JP2004210295A - Deaeration valve, deaeration bag, and method for manufacturing the same - Google Patents

Deaeration valve, deaeration bag, and method for manufacturing the same Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a deaeration valve which is unnecessary for separately providing any member to close an air passage such as a lid body, has only a small portion thereof protruded from a deaeration bag, and is not bulky but easily stored even when the deaeration bag is manufactured. <P>SOLUTION: A valve element 5 is reliably and tightly attached to an inclined valve element abutting surface 32a, an air passage 33 to be covered by the valve element 5 is reliably closed thereby, and a deaerated state can be maintained for a long time. In addition, any member to close the air passage such as a lid body need not be provided separately. Since at least a part of a valve seat part 32a on the back side is accommodated in a recessed portion 7 on the face side of the deaeration valve 1, a plurality of deaeration valves 1 can be stacked on each other, and the deaeration valve 1 which is not bulky but easily stored can be provided even when a deaeration bag is manufactured. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、空気通路を弁体により開閉可能とした脱気弁、及び、この脱気弁を取り付けた脱気袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実開平5−44837号公報
【従来の技術】
従来より、衣服や布団等の、空気を含むことにより嵩高となる収納物を収納し、内部の空気を排出することにより圧縮して、コンパクトに収納することができる脱気袋が存在している。
この脱気袋は、上記収納物を出し入れするためのものであって、チャック等により、袋内を気密状態に閉鎖可能である開口部を備えるものである。これに加えて、多くの脱気袋には、袋内部の空気を排出するための空気通路を有する脱気弁が取り付けられている。
この脱気袋の使用の際においては、脱気弁に掃除機を当てがい、掃除機を作動して吸引することによって袋内部の空気を排出する。
【0003】
脱気弁の一例としては、特許文献1に記載の「布団等収納袋用脱気弁」がある。これは、脱気袋に一体に取り付けられ、空気通路を介して袋の内外を連通させた基体と、基体に対して螺合可能に配位した蓋体とを有するものである。
【0004】
基体には弁体が形成されている。この弁体は、基体に対して蓋体を緩めた際において、蓋体に形成された空気通路を開閉可能とするものである。
具体的には、弁体を、ばね等の付勢手段により、空気通路を閉鎖するように付勢しておき、上記のように、掃除機で吸引した際にのみ空気通路が開放されて、袋内の空気が外部に排出されるようにしたものである。
そして、最終的には、蓋体を基体に対してねじ込むことによって、弁体を閉鎖した状態で固定し、脱気袋の内部を脱気した状態で維持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の脱気弁においては、脱気袋の内部の空気が抜けてしまうことを防止するために、蓋体等、空気通路を閉鎖するための部材が別に必要であった。又、基体や蓋体が脱気袋から突出して取り付けられているため、保管時等に積み重ねることが困難であった。又、脱気袋の製造時においても、かさばるために、脱気弁単体の保管が大変であった。
【0006】
上記の問題に鑑み、本願発明は、従来のように、蓋体等の空気通路を閉鎖するための部材を別に設ける必要がなく、脱気袋から突出する部分が少ない脱気弁を提供することを課題とする。
又、脱気袋の製造時においても、かさばらず、保管が容易な脱気弁を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願第1の発明は、表側から裏側へと貫通する空気通路33を備えた本体部材2と、空気通路33を開閉可能とするように配位された、フィルム状の弁体5とを備えた脱気弁1において、本体部材2には、弁体5を取り付けるための弁座部32を備え、弁座部32は、中心部から周囲へ向かうにつれ、表側方向へと傾斜した弁体当接面32aを有し、弁座部32には、空気通路33が平面視放射状に形成され、弁座部32の中央部32bには、弁体5が固定され、この弁体5は、上記のように固定された部分以外は、湾曲することにより、弁体当接面32aに対して接近及び離反が可能なものであり、弁体5が弁体当接面32aに対して密着した際には、空気通路33を閉止するものであることを特徴とする脱気弁を提供する。
【0008】
又、本願第2の発明は、第1の発明において、脱気弁1の表側に凹部7を備えたものであり、これにより、一方の脱気弁1の凹部7に、他方の脱気弁1の弁座部32の少なくとも一部を収納可能であって、一方の脱気弁1の表側と、他方の脱気弁1の裏側とを合わせるようにして、複数の脱気弁1を積み重ね可能なことを特徴とする脱気弁を提供する。
【0009】
又、本願第3の発明は、軟質樹脂製フィルムから形成され、内部を密閉可能な構造である袋であって、上記第1又は第2の発明に係る脱気弁1を、脱気弁1の弁座部32に形成された空気通路33を通じて袋の内外を連通するように取り付けることにより、袋の内部を脱気して、なおかつ、その状態を維持できることを特徴とする脱気袋を提供する。
【0010】
又、本願第4の発明は、軟質樹脂製フィルム81に弁取付穴83を開ける工程と、積み上げた状態にある、上記第1又は第2の発明に係る脱気弁1のうちの1つを取り出す工程と、脱気弁1と弁取付穴83との位置を一致させる工程と、脱気弁1をフィルム81に対して接着する工程とを有するものであることを特徴とする脱気袋の製造方法を提供する。
【0011】
本願第1の発明においては、傾斜した弁体当接面32aに対して弁体5を確実に密着させることができ、これにより、空気通路33を確実に閉鎖して、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる。又、蓋体等、空気通路を閉鎖するための部材を別に設ける必要がない。
【0012】
又、本願第2の発明は、凹部7に弁座部32の少なくとも一部を収納できるため、脱気弁1同士を積み重ねることができる。又、脱気袋8の製造時においても、かさばらず、保管が容易な脱気弁1を提供できる。
【0013】
又、本願第3の発明は、蓋体等、空気通路を閉鎖するための部材を別に設けずとも、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる脱気袋8を提供することができる。
【0014】
又、本願第4の発明は、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる脱気袋8の製造方法を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の一例を取り上げ、主に図1を、そして適宜他図を参照しつつ説明する。図1及び図2は本例の脱気弁を示し、図3は各部材の構成を示し、図4は本例の脱気弁を取り付けた脱気袋を示すものである。
尚、本例においては、本体部材2において、弁体5が取り付けられた側(図1(A)に示す)を表面、その反対側(図1(B)に示す)を裏面として、表裏の方向はこれに合わせて説明する。
【0016】
本例の脱気弁1は合成樹脂製であって、本体部材2、弁体5、弁体カバー6を組み合わせたものである。
【0017】
本体部材2は、外観が板状のものであって、空気通路33の形成により、表側と裏側との間を空気が流通するようになっている。
この本体部材2は、空気通路33を備える弁部3と、弁部3の周囲において、脱気袋8に対する取り付け代等の目的で形成した基部4とからなっている。
【0018】
弁部3は、本例においては、側壁31と、側壁31の裏側方向に位置する弁座部32とを有する。
側壁31は、本例において、平面視においては円環状、断面視においては、図2に示すように、基部4から表裏両方向に突出した壁状のものである。
ここで、基部4に対する側壁31の位置関係について、本例においては、基部4に対して直交するようにして形成しているが、これに限られず、傾きを持たせて形成しても良い。
尚、本例において、側壁31の内側面には、弁体カバー6を嵌合させて取り付けるための嵌合用突起32eが形成されている(図3(A)参照)。
【0019】
弁座部32は、側壁31の裏側端部31bを共有するようにして、面状に形成したものであり、表側から見た場合、中央部32bが最も凹んだ「すりばち」状となっている。本例の場合は、弁座部32の形状について、中央部32bが水平な平面、その周囲である弁体当接面32aがテーパー状の斜面として形成しているが、弁座部32の全体を、放物面等の曲線状の面として形成しても良い。
弁座部32の表側の面において、上記のようにテーパー状の斜面に形成した部分が弁体当接面32aである。この弁体当接面32aに対して、フィルム状の弁体5が密着することにより、平面視において弁体5に覆われる位置に形成された空気通路33を閉鎖することができる。
又、本例においては、中央部32bに、弁体固定用突起32cが突出するように設けられており、この弁体固定用突起32cに、図3(B)に示すように、弁体5に形成された取付穴51aを嵌め込むことにより、弁体5が弁座部32に取り付けられる。
【0020】
本例の脱気弁1においては、図5に示すように、2つ以上の脱気弁1・・・1において、一方の脱気弁1における側壁31の表側端部31aと、他方の脱気弁1における裏側端部(弁座部の外周部分)31bとを接近させて重ね合わせることができる。
そして、後述するように、弁部3には弁体5と弁体カバー6とが取り付けられるが、側壁31と弁体カバー6とによって、空間である凹部7が形成される。この凹部7に、弁座部32の一部と、弁座部32の裏側に形成された弁部凸条32dとが収納される。このため、複数の脱気弁1をコンパクトに積み重ねることができ、脱気袋8の製造の際においても、図7(A)に示すように、脱気弁1を積み重ねておくことができるため、製造装置100をコンパクトにレイアウトできる。
【0021】
空気通路33は、この弁座部32に、表側から裏側へと貫通するようにして形成されている。この空気通路33は、図1(B)に示すように、弁座部の中心から、平面視において放射状に形成される。具体的には、後述する弁体5に覆われる位置関係、本例においては、それぞれが90°の角度をおいて、平面視扇形である空気通路33が4方向へ形成されている。
そして空気通路33には、径方向と、周方向にそれぞれ線状の補強桟部33a,33bが形成されており、各空気通路33が、平面視「田」形に仕切られている。この補強桟部33a,33bの表面側は、弁体当接面32aに対して無段差であり、同一の平面を構成している。このように、補強桟部33a,33bによって空気通路33を仕切ることにより、弁体5が空気通路33を閉鎖した際に、大気圧の影響で、弁体5が空気通路33に吸い込まれるようにして撓み、弁体5と弁体当接面32aとの間に隙間が発生して、空気が漏れてしまうようなことがなく、確実に空気通路33を閉鎖することができる。
尚、上記の補強桟部33a,33bのうち、径方向に形成された径方向補強桟部33aは、後述する弁部凸条32dを兼ねるものである。
この空気通路33の平面視の形態は、本例のものに限られるものではなく、スリット状のものや丸穴等、種々の形態に形成して良い。又、補強桟部についても、メッシュ状等に形成しても良く、種々の形態で実施できる。
【0022】
上記のように、弁座部32が傾斜して形成されたことと、空気通路33が平面視において放射状に配位されたものであることによって、空気通路33を通して、脱気弁1の裏側から表側へ向かう空気の流通がスムーズに行なわれる。つまり、図4に示すように、本例の脱気弁1を脱気袋8に取り付けた場合、袋の内部において基部4に沿って流れる気流Fについて、弁座部32の裏側に存在する傾斜と弁部凸条32dとにより、空気通路33に導かれるように流れるため、速やかに脱気を行なうことができる(図6(B)参照)。
【0023】
弁体5は、図3(A)(B)に示すように、フィルム状のものである。本例では、平面視円形の平板を4等分するように、外周部から径方向へと向かって切り込まれたスリット52により、中央部51を共有した4枚の弁片53が形成され、平面視が「四葉のクローバー」形となる。
本例においては、弁体5の中央部51が、弁座部32に対する取り付け部分となり、本例においては十字形の取付穴51aを備える。そして、弁座部32の中央部32bに設けられた、平面視が同じく十字形である弁体固定用突起32cに、この取付穴51aを嵌め込むことにより、弁体5を弁座部32に取り付ける。このようにして弁体5の中央部51は固定されているが、弁片53は弁座部32に対して固定されていないため、弁片53は、湾曲することにより、弁体当接面32aに対して接近及び離反が可能となっている。
【0024】
弁体5は、又、上記のように弁座部32に放射状に形成された空気通路33を覆うことのできる平面形状となっている。加えて弁体5は、弁座部32の表面における弁体当接面32aに密着可能である。これらにより、弁体5が空気通路33を閉止できるようになっている。
上記のように、弁体5の形状は、空気通路33の形状に一致させて形成する。よって、空気通路33の形状によっては、弁片53の数を2枚や3枚や5枚以上に形成しても良い。又、各弁片53を、本例のように中央部51で共有させずに、完全に独立させたものとしても良い。
又、弁座部32に対する弁体5の固定方法についても、本例のように弁体5の取付穴51aと弁座部32の弁体固定用突起32cとを組み合わせたものに限らず、接着剤や熱溶着によって固定しても良いし、ビスやリベット等により固定しても良い。又、弁体5を固定する位置についても、弁体5の中央部51に限られず、弁体5の形状に合わせて、外周部分や側辺等、種々の部分にて固定できる。
【0025】
弁体5は、上記のようにフィルム状のものであるが、その性状としては、柔軟なものであって、かつ、形態の復元性に優れるものが望ましい。具体的には、比較的軟質である樹脂フィルムや樹脂を含浸させた紙等を用いる。又、弁体5において、弁体当接面32aに対して当接する面である裏面側には、空気通路33を閉鎖した際の、弁体当接面32aに対する密着性を向上させるために、粘着性の物質を塗布しても良い。
【0026】
上記のようにして弁体5を形成することにより、脱気の際において、空気通路33が、裏側から表側へ向かう気流によってのみ開放され、それ以外の際においては、弁体5が弁体当接面32aに密着して、空気通路33を閉鎖した状態を維持することができる。これにより、従来のように、ねじ込み式の蓋体等を別に設けなくても、脱気時以外において、不意に空気通路33が開放されてしまうことがなく、脱気弁1を脱気袋8に取り付けて使用しても、脱気袋8の内部を長期間にわたって気密状態にしておくことができる。
尚、本例の脱気弁5においても、顧客に安心感を与えることを目的として、図3(A)に示すように、本体部材2の側壁31に対して嵌合して取り付けるものであり、弁部3を覆うキャップ9を取り付けるものとしても良い。
【0027】
上記のように、弁座部32に形成された弁体固定用突起32cには、弁体5と共に弁体カバー6が取り付けられる。弁体カバー6は、図1(A)や図3(A)に示すような、平面視が円板状のものであり、中央には円形の空気穴61が形成されている。そして、弁体カバー6の裏側には、弁体押さえ62が四方から中心に向かうように形成されている。この弁体押さえ62は、図3(A)に示すように断面形状が三角形であって、裏面側の形状は、弁体当接面32aの傾斜に一致した直線状である。
よって、弁体カバー6を弁部3に取り付けた際においては、弁体当接面32aと弁体押さえ62との間に所定の隙間ができる。そして、図2に示すように、この隙間に弁体5が配位される。
又、弁体押さえ62は、弁体カバー6を弁部3に取り付けた際に、弁体5の各弁片53の中央であり、中央部51から外周方向へと配位される。よって、本例のように弁片53が4方向に形成された場合は、それに合わせて、弁体押さえ62が4本形成されるものであって、弁体5の形状が本例と異なる場合は、それに合わせて弁体押さえ62が形成される。
【0028】
上記の隙間と弁体5との位置関係は、後述のように、弁体5の全体が大きく浮き上がってしまうことを防止することを目的として決定される。
よって、弁体5が配位された状態においても、なお隙間が残った状態、つまり弁体当接面32aと弁体押さえ62との間において、弁体5の多少の浮き上がりを許容するものであっても良いし、あるいは、隙間が全く無い状態、つまり弁体当接面32aと弁体押さえ62との間に、弁体5が完全に挟まれたものとしても良い。
【0029】
上記の点については、後者のように、弁体5が弁体当接面32aと弁体押さえ62とに接触つつ挟まれた状態とすることが最も望ましい。
ここで、空気通路33を大きく形成すればするほど、スムーズに脱気を行なうことができるが、これに伴い弁体5が大きくなり、弁体5の弁片53が撓みやすく、空気漏れを起こす可能性も大きくなる。
よって、上記のように弁体5が弁体当接面32aと弁体押さえ62とに接触つつ挟まれた状態とすることにより、弁体押さえ62が弁片53を分割するように作用するため、弁体5が撓んで空気漏れを起こす可能性を減少させることができる。
【0030】
又、弁体カバー6の空気穴61の中心部分には、各弁体押さえ62に四方から支持されるようにして、円筒状の取り付け部63が形成されており、この取り付け部63が、上記のように弁座部32に形成された弁体固定用突起32cに嵌合する。よって、弁体5の中央部51が、弁座部32の中央部32bと、この取り付け部63によって挟まれて、弁体5が固定される。
そして、弁体カバー6の外周部分は、側壁31の内側面に形成された嵌合用突起32e(図3(A)参照)と嵌合する。これによって、弁体カバー6が弁部3に固定される。
【0031】
上記のようにして、弁体カバー6を弁部3に取り付けることにより、空気通路33を空気が通過する際であっても、弁体5は、上記のように弁体押さえ62が添えられた位置において動作が制限されるため、弁体5が大きくめくれ上がったりせず、安定した動作とすることができ、空気通路33を確実に閉止することができる。
【0032】
基部4は、弁部3の周囲に形成された平板状の部分であり、本例では、図1(A)(B)に示すように、平面視が略長方形に形成されている。
この基部4の表側には平滑な面が形成されており、この面に対して、袋フィルム81を熱溶着等の手段により取り付ける。一方、裏側には基部凸条41が形成されている。本例では、図1(B)に示すように、基部4の長辺に平行の方向に、所定の間隔をおいて並列するように形成されている。
この基部凸条41は、図4に示すように脱気袋8を形成した際において、脱気弁1を取り付けた側の袋フィルム81と、他方側の袋フィルム81との間に間隔を空けるためのスペーサーとしての作用(図6(A)参照)と、袋内の空気を脱気弁1の空気通路33へと導く作用(図6(B)参照)とを有するものであり、この基部凸条41によって、脱気袋8の内部の空気を確実に排出することができる。
【0033】
尚、上記のような基部凸条41の作用を重視する場合には、本例のように基部4を形成した方が良いが、そうでない場合は、基部4を形成せずに、弁部3のみからなる脱気弁1を形成して、それを直接脱気袋8に取り付けるものとしても良い。
又、基部4の形状についても、本例のように平面視が略長方形のものに限られず、円形や楕円形等、種々の形状で実施できる。
【0034】
上記のように、基部4の裏面には、長辺方向に平行に基部凸条41が形成されているが、弁部3においても、弁座部32の裏側に、図1(B)に示すように、弁部凸条32dが放射状に形成されている。
これらの各凸条41,32dにより、図6(B)に示すように、脱気弁1を取り付けた脱気袋8において、袋内の空気は、まず、基部凸条41によって弁座部32の位置へと導かれる。続いて、弁部凸条32dによって空気通路33に導かれる。このようにして、脱気袋8の内部の空気が容易に空気通路33へと導かれる。
又、図6(A)に示すように、各凸条41,32dがスペーサーとして作用し、脱気弁1を取付けた側の袋フィルム81と、反対側の袋フィルム81とを密着させずに、隙間を維持できる。このため、脱気途中の状態で、上記の各袋フィルム81,81同士が密着してしまい、空気が途中で吸い出せなくなるようなこともなく、袋内を完全に脱気することができる。
【0035】
上記のような構成を有する、本例の脱気弁1は、図4に示すようにして、脱気袋8に取り付けて使用される。
脱気袋8として用いる袋は、軟質樹脂フィルム等からなる袋フィルム81により形成されたものであって、開口部82に取り付けたチャック等の閉止手段82aにより内部を密閉可能とした袋を用いる。具体的な脱気袋8の製造方法については後述する。
【0036】
この脱気袋8の使用方法としては、まず、掃除機の吸引パイプの先端部を、脱気弁1の弁体カバー6に押し当てる。そして、掃除機を作動させることにより、弁体5を、それまで密着していた弁体当接面32aから引き離し、これにより開放された空気通路33と弁体カバー6の空気穴61とを通して、袋内の空気を排出する。そして、空気の排出が終わり、掃除機の吸引パイプの先端部を脱気弁1から離すと、弁体5は、再び弁体当接面32aに密着して空気通路33が閉鎖する。この際において、弁体5は外気の大気圧によって弁体当接面32aに強く密着されるため、不意に空気通路33が開放されてしまうこともなく、袋内を脱気した状態を長期間にわたって維持することができる。
【0037】
次に、本例の脱気袋8の製造方法について述べる。
まず、袋の材料としては、ポリエチレン等からなる軟質樹脂製フィルムを用いる。本例においては、ロール状に巻いた長尺状の袋フィルム81を使用し、長手方向に順次送って加工を行なう。
この袋フィルム81の、脱気弁1を取り付ける位置に、図7(B)に示すように、弁部3の大きさ、具体的には、側壁31の平面視における外径寸法よりもやや大きな寸法の取付穴83を開ける。
ここで、本例の製造方法を実施するための製造装置100においては、図7(A)に示すように、サーバー102にて、本体部材2、弁体5、弁体カバー6を既に組み合わされた脱気弁1が、図5に示されるように積み重ねられた状態で、フィルム81の横に配位されている。この積み重ねられた脱気弁1のうちの、最下方の一つを取り出して、袋フィルム81と重なる方向にスライドさせ、脱気弁1の弁部3が上記の取付穴83と一致するように重ね合わせる。この際、図示していないが、後述する運搬軌道101に沿って運動するアクチュエータにより、脱気弁1が移動する。そして、脱気弁1の基部4とフィルム81とを熱溶着することによって固定する。
その後、脱気弁1の取り付けられたフィルム81と、他方側のフィルム81とを熱圧着等の手段により貼り合わせ、袋状に形成する。又、これにあわせて、開口部82を閉鎖可能とするためのチャック82aも取り付けて脱気袋8を完成させる。
上記に説明した各工程は一例であって、順番を入れ替えて実施したり、他の工程を加えても良い。
【0038】
既に説明したように、脱気弁1の基部4における裏側には、長辺方向に形成された基部凸条41が形成されている。ここで、本例の製造装置100においては、直線状の運搬軌道101を、フィルム81の長手方向に対して直交するようにして形成する。この運搬軌道101は、詳細は図示しないが、2本以上の棒状体等からなるレール101aを中空に配位したり、平板上に固定したものであって、このレール101aは、それぞれが平行であり、運搬軌道101上に脱気弁1を置いた際において、レール101a上に、基部凸条41同士の間の部分が一致するように各レール101aの間隔を保持したものである。本例の場合は、図1(B)に示すように、基部4における、最外部寄りの凸条間42同士の距離Lに一致する間隔に、2本のレール101a,101aを配位した運搬軌道101を構成する。
そして、運搬軌道101のレール101a上に脱気弁1を載せることによって、運搬軌道101に沿って脱気弁1をスライドさせることができる。よって、基部凸条41をスライドの際のガイドとして利用することができ、効率良く脱気弁を製造することができる。
【0039】
【発明の効果】
本願第1の発明においては、傾斜した弁体当接面に対して弁体を確実に密着させることができ、これにより、空気通路を確実に閉鎖して、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる。又、蓋体等、空気通路を閉鎖するための部材を別に設ける必要がない。
【0040】
又、本願第2の発明は、第1の発明の効果に加え、凹部に弁座部の少なくとも一部を収納できるため、脱気弁同士を積み重ねることができる。又、脱気袋の製造時においても、かさばらず、保管が容易な脱気弁を提供できる。
【0041】
又、本願第3の発明は、蓋体等、空気通路を閉鎖するための部材を別に設けずとも、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる脱気袋を提供することができる。
【0042】
又、本願第4の発明は、脱気した状態を長期間にわたって維持することができる脱気袋の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の一例に係る脱気弁を示し、(A)は平面図、(B)は底面図である。
【図2】図1(A)のI−I断面図である。
【図3】(A)は、本例の脱気弁の各部材の構成を示す断面視の説明図であり、(B)は弁体の平面図である。
【図4】本例の脱気弁を取り付けた脱気袋を示す平面図である。
【図5】本例の脱気弁を複数積み重ねた状態を示す断面視の説明図である。
【図6】本例の脱気弁において、(A)は、凸条がスペーサーとして作用することを示す説明図であり、(B)は気流の向きを示す説明図である。
【図7】(A)は本例の脱気袋の製造装置の一例を示す説明図であり、(B)は製造時における袋シートと脱気弁との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 脱気弁
2 本体部材
32 弁座部
32a 弁体当接面
32b 中央部(弁座部)
33 空気通路
5 弁体
7 凹部
81 袋フィルム
83 弁取付穴
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a deaeration valve in which an air passage can be opened and closed by a valve body, and a deaeration bag to which the deaeration valve is attached.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 5-44837 [Prior Art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been a degassing bag that can store a bulky item such as clothes or a futon, which is bulky by containing air, and can compress and store the compactness by discharging the internal air. .
This degassing bag is for taking in and out the above-mentioned storage items, and is provided with an opening capable of closing the inside of the bag in an airtight state by a chuck or the like. In addition, many degassing bags are equipped with a degassing valve having an air passage for discharging air inside the bag.
In using the deaeration bag, a vacuum is applied to the deaeration valve, and the air inside the bag is discharged by operating the vacuum and sucking.
[0003]
As an example of the deaeration valve, there is a “deaeration valve for a storage bag such as a futon” described in Patent Document 1. This has a base which is integrally attached to the degassing bag and communicates the inside and outside of the bag via an air passage, and a lid which is screwably disposed on the base.
[0004]
A valve body is formed on the base. The valve body allows the air passage formed in the lid to be opened and closed when the lid is loosened with respect to the base.
Specifically, the valve body is urged by an urging means such as a spring so as to close the air passage, and as described above, the air passage is opened only when suctioned by a vacuum cleaner, The air in the bag is discharged to the outside.
Finally, the valve body is fixed in a closed state by screwing the lid body onto the base, and the inside of the degassing bag is maintained in a degassed state.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In this conventional degassing valve, a member for closing the air passage, such as a lid, is separately required in order to prevent the air inside the degassing bag from leaking. In addition, since the base and the lid are attached so as to protrude from the degassing bag, it is difficult to stack them during storage or the like. In addition, even during the production of the degassing bag, it is difficult to store the degassing valve alone because it is bulky.
[0006]
In view of the above problems, the present invention provides a deaeration valve that does not require a separate member for closing an air passage, such as a lid, as in the related art, and that has a small portion protruding from a deaeration bag. As an issue.
Another object of the present invention is to provide a deaeration valve which is not bulky and can be easily stored even when a deaeration bag is manufactured.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the first invention of the present application is directed to a film-like member which is provided with an air passage 33 penetrating from the front side to the back side, and which is arranged so that the air passage 33 can be opened and closed. In the deaeration valve 1 provided with the valve body 5, the main body member 2 is provided with a valve seat portion 32 for attaching the valve body 5, and the valve seat portion 32 is directed from the center to the periphery in the front direction. The valve body 32 has a valve body contact surface 32a that is inclined to the side, an air passage 33 is formed in the valve seat part 32 in a radial shape in plan view, and the valve body 5 is fixed to a central part 32b of the valve seat part 32. The valve body 5 is capable of approaching and separating from the valve body contact surface 32a by being curved except for the portion fixed as described above. Characterized in that the air passage 33 is closed when it comes into close contact with 32a. To provide.
[0008]
Further, the second invention of the present application is the first invention, wherein a recess 7 is provided on the front side of the deaeration valve 1. A plurality of deaeration valves 1 are stacked such that at least a part of one of the valve seat portions 32 can be stored, and a front side of one deaeration valve 1 and a back side of the other deaeration valve 1 are aligned. Provide a deaeration valve characterized by what is possible.
[0009]
A third invention of the present application is a bag formed of a soft resin film and having a structure capable of sealing the inside, wherein the deaeration valve 1 according to the first or second invention is replaced with a deaeration valve 1. A deaeration bag characterized in that the inside of the bag can be evacuated and maintained in that state by attaching the inside and outside of the bag through an air passage 33 formed in the valve seat portion 32. I do.
[0010]
The fourth invention of the present application is a step of forming a valve mounting hole 83 in a soft resin film 81 and the step of opening one of the deaeration valves 1 according to the first or second invention in a stacked state. A deaeration bag characterized by comprising a removing step, a step of matching the positions of the deaeration valve 1 and the valve mounting hole 83, and a step of bonding the deaeration valve 1 to the film 81. A manufacturing method is provided.
[0011]
In the first invention of the present application, the valve element 5 can be securely brought into close contact with the inclined valve element contact surface 32a, whereby the air passage 33 is securely closed and the degassed state is maintained for a long time. Can be maintained over time. Also, there is no need to separately provide a member for closing the air passage, such as a lid.
[0012]
Further, in the second invention of the present application, since at least a part of the valve seat portion 32 can be stored in the concave portion 7, the deaeration valves 1 can be stacked. In addition, even when the degassing bag 8 is manufactured, the degassing valve 1 which is not bulky and can be easily stored can be provided.
[0013]
Further, the third invention of the present application can provide the deaeration bag 8 which can maintain the deaerated state for a long period of time without separately providing a member for closing the air passage such as a lid. .
[0014]
Further, the fourth invention of the present application can provide a method for manufacturing the degassing bag 8 that can maintain the degassed state for a long period of time.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described, mainly referring to FIG. 1 and appropriately referring to other drawings. 1 and 2 show the deaeration valve of this embodiment, FIG. 3 shows the configuration of each member, and FIG. 4 shows a deaeration bag to which the deaeration valve of the embodiment is attached.
In this example, in the main body member 2, the side to which the valve element 5 is attached (shown in FIG. 1A) is the front surface, and the opposite side (shown in FIG. 1B) is the back surface. The directions will be described accordingly.
[0016]
The deaeration valve 1 of the present embodiment is made of a synthetic resin, and is a combination of a main body member 2, a valve body 5, and a valve body cover 6.
[0017]
The body member 2 has a plate-like appearance, and air is formed between the front side and the back side by forming an air passage 33.
The main body member 2 includes a valve portion 3 having an air passage 33 and a base portion 4 formed around the valve portion 3 for the purpose of attachment to the degassing bag 8 and the like.
[0018]
In this example, the valve portion 3 has a side wall 31 and a valve seat portion 32 located on the back side of the side wall 31.
In the present embodiment, the side wall 31 has an annular shape in plan view, and a wall shape projecting from the base 4 in both front and back directions as shown in FIG.
Here, the positional relationship of the side wall 31 with respect to the base portion 4 is formed so as to be orthogonal to the base portion 4 in this example, but is not limited thereto, and may be formed with an inclination.
In this example, a fitting projection 32e for fitting and attaching the valve body cover 6 is formed on the inner side surface of the side wall 31 (see FIG. 3A).
[0019]
The valve seat portion 32 is formed in a planar shape so as to share the back side end portion 31b of the side wall 31, and when viewed from the front side, the central portion 32b has a "scraper" shape with the most concave portion. . In the case of this example, as for the shape of the valve seat portion 32, the central portion 32 b is formed as a horizontal plane, and the surrounding valve body contact surface 32 a is formed as a tapered slope. May be formed as a curved surface such as a paraboloid.
On the surface on the front side of the valve seat portion 32, the portion formed on the tapered slope as described above is the valve body contact surface 32a. When the film-shaped valve element 5 comes into close contact with the valve element contact surface 32a, the air passage 33 formed at a position covered by the valve element 5 in plan view can be closed.
Further, in the present example, a projection 32c for fixing the valve element is provided on the central portion 32b so as to protrude, and as shown in FIG. The valve element 5 is attached to the valve seat portion 32 by fitting the attachment hole 51a formed in the valve seat 32.
[0020]
In the deaeration valve 1 of this example, as shown in FIG. 5, in two or more deaeration valves 1... 1, the front end 31a of the side wall 31 of one deaeration valve 1 and the other deaeration valve 1 The back end (the outer peripheral portion of the valve seat) 31b of the air valve 1 can be brought close to and overlapped.
As will be described later, the valve element 5 and the valve element cover 6 are attached to the valve section 3, and the side wall 31 and the valve element cover 6 form a recess 7 which is a space. A part of the valve seat 32 and a valve ridge 32d formed on the back side of the valve seat 32 are housed in the recess 7. For this reason, a plurality of deaeration valves 1 can be stacked compactly, and even when the deaeration bag 8 is manufactured, the deaeration valves 1 can be stacked as shown in FIG. Therefore, the manufacturing apparatus 100 can be laid out compactly.
[0021]
The air passage 33 is formed in the valve seat portion 32 so as to penetrate from the front side to the back side. As shown in FIG. 1B, the air passage 33 is formed radially from the center of the valve seat in plan view. Specifically, in the present embodiment, the air passages 33 having a fan shape in a plan view are formed in four directions at a positional relationship of being covered by the valve element 5 described later, in this example, at an angle of 90 °.
In the air passage 33, linear reinforcing bars 33a and 33b are formed in the radial direction and the circumferential direction, respectively, and each air passage 33 is partitioned into a "ta" shape in plan view. The front surfaces of the reinforcing bars 33a and 33b are stepless with respect to the valve body contact surface 32a, and form the same plane. As described above, by dividing the air passage 33 by the reinforcing bars 33a and 33b, when the valve body 5 closes the air passage 33, the valve body 5 is sucked into the air passage 33 under the influence of the atmospheric pressure. Therefore, the air passage 33 can be reliably closed without causing the airbag 33 to bend and cause a gap between the valve body 5 and the valve body contact surface 32a to leak.
Note that, of the reinforcing bars 33a and 33b, the radial reinforcing bar 33a formed in the radial direction also serves as a valve projection 32d described later.
The form of the air passage 33 in plan view is not limited to the one in this example, and may be formed in various forms such as a slit-like form and a round hole. Also, the reinforcing bar may be formed in a mesh shape or the like, and may be implemented in various forms.
[0022]
As described above, since the valve seat portion 32 is formed to be inclined and the air passage 33 is radially arranged in a plan view, from the back side of the deaeration valve 1 through the air passage 33. The flow of air toward the front side is performed smoothly. That is, as shown in FIG. 4, when the degassing valve 1 of the present example is attached to the degassing bag 8, the airflow F flowing along the base 4 inside the bag is inclined on the rear side of the valve seat portion 32. Since the air flows through the air passage 33 by the and the convex portion 32d, degassing can be performed quickly (see FIG. 6B).
[0023]
The valve element 5 is in the form of a film as shown in FIGS. In this example, four valve pieces 53 sharing the central portion 51 are formed by the slits 52 cut from the outer peripheral portion in the radial direction so as to divide the circular flat plate into four equal parts, The plan view becomes a “four-leaf clover” shape.
In the present embodiment, the central portion 51 of the valve element 5 is a mounting portion for the valve seat 32, and in this embodiment, has a cross-shaped mounting hole 51a. The valve element 5 is inserted into the valve seat 32 by fitting the mounting hole 51a into a valve element fixing projection 32c, which is also provided with a cross shape in a plan view, provided at a central portion 32b of the valve seat 32. Attach. Although the central portion 51 of the valve body 5 is fixed in this manner, the valve piece 53 is not fixed to the valve seat portion 32. It is possible to approach and separate from 32a.
[0024]
The valve element 5 has a planar shape capable of covering the air passage 33 radially formed in the valve seat 32 as described above. In addition, the valve element 5 can be in close contact with the valve element contact surface 32a on the surface of the valve seat 32. Thus, the valve element 5 can close the air passage 33.
As described above, the shape of the valve body 5 is formed so as to match the shape of the air passage 33. Therefore, depending on the shape of the air passage 33, the number of the valve pieces 53 may be two, three, five or more. Further, the valve pieces 53 may be completely independent without being shared by the central portion 51 as in this example.
Further, the method of fixing the valve element 5 to the valve seat 32 is not limited to the combination of the mounting hole 51a of the valve element 5 and the valve element fixing projection 32c of the valve seat 32 as in this example. It may be fixed by an agent or heat welding, or may be fixed by screws or rivets. Also, the position where the valve element 5 is fixed is not limited to the central portion 51 of the valve element 5, but can be fixed at various parts such as the outer peripheral portion and the side edges according to the shape of the valve element 5.
[0025]
The valve element 5 is in the form of a film as described above, but it is desirable that the valve element 5 be flexible and have excellent shape restoring properties. Specifically, a relatively soft resin film or paper impregnated with resin is used. Further, in the valve element 5, on the back side which is the surface which comes into contact with the valve element contact surface 32a, in order to improve the adhesion to the valve element contact surface 32a when the air passage 33 is closed, An adhesive substance may be applied.
[0026]
By forming the valve element 5 as described above, at the time of deaeration, the air passage 33 is opened only by the airflow flowing from the back side to the front side, and at other times, the valve element 5 is opened. The air passage 33 can be kept closed in close contact with the contact surface 32a. As a result, the air passage 33 is not unexpectedly opened except at the time of degassing, and the degassing valve 1 can be connected to the degassing bag 8 without the need of separately providing a screw-in type lid or the like as in the related art. Can be used to keep the inside of the degassing bag 8 airtight for a long period of time.
The degassing valve 5 of the present embodiment is also fitted and attached to the side wall 31 of the main body member 2, as shown in FIG. Alternatively, a cap 9 that covers the valve portion 3 may be attached.
[0027]
As described above, the valve element cover 6 is attached to the valve element fixing projection 32c formed on the valve seat portion 32 together with the valve element 5. The valve body cover 6 has a disk shape in plan view, as shown in FIGS. 1A and 3A, and has a circular air hole 61 formed in the center. A valve body retainer 62 is formed on the back side of the valve body cover 6 so as to face the center from all sides. As shown in FIG. 3A, the valve body retainer 62 has a triangular cross-sectional shape, and the shape on the back side is a straight line that matches the inclination of the valve body contact surface 32a.
Therefore, when the valve body cover 6 is attached to the valve portion 3, a predetermined gap is formed between the valve body contact surface 32a and the valve body retainer 62. Then, as shown in FIG. 2, the valve element 5 is arranged in this gap.
When the valve body cover 6 is attached to the valve portion 3, the valve body retainer 62 is located at the center of each of the valve pieces 53 of the valve body 5, and is arranged from the central portion 51 to the outer periphery. Therefore, when the valve piece 53 is formed in four directions as in the present example, four valve body retainers 62 are formed in accordance with the four pieces, and the shape of the valve body 5 is different from that in the present example. The valve body retainer 62 is formed correspondingly.
[0028]
The positional relationship between the gap and the valve element 5 is determined for the purpose of preventing the whole of the valve element 5 from rising greatly as described later.
Therefore, even when the valve element 5 is arranged, a slight lifting of the valve element 5 is allowed in a state where a gap still remains, that is, between the valve element contact surface 32a and the valve element retainer 62. The valve body 5 may be completely sandwiched between the valve body abutment surface 32a and the valve body retainer 62.
[0029]
Regarding the above points, it is most preferable that the valve element 5 be sandwiched while being in contact with the valve element contact surface 32a and the valve element retainer 62 as in the latter case.
Here, the larger the air passage 33 is formed, the more smoothly the air can be deaerated. However, with this, the valve body 5 becomes large, the valve piece 53 of the valve body 5 is easily bent, and air leakage occurs. The possibilities increase.
Therefore, as described above, by setting the valve element 5 in a state of being sandwiched while being in contact with the valve element contact surface 32a and the valve element retainer 62, the valve element retainer 62 acts to divide the valve piece 53. In addition, the possibility that the valve body 5 is bent to cause air leakage can be reduced.
[0030]
At the center of the air hole 61 of the valve body cover 6, a cylindrical mounting portion 63 is formed so as to be supported from all sides by each of the valve body pressers 62. As shown in the figure, it is fitted to the valve body fixing projection 32c formed on the valve seat portion 32. Accordingly, the central portion 51 of the valve element 5 is sandwiched between the central portion 32b of the valve seat portion 32 and the attachment portion 63, and the valve element 5 is fixed.
The outer peripheral portion of the valve body cover 6 is fitted with a fitting projection 32e (see FIG. 3A) formed on the inner surface of the side wall 31. Thereby, the valve body cover 6 is fixed to the valve portion 3.
[0031]
By attaching the valve body cover 6 to the valve section 3 as described above, even when air passes through the air passage 33, the valve body 5 is provided with the valve body retainer 62 as described above. Since the operation is restricted at the position, the valve body 5 does not turn up greatly, so that the operation can be stabilized, and the air passage 33 can be reliably closed.
[0032]
The base portion 4 is a flat plate portion formed around the valve portion 3, and in this example, as shown in FIGS. 1A and 1B, is formed in a substantially rectangular shape in plan view.
A smooth surface is formed on the front side of the base 4, and a bag film 81 is attached to this surface by means such as heat welding. On the other hand, a base ridge 41 is formed on the back side. In this example, as shown in FIG. 1B, the bases 4 are formed so as to be arranged in parallel in a direction parallel to the long side of the base 4 at a predetermined interval.
When the deaeration bag 8 is formed as shown in FIG. 4, the base ridge 41 leaves a space between the bag film 81 on the side where the deaeration valve 1 is attached and the bag film 81 on the other side. (See FIG. 6 (A)) and an action (see FIG. 6 (B)) for guiding the air in the bag to the air passage 33 of the deaeration valve 1. Due to the ridges 41, the air inside the deaerating bag 8 can be reliably discharged.
[0033]
When the action of the base ridge 41 as described above is emphasized, it is better to form the base 4 as in this example. Otherwise, the base 4 is not formed and the valve 3 is not formed. It is also possible to form the deaeration valve 1 composed of only the gas and attach it directly to the deaeration bag 8.
Also, the shape of the base 4 is not limited to a substantially rectangular shape in plan view as in the present embodiment, but can be implemented in various shapes such as a circle and an ellipse.
[0034]
As described above, the base ridge 41 is formed on the back surface of the base 4 in parallel with the long side direction. In the valve portion 3 as well, as shown in FIG. As described above, the valve ridges 32d are formed radially.
As shown in FIG. 6 (B), in the degassing bag 8 to which the degassing valve 1 is attached, first, the air in the bag is firstly displaced by the base ridge 41 by the convex ridges 41 and 32d. It is led to the position of. Then, it is led to the air passage 33 by the valve ridge 32d. In this way, the air inside the degassing bag 8 is easily led to the air passage 33.
As shown in FIG. 6 (A), each of the ridges 41 and 32d acts as a spacer so that the bag film 81 on the side where the degassing valve 1 is mounted and the bag film 81 on the opposite side are not brought into close contact with each other. , The gap can be maintained. Therefore, the bag films 81 can be completely degassed without the air being unable to be sucked out in the middle while the bag films 81 are in close contact with each other in the middle of degassing.
[0035]
The deaeration valve 1 of the present example having the above configuration is used by being attached to a deaeration bag 8 as shown in FIG.
The bag used as the deaerating bag 8 is a bag formed of a bag film 81 made of a soft resin film or the like, and the inside of which can be hermetically sealed by closing means 82a such as a chuck attached to the opening 82. A specific method for manufacturing the degassing bag 8 will be described later.
[0036]
As a method of using the deaeration bag 8, first, the tip of the suction pipe of the vacuum cleaner is pressed against the valve body cover 6 of the deaeration valve 1. Then, by operating the vacuum cleaner, the valve element 5 is separated from the valve element contact surface 32a which has been in close contact with the valve element, and through the air passage 33 opened thereby and the air hole 61 of the valve element cover 6, Exhaust the air in the bag. When the end of the suction pipe of the vacuum cleaner is separated from the deaeration valve 1 after the discharge of the air is completed, the valve body 5 comes into close contact with the valve body contact surface 32a, and the air passage 33 is closed. At this time, since the valve element 5 is strongly adhered to the valve element contact surface 32a due to the atmospheric pressure of the outside air, the air passage 33 is not unexpectedly opened and the state in which the inside of the bag is evacuated for a long period of time. Can be maintained over time.
[0037]
Next, a method for manufacturing the deaerating bag 8 of the present example will be described.
First, a soft resin film made of polyethylene or the like is used as a material of the bag. In this example, a long bag film 81 wound in a roll shape is used and is sequentially fed in the longitudinal direction for processing.
As shown in FIG. 7B, the size of the valve portion 3, specifically, the outer diameter of the side wall 31 in a plan view is slightly larger than the size of the valve portion 3 at the position where the deaeration valve 1 is attached to the bag film 81. A mounting hole 83 having a size is opened.
Here, in the manufacturing apparatus 100 for carrying out the manufacturing method of this example, as shown in FIG. 7A, the main body member 2, the valve element 5, and the valve element cover 6 are already combined by the server 102. The degassing valves 1 are arranged beside the film 81 in a stacked state as shown in FIG. The lowermost one of the stacked deaeration valves 1 is taken out and slid in a direction overlapping with the bag film 81 so that the valve portion 3 of the deaeration valve 1 coincides with the mounting hole 83 described above. Overlap. At this time, although not shown, the deaeration valve 1 is moved by an actuator that moves along a transport path 101 described later. Then, the base portion 4 of the deaeration valve 1 and the film 81 are fixed by heat welding.
Thereafter, the film 81 to which the deaeration valve 1 is attached and the film 81 on the other side are bonded together by means such as thermocompression bonding to form a bag. At the same time, a chuck 82a for closing the opening 82 is also attached to complete the degassing bag 8.
Each of the steps described above is an example, and the steps may be performed in a different order, or another step may be added.
[0038]
As described above, on the back side of the base 4 of the deaeration valve 1, a base ridge 41 formed in the long side direction is formed. Here, in the manufacturing apparatus 100 of the present example, the linear transport track 101 is formed so as to be orthogonal to the longitudinal direction of the film 81. Although not shown in detail, the transport track 101 is formed by arranging two or more rod-shaped rails 101a in a hollow manner or fixing them on a flat plate, and the rails 101a are parallel to each other. In addition, when the deaeration valve 1 is placed on the transport track 101, the intervals between the rails 101a are maintained on the rails 101a so that the portions between the base ridges 41 match. In the case of this example, as shown in FIG. 1 (B), the two rails 101 a, 101 a are arranged at intervals corresponding to the distance L between the outermost protruding strips 42 on the base 4. The trajectory 101 is configured.
Then, by mounting the deaeration valve 1 on the rail 101a of the transportation track 101, the deaeration valve 1 can be slid along the transportation track 101. Therefore, the base ridge 41 can be used as a guide at the time of sliding, and the deaeration valve can be manufactured efficiently.
[0039]
【The invention's effect】
In the first aspect of the present invention, the valve body can be securely brought into close contact with the inclined valve body contact surface, whereby the air passage is securely closed and the degassed state is maintained for a long period of time. can do. Also, there is no need to separately provide a member for closing the air passage, such as a lid.
[0040]
Further, in the second invention of the present application, in addition to the effect of the first invention, at least a part of the valve seat portion can be stored in the recess, so that the deaeration valves can be stacked. In addition, it is possible to provide a deaeration valve that is not bulky and easy to store even when the deaeration bag is manufactured.
[0041]
Further, the third invention of the present application can provide a deaeration bag capable of maintaining a deaerated state for a long period of time without separately providing a member such as a lid for closing an air passage.
[0042]
Further, the fourth invention of the present application can provide a method for manufacturing a degassed bag which can maintain a degassed state for a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a deaeration valve according to an embodiment of the present invention, wherein (A) is a plan view and (B) is a bottom view.
FIG. 2 is a sectional view taken along the line II of FIG.
FIG. 3A is an explanatory cross-sectional view showing a configuration of each member of the deaeration valve of the present example, and FIG. 3B is a plan view of a valve body.
FIG. 4 is a plan view showing a deaeration bag to which the deaeration valve of the present embodiment is attached.
FIG. 5 is an explanatory view in a sectional view showing a state in which a plurality of deaeration valves of the present example are stacked.
FIGS. 6A and 6B are explanatory diagrams showing that the ridge acts as a spacer in the degassing valve of the present example, and FIG. 6B is an explanatory diagram showing the direction of air flow.
FIG. 7A is an explanatory diagram illustrating an example of a degassing bag manufacturing apparatus of the present example, and FIG. 7B is an explanatory diagram illustrating a relationship between a bag sheet and a degassing valve during manufacturing.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Deaeration valve 2 Body member 32 Valve seat part 32a Valve body contact surface 32b Central part (valve seat part)
33 air passage 5 valve body 7 recess 81 bag film 83 valve mounting hole

Claims (4)

表側から裏側へと貫通する空気通路(33)を備えた本体部材(2)と、
上記の空気通路(33)を開閉可能とするように配位された、フィルム状の弁体(5)とを備えた脱気弁(1)において、
本体部材(2)には、弁体(5)を取り付けるための弁座部(32)を備え、弁座部(32)は、中心部から周囲へ向かうにつれ、表側方向へと傾斜した弁体当接面(32a)を有し、
弁座部(32)には、空気通路(33)が平面視放射状に形成され、
弁座部(32)の中央部(32b)には、弁体(5)が固定され、
この弁体(5)は、上記のように固定された部分以外は、湾曲することにより、
弁体当接面(32a)に対して接近及び離反が可能なものであり、
弁体(5)が弁体当接面(32a)に対して密着した際には、空気通路(33)を閉止するものであることを特徴とする脱気弁。
A main body member (2) having an air passage (33) penetrating from the front side to the back side;
A deaeration valve (1) comprising a film-shaped valve element (5) arranged so as to open and close the air passage (33),
The body member (2) is provided with a valve seat (32) for mounting the valve body (5), and the valve seat (32) is inclined toward the front side from the center toward the periphery. An abutment surface (32a),
An air passage (33) is formed in the valve seat (32) in a radial shape in plan view.
A valve element (5) is fixed to a central part (32b) of the valve seat part (32),
This valve element (5) is curved by excluding the portion fixed as described above,
It is possible to approach and separate from the valve body contact surface (32a),
A deaeration valve for closing an air passage (33) when a valve element (5) comes into close contact with a valve element contact surface (32a).
脱気弁(1)の表側に凹部(7)を備えたものであり、
これにより、一方の脱気弁(1)の凹部(7)に、他方の脱気弁(1)の弁座部(32)の少なくとも一部を収納可能であって、
一方の脱気弁(1)の表側と、他方の脱気弁(1)の裏側とを合わせるようにして、複数の脱気弁(1)を積み重ね可能なことを特徴とする、請求項1に記載の脱気弁。
The deaeration valve (1) has a recess (7) on the front side thereof,
Thereby, at least a part of the valve seat (32) of the other deaeration valve (1) can be stored in the recess (7) of the one deaeration valve (1),
The plurality of deaeration valves (1) can be stacked such that the front side of one deaeration valve (1) and the back side of the other deaeration valve (1) are aligned. The deaeration valve according to 1.
軟質樹脂製フィルムから形成され、内部を密閉可能な構造である袋であって、
請求項1又は2に記載の脱気弁(1)を、脱気弁(1)の弁座部(32)に形成された空気通路(33)を通じて袋の内外を連通するように取り付けることにより、
袋の内部を脱気して、なおかつ、その状態を維持できることを特徴とする脱気袋。
A bag formed of a soft resin film and having a structure capable of sealing the inside,
The deaeration valve (1) according to claim 1 or 2 is attached so as to communicate between the inside and the outside of the bag through an air passage (33) formed in a valve seat (32) of the deaeration valve (1). ,
A deaeration bag characterized by being able to deaerate the inside of the bag and maintain that state.
軟質樹脂製フィルム(81)に弁取付穴(83)を開ける工程と、
積み上げた状態にある、請求項1又は2に記載の脱気弁(1)のうちの1つを取り出す工程と、
脱気弁(1)と弁取付穴(83)との位置を一致させる工程と、
脱気弁(1)をフィルム(81)に対して接着する工程と、
を有するものであることを特徴とする脱気袋の製造方法。
Opening a valve mounting hole (83) in the soft resin film (81);
Removing one of the degassing valves (1) according to claim 1 or 2 in a stacked state;
Matching the position of the deaeration valve (1) with the valve mounting hole (83);
Adhering the degassing valve (1) to the film (81);
A method for producing a degassed bag, comprising:
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