【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワイヤーや金属線、ロープ、ひもなどの線状体を強い緊張状態に張設する器具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一端を固定したワイヤーなどの線状体を緊張状態に張設するための器具には、他端側を巻取りドラムや巻取り軸で巻き込んで線状体のたるみを取り、さらに張力を加えて緊張状態とするものがある。
例えば、実公平２−１７２３５号公報の荷締め機は、ハンドル１０を所定の角度で繰り返し回動することで逆転防止ギアを送り、ドラム軸６を回転してロープ３６などを巻取り、緊張させる。この種の荷締め機はハンドルを備えて荷締め操作が楽であるが、同時に、荷解きも容易でなくてはならず、そのための機構（送り爪１６と逆転防止爪２６との関係）を備えるので、これらの部品形態が独特で汎用部品を使えず、高価となっている。また、荷締めと荷解きは繰り返し行われるもので、ロープ３６は常設されるものではない。
【０００３】
実開昭６０−１３９９４６号公報のアンテナ用張り線器は、枠体１にワイヤー巻取りドラム４を回転可能に軸支し、そのシャフトを外部から工具で回転する。そして、巻取りドラム４の逆回転をラチェットギアとこれに係合するストッパーとで阻止する。構造が簡単であり、また、ワイヤーは常設されるものであるが、ラチェットギアの逆転防止に、枠体１へ回動可能に取付けるストッパーを備えている。
実開昭５７−２００７４４号公報の張り線緊張具は、支承体３と巻取り軸２を備え、支承体３に設けた線緊張方向に長い軸受け孔７へ巻取り軸２を回動可能に取り付け、また、巻取り軸２に設けた平歯部６を軸受け孔７に設けた切欠き７ｂへ係合可能としてある。この構造では平歯部６の逆転を防止するためのストッパーを支承体３の一部としているので構造はさらに簡素となっている。
【０００４】
【特許文献１】
実公平２−１７２３５号公報
【特許文献２】
実開昭６０−１３９９４６号公報
【特許文献３】
実開昭５７−２００７４４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ワイヤーが常設される個所として、高いポールの支持やビル工事現場での安全索、電設用メッセンジャーワイヤー、フェンス、天幕や垂れ幕の支持などがあるが、最近では、都会のヒートアイランド現象を軽減するために建物の壁面や道路の橋脚あるいは法面などに、ワイヤーや網を張設し、これに緑化植物を絡ませることが推奨されている。
【０００６】
このような場合に、使用されるワイヤーは単線のいわゆる針金ではなく、細い鋼線を撚った直径５ｍｍ前後のものが多い。このようなワイヤーは、屈曲に対する剛性（ばね性）が高く、巻軸へ巻きつける際に馴染み難く扱いにくい。一方、伸びに対する抵抗が大きいので、ワイヤーを強く緊張させて維持することができる。このような特性は、前記の用途に有利である。特に、緑化のためのワイヤー張設では、張設されたワイヤーを基盤とする緑化面が風にあおられ、ビルの壁面や法面などに衝突したり、騒音を発しては困るので、ワイヤーを強く張る必要がある。
【０００７】
また、多数本を用いるのが普通で、これにともない通常、多数の張設器具が使用される。
しかし、従来の張設器具は、前記のように、ハンドルを備えるなどしてワイヤ−を常設するためのものではなかったり、ワイヤーを常設するためのものであっても、部品点数が多く、多数を用いるには不経済である。さらにはワイヤーの端部を巻きつけるには扱いにくい面がある。
前述の特許文献３が開示する張り線緊張具は、構造が簡素でラチェットギアの逆回転を阻止するストッパーも支承体３の一部となっているが、ラチェットギアの軸方向長さを大きくしないと、支承体３との係合範囲は支承体を構成している板材の厚み寸法しかなく、簡単な振動で外れてしまう恐れがある。ただし、軸方向に長い逆転防止ギアは製作が難しく高価となる。
そこで、この発明は、ワイヤーの常設に適し、簡単な構造で安価であり、ワイヤー張設作業を行いやすいワイヤ−張設器具の提供を課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
枠構成体と軸体を備えた構造とする。これらの素材は剛性と錆びにくく美麗なことからステンレス製とすることが多い。
枠構成体は、種々の形態をとることができる。長方形をした板金を角形や円、楕円の環状に形成して端部を結合したもの、コ字形に折り曲げただけのものあるいは箱形や円筒形もの、さらには、対向した２枚の平板部材の間をスペーサ−部材で結合したものなどの総称である。
【０００９】
枠構成体は取り付け部を備えて、壁面や柱などワイヤーを張設しようとする個所に固定した支持部材へ取り付けることができる。取付け部は枠構成体に形成した孔（フック孔、ダルマ孔など）や一体に固定されたボルトやフック金物などである。枠構成体は、また、枠構成体は軸受け長孔を備え、軸体を回転と軸方向の移動が可能なように支持する（軸支）。
【００１０】
軸体は、工具掛け部、巻取り部、巻取り部と一体に回転する逆転防止ギアおよび押しねじを長手方向の軸線に沿って一体に有したボルト様の部材である。
軸体の一端に形成する工具掛け部はボルト頭のように、六角形や四角形であってスパナなどありふれた工具を使用できるものが好ましい。また、工具掛け部の突出が邪魔になる場合は、スパナのように外掛けではなく内掛けの六角レンチが使用できるように、軸体の端面に工具と対応した穴を設けて工具掛け部とすることもできる。
【００１１】
巻取り部は通常丸棒状であり、長手方向の中間部にワイヤーを差し通す直径方向の貫通孔を備えている。一方、軸体には前記の工具掛け部の面から押しねじが軸体の長手方向にねじ込まれ、前記の貫通孔に達する。すなわち、軸体には雌ねじ孔が形成されてその端部がこの貫通孔に達している。
逆転防止ギアは周縁に係合用の歯を備えた通常のものであるが、軸体と一体に回転できるように、軸体の巻取り部に続いて形成してある異形軸部（断面四角形や小判形など）に嵌合してある。
軸体の他端は、実際上、カシメあるいは付加的な抜け止め部材を取り付ける突出部となっていることが多く、軸体が枠構成体から軸方向に抜け出ないようにする。
【００１２】
押しねじは、市販の皿頭ビス様のねじを採用することができ、軸体の雌ねじ孔にねじ込んで先端部が、前記した巻取り部の貫通孔に到達できる長さを有する。軸体の両端部を枠構成体の軸受け長孔に軸支する。この場合、長孔の長さ方向は、通常、ワイヤーを引き締める方向であり、軸体は、この軸受け長孔へ回転及び長孔に沿って移動可能に軸支される。
なお、軸体の工具掛け部は枠構成体の外側に露出させて設け、工具を掛けやすくする。巻取り部と逆転防止ギアは、枠構成体の内側相当個所に配置することが多い。
【００１３】
そして、軸体が前記軸受け長孔の一端側（例えば、下部）にあるとき逆転防止ギアは逆回転（ワイヤーが緩む方向）が阻止される。回転を阻止する構造は種々であるが、枠構成体の空間に軸体と平行に橋架した頑丈なピンや枠構成体の軸体と平行に延びる端縁に逆転防止ギアの歯を係合させる構造が好ましい。これらのピンや端縁は軸体の長手方向に長いので、前記歯との係合可能範囲が広い特徴がある。
枠構成体が前後の壁と上下の壁を備えたものである場合には、逆転防止ギアの歯が係合する部分を下壁の端縁にする。この構成では、逆転防止ギアのためのストッパーを特別に設ける必要がない。このような端縁は下壁に窓を設けて構成することもある。
軸体が軸受け長孔の他端側にあるとき、逆転防止ギアは順方向、逆方向ともに回転が自由となり、巻取り操作が可能となる。
【００１４】
押しねじは、軸体の雌ねじ孔にねじ込み、押圧によって巻取り軸の貫通孔に差し通したワイヤーを仮固定する。ワイヤーを仮固定すると、ワイヤー巻取り操作の最初においてもそのばね性に抗してスムーズに巻き取ることができる。
なお、一端を固定したワイヤーは他端を適切な長さに切断してから、巻き軸の貫通孔に通しても良いし、端部の長さに余裕を持たせて差し通し、巻取りの最初に切除してもよい。いずれにしても、押しねじにより仮止めしてあるので、巻き始めると共にワイヤー端部が貫通孔から抜け出てしまう等のわずらわしさがなく、スムーズに緊張させることができる。
【００１５】
枠構成体の取り付け部は、ワイヤーを緊張したときその軸線のほぼ延長上となる位置に設けることが好ましい。この位置では枠構成体に対する張力の作用点と支持点が同じ線状にあるために枠構成体が傾かずワイヤー張設後の外観が向上する。また、巻き締め方向にトルクを掛けてもぐらつかず、トルクを掛けやすい。
【００１６】
一方、枠構成体に対する張力の作用点はワイヤーの太さや巻きかける量によって異なってくるので、取り付け部を枠構成体の上壁に設けた左右方向の長孔とし、これにボルトを下方から差し込んでナットで固定する構造にすることがある。この構造では、枠構成体に対する張力の作用点と支持点が同じ線上にないとき、取り付け部を左右に移動して支持点を緊張状態のワイヤー軸線上にもってくることができるので、枠構成体の傾きをさらに正確に調整することができる。
本願発明におけるその他の細かな特徴については実施形態の説明中でとりあげる。
なお、本願明細書の説明において、前後左右および上下は説明のための位置関係を示す相対的なものであって、ワイヤー張設器具の配置や使用状態によって相互の位置関係を維持しながら入れ替わるものである。また、枠構成体に設ける軸受け長孔は軸体をワイヤ引き締め方向に移動させるものであれば良い。
【００１７】
【発明の実施形態】
図１は、第１の実施形態によるワイヤー張設器具１（図２）を用いて、建物壁面２にワイヤー３を張設した構造を示している。各ワイヤー３は、壁面に固定した上支持部材４（アングル材）と下支持部材５（アイボルト）との間に、下端を下支持部材５に固定すると共に、上端を上支持部材４に取り付けたワイヤー張設器具１に巻き付けられて強く張設されている。
【００１８】
ワイヤー張設器具１は、枠構成体６（図３）と軸体７とからなり、これらはステンレス製である。
枠構成体６は、さらに本体部８と取り付け部９とからなり、本体部８は一枚のステンレス板を板金加工によって上壁１０、前壁１１、後壁１２および下壁１３を備えた側壁のない中空箱形に形成してある。なお、下壁１３は、前壁１１の下端縁を後壁側へ折り曲げて形成し、先端縁を後壁１２の下端縁へ溶接してある。下壁１３はこの実施形態では、前後壁１１，１２が有する左右幅のほぼ半分の寸法で、下壁１３の端縁が前後壁１１，１２間を横断して位置している。
【００１９】
取り付け部９はこの実施形態においてボルト・ナットであって、本体部８の上壁１０に形成した孔１４にボルトを下方から差し込んで止めナット１５で取り付けてある。符号１６は固定用のナットであって、枠構成体６を上支持部材４へ取り付けるときに使用する。
前後壁１１，１２には上下方向に長い軸受け長孔１７，１８を形成してある。なお、前記の上壁１０に設けた孔１４と軸受け長孔１７，１８の位置は上下方向で同じ軸線になく左右にシフトした配置となっている。
【００２０】
軸体７は、軸部材１９と逆転防止ギア２０、押しねじ２１および止めワッシャ２２とからなる。軸部材１９はさらに、工具掛け部２３、巻取り部２４、角軸部２５およびカシメ部２６を長手方向の軸線に沿って一体に形成してあり、巻取り部２４には直径方向にワイヤー３の先端部を差し通すための貫通孔２７が形成されている。また、工具掛け部２３の前面から後方へ軸線に沿って雌ねじ孔２８が形成され、その先端は前記の貫通孔２７に達している。押しねじ２１はこの雌ねじ孔２８にねじ込むもので、先端部が貫通孔２７に突出する長さを有している。逆転防止ギア２０は通常のもので中央の角孔を軸部材１９の角軸部２５に嵌合して、軸部材１９と一体に回転するように組みつけられる。
【００２１】
枠構成体６に対して軸体７をカシメ部２６側から本体部８の軸受け長孔１７，１８に差し通し、逆転防止ギア２０を角軸部２５に嵌合して、軸体７の両端部を前後の壁１１，１２に回動可能に軸支する。そして、後壁１２から突出したカシメ部２６に止めワッシャ２２を嵌め、カシメ部２６をカシメて抜け止めとする。この結果、図４のイ、ロに示すように、軸体７の工具掛け部２３は前壁１１の外側（前面）に露出し、巻取り部２４と逆転防止ギア２０は、前後の壁間に位置する。押しねじ２１のドライバー掛け部も前面に露出する。
【００２２】
このワイヤー張設器具１は、前記のように上支持部材４に枠構成体６を取り付け部９で固定し（図２）、その巻取り部２４の貫通孔２７に、下端部を下支持部材５に固定したワイヤー３の上端部を差し通し、これを押しねじ２１で仮止めする。ついで、工具掛け部２３にスパナなど適切な工具を掛けて右回転させれば、図５のように、ワイヤー３を引き締めることができる。
【００２３】
回転の当初、つまり、ワイヤー３のたるみを引き締める段階では、軸体７は軸受け長孔１７，１８の上部にあって、軸体７の回転は比較的自由であり、逆転防止ギア２０の歯が下壁１３の切欠き縁と係合することはないが、ワイヤー３に張力が生じるようになると、軸体７は、軸受け長孔１７，１８の下部へ移動し、逆転防止ギア２０の歯が下壁１３よりも下方へ突出して（図７）、一歯回転ごとに逆転防止ギア２０が下壁１３の切り欠き縁へ係合して逆回転が阻止される。このため、ワイヤー３に強い張力が付与されるようになっても回転による危険が防止される。
【００２４】
このとき、巻取り部２４の貫通孔２７へ差し通したワイヤー３は押しねじで仮固定されているので、軸体７が回転されても貫通孔内を滑ったり抜け出てしまうことがない。また、図５のように、ある程度巻き掛けが進んでワイヤー３と巻取り部２４との間に折れ曲がりによる係合部２９が生じると強い引き締めを行ってもワイヤー３が抜け出てしまうことはない。
【００２５】
押しねじ２１は工具掛け部２３と同様に前面側から操作できるので、巻取り部２４の直径方向に押しねじ２１をねじ込む構造に比べ格段に操作しやすい。また、力のかかる巻取り部２４に幾つも孔が形成されないので巻取り部の強度が高い。
さらに、取り付け部９は軸受け長孔１７，１８の位置と左右方向で位置がずれているので、取り付け部９による枠構成体６の支持点が張設されたワイヤー３の軸線上あるいは少なくともこれに近接した位置となるので、枠構成体６が傾いて見栄えが悪くなったり、枠構成体６が変形してしまうことがない。
【００２６】
ワイヤー３を巻取り部２４へ仮止めしてから枠構成体６を上支持部材４へ取り付けてもよい。
また、枠構成体６を先に上支持部材４へ取り付けた場合、ワイヤー３の差し通し部分を長めに準備して巻きつけ、余剰分を後から切断するようにしても良い。この場合、折り曲げ個所が２箇所になって、より強い引き締め力によっても緩むことがない（図６）。
【００２７】
ワイヤー３のたるみが引き締められた後、ワイヤー３を緊張するために必要な巻上げ量はわずかであって、巻取り部２４の直径とワイヤー３の長さによるが半回転から１回転くらいである。ただし、巻取り量を増やす必要があれば、軸体７の位置を上方に上げ、逆転防止ギア２０の直径を大きくして対応することができる。
【００２８】
図８は、第２の実施形態を示し、枠構成体６の構造に特徴を有する。この実施形態において、枠構成体６は対向して配置された２枚の金属平板６ａ，６ｂとこれらを一定の間隔に維持するスペーサー６ｃとで構成されている。スペーサ−６ｃの１本は軸体７に設けた逆転防止ギア２０の歯が係合するストッパーを兼用している。
軸体７を巻取り方向（順方向）に回転すると、逆転防止ギア２０は歯の背でストッパーを乗り越え、軸体７が軸受け長孔１７，１８を長孔に沿って移動しながら回転し、ワイヤー３を緊張する。ワイヤー３の緊張が強くなると軸体７は軸受け長孔１７，１８の一端側に移動し、逆転防止ギア２０の歯が、歯の回転ごとにストッパーと係合するようになる。
なお、この実施形態において取り付け部９はスペーサーの一本に付けたフックである。
図９は、第３の実施形態であり、枠構成体６の構造に特徴を有する。枠構成体６は、前後の壁１１，１２と上壁１０及び下壁１３を備えたものであるが、下壁１３の中間部に窓１３ａが形成されている。窓１３ａの縁（端縁）は前後壁１１，１２間を横断するもので、前記同様に、逆転防止ギア２０の歯を係合できる。前後壁１１，１２の左右下部が下壁で結合されるので、枠構成体６の剛性が高くなる。
取り付け部９はボルト状で基部が上壁１０に溶接されている。また、工具掛け部２３が軸体７の両端に設けられている。
さらに、この実施形態では、前記のように下壁１３の中央部に窓１３ａを設ける結果、巻取り部２４の貫通孔２７を見通し難くなるので、窓１３ａの前後両側を上方へ折り上げて、ワイヤ−先端を貫通孔２７へ誘導するガイド片１３ｂを形成している。また、このように誘導されたワイヤー先端がスムーズに貫通孔２７を通るように、貫通孔２７を上下方向に定めるための位置決め目印１３ｃを軸体７の工具掛け部２３と枠構成体６との間に形成してある。
【００２９】
図１０は、枠構成体６の上壁１０に設ける孔１４の変形例に関するものであり、左右方向に長い長孔としている。この構造によれば、前後壁１１，１２に設けた軸受け長孔１７，１８に対してボルト・ナットによる取り付け部９の位置を左右方向で調整することができる。すなわち、取り付け部９はケース体の上壁に左右方向へ移動可能に取り付けられている。
これにより、巻取り部２４の径が変更になって緊張されたワイヤー３の軸線位置が移動しても、これに対応して、枠構成体６の支持点をその延長上に配置することができる（第４の実施形態）。枠構成体６の変形や傾きを解消しやすい。
【００３０】
図１１は、枠構成体６の前後方向寸法に関する変形例で、枠構成体６における前後壁１１，１２の内面間隔を取り付け部９として利用するボルト・ナットのボルト頭が回転できない寸法としている（第５の実施形態）。上支持部材４へ枠構成体６を取り付けるとき、ボルトが空回りせず、作業しやすい。
図１２は、軸体７の工具掛け部２３に対する変形例であり、軸部材１９の前面に六角形をした工具掛け穴３０を形成してある（第６の実施形態）。六角レンチのような内掛けの工具を利用するので、工具掛け部２３を前壁１１よりも前方へ大きく突出させる必要がなく、特に体裁を重視する個所に用いるワイヤー張設器具１として好適である。
【００３１】
図１３は、いずれも、取り付け部の変形例であり、イでは、枠構成体６における前後壁１１，１２の上部をフック状にきり込みを入れた形状とし、この部分で上支持部材４へ係合して取り付ける構造である（第７の実施形態）。ロでは後壁１２の上部にだるま孔３１を設けてこの部分を上支持部材に係合して取り付ける（第８の実施形態）。いずれの場合も、別途に準備する取り付け部材が必要なく、構造がより簡素になる。
ハ、ニは、第１、第２の実施形態における取付け部９であるボルトを横方向や前後方向に突出させた例である（第９，１０の実施形態）。このように取付け部９は、基本的に枠構成体６の任意個所へ任意の方向に向かって設けることができる。
なお、枠構成体６を前後壁１１，１２と上下壁１０，１３を有するもので図示しているが、枠構成体６の形態には限定されない。
【００３２】
以上、壁面緑化のための構造を例として説明したが、ワイヤー張設器具１は、ワイヤーを張設してフェンスや防護索を構成する場合や水平に防護網を張設するなどの場合にも利用できる。また、主としてワイヤーの一端に利用する場合を説明したが、ワイヤー３の両端に取り付けて利用することもある。
なお、取り付け部がボルト・ナットの場合は、ナットを緩めることで張設してあるワイヤー３を緩め、その後に軸体７を回転してワイヤー３を取り外すことができる。
【００３３】
【発明の効果】
簡素な構造で、ワイヤ−を強く張設することができる。
逆転防止ギアの作動が確実で安全性が高い。
小形に製造できるので、多数のワイヤーを集中して張設する場合にも目立たず、スマートに張設することができる。
押しねじを備えるのでワイヤーの張設が簡単で、危険も少ない。
枠構成体の支持点とワイヤーの張力作用点をほぼ同一軸線上に位置させることができるので、枠構成体が変形したり、傾いたりすることがない。
工具掛け部と押しねじを、いずれも正面側から操作することができ、作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】緑化のための壁面を示す正面図。
【図２】ワイヤーの張設状態を示す、イは正面図、ロは側面図（一部断面）
【図３】分解して示す斜視図（第１の実施形態）
【図４】イは正面図、ロは側面図
【図５】図４ロのＡ−Ａ線に沿った断面図（ワイヤーを付加してある）
【図６】他の取り付け方を説明するための図５に相当する断面図
【図７】下方側から見た組み付け後の斜視図（逆転防止ギアを組み付け状態としてある）
【図８】斜視図（第２の実施形態）
【図９】イは斜視図（一部を省略）ロは側面図（第３の実施形態）
【図１０】斜視図（第４の実施形態）
【図１１】側面図（第５の実施形態）
【図１２】斜視図（第６の実施形態）
【図１３】イ〜ニはいずれも斜視図（第７〜１０の実施形態）
【符号の説明】
１ ワイヤー張設器具
２ 建物壁面
３ ワイヤー
４ 上支持部材
５ 下支持部材
６ 枠構成体
７ 軸体
８ 本体部
９ 取り付け部
１０ 上壁
１１ 前壁
１２ 後壁
１３ 下壁
１４ 孔
１５ 止めナット
１６ 固定用ナット
１７ 軸受け長孔
１８ 軸受け孔
１９ 軸部材
２０ 逆転防止ギア
２１ 押しねじ
２２ 止めワッシャ
２３ 工具掛け部
２４ 巻取り部
２５ 角軸部
２６ カシメ部
２７ 貫通孔
２８ 雌ねじ孔
２９ 折れ曲がりによる係合部
３０ 工具掛け穴（内掛け）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a device for stretching a linear body such as a wire, a metal wire, a rope, and a string in a strong tension state.
[0002]
[Prior art]
In a device for tensioning a linear body such as a wire with one end fixed, take up the other end with a winding drum or winding shaft to remove the slack of the linear body, and apply additional tension. Some are nervous.
For example, in the packing machine disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 2-17235, the handlebar 10 is repeatedly rotated at a predetermined angle to send a reverse rotation preventing gear, and the drum shaft 6 is rotated to wind up the rope 36 and tension. . This type of buckling machine is equipped with a handle to facilitate the buckling operation, but at the same time, it must be easy to unpack. A mechanism (the relationship between the feed pawl 16 and the reverse rotation preventing pawl 26) is required. Therefore, these parts are unique in form, cannot use general-purpose parts, and are expensive. Further, the packing and unpacking are repeatedly performed, and the rope 36 is not always provided.
[0003]
In the wire wrapper for an antenna disclosed in Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 60-139946, a wire winding drum 4 is rotatably supported on a frame 1 and its shaft is rotated by a tool from outside. Then, the reverse rotation of the winding drum 4 is prevented by the ratchet gear and the stopper engaged with the ratchet gear. Although the structure is simple and the wire is permanently provided, a stopper rotatably attached to the frame 1 is provided to prevent the ratchet gear from reversing.
The tensioning device disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 57-200744 has a bearing 3 and a winding shaft 2, and the winding shaft 2 is rotatable into a bearing hole 7 provided in the bearing 3 in a line tension direction. In addition, the spur tooth portion 6 provided on the winding shaft 2 can be engaged with the notch 7b provided in the bearing hole 7. In this structure, a stopper for preventing the spur teeth 6 from reversing is formed as a part of the support 3, so that the structure is further simplified.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 2-17235 [Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 60-139946 [Patent Document 3]
JP-A-57-200744
[Problems to be solved by the invention]
Where the wires are permanently installed, there are support for high poles, safety ropes at building construction sites, messenger wires for electrical installation, fences, tents and hanging curtains, etc.Recently, to reduce the urban heat island phenomenon It is recommended that wires and nets be stretched on the walls of buildings, on the piers or slopes of roads, and entangled with greening plants.
[0006]
In such a case, the wire to be used is not a single wire, so-called wire, but a wire having a diameter of about 5 mm formed by twisting a thin steel wire. Such a wire has high rigidity (springiness) against bending, and is difficult to handle when wound around a winding shaft. On the other hand, since the resistance to elongation is large, the wire can be maintained in a tight state. Such properties are advantageous for the above-mentioned applications. In particular, when laying wires for greening, the greening surface based on the stretched wires is blown by the wind, and it is not possible to hit the wall or slope of the building or generate noise. It is necessary to be strong.
[0007]
In addition, it is common to use a large number of books, and accordingly, a large number of stretching devices are usually used.
However, as described above, the conventional stretching device is not for permanently installing a wire by providing a handle or the like, or even for permanently installing a wire, the number of parts is large and many It is uneconomical to use. Furthermore, there is a tricky surface to wind the end of the wire.
The tension wire tensioning tool disclosed in Patent Document 3 has a simple structure and a stopper that prevents reverse rotation of the ratchet gear is also a part of the support body 3, but does not increase the axial length of the ratchet gear. Then, the range of engagement with the support 3 is only the thickness of the plate material constituting the support, and there is a possibility that the support 3 may come off due to simple vibration. However, the anti-reverse gear that is long in the axial direction is difficult to manufacture and is expensive.
Therefore, an object of the present invention is to provide a wire-stretching device which is suitable for permanent wire installation, has a simple structure, is inexpensive, and facilitates wire-stretching work.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The structure includes a frame structure and a shaft. These materials are often made of stainless steel because of their rigidity and rust resistance.
The frame structure can take various forms. A rectangular sheet metal formed into a square, circular or elliptical ring and joined at its ends, a sheet simply bent into a U-shape or a box or cylinder, and a pair of opposed flat plate members It is a generic term for things such as those connected by a spacer member.
[0009]
The frame structure is provided with a mounting portion and can be mounted on a support member fixed to a place where a wire is to be stretched, such as a wall surface or a pillar. The attachment portion is a hole (a hook hole, a daruma hole, or the like) formed in the frame structure, a bolt or a hook metal fixed integrally, or the like. The frame structure further includes a bearing elongated hole, and supports the shaft body so that rotation and axial movement are possible (bearing).
[0010]
The shaft body is a bolt-like member integrally having a tool hooking portion, a winding portion, a reverse rotation preventing gear that rotates integrally with the winding portion, and a push screw along the longitudinal axis.
The tool holder formed at one end of the shaft body is preferably a hexagonal or quadrangular, such as a bolt head, which can use a common tool such as a spanner. If the protrusion of the tool hook becomes an obstacle, provide a hole corresponding to the tool on the end surface of the shaft so that a hexagon wrench can be used instead of an outer hook like a wrench. You can also.
[0011]
The winding portion is usually in the shape of a round bar, and is provided with a diametrical through-hole through which a wire is inserted at an intermediate portion in the longitudinal direction. On the other hand, a push screw is screwed into the shaft from the surface of the tool hook in the longitudinal direction of the shaft, and reaches the through hole. That is, a female screw hole is formed in the shaft body, and an end of the female screw hole reaches this through hole.
The anti-reverse gear is a normal gear having an engaging tooth on the periphery, but has a modified shaft portion (rectangular cross section or square cross section) formed following the winding portion of the shaft body so that it can rotate integrally with the shaft body. Oval, etc.).
The other end of the shaft, in practice, is often a protrusion to which a caulking or additional retaining member is attached to prevent the shaft from slipping out of the frame construction in the axial direction.
[0012]
A commercially available countersunk screw-like screw can be used as the push screw, and the push screw has a length such that it can be screwed into the female screw hole of the shaft body and the tip end can reach the through hole of the above-described winding portion. Both ends of the shaft are supported by the elongated bearing holes of the frame structure. In this case, the length direction of the long hole is generally the direction in which the wire is tightened, and the shaft is rotatably supported by the bearing long hole so as to rotate and move along the long hole.
It should be noted that the tool holder of the shaft is provided so as to be exposed to the outside of the frame structure, so that the tool can be easily hooked. The take-up part and the anti-reverse gear are often arranged at locations corresponding to the inside of the frame structure.
[0013]
When the shaft body is at one end (for example, the lower part) of the bearing long hole, the reverse rotation preventing gear is prevented from rotating in the reverse direction (the direction in which the wire is loosened). There are various structures for preventing rotation, but a strong pin bridged in parallel with the shaft body in the space of the frame structure or a tooth of the anti-reverse gear is engaged with an edge extending parallel to the shaft structure of the frame structure. The structure is preferred. Since these pins and edges are long in the longitudinal direction of the shaft body, they are characterized in that the range in which they can engage with the teeth is wide.
When the frame structure has front and rear walls and upper and lower walls, a portion where the teeth of the anti-reverse gear engages is an edge of the lower wall. With this configuration, it is not necessary to provide a special stopper for the reverse rotation preventing gear. Such an edge may be constituted by providing a window on the lower wall.
When the shaft body is on the other end side of the bearing long hole, the reverse rotation prevention gear is free to rotate in the forward and reverse directions, and the winding operation can be performed.
[0014]
The push screw is screwed into the female screw hole of the shaft, and temporarily fixes the wire inserted into the through hole of the winding shaft by pressing. When the wire is temporarily fixed, the wire can be wound smoothly against the spring property even at the beginning of the wire winding operation.
Note that the wire with one end fixed may be cut through the other end to an appropriate length and then passed through the through-hole of the winding shaft, or may be inserted with some allowance in the length of the end portion to be wound. It may be removed first. In any case, since the wire is temporarily fixed by the push screw, the wire can be tensioned smoothly without trouble such as starting winding and the wire end coming out of the through hole.
[0015]
It is preferable that the attachment portion of the frame structure is provided at a position which is substantially extended on the axis when the wire is tensioned. In this position, since the point of application of tension to the frame structure and the support point are in the same line, the frame structure does not tilt and the appearance after the wire is stretched is improved. Further, even if a torque is applied in the winding direction, the torque does not fluctuate, and the torque is easily applied.
[0016]
On the other hand, since the point of application of the tension to the frame structure differs depending on the thickness of the wire and the amount of winding, the mounting portion is a long hole in the left and right direction provided on the upper wall of the frame structure, and a bolt is inserted into this from below. In some cases, the structure may be fixed with a nut. With this structure, when the point of application of tension to the frame structure and the support point are not on the same line, the mounting portion can be moved to the left and right to bring the support point on the tensioned wire axis. Can be more accurately adjusted.
Other detailed features of the present invention will be described in the description of the embodiments.
In the description of the specification of the present application, front and rear, left and right and up and down are relative ones indicating a positional relationship for explanation, and are replaced while maintaining a mutual positional relationship depending on the arrangement and use state of the wire stretching device. It is. Moreover, the bearing long hole provided in the frame structure may be any as long as it moves the shaft in the wire tightening direction.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a structure in which a wire 3 is stretched on a building wall 2 using a wire stretching tool 1 (FIG. 2) according to the first embodiment. Each wire 3 has a lower end fixed to the lower support member 5 and an upper end attached to the upper support member 4 between the upper support member 4 (angle material) fixed to the wall surface and the lower support member 5 (eye bolt). It is wound around the wire stretching device 1 and is strongly stretched.
[0018]
The wire stretching device 1 includes a frame structure 6 (FIG. 3) and a shaft 7, which are made of stainless steel.
The frame structure 6 further includes a main body portion 8 and a mounting portion 9, and the main body portion 8 is formed by processing a single stainless steel plate into a side wall having an upper wall 10, a front wall 11, a rear wall 12, and a lower wall 13. It is formed in a hollow box shape without any. The lower wall 13 is formed by bending the lower edge of the front wall 11 toward the rear wall, and welding the front edge to the lower edge of the rear wall 12. In this embodiment, the lower wall 13 has approximately half the width of the front and rear walls 11 and 12, and the edge of the lower wall 13 is located across the front and rear walls 11 and 12.
[0019]
The mounting portion 9 is a bolt and a nut in this embodiment, and a bolt is inserted from below into a hole 14 formed in the upper wall 10 of the main body 8 and is mounted with a lock nut 15. Reference numeral 16 denotes a fixing nut, which is used when attaching the frame structure 6 to the upper support member 4.
In the front and rear walls 11, 12, bearing elongated holes 17, 18 long in the vertical direction are formed. The positions of the hole 14 and the bearing slots 17 and 18 provided in the upper wall 10 are not on the same axis in the vertical direction but are shifted left and right.
[0020]
The shaft body 7 includes a shaft member 19, a reverse rotation prevention gear 20, a push screw 21, and a stop washer 22. The shaft member 19 further includes a tool hooking portion 23, a winding portion 24, a square shaft portion 25, and a caulking portion 26 integrally formed along the longitudinal axis. A through-hole 27 is formed to pass through the tip of the. Further, a female screw hole 28 is formed along the axis from the front surface of the tool hook portion 23 to the rear, and the tip thereof reaches the through hole 27. The push screw 21 is screwed into the female screw hole 28, and has a length such that the tip end projects into the through hole 27. The reverse rotation preventing gear 20 is a normal gear, and is fitted so that the central square hole is fitted to the square shaft portion 25 of the shaft member 19 and rotates integrally with the shaft member 19.
[0021]
The shaft body 7 is inserted into the bearing slots 17, 18 of the main body 8 from the caulking part 26 side of the frame structure 6, and the reverse rotation preventing gear 20 is fitted to the square shaft part 25, and both ends of the shaft body 7 are The part is rotatably supported on the front and rear walls 11 and 12. Then, the stopper washer 22 is fitted to the caulking portion 26 protruding from the rear wall 12, and the caulking portion 26 is caulked to prevent it from coming off. As a result, as shown in FIGS. 4A and 4B, the tool hooking portion 23 of the shaft 7 is exposed outside (front surface) of the front wall 11, and the winding portion 24 and the reverse rotation preventing gear 20 are located between the front and rear walls. Located in. The driver hook portion of the push screw 21 is also exposed on the front surface.
[0022]
In the wire stretching device 1, the frame structure 6 is fixed to the upper support member 4 by the mounting portion 9 as described above (FIG. 2), and the lower end portion is inserted into the through hole 27 of the winding portion 24 and the lower support member. The upper end of the wire 3 fixed to 5 is inserted, and this is temporarily fixed with a push screw 21. Then, if an appropriate tool such as a wrench is hung on the tool hook 23 and turned clockwise, the wire 3 can be tightened as shown in FIG.
[0023]
At the beginning of rotation, that is, at the stage of tightening the slack of the wire 3, the shaft 7 is above the bearing slots 17 and 18, the rotation of the shaft 7 is relatively free, and the teeth of the reverse rotation preventing gear 20 are Although it does not engage with the notch edge of the lower wall 13, when tension is generated in the wire 3, the shaft 7 moves to the lower part of the bearing long holes 17 and 18, and the teeth of the reverse rotation preventing gear 20 are moved. Projecting below the lower wall 13 (FIG. 7), the reverse rotation preventing gear 20 is engaged with the cut edge of the lower wall 13 for each rotation of one tooth, and the reverse rotation is prevented. For this reason, even if strong tension is applied to the wire 3, danger due to rotation is prevented.
[0024]
At this time, since the wire 3 inserted into the through hole 27 of the winding portion 24 is temporarily fixed by the push screw, even if the shaft body 7 is rotated, the wire 3 does not slip or slip out of the through hole. In addition, as shown in FIG. 5, when the winding is advanced to some extent and the engaging portion 29 is formed between the wire 3 and the winding portion 24 by bending, the wire 3 does not come off even if strong tightening is performed.
[0025]
Since the push screw 21 can be operated from the front side similarly to the tool hooking portion 23, it is much easier to operate than the structure in which the push screw 21 is screwed in the diameter direction of the winding portion 24. Further, since a number of holes are not formed in the winding portion 24 to which the force is applied, the strength of the winding portion is high.
Further, since the mounting portion 9 is displaced in the left-right direction from the positions of the bearing slots 17 and 18, the supporting point of the frame structure 6 by the mounting portion 9 is on or at least on the axis of the wire 3 on which the frame structure 6 is stretched. Since the positions are close to each other, there is no possibility that the frame structure 6 is inclined to deteriorate the appearance, and the frame structure 6 is not deformed.
[0026]
The frame 3 may be attached to the upper support member 4 after the wire 3 is temporarily fixed to the winding section 24.
When the frame member 6 is attached to the upper support member 4 first, the wire 3 may be provided with a longer portion through which the wire 3 is inserted and wound, and the surplus may be cut later. In this case, the number of bending points is two, so that there is no loosening due to a stronger tightening force (FIG. 6).
[0027]
After the slack of the wire 3 is tightened, the amount of winding required to tension the wire 3 is small, and is about a half turn to one turn depending on the diameter of the winding portion 24 and the length of the wire 3. However, if it is necessary to increase the winding amount, the position of the shaft body 7 can be raised and the diameter of the reverse rotation preventing gear 20 can be increased.
[0028]
FIG. 8 shows a second embodiment, which is characterized by the structure of the frame structure 6. In this embodiment, the frame structure 6 is composed of two metal flat plates 6a and 6b which are arranged to face each other and a spacer 6c which keeps them at a constant interval. One of the spacers 6c also serves as a stopper with which the teeth of the reverse rotation preventing gear 20 provided on the shaft body 7 are engaged.
When the shaft 7 is rotated in the winding direction (forward direction), the anti-reverse gear 20 rides over the stopper behind the teeth, and the shaft 7 rotates while moving along the bearing slots 17 and 18 along the slots. Tension wire 3. When the tension of the wire 3 increases, the shaft body 7 moves to one end side of the bearing long holes 17 and 18, and the teeth of the reverse rotation preventing gear 20 engage with the stopper every time the teeth rotate.
In this embodiment, the mounting portion 9 is a hook attached to one spacer.
FIG. 9 shows a third embodiment, which is characterized by the structure of the frame structure 6. The frame structure 6 includes front and rear walls 11 and 12, an upper wall 10 and a lower wall 13, and a window 13 a is formed in an intermediate portion of the lower wall 13. The edge (edge) of the window 13a crosses between the front and rear walls 11, 12, and the teeth of the reverse rotation preventing gear 20 can be engaged in the same manner as described above. Since the lower left and right portions of the front and rear walls 11 and 12 are joined by the lower wall, the rigidity of the frame structure 6 is increased.
The mounting portion 9 has a bolt shape and a base portion is welded to the upper wall 10. In addition, tool hooks 23 are provided at both ends of the shaft 7.
Furthermore, in this embodiment, since the window 13a is provided in the central portion of the lower wall 13 as described above, it becomes difficult to see through the through hole 27 of the winding portion 24. Therefore, the front and rear sides of the window 13a are folded upward. A guide piece 13b for guiding the wire tip to the through hole 27 is formed. In addition, a positioning mark 13c for defining the through hole 27 in the vertical direction is formed between the tool hooking portion 23 of the shaft body 7 and the frame structure 6 so that the wire tip guided in this way passes through the through hole 27 smoothly. It is formed between them.
[0029]
FIG. 10 relates to a modified example of the hole 14 provided in the upper wall 10 of the frame structure 6, which is a long hole long in the left-right direction. According to this structure, the position of the mounting portion 9 using the bolts and nuts with respect to the bearing long holes 17 and 18 provided in the front and rear walls 11 and 12 can be adjusted in the left-right direction. That is, the mounting portion 9 is mounted on the upper wall of the case so as to be movable in the left-right direction.
Accordingly, even if the diameter of the winding portion 24 is changed and the axial position of the tensioned wire 3 is moved, the support point of the frame structure 6 can be arranged on the extension thereof in accordance with this. Yes (fourth embodiment). The deformation and inclination of the frame structure 6 can be easily eliminated.
[0030]
FIG. 11 is a modification of the frame structure 6 in the front-rear direction. The distance between the inner surfaces of the front and rear walls 11 and 12 in the frame structure 6 is set so that the bolt head of the bolt / nut used as the mounting portion 9 cannot rotate. Fifth embodiment). When the frame structure 6 is attached to the upper support member 4, the bolts do not run idle and work is easy.
FIG. 12 is a modified example of the tool holder 23 of the shaft 7, in which a hexagonal tool hole 30 is formed on the front surface of the shaft member 19 (sixth embodiment). Since an inner tool such as a hexagon wrench is used, it is not necessary to protrude the tool holder 23 farther forward than the front wall 11, which is suitable as the wire stretching tool 1 used particularly in a place where emphasis is placed on style. .
[0031]
FIGS. 13A and 13B show modifications of the attachment portion. In FIG. 13A, the upper portions of the front and rear walls 11 and 12 of the frame structure 6 are cut into a hook shape, and this portion is connected to the upper support member 4. It is a structure to be engaged and attached (seventh embodiment). In (b), a darling hole 31 is provided in the upper portion of the rear wall 12, and this portion is engaged with and attached to the upper support member (eighth embodiment). In any case, a separately prepared mounting member is not required, and the structure is simplified.
C and D are examples in which the bolts, which are the mounting portions 9 in the first and second embodiments, protrude in the lateral direction and in the front-rear direction (ninth and tenth embodiments). As described above, the attachment portion 9 can be basically provided at any position of the frame structure 6 in any direction.
Although the frame structure 6 is shown as having the front and rear walls 11 and 12 and the upper and lower walls 10 and 13, the form of the frame structure 6 is not limited.
[0032]
In the above, the structure for greening the wall surface has been described as an example. Available. Further, the case where the wire 3 is mainly used at one end has been described, but the wire 3 may be attached to both ends.
When the mounting portion is a bolt and a nut, the tensioned wire 3 can be loosened by loosening the nut, and then the shaft 3 can be rotated to remove the wire 3.
[0033]
【The invention's effect】
With a simple structure, the wire can be strongly stretched.
The operation of the reverse rotation prevention gear is reliable and the safety is high.
Since it can be manufactured in a small size, it is not noticeable even when a large number of wires are concentrated and stretched, and can be smartly stretched.
Equipped with a push screw, it is easy to stretch the wire and there is little danger.
Since the supporting point of the frame structure and the tension application point of the wire can be positioned substantially on the same axis, the frame structure is not deformed or tilted.
Both the tool holder and the push screw can be operated from the front side, and workability is good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a wall surface for greening.
FIG. 2 shows a state in which a wire is stretched.
FIG. 3 is an exploded perspective view (first embodiment).
FIG. 4 is a front view and FIG. 4 is a side view. FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 5 for explaining another mounting method. FIG. 7 is a perspective view after mounting viewed from below (in a state where a reverse rotation preventing gear is mounted).
FIG. 8 is a perspective view (second embodiment).
FIG. 9 is a perspective view (partially omitted), and FIG. 9 is a side view (third embodiment).
FIG. 10 is a perspective view (fourth embodiment).
FIG. 11 is a side view (fifth embodiment).
FIG. 12 is a perspective view (sixth embodiment).
FIG. 13 is a perspective view (Embodiments 7 to 10).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Wire tensioning apparatus 2 Building wall surface 3 Wire 4 Upper support member 5 Lower support member 6 Frame structure 7 Shaft 8 Main body 9 Mounting part 10 Upper wall 11 Front wall 12 Rear wall 13 Lower wall 14 Hole 15 Lock nut 16 Fixed Nut 17 Bearing long hole 18 Bearing hole 19 Shaft member 20 Reverse rotation prevention gear 21 Push screw 22 Stop washer 23 Tool hook 24 Take-up part 25 Square shaft part 26 Caulking part 27 Through hole 28 Female screw hole 29 Engaging part 30 by bending Tool hanging hole (inner hanging)
