JP2004213306A - 携帯通信端末を利用した決済方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】安価かつ利便性が向上された携帯通信端末を利用した決済方法を提供すること。
【解決手段】携帯通信端末を利用した決済方法が提供される。この携帯通信端末を利用した決済方法は,携帯通信端末を所有するユーザの認証情報を,決済承認サーバに登録する段階と;決済を要請するユーザによって認証情報が携帯通信端末に入力される段階と;携帯通信端末が,入力された認証情報を光信号に変換して出力する段階と;光リーダ装置が,接触または接近された携帯通信端末から,出力された光信号を受信する段階と;光リーダ装置が,受信した光信号を認証情報に変換し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバ及び/又は決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯通信端末を利用した決済方法が提供される。この携帯通信端末を利用した決済方法は,携帯通信端末を所有するユーザの認証情報を,決済承認サーバに登録する段階と;決済を要請するユーザによって認証情報が携帯通信端末に入力される段階と;携帯通信端末が,入力された認証情報を光信号に変換して出力する段階と;光リーダ装置が,接触または接近された携帯通信端末から,出力された光信号を受信する段階と;光リーダ装置が,受信した光信号を認証情報に変換し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバ及び/又は決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯通信端末を利用した決済システムは,携帯通信端末を所持したユーザが決済認証サーバにメッセージを伝送する方式,通話による方式,無線インターネットにアクセスする方式などに大別されている。しかし,かかる各方式は全て,決済がなされるまで,ユーザが携帯通信端末を操作しなければならないという不便さがあった。
【0003】
すなわち,上記の方式である場合,ユーザが携帯通信端末を介して決済認証サーバに決済を要請するとき,上記決済認証サーバでは,ユーザの携帯通信端末で決済に必要な認証データを要求するようになり,かかる要求に応じユーザは携帯通信端末のキーパッド(keypad)を複数回にわたり操作しなげればならないという不便さがあった。
【0004】
かかる問題を解決するため,従来では,非接触方式により伝送される無線信号を通して決済を行うシステムが開発されるようになった。しかし,かかるシステムの場合は,携帯通信端末には,送信ポートは勿論,クレジットカード会社と連携した認証データを有するRFチップ(ICカードまたはスマートカード型)や赤外線チップなどが内蔵されていた。
【0005】
しかしながら,上記携帯通信端末内のRFチップや赤外線チップから伝送される信号を読み込む従来の受信部,すなわち,リーダ装置(例えば,RF,赤外線,バーコードなど)はその価格が極めて高価(例えば,一つのリーダ装置が数十万ウォンもする。)であった。このため,企業や事業者が,このリーダ装置を含む通信インフラストラクチャー(以下では,インフラという。)構築するために要する費用が増大するので,従来では携帯通信端末を利用した決済方法が十分に活用されていなかった。
【0006】
さらに,上記の場合,ユーザが決済を行うためには,RFチップまたは赤外線チップを内蔵した携帯通信端末を購入しなければならない,或いは,RFチップまたは赤外線チップの内蔵されていない携帯通信端末を所有する場合は,当該携帯通信端末内にRFチップまたは赤外線チップを別途装着しなければならないという運用上の不便さがあった。このため,従来では,かかる決済システムは,各ユーザからの呼応の可否に応じて運営が決定されるなどしており,その活用度が極めて低かった。
【0007】
一方,従来のリーダ装置の場合は,簡単な少額決済にのみ限定されており,管理体系の複雑なクーポンサービスの認証手続きにおいては,そのサービスが不可能であるという短所もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,利便性が高く,かつ安価な装置で実現可能な新規かつ改良された携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済方法が提供される。この携帯通信端末を利用した決済方法は,携帯通信端末を所有するユーザの認証情報を,決済承認サーバに登録する段階と;決済を要請するユーザによって認証情報が携帯通信端末に入力される段階と;携帯通信端末が,入力された認証情報を光信号に変換して出力する段階と;光リーダ装置が,接触または接近された携帯通信端末から,出力された光信号を受信する段階と;光リーダ装置が,受信した光信号を認証情報に変換し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバ及び/又は決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含むことを特徴とする。
【0010】
また,上記中央管制サーバからダウンロードした決済モジュールプログラムを,携帯通信端末にインストールする段階;を含む,ようにしてもよい。
【0011】
また,上記決済モジュールプログラムのダウンロード時には,光信号のパターンを周期的に自動更新するチェックビットが,自動的に付与される,ようにしてもよい。
【0012】
また,上記決済モジュールプログラムは,認証情報が携帯通信端末に入力されると動作する,ようにしてもよい。
【0013】
また,上記要請された決済を承認するか否かを判断する段階は,中央管制サーバが,伝送された認証情報を決済承認サーバに伝送する段階と;決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0014】
また,上記要請された決済を承認すると判断した場合には,中央管制サーバが,要請された決済を承認する旨の情報を携帯通信端末に伝送する段階と;中央管制サーバが,要請された決済に関する使用金額情報または加盟店コード情報の少なくともいずれかを,決済承認サーバに伝送する段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0015】
また,上記要請された決済を承認しないと判断した場合には,中央管制サーバが,要請された決済を承認しない旨の情報を携帯通信端末に伝送する段階と;要請された決済を承認しないと判断した回数が,所定回数以上であるか否かを判断する段階と;所定回数未満であると判断された場合には,携帯通信端末による再度の決済要請を可能とし,一方,所定回数以上であると判断された場合には,携帯通信端末による再度の決済要請を不能とする段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0016】
また,上記再度の決済要請を不能とされた場合には,さらに認証番号を決済承認サーバに再登録することによって,携帯通信端末による再度の決済要請を可能とする段階;を含む,ようにしてもよい。
【0017】
また,上記光信号は,携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号である,ようにしてもよい。
【0018】
また,上記携帯通信端末は,決済モジュールプログラムに基づいて,入力された認証情報を光信号に変換して出力する照明装置を備える,ようにしてもよい。
【0019】
また,上記光リーダ装置には,光信号を認証情報に変換する光信号受信処理モジュールが搭載されている,ようにしてもよい。
【0020】
また,上記光リーダ装置は,情報処理装置及び/又はネットワーク環境に接続するためのインタフェースを備える,ようにしてもよい。このインタフェースは,例えば,シリアル伝送を実現するためのUSBポートまたはRS232Cポートなどであってもよい。
【0021】
また,上記認証情報は,携帯通信端末のユーザを識別できる暗証番号,電話番号,通信利用者ID,クレジットカード情報,または各種の電子決済情報の少なくともいずれかを含む,ようにしてもよい。
【0022】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済システムが提供される。この また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済システムは,決済を要請するユーザによって入力された認証情報を,光信号に変換して出力する携帯通信端末と;携帯通信端末が出力した光信号を受信して認証情報に変換するとともに,変換した認証情報を伝送する光リーダ装置と;携帯通信端末を所有するユーザの認証情報が予め登録されるとともに,光リーダ装置から伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する,管理サーバと;を備えることを特徴とする。
【0023】
また,上記光信号は,携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号である,ように構成してもよい。
【0024】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末のバックライト信号を利用した少額決済方法が提供される。この携帯通信端末のバックライト信号を利用した少額決済方法は,携帯通信端末に中央管制サーバからダウンロードした決済モジュールプログラムを設ける段階と;決済モジュールプログラムを作動するためのユーザ認証情報を通信会社の決済承認サーバに登録する段階と;携帯通信端末にユーザ認証情報を入力した後,携帯通信端末を光リーダ装置に接触させる段階と;光リーダ装置と携帯通信端末との接触により光リーダ装置に光信号が受信されているか否かを判断する段階と;判断の結果,光信号が受信された場合,その受信された光信号の同期をチェックし読み取った後,本来の認証情報に復調し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバが,伝送されてくる認証情報を決済承認サーバに伝送し,ユーザの少額決済承認を要請する段階と;要請の結果,承認である場合は,その承認の内容をユーザの携帯通信端末に文字メッセージの形で伝送する一方,決済による使用金額と加盟店コードとを収集および格納した後,それを決済承認サーバに伝送する段階と;要請の結果,承認でない場合は,エラーであることをユーザの携帯通信端末に文字メッセージの形で伝送した後,そのエラーが所定の回数を超えているか否かを判断する段階と;判断の結果,そのエラーが所定の回数を超えていない場合は段階を繰り返して行い,超えている場合は少額決済の使用を中止した後,認証情報に基づく再登録が行われるようにする段階と;
を含むことを特徴とする。
【0025】
また,上記携帯通信端末には,決済モジュールプログラムを利用し,入力される認証情報を照明の明度,彩度,および色相の組み合わせでなる光信号に転換する送信機能の照明装置を構成するようにしてもよい。
【0026】
また,上記決済モジュールプログラムは,決済承認サーバに登録されたユーザ認証情報が入力されるときに,作動されるようにしてもよい。
【0027】
また,上記決済モジュールプログラムには,ダウンロードが行われるとき,特定の周期で光信号のパターンが自動更新されるようにしてもよい。
【0028】
また,上記光リーダ装置には,照明の明度,彩度,および色相の組み合わせによる光信号を読み取った後,読み取った光信号を復調する光信号受信処理モジュールが搭載されるようにしてもよい。
【0029】
また,上記光リーダ装置は,直列通信を基本にしながらパソコン(PC)およびネットワーク環境に直接適用されるという互換性を持つようにUSBポートとRS232Cポートとが構成ようにしてもよい。
【0030】
また,上記認証情報は,携帯通信端末のユーザを識別できる暗証番号,電話番号,送信者ID,クレジットカード情報,または各種の電子決済情報の少なくともいずれか1つを任意に設定するようにしてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施の形態)
【0032】
まず,本発明の第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムについて説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムの概略構成図であり,図2は,本実施形態にかかる携帯通信端末および光受信部を示すブロック図である。
【0033】
図1および図2に示すように,図面符合10は決済を実現可能な送受信機能を有する携帯通信端末である。この携帯通信端末10は,例えば,携帯電話,セルラー電話,PDA(Personal Digital Assistants),PCS(Personal Communications System),CDMA−2000(Code Division Multiple Access−2000),IMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)などの各種の通信端末で構成できる。
【0034】
かかる携帯通信端末10は,例えば,中央制御部11と,表示部12と,照明制御部13と,照明部14とを備える。なお,この照明制御部13および照明部14は,本実施形態にかかる照明装置として構成されている。
【0035】
中央制御部11は,携帯通信端末10内の各部を制御することができる。また,表示部12は,例えば,TFT(Thin Film Transistor)型のLCD(Luquid Crystal Display)等の液晶ディスプレイなどで構成されている。
【0036】
照明制御部13は,例えば,照明部14が出力するバックライト(back light)を制御することができる。この照明制御部13は,例えば,上記表示部12を照明するバックライトの照明態様を制御するために,ユーザにより入力された認証情報に基づいて,照明制御情報を生成することができる。この照明制御情報は,照明部14を制御するための制御信号であり,例えば,照明の明度,彩度および色相の情報を組み合わせた情報や,表示部12内の照明位置情報(例えば,部分的又は全体的な照明位置情報を含む。),照明の点滅態様情報(例えば点滅スピード情報,点灯期間情報,消灯期間情報,点滅タイミング・リズム情報,点滅間隔情報などを含む。)などからなる。照明制御部13は,この照明制御情報を照明部14に出力する。
【0037】
また,照明部14は,例えば,表示部12の視認性を良くするために,液晶等の背後またはサイドなどから照明する機能を有し,例えば,EL(Electroluminescence)バックライト,有機EL,FL(冷陰極管)サイドライトなどで構成できる。この照明部14は,上記照明制御部13から入力された上記照明制御情報に基づいて,認証情報に対応した光信号(バックライト信号)を発光して出力することができる。即ち,照明部14は,例えば,認証情報に応じた照明態様で表示部12を照明するバックライトとして機能する。これにより,表示部12は,例えば,外部に対して,認証情報に応じた態様で光信号を出力することができる。
【0038】
かかる照明制御部13および照明部14により,携帯通信端末10は,例えば,決済に必要な認証情報を,例えば,照明の明度,彩度および色相の組み合わせ情報などからなる光信号に変換して出力し,伝送するという変換送信機能を有することができる。
【0039】
また,この携帯通信端末10は,例えば,決済を実行するために,後述する中央管制サーバ100から,例えばネットワークなどを介して,決済モジュールプログラムをダウンロードすることができる。
【0040】
この決済モジュールプログラムは,例えば,登録されたユーザ認証情報が入力されると,動作するように構成されている。この決済モジュールプログラムは,例えば,表示部12のバックライト機能を制御することができる。即ち,決済モジュールプログラムは,例えば,上記照明制御部13および照明部14(照明装置)を上記のように機能せしめることができる。この決済モジュールプログラムは,例えば,入力された認証情報を,照明の明度,彩度,および色相などの情報の組み合わせ情報などからなる光信号に変換するように機能する。
【0041】
さらに,上記決済モジュールプログラムは,例えば,携帯通信端末10にダウンロードされるときに,例えば特定周期で光信号のパターン(例えば,点滅パターン,明度,彩度および色彩の変化パターン,照明位置パターンなど)を自動更新するためのチェックビット(暗号化ビット)が自動付与されるように構成されてもよい。これにより,決済システムの安全性を向上することができる。
【0042】
図面符合20は,例えば,加盟店などに設置される光リーダ装置である。この光リーダ装置20は,例えば,光センサ21と,読み取り装置22とを備える。光センサ21は,例えば,携帯通信端末10が出力したバックライト信号を受光することができる。即ち,光センサ21は,携帯通信端末10から伝送される光信号を受信することができる。また,読み取り装置22は,光センサ21から入力された光信号を読み取った後,この光信号を本来の認証情報に逆変換(復調)することができる。かかる読み取り装置22などの機能は,例えば,光信号を認証情報に変換する光信号受信処理モジュールプログラムなどを光リーダ装置20にインストールすることにより,実現可能となるように構成してもよい。また,読み取り装置22は,このように変換した認証情報を,後述する中央管制サーバ100に無線LANや専用線(ADSL)などのネットワークを介して伝送することができる。
【0043】
また,かかる光リーダ装置20は,例えば,USBポート及び/又はRS232Cポートなどのインタフェースを備えるようにしてもよい。これにより,光リーダ装置20は,例えば,パーソナルコンピュータ(以下では,PCという場合もある。)等の各種の情報処理装置およびネットワークなどに,直接的に接続可能となり,例えば直列通信(シリアル通信)ベースで各種のデータをやり取りすることができるようになる。
【0044】
また,図1に示すように,図面符合200は,例えば,携帯通信端末10の通信サービスを提供する通信会社などに設けられた決済承認サーバを示す。この決済承認サーバ200は,例えば,携帯通信端末10を所有するユーザの認証情報を登録して管理することができる。さらに,決済承認サーバ200は,後述する中央管制サーバ100から承認要請を受けると,登録されている認証情報と入力された認証情報とを比較して,決済を承認するか否かを判断し,承認結果を中央管制サーバ100に通知する機能を有する。また,決済承認サーバ200は,例えば,決済金額の請求情報を携帯通信端末10に対して送信することにより,例えば,決済が完了するまで,当該決済に関する請求金額をユーザに請求する機能も有する。
【0045】
また,図面符合100は,例えば,ダウンロード用決済モジュールプログラムを格納する中央管制サーバ(中央管制システム)を示す。この中央管制サーバ100は,例えば,携帯通信端末10による決済の要請があるとき,例えば上記決済承認サーバ200のビリング・メカニズム(billing mechanism,例えば勘定,支払い,決済機構等)と連動して,上記携帯通信端末10による決済を認証する機能を有する。
【0046】
さらに,この中央管制サーバ100は,例えば,携帯通信端末10の決済の内訳を精算するとともに,例えば使用金額(例えば,ユーザが購入した商品の代金や,提供を受けたサービスの料金等),加盟店コード(ユーザが利用した店舗の識別情報)及び/又は使用日時などの情報を,収集,格納して管理する。また,中央管制サーバ100は,かかる格納された使用金額および加盟店コードなどの情報を決済承認サーバ200に伝送する機能も有する。
【0047】
このような決済承認サーバ200および中央管制サーバ100は,本実施形態にかかる管理サーバとして構成されている。
【0048】
また,上記認証情報は,例えば,携帯通信端末10を利用するユーザが任意に設定可能な暗証番号,電話番号,送信者ID,クレジットカード情報,各種決済情報などを含むが,必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0049】
上記のような本実施形態にかかる携帯通信端末のバックライト信号を利用した決済システムは,例えば,携帯通信端末10の表示部12のバックライト機能を制御する決済モジュールプログラムを利用し,認証情報を,明度,彩度,および色相などの組み合わせ情報などからなる光信号に変換する一方,かかる光信号を受信手段である光リーダ装置20が読み取った後,これを決済承認サーバ200のビリング・メカニズムと連動させて認証して,例えば少額の金額の決済を行うことができる。このため,当該決済を容易かつ迅速に実行できる。
【0050】
次に,図1,図3および図4に基づいて,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法を示すフローチャートである。図4は,本実施形態にかかる携帯通信端末10内に決済モジュールプログラムをダウンロードする方法を示すフローチャートである。
【0051】
図3に示すように,まず,ステップS10では,例えば,ユーザが加入している通信会社などの決済承認サーバ200に,ユーザの認証情報が登録される。この認証情報は,例えば,ユーザID,クレジットカード情報,各種の電子決済情報,暗証番号などであり,例えば,ダウンロードされた決済モジュールプログラムの動作を開始させることができる。
【0052】
次いで,ステップS12では,例えば,ユーザが携帯通信端末10を介した少額決済サービスの提供を受けるために,中央管制サーバ100から決済モジュールプログラムがダウンロードされる。より詳細には,例えば,図4に示すように,まず,ユーザにより携帯通信端末10の例えば通話(伝送)ボタンが押下されると(ステップS122),携帯通信端末10が中央管制サーバ100に接続される(ステップS124)。次いで,ユーザにより携帯通信端末10に加入者情報(住民番号の前の桁など)が入力される(ステップS126)と,中央管制サーバ100が当該ユーザの認証を行い(ステップS128),認証された場合にはステップS130に進み,認証されなかった場合にはステップS126に戻る。次いで,中央管制サーバ100から,認証されたユーザの携帯用端末装置10に対して,少額決済サービスを享受するために必要な決済モジュールプログラムがダウンロードされる(ステップS130)。
【0053】
このようにしてダウンロードされた決済モジュールプログラムは,例えば当該ユーザの所有する携帯通信端末10にインストールされる。さらに,かかる決済モジュールプログラムは,例えば,チェックビット(暗号化ビット)が付与された上で,ダウンロードされるように構成されている。このチェックビットは,例えば,上記携帯通信端末10が出力する光信号のパターンを所定の周期で自動更新することができ,これにより光信号による認証の安全性を高めることができる(保安機能)。
【0054】
また,例えば,上記のようなステップS12での決済モジュールプログラムのダウンロードと同時に,上記ステップS10の認証情報の登録を行うようにしても良い。
【0055】
以上までのステップで,例えば,当該ユーザが,携帯通信端末のバックライト信号を利用した決済要請をできるようになる。
【0056】
さらに,ステップS14では,ユーザが,例えば,光リーダ装置20の設けられた加盟店などで商品を購入するなどして,当該代金の決済の要請を行う。
【0057】
即ち,ステップS16では,ユーザにより携帯通信端末10に認証情報が入力される。そうすると,携帯通信端末10内にインストールされている決済モジュールプログラムが動作し,照明制御部13が,表示部12に出力されるバックライトの出力を認証情報に応じて制御する。すなわち,照明制御部13が,照明の明度,彩度,および色相を組み合わせる情報などの照明制御信号を生成して,照明部14を制御する。これにより,照明部14は,例えば,組み合わせられた情報に基づいて,認証情報(番号)に対応した光信号(点滅信号)を発光する。
【0058】
ステップS18では,例えば,上記認証情報が入力されたか否かが判断される。認証情報が入力されたと判断された場合には,ステップS20に進み,一方,認証情報が入力されていないと判断された場合には,ステップS16に戻る。
【0059】
次いで,ステップS20では,上記携帯通信端末10を接触または接近された光リーダ装置20の光センサ21が,携帯通信端末10が出力する光信号を受信する。即ち,当該光センサ21が,例えば,認証情報に対応したバックライトの発光態様を検出する。その後,当該光センサ21は,この受信した光信号を読み取り装置22に出力する。
【0060】
さらに,ステップS22では,光リーダ装置20の読み取り装置22が,光センサ21から入力された光信号の同期をチェックし,読み取った後,ステップS24では,例えば,光リーダ装置20が当該光信号を格納する。
【0061】
その後,ステップS26では,光リーダ装置20が当該光信号をフォーマット変換して,本来の認証情報に復調する。
【0062】
次いで,ステップS28では,光リーダ装置20が,上記のようにして復調された認証情報を,無線LANや専用線ADSLなどを介して,中央管制サーバ100に伝送する。この光リーダ装置20は,例えば,直列通信を基本にしながらPCおよびネットワーク環境に接続されるUSBポートおよびRS232Cポートなどを有している。これにより,所定の加盟店に設けられた光リーダ装置20は,かかるPCおよびネットワーク環境により,中央管制サーバ100に対するアクセス状態をより容易に維持できるようになる。
【0063】
さらに,ステップS28では,中央管制サーバ100が,伝送されてきた認証情報を受信する。さらに,ステップS32では,中央管制サーバ100が,認証情報を読み取る。さらに,ステップS34では,中央管制サーバ100が,認証情報を決済承認サーバ200に伝送し,ユーザの決済の承認を要請する。
【0064】
さらに,ステップS36では,上記承認を要請された決済承認サーバ200は,ユーザの登録した認証情報と,中央管制サーバ100から伝送された認証情報とを比較することにより,当該携帯通信端末10からの決済要請を承認するか否かを決定する。この比較の結果,二つの認証情報が互いに一致する場合にはステップS38に進み,二つの認証情報が一致しない場合にはステップS44に進む。
【0065】
その後,ステップS38では,決済承認サーバ200は,承認する旨の結果を中央管制サーバ100に通報し,中央管制サーバ100が,承認を確認する。
【0066】
次いで,ステップS40では,中央管制サーバ100が,当該ユーザの携帯通信端末10に対して,承認する旨の情報を例えば文字メッセージ形式で伝送する。さらに,中央管制サーバ100は,決済による使用金額と加盟店コードなどを収集し,格納した後,これらを決済承認サーバ200に伝送する。
【0067】
さらに,ステップS42では,決済承認サーバ200が,中央管制サーバ100から伝送されてきた使用金額および加盟店コードなどの情報に基づいて,携帯通信端末10によるユーザの決済の使用金額を算出するとともに,この使用金額を例えば通信料金などに加算してユーザに対して請求する。これにより,決済が完了する。
【0068】
一方,上記ステップS36での比較の結果,二つの認証情報が不一致なためエラーが発生すると,ステップS44では,決済承認サーバ200が,エラー状態を中央管制サーバ100に伝送する。そうすると,中央管制サーバ100は,決済に対するエラー状態をユーザの携帯通信端末10に例えば文字メッセージ形式で伝送する。
【0069】
さらに,ステップS46では,中央管制サーバ100は,そのエラー状態が発生した回数をカウントする。
【0070】
その後,ステップS48,S50およびS52では,中央管制サーバ100が,上記エラー状態が繰り返し発生した回数に基づいて,当該ユーザの決済サービスの利用を中止するか否かを判断する。すなわち,上記の決済に対する承認のエラー回数が例えば1または2回である場合には,上記ステップS18に戻り,再度ユーザにより認証情報が入力される。一方,エラー回数が例えば3回に達した場合には,ステップS52に進み,決済承認サーバ200は,携帯通信端末10を利用したユーザの決済サービスの利用を中止すべきと判断し,その中止結果を中央管制サーバ100に伝送する。そうすると,中央管制サーバ100は,この中止結果をユーザに通報する。これにより,使用中止のメッセージを受けたユーザは,例えば,決済承認サーバ200に新たな認証情報を再登録するまでは,当該決済サービスを利用できなくなる。
【0071】
上記のように,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システム及び方法によれば,例えば,携帯通信端末10の表示部12のバックライト信号を制御する決済モジュールプログラムを利用し,認証情報を照明の明度,彩度,および色相などの組み合わせなどからなる光信号に転換した後,かかる光信号を光リーダ装置20が読み取った上で,決済承認サーバ200のビリング・メカニズムと連動させるようにしてユーザ認証を行って決済することができる。このため,リーダ装置20等の通信インフラ構築費用を大幅に削減することができるので,携帯通信端末10を利用した決済サービスをより活性化することができる。
【0072】
さらに,ユーザは,例えば,RFチップまたは赤外線チップを内蔵した携帯通信端末を購入したり,携帯通信端末内にRFチップまたは赤外線チップを別途装着したりする必要もない。このため,従来のようにメッセージ伝送や通話の不便さは勿論,携帯通信端末内にRFチップや赤外線チップを内蔵することに伴う不便さなども解消することができるので,当該決済方式の利便性を飛躍的に向上させることができる。
【0073】
加えて,例えば,チェックビットによって光信号のパターンを自動更新することにより,決済システムに一次的な保安機能を設けることができる。これにより,例えば,特定の携帯電話番号および光信号のパターン(光の点滅パターン等)などが,第3者によって模倣または盗用されるなどしたとしても,かかるハッキング等の不正行為を効果的に防止できる。さらに,例えば,決済モジュールプログラムおよびチェックビットのダウンロードと同時に,決済モジュールプログラムを動作させるための認証情報の登録を行うようにするとともに,決済を要請する際に認証情報の入力を必ず行うようにすることにより,決済システムに二次的な保安機能を設けることができる。これにより,使用停止申請のなされていない状態において,長期間にわたり携帯通信端末10を紛失等したとしても,正しい認証情報を入力しなければ当該決済サービスが利用できない。このため,携帯通信端末10を拾得または盗むなどした第3者が,当該決済サービスを不正利用することをより確実に防止できる。従って,例えば上記のような2重の保安機能により,決済システムおよび決済方法の安定性および信頼性を向上することができる。
【0074】
さらに,本実施形態では,光リーダ装置20が,例えば,USBポートまたはRS232Cポートなどを備えており,PC等の情報処理機及び/又はネットワーク環境に接続することができるので,例えば,これらPC等の情報処理機及び/又はネットワーク環境などとの間で認証情報等の各種データを送受信できる。このため,管理体系の複雑なクーポンおよびチケットサービスの認証手続きが可能になるとともに,例えば,現物商取引のためのクレジットカードおよび直払いカード機能のサービス,ATM現金引き出しの可能なキャッシュカード機能のサービス,インターネット商取引と電子マネー(e−money)およびインターネット公衆電話などを含む前払いカード機能のサービス,ポイント累積管理,マイレッジ(mileage)管理および顧客管理の可能なボーナスカード機能のサービスなどが,例えば,1つの携帯通信端末10を介して実現可能になる。
【0075】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0076】
例えば,上記実施形態では,決済承認サーバ200が通信会社に設置されている例について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,決済承認サーバ200が設置される場所は,決済を行う主体に応じて,例えば,クレジットカード会社または銀行など任意の場所であってもよい。
【0077】
また,上記実施形態では,例えば,任意の規模の金額に対応可能な決済方法および決済システムについて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,一般消費者が利用する程度の少額決済に限定してもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,利便性が高く,かつ安価な装置で実現可能な携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムの概略構成図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末および光受信部を示すブロック図である。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末内に決済モジュールプログラムをダウンロードする方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 : 携帯通信端末
11 : 中央制御部
12 : 表示部
13 : 照明制御部
14 : 照明部
20 : 光リーダ装置
21 : 光センサ
22 : 読み取り装置
100 : 中央管制サーバ
200 : 決済承認サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は,携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯通信端末を利用した決済システムは,携帯通信端末を所持したユーザが決済認証サーバにメッセージを伝送する方式,通話による方式,無線インターネットにアクセスする方式などに大別されている。しかし,かかる各方式は全て,決済がなされるまで,ユーザが携帯通信端末を操作しなければならないという不便さがあった。
【0003】
すなわち,上記の方式である場合,ユーザが携帯通信端末を介して決済認証サーバに決済を要請するとき,上記決済認証サーバでは,ユーザの携帯通信端末で決済に必要な認証データを要求するようになり,かかる要求に応じユーザは携帯通信端末のキーパッド(keypad)を複数回にわたり操作しなげればならないという不便さがあった。
【0004】
かかる問題を解決するため,従来では,非接触方式により伝送される無線信号を通して決済を行うシステムが開発されるようになった。しかし,かかるシステムの場合は,携帯通信端末には,送信ポートは勿論,クレジットカード会社と連携した認証データを有するRFチップ(ICカードまたはスマートカード型)や赤外線チップなどが内蔵されていた。
【0005】
しかしながら,上記携帯通信端末内のRFチップや赤外線チップから伝送される信号を読み込む従来の受信部,すなわち,リーダ装置(例えば,RF,赤外線,バーコードなど)はその価格が極めて高価(例えば,一つのリーダ装置が数十万ウォンもする。)であった。このため,企業や事業者が,このリーダ装置を含む通信インフラストラクチャー(以下では,インフラという。)構築するために要する費用が増大するので,従来では携帯通信端末を利用した決済方法が十分に活用されていなかった。
【0006】
さらに,上記の場合,ユーザが決済を行うためには,RFチップまたは赤外線チップを内蔵した携帯通信端末を購入しなければならない,或いは,RFチップまたは赤外線チップの内蔵されていない携帯通信端末を所有する場合は,当該携帯通信端末内にRFチップまたは赤外線チップを別途装着しなければならないという運用上の不便さがあった。このため,従来では,かかる決済システムは,各ユーザからの呼応の可否に応じて運営が決定されるなどしており,その活用度が極めて低かった。
【0007】
一方,従来のリーダ装置の場合は,簡単な少額決済にのみ限定されており,管理体系の複雑なクーポンサービスの認証手続きにおいては,そのサービスが不可能であるという短所もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,利便性が高く,かつ安価な装置で実現可能な新規かつ改良された携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済方法が提供される。この携帯通信端末を利用した決済方法は,携帯通信端末を所有するユーザの認証情報を,決済承認サーバに登録する段階と;決済を要請するユーザによって認証情報が携帯通信端末に入力される段階と;携帯通信端末が,入力された認証情報を光信号に変換して出力する段階と;光リーダ装置が,接触または接近された携帯通信端末から,出力された光信号を受信する段階と;光リーダ装置が,受信した光信号を認証情報に変換し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバ及び/又は決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含むことを特徴とする。
【0010】
また,上記中央管制サーバからダウンロードした決済モジュールプログラムを,携帯通信端末にインストールする段階;を含む,ようにしてもよい。
【0011】
また,上記決済モジュールプログラムのダウンロード時には,光信号のパターンを周期的に自動更新するチェックビットが,自動的に付与される,ようにしてもよい。
【0012】
また,上記決済モジュールプログラムは,認証情報が携帯通信端末に入力されると動作する,ようにしてもよい。
【0013】
また,上記要請された決済を承認するか否かを判断する段階は,中央管制サーバが,伝送された認証情報を決済承認サーバに伝送する段階と;決済承認サーバが,伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0014】
また,上記要請された決済を承認すると判断した場合には,中央管制サーバが,要請された決済を承認する旨の情報を携帯通信端末に伝送する段階と;中央管制サーバが,要請された決済に関する使用金額情報または加盟店コード情報の少なくともいずれかを,決済承認サーバに伝送する段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0015】
また,上記要請された決済を承認しないと判断した場合には,中央管制サーバが,要請された決済を承認しない旨の情報を携帯通信端末に伝送する段階と;要請された決済を承認しないと判断した回数が,所定回数以上であるか否かを判断する段階と;所定回数未満であると判断された場合には,携帯通信端末による再度の決済要請を可能とし,一方,所定回数以上であると判断された場合には,携帯通信端末による再度の決済要請を不能とする段階と;を含む,ようにしてもよい。
【0016】
また,上記再度の決済要請を不能とされた場合には,さらに認証番号を決済承認サーバに再登録することによって,携帯通信端末による再度の決済要請を可能とする段階;を含む,ようにしてもよい。
【0017】
また,上記光信号は,携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号である,ようにしてもよい。
【0018】
また,上記携帯通信端末は,決済モジュールプログラムに基づいて,入力された認証情報を光信号に変換して出力する照明装置を備える,ようにしてもよい。
【0019】
また,上記光リーダ装置には,光信号を認証情報に変換する光信号受信処理モジュールが搭載されている,ようにしてもよい。
【0020】
また,上記光リーダ装置は,情報処理装置及び/又はネットワーク環境に接続するためのインタフェースを備える,ようにしてもよい。このインタフェースは,例えば,シリアル伝送を実現するためのUSBポートまたはRS232Cポートなどであってもよい。
【0021】
また,上記認証情報は,携帯通信端末のユーザを識別できる暗証番号,電話番号,通信利用者ID,クレジットカード情報,または各種の電子決済情報の少なくともいずれかを含む,ようにしてもよい。
【0022】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済システムが提供される。この また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末を利用した決済システムは,決済を要請するユーザによって入力された認証情報を,光信号に変換して出力する携帯通信端末と;携帯通信端末が出力した光信号を受信して認証情報に変換するとともに,変換した認証情報を伝送する光リーダ装置と;携帯通信端末を所有するユーザの認証情報が予め登録されるとともに,光リーダ装置から伝送された認証情報および登録された認証情報に基づいて,要請された決済を承認するか否かを判断する,管理サーバと;を備えることを特徴とする。
【0023】
また,上記光信号は,携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号である,ように構成してもよい。
【0024】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,携帯通信端末のバックライト信号を利用した少額決済方法が提供される。この携帯通信端末のバックライト信号を利用した少額決済方法は,携帯通信端末に中央管制サーバからダウンロードした決済モジュールプログラムを設ける段階と;決済モジュールプログラムを作動するためのユーザ認証情報を通信会社の決済承認サーバに登録する段階と;携帯通信端末にユーザ認証情報を入力した後,携帯通信端末を光リーダ装置に接触させる段階と;光リーダ装置と携帯通信端末との接触により光リーダ装置に光信号が受信されているか否かを判断する段階と;判断の結果,光信号が受信された場合,その受信された光信号の同期をチェックし読み取った後,本来の認証情報に復調し,中央管制サーバに伝送する段階と;中央管制サーバが,伝送されてくる認証情報を決済承認サーバに伝送し,ユーザの少額決済承認を要請する段階と;要請の結果,承認である場合は,その承認の内容をユーザの携帯通信端末に文字メッセージの形で伝送する一方,決済による使用金額と加盟店コードとを収集および格納した後,それを決済承認サーバに伝送する段階と;要請の結果,承認でない場合は,エラーであることをユーザの携帯通信端末に文字メッセージの形で伝送した後,そのエラーが所定の回数を超えているか否かを判断する段階と;判断の結果,そのエラーが所定の回数を超えていない場合は段階を繰り返して行い,超えている場合は少額決済の使用を中止した後,認証情報に基づく再登録が行われるようにする段階と;
を含むことを特徴とする。
【0025】
また,上記携帯通信端末には,決済モジュールプログラムを利用し,入力される認証情報を照明の明度,彩度,および色相の組み合わせでなる光信号に転換する送信機能の照明装置を構成するようにしてもよい。
【0026】
また,上記決済モジュールプログラムは,決済承認サーバに登録されたユーザ認証情報が入力されるときに,作動されるようにしてもよい。
【0027】
また,上記決済モジュールプログラムには,ダウンロードが行われるとき,特定の周期で光信号のパターンが自動更新されるようにしてもよい。
【0028】
また,上記光リーダ装置には,照明の明度,彩度,および色相の組み合わせによる光信号を読み取った後,読み取った光信号を復調する光信号受信処理モジュールが搭載されるようにしてもよい。
【0029】
また,上記光リーダ装置は,直列通信を基本にしながらパソコン(PC)およびネットワーク環境に直接適用されるという互換性を持つようにUSBポートとRS232Cポートとが構成ようにしてもよい。
【0030】
また,上記認証情報は,携帯通信端末のユーザを識別できる暗証番号,電話番号,送信者ID,クレジットカード情報,または各種の電子決済情報の少なくともいずれか1つを任意に設定するようにしてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施の形態)
【0032】
まず,本発明の第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムについて説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムの概略構成図であり,図2は,本実施形態にかかる携帯通信端末および光受信部を示すブロック図である。
【0033】
図1および図2に示すように,図面符合10は決済を実現可能な送受信機能を有する携帯通信端末である。この携帯通信端末10は,例えば,携帯電話,セルラー電話,PDA(Personal Digital Assistants),PCS(Personal Communications System),CDMA−2000(Code Division Multiple Access−2000),IMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)などの各種の通信端末で構成できる。
【0034】
かかる携帯通信端末10は,例えば,中央制御部11と,表示部12と,照明制御部13と,照明部14とを備える。なお,この照明制御部13および照明部14は,本実施形態にかかる照明装置として構成されている。
【0035】
中央制御部11は,携帯通信端末10内の各部を制御することができる。また,表示部12は,例えば,TFT(Thin Film Transistor)型のLCD(Luquid Crystal Display)等の液晶ディスプレイなどで構成されている。
【0036】
照明制御部13は,例えば,照明部14が出力するバックライト(back light)を制御することができる。この照明制御部13は,例えば,上記表示部12を照明するバックライトの照明態様を制御するために,ユーザにより入力された認証情報に基づいて,照明制御情報を生成することができる。この照明制御情報は,照明部14を制御するための制御信号であり,例えば,照明の明度,彩度および色相の情報を組み合わせた情報や,表示部12内の照明位置情報(例えば,部分的又は全体的な照明位置情報を含む。),照明の点滅態様情報(例えば点滅スピード情報,点灯期間情報,消灯期間情報,点滅タイミング・リズム情報,点滅間隔情報などを含む。)などからなる。照明制御部13は,この照明制御情報を照明部14に出力する。
【0037】
また,照明部14は,例えば,表示部12の視認性を良くするために,液晶等の背後またはサイドなどから照明する機能を有し,例えば,EL(Electroluminescence)バックライト,有機EL,FL(冷陰極管)サイドライトなどで構成できる。この照明部14は,上記照明制御部13から入力された上記照明制御情報に基づいて,認証情報に対応した光信号(バックライト信号)を発光して出力することができる。即ち,照明部14は,例えば,認証情報に応じた照明態様で表示部12を照明するバックライトとして機能する。これにより,表示部12は,例えば,外部に対して,認証情報に応じた態様で光信号を出力することができる。
【0038】
かかる照明制御部13および照明部14により,携帯通信端末10は,例えば,決済に必要な認証情報を,例えば,照明の明度,彩度および色相の組み合わせ情報などからなる光信号に変換して出力し,伝送するという変換送信機能を有することができる。
【0039】
また,この携帯通信端末10は,例えば,決済を実行するために,後述する中央管制サーバ100から,例えばネットワークなどを介して,決済モジュールプログラムをダウンロードすることができる。
【0040】
この決済モジュールプログラムは,例えば,登録されたユーザ認証情報が入力されると,動作するように構成されている。この決済モジュールプログラムは,例えば,表示部12のバックライト機能を制御することができる。即ち,決済モジュールプログラムは,例えば,上記照明制御部13および照明部14(照明装置)を上記のように機能せしめることができる。この決済モジュールプログラムは,例えば,入力された認証情報を,照明の明度,彩度,および色相などの情報の組み合わせ情報などからなる光信号に変換するように機能する。
【0041】
さらに,上記決済モジュールプログラムは,例えば,携帯通信端末10にダウンロードされるときに,例えば特定周期で光信号のパターン(例えば,点滅パターン,明度,彩度および色彩の変化パターン,照明位置パターンなど)を自動更新するためのチェックビット(暗号化ビット)が自動付与されるように構成されてもよい。これにより,決済システムの安全性を向上することができる。
【0042】
図面符合20は,例えば,加盟店などに設置される光リーダ装置である。この光リーダ装置20は,例えば,光センサ21と,読み取り装置22とを備える。光センサ21は,例えば,携帯通信端末10が出力したバックライト信号を受光することができる。即ち,光センサ21は,携帯通信端末10から伝送される光信号を受信することができる。また,読み取り装置22は,光センサ21から入力された光信号を読み取った後,この光信号を本来の認証情報に逆変換(復調)することができる。かかる読み取り装置22などの機能は,例えば,光信号を認証情報に変換する光信号受信処理モジュールプログラムなどを光リーダ装置20にインストールすることにより,実現可能となるように構成してもよい。また,読み取り装置22は,このように変換した認証情報を,後述する中央管制サーバ100に無線LANや専用線(ADSL)などのネットワークを介して伝送することができる。
【0043】
また,かかる光リーダ装置20は,例えば,USBポート及び/又はRS232Cポートなどのインタフェースを備えるようにしてもよい。これにより,光リーダ装置20は,例えば,パーソナルコンピュータ(以下では,PCという場合もある。)等の各種の情報処理装置およびネットワークなどに,直接的に接続可能となり,例えば直列通信(シリアル通信)ベースで各種のデータをやり取りすることができるようになる。
【0044】
また,図1に示すように,図面符合200は,例えば,携帯通信端末10の通信サービスを提供する通信会社などに設けられた決済承認サーバを示す。この決済承認サーバ200は,例えば,携帯通信端末10を所有するユーザの認証情報を登録して管理することができる。さらに,決済承認サーバ200は,後述する中央管制サーバ100から承認要請を受けると,登録されている認証情報と入力された認証情報とを比較して,決済を承認するか否かを判断し,承認結果を中央管制サーバ100に通知する機能を有する。また,決済承認サーバ200は,例えば,決済金額の請求情報を携帯通信端末10に対して送信することにより,例えば,決済が完了するまで,当該決済に関する請求金額をユーザに請求する機能も有する。
【0045】
また,図面符合100は,例えば,ダウンロード用決済モジュールプログラムを格納する中央管制サーバ(中央管制システム)を示す。この中央管制サーバ100は,例えば,携帯通信端末10による決済の要請があるとき,例えば上記決済承認サーバ200のビリング・メカニズム(billing mechanism,例えば勘定,支払い,決済機構等)と連動して,上記携帯通信端末10による決済を認証する機能を有する。
【0046】
さらに,この中央管制サーバ100は,例えば,携帯通信端末10の決済の内訳を精算するとともに,例えば使用金額(例えば,ユーザが購入した商品の代金や,提供を受けたサービスの料金等),加盟店コード(ユーザが利用した店舗の識別情報)及び/又は使用日時などの情報を,収集,格納して管理する。また,中央管制サーバ100は,かかる格納された使用金額および加盟店コードなどの情報を決済承認サーバ200に伝送する機能も有する。
【0047】
このような決済承認サーバ200および中央管制サーバ100は,本実施形態にかかる管理サーバとして構成されている。
【0048】
また,上記認証情報は,例えば,携帯通信端末10を利用するユーザが任意に設定可能な暗証番号,電話番号,送信者ID,クレジットカード情報,各種決済情報などを含むが,必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0049】
上記のような本実施形態にかかる携帯通信端末のバックライト信号を利用した決済システムは,例えば,携帯通信端末10の表示部12のバックライト機能を制御する決済モジュールプログラムを利用し,認証情報を,明度,彩度,および色相などの組み合わせ情報などからなる光信号に変換する一方,かかる光信号を受信手段である光リーダ装置20が読み取った後,これを決済承認サーバ200のビリング・メカニズムと連動させて認証して,例えば少額の金額の決済を行うことができる。このため,当該決済を容易かつ迅速に実行できる。
【0050】
次に,図1,図3および図4に基づいて,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法を示すフローチャートである。図4は,本実施形態にかかる携帯通信端末10内に決済モジュールプログラムをダウンロードする方法を示すフローチャートである。
【0051】
図3に示すように,まず,ステップS10では,例えば,ユーザが加入している通信会社などの決済承認サーバ200に,ユーザの認証情報が登録される。この認証情報は,例えば,ユーザID,クレジットカード情報,各種の電子決済情報,暗証番号などであり,例えば,ダウンロードされた決済モジュールプログラムの動作を開始させることができる。
【0052】
次いで,ステップS12では,例えば,ユーザが携帯通信端末10を介した少額決済サービスの提供を受けるために,中央管制サーバ100から決済モジュールプログラムがダウンロードされる。より詳細には,例えば,図4に示すように,まず,ユーザにより携帯通信端末10の例えば通話(伝送)ボタンが押下されると(ステップS122),携帯通信端末10が中央管制サーバ100に接続される(ステップS124)。次いで,ユーザにより携帯通信端末10に加入者情報(住民番号の前の桁など)が入力される(ステップS126)と,中央管制サーバ100が当該ユーザの認証を行い(ステップS128),認証された場合にはステップS130に進み,認証されなかった場合にはステップS126に戻る。次いで,中央管制サーバ100から,認証されたユーザの携帯用端末装置10に対して,少額決済サービスを享受するために必要な決済モジュールプログラムがダウンロードされる(ステップS130)。
【0053】
このようにしてダウンロードされた決済モジュールプログラムは,例えば当該ユーザの所有する携帯通信端末10にインストールされる。さらに,かかる決済モジュールプログラムは,例えば,チェックビット(暗号化ビット)が付与された上で,ダウンロードされるように構成されている。このチェックビットは,例えば,上記携帯通信端末10が出力する光信号のパターンを所定の周期で自動更新することができ,これにより光信号による認証の安全性を高めることができる(保安機能)。
【0054】
また,例えば,上記のようなステップS12での決済モジュールプログラムのダウンロードと同時に,上記ステップS10の認証情報の登録を行うようにしても良い。
【0055】
以上までのステップで,例えば,当該ユーザが,携帯通信端末のバックライト信号を利用した決済要請をできるようになる。
【0056】
さらに,ステップS14では,ユーザが,例えば,光リーダ装置20の設けられた加盟店などで商品を購入するなどして,当該代金の決済の要請を行う。
【0057】
即ち,ステップS16では,ユーザにより携帯通信端末10に認証情報が入力される。そうすると,携帯通信端末10内にインストールされている決済モジュールプログラムが動作し,照明制御部13が,表示部12に出力されるバックライトの出力を認証情報に応じて制御する。すなわち,照明制御部13が,照明の明度,彩度,および色相を組み合わせる情報などの照明制御信号を生成して,照明部14を制御する。これにより,照明部14は,例えば,組み合わせられた情報に基づいて,認証情報(番号)に対応した光信号(点滅信号)を発光する。
【0058】
ステップS18では,例えば,上記認証情報が入力されたか否かが判断される。認証情報が入力されたと判断された場合には,ステップS20に進み,一方,認証情報が入力されていないと判断された場合には,ステップS16に戻る。
【0059】
次いで,ステップS20では,上記携帯通信端末10を接触または接近された光リーダ装置20の光センサ21が,携帯通信端末10が出力する光信号を受信する。即ち,当該光センサ21が,例えば,認証情報に対応したバックライトの発光態様を検出する。その後,当該光センサ21は,この受信した光信号を読み取り装置22に出力する。
【0060】
さらに,ステップS22では,光リーダ装置20の読み取り装置22が,光センサ21から入力された光信号の同期をチェックし,読み取った後,ステップS24では,例えば,光リーダ装置20が当該光信号を格納する。
【0061】
その後,ステップS26では,光リーダ装置20が当該光信号をフォーマット変換して,本来の認証情報に復調する。
【0062】
次いで,ステップS28では,光リーダ装置20が,上記のようにして復調された認証情報を,無線LANや専用線ADSLなどを介して,中央管制サーバ100に伝送する。この光リーダ装置20は,例えば,直列通信を基本にしながらPCおよびネットワーク環境に接続されるUSBポートおよびRS232Cポートなどを有している。これにより,所定の加盟店に設けられた光リーダ装置20は,かかるPCおよびネットワーク環境により,中央管制サーバ100に対するアクセス状態をより容易に維持できるようになる。
【0063】
さらに,ステップS28では,中央管制サーバ100が,伝送されてきた認証情報を受信する。さらに,ステップS32では,中央管制サーバ100が,認証情報を読み取る。さらに,ステップS34では,中央管制サーバ100が,認証情報を決済承認サーバ200に伝送し,ユーザの決済の承認を要請する。
【0064】
さらに,ステップS36では,上記承認を要請された決済承認サーバ200は,ユーザの登録した認証情報と,中央管制サーバ100から伝送された認証情報とを比較することにより,当該携帯通信端末10からの決済要請を承認するか否かを決定する。この比較の結果,二つの認証情報が互いに一致する場合にはステップS38に進み,二つの認証情報が一致しない場合にはステップS44に進む。
【0065】
その後,ステップS38では,決済承認サーバ200は,承認する旨の結果を中央管制サーバ100に通報し,中央管制サーバ100が,承認を確認する。
【0066】
次いで,ステップS40では,中央管制サーバ100が,当該ユーザの携帯通信端末10に対して,承認する旨の情報を例えば文字メッセージ形式で伝送する。さらに,中央管制サーバ100は,決済による使用金額と加盟店コードなどを収集し,格納した後,これらを決済承認サーバ200に伝送する。
【0067】
さらに,ステップS42では,決済承認サーバ200が,中央管制サーバ100から伝送されてきた使用金額および加盟店コードなどの情報に基づいて,携帯通信端末10によるユーザの決済の使用金額を算出するとともに,この使用金額を例えば通信料金などに加算してユーザに対して請求する。これにより,決済が完了する。
【0068】
一方,上記ステップS36での比較の結果,二つの認証情報が不一致なためエラーが発生すると,ステップS44では,決済承認サーバ200が,エラー状態を中央管制サーバ100に伝送する。そうすると,中央管制サーバ100は,決済に対するエラー状態をユーザの携帯通信端末10に例えば文字メッセージ形式で伝送する。
【0069】
さらに,ステップS46では,中央管制サーバ100は,そのエラー状態が発生した回数をカウントする。
【0070】
その後,ステップS48,S50およびS52では,中央管制サーバ100が,上記エラー状態が繰り返し発生した回数に基づいて,当該ユーザの決済サービスの利用を中止するか否かを判断する。すなわち,上記の決済に対する承認のエラー回数が例えば1または2回である場合には,上記ステップS18に戻り,再度ユーザにより認証情報が入力される。一方,エラー回数が例えば3回に達した場合には,ステップS52に進み,決済承認サーバ200は,携帯通信端末10を利用したユーザの決済サービスの利用を中止すべきと判断し,その中止結果を中央管制サーバ100に伝送する。そうすると,中央管制サーバ100は,この中止結果をユーザに通報する。これにより,使用中止のメッセージを受けたユーザは,例えば,決済承認サーバ200に新たな認証情報を再登録するまでは,当該決済サービスを利用できなくなる。
【0071】
上記のように,本実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システム及び方法によれば,例えば,携帯通信端末10の表示部12のバックライト信号を制御する決済モジュールプログラムを利用し,認証情報を照明の明度,彩度,および色相などの組み合わせなどからなる光信号に転換した後,かかる光信号を光リーダ装置20が読み取った上で,決済承認サーバ200のビリング・メカニズムと連動させるようにしてユーザ認証を行って決済することができる。このため,リーダ装置20等の通信インフラ構築費用を大幅に削減することができるので,携帯通信端末10を利用した決済サービスをより活性化することができる。
【0072】
さらに,ユーザは,例えば,RFチップまたは赤外線チップを内蔵した携帯通信端末を購入したり,携帯通信端末内にRFチップまたは赤外線チップを別途装着したりする必要もない。このため,従来のようにメッセージ伝送や通話の不便さは勿論,携帯通信端末内にRFチップや赤外線チップを内蔵することに伴う不便さなども解消することができるので,当該決済方式の利便性を飛躍的に向上させることができる。
【0073】
加えて,例えば,チェックビットによって光信号のパターンを自動更新することにより,決済システムに一次的な保安機能を設けることができる。これにより,例えば,特定の携帯電話番号および光信号のパターン(光の点滅パターン等)などが,第3者によって模倣または盗用されるなどしたとしても,かかるハッキング等の不正行為を効果的に防止できる。さらに,例えば,決済モジュールプログラムおよびチェックビットのダウンロードと同時に,決済モジュールプログラムを動作させるための認証情報の登録を行うようにするとともに,決済を要請する際に認証情報の入力を必ず行うようにすることにより,決済システムに二次的な保安機能を設けることができる。これにより,使用停止申請のなされていない状態において,長期間にわたり携帯通信端末10を紛失等したとしても,正しい認証情報を入力しなければ当該決済サービスが利用できない。このため,携帯通信端末10を拾得または盗むなどした第3者が,当該決済サービスを不正利用することをより確実に防止できる。従って,例えば上記のような2重の保安機能により,決済システムおよび決済方法の安定性および信頼性を向上することができる。
【0074】
さらに,本実施形態では,光リーダ装置20が,例えば,USBポートまたはRS232Cポートなどを備えており,PC等の情報処理機及び/又はネットワーク環境に接続することができるので,例えば,これらPC等の情報処理機及び/又はネットワーク環境などとの間で認証情報等の各種データを送受信できる。このため,管理体系の複雑なクーポンおよびチケットサービスの認証手続きが可能になるとともに,例えば,現物商取引のためのクレジットカードおよび直払いカード機能のサービス,ATM現金引き出しの可能なキャッシュカード機能のサービス,インターネット商取引と電子マネー(e−money)およびインターネット公衆電話などを含む前払いカード機能のサービス,ポイント累積管理,マイレッジ(mileage)管理および顧客管理の可能なボーナスカード機能のサービスなどが,例えば,1つの携帯通信端末10を介して実現可能になる。
【0075】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0076】
例えば,上記実施形態では,決済承認サーバ200が通信会社に設置されている例について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,決済承認サーバ200が設置される場所は,決済を行う主体に応じて,例えば,クレジットカード会社または銀行など任意の場所であってもよい。
【0077】
また,上記実施形態では,例えば,任意の規模の金額に対応可能な決済方法および決済システムについて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,一般消費者が利用する程度の少額決済に限定してもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,利便性が高く,かつ安価な装置で実現可能な携帯通信端末を利用した決済方法およびシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済システムの概略構成図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末および光受信部を示すブロック図である。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末を利用した決済方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかる携帯通信端末内に決済モジュールプログラムをダウンロードする方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 : 携帯通信端末
11 : 中央制御部
12 : 表示部
13 : 照明制御部
14 : 照明部
20 : 光リーダ装置
21 : 光センサ
22 : 読み取り装置
100 : 中央管制サーバ
200 : 決済承認サーバ
Claims (15)
- 携帯通信端末を利用した決済方法であって:
携帯通信端末を所有するユーザの認証情報を,決済承認サーバに登録する段階と;
決済を要請するユーザによって認証情報が前記携帯通信端末に入力される段階と;
前記携帯通信端末が,前記入力された認証情報を光信号に変換して出力する段階と;
光リーダ装置が,接触または接近された前記携帯通信端末から,前記出力された光信号を受信する段階と;
前記光リーダ装置が,前記受信した光信号を前記認証情報に変換し,中央管制サーバに伝送する段階と;
前記中央管制サーバ及び/又は前記決済承認サーバが,前記伝送された認証情報および前記登録された認証情報に基づいて,前記要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;
を含むことを特徴とする,携帯通信端末を利用した決済方法。 - 前記中央管制サーバからダウンロードした前記決済モジュールプログラムを,前記携帯通信端末にインストールする段階;を含むことを特徴とする,請求項1に記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記決済モジュールプログラムのダウンロード時には,前記光信号のパターンを周期的に自動更新するチェックビットが,自動的に付与されることを特徴とする,請求項2に記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記決済モジュールプログラムは,前記認証情報が前記携帯通信端末に入力されると動作することを特徴とする,請求項2または3のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記要請された決済を承認するか否かを判断する段階は,
前記中央管制サーバが,前記伝送された認証情報を前記決済承認サーバに伝送する段階と;
前記決済承認サーバが,前記伝送された認証情報および前記登録された認証情報に基づいて,前記要請された決済を承認するか否かを判断する段階と;
を含むことを特徴とする,請求項1,2,3または4のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。 - 前記要請された決済を承認すると判断した場合には,
前記中央管制サーバが,前記要請された決済を承認する旨の情報を前記携帯通信端末に伝送する段階と;
前記中央管制サーバが,前記要請された決済に関する使用金額情報または加盟店コード情報の少なくともいずれかを,前記決済承認サーバに伝送する段階と;を含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。 - 前記要請された決済を承認しないと判断した場合には,
前記中央管制サーバが,前記要請された決済を承認しない旨の情報を前記携帯通信端末に伝送する段階と;
前記要請された決済を承認しないと判断した回数が,所定回数以上であるか否かを判断する段階と;
前記所定回数未満であると判断された場合には,前記携帯通信端末による再度の決済要請を可能とし,一方,前記所定回数以上であると判断された場合には,前記携帯通信端末による再度の決済要請を不能とする段階と;
を含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5または6のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。 - 前記再度の決済要請を不能とされた場合には,さらに
前記認証番号を前記決済承認サーバに再登録することによって,前記携帯通信端末による再度の決済要請を可能とする段階;
を含むことを特徴とする,請求項7に記載の携帯通信端末を利用した決済方法。 - 前記光信号は,前記携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号であることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7または8のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記携帯通信端末は,前記決済モジュールプログラムに基づいて,前記入力された認証情報を光信号に変換して出力する照明装置を備えることを特徴とする,請求項2,3,4,5,6,7,8または9のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記光リーダ装置には,前記光信号を前記認証情報に変換する光信号受信処理モジュールが搭載されていることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記光リーダ装置は,情報処理装置及び/又はネットワーク環境に接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 前記認証情報は,前記携帯通信端末のユーザを識別できる暗証番号,電話番号,通信利用者ID,クレジットカード情報,または各種の電子決済情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12のいずれかに記載の携帯通信端末を利用した決済方法。
- 携帯通信端末を利用した決済システムであって:
決済を要請するユーザによって入力された認証情報を,光信号に変換して出力する携帯通信端末と;
前記携帯通信端末が出力した光信号を受信して前記認証情報に変換するとともに,前記変換した認証情報を伝送する光リーダ装置と;
前記携帯通信端末を所有するユーザの認証情報が予め登録されるとともに,前記光リーダ装置から伝送された認証情報および前記登録された認証情報に基づいて,前記要請された決済を承認するか否かを判断する,管理サーバと;
を備えることを特徴とする,携帯通信端末を利用した決済システム。 - 前記光信号は,前記携帯通信端末の表示部から出力されるバックライト信号であることを特徴とする,請求項14に記載の携帯通信端末を利用した決済システム。
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