JP2004209702A

JP2004209702A - Laminated structure and construction method therefor

Info

Publication number: JP2004209702A
Application number: JP2002379515A
Authority: JP
Inventors: Masatoshi Outa; 正寿苧田; Hidehiro Suzuki; 英博鈴木; Akira Kojima; 朗小嶋
Original assignee: Kanebo Ltd; Kanebo Kasei KK
Current assignee: Kanebo Ltd; Kanebo Kasei KK
Priority date: 2002-11-11
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-29

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a laminated structure excellent in workability, excellent in mechanical characteristics because it is integrated strongly, and excellent in thrust resistance, and a construction method therefor. <P>SOLUTION: A laminated structure to be used is characterized by bonding a polyolefin sheet or film to a polyurethane resin composition through a primer composition. The execution method for the laminated structure is characterized by fixing the polyolefin sheet or film to a substrate and subsequently applying the primer composition, of which the solid concentration at the time of coating is 2-14 wt.%, to the polyolefin sheet or film to cover the layer comprising the primer composition with the polyurethane resin composition. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業性に優れ、しかも強固に一体化しているため機械的特性に優れ、また耐突刺し抵抗性能に優れる積層構造体とその施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
建築物の屋上等を防水する工法としては、従来から溶融アスファルトとルーフィング材を交互に重ねて防水層を形成し、その防水層上に保護のためにコンクリートを設ける方法がよく知られている。そして、このような工法で施行された防水層の改修工事を行うにあたり、保護コンクリートおよび既存の防水層を撤去せず、表面コンクリート直上に防水層を新たに設けることがある。この場合、コンクリート中に含浸している水分が日射による屋上面の温度上昇に伴い水蒸気となり、そのため新設した防水層にふくれを生ずる事故が後を絶たない。
【０００３】
このため、防水層の裏面に溝を設けたシート成型物等を脱気シートとして接着剤により部分的に下地に接着させ、コンクリート中から生ずる水蒸気を溝を通じて、脱気筒を通じて外部へ排出し、その脱気シート直上にウレタン樹脂等を塗工して、防水層を形成し積層構造体とする、脱気防水工法が代表的なものとして行われている。
【０００４】
しかしながら、これらの手法によって形成された積層構造体にあっては、脱気シートがコンクリート下地面の全面で密着した状態にないため、外部よりの鋭利な物体の接触によって損傷が生じ易く、その損傷部分より雨水が浸入してコンクリート表面全面に達し、漏水事故に至り易いという問題がある。
【０００５】
一方、防水シートは、一般的に屋上外部に暴露されるが故に、カラス等の鳥類の啄ばみや飛来物あるいは屋上等で行われる各種の工事等に於いて、その防水シートに損傷を与え防水性能を損なうという問題がある。特に防水シートの張付けが終了した後の設備等の工事で防水層に対する認識不足、不注意から防水層を傷付け、損傷させることが少なくなく、その規模も割合大きくなる傾向がある。それにもかかわらず、漏水が発生するまで損傷自体に気付かないため、損傷後に補修が為されることが殆どなく、ほぼ確実に漏水を生じさせる問題がある。
【０００６】
所で、近年機械的強度が大きく、すぐれかつ比重の小さい素材であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成るシート成型体を、屋上用の防水シートとして単独でコンクリート下地面に、ディスクとアンカーという留め具による物理的な固定を行い、また素材が熱可塑性である性状を生かしてシート重ね部の接合を熱融着により行う防水工法が実績を増やしている。そして、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを素材とするシート成型体は非常に安定であるがために、その特徴を生かして単独で防水層として使用されるのが常識化し（例えば、特許文献１参照）、鳥害を初めとする耐損傷性能の点でも実績を重ねている。
【０００７】
【特許文献１】
特開２０００−６４５２２
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシート成型物等の脱気シートとポリウレタン樹脂からなる脱気防水工法では、耐突刺し抵抗性が十分ではなく、カラス等の鳥類の啄ばみや飛来物あるいは屋上等で行われる各種の工事等に於ける防水層の損傷を完全に防げないという問題がある。
【０００９】
そこでこのポリオレフィン系熱可塑性エラストマーにポリウレタン樹脂を積層することにより耐突刺し抵抗性を上げることが考えられるが、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーに対しポリウレタン樹脂は充分に接着できないことから、屋外建造物に適用するには問題がある。
【００１０】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、作業性に優れ、しかも強固に一体化しているため機械的特性に優れ、また耐突刺し抵抗性に優れた積層構造体とその施工方法を提供することをその目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、ポリオレフィンシートあるいはフィルムと、ポリウレタン樹脂組成物をプライマー組成物を介して接合したことを特徴とする積層構造体を第１の要旨とする。
【００１２】
また、本発明は、ポリオレフィンシートあるいはフィルムを下地に固定後、塗布時の固形分濃度が２〜１４重量％であるプライマー組成物を塗付し、その後ポリウレタン樹脂を被覆することを特徴とする積層構造体の施工方法に係るものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
先ず、本発明に用いるポリオレフィン（ＰＯと略す）シートあるいはフィルムとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー（ＴＰＯと略す）を原料素材とするＴＰＯ製シートあるいはフィルムが挙げられる。
【００１４】
上記でいうＴＰＯとしては、例えばエチレン・プロピレンゴム（ＥＰＲ）とポリプロピレン（ＰＰ）などのオレフィン樹脂と共重合させたものおよびエチレン・プロピレンゴム（ＥＰＲ）とポリプロピレン（ＰＰ）などのオレフィン樹脂をブレンドにより混合させたものが挙げられる。また、エチレン・プロピレンゴム（ＥＰＲ）としては、予め適宜加硫を行ってエチレン・プロピレンターポリマー（ＥＰＴ）としたもの、さらにエチレン・プロピレンゴム（ＥＰＲ）とポリプロピレン（ＰＰ）をブレンドした後にエチレン・プロピレンゴム（ＥＰＲ）の加硫を行わせたものを用いてもよい。
【００１５】
このＰＯシートあるいはフィルムには着色、補強を目的とし、各種着色顔料や炭酸カルシウムを初めとする無機質系充填材、さらには耐候安定剤、難燃剤、プロセスオイルを適宜加えたものを用いることが出来る。
【００１６】
そして、ＰＯシートあるいはフィルムは、その取扱い性，作業性の点から、柔軟性が高いものが好ましいが、一方外部からの作用によって損傷し難いものとするには硬度の高いものが相応しい。通常、ショアＡ硬度（ＪＩＳＫ６３０１．５に従う）が７０以上のものが好適であり、さらには９０以上であれば尚好適である。すなわち、上記ショアＡ硬度７０以上のものは、柔らか過ぎず、強度的に満足できるからである。
【００１７】
なお、ＰＯシートあるいはフィルムの厚みは、シートの耐久性，経済性等の観点から、０．８〜３．０ｍｍに設定することが好適である。
【００１８】
さらにＰＯシートあるいはフィルムとしては、裏面に不織布を複合させたＰＯシート積層構造やＰＯフィルム積層構造としたものや、凹凸加工等を施したシート体やフィルム体としても良い。また引裂き強度や寸法安定性の向上を目的としてポリエステル繊維、ガラス繊維等をＰＯシートあるいはフィルム中に挟んで積層構造としたものを用いることが出来る。
【００１９】
上記不織布としては、特に制限はなく、従来から下張り緩衝材として用いられている各種の不織布を用いることができる。例えばポリプロピレン繊維，ポリエチレン繊維等のポリオレフィン系繊維や、アクリル繊維，ビニロン繊維、ポリアミド繊維等のいずれかからなる不織布や、これらの混紡繊維からなる不織布があげられる。そして、繊維間の接合形態も、特に限定するものではなく、樹脂接着，ニードルパンチ，スパンボンド等を単独または予め組合せて使用することができ、どのような形態であっても差し支えはない。特に、ポリプロピレン等ポリオレフィン系繊維からなる不織布が、下地からのアルカリ水に対し耐久性に優れる為好適である。不織布全体の目付としては５０〜２５０ｇ／ｍ^２、なかでも１００〜１５０ｇ／ｍ^２程度のものを用いることが好適である。
【００２０】
なお、上記不織布の厚みは、施工しようとする下地の挙動に対する緩衝性能および通気性能、並びに経済性の面から、１．０〜３．０ｍｍに設定することが好適である。
【００２１】
上記ＰＯシートあるいはフィルムは、それのみあるいは複数積層したものでもよいが、例えばつぎのようにして製造した複合ＰＯシートあるいはフィルムでもよい。すなわち、まず、前記不織布を、帯状に繰り出して水平に走行させ、その上に、ＰＯシートあるいはフィルム成形用のＰＯ樹脂原料を所定厚みのシート状あるいはフィルム状に押し出して、不織布上に、ＰＯ樹脂原料がシート状あるいはフィルム状に積層した状態とする。このとき上記不織布は、ＰＯシートあるいはフィルム原料の持つ熱により溶融、融着し、不織布とＰＯシートあるいはフィルムとが積層一体化されたシートあるいはフィルムを簡単に得ることができる。この様な構成にて、充分な通気性と緩衝性が発揮される複合ＰＯシートあるいはフィルムが得られる。
【００２２】
また、不織布とＰＯシートあるいはフィルムとを、ともに帯状に繰り出し、両者の界面に、例えば、熱可塑性フィルムを供給し、この熱可塑性フィルムの加熱溶融によって両者をラミネートし一体化するようにしても差し支えはない。このように、本発明において、「積層接着させる」とは、不織布とＰＯシートあるいはフィルムとを、別途準備した接着剤で接着するのではなく、ＰＯシートあるいはフィルムと不織布相互が有する熱可塑性を利用して接合一体化させることを意味している。
【００２３】
なお、不織布として、基布と綿部とを有するタイプのものを用いる場合には、上記基布で形成された面にＰＯシートあるいはフィルムを接合するようにすることが好ましい。
【００２４】
このようにして得られた積層構造体は、下層の不織布によって、充分な通気性と緩衝性が発揮されかつ、耐傷害性に優れる。そして、上記複合ＰＯシートあるいはフィルムの表面は、その表面にプライマー組成物を塗布することで、ポリウレタン樹脂と充分な接着強度を有し、従来のように、表面にスパンボンド等による不織布を予め積層させておく必要がない。このため、この上に塗工される防水塗膜が、不織布の毛羽立ち等によって損なわれることなく、美麗な外観に仕上がるという利点を有する。
【００２５】
上記ＰＯシートあるいはフィルムの表面は優れた撥水性を備えているため、この複合ＰＯシートあるいはフィルムを下地上に施工する際、降雨等によってその表面が濡れても、これを拭き取れば即座に乾いた表面にすることができる。したがって、従来のように、湿ったスパンボンド式不織布を自然乾燥させるというような手間が不要で、すぐにポリウレタン樹脂の塗工を開始することができ、作業能率がよい。
【００２６】
本発明で用いる、プライマー組成物の組成は、例えば塩素化ポリオレフィン，不飽和カルボン酸モノマー及びその無水物，溶剤等の組成からなるものが挙げられ、従来のプライマー組成物であってもよい。
【００２７】
プライマー組成物の塗布時の固形分濃度は、２〜１４重量％（固形分換算）が必要であり、さらに３〜１０重量％（固形分換算）が好ましく、より好ましくは４〜６重量％（固形分換算）である。
【００２８】
プライマー組成物の固形分が１４重量％以内であれば、高粘度とならず、塗布時の作業効率が極端に低下することがなく、また粘着性（タック）が過度に生じることがなく、作業効率の低下がなく、異物の付着がない。また、プライマー組成物の固形分が１４重量％以内であれば、プライマー組成物自体が硬くならず、ＰＯシートあるいはフィルムの動きに追従でき、ＰＯシートあるいはフィルムから剥離することがない。
【００２９】
プライマー組成物は、カルボキシル変性のなされたものが好ましい。カルボキシル変性は、カルボキシル変性結晶化ポリプロピレン，非結晶化ポリプロピレン，プロピレン‐α‐オレフィン共重合体，三元共重合体であるプロピレン−ブテン−エチレン共重合体等にアクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸モノマー及びその無水物を共重合しカルボキシル基を導入することでなされる。
【００３０】
プライマー組成物塗付後に形成されるプライマー組成物の厚みは、０．７５〜４６μｍが好ましく、さらに１．１２〜３３μｍが好ましく、さらに１．５〜２０μｍが好まし。
【００３１】
本発明で用いるポリウレタン樹脂は、一液型、二液型の公知のどのようなウレタン塗膜防水材システムにより形成しても差し支えはないが、より好ましくはポリイソシアネートとポリオール，架橋剤，充てん剤等の組成からなる一液型または二液型のＪＩＳＡ６０２１屋根用塗膜防水材ウレタンゴム系Ｉ類で規定された規格に適合する防水性能を有する一般的な製品が使用出来る。
【００３２】
そして、上記ポリウレタン樹脂のさらに上面に仕上塗料で仕上げが為されてもよい。仕上塗料は、アクリルウレタン系等公知の仕上材が一般的に使用出来、耐候性、耐汚染性の観点から特にアクリルウレタン樹脂系のものが性能、価格の面で好適に用いられる。またウレタン架橋タイプでフッ素樹脂を含有したものも使用出来る。
【００３３】
この防水積層構造体は、施工場所が特に限定されないが、建造設備や建造物の上面あるいは屋上に施工されることによって、その防水性能および耐突刺し抵抗性能を十分に発揮する。
上記積層構造体は、例えばつぎのようにして施工して用いることができる。すなわち、例えば図１に示すように、まず、下地１の上に、プライマー層２を均一に塗布したのち、その上に、接着剤層３を、くしべら等を用いて山状に波立たせて塗工する。なお、この接着剤層に用いる接着剤は、揺変性を有する接着剤であることが好適である。すなわち揺変性を有する接着剤を用いると、この上のＰＯシート９の不織布８を接合する際に上記接着剤が過度に流動して不織布８内に浸透して不織布８の通気性を損なうことがない。しかしその一方で、押圧剪断力によって、上記接着剤は適度の流動性を発現し、そのアンカー効果によって下地１と不織布８とを強固に接合することができる。
上記接着剤層７の上に、不織布８とＰＯシート９とからなる、複合ＰＯシート４を貼着する。なお、複合ＰＯシート４同士の接合部分は、通常、互いの端面を突き合わせ、その突き合わせ部をジョイントテープ等で止めるようにする。そして、この複合ＰＯシート４の上（具体的にはＰＯシート９の上）に、プライマー組成物５を塗布し、次にポリウレタン樹脂６を塗工して硬化させたのち、さらにその上に仕上げ層（トップコート）７を塗布し乾燥硬化させることにより、施工を完了することができる。
上記工法によれば、仕上げ塗料７の下に設ける複合ＰＯシート４とポリウレタン樹脂６との積層構造体の接着性が良好となり、強固に一体化しているため機械的特性に優れ、また耐突刺し抵抗に優れたものとなる。
【００３４】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。これら実施例および比較例には、ＴＰＯシートまたは不織布とＴＰＯシートとを複合したシートを使用する。この複合ＴＰＯシートを次の如く製造した。
すなわち、エチレン・プロピレンゴムとポリプロピレンの共重合体からなるＴＰＯ原料樹脂１００重量部に対し充填材として炭酸カルシウム３０重量部、カーボンブラック５重量部配合したものを押出機中で溶融混練してシート状に押出し、目付け１５０ｇ／ｍ^２のポリプロピレン製不織布と熱融着により一体化させ複合シートを得た。
一方、プライマーは、塩素化ポリプロピレン樹脂を用い、トルエン溶液中で無水マレイン酸のグラフト共重合によるカルボキシル変性を公知の手法に従って行いプライマー組成物を得た。
（実施例１、比較例１〜２）
まず、スレート下地上に接着剤を用いてＴＰＯシートを固定し、次ぎに後記の表１に示すプライマー組成物を塗布し、その上に二液常温硬化型ウレタン樹脂組成物（ＪＩＳＡ６０２１に規定されているウレタンＩ類）を２ｍｍの厚みで塗工して硬化し、積層構造体を作製した。そして、ＴＰＯシートとポリウレタン樹脂塗膜との間の接着力を測定するとともに破壊状態を観察した。尚、ＴＰＯシートとポリウレタン樹脂塗膜との間の接着力の測定方法については、下記のとおりである。この結果を後記の表１に併せて示した。
〔ＴＰＯシートとポリウレタン樹脂塗膜の間の接着力〕
ＪＩＳＡ６８５４に従って、１８０°ピーリング接着試験を行い、両者界面の接着力を測定した。なお、引張速度は２００ｍｍ／分である。
【００３５】
【表１】

【００３６】
上記実施例１および比較例１の結果から、プライマー組成物の固形分を５％としても、プライマー組成物の固形分を１５％としたものと、接着力はほぼ同等な値を示し、固形分等を下げたことによる接着力の低下はみられないことがわかる。また、実施例１および比較例２の結果からプライマー組成物を用いることにより接着力が大幅に向上することが分かる。
（実施例２，３、比較例３，４）
実施例１によるＴＰＯ複合シートを下地に固定し、後記の表２に示すプライマー組成物を塗布し、プライマー組成物の官能評価試験を行った。この官能評価試験については、下記のとおりである。この結果を後記表２に併せて示した。
〔プライマー組成物官能評価試験〕
プライマー組成物を複合ＴＰＯシート上に刷毛塗りする際の作業効率を考慮し、ローラー刷毛塗りの容易性、および粘着性（タック）の大小を評価した。
【００３７】
【表２】

【００３８】
上記実施例２，３および比較例３，４からプライマー組成物の固形分を下げることにより、気温１０℃から２０℃におよぶ範囲において作業効率を低下させることなく刷毛塗りが可能であると共に、タックが少ない事から異物が付着し難くなることが分かる。
（実施例４、比較例５〜７）
後記の表３に示すＴＰＯシートまたは防水積層構造体を用い、耐突き刺し性試験を行った。この、耐突き刺し性試験試験については、下記のとおりである。この結果を後記表３に併せて示した。
〔耐突き刺し性試験〕
試験方法は、歩道平板上に設置した試験体である防水積層構造体に対し、４６０ｇの鉄製の杭を角度５０°の斜面に沿って９０ｃｍ滑らせて繰返し衝突させた。そして、その衝突の衝撃でシートに穴が貫通したときの衝突回数を求めた。図２に本試験装置の構成の略図を示す。
【００３９】
【表３】

【００４０】
上記実施例４および比較例５〜７の結果よりとＴＰＯ複合シートを用いた防水積層構造体としたものが、ＴＰＯシート単体のもの、ウレタンシートを用いた防水積層構造体としたものよりは優れた耐突き刺し性を示すことがわかる。また、ＴＰＯ複合シートを用いる際にプライマー組成物を用いて積層構造体とすると最も優れた耐突き刺し性を示すことが分かる。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、本発明の積層構造体は、ポリオレフィンシートあるいはフィルムの表面が、そのままで、プライマー樹脂組成物を介して、ポリウレタン樹脂と良好な接着性を示し、常態においてポリウレタン樹脂と充分に接着するため、ポリオレフィンシートあるいはフィルムの表面に不織布を貼付する必要がなく、この上に塗工するポリウレタン樹脂が、美麗な外観に仕上がるという利点を有する。また、ポリオレフィンシートあるいはフィルムとポリウレタン樹脂が強固に一体化しているため機械的特性に優れ、また両者の特性が相俟って耐突刺し抵抗性能に優れ、防水層として信頼性の向上を図れるという効果を奏する。しかも、ポリオレフィンシートあるいはフィルムの表面が優れた撥水性を備えているため、このポリオレフィンシートあるいはフィルムを下地上に施工する際、降雨によってその表面が濡れても、これを拭き取れば即座に乾いた表面にすることができ、作業能率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一例である複合被覆防水工法を示す斜視図である。
【図２】本発明における耐突き刺し性試験を示す概略図である。
【符号の説明】
１．下地
２．プライマー層
３．ＰＳウレタンボンド（接着剤）
４．複合ＰＯシート（防水性有り）
５．プライマー樹脂
６．ポリウレタン樹脂
７．仕上塗料
８．不織布
９．ＰＯシート
１０．４６０ｇの鉄製の杭
１１．９０ｃｍの斜面
１２．５０度の斜面の角度
１３．試験片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a laminated structure excellent in workability and excellent in mechanical properties due to being firmly integrated, and excellent in puncture resistance and a method of constructing the same.
[0002]
[Prior art]
As a method of waterproofing a rooftop of a building or the like, a method of forming a waterproof layer by alternately laminating molten asphalt and a roofing material and providing concrete on the waterproof layer for protection has been well known. When repairing a waterproof layer implemented by such a method, a new waterproof layer may be provided directly above the surface concrete without removing the protective concrete and the existing waterproof layer. In this case, the moisture impregnated in the concrete turns into water vapor as the temperature of the rooftop rises due to the solar radiation, so that an accident that causes blistering in the newly-installed waterproofing layer is not endless.
[0003]
For this reason, a sheet molding or the like having a groove on the back surface of the waterproof layer is partially adhered to the base with an adhesive as a deaerated sheet, and water vapor generated in concrete is discharged to the outside through the groove through the deaeration cylinder. A typical example of the deaeration waterproofing method is to apply a urethane resin or the like directly on the deaeration sheet to form a waterproof layer to form a laminated structure.
[0004]
However, in the laminated structure formed by these methods, since the deaeration sheet is not in close contact with the entire surface of the concrete base surface, damage is likely to occur due to contact of a sharp object from the outside, and the damage is caused. There is a problem that rainwater infiltrates from the part and reaches the entire surface of the concrete, which easily leads to a water leakage accident.
[0005]
On the other hand, tarpaulins are generally exposed to the outside of the rooftop, so they are damaged when the birds such as crows and birds fly and various works performed on the rooftop etc. There is a problem that performance is impaired. In particular, it is not uncommon for the waterproof layer to be injured or damaged due to lack of recognition of the waterproof layer or carelessness in the construction of facilities or the like after the waterproof sheet is pasted, and the scale tends to be relatively large. Nevertheless, since the damage itself is not noticed until water leakage occurs, there is almost no repair performed after the damage, and there is a problem that water leakage almost certainly occurs.
[0006]
In recent years, a sheet molded body made of a polyolefin-based thermoplastic elastomer, which is a material with high mechanical strength and excellent and low specific gravity, has been used as a rooftop waterproof sheet alone on a concrete ground surface, using fasteners called disks and anchors. A waterproofing method of performing physical fixation and joining a sheet overlap portion by heat fusion utilizing the property that the material is thermoplastic is increasing in number. Since a sheet molded body made of a polyolefin-based thermoplastic elastomer is very stable, it is common knowledge that the sheet molded body is used alone as a waterproof layer taking advantage of its characteristics (for example, see Patent Document 1). It has a track record of damage resistance, including bird damage.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-64522
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional deaeration and waterproofing method consisting of a deaeration sheet such as a molded sheet and polyurethane resin does not have sufficient resistance to piercing, and various works performed on birds such as crows and flying objects or on the roof However, there is a problem that damage of the waterproof layer cannot be completely prevented.
[0009]
Therefore, it is conceivable to increase the puncture resistance by laminating a polyurethane resin on this polyolefin-based thermoplastic elastomer. However, since the polyurethane resin cannot be sufficiently bonded to the polyolefin-based thermoplastic elastomer, it is applied to outdoor buildings. There is a problem.
[0010]
The present invention has been made in view of such circumstances, and is excellent in workability, and has excellent mechanical properties because it is firmly integrated, and also has a laminated structure excellent in piercing resistance. Its purpose is to provide a construction method.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides, as a first gist, a laminated structure characterized in that a polyolefin sheet or film and a polyurethane resin composition are joined via a primer composition.
[0012]
Further, the present invention provides a laminating method comprising fixing a polyolefin sheet or film on a substrate, applying a primer composition having a solid content concentration of 2 to 14% by weight at the time of application, and thereafter coating with a polyurethane resin. The present invention relates to a method for constructing a structure.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described.
First, as a polyolefin (abbreviated as PO) sheet or film used in the present invention, a TPO sheet or film made of a polyolefin-based thermoplastic elastomer (abbreviated as TPO) as a raw material can be used.
[0014]
The TPO referred to above is, for example, one obtained by copolymerizing ethylene-propylene rubber (EPR) with an olefin resin such as polypropylene (PP) or blending ethylene-propylene rubber (EPR) with an olefin resin such as polypropylene (PP). What mixed is mentioned. Ethylene propylene rubber (EPR) may be vulcanized beforehand to obtain ethylene propylene terpolymer (EPT), or ethylene propylene rubber (EPR) and polypropylene (PP) may be blended before ethylene / propylene rubber (EPR). A material obtained by vulcanizing propylene rubber (EPR) may be used.
[0015]
For the purpose of coloring and reinforcing this PO sheet or film, various coloring pigments, inorganic fillers such as calcium carbonate, and further, a weather-resistant stabilizer, a flame retardant, and a process oil to which a process oil is appropriately added can be used. .
[0016]
The PO sheet or film preferably has high flexibility in terms of handling and workability, but high hardness is suitable for making the sheet hard to be damaged by an external action. Usually, a resin having a Shore A hardness (according to JIS K 6301.5) of 70 or more is preferable, and a resin having a Shore A hardness of 90 or more is more preferable. That is, those having a Shore A hardness of 70 or more are not too soft and can be satisfied in strength.
[0017]
The thickness of the PO sheet or the film is preferably set to 0.8 to 3.0 mm from the viewpoint of sheet durability, economy, and the like.
[0018]
Further, as the PO sheet or film, a PO sheet laminated structure or a PO film laminated structure in which a nonwoven fabric is composited on the back surface, or a sheet body or a film body subjected to unevenness processing or the like may be used. For the purpose of improving the tear strength and the dimensional stability, a laminated structure in which polyester fibers, glass fibers, and the like are sandwiched between PO sheets or films can be used.
[0019]
The non-woven fabric is not particularly limited, and various non-woven fabrics that have been conventionally used as a cushioning material for an underlay can be used. For example, a nonwoven fabric made of any of polyolefin fibers such as polypropylene fiber and polyethylene fiber, acrylic fiber, vinylon fiber, polyamide fiber, and the like, and a nonwoven fabric made of a blend of these fibers can be used. The bonding form between the fibers is not particularly limited, and resin bonding, needle punching, spun bonding, or the like can be used alone or in advance in combination, and any form may be used. In particular, a non-woven fabric made of a polyolefin-based fiber such as polypropylene is preferable since it has excellent durability against alkaline water from a base. The basis weight of the entire nonwoven fabric 50 to 250 g / ^{m 2,} it is preferable to use those among them about 100 ~ 150g / ^{m 2.}
[0020]
The thickness of the nonwoven fabric is preferably set to 1.0 to 3.0 mm from the viewpoints of cushioning performance and ventilation performance against the behavior of the substrate to be applied, and economy.
[0021]
The PO sheet or film may be used alone or in a plurality of layers, but may be, for example, a composite PO sheet or film manufactured as follows. That is, first, the nonwoven fabric is unwound in a belt shape and horizontally run, on which a PO sheet or a PO resin raw material for film forming is extruded into a sheet or film shape having a predetermined thickness. The raw materials are in a state of being laminated in a sheet shape or a film shape. At this time, the nonwoven fabric is melted and fused by the heat of the raw material of the PO sheet or film, and a sheet or film in which the nonwoven fabric and the PO sheet or film are laminated and integrated can be easily obtained. With such a configuration, a composite PO sheet or film exhibiting sufficient air permeability and cushioning properties can be obtained.
[0022]
Alternatively, the nonwoven fabric and the PO sheet or film may be unwound together in a belt shape, and a thermoplastic film may be supplied to the interface between the two, and the two may be laminated and integrated by heating and melting the thermoplastic film. There is no. As described above, in the present invention, the term “laminated and bonded” does not use the adhesive prepared separately between the nonwoven fabric and the PO sheet or film, but utilizes the thermoplasticity of the PO sheet or film and the nonwoven fabric. Means to join and integrate.
[0023]
When a nonwoven fabric having a base fabric and a cotton portion is used, it is preferable to bond a PO sheet or a film to the surface formed by the base fabric.
[0024]
The laminated structure thus obtained exhibits sufficient air permeability and cushioning properties and is excellent in damage resistance due to the lower nonwoven fabric. Then, the surface of the composite PO sheet or film has a sufficient adhesive strength with the polyurethane resin by applying the primer composition to the surface, and a nonwoven fabric such as a spun bond is previously laminated on the surface as in the related art. There is no need to let it. For this reason, there is an advantage that the waterproof coating film applied thereon has a beautiful appearance without being damaged by fuzzing or the like of the nonwoven fabric.
[0025]
Since the surface of the PO sheet or film has excellent water repellency, when the composite PO sheet or film is applied on a substrate, even if the surface is wet due to rainfall or the like, it is immediately dried if the surface is wiped off. Can be on the surface. Therefore, unlike the prior art, the trouble of naturally drying the wet spunbonded nonwoven fabric is not required, and the application of the polyurethane resin can be started immediately, resulting in good work efficiency.
[0026]
Examples of the composition of the primer composition used in the present invention include those composed of a chlorinated polyolefin, an unsaturated carboxylic acid monomer and its anhydride, a solvent, and the like, and may be a conventional primer composition.
[0027]
The solid content concentration at the time of application of the primer composition needs to be 2 to 14% by weight (in terms of solid content), preferably 3 to 10% by weight (in terms of solid content), and more preferably 4 to 6% by weight ( (In terms of solid content).
[0028]
When the solid content of the primer composition is within 14% by weight, the viscosity does not become high, the working efficiency at the time of application does not extremely decrease, and the tackiness (tack) does not excessively occur. There is no decrease in efficiency and no foreign matter adheres. When the solid content of the primer composition is within 14% by weight, the primer composition itself does not become hard, can follow the movement of the PO sheet or the film, and does not peel off from the PO sheet or the film.
[0029]
The primer composition is preferably carboxyl-modified. Carboxyl-modified is a method in which carboxyl-modified crystallized polypropylene, non-crystallized polypropylene, propylene-α-olefin copolymer, terpolymer propylene-butene-ethylene copolymer and the like are used for acrylic acid, acrylic acid, maleic anhydride. And an unsaturated carboxylic acid monomer such as maleic anhydride and its anhydride are copolymerized to introduce a carboxyl group.
[0030]
The thickness of the primer composition formed after the application of the primer composition is preferably 0.75 to 46 μm, more preferably 1.12 to 33 μm, and further preferably 1.5 to 20 μm.
[0031]
The polyurethane resin used in the present invention may be formed by any known one-part or two-part urethane coating waterproofing system, but more preferably a polyisocyanate and a polyol, a crosslinking agent, and a filler. One-component or two-component JIS A6021 coating waterproofing material for roofs having the above composition can be used. A general product having waterproof performance conforming to the standard specified by urethane rubber series I can be used.
[0032]
Then, the upper surface of the polyurethane resin may be finished with a finish paint. As the finish paint, a known finish material such as acrylic urethane can be generally used, and an acrylic urethane resin-based paint is preferably used in terms of performance and price from the viewpoint of weather resistance and stain resistance. A urethane cross-linkable type containing a fluorine resin can also be used.
[0033]
Although the construction location of the waterproof laminated structure is not particularly limited, when it is constructed on the upper surface of a building or a building or on a roof, the waterproof laminate and the piercing resistance are sufficiently exhibited.
The above-mentioned laminated structure can be constructed and used, for example, as follows. That is, for example, as shown in FIG. 1, first, a primer layer 2 is uniformly applied on a base 1, and then an adhesive layer 3 is undulated on the base 1 using a wrench or the like. Apply. The adhesive used for the adhesive layer is preferably an adhesive having thixotropic properties. That is, when an adhesive having thixotropic properties is used, the adhesive may excessively flow and permeate into the nonwoven fabric 8 when joining the nonwoven fabric 8 on the PO sheet 9 to impair the air permeability of the nonwoven fabric 8. Absent. However, on the other hand, due to the pressing shear force, the adhesive exhibits appropriate fluidity, and the anchor effect can firmly join the base 1 and the nonwoven fabric 8.
A composite PO sheet 4 composed of a nonwoven fabric 8 and a PO sheet 9 is attached on the adhesive layer 7. In addition, the joint portions of the composite PO sheets 4 are usually butted against each other, and the butted portions are stopped with a joint tape or the like. Then, a primer composition 5 is applied on the composite PO sheet 4 (specifically, on the PO sheet 9), and then a polyurethane resin 6 is applied and cured, and then a finish is further applied thereon. The application can be completed by applying the layer (top coat) 7 and curing it by drying.
According to the above method, the adhesiveness of the laminated structure of the composite PO sheet 4 and the polyurethane resin 6 provided under the finish paint 7 is improved, and since it is firmly integrated, the mechanical properties are excellent, and the puncture resistance is improved. It becomes excellent in resistance.
[0034]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described together with comparative examples. In these examples and comparative examples, a TPO sheet or a sheet obtained by combining a nonwoven fabric and a TPO sheet is used. This composite TPO sheet was produced as follows.
That is, a mixture of 30 parts by weight of calcium carbonate and 5 parts by weight of carbon black as a filler with respect to 100 parts by weight of a TPO raw material resin composed of a copolymer of ethylene / propylene rubber and polypropylene is melt-kneaded in an extruder to form a sheet. Then, it was integrated with a polypropylene nonwoven fabric having a basis weight of 150 g / m ² by heat fusion to obtain a composite sheet.
On the other hand, a chlorinated polypropylene resin was used as a primer, and carboxyl modification by graft copolymerization of maleic anhydride in a toluene solution was performed according to a known method to obtain a primer composition.
(Example 1, Comparative Examples 1-2)
First, a TPO sheet is fixed on a slate base using an adhesive, and then a primer composition shown in Table 1 described below is applied, and a two-part cold curing type urethane resin composition (specified in JIS A 6021) is applied thereon. (Urethane I) is applied at a thickness of 2 mm and cured to produce a laminated structure. Then, the adhesive strength between the TPO sheet and the polyurethane resin coating film was measured, and the state of destruction was observed. In addition, the measuring method of the adhesive force between a TPO sheet and a polyurethane resin coating film is as follows. The results are shown in Table 1 below.
[Adhesive force between TPO sheet and polyurethane resin coating film]
A 180 ° peeling adhesion test was performed in accordance with JIS A 6854, and the adhesive strength at both interfaces was measured. In addition, the tensile speed is 200 mm / min.
[0035]
[Table 1]

[0036]
From the results of Example 1 and Comparative Example 1, even when the solid content of the primer composition was set to 5%, the adhesion was almost the same as that obtained when the solid content of the primer composition was set to 15%. It can be seen that there is no decrease in the adhesive force due to the decrease in the pressure. In addition, it can be seen from the results of Example 1 and Comparative Example 2 that the use of the primer composition significantly improves the adhesive strength.
(Examples 2, 3 and Comparative Examples 3, 4)
The TPO composite sheet according to Example 1 was fixed on a base, and a primer composition shown in Table 2 below was applied, and a sensory evaluation test of the primer composition was performed. This sensory evaluation test is as follows. The results are shown in Table 2 below.
(Primer composition sensory evaluation test)
Considering the work efficiency when brush-coating the primer composition on the composite TPO sheet, the ease of roller brush-coating and the magnitude of tackiness (tack) were evaluated.
[0037]
[Table 2]

[0038]
By lowering the solid content of the primer composition from Examples 2 and 3 and Comparative Examples 3 and 4, it is possible to apply a brush without lowering the working efficiency in a temperature range from 10 ° C. to 20 ° C. It is understood from the fact that the amount of particles is small, that foreign matter is less likely to adhere.
(Example 4, Comparative Examples 5 to 7)
A piercing resistance test was performed using a TPO sheet or a waterproof laminated structure shown in Table 3 below. The piercing resistance test is as follows. The results are shown in Table 3 below.
(Stab resistance test)
In the test method, a 460 g iron pile was slid 90 cm along a slope of 50 ° and repeatedly hit against a waterproof laminated structure which is a test body installed on a sidewalk flat plate. Then, the number of collisions when the hole penetrated the sheet by the impact of the collision was determined. FIG. 2 shows a schematic diagram of the configuration of the present test apparatus.
[0039]
[Table 3]

[0040]
From the results of Example 4 and Comparative Examples 5 to 7, the waterproof laminated structure using the TPO composite sheet is superior to the TPO sheet alone and the waterproof laminated structure using the urethane sheet. It can be seen that the stab resistance is shown. Also, it can be seen that when a TPO composite sheet is used to form a laminated structure using a primer composition, the best piercing resistance is exhibited.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, the laminated structure of the present invention shows that the surface of the polyolefin sheet or film, as it is, exhibits good adhesion to the polyurethane resin via the primer resin composition, and sufficiently adheres to the polyurethane resin in the normal state. Therefore, it is not necessary to attach a nonwoven fabric to the surface of the polyolefin sheet or film, and the polyurethane resin applied thereon has an advantage of giving a beautiful appearance. In addition, because the polyolefin sheet or film and the polyurethane resin are tightly integrated, they have excellent mechanical properties, and together they have excellent piercing resistance and excellent reliability as a waterproof layer. It works. Moreover, because the surface of the polyolefin sheet or film has excellent water repellency, when the polyolefin sheet or film is applied on a substrate, even if the surface is wet due to rainfall, the surface can be dried immediately by wiping it off. And work efficiency is good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a composite covering waterproofing method which is an example of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a stab resistance test in the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Base 2. 2. Primer layer PS urethane bond (adhesive)
4. Composite PO sheet (with waterproof)
5. Primer resin 6. Polyurethane resin7. 7. Finish paint Nonwoven fabric 9. PO sheet 10.460g iron pile 11.90cm slope 12.50 degree slope angle 13. Test pieces

Claims

A laminated structure wherein a polyolefin sheet or film and a polyurethane resin composition are joined via a primer composition.

The laminated structure according to claim 1, wherein the polyolefin sheet or film is laminated and integrated by laminating and bonding with a nonwoven fabric.

The laminated structure according to claim 1, wherein the polyurethane resin composition has a waterproof property.

The laminated structure according to any one of claims 1 to 3, which is formed outside a building.

A method for constructing a laminated structure, comprising fixing a polyolefin sheet or film on a base, applying a primer composition having a solid content concentration of 2 to 14% by weight at the time of application, and thereafter coating a polyurethane resin.