JP2004206609A - 記録媒体及び記録再生装置及びコンテンツ配布システム - Google Patents

記録媒体及び記録再生装置及びコンテンツ配布システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、コンテンツを構成するデータを管理する複数の管理システム間において互換性を与えるとともに各コンテンツの著作権を保護することができる記録媒体及び記録再生装置及びコンテンツ配布システムを提供することを目的とする。
【解決手段】FAT管理型のファイルシステムによる暗号化されたデータが光磁気ディスク1より読み出されると、暗号処理部17で平文化されるとともに、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるデータに変換される。このスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるデータを光磁気ディスクに記録し、それに応じて各管理テーブルを変更する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽や映像などの著作権保護されるべきコンテンツを扱う記録媒体や記録再生装置、又、これらのコンテンツを配布するコンテンツ配布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音楽や映画などのコンテンツのアナログ情報をデジタル情報化して、記録、再生する様々な装置が開発されている。又、記録媒体の有効利用のために、多くの情報圧縮の手法も規格化、又は提案されている。更に、このアナログ情報のデジタル情報化や情報圧縮方法の規格化やネットワークの普及に伴い、有線や無線でコンテンツの情報をダウンロードすることもできるようになっている。又、デジタル情報化により情報のコピーが容易となるため、コンテンツの情報を販売するための自動販売機システムも提案されている。
【0003】
このようにネットワークや自動販売機システムなどを利用したコンテンツの情報のダウンロードが行われるとき、その著作権保護の問題が注目される。特に、インターネットを利用したコンテンツの配信システムにおいては、配信するコンテンツの情報を暗号化して、コンテンツの著作権保護が成されている。このようにインターネットによるコンテンツの配信システムにおいて著作権保護を実現するために、暗号化されたコンテンツを配信した後、このコンテンツの暗号化を解除する(平文化する)ための解除キーを配信する際に課金するシステムなどが利用され、コンテンツの著作権に対する対価が払われるようなシステムが実現されている。更に、配信システムなどを用いて得られたコンテンツが、その著作権を保護するためのある制限のもとにコンテンツの再生装置などに転送されて、この再生装置で再生されるようなシステムも実現されている。
【0004】
又、コンテンツのデータが記録される記録媒体については、その多くが、FAT(File Allocation Table)管理型のファイルシステムを利用している。このような記録媒体において、保護するデータを暗号化するとともにメディアIDとともに記録するものがある。このメディアIDを記録した記録媒体の再生装置は、所定の鍵信号を備え、この鍵信号とメディアIDより記録媒体内に記録された保護するデータを平文化するためのコンテンツIDを生成し、このコンテンツIDによりデータを平文化して再生する。このように、メディアIDを備えることによって記録媒体を特定の再生装置でのみ再生できるようにし、記録媒体内のコンテンツの著作権を保護している。
【0005】
上述のFAT管理型のファイルシステムについて、図12を参照して簡単に説明する。このFAT管理型のファイルシステムを用いてデータを記録する場合、クラスタがデータの単位記録領域とされ、1つのコンテンツを表すファイル毎に記録された領域を管理するためのディレクトリエントリDe及びFATエントリFeが生成される。そして、ディレクトリエントリDeには、ファイル毎にファイル属性と記録開始クラスタが記録され、又、FATエントリFeには、各クラスタ毎の記録状態が記録される。
【0006】
このとき、FATエントリFeにおいて、そのクラスタに記録された同一ファイルの次のデータが記録されたクラスタ(リンク先となるクラスタ)が有る場合は、リンク先となるクラスタのアドレスが記録され、リンク先となるクラスタがない場合、そのファイルの最終のクラスタであること(図12の場合「FFFF」)が記録される。又、クラスタがデータの記録されていない空きクラスタであること(図12の場合「0000」)や、クラスタに記録されたデータに欠陥がある欠陥クラスタであること(図12の場合「FFF7」)もFATエントリFeにおいて記録される。
【0007】
又、このようなFAT管理型のファイルシステムでなく、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムを利用してデータを記録する記録媒体もある。このような記録媒体を扱う装置は、パーソナルコンピュータなどのFAT管理型のファイルシステムによる装置と接続されることがない。又、このような記録媒体に記録されたデータは、原版となる記録媒体から第1世代にのみ複製可能と設定されている。そのため、記録された圧縮データなどに対して暗号化を行う必要がなく、平文のまま記録媒体に記録されている。
【0008】
上述のスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムについて、図13を参照して簡単に説明する。このスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムを用いてデータを記録する場合、セクタがデータの単位記録領域とされ、1つのコンテンツを表すトラック毎に記録された領域を管理するためのトラック管理テーブルTt及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルAtが生成される。
【0009】
そして、トラック管理テーブルTt及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルAtでは、複数セクタより成るパーツ毎に管理される。このとき、トラック管理テーブルTtには、トラック毎に記録開始パーツを示すポインタが記録され、又、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルAtには、各パーツ毎に、そのパーツを構成するセクタの開始アドレス及び終了アドレスとパーツの記録状態が記録される。
【0010】
即ち、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルAtでは、同一トラックの次に続くパーツ(リンク先となるパーツ)がある場合、リンク先となるパーツのポインタを記録状態として記録し、又、リンク先となるパーツがない場合、そのトラックの最終のパーツであること(図13の場合「end」)が記録される。又、トラック管理テーブルTtにおいて、データの格納されていない空き領域を1つのトラックとして扱うとともに、空き状態であることを記録する。
【0011】
又、従来の技術として、記録媒体内にコンテンツの1つが暗号化されて課金情報とともに記録され、この暗号化されたコンテンツを平文化して再生又は別の記録媒体に記録するためにネットワークを通じて暗号鍵を受信するとともに、課金情報を送信して課金されるコンテンツ流通システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0012】
即ち、この流通システムでは、記録媒体内に平文化されたコンテンツ以外に暗号化されたコンテンツが課金情報とともに記録される。そして、この暗号化されたコンテンツの再生及び別の記録媒体への記録が所望されたとき、ネットワークを通じて、暗号化されたコンテンツの情報と課金情報が送信されて、所望したユーザに課金した後、暗号鍵が受信される。よって、この受信した暗号鍵によって暗号化されたコンテンツが平文化され、再生又は別の記録媒体への記録が成される。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−196585号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、コンテンツを配布するために、記録媒体や通信媒体による様々なシステムが利用されている。しかしながら、パーソナルコンピュータなどの端末装置で採用されているオペレーティングシステムやこのオペレーティングシステムに使用されているファイルシステムに、著作権を保護するための規格がない。そのため、インターネットや自動販売機システムなどで取得されたコンテンツの著作権の保護は、オペレーティングシステムの上位層となるアプリケーション層によって実現されている。
【0015】
このことより、著作権を保護するデータが改ざんされる可能性が大きくなり、この改ざんを防ぐために、アプリケーション層において複雑な暗号化及び平文化の処理が必要となり、システムに大きな負担がかかってしまう。即ち、このように著作権などで保護されて取り扱いに制限のあるデータが扱われるとき、多くの認証のための作業を行う必要があるため、ユーザに多大な不便を強いているという課題がある。
【0016】
又、このようなデータを取り扱うアプリケーションは、オペレーションシステムに最適化されて作られているので、オペレーションシステムの変更などがあった場合、変更されたオペレーションシステムに対応するようにアプリケーションの変更を行う必要がある。このとき更に、このデータによるコンテンツの記録再生装置のファームウェアやインターフェースに関わるハードウェアを変更しなければならない場合もある。
【0017】
又、著作権などで保護されたデータを記録した記録媒体を扱う場合、上述のように記録媒体にメディアIDを記録するとともに、この記録媒体の再生装置に専用の鍵信号を備えた制御回路を備える必要がある。そして、記録媒体を再生するたびに、複雑な平文化処理を行う必要があり、その分の消費電力が増大する。又、記録媒体に記録する際には、複雑な暗号化を行わなければならない。
【0018】
又、上述のFAT管理型のファイルシステム及びスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムは、お互いに互換性がなく、共存したシステムではなかった。そのため、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによってコンテンツのデータを記録した記録媒体は、FAT管理型のファイルシステムによってデータ処理を行う装置との親和性が悪い。よって、スタートアンドエンドアドレス管理型の記録媒体に記録されたコンテンツをパーソナルコンピュータなどで簡単に複製されることから保護することができるが、その反面、FAT管理型の装置によって扱うことが困難であるという問題も生じる。
【0019】
更に、特許文献1の流通システムでは、暗号化されたコンテンツを再生又は記録する度に、平文化するための鍵信号を必要とする。この平文化するための鍵信号は、ネットワークを通じて課金センタから獲得する必要がある。そして、課金された額によって鍵信号が与えられて、課金センタと通信することなく再生可能となった場合においても、この鍵信号は再生可能とした再生装置に与えられたものであり、ユーザ個人に与えられたものではない。よって、同一ユーザが異なる再生装置で再生しようとしても、再び、課金センタと通信して鍵信号を獲得する必要がある。
【0020】
又、コンテンツを記録する際、平文化して記録することが可能であるが、元の記録媒体に記録されるのではなく、平文化されたコンテンツのデータが記録される別の記録媒体が必要となる。更に、鍵信号が記録装置に与えられて格納された場合、元の記録媒体より複製された第1世代の記録媒体からの複製を禁止することで第2世代の記録媒体への記録を禁止したとしても、元の記録媒体から不特定多数の記録媒体を記録することができるため、完全に著作権を保護することは不可能である。
【0021】
このような問題を鑑みて、本発明は、コンテンツを構成するデータを管理する複数の管理システム間において互換性を与えるとともに各コンテンツの著作権を保護することができる記録媒体及び記録再生装置及びコンテンツ配布システムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の記録媒体は、データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理する記録媒体において、前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、前記第1記録領域及び前記第3記録領域が前記第1管理システムによって管理されるとともに、前記第2記録領域及び前記第3記録領域が前記第2管理システムによって管理され、前記第2記録領域の一部又は全部に暗号化データが格納され、当該暗号化データが平文化されたデータが前記第1管理システムによるデータに変換されて前記第3記録領域に記録され前記第1記録領域を生成することを特徴とする。
【0023】
この構成によると、第1管理システムで動作する記録再生装置は、第1記録領域及び第3記録領域にしかアクセスすることができない。又、第2管理システムで動作する記録再生装置は、第2記録領域及び第3記録領域にしかアクセスすることができない。よって、平文化された暗号化データは第1管理システムによるデータとなって第1記録領域に記録されるデータとなるため、第2管理システムによる記録再生装置で再生することが不可能となる。
【0024】
このような記録媒体において、前記単位記録領域全ての状態を管理する第1管理テーブルと、前記第1記録領域及び前記第3記録領域を前記第1管理システムによって管理するための第2管理テーブルと、前記第2記録領域及び前記第3記録領域を前記第2管理システムによって管理するための第3管理テーブルと、を備える。
【0025】
このとき、前記第1管理テーブル及び前記第3管理テーブルから前記第2管理システム用の仮想管理テーブルである第4管理テーブルが生成され、前記第2管理システムでデータを取り扱う装置に当該第4管理テーブルのみが送出されるようにすることで、第2管理システムで動作する装置が暗号化されていない記録媒体内の第1管理システムで管理されるデータへのアクセスを防ぐことができる。又、暗号化データが平文化されたデータが第1管理システムで管理されるデータであるため、第2管理システムで動作する装置によって平文化されたデータが再生されることを防ぐことができる。
【0026】
又、前記暗号化データを平文化した後に、元の前記暗号化データを削除するようにしても構わない。又、前記暗号化データを平文化する回数を設定し、所定回数平文化されたことが確認されると、元の前記暗号化データを削除するようにしても構わない。
【0027】
又、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録するようにしても構わない。このとき、このコンテンツID及びメディアIDが鍵情報を発行するサーバなどに与えられることによって、コンテンツID及びメディアIDによる鍵情報が発行され、この鍵情報を得ることができる。このとき、記録した各管理テーブルをメディアIDによって暗号化するようにしても構わない。又、平文化処理を行うたびにメディアIDを更新するようにしても構わない。
【0028】
又、前記暗号化データを平文化する暗号処理部を備えるようにしても構わない。又、仮想管理テーブルである第4管理テーブルを生成する信号処理部を備えるようにしても構わない。このような記録媒体として、メモリカードを用いても構わない。
【0029】
上述のような各構成の記録媒体は、当該記録媒体専用の記録再生装置によって暗号化データの平文化が行われるようにしても構わないし、当該記録再生装置を介して鍵情報が入力されるようにしても構わない。又、当該記録再生装置を介することによって、第2管理システムでデータ管理を行う装置が第2記録領域及び第3記録領域へのアクセス可能となる。
【0030】
更に、このような記録媒体を扱う記録再生装置として、本発明の記録再生装置は、データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理するとともに、前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、前記第2記録領域の一部又は全部に暗号化データを格納した記録媒体の読み出し及び書き込みを行う記録再生装置であり、前記第1記録領域から読み出したデータを復号化する復号化部と、記録するコンテンツのデータを符号化する符号化部と、前記第2記録領域内の前記暗号化データを平文化する暗号処理部と、前記第1記録領域及び前記第2記録領域内のデータをそれぞれ前記第1管理システム及び前記第2管理システムに従って読み出し、前記符号化部で符号化されたデータ及び前記暗号処理部で平文化されたデータを前記第1管理システムに従って書き込む信号処理部と、を備え、前記第1管理システムに従ってデータを前記記録媒体の前記第3記録領域に書き込むことで、前記記録媒体に第1記録領域を生成することを特徴とする。
【0031】
このような記録再生装置において、前記記録媒体が、前記単位記録領域全ての状態を管理する第1管理テーブルと、前記第1記録領域及び前記第3記録領域を前記第1管理システムによって管理するための第2管理テーブルと、前記第2記録領域及び前記第3記録領域を前記第2管理システムによって管理するための第3管理テーブルと、を備え、前記第1〜第3管理テーブルが与えられ、前記第1管理テーブル及び前記第3管理テーブルから前記第2管理システム用の仮想管理テーブルである第4管理テーブルを生成するとともに、前記第2管理テーブル及び前記第4管理テーブルを記録し、前記第2管理テーブルによって前記第1管理システムにおけるデータ管理を行うとともに前記第4管理テーブルによって前記第2管理システムにおけるデータ管理を行う。
【0032】
このとき、記録再生装置は、記録媒体への第1管理システムによるデータの記録を終了すると、前記第1管理テーブル及び前記第2管理テーブルを読み出して書き換える。又、記録媒体への第2管理システムによるデータの記録を終了すると、前記第1管理テーブル及び前記第3管理テーブルを読み出して書き換えた後に、第4管理テーブルを作成し直す。
【0033】
又、前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録し、前記信号処理部が該コンテンツID及び該メディアIDを読み出すとともに、出力する。このとき、このコンテンツID及びメディアIDを出力表示し、ユーザに確認させるようにしても構わない。このようにすることで、ユーザがコンテンツID及びメディアIDを確認して、端末装置などを利用して鍵情報を管理するサーバに送信すると、サーバで記録媒体とコンテンツが確認されて鍵情報が生成されて送信される。
【0034】
又、前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツIDを記録し、当該記録再生装置固有の装置IDを備え、前記信号処理部が前記コンテンツIDを読み出すとともに、前記装置ID及び前記コンテンツIDを出力するようにしても構わない。このようにすることで、鍵情報を管理するサーバが、記録再生装置毎に平文化したコンテンツや平文化した回数などを管理することができる。
【0035】
上述の記録再生装置において、前記暗号処理部で前記暗号化データが平文化されると、前記信号処理部が元の前記暗号化データを前記第2記録領域から削除し前記第3記録領域とするようにしても構わない。又、平文化された回数が所定回数を超えたときに、元の暗号化データを削除するようにしても構わない。
【0036】
又、前記第2管理システムにおけるデータの管理を行う外部の端末装置と接続して通信を行う外部インターフェースを備え、前記外部の端末装置より前記記録媒体の再生が要求されたとき、前記信号処理部で読み出された前記第2記録領域に記録されたデータを前記外部インターフェースを通じて前記外部の端末装置に送出する。更に、前記外部の端末装置より前記記録媒体の記録が要求されたとき、前記外部インターフェースを通じて前記外部の端末装置から送出されるデータを前記信号処理部によって前記第3記録領域に書き込むことで前記第2記録領域を前記記録媒体に生成する。
【0037】
この記録再生装置において、前記外部の端末装置によって得られた前記暗号化データを平文化する鍵情報が前記外部インターフェースを通じて前記暗号化処理部に送出される。このとき、又、鍵情報を管理するサーバと通信可能な端末装置にコンテンツIDとメディアID又は端末IDとを送信出力するようにしても構わない。よって、端末装置を介してコンテンツIDとメディアID又は端末IDとがサーバに送信される。これらのIDにより記録再生装置が直接鍵情報を生成して、平文化するようにしても構わない。
【0038】
又、本発明のコンテンツ配布システムは、暗号化データによるコンテンツの配布するコンテンツ配布システムにおいて、データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理するとともに、前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、前記第2記録領域の一部又は全部に前記暗号化データを格納した記録媒体と、当該記録媒体のデータの読み出し及び書き込みを行う当該記録媒体専用の記録再生装置とによってなり、前記記録媒体において、平文化された前記暗号化データが前記第1管理システムで管理されるデータとして前記第3記録領域に記録されて前記第1記録領域が生成されることを特徴とする。
【0039】
又、このとき、前記記録再生装置が前記第1記録領域のデータによるコンテンツのみを再生する。又、前記記録再生装置が前記第2管理システムによってデータ管理を行う外部の端末装置と通信接続し、当該外部の端末装置が前記記録媒体の前記第2記録領域及び第3記録領域にのみアクセスでき、前記第1記録領域へのアクセスが禁止される。
【0040】
更に、前記暗号化データを平文化する鍵情報を管理するサーバを備え、前記サーバから得られた前記鍵情報に基づいて前記暗号化データが平文化されるようにしても構わない。このとき、前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録し、前記サーバが前記コンテンツID及び前記メディアIDを受信すると、該コンテンツID及び該メディアIDに基づいて前記鍵情報を生成して送信する。
【0041】
又、記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成る当該コンテンツ固有のコンテンツIDを記録し、前記記録再生装置が、当該装置固有の装置IDを記録し、前記サーバが前記コンテンツID及び前記装置IDを受信すると、該コンテンツID及び該装置IDに基づいて前記鍵情報を生成して送信する。更に、ユーザ毎に与えられたユーザIDとコンテンツIDとに基づいて鍵情報が生成されるようにしても構わない。
【0042】
又、記録再生装置がサーバの役割を備え、鍵情報を生成するようにしても構わない。又、このように鍵情報を生成するサーバ及び記録再生装置において、課金処理が行われるようにしても構わない。
【0043】
更に、前記記録再生装置が暗号化データの平文化を行うようにしても構わないし、前記記録媒体が暗号化データの平文化を行うようにしても構わない。
【0044】
又、外部の端末装置に記録された暗号化データを平文化する際、この暗号化データが記録再生装置を通じて平文化されるとともに、平文化されたデータが第1記録領域のデータとして記録媒体に記録される。このとき、コンテンツIDとともに装置ID又はユーザIDがサーバに与えられることで、平文化された回数などの管理を行うことができ、著作権を保護することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【0046】
1.記録再生装置の構成
図1の記録再生装置は、データの読み出し及び書き込みが可能な記録媒体として光磁気ディスク1を扱う装置である。この記録再生装置は、記録再生動作を行う機構として、光磁気ディスク1にデータを書き込むための磁気ヘッド2と、光磁気ディスク1にレーザ光を照射する光ピックアップ3と、光磁気ディスク1を周方向に移動させるスピンドルモータ4と、磁気ヘッド2及び光ピックアップ3を径方向に移動させるスレッドモータ5と、磁気ヘッド2を昇降する昇降モータ6とを備える。
【0047】
このように機械的な機構が構成されるとき、磁気ヘッド2は、ヘッドドライバ7からの信号が与えられて発生する磁界方向が決定されるとともに、記録時に光磁気ディスク1に近接するように昇降モータ5によって移動され、記録時以外は、光磁気ディスク1から離れた位置に位置するように昇降モータ5によって移動される。又、光ピックアップ3は、ヘッドドライバ7によって記録時と再生時それぞれのレーザ光の強さが設定されるとともに、光磁気ディスク1からの反射光から得られる各種信号をRF処理部8に送出する。又、スピンドルモータ4、スレッドモータ5、及び昇降モータ6はそれぞれ、スピンドルドライバ9、PWM(Pulse Width Modulation)ドライバ10、及び昇降モータドライバ11によって駆動される。
【0048】
このように、機械的な機構を直接駆動させるドライバが設けられるとき、ヘッドドライバ7には、信号処理部15で得られた記録用のデータが与えられる。又、RF処理部8で得られた各種信号がデジタルRF処理部12でデジタルデータ化された後、信号処理部15でトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号やデータ信号などの各信号毎に処理される。又、デジタルサーボ13より信号処理部15で得られたトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号に基づく駆動信号がスピンドルドライバ9及びPWMドライバ10に信号が与えられて、スピンドルモータ4及びスレッドモータ5が駆動する。又、システムマイコン21から入力部23から記録の開始及び停止が指示されたことを示す信号が昇降モータドライバ11に与えられて、昇降モータ6が駆動する。
【0049】
更に、信号処理回路15で得られたデータ信号は復号化回路19で復号化された後、DAコンバータ25によってアナログデータに変更される。又、外部から入力されたアナログデータがADコンバータ26によってデジタルデータに変換された後、符号化回路20によって符号化されて信号処理部15に与えられる。又、信号処理部15で得られた暗号化されたデータは、暗号処理部17で平文化される。そして、デジタルRF処理部12、デジタルサーボ13、信号処理部15、暗号化処理部17、復号化回路19、及び符号化回路20によってシステムLSIが形成される。
【0050】
このシステムLSIには、システムマイコン21と信号のやりとりを行うためのマイコンインターフェース(I/F)14と、各回路ブロックへ動作指示を与える内部I/Fコマンド変換部16と、パーソナルコンピュータなどの端末装置27と接続される外部I/F18とが設けられる。又、システムマイコン21は表示部22や入力部23と接続される。更に、ワークRAM24を備え、システムLSIで処理されるデータなどが一時的に保持される。
【0051】
このような構成の記録再生装置において、ADコンバータ26を通じて光磁気ディスク1に記録されるデータは、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに応じて記録され、又、端末装置27などを通じて光磁気ディスク1に記録されるデータは、FAT管理型のファイルシステムに応じて記録される。
【0052】
2.光磁気ディスク内の管理テーブル
光磁気ディスク1には、ディスク内に記録されたコンテンツのデータ構造を示すための管理テーブルが、コンテンツのデータとともに記録される。又、この光磁気ディスク1は、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによる記録媒体に基づくものであるとともに、FAT管理型のファイルシステムとの互換性をも有するものである。よって、従来のスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムで利用されるスタートアンドエンドアドレス管理テーブルとトラック管理テーブルとを備える。更に、FAT管理型のファイルシステムとの互換に必要なテーブルを、従来の予約領域などのスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに影響を与えない領域に記録する。
【0053】
よって、光磁気ディスク1には、図2のように、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムを実現するためのトラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレスT2と、FAT管理型のファイルシステムとの互換性を実現するためのオリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4とが格納される。又、光磁気ディスク1に記録されるデータは単位記録領域毎に管理される。尚、この単位記録領域は、上述したセクタ又はクラスタに相当するものである。
【0054】
このとき、トラック管理テーブルT1には、空きトラックを含むトラック毎のコンテンツの開始パーツを示すポインタが格納される。スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2には、連続した単位記録領域より成る各パーツ毎に、その単位記録領域の開始アドレス及び終了アドレスと、リンク先となるパーツを表すポインタ又はコンテンツ最後のパーツであることを表す終了フラグとが格納される。
【0055】
オリジナル管理テーブルT3は、単位記録領域毎に、空き記録領域であること又はFAT管理型によるものであること又はスタートアンドエンドアドレス管理型によるものであること又は不良記録領域であることを示す属性フラグと、リンク先となる単位記録領域を表すポインタ又はデータやパーツ最後の単位記録領域であることを表す終了フラグとが格納される。オリジナルディレクトリ管理テーブルT4には、ファイル毎のコンテンツを構成する単位記録領域の開始アドレスを示すポインタが格納される。
【0056】
又、オリジナル管理テーブルT3において、属性フラグ「0」が空き記録領域であることを、属性フラグ「1」がスタートアンドエンドアドレス管理型によるものであることを、属性フラグ「2」がFAT管理型によるものであることを、属性フラグ「3」が不良記録領域であることをそれぞれ示し、「END」が終了フラグを示す。又、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2において、「end」が終了フラグを示す。
【0057】
又、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2では、属性フラグが「0」及び「1」となる単位記録領域によって構成されるパーツが管理される。又、オリジナルディレクトリ管理テーブルT3では、属性フラグが「2」となる単位記録領域によって構成されるファイルが管理される。
【0058】
このように、トラック管理テーブルT1、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2、オリジナル管理テーブルT3、及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4を格納しているとき、図1の記録再生装置でスタートアンドエンドアドレス管理型のコンテンツのデータが読み出される場合、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2が参照されて、データの読み出しが行われる。
【0059】
又、図1の記録再生装置でFAT管理型のコンテンツのデータが読み出される場合、まず、オリジナル管理テーブルT3、及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4よりFAT管理用の各種テーブルが信号処理部15で仮想的に構成されて、ワークRAM24に記録される。そして、この仮想的に構成されたFAT管理用の各種テーブルが参照されて、データの読み出しが行われる。
【0060】
このように各管理テーブルT1〜T4を記録するとともにスタートアンドエンドアドレス管理型及びFAT管理型のファイルシステムによるコンテンツが記録された光磁気ディスク1が図1の記録再生装置に載置されると、スピンドルドライバ9及びPWMドライバ10がスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動して、図2の各管理テーブルT1〜T4が格納された領域にレーザ光が照射される位置に光ピックアップ3が移動される。
【0061】
そして、ヘッドドライバ7によって光ピックアップ3が読み出し用のレーザ光を照射するように制御されると、その反射光が光りピックアップ3に入射され、管理テーブルT1〜T4それぞれのデータがRF処理部8及びデジタルRF処理部12を介して信号処理回路15に与えられる。このとき、RF処理部8において光磁気ディスク1のウォルブによるウォルブ信号やトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号が得られる。これらの信号がデジタルRF処理部12を介して信号処理回路15に与えられる。そして、ウォルブ信号から現在のトラッキング位置を確認するとともに、目的のトラッキング位置に最適な照射範囲のレーザ光を照射するようにスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動させるよう、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号をデジタルサーボ13に与える。
【0062】
よって、デジタルサーボ13では、信号処理回路15より与えられたトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号に基づく信号をスピンドルドライバ9及びPWMドライバ10に与える。そして、スピンドルドライバ9及びPWMドライバ10がデジタルサーボ10からの信号に基づいてスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動させて、トラッキング制御及びフォーカスエラー制御を行う。尚、再生時又は記録時に、コンテンツのデータを読み出す又は書き込む際に、目的のトラッキング位置に最適な照射範囲のレーザ光を照射するようにスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動させるときも、同様の動作を行う。
【0063】
このようにして信号処理部15より各管理テーブルT1〜T4が読み出されると、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2がワークRAM24に与えられて一時的に記録される。又、後述するが、オリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4よりFAT管理型のファイルシステムを実現するための各管理テーブルが信号処理部15で生成されて、この生成された管理テーブルがワークRAM24に一時的に記録される。
【0064】
このとき、管理テーブルT1〜T4より信号処理15が光磁気ディスク1内に記録されたコンテンツを認識し、内部I/Fコマンド変換16に与えると、マイコンI/F14からシステムマイコン21に与えられ、各コンテンツのコンテンツ名を表示するように表示部22が制御される。又、暗号化されたコンテンツについては、暗号化されていることを示す表示が表示部22になされる。
【0065】
3.スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムを利用したとき
以下では、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツの再生及び記録が指示されたときの動作について、図2及び図3及び図4を参照して説明する。図2では、アドレスA3,A4,A7,A13の単位記録領域の属性フラグが0であり、アドレスA0〜A2,A8,A12の単位記録領域の属性フラグが1であり、アドレスA5,A6,A9,A10,A14,A15の単位記録領域の属性フラグが2であり、アドレスA11の単位記録領域の属性フラグが3であるものとする。
【0066】
まず、表示部22に表示されたコンテンツからスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツが選択されて再生するように入力部23によって入力されると、システムマイコン21より再生動作を行うように制御信号が出力される。この制御信号がマイコンI/F14を介して内部I/Fコマンド変換部16に与えられると、信号処理部15がワークRAM24内のトラック管理テーブルT1を確認し、目的のコンテンツのトラックが認識される。そして、トラックを構成する単位記録領域のアドレスがワークRAM24内のスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2で認識される。
【0067】
このとき、例えば、トラックt1のコンテンツの再生が指示されると、トラック管理テーブルT1よりスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のパーツp3を表すポインタが認識される。よって、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のパーツp3が確認され、その開始アドレスA0及び終了アドレスA2が認識されるとともに、ポインタp4よりリンク先のパーツp4が認識される。そして、パーツp4が確認され、その開始アドレスA8及び終了アドレスA8が認識されるとともに、終了フラグendよりリンク先のパーツがないことが認識される。
【0068】
よって、トラックt1のコンテンツのデータは、アドレスA0,A1,A2,A8の順に単位記録領域に記録されていることが確認される。そのため、A0→A1→A2→A8の順にそのアドレス位置に光ピックアップ3からレーザ光が照射されるように、デジタルサーボ13に信号が与えられ、スピンドルドライバ9及びPWMドライバ10がスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動させる。
【0069】
そして、光磁気ディスク1からの反射光を光ピックアップ3が受光すると、各種信号が生成されて、RF処理部8及びデジタルRF処理部12を介して信号処理回路15に送出される。信号処理回路15よりコンテンツのデータとなるデータ信号が復号化回路19で復号化された後、DAコンバータ25によりアナログ信号に変換されて出力される。
【0070】
尚、パーツは連続した単位記録領域より構成されるため、トラックt1のように、コンテンツのデータがアドレスA0〜A2,A8の単位記録領域で構成された場合でも、アドレスA2,A8の単位記録領域が連続していないため、アドレスA0〜A2の単位記録領域によるパーツp3とアドレスA8の単位領域によるパーツp4とに分かれる。
【0071】
又、トラックt2のコンテンツの再生が指示されたときは、まず、トラック管理テーブルT1よりパーツp5が確認される。そして、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2よりパーツp5がアドレスA12の単位記録領域で構成されるとともに終了フラグendよりリンク先がないことが認識され、アドレスA12の単位記録領域にデータが格納されていることが確認される。
【0072】
次に、音声や画像などによるコンテンツを記録するように入力部23によって入力されると、システムマイコン21より記録動作を行うように制御信号が出力される。この制御信号がマイコンI/F14を介して内部I/Fコマンド変換部16に与えられると、信号処理部15がワークRAM24内のトラック管理テーブルT1を確認し、空き状態のトラックが認識される。
【0073】
このとき、トラック管理テーブルT1の空きトラックt0よりスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のパーツp0を表すポインタが認識される。よって、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のパーツp0が確認され、その開始アドレスA3及び終了アドレスA4が認識されるとともに、ポインタp1よりリンク先のパーツp1が認識される。そして、パーツp1が確認され、その開始アドレスA7及び終了アドレスA7が認識されるとともに、ポインタp2よりリンク先のパーツp2が認識される。最後に、パーツp2が確認され、その開始アドレスA13及び終了アドレスA13が認識されるとともに、終了フラグendよりリンク先のパーツがないことが認識される。
【0074】
よって、アドレスA3,A4,A7,A13の単位記録領域が空き状態であることが確認されるとともに、A3→A4→A7→A13の順に単位記録領域にデータが記録されることが確認される。そして、音声又は映像などのアナログデータがADコンバータ26でデジタル変換された後、符号化回路20で符号化される。そして、符号化されたデータが記録されるように、記録するデータが信号処理部15からヘッドドライバ7に与えられて磁気ヘッド2が駆動される。又、光ピックアップ3から出力強度が再生時より大きいレーザ光を出射するように、光ピックアップ3がヘッドドライバ7に制御される。更に、モータ昇降ドライバ11によってヘッド昇降モータ6が駆動されて、磁気ヘッド2がディスクに近接する位置に設置される。
【0075】
このとき、A3→A4→A7→A13の順に単位記録領域にデータが記録されるように、そのアドレス位置に光ピックアップ3からレーザ光が照射されるとともに磁気ヘッド2が位置するように、デジタルサーボ13に信号が与えられ、スピンドルドライバ9及びPWMドライバ10がスピンドルモータ4及びスレッドモータ5を駆動させる。そして、光磁気ディスク1において、レーザ光が照査された単位記録領域が磁気ヘッド2によって磁化されて、光磁気ディスク1の空き状態の単位記録領域にデータが書き込まれる。
【0076】
このようにして、空き状態の単位記録領域にデータが記録されるとき、例えば、アドレスA3,A4の単位記録領域に記録されたものとする。このとき、信号処理回路15は、図3のように、ワークRAM24に格納されているスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のパーツp0に対して、ポインタp1を削除して終了フラグendを格納する。又、ワークRAM24に格納されているトラック管理テーブルT1に対して、空きトラックt0の開始パーツのポインタp1とするとともに、開始パーツのポインタp0となるトラックt3を新たに作成する。
【0077】
更に、オリジナル管理テーブルT3が光磁気ディスク1から読み出されて、アドレスA3,A4の単位記録領域の属性フラグを1とするとともに、アドレスA3の単位記録領域にリンク先のアドレスA4をポインタとして格納し、アドレスA4の単位記録領域に終了フラグENDを格納する。このようにして、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2及びオリジナル管理テーブルT3の設定を更新すると、更新した各管理テーブルT1〜T3を光磁気ディスク1に書き込むとともに、管理テーブルT1,T2のみをワークRAM24に記録する。
【0078】
又、例えば、アドレスA3の単位記録領域に記録されたものとする。このとき、図4のように、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2は、パーツp0における開始アドレスがA3からA4に変更され、開始アドレスA3及び終了アドレスA3及び終了フラグendを備えたパーツp6が付加される。又、トラック管理テーブルT1は、ポインタp6を備えたトラックt3が付加される。更に、オリジナル管理テーブルT3が読み出されて、アドレスA3の単位記録領域の属性フラグを1とするとともに終了フラグENDを格納する。このように更新された管理テーブルT1〜T3は、光磁気ディスク1に書き込まれるとともに、管理テーブルT1,T2のみが再びワークRAM24に記録される。
【0079】
尚、図1の記録再生装置以外の従来の記録再生装置においても、光磁気ディスク1に対して記録再生を行うことができる。このとき、再生動作は、上述と同様の動作を行うことによって行われる。又、記録動作については、図1の記録再生装置と異なり、オリジナル管理テーブルT3の更新が行われない。よって、図1の記録再生装置以外の記録再生装置によって光磁気ディスク1にコンテンツが記録されたとき、この光磁気ディスク1が図1の記録再生装置に設置されて各管理テーブルT1〜T4が読み出される際、まず、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2によって確認される空き領域とオリジナル管理テーブルT3によって確認される空き領域とを比較する。
【0080】
そして、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2によって空き領域でないことが確認されるとともにオリジナル管理テーブルT3によって空き領域と確認されたアドレスの単位記録領域の属性フラグを1とするとともに、この単位記録領域に対して同一のコンテンツを構成する単位記録領域の順番に従ってリンク先のポインタ又は終了フラグを記録する。
【0081】
4.FAT管理型のファイルシステムを利用したとき
以下では、FAT管理型のファイルシステムによるコンテンツの指定及び記録が成されたときの動作について、図2及び図5及び図6を参照して説明する。
【0082】
上述のように、オリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4が信号処理回路15によって確認されると、オリジナルディレクトリ管理テーブルT4からファイルf1〜f3が認識されるとともに、それぞれの開始アドレスがA5,A10,A14であることが認識される。更に、オリジナル管理テーブルT3より、ファイルf1がアドレスA5,A6,A9の順に並ぶ単位記録領域より構成され、ファイルf2がアドレスA10の単位記録領域より構成され、ファイルf3がアドレスA14,A15の順に並ぶ単位記録領域より構成され、アドレスA3,A4,A7,A13の単位記録領域が空き状態であり、アドレスA11の単位記録領域が不良記録領域であることが認識される。
【0083】
このようにファイルf1〜f3及び空き記録領域及び不良記録領域が確認されると、信号処理部15によって、図5のようなディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が形成される。
【0084】
このとき、FATエントリ管理テーブルT6では、ファイルf1の単位記録領域の仮想アドレスをa0〜a2とし、ファイルf2の単位記録領域の仮想アドレスをa3とし、ファイルf3の単位記録領域の仮想アドレスをa4,a5とする。そして、仮想アドレスa0〜a5の単位記録領域の属性フラグを2に、仮想アドレスa6〜a8,a10の単位記録領域の属性フラグを0に、仮想アドレスa9の単位記録領域の属性フラグを3にする。又、仮想アドレスa0,a1,a4の単位記録領域のリンク先を表すポインタをa1,a2,a5とし、仮想アドレスa2,a3,a5に終了フラグENDを与える。
【0085】
よって、ディレクトリ管理テーブルT5では、ファイルf1,f2,f3に対して、それぞれの開始仮想アドレスa0,a3,a4を表すポインタが与えられる。又、論理物理変換テーブルT7では、実際のアドレス位置とFATエントリ管理テーブルT6におけるアドレス位置との相関関係が示される。即ち、仮想アドレスa0〜a10がそれぞれ、アドレスA5,A6,A9,A10,A14,A15,A3,A4,A7,A11,A13であることが記録される。
【0086】
このようにして管理テーブルT5,T6及び論理物理変換テーブルT7が仮想管理テーブルとして作成されると、管理テーブルT1,T2とともにワークRAM24内に一時記録される。そして、コンテンツ名などのファイルf1〜f3に関する情報が認識され、内部I/Fコマンド変換部16及びマイコンI/F14を介してシステムマイコン21に与えられ、表示部22に表示される。又、端末装置27と外部ホストI/F18を介して接続されているとき、生成されたディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6が端末装置27に与えられ、端末装置27において、光磁気ディスク1内にファイルf1〜f3が記録されていることが認識される。
【0087】
そして、表示部22に表示されたコンテンツからFAT管理型のファイルシステムによるコンテンツが選択されたことが入力部23によって入力されると、システムマイコン21より再生動作を行うように制御信号が出力される。この制御信号がマイコンI/F14を介して内部I/Fコマンド変換部16に与えられると、信号処理部15がワークRAM24内のディレクトリ管理テーブルT5を確認し、目的のコンテンツのファイルが認識される。そして、ファイルを構成する単位記録領域の仮想アドレスがワークRAM24内のFATエントリ管理テーブルT6で認識される。その後、ワークRAM24内の論理物理変換テーブルT7を照会することで、仮想アドレスが示す実際のアドレスを確認し、目的のコンテンツのファイルを構成する単位記録領域のアドレスを認識する。
【0088】
又、端末装置27で選択された場合は、端末装置27において、端末装置27に与えられたディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6によって、目的のコンテンツのファイルを構成する単位記録領域の仮想アドレスが認識される。そして、この認識された仮想アドレスが端末装置27より出力されると、外部ホストI/F18を介して内部I/Fコマンド変換部16に与えられる。よって、この仮想アドレスが信号処理部15に与えられて、ワークRAM24内の論理物理変換テーブルT7を照会することで、仮想アドレスが示す実際のアドレスを確認し、目的のコンテンツのファイルを構成する単位記録領域のアドレスを認識する。
【0089】
このとき、例えば、ファイルf1のコンテンツが選択されると、ディレクトリ管理テーブルT5よりFATエントリ管理テーブルT6の仮想アドレスa0を表すポインタが認識される。よって、FATエントリ管理テーブルT6における仮想アドレスa0の単位記録領域が確認され、ポインタa1よりリンク先の単位記録領域の仮想アドレスa1が認識される。そして、仮想アドレスa1の単位記録領域が確認され、リンク先の単位記録領域の仮想アドレスa2が認識される。最後に、仮想アドレスa2の単位記録領域が確認され、終了フラグENDよりリンク先の単位記録領域がないことが認識される。
【0090】
このように、仮想アドレスa0〜a2の単位記録領域のデータがa0→a1→a2の順でファイルf1のコンテンツを構成することが確認されるため、論理物理変換テーブルT7を照会することによって、アドレスA5,A6,A9の単位記録領域のデータがA5→A6→A9の順でファイルf1のコンテンツを構成することが認識される。又、ファイルf2,f3のコンテンツが選択されたときも同様の動作を行う。
【0091】
このようにして、選択されたコンテンツが記録されている単位記録領域のアドレスが認識される。そして、コンテンツの再生又は複製が指示されたとき、そのコンテンツのデータを読み出すため、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツを読み出す場合と同様、各ブロックが動作し、認識されたアドレス位置にレーザ光を照射することでデータが読み出される。尚、FAT管理型のファイルシステムによるコンテンツの再生は、後述するように、一度、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに変更されてから再生される。
【0092】
尚、入力部23又は端末装置27によって再生が指示されたとき、後述するように、信号処理部15で得られたコンテンツのデータが暗号処理部17でスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムのコンテンツに変更されて、光磁気ディスク1に記録され、再度、読み出しが行われる。その後、この読み出されたデータが信号処理部15から復号化回路19及びDAコンバータ25を介して出力されることで、再生される。
【0093】
又、端末装置27によって複製が指示されたとき、信号処理部15で得られたコンテンツのデータが、内部I/Fコマンド変換部16及び外部ホストI/F18を介して端末装置27に送出される。又、得られたコンテンツのデータが暗号化されている場合、暗号化されていることを示す信号をシステムマイコン21又は端末装置27に送信し、表示部22又は端末装置27の表示部に暗号化されていることを表示する。この暗号化されたコンテンツの処理動作については、後述する。
【0094】
又、端末装置27で新たなファイルとなるコンテンツが生成されて光磁気ディスク1に記録するように要求されると、端末装置27に与えられたFATエントリ管理テーブルT6より仮想アドレスa6〜a8,a10の単位記録領域が空き記録領域であることが確認される。そして、記録動作を行うための制御信号が外部ホストI/F18を介して内部I/Fコマンド変換部16に与えられる。よって、内部I/Fコマンド変換部16において制御信号が確認されることで、端末装置27から光磁気ディスク1にデータが記録されることが認識される。
【0095】
その後、記録されるファイルのデータが記録される単位記録領域の仮想アドレスとともに端末装置27から送信され、外部ホストI/F18及び内部I/Fコマンド変換部16を介して信号処理部15に与えられる。信号処理部15では、ワークRAM24内の論理物理変換テーブルT7を参照して、仮想アドレスが示す実際のアドレスを確認し、データが記録される単位記録領域を確認して、送信されたデータを記録する。即ち、仮想アドレスa6が端末装置27から送信されたとき、論理物理変換テーブルT7より、実際のアドレスA3であることを確認し、同様に端末装置27から送信されたデータをアドレスA3の単位記録領域に記録する。
【0096】
このとき、信号処理部15に与えられたデータがヘッドドライバ7に与えられ磁気ヘッド2が駆動される。又、スピンドルモータ4及びスレッドモータ5が駆動されて、磁気ヘッド2及び光ピックアップ3がアドレスA3の単位記録領域に位置するように移動され、磁気ヘッド2が光磁気ディスク1に近接するように昇降モータ6が駆動する。
【0097】
そして、アドレスA3の単位記録領域にデータが記録された後、更にデータが送信されると、その記録される単位記録領域の仮想アドレスがa7,a8,a10の順に送信されるため、実際のアドレスがA4,A7,A13の順に確認されて、確認された単位記録領域にデータが記録される。このとき、仮想アドレスa7,a8に相当するアドレスA4,A7の単位記録領域にデータが記録されるものとすると、図6のように、FATエントリ管理テーブルT6において、仮想アドレスa6,a7,a8の単位記録領域の属性フラッグが2とされ、仮想アドレスa6,a7の単位記録領域にリンク先を表すポインタa7,a8が、仮想アドレスa8の単位記録領域に終了フラグENDが記録される。
【0098】
同時に、この記録されたコンテンツがファイルf4であるとすると、ディレクトリ管理テーブルT5において、図6のように、ファイルf4の開始仮想アドレスa6がポインタとして記録される。そして、この更新したディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6をワークRAM24に記録するとともに、端末装置27に送信する。
【0099】
その後、オリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4を光磁気ディスク1より読み出す。そして、オリジナル管理テーブルT3において、アドレスA3,A4,A7の単位記録領域の属性フラッグが2とされ、アドレスA3,A4の単位記録領域にリンク先を表すポインタA4,A7が、アドレスA7の単位記録領域に終了フラグENDが記録される。又、オリジナルディレクトリ管理テーブルT4において、ファイルf4の開始アドレスA3がポインタとして記録される。この更新したオリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4を光磁気ディスク1に書き込む。
【0100】
5.FAT管理型のファイルシステムによるコンテンツの再生
上述のようにFAT管理型のファイルシステムによるコンテンツのデータが光磁気ディスク1内に格納されているが、記録されているFAT管理型のファイルシステムによるデータの全て又は一部が暗号化されている。よって、FAT管理型のファイルシステムによるデータのコンテンツは、上述のように、端末装置27により別の記録媒体に複製することができるが、暗号化されている場合、この暗号化を解除しない限り再生することができない。尚、暗号化されていないデータによるコンテンツは、端末装置27により別の記録媒体に記録したときも、この記録媒体より再生することは可能である。
【0101】
(a)暗号化されていないデータによるコンテンツ
例えば試聴用の音楽コンテンツなどのように、一般に公布するためのコンテンツについては、暗号化されていない。このようなコンテンツが再生されるように図1の記録再生装置の入力部23によって指示されると、上述のように、仮想のディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が用いられて、光磁気ディスク1よりコンテンツを構成するデータが読み出される。
【0102】
この読み出されたデータは、信号処理部15より暗号処理部17に送出され、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに応じたコンテンツのデータに変換される。このとき、まず、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2より空き状態の単位記録領域を確認し、空き状態であることを確認した光磁気ディスク1の単位記録領域に読み出したデータを順番に記録する。
【0103】
そして、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツを記録するときと同様、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2を更新する。その後、オリジナル管理テーブルT3を光磁気ディスク1より読み出して、記録した単位記録領域の属性フラグを0から1とするとともに必要なポインタ及び終了フラグを加えて更新する。又、FATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7は、属性フラグが0から1に変更された単位記録領域を表す部分が削除されて、新たに作成される。
【0104】
即ち、図2において、ファイルf2が暗号化されていないコンテンツであり、このファイルf2のコンテンツが再生されるように指示されると、上述のように、仮想のディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が用いられて、アドレスA10の単位記録領域に記録されたデータが信号処理部15に与えられる。そして、このデータは信号処理部15から暗号化処理部17に送出される。
【0105】
このとき、暗号化処理部17では、このデータが暗号化されていないデータであることを確認し、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに応じたコンテンツとなるように変換する。まず、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2よりパーツp0を構成するアドレスA3,A4の単位記録領域が空き状態であることを確認する。そして、光磁気ディスク1におけるアドレスA3の単位記録領域に、読み出したデータを記録する。
【0106】
その後、図7のように、トラック管理テーブルT1にファイルf2のコンテンツを表すトラックt3が作成されるとともに、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2に新たにデータが記録されたパーツp6が作成される。そして、トラック管理テーブルT1において、トラックt3の開始パーツを表すポインタp6が格納される。又、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2において、パーツp6がアドレスA3の単位記録領域で構成されるため、パーツp6に対して、開始アドレスA3及び終了アドレスA3及び終了フラグendが記録される。又、パーツp0の開始アドレスがA4とされる。
【0107】
更に、オリジナル管理テーブルT3が読み出されると、アドレスA3の単位記録領域において、その属性フラグが1とされるとともに終了フラグENDが与えられる。それに伴い、FAT管理型のファイルシステムとしてアクセス可能な単位記録領域が1つ減ったので、FATエントリ管理テーブルT6は、仮想アドレスa6,a7,a9の単位記録領域の属性フラグが0とされるとともに仮想アドレスa8の単位記録領域の属性フラグが3とされる。又、論理物理変換テーブルT7では、仮想アドレスa6〜a9がアドレスA4,A7,A11,A13を示すように変更される。
【0108】
このようにして、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツに変換されて光磁気ディスク1に記録されると、この記録されたデータが上述のようにして読み出されて、復号化回路19で復号化された後、DAコンバータ25でアナログ信号に変換されて出力される。このとき、復号化回路19は、図1の記録再生装置に予め与えられた規格の符号化方式に基づく復号化しかできない。よって、例えば、他の符号化方式によって符号化されたFAT管理型のファイルシステムによるデータが端末装置27などより光磁気ディスク1に複製されて記録されているとき、図1の記録再生装置では、このデータをスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるデータに変換することは可能であるが、再生は不可能である。
【0109】
(b)暗号化されたデータによるコンテンツ
又、暗号化されたコンテンツが再生されるように図1の記録再生装置の入力部23によって指示されると、上述のように、仮想のディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が用いられて、光磁気ディスク1よりコンテンツを構成するデータが読み出される。この読み出されたデータは、信号処理部15において暗号化されたデータであることが確認される。
【0110】
よって、表示部22に平文化するか否かを表示部22に表示する。このとき、入力部23が操作されて平文化することが指示されると、光磁気ディスク1より光磁気ディスク1固有のメディアIDとコンテンツ固有のコンテンツIDとが読み出されて、表示部22に表示される。同時に、このコンテンツのデータを平文化する鍵情報を入力するための表示も表示部22で行われる。ユーザはメディアID及びコンテンツIDを確認すると、後述するように、コンテンツを平文化する鍵情報を管理しているサーバに対して、ネットワークなどを通じて送信する。サーバは、送信されたメディアID及びコンテンツIDより鍵情報を生成し、ユーザにネットワークを通じて送信する。
【0111】
ユーザはサーバより鍵情報を受信すると、入力部23によって得られた鍵情報を入力する。この鍵情報は、システムマイコン21及びマイコンI/F14及び内部I/Fコマンド変換部16を介して暗号処理部17に送出される。そして、暗号処理部17において、この鍵情報を用いて信号処理部15より送出されたコンテンツのデータを平文化する。更に、このように平文化されたデータを、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに応じたコンテンツのデータに変換するとともに、暗号化されている元のデータを光磁気ディスク1から削除する。
【0112】
このとき、まず、オリジナル管理テーブルT3を光磁気ディスク1より読み出して、データを削除した単位記録領域の属性フラグを2から0とする。そして、この更新したオリジナル管理テーブルT3による空き記録領域全てで構成される空きトラックがトラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2により示されるように、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2を更新する。更に、この更新したトラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2から空き状態の単位記録領域を確認し、空き状態であることを確認した光磁気ディスク1の単位記録領域に読み出したデータを順番に記録する。
【0113】
その後、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツを記録するときと同様、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2を更新する。そして、再び、オリジナル管理テーブルT3を光磁気ディスク1より読み出して、記録した単位記録領域の属性フラグを0から1とするとともに必要なポインタ及び終了フラグを加える。更に、オリジナルディレクトリ管理テーブルT4を光磁気ディスク1より読み出して、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに変更したコンテンツのファイルを削除する。又、ディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が、新たに更新されたオリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4それぞれに基づいて新たに作成される。
【0114】
即ち、図7において、ファイルf1が暗号化されたコンテンツであり、このファイルf1のコンテンツが再生されるように指示されると、上述のように、仮想のディレクトリ管理テーブルT5及びFATエントリ管理テーブルT6及び論理物理変換テーブルT7が用いられて、アドレスA5,A6,A9の単位記録領域に記録されたデータが順番に信号処理部15に与えられる。そして、このデータは信号処理部15から暗号化処理部17に送出される。
【0115】
このとき、ファイルf1のコンテンツに対するコンテンツID及び光磁気ディスク1のメディアIDも光磁気ディスク1より読み出されて、信号処理部15より内部I/Fコマンド変換部16及びマイコンI/F14及びシステムマイコン21を介して表示部22に与えられて表示される。そして、このメディアID及びコンテンツIDより鍵情報をユーザが得て、入力部23より鍵情報が入力されると、この鍵情報が暗号処理部17に送出される。
【0116】
よって、アドレスA5,A6,A9の単位記録領域に記録されたデータが与えられた鍵情報に基づいて平文化される。このように、正しい鍵情報を獲得して平文化されると、光磁気ディスク1のアドレスA5,A6,A9の単位記録領域に記録されたデータが削除される。このとき、オリジナル管理テーブルT3が読み出されると、図8のように、アドレスA5,A6,A9の属性フラグが2から0に変更される。そして、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2において、パーツp0の開始アドレス及び終了アドレスをそれぞれA4,A7とし、パーツp1の開始アドレス及び終了アドレスをそれぞれA9,A9とする。尚、1つのパーツを構成する単位記録領域の数に上限がないものとする。
【0117】
そして、この平文化されたデータによるコンテンツが、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムに応じたコンテンツとなるように変換する。まず、トラック管理テーブルT1及びスタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2よりパーツp0を構成するアドレスA4〜A7の単位記録領域が空き状態であることを確認する。そして、光磁気ディスク1におけるアドレスA4〜A6の単位記録領域に、平文化したデータを記録する。
【0118】
その後、図9のように、トラック管理テーブルT1にファイルf1のコンテンツを表すトラックt4が作成されるとともに、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2に新たにデータが記録されたパーツp7が作成される。そして、トラック管理テーブルT1において、ファイルt4の開始パーツを表すポインタp7が格納される。又、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2において、パーツp7がアドレスA4〜A6の単位記録領域で構成されるため、パーツp7に対して、開始アドレスA4及び終了アドレスA6及び終了フラグendが記録される。又、パーツp0の開始アドレスがA7とされる。
【0119】
更に、再び、オリジナル管理テーブルT3が読み出されると、アドレスA4〜A6の単位記録領域において、その属性フラグが1とされるとともに、アドレスA4,A5の単位記録領域それぞれにポインタA5,A6が、又、アドレスA6の単位記録領域に終了フラグENDが与えられる。又、オリジナルディレクトリ管理テーブルT4も読み出されて、ファイルf1が削除される。
【0120】
それに伴い、FAT管理型のファイルシステムとしてアクセス可能なコンテンツが1つ減ったので、ディレクトリ管理テーブルT5において、ファイルf1が削除されるとともに、ファイルf2,f3に対して開始仮想アドレスa0,a1が記録される。又、FATエントリ管理テーブルT6は、仮想アドレスa0〜a2の単位記録領域の属性フラグが2とされ、仮想アドレスa3,a4,a6の単位記録領域の属性フラグが0とされ、仮想アドレスa5の単位記録領域の属性フラグが3とされる。そして、仮想アドレスa0,a2の単位記録領域に終了フラグENDが与えられ、仮想アドレスa1の単位記録領域にポインタa2が与えられる。又、論理物理変換テーブルT7では、仮想アドレスa0〜a6がアドレスA10,A14,A15,A7,A9,A11,A13を示すように変更される。
【0121】
尚、元の暗号化されたデータ全てが平文化された後、FAT管理型のファイルシステムのデータとして記録された元の単位記録領域のデータが削除され、空き状態の単位記録領域にスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムのデータとして新たに記録されるものとした。しかしながら、例えば1単位領域毎のように、所定の単位記録領域毎に元のデータの削除と平文化後のデータの記録とが行われるようにしても構わない。
【0122】
即ち、1単位記録領域毎のとき、アドレスA5の単位記録領域のデータが平文化されると、アドレスA5の単位記録領域のデータが削除されるとともにアドレスA4の単位記録領域に書き込まれる。その後、アドレスA6の単位記録領域のデータが平文化されると、アドレスA6の単位記録領域のデータが削除されるとともにアドレスA5の単位記録領域に書き込まれ、又、アドレスA9の単位記録領域のデータが平文化されると、アドレスA9の単位記録領域のデータが削除されるとともにアドレスA6の単位記録領域に書き込まれる。
【0123】
又、FAT管理型のファイルシステムによる暗号化されたデータが平文化されると、元の暗号化されたデータが削除されるものとしたが、平文化された回数を記録し、この平文化された回数が所定回数を超えたときに元の暗号化されたデータが削除されるようにしても構わない。
【0124】
(c)鍵情報の入力
FAT管理型のファイルシステムのコンテンツには、上述したように、暗号化されたものがあり、コンテンツ固有の鍵情報より平文化が成される。この鍵情報は、入力部23でユーザによって入力されるが、この鍵情報を得るために、サーバにネットワークを通じて表示部22に表示されて確認したメディアID及びコンテンツIDをユーザが送信する必要がある。
【0125】
即ち、上述したように、暗号化されたコンテンツのうち、平文化するコンテンツが指定されると、表示部22に、光磁気ディスク1固有のメディアIDと指定されたコンテンツ固有のコンテンツIDとが表示される。この表示されたメディアID及びコンテンツIDをユーザが確認すると、インターネットなどのネットワークに接続されたパーソナルコンピュータやPDAや携帯電話などの端末装置を利用して、確認したメディアID及びコンテンツIDを入力する。
【0126】
端末装置に入力されたメディアID及びコンテンツIDは、ネットワークを通じてサーバに送信される。サーバでは、このメディアID及びコンテンツIDを受信すると、メディアID及びコンテンツIDによってサーバ側で設定した鍵信号を暗号化することによって鍵情報を生成し、送信する。即ち、メディアID及びコンテンツIDをそれぞれMi、Ciとし、鍵信号をKiとし、暗号化を施す関数をF()とすると、鍵情報Ksは、Ks=F(Mi,Ci,Ki)となる。この鍵情報を端末装置で受信し、ユーザが確認すると、入力部23を操作することで、図1の記録再生装置に確認した鍵情報を入力する。
【0127】
入力された鍵情報は、システムマイコン21及びマイコンI/F14及び内部I/Fコマンド変換を介して暗号処理部17に送出される。暗号処理部17では、鍵情報をメディアID及びコンテンツIDを用いて平文化することによって、コンテンツを平文化するための鍵信号を得る。即ち、平文化を施す関数をf1()とすると、コンテンツを平文化するための鍵信号Kpは、Kp=f1(Mi,Ci,Ks)となる。
【0128】
この鍵信号を得ると、更に、暗号化されたコンテンツのファイルと鍵信号を用いて、最終的にコンテンツのデータを平文化するための鍵信号を生成する。即ち、暗号化されたコンテンツのファイルをFILEとし、平文化を施す関数をf2()とすると、コンテンツのデータを平文化するための鍵信号Kcは、Kc=f2(FILE,Kp)となる。よって、このように生成された鍵信号を用いてコンテンツのデータを平文化する。即ち、平文化を施す関数をf3()とすると、平文化されたデータによるコンテンツfileは、file=f3(FILE,Kc)となる。
【0129】
このように、鍵情報がサーバより送信されるとき、例えば、サーバ側において、ユーザより電子メールが送信されることでユーザを確認して課金するようにしても構わないし、又、安全性を高めるためにユーザ認証を行った後に課金するようにしても構わない。又、インターネットを利用した例を挙げたが、例えば、電話などでユーザが直接サーバ側に電話し、ユーザ認証を行うことで課金処理を行い、鍵情報が伝えられるようにしても構わない。
【0130】
又、図1の記録再生装置の外部ホストI/F18と接続された端末装置27が、上述のように、インターネットなどのネットワークを通じてサーバと通信を行い、鍵情報が端末装置27を介して記録再生装置に自動的に与えられるようにしても構わない。このとき、光磁気ディスク1に記録されたメディアID及びコンテンツIDが信号処理部15より読み出されると、内部I/Fコマンド変換部16及び外部ホストI/F18を通じて端末装置27に与えられて、サーバに送信される。その後、サーバからの鍵情報が端末装置27で受信されると、内部I/Fコマンド変換部16及び外部ホストI/F18を通じて暗号処理部17に与えられる。
【0131】
更に、外部ホストI/F18と接続された端末装置27によって自動的に鍵情報が得られるとき、外部ホストI/F18と接続可能な自動販売機のように、端末装置27が鍵情報の発行及び課金処理を施すようにしても構わない。又、外部ホストI/F18にインターネットプロトコルを実装し、外部ホストI/F18に接続された端末装置27を介して、このインターネットプロトコルによるサーバ専用のサイトにアクセスし、課金処理及び鍵情報の発行が行われるようにしても構わない。
【0132】
6.使用例
本実施形態における一使用例を、以下に説明する。例えば、光磁気ディスク1に、曲の販促のキャンペーンで、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツとして、曲のイントロ部分など一部が欠けているもの又は一部に紹介アナウンスが音楽に重ねられているものが記録されているものとする。このコンテンツを平文化コンテンツとする。そして、FAT管理型のファイルシステムで暗号化されているコンテンツとして、上記の欠けている部分のファイル、又は、アナウンス部分を補うファイルが記録されているものとする。このコンテンツを暗号化コンテンツとする。この平文化コンテンツと暗号化コンテンツとを対応づけるための情報が、暗号化コンテンツのファイルヘッダとして記録されているものとする。
【0133】
上述のようにして暗号化コンテンツを平文化する際、そのファイルヘッダから平文化コンテンツと対応づけた情報が読み出され、平文化された暗号化コンテンツと平文化コンテンツとを結合する。この結合は、スタートアンドエンドアドレス管理テーブルT2のリンク先を示すポインタを更新することで可能である。よって、平文化することによって、1曲の音楽ファイルとしてコンテンツや完全な紹介アナウンスを光磁気記録ディスク1に記録することができる。
【0134】
又、コンテンツが音楽ファイルであるとき、1曲のファイルがスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムによるコンテンツである場合、又は、1曲のファイルがFAT管理型のファイルシステムによるコンテンツであるとともに暗号化されていない場合、暗号化されたFAT管理型のファイルシステムによる1つのコンテンツで暗号化されたものが、複数曲分の音楽ファイルを構成するようにしても構わない。このとき、この暗号化された1つのコンテンツのファイルヘッダにそれぞれのトラックの分割情報が書き込まれ、このコンテンツを平文化したとき、複数の曲の音楽ファイルが平文化される。
【0135】
7.メモリカードを記録媒体としたとき
尚、本実施形態において、光磁気ディスクを例に挙げて説明したが、光磁気ディスク以外の記録媒体によるものでも構わない。図10及び図11に、メモリカードを記録媒体として利用する記録再生装置及びメモリカードの内部構成を示すブロック図である。図10において、メモリカード1aは、上述の各コンテンツ及び各IDが格納されているメモリ100と、上述の各管理テーブルT1〜T4が記録されるとともにメモリ100のメモリアドレスなどを管理するコントローラ101とを備える。このとき、記録再生装置は、図1のものと異なり、図10のように、コントローラ101と接続されてデータの送受信を行うカードI/F30を備える。
【0136】
又、図11では、メモリカード1bは、図10のメモリカード1aと異なり、図1及び図10の記録再生装置に備えられた暗号処理部17と同一の動作を行う暗号処理部102を備える。このとき、図11の記録再生装置は、暗号処理部17を省いた構成とすることができる。更に、図10及び図11のメモリカード1a,1bにおいて、FAT管理型のファイルシステムを利用するための仮想の管理テーブルなどを生成するようにしても構わない。
【0137】
8.外部の端末装置に記録されたコンテンツの平文化
上述の実施形態において、FAT管理型のファイルシステムによるコンテンツのうち、暗号化されたコンテンツ(以下、暗号化コンテンツとする)をインターネットなどのネットワークを通じて端末装置27で受信し記録されるものとしても構わない。このとき、この暗号化コンテンツを平文化するためには、まず、暗号化コンテンツを記録した端末装置27を図1、図10又は図11のいずれかに記載の記録再生装置と接続することで、暗号化コンテンツを記録再生装置の信号処理部15に送出する。そして、この記録再生装置固有の装置IDと暗号化コンテンツ固有のコンテンツIDを確認してサーバに送信する。このようにすることで、記録再生装置の保有者であるユーザをサーバが確認することができる。
【0138】
そして、サーバでは、この装置ID及びコンテンツIDから鍵情報を生成して送信する。このサーバから送信された鍵情報を受信すると、上述のように、ユーザが鍵情報を入力部23によって入力したり又は外部ホストI/F18を通じて端末装置27から送出される。よって、信号処理部15に保持された暗号化コンテンツが暗号処理部17で受信した鍵情報によって平文化される。
【0139】
この平文化された暗号化コンテンツのデータが、スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムのコンテンツによるデータとして、光磁気ディスク1やメモリカード1a,1bなどに記録される。このようにすることで、サーバは、装置毎に各コンテンツの平文化回数を確認することができる。よって、回数毎に課金処理を施すことができる。又、装置IDの代わりにユーザ毎に与えられるユーザIDがサーバに送信されるものとしても構わない。
【0140】
9.管理テーブルの暗号化
又、上述の実施形態において、光磁気ディスク1やメモリカード1a,1bなどの記録媒体に記録される各管理テーブルT1〜T4が記録媒体固有のメディアIDで暗号化されているものとしても構わない。又、各管理テーブルT1〜T4が改ざんされているか否かを調査するチェックコードを生成し、記録媒体から管理テーブルT1〜T4を読み出す際、このチェックコードを用いて改ざんされているか否かを確認するようにしても構わない。このとき、少なくともオリジナル管理テーブルT3及びオリジナルディレクトリ管理テーブルT4が、メディアIDによって暗号化されたり、チェックコードで改ざんが確認されるようにしてもよい。
【0141】
更に、暗号化コンテンツの平文化など、光磁気ディスク1やメモリカード1a,1bなどの記録媒体への書き込みが行われたときに、メディアIDを更新するようにしても構わない。このとき、図1、図10又は図11の記録再生装置でメディアIDを更新するようにしても構わないし、メモリカード1a,1b内のコントローラ101でメディアIDを更新するようにしても構わない。
【0142】
【発明の効果】
本発明によると、第2管理システムによるデータのうちの暗号化された暗号化データが平文化されると、第1管理システムによるデータに変換されるため、第2管理システムによって動作する装置によって平文化されたデータが再生されることを防ぐことができる。よって、パーソナルコンピュータなどで利用されるFAT管理型のファイルシステムが第2管理システムであるとき、このFAT管理型のファイルシステムを扱う装置と親和性の悪いスタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムを第1管理システムとすると、平文化されたデータがパーソナルコンピュータなどで自由に複製されることを防ぐことができる。
【0143】
又、第2管理システムで動作する装置に対して、前記第2管理システム用の仮想管理テーブルである第4管理テーブルのみが与えられるため、記録媒体内のデータ管理状態の秘匿性を高めることができる。又、記録再生装置は、コンテンツの再生記録を行う装置として動作するだけでなく、他の端末装置に接続され第2管理システムでデータの移動が行われるストレージ装置として動作させることができる。又、鍵情報の発行にメディアID又は装置IDを要求することで、サーバ側で記録媒体毎又は記録再生装置毎に管理を行うことができ、コンテンツの著作権を保護することができる。更に、第1管理システムを利用する従来の再生専用の装置においても第1管理システムによるデータについて再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】記録媒体に記録されるテーブルの構成を示す図。
【図3】スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムのデータを処理する際の動作を説明するための図。
【図4】スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムのデータを処理する際の動作を説明するための図。
【図5】FAT管理型のファイルシステムのデータを処理するために生成される仮想のテーブルの構成を示す図。
【図6】FAT管理型のファイルシステムのデータを処理する際の動作を説明するための図。
【図7】FAT管理型のファイルシステムの暗号化されていないデータによるコンテンツを再生する際のデータの処理動作を説明するための図。
【図8】FAT管理型のファイルシステムの暗号化されたデータによるコンテンツを再生する際のデータの処理動作を説明するための図。
【図9】FAT管理型のファイルシステムの暗号化されたデータによるコンテンツを再生する際のデータの処理動作を説明するための図。
【図10】本発明の別の記録再生装置及び記録媒体の内部構成を示すブロック図。
【図11】本発明の別の記録再生装置及び記録媒体の内部構成を示すブロック図。
【図12】FAT管理型のファイルシステムにおける管理テーブルの構成を示す図。
【図13】スタートアンドエンドアドレス管理型のファイルシステムにおける管理テーブルの構成を示す図。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク
2 磁気ヘッド
3 光ピックアップ
4 スピンドルモータ
5 スレッドモータ
6 昇降モータ
7 ヘッドドライバ
8 RF処理部
9 スピンドルドライバ
10 PWMドライバ
11 昇降モータドライバ
12 デジタルRF処理部
13 デジタルサーボ
14 マイコンI/F
15 信号処理部
16 内部I/Fコマンド変換部
17 暗号処理部
18 外部ホストI/F
19 復号化回路
20 符号化回路
21 システムマイコン
22 表示部
23 入力部
24 ワークRAM
25 DAコンバータ
26 ADコンバータ
27 端末装置

Claims (22)

  1. データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理する記録媒体において、
    前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、
    前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、
    前記第1記録領域及び前記第3記録領域が前記第1管理システムによって管理されるとともに、前記第2記録領域及び前記第3記録領域が前記第2管理システムによって管理され、
    前記第2記録領域の一部又は全部に暗号化データが格納され、当該暗号化データが平文化されたデータが前記第1管理システムによるデータに変換されて前記第3記録領域に記録され前記第1記録領域を生成することを特徴とする記録媒体。
  2. 前記単位記録領域全ての状態を管理する第1管理テーブルと、前記第1記録領域及び前記第3記録領域を前記第1管理システムによって管理するための第2管理テーブルと、
    前記第2記録領域及び前記第3記録領域を前記第2管理システムによって管理するための第3管理テーブルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記第1管理テーブル及び前記第3管理テーブルから前記第2管理システム用の仮想管理テーブルである第4管理テーブルが生成され、前記第2管理システムでデータを取り扱う装置に当該第4管理テーブルのみが送出されることを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  4. 前記暗号化データを平文化した後に、元の前記暗号化データを削除することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の記録媒体。
  5. 前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の記録媒体。
  6. 前記暗号化データを平文化する暗号処理部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の記録媒体。
  7. データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理するとともに、前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、前記第2記録領域の一部又は全部に暗号化データを格納した記録媒体の読み出し及び書き込みを行う記録再生装置であり、
    前記第1記録領域から読み出したデータを復号化する復号化部と、
    記録するコンテンツのデータを符号化する符号化部と、
    前記第2記録領域内の前記暗号化データを平文化する暗号処理部と、
    前記第1記録領域及び前記第2記録領域内のデータをそれぞれ前記第1管理システム及び前記第2管理システムに従って読み出し、前記符号化部で符号化されたデータ及び前記暗号処理部で平文化されたデータを前記第1管理システムに従って書き込む信号処理部と、
    を備え、
    前記第1管理システムに従ってデータを前記記録媒体の前記第3記録領域に書き込むことで、前記記録媒体に第1記録領域を生成することを特徴とする記録再生装置。
  8. 前記記録媒体が、前記単位記録領域全ての状態を管理する第1管理テーブルと、前記第1記録領域及び前記第3記録領域を前記第1管理システムによって管理するための第2管理テーブルと、前記第2記録領域及び前記第3記録領域を前記第2管理システムによって管理するための第3管理テーブルと、を備え、
    前記第1〜第3管理テーブルが与えられ、前記第1管理テーブル及び前記第3管理テーブルから前記第2管理システム用の仮想管理テーブルである第4管理テーブルを生成するとともに、前記第2管理テーブル及び前記第4管理テーブルを記録し、
    前記第2管理テーブルによって前記第1管理システムにおけるデータ管理を行うとともに前記第4管理テーブルによって前記第2管理システムにおけるデータ管理を行うことを特徴とする請求項7に記載の記録再生装置。
  9. 前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録し、
    前記信号処理部が該コンテンツID及び該メディアIDを読み出すとともに、出力することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の記録再生装置。
  10. 前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツIDを記録し、
    当該記録再生装置固有の装置IDを備え、
    前記信号処理部が前記コンテンツIDを読み出すとともに、前記装置ID及び前記コンテンツIDを出力することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の記録再生装置。
  11. 前記暗号処理部で前記暗号化データが平文化されると、前記信号処理部が元の前記暗号化データを前記第2記録領域から削除し前記第3記録領域とすることを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれかに記載の記録再生装置。
  12. 前記第2管理システムにおけるデータの管理を行う外部の端末装置と接続して通信を行う外部インターフェースを備え、
    前記外部の端末装置より前記記録媒体の再生が要求されたとき、前記信号処理部で読み出された前記第2記録領域に記録されたデータを前記外部インターフェースを通じて前記外部の端末装置に送出することを特徴とする請求項7〜請求項11のいずれかに記載の記録再生装置。
  13. 前記外部の端末装置より前記記録媒体の記録が要求されたとき、前記外部インターフェースを通じて前記外部の端末装置から送出されるデータを前記信号処理部によって前記第3記録領域に書き込むことで前記第2記録領域を前記記録媒体に生成することを特徴とする請求項12に記載の記録再生装置。
  14. 前記外部の端末装置によって得られた前記暗号化データを平文化する鍵情報が前記外部インターフェースを通じて前記暗号化処理部に送出されることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の記録再生装置。
  15. 暗号化データによるコンテンツの配布するコンテンツ配布システムにおいて、
    データを記録する単位記録領域を備え、記録する各コンテンツを構成するデータを当該データが記録された前記単位記録領域のアドレスによって管理するとともに、前記データを前記単位記録領域のアドレスによって管理する管理システムとして、第1管理システム及び第2管理システムを採用し、前記単位記録領域が、前記第1管理システム及び前記第2管理システムそれぞれで管理される第1記録領域及び第2記録領域と、データの記録されていない第3記録領域とから構成され、前記第2記録領域の一部又は全部に前記暗号化データを格納した記録媒体と、
    当該記録媒体のデータの読み出し及び書き込みを行う当該記録媒体専用の記録再生装置とによってなり、
    前記記録媒体において、平文化された前記暗号化データが前記第1管理システムで管理されるデータとして前記第3記録領域に記録されて前記第1記録領域が生成されることを特徴とするコンテンツ配布システム。
  16. 前記記録再生装置が前記第1記録領域のデータによるコンテンツのみを再生することを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ配布システム。
  17. 前記記録再生装置が前記第2管理システムによってデータ管理を行う外部の端末装置と通信接続し、
    当該外部の端末装置が前記記録媒体の前記第2記録領域及び第3記録領域にのみアクセスでき、前記第1記録領域へのアクセスが禁止されることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のコンテンツ配布システム。
  18. 前記暗号化データを平文化する鍵情報を管理するサーバを備え、前記サーバから得られた前記鍵情報に基づいて前記暗号化データが平文化されることを特徴とする請求項15〜請求項17のいずれかに記載のコンテンツ配布システム。
  19. 前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツID及び当該記録媒体固有のメディアIDを記録し、
    前記サーバが前記コンテンツID及び前記メディアIDを受信すると、該コンテンツID及び該メディアIDに基づいて前記鍵情報を生成して送信することを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ配布システム。
  20. 前記記録媒体が、前記暗号化データを平文化するための鍵情報を獲得する際に必要な当該暗号化データより成るコンテンツ固有のコンテンツIDを記録し、
    前記記録再生装置が、当該装置固有の装置IDを記録し、
    前記サーバが前記コンテンツID及び前記装置IDを受信すると、該コンテンツID及び該装置IDに基づいて前記鍵情報を生成して送信することを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ配布システム。
  21. 前記記録再生装置が暗号化データの平文化を行うことを特徴とする請求項15〜請求項20のいずれかに記載のコンテンツ配布システム。
  22. 前記記録媒体が暗号化データの平文化を行うことを特徴とする請求項15〜請求項20のいずれかに記載のコンテンツ配布システム。
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