JP2004212430A - Belt for fixing - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ、あるいはプリンタ等の画像形成装置において、転写紙などの転写材上に転写されたトナー画像を加熱により定着する定着部に用いられる定着用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円筒状のポリイミドチューブの外周面に耐熱性合成樹脂層からなる接着層を介してソフトセグメントとハードセグメントからなる耐熱性エラストマー層を形成してなる定着用ベルトは知られている。(特許文献1参照)
ところが、上記の定着用ベルトでは高温・高圧時に、径方向に伸びてしまうという問題がある。また、このベルトは、クッション性に乏しいことから定着性が悪いという問題もある。さらに、ポリイミド樹脂は高価であるために製品のコストも上がるという問題とともに、製造工程が複雑であるので生産性が悪いという問題もある。
上記の問題の解決が迫られる中、昨今の電子写真複写機、ファクシミリ、あるいはプリンタ等の画像形成装置においては、ウォームアップ時間の短縮化(クイックスタート)によりヒーターの事前昇温工程を省いて低消費電力化を実現しながら、該ベルトの径方向の更なる強度向上という要求を満足した定着用ベルトが渇望されている。上述したウォームアップ時間の短縮化を図るために、該ベルトを温める方式として電磁誘導加熱方式(以下、IH方式という)があるが、コスト高で耐久性に未解決の問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−161448号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の第一の課題は、優れたクッション性、ベルト径方向の更なる強度向上、及びコスト軽減を実現した定着用ベルトを提供することにある。
更に、本発明の第2の課題は、上記課題に加えて、IH方式に耐久性をもって対応できる定着用ベルトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、定着用ベルトの肉厚部内に、該ベルトの径方向の伸び抑制材として機能するような金属線からなる基材層を配することに着目した結果、従来の問題を一挙に解消するに至った。
【0006】
かくして、本発明によれば、ベルト肉厚部内に、該ベルトの少なくとも径方向の伸びを抑制する金属線からなる基材層が配され、そして、該ベルトの少なくとも内層部は耐熱性ゴム状弾性体で構成されていることを特徴とする定着用ベルトが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の定着用ベルトの一例を示す縦断面図で、(1)は内層部、(2)はベルトの少なくとも径(円周)方向の伸びを抑制する金属基材層、そして、(3)は外層部である。
本発明の第一の特徴は、内層部(1)と外層部(3)との間に、定着用ベルトの少なくとも径方向の伸びを抑制する金属基材層(2)を配し、しかも、少なくとも内層部(1)、すなわちベルト内周面を耐熱性ゴム状弾性体で構成したことに在る。ここで、ベルトの径方向の伸びは、内層部(1)に配される耐熱性ゴム状弾性体に起因する。
更に、本発明の第二の特徴は、上記の金属基材層(2)を、IH方式で、金属コイルで発生した磁力線によって渦電流が生じる金属部、すなわち導電発熱部材として利用し、該金属の電気抵抗により発生する熱で該ベルトを温めるようにしたことに在る。ここに、“IH方式における導電発熱部材”とは、IH方式により、金属コイルに電流を流し、ここで発生する磁力線によってもう一方の金属に渦電流を発生させ、この流れる電流が金属の電気抵抗により熱に変換される際の、該“一方の金属”を指す。本発明では、該“一方の金属”として、金属線からなる伸び抑制基材層(以下金属基材層という)を利用して発熱させ、該ベルトを温めることになる。
本発明では、上記の構成を採ることにより、
a.ベルトの内層部が耐熱性ゴム状弾性体で構成されているので、該ベルトが懸架されるローラに対する改善されたグリップ性(スリップ防止能)を呈し、且つ
b.肉厚方向では、クッション性が確保されるので、トナーを押し潰す懸念もなくなり、良好な定着性が得られ、しかも
c.ベルトの少なくとも径方向の伸びを抑制する金属基材層の介在により、高温・高圧下においても該ゴム状弾性体の伸びが確実に抑制され、そして
d.格別の付帯部品を要することなく、容易にIH方式に対応できる
定着用ベルトが実現されることになる。
このような金属基材層(2)には、ステンレス線が好ましく採用される。そして、金属基材層(2)の構造としては、横巻層ないし適宜縦添えを施した横巻層、さらには編組層等のシームレス状の集合体構造が挙げられる。構造自体は、図示した単層のみならず、互いに独立した複数層としてもよい。
ここで、金属線による編組層や横巻き層が伸び防止に効果的な理由は以下のとおりである。第一の理由は、金属は熱による膨張がシリコーンゴムに比べて極めて少ないこと、そして第2の理由は、金属が機械的強度に優れていることである。これら特徴を持つ金属線を、シリコーンゴム等のゴム状弾性体の上に編組、または横巻きすることにより、定着用ベルトが加熱された時にシリコーンゴムが伸びるのを防ぐことができる。
この場合、生産性・コストの点では横巻層、伸びの更なる抑制効果としては編組層の方が優れているので、ベルトの要求特性に応じて、これらの構造を適宜使い分ければよい。また、金属線の線径は10μm〜200μm、編組の厚みは10μm〜300μm程度であればよく、最終的な金属基材層(2)の厚みは10μm〜500μmの範囲に調整されることが好ましい。上記の金属基材層(2)は、金属線のみで構成する必要はなく、耐熱性のある非伸縮性素材、例えばガラス繊維がガラスクロスの形で併用されてもよい。このガラス繊維の併用により、径方向、長手方向の伸び抑制・及び強度を更に向上させるという利点が生じる。更に、金属基材層(2)自体は、耐熱性樹脂層、または後述する耐熱性ゴム状弾性体層中に埋設されていてもよく、これにより、伸び抑制効果は一段と強調される。このとき用いられる耐熱性樹脂としては、一般に耐熱性樹脂と称されているものであれば格段の制約はないが、その中でもポリイミド樹脂が好ましく用いられる。そして、この複合の埋設層は、例えば、上述の横巻層や編組層にポリイミドワニスを含浸ないしはコーティングすることにより形成される。
本発明において、内層部(1)に配される耐熱性ゴム状弾性体としては、シリコーンゴムあるいはフッ素ゴム等が挙げられるが、コストの点からはシリコーンゴムがより好ましい。この内層部(1)の厚さは、グリップ性と強度の両面を考慮したとき、 10μm〜300μmの範囲にあることが望ましい。一方、外層部(3)には、上記の耐熱性ゴム状弾性体の他にポリイミドのような耐熱性樹脂が配される。この場合、トナーとの離型性が優先するときはフッ素樹脂が、特に高耐熱性が要求されるときはポリイミド樹脂が、そして、コストが重視されるときはシリコーンゴムが、それぞれに好ましく用いられる。この外層部(3)の厚さは離型性と耐久性の両方を考慮したとき、10μm〜300μmの範囲にあることが望ましい。
ここに、フッ素樹脂の具体例としては、テトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等が挙げられる。これらの中で、離型性や屈曲性の面からテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)が特に好ましい。さらに、ポリイミド樹脂としては、東レ株式会社製「トレニース#3000」(商品名)やIS.T製「SKYBOND」(商標名)が、また、シリコーンゴムとしては、信越化学工業株式会社製「RTV(X−2018)」や「RTV(X32−1032)」(いずれも商品名)が挙げられる。
以上のような材料からなる定着用ベルト全体の肉厚は500μm以下とするが、望ましくは50μm〜300μm、さらに望ましくは50μm〜150μmである。この厚さがあまり薄いとベルトの強度が弱くなり、反対に厚すぎるとベルトの熱伝導性が低下する。
次に、本発明の定着用ベルトの製造方法について、一例を挙げて説明する。
先ず、要求されるベルトの内径に合せた管状体(アルミ芯金にPFA樹脂をコーティングしたもの)に液状シリコーンゴムをコーティングする。次に、コーティングしたシリコーンゴムを加流・固化させて内層部(1)を形成する。この内層部(1)の外周且つ円周方向に金属線、例えばSUS304WPB、SUS304W1若しくはSUS304W2等のステンレス線を横巻方式で巻き付けて、金属基材層(2)を形成する。その後、再度液状シリコーンゴムをコーティングした後、加硫・固化してシリコーンゴム層が含浸・固化した金属基材層(2)、および該基材層(2)の該表面にシリコーンゴム単独からなる外層部(3)を形成する。最後に、この3層構造体を管状物から引き抜くことにより、本発明の定着用ベルトが得られる。そして、このベルトには、必用に応じて表面研磨等の仕上げ処理を施してもよい。
上記の態様において、内層部(1)を比較的薄くしてもよいときは、該管状体の外周面との間に隙間が形成されるように、金属線を緩く巻きつけるか編組して金属基材層(2)を形成した状態で、液状シリコーンゴムを該金属基材層(2)の厚さより厚くコーティングしてもよい。このときは、該隙間を埋めたシリコーンゴムが内層部(1)を、そして、金属基材層(2)の外周面に上乗せされたシリコーンゴムが外層部(3)となる。
【0008】
以下に、本発明の定着用ベルトの具体例を示す。
上述した製造方法において、内層部(1)を、厚さ100μm、幅350mmのシリコーンゴム層とし、その外周に線径が50μmの金属線(SUS304WPB)を単層に横巻きして、厚さが120μmから150μmの金属基材層(2)を形成した。さらに、該金属基材層(2)の外周に厚さが70μmのシリコーンゴムの外層部(3)を形成して、ベルト全体の肉厚が190〜220μm、幅 350mmの円筒状の定着用ベルトを作成した。
このようにして作成した定着用ベルトの各層間の接着力を180°剥離試験により測定した所、いずれも587gf/cmであり、十分な接着力が得られた。また、このベルトを実機(コピー機)に使用した所、ベルトの滑りも発生せず、シリコーンゴム層による十分な弾力性に因り画像の定着性も良好であることが確認された。また、IH方式に適用した結果、ベルト内の導電発熱部材として機能する金属基材層により該ベルトが電磁誘導加熱によって極めて短時間で温められ、これにより、事前にヒーターの昇温が不要となる為消費電力が低減されることも確認された。
【0009】
【発明の効果】
本発明では、ベルト内層部に配した耐熱性ゴム状弾性体により改善されたグリップ性とクッション性とを確保しつつ、該弾性体の採用に伴って懸念されるベルトの伸びの問題を金属線という安価な材料からなる金属基材層の導入により解消したので、高温・高圧下の使用時でさえ伸びが生じることもなく、併せて滑りも発生することなく定着性に優れた安価な定着用ベルトが提供される。しかも、上記の金属基材層は、IH方式によって磁場を作用させて発生する渦電流により発熱させる導電発熱部材として機能して、該金属基材層の電気抵抗により発生する熱で該ベルトを短時間で温めるので低消費電力のニーズにも対応し、多機能を呈するベルトにしては、その構造が簡単なため、製造時の作業性が格段に改善され、生産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の定着用ベルトの一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 定着用ベルトの内層部
2 定着用ベルトの径方向の伸び抑制材兼IH方式における導電発熱部材として機能する金属線からなる基材層
3 定着用ベルトの外層部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a fixing belt used in a fixing unit that fixes a toner image transferred onto a transfer material such as transfer paper by heating in an image forming apparatus such as an electrophotographic copying machine, a facsimile, or a printer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a fixing belt in which a heat-resistant elastomer layer composed of a soft segment and a hard segment is formed on an outer peripheral surface of a cylindrical polyimide tube via an adhesive layer composed of a heat-resistant synthetic resin layer is known. (See Patent Document 1)
However, the above-mentioned fixing belt has a problem that it expands in the radial direction at high temperature and high pressure. Also, this belt has a problem that the fixing property is poor because the cushioning property is poor. Further, there is a problem that the cost of the product increases because the polyimide resin is expensive, and that the productivity is poor because the manufacturing process is complicated.
While the above problems are being solved, recent image forming apparatuses such as electrophotographic copiers, facsimiles, and printers have a reduced warm-up time (quick start) to eliminate the need for a heater pre-heating step. There is a need for a fixing belt that satisfies the requirement of further increasing the radial strength of the belt while realizing power consumption. In order to shorten the warm-up time described above, there is an electromagnetic induction heating method (hereinafter, referred to as an IH method) as a method for warming the belt, but there is a problem of high cost and unresolved durability.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-161448
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, a first object of the present invention is to provide a fixing belt that achieves excellent cushioning properties, further improved strength in the belt radial direction, and reduced cost.
Further, a second object of the present invention is to provide a fixing belt which can durably cope with the IH system in addition to the above-mentioned objects.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have paid attention to disposing a base layer made of a metal wire that functions as a material for suppressing elongation in the radial direction of the belt in the thick portion of the fixing belt, and as a result, have alleviated the conventional problems. Has been resolved.
[0006]
Thus, according to the present invention, a base layer made of a metal wire for suppressing at least radial elongation of the belt is disposed in the thick part of the belt, and at least the inner layer of the belt is made of heat-resistant rubber-like elastic material. There is provided a fixing belt characterized by being constituted by a body.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an example of the fixing belt of the present invention, wherein (1) is an inner layer portion, (2) is a metal base material layer that suppresses at least radial (circumferential) elongation of the belt, and , (3) are outer layer portions.
A first feature of the present invention is that a metal base layer (2) that suppresses at least radial expansion of a fixing belt is disposed between an inner layer portion (1) and an outer layer portion (3). At least the inner layer (1), that is, the inner peripheral surface of the belt is formed of a heat-resistant rubber-like elastic body. Here, the radial elongation of the belt is caused by the heat-resistant rubber-like elastic material provided in the inner layer portion (1).
Further, a second feature of the present invention is that the metal base layer (2) is used as a metal part in which an eddy current is generated by an IH method due to magnetic lines of force generated by a metal coil, that is, a conductive heat-generating member. The belt is heated by heat generated by the electric resistance of the belt. Here, the "conductive heating member in the IH system" means that an electric current flows through a metal coil by the IH system, and an eddy current is generated in the other metal by the lines of magnetic force generated here. Refers to the "one metal" when it is converted into heat. In the present invention, as the “one metal”, heat is generated by using an elongation suppressing base material layer (hereinafter, referred to as a metal base material layer) composed of a metal wire to heat the belt.
In the present invention, by adopting the above configuration,
a. The inner layer of the belt is made of a heat-resistant rubber-like elastic body, so that the belt exhibits improved gripping properties (slip prevention ability) with respect to the roller on which the belt is suspended, and b. In the thickness direction, the cushioning property is ensured, so that there is no fear of crushing the toner, and a good fixing property is obtained, and c. By the interposition of a metal base layer that suppresses at least radial elongation of the belt, the elongation of the rubber-like elastic body is reliably suppressed even under high temperature and high pressure, and d. It is possible to realize a fixing belt that can easily cope with the IH system without requiring any special accessory parts.
A stainless wire is preferably used for such a metal base layer (2). Examples of the structure of the metal base layer (2) include a horizontally wound layer, a horizontally wound layer appropriately provided with a vertical attachment, and a seamless aggregate structure such as a braided layer. The structure itself may be not only the illustrated single layer but also a plurality of layers independent of each other.
Here, the reason why the braided layer or the horizontally wound layer made of a metal wire is effective in preventing elongation is as follows. The first reason is that the metal expands significantly less than the silicone rubber due to heat, and the second reason is that the metal has excellent mechanical strength. By braiding or horizontally winding a metal wire having these characteristics on a rubber-like elastic material such as silicone rubber, it is possible to prevent the silicone rubber from stretching when the fixing belt is heated.
In this case, in terms of productivity and cost, the horizontal winding layer and the braided layer are more effective as further suppressing effects of elongation. Therefore, these structures may be appropriately used depending on the required characteristics of the belt. Further, the wire diameter of the metal wire may be about 10 μm to 200 μm, the thickness of the braid may be about 10 μm to 300 μm, and the final thickness of the metal base material layer (2) is preferably adjusted to a range of 10 μm to 500 μm. . The metal base layer (2) does not need to be composed only of a metal wire, and a heat-resistant non-stretchable material such as glass fiber may be used in the form of a glass cloth. The combined use of this glass fiber has the advantage of suppressing elongation in the radial and longitudinal directions and further improving the strength. Further, the metal base layer (2) itself may be embedded in a heat-resistant resin layer or a heat-resistant rubber-like elastic layer described later, whereby the effect of suppressing elongation is further emphasized. The heat-resistant resin used at this time is not particularly limited as long as it is generally called a heat-resistant resin, and among them, a polyimide resin is preferably used. The composite buried layer is formed, for example, by impregnating or coating the above-described horizontal winding layer or braided layer with a polyimide varnish.
In the present invention, examples of the heat-resistant rubber-like elastic body provided in the inner layer portion (1) include silicone rubber and fluorine rubber, but from the viewpoint of cost, silicone rubber is more preferable. The thickness of the inner layer portion (1) is desirably in the range of 10 μm to 300 μm in consideration of both grip performance and strength. On the other hand, in the outer layer portion (3), a heat-resistant resin such as polyimide is arranged in addition to the heat-resistant rubber-like elastic body. In this case, the fluororesin is preferred when the releasability from the toner is prioritized, the polyimide resin is particularly preferred when high heat resistance is required, and the silicone rubber is preferably used when cost is important. . The thickness of the outer layer portion (3) is preferably in the range of 10 μm to 300 μm in consideration of both the releasability and the durability.
Here, specific examples of the fluororesin include tetrafluoroethylene resin (PTFE), tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer (PFA), tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer (FEP) and the like. Can be Among these, a tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer (PFA) is particularly preferred from the viewpoint of releasability and flexibility. Further, as the polyimide resin, "Toraynis # 3000" (trade name) manufactured by Toray Industries, Inc. and "SKYBOND" (trade name) manufactured by IS.T, and as the silicone rubber, "RTV (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) X-2018) "and" RTV (X32-1032) "(all are trade names).
The thickness of the entire fixing belt made of the above-mentioned materials is 500 μm or less, preferably 50 μm to 300 μm, and more preferably 50 μm to 150 μm. If the thickness is too small, the strength of the belt becomes weak, and if it is too large, the thermal conductivity of the belt decreases.
Next, a method for manufacturing the fixing belt of the present invention will be described with reference to an example.
First, a liquid silicone rubber is coated on a tubular body (an aluminum core coated with a PFA resin) conforming to the required belt inner diameter. Next, the coated silicone rubber is flowed and solidified to form the inner layer portion (1). A metal wire, for example, a stainless wire such as SUS304WPB, SUS304W1 or SUS304W2 is wound around the inner layer portion (1) in a circumferential direction in a horizontal winding manner to form a metal base material layer (2). Thereafter, the liquid silicone rubber is coated again, and then vulcanized and solidified, and the silicone rubber layer is impregnated and solidified. The metal base layer (2) and the surface of the base layer (2) are made of silicone rubber alone. An outer layer (3) is formed. Finally, the fixing layer belt of the present invention is obtained by pulling out the three-layer structure from the tubular article. Then, the belt may be subjected to finishing treatment such as surface polishing as necessary.
In the above aspect, when the inner layer portion (1) may be relatively thin, the metal wire is loosely wound or braided so that a gap is formed between the inner layer portion and the outer peripheral surface of the tubular body. With the base layer (2) formed, liquid silicone rubber may be coated to a thickness greater than the thickness of the metal base layer (2). In this case, the silicone rubber filling the gap becomes the inner layer (1), and the silicone rubber overlaid on the outer peripheral surface of the metal base layer (2) becomes the outer layer (3).
[0008]
Hereinafter, specific examples of the fixing belt of the present invention will be described.
In the above-described manufacturing method, the inner layer portion (1) is a silicone rubber layer having a thickness of 100 μm and a width of 350 mm, and a metal wire (SUS304WPB) having a diameter of 50 μm is wound around the outer periphery of the silicone rubber layer in a single layer. A metal base layer (2) having a thickness of 120 μm to 150 μm was formed. Further, an outer layer portion (3) of silicone rubber having a thickness of 70 μm is formed on the outer periphery of the metal base material layer (2), and a cylindrical fixing belt having a total belt thickness of 190 to 220 μm and a width of 350 mm. It was created.
When the adhesive strength between the layers of the fixing belt thus produced was measured by a 180 ° peel test, it was 587 gf / cm in all cases, and a sufficient adhesive strength was obtained. Further, when this belt was used in an actual machine (copying machine), it was confirmed that no slippage of the belt occurred and that the fixing property of the image was good due to the sufficient elasticity of the silicone rubber layer. Further, as a result of applying the method to the IH method, the belt is heated in a very short time by electromagnetic induction heating by the metal base layer functioning as a conductive heat generating member in the belt, thereby eliminating the need to raise the temperature of the heater in advance. Therefore, it was confirmed that power consumption was reduced.
[0009]
【The invention's effect】
In the present invention, while ensuring improved grip and cushioning properties by a heat-resistant rubber-like elastic body disposed on the inner layer portion of the belt, the problem of belt elongation, which is a concern with the use of the elastic body, is solved by a metal wire. It was eliminated by introducing a metal base layer made of an inexpensive material, so it does not elongate even when used under high temperature and high pressure, and at the same time, it has excellent fixability without slippage. A belt is provided. Moreover, the metal base layer functions as a conductive heating member that generates heat by eddy current generated by applying a magnetic field according to the IH method, and the belt is short-circuited by heat generated by the electric resistance of the metal base layer. Since the belt is heated in a short period of time, it can meet the needs of low power consumption and has a simple structure, so that workability in manufacturing is remarkably improved and productivity is also improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an example of a fixing belt of the present invention.
[Explanation of symbols]
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