにより、全てのクライアント12A〜12Nに対して全てのOSファイルデータを送信する。
【0056】
このとき、クライアント12A〜12Nのうち、当該リクエストを出したクライアントは、図6(B)のステップSP28において受信したファイルデータを処理動作メモリ16A〜16Nにセットして上述のステップSP26に戻る。
【0057】
このクライアント起動用サーバ14の未受信データリクエストに対するステップSP9−SP10−SP11−SP9の処理は全てのクライアント12A〜12Nからのリクエストがなくなるまで続けられる。
【0058】
かくしてクライアント12A〜12Nのうち、未受信データリクエストを出したクライアントが対応する共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータを受信すると、クライアント起動用サーバ14から全てのクライアント12A、12B、12C……12Nへの共通OSファイルデータDATA10並びに機種A、B又はCについての個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11C(図3)のロード処理を終了する。
【0059】
クライアント12A、12B、12C……12Nがそれぞれ全ての共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータを受信して処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットすると当該セットが終了したクライアント12A、12B、12C……12Nは、図2との対応部分に添え字「X」を付して図7に示すようにメインメモリ20に格納されていた起動用データと同様の構成の起動用データ(個別OSファイルデータ部23については自分の機種と一致する個別OSファイルデータ部のみになる)を処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットした状態になる。
【0060】
クライアント12A、12B、12C……12Nのうち、全ての起動用データを処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットしたクライアントは、図6(B)のステップSP26において否定結果を得ることにより、クライアント起動用サーバ14からの起動用データのロード処理が完了したことを確認でき、このときステップSP29に移って処理動作メモリ16A〜16Nの初期プログラムローダIPLを読み込むと共に、ステップSP30において当該IPLにジャンプする処理を実行することにより、ステップSP31において当該クライアントの個別BIOSデータメモリ15A、165、15C……15Nの個別BIOSデータによる処理を終了して通常のアプリケーションプログラムの実行処理に移る。
【0061】
以上の構成によれば、ネットワーク起動システム11の起動時、クライアント起動用サーバ14はクライアント12A、12B、12C……12Nを起動するに必要な起動用データのうち、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに共通のOSファイルデータをブロードキャスト方式でLAN13を介して全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに一斉にロードした後、各クライアント12A、12B、12C……12Nについて個別の起動用データ、すなわち機種別の個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11Cをブロードキャスト方式で順次LAN13に送信することにより、各個別ファイルデータDATA11A、DATA11B又はDATA11Cが指定している機種と一致する機種のクライアントが当該個別ファイルデータを受信して行くようにしたことにより、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nへの起動用データのロードを一段と短時間の間に実行できる。
【0062】
因に、LAN13が通信手段として利用される業務において、多数のクライアント12A、12B、12C……12Nとして使用されるパーソナルコンピュータのの起動用OSファイルデータは、一般に、共通部分が大きくなるので、当該共通部分を構成する共通OSファイルデータをブロードキャスト(一斉同報)方式で一挙に全てのクライアント12A、12B、12C……12Nにロードすることにより、この共通のOSファイルデータを個別に順次全てのクライアントにロードする場合と比較して、簡易かつ短時間の間にロード処理をすることができる。
【0063】
(3)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、クライアント起動用サーバ14がクライアント12A〜12Nに起動用OSデータをロードする際に、共通OSファイルデータDATA10を送信した後、個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信するようにしたが、これに代え、個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信した後、共通ファイルデータDATA10を送信するようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0064】
また、上述の実施の形態においては、個別ファイルデータとして、クライアント12A〜12Nを機種別に分類し、各機種ごとに個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信するようにしたが、これに代え、各クライアント12A〜12Nそれぞれに、個別ファイルデータを送信するようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、クライアント起動用サーバから各クライアントに起動用オペレーテイングシステムデータをロードする際に、全てのクライアントに共通な共通オペレーテイングシステムファイルデータを全てのクライアント宛にブロードキャスト(一斉同報)方式で送信し、かつ当該共通オペレーテイングシステムファイルデータ以外の各クライアントに個別な個別オペレーテイングシステムファイルデータを各クライアント宛に送信するようにしたことにより、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている多数のクライアントの起動に要する起動時間を、各クライアントを順次起動する場合に比較して格段的に短時間の間に、一斉に、起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワークシステムの一実施の形態を示す略線的系統図である。
【図2】クライアント起動用サーバのメインメモリに形成される起動用データの構成を示す図表である。
【図3】共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータの作成方法の説明に供する図表である。
【図4】クライアント起動用サーバとクライアントとの間の通信プロトコルを示す略線図である。
【図5(A)】サーバの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図5(B)】サーバの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図6(A)】クライアントの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図6(B)】クライアントの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図7】クライアントにロードされた起動用データの構成を示す図表である。
【図8】従来のネットワーク起動システムを示す略線的系統図である。
【図9】図8において用いられるオペレーティングシステムデータの構成を示す図表である。
【符号の説明】
1、13……LAN、2Aないし2Z、12Aないし12N……クライアント、3、14……クライアント起動用サーバ、4……ハードディスク、5、11……ネットワーク起動システム、15Aないし15N……個別BIOSデータメモリ、16Aないし16N……処理動作メモリ、21……メインメモリ、22……シテムBIOSデータ部、23……個別OSファイル部、22……共通OSファイル部、31……サーバサポート部、32……起動データ作成用端末、33……マスタデータメモリ、34……起動データメモリ。
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク起動システムに関し、特にローカルエリアネットワークに接続されている複数のパーソナルコンピュータをできるだけ短時間の間に起動できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)を高速動作させることの必要性から、図8に示すように、LAN1に接続される複数のパーソナルコンピュータ(以下、これをクライアントと呼ぶ)2A、2B……2Zにオペレーティング・システム(OS:Operating System) 用のハードディスクを内蔵させずに、LAN1に接続されたクライアント起動用サーバ3に、外部記憶装置として設けられたハードディスク4にオペレーティング・システム(OS)データ4A及びアプリケーションデータ4Bを予め記憶させておくような、ネットワーク起動システム5が提案されている。
【0003】
この従来のネットワーク起動システム5の場合、オペレーティング・システム(OS)データ4Aとして、図9に示すように、クライアント2A、2B……2Zに対する個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB、……4AZが用意されており、各クライアント2A、2B……2Zの起動時、クライアント起動用サーバ3が各クライアント2A、2B……2Zに対してそれぞれ個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB……4AZを、その都度アプリケーションデータ4Bと共に、各クライアントにその宛先を指定してLAN1を介してロードするようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが図1に示すようなネットワーク起動システムを用いる場合、各クライアント2A、2B……2Zがそれぞれ個別にクライアント起動用サーバ3に対して個別のオペレーティング・システム(OS)データ2AA、2AB……2AZを要求したとき、これに応答してクライアント起動用サーバ3が当該個別のオペレーティング・システム(OS)データ4AA、4AB……4AZをアプリケーションデータ4Bと共に送信するので、LAN1のトラフィックが極端に増大するおそれがある。
【0005】
例えば、LAN1の始業時、全てのクライアント2A、2B……2Zを、同時に電源を入れて、起動させようとする場合、LAN1を流れるデータ量は
[個別のOSデータ]×[クライアント総数]
となり、このデータ量を各クライアント2A、2B……2Zにロードする際のLAN1のトラフィックは過大となるため、全てのクライアント2A、2B……2Zが起動するために必要な起動時間が長大になることを避け得ない。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数のクライントをできるだけ短時間の間に起動できるようにしたネットワーク起動システムを提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、ローカルエリアネットーク13に接続された複数のクライアント12A〜12Nにクライアント起動用サーバ14から起動用オペレーティングシステムデータDAT1〜DATA3をロードするネットワーク起動システム11において、クライアント起動用サーバ14は、起動用オペレーティング・システムデータDATA1〜DATA3のうち複数のクライアント12A〜12Nにおいて共通に使用される共通オペレーティング・システムファイルデータDATA10を、当該共通に使用するクライアント12A〜12Nを宛先として、ローカルエリアネットワーク13に送信し、その後又は前に、起動用オペレーティング・システムデータDATA1〜DATA3のうち各クライアント12A〜12Nにおいて個別に使用される個別オペレーティング・システムファイルデータDATA11A〜DATA11Cを、当該個別に使用する当該個別に使用するクライアント12A〜12Nのそれぞれを宛先として、ローカルエリアネットワーク13に送信する。
【0008】
かくして、クライアント12A〜12Nにおいて共通に使用される共通オペレーティング・システムファイルデータDATA10を当該共通に使用するクライアント12A〜12Nを宛先としてローカルエリアネットワーク13に送信するようにしたことにより、この分クライアント12A〜12Nの起動時間を短縮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)システムの全体構成
図1において、11は全体としてネットワーク起動システムを示し、パーソナルコンピュータでなるクライアント12A、12B、12C……12Nがローカルエリアネットワーク(LAN)13を介してクライアント起動用サーバ14に接続されている。
【0011】
各クライアント12A、12B、12C……12Nは個別基本入出力システムデータメモリ(個別BIOS(Basic Input Output System)データメモリ)15A、15B、15C……15Nと、処理動作メモリ15A、15B、15C……15Nとを有し、各クライアント12A、12B、12C……12Nは個別BIOSデータの制御の下に起動動作する。
【0012】
クライアント起動用サーバ14はメインメモリ20にシステム基本入出力データ部(システムBIOSデータ部)21を有し、クライアント起動用サーバ14は当該システムBIOSデータ部21のデータを用いて、ネットワーク起動システム11を全体として起動処理した後、各クライアント12A、12B、12C……12Nが、個別BIOSデータメモリ15A、15B、15C……15Nの個別BIOSデータを用いてそれぞれ起動処理を開始できるように、制御を移すようになされている。
【0013】
メインメモリ20は、ネットワーク起動用データとして、共通オペレーティング・システム(OS)ファイル部22と、個別オペレーティング・システム(OS)ファイル部23とを有し、図2に示すように、初期プログラムローダ(IPL:Initial Program Roader) 24A、共通OSファイルデータのファイル割当テーブル(FAT:File Arocation Table)24Bと、個別OSファイルデータのFAT24Cとの管理の下に、共通OSファイルデータ部22及び個別OSファイルデータ部23を格納している。
【0014】
共通OSファイル部22及び個別ファイル部23のファイルデータは、クライアント12A、12B、12C……12NにロードすべきOSデータを、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに対して共通に供給すべきOSデータ(すなわち共通OSデータ)と、各クライアント12A、12B、12C……12Nには共通ではなく、各クライアント12A、12B、12C……12Nに個別のOSデータとに分けてクライアント起動用サーバ14から順次供給できるように作成される。
【0015】
この実施の形態の場合、クライアント12A、12B、12C……12Nは、図3に示すように、3機種、すなわち機種A、B及びCのパーソナルコンピュータを含んでおり、これにより各クライアント12A、12B、12C……12Nは対応する機種A、B又はCの起動用OSデータDATA1、DATA2又はDATA3を用いて起動する。
【0016】
図3の場合、機種Aの起動用データDATA1は、更新日時2000年10月1日に更新されたデータサイズが1[MB(メガバイト)]のファイル名「A.EXE」のデータと、更新日時2000年11月1日に更新されたデータサイズ640[KB]のファイル名「B.DLL」のデータと、更新日時2002年2月1日に更新されたデータサイズ2[MB]のファイル名「C.dat」のデータと更新日時2002年8月4日に更新されたデータサイズ4[MB]のファイル名「SYSTEM.dat」のデータと、更新日時2002年5月3日に更新されたデータサイズ2[MB]のファイル名「D.EXE」のデータと、……、のように「ファイル名」、「サイズ」及び「更新日時」によって特定された複数の起動用データによって構成されている。
【0017】
同様にして、機種Bの起動データ用DATA2は、(「ファイル名」、「サイズ」、「更新日時」)が、(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと、(「B.DLL、「640[KB]」、2000年11月1日」)のデータと、(「C.dat」、「3[MB]」、「2000年4月5日」)のデータと、(「SYSTEM.dat」、「5[MB]」、「2002年10月4日」)のデータと、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)のデータと、……、の複数のデータによって構成されている。
【0018】
また同様にして、機種Cの起動用データDATA3は、(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと、(「B.DLL」、「640[KB]」、2000年11月1日」)のデータと、(「SYSTEM.DAT」、「4[MB]」、「2002年11月5日」)のデータと、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)のデータと、(「E.EXE」、「2[MB]」、「2000年4月4日」)のデータと、……、の複数のデータによって構成されている。
【0019】
ところで、かかる構成の機種A、B及びCの起動用データDATA1、DATA2及びDATA3をそれぞれ構成するデータは、全ての機種について共通の共通ファイルデータ(このデータを「○」印を付して示す)と、各機種A、B及びCについて個別の個別ファイルデータ(これを「△」印を付して示す)が用いられている。
【0020】
そこで、全ての機種A、B及びCに共通のデータ(すなわち「○」印が付されたファイルデータ)を抽出して共通OSデータDATA10として編集すると共に、各機種A、B及びCに個別のデータ(すなわち「△」が付されたファイルデータ)を、それぞれ機種Aの個別ファイルデータDATA11A、機種Bの個別ファイルータDATA11B及び機種Cの個別ファイルデータDATA11Cに編集する。
【0021】
このような編集処理の結果得られた共通OSデータDATA10は、図1及び図2のメインメモリ20に共通OSファイルデータ部22のデータとして格納され、また機種Aの個別データDATA11A、機種Bの個別データDATA11B及び機種Cの個別データDATA11Cはメインメモリ20の個別OSファイルデータ部23に格納される。
【0022】
かくして、メインメモリ20の共通OSファイルデータ部22には、実際上全てのクライアント12A、12B、12C……12Nにおいて共通に用いられる「OSローダ」、「DLLファイル」、「その他のファイル」等のように機種A、B及びCに対する依存性がないOSファイルデータが格納される。
【0023】
これに対して、メインメモリ20の個別OSファイルデータ部23には、各機種A、B及びCに対して固有のレジストリ、ドライバファイル等のような機種依存性があるOSファイルデータが、それぞれ、個別に読み出し得るように格納されている。
【0024】
図3の場合、共通OSファイル部22には、共通OSデータDATA10として、起動用データDATA1、DATA2及びDATA3において共通するデータ(「○」印が付されたデータ)であるデータ(「A.EXE」、「1[MB]」、「2000年10月1日」)のデータと(「B.DLL」、「640[KB]」、2000年11月1日」)と、(「D.EXE」、「2[MB]」、「2000年5月3日」)と、……、が格納される。
【0025】
また、個別OSファイル部23には、機種Aの個別データDATA11Aとして、起動用データDATA1のうち、共通データ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「C.dat」、「2[MB]」、「2002年2月1日」)と、(「SYSTEM.dat」、「4[MB]、「2002年8月4日)と、……、が格納される。
【0026】
さらに、個別OSファイル部23には、機種Bの個別データDATA11Bとして、起動用データDATA2のうち、共通のデータ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「C.dat」、「3[MB]」、「2002年4月5日」)と、(「SYSTEM.dat」、「4[MB]」、「2002年10月4日」)と、……、が格納される。
【0027】
さらに、個別OSファイル部23には、機種Cの個別データDATA11Cとして、機種Cの起動用データDATA3のうち、共通のデータ以外のデータ(すなわち「△」印が付されたデータ)であるデータ(「SYSTEM.dat」、「4[MB]」、「2002年11月5日」)と、(「E.AXA」、「2[MB]」、「2000年4月4日」)と、……、が格納される。
【0028】
これら共通OSファイル部22の共通OSデータDATA10、並びに個別OSファイル部23の個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cは、ネットワーク起動システム11を起動する前に、予め、LAN13に接続されているサーバサポート部31によって作成される。
【0029】
このサーバサポート部31は、パーソナルコンピュータを含む起動データ作成用端末32において、マスタデータメモリ33において用意されている起動用OSプログラムデータを用いて、機種A、B又はCのクライアントに相当するパソナルコンピュータを予めシミュレーション動作させ、その際に用いられた起動用データを起動データメモリ34に抽出する。
【0030】
マスタデータメモリ33としては、例えば市販されている汎用のシステムデータメモリ(多数のアプリケーションが統合されて収納されているパッケージメデア)を用い、当該システムデータメモリにうち、シミュレーション動作に必要なデータだけを起動データ作成用端末32が抽出して、図3について上述した手法によって、共通OSデータDATA10、並びに個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cに編集して、起動データメモリ34に保存する。
【0031】
かくして起動データメモリ34に保存された共通OSデータDATA10、並びに個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cはクライアント起動用サーバ14がネットワーク起動システム11の起動に先立って起動データ作成用端末32から読み取って共通OSファイル部22、並びに個別OSファイル部23に取り込んでおく。
【0032】
(2)システム起動処理動作
以上の構成において、クライアント起動用サーバ14及びクライアント12A、12B、12C……12Nは、図4に示す通信プロトコルに従って、図5(A)及び図5(B)のサーバ起動処理手順RT1、並びに図6(A)及び図6(B)に示すクライアントの起動処理手順RT2を実行することにより、ネットワーク起動システム11を起動する。
【0033】
ネットワーク起動システム11の起動時、クライアント起動用サーバ14は、メインメモリ20のシステムBIOSデータ部21のシステムBIOSデータに基づいて、図5(A)のサーバの起動処理手順RT1の処理を開始し、まずステップSP1においてクライアント管理ファイル部41のクライアント管理ファイルを読み込んだ後、次のステップSP2において、、クライアント12A、12B、12C……12Nをそれぞれ宛て先として、順次、起動命令WAKE−UPをLANパケット情報として送信する。
【0034】
このクライアント管理ファイル部41のデータは、ネットワーク起動システム11を起動する前に、クライアント12A、12B、12C……12NをLAN13内において動作させるために必要な管理データを、予め、管理者がクライアント起動用サーバ14からメインメモリ20のクライアント管理ファイル部41に書き込んでおくことにより形成される。
【0035】
このステップSP2における起動命令WAKE−UPは、図4に示すように、第0番目の通信プロトコル「クライアント電源ON」として、クライアント起動用サーバ14がクライアント12A〜12Nにクライアント電源オン命令を与えたことになる。
【0036】
このとき各クライアント12A、12B、12C……12Nは、起動命令WAKE−UPに応動して図6(A)のクライアントの起動処理手順RT2を開始し、ステップSP21においてクライアント12A〜12N内のネットワークチップ等の初期化をすることにより起動した後、次のステップSP22において起動状態になったことを表す起動確認(起動OK)フレームデータをLAN13にブロードキャスト(一斉同報)方式で送信する。
【0037】
このブロードキャスト方式は、各クライアント12A、12B、12C……12Nが宛て先を指定せずに、LAN13に接続されている全ての交信対象、すなわちクライアント起動用サーバ14並びにクライアント12A〜12Nに起動OKフレームを送信し、それにより当該クライアントがネットワーク起動システム11に通信対象として加入したことを宣言する。
【0038】
かくして、図4の第1番目の通信プロトコル「クライアント起動OKフレーム」として示すように、クライアント12A〜12Nから順にクライアント起動用サーバ14に対してクライアン起動OKフレームデータが送られる状態になる。
【0039】
このとき、クライアント起動用サーバ14は、図5(A)のステップSP3に移って到来した当該クライアント起動OKフレームデータを受信し、次のステップSP4において全てのクライアントの起動がOKか否かの判断をする。
【0040】
ここで、否定結果が得られると、未だ全てのクライアントの起動OKフレームを受信していないことを意味し、クライアント起動用サーバ14は、上述のステップSP3に戻って以下同様にしてステップSP3−SP4−SP3のループによってクライアント12A、12B、12C……12Nから順に送られて来るクライアンド起動OKフレームデータを受信して行く。
【0041】
やがて、ステップSP4において肯定結果が得られると、このことはクライアント起動用サーバ14が全てのクライアント12A、12B、12C……12Nが起動したことを確認できたことを意味し、このときクライアント起動用サーバ14はステップSP5に移ってメインメモリ20の共通OSファイル部22から共通OSファイルデータDATA10を1転送単位分づつ読み込んで、ステップSP6においてブロードキャスト方式によって全てのクライアント12Aないし12Nに送信開始し、その後上述のステップSP5に戻ることにより、共通OSファイルデータの送信を続ける。
【0042】
かくしてクライアント起動用サーバ14は、図4の第2の通信プロトコル「共通OSファイルデータ開始フレーム」によって全てのクライアントに対して共通OSファイルデータの送信を開始した後、第3の通信プロトコル「共通OSファイルデータ送信フレーム」として共通OSファイルデータの送信を続ける。
【0043】
この状態において、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nは、図6(A)のステップSP23に移って、クライアント起動用サーバ14からLAN13にブロードキャスト方式によって送信された1転送単位分の共通OSファイルデータを一斉に受信する。
【0044】
かくして一斉に受信動作した全てのクライアント12A、12B、12C……12Nは次のステップSP24に移って、OSファイルデータ(すなわち共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータの全て)を受信完了したか否かの判断をし、否定結果が得られたときステップSP25に移って、当該受信したファイルデータを処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットした後、上述のステップSP23に戻って、その後に送信されて来るファイルデータを順次受信して行く。
【0045】
クライアント起動用サーバ14は、ステップSP5−SP6ーSP5のループを実行することにより、共通OSファイルデータをメインメモリ20の共通OSファイル部22から1転送単位分づつ読み込んで、LAN13にブロードキャスト方式によって送信し続け、これに応じて全てのクライアント12A、12B、12C……12Nが図6(A)のステップSP23−SP24−SP25ーSP23のループを介してLAN13から送信されて来る1転送単位分の共通OSファイルデータを受信して、処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットする動作を繰り返す。
【0046】
やがてクライアント起動用サーバ14、全ての共通OSファイルデータの読み込みを終了すると、図4の第4の通信プロトコル「共通OSファイルデータ送信終了フレーム」としてる共通OSファイルデータの送信がしたことを全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに知らせる。
【0047】
このとき、クライアント12A、12B、12C……12Nは図6(A)のステップS P23において否定結果を得ることにより、次のOSファイルデータの受信を待ち受ける状態になる。
【0048】
この状態において、クライアント起動用サーバ14は、図5(A)のステップSP5から抜け出して、図5(B)のステップSP7に移って、メインメモリ20の個別OSファイル部23から機種A、B又はC別に個別ファイルデータを1転送単位分読み込む動作を開始し、このとき図4の第5の通信プロトコル「個別OSファイルデータ開始フレーウ」としてクライアント12A、12B、12C……12Nに個別ファイルデータを送信開始することを伝える。
【0049】
この実施の形態の場合、クライアント起動用サーバ14は、個別ファイルデータを図3の機種Aの個別データDATA11A、機種Bの個別データDATA11B又は機種Cの個別データDATA11Cの順序で1転送単位分ずつ読み込んで、ステップSP8においてブロードキャスト方式でLAN13に送信して上述のステップSP7に戻るように構成されている。
【0050】
このとき、クライアント起動用サーバ14は、図4の第6の通信プロトコル「個別OSファイルデータ送信フレーム」として、ステップSP7−SP8−SP7のループによって、個別データDATA11A、DATA11B及びDATA11Cを順次LAN13に送信し続ける。
【0051】
このときクライアント12A、12B、12C……12Nは、それぞれ、自分の機種と一致する個別データがLAN13に送信されたとき、これを判別してステップSP23−SP24−SP25−SP23のループによって取り込む。
【0052】
やがてクライアント起動用サーバ14は、ステップSP7においてメインメモリ20の個別OSファイル部23の個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11Cの読込みが終了したと判断すると、図4の第7の通信プロトコル「個別OSファイルデータ送信完了フレーム」として、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに送信完了信号を送信した後、ステップSP9に移ってクライアント12Aないし12Nから未受信データリクエストが来るのを待ち受ける状態になる。
【0053】
この状態において、クライアント12A〜12Nは、ステップSP24において肯定結果が得られることにより図6(B)のステップSP26に移って、それぞれ未受信データがあるか否かの判断をし、肯定結果が得られたとき、図4の第8の通信プロトコル「共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータ一部リクエスト」として、ステップSP27において、クライアント起動用サーバ14に未受信データリクエストを送信する。
【0054】
このときクライアント起動用サーバ14は、図5(B)のステップSP9において肯定結果が得られることにより、ステップSP10に移って、図4の第9の通信プロトコル「共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータ一部送信」として、未受信データとしてリクエストがあった共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータを1転送単位分ずつメインメモリ21の共通OSファイル部22又は個別OSファイル部23から読み込んで、ステップSP11においてリクエストが来たクライアントを宛て先としてデータを送信して上述のステップSP9に戻る。
【0055】
かくしてクライアント起動用サーバ14はステップSP9−SP10−SP11−SP9のループによって未受信データリクエストに応動動作しえ当該未受信データを送信することにより、全てのクライアント12A〜12Nに対して全てのOSファイルデータを送信する。
【0056】
このとき、クライアント12A〜12Nのうち、当該リクエストを出したクライアントは、図6(B)のステップSP28において受信したファイルデータを処理動作メモリ16A〜16Nにセットして上述のステップSP26に戻る。
【0057】
このクライアント起動用サーバ14の未受信データリクエストに対するステップSP9−SP10−SP11−SP9の処理は全てのクライアント12A〜12Nからのリクエストがなくなるまで続けられる。
【0058】
かくしてクライアント12A〜12Nのうち、未受信データリクエストを出したクライアントが対応する共通OSファイルデータ又は個別OSファイルデータを受信すると、クライアント起動用サーバ14から全てのクライアント12A、12B、12C……12Nへの共通OSファイルデータDATA10並びに機種A、B又はCについての個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11C(図3)のロード処理を終了する。
【0059】
クライアント12A、12B、12C……12Nがそれぞれ全ての共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータを受信して処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットすると当該セットが終了したクライアント12A、12B、12C……12Nは、図2との対応部分に添え字「X」を付して図7に示すようにメインメモリ20に格納されていた起動用データと同様の構成の起動用データ(個別OSファイルデータ部23については自分の機種と一致する個別OSファイルデータ部のみになる)を処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットした状態になる。
【0060】
クライアント12A、12B、12C……12Nのうち、全ての起動用データを処理動作メモリ16A、16B、16C……16Nにセットしたクライアントは、図6(B)のステップSP26において否定結果を得ることにより、クライアント起動用サーバ14からの起動用データのロード処理が完了したことを確認でき、このときステップSP29に移って処理動作メモリ16A〜16Nの初期プログラムローダIPLを読み込むと共に、ステップSP30において当該IPLにジャンプする処理を実行することにより、ステップSP31において当該クライアントの個別BIOSデータメモリ15A、165、15C……15Nの個別BIOSデータによる処理を終了して通常のアプリケーションプログラムの実行処理に移る。
【0061】
以上の構成によれば、ネットワーク起動システム11の起動時、クライアント起動用サーバ14はクライアント12A、12B、12C……12Nを起動するに必要な起動用データのうち、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに共通のOSファイルデータをブロードキャスト方式でLAN13を介して全てのクライアント12A、12B、12C……12Nに一斉にロードした後、各クライアント12A、12B、12C……12Nについて個別の起動用データ、すなわち機種別の個別ファイルデータDATA11A、DATA11B及びDATA11Cをブロードキャスト方式で順次LAN13に送信することにより、各個別ファイルデータDATA11A、DATA11B又はDATA11Cが指定している機種と一致する機種のクライアントが当該個別ファイルデータを受信して行くようにしたことにより、全てのクライアント12A、12B、12C……12Nへの起動用データのロードを一段と短時間の間に実行できる。
【0062】
因に、LAN13が通信手段として利用される業務において、多数のクライアント12A、12B、12C……12Nとして使用されるパーソナルコンピュータのの起動用OSファイルデータは、一般に、共通部分が大きくなるので、当該共通部分を構成する共通OSファイルデータをブロードキャスト(一斉同報)方式で一挙に全てのクライアント12A、12B、12C……12Nにロードすることにより、この共通のOSファイルデータを個別に順次全てのクライアントにロードする場合と比較して、簡易かつ短時間の間にロード処理をすることができる。
【0063】
(3)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、クライアント起動用サーバ14がクライアント12A〜12Nに起動用OSデータをロードする際に、共通OSファイルデータDATA10を送信した後、個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信するようにしたが、これに代え、個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信した後、共通ファイルデータDATA10を送信するようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0064】
また、上述の実施の形態においては、個別ファイルデータとして、クライアント12A〜12Nを機種別に分類し、各機種ごとに個別ファイルデータDATA11A〜DATA11Cを送信するようにしたが、これに代え、各クライアント12A〜12Nそれぞれに、個別ファイルデータを送信するようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、クライアント起動用サーバから各クライアントに起動用オペレーテイングシステムデータをロードする際に、全てのクライアントに共通な共通オペレーテイングシステムファイルデータを全てのクライアント宛にブロードキャスト(一斉同報)方式で送信し、かつ当該共通オペレーテイングシステムファイルデータ以外の各クライアントに個別な個別オペレーテイングシステムファイルデータを各クライアント宛に送信するようにしたことにより、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている多数のクライアントの起動に要する起動時間を、各クライアントを順次起動する場合に比較して格段的に短時間の間に、一斉に、起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワークシステムの一実施の形態を示す略線的系統図である。
【図2】クライアント起動用サーバのメインメモリに形成される起動用データの構成を示す図表である。
【図3】共通OSファイルデータ及び個別OSファイルデータの作成方法の説明に供する図表である。
【図4】クライアント起動用サーバとクライアントとの間の通信プロトコルを示す略線図である。
【図5(A)】サーバの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図5(B)】サーバの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図6(A)】クライアントの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図6(B)】クライアントの起動処理手順を示すフローチャートである。
【図7】クライアントにロードされた起動用データの構成を示す図表である。
【図8】従来のネットワーク起動システムを示す略線的系統図である。
【図9】図8において用いられるオペレーティングシステムデータの構成を示す図表である。
【符号の説明】
1、13……LAN、2Aないし2Z、12Aないし12N……クライアント、3、14……クライアント起動用サーバ、4……ハードディスク、5、11……ネットワーク起動システム、15Aないし15N……個別BIOSデータメモリ、16Aないし16N……処理動作メモリ、21……メインメモリ、22……シテムBIOSデータ部、23……個別OSファイル部、22……共通OSファイル部、31……サーバサポート部、32……起動データ作成用端末、33……マスタデータメモリ、34……起動データメモリ。
Claims (2)
- ローカルエリアネットークに接続された複数のクライアントにクライアント起動用サーバから起動用オペレーティング・システムデータをロードするネットワーク起動システムにおいて、
上記クライアント起動用サーバは、上記起動用オペレーティング・システムデータのうち上記複数のクライアントにおいて共通に使用される共通オペレーティング・システムファイルデータを、上記ローカルエリアネットワークを介して、当該共通に使用するクライアント宛に送信し、その後又は前に、上記起動用オペレーティング・システムデータのうち各クライアントにおいて個別に使用される個別オペレーティング・システムファイルデータを、当該個別に使用するクライアントのそれぞれ宛に、上記ローカルエリアネットワークに送信する
ことを特徴とするネットワーク起動システム。 - 上記個別オペレーティング・システムファイルデータは複数のグループに分類分けされ、上記クライアント起動用サーバは、上記複数のグループの上記個別オペレーティング・システムファイルデータを1つずつ当該1つの個別オペレーティング・システムファイルデータを使用する上記クライアント宛に順次送信することを特徴とするネットワーク起動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001057A JP2004213458A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | ネットワーク起動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001057A JP2004213458A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | ネットワーク起動システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004213458A true JP2004213458A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32819180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001057A Pending JP2004213458A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | ネットワーク起動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004213458A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012146093A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ソフトウェアイメージ配信方法、リポジトリ装置、サーバおよびシステム |
JP2020180502A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 対象物移動装置 |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003001057A patent/JP2004213458A/ja active Pending
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