JP2004206939A - Heating cooker - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータなどの高周波雑音源を有し、電源線から機器外に漏洩する濾波回路の必要な加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加熱調理器として、例えば、図6に示すような誘導加熱調理器がある(例えば、特許文献1参照)。図6において、1は商用電源、3は商用電源1を直流に変換し高周波の電源を発生させる高周波電源、2は高周波電源3に商用電源1を接続するスイッチ、4は高周波電源により誘導加熱を行う加熱コイル、5は商用電源を入力とする直流電源であり、6は直流電源から電源供給を受け、電源スイッチと高周波電源に信号を出力する制御回路であり、7は高周波雑音抑制用のコンデンサである。
【0003】
上記従来の加熱調理器の動作を以下に説明する。商用電源が供給されると、直流電源5は約5Vの出力電源を発生させ、その電源は制御回路6に供給される。制御回路6には使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチを入にするとスイッチ2を閉とし高周波電源3に電源供給される。高周波電源5には加熱コイル4に高周波電流を流すか否かを制御する加熱駆動回路(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチの入によって、スイッチ2を閉した後、制御回路5からの入力で加熱コイル4に高周波電流を流す、すなわち加熱動作を開始する。
【0004】
加熱動作中、加熱入切スイッチを切とすると、制御回路5からの入力で加熱コイル4への高周波電流供給を停止、すなわち加熱動作を停止した後、スイッチ2を開とし高周波電源3への電源供給を停止させる。
【0005】
以上のように、加熱動作を行う直前に加熱に必要な高周波電源に電源供給し、加熱を行わない時は高周波電源に電源供給しない構成とすることで機器の消費電力を抑制できる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3284961号公報(第3−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、直流電源5や制御回路6で電力消費しており、またコンデンサ7でも電力消費が現存する構成となっていた。
【0008】
本発明は、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制を行い且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を行うことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、加熱手段に電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1のスイッチと、前記第1のスイッチの電源側電源供給経路間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段を備え、前記記憶手段は前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を、前記記憶手段からの情報に基づき複数種類切り替えるようにしたものである。
【0010】
これにより、第1スイッチで高周波雑音抑制回路を除く全回路の消費電力を、第2スイッチで高周波雑音抑制用コンデンサの消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの突入電流やアークによる寿命の低下を防ぐことのできる加熱調理器が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、加熱手段に電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1のスイッチと、前記第1のスイッチの電源側電源供給経路間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段を備え、前記記憶手段は前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相に対する位相を記憶し、前記制御手段は前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行う時の電源に対する位相を、前記記憶手段からの情報に基づき複数種類切り替えることで、消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの開時もしくは閉時の電源電圧を制御手段への電源供給の有無に関わらず平均的に低減でき、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
【0012】
また、制御手段で第2スイッチの開閉動作時の電源位相タイミングを複数ポイント有し、これらを開もしくは閉となる毎に周期的に駆動させることで、平均的に所望のレベルまで突入電流、アークを低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、第1スイッチオフや停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相の周期的駆動は、次回第2スイッチ駆動時も継続される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、加熱手段に電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1のスイッチと、前記第1のスイッチの電源側電源供給経路間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段と、前記第2のスイッチの開閉状態が変化した時の電源位相を検知する接点検知手段を備え、前記記憶手段は前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は前記接点検知手段と前記記憶手段からの情報に基づき、前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行なう時の電源位相を逐次切り替えることで、消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの開時もしくは閉時の電源電圧を制御手段への電源供給の有無に関わらず低減でき、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
【0014】
また、制御手段では第2スイッチ駆動信号出力時の電源位相と接点検知手段から入力される電源位相第2スイッチ駆動信号出力時を逐次比較し、次回第2スイッチ駆動信号出力時に、接点検知手段から入力される電源位相をゼロに近づけるよう駆動することで突入電流、アークを微小なレベルまで低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、第1スイッチオフや停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相のゼロ駆動は、次回第2スイッチ駆動時も継続される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、特に、第2のスイッチは加熱手段への通電状態に応じて開または閉とすることにより、加熱手段の通電により雑音が多くなる場合、あるいは多くなると予想される場合には閉として電源に漏洩する雑音を低減するとともに、雑音が少ない状態の時には開としてコンデンサを非接続として、待機電力を少なくできる。また、第2のスイッチを閉とする機会を減じて、第2のスイッチの駆動に要する消費電力を節約することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、特に、第1のスイッチが閉から開となった後、第2のスイッチを閉から開とすることにより、第1のスイッチを開にしない限りコンデンサが電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、第1のスイッチを開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、第2のスイッチが開とすることでコンデンサによる待機電力の発生をなくすることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、特に、第1のスイッチが開から閉となった後、第2のスイッチを開から閉とすることにより、第1及び第2のスイッチが共に開となってからは、第1のスイッチを閉にしない限り、コンデンサによる待機電力の発生を防止することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、特に、コンデンサの両端に放電抵抗を接続したことにより、第1のスイッチが開で、かつ第2のスイッチが閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサに蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は高周波磁界で被加熱鍋等を加熱するための誘導加熱コイルを有する誘導加熱調理器の回路ブロック図である。
【0020】
図1において、商用電源10は入力端子11aと他の入力端子である11bを介して誘導加熱調理器に接続され、入力端子11aにはコモンモードコイル15を介して、使用者が容易に操作できる第1スイッチである電源スイッチ16、位相検知回路22及びリレー20の接点に接続される。電源スイッチ16の負荷側接点は、全波整流回路であるダイオードブリッジ27、絶縁トランスで構成された直流電源21及び電源スイッチ開閉検知回路19に接続され、入力端子11bはコモンモードコイル15を介して、ダイオードブリッジ27と直流電源21が接続され、ダイオードブリッジ27と直流電源21には、コモンモードコイル15及び電源スイッチ16を介して商用電源10が供給される構成となっている。また、直流電源21はリレー20の接点、ダイオード26を介しても入力端子11a側の電源が接続されており、リレー20の負荷側接点とダイオード26のカソードを同極とする構成であるため、直流電源21には電源スイッチ16とリレー20のいずれかが閉であれば直流電源21に電源供給される。
【0021】
また更に、入力端子21aと入力端子21bとの間には、第2のスイッチであるリレー12の接点とコンデンサ13の直列接続体が接続される。14はコンデンサに並列接続された放電抵抗である。ダイオードブリッジ27はその出力を高周波電源17に供給し、高周波電源17は加熱手段である加熱コイル18に高周波電流を供給する。制御手段である制御回路23は、直流電源21から電源供給され、電源スイッチ開閉検知回路19、位相検知回路22から信号入力し、リレー12、リレー20、高周波電源17の冷却用のファンモータ25及び高周波電源17に信号出力し、記憶手段24とは互いに信号入出力している。
【0022】
以上のように構成された加熱調理器についてその動作を説明する。商用電源10が入力端子11a、11bに接続されても、電源スイッチ16が開であれば高周波電源17、直流電源21、制御回路23には電源供給されない。
【0023】
電源スイッチ16が閉となると、ダイオードブリッジ27を介して高周波電源17と、直流電源21に商用電源10が供給され、制御回路23は直流電源21の約5Vの出力により動作を開始する。制御回路23内には、使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)を有しており、加熱スイッチより加熱入りとなると、やはり制御回路23の働きで、高周波電源17内にある高周波電流駆動装置(図示せず)をオンし、加熱コイル18に電流供給すなわち加熱動作を開始させる。加熱動作開始すると制御回路23はファンモータ23を動作させ、高周波電源17を冷却する。リレー20は補助的に直流電源21に商用電源10を半波整流して供給するもので、電源スイッチ16が閉となった後、所定時間経過時点で制御回路23によりオンする。
【0024】
また、電源スイッチ開閉検知回路19は電源スイッチ16の開閉を図2−(a)で示す波形で検知し、位相検知回路22は商用電源10の位相を図2−(b)で示す波形で検知しており、それぞれの出力は制御回路23に入力される。
【0025】
図3にリレーの駆動タイミングを示す。リレー12は、電源スイッチ閉となった後で且つ前述した加熱動作前のタイミングで閉となり、コンデンサ13とコモンモードチョークコイル15で形成されるフィルタ回路で高周波電源から伝播する雑音を抑制する。リレー12が閉となる際の電源位相は、あらかじめ制御回路23内で複数段設定(ここでは8段階)されており、図3で示すようにリレーが開から閉となる毎に、(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行なうようにしている。記憶手段24では、リレー12が閉とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー10の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、前述した電源位相の周期的切替動作は継続する。例えば電源位相(6)まで行なった時点で、制御回路電源オフしても、次回のリレー12閉は(3)のタイミングから行う。記憶手段で位相を保持していないと、制御回路が初期化されるため、電源オフの度に(1)のタイミングに戻り、周期的な電源位相の切替ができない。
【0026】
次に電源スイッチ16が閉から開となると、高周波電源17への電源供給が停止し、直流電源21にはリレー20を介して商用電源の半波が供給される。制御回路23は電源スイッチ検知回路19からの入力で電源スイッチ16の開を認識し、電源スイッチ16の開の後、リレー12を閉から開とし、リレー12の開後リレー20を開とし、コンデンサ13、放電抵抗14、直流電源21への電源供給を停止し、電源スイッチ16オフ時の消費電力を抑制する。
【0027】
ここでリレー12が閉から開となる際の電源位相は、前述した開から閉となる際の電源位相制御と同様に、図3で示す(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行ない、記憶手段24でもまた同様に、リレー12が開とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー20の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、電源位相の周期的切替動作は継続する。
【0028】
以上のように本実施例によれば、高周波電源17に電源電流あるいは電圧を供給する電源供給経路(入力端子11aからダイオードブリッジ27に至る電源供給経路)の途中に、第1のスイッチである電源スイッチ16を設け、電源スイッチ16よりも電源側の極性の異なる電源供給経路間に第2のスイッチであるリレー12とコンデンサ13の直列接続体を接続したので、電源スイッチを開とすることにより、加熱コイル18による加熱動作を確実に停止することができる。また、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチ16のオン直後に接続し、電源スイッチ16のオフ直後に切り離すことで、高周波電源駆動時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフ等の場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
【0029】
また、リレー12を開から閉にする際は、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、接点状態変更時の電源位相を複数種類周期的に切り替えることで、平均的に突入電流やアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。本実施例では、電源スイッチ16のオンに連動して、リレー12をオンしており、リレー12のオンは通常制御回路が一旦初期化されてからの動作となるため、不揮発性の記憶手段24への電源位相情報の保持なしでは実質電源位相の周期的切替動作は実質不可能であり、リレー12の高信頼性に関する本発明の効果は大きい。
【0030】
また更に、リレー12を閉から開にする際も、前述の開から閉と同様に、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、接点状態変更時の電源位相を複数種類周期的に切り替えることで、平均的にアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。
【0031】
また、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とすることにより、電源スイッチ16を開にしない限りコンデンサ13が電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、電源スイッチ16を開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、がリレー12開とすることでコンデンサ13による待機電力の発生をなくすることができる。
【0032】
また、電源スイッチ16が開から閉となった後、リレー12を開から閉とすることにより、電源スイッチ16及びリレー12が共に開となってからは、電源スイッチ16を閉にしない限り、コンデンサ13による待機電力の発生を防止することができる。
【0033】
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、電源スイッチ16が開で、かつリレー12が閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0034】
また、本発明では、第1スイッチである電源スイッチ16が開から閉となった後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
【0035】
(実施例2)
図4に実施例2の回路ブロックを示す。この図において、実施例1の構成図図1と同様の構成となる部分は、同一の番号を付し説明を省略する。
【0036】
図4において、図1と異なるのは第2スイッチであるリレー12のコンデンサ13側接点を入力とし制御手段である制御回路23に信号出力する接点検知手段28が付加されたことのみである。
【0037】
以下、実施例1とその動作の異なる箇所に着目して説明する。第1のスイッチである電源スイッチ16が開から閉となると、その後制御手段である制御回路23により第2スイッチであるリレー12が開から閉となる。制御回路12では、リレー12を閉とする時の電源位相と接点検知回路28から得られる実際のリレー12閉時の電源位相からリレー12の駆動時間(t1とする)を算出し、次回のリレー12閉時、商用電源電圧のゼロ点からt1前の位相でリレー閉信号を出力する。前述の動作をリレー閉出力する毎に行なうことで、実際のリレー駆動時間のバラツキを相殺し、安定したリレーゼロボルト閉動作が実現できる。図5は、ゼロボルトスイッチング動作を図的に表したものである。
【0038】
また、記憶手段24では、リレー12オン時の電源位相を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー10の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、ゼロボルトスイッチング動作を継続して行なうことができる。
【0039】
電源スイッチ16が閉から開となり、その後制御手段である制御回路23により第2スイッチであるリレー12が閉から開となる際も、前述のリレー12の閉動作と同様にゼロボルトスイッチング動作を継続的に行なえる。
【0040】
以上のように本実施例によれば、高周波電源17に電源電流あるいは電圧を供給する電源供給経路(入力端子11aからダイオードブリッジ27に至る電源供給経路)の途中に、第1のスイッチである電源スイッチ16を設け、電源スイッチ16よりも電源側の極性の異なる電源供給経路間に第2のスイッチであるリレー12とコンデンサ13の直列接続体を接続したので、電源スイッチを開とすることにより、加熱コイル18による加熱動作を確実に停止することができる。
【0041】
また、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチ16のオン直後に接続し、電源スイッチ16のオフ直後に切り離すことで、高周波電源駆動時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフ等の場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
【0042】
また、リレー12を開から閉にする際は、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、継続的にゼロボルトスイッチングを行なうことで、突入電流やアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。また、リレーの動作時間(制御信号オンから接点閉もしくは開までの時間)の計時変化を吸収した高信頼性動作となる。
【0043】
また更に、リレー12を閉から開にする際も、前述の開から閉と同様に、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、継続的にゼロボルトスイッチングすることで、アークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。
【0044】
また、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とすることにより、電源スイッチ16を開にしない限りコンデンサ13が電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、電源スイッチ16を開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、がリレー12開とすることでコンデンサ13による待機電力の発生をなくすることができる。
【0045】
また、電源スイッチ16が開から閉となった後、リレー12を開から閉とすることにより、電源スイッチ16及びリレー12が共に開となってからは、電源スイッチ16を閉にしない限り、コンデンサ13による待機電力の発生を防止することができる。
【0046】
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、電源スイッチ16が開で、かつリレー12が閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0047】
また、本発明では、第1スイッチである電源スイッチ16が開から閉となった後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制を行い且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における加熱調理器の回路ブロック図
【図2】(a)本発明の実施例1における電源スイッチ開閉検知回路の入出力波形を示す図
(b)本発明の実施例1における位相検知回路の入出力波形を示す図
【図3】本発明の実施例1におけるリレー駆動タイミングを示す図
【図4】本発明の実施例2における加熱調理器の回路ブロック図
【図5】本発明の実施例2におけるリレー駆動タイミングを示す図
【図6】従来の加熱調理器の回路ブロック図
【符号の説明】
10 商用電源
11 入力端子(電源供給経路)
12 リレー(第2のスイッチ)
13 コンデンサ
14 放電抵抗
15 コモンモードチョークコイル(電源供給経路)
16 電源スイッチ(第1のスイッチ)
18 加熱コイル(加熱手段)
23 制御回路(制御手段)
24 記憶手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heating cooker that has a high-frequency noise source such as an inverter and requires a filtering circuit that leaks out of a device from a power line.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of cooking device, for example, there is an induction cooking device as shown in FIG. 6 (see, for example, Patent Document 1). In FIG. 6, 1 is a commercial power source, 3 is a high-frequency power source that converts the
[0003]
The operation of the conventional cooking device will be described below. When the commercial power supply is supplied, the DC
[0004]
When the heating on / off switch is turned off during the heating operation, the high frequency current supply to the
[0005]
As described above, the power consumption of the device can be suppressed by supplying power to the high-frequency power source necessary for heating immediately before performing the heating operation and not supplying power to the high-frequency power source when heating is not performed.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3284961 (page 3-4, Fig. 1)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional technique, power is consumed by the
[0008]
It is an object of the present invention to suppress power consumption of the entire constituent circuit including reduction of power consumption of a noise suppression capacitor and to improve the reliability of a component for reducing power consumption.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described conventional problems, a heating cooker according to the present invention includes a power supply path for supplying power to heating means, a first switch provided in the middle of the power supply path, and the first switch. A serial connection body of a second switch and a capacitor provided between the power supply paths of the power supply side, storage means for holding information regardless of whether power is supplied, and control means for controlling opening and closing of the second switch And the storage means stores a power supply phase when the control means changes the open / close state of the second switch from open to closed or from closed to open, and the control means stores the second switch A plurality of types of power supply phases for changing the open / close state are switched based on information from the storage means.
[0010]
This reduces the power consumption of all circuits except the high-frequency noise suppression circuit with the first switch, suppresses the power consumption of the high-frequency noise suppression capacitor with the second switch, and reduces the life of the second switch due to the inrush current and arc. A cooker that can be prevented is obtained.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The invention according to
[0012]
Moreover, the control means has a plurality of power supply phase timings at the time of opening / closing the second switch, and these are periodically driven each time they are opened or closed, so that the rush current and arc can be averaged to a desired level. Can be reduced. Since the previous power phase timing is sequentially stored in the non-volatile storage means, even if the power is not supplied to the control means due to the first switch off or a power failure, etc. This is continued when the second switch is driven next time.
[0013]
The invention according to
[0014]
Further, the control means sequentially compares the power supply phase when the second switch drive signal is output with the power supply phase second switch drive signal output time input from the contact detection means, and from the contact detection means when the second switch drive signal is output next time. Inrush current and arc can be reduced to a minute level by driving the input power supply phase closer to zero. Since the previous power phase timing is sequentially stored in the non-volatile storage means, even if the power is not supplied to the control means due to the first switch off or a power failure during the process, It continues even when the second switch is driven.
[0015]
In the invention described in
[0016]
According to the fourth aspect of the present invention, in particular, the capacitor is connected to the power line unless the first switch is opened by changing the second switch from the closed state to the open state after the first switch is opened from the closed state. Since it is connected in between, the noise reduction action by the capacitor can be obtained stably, and if the first switch is opened, the power supply is cut off and no noise is generated. By making it open, it is possible to eliminate generation of standby power by the capacitor.
[0017]
In the fifth aspect of the invention, in particular, the first and second switches are both opened by closing the second switch from open to closed after the first switch is opened to closed. Therefore, it is possible to prevent the standby power from being generated by the capacitor unless the first switch is closed.
[0018]
According to the sixth aspect of the invention, in particular, when the input terminal is disconnected from the power source when the first switch is open and the second switch is closed by connecting a discharge resistor to both ends of the capacitor. In addition, since the electric charge accumulated in the capacitor can be discharged, it is possible to prevent an electric shock by touching the input terminal.
[0019]
【Example】
Example 1
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a circuit block diagram of an induction heating cooker having an induction heating coil for heating a heated pan or the like with a high frequency magnetic field.
[0020]
In FIG. 1, a
[0021]
Furthermore, a contact point of the
[0022]
The operation of the cooking device configured as described above will be described. Even if the
[0023]
When the
[0024]
The power switch open /
[0025]
FIG. 3 shows the drive timing of the relay. The
[0026]
Next, when the
[0027]
Here, the power supply phase when the
[0028]
As described above, according to the present embodiment, the power supply that is the first switch is provided in the middle of the power supply path (power supply path from the input terminal 11a to the diode bridge 27) that supplies the power current or voltage to the high-
[0029]
Also, when switching the
[0030]
Furthermore, when the
[0031]
Further, by switching the
[0032]
In addition, after the
[0033]
Further, since the
[0034]
In the present invention, after the
[0035]
(Example 2)
FIG. 4 shows a circuit block of the second embodiment. In this figure, the same components as those in FIG. 1 are designated by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0036]
4 is different from FIG. 1 only in that a contact detection means 28 for adding a signal to the
[0037]
Hereinafter, the description will be given focusing on the differences between the first embodiment and its operation. When the
[0038]
Further, the storage means 24 sequentially stores the power supply phase when the
[0039]
When the
[0040]
As described above, according to the present embodiment, the power supply that is the first switch is provided in the middle of the power supply path (power supply path from the input terminal 11a to the diode bridge 27) that supplies the power current or voltage to the high-
[0041]
In addition, by connecting the series connection body of the capacitor 13 and the
[0042]
In addition, when the
[0043]
Furthermore, when the
[0044]
Further, by switching the
[0045]
In addition, after the
[0046]
Further, since the
[0047]
In the present invention, after the
[0048]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to suppress power consumption of the entire constituent circuit including reduction of power consumption of the noise suppression capacitor and to achieve high reliability of the component parts for power consumption reduction. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit block diagram of a heating cooker in
10 Commercial power supply 11 Input terminal (Power supply path)
12 Relay (second switch)
13
16 Power switch (first switch)
18 Heating coil (heating means)
23 Control circuit (control means)
24 storage means
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013537034A (en) * | 2010-08-31 | 2013-09-26 | 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 | Overvoltage protection for AC power supply |
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- 2002-12-24 JP JP2002372243A patent/JP4048946B2/en not_active Expired - Lifetime
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