JP2004206546A - Electronic voting program and electronic voting device - Google Patents

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JP2004206546A
JP2004206546A JP2002376582A JP2002376582A JP2004206546A JP 2004206546 A JP2004206546 A JP 2004206546A JP 2002376582 A JP2002376582 A JP 2002376582A JP 2002376582 A JP2002376582 A JP 2002376582A JP 2004206546 A JP2004206546 A JP 2004206546A
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忠 相澤
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electronic voting program and an electronic voting device for displaying even a very long candidate name and party name with a number of characters by scrolling to display the whole characters. <P>SOLUTION: In the case there is a person of a name or a party name with a larger number of characters than the maximum number of characters to be displayed in a candidate display frame 460 regulated by a display means of the electronic voting device, the name (a), a party name (b) or the both (c) of the candidate are displayed by scrolling, while in the case of not exceeding the maximum number of characters of the candidate display frame 460, they are fixed to be displayed. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、国内外の公職選挙などの際に電子機器を用いて電子投票を行なうための、電子投票プログラム及び電子投票装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年の電子機器の進展に伴い、電子的に投票を行うために、液晶表示パネルに候補者を表示してタッチパネル等の液晶表示パネルに連動する座標入力装置を指やスタイラスペンで押圧して候補者を選択した後、その結果を記録媒体に記録し集計する電子投票装置に関する発明が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
従来のタッチパネル方式の電子投票装置においては、立候補者の名前の一覧を画面に表示し、選挙人が所望の候補者名に触れることより、投票を受け付けるよう構成されている。このとき、選挙の立候補者の人数が多く、一画面に全員を表示できない場合には、候補者を複数頁にわたって分割することが行われている。その際、最初の頁に表示されない候補者に対する不公平さを解消するために、ランダムな順序で表示したり、あるいは候補者の頭文字をスタイラスペン等により手書き入力し、候補者を検索する発明が提案されている（例えば、特許文献２参照。）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２７９４６９公報（第１−３図）
【０００５】
【特許文献２】
特開平７−５７０２１号公報（第３−７項）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のタッチパネル方式の電子投票装置においては、公平性の確保のための前提として、表示手段における候補者表示枠の面積は均一になっている。また、タッチパネル方式の電子投票装置においては、誤って意図しない候補者の情報表示枠に触れてしまうのを防止するため、候補者表示枠どうしは、タッチパネルの不感帯を設けられるよう、間隔をとって配置されることが通常行われている。従って、候補者の中に一人でも飛び抜けて名前または政党名の長い候補者がいると、全ての候補者の表示枠の大きさをこれに合わせなければならず、１ページ当りの表示人数が少なくなり、複数頁表示をまねき易いという問題があった。
この問題を解決する方法として、上述の特許文献２の提案が考えられるが、公平性の確保は十分であるとはいえない。
【０００７】
また、立候補者の視点からは、名前や政党名はアイデンティティであり、選挙人に伝えたい自らの意思を盛り込んだものである。さらに、外国人がカタカナ表記で立候補するケースも増えると予想され、候補者の字数が多いからといってみだりに略称で表示したり、表示文字を小さくして他の候補者と同じ表示枠に入れ込むような表示形態とすると、選挙の公平性が保たれず、著しく不利になる候補者ができてしまうという問題があった。
【０００８】
近年、半導体関連商品の海外生産比率の拡大に伴い、急速に大型ディスプレイの低価格化が進行しつつある。この状況を考慮すると、今後使用するディスプレイの大型化により、より多くの候補者を一画面表示することが可能となると予想される。しかしながら、ディスプレイの大型化は電子投票装置の大型化につながるものであり、候補者を一画面に表示して、選挙の公平性を確保するためにも、飛び抜けて文字数の多い名前または政党名の候補者への表示対応が必要であるという課題があった。
【０００９】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、電子投票装置の表示手段の表示範囲の大きさと候補者リストの候補者数とから、各候補者に候補者名及び政党名を表示する候補者表示枠を均等に割り当てた後、候補者名または政党名を表す文字列全体をスクロール表示して文字列全体を表示させ候補者選択画面の表示に優れた電子投票プログラム及び電子投票装置を提供する。
また、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠の最大文字数を候補者の名前か政党名の文字数が超える場合に、超えた種類の文字列のみスクロール表示させ、スクロール表示する必要のない文字数の名前または政党名は固定表示するため、スクロール表示しない他の候補者との表示の差を極めて小さくでき、選挙の公平性を保持することのできる電子投票プログラム及び電子投票装置を提供する。
さらに、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠の最大文字数を上回る名前または政党名の候補者が複数の場合でも、文字が先頭部が枠端部にある状態で一時停止する事により、直感的に各スクロール文字列の先頭を把握でき候補者の確認が容易である電子投票プログラム及び電子投票装置を提供する。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の１）〜５）記載の手段よりなる。
すなわち、
１）電子投票による投票の際、記憶手段に格納された候補者リストを選挙人に表示させるための表示手段と、前記表示された候補者リストから選挙人が選択入力した候補者を記録媒体に電磁的に記録させる手段とを有する電子投票装置を制御するためにコンピュータを実行させるための電子投票プログラムであって、
前記表示手段の表示範囲の大きさと前記候補者リストの候補者数とから、各候補者に候補者名及び政党名を表示する候補者表示枠を均等に割り当てるステップと、
前記候補者表示枠に候補者名または政党名を表示する場合に、候補者名または政党名を表す文字列全体をスクロール表示するステップと、
を有することを特徴とする電子投票プログラム。
２）前記１）に記載の電子投票プログラムであって、
前期候補者表示枠内に候補者名または政党名が表示しきれない候補者の表示できない項目の文字列のみを、スクロール表示するステップをさらに有したことを特徴とする電子投票プログラム。
３）前記１）又は２）に記載の電子投票プログラムであって、
前記文字列全体を一回スクロール表示した後、前記候補者表示枠端部で一時停止するステップをさらに有することを特徴とする電子投票プログラム。
４）前記３）に記載の電子投票プログラムであって、
前記文字列を一時停止させて、一時停止の状態からスクロール表示を開始する際に、前記表示手段内でスクロール表示させている全ての文字列を同期させてスクロール表示を開始するステップをさらに有することを特徴とする電子投票プログラム。
５）前記１）、２）、３）、又は４）に記載の電子投票プログラムを所定格納部に格納して、前記電子投票プログラムを実行させるようにしたことを特徴とする電子投票装置
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子投票プログラム及び電子投票装置の発明の実施の形態につき、好ましい実施例により説明する。
図１は、本実施例に適用される電子投票システムの構成の一例を示す図である。同図に示す電子投票システムは、選挙管理委員会や中央選挙管理会などの選挙管理組織によって管理されるものであり、大別して、選挙データ作成システム１００、投票所システム２００、開票所システム３００により構成される。なお、選挙データ作成システム１００は全国の自治体毎に複数存在し、また投票所システム２００も、各々の選挙データ作成システム１００に対して投票区毎に複数設置されるシステムであり、さらに開票所システム３００も開票区毎に複数設置される。したがって、複数の選挙データ作成システム１００、及び複数の投票所システム２００、複数の開票所システムが存在するが、簡略のため、１つの選挙データ作成システム１００、２つの投票所システム２００、２つの開票所システム３００のみが図示されている。
【００１２】
選挙データ作成システム１００は、選挙データ管理作成機１０１と選挙データメディアコピー機１０２とを有している。選挙データ管理作成機１０１は、実施選挙の種類４０２（単記式候補者選挙や、非拘束名簿式比例代表選挙などの選挙の種類のこと。）、カード認証キー（以下認証キーとも言う）４０３及び電子投票プログラム４０４の管理、候補者名・政党登録の更新・削除などを管理し、候補者画面と選挙データから構成される候補者データ４０１を作成することにより、後述する電子投票装置用や投票カード発券機用及び投票データ収集・集計機用の選挙データマスター４００を投票前に事前に作成するサブシステムである。
特に、候補者名・政党名の登録の際には、候補者の氏名、所属政党、読み仮名、経歴、公約などのデータをテキスト形式データとして、ハードディスクやメモリなどの格納手段（不図示）内に格納する。また、これらのデータは、視覚障害者に対して音声ガイドを行なうために、ＡＤＰＣＭ（Adaptive Differential Pulse Code Modulation）やＭＰ３（エム・ピー・スリー：MPEG-1/Audio Layer3、MPEG：Motion Picture Experts Group）などの適切な圧縮形式の音声データとして記憶される。さらに、候補者の顔写真やポスターなどの画像情報などはＪＰＥＧ（ジェイペグ： Joint Photographic Experts Group）などの適切な圧縮形式の画像データとして記憶される。なお、この選挙データ管理作成機１０１は、ＰＣ（パーソナルコンピュータ： Personal Computer）によって実現可能である。
【００１３】
選挙データ管理作成機１０１が作成する選挙データマスター４００には、電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、カード認証キー４０３が記録される。カード認証キー４０３とは、本実施例では、ＩＣカードの読取りを認証するためのキーである。選挙データマスター４００は、通常１つのメディアとして作成され、選挙管理組織（以下、選挙管理委員会、選管ともいう）が有する試験用機器により試験され、承認された場合に、選挙データメディアコピー機１０２に移送される。
【００１４】
選挙データメディアコピー機１０２は、選管によって試験されて承認された選挙データマスター４００のデータを、複数のメディアに複製するための装置である。この選挙データメディアコピー機１０２により作成されるメディアは、後述する投票所システム２００を構成する電子投票装置２０３に対して配布される記録媒体（副本用記録媒体）４０９と投票所の投票カード発券機に対して配布される記録媒体（発券機用メディア）２０２である。
【００１５】
副本用記録媒体４０９には、電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、カード認証キー４０３が、選挙データマスター４００から複製され、記録される。なお、副本用記録媒体４０９とは別に原本用記録媒体４０８が用意され、原本用記録媒体４０８には、データを何も記録しないブランク状態で電子投票装置２０３に配布される。電子投票プログラム４０４とは、電子投票装置２０３において、画面及び音声ガイダンスなどを含む候補者データ４０１とカード認証キー４０３を用いて、投票の制御と投票データの記録管理を実行するアプリケーションプログラムである。また、カード認証キー４０３とは、投票カード初期化や投票カードの有効性の認証を行なうためのデータである。
【００１６】
投票カード発券機２０１に予め内蔵される発券機用メディア２０２には、実施選挙の種類４０２、カード認証キー４０３が、選挙データメディアコピー機により選挙データマスター４００から複製され、記録される。発券機用メディア２０２とは、投票カード発券機２０１を起動するために必要な記録媒体である。メディアとしてはフロッピー（登録商標）ディスクやＩＣカードなどが使用される。
【００１７】
投票所システム２００は、投票カード発券機２０１と電子投票装置２０３を有している。投票カード発券機２０１は、住民基本台帳に基づいて作成された選挙人名簿又は抄本に記載された選挙人にあらかじめ配布された入場整理券（主に、選挙人に郵送される葉書）との対照により本人確認を行った後、記載されている選挙人特性（障害の種類）に応じて、投票カード４０６を発行するための装置である。投票カード４０６は、例えば、ＩＣカードを用いることにより、多くの情報を蓄積することができる。この投票カード４０６には、後述する図２１において図示されるようにカード発券年月日、選挙人の障害の種類を示す選挙人特性ＩＤ２０２１、言語区分、選挙の種類を示す選挙ＩＤ、投票種別、などのデータが記憶される。
【００１８】
投票カード発券機２０１は、投票管理者が所有管理する運用カード４０５をも発行する機能を有する。投票管理者は、投票カード発券機２０１を使い、投票カード認証キー４０３を使用して作成した固有の投票所ＩＤ４０５５（以下、管理ＩＤともいう）を運用カード（以下、管理者カードともいう）４０５に記録する。運用カード４０５には、選挙管理委員会が生成した全投票所で共通のカード認証キー４０３を用いて生成される投票所ＩＤ４０５５が記録される。運用カード４０５は、ＩＣカードなどで実現され、投票所ＩＤ４０５５は投票所毎に異なる固有値を取る必要がある。運用カード４０５は、電子投票装置２０３に挿入されると、電子投票装置に装着された副本用記録媒体４０９上のカード認証キー４０３を使用して運用カード４０５の読取りを認証し、投票所ＩＤ４０５５を読み取る。読み取られた投票所ＩＤ４０５５は、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３（ディスクメモリ等）に格納される。こうして、投票所に固有の投票所ＩＤが投票カード発券機２０１から電子投票装置２０３に伝播され、電子投票装置２０３が、選挙人から投票カード４０６を受付可能な状態となる。このとき、投票カード４０６にはこの投票所ＩＤ（管理ＩＤ）が記録されて発券されるため、この投票所における投票カード発券機２０１で発行された投票カード４０６以外の投票カードは、異なる投票所ＩＤを有することから、受け付けられないこととなる。
【００１９】
投票カード４０６には、投票所ＩＤ４０５５以外に、選挙人が入出力手段を選択できる情報が投票カード発券機２０１において記録される。例えば、入場整理券の選挙人特性欄に視覚障害者の記載がある選挙人の投票カード４０６には、投票所において視覚障害者であることを示す選挙人特性ＩＤ２０２１が記録され、選挙人に貸与される。この選挙人が投票カード４０６を電子投票装置２０３に挿入した場合、視覚障害者用の投票モードになり、適切な表示入力モードが選択される。なお、この投票カード４０６には、憲法１５条に定められた投票の秘密を守るため、カードを使用する選挙人を特定できるような個人情報は記憶されないようにすることが好ましい。したがって、投票カードとして、住民基本台帳カードなどの個人情報が記録されたカードを利用する場合には、電子投票装置２０３による個人情報の読取りを制限する必要がある。
【００２０】
電子投票装置２０３は、投票所に複数台設置され、選挙人による投票を受け付けるための装置である。電子投票装置２０３は、投票所に設置された時点では、選挙に係るデータは何ら格納されておらず、空の投票箱の状態である。選挙データシステム１００から電子投票装置２０３に対して実施選挙に係るデータの移送が完了して初めて、投票装置としての機能を果たすようになる。すなわち、選挙データメディアコピー機１０２から可搬性のある副本用記録媒体４０９により、電子投票プログラム４０４及び候補者データ４０１、カード認証キー４０３が移送され、電子投票装置２０３の記憶手段（後述するＲＡＭ４５３）に記録される。
【００２１】
また、電子投票装置２０３は、投票終了後においては、選挙人の投票内容を記録した投票データ４０７及び電子投票プログラム４０４などの電子投票装置２０３内部に存在する選挙に係る全てのデータは、記憶手段が揮発性メモリを使用していることにより、電源切断時にＲＡＭ４５３から自動的に消去される。そして、メモリカードなどの可搬性のある記録媒体（すなわち原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９）が開票所システム３００に送致される。このように、投票時間の間だけ、電子投票装置２０３に選挙に係るデータやソフトウェアが置かれるようにすることによって、第三者による不正操作の危険を極めて低くすることが可能となる。
【００２２】
電子投票装置２０３は、投票日の投票開始時刻の前に、投票カード発券機２０１によって発行された識別コードである投票所ＩＤ４０５５を、投票開始に先立って運用カード（管理者カード）４０５により読込んで電子投票装置内部に記憶する機能を有する。そして、電子投票装置２０３は、投票開始時刻の後には、本人確認を済ませた有権者（以下、選挙人、投票者ともいう）に対して投票カード発券機２０１により発券された投票カード４０６を読み取る機能を有する。投票カード４０６には、同一投票所内では上述した運用カード４０５に記録されたものと同一の投票所ＩＤが記録されており、投票者が電子投票装置２０３に対して投票カード４０６を挿入したときに、認証キー４０３によりデータ読取りの認証が成功した後に、カードに記録された投票所ＩＤを読み込んで電子投票装置内部の投票所ＩＤと比較照合することにより、挿入された投票カードの真正性を判定する。また電子投票装置２０３は読み取る投票カード４０６には、投票所ＩＤ４０５５の他に、上記した選挙人特性ＩＤ２０２１や、投票可能な選挙の種類（実施選挙の種類４０２として図示）に対応する投票権利を示す投票フラグ２０２２が記録されている。これらのデータは、上記投票所ＩＤ４０５５の照合が成功した後に、順次読み取られる。
【００２３】
本実施例においては、投票所システム２００における複数の電子投票装置２０３の各々が投票データ４０７を記録可能な電磁的記録媒体を有するよう構成しているが、これを、投票所システム２００内でローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を構築し、各々の電子投票装置２０３のデータをオンラインで１台のサーバに伝送し、サーバが可搬性のある電磁的記録媒体に投票データ４０７を記録するようなシステム構成としてもよい。
【００２４】
開票所システム３００は、データ収集・集計機３０１、集計結果を印刷するプリンタを有している。投票データ収集・集計機３０１は、複数の投票所に設置されて電子投票装置２０３の投票データ４０７及び電子投票装置シリアル番号２０３ｓ（個々の電子投票装置の製造時に付与されたシリアル番号）を収集し、両者を関連付けて格納手段（不図示）に格納するための装置である。本実施例では、投票データ４０７の収集方法としては、可搬性のある原本用記録媒体４０８による物理的な搬送手段を用いる。
【００２５】
なお、現行法が改正され場合は、投票所システム２００と開票所システム３００とを電気通信回線によりネットワーク接続し、電磁的記録媒体４０８、４０９に記録されたデータを読み出して、ネットワーク伝送するように構成することも可能である。このような電磁的記録媒体とネットワークを併用するハイブリッド方式のネットワーク型システムを採用した場合、常時接続を必要とせず、投票所を閉じる時刻の後に一括してデータ伝送を行なうことができるため、伝送におけるセキュリティをより高めることが可能である。
【００２６】
以下、電子投票システムを構成するハードウェアおよびソフトウェアの詳細について、図２以降の図面を用いて説明する。
図２は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装の一例を示す斜視図である。電子投票装置２０３は、液晶表示装置２０３１１（以下ＬＣＤともいう。ＬＣＤ：Liquid Crystal Display）及びタッチパネル２０３１３、及び図示しないタッチパネルコントロール基板、後述するインバータ基板２０３１２並びに筐体部から構成されるディスプレイユニット２０３１を有している。ＬＣＤ２０３１１は、投票に係る情報を、投票者に視覚的に報知する。本実施例におけるＬＣＤ２０３１１のサイズは１５インチであり、誰にとっても見やすい大きさの画面表示を行なうのに十分な大きさと解像度（１０２４×７６８画素）を有している。
【００２７】
タッチパネル２０３１３は、上記ＬＣＤの上面に重ね合わせて配置され、指やスタイラスペンで触れることにより座標入力が可能な抵抗膜式の透明タブレットである。タッチパネル２０３１３は、ＬＣＤ以上の解像度（４０９６×４０９６画素）を有しており、ＬＣＤ上にＧＵＩ（グラフィカル・ユーザー・インターフェース：Graphical User Interface）により表示された操作ボタンをタッチパネル上から押下する際に、確実な識別が可能となっている。また、投票カード４０６の読取りを行なう投票カード記録読取手段２０３２（以下、カード記録読取手段、カードリーダライタ、カードＲ／Ｗともいう）を有する。さらに、音声による投票操作ガイドを行なうスピーカ（音声出力手段）２０３３を有している。
【００２８】
また、電子投票装置２０３は、投票所の投票管理者が管理する南京鍵２０３０ａによって開閉可能なフロントドア２０３０を有している。フロントドア２０３０の内部には、後述するように、投票データ４０７や投票ログ４０７５等を記録する記録媒体（原本用記録媒体４０８、副本用記録媒体４０９）を挿入するスロット等が格納されており、フロントドア２０３０を本南京錠２０３０ａにより施錠することにより、第三者によるメディアへの不正脱着を防止することとしている。また、フロントドア２０３０には、開閉状態を電気的に検出可能なセンサ２０３１０が配置されており、投票中においては、フロントドア２０３０が開いた場合に、異常として検出し、状態表示灯２０３０１の操作表示灯２０３０１ｂに表示する。
【００２９】
ＬＣＤおよびタッチパネルを含むディスプレイユニット２０３１は、誰にとっても利用しやすい高さおよび形状を実現するため、水平面に対して１５度の傾きを有するように構成されており、投票所において電子投票装置２０３を自書式投票用の記載台の上に設置した際に、立位の投票者による目視が容易であり、かつ投票者背面によりの盗み見を防止できるような角度に設計されている。
【００３０】
電子投票装置２０３は、状態表示灯２０３０１を除く外装部の大きさが、幅３５０ｍｍ×奥行３５０ｍｍ×高さ１９０ｍｍであり、図示しない保管箱に収納した状態で５段の積み重ねが可能である。また、従来自書式投票において使用されてきた記載台の上にも設置することが可能である。また、電子投票装置２０３の重量は約８kg程度であるので一人で十分運搬可能であり、投票所への運搬又は設置等の選挙事務に支障のない重量である。
【００３１】
図３は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装に係る別の一例を示す斜視図である。ディスプレイユニット２０３１の筐体部は、表示面の傾き（チルト）を調整可能な機構をさらに有し、しかもタッチパネル操作時に安定性を有する支持機構（図示せず）を具備させて、車椅子の選挙人等が座した状態でも操作し易いようなバリアフリー仕様とすることが好ましい。ただし、この表示面の角度は、必ずしも任意の角度に調整可能であるように構成する必要はない。同図は、表示面を設置面に対して９０度（垂直）に配置した場合の斜視図である。図２及び図３に図示するように、表示部の傾きは、水平面（設置面）に対して１５度または９０度の２種類のみから投票者が選択することとしても、実際上差し支えないことが、全国の身体障害者に対する実地試験により明らかになっている。そこで、これ以外の角度に対する調整機構を省略することにより、図示しない支持機構の製作費用を低減することができる。なお、表示部を立てた状態で使用するときは、投票時に、背後にいる人間の盗み見により投票の秘密が漏れないように、投票所の壁面を背にする等、適切な向きで設置することが好ましい。
【００３２】
図４は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装の一例を示す上面図である。電子投票装置２０３の上面図は、ディスプレイユニット２０３１を倒した状態（すなわち水平面から１５度の状態）を図示している。電子投票装置２０３は、ロックブラケット２０３０ｂを有している。ロックブラケット２０３０ｂは、南京錠２０３０ａ等の鍵のシャックル部が貫通できるような穴を有しており、その穴の径は、鍵のシャックル部が十分に出し入れできる程に大きく、かつ施錠時にフロントドア２０３２にガタが生じない程度の大きさを有している。また、電子投票装置２０３は、スタイラスペン２０３１ａを保持するペンホルダ２０３１ｂを有している。本実施例に適用されるの電子投票装置２０３のタッチパネル入力操作に使用するスタイラスペン２０３１ａは、投票者がタッチパネルを指で触れる代わりに選択的に用いるものであり、適度に先の尖ったペン形状の物品であれば、どのようなものでも使用可能である。
【００３３】
電子投票装置２０３は、スライドカバー２０３５を有している。同図では、スライドカバー２０３５が半分だけ開いた状態が図示されている。スライドカバー内部に、状態表示灯２０３０１を電子投票装置内部のハードウェアに接続するための状態表示灯ケーブル２０３０１ｄを有している。状態表示灯ケーブル２０３０１ｄは、ポール２０３０１ｃ（図５に図示）の内部を通し、本体リア部にコネクタ接続される。この状態表示灯ケーブル２０３０１ｄは、後述する電子投票装置内部のマザーボード４５０及び直流電源２０３１５に接続され、投票操作及び電源状態をランプの点灯状態により表示することにより、電子投票装置２０３から離れた場所にいる人が視覚的にモニター可能である。なお、図示されていないが、スライドカバー内部には、表示または入力に関するバリアフリーオプションを接続するための複数の端子が配置されている。例えば、候補者選択項目が巡回的に移動するスキャン入力画面において使用可能な運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１で行なう投票モードで使用する運動機能障害用プッシュスイッチ端子２０３７を有する。また、視覚的に候補者画面表示を認識困難な選挙人が使用可能な、触覚認識用ピンディスプレイ及び盲人用キーボードを配置した視覚障害者用専用キーボード２０３８１を接続する視覚障害者用専用キーボード端子２０３８を有する。さらに、ディスプレイユニット２０３１を使用せずに音声のみで投票を行なう投票モードで使用する音量調整付きヘッドホン２０３９１を接続するヘッドホン端子２０３９等が配置されている。
【００３４】
図５は本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装の一例を示す正面図である。電子投票装置２０３が有する状態表示灯２０３０１は、電源表示灯２０３０１ａ、操作表示灯２０３０１ｂ、ポール２０３０１ｃから構成されている。電源表示灯２０３０１ａは、操作表示灯とは異なる色（例えば赤色）のＬＥＤ（発光ダイオード：Light-Emitting Diode）により構成され、消灯、点滅、点灯の３状態により、ＡＣ電源２０３１６、ＤＣ電源２０３１５（停電用に電子投票装置に内蔵された内部バッテリ又は電子投票装置に接続した外部バッテリ）等の電源駆動状態の確認表示を行なう。例えば、ＬＥＤ消灯状態をＡＣ電源供給駆動中、ＬＥＤ点滅状態をＡＣ電源供給無し、かつ外部バッテリ接続無し（内蔵バッテリ駆動中）、ＬＥＤ点灯状態をＡＣ電源供給無し、かつ外部バッテリ接続駆動中などと定義することにより、電子投票装置から離れた投票立会人等が電源状態を常に視覚的に監視することができる。
【００３５】
操作表示灯２０３０１ｂは、上記した電源表示灯とは異なる色（例えば緑色）のＬＥＤにより構成され、消灯、点滅、点灯の３状態により、 投票状態の確認表示を行なう。例えば、ＬＥＤ点灯状態を投票中、ＬＥＤ消灯状態を投票待ち受け中、ＬＥＤ点滅状態をエラー発生時などと定義し、投票管理者や投票立会人が不正操作が行われていないかどうか、電子投票装置２０３から離れた位置から監視することができる。エラー発生の例としては、投票データを記録する記録媒体や電源スイッチ等を格納するフロントドア２０３２が投票中に開いたことをフロントドア開閉センサ２０３１０で検出した場合、後述する投票カードの読取エラーが発生した場合等が挙げられる。ポール２０３０１ｃは、伸縮自在な４段式ポールであり、先端部に２色のＬＥＤ（緑、赤）を取付けた構造となっている。本実施例では、最大延長時約１１０ｃｍの長さを有し、記載台（高さ７５ｃｍ）に設置した際の高さが、有権者の平均的な身長よりも高くなるようにして、投票所内の投票管理者や投票立会人が監視しやすいように設計されている。
【００３６】
電子投票装置２０３は、投票確定ＬＥＤ２０３４を有している。投票確定ＬＥＤ２０３４とは、選挙人による候補者選択確認後、原本用記録媒体４０８に投票データ４０７及び投票ログ４０７５が正常に記録された場合、投票データ４０７の投票確定が完了したことを示す表示ＬＥＤである。ただし、投票確定は、後述するように、投票データ４０７と投票ログ４０７５が原本用記録媒体４０８に記録確認された時点で成立する。また、投票確定ＬＥＤ２０３４は、投票操作中に不測の障害が発生した場合に、投票が完了しているか否かを明確にさせる機能をも有している。
【００３７】
電子投票装置２０３は、カード挿入ガイドＬＥＤ２０３２ａを有する。カード挿入ガイドＬＥＤ２０３２ａとは、カード記録読取手段２０３２の挿入口を投票者に対して明示するためのランプである。カード挿入ガイドＬＥＤ２０３２ａは、点灯状態が投票カード４０６（あるいは運用カード４０５）が挿入中、点滅状態が投票カード４０６が（あるいは運用カード４０５）未挿入又はカード抜取り待ち中であることを意味する。
電子投票装置２０３は、電源ランプ２０３０８（以下、ＡＣ入力確認用ＬＥＤともいう）を有する。電源ランプ２０３０８は、商用電源であるＡＣ１００Ｖ（５０／６０Ｈｚ）が入力されているか否かをモニターするための、緑色ＬＥＤである。
【００３８】
図６は本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装の一例を示す正面図（フロントドアオープン時）である。フロントドア２０３２の内部には、原本用記録媒体用スロット２０３０３、副本用記録媒体用スロット２０３０４、電源スイッチ２０３２が格納されている。投票時においては、フロントドア２０３２は、ロックブラケット２０３０ｂ部分に小型の南京錠２０３０ａにより、投票管理者が施錠を行なうので、第三者が不正にフロントドア内部に触れることが禁止されている。なお、図示されていないが、フロントドア開閉センサ２０３１０（図８に図示）も格納されており、不測のフロントドアの開錠を監視するための二重鍵の機能を果たしている。
【００３９】
原本用記録媒体用スロット２０３０３に装着される原本用記録媒体４０８とは、選挙人により、候補者選択確認後最初に投票データ４０７が記録される記録媒体をいう。通常は投票データ記録後、投票ログ４０７５も記録される。投票所へ送付される原本用記録媒体４０８は、一般的にデータが何も記録されていないブランクメディアであり、投票データは「ゼロ票」である必要がある。また、副本用記録媒体用スロット２０３０４に装着される副本用記録媒体４０９とは、原本用記録媒体４０８のバックアップ用として、原本用記録媒体に投票データ記録後に同一データが複写記録される媒体をいう。投票所へ送付される副本用記録媒体は、電子投票装置２０３を立ち上げるための電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、投票カード認証キー４０３等のデータが供給される場合もある。これらの記録媒体として、フロッピーディスク(ＦＤ：Floppy Disk)等や、書き換え型コンパクトディスク(ＣＤ−ＲＷ：Compact Disk Rewritable)等の様々な電磁的記録媒体（電子的方式、磁気的方式その他人間の知覚によっては認識することのできない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものに係る記録媒体）を使用することが可能であるが、本実施例においてはメカ部不要の不揮発性メモリであるコンパクト・フラッシュ・メモリカード（ＣＦ：Compact Flash）を使用することにより、機械的な故障要因を排除することとしている。
【００４０】
これらのコンパクト・フラッシュ・メモリカードは、コンパクト・フラッシュ・メモリカードアダプター（メモリカードソケット）を使用して、原本用記録媒体用スロット２０３０３、副本用記録媒体用スロット２０３０４に装着される。メモリカードソケットは、コンパクト・フラッシュ・タイプ１専用ＰＣＭＣＩＡ（ＰＣＭＣＩＡ：Personal Computer Memory Card International Association：PCカードの規格管理を行っている団体） インターフェースカードを使用することができる。原本用記録媒体用スロット２０３０３、副本用記録媒体用スロット２０３０４は、ダブルプッシュボタンタイプ（対メディアソケット）、すなわちメディア脱着レバーが一度目のプッシュ操作で脱着操作が有効となり、二度目のプッシュでメディアが脱着される機構タイプのもので構成されており、装着されたメモリカードを容易に脱着可能である。
電源スイッチ２０３２は、電子投票装置２０３の、ＡＣ１００Ｖ商用電源の投入・切断を行なうスイッチである。実際の電源電圧の入力状態は、電源ランプ２０３０８又は電源表示灯２０３０１ａ等で確認することができる。
【００４１】
図７は本実施例に適用される電子投票装置２０３の外装の一例を示す背面図である。電子投票装置２０３は、ボリューム２０３３ａ、電源ケーブル、外部ディスプレイ端子２０３０２等を有している。ボリューム２０３３ａは、上記したスピーカ２０３３の音量を調整するために用いられる。装置背面部分に、ボリューム２０３３ａを配置したのは、投票中において、選挙人がみだりにボリューム操作を行なうこと防止するためである。一方、施錠されたフロントドア２０３２内部に配置しなかったのは、必要なときは投票立会人が電子投票プログラムを中断させることなく随時調整を行なうことを可能とするためである。なお、ディスプレイユニット２０３１を使用せずに、音声ガイダンスによる投票を行なう選挙人がバリアフリー用ヘッドホン２０３９１を使用する場合には、バリアフリー用ヘッドホン２０３９１をヘッドホン端子２０３９に接続した際に、スピーカ音量が自動的に切断される。ヘッドホンの音量調整は、付属の音量調整機能を用いて行なう。
【００４２】
また、電子投票装置２０３は、外部ディスプレイ端子２０３０２を有している。外部ディスプレイ端子２０３０２には、例えば、頭部に装着して使用する視覚用ディスプレイであるヘッドマウントディスプレイを接続することが可能である。これは、起き上がることが困難な選挙人や、不随意運動を伴う肢体不自由の選挙人のようにディスプレイユニット２０３１を継続的に視野に入れることが難しい選挙人が、ディスプレイユニット２０３１の代わりに使用することができる。
【００４３】
図８は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部のハードウェア構成の一例を示す図である。マザーボード４５０は、その基板上に、ＣＰＵ４５１（ＣＰＵ：Central Processing Unit）、ＲＯＭ４５２（ＲＯＭ：Read Only Memory）、ＲＡＭ４５３（ＲＡＭ：Random Access Memory）、各種機器を接続するためのバスやコネクタ等を有している。
ＲＯＭ４５２は、ＯＳとハードウェアの間のデータ受け渡しを制御する基本ソフトであるＢＩＯＳ（ＢＩＯＳ：Basic Input/Output System）を格納する。
ＲＡＭ４５３は、揮発性のメインメモリであり、副本用記録媒体４０９よりロードされた電子投票プログラム４０４や候補者データ４０１等のデータを投票の間だけ一時的に格納するＲＡＭディスクとして機能する。
【００４４】
シリコンディスク４５４（silicon disk）は、コンパクト・フラッシュ（ＣＦ：Compact FlashTM（登録商標））メモリカードを使用したディスクメモリであり、ＩＤＥ規格（ＩＤＥ：Integrated Device Electronics）のインターフェースにより、マザーボード４５０と接続されている。シリコンディスク４５４には、ＯＳ４１１（ＯＳ：Operating System）及び各種ドライバが格納されており、システムディスクとして機能する。一般的に使用されるシステムディスクであるハードディスク(ＨＤ：Hard Disk)と異なり、磁気ヘッドのような物理的な駆動部分がないので故障率が低く、しかも高速アクセスが可能である。以下、シリコンディスク４５４をシステムディスク４５４ともいうこととする。
マザーボード４５０には、ＶＲＡＭ４５６及び、ＬＣＤ２０３１１がＬＶＤＳ（ＬＶＤＳ：Low Voltage Differential Signaling 高速、低消費電力の画像情報汎用インターフェース標準）により接続されている。ＬＣＤ２０３１１は、大きさが対角１５インチ（３８．１ｃｍ）のＴＦＴ液晶（ＴＦＴ：Thin Film Transistor 薄膜トランジスタ）であり、解像度１０２４×７６８ピクセル、ＲＧＢ６４階調２６万色のカラー画面を、１７０ｃｄの明るさで表示できる。
【００４５】
ＬＣＤ２０３１１上に重ねて配置された透明タブレットであるタッチパネル２０３１３は、ＲＳ−２３２規格（直列データ伝送用の標準インターフェース）によりマザーボード４５０と接続されており、大きさが対角１５インチ、分解能１０２４×１０２４画素の性能を有する。タッチパネル２０３１３の入力操作の検出方式は、水や埃に対する耐環境性に優れる抵抗膜方式を用いることが好ましい。なお、抵抗膜方式とは、２枚のガラスの間に設けられた電極（透明導電性基板）が指やスタイラスペンの押圧によって通電するのを電気的に検知するものである。
【００４６】
カードリーダライタ２０３２は、本実施例に適用される投票カード４０６または運用カード４０５の一例であるＩＣカードの読み出しまたは書込みを行なう装置であり、マザーボード４５０とＲＳ−２３２インターフェースにより接続される。カードリーダライタ２０３２は、投票カード４０６又は運用カード４０５を自動で搬入及び排出を行なう。カードの搬送速度は約２００ミリメートル毎秒であり、搬送時間は１／４秒である。
【００４７】
スピーカ２０３３は、音声ガイダンス用であり、非障害者、運動機能障害者共に対応する。電子投票装置２０３のカード挿入口近傍に配置される。
音量調整用ボリューム２０３３ａは、スピーカ音量の調整を行なう。ヘッドホンの音量には影響しない。
【００４８】
本実施例に適用される原本用記録媒体４０８又は副本用記録媒体４０９の一例であるコンパクト・フラッシュ・メモリカードは、コンパクト・フラッシュ・メモリアダプタに装着され、ＰＣＭＣＩＡインターフェースにより、マザーボード４５０と接続されている。原本用記録媒体４０８には、投票データ、投票ログが記録され、副本用記録媒体４０９には、原本用データのバックアップ記録がなされる。これらのメディアのパッケージには、混同を防ぐために、各々「原本」又は「副本」に印刷表示が施されている。
【００４９】
本実施例に適用される状態表示灯２０３０１は、緑色ＬＥＤである操作表示灯２０３０１ｂ及び赤色ＬＥＤである電源表示灯２０３０１ａの２色のランプから構成されている。操作表示灯２０３０１ｂは、ＧＰＩＯ規格（ＧＰＩＯ：General Purpose Input/Output）インターフェースにより、マザーボード４５０と接続されており、投票状態の確認表示を行なう。操作表示灯２０３０１ｂの表示は、ランプの点灯、消灯、点滅の３状態を用いて表現される。例えば、点灯を投票中、消灯を投票待ち受け中、点滅をエラー発生時を表すように定義する。一方、電源表示灯２０３０１ａは、直流電源（ＤＣ電源ともいう）２０３１５に接続されており、電源駆動状態の確認表示を行なう。電源表示灯２０３０１ａも、同様に上記の３状態を用いて表現できる。例えば、消灯をＡＣ電源（交流電源ともいう）供給駆動中を表し、点滅をＡＣ電源供給無し、かつ外部電池２０３１６接続無し（すなわち内蔵電池２０３１４駆動中）を表し、点灯をＡＣ電源供給無し、かつ外部電池２０３１６接続駆動中などと定義する。なお、外部電池２０３１６とは、電子投票装置２０３の外部に専用接続コネクタにて接続されるバッテリをいい、長期停電時の投票を可能にする。実施例としては、車載用バッテリが挙げられる。
【００５０】
投票確定ＬＥＤ２０３４は、選挙人による候補者選択確認後、原本用記録媒体４０８に投票データ４０７及び投票ログ４０７５が正常に記録された場合、投票データの投票確定が完了したことを選挙人に報知するための表示ＬＥＤである。投票確定ＬＥＤ２０３４は、マザーボード４５０とＧＰＩＯインターフェースにより接続されている。投票確定ＬＥＤ２０３４が、点灯保持状態のときは、投票データの原本用記録媒体への正常記録時を表し、消灯状態のときは投票カード抜き取り時を表すように定義する。投票確定ＬＥＤ２０３４は、ハードウェア制御により点灯及び消灯を行なうため、たとえ投票操作中にソフトウェアに起因するハングアップ等の不測の障害が発生した場合においても点灯状態が保存され、エラー発生時点で投票が完了していたか否かを明らかにすることが可能である。このように本実施例に適用される電子投票装置２０３には、投票管理者や操作者のためにＬＣＤ２０３１１による画面表示以外に動作状態を示す表示機能が備わっている。これらの表示状態は、ＧＰＩＯでラッチされているため、電子投票プログラム４０４が停止状態であっても、電源が通電状態であり、回路が動作していれば、その情報は保存される。ただし、電子投票プログラム４０４の暴走により、ラッチアドレスへの不正アクセスが発生する可能性は存在する。
【００５１】
カードガイドＬＥＤ２０３２ａは、カードリーダライタ２０３２のカード挿入口に複数個配置され、投票カード４０６及び運用カード４０５の挿入又は抜き取りの案内を選挙人に対して行なうためのＬＥＤである。カードガイドＬＥＤ２０３２ａは、マザーボード４５０とＧＰＩＯインターフェースにより並列接続されている。カードガイドＬＥＤ２０３２ａは、点灯状態が、ＩＣカード挿入中を表し、点滅状態が、ＩＣカード挿入待ち状態を表す。
【００５２】
電源ＬＥＤ２０３０８（ＡＣ入力確認用ＬＥＤともいう）は、ＡＣ電源（日本国内の商用交流電源にあっては交流１００Ｖ、周波数５０Ｈｚ又は６０Ｈｚのもの）が供給されていることを監視するためのＬＥＤである。電源ＬＥＤ２０３０８は、直流電源２０３１５とＧＰＩＯインターフェースにより接続され、直流電源２０３１５に対して入力されるＡＣ電源の電圧を監視する。電源ＬＥＤ２０３０８は、点灯状態がＡＣ電源供給時、消灯状態がＡＣ電源断時を表す。
【００５３】
ジャンクション基板４５５（ジャンクションボードともいう）は、マザーボード４５０とＲＳ−２３２インターフェースにより接続されている。ジャンクション基板とは、基板上にバリアフリー対応の専用キーボード、又はヘッドホン若しくはプッシュスイッチ等を接続することにより、通信制御やデータ通信を行なう専用基板である。ジャンクション基板４５５上には、運動機能障害用プッシュスイッチ端子２０３７、視覚障害者用専用キーボード端子２０３８、ヘッドホン端子２０３９が配置され、バリアフリー対応のオプション装置を接続することができる。運動機能障害用プッシュスイッチ端子２０３７には、電子投票装置２０３のタッチパネル２０３１３による入力が困難な、運動機能障害を有する選挙人が対象とした入力機器である３．５φメーク接点式のプッシュスイッチが接続される。
【００５４】
当該選挙人は、当該プッシュスイッチを使用して、スキャン画面（選択項目が自動的に順次切り替わる投票画面）に従い投票を行なうことができる。視覚障害者用専用キーボード端子２０３８及びヘッドホン端子２０３９には、視覚障害者用専用キーボード２０３８１及び音量調整付きヘッドホン２０３９１が各々接続される。視覚障害を有する選挙人は、机または手に持って入力可能な専用キーボード２０３８１と音声投票用ガイダンスの音量調整付きヘッドホン２０３９１の併用により、音声投票を行なうことができる。視覚障害者対応の音声投票用キーボード（運動機能障害者対応兼用）は、点字が施された６個のファンクションキー（○、×、←、→、△、平たいボタン）から構成され、上下・左右共に２６ｍｍピッチを有する。ジャンクション基板４５５上のヘッドホン端子２０３９に音量調整付ヘッドホン２０３９１が接続された場合には、スピーカ２０３３への接続が自動的に切断される。
【００５５】
ＣＬＯＣＫ４５７（内蔵時計ともいう）は、マザーボード４５０上に装着された時計モジュールである。ＣＬＯＣＫ４５７による時刻の情報は、例えば、投票の監査記録（監査証跡）として、投票操作を含む動作状態を記録した投票ログ４０７５を作成する際に使用する。
【００５６】
図９は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部のＲＡＭ４５３内部のデータ構造の一例を示す図である。ＲＡＭ４５３は、投票が行われている間、電子投票プログラム４０４を一時的に格納する電子投票プログラム領域４０４ｂを有する。電子投票プログラム４０４は、選挙データ作成システム１００における選挙データメディアコピー機１０２において、選挙データマスター４００から副本用記録媒体４０９に複製されて、投票所システム２００に配布されたものである。副本用記録媒体４０９が、副本用記録媒体用スロット２０３０３を介して電子投票装置２０３に装着されると、プログラムローダー４３６により、電子投票プログラム４０４がＲＡＭ４５３上の電子投票プログラム領域４０４ｂにロードされる。
【００５７】
ＲＡＭ４５３は、候補者データ４０１を格納する候補者データ領域４０１ｂを有する。
ＲＡＭ４５３は、投票カード４０６及び運用カード４０５の読取に係る認証キー４０３を格納する認証キー領域４０３ｂを有する。
ＲＡＭ４５３は、発券機２０１が発行した乱数である投票所ＩＤを格納する投票所ＩＤ領域４０５５ｂを有する。
【００５８】
ＲＡＭ４５３は、選挙人による投票データ４０７が原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９に記録されて照合が行われるまでの間、一時的に投票データ４０７を格納する投票データ領域４０７ｂを有する。このキャッシュ領域は、固定されたアドレスに存在するわけではない。空きのある番地に適宜割り振られる。
ＲＡＭ４５３は、投票ログ４０７５を格納する投票ログ領域４０７５ｂを有する。
ＲＡＭ４５３は、後述するシステムディスクに記録されたＯＳ４１１及びドライバ、電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１等を複製して格納するローカルディスク領域４０７５ｂを有する。
【００５９】
図１０は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部のシステムディスクとして用いられるシリコンディスク４５４内部のデータ構造の一例を示す図である。
シリコンディスク４５４は、プログラムローダー４３６を格納する領域を有する。プログラムローダー４３６は、電子投票プログラム４０４を副本用記録媒体４０９よりロードするプログラムである。
シリコンディスク４５４は、電子投票装置シリアル番号記録部２０３ｓを格納する領域を有する。
【００６０】
シリコンディスク４５４は、Ｉ／Ｏ制御部４１２を格納する領域を有する。Ｉ／Ｏ制御部４１２は、データの入出力の際、データを１ビットずつ連続的に入力又は出力する制御を行なうためのプログラムである。
シリコンディスク４５４は、ウインドウ制御部４１３を格納する領域を有する。ウインドウ制御部４１３ は、タッチパネルＬＣＤ２０３１などに表示される画面の中で、枠などによって区切られた表示部分の管理を行なうためのプログラムである。
シリコンディスク４５４は、ファイル制御部４１４を格納する領域を有する。ファイル制御部４１４は、ファイルの登録、追加、修正、削除などのファイル保守、特定ファイルへのアクセスを制限するファイル保護などを行なうためのプログラムである。
【００６１】
シリコンディスク４５４は、カード制御部４１５を格納する領域を有する。カード制御部４１５は、カード発券機２０１が発行した投票カード４０６または運用カード４０５の搬入、搬出及び、読取り及び書き込みなどを制御するためのプログラムである。
シリコンディスク４５４は、タッチパネル制御部４１６を格納する領域を有する。タッチパネル制御部４１６ は、タッチパネル２０３１３上でのタッチパネルからの入力を制御するためのプログラムである。
シリコンディスク４５４は、ジャンクション基板制御部４１８を格納する領域を有する。ジャンクションボックス制御部４１８は、バリアフリー対応入出力機器接続端子２０３７、２０３８、２０３９、２０３０２を介して電子投票装置２０３に接続される各種の外部入出力装置を制御するためのプログラムである。
【００６２】
シリコンディスク４５４は、ＯＳ４１１を格納する領域を有する。ＯＳ４１１は、特に限定されるものではないが、例えば、米国マイクロソフト社製ＯＳである、ウィンドウズ（登録商標）ＮＴエンベデッド（Windows NT Embedded）を使用することが可能である。このＯＳ４１１は、機器制御に特化した組み込み型ＯＳであり、マウスやキーボードなどの外部入力装置がない状態でも動作することが可能である。そして、シリコンディスクに記録されたＯＳその他のシステムディスクをＲＡＭ４５３のローカルディスク領域４５４ｂ上にコピーして動作させることが可能である。
【００６３】
なお、シリコンディスク４５４は、工場出荷時に、必要なプログラムデータと固有の機器管理用シリアル番号である電子投票装置シリアル番号記録部２０３ｓを書き込み後、ライトフィルター処理され、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）となる。本処理により、電子投票装置２０３でのシステムディスクの書き換えはできないこととなる。
【００６４】
図１１は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部のＲＡＭ４５３に、副本用記録媒体４０９よりロードされて格納される電子投票プログラム４０４の構造の一例を示す図である。
電子投票プログラム４０４は、カード読取部４３１を有する。カード読取部４３１は、ＩＣカードなどの形態で提供される投票カード４０６又は運用カード４０５が、カード記録読取手段２０３２に搬入された後、カードに記録されたデータを読み取るのを制御するためのプログラムである。
電子投票プログラム４０４は、候補者データ読取部４３２を有する。候補者データ読取部４３２は、ＲＡＭ４５３上に格納された候補者データ４１５を構成するデータベース（図１２〜図１８において後述する）の電子的な読取を制御するためのプログラムである。
【００６５】
電子投票プログラム４０４は、投票画面作成部４３３を有する。投票画面作成部４３３は、選挙人が投票を行なう際にＬＣＤ２０３１１に表示される画面の作成を制御するためのプログラムである。画面作成に必要な候補者情報又はレイアウトの情報は、候補者データ４０１に含まれる後述するデータベース（後述する図１６における固定画面レイアウトテーブル４０１ｄ、及び図１７における投票画面レイアウトテーブル４０１ｅ）上から読み取られる。
【００６６】
電子投票プログラム４０４は、投票データ記録部４３４を有する。投票データ記録部４３４は、選挙人の投票データ４０７（投票結果）を、可搬性のある電磁的記録媒体に記録することを制御するためのプログラムである。すなわち、投票データ記録部４３４は、ＲＡＭ４５３の投票データ領域４０７ｂに読み込まれた投票データ４０７を原本用記録媒体４０８に記録した後に、ＲＡＭ４５３との照合を行い、さらに副本用記録媒体４０９に複写を行なう。原本、副本の二つの記録媒体に投票データを保存するにあたっては、媒体毎に独立して、ファイルオープン→データ書き込み →ファイルクローズ →キャッシュはき出しを行い、記録を確定させる。このように同時に二つの記録媒体がアクティブな状態を無くすことで、障害時には、最悪いずれか一つの記録媒体のデータを確保することができる。
【００６７】
電子投票プログラム４０４は、投票制御部４３５を有する。投票制御部４３５は、選挙人が、投票操作することによる、投票画面の切り替えを制御するためのプログラムである。投票画面には、投票可能な候補者を一覧表示する候補者選択画面（図４１に図示）、選挙人が仮選択した候補者を表示し投票意思の確認を行なう候補者確認画面（図５４に図示）等がある。
【００６８】
なお、電子投票プログラム４０４は、ＯＳ４１１としてウィンドウズ（登録商標）を用いる場合には、このＯＳ４１１に依存する簡易プログラミング言語であるビジュアル・ベーシック（Visual BasicTM）を使用して作成するのが便利である。
【００６９】
また、電子投票プログラム４０４は、電磁的記録媒体（副本用記録媒体４０９）を介して供給されるアプリケーションプログラムであって、電子投票装置２０３への常駐は出来ず、電源投入毎にプログラムローダー４３６によりＲＡＭディスク４５３に新たにロードされる。電子投票プログラム４０４の供給形態は、適当な圧縮形式ファイルであり、電磁的記録媒体よりロードするにあたり、プログラムローダー４３６により、同プログラムの正当性確認を行なうことで改ざんの有無を確認する。正当性の確認は、誤り検出用符号の算出比較により実施する。プログラムロード後、更に圧縮解凍処理時のＣＲＣチェック等の確認により、エラー検出を行なう。
【００７０】
図１２は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部のＲＡＭ４５３に格納される候補者データ４０１の構造の一例を示す図である。候補者データ４０１は、テキスト形式のファイルとして存在する６種類のテーブル（表）から構成されている。すなわち、第１に実施選挙の種類を識別する選挙ＩＤ毎に存在する候補者テーブル４０１ａ１〜４０１ａｎ、第２に政党テーブル４０１ｂ、第３に投票所グループテーブル４０１ｃ、第４に固定画面レイアウトテーブル４０１ｄ、第５に選挙ＩＤ毎に存在する投票画面レイアウトテーブル４０１ｅ１から４０１ｅｎ、第６に表示メッセージテーブル４０１ｆ）が互いに関連付けられたリレーショナルデータベース（ＲＤＢ：Relational Data Base）の構造を有する。さらに、これらのテーブルから参照されるバイナリ形式のファイルである画像ファイル（候補者画像データや政党画像データ）及び音声ファイル（音声ガイドデータ等）が存在する。
【００７１】
また、予め定めた候補者表示枠に視認性を犠牲にすることなく、選挙人が読み取れる文字の大きさで配置できる最大文字数に対して、当該候補者名、政党名の文字数が収まらない場合には、上記のデータに加えてスクロール表示に用いる画像データが存在する。これらは、各々のテーブルの中から、ファイルの相対位置（パス）を参照することにより関連付けられている。バイナリファイルの参照方法は、あらかじめ指定されたディレクトリに存在する音声または画像ファイルに対しては、テーブルのフィールド部にファイル名を指定することで参照することができる。ディレクトリによるファイル管理は、基本ソフトであるＯＳの機能を利用する。
【００７２】
図１３は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する候補者テーブル４０１ａ１（選挙ＩＤ＝１用）の一例を示す図である。投票所テーブル４０１ｃは、候補者を識別する候補者ＩＤ４０１ａ１ａ、立候補届出名４０１ａ１ｂ、候補者名ふりがな４０１ａ１ｃ、出身地４０１ａ１ｄ、所属する政党を識別する政党ＩＤ４０１ａ１ｅ等のフィールドを有するテーブルとして構成されている。例えば、候補者ＩＤ４０１ａ１ａのフィールドの値が「００００１」であるレコードは、立候補届出名が「木戸 孝允」、候補者名ふりがな４０１ａ１ｃ「きどたかよし」、出身地４０１ａ１ｄ「山口県」、政党ＩＤ４０１ａ１ｅ「００２」という一連のデータを格納する。
【００７３】
また、候補者テーブル４０１ａ１には、候補者の氏名の別の読みも登録されている。従来の自書式投票においては、投票所の記載台に掲示された立候補者の届出名を投票用紙に書き写すだけでよく、実際の候補者名前の読み仮名を知らないでも投票を行なうことができた。例えば、立候補者の登録名が「河野太郎」であった場合、読み仮名が「こうのたろう」なのか「かわのたろう」なのか忘れた、あるいは知らない場合でも、投票用紙には「河野太郎」と書き写すだけで投票することが可能であった。ところが、候補者の頭文字を入力する場合には、読み仮名を知らない限り、検索をすることができない、という制約が生じるおそれがある。かかる、制約が生じないようにするために、本実施例では、間違やすい候補者の氏名の別の読み仮名を用意して、上記例では、「こ」又は「か」のいずれを選択したとしても、候補者の「河野太郎」が表示されるようにしている。すなわち、本実施例によれば、立候補者のいろいろな読み方を候補者データとして同時に記録しておくことにより、間違えられそうな読み仮名のいずれでも検索を行なうことが可能となる。
【００７４】
図１４は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する政党テーブル４０１ｂの一例を示す図である。政党テーブル４０１ｂは、政党ＩＤ、言語ＩＤ、政党名等のフィールドを有している。例えば、政党ＩＤのフィールド値が「００２」であるレコードは、政党名が「長州党」であり、上記した木戸孝允が長州党に所属することを意味する。政党ＩＤのフィールドは、データベース技術における主キーと呼ばれるものであって、図１３における政党ＩＤのフィールドとリレーションシップがとられている。
【００７５】
図１５は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する投票所グループテーブル４０１ｃの一例を示す図である。投票所グループテーブル４０１ｃは、選挙の種類を識別する選挙ＩＤ及び選挙名、選挙区を識別する選挙区ＩＤ及び選挙区名等のフィールドを有している。選挙ＩＤのフィールドは、投票カード４０６に記録された投票可能な選挙ＩＤの値を電子投票プログラム４０４が読み込んだ際に、必要な選挙ＩＤのレコードのみが抽出され、使用されることとなる。
【００７６】
図１６は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する固定画面レイアウトテーブル４０１ｄの一例を示す図である。固定画面レイアウトテーブルは、選挙の種類に無関係な共通の画面レイアウトを規程するためのテーブルである。固定画面レイアウトテーブル４０１ｄは、選挙人（投票者）の身体的な障害の種類を識別する選挙人特性ＩＤ２０２１のフィールドを有している。そして、選挙人特性ＩＤ毎のレコードにおいて、表示画面の種類を識別する画面ＩＤ、画面の機能を識別する機能ＩＤ、表示色を規定する前面色及び背景色、表示文字の書体、サイズ、表示するオブジェクトの水平座標、及び垂直座標等のレイアウトのデータを格納するフィールドを有している。
【００７７】
画面ＩＤフィールドは、選挙の種類（すなわち選挙ＩＤ）によって全く異なる画面を、その都度作成するのではなく、少数個からなる共通画面の基本レイアウトを規定するためのフィールドである。そして、この共通の基本レイアウトをベースとしたバリエーションを、色やサイズ、座標、位置合わせ情報などを規定するフィールドで実現している。本実施例による基本レイアウトとしては、単頁用候補者選択画面、候補者確認画面、候補者選択方式確認画面、候補者番号入力画面、候補者選択頁案内画面、棄権確認画面、複数頁用候補選択画面の７種類のレイアウトで十分である。例えば、単記式候補者選挙における候補者選択画面と拘束名簿式比例代表選挙における政党選択画面は、同一の画面ＩＤを用いて、作成することができる。このように、少数の固定画面を共通化することにより、候補者画面作成が極めて容易になり、選管による候補者データ作成の事務の作業負担を軽減することができる。
【００７８】
図１７は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する投票画面レイアウトテーブル４０１ｅ１（選挙ＩＤ＝１用）の一例を示す図である。投票画面レイアウトデータベース４０１ｅ１は、選挙の種類や、画面に表示すべき立候補者の数、あるいは選挙人特性ＩＤの値によって、異なる画面のレイアウトと、異なる画面レイアウトにより、候補者表示枠内の最大文字数も規定する。投票画面レイアウトテーブルは、選挙人特性ＩＤ、画面ＩＤ、機能ＩＤ、前景色、背景色、サイズ、水平座標、垂直座標等のフィールドを有している。テーブルは、投票カード４０６に記録された実施可能な選挙ＩＤに基づいて必要な投票画面レイアウトテーブルを選択し、さらに選挙人特性ＩＤに基づいて、選挙人の障害毎に適した画面レイアウトを規定する。
【００７９】
図１８は、本実施例に適用される候補者データ４０１を構成する表示メッセージテーブル４０１ｆの一例を示す図である。表示メッセージテーブル４０１ｆは、候補者テーブル４０１ａ１又は政党テーブル４０１ｂ若しくは投票所グループテーブル４０１ｃに格納されてない文字列であって、画面に表示すべきものを規定する。例えば、電子投票プログラム４０４により、メッセージＩＤ「００００１」のレコードが参照されたときは「投票カードをいれてください。」というメッセージを画面に表示し、選挙人に対して投票カード４０６を電子投票装置２０３に挿入することを促すことができる。
【００８０】
図１９は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部に格納される原本用記録媒体４０８のデータ構造の一例を示す図である。原本用記録媒体４０８とは、選挙人により、候補者選択確認後最初に投票データ４０７が記録される記録媒体を指す。本実施例においては、投票データの記録後に、投票ログ４０７５も記録される。投票所へ送付される原本用記録媒体４０８は、一般的にデータが何も記録されていないブランクメディアであり、投票データは「ゼロ票」である必要がある。投票データは、投票の秘密保持のため、投票データがランダムな順序で記録される。例えば、８番目の投票者の投票データ４０７及び投票ログ４０７５を格納する投票データ８領域及び投票ログ８領域の隣の領域には、２番目の投票者の投票データ４０７及び投票ログ４０７５を格納する投票データ２領域及び投票ログ２領域が割当てられる。
【００８１】
図２０は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部に格納される副本用記録媒体４０９のデータ構造の一例を示す図である。副本用記録媒体４０９には、選管から配布される電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、カード認証キー４０３を格納する領域を有している。これらは、上記したように電子投票装置のＲＡＭ４５３にコピーされ用を果たすが、その後もデータは格納されている。そして、原本用記録媒体の投票データ４０７の複製が、これらに追記される形で記録される。
【００８２】
ところで図１９及び図２０のデータ構造を有する原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９は、電子投票における選挙人がいずれの候補者を選択したかの情報を記録する際に、人間の知覚をもってしては認識不可能な方法で記録され、従来の投票用紙による票と形態を異にするものである。電子投票における票を記録する記録媒体は、選挙人による投票情報が電子的又は磁気的又はその他の方式で記録され、コンピュータによる情報処理が可能な記録媒体である。記録媒体の具体的態様としては、フラッシュメモリが内蔵されたコンパクトフラッシュ（登録商標） (ＣＦ: Compact FlashTM)カードなどが挙げられる。他の規格のメモリカード（ＳＤメモリーカード(SD Memory Card)、スマートメディア（登録商標）（Smart MediaTM（登録商標））、メモリースティック(Memory StickTM)など）、マルチメディアカード（Multimedia CardTM（登録商標））を用いてもよい。メモリカードは、ハードディスクなどに比べて軽量であり、かつ振動に強いためデータの搬送性、保存性に優れ、しかも安価である。もちろん、電磁的記録媒体として、フロッピー（登録商標）ディスク（ＦＤ）、光ディスク（ＣＤ、ＤＶＤ）や光磁気ディスク（ＭＯ）などが使用可能であることはいうまでもない。
【００８３】
本実施例では、データを記録する記録媒体として、１台の電子投票装置に対して２枚のメモリカード（原本用記録媒体４０８、副本用記録媒体４０９）を使用する。これらは、選挙実施前において、選挙データ作成システム１００から投票所システム２００の電子投票装置２０３に対して選挙に必要なデータを搬送する際の担体としての機能を果たす。そして、投票中においては電子投票装置２０３に装着され、従来の投票用紙の代替物としての機能、すなわち選挙人が投票する候補者名を電磁的なデータとして確実に記録し保持する機能を有する。そして、投票後においては、投票所システム２００から開票所システム３００に投票データ４０７を搬送する際の担体としての機能を有する。なお、将来法改正がなされた場合において、本発明をネットワーク型システムとして実施する場合には、電磁的記録媒体４０８、４０９は、選挙データ作成システム１００、投票所システム２００、開票所システム３００の各拠点において、ネットワーク送信を行なう前に、データを拠点内で一時的に記録し、蓄積する機能を有する。本実施例に適用される電磁的記録媒体を用いないネットワーク型システムに比較して、ネットワーク障害に対するデータ消失の危険性が極めて低くなる。
【００８４】
図２１は、本実施例に適用される電子投票装置２０３内部に挿入される投票カード４０６又は運用カード４０５のデータ構造の一例を示す図である。投票カード４０６又は運用カード４０５には、カードに記録されたデータへのアクセス認証を行なう鍵であるカード認証キー４０３が格納され、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３に記憶されたカード認証キーにより認証が成功した場合にのみ、内部のデータの読み書きが可能となるように構成される。投票カード４０６又は運用カード４０５の内部には、以下のデータが記録されている。すなわち、市区町村ＩＤ、選挙人の障害の種類を示す選挙人特性ＩＤ２０２１、電子投票装置２０３が表示する言語の種類を区別する言語区分、投票所に固有のＩＤである投票所ＩＤ、指定投票所における投票又は不在者投票若しくは巡回投票等を識別する投票種別、カード発券機２０１により発行された発券年月日、複数の選挙を同日に行なう場合の選挙の数である選挙可能件数、実施される選挙の各々（選挙ＩＤ＝１、２〜ｍ、ｎとして図示）に対して投票権利が有るか未発券かを識別する投票フラグ２０２２等のデータを格納する。
【００８５】
選挙人特性ＩＤは、選挙人名簿に基づいて作成され選挙人に予め郵送された入場整理券の選挙人特性欄の記載に基づいて、投票所の係員が、投票カードを発行する際に記録される。例えば、選挙人特性欄に視覚障害者の記載がある選挙人に対しては、投票カード４０６には、視覚障害者であることを示す選挙人特性ＩＤ＝０１が記録される。この選挙人がこの投票カード４０６を電子投票装置２０３に挿入した場合、電子投票プログラム４０４が当該選挙人特性ＩＤ２０２１を読み取って、対応する候補者データ４０１をデータベースから参照することにより、視覚障害者用の表示入力モードにより投票を行なうことが可能となる。
【００８６】
なお、データが記録された投票カード４０６又は運用カード４０５のメディアは、ＩＣカード（ＩＣ：Integrated Circuit）を用いることにより、他の記録方式のカードに比較して多くの情報を、しかもデータのアクセス権を設定したりデータ自体をＴＤＥＳ（ＴＤＥＳ：Triple Data Encryption Standard）等により暗号化したりすることにより安全に蓄積することが可能である。もちろんＩＣカードの代わりに、磁気カードを使用することも可能であるし、また光記録媒体を使用することも可能である。また、計算機ホログラム（ＣＧＨ：Computer Generated Hologram）の不可逆記録とＩＣカードのハイブリッドカードを用いることも可能である。また、電子ペーパーとして知られた液晶記録媒体に対して記録を行なうことも可能である。あるいは紙による印字媒体に記録された文字又はバーコードを光学的に読み取るＯＭＲ方式（ＯＭＲ：Optical Mark Reader）を用いてもよい。
【００８７】
この投票カード４０６には、憲法１５条に定められた投票の秘密を守るため、投票カード４０６を使用する選挙人を特定可能であるような個人情報は一切記録されていない。したがって、投票カードとして、住民基本台帳カード（住民カード、住基カードともいう）のような個人情報が記録されたカードを利用する場合には、電子投票装置２０３が生成する投票データが、個人情報を読み取らないことを保障するような機能が必要になる。
【００８８】
図２２は、本実施例に適用される投票カード４０６に記録される投票フラグ２０２２のデータ構造の一例を示す図である。投票フラグ２０２２は、投票権利の有無の識別子（トークン）であって、従来においては、投票可能か、投票済みかの値によって二重投票を防止することが行われてきた。ところが、このような従来のトークンは投票カード読取のエラーが発生した際の対処が複雑になるという問題があった。すなわち、選挙人が候補者を選択して確認ボタンに触れて原本用記録媒体４０８には投票データは記録されたものの、投票カードに投票済みのフラグの記録する際に書込みエラーが発生した場合、果たして投票確定か否かを直ちに判断することが困難になることである。そこで、本実施例では、投票フラグとして投票済みのフラグを用いることを廃し、投票可能状態、およびカード未発券の２種類のみとした。つまり、投票済みかどうかの判断は投票カード４０６では行わず、投票確定ＬＥＤ２０３４によりハードウェア的に行なうこととしている。そして、二重投票防止の措置として、投票可能であるフラグを確認した後に、電子投票装置内部で投票カードの初期化を行って排出し、再使用不可能とした。
【００８９】
さて、選挙ＩＤ＝１の投票フラグである２０２２ａには「投票可能」が、そして選挙ＩＤ＝３の投票フラグ２０２２ｂには「未発券」が、同様に選挙ＩＤ＝３の投票フラグ２０２２ｃには「投票可能」が記録されている。電子投票プログラム４０４のカード読取部４３１（図２３において詳述する）において、これらの情報を読み取ると、この選挙人が投票できる選挙が選挙ＩＤ＝１及び選挙ＩＤ＝３であると判断する。そして、候補者データ読取部４３２によりこれらの選挙ＩＤに対応する候補者データ４０１をデータベースの各テーブルから抽出して、投票画面作成部４３３により、候補者数等に応じた画面レイアウトを決定し、図４１に図示するような候補者選択画面を表示する。なお、本実施例に適用される投票カード４０６は、投票権利を有する選挙人に対して発券するものであるが、不正投票を排除するため、発券後に投票カードの記録情報により投票権利の有無を確認する用途には用いない。電子投票装置２０３では、障害発生時に可能な限り投票権利の有無についての情報を表示する。
【００９０】
図２１及び図２２に図示する投票カード４０６又は運用カード４０５が格納するデータは、７ビットのアスキーコード（ASCII: American Standard Code for Information Interchange、情報交換用米国標準コード）として記録されている。例えば、選挙人特性ＩＤ２０２１が「３０」というアスキーコードとして記録されている場合には、図５９に図示する選挙人特性ＩＤ２０２１が「００」、すなわち非障害者を意味する。また、投票フラグ２０２２は、投票可能か否かを示すものであるが、１０進数で表したときの０が未発券、１が投票可能な状態であると規定したとすると、例えばアスキーコードでは選挙ＩＤ１に対する投票フラグの「３１」は、投票可能な状態を意味する。なお、投票カード上のデータは全部で２５６バイトのデータから構成されている。
【００９１】
図２３は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成するカード読取部４３１の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートにより実現されるコンピュータプログラムは、投票カード４０６または運用カード４０５であるＩＣカードの読取処理を行なうサブルーチンプログラムである。このルーチンの初期状態においては、電子投票装置２０３のカード記録読取手段２０３２（カードリーダライタ）の近傍に配置されているカードガイドＬＥＤ２０３２ａが点滅している（ステップＡ１）。そして、カードリーダライタ２０３２内にＩＣカードが挿入されたか否かを確認するステップを有する（ステップＡ２）。投票者が投票カード４０６を電子投票装置２０３に挿入し、ＩＣカードがカードリーダライタ２０３２内に存在することが確認されると（ステップＡ３における「ＹＥＳ」、次のステップＡ４において、電子投票装置２０３から投票カード４０６上のＩＣチップに対して、全投票所共通のコードであるカード認証キー４０３が送信され、ＩＣチップ内で受信した電子投票装置２０３からのカード認証キーとカード発券機２０１によりＩＣチップに予め記録されたカード認証キーとを照合し、カードデータへのアクセス権限の認証を行なう。
【００９２】
２つの認証キーが一致して認証に成功した場合（ステップＡ５における「ＹＥＳ」）、次のステップに移りカード種別の読取りを行なう（ステップＡ６）。もし、認証が拒否された場合（ステップＡ５における「ＮＯ」）、電子投票装置２０３がエラー発生画面を表示し（ステップＡ２３）、投票カード４０６をリーダライタ２０３２から排出する（ステップＡ２４）。排出されたカードは、投票所の係員により回収され、カードが投票カード４０６である場合には、投票者はカード再発行等の適切な処置を受ける。なお、エラー発生は、投票所内で電子投票装置２０３から離れた場所から投票の様子を監視する投票立会人に対し、状態表示ランプ２０３０１（状態表示灯、警告灯ともいう）により、視覚的に報知される。
【００９３】
さて、ステップＡ５におけるカード認証が成功した場合（ステップＡ５における「ＹＥＳ」）、ステップＡ６においてカード種別の読取処理を行なう。読取可能なカード種別は、投票カードと運用カードの２種類であり、カード内の所定のカード種別記録領域に記録された識別コード（図２１に「カード種別ＩＤ」として図示）を読み取る。
【００９４】
以下、カード種別ＩＤの読取りのステップにおいて、投票カード４０６であることが読み取られた場合（ステップＡ７における「ＹＥＳ」）の流れを説明する。挿入されたカードの種別が投票カード４０６であることが読み取られると、ステップＡ８において、投票所ＩＤ（管理識別ＩＤ、管理ＩＤ、あるいは乱数ともいう）４０５５の読取処理を行なう。読み取られた投票所ＩＤが、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３に予め記憶させた投票所ＩＤと一致した場合（ステップＡ９における「ＹＥＳ」）、次の投票権利を確認する次のステップ（Ａ１０））に移る。次のステップでは、図２１に図示する投票フラグ２０２２の読取りが行われる（ステップＡ１０）。投票フラグ２０２２とは（同日に複数の選挙を実施する場合において）、投票者が選挙の投票権利を有するか否かを識別するコードである。例えば、「０」が未発券、「１」が投票可能な状態であると規定することができる。
【００９５】
投票フラグ２０２２の読み取りが正常に行われた場合において（ステップＡ１１における「ＹＥＳ」）、投票フラグ２０２２が「１」投票可能状態である、すなわち投票者が当該選挙に対して未投票であることが読み取られると、投票の態様を規定する次のステップ（Ａ１３）に移行する。ステップＡ１３では、投票カード４０６をカード発券機２０１で発券する際に、選挙人名簿に基づいて投票カード４０６に記録された投票者（選挙人）の身体的な障害の特性を示すコード（選挙人特性ＩＤ２０２１、図５９に図示）の読取りが行われる。選挙人特性ＩＤとは、換言すれば、投票者が、電子投票装置２０３を用いて行なう入力手段（タッチパネル２０３１３、視覚障害者用専用キーボード２０３８１、運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１等）及び表示手段（ＬＣＤ２０３１１、ヘッドマウントディスプレイ、点字ディスプレイ、音声ガイド等）を規定するコードである。選挙人特性ＩＤ２０２２の値に対する条件分岐を示すステップ（ステップＡ１４）において、選挙人特性ＩＤが００、すなわち非障害（健常者）であったとすると、入力手段としてタッチパネル２０３１３、表示手段としてＬＣＤ２０３１１が選択され、使用可能かどうかの確認処理を行なう（ステップＳ１５ａ）。
【００９６】
また、選挙人特性ＩＤが０２、すなわち視覚障害者であった場合には、ステップＡ１５ｃにおいて、入力手段として視覚障害者用専用キーボード２０３８１と表示手段として音量調整付きヘッドホン２０３９１が選択される。このように、投票カード４０６に記録された投票者の選挙人特性ＩＤに対応する入出力機器が使用可能かどうかチェックされると、次のステップＡ１６において、投票カード４０６の初期化処理が行われる。このステップは、使用済みの投票カードの再使用による二重投票の防止に万全を期すために、投票カードのデータ記録領域を再フォーマットすることにより、全データを抹消するステップである。以上により、カード種別読取のステップＡ４〜Ａ５において投票カード４０６であることが読み取られた場合のカード読取ルーチンは終了する。
【００９７】
次に、カード種別読取のステップＡ４〜Ａ５において、電子投票装置２０３に挿入されたカードが投票カード４０６でないことが読み取られ（ステップＡ５における「ＮＯ」、運用カード（管理者カードともいう）４０５であることが読み取られた場合のステップについて説明する。この処理は、投票日当日の投票開始時刻の前にカード発券機２０１によって発券された運用カード４０５を用いて行なうことが好ましい。まず、カード種別ＩＤが運用カード４０５である場合は、ステップＡ１８において、投票所ＩＤ４０５５の読取が行われる。投票所ＩＤが読み取られた場合（ステップＡ１９における「ＹＥＳ」）、投票所ＩＤ４０５５は、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３の投票所ＩＤ領域４０５５ｂのアドレスに格納される（ステップＡ２０）。そして、投票所ＩＤが電子投票装置に登録されたことを投票管理者に報知する画面が表示され（ステップＡ２１）、運用カードの排出処理が行われる（Ａ２２）。以後、本電子投票装置２０３は、この投票所ＩＤが記録された投票カード４０６のみを受付可能となる。したがって、他の投票所のカード発券機で発行されたカードや、偽造・変造が行われたカードでは、投票を行なうことが不可能となる。
【００９８】
図２４は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５の処理の流れの一例を示すフローチャートである。投票制御部４３５は，投票カードの読み取り後，選挙人に対して候補者の一覧を表示して，候補者の選択を促す画面を表示するサブルーチンプログラムである。まず、ステップＥ０ａにおいて、候補者データ４０１を構成する候補者テーブル４０１ａより、選挙の種類を特定する選挙ＩＤに対応する候補者の数、即ち、候補者ＩＤで特定されるレコード総数を読み取って、ＲＡＭ４５３に記憶する。次に、ステップＥ０ｂにおいて、一つの画面に表示する候補者名を付した候補者表示枠の最大数の設定の読取りを行なう。単一画面に表示する候補者表示枠の数は、予め、選挙データ作成システム１００における選挙データ管理作成機１０１によって、候補者データ４０１の作成時に設定される数値である。具体的には、選挙データ管理作成機１０１が有する専用ソフトウェア（画面エディタ）によって、候補者データ４０１の中の投票画面レイアウトデータベース４０１ｅ（図１７に図示）の中で、候補者表示枠のサイズや位置、文字サイズ、最大文字数等の画面レイアウトの設定が行われる。原則として、公平性の観点から、候補者はなるべく一つの画面内に全員を表示することが望ましいものである（図４１を参照）。
【００９９】
本実施例においては、候補者の名前または政党名が上記で定めた最大文字数を上回る者が居た場合でも、従来の候補者画面表示のように、表示可能人数を減らすことなく、（図４４を参照）設定された候補者表示枠の大きさの中でスクロールを利用して全体を表示する事が可能でなる。（図４５を参照）しかしながら、立候補者が５０人を超えるような選挙の場合には、一画面では表示できない場合が起こりうる。表示画面（ＬＣＤ２０３１１）の表示面積と、候補者の氏名を付したボタンの面積との兼ね合いより、表示可能なボタンの数には上限があるからである。例えば、図４８は、１５インチの表示エリアに対して２８名分のボタンを配置した例を図示したものであるが、これ以上ボタンの数を増加すると、文字サイズが小さくなって視覚しづらくなったり、隣り合うボタン同士が接近することにより押し間違いが起こったりする等の不都合が生じる。従って、そのような場合には、候補者を複数の頁に分割したり、スクロールさせたりする等の技術が開示されている。しかし、そのような方法では、掲載される頁による不公平の問題が発生する。これを回避するために前述の特許文献２では、乱数を用いて複数頁に表示される候補者の順番をランダムにする技術が開示されている。しかしながら、かかる公開技術も、従来の公職選挙においてしばしば見られるような、複数の立候補者を擁立する所属政党が指定する表示順位を反映させて表示することが困難となるという問題が生じる。そこで、本実施例では、単一画面に候補者を一覧表示できない場合に、頁分割を行なうのではなく、候補者の頭文字による検索を行なうこととしている。
【０１００】
さて、ステップＥ０ｂにおいて読み取られる候補者ボタン数は、上記した理由により選挙データ作成システム１００により予め設定される数値である。そして、ステップＥ０ｃにおいて、この一画面に表示し得る候補者候補者表示枠数と、選挙に立候補した候補者の数の比較を行なう。そして、一画面に表示し得る候補者ボタン数が、選挙に立候補した候補者の数と同じあるいは大であった場合には（ステップＥ０ｃの「ＹＥＳ」）、次のステップに移り、一画面にすべての候補者を表示する投票形態である候補者選択画面投票制御部４３５Ａの処理を行い（図２５において詳述する）、処理が終了すると投票制御部４３５のルーチンから抜ける。
【０１０１】
一方、一画面に表示し得る候補者ボタン数が、選挙に立候補した候補者の数よりも小であった場合には（ステップＥ０ｃの「ＮＯ」）、候補者の頭文字を検索することにより該当候補者を表示する投票形態である頭文字選択画面投票制御部４３５Ｂの処理を行い（図２６〜図３１において詳述する）、処理が終了すると投票制御部４３５のルーチンから抜ける。なお、以下の図４３の説明で後述するように、一般のＮインチのディスプレイの場合には、アスペクト比を４：３と仮定すると、Int(0.29Ｎ)×Int(0.85Ｎ)の個数の候補者ボタンを表示できる。但し、Int（）は、（）内の数値を超えない最大の整数を表す。そして、このようにして計算された候補者ボタンの数が、候補者数を下回った場合には、ステップＥ０ｃにおいて、図４８に示すような、頭文字選択画面に表示を切り替えるように構成してもよい。
【０１０２】
図２５は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５における候補者選択画面投票制御部４３５Ａの処理の流れの一例を示すフローチャートである。このサブルーチンプログラムは、選挙に立候補した候補者の全員が単一画面に表示できる場合に実行されるプログラムである。まずステップＥ１において、候補者表示の順序をランダムに表示する設定があるか否かの確認を行なう。候補者のランダム表示は、選挙人により投票カードが挿入されて投票操作が実行される毎に、表示順位を変更する設定であり、公平性の観点から設定することが可能なオプションである。画面内で、同一政党の候補者が２名以上いる場合であって、かつ表示順位が指定されている場合においては、政党内の順位は保ったまま、異なる政党のみの候補者順位を変更することが可能である。このようなランダム表示の設定がある場合には（ステップＥ１における「ＹＥＳ」）、ステップＥ２に移り、候補者データ４０１のレコード順序のランダム化処理が行われる。ランダム化処理は、種々の実施形態が可能であるが、例えば以下のようにする。すなわち、この選挙への投票者数（即ち、図３９に図示する投票件数）を候補者数で割った剰余を計算し、候補者テーブル４０１ａの先頭のレコードから、この数の候補者を先頭から末尾へ移動し、これをこの投票者のこの選挙への投票における候補者テーブル４０１ａとする。ステップＥ２におけるかかる処理が終了すると次のステップＥ３に移る。
【０１０３】
一方、このようなランダム表示の設定がない場合（ステップＥ１における「ＮＯ」）、ステップＥ２をスキップし、ステップＥ３に移る。ステップＥ３では、候補者のボタンを並べる方向の設定をチェックする。このステップの後、ステップＥ４において画面遷移処理を行い、ステップＥ５において候補者選択画面（図４１〜図４３に図示）を表示する。候補者選択画面が表示されると、ステップＥ６において、表示メッセージテーブル４０１ｆにリンクした共通音声データ（図１２に図示）の中から、候補者選択ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、図４１に示す候補者選択画面に対しては「投票したい候補者の名前に触れてください。投票を途中で終了する場合は、「投票しない」に触れてください」というガイダンス音声を１回だけ再生する。ステップＥ７の条件分岐において、投票者が、画面に表示された候補者ボタンに対して、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って、入力が検出されると（ステップＥ７における「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。
【０１０４】
また、投票操作方法が自動スキャン投票である選挙人（図５５に図示する選挙人特性ＩＤ＝０５の選挙人）の場合には、ボタンにカーソルが移動して来た間にスイッチを押下することによって次のステップに移る。ステップＥ８においては、入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間（０．２秒程度）点灯のまま待機する。そして、触れられたボタンが選択、入力されたものとして、ステップＥ９において、選択されたボタンに関連付けられた候補者を投票する候補者として記憶する。そして、ステップＥ１０において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、選択した候補者を確認する移行のステップに移る。ステップＥ１１においては、かかる画面に遷移するための遷移処理が行われ、ステップＥ１２において、候補者確認画面の表示（図５４に図示）が行われる。画面の表示が行なわれると、ステップＥ１３において、選択した候補者を表示する候補者確認ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、「確認してください。よろしければ○に、変更する場合は×に触れてください」というガイダンス音声を再生する。そして、ステップＥ１４では、投票者は以下の操作を行なう。
【０１０５】
すなわち、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「○ 投票する」を選択すると（ステップＥ１４における「ＹＥＳ」）、ステップＥ１５において入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間（０．２秒程度）点灯のまま待機する。そして、ステップＥ１６において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、このルーチンを抜ける（「ＲＥＴＵＲＮ」と図示）。一方、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「× 変更する」を選択すると（ステップＥ１４における「ＮＯ」、かつステップＥ１７における「ＹＥＳ」）、ステップＥ１８において入力されたボタンが点灯して一定時間待機した後に、ガイダンス音声がステップＥ１９において停止して、ステップＥ５に戻り、候補者選択画面を表示する。候補者確認画面の表示は、投票者がいずれかの候補者表示枠を選択するまで、継続して表示される（ステップＥ１７における「ＮＯ」）。
【０１０６】
一方、ステップＥ７の条件分岐において、候補者ボタンの入力が検出されず（ステップＥ７における「ＮＯ」）、かつ棄権ボタン（図４１〜図４３では「投票しない」ボタンとして図示）が入力されたことが検出されると（ステップＥ２０における「ＹＥＳ」）、ステップＥ２１において、入力ボタンが一定時間点灯し、ステップＥ２２において、棄権されたことをＲＡＭ４５３に記憶する。そして、ステップＥ２２においてガイダンス音声を停止し、ステップＥ２４において画面遷移処理を行って、ステップＥ２５において棄権確認画面（図５１に図示）を表示し、ガイダンス音声を再生する（ステップＥ２６）。例えば、「確認してください。よろしければ「○」に、変更する場合は「×」に触れてください」というガイダンス音声を再生する。ステップＥ２７の条件分岐において、「○ 投票しない」が入力されたことを検出すると（ステップＥ２７における「ＹＥＳ」）、ステップＥ２８において入力されたボタンを一定時間点灯させて待機し、ステップＥ２９においてガイダンス音声の再生を停止し、このルーチンを抜ける（「ＲＥＴＵＲＮ」と図示）。
【０１０７】
一方、ステップＥ２７の条件分岐において、「○ 投票しない」ボタンが入力されずに（ステップＥ２７における「ＮＯ」）、「× 変更する」ボタンの入力が検出されると（ステップＥ３０における「ＹＥＳ」）、ステップＥ３１において入力されたボタンを一定時間点灯させて待機し、ステップＥ３２においてガイダンス音声を停止した後に、ステップＥ５に戻り、候補者選択画面を表示する。なお、棄権確認画面の表示は、「○ 投票しない」、「× 変更する」のいずれかのボタンの入力が検出されるまで継続して表示される（ステップＥ３０における「ＮＯ」）。本実施の形態においては、投票者の意思が棄権ではなく、やむを得ない理由で投票を最初からやり直したい場合には、投票立会人または投票管理者に対してその旨を伝えて投票カードの再発行を受けるように構成される。その場合には、棄権票を開票時に抹消する手続きが必要となるが、同一の投票カードの再使用による二重投票の防止に万全を期すために、このような運用方法をとることが好ましい。
【０１０８】
図２６は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５における頭文字選択画面投票制御部４３５Ｂの処理の流れの一例を示すフローチャート（１／５）である。このサブルーチンプログラムは、選挙に立候補した候補者の全員が単一画面に表示できない場合に、頭文字選択を行って投票を行なうために実行されるプログラムである。まずステップＦ１において、画面に表示する頭文字のリストを取得する。画面に表示する頭文字は、五十音の平仮名（又は片仮名）文字であり、濁音や半濁音その他の文字は表示しない（図４８に表示例を図示）。濁音と半濁音については、清音に関連付けて、表示させるようにする。例えば、「か」のボタンについては、「か」及び「が」を関連付ける。「は」のボタンについては「は」、「ば」、「ぱ」を関連付ける。さらに、その他の関連付けも行ってもよい。例えば、旧字体の平仮名である「ゐ」や「ゑ」について、各々「い」及び「え」に対して関連付けを行ってもよい。このようにして、ステップＦ１では、清音の５０音に対して、濁音、半濁音等の関連付けを行ったリストを取得する。
【０１０９】
次に、ステップＦ２において、この五十音リストの各々に対して、該当する頭文字を有する候補者の有無を、候補者テーブル４０１ａより検索を行なう。そして、ステップＦ３の条件分岐において、該当候補者があれば（ステップＦ３における「ＹＥＳ」）、該当する仮名文字ボタンを表示する設定を行なう。例えば、五十音リスト「さ」に対しては、図１３に図示する候補者テーブル４０１ａ１において、候補者ＩＤ＝００００３の「西郷隆盛」と候補者ＩＤ＝００００５の「坂本竜馬」を関連付ける。そして、この他に濁音の「ざ」で始まる候補者がいれば、合わせて関連付ける。一方、ステップＦ３の条件分岐において、該当候補者がいなければ（ステップＦ３における「ＮＯ」）、その候補者表示枠は表示しない（図４９に表示例を図示）。なお、ボタンを完全な非表示にするのではなくて、淡い濃度で表示された選択不可のボタンとすることも考えられるが、選挙人の視覚能力にばらつきがあることを考慮し、誤操作防止のために、非表示とすることが好ましい。
【０１１０】
この検索を、五十音リストのすべて仮名文字について、継続する（ステップＦ６における「ＮＯ」）。候補者の検索が終了すると（ステップＦ６における「ＹＥＳ」）、ステップＦ７の画面遷移処理により、頭文字選択画面がステップＦ８により表示される。頭文字選択画面とは、例えば、図４４及び図４５に図示するような画面である。頭文字選択画面が表示されると、ステップＦ９において、候補者選択ガイダンス音声を１回だけ再生させる。例えば、「投票したい候補者の頭文字に触れてください。投票を途中で終了する場合は、「投票しない」に触れてください。」というガイダンス音声を再生する。ステップＦ１０の条件分岐において、投票者が、画面に表示された頭文字ボタンに対して、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って、入力が検出されると（ステップＦ１０における「ＹＥＳ」）、次のステップＦ１１に移る。
【０１１１】
また、投票操作方法が自動スキャン投票である選挙人（図５５に図示する選挙人特性ＩＤ＝０５の選挙人）の場合には、ボタンにカーソルが移動して来た間にスイッチを押下することによってステップＦ１１に移る。ステップＦ１１においては、入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間（０．２秒程度）点灯のまま待機する。そして、ステップＦ１２において、ガイダンス音声がまだ再生中であれば、再生を停止する。次にステップＦ１３において、入力された頭文字ボタンに関連付けられた清音、濁音、半濁音等を読み仮名の頭文字として有する候補者を、候補者テーブル４０１ａの先頭から抽出し、頭文字該当候補者リストを作成する。
【０１１２】
例えば、頭文字選択画面（図４８又は図４９）において、「お」が入力されたことを検出すると、「お」に関連付けられた「大久保利通」、「大隈重信」、「沖田総司」、「大村益次郎」である候補者レコードが、頭文字該当候補者リストとして抽出されて作成される。ステップＦ１３における頭文字該当候補者リストの作成が完了すると、続きのステップ（図２６及び図２７に３として図示）に移行する。一方、ステップＦ１０の条件分岐において、頭文字ボタンに対する入力を検出せず（ステップＦ１０における「ＮＯ」）、ステップＦ１４において棄権ボタン（図４８又は図４９において「投票しない」ボタンとして図示）の入力を検出すると（ステップＦ１４における「ＹＥＳ」）、ステップＦ１５において、入力ボタンが一定時間点灯し、ステップＦ１６において、棄権されたことをＲＡＭ４５３に記憶する。そして、ステップＦ１７においてガイダンス音声を停止し、ステップＦ１８において画面遷移処理を行って続きのステップ（図２６及び図２８に４として図示）に移行する。
【０１１３】
図２７は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５における頭文字選択画面投票制御部４３５Ｂの処理の流れの一例を示すフローチャート（２／５）である。これは、図２６におけるステップＦ１０において、頭文字入力を検出した場合のステップＦ１３の続きのステップである。
ステップＦ１９において、候補者表示の順序をランダムに表示する設定があるか否かの確認を行なう。候補者のランダム表示は、上記したように、選挙人により投票カードが挿入されて投票操作が実行される毎に、表示順位を変更する設定であり、公平性の観点から設定することが可能なオプションである。画面内で、同一政党の候補者が２名以上いる場合であって、かつ表示順位が指定されている場合においては、政党内の順位は保ったまま、異なる政党のみの候補者順位を変更することが可能である。このようなランダム表示の設定がある場合には（ステップＦ１９における「ＹＥＳ」）、ステップＦ２０に移り、候補者データ４０１のレコード順序のランダム化処理が行われる。ランダム化処理は、種々の実施形態が可能であるが、例えば以下のようにする。
【０１１４】
すなわち、この選挙への投票者数（即ち、図３９に図示する投票件数）を候補者数で割った剰余を計算し、候補者テーブル４０１ａの先頭のレコードから、この数の候補者を先頭から末尾へ移動し、これをこの投票者のこの選挙への投票における候補者テーブル４０１ａとする。ステップＦ２０におけるかかる処理が終了すると次のステップＦ２１に移る。一方、このようなランダム表示の設定がない場合（ステップＦ１９における「ＮＯ」）、ステップＦ２０をスキップし、ステップＦ２１に移る。ステップＦ２１では、候補者データ４０１のデータベースを構成する投票画面レイアウトテーブル４０１ｅに格納された、頭文字該当候補者選択画面（図５０に図示）に表示可能な候補者ボタンの最大数の設定を参照する。ステップＦ２２の条件分岐において、投票画面レイアウトテーブル４０１ｅのボタンの最大数の設定が、入力を検出した頭文字を有する候補者リストの総数以上である場合（ステップＦ２２における「ＹＥＳ」）、次のステップＦ２３に移る。
【０１１５】
一方、ステップＦ２２の条件分岐において、ボタンの最大数の設定が、入力を検出した頭文字を有する候補者リストの総数以下である場合（ステップＦ２２における「ＮＯ」）、続きのステップ（図２７及び図２９に９として図示）に移る（後述）。まず、図２７におけるステップＦ２３以降の流れについて説明する。ステップＦ２３では、候補者のボタンをソートする方向の設定をチェックする。このステップの後、ステップＦ２４において画面遷移処理を行い、ステップＦ２５において頭文字該当候補者選択画面を表示する。図５０には、頭文字の「お」が選択された場合における頭文字該当候補者選択画面が図示されている。頭文字該当候補者選択画面が表示されると、ステップＦ２６において、表示メッセージテーブル４０１ｆにリンクした共通音声データ（図１２に図示）の中から、候補者選択ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、図５０に示す頭文字該当候補者選択画面に対しては「投票したい候補者の名前に触れてください。頭文字を選び直す場合は、「頭文字を選び直す」に触れてください。投票を途中で終了する場合は、「投票しない」に触れてください」というガイダンス音声を１回だけ再生する。ステップＦ２７の条件分岐において、投票者が、画面に表示された候補者ボタンに対して、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って、入力が検出されると（ステップＦ２７における「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。
【０１１６】
また、投票操作方法が自動スキャン投票である選挙人（図５９に図示する選挙人特性ＩＤ＝０５の選挙人）の場合には、ボタンにカーソルが移動して来た間にスイッチを押下することによって次のステップに移る。ステップＦ２８においては、入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間点灯のまま待機する。そして、触れられたボタンが選択、入力されたものとして、ステップＦ２９において、選択されたボタンに関連付けられた候補者を投票する候補者としてＲＡＭ４５３上に記憶する。そして、ステップＦ３０において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、選択した候補者を確認する以降のステップに移る。ステップＦ３１においては、かかる画面に遷移するための遷移処理が行われる。図２８に図示するステップＦ３８において、候補者確認画面の表示（図５４に図示）が行われる。画面の表示が行なわれると、ステップＦ３９において、選択した候補者を表示する候補者確認ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、「確認してください。よろしければ○に、変更する場合は×に触れてください」というガイダンス音声を再生する。
【０１１７】
そして、ステップＦ４０では、投票者は以下の操作を行なう。すなわち、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「○ 投票する」を選択すると（ステップＦ４０における「ＹＥＳ」）、ステップＦ４１において入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間点灯のまま待機する。そして、ステップＦ４２において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、このルーチンを抜ける（「ＲＥＴＵＲＮ」と図示）。
【０１１８】
一方、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「× 変更する」を選択すると（ステップＦ４０における「ＮＯ」、かつステップＦ４３における「ＹＥＳ」）、ステップＦ４４において入力されたボタンが点灯して一定時間待機した後に、ガイダンス音声がステップＦ４５において停止して、図２７におけるステップＦ２５に戻り（図２７及び図２８に８として図示）、頭文字該当候補者選択画面を表示する。候補者確認画面の表示は、投票者がいずれかのボタンを選択するまで、継続して表示される（ステップＦ４３における「ＮＯ」）。
【０１１９】
一方、図２７におけるステップＦ２７の条件分岐において、候補者ボタンの入力を検出せず（ステップＦ２７における「ＮＯ」）、かつステップＦ３２の条件分岐において、頭文字選択やり直しボタン（図５０に「頭文字を選び直す」ボタンとして図示）の入力を検出した場合（ステップＦ３２における「ＹＥＳ」）、図２６に図示するステップＦ８に戻り（図２７及び図２６に７として図示）、頭文字選択画面（図４８または図４９に図示）を再度表示する。一方、ステップＦ３２の条件分岐において、頭文字選択やり直しボタン（図５０に「頭文字を選び直す」ボタンとして図示）の入力を検出せず（ステップＦ３２における「ＮＯ」）、かつステップＦ３３において棄権ボタン（図５０に「投票しない」ボタンとして図示）の入力を検出した場合（ステップＦ３３における「ＹＥＳ」）、ステップＦ３４において、入力ボタンが一定時間点灯し、ステップＦ３５において、棄権されたことをＲＡＭ４５３に記憶する。そして、ステップＦ３６においてガイダンス音声を停止し、ステップＦ３７において画面遷移処理を行なう。続きのステップは図２８における４の端点から行なう（図２７及び図２８に４として図示）。
【０１２０】
すなわち、ステップＦ４６において棄権確認画面（図５５に図示）を表示し、ガイダンス音声を再生する（ステップＦ４７）。例えば、「確認してください。よろしければ「○」に、変更する場合は「×」に触れてください」というガイダンス音声を再生する。次に、ステップＦ４８の条件分岐において、「○ 投票しない」が入力されたことを検出すると（ステップＦ４８における「ＹＥＳ」）、ステップＦ４９において入力されたボタンを一定時間点灯させて待機し、ステップＦ５０においてガイダンス音声の再生を停止し、このルーチンを抜ける（「ＲＥＴＵＲＮ」と図示）。一方、ステップＦ４８の条件分岐において、「○ 投票しない」ボタンが入力されずに（ステップＦ４８における「ＮＯ」）、「× 変更する」ボタンの入力が検出されると（ステップＦ５１における「ＹＥＳ」）、ステップＦ５２において入力されたボタンを一定時間点灯させて待機し、ステップＦ５３においてガイダンス音声を停止した後に、端点７を経由して図２６のＦ８のステップに戻り、頭文字選択画面（図４８又は図４９に図示）を表示する。なお、棄権確認画面の表示は、「○ 投票しない」、「× 変更する」のいずれかのボタンの入力が検出されるまで継続して表示される（ステップＦ５１における「ＮＯ」）。
【０１２１】
一方、ステップＦ２２の条件分岐において、投票画面レイアウトテーブル４０１ｅにおける候補者ボタンの最大数の設定が、入力を検出した頭文字を有する頭文字該当候補者リストの総数以下である場合（ステップＦ２２における「ＮＯ」）、図２９〜図３０に図示する一連のステップが実行される（図２７及び図２９に９として図示）。
【０１２２】
図２９は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５における頭文字選択画面投票制御部４３５Ｂの処理の流れの一例を示すフローチャート（４／５）である。以下のステップは、同一の頭文字（清音、濁音、半濁音等を含む）を有する立候補者が多数おり、一画面に表示可能な候補者ボタンの最大数（例えば、本実施例における１５インチのＬＣＤディスプレイの場合は２８名程度）を超えている場合に、複数の頁に分割して表示する投票画面である。ステップＦ５４において、入力を検出した頭文字に対応する頭文字該当候補者リストの人数と、一画面に表示可能な候補者ボタンの最大数からページ数を算出して記憶する。具体的には、例えば以下のようにする。
【０１２３】
すなわち、入力を検出した頭文字に対応する頭文字該当候補者リストの人数を、候補者データ４０１における投票画面レイアウトテーブル４０１ｅにより予め設定された候補者ボタンの数で割り、剰余を繰り上げた数値を算出する。そして、この数値をページ数としてＲＡＭ４５３に記憶する。次にステップＦ５５の条件分岐において、入力した頭文字に該当する候補者選択画面が複数頁存在することを投票者に報知ための案内画面を表示する設定の有無を確認する。かかる案内画面の表示設定がある場合（ステップＦ５５における「ＹＥＳ」）、ステップＦ５６において画面遷移処理を行い、複数頁存在を報知する案内画面を表示する（ステップＦ５７）。かかる画面の一例を、図５２に図示する。図５２においては、入力された頭文字に該当する候補者が全部で３頁に分割されて表示することを、候補者ボタンの表示に先立って、投票者に対して案内する画面である。この画面が表示された際には、ステップＦ５８において、ガイダンス音声の再生が行われる。例えば、「候補者名の画面は全部で３頁あります。画面の上にある「次頁ボタン」を押して候補者を探してください」などというガイダンス音声を再生する。ステップＦ５９の条件分岐において、「次ページ」ボタンの入力を検出した場合、（ステップＦ５９における「ＹＥＳ」）、次のステップＦ６０に移行し、入力されたボタンが点灯した後に、ステップＦ６１において、ガイダンス音声を停止する。
【０１２４】
一方、「次ページ」ボタンの入力がなされるまでは、複数頁案内画面が継続して表示され、ガイダンス音声も繰り返し再生される。一方、ステップＦ５５の条件分岐に案内画面の表示を実行する設定がない場合（ステップＦ５５における「ＮＯ」）、上記したＦ５６〜Ｆ６１のステップをスキップし、ステップＦ６２に移行する。さて、ステップＦ６２において、ページ番号を格納する変数ｎに数値１を代入して、ページ数を１頁に設定する。次に、ステップＦ６３において、候補者の表示のソート順の確認を行った後に、画面に表示する候補者を規定する次のステップに移行する。すなわち、ステップＦ６４において、入力された頭文字に該当する候補者リストから、現在のページ番号をｎとして、（（ｎ−１）×（候補者ボタンの数）＋１）番目の候補者から、（ｎ×（候補者ボタンの数））番目の候補者を抽出する。ただし、現在のページ番号ｎが、最終頁である場合、候補者リストの最後の候補者までを抽出する。次に、複数頁の画面の移動に使用する「前ページ」ボタン又は「次ページ」ボタンの表示に関する、以下の設定を行なう。
【０１２５】
すなわち、ステップＦ６５の条件分岐において、ページ番号ｎ＝１（最初の頁）であった場合には（ステップＦ６５における「ＹＥＳ」）、ステップＦ６６において「前ページ」ボタンを非表示とする設定を行なう。一方、ステップＦ６５の条件分岐において、ページ番号ｎ＝１でない場合（ステップＦ６５における「ＮＯ」）、次のステップＦ６７の条件分岐に移行し、ページ番号ｎ＝総ページ数であれば（ステップＦ６７における「ＹＥＳ」）、「次ページ」ボタンを非表示とする設定を行なう。ページ番号ｎが先頭頁及び最終頁のいずれでもない場合（ステップＦ６７における「ＮＯ」）、画面遷移を行なうステップＦ６９に移行する。続きのステップは、端点１０で接続される図３０に図示するステップで行われる。
【０１２６】
図３０は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票制御部４３５における頭文字選択画面投票制御部４３５Ｂの処理の流れの一例を示すフローチャート（５／５）である。以下では、入力された頭文字に該当する候補者が複数頁にわたる場合の投票制御処理のステップの続きを説明する。まず、ステップＦ７０において、頭文字該当候補者の複数頁選択画面が表示される（図５１に図示）。画面表示が実行されると、ステップＦ７１において、表示メッセージテーブル４０１ｆにリンクした共通音声データ（図１２に図示）の中から、候補者選択ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、図５１に示す頭文字該当候補者複数頁選択画面に対しては「投票したい候補者の名前に触れてください。投票したい候補者がいない場合は「前ページ」ボタンまたは「次ページ」ボタンに触れて、候補者を探してください。頭文字を選び直す場合は、「頭文字を選び直す」に触れてください。投票を途中で終了する場合は、「投票しない」に触れてください」などというガイダンス音声を１回だけ再生する。
【０１２７】
ステップＦ７２の条件分岐において、投票者が、画面に表示された候補者ボタンに対して、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って、候補者ボタンの入力が検出されると（ステップＦ７２における「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。また、投票操作方法が自動スキャン投票である選挙人（図５９に図示する選挙人特性ＩＤ＝０５の選挙人）の場合には、候補者ボタンにカーソルが移動して来た間にスイッチを押下することによって次のステップに移る。ステップＦ７３においては、入力された候補者ボタンの色と候補者名の文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間点灯のまま待機する。そして、触れられたボタンが選択、入力されたものとして、ステップＦ７４において、選択されたボタンに関連付けられた候補者を投票する候補者としてＲＡＭ４５３上に記憶する。そして、ステップＦ７５において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、選択した候補者を確認する以降のステップに移る。
【０１２８】
ステップＦ７６においては、かかる画面に遷移するための遷移処理が行われる。端点５で接続される図２８に図示するステップＦ３８において、候補者確認画面の表示（図５４に図示）が行われる。画面の表示が行なわれると、ステップＦ３９において、選択した候補者を表示する候補者確認ガイダンス音声を１回だけ再生する。例えば、「確認してください。よろしければ○に、変更する場合は×に触れてください」というガイダンス音声を再生する。そして、ステップＦ４０では、投票者は以下の操作を行なう。すなわち、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「○ 投票する」を選択すると（ステップＦ４０における「ＹＥＳ」）、ステップＦ４１において入力されたボタンの色と文字色をカーソル点灯時のものに変更し、一定時間点灯のまま待機する。そして、ステップＦ４２において、候補者選択ガイダンス音声が再生中であれば、再生を停止し、このルーチンを抜ける（「ＲＥＴＵＲＮ」と図示）。
【０１２９】
一方、投票者は、選択した候補者に投票するために、タッチパネル入力、あるいはバリアフリー・オプションの入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、視覚障害者用専用キーボード２０３８１等）による入力操作を行って「× 変更する」を選択すると（ステップＦ４０における「ＮＯ」、かつステップＦ４３における「ＹＥＳ」）、ステップＦ４４において入力されたボタンが点灯して一定時間待機した後に、ガイダンス音声がステップＦ４５において停止して、図２７におけるステップＦ２５に戻り（図２７及び図２８に８として図示）、頭文字該当候補者選択画面を表示する。候補者確認画面の表示は、投票者がいずれかのボタンを選択するまで、継続して表示される（ステップＦ４３における「ＮＯ」）。一方、図２７におけるステップＦ２７の条件分岐において、候補者ボタンの入力を検出せず（ステップＦ２７における「ＮＯ」）、かつステップＦ３２の条件分岐において、頭文字選択やり直しボタン（図５０に「頭文字を選び直す」ボタンとして図示）の入力を検出した場合（ステップＦ３２における「ＹＥＳ」）、図２６に図示するステップＦ８に戻り（図２７及び図２６に７として図示）、頭文字選択画面（図４８または図４９に図示）を再度表示する。
【０１３０】
一方、ステップＦ７２の条件分岐において、画面に表示された候補者ボタンに対する入力が検出されずに（ステップＦ７２における「ＮＯ」）、「前ページ」ボタンの入力が検出された場合（ステップＦ７７における「ＹＥＳ」）、ステップＦ７８において、「前ページ」ボタンを点灯させた後に、ステップＦ７９において、ページ数の変数ｎにｎ−１を代入する。かかるページ数をデクリメントが完了すると、端点１１で接続される図２９のステップＦ６４に戻り、候補者の抽出処理を行なう。すなわち、ステップＦ６４において、入力された頭文字に該当する候補者リストから、現在のページ番号をｎとして、（（ｎ−１）×（候補者ボタンの数）＋１）番目の候補者から、（ｎ×（候補者ボタンの数））番目の候補者を抽出する。ただし、現在のページ番号ｎが、最終頁である場合、候補者リストの最後の候補者までを抽出する。
【０１３１】
一方、ステップＦ７７の条件分岐において、「前ページ」ボタンの入力が検出されずに（ステップＦ７７における「ＮＯ」）、「次ページ」ボタンの入力が検出された場合（ステップＦ８０における「ＹＥＳ」）、ステップＦ８１において、「次ページ」ボタンを点灯させた後に、ステップＦ８１において、ページ数の変数ｎにｎ＋１を代入する。かかるページ数をインクリメントが完了すると、端点１１で接続される図２９のステップＦ６４に戻り、上記した候補者の抽出処理を行なう。
【０１３２】
一方、ステップＦ８０の条件分岐において、「次ページ」ボタンの入力が検出されずに（ステップＦ８０における「ＮＯ」）、「頭文字を選び直す」ボタンの入力が検出された場合（ステップＦ８３における「ＹＥＳ」）、端点７で接続される図２６のステップＦ８に移り、頭文字選択画面を表示する。
【０１３３】
一方、ステップＦ８３の条件分岐において、「頭文字を選び直す」ボタンの入力が検出されずに（ステップＦ８３における「ＮＯ」）、「投票しない」ボタンの入力が検出された場合（ステップＦ８４における「ＹＥＳ」）、ステップＦ８５において、入力ボタンが一定時間点灯し、ステップＦ８６において、棄権されたことをＲＡＭ４５３に記憶する。そして、ステップＦ８７においてガイダンス音声を停止し、ステップＦ８８において画面遷移処理を行なう。続きのステップは図２８における４の端点から行なう（図３０及び図２８に４として図示）。なお、ステップＦ７０における頭文字該当候補者複数頁選択画面（図５１に図示）の表示は、いずれかのボタンの入力が検出されるまで継続して表示される（ステップＦ８４における「ＮＯ」）。
【０１３４】
図３１は、本実施例に適用される電子投票プログラム４０４を構成する投票データ記録部４３４の処理の流れの一例を示すフローチャートである。電子投票プログラム４０４は、投票データ４０７、投票ログ４０７５を原本、副本の２つの記録媒体に二重化して記録し、記録にあたっては、２つの媒体を独立してアクセスすることで、障害発生時においても、いずれかの投票データが確保されるよう設計することが好ましい。電子投票プログラム４０４の投票画面作成部４３３によりＬＣＤ２０３１１上に表示される画面（図３９〜図５７に一実施例を図示）を投票者が操作して、投票したい候補者を確定するボタン（図５４に図示する「○投票します」ボタン）を押下され、投票の内容がＲＡＭ４５３に内部記憶されたときは、投票データ記録部４３４のサブルーチンがコールされ、以下のステップを有する投票データ記録処理が開始される。
【０１３５】
すなわち、ステップＤ１において、原本用記録媒体４０８上の投票ログ格納用ファイルがオープンされ、ステップＤ２において、原本用記録媒体に投票開始ログが記録される。投票開始ログとは、例えば「原本への記録を開始」のような文字列である。投票開始ログの記録が終了すると、ファイルクローズされ（ステップＤ３）、次のステップＤ４において、原本用記録媒体４０８上の投票データ格納用のファイルがオープンされる。そして、ステップＤ５において、原本用記録媒体上にオープンされたファイルに対して、ＲＡＭ４５３に内部記憶された投票の内容を書き込む。書込みは、ＲＡＭ４５３内部の図示しないキャッシュ領域を使用して高速な書込みが行われる。書込みが終了するとファイルをクローズし、投票データを有するファイルが生成される（ステップＤ６）。さらに、ステップＤ７〜Ｄ９において、原本用記録媒体４０８上に投票終了ログ（例えば「原本への記録を終了」のような文字列）の書込みも行なう。原本用記録媒体４０８に対して投票データ４０７及び投票ログ４０７５の書込みが終了すると、ステップＤ１０においてキャッシュの吐き出し（ダンプ）を待機した後に、次のステップに移る。
【０１３６】
ステップＤ１１〜Ｄ１８は、原本用記録媒体４０８に最初に記録された投票データ４０７の照合（ベリファイ）を行なうステップである。すなわち、ステップＤ１１において、原本用記録媒体４０８の投票データ格納用ファイル（ステップＤ６でファイルクローズを行ったファイル）がオープンされ、ステップＤ１２において、ファイル内の投票データ４０７の読み出しが行われる。読み出された投票データ４０７は、ステップＤ１３において、ＲＡＭ４５３の図示しない作業領域に記憶され、電子投票プログラム４０４が管理するメモリ空間に記憶された投票データと比較、照合が行われる。ステップＤ１４の条件分岐において、照合が正常になされた場合には（ステップＤ１４の「ＹＥＳ」）、次のステップＤ１５に移る。もし、照合が正常に行われなかった場合には、投票データの書込み障害が発生したことを示すエラー画面をＬＣＤ２０３１１に出力するとともに、操作表示灯２０３０１ｂに点滅信号を出力する。照合が成功した後のステップＤ１５〜Ｄ１８においては、原本用記録媒体４０８に記録された投票ログの照合が同様なプロセスで行われる。
【０１３７】
ステップＤ１８の条件分岐において、投票ログの照合が正常に行われた場合には（ステップＤ１８における「ＹＥＳ」）、原本用記録媒体に正常に投票データ４０７及び投票ログ４０７５が確実に記録されたことになり、法的な意味での投票が確定される。投票が確定されると、投票が確定したことを投票者に報知するために、ステップＤ１９において、投票確定ＬＥＤ２０３４を配置した基板に対してＧＰＩＯ経由で出力し、投票確定ＬＥＤ２０３４を点灯させる。点灯状態は、投票カード４０６が排出され、投票者の手で抜き取られるまで保持される。投票カードが排出されるまでの間に、システムダウンが発生した場合においても、高い確率で点灯状態が保存される。
【０１３８】
次に、ステップＤ２０〜Ｄ３３では、副本用記録媒体４０９に対して、投票データ４０７の複製がとられる。投票データ４０７の複製は、原本用記録媒体４０７に記録された投票データと照合されて一致することが確認されたＲＡＭ４５３上の投票データを副本用記録媒体４０９に記録することにより行なう。したがって、副本用記録媒体への記録時には、原本用記録媒体４０８へのファイルアクセスを行わず、障害が発生する恐れのあるプロセスをできるだけ排除することとしている。さて、ステップＤ２０においては、副本用記録媒体４０９上の投票ログ格納用ファイルがオープンされ、ステップＤ２１において、副本用記録媒体に投票開始ログが記録される。
【０１３９】
投票開始ログとは、例えば「副本への記録を開始」のような文字列である。投票開始ログの記録が終了すると、ファイルクローズされ（ステップＤ２２）、次のステップＤ２３において、副本用記録媒体４０９上の投票データ格納用のファイルがオープンされる。そして、ステップＤ２４において、副本用記録媒体上にオープンされたファイルに対して、ＲＡＭ４５３に内部記憶された投票の内容を書き込む。書込みは、ＲＡＭ４５３内部の図示しないキャッシュ領域を使用して高速な書込みが行われる。書込みが終了するとファイルをクローズし、投票データの副本を有するファイルが生成される（ステップＤ２５）。さらに、ステップＤ２６〜Ｄ２８において、副本用記録媒体４０８上に投票終了ログ（例えば「副本への記録を終了」のような文字列）の書込みも行なう。副本用記録媒体４０９に対して投票データ４０７及び投票ログ４０７５の書込みが終了すると、ステップＤ２９においてキャッシュの吐き出し（ダンプ）を待機した後に、次のステップに移る。
【０１４０】
ステップＤ３０〜Ｄ３３は、副本用記録媒体４０９に記録された投票データ４０７の照合（ベリファイ）を行なうステップである。すなわち、ステップＤ３０において、副本用記録媒体４０９の投票データ格納用ファイル（ステップＤ２５でファイルクローズを行ったファイル）がオープンされ、ステップＤ３１において、ファイル内の投票データ４０７の読み出しが行われる。読み出された投票データ４０７は、ステップＤ３２において、ＲＡＭ４５３の図示しない作業領域に記憶され、電子投票プログラム４０４が管理するメモリ空間に記憶された投票データと比較、照合が行われる。ステップＤ３３の条件分岐において、照合が正常になされた場合には（ステップＤ３３の「ＹＥＳ」）、次のステップＤ３４に移る。
【０１４１】
照合が正常に行われなかった場合には、投票データの書込み障害が発生したことを示すエラー画面をＬＣＤ２０３１１に出力するとともに、操作表示灯２０３０１ｂに点滅信号を出力する。照合が成功した後のステップＤ３４〜Ｄ３７においては、副本用記録媒体４０９に記録された投票ログ４０７５の照合が同様なプロセスで行われる。なお、障害発生時には、いずれの投票データ４０７が正常なものであるか確認可能とすることが好ましい。この確認については、可能な限り電子投票装置で表示を行なうが、障害度合いにおいては、記録媒体内のデータの精査が必要となる。精査は開票所で行なうため、障害発生時の投票者に対して、予備的に自書投票を行ってもらい封筒に封入する措置が必要となる。
【０１４２】
図３２は、本実施例に適用される運用カードを発行するカード発券機のハードウェア構成の一例を示す図である。カード発券機２０１のハードウェア構成は、一般的な処理速度を有するパーソナルコンピュータ（ＰＣ：Personal Computer）で実現することが可能である。運用カード４０５及び投票カード４０６を発行する発券機カードリーダライタ２０１２は、本実施例ではＩＣカードリーダライタであり、ＰＣ本体にＵＳＢインターフェース（ＵＳＢ：Universal Serial Bus）等により接続することができる。また、選管から配布されるカード認証キー４０３と投票所における実施選挙の種類４０２を格納する発券機用メディア２０２は、ＦＤ（Floppy Disk）を用いることができる。また、乱数発生器２０１２０は、乱数をソフトウェア的に発生させる場合には、特に接続する必要がない。後述する物理乱数を発生する場合にのみ使用する。ＨＤＤ（ＨＤＤ：Hard Disk Drive）は、ＯＳや後述する発券プログラム５０４、選挙人名簿等のデータを格納する。発券機ディスプレイ２０１１は、ブラウン管（ＣＲＴ：Cathode Ray Tube）又は液晶（ＬＣＤ）のいずれの型を用いてもよい。また入力デバイスは、キーボードとマウスを用いることができる。
【０１４３】
図３３は、本実施例に適用される運用カード４０５を発行するカード発券機のソフトウェア構成の一例を示す図である。発券プログラム５０４は、発券機メディア読取部５３１、カード読取部５３２、投票所ＩＤ生成部５３３、発券データ記録部５３４、発券制御部５３５を有する。
【０１４４】
カード読取部５３２は、カード発券機２０１に挿入されるカードの読み取りを制御する。
投票所ＩＤ生成部５３３は、投票所に固有の識別番号である投票所ＩＤの生成を行なう。
発券データ記録部５３４は、投票カード４０６又は運用カード４０５に対し、図２１に図示するデータの記録を行なう。特に、選管から配布されるＩＣカードにカード認証キー４０３を記録しない状態で配布する運営形態の場合には、本発券データ記録部５３４が、カード認証キーをＩＣカードに記録する機能を有する。
発券制御部５３５は、発券機ディスプレイ２０１１に表示される画面の制御を行なう。
【０１４５】
図３４は、本実施例に適用される発券機メディアのデータ構造の一例を示す図である。
発券機メディア２０２は、カード認証キー４０３と実施選挙の種類４０２、及び発券プログラム５０４を格納する。
【０１４６】
図３５は、本実施例に適用される発券機メディアに格納される実施選挙の種類４０２を示す図である。選管から配布される実施選挙の種類４０２には、カード発券機２０１が設置される投票所で実施すべき選挙のＩＤが記録されている。選挙ＩＤ＝１および、選挙ＩＤ＝３の選挙を実施しなければならないことを示している。これらの選挙ＩＤは、投票カード４０６の発券時に参照され、図２１に図示する投票カードの投票フラグ２０２２ａ及び２０２２ｃにおいて投票可能のフラグが立てられることとなる。
【０１４７】
図３６は、本実施例に適用される発券プログラムを構成する投票所ＩＤ生成部５３３の一例を示すフローチャートである。ステップＳ２３０１において、乱数データの入力がリアルタイムに行われる。これは外部からの入力であってもよいし、カード発券機２０１内部の演算により生成を行ったものを入力してもよい。入力された乱数はＲＡＭ２０１１８に取り込まれる（Ｓ２３０２）。投票管理者がキーボードにより適当なキー入力を行ったとき、ＲＡＭ２０１１８上の所定アドレス間のデータを切り出し、管理者ＩＤ（投票所ＩＤ）バッファに格納され（Ｓ２３０５）、運用カードへの書込みの準備ができた場合に当該バッファの値を出力して（Ｓ２３０６）投票所ＩＤ４０５５を確定する。
【０１４８】
図３７及び図３８は、本実施例に適用される運用カード４０５及び投票カード４０６を用いて、電子投票システムの運営方法の流れを示すフローチャートである。本実施例に適用される電子投票システムの運営方法は、電子投票による選挙の際に、選挙期日（投票日）に先立って、選挙のデータ（候補者データ４０１５等）を作成する選挙データ作成システム１００と、選挙期日に各投票所に設置され、前記選挙データ作成システムから移送されたデータを使用して、選挙人（投票者）による投票を受け付ける電子投票装置２０３（電子投票装置、電子投票手段ともいう）と、電子投票装置が情報を読取り可能なカード（投票カード４０６又は運用カード４０５）を発行するカード発券機２０１を備えた投票所システム２００とを備えた電子投票システムの運営方法に関するものである。そして、その運営方法は図３７及び図３８に図示するような以下のステップから構成される。
【０１４９】
まず投票日の投票開始時刻の前において、選挙データ作成システム１００が、カード（投票カード４０６又は運用カード４０５）の読み取りの認証に関するカード認証キー４０３を予め生成するステップＳ１８０１を有する。カード認証キー４０３の具体的実施態様としては、カードとしてＩＣ（Integrated Circuit）チップ搭載のカード、すなわちＩＣカードを使用する場合には、ＩＣチップ内部に暗号化されて記録されたデータを読み取るための復号鍵やパスワード等が挙げられる。これらは、任意の数値あるいは文字列の組み合わせにより実現される。
【０１５０】
次に、選挙データ生成システム１００により作成された全ての投票所において共通の認証キー４０３を、電子投票装置２０３とカード発券機２０１に対して入力するステップＳ１８０２を有する。例えば、フロッピーディスク（ＦＤ）やメモリカード等の可搬性のある記録媒体等にカード認証キー４０３を記録して各投票所に移送し、電子投票装置２０３及びカード発券機２０１が有する読取り装置（電子投票装置の場合は図９における副本用記録媒体用スロット２０３０４を介して、電子投票装置２０３内部のＲＡＭ４５３及びカード発券機２０１の内部のＲＡＭ２０１１８上に認証キー４０３を記憶させる。このように、各投票所に配布するカード認証キー４０３を共通化し、さらに電子投票プログラム４０４及び候補者データ４０１も共通化して、同一コンテンツの副本用記録媒体４０９を配布するように構成することにより、各投票所へのメディア配送時の人的ミスの発生を極めて低く抑えることが可能となる。
【０１５１】
次に、各投票所に設置されたカード発券機２０１が、投票日の投票開始時刻の前において、投票所に固有の管理識別コード４０５５（投票所ＩＤ、管理ＩＤ、投票所ＩＤともいう）を生成するステップＳ１８０３を有する。投票所ＩＤ４０５５は、乱数等を用いて生成された任意の数値列又は文字列、あるいはこれらの任意の組み合わせにより実施可能である。管理識別コード４０５５は、原則として投票所毎に異なるコードとなるため、投票所ＩＤともいう。
【０１５２】
次に、カード発券機２０１を用いて、各投票所における投票管理者（カード認証キー４０３を発行した選挙管理委員会の職員とは異なる）が管理所有するＩＣカードである運用カード４０５に、カード認証キー４０３と投票所ＩＤ４０５５とを記録するステップＳ１８０４を有する。
【０１５３】
なお、他の実施例として、上記のように各投票所でカード認証キー４０３をメディアに記録するのではなくて、選挙データ作成システム１００が認証キー４０３を生成した際に運用カード４０５用のブランクメディアに記録し、各投票所の投票管理者に対してこれを配布することも可能である。この場合には、投票所において、カード認証キー４０３が予め記録された運用カード４０５に対して、投票所ＩＤ４０５５のみを記録する。
【０１５４】
次に、カード認証キー４０３と投票所ＩＤ４０５５とが記録された運用カード４０５を、投票所の投票管理者がカード発券機２０１から取り出し、同一投票所内の電子投票装置２０３に移送するステップＳ１８０５を有する。
【０１５５】
次に、電子投票装置２０３が有する投票カード記録読取手段２０３２に運用カード４０５を挿入し（ステップＳ１８０５ａ）、運用カード４０５に記録されたカード認証キー４０３と、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３上に記録されたカード認証キーとを照合するステップＳ１８０６を有する。例えば、電子投票装置２０３が、運用カードのＩＣチップに対して認証キー４０３を送信し、ＩＣチップの読取りのパスワードを解除可能な否かを判定する。あるいは、ＩＣチップ内のデータが平文でなく暗号文の場合には、復号化できるか否かを判定する。
【０１５６】
次に、ステップＳ１８０７の条件分岐において、照合が正常に行われた場合にのみ（ステップＳ１８０７の「ＹＥＳ」）、カードに記録されたカード種別（投票カードか運用カードかのＩＤ）を読み取る（ステップＳ１８０８）。カード種別が運用カードであった場合には（ステップＳ１８０８ａの「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。
【０１５７】
次に、電子投票装置２０３が、運用カード４０５に記録された管理識別コード４０５５を読み取るステップＳ１８０９を有する。もし、正常に読み取られた場合には（ステップＳ１８１０の「ＹＥＳ」）、電子投票装置のＲＡＭ４５３上に記憶、蓄積し（ステップＳ１８１１）、カード挿入待ち画面をＬＣＤ画面２０３１に表示し（ステップＳ１８１２）、電子投票装置が投票可能な状態になる。
【０１５８】
このようにして、カード発券機２０１が投票日当日に生成した管理識別コード４０５５が、カード発券機２０１と同一の投票所内に設置された各々の電子投票装置に伝播される。これらの一連のステップにより、投票所内のカード発券機２０１及び（通常は複数の）電子投票装置２０３とが同一の管理識別コード４０５５（投票所ＩＤ）で管理されることになり、この管理識別コードを有する投票カード４０６のみを受け入れ可能となる。
【０１５９】
上記した一連のステップは、電子投票装置を投票開始可能な状態にするためのステップであるから、投票日当日の投票開始時刻の前に行なうのがよい。このステップを行なう前の、投票日前日の電子投票装置設置後から投票日当日にかけては、いかなる人間も投票を開始することができない。このように運用カードを用いた電子投票システムの運営方法は、簡便な方法で、特別な警備のコストを削減できるばかりでなく、選挙運営の透明性を確保できるという効果がある。
【０１６０】
なお、これらの操作は、投票管理者が必ずしも行わなければならないものではない。例えば、投票所に最初に来場した選挙人に対して発行された投票カード４０６を、運用カードの代わりにもちいて、投票管理者の立会いのもと、発券機２０１から電子投票装置２０３への投票所ＩＤの伝播を行なうように運営することも可能である。このような場合には、運用カードは不要であり、投票カードのみで、投票所ＩＤ（管理識別コード）を伝播させるような運営の形態となる。
【０１６１】
また、上記したステップのうち、カード認証キー４０３の照合に失敗した場合（ステップＳ１８０７の「ＮＯ」）、あるいはカード種別が運用カード４０５でない場合（ステップ１８０８ａの「ＮＯ」、若しくは管理識別コード（投票所ＩＤ）を正常に読み取ることができなかった場合（ステップＳ１８１０の「ＮＯ」）には、ステップＳ１８１３のカード排出処理により、運用カード４０５が排出され、電子投票装置がカード挿入待ち画面（図３９に図示）を表示する。
【０１６２】
次に、図３８を参照しながら、投票開始時刻の後の続きのステップを説明する。はじめに、管理識別ＩＤ４０５５を記憶した電子投票装置２０３には、図３９に図示するようなカード挿入待ち画面が表示されている（ステップＳ１９０１）。
【０１６３】
次に、投票所の受付で投票所の係員が選挙人名簿との対照を行なうことにより本人確認を行った選挙人（投票者）に対し、前記カード発券機２０１により、全投票所共通の認証キー４０３及び投票所固有の管理識別コード４０５５を記録した投票カード４０６を発券するステップＳ１９０２を有する。投票カード４０６は、電子投票装置２０３に挿入したときに、電子投票装置を投票可能な状態にさせるアクチベータであり、投票カードには、管理識別コード（投票所ＩＤ）４０５５以外に図２１に図示する選挙人特性ＩＤ２０２１（選挙人の身体障害の種類によって選択可能な入出力手段のコード）、実施される選挙の選挙ＩＤに対する投票可能か未発券かを識別する投票フラグ２０２２等が記録されている。
【０１６４】
次に、選挙人により発券機２０１から電子投票装置２０３まで人的に移送され、選挙人が電子投票装置２０３に投票カード４０６を挿入するステップＳ１９０３を有する。すなわち、選挙人は投票所で発券された投票カード４０６を投票管理者から受け取った後に投票所内に設置された電子投票装置２０３に向かい、投票カード記録読取手段２０２２に挿入する。投票カードは、カード搬送機構により機械的に電子投票装置２０３内部に取り込まれる。
【０１６５】
次に、電子投票装置２０３により、ＲＡＭ４５３上に蓄積された認証キー２０３を使用して投票カード４０６を読取り、認証キーを照合するステップＳ１９０４を有する。これは、電子投票プログラム４０４のカード制御部４１５により、データの読取に先立って、読取可能か否かを判断を行なうステップである。照合された場合には（ステップＳ１９０５の「ＹＥＳ」）、次のステップに移行する。照合が正常に行なうことができなかった場合には（ステップＳ１９０５の「ＮＯ」）、投票カードを投票カード記録読取手段２０２２から排出し（ステップＳ１９１４）、投票カード入力待ち状態のステップＳ１９０１に戻る。
【０１６６】
カード認証キーの照合が正常になされた場合には、カード種別の読取りのステップを有する。すなわち、挿入されたカードが、投票カードか運用カードかを識別するコードを読み取る（ステップＳ１９０６）。これは、図２１には、カード種別として図示されている。カード種別が投票カードであった場合には（ステップＳ１９０７の「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。もし、カード種別が運用カードであったり、正常に識別コードを読み取ることができなかったりした場合には（ステップＳ１９０７の「ＮＯ」）、カード排出処理（ステップＳ１９１４）を経て、ステップＳ１９０１に戻る。
【０１６７】
次に、投票カード４０６の管理識別コード４０５５を読み取るステップＳ１９０８を有する。もし、正常に読み取られた場合には（ステップＳ１９０８ａの「ＹＥＳ」）、次のステップに移る。読取りに失敗した場合には、カード排出処理のステップＳ１９１４を経て、ステップ１９０１に戻る。
【０１６８】
次に、投票カード４０６から読み取った前記管理識別コード４０５５と、電子投票装置２０３のＲＡＭ４５３上に予め記憶された管理識別コード４０５５とを照合するステップＳ１９０９を有する。これは、電子投票装置２０３に挿入された投票カード４０６が、当該電子投票装置が設置された投票所の発券機２０１により確かに発券されたカードであるかどうかの、正当性を照査するステップである。もし当該投票所以外の発券機で発行されたカードが用いられた場合には、カード排出処理のステップＳ１９１４により、それらの投票カードは受け付けられないこととなる。また、投票カードの偽造を行なうことも、極めて困難である。投票カードに記録された管理ＩＤは、投票日当日に発行されるものであるから、投票日に先立って偽造カードを製造することは事実上不可能である。また、投票日においては、投票カードは、認証キーによって読取保護されており、しかも既に述べたように投票終了後にデータが初期化されるものであるから、管理ＩＤを盗み出すことは極めて困難である。こうして、投票カードの悪用による不正投票の危険性を事実上解消することができる。
【０１６９】
最後に、前記管理識別コード４０５５の照合が正常になされた場合にのみ（ステップＳ１９１０の「ＹＥＳ」）、投票カードに記録された選挙情報を読取り（ステップＳ１９１１）、読み取った選挙の候補者を選択可能な画面を表示して（ステップＳ１９１２）、前記電子投票装置２０３により選挙人が投票動作を開始するステップＳ１９１３を有する。選挙人は、電子投票装置２０３内部で動作する電子投票プログラム４０４により、タッチパネル式ＬＣＤ２０３１上に表示された候補者選択画面を選択操作し、投票を行なう。
【０１７０】
図３９は、本実施例に適用される電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に表示される投票カード入力待ち画面の一例を示す図である。「投票カードを入れてください」というガイダンスが文字及び音声により行われるとともに、電子投票装置２０３のカード記録読取手段２０３２の位置と投票カード４０６の挿入の向きが選挙人にわかりやすいようにスクロール表示される。また、画面右下に、この電子投票装置で投票された票数が、投票件数として表示されている。最初の投票者は、この表示が０件であることを確認し（零票確認）、投票を開始する。なお、この投票カード入力待ち画面は、電子投票プログラム４０４における投票画面作成部４３３により、候補者データ４０１における固定画面レイアウトテーブル４０１ｄ及び表示メッセージテーブル４０１ｆが参照されて作成され、ＬＣＤ２０３１１上に表示される。
【０１７１】
図４０は、本実施例に適用される電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に表示される投票カード抜取待ち画面の一例を示す図である。投票が終了し、カード記録読取手段２０３２より投票カード４０６が自動排出されると、当該投票を行った選挙人に対して「投票が終了しました。投票カードを抜き取り、投票カードを係員にお返しください。」というガイダンスが文字及び音声により行われる。なお、この投票カード抜取待ち画面は、電子投票プログラム４０４における投票画面作成部４３３により、候補者データ４０１における固定画面レイアウトテーブル４０１ｄ及び表示メッセージテーブル４０１ｆが参照されて作成され、ＬＣＤ２０３１１上に表示される。
【０１７２】
図４１は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の候補者選択画面の一例を示す図である。かかる画面により、選挙の候補者の一覧が、タッチパネル２０３１３で入力可能な候補者ボタンとしてＬＣＤ２０３１１上に表示される。
【０１７３】
図４２は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の候補者選択画面（ボタン押下時）の一例を示す図である。かかる画面により、投票者がタッチパネル２０３１３に触れることにより選択した候補者ボタンがＬＣＤ２０３１１上で反転表示され、入力が行われたことを投票者に報知する。
【０１７４】
図４３は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の候補者選択画面（２８名表示）の一例を示す図である。かかる画面により、単一画面に２８個の候補者表示枠が表示される。この枠のサイズは、水平幅ａ＝69mm、垂直幅ｂ＝18mmであり、ＬＣＤ２０３１１の水平方向に４個、垂直方向に７個のボタンを表示している。このボタンサイズは経験的に求められた大きさであるが、平均的な視力の選挙人がボタン上の文字を視覚認識可能であり、かつ一般的な指のサイズの選挙人が押下するのに、不自由ない大きさである。
選挙名や、表示メッセージ等が表示されているが、もしこれらを表示せずに、候補者ボタンのみを表示したとすると、１５インチディスプレイの場合には、最大４８個の候補者ボタンを表示することができる。一般のＮインチのディスプレイの場合には、アスペクト比を４：３と仮定すると、Int(20Ｎ／ａ)×Int(15Ｎ／ｂ)の個数の候補者ボタンを表示できる。但し、Int（）は、（）内の数値を超えない最大の整数を表す。例えば、Ｎ＝２１インチのＬＣＤの場合には、１０２個（＝水平６個×垂直１７個）の候補者ボタンを表示できる。そして、このようにして計算された候補者ボタンの数を超えた場合には、頭文字選択画面に表示を切り替えるように構成する。なお、このボタンのサイズ及び計算式は、多少の数値の変動があったとしても、この発明の範囲を逸脱しないものである。
【０１７５】
図４４は、本来２８名表示できる候補者選択画面が、１人の候補者名の文字数が飛び抜けて多いために、候補者全員の候補者表示枠を均一とすると、２１名しか表示できなくなってしまった例を示した図である。
【０１７６】
図４５のように、１人の候補者名の文字数が飛び抜けて多い場合であっても、本実施例に適用される、候補者情報のスクロール表示を用いれば、表示面が１５インチの場合で、常に最大２８名表示が可能である。
【０１７７】
図４６は、候補者の名前または政党名またはその両方が、予め定めた候補者表示枠４６０の最大文字数を上回る場合に用いるスクロール表示する初期状態を表す図である。候補者の名前または文字数の一方が表示可能な最大文字数より多い場合に最大文字数を上回るものだけ、スクロール表示にする。また、振り仮名もスクロール表示させてもよい。
【０１７８】
図４７は、候補者スクロール表示データとして候補者テーブル４０１ａ１に関連付けて収められていた、タイムラインＴにおける画像Ｐ（Ｔ）が順次表示され、スクロール表示するものを示した図である。尚、候補者名または政党名の先頭に表示される記号は、スクロール表示時に文字列の先頭を判別し易くするためのものである。
候補者スクロール表示データは、候補者の名前と政党名の文字数が予め決めてある候補者表示枠４６０の最大文字数に満たない場合は、存在しない。
候補者の名前（ａ）または政党名（ｂ）またはその両方（ｃ）が、予め定めた候補者表示枠４６０に入らない場合のスクロール表示する初期状態を示した図である。
【０１７９】
図４８は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の頭文字選択画面の一例を示す図である。かかる画面により、単一頁に表示できない候補者数の場合に、頭文字選択による公平な選択画面を提供できる。
【０１８０】
図４９は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の頭文字選択画面（該当候補者のみの表示）の一例を示す図である。かかる画面により、立候補した候補者の頭文字のみが、投票者に対して報知される。
【０１８１】
図５０は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の頭文字該当候補者選択画面（「お」選択時）の一例を示す図である。かかる画面により、選択した頭文字に該当する候補者の一覧が、単一頁で表示される。
【０１８２】
図５１は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の頭文字該当候補者複数頁選択画面の一例を示す図である。かかる画面により、選択した頭文字に該当する候補者の一覧が、複数頁にわたって表示される。
【０１８３】
図５２は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の複数選択頁案内画面の一例を示す図である。かかる画面より、候補者画面が複数頁存在することを投票者に対して報知することにより注意を喚起する。
【０１８４】
図５３は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の投票進捗画面の一例を示す図である。かかる画面により、タッチパネル２０３１３を使用する代わりに、バリアフリー入力機器（運動機能障害用プッシュスイッチ、視覚障害者用専用キーボード等）を使用して投票を行なう選挙人の操作補助者（介助者）に対し、投票操作の進捗状況が報知される。
【０１８５】
図５４は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の候補者確認画面の一例を示す図である。かかる画面により、投票者が仮選択した候補者を拡大表示し、投票意思の確認を行なう。
【０１８６】
図５５は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の棄権確認画面の一例を示す図である。かかる画面により、投票者の投票の棄権意思（再投票意思も含む）の確認を行なう。
【０１８７】
図５６は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の選挙終了画面の一例を示す図である。かかる画面により、複数の選挙を行なう場合において、一つの選挙が終了したことを、投票者に対して報知する。
【０１８８】
図５７は、本実施例に適用される電子投票装置２０３の選挙終了確認画面の一例を示す図である。かかる画面により、原本用記録媒体４０８に、投票データ４０７及び投票ログ４０７５が正しく記録されたことを、投票者に報知する。
【０１８９】
図５８は、本実施例に適用されるカード認証キー４０３の一例を示す図である。カード認証キー４０３とは、ＩＣカードのデータにアクセスするための鍵であり、数字又は文字の列として実現される。本実施例に適用される電子投票システムの運営方法では、カード認証キー４０３は選管で作成され、全投票所に対して、同一のカード認証キーが配布される。カード認証キー４０３の配布の形態は、選管で予め、ＩＣカード（投票カード４０６や運用カード）にカード認証キー４０３を入力した後に、投票所に配布する方法がある。あるいは、ＩＣカードとは別の記録媒体によりカード認証キー４０３を投票所に配布し、投票所において、ＩＣカードにカード認証キー４０３を導入するように構成してもよい。
【０１９０】
図５９は、本実施例に適用される投票モードを規定する選挙人特性ＩＤ２０２１により規定される入出力手段の一例を示す図である。第１列が選挙人特性ＩＤ２０２１を示す数値であり、第２列が、対応する選挙人特性の具体例である。選挙人特性とは、非障害、視覚障害、聴覚障害、肢体障害、内部障害、とこれらの任意の組み合わせである。そして、同一の選挙人特性に対して、障害等級の軽重に応じて、図１６の第４列及び第５列の欄に示すように、使用する報知手段２０３０５及び入力手段２０３０６が異なる。例えば、選挙人特性ＩＤ２０２１が「００」である非障害者（健常者）である選挙人に対しては、電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１に健常者用投票画面を表示し、入力手段２０３０６としてはタッチパネル、報知手段２０３０５としてＬＣＤを使用する。
【０１９１】
また、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０１」である視覚障害者（６級）の選挙人（万国試視力表で測定した一眼の視力が０．０２以下、他眼の視力が０．６以下のもので、両眼の視力の和が０．２を超えるもの）に対しては、電子投票装置２０３のディスプレイユニット２０３１に弱視者用投票画面を表示し、入力手段２０３０６としてはタッチパネル２０３１３、報知手段２０３０５としてＬＣＤ２０３１１を使用する。
【０１９２】
一方、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０２」である視覚障害者（１級）の選挙人（両眼の視力の和が０．０１以下のもの）に対しては、電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に投票進捗画面（候補者名などの投票内容は表示せずに投票の進捗状態のみを表示する画面。図５３に図示）を表示して介助者に対する投票の秘密の漏洩を防止し、入力手段２０３０６としては視覚障害者用専用キーボード２０３８１、報知手段２０３０５として音量調整付きヘッドホン２０３９１とスピーカ２０３３による音声ガイドを使用する。さらに、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０３」である視聴覚障害者（盲ろう者）の選挙人（両眼の視力の和が０．０１以下であり、かつ両耳の聴力レベルがそれぞれ１００デシベル以上のもの）に対しては、電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に投票進捗画面（候補者名などの投票内容は表示せずに投票の進捗状態のみを表示する画面。図５３に図示）を表示して介助者に対する投票の秘密の漏洩を防止し、入力手段２０３０６としては視覚障害者用専用キーボード２０３８１、報知手段２０３０５としてカナ文字ピンディスプレイ（あるいは点字ディスプレイ）を使用する。
【０１９３】
また、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０４」である肢体不自由者（上肢切断又は上肢機能障害）の選挙人に対しては、電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１に健常者と同一の投票画面を表示し、入力手段２０３０６としては肢体不自由者用キーボード（不図示）又は足で入力可能なフットスイッチ、報知手段２０３０５としてＬＣＤを使用する。一方、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０５」である肢体不自由者（全身性運動又は機能障害）の選挙人に対しては、電子投票装置２０３のディスプレイユニット２０３１に投票進捗画面（候補者名などの投票内容は表示せずに投票の進捗状態のみを表示する画面。図５３に図示）を表示して介助者に対する投票の秘密の漏洩を防止するとともに、入力手段２０３０６として不随意運動があっても入力可能な運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１、報知手段２０３０５として頭に固定して使用する眼鏡型表示機であるヘッドマウントディスプレイをバリアフリー用ヘッドマウントディスプレイ端子２０３０２に接続して使用する。
【０１９４】
選挙人特性ＩＤ＝０５の選挙人が使用するヘッドマウントディスプレイに表示される画面は、選択可能項目が一定時間間隔で自動的に順次切り替わるスキャン入力画面を使用する。さらに、選挙人特性ＩＤ２０２１が「０６」である内部障害（難読）を伴う選挙人対しては、電子投票装置２０３のディスプレイユニット２０３１に健常者用投票画面を表示し、入力手段２０３０６としてはタッチパネル、報知手段２０３０５としてＬＣＤを使用するが、画面の進行や音声ガイドをスローで再生させる。このように、あらゆる障害に対して選挙人特性ＩＤを付与して入力手段２０３０６と報知手段２０３０５を規定することにより、すべての選挙人に対して投票モードを提供することが可能になり、電子投票装置２０３をバリアフリー化（ユニバーサルデザイン化）することができる。なお、実際の投票でどのような報知手段及び入力手段が適しているかは、全国の障害者や高齢者に対して実施した模擬投票実験によって経験的に明らかになったものである。
【０１９５】
以下、図６０〜図６２を参照しながら、選挙の立候補者による届け出から、選挙人による投票、投票管理者による開票までの流れの一例を説明する。図６０は、本実施例に適用される電子投票装置の投票の準備の流れを示すフローチャートである。
投票日当日に、投票管理者によりステップＳ２０１により電子投票装置の電源のＯＦＦが確認された後、電子投票装置の立ち上げが行われ、最初の選挙人による「ゼロ票」確認待ち状態の準備が行われる。
【０１９６】
１） 電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、カード認証キー４０３の投票所への送付
ステップＳ２０４ａにおいてあらかじめ作成された選挙データマスター４００を選挙管理委員会からの検査・承認終了後（ステップＳ２０４ｂ）、選挙データメディアコピー機１０２により電子投票装置２０３のための副本用記録媒体４０９であるメモリカードに複製され（ステップＳ２０４ｃ）、原本用記録媒体４０８と共に各投票所へ送付される。したがって、全ての投票所において、カード認証キー４０３などのデータは共通となる。通常、送付は投票日前日までに行われる。
【０１９７】
２） 運用カードの作成
投票管理者は、投票カード発券機２０１を使い、固有の投票所ＩＤを付与した運用カード４０５を作成する。投票所ＩＤは、例えば乱数を用いて固有に生成された数値であり、原則として投票所ＩＤは投票所毎に異なることとなる。
【０１９８】
３） 選挙開始前に電子投票プログラム、候補者データ、カード認証キーをインストール
南京錠２０３０ａの鍵及び運用カード４０５（ＩＣカード）を保有する投票管理者がフロントドア２０３０を開錠し、原本用記録媒体４０８と副本用記録媒体４０９を本電子投票装置２０３へ装着し（ステップＳ２０３、Ｓ２０４）、副本用記録媒体４０９より電子投票プログラム４０４、候補者データ４０１、カード認証キー４０３をインストールする（ステップＳ２１０）。
【０１９９】
４） 記録媒体装着
原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９は、通常投票日前日での事前動作チェック時に装着され、南京錠２０３０ａにより施錠管理される。このように、カード認証キー４０３を発行した選管の人間と、投票所ＩＤを発行した投票所の投票管理者の双方がセキュリティに関与することとなり、選挙運営の透明性を高めることができる。
【０２００】
次に図６１は、本実施例に適用される電子投票システムの運営方法による単一選挙（単記式）の投票の流れの一例を示すフローチャートである。
実際の選挙では最高裁判所裁判官の国民審査のように候補者一覧から複数の候補者を選択する選挙もあるが、ここでは単一の候補者を選択する単記式選挙に限定して説明する。
【０２０１】
１）「ゼロ票」確認
投票所での最初の選挙人は、投票管理者と投票立会人の立ち会いのもと、ゼロ票確認機能により「ゼロ票」を確認する（ステップＳ７０２）。ゼロ票確認機能とは、例えば、カード挿入待ち画面において、電子投票装置の原本用記録媒体４０８に記録された票、すなわち投票データ４０７の数を投票件数として表示する機能である。
なお、「ゼロ」票確認は、運用カード４０５の認証完了時点で成立する（ステップＳ７０５の「ＯＫ」）
【０２０２】
２） 電子投票装置の開始
「ゼロ票」の確認終了後、投票管理者は運用カードを使い投票開始手続を行い、投票カード入力待ち機能を起動する（ステップＳ７０９）。すなわち、投票所ＩＤ４０５５が電子投票装置のＲＡＭ４５３上に記憶され、投票カード４０６を受け入れ可能な状態となる。なお、電子投票装置の開始は、運用カード４０５を電子投票装置から抜いた時点で成立する。
【０２０３】
３） 投票の開始
投票カード入力待ち機能（ステップＳ７０９）にて、選挙人はカード発券機２０１により発券された投票カード４０６を本電子投票装置２０３に挿入し（ステップＳ７１０）、カード認証キー４０３を用いて、投票カード４０６を読取り、投票カード４０６に記録された投票所ＩＤ４０５５と、電子投票装置のＲＡＭ４５３上の投票所ＩＤ４０５５とを比較・照合する。照合が正常に行われた場合にのみ投票カード４０６に記録された投票権利（すなわち投票フラグ２０２２）を読取り、投票権利情報（すなわち投票フラグ２０２２が「投票可能」）が確認できた場合のみ電子投票装置能を起動する（ステップＳ７１１の「ＯＫ」）。確認と同時に、投票カード４０６のデータ領域は初期化され、全てのデータが消去される（ステップＳ７１２）。投票カードの初期化を行なうのは、カードの再使用による不正投票の恐れを完全に断ち切るためである。なお、投票の開始は、投票カードが初期化された時点で成立する。
【０２０４】
４） 候補者の選択
ＬＣＤ画面上に図４１のような画面を表示する候補者選択機能（ステップＳ７１３）にて、選挙人は指又はスタイラスペンにより、候補者名に触れることで、候補者を選択する（ステップＳ７１４）。
【０２０５】
５） 候補者選択の確認
ＬＣＤ２０３１１の画面上に図５４のような画面を表示する候補者確認機能にて（ステップＳ７１５）、選挙人は確認ボタンに指又はスタイラスペンで触れることにより、確認を行なう（ステップＳ７１６）。
【０２０６】
６） 原本用記録媒体への投票データ記録
上記(5)での確認により、投票データ４０７は最初に原本用記録媒体４０８に記録される（ステップＳ７１７）。続いて、投票ログ４０７５が原本用記録媒体４０８に記録される（ステップＳ７１７ａ）。
【０２０７】
７） 投票の確定と投票確定ＬＥＤの点灯
原本用記録媒体４０８に投票データ４０７と投票ログ４０７５が記録された後、投票確定ＬＥＤ２０３４は点灯する（ステップＳ７１８）。なお、投票の確定は、投票データ４０７と投票ログ４０７５が原本用記録媒体４０８に記録確認された時点で成立する（ステップＳ７１８）。
【０２０８】
８） 副本用記録媒体への投票データのバックアップ記録
次に、バックアップ用として副本用記録媒体４０９に同一の投票データ４０７及び投票ログ４０７５が記録される（ステップＳ７１９、Ｓ７２０）。なお、本実施例においては、投票データ４０７の暗号化は行っていない。将来において、投票データ４０７のネットワーク伝送を行なう場合には、ＤＥＳ暗号（DES: Data Encryption Standard）のような共通鍵暗号やＲＳＡ暗号（RSA: Rivest-Shamir-Adleman）のような公開鍵暗号などにより投票データ４０７の暗号化を行い、開票時に復号化するように構成してもよい。
【０２０９】
９） 投票の終了
投票カード４０６が排出される（ステップＳ７２１）と同時に、図４０のような画面を表示する投票カード抜取待ち機能（ステップＳ７２２）と音声ガイドにより、投票終了案内が行われ、選挙人は投票カード４０６を抜き取る（ステップＳ７２３）。なお、投票の終了は、投票カード４０６が排出された時点で成立する。
【０２１０】
１０） 投票確定ＬＥＤの消灯
投票カードが抜き取られると、投票データの投票確定ＬＥＤ２０３４は消灯する（ステップＳ７２４）。
【０２１１】
１１） 二重投票の防止
投票が終了し排出された投票カード４０６は初期化されているため、再度投票カードを挿入しても投票済みと判断され（ステップＳ７１１の「ＮＯ」）、二重投票が防止される。
【０２１２】
１２） ２人目以降の投票
上記３）〜１０）が繰り返される。
【０２１３】
投１３）票カードの再発行
１． 正常に発券された投票カードを挿入。
２． 電子投票装置２０３による読取りエラーや初期化の書き込みエラーが発生。
３． 不正操作をしていないことが明白。
４． 投票カードを回収するとともに、当該投票カードの再利用禁止。
５．当該選挙人へ投票カードの再発行を行なう。
【０２１４】
図６２は、本実施例に適用される電子投票システムの運営方法による電子投票装置の終了の流れを示すフローチャートである。
【０２１５】
１） 投票所の閉鎖
南京錠２０３０ａの鍵及び運用カード４０５（ＩＣカード）を保有する投票管理者により、投票立会人の立ち会いのもと、投票所の閉鎖処理と投票の終了処理を行なう（ステップＳ８０１〜Ｓ８１３）。
【０２１６】
２） 投票データが記録されている原本用記録媒体と副本用記録媒体の取り外し
投票管理者は、原本用記録媒体４０８と副本用記録媒体４０９を格納している電子投票装置２０３のフロントドア２０３２を開け、本電子投票装置の電源スイッチ２０３２により電源を遮断する。その後、原本用記録媒体４０８と副本用記録媒体４０９を取り出す（ステップＳ８１４、Ｓ８１５）。
【０２１７】
３） 投票データの送致
原本用記録媒体４０８と副本用記録媒体４０９を送致用格納箱に収納し（ステップＳ８１６）、施錠の上開票所へ送致する。
【０２１８】
図６３は、本実施例に適用される電子投票システムの復旧可能エラー発生時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、エラーとは、電子投票プログラム４０４が検出可能であって、製造時にあらかじめ想定されていたものをいう。「エラー」は、次の二つに分類される。
１．リトライすることで復旧可能な「復旧可能エラー」
２．復旧不可能な「復旧不可能エラー」
「復旧可能エラー」は、バリアフリー機器の接続不良や投票カード関連の不良時に発生する障害である。具体的には、
１）投票カードの裏表や上下方向の挿入ミス、投票済みカード挿入による読み取りエラー。
カード自体の不良の場合は投票権利の確認手段がないため、別途運用上の取り決めが必要である。
２） バリアフリー機器（視覚障害者用専用キーボード２０３８１、ヘッドホン２０３９１及び運動機能障害用プッシュスイッチ２０３７１）の接続ミスや接続はずれ。
などが考えられる。復旧可能エラーが発生した場合は、基本的には、画面表示機能に従って行い、バリアフリー機器の再接続や投票カード４０６の再挿入を行なうことで復旧させる。これにより症状が改善しない場合は、運用上、復旧不可能エラーとしての処理を行なう。「復旧不可能エラー」は、「電子投票プログラムが以降の投票操作が行えない状態」と判断した際に出力される。投票管理者は、画面表示事項に応じた対処を行い、電子投票装置の使用を停止しなければならない。
【０２１９】
さて、ステップＳ１０１において、投票者（選挙人）が投票カード４０６を挿入する。次にステップＳ１０２の条件分岐において、投票カードに記録された投票者の投票権利の確認を行い、もし投票カードに記録された投票権利がない、すなわち既に初期化済又は未発券であったとすると（ステップＳ１０２の「投票済（初期化済）」）、ステップＳ１０５に移り、復旧可能なエラーの種類（即ち投票済であること）を電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に表示した後に、ステップＳ１０６において投票カード４０６を排出する。投票カード４０６が排出されると、ステップＳ１０７において投票者及び投票補助者が、ＬＣＤ２０３１１に表示されたエラー内容を確認する。
【０２２０】
この場合は、ＬＣＤ２０３１１には、投票カードが投票済であった旨が表示されている。エラー内容の確認の後、ステップＳ１０８において、投票者が排出された投票カードを抜き取ると、ステップＳ１０９において、ＬＣＤ２０３１１には投票カード挿入待ち状態（図３９に図示）になる。そして、ステップＳ１１０において、投票者及び／又は投票補助者によるエラーからの復旧処理が行われる。具体的には、投票者が実際には、投票カード４０６を使用して投票を終えていなかったことが投票者の自己申告及び投票立会人の証言により確認されると、投票カード発券機２０１により、投票カード４０６が再発行される。投票者は、ステップＳ１１１において、再発行された投票カード４０６を、再挿入し、投票のやり直しを行なうこととなる。
【０２２１】
ステップＳ１０２の条件分岐において、もし投票カード４０６の読み取りエラーが発生した場合には（ステップＳ１０２の「カード識別不可」）、ステップＳ１０５において、復旧可能なエラーの種類（即ちカード識別不可であること）を電子投票装置２０３のＬＣＤ２０３１１に表示した後に、ステップＳ１０６において投票カード４０６を排出する。投票カード４０６が排出されると、投票者及び投票補助者が、ＬＣＤ２０３１１に表示されたエラー内容を確認する。この場合は、ＬＣＤ２０３１１には、挿入されたカードが認識できなかった旨が表示されている。エラー内容の確認の後、ステップＳ１０８において、投票者が排出されたカードを抜き取ると、ステップＳ１０９において、ＬＣＤ２０３１１には投票カード挿入待ち状態（図３９に図示）になる。そして、ステップＳ１１０において、投票者及び／又は投票補助者によるエラーからの復旧処理が行われる。具体的には、投票カード発券機２０１により、投票カード４０６が再発行される。投票者は、ステップＳ１１１において、再発行された投票カード４０６を、再挿入し、投票のやり直しを行なうこととなる。
【０２２２】
ステップＳ１０２の条件分岐において、もし投票カード４０６の投票権利が確認された場合には（ステップＳ１０２の「投票可能」）、ステップＳ１０３において、選挙人特性２０２１を読取り、選挙人特性ＩＤ＝００か否か、すなわちバリアフリー入出力オプションを使用するかどうかを識別する。もし、選挙人特性ＩＤ＝００でなかった場合（ステップＳ１０３において「ＹＥＳ」）、ステップＳ１０４において、選挙人特性ＩＤに対応する入出力機器（図５９に図示）が接続されているかどうか確認する。ステップＳ１０４の条件分岐において、読み取られた選挙人特性ＩＤに対応する入出力機器が接続されていなかったとすると（ステップＳ１０４の「ＮＯ」）、ステップＳ１０５において復旧可能エラーの種類（すなわち入出力機器が接続されていないこと）をＬＣＤ２０３１１上に表示し、ステップＳ１０６において投票カード４０６を排出する。
【０２２３】
投票カード４０６が排出されると、ステップＳ１０７において投票者及び投票補助者が、ＬＣＤ２０３１１に表示されたエラー内容を確認する。この場合は、ＬＣＤ２０３１１には、ヘッドホン２０３９１投票カードが投票済であった旨が表示されている。エラー内容の確認の後、ステップＳ１０８において、投票者が排出された投票カード４０６を抜き取ると、ステップＳ１０９において、ＬＣＤ２０３１１には投票カード挿入待ち状態（図３９に図示）になる。そして、ステップＳ１１０において、投票者及び／又は投票補助者によるエラーからの復旧処理が行われる。投票者は、ステップＳ１１１において、再発行された投票カード４０６を、再挿入し、投票のやり直しを行なうこととなる。
【０２２４】
ステップＳ１０４の条件分岐において、もし、読み取られた選挙人特性ＩＤに対応する入出力機器が正常に接続されていたとすると（ステップＳ１０４の「ＹＥＳ」）、ステップＳ１１２において投票カード４０６の初期化処理が行われる。次のステップＳ１１３において、ＬＣＤ２０３１１上に候補者選択画面が表示され、投票者は投票操作を行なう。もし、投票操作を行っている途中で、例えば、ヘッドホン２０３９１のプラグがヘッドホン端子２０３９からが抜けてしまったとする（ステップＳ１１４の「ＮＯ」）。その場合には、ステップＳ１１５の復旧可能エラー表示機能により、ヘッドホン端子２０３９に接続されていない旨の表示がＬＣＤ２０３１１上に表示される。そして、ステップＳ１１６において、投票者及び／又は投票補助者によるエラーからの復旧処理、すなわちヘッドホン端子の接続が行われる。正常に接続されると、候補者選択画面に復帰し、投票者は、ステップＳ１１７において、投票を継続することとなる。
【０２２５】
図６４は、本実施例に適用される電子投票装置の動作履歴を記録した投票ログの一例を示す図である。投票ログ４０７５は、電子投票装置２０３の電子投票プログラム４０４が行ったすべての動作履歴を時系列データとして記録したものである。時刻情報は、「時刻」のカラムに図示されるように、年、月、日、時、分、秒によって表現され、各々の時刻に対応する処理が、「機能分類」のカラムと「処理」のカラムとに格納されている。例えば、機能分類のカラムが「候補者選択」であるようなレコード（行）における処理（レイアウト設定：候補者ボタン等）は、電子投票プログラム４０４の投票画面作成部４３３が行った候補者選択画面（図３５に図示）の作成処理の詳細が逐次記録されている。投票中にエラーが発生した場合などには、この投票ログ４０７５を解析することにより、障害発生要因を把握することが可能となる。なお、これらのデータは、原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９上のＣＳＶ形式（ＣＳＶ：Comma Separated Value (format) ：項目間をカンマで区切ったファイルフォーマット）等の適切なフォーマットのテキストファイルとして保存される。
【０２２６】
図６５は、本実施例に適用される電子投票装置による投票から終了までの流れの一例を示すシーケンス図である。始めに電子投票プログラム４０４の投票カード挿入待ち機能によって、図３９に図示する画面が表示されている。次に、カードＲ／Ｗ２０３２に、選挙人が投票カード４０６を挿入する。電子投票プログラム４０４は、投票カードが挿入されたことを検出すると、カード認証キー４０３を送信する。カードＲ／Ｗはカード認証キー４０３を、ＩＣカードの記録部に書き込み、ＩＣカードからのリターン値、即ちアクセスの可否を示す符号を電子投票プログラムに返す。アクセスが可であった場合には、電子投票プログラム４０４は、投票カード４０６か運用カード４０５かを識別するコードである、カード種別ＩＤ（図２１に図示）の読取を行なう。
【０２２７】
カードＲ／Ｗ２０３２から、カード種別ＩＤが投票カード４０６であることが読み取られると、投票カード４０６から、選挙人特性ＩＤ２０２１や投票フラグ２０２２が読み取られる。これらのデータがＲＡＭ４５３上に記憶されると、電子投票プログラム４０４により、原本用記録媒体４０８上に投票ログ４０７５を書き込むファイルがオープンされ、投票カード挿入処理に関するログの書込みが行われる（すべてのログを投票ログ４０７５として図示している）。ログの記録が終了してファイルクローズされると、電子投票プログラム４０４により、ＲＡＭ４５３上のキャッシュ領域に存在するキャシュの吐き出しが行われる。キャッシュの吐き出しが完了すると、副本用記録媒体４０９上に、投票ログ４０７５を書き込むファイルをオープンし、原本用記録媒体４０８に記録したものと同一内容のログの書込みを行なう。副本用記録媒体４０９への投票ログ４０７５の書込みが終了するとファイルクローズし、キャッシュの吐き出しを行なう。
【０２２８】
次に、電子投票プログラム４０４により、操作表示灯２０３０１ｂのＧＰＩＯインターフェースに対して点灯信号が出力される。操作表示灯２０３０１ｂの点灯により、投票が開始されたことが、投票管理者や投票立会人に報知される。投票者は、ＬＣＤ２０３１１に表示された候補者選択画面（図４１に図示）、候補者確認画面（図５４に図示）等に従って、タッチパネル２０３１３に触れることにより投票操作を行なう。一連の投票操作において、画面の切替や、タッチパネルの操作等の電子投票装置２０３のすべての動作記録が図６４に示す投票ログの形で、原本用記録媒体４０８と副本用記録媒体４０９に対して、各々記録及び、キャシュの吐き出しが行われる。投票者が、投票意思確認画（図５４に図示）の「○投票します」に触れたとすると、電子投票プログラム４０４の投票データ記録部４３４によって、選択された候補者のＲＡＭ４５３上の投票データ４０７が、原本用記録媒体４０８に対して書き込まれる。そして、ＲＡＭ４５３上のキャッシュの吐き出しが行われた後に、原本用記録媒体４０８上に作成された投票データ４０７のファイルをオープンしてＲＡＭ上に再び読込んで、比較、照合（ベリファイ）が行われ、確実にされたことが確認される。そして、投票ログの書込みが原本用記録媒体４０８に対して行われる。図には示されていないが、投票ログの書込みにおいても、キャッシュを吐き出した後に、生成された投票ログファイルを読み込んで、ベリファイが行われる。
【０２２９】
次に、原本用記録媒体４０８への投票データ４０７及び投票ログ４０７５の書込みが終了すると、電子投票プログラム４０４により、投票が確定されたことを投票者に報知するための投票確定ＬＥＤ２０３４を点灯させるための信号がＧＰＩＯポートに出力される。
【０２３０】
次に、投票確定２０３４が点灯すると、電子投票プログラム４０４により、副本用記録媒体４０９に対して、投票データ４０７及び投票ログ４０７５の複製処理が行われる。すなわち、電子投票プログラム４０４により、副本用記録媒体４０９上のファイルがオープンされ、ＲＡＭ４５３に記憶された投票データ４０７が書き込んだ後にファイルをクローズする。そして、ＲＡＭ４５３上のキャッシュの吐き出しが完了した後に、再びファイルオープンして、ＲＡＭ上に読込み、ファイルクローズした後にＲＡＭ上のデータを比較してベリファイを行なう。そして、投票ログ４０７５の複製についても、同様に記録及びキャッシュ吐き出しが行われる。
【０２３１】
次に、原本用記録媒体４０８および副本用記録媒体４０９に対して、投票データ４０７及び投票ログ４０７５の記録が終了すると、電子投票プログラム４０４により、カードＲ／Ｗに対して、投票カード４０６を排出させる命令が送信される。投票カードが搬送機構により機械的に排出されると、電子投票プログラム４０４は、原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９に対して、ログの記録を行なう。このとき、これまでの処理と同様に、それぞれの記録媒体への書込みが終了してファイルをクローズする度に、キャシュの吐き出しを行って、その後に、ファイルオープンして書き込まれたデータのベリファイが行われる。
【０２３２】
次に、投票者によって、排出された投票カードがカードＲ／Ｗ２０３２より抜き取られると、投票確定ＬＥＤ２０３４及び操作表示灯２０３０１ｂに出力されていた信号をＯＦＦにする命令が、電子投票プログラム４０４により出力される。操作表示灯２０３０１ｂが消灯することにより、投票管理者や投票立会人に対して、投票が終了したことが報知される。これらの処理に対する投票ログ４０７５も、同様に、原本用記録媒体４０８及び副本用記録媒体４０９に対して記録される。
【０２３３】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、特に、本出願時における法律で規定された投票所方式の電子投票に限定されるものではない。したがって、候補者画面を表示する表示手段は本実施例の電子投票装置の液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）に限定されるものでなく、各家庭における各種ディスプレイ、例えば、プラズマディスプレイに代表される大型ディスプレイであってもよく、あるいはプロジェクション型のディスプレイであっても良く、またＬモード（登録商標）等の家庭用情報端末のディスプレイであってもよく、携帯電話等の個人用情報端末のディスプレイであってもよく、あるいは、触覚認識可能な触知ピンディスプレイであってもよい。
【０２３４】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠に表示可能な文字数の最大数を上回る名前または政党名の者がいた場合であっても、スクロール表示をさせるため、表示可能な文字数は候補者表示枠に表示可能な文字の最大数の影響を受けることがなく、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠の最大数を利用でき、選挙の公平性を保てるという効果がある。
【０２３５】
また、本発明は、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠の最大文字数を上回る名前または政党名の候補者が複数の場合でも、文字が先頭部が枠端部にある状態で一時停止する事により、直感的に各スクロール文字列の先頭を把握でき候補者の確認が容易になるという効果がある。
【０２３６】
また、本発明は、電子投票装置の表示手段により規定された候補者表示枠の最大文字数を候補者の名前か政党名の文字数が超える場合に、超えた種類の文字列のみスクロール表示させ、スクロール表示する必要のない文字数の名前または政党名は固定表示するため、スクロール表示しない他の候補者との表示の差を極めて小さくでき、選挙の公平性を保てるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例に適用される電子投票システムを示すの概略構成図である。
【図２】本実施例に適用される電子投票装置の外装の一例を示す斜視図である。
【図３】本実施例に適用される電子投票装置の外装に係る別の一例を示す斜視図である。
【図４】本実施例に適用される電子投票装置の外装の一例を示す上面図である。
【図５】本実施例に適用される電子投票装置の外装の一例を示す正面図である。
【図６】本実施例に適用される電子投票装置の外装の一例を示す正面図（フロントドアオープン時）である。
【図７】本実施例に適用される電子投票装置の外装の一例を示す背面図である。
【図８】本実施例に適用される電子投票装置内部のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図９】本実施例に適用される電子投票装置内部のＲＡＭのデータ構造の一例を示す図である。
【図１０】本実施例に適用されるシリコンディスク内部のデータ構造の一例を示す図である。
【図１１】本実施例に適用される電子投票プログラムの構造の一例を示す図である。
【図１２】本実施例に適用される候補者データの構造の一例を示す図である。
【図１３】本実施例に適用される候補者データを構成する候補者テーブル（選挙ＩＤ＝１用）の一例を示す図である。
【図１４】本実施例に適用される候補者データを構成する政党テーブルの一例を示す図である。
【図１５】本実施例に適用される候補者データを構成する投票所グループテーブルの一例を示す図である。
【図１６】本実施例に適用される候補者データを構成する固定画面レイアウトテーブルの一例を示す図である。
【図１７】本実施例に適用される候補者データを構成する投票画面レイアウトテーブル（選挙ＩＤ＝１用）の一例を示す図である。
【図１８】本実施例に適用される候補者データを構成する表示メッセージテーブルの一例を示す図である。
【図１９】本実施例に適用される電子投票装置内部に格納される原本用記録媒体のデータ構造の一例を示す図である。
【図２０】本実施例に適用される電子投票装置内部に格納される副本用記録媒体のデータ構造の一例を示す図である。
【図２１】本実施例に適用される電子投票装置内部に挿入される投票カード又は運用カードのデータ構造の一例を示す図である。
【図２２】本実施例に適用される投票カードに記録される投票フラグのデータ構造の一例を示す図である。
【図２３】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成するカード読取部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図２４】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図２５】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における候補者選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図２６】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における頭文字選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャート（１／５）である。
【図２７】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における頭文字選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャート（２／５）である。
【図２８】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における頭文字選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャート（３／５）である。
【図２９】本 実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における頭文字選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャート（４／５）である。
【図３０】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票制御部における頭文字選択画面投票制御部の処理の流れの一例を示すフローチャート（５／５）である。
【図３１】本実施例に適用される電子投票プログラムを構成する投票データ記録部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図３２】本実施例に適用される運用カードを発行するカード発券機のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図３３】本実施例に適用される運用カードを発行するカード発券機のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図３４】本実施例に適用される発券機メディアのデータ構造の一例を示す図である。
【図３５】本実施例に適用される発券機メディアに格納される実施選挙の種類を示す図である。
【図３６】本実施例に適用される発券プログラムを構成する投票所ＩＤ生成部の一例を示すフローチャートである。
【図３７】本実施例に適用される運用カード及び投票カードを用いた電子投票システムの運営方法の流れを示す前半のフローチャートである。
【図３８】本実施例に適用される運用カード及び投票カードを用いた電子投票システムの運営方法の流れを示す後半のフローチャートである。
【図３９】本実施例に適用される電子投票装置のＬＣＤに表示される投票カード入力待ち画面の一例を示す図である。
【図４０】本実施例に適用される電子投票装置のＬＣＤに表示される投票カード抜取待ち画面の一例を示す図である。
【図４１】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面の一例を示す図である。
【図４２】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面（ボタン押下時）の一例を示す図である。
【図４３】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面（２８名表示）の一例を示す図である。
【図４４】従来の電子投票装置の候補者選択画面（２1名表示）の一例を示す図である。
【図４５】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面（２8名表示・スクロール表示有り）の一例を示す図である。
【図４６】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面におけるスクロール表示の例を示す図である。
【図４７】本実施例に適用される電子投票装置の候補者選択画面におけるスクロール表示の例を示す図である。（初期状態の例）
【図４８】本実施例に適用される電子投票装置の頭文字選択画面の一例を示す図である。
【図４９】本実施例に適用される電子投票装置の頭文字選択画面（該当候補者のみの表示）の一例を示す図である。
【図５０】本実施例に適用される電子投票装置の頭文字該当候補者選択画面（「お」選択時）の一例を示す図である。
【図５１】本実施例に適用される電子投票装置の頭文字該当候補者複数頁選択画面の一例を示す図である。
【図５２】本実施例に適用される電子投票装置の複数選択頁案内画面の一例を示す図である。
【図５３】本実施例に適用される電子投票装置の投票進捗画面の一例を示す図である。
【図５４】本実施例に適用される電子投票装置の候補者確認画面の一例を示す図である。
【図５５】本実施例に適用される電子投票装置の棄権確認画面の一例を示す図である。
【図５６】本実施例に適用される電子投票装置の選挙終了画面の一例を示す図である。
【図５７】本実施例に適用される電子投票装置の選挙終了確認画面の一例を示す図である。
【図５８】本実施例に適用されるカード認証キーの一例を示す図である。
【図５９】本実施例に適用される投票モードを規定する選挙人特性ＩＤの一例を示す図である。
【図６０】本実施例に適用される電子投票装置の投票の準備の流れを示すフローチャートである。
【図６１】本実施例に適用される電子投票システムの運営方法による単一選挙（単記式）の投票の流れの一例を示すフローチャートである。
【図６２】本実施例に適用される電子投票システムの運営方法による電子投票装置の終了の流れを示すフローチャートである。
【図６３】本実施例に適用される電子投票システムの運営方法による復旧可能エラー発生時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図６４】本実施例に適用される電子投票装置の動作履歴を記録した投票ログの一例を示す図である。
【図６５】本実施例に適用される電子投票装置による投票から終了までの流れの一例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
１００ 選挙データ作成システム
１０１ 選挙データ管理作成機
１０２ 選挙データメディアコピー機
２００ 投票所システム
２０１ 投票カード発券機（カード発券機）
２０２ 発券機用メディア
２０３ 電子投票装置
３００ 開票所システム
３０１ 投票データ収集・集計機
４００ 選挙データマスター
４０１ 候補者データ
４０１ａ１ 候補者テーブル
４０１ｂ 政党テーブル
４０１ｃ 投票所グループテーブル
４０１ｄ 固定画面レイアウトテーブル
４０１ｅ１ 投票画面レイアウトテーブル
４０１ｆ 表示メッセージテーブル
４０２ 実施選挙の種類（選挙種データ）
４０３ カード認証キー（認証キー）
４０４ 電子投票プログラム
４０５ 運用カード（管理者カード）
４０６ 投票カード
４０７ 投票データ
４０８ 原本用記録媒体（原本）
４０９ 副本用記録媒体（副本、複製）
４１１ オペレーティングシステム（ＯＳ）
４１２ シリアルＩ／Ｏ制御部
４１３ ウインドウ制御部
４１４ ファイル制御部
４１５ カード制御部
４１６ タッチパネル制御プログラム
４１７ プリンタ制御プログラム
４１８ ジャンクションボックス制御プログラム
４３１ カード読取部
４３２ 選挙データ読込部
４３３ 投票画面作成部
４３４ 投票データ記録部
４３５ 投票制御部
４３６ ローディングプログラム（プログラムローダー）
４５０ マザーボード
４５１ ＣＰＵ
４５２ ＲＯＭ
４５３ ＲＡＭ（ＲＡＭディスク）
４５４ シリコンディスク（システムディスク）
４５４ｂ ローカルディスク領域
４５５ ジャンクション基板
４５６ ＶＲＡＭ（ビデオＲＡＭ）
４５７ ＣＬＯＣＫ（内蔵クオーツ時計）
４６０ 候補者表示枠
５０４ 発券プログラム
５３１ 発券機メディア読取部
５３２ カード読取部
５３３ 投票所ＩＤ生成部
５３４ 発券データ記録部
５３５ 発券制御部
２０１１ 発券機ディスプレイ
２０１２ 発券機カードリーダライタ
２０２１ 選挙人特性ＩＤ（身体障害特性）
２０２２ 投票フラグ
２０３０ フロントドア
２０３０ａ 南京錠
２０３０ｂ ロックブラケット
２０３１ ディスプレイユニット
２０３１ａ スタイラスペン
２０３１ｂ ペンホルダ
２０３２ カード記録読取手段（カードリーダライタ、カードＲ／Ｗ）
２０３２ａ カードガイドＬＥＤ（カード挿入ガイドＬＥＤ）
２０３３ スピーカ
２０３３ａ ボリューム
２０３４ 投票確定ＬＥＤ（投票確定確認用ＬＥＤ）
２０３５ スライドカバー
２０３６ ＬＣＤ角度調整アーム
２０３７ 運動機能障害用プッシュスイッチ端子
２０３８ 視覚障害者用専用キーボード端子
２０３９ ヘッドホン端子
４０５５ 投票所ＩＤ（管理ＩＤ，管理識別ＩＤ，管理識別コード、乱数）
４０７５ 投票ログ
２０１１７ ＣＰＵ（発券機）
２０１１８ ＲＡＭ（発券機）
２０１１９ ＨＤＤ（発券機）
２０１２０ 乱数発生器
２０３０１ 状態表示灯
２０３０１ａ 電源表示灯
２０３０１ｂ 操作表示灯
２０３０１ｃ ポール
２０３０１ｄ 状態表示灯ケーブル
２０３０２ 外部ディスプレイ端子
２０３０３ 原本用記録媒体用スロット
２０３０４ 副本用記録媒体用スロット
２０３０５ 報知手段
２０３０６ 入力手段
２０３０７ シリコンディスク格納部
２０３０８ 電源ＬＥＤ（ＡＣ電源供給監視用ＬＥＤ）
２０３１０ フロントドア開閉センサ
２０３１１ ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）
２０３１２ インバータ
２０３１３ タッチパネル
２０３１４ 内蔵電池（内部バッテリ）
２０３１５ 直流電源（ＤＣ電源）
２０３１６ 交流電源（ＡＣ電源）
２０３７１ 運動機能障害用プッシュスイッチ
２０３８１ 視覚障害者用専用キーボード
２０３９１ 音量調整付きヘッドホン（ヘッドホン）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an electronic voting program and an electronic voting apparatus for performing electronic voting using electronic devices at the time of public office elections in Japan and overseas.
[0002]
[Prior art]
With the development of electronic devices in recent years, candidates are displayed on the liquid crystal display panel and pressed with a finger or a stylus pen on a coordinate input device linked to the liquid crystal display panel such as a touch panel to electronically vote. There has been proposed an invention relating to an electronic voting apparatus in which after selecting a person, the results are recorded on a recording medium and totaled (for example, see Patent Document 1).
[0003]
In a conventional touch panel type electronic voting apparatus, a list of names of candidates is displayed on a screen, and an elector touches a desired candidate name to accept a vote. At this time, if the number of candidates for the election is large and not all of them can be displayed on one screen, the candidates are divided over a plurality of pages. At this time, in order to eliminate unfairness with respect to a candidate who is not displayed on the first page, an invention in which the candidate is displayed in a random order or the initial of the candidate is input by handwriting with a stylus pen or the like to search for the candidate Has been proposed (for example, see Patent Document 2).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2002-279469 A (FIG. 1-3)
[0005]
[Patent Document 2]
JP-A-7-57021 (Section 3-7)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional touch panel type electronic voting apparatus, as a premise for ensuring fairness, the area of the candidate display frame in the display means is uniform. In addition, in the touch panel type electronic voting device, in order to prevent the information display frame of an unintended candidate from being touched by mistake, the candidate display frames are spaced apart so that a dead zone of the touch panel can be provided. It is usually done to be placed. Therefore, if any one of the candidates has a long name or political party name by far, the size of the display frame of all the candidates must be adjusted to this, and the number of displayed persons per page is small. Therefore, there is a problem that a plurality of pages are easily displayed.
As a method for solving this problem, the proposal of Patent Document 2 described above is considered, but it cannot be said that ensuring fairness is sufficient.
[0007]
Also, from the candidate's perspective, names and political party names are identities, incorporating their own willingness to convey to electors. Furthermore, it is expected that the number of cases where foreigners will run in katakana notation is also expected to increase, and because the number of characters of the candidate is large, it is displayed abbreviatedly, or the display characters are reduced and placed in the same display frame as other candidates If such a display form is adopted, there is a problem that the fairness of the election is not maintained, and candidates who become disadvantageous are created.
[0008]
In recent years, with the increase in the overseas production ratio of semiconductor-related products, the price of large displays has been rapidly reduced. In view of this situation, it is expected that more candidates will be able to be displayed on one screen due to an increase in the size of the display used in the future. However, larger displays lead to larger electronic voting devices, and in order to display candidates on a single screen and ensure the fairness of the election, the name or political party name with a surprisingly large number of characters is used. There was a problem that it was necessary to respond to the display to the candidates.
[0009]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and displays a candidate name and a political party name for each candidate from the size of the display range of the display means of the electronic voting apparatus and the number of candidates in the candidate list. After equally allocating the candidate display frames, an electronic voting program and an electronic voting device excellent in display of the candidate selection screen by scrolling the entire character string representing the candidate name or political party name to display the entire character string are displayed. provide.
Further, when the number of characters of the candidate name or the party name exceeds the maximum number of characters of the candidate display frame defined by the display means of the electronic voting device, it is necessary to scroll and display only the excess type of character strings. Provided is an electronic voting program and an electronic voting device that can display a name with no characters or a political party name in a fixed manner, so that the display difference from other candidates who do not scroll is extremely small, and the fairness of the election can be maintained. .
Furthermore, even when there are a plurality of candidates with names or political parties that exceed the maximum number of characters in the candidate display frame specified by the display means of the electronic voting device, the character must be paused with the leading part at the end of the frame. Accordingly, the present invention provides an electronic voting program and an electronic voting device that can intuitively grasp the beginning of each scroll character string and easily identify candidates.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention comprises the following means 1) to 5) to solve the above problems.
That is,
1) At the time of voting by electronic voting, display means for displaying the candidate list stored in the storage means to the elector, and the candidate selected and input by the elector from the displayed candidate list to the recording medium. An electronic voting program for executing a computer to control an electronic voting apparatus having means for electromagnetically recording,
From the size of the display range of the display means and the number of candidates in the candidate list, equally assigning a candidate display frame for displaying a candidate name and a political party name to each candidate;
When displaying the candidate name or political party name in the candidate display frame, a step of scrolling the entire character string representing the candidate name or political party name,
An electronic voting program, comprising:
2) The electronic voting program according to 1) above,
An electronic voting program, further comprising a step of scrolling and displaying only a character string of an item that cannot be displayed for a candidate whose candidate name or political party name cannot be completely displayed in the candidate display frame in the previous term.
3) The electronic voting program according to 1) or 2) above,
The electronic voting program according to claim 1, further comprising a step of, after scrolling the entire character string once, temporarily stopping at an end of the candidate display frame.
4) The electronic voting program according to 3) above,
When the character string is paused and the scroll display is started from the paused state, the method further includes a step of synchronizing all the character strings displayed in the display means and starting the scroll display. Electronic voting program characterized by the following.
5) An electronic voting apparatus characterized in that the electronic voting program according to 1), 2), 3) or 4) is stored in a predetermined storage section and the electronic voting program is executed.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the invention of the electronic voting program and the electronic voting apparatus of the present invention will be described with reference to preferred embodiments.
FIG. 1 is a diagram illustrating an example of a configuration of an electronic voting system applied to the present embodiment. The electronic voting system shown in FIG. 1 is managed by an election administration organization such as an election administration committee or a central election administration committee, and is roughly divided into an election data creation system 100, a polling place system 200, and a polling place system 300. Be composed. Note that a plurality of election data creation systems 100 exist for each local government in the country, and a plurality of polling place systems 200 are also installed for each election data creation system 100 for each voting district. A plurality of 300s are provided for each counting section. Therefore, there are a plurality of election data creating systems 100, a plurality of polling place systems 200, and a plurality of polling place systems. However, for simplicity, one election data creating system 100, two polling place systems 200, and two counting places Only the station system 300 is shown.
[0012]
The election data creation system 100 has an election data management creation machine 101 and an election data media copy machine 102. The election data management / creating machine 101 includes an implementation election type 402 (an election type such as a single-entry candidate election and an unrestricted roster-type proportional representative election), a card authentication key (hereinafter also referred to as an authentication key) 403 and By managing the electronic voting program 404, updating and deleting candidate names and political party registrations, and creating candidate data 401 composed of candidate screens and election data, an electronic voting apparatus for voting, which will be described later, This is a subsystem that creates an election data master 400 for a card issuing machine and a voting data collection / aggregation machine in advance before voting.
In particular, when registering candidate names and political party names, data such as the candidate's name, affiliated party, reading pseudonym, career history, and pledges are stored as text format data in storage means (not shown) such as a hard disk or memory. To be stored. These data are used to provide audio guidance to visually impaired persons, such as ADPCM (Adaptive Differential Pulse Code Modulation) and MP3 (MP3: MPEG-1 / Audio Layer3, MPEG: Motion Picture Experts Group). ) Is stored as audio data in an appropriate compression format. Further, image information such as a face photograph of a candidate and a poster is stored as image data in an appropriate compression format such as JPEG (Joint Photographic Experts Group). The election data management / creating machine 101 can be realized by a PC (Personal Computer).
[0013]
The election data master 400 created by the election data management creating machine 101 records an electronic voting program 404, candidate data 401, and a card authentication key 403. The card authentication key 403 is a key for authenticating reading of an IC card in this embodiment. The election data master 400 is usually created as one medium, and is tested and approved by a test device owned by an election administration organization (hereinafter, also referred to as an election administration committee or election tube). Is transferred to
[0014]
The election data media copier 102 is a device for copying the data of the election data master 400 that has been tested and approved by the election to a plurality of media. The media created by the election data medium copy machine 102 includes a recording medium (copying medium for copy) 409 distributed to an electronic voting apparatus 203 constituting the polling place system 200 described later and a voting card issuing machine at the polling place. Is a recording medium (media for a ticket-issuing machine) 202 to be distributed to the company.
[0015]
An electronic voting program 404, candidate data 401, and a card authentication key 403 are copied from the election data master 400 and recorded on the duplicate copy recording medium 409. Note that an original recording medium 408 is prepared separately from the duplicate recording medium 409, and the original recording medium 408 is distributed to the electronic voting apparatus 203 in a blank state in which no data is recorded. The electronic voting program 404 is an application program that executes voting control and record management of voting data in the electronic voting device 203 using candidate data 401 including a screen and voice guidance and a card authentication key 403. The card authentication key 403 is data for performing initialization of a voting card and authentication of the validity of a voting card.
[0016]
The election type 402 and the card authentication key 403 are copied and recorded from the election data master 400 by the election data medium copy machine on the ticket issuing machine medium 202 pre-installed in the voting card issuing machine 201. The ticket issuing machine medium 202 is a recording medium necessary for activating the voting card issuing machine 201. As the medium, a floppy (registered trademark) disk, an IC card, or the like is used.
[0017]
The polling place system 200 has a voting card issuing machine 201 and an electronic voting device 203. The voting card issuing machine 201 is contrasted with an entry numbered ticket (mainly a postcard mailed to an elector) distributed in advance to an elector listed in an electoral list created in the Basic Resident Register or an abstract. Is a device for issuing a voting card 406 in accordance with the described elector characteristics (type of obstacle) after the identity verification is performed. The voting card 406 can store a lot of information by using an IC card, for example. As shown in FIG. 21 to be described later, the voting card 406 includes a card issuance date, an elector characteristic ID 2021 indicating the type of obstacle for the elector, a language category, an election ID indicating the type of election, a voting type, Is stored.
[0018]
The voting card issuing machine 201 has a function of issuing the operation card 405 owned and managed by the voting manager. The voting manager uses the voting card issuing machine 201 and uses a unique polling place ID 4055 (hereinafter also referred to as a management ID) created using the voting card authentication key 403 as an operation card (hereinafter also referred to as a manager card) 405. To record. The operation card 405 records a polling place ID 4055 generated by using the card authentication key 403 common to all polling places generated by the election administration committee. The operation card 405 is realized by an IC card or the like, and the polling place ID 4055 needs to take a different unique value for each polling place. When the operation card 405 is inserted into the electronic voting apparatus 203, the operation card 405 is authenticated to read the operation card 405 by using the card authentication key 403 on the duplicate copy recording medium 409 attached to the electronic voting apparatus, and the polling place ID 4055 is set. read. The read polling place ID 4055 is stored in the RAM 453 (disk memory or the like) of the electronic voting device 203. In this way, the polling place ID unique to the polling place is transmitted from the voting card issuing machine 201 to the electronic voting device 203, and the electronic voting device 203 is ready to receive the voting card 406 from an elector. At this time, since the polling place ID (management ID) is recorded on the voting card 406 and a ticket is issued, the voting cards other than the voting card 406 issued by the voting card issuing machine 201 in this voting place are different polling places. Since it has an ID, it will not be accepted.
[0019]
In the voting card 406, in addition to the polling place ID 4055, information on which the elector can select the input / output means is recorded in the voting card issuing machine 201. For example, in the voter's voting card 406 having the description of the visually impaired in the elector's characteristic column of the admission ticket, an elector's characteristic ID 2021 indicating that the person is visually impaired at the polling place is recorded and lent to the elector. Is done. When the elector inserts the voting card 406 into the electronic voting device 203, the voting mode is set for the visually impaired, and an appropriate display input mode is selected. In order to protect the secret of the voting stipulated in Article 15 of the Constitution, it is preferable that the voting card 406 does not store personal information for identifying an elector who uses the card. Therefore, when using a card on which personal information such as a Basic Resident Register card is recorded as a voting card, it is necessary to restrict reading of personal information by the electronic voting device 203.
[0020]
A plurality of electronic voting devices 203 are installed at polling places, and are devices for receiving voting by electors. When the electronic voting device 203 is installed at the polling place, no data related to the election is stored, and the electronic voting device 203 is in an empty ballot box state. Only when the transfer of the data related to the election from the election data system 100 to the electronic voting device 203 is completed, the function as the voting device is realized. In other words, the electronic voting program 404, the candidate data 401, and the card authentication key 403 are transferred from the election data medium copy machine 102 to the portable duplicate recording medium 409, and are stored in the storage means (the RAM 453 described later) of the electronic voting apparatus 203. Recorded in.
[0021]
After the end of the voting, the electronic voting apparatus 203 stores all the data relating to the election existing inside the electronic voting apparatus 203 such as the voting data 407 recording the voting contents of the elector and the electronic voting program 404 in the storage means. Is automatically erased from the RAM 453 when the power is turned off because the volatile memory is used. Then, a portable recording medium such as a memory card (that is, the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409) is sent to the counting system 300. In this way, by placing data and software related to an election on the electronic voting device 203 only during the voting time, it is possible to extremely reduce the risk of unauthorized operation by a third party.
[0022]
The electronic voting apparatus 203 reads the polling place ID 4055, which is the identification code issued by the voting card issuing machine 201, with the operation card (administrative card) 405 prior to the start of voting, before the voting start time of the voting day. It has the function of storing it inside the electronic voting device. After the voting start time, the electronic voting device 203 reads a voting card 406 issued by the voting card issuing machine 201 to a voter (hereinafter, also referred to as an elector or a voter) who has completed identity verification. Having. In the same polling place, the same polling place ID as that recorded in the operation card 405 described above is recorded in the voting card 406, and when the voter inserts the voting card 406 into the electronic voting device 203. After the authentication of data reading by the authentication key 403 is successful, the authenticity of the inserted voting card is determined by reading the polling place ID recorded on the card and comparing it with the polling place ID inside the electronic voting device. I do. In addition to the polling place ID 4055, the voting card 406 read by the electronic voting apparatus 203 indicates the above-mentioned elector characteristic ID 2021 and the voting right corresponding to the type of election that can be voted (illustrated as the type of election 402). The voting flag 2022 is recorded. These data are sequentially read after the collation of the polling place ID 4055 is successful.
[0023]
In the present embodiment, each of the plurality of electronic voting devices 203 in the polling place system 200 is configured to have an electromagnetic recording medium capable of recording the voting data 407. An area network (LAN) is constructed, data of each electronic voting device 203 is transmitted online to one server, and the server records voting data 407 on a portable electromagnetic recording medium. Is also good.
[0024]
The counting system 300 includes a data collection / aggregation device 301 and a printer for printing the aggregation result. The voting data collection / aggregation device 301 is installed at a plurality of polling places, and collects the voting data 407 of the electronic voting device 203 and the electronic voting device serial number 203s (serial number given at the time of manufacturing each electronic voting device). Is a device for associating them with each other and storing them in storage means (not shown). In this embodiment, as a method of collecting the voting data 407, a physical transport unit using a portable original recording medium 408 is used.
[0025]
If the current law is amended, the polling place system 200 and the polling place system 300 are connected to a network via an electric communication line, and the data recorded on the electromagnetic recording media 408 and 409 are read out and transmitted over the network. It is also possible. When a hybrid network system using such an electromagnetic recording medium and a network is employed, a continuous connection is not required, and data can be transmitted collectively after the polling place is closed. It is possible to further increase the security in.
[0026]
Hereinafter, details of hardware and software constituting the electronic voting system will be described with reference to FIGS.
FIG. 2 is a perspective view illustrating an example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The electronic voting device 203 includes a liquid crystal display device 20311 (hereinafter also referred to as LCD; LCD: Liquid Crystal Display) and a touch panel 20313, a touch panel control board (not shown), an inverter board 20312 described later, and a display unit 2031 including a housing. Have. The LCD 20311 visually notifies the voter of information related to the vote. The size of the LCD 20311 in this embodiment is 15 inches, and has a size and a resolution (1024 × 768 pixels) sufficient to display a screen of a size that is easy for anyone to see.
[0027]
The touch panel 20313 is a transparent tablet of a resistive film type arranged so as to be superimposed on the upper surface of the LCD and capable of inputting coordinates by touching with a finger or a stylus pen. The touch panel 20313 has a resolution (4096 × 4096 pixels) or higher than that of an LCD. When an operation button displayed by a GUI (Graphical User Interface) on the LCD is pressed from the touch panel, Reliable identification is possible. In addition, a voting card record reading unit 2032 (hereinafter, also referred to as a card record reading unit, a card reader / writer, and a card R / W) for reading the voting card 406 is provided. Further, it has a speaker (voice output means) 2033 for guiding a voting operation by voice.
[0028]
In addition, the electronic voting device 203 has a front door 2030 that can be opened and closed by a Nanking key 2030a managed by a voting manager at a polling place. Inside the front door 2030, as will be described later, slots for inserting recording media (original recording media 408, duplicate copy recording media 409) for recording voting data 407, voting log 4075, and the like are stored. By locking the front door 2030 with the padlock 2030a, unauthorized attachment and detachment to the media by a third party is prevented. Further, a sensor 20310 capable of electrically detecting the open / closed state is disposed on the front door 2030. During voting, when the front door 2030 is opened, it is detected as an abnormality, and the operation of the status display lamp 20301 is performed. The information is displayed on the indicator lamp 20301b.
[0029]
The display unit 2031 including the LCD and the touch panel is configured to have an inclination of 15 degrees with respect to a horizontal plane in order to realize a height and a shape that can be easily used by anyone. When installed on a stand for self-voting, it is designed to be easily viewed by a standing voter and to prevent eavesdropping by the back of the voter.
[0030]
The external voting device 203 has a size of 350 mm wide × 350 mm deep × 190 mm high except for the status indicator lamp 20301, and can be stacked in five stages in a storage box (not shown). In addition, it can be installed on a stand that has been used in the conventional form voting. Further, the weight of the electronic voting apparatus 203 is about 8 kg, so that it can be transported by one person alone, and has a weight that does not hinder election affairs such as transportation to a polling place or installation.
[0031]
FIG. 3 is a perspective view illustrating another example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The housing of the display unit 2031 further includes a mechanism capable of adjusting the tilt (tilt) of the display surface, and further includes a support mechanism (not shown) having stability when operating the touch panel. It is preferable to adopt a barrier-free specification that allows easy operation even when the user sits down. However, the angle of the display surface does not necessarily need to be configured to be adjustable to an arbitrary angle. The figure is a perspective view when the display surface is arranged at 90 degrees (perpendicular) to the installation surface. As shown in FIGS. 2 and 3, the inclination of the display unit may be selected from only two types of 15 degrees or 90 degrees with respect to a horizontal plane (installation surface), and it is not a problem in practice that the voter can select the inclination. Has been clarified by on-the-job testing of physically disabled people nationwide. Therefore, by omitting the adjustment mechanism for other angles, the manufacturing cost of the support mechanism (not shown) can be reduced. When using the product with the display unit upright, be sure to set it up in an appropriate orientation, such as by turning the wall of the polling place back, so that the secret of the voting is not leaked by a person behind you when voting. Is preferred.
[0032]
FIG. 4 is a top view illustrating an example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The top view of the electronic voting device 203 illustrates a state in which the display unit 2031 is tilted (that is, a state at 15 degrees from the horizontal plane). The electronic voting device 203 has a lock bracket 2030b. The lock bracket 2030b has a hole through which a shackle part of a key such as a padlock 2030a can penetrate. The diameter of the hole is large enough to allow the shackle part of the key to be sufficiently inserted and removed, and the front door 2032 is locked. Has a size that does not cause backlash. The electronic voting device 203 has a pen holder 2031b for holding a stylus pen 2031a. The stylus pen 2031a used in the touch panel input operation of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment is selectively used by a voter instead of touching the touch panel with a finger, and has a moderately pointed pen shape. Any article can be used as long as it is an article.
[0033]
The electronic voting device 203 has a slide cover 2035. In the drawing, a state where the slide cover 2035 is opened by half is shown. Inside the slide cover, there is provided a status indicator cable 20301d for connecting the status indicator 20301 to hardware inside the electronic voting device. The status indicator lamp cable 20301d passes through the inside of the pole 20301c (shown in FIG. 5) and is connected to the rear part of the main body with a connector. The status indicator lamp cable 20301d is connected to a motherboard 450 and a DC power supply 20315 inside the electronic voting device, which will be described later, and displays the voting operation and the power status by the lighting state of the lamp, so that the voting device can be located at a place away from the electronic voting device 203. Someone can be monitored visually. Although not shown, a plurality of terminals for connecting barrier-free options related to display or input are arranged inside the slide cover. For example, there is a pushbutton terminal 2037 for motor dysfunction used in a voting mode performed by the push switch 20371 for motor dysfunction which can be used on a scan input screen in which candidate selection items move cyclically. In addition, a dedicated keyboard terminal 2038 for the visually impaired, which is connected to a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired in which a tactile recognition pin display and a keyboard for the blind can be used, which can be used by electors who have difficulty visually recognizing the candidate screen display. Having. Further, a headphone terminal 2039 and the like for connecting a headphone 20391 with a volume control used in a voting mode for voting only by voice without using the display unit 2031 are arranged.
[0034]
FIG. 5 is a front view showing an example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The status indicator 20301 included in the electronic voting device 203 includes a power indicator 20301a, an operation indicator 20301b, and a pole 20301c. The power indicator 20301a is configured by an LED (Light-Emitting Diode) of a color (for example, red) different in color from the operation indicator (for example, red), and has an AC power supply 20316, a DC power supply 20315 ( A confirmation display of the power drive state of an internal battery built in the electronic voting device or an external battery connected to the electronic voting device for power failure is performed. For example, the LED off state indicates that the AC power supply is being driven, the LED blinking state indicates that the AC power is not supplied, and the external battery is not connected (during the driving of the built-in battery), the LED lighting state indicates that the AC power is not supplied, and the external battery is being driven. With the definition, a witness who is away from the electronic voting apparatus can always visually monitor the power supply state.
[0035]
The operation indicator 20301b is configured by an LED of a color (for example, green) different from the above-described power indicator, and performs confirmation display of a voting state in three states: off, blinking, and lighting. For example, the LED lit state is defined as voting, the LED unlit state is defined as waiting for voting, the LED blinking state is defined as an error, etc. Monitoring can be performed from a position distant from 203. As an example of the occurrence of the error, when the front door opening / closing sensor 20310 detects that the front door 2032 storing the recording medium for recording the voting data, the power switch, and the like is opened during the voting, a reading error of a voting card described later occurs. And the like. The pole 20301c is a telescopic four-stage pole, and has a structure in which two-color LEDs (green and red) are attached to the tip. In this embodiment, the maximum extension is about 110 cm, and the height when installed on the entry stand (height 75 cm) is higher than the average height of the voters, so that the It is designed to be easy for poll managers and witnesses to monitor.
[0036]
The electronic voting device 203 has a vote confirmation LED 2034. The voting confirmation LED 2034 is a display LED indicating that the voting confirmation of the voting data 407 is completed when the voting data 407 and the voting log 4075 are normally recorded on the original recording medium 408 after the candidate has been selected by the elector. It is. However, voting is established when voting data 407 and voting log 4075 are recorded and confirmed in original recording medium 408, as described later. The voting confirmation LED 2034 also has a function of clarifying whether or not voting has been completed when an unexpected failure occurs during the voting operation.
[0037]
The electronic voting device 203 has a card insertion guide LED 2032a. The card insertion guide LED 2032a is a lamp for clearly indicating the insertion slot of the card record reading means 2032 to voters. The card insertion guide LED 2032a has a lighting state indicating that the voting card 406 (or the operation card 405) is being inserted, and a blinking state means that the voting card 406 (or the operation card 405) is not inserted or the card is waiting to be removed.
The electronic voting device 203 has a power lamp 20308 (hereinafter, also referred to as an AC input confirmation LED). The power supply lamp 20308 is a green LED for monitoring whether or not AC 100 V (50/60 Hz), which is a commercial power supply, is being input.
[0038]
FIG. 6 is a front view (when the front door is open) showing an example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. Inside the front door 2032, an original recording medium slot 20303, a duplicate copy recording medium slot 20304, and a power switch 2032 are stored. At the time of voting, the voting manager locks the front door 2032 with a small padlock 2030a at the lock bracket 2030b, so that a third party is prohibited from illegally touching the inside of the front door. Although not shown, a front door open / close sensor 20310 (shown in FIG. 8) is also stored, and functions as a double key for monitoring an unexpected opening of the front door.
[0039]
The original recording medium 408 attached to the original recording medium slot 20303 refers to a recording medium in which voting data 407 is first recorded by an elector after a candidate has been selected and confirmed. Normally, after voting data is recorded, a voting log 4075 is also recorded. The original recording medium 408 sent to the polling place is generally a blank medium on which no data is recorded, and the voting data needs to be “zero votes”. The duplicate copy recording medium 409 mounted in the duplicate copy recording medium slot 20304 is a medium for copying and recording the same data after recording voting data on the original copy recording medium as a backup of the original copy recording medium 408. . The copy copy recording medium sent to the polling place may be supplied with data such as an electronic voting program 404 for starting up the electronic voting device 203, candidate data 401, and a voting card authentication key 403. As these recording media, various electromagnetic recording media (electronic system, magnetic system, and other human perceptions) such as a floppy disk (FD: Floppy Disk) and a rewritable compact disk (CD-RW: Compact Disk Rewritable). It is possible to use a recording medium which is a recording made in a method that cannot be recognized depending on the type of the recording medium and is used for information processing by a computer. By using a compact flash memory card (CF: Compact Flash), which is an unnecessary nonvolatile memory, a mechanical failure factor is eliminated.
[0040]
These compact flash memory cards are mounted in the original recording medium slot 20303 and the duplicate recording medium slot 20304 by using a compact flash memory card adapter (memory card socket). For the memory card socket, an interface card for PCMCIA (PCMCIA: Personal Computer Memory Card International Association: an organization that manages standards for PC cards) for Compact Flash Type 1 can be used. The original recording medium slot 20303 and the duplicate recording medium slot 20304 are of a double push button type (for media socket), that is, the detachment operation is enabled by the first push operation of the media detach lever, and the media is released by the second push. Is configured to be detachable, so that the attached memory card can be easily detached.
The power switch 2032 is a switch for turning on / off AC 100 V commercial power of the electronic voting device 203. The actual input state of the power supply voltage can be confirmed by the power supply lamp 20308 or the power supply indicator light 20301a.
[0041]
FIG. 7 is a rear view showing an example of the exterior of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The electronic voting device 203 includes a volume 2033a, a power cable, an external display terminal 20302, and the like. The volume 2033a is used to adjust the volume of the speaker 2033. The reason why the volume 2033a is arranged on the rear surface of the apparatus is to prevent an elector from performing a volume operation casually during voting. On the other hand, the reason why it is not arranged inside the locked front door 2032 is to enable the voting witness to make adjustments as needed without interrupting the electronic voting program. When an elector who uses the voice guidance to vote using the barrier-free headphones 20391 without using the display unit 2031, the speaker volume is reduced when the barrier-free headphones 20391 are connected to the headphone terminal 2039. Automatically disconnected. The volume control of the headphones is performed using an attached volume control function.
[0042]
In addition, the electronic voting device 203 has an external display terminal 20302. To the external display terminal 20302, for example, a head mounted display, which is a visual display to be worn on the head and used, can be connected. This can be used in place of the display unit 2031 by electors who have difficulty in getting up and those who have difficulty keeping the display unit 2031 in a continuous view, such as those with physical disabilities who have involuntary movements. can do.
[0043]
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a hardware configuration inside the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The motherboard 450 has, on its board, a CPU 451 (CPU: Central Processing Unit), a ROM 452 (ROM: Read Only Memory), a RAM 453 (RAM: Random Access Memory), and buses and connectors for connecting various devices. ing.
The ROM 452 stores BIOS (Basic Input / Output System), which is basic software for controlling data transfer between the OS and hardware.
The RAM 453 is a volatile main memory, and functions as a RAM disk that temporarily stores data such as the electronic voting program 404 and candidate data 401 loaded from the duplicate copy recording medium 409 only during voting.
[0044]
The silicon disk 454 (silicon disk) is a compact flash (CF) TM (Registered trademark) A disk memory using a memory card, which is connected to a motherboard 450 by an interface of IDE standard (IDE: Integrated Device Electronics). The silicon disk 454 stores an OS 411 (OS: Operating System) and various drivers, and functions as a system disk. Unlike a hard disk (HD), which is a commonly used system disk, there is no physical drive part such as a magnetic head, so that the failure rate is low and high-speed access is possible. Hereinafter, the silicon disk 454 is also referred to as a system disk 454.
A VRAM 456 and an LCD 20311 are connected to the motherboard 450 by LVDS (LVDS: Low Voltage Differential Signaling high-speed, low power consumption image information general-purpose interface standard). The LCD 20311 is a TFT liquid crystal (TFT: Thin Film Transistor thin film transistor) having a diagonal size of 15 inches (38.1 cm). The LCD screen has a resolution of 1024 × 768 pixels and a color screen of 260,000 RGB 64 tones with 170 cd brightness. Can be displayed.
[0045]
The touch panel 20313, which is a transparent tablet placed on the LCD 20311, is connected to the motherboard 450 by the RS-232 standard (standard interface for serial data transmission), has a diagonal size of 15 inches, and has a resolution of 1024 × 1024. Has pixel performance. As a method for detecting an input operation on the touch panel 20313, it is preferable to use a resistance film method which is excellent in environmental resistance to water and dust. Note that the resistive method electrically detects that an electrode (transparent conductive substrate) provided between two glasses is energized by pressing a finger or a stylus pen.
[0046]
The card reader / writer 2032 is a device that reads or writes an IC card that is an example of the voting card 406 or the operation card 405 applied to the present embodiment, and is connected to the motherboard 450 by an RS-232 interface. The card reader / writer 2032 automatically carries in and ejects the voting card 406 or the operation card 405. The transport speed of the card is about 200 millimeters per second, and the transport time is 1/4 second.
[0047]
The speaker 2033 is for voice guidance, and supports both non-disabled persons and persons with motor dysfunction. It is arranged near the card insertion slot of the electronic voting device 203.
The volume adjustment volume 2033a adjusts the speaker volume. It does not affect the headphone volume.
[0048]
A compact flash memory card, which is an example of the original recording medium 408 or the duplicate recording medium 409 applied to the present embodiment, is mounted on a compact flash memory adapter and connected to the motherboard 450 by a PCMCIA interface. I have. Voting data and a voting log are recorded on the original recording medium 408, and a backup recording of the original data is made on the duplicate recording medium 409. In order to prevent confusion, these media packages are printed on “original” or “duplicate”, respectively.
[0049]
The status indicator 20301 applied to the present embodiment includes two color lamps: an operation indicator 20301b that is a green LED and a power indicator 20301a that is a red LED. The operation indicator lamp 20301b is connected to the motherboard 450 by a GPIO standard (GPIO: General Purpose Input / Output) interface, and performs a voting state confirmation display. The display of the operation indicator 20301b is expressed using three states of lighting, extinguishing, and blinking of the lamp. For example, it is defined that lighting is voting, lighting off is waiting for voting, and blinking is an error. On the other hand, the power supply indicator 20301a is connected to a DC power supply (also referred to as a DC power supply) 20315 and performs a confirmation display of a power drive state. The power indicator 20301a can be similarly expressed using the above three states. For example, turning off the light indicates that AC power (also referred to as AC power supply) is being supplied, blinking indicates that no AC power is supplied, and the external battery 20316 is not connected (that is, driving the built-in battery 20314), lighting is not supplying AC power, and It is defined that the external battery 20316 is being connected. Note that the external battery 20316 refers to a battery connected to the outside of the electronic voting device 203 by a dedicated connector, and enables voting during a long-term power outage. An example is an on-vehicle battery.
[0050]
If the voting data 407 and the voting log 4075 are normally recorded on the original recording medium 408 after the candidate has been selected by the elector, the voting confirmation LED 2034 notifies the elector that the voting of the voting data has been completed. LED for display. The voting confirmation LED 2034 is connected to the motherboard 450 by a GPIO interface. The voting confirmation LED 2034 is defined to indicate that the voting data is normally recorded on the original recording medium when the voting confirmation LED 2034 is in the lighting and holding state, and that the voting card is removed when the voting data is off. The voting confirmation LED 2034 is turned on and off by hardware control. Therefore, even if an unexpected failure such as a hang-up caused by software occurs during the voting operation, the lighting state is preserved. It is possible to determine whether or not it has been completed. As described above, the electronic voting apparatus 203 applied to this embodiment has a display function for displaying an operation state other than the screen display by the LCD 20311 for the voting manager and the operator. Since these display states are latched by the GPIO, even if the electronic voting program 404 is stopped, the information is stored as long as the power is on and the circuit is operating. However, there is a possibility that illegal access to the latch address may occur due to the runaway of the electronic voting program 404.
[0051]
A plurality of card guide LEDs 2032a are arranged at the card insertion slot of the card reader / writer 2032, and are LEDs for guiding an elector to insert or remove the voting card 406 and the operation card 405. The card guide LED 2032a is connected in parallel with the motherboard 450 by a GPIO interface. The lighting state of the card guide LED 2032a indicates that an IC card is being inserted, and the blinking state indicates that the IC card is in a waiting state.
[0052]
A power supply LED 20308 (also referred to as an AC input confirmation LED) is an LED for monitoring that an AC power supply (a commercial AC power supply in Japan having an AC voltage of 100 V and a frequency of 50 Hz or 60 Hz) is being supplied. . The power LED 20308 is connected to the DC power supply 20315 via a GPIO interface, and monitors the voltage of the AC power input to the DC power supply 20315. The power LED 20308 indicates a lighting state when AC power is supplied and a light-off state when AC power is cut off.
[0053]
The junction board 455 (also called a junction board) is connected to the motherboard 450 by an RS-232 interface. The junction board is a dedicated board that performs communication control and data communication by connecting a dedicated keyboard, a headphone, a push switch, or the like compatible with barrier-free on the board. On the junction board 455, a push switch terminal 2037 for motor dysfunction, a keyboard terminal 2038 for the visually impaired, and a headphone terminal 2039 are arranged, and an optional device compatible with barrier-free can be connected. The push switch terminal 2037 for the motor dysfunction is connected to a 3.5φ make contact type push switch which is an input device for an elector with a motor dysfunction, which is difficult to input through the touch panel 20313 of the electronic voting device 203. Is done.
[0054]
The elector can use the push switch to vote according to a scan screen (a voting screen in which selection items are automatically switched sequentially). A keyboard 2038 for the visually impaired and headphones 20391 with a volume control are connected to the keyboard terminal 2038 and the headphone terminal 2039 for the visually impaired, respectively. An elector with a visual disability can perform voice voting by using a dedicated keyboard 20381 that can be input by holding it at a desk or a hand and headphones 20391 with volume adjustment for voice voting guidance. The voice voting keyboard for the visually impaired (also for the motor impaired) is composed of six function keys (○, ×, ←, →, △, flat buttons) with braille, up, down, left and right Both have a 26 mm pitch. When the headphone 2039 with volume control is connected to the headphone terminal 2039 on the junction board 455, the connection to the speaker 2033 is automatically disconnected.
[0055]
The CLOCK 457 (also referred to as a built-in clock) is a clock module mounted on the motherboard 450. The time information based on the CLOCK 457 is used, for example, when creating a voting log 4075 that records an operation state including a voting operation as a voting audit record (audit trail).
[0056]
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of a data structure inside the RAM 453 inside the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The RAM 453 has an electronic voting program area 404b for temporarily storing the electronic voting program 404 during voting. The electronic voting program 404 is copied from the election data master 400 to the duplicate copy recording medium 409 in the election data medium copy machine 102 in the election data creation system 100 and distributed to the polling place system 200. When the duplicate copy recording medium 409 is mounted on the electronic voting apparatus 203 via the duplicate copy recording medium slot 20303, the electronic loader program 436 loads the electronic voting program 404 into the electronic voting program area 404b on the RAM 453.
[0057]
The RAM 453 has a candidate data area 401b for storing the candidate data 401.
The RAM 453 has an authentication key area 403b for storing an authentication key 403 for reading the voting card 406 and the operation card 405.
The RAM 453 has a polling place ID area 4055b for storing a polling place ID which is a random number issued by the ticket issuing machine 201.
[0058]
The RAM 453 has a voting data area 407b for temporarily storing voting data 407 until the voting data 407 by the elector is recorded on the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 and collation is performed. This cache area does not exist at a fixed address. It is appropriately allocated to an empty address.
The RAM 453 has a voting log area 4075b for storing a voting log 4075.
The RAM 453 has a local disk area 4075b in which an OS 411 and a driver, an electronic voting program 404, candidate data 401, and the like recorded on a system disk described later are copied and stored.
[0059]
FIG. 10 is a diagram showing an example of a data structure inside a silicon disk 454 used as a system disk inside the electronic voting apparatus 203 applied to this embodiment.
The silicon disk 454 has an area for storing the program loader 436. The program loader 436 is a program that loads the electronic voting program 404 from the duplicate copy recording medium 409.
The silicon disk 454 has an area for storing the electronic voting device serial number recording unit 203s.
[0060]
The silicon disk 454 has an area for storing the I / O control unit 412. The I / O control unit 412 is a program for performing control to continuously input or output data one bit at a time when inputting and outputting data.
The silicon disk 454 has an area for storing the window control unit 413. The window control unit 413 is a program for managing a display portion partitioned by a frame or the like on a screen displayed on the touch panel LCD 2031 or the like.
The silicon disk 454 has an area for storing the file control unit 414. The file control unit 414 is a program for performing file maintenance such as file registration, addition, modification, and deletion, file protection for restricting access to a specific file, and the like.
[0061]
The silicon disk 454 has an area for storing the card control unit 415. The card control unit 415 is a program for controlling loading, unloading, reading and writing, and the like of the voting card 406 or the operation card 405 issued by the card issuing machine 201.
Silicon disk 454 has an area for storing touch panel control section 416. The touch panel control unit 416 is a program for controlling an input from the touch panel on the touch panel 20313.
The silicon disk 454 has an area for storing the junction board control unit 418. The junction box control unit 418 is a program for controlling various external input / output devices connected to the electronic voting device 203 via barrier-free compatible input / output device connection terminals 2037, 2038, 2039, and 20302.
[0062]
The silicon disk 454 has an area for storing the OS 411. The OS 411 is not particularly limited. For example, Windows (registered trademark) NT Embedded (Windows NT Embedded), which is an OS manufactured by Microsoft Corporation in the United States, can be used. The OS 411 is an embedded OS specialized for device control, and can operate even without an external input device such as a mouse or a keyboard. Then, the OS and other system disks recorded on the silicon disk can be copied to the local disk area 454b of the RAM 453 and operated.
[0063]
At the time of shipment from the factory, the silicon disk 454 is written with necessary program data and an electronic voting device serial number recording unit 203s, which is a unique device management serial number, and then subjected to write filter processing to become a read-only memory (ROM). . By this processing, the system disk cannot be rewritten by the electronic voting device 203.
[0064]
FIG. 11 is a diagram showing an example of the structure of the electronic voting program 404 loaded from the duplicate copy recording medium 409 and stored in the RAM 453 inside the electronic voting device 203 applied to this embodiment.
The electronic voting program 404 includes a card reading unit 431. The card reading unit 431 is a program for controlling reading of data recorded on a voting card 406 or an operation card 405 provided in the form of an IC card or the like after the card is loaded into the card recording and reading means 2032. It is.
The electronic voting program 404 has a candidate data reading unit 432. The candidate data reading unit 432 is a program for controlling electronic reading of a database (described later in FIGS. 12 to 18) constituting the candidate data 415 stored on the RAM 453.
[0065]
The electronic voting program 404 includes a voting screen creation unit 433. The voting screen creation unit 433 is a program for controlling creation of a screen displayed on the LCD 20311 when an elector votes. Candidate information or layout information required for screen creation is read from a database (fixed screen layout table 401d in FIG. 16 described later and voting screen layout table 401e in FIG. 17) included in candidate data 401, which will be described later. .
[0066]
The electronic voting program 404 has a voting data recording unit 434. The voting data recording unit 434 is a program for controlling recording of the voting data 407 (voting result) of the elector on a portable electromagnetic recording medium. That is, the voting data recording unit 434 records the voting data 407 read into the voting data area 407 b of the RAM 453 on the original recording medium 408, then performs collation with the RAM 453, and further performs copying on the duplicate recording medium 409. . In storing the voting data in the two recording media, the original and the duplicate, file opening → data writing → file closing → cache flushing is performed independently for each medium to determine the recording. By eliminating the active state of the two recording media at the same time as described above, in the event of a failure, the data of one of the recording media can be secured at worst.
[0067]
The electronic voting program 404 has a voting control unit 435. The voting control unit 435 is a program for controlling switching of a voting screen by an elector performing a voting operation. The voting screen includes a candidate selection screen (shown in FIG. 41) for displaying a list of candidates who can vote, and a candidate confirmation screen (FIG. 54) for displaying candidates provisionally selected by the elector and confirming the voting intention. Illustrated).
[0068]
In the case where Windows (registered trademark) is used as the OS 411, the electronic voting program 404 uses Visual Basic (Visual Basic) which is a simple programming language dependent on the OS 411. TM ) Is convenient to create.
[0069]
The electronic voting program 404 is an application program supplied via an electromagnetic recording medium (copying medium 409), cannot reside in the electronic voting device 203, and is turned on by the program loader 436 every time the power is turned on. It is newly loaded on the RAM disk 453. The electronic voting program 404 is supplied in the form of a suitable compressed file. When the electronic voting program 404 is loaded from an electromagnetic recording medium, the program loader 436 confirms the validity of the program and checks for falsification. The validity is confirmed by calculating and comparing the error detection code. After the program is loaded, an error is detected by confirming a CRC check or the like during the compression / decompression processing.
[0070]
FIG. 12 is a diagram illustrating an example of the structure of candidate data 401 stored in the RAM 453 inside the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The candidate data 401 is composed of six types of tables existing as text format files. That is, firstly, candidate tables 401a1 to 401an that exist for each election ID for identifying the type of implementation election, secondly a political party table 401b, thirdly a polling place group table 401c, fourthly a fixed screen layout table 401d, Fifth, it has a relational database (RDB: Relational Data Base) structure in which voting screen layout tables 401e1 to 401en existing for each election ID and sixthly, a display message table 401f) are associated with each other. Further, there are image files (candidate image data and political party image data) and audio files (audio guide data and the like) which are binary files referred to from these tables.
[0071]
Also, if the number of characters of the candidate name or political party name does not fit in the predetermined number of characters that can be arranged in the size of characters that can be read by the elector without sacrificing visibility in the predetermined candidate display frame, Includes image data used for scroll display in addition to the above data. These are related by referring to the relative position (path) of the file from each table. As a method of referring to a binary file, an audio or image file existing in a directory specified in advance can be referred to by specifying a file name in a field portion of a table. The file management by the directory uses the function of the OS which is the basic software.
[0072]
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of a candidate table 401a1 (for election ID = 1) constituting the candidate data 401 applied to the present embodiment. The polling place table 401c is configured as a table having fields such as a candidate ID 401a1a for identifying a candidate, a candidate notification name 401a1b, a candidate name furigana 401a1c, a place of origin 401a1d, and a political party ID 401a1e for identifying a political party to which the candidate belongs. For example, in the record in which the value of the field of the candidate ID 401a1a is “00001”, the candidate notification name is “Takayoshi Kido”, the candidate name is furigana 401a1c “Kidakayoshi”, the place of origin 401a1d “Yamaguchi Prefecture”, and the political party ID 401a1e “002”. Is stored.
[0073]
Further, another reading of the candidate's name is also registered in the candidate table 401a1. In conventional self-form voting, all that is required is to copy the candidate's name posted on the entry table at the polling place onto the ballot paper, and to vote without knowing the actual reading of the candidate's name. . For example, if the registered name of the candidate is "Taro Kono", and if you have forgotten or don't know whether the reading pseudonym is "Kono no Taro" or "Kawa no Taro", the ballot sheet will show "Taro Kono" It was possible to vote by simply copying it. However, when the initials of the candidate are input, there is a possibility that a search may not be performed unless the kana is known. In order to prevent such a restriction from occurring, in the present embodiment, another reading kana of the name of the candidate who is likely to make a mistake is prepared, and in the above example, either “ko” or “ka” is selected. In this case, the candidate "Taro Kono" is displayed. That is, according to the present embodiment, it is possible to search for any of the reading pseudonyms that are likely to be mistaken by simultaneously recording various readings of the candidate as candidate data.
[0074]
FIG. 14 is a diagram illustrating an example of the political party table 401b included in the candidate data 401 applied to the present embodiment. The political party table 401b has fields such as a political party ID, a language ID, and a political party name. For example, a record in which the field value of the political party ID is “002” indicates that the political party name is “Choshu Party” and that Takamasa Kido belongs to the Choshu Party. The party ID field is called a primary key in the database technology, and has a relationship with the party ID field in FIG.
[0075]
FIG. 15 is a diagram illustrating an example of the polling place group table 401c that forms the candidate data 401 applied to the present embodiment. The polling place group table 401c has fields such as an election ID and an election name for identifying a type of election, an election district ID and an election district name for identifying an election district, and the like. In the field of the election ID, when the electronic voting program 404 reads the value of the voting election ID recorded on the voting card 406, only the record of the necessary election ID is extracted and used.
[0076]
FIG. 16 is a diagram illustrating an example of a fixed screen layout table 401d configuring the candidate data 401 applied to the present embodiment. The fixed screen layout table is a table for defining a common screen layout irrespective of the type of election. The fixed screen layout table 401d has a field of an elector characteristic ID 2021 for identifying the type of physical disability of an elector (voter). Then, in a record for each elector characteristic ID, a screen ID for identifying a type of display screen, a function ID for identifying a function of the screen, a front color and a background color for defining a display color, a font and size of a display character, and a display are provided. It has fields for storing layout data such as the horizontal and vertical coordinates of the object.
[0077]
The screen ID field is a field for defining a basic layout of a common screen consisting of a small number of screens, rather than creating screens completely different depending on the type of election (that is, the election ID) each time. Then, a variation based on this common basic layout is realized by a field that defines color, size, coordinates, alignment information, and the like. The basic layout according to this embodiment includes a single-page candidate selection screen, a candidate confirmation screen, a candidate selection method confirmation screen, a candidate number input screen, a candidate selection page guide screen, an abstention confirmation screen, and a multi-page candidate. Seven layouts of the selection screen are sufficient. For example, the candidate selection screen in the single entry candidate election and the political party selection screen in the restricted list proportional representative election can be created using the same screen ID. In this way, by sharing a small number of fixed screens, the creation of candidate screens becomes extremely easy, and the work load of office work for creating candidate data by tube selection can be reduced.
[0078]
FIG. 17 is a diagram illustrating an example of a voting screen layout table 401e1 (for election ID = 1) constituting the candidate data 401 applied to the present embodiment. The voting screen layout database 401e1 has different screen layouts depending on the type of election, the number of candidates to be displayed on the screen, or the value of the elector characteristic ID, and the maximum number of characters in the candidate display frame due to different screen layouts. Is also specified. The voting screen layout table has fields such as an elector characteristic ID, a screen ID, a function ID, a foreground color, a background color, a size, horizontal coordinates, and vertical coordinates. The table selects a required voting screen layout table based on the possible election IDs recorded on the voting card 406, and further defines a screen layout suitable for each elector's obstacle based on the elector characteristic ID. .
[0079]
FIG. 18 is a diagram illustrating an example of a display message table 401f configuring the candidate data 401 applied to the present embodiment. The display message table 401f defines a character string that is not stored in the candidate table 401a1, the political party table 401b, or the polling place group table 401c, and is to be displayed on the screen. For example, when the record with the message ID “00001” is referred to by the electronic voting program 404, a message “Please insert a voting card” is displayed on the screen, and the voting card 406 is sent to the electorate by the electronic voting apparatus. 203 can be prompted.
[0080]
FIG. 19 is a diagram showing an example of the data structure of the original recording medium 408 stored inside the electronic voting apparatus 203 applied to the present embodiment. The original recording medium 408 refers to a recording medium on which voting data 407 is first recorded after the candidate has been selected by the elector. In the present embodiment, the voting log 4075 is also recorded after the voting data is recorded. The original recording medium 408 sent to the polling place is generally a blank medium on which no data is recorded, and the voting data needs to be “zero votes”. The voting data is recorded in a random order in order to keep voting secret. For example, the voting data 8 area storing the voting data 407 and the voting log 4075 of the eighth voter and the area adjacent to the voting log 8 area store the voting data 407 and the voting log 4075 of the second voter. The voting data 2 area and the voting log 2 area are allocated.
[0081]
FIG. 20 is a diagram illustrating an example of the data structure of the duplicate copy recording medium 409 stored inside the electronic voting apparatus 203 applied to the present embodiment. The duplicate copy recording medium 409 has an area for storing an electronic voting program 404, candidate data 401, and a card authentication key 403 distributed from the tube selection. These are copied and used in the RAM 453 of the electronic voting apparatus as described above, but the data is stored thereafter. Then, a copy of the voting data 407 on the original recording medium is recorded in a form added thereto.
[0082]
By the way, the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 having the data structures of FIGS. 19 and 20 have a human perception when recording information on which candidate has been selected by the elector in the electronic voting. They are recorded in a non-recognizable manner and have a different form from the conventional ballot-based votes. A recording medium for recording a vote in electronic voting is a recording medium in which voting information by an elector is recorded in an electronic, magnetic, or other manner, and information can be processed by a computer. As a specific mode of the recording medium, Compact Flash (registered trademark) (CF: Compact Flash) having a built-in flash memory TM ) Cards. Memory cards of other standards (SD Memory Card, Smart Media (registered trademark) TM (Registered trademark)), Memory Stick TM )), Multimedia Card (Multimedia Card TM (Registered trademark)) may be used. A memory card is lighter than a hard disk or the like, and is more resistant to vibration, so that it has excellent data transferability and storage properties, and is inexpensive. Needless to say, a floppy (registered trademark) disk (FD), an optical disk (CD, DVD), a magneto-optical disk (MO), or the like can be used as the electromagnetic recording medium.
[0083]
In this embodiment, two memory cards (an original recording medium 408 and a duplicate copy recording medium 409) are used for one electronic voting apparatus as a recording medium for recording data. These functions as carriers when the election data creation system 100 conveys data necessary for the election to the electronic voting device 203 of the polling place system 200 before the election. It is attached to the electronic voting device 203 during voting, and has a function as a substitute for a conventional voting paper, that is, a function of reliably recording and holding the names of candidates to be voted on by electors as electromagnetic data. Then, after voting, it has a function as a carrier when the voting data 407 is conveyed from the polling place system 200 to the counting station system 300. In the case where the present invention is implemented as a network-type system in a case where the law is revised in the future, the electromagnetic recording media 408 and 409 are provided in each of the election data creating system 100, the polling place system 200, and the counting system 300. The base has a function of temporarily recording and storing data in the base before performing network transmission. The risk of data loss due to a network failure is extremely low as compared with a network system using no electromagnetic recording medium applied to the present embodiment.
[0084]
FIG. 21 is a diagram illustrating an example of the data structure of the voting card 406 or the operation card 405 inserted into the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. The voting card 406 or the operation card 405 stores a card authentication key 403 that is a key for performing access authentication to data recorded on the card, and the authentication is successful by the card authentication key stored in the RAM 453 of the electronic voting device 203. Only when this is done, the internal data can be read and written. The following data is recorded inside the voting card 406 or the operation card 405. That is, a municipal ID, an elector characteristic ID 2021 indicating the type of obstacle of the elector, a language division for distinguishing the type of language displayed by the electronic voting device 203, a polling place ID which is an ID unique to the polling place, and a designated voting place Type of voting to identify voting at a place, absentee voting or circuit voting, etc., the date of issuance issued by the card issuing machine 201, the number of elections that can be performed when multiple elections are held on the same day, For each of the elections (illustrated as Election ID = 1, 2-m, n), data such as a voting flag 2022 for identifying whether the user has the right to vote or has not issued a ticket is stored.
[0085]
The elector characteristic ID is recorded when an official of the polling place issues a voting card, based on the description in the elector characteristic column of the admission ticket pre-mailed to the elector prepared based on the electoral list. You. For example, for an elector who has a description of the visually impaired in the elector characteristic column, the voting card 406 records an elector characteristic ID = 01 indicating that the individual is a visually impaired person. When the elector inserts the voting card 406 into the electronic voting device 203, the electronic voting program 404 reads the elector's characteristic ID 2021 and refers to the corresponding candidate data 401 from the database, so that the visually impaired can be used. Voting can be performed by the display input mode.
[0086]
The medium of the voting card 406 or the operation card 405 on which data is recorded uses an IC card (IC: Integrated Circuit), so that more information and data access can be performed as compared with cards of other recording methods. The right can be set and the data itself can be safely stored by encrypting it with TDES (Triple Data Encryption Standard). Of course, a magnetic card can be used instead of an IC card, and an optical recording medium can be used. It is also possible to use a hybrid card of irreversible recording of a computer generated hologram (CGH: Computer Generated Hologram) and an IC card. It is also possible to record on a liquid crystal recording medium known as electronic paper. Alternatively, an OMR method (OMR: Optical Mark Reader) for optically reading characters or barcodes recorded on a paper print medium may be used.
[0087]
In order to protect the secret of voting stipulated in Article 15 of the Constitution, the voting card 406 does not record any personal information that can identify an elector who uses the voting card 406. Therefore, when a card on which personal information such as a basic resident register card (also referred to as a resident card or a resident registry card) is used as a voting card, the voting data generated by the electronic voting device 203 uses the personal information. It is necessary to have a function that guarantees that no data is read.
[0088]
FIG. 22 is a diagram illustrating an example of the data structure of the voting flag 2022 recorded on the voting card 406 applied to the present embodiment. The voting flag 2022 is an identifier (token) indicating the presence or absence of a voting right. Conventionally, double voting is prevented by a value indicating whether voting is possible or has already been voted. However, such a conventional token has a problem in that a countermeasure when a voting card reading error occurs becomes complicated. In other words, if the elector selects a candidate and touches the confirmation button to record the voting data on the original recording medium 408, but a write error occurs when recording the voted flag on the voting card, It is difficult to immediately judge whether or not the vote has been confirmed. Therefore, in this embodiment, the use of the voted flag as the voting flag is abolished, and only two types, that is, a voting enabled state and a card unissued ticket, are used. In other words, the determination as to whether or not the voting has been completed is not made by the voting card 406, but by the vote confirmation LED 2034 in hardware. Then, as a measure for preventing double voting, after confirming a flag indicating that voting is possible, the voting card is initialized and discharged inside the electronic voting apparatus, and the voting card cannot be reused.
[0089]
By the way, "voting available" is set in the voting flag 2022a of the election ID = 1, "unissued" is set in the voting flag 2022b of the election ID = 3, and "voting is not allowed" in the voting flag 2022c of the election ID = 3. "Votable" is recorded. When the card reader 431 (described in detail in FIG. 23) of the electronic voting program 404 reads these pieces of information, it determines that the elections that can be voted by this elector are Election ID = 1 and Election ID = 3. Then, the candidate data reading unit 432 extracts the candidate data 401 corresponding to these election IDs from each table of the database, and the voting screen creating unit 433 determines a screen layout according to the number of candidates and the like. A candidate selection screen as shown in FIG. 41 is displayed. The voting card 406 applied to the present embodiment is for issuing a ticket to an elector who has the right to vote. However, in order to eliminate improper voting, the presence or absence of the voting right is determined based on the record information of the voting card after the ticket is issued. Not used for confirmation purposes. The electronic voting device 203 displays information on the presence or absence of a voting right as much as possible when a failure occurs.
[0090]
The data stored in the voting card 406 or the operation card 405 shown in FIGS. 21 and 22 is recorded as a 7-bit ASCII code (ASCII: American Standard Code for Information Interchange). For example, when the elector characteristic ID 2021 is recorded as an ASCII code of “30”, the elector characteristic ID 2021 shown in FIG. 59 is “00”, meaning a non-disabled person. The voting flag 2022 indicates whether or not voting is possible. If it is defined that 0 in decimal notation indicates that no ticket is issued and 1 is a voting state, for example, in the ASCII code, the The voting flag “31” for ID1 means that voting is possible. The data on the voting card is composed of 256 bytes of data in total.
[0091]
FIG. 23 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of the card reading unit 431 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. The computer program realized by this flowchart is a subroutine program for performing a reading process of an IC card as the voting card 406 or the operation card 405. In the initial state of this routine, the card guide LED 2032a arranged near the card record reading means 2032 (card reader / writer) of the electronic voting device 203 is blinking (step A1). Then, there is a step of confirming whether or not an IC card has been inserted into the card reader / writer 2032 (step A2). When the voter inserts the voting card 406 into the electronic voting device 203 and confirms that the IC card is present in the card reader / writer 2032 ("YES" in step A3, in the next step A4, the electronic voting device 203). To the IC chip on the voting card 406, the card authentication key 403, which is a code common to all polling places, is transmitted. The card authentication key from the electronic voting device 203 received in the IC chip and the card The card is authenticated against a card authentication key recorded in advance on the chip to authenticate the access right to the card data.
[0092]
If the two authentication keys match and the authentication is successful ("YES" in step A5), the process proceeds to the next step and the card type is read (step A6). If the authentication is rejected ("NO" in step A5), the electronic voting device 203 displays an error occurrence screen (step A23), and ejects the voting card 406 from the reader / writer 2032 (step A24). The ejected card is collected by a staff at the polling place, and when the card is the voting card 406, the voter receives an appropriate action such as reissuing the card. The occurrence of an error is visually notified by a status display lamp 20301 (also referred to as a status display light or a warning light) to a witness who monitors the state of voting from a place away from the electronic voting device 203 in the polling place. Is done.
[0093]
If the card authentication in step A5 is successful ("YES" in step A5), a reading process for the card type is performed in step A6. There are two types of readable card types: a voting card and an operation card, and an identification code (shown as “card type ID” in FIG. 21) recorded in a predetermined card type recording area in the card is read.
[0094]
In the following, a description will be given of a flow when the card type ID is read in the step of reading the card type ID ("YES" in step A7). When it is read that the type of the inserted card is the voting card 406, a reading process of the polling place ID (also referred to as management identification ID, management ID, or random number) 4055 is performed in step A8. When the read polling place ID matches the polling place ID stored in the RAM 453 of the electronic voting device 203 in advance ("YES" in step A9), the next step (A10) for confirming the next voting right is performed. Move on. In the next step, the voting flag 2022 shown in FIG. 21 is read (step A10). The voting flag 2022 is a code for identifying whether or not the voter has the right to vote in the election (when a plurality of elections are held on the same day). For example, it can be defined that “0” is an unissued ticket and “1” is a voting-enabled state.
[0095]
When the reading of the voting flag 2022 is normally performed (“YES” in step A11), the voting flag 2022 is in a “1” voting state, that is, the voter has not voted in the election. When it is read, the process proceeds to the next step (A13) that defines the mode of voting. In step A13, when the voting card 406 is issued by the card issuing machine 201, a code indicating the physical disability characteristics of the voter (elector) recorded on the voting card 406 based on the electoral list (elector The characteristic ID 2021 (shown in FIG. 59) is read. In other words, the elector's characteristic ID is input means (touch panel 20313, keyboard 20381 for the visually impaired, push switch 20371 for motor dysfunction, etc.) and display means (the voter) using the electronic voting device 203. LCD 20311, a head mounted display, a Braille display, a voice guide, etc.). In the step (step A14) indicating a conditional branch for the value of the elector characteristic ID 2022, assuming that the elector characteristic ID is 00, that is, a non-disabled person (healthy person), the touch panel 20313 is selected as input means and the LCD 20311 is selected as display means. A confirmation process is performed to determine whether or not the device can be used (step S15a).
[0096]
When the elector characteristic ID is 02, that is, the visually impaired person, in step A15c, a keyboard 20381 exclusively for the visually impaired person is selected as input means and headphones 20391 with volume control are selected as display means. As described above, when it is checked whether the input / output device corresponding to the voter's elector's characteristic ID recorded on the voting card 406 is usable, initialization processing of the voting card 406 is performed in the next step A16. . In this step, all data is deleted by reformatting the data recording area of the voting card in order to prevent double voting by reusing the used voting card. Thus, the card reading routine in the case where the voting card 406 is read in steps A4 to A5 of the card type reading is ended.
[0097]
Next, in steps A4 to A5 of reading the card type, it is read that the card inserted into the electronic voting device 203 is not the voting card 406 (“NO” in step A5), and the operation card (also called an administrator card) 405 A description will be given of a step in the case where it is read that this processing is performed using the operation card 405 issued by the card issuing machine 201 before the voting start time on the voting day. If the ID is the operation card 405, the polling place ID 4055 is read in step A18.If the polling place ID is read ("YES" in step A19), the polling place ID 4055 is read from the electronic voting device 203. It is stored in the address of the polling place ID area 4055b of the RAM 453 (step A20) Then, a screen for notifying the voting manager that the polling place ID has been registered in the electronic voting apparatus is displayed (step A21), and the operation card is discharged (A22). The device 203 can accept only the voting card 406 in which the polling place ID is recorded.Therefore, in the case of a card issued by a card issuing machine at another polling place or a card that has been forged or altered, voting is not possible. Cannot be performed.
[0098]
FIG. 24 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of the voting control unit 435 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. The voting control unit 435 is a subroutine program that displays a list of candidates to the electorate after reading the voting card and displays a screen for prompting the selection of the candidates. First, in step E0a, the number of candidates corresponding to the election ID specifying the type of election, that is, the total number of records specified by the candidate ID is read from the candidate table 401a configuring the candidate data 401, It is stored in the RAM 453. Next, in step E0b, the setting of the maximum number of candidate display frames with candidate names to be displayed on one screen is read. The number of candidate display frames to be displayed on a single screen is a numerical value set in advance when the candidate data 401 is created by the election data management creating machine 101 in the election data creating system 100. Specifically, the size of the candidate display frame in the voting screen layout database 401e (shown in FIG. 17) in the candidate data 401 is determined by the dedicated software (screen editor) of the election data management / creating machine 101. The screen layout such as the position, character size, and maximum number of characters is set. In principle, from the viewpoint of fairness, it is desirable that all the candidates are displayed on one screen as much as possible (see FIG. 41).
[0099]
In this embodiment, even if there is a candidate whose candidate name or political party name exceeds the maximum number of characters defined above, the number of displayable persons is not reduced as in the conventional candidate screen display (FIG. 44). ) It is possible to display the entire candidate using scrolling within the set candidate display frame size. (Refer to FIG. 45) However, in the case of an election in which the number of candidates exceeds 50, there may be cases where it cannot be displayed on one screen. This is because there is an upper limit to the number of buttons that can be displayed, based on a balance between the display area of the display screen (LCD 20311) and the area of the button to which the name of the candidate is attached. For example, FIG. 48 illustrates an example in which buttons for 28 persons are arranged in a 15-inch display area. However, if the number of buttons is further increased, the character size becomes smaller, making it difficult to see. Inconveniences such as the fact that the buttons are erroneously pressed due to the approach of adjacent buttons or the like may occur. Therefore, in such a case, a technique of dividing a candidate into a plurality of pages, scrolling, and the like has been disclosed. However, such a method raises the problem of unfairness depending on the page to be posted. In order to avoid this, Patent Literature 2 discloses a technique for randomizing the order of candidates displayed on a plurality of pages using random numbers. However, even with such a public technique, there is a problem that it is difficult to reflect the display order specified by a political party to which a plurality of candidates belong, as is often seen in conventional public office elections. Therefore, in the present embodiment, when a list of candidates is not displayed on a single screen, a search based on the initials of the candidates is performed instead of performing page division.
[0100]
The number of candidate buttons read in step E0b is a numerical value preset by the election data creating system 100 for the above-described reason. Then, in step E0c, the number of candidate candidate display frames that can be displayed on this one screen is compared with the number of candidates who have run for the election. If the number of candidate buttons that can be displayed on one screen is equal to or greater than the number of candidates for the election (“YES” in step E0c), the process proceeds to the next step, and the screen is displayed on one screen. The process of the candidate selection screen voting control unit 435A, which is a voting form for displaying all candidates, is performed (detailed in FIG. 25), and when the process ends, the routine exits from the voting control unit 435.
[0101]
On the other hand, if the number of candidate buttons that can be displayed on one screen is smaller than the number of candidates who have run for the election (“NO” in step E0c), the initials of the candidates are searched for. The process of the initial selection screen voting control unit 435B, which is a voting form for displaying the candidate, is performed (described in detail in FIGS. 26 to 31). When the process is completed, the routine exits from the voting control unit 435. As will be described later with reference to FIG. 43, in the case of a general N-inch display, assuming an aspect ratio of 4: 3, the number of candidates of Int (0.29N) × Int (0.85N) is assumed. Button can be displayed. However, Int () represents the largest integer not exceeding the numerical value in (). When the number of candidate buttons calculated in this way is less than the number of candidates, in step E0c, the display is switched to an initial selection screen as shown in FIG. Is also good.
[0102]
FIG. 25 is a flowchart illustrating an example of a process flow of the candidate selection screen voting control unit 435A in the voting control unit 435 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. This subroutine program is a program executed when all of the candidates for the election can be displayed on a single screen. First, in step E1, it is confirmed whether or not there is a setting for randomly displaying the order of displaying candidates. The random display of candidates is a setting in which the display order is changed every time a voting operation is performed by inserting a voting card by an elector, and is an option that can be set from the viewpoint of fairness. When there are two or more candidates of the same party on the screen and the display order is designated, the order of candidates of only different parties is changed while maintaining the order within the party. It is possible. If there is such a random display setting ("YES" in step E1), the process proceeds to step E2, in which the record order of the candidate data 401 is randomized. Various embodiments are possible for the randomizing process. For example, the randomizing process is performed as follows. That is, a remainder is calculated by dividing the number of voters in this election (that is, the number of votes shown in FIG. 39) by the number of candidates, and from the top record of the candidate table 401a, this number of candidates is counted from the top. Move to the end, and make this a candidate table 401a for this voter in voting for this election. Upon completion of the processing in the step E2, the process shifts to a next step E3.
[0103]
On the other hand, if there is no such setting of random display (“NO” in step E1), step E2 is skipped and the process proceeds to step E3. In step E3, the setting of the direction in which the buttons of the candidate are arranged is checked. After this step, a screen transition process is performed in step E4, and a candidate selection screen (shown in FIGS. 41 to 43) is displayed in step E5. When the candidate selection screen is displayed, in step E6, the candidate selection guidance voice is reproduced only once from the common voice data (shown in FIG. 12) linked to the display message table 401f. For example, on the candidate selection screen shown in FIG. 41, a guidance sound of “Touch the name of the candidate to be voted. To end the voting halfway, touch“ Don't vote ”” is given once. Just play. In the conditional branch of step E7, the voter inputs a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for motor dysfunction, a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired) to the candidate button displayed on the screen. And the like, and an input is detected (“YES” in step E7), the process proceeds to the next step.
[0104]
In the case of an elector whose election operation method is automatic scan voting (an elector with the elector characteristic ID = 05 shown in FIG. 55), the switch must be pressed while the cursor is moved to the button. To move to the next step. In step E8, the color of the input button and the color of the character are changed to those when the cursor is lit, and the process stands by for a fixed time (about 0.2 seconds). Then, assuming that the touched button has been selected and input, in step E9, the candidate associated with the selected button is stored as a candidate for voting. Then, in step E10, if the candidate selection guidance voice is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process proceeds to a transition step for confirming the selected candidate. In step E11, a transition process for transitioning to such a screen is performed, and in step E12, a candidate confirmation screen is displayed (shown in FIG. 54). When the screen is displayed, the candidate confirmation guidance voice for displaying the selected candidate is reproduced only once in step E13. For example, a guidance sound such as “Please confirm. Touch o if you want, or touch x to change it” is reproduced. Then, in step E14, the voter performs the following operation.
[0105]
That is, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (such as a push switch 20371 for motor impairment and a keyboard 20381 for the visually impaired) to vote for the selected candidate. Is selected ("YES" in step E14), the button color and the character color input in step E15 are changed to those when the cursor is lit, and the button is lit for a certain time (about 0.2 seconds). Wait as it is. Then, in step E16, if the candidate selection guidance sound is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process exits from this routine (shown as "RETURN"). On the other hand, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for motor dysfunction, a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired, etc.) to vote for the selected candidate. Is selected ("NO" in step E14 and "YES" in step E17), the button input in step E18 lights up, and after waiting for a certain period of time, the guidance voice is stopped in step E19. Then, the process returns to step E5 to display the candidate selection screen. The display of the candidate confirmation screen is continuously displayed until the voter selects one of the candidate display frames ("NO" in step E17).
[0106]
On the other hand, in the conditional branch of step E7, the input of the candidate button was not detected ("NO" in step E7), and the abstention button (shown as a "do not vote" button in FIGS. 41 to 43) was input. Is detected ("YES" in step E20), the input button is turned on for a certain period of time in step E21, and the abstention is stored in the RAM 453 in step E22. Then, the guidance voice is stopped in step E22, the screen transition process is performed in step E24, the abstention confirmation screen (shown in FIG. 51) is displayed in step E25, and the guidance voice is reproduced (step E26). For example, a guidance sound such as “Please confirm. Touch“ ○ ”if you like, or“ X ”to change it” is reproduced. In the conditional branch of step E27, when it is detected that "○ does not vote" is inputted ("YES" in step E27), the button inputted in step E28 is turned on for a certain period of time to stand by, and the guidance voice is outputted in step E29. Is stopped, and the process exits from this routine (shown as "RETURN").
[0107]
On the other hand, in the conditional branch of step E27, if the input of the “× change” button is detected without inputting the “No vote” button (“NO” in step E27) (“YES” in step E30) Then, in step E31, the input button is turned on for a certain period of time to wait, and after the guidance voice is stopped in step E32, the process returns to step E5 to display the candidate selection screen. Note that the display of the abstention confirmation screen is continuously displayed until an input of any of the buttons of “o Do not vote” and “change x” is detected (“NO” in step E30). In this embodiment, if the voter's will is not abstained and he / she wants to start again from the beginning for an unavoidable reason, the ballot witness or the ballot manager will be informed of that fact and the ballot card will be reissued. Configured to receive. In such a case, it is necessary to delete the abstention form at the time of counting the votes, but it is preferable to adopt such an operation method in order to prevent double voting by reusing the same voting card.
[0108]
FIG. 26 is a flowchart (1/5) illustrating an example of a processing flow of the initial-letter selection screen voting control unit 435B in the voting control unit 435 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. This subroutine program is a program that is executed to select the initials and perform voting when all candidates who have run for the election cannot be displayed on a single screen. First, in step F1, a list of initials to be displayed on the screen is obtained. The initials displayed on the screen are the Japanese syllabary hiragana (or katakana) characters, and do not display voiced sounds, semi-voiced sounds, or other characters (a display example is shown in FIG. 48). The voiced sound and semi-voiced sound are displayed in association with the clear sound. For example, for the button of “ka”, “ka” and “ga” are associated. For the “ha” button, “ha”, “ba”, and “ぱ” are associated. Further, other associations may be made. For example, the hiragana “ゐ” and “ゑ” in the old font may be associated with “i” and “e”, respectively. In this way, in step F1, a list is obtained in which the 50 voices of the clear sound are associated with the voiced sound, the semi-voiced sound, and the like.
[0109]
Next, in step F2, the presence / absence of a candidate having the corresponding initial is searched from the candidate table 401a for each of the Japanese syllabary list. Then, in the conditional branch of step F3, if there is a corresponding candidate ("YES" in step F3), setting is made to display the corresponding kana character button. For example, for the Japanese syllabary list “sa”, in the candidate table 401a1 illustrated in FIG. 13, “Sakamoto Takamori” with the candidate ID = 00003 and “Sakamoto Ryoma” with the candidate ID = 00005 are associated. Then, if there are any other candidates starting with the voiced sound "za", they are also associated. On the other hand, in the conditional branch of step F3, if there is no corresponding candidate ("NO" in step F3), the candidate display frame is not displayed (an example of a display is shown in FIG. 49). In addition, instead of completely hiding the button, it is conceivable to use a non-selectable button displayed in light density, but in consideration of the variation in the visual ability of electors, it is necessary to prevent erroneous operation. For this reason, it is preferable that the display is not displayed.
[0110]
This search is continued for all the kana characters in the Japanese syllabary list ("NO" in step F6). When the search for the candidate is completed (“YES” in step F6), the initial character selection screen is displayed in step F8 by the screen transition processing in step F7. The initials selection screen is, for example, a screen as shown in FIGS. 44 and 45. When the initial character selection screen is displayed, the candidate selection guidance sound is reproduced only once in step F9. For example, "Touch the initials of the candidate you want to vote. If you want to end your vote halfway, touch"Don't vote. " Is played back. In the conditional branch of step F10, the voter responds to the initial button displayed on the screen by touch panel input or an input device of a barrier-free option (a push switch 20371 for motor impairment, a keyboard 20381 for the visually impaired). And the like, and the input is detected (“YES” in step F10), the process proceeds to the next step F11.
[0111]
In the case of an elector whose election operation method is automatic scan voting (an elector with the elector characteristic ID = 05 shown in FIG. 55), the switch must be pressed while the cursor is moved to the button. To step F11. In step F11, the color of the input button and the color of the character are changed to those when the cursor is lit, and the process waits for a certain period of time (about 0.2 seconds). Then, in step F12, if the guidance voice is still being reproduced, the reproduction is stopped. Next, in step F13, candidates who have read the clear sound, voiced sound, semi-voiced sound, etc. associated with the input initial button and have them as initials of kana are extracted from the head of the candidate table 401a, and the initial corresponding candidate is extracted. Create a list.
[0112]
For example, when it is detected that “O” has been input on the initials selection screen (FIG. 48 or FIG. 49), “Okubo Toshimichi”, “Okuma Shigenobu”, “Okita Soji”, The candidate record “Masujiro Omura” is extracted and created as the initial candidate list. When the creation of the initial candidate list in step F13 is completed, the process proceeds to the subsequent step (shown as 3 in FIGS. 26 and 27). On the other hand, in the conditional branch of step F10, the input to the initial button is not detected ("NO" in step F10), and the abstention button (shown as the "do not vote" button in FIG. 48 or FIG. 49) is input in step F14. If detected ("YES" in step F14), in step F15, the input button is lit for a certain period of time, and in step F16, the fact that the abstain was absent is stored in the RAM 453. Then, the guidance voice is stopped in step F17, screen transition processing is performed in step F18, and the process proceeds to the subsequent step (shown as 4 in FIGS. 26 and 28).
[0113]
FIG. 27 is a flowchart (2/5) illustrating an example of a processing flow of the initial-letter selection screen voting control unit 435B in the voting control unit 435 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. This is a continuation of step F13 in a case where an initial character input is detected in step F10 in FIG.
In step F19, it is checked whether or not there is a setting for randomly displaying the order of displaying the candidates. As described above, the random display of candidates is a setting for changing the display order every time a voting card is inserted by an elector and a voting operation is executed, and can be set from the viewpoint of fairness. Optional. When there are two or more candidates of the same party on the screen and the display order is designated, the order of candidates of only different parties is changed while maintaining the order within the party. It is possible. If there is such a random display setting ("YES" in step F19), the process proceeds to step F20, in which the record order of the candidate data 401 is randomized. Various embodiments are possible for the randomizing process. For example, the randomizing process is performed as follows.
[0114]
That is, a remainder is calculated by dividing the number of voters in this election (that is, the number of votes shown in FIG. 39) by the number of candidates, and from the top record of the candidate table 401a, this number of candidates is counted from the top. Move to the end, and make this a candidate table 401a for this voter in voting for this election. Upon completion of the processing in Step F20, the process moves to the next Step F21. On the other hand, if there is no such setting of random display (“NO” in step F19), step F20 is skipped and the process proceeds to step F21. In step F21, refer to the setting of the maximum number of candidate buttons which can be displayed on the initial candidate selection screen (shown in FIG. 50) stored in the voting screen layout table 401e constituting the database of the candidate data 401. I do. In the conditional branch of step F22, when the setting of the maximum number of buttons in the voting screen layout table 401e is equal to or greater than the total number of candidate lists having initials for which input has been detected (“YES” in step F22), the next step Move on to F23.
[0115]
On the other hand, in the conditional branch of step F22, when the setting of the maximum number of buttons is equal to or less than the total number of candidate lists having the initials whose input has been detected (“NO” in step F22), the following steps (FIG. 27 and FIG. 27) 29 (shown as 9 in FIG. 29) (described later). First, the flow after step F23 in FIG. 27 will be described. In step F23, the setting of the direction in which the candidate buttons are sorted is checked. After this step, a screen transition process is performed in step F24, and an initial candidate selection screen is displayed in step F25. FIG. 50 illustrates an initial candidate selection screen when the initial “O” is selected. When the initial candidate selection screen is displayed, in step F26, the candidate selection guidance voice is reproduced only once from the common voice data (shown in FIG. 12) linked to the display message table 401f. For example, on the initial candidate selection screen shown in FIG. 50, "Touch the name of the candidate you want to vote. To reselect the initial, touch" Reselect the initial. " If voting is to be completed halfway, the guidance voice "Touch" Do not vote "" is reproduced only once. In the conditional branch of step F27, the voter inputs a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for a motor impairment, a dedicated keyboard 20381 for a visually impaired) to the candidate button displayed on the screen. , Etc.), and an input is detected (“YES” in step F27), the process proceeds to the next step.
[0116]
In the case of an elector whose election operation method is automatic scan voting (an elector with the elector characteristic ID = 05 shown in FIG. 59), a switch must be pressed while the cursor is moved to the button. To move to the next step. In step F28, the color of the input button and the color of the character are changed to the color when the cursor is lit, and the process stands by while being lit for a certain time. Then, assuming that the touched button has been selected and input, in step F29, the candidate associated with the selected button is stored in the RAM 453 as a candidate for voting. Then, in step F30, if the candidate selection guidance voice is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process proceeds to the step after confirming the selected candidate. In step F31, a transition process for transitioning to the screen is performed. In step F38 shown in FIG. 28, a candidate confirmation screen is displayed (shown in FIG. 54). When the screen is displayed, the candidate confirmation guidance voice for displaying the selected candidate is reproduced only once in step F39. For example, a guidance sound such as “Please confirm. Touch o if you want, or touch x to change it” is reproduced.
[0117]
Then, in step F40, the voter performs the following operation. That is, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (such as a push switch 20371 for motor impairment and a keyboard 20381 for the visually impaired) to vote for the selected candidate. Is selected ("YES" in step F40), the color of the button and the character color input in step F41 are changed to those when the cursor is lit, and the apparatus stands by for a fixed period of time. Then, in step F42, if the candidate selection guidance voice is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process exits from this routine (shown as “RETURN”).
[0118]
On the other hand, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for motor dysfunction, a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired, etc.) to vote for the selected candidate. Is selected ("NO" in step F40 and "YES" in step F43), the button input in step F44 is turned on, and after waiting for a certain period of time, the guidance voice is stopped in step F45. Then, the process returns to step F25 in FIG. 27 (shown as 8 in FIGS. 27 and 28), and displays an initial candidate selection screen. The display of the candidate confirmation screen is continuously displayed until the voter selects one of the buttons ("NO" in step F43).
[0119]
On the other hand, in the conditional branch of step F27 in FIG. 27, the input of the candidate button is not detected (“NO” in step F27), and in the conditional branch of step F32, the initial selection and redo button (“initial” in FIG. 50) 26 is detected (“YES” in step F32), the process returns to step F8 shown in FIG. 26 (shown as 7 in FIGS. 27 and 26), and the initial character selection screen (FIG. 48 or shown in FIG. 49) is displayed again. On the other hand, in the conditional branch of step F32, the input of the initial character selection redo button (shown as the “reselect initial” button in FIG. 50) is not detected (“NO” in step F32), and the abstain button is pressed in step F33. When an input (shown as a “Don't Vote” button in FIG. 50) is detected (“YES” in step F33), the input button is lit for a certain period of time in step F34, and in step F35, the RAM 453 is notified that the abstention has been made. Remember. Then, the guidance voice is stopped in step F36, and the screen transition processing is performed in step F37. The following steps are performed from the end point of 4 in FIG. 28 (shown as 4 in FIGS. 27 and 28).
[0120]
That is, in step F46, the abstention confirmation screen (shown in FIG. 55) is displayed, and the guidance voice is reproduced (step F47). For example, a guidance sound such as “Please confirm. Touch“ ○ ”if you like, or“ X ”to change it” is reproduced. Next, in the conditional branch of step F48, when it is detected that "No voting" has been input ("YES" in step F48), the button input in step F49 is lit for a certain period of time, and the process waits. In step, the reproduction of the guidance voice is stopped, and the process exits from this routine (shown as “RETURN”). On the other hand, in the conditional branch of Step F48, if the input of the “× change” button is detected without inputting the “No voting” button (“NO” in Step F48) (“YES” in Step F51) In step F52, the input button is turned on for a certain period of time to stand by, and after the guidance voice is stopped in step F53, the process returns to step F8 in FIG. 49 is displayed. The display of the abstention confirmation screen is continuously displayed until the input of any of the buttons of “o Do not vote” and “change x” is detected (“NO” in step F51).
[0121]
On the other hand, in the conditional branch in step F22, when the setting of the maximum number of candidate buttons in the voting screen layout table 401e is equal to or less than the total number of initial candidate lists having initials for which input has been detected ("F22" in step F22). NO "), a series of steps shown in FIGS. 29 to 30 are executed (shown as 9 in FIGS. 27 and 29).
[0122]
FIG. 29 is a flowchart (4/5) illustrating an example of a processing flow of the initial-letter selection screen voting control unit 435B in the voting control unit 435 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. In the following steps, there are many candidates having the same initial (including a clear sound, a voiced sound, a semi-voiced sound, etc.), and the maximum number of candidate buttons that can be displayed on one screen (for example, a 15-inch This is a voting screen that is divided into a plurality of pages and displayed when the number exceeds about 28 for an LCD display. In step F54, the number of pages is calculated and stored from the number of candidates in the initials candidate list corresponding to the initials whose input has been detected and the maximum number of candidate buttons that can be displayed on one screen. Specifically, for example, the following is performed.
[0123]
That is, the number of candidates in the initial candidate list corresponding to the initial whose input has been detected is divided by the number of candidate buttons set in advance by the voting screen layout table 401e in the candidate data 401, and the remainder is rounded up. calculate. Then, this numerical value is stored in the RAM 453 as the number of pages. Next, in the conditional branch of step F55, it is confirmed whether or not there is a setting for displaying a guide screen for notifying the voter that there are a plurality of pages of the candidate selection screen corresponding to the input initial. If there is such a guide screen display setting ("YES" in step F55), a screen transition process is performed in step F56, and a guide screen for notifying the existence of a plurality of pages is displayed (step F57). FIG. 52 shows an example of such a screen. FIG. 52 shows a screen for guiding the voter prior to the display of the candidate button that the candidate corresponding to the input initial is divided into three pages and displayed. When this screen is displayed, the guidance sound is reproduced in step F58. For example, a guidance sound such as "the candidate name screen has three pages in total. Press the" next page button "at the top of the screen to search for the candidate" is reproduced. When the input of the “next page” button is detected in the conditional branch of step F59 (“YES” in step F59), the process proceeds to the next step F60, and after the input button is turned on, the guidance is performed in step F61. Stop sound.
[0124]
On the other hand, until the "next page" button is input, the multi-page guidance screen is continuously displayed, and the guidance voice is repeatedly reproduced. On the other hand, if there is no setting to execute the display of the guidance screen in the conditional branch of step F55 (“NO” in step F55), the above-described steps F56 to F61 are skipped, and the process proceeds to step F62. In step F62, a numerical value 1 is substituted for a variable n for storing a page number, and the number of pages is set to one page. Next, in step F63, after confirming the sort order of the display of the candidates, the process proceeds to the next step for defining the candidates to be displayed on the screen. That is, in step F64, from the candidate list corresponding to the input initial, the current page number is set to n, and the ((n-1) × (number of candidate buttons) +1) -th candidate is The nx (number of candidate buttons)) th candidate is extracted. However, if the current page number n is the last page, up to the last candidate in the candidate list is extracted. Next, the following settings relating to the display of the "previous page" button or the "next page" button used for moving the screen of a plurality of pages are performed.
[0125]
That is, if the page number n = 1 (first page) in the conditional branch of step F65 (“YES” in step F65), a setting is made in step F66 to hide the “previous page” button. . On the other hand, if the page number n is not 1 in the conditional branch of step F65 (“NO” in step F65), the process proceeds to the next conditional branch of step F67, and if the page number n = the total number of pages (in step F67). “YES”), a setting for hiding the “next page” button is performed. If the page number n is neither the first page nor the last page (“NO” in step F67), the process proceeds to step F69 for performing screen transition. Subsequent steps are performed in the steps illustrated in FIG.
[0126]
FIG. 30 is a flowchart (5/5) showing an example of the processing flow of the initial-letter selection screen voting control unit 435B in the voting control unit 435 constituting the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. In the following, the continuation of the steps of the voting control process in the case where the candidate corresponding to the input initial character extends over a plurality of pages will be described. First, in step F70, a screen for selecting a plurality of pages of an initial candidate is displayed (shown in FIG. 51). When the screen display is executed, in step F71, the candidate selection guidance voice is reproduced only once from the common voice data (shown in FIG. 12) linked to the display message table 401f. For example, in the initial candidate multiple page selection screen shown in FIG. 51, "Touch the name of the candidate you want to vote. If there is no candidate you want to vote for, click the" Previous page "button or the" Next page "button. Touch to find a candidate. To reselect the initials, touch "Reselect Initials". To end the voting in the middle, a guidance voice such as "Touch" No voting "" is reproduced only once.
[0127]
In the conditional branch of step F72, the voter inputs a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for motor dysfunction, a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired) to the candidate button displayed on the screen. If an input operation of the candidate button is detected (“YES” in step F72), the process proceeds to the next step. In the case of an elector whose election operation method is automatic scan voting (an elector with the elector characteristic ID = 05 shown in FIG. 59), the switch is pressed while the cursor is moved to the candidate button. To move to the next step. In step F73, the color of the input candidate button and the color of the character of the candidate name are changed to those at the time when the cursor is lit, and the process waits for a fixed time while the cursor is lit. Then, assuming that the touched button is selected and input, in step F74, the candidate associated with the selected button is stored in the RAM 453 as a candidate for voting. Then, in step F75, if the candidate selection guidance voice is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process proceeds to the step after confirming the selected candidate.
[0128]
In step F76, a transition process for transitioning to the screen is performed. In step F38 shown in FIG. 28 connected at the end point 5, a candidate confirmation screen is displayed (shown in FIG. 54). When the screen is displayed, the candidate confirmation guidance voice for displaying the selected candidate is reproduced only once in step F39. For example, a guidance sound such as “Please confirm. Touch o if you want, or touch x to change it” is reproduced. Then, in step F40, the voter performs the following operation. That is, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (such as a push switch 20371 for motor impairment and a keyboard 20381 for the visually impaired) to vote for the selected candidate. Is selected ("YES" in step F40), the color of the button and the character color input in step F41 are changed to those when the cursor is lit, and the apparatus stands by for a fixed period of time. Then, in step F42, if the candidate selection guidance voice is being reproduced, the reproduction is stopped, and the process exits from this routine (shown as “RETURN”).
[0129]
On the other hand, the voter performs an input operation using a touch panel input or a barrier-free option input device (a push switch 20371 for motor dysfunction, a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired, etc.) to vote for the selected candidate. Is selected ("NO" in step F40 and "YES" in step F43), the button input in step F44 is turned on, and after waiting for a certain period of time, the guidance voice is stopped in step F45. Then, the process returns to step F25 in FIG. 27 (shown as 8 in FIGS. 27 and 28), and displays an initial candidate selection screen. The display of the candidate confirmation screen is continuously displayed until the voter selects one of the buttons ("NO" in step F43). On the other hand, in the conditional branch of step F27 in FIG. 27, the input of the candidate button is not detected (“NO” in step F27), and in the conditional branch of step F32, the initial selection and redo button (“initial” in FIG. 50) 26 is detected (“YES” in step F32), the process returns to step F8 shown in FIG. 26 (shown as 7 in FIGS. 27 and 26), and the initial character selection screen (FIG. 48 or shown in FIG. 49) is displayed again.
[0130]
On the other hand, in the conditional branch of step F72, when the input to the candidate button displayed on the screen is not detected (“NO” in step F72), and the input of the “previous page” button is detected (“F” in step F77). “YES”), the “previous page” button is turned on in step F78, and in step F79, n−1 is substituted for the variable n of the number of pages. When the decrement of this page number is completed, the process returns to step F64 of FIG. 29 connected at the end point 11, and the candidate is extracted. That is, in step F64, from the candidate list corresponding to the input initial, the current page number is set to n, and the ((n-1) × (number of candidate buttons) +1) -th candidate is The nx (number of candidate buttons)) th candidate is extracted. However, if the current page number n is the last page, up to the last candidate in the candidate list is extracted.
[0131]
On the other hand, in the conditional branch of step F77, when the input of the “previous page” button is not detected (“NO” in step F77), and the input of the “next page” button is detected (“YES” in step F80). After turning on the "next page" button in step F81, n + 1 is substituted for a variable n of the number of pages in step F81. When the page number has been incremented, the process returns to step F64 in FIG. 29 connected at the end point 11, and the above-described candidate extraction processing is performed.
[0132]
On the other hand, in the conditional branch of step F80, if the input of the "next page" button is not detected ("NO" in step F80), but the input of the "reselect initial" button is detected ("step F83"). YES "), the process proceeds to step F8 of FIG. 26 connected at the end point 7, and the initial character selection screen is displayed.
[0133]
On the other hand, in the conditional branch of step F83, if the input of the “reselect initial” button is not detected (“NO” in step F83), but the input of the “do not vote” button is detected (“ YES)), in step F85, the input button is lit for a certain period of time, and in step F86, the abstention is stored in the RAM 453. Then, the guidance voice is stopped in step F87, and the screen transition processing is performed in step F88. The following steps are performed from the end point 4 in FIG. 28 (shown as 4 in FIGS. 30 and 28). The display of the initial candidate candidate multiple pages selection screen (shown in FIG. 51) in step F70 is continuously displayed until any button input is detected (“NO” in step F84).
[0134]
FIG. 31 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of the voting data recording unit 434 included in the electronic voting program 404 applied to the present embodiment. The electronic voting program 404 duplicates and records the voting data 407 and the voting log 4075 on the two recording media, the original and the duplicate, and in the recording, accesses the two media independently so that even if a failure occurs, It is preferable to design so that any voting data is secured. A button (FIG. 54) for the voter to operate a screen (one embodiment is shown in FIGS. 39 to 57) displayed on the LCD 20311 by the voting screen creation unit 433 of the electronic voting program 404 to determine a candidate to vote. Is pressed and the content of the voting is internally stored in the RAM 453, the subroutine of the voting data recording unit 434 is called, and the voting data recording process including the following steps is started. Is done.
[0135]
That is, in step D1, the voting log storage file on the original recording medium 408 is opened, and in step D2, a voting start log is recorded on the original recording medium. The voting start log is, for example, a character string such as “start recording on original”. When the recording of the voting start log is completed, the file is closed (step D3), and in the next step D4, a file for storing voting data on the original recording medium 408 is opened. Then, in step D5, the contents of the voting internally stored in the RAM 453 are written to the file opened on the original recording medium. For writing, high-speed writing is performed using a cache area (not shown) inside the RAM 453. When the writing is completed, the file is closed, and a file having voting data is generated (step D6). Further, in steps D7 to D9, a voting end log (for example, a character string such as “end recording on the original”) is written on the original recording medium 408. When the writing of the voting data 407 and the voting log 4075 to the original recording medium 408 is completed, the process proceeds to the next step after waiting for a cache dump in step D10.
[0136]
Steps D11 to D18 are steps in which the voting data 407 first recorded on the original recording medium 408 is collated (verified). That is, in step D11, the voting data storage file (the file that was closed in step D6) of the original recording medium 408 is opened, and in step D12, the voting data 407 in the file is read. In step D13, the read voting data 407 is stored in a work area (not shown) of the RAM 453, and is compared and collated with voting data stored in a memory space managed by the electronic voting program 404. If the collation is successful in the conditional branch of step D14 ("YES" in step D14), the process moves to the next step D15. If the collation is not performed normally, an error screen indicating that a voting data writing failure has occurred is output to the LCD 20311 and a blink signal is output to the operation indicator 20301b. In steps D15 to D18 after the collation succeeds, the collation of the voting log recorded on the original recording medium 408 is performed in a similar process.
[0137]
If the collation of the voting log is normally performed in the conditional branch of step D18 (“YES” in step D18), the voting data 407 and the voting log 4075 have been normally recorded on the original recording medium without fail. And the voting in the legal sense is confirmed. When the voting is confirmed, in order to notify the voter that the voting is confirmed, in step D19, the voting confirmation LED 2034 is output to the substrate on which the voting confirmation LED 2034 is arranged via the GPIO, and the voting confirmation LED 2034 is turned on. The lighting state is maintained until the voting card 406 is ejected and removed by the voter. Even if the system goes down before the voting card is ejected, the lighting state is saved with a high probability.
[0138]
Next, in steps D20 to D33, the voting data 407 is copied to the duplicate copy recording medium 409. The copying of the voting data 407 is performed by recording the voting data on the RAM 453, which has been verified and matched with the voting data recorded on the original recording medium 407, on the duplicate recording medium 409. Therefore, at the time of recording on the duplicate copy recording medium, file access to the original copy recording medium 408 is not performed, and a process that may cause a failure is eliminated as much as possible. In step D20, a file for storing a voting log on the duplicate copy recording medium 409 is opened, and in step D21, a voting start log is recorded on the duplicate copy recording medium.
[0139]
The voting start log is a character string such as “start recording in duplicate”. When the recording of the voting start log is completed, the file is closed (step D22), and in the next step D23, a file for storing voting data on the duplicate copy recording medium 409 is opened. Then, in step D24, the contents of the voting internally stored in the RAM 453 are written to the file opened on the duplicate copy recording medium. For writing, high-speed writing is performed using a cache area (not shown) inside the RAM 453. When the writing is completed, the file is closed, and a file having a duplicate of the voting data is generated (step D25). Further, in steps D26 to D28, a voting end log (for example, a character string such as “end recording in duplicate”) is also written on duplicate copy recording medium 408. When the writing of the voting data 407 and the voting log 4075 to the duplicate copy recording medium 409 is completed, the process proceeds to the next step after waiting for a cache dump in step D29.
[0140]
Steps D30 to D33 are steps for collating (verifying) the voting data 407 recorded on the duplicate copy recording medium 409. That is, in step D30, the voting data storage file (the file that was closed in step D25) of the duplicate copy recording medium 409 is opened, and in step D31, the voting data 407 in the file is read. In step D32, the read voting data 407 is stored in a work area (not shown) of the RAM 453, and is compared and collated with voting data stored in a memory space managed by the electronic voting program 404. If the collation is successful in the conditional branch of step D33 (“YES” in step D33), the procedure moves to the next step D34.
[0141]
If the collation is not performed normally, an error screen indicating that a voting data writing failure has occurred is output to the LCD 20311 and a blink signal is output to the operation indicator 20301b. In steps D34 to D37 after the collation succeeds, the collation of the voting log 4075 recorded on the duplicate copy recording medium 409 is performed by a similar process. When a failure occurs, it is preferable to be able to confirm which voting data 407 is normal. This confirmation is displayed on the electronic voting device as much as possible, but depending on the degree of failure, it is necessary to closely examine the data in the recording medium. Because the scrutiny is conducted at the counting desk, it is necessary for the voters in the event of a disability to have a preliminary self-voting and enclose them in an envelope.
[0142]
FIG. 32 is a diagram illustrating an example of a hardware configuration of a card issuing machine that issues an operation card applied to the present embodiment. The hardware configuration of the card issuing machine 201 can be realized by a personal computer (PC) having a general processing speed. The ticket issuing machine card reader / writer 2012 that issues the operation card 405 and the voting card 406 is an IC card reader / writer in this embodiment, and can be connected to the PC main body by a USB interface (USB: Universal Serial Bus) or the like. In addition, FD (Floppy Disk) can be used as the ticket issuing machine medium 202 that stores the card authentication key 403 distributed from the selection tube and the type 402 of the election at the polling place. The random number generator 20120 does not need to be particularly connected when generating random numbers by software. It is used only when generating a physical random number to be described later. The HDD (HDD: Hard Disk Drive) stores data such as an OS, a ticketing program 504 described later, and an electoral list. The ticketing machine display 2011 may use any type of cathode ray tube (CRT: Cathode Ray Tube) or liquid crystal (LCD). As an input device, a keyboard and a mouse can be used.
[0143]
FIG. 33 is a diagram illustrating an example of a software configuration of a card issuing machine that issues an operation card 405 applied to the present embodiment. The ticket issuing program 504 includes a ticket issuing machine media reading unit 531, a card reading unit 532, a polling place ID generating unit 533, a ticket issuing data recording unit 534, and a ticket issuing control unit 535.
[0144]
The card reading unit 532 controls reading of a card inserted into the card issuing machine 201.
The polling place ID generation unit 533 generates a polling place ID which is an identification number unique to the polling place.
The ticketing data recording unit 534 records the data shown in FIG. 21 on the voting card 406 or the operation card 405. In particular, in the case of an operation mode in which the card authentication key 403 is distributed without being recorded on the IC card distributed from the tube selection, the ticketing data recording unit 534 has a function of recording the card authentication key on the IC card.
The ticketing control unit 535 controls a screen displayed on the ticketing machine display 2011.
[0145]
FIG. 34 is a diagram illustrating an example of a data structure of a ticket issuing machine medium applied to the present embodiment.
The ticket issuing machine medium 202 stores a card authentication key 403, an election election type 402, and a ticket issuing program 504.
[0146]
FIG. 35 is a diagram illustrating types 402 of elections held in the ticketing machine media applied to the present embodiment. In the type of election 402 distributed from the selection tube, the ID of the election to be conducted at the polling place where the card issuing machine 201 is installed is recorded. This indicates that the election with the election ID = 1 and the election ID = 3 must be performed. These election IDs are referred to when the voting card 406 is issued, and a voting flag is set in the voting flags 2022a and 2022c of the voting card shown in FIG.
[0147]
FIG. 36 is a flowchart illustrating an example of the polling place ID generation unit 533 constituting the ticketing program applied to the present embodiment. In step S2301, random number data is input in real time. This may be an external input, or may be an input generated by calculation inside the card issuing machine 201. The input random number is taken into the RAM 20118 (S2302). When the voting administrator performs an appropriate key input with the keyboard, data between predetermined addresses on the RAM 20118 is cut out and stored in an administrator ID (voting place ID) buffer (S2305), and preparation for writing to the operation card is made. If successful, the buffer value is output (S2306), and the polling place ID 4055 is determined.
[0148]
FIGS. 37 and 38 are flowcharts showing the flow of the operation method of the electronic voting system using the operation card 405 and the voting card 406 applied to the present embodiment. The operation method of the electronic voting system applied to this embodiment is an election data creation system that creates election data (candidate data 4015 and the like) prior to an election date (voting date) in an election by electronic voting. 100 and an electronic voting device 203 (electronic voting device, electronic voting means, which is installed at each polling place on the election date and accepts voting by an elector (voter) using data transferred from the election data creation system. ) And a polling place system 200 including a card issuing machine 201 that issues a card (voting card 406 or operation card 405) from which the electronic voting device can read information. It is. The operation method includes the following steps as shown in FIGS.
[0149]
First, before the voting start time on the voting day, the election data creation system 100 includes a step S1801 in which a card authentication key 403 relating to authentication of reading of a card (voting card 406 or operation card 405) is generated in advance. As a specific embodiment of the card authentication key 403, when a card equipped with an IC (Integrated Circuit) chip, that is, an IC card is used as a card, the card authentication key 403 is for reading data encrypted and recorded inside the IC chip. A decryption key, a password, and the like are given. These are realized by any combination of numerical values or character strings.
[0150]
Next, there is a step S1802 of inputting the common authentication key 403 to the electronic voting device 203 and the card issuing machine 201 at all the polling places created by the election data generation system 100. For example, the card authentication key 403 is recorded on a portable recording medium such as a floppy disk (FD) or a memory card and transferred to each polling place, and the electronic voting device 203 and the reading device (electronic In the case of a voting device, the authentication key 403 is stored in the RAM 453 inside the electronic voting device 203 and the RAM 20118 inside the card issuing machine 201 via the duplicate copy recording medium slot 20304 in FIG. The card authentication key 403 to be distributed to the polling place is shared, and the electronic voting program 404 and the candidate data 401 are also shared to distribute the duplicate copy recording medium 409 of the same content. It is possible to minimize the occurrence of human error during media delivery.
[0151]
Next, the card issuing machine 201 installed at each polling place, before the polling start time of the voting day, sends a management identification code 4055 (also referred to as polling place ID, management ID, polling place ID) unique to the polling place. There is a generating step S1803. The polling place ID 4055 can be implemented by an arbitrary numerical string or character string generated using a random number or the like, or an arbitrary combination thereof. Since the management identification code 4055 is a code that differs in principle for each polling place, it is also referred to as a polling place ID.
[0152]
Next, by using the card issuing machine 201, the card is transferred to the operation card 405, which is an IC card managed and owned by a voting manager (different from the staff of the Election Administration Committee that issued the card authentication key 403) at each polling place. There is a step S1804 for recording the authentication key 403 and the polling place ID 4055.
[0153]
As another embodiment, instead of recording the card authentication key 403 on the medium at each polling place as described above, when the election data creation system 100 generates the authentication key 403, the blank for the operation card 405 is used. It can be recorded on the media and distributed to the poll managers at each polling place. In this case, at the polling place, only the polling place ID 4055 is recorded on the operation card 405 in which the card authentication key 403 is recorded in advance.
[0154]
Next, the voting manager of the polling place removes the operation card 405 in which the card authentication key 403 and the polling place ID 4055 are recorded from the card issuing machine 201 and transfers the operation card 405 to the electronic voting device 203 in the same polling place. .
[0155]
Next, the operation card 405 is inserted into the voting card record reading means 2032 of the electronic voting device 203 (step S1805a), and the card authentication key 403 recorded on the operation card 405 and the RAM 453 of the electronic voting device 203 are recorded. Step S1806 for collating with the obtained card authentication key. For example, the electronic voting device 203 transmits the authentication key 403 to the IC chip of the operation card, and determines whether the password for reading the IC chip can be released. Alternatively, if the data in the IC chip is not plain text but encrypted text, it is determined whether or not decryption can be performed.
[0156]
Next, in the conditional branch of step S1807, only when the collation is performed normally ("YES" in step S1807), the card type (ID of the voting card or the operational card) recorded on the card is read (step S1807). S1808). If the card type is the operation card ("YES" in step S1808a), the process moves to the next step.
[0157]
Next, the electronic voting apparatus 203 includes a step S1809 for reading the management identification code 4055 recorded on the operation card 405. If it is read normally ("YES" in step S1810), it is stored and accumulated in the RAM 453 of the electronic voting apparatus (step S1811), and a card insertion waiting screen is displayed on the LCD screen 2031 (step S1812). Then, the electronic voting device enters a state in which voting can be performed.
[0158]
In this way, the management identification code 4055 generated by the card issuing machine 201 on the day of voting is transmitted to each electronic voting device installed in the same polling place as the card issuing machine 201. Through a series of these steps, the card issuing machine 201 and (usually a plurality of) electronic voting devices 203 in the polling place are managed by the same management identification code 4055 (voting place ID). Only the voting card 406 having the following is acceptable.
[0159]
Since the series of steps described above are steps for setting the electronic voting apparatus in a state in which voting can be started, it is preferable to perform the steps before the voting start time on the day of voting. Before performing this step, no person can start voting from the day after the electronic voting apparatus is installed on the day before the voting to the day of the voting day. As described above, the operation method of the electronic voting system using the operation card has an effect of not only reducing the cost of special security but also ensuring the transparency of election management by a simple method.
[0160]
These operations are not necessarily performed by the voting manager. For example, a voting card 406 issued to an elector who first arrived at a polling place may be used instead of an operation card, and a voting from the ticket issuing machine 201 to the electronic voting device 203 may be performed in the presence of a voting manager. It is also possible to operate so as to propagate the place ID. In such a case, the operation card is unnecessary, and the operation mode is such that the polling place ID (management identification code) is transmitted only by the voting card.
[0161]
Further, in the above-mentioned steps, when the verification of the card authentication key 403 fails (“NO” in step S1807), or when the card type is not the operation card 405 (“NO” in step 1808a) or the management identification code (voting If the location ID cannot be read normally ("NO" in step S1810), the operation card 405 is ejected by the card ejection process in step S1813, and the electronic voting apparatus displays a card insertion wait screen (FIG. 39). Is shown).
[0162]
Next, the subsequent steps after the voting start time will be described with reference to FIG. First, a card insertion waiting screen as shown in FIG. 39 is displayed on the electronic voting device 203 storing the management identification ID 4055 (step S1901).
[0163]
Next, at the reception of the polling place, the person in charge of the polling place compares the electoral list with the electorate (voter) who has performed identity verification, and the card issuing machine 201 uses the card issuer 201 to perform authentication common to all polling places. It has a step S1902 of issuing a voting card 406 in which a key 403 and a management identification code 4055 unique to a polling place are recorded. The voting card 406 is an activator that, when inserted into the electronic voting device 203, makes the electronic voting device voting possible. The voting card includes a management identification code (voting place ID) 4055 and is shown in FIG. An elector's characteristic ID 2021 (code of input / output means that can be selected according to the type of disability of the elector), a voting flag 2022 for identifying whether or not a voting is possible or not for the election ID of the election to be performed are recorded.
[0164]
Next, the elector is personally transferred from the ticket issuing machine 201 to the electronic voting device 203, and the elector has a step S1903 of inserting the voting card 406 into the electronic voting device 203. That is, the elector receives the voting card 406 issued at the polling place from the voting manager, and then goes to the electronic voting device 203 installed in the polling place and inserts it into the voting card record reading means 2022. The voting card is mechanically taken into the electronic voting device 203 by the card transport mechanism.
[0165]
Next, the electronic voting apparatus 203 has a step S1904 of reading the voting card 406 by using the authentication key 203 stored on the RAM 453 and collating the authentication key. This is a step in which the card control unit 415 of the electronic voting program 404 determines whether or not data can be read before reading data. If they are collated (“YES” in step S1905), the process moves to the next step. If the collation cannot be performed normally ("NO" in step S1905), the voting card is ejected from the voting card record reading means 2022 (step S1914), and the process returns to step S1901 in a voting card input waiting state.
[0166]
If the verification of the card authentication key is successfully performed, the method includes a step of reading the card type. That is, a code for identifying whether the inserted card is a voting card or an operation card is read (step S1906). This is shown as a card type in FIG. If the card type is a voting card ("YES" in step S1907), the flow advances to the next step. If the card type is an operation card or the identification code cannot be read normally ("NO" in step S1907), the flow returns to step S1901 via a card ejection process (step S1914).
[0167]
Next, a step S1908 of reading the management identification code 4055 of the voting card 406 is provided. If the image has been read normally ("YES" in step S1908a), the process proceeds to the next step. If the reading has failed, the process returns to step 1901 via step S1914 of the card ejection process.
[0168]
Next, there is provided a step S1909 for collating the management identification code 4055 read from the voting card 406 with the management identification code 4055 stored in the RAM 453 of the electronic voting device 203 in advance. This is a step of checking whether the voting card 406 inserted in the electronic voting device 203 is a card that has been actually issued by the ticket issuing machine 201 of the polling place where the electronic voting device is installed, and whether the card is valid. is there. If a card issued by a ticket issuing machine other than the polling place is used, those voting cards will not be accepted in step S1914 of the card discharging process. It is also very difficult to forge a voting card. Since the management ID recorded on the voting card is issued on the day of the voting day, it is practically impossible to manufacture a counterfeit card before the voting day. Also, on the voting date, the voting card is read-protected by the authentication key, and the data is initialized after the voting is completed, as described above. Therefore, it is extremely difficult to steal the management ID. . In this way, the danger of fraudulent voting due to misuse of the voting card can be virtually eliminated.
[0169]
Lastly, only when the management identification code 4055 is successfully collated (“YES” in step S1910), the election information recorded on the voting card is read (step S1911), and the read election candidate is selected. A possible screen is displayed (step S1912), and the electronic voting device 203 includes a step S1913 in which the elector starts a voting operation. The elector performs voting by selecting and operating a candidate selection screen displayed on the touch panel LCD 2031 by the electronic voting program 404 operating inside the electronic voting device 203.
[0170]
FIG. 39 is a diagram illustrating an example of a voting card input waiting screen displayed on the LCD 20311 of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. Guidance "Please insert a voting card" is given by text and voice, and the position of the card record reading means 2032 of the electronic voting device 203 and the direction of insertion of the voting card 406 are scroll-displayed so that the electorate can easily understand it. . In addition, the number of votes cast by the electronic voting device is displayed as the number of votes at the lower right of the screen. The first voter confirms that this display is 0 (zero vote confirmation) and starts voting. The voting card input waiting screen is created by the voting screen creating unit 433 of the electronic voting program 404 with reference to the fixed screen layout table 401d and the display message table 401f in the candidate data 401, and is displayed on the LCD 20311. .
[0171]
FIG. 40 is a diagram illustrating an example of a voting card removal waiting screen displayed on the LCD 20311 of the electronic voting device 203 applied to this embodiment. When the voting is completed and the voting card 406 is automatically ejected from the card record reading means 2032, the voter is asked, "The voting is completed. Please remove the voting card and return the voting card to the attendant. . "Is provided by text and voice. The voting card withdrawal waiting screen is created by the voting screen creating unit 433 of the electronic voting program 404 with reference to the fixed screen layout table 401d and the display message table 401f in the candidate data 401, and is displayed on the LCD 20311. .
[0172]
FIG. 41 is a diagram illustrating an example of a candidate selection screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With this screen, a list of election candidates is displayed on LCD 20311 as candidate buttons that can be input on touch panel 20313.
[0173]
FIG. 42 is a diagram illustrating an example of a candidate selection screen (when a button is pressed) of the electronic voting device 203 applied to this embodiment. With this screen, the candidate button selected by the voter touching the touch panel 20313 is highlighted on the LCD 20311 to notify the voter that an input has been made.
[0174]
FIG. 43 is a diagram illustrating an example of a candidate selection screen (displaying 28 persons) of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With this screen, 28 candidate display frames are displayed on a single screen. The size of this frame is a horizontal width a = 69 mm and a vertical width b = 18 mm, and the LCD 20311 displays four buttons in the horizontal direction and seven buttons in the vertical direction. Although the button size is empirically determined, the average eyesight elector can visually recognize the characters on the button, and the average finger size elector can press it. The size is not inconvenient.
Election names, display messages, etc. are displayed, but if these are not displayed and only the candidate buttons are displayed, a maximum of 48 candidate buttons are displayed in the case of a 15-inch display. be able to. In the case of a general N-inch display, if the aspect ratio is assumed to be 4: 3, the number of candidate buttons of Int (20 N / a) × Int (15 N / b) can be displayed. However, Int () represents the largest integer not exceeding the numerical value in (). For example, in the case of an LCD of N = 21 inches, 102 (= 6 horizontal × 17 vertical) candidate buttons can be displayed. Then, when the number of candidate buttons calculated in this way is exceeded, the display is switched to the initials selection screen. Note that the button size and the calculation formula do not deviate from the scope of the present invention even if there is a slight change in numerical values.
[0175]
FIG. 44 shows that a candidate selection screen, which can originally display 28 people, has an extremely large number of characters in one candidate name. If the candidate display frames of all candidates are uniform, only 21 people can be displayed. FIG. 9 is a diagram illustrating an example that has been lost.
[0176]
As shown in FIG. 45, even when the number of characters in one candidate name is extremely large, the scrolling display of the candidate information applied to the present embodiment can be applied to the case where the display surface is 15 inches. , A maximum of 28 people can always be displayed.
[0177]
FIG. 46 is a diagram illustrating an initial state of scroll display used when the name of the candidate and / or the political party name exceeds a predetermined maximum number of characters of the candidate display frame 460. If either the candidate's name or the number of characters is greater than the maximum number of characters that can be displayed, only those that exceed the maximum number of characters will be displayed in a scroll. Also, the kana may be displayed by scrolling.
[0178]
FIG. 47 is a diagram illustrating an image P (T) on the timeline T sequentially displayed and scroll-displayed as candidate scroll display data in association with the candidate table 401a1. The symbol displayed at the beginning of the candidate name or the name of the political party is for facilitating the determination of the beginning of the character string during scroll display.
The candidate scroll display data does not exist when the number of characters of the candidate's name and the political party name is less than the predetermined maximum number of characters of the candidate display frame 460.
FIG. 14 is a diagram showing an initial state of scroll display when a candidate name (a) or a political party name (b) or both (c) do not enter a predetermined candidate display frame 460.
[0179]
FIG. 48 is a diagram illustrating an example of an initial letter selection screen of the electronic voting device 203 applied to this embodiment. With this screen, a fair selection screen can be provided by selecting the initials when the number of candidates cannot be displayed on a single page.
[0180]
FIG. 49 is a diagram illustrating an example of an initial character selection screen (display of only applicable candidates) of the electronic voting device 203 applied to this embodiment. With this screen, only the initials of the candidates who have run can be notified to the voters.
[0181]
FIG. 50 is a diagram illustrating an example of an initial candidate selection screen (when “O” is selected) of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With this screen, a list of candidates corresponding to the selected initial is displayed on a single page.
[0182]
FIG. 51 is a diagram showing an example of the initial candidate multiple pages selection screen of the electronic voting apparatus 203 applied to this embodiment. With this screen, a list of candidates corresponding to the selected initial is displayed over a plurality of pages.
[0183]
FIG. 52 is a diagram illustrating an example of a multiple selection page guide screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. From such a screen, a notice is alerted to the voter that a plurality of pages of candidate screens exist.
[0184]
FIG. 53 is a diagram illustrating an example of a voting progress screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With such a screen, instead of using the touch panel 20313, an electionist's operation assistant (assistant) who uses a barrier-free input device (a push switch for motor impairment, a keyboard for the visually impaired, etc.) to give a vote is displayed. On the other hand, the progress of the voting operation is notified.
[0185]
FIG. 54 is a diagram illustrating an example of a candidate confirmation screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. On this screen, the candidate provisionally selected by the voter is enlarged and displayed, and the intention of voting is confirmed.
[0186]
FIG. 55 is a diagram illustrating an example of the abstention confirmation screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. On this screen, the voter's intention to abstain from voting (including the intention to revote) is confirmed.
[0187]
FIG. 56 is a diagram illustrating an example of the election end screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With such a screen, when a plurality of elections are performed, the fact that one election is completed is notified to the voter.
[0188]
FIG. 57 is a diagram illustrating an example of an election end confirmation screen of the electronic voting device 203 applied to the present embodiment. With this screen, the voter is notified that the voting data 407 and the voting log 4075 have been correctly recorded on the original recording medium 408.
[0189]
FIG. 58 is a diagram illustrating an example of the card authentication key 403 applied to the present embodiment. The card authentication key 403 is a key for accessing data of the IC card, and is realized as a string of numbers or characters. In the operation method of the electronic voting system applied to this embodiment, the card authentication key 403 is created by tube selection, and the same card authentication key is distributed to all polling places. As a form of distribution of the card authentication key 403, there is a method of inputting the card authentication key 403 to an IC card (voting card 406 or operation card) in advance in tube selection and then distributing it to the polling place. Alternatively, the card authentication key 403 may be distributed to the polling place using a recording medium different from the IC card, and the card authentication key 403 may be introduced into the IC card at the polling place.
[0190]
FIG. 59 is a diagram illustrating an example of input / output means defined by an elector characteristic ID 2021 that defines a voting mode applied to the present embodiment. The first column is a numerical value indicating the elector characteristic ID 2021, and the second column is a specific example of the corresponding elector characteristic. Elector characteristics are non-disability, visual impairment, hearing impairment, limb impairment, internal disability, and any combination thereof. Then, for the same electoral characteristics, the notification means 20305 and the input means 20306 to be used are different as shown in the columns of the fourth and fifth columns in FIG. For example, for an elector who is a non-disabled person (healthy person) whose electorizer characteristic ID 2021 is “00”, a healthy person voting screen is displayed on the LCD 2031 of the electronic voting device 203, and a touch panel is used as the input means 20306. An LCD is used as the notification means 20305.
[0191]
In addition, the electorate of a visually impaired person (grade 6) whose electoral characteristic ID 2021 is “01” (the visual acuity of one eye measured by a universal eye test chart is 0.02 or less and the visual acuity of the other eye is 0.6 or less) Therefore, the display unit 2031 of the electronic voting apparatus 203 displays the voting screen for the weakly-sighted, and the input means 20306 includes the touch panel 20313 and the notification means 20305. Is used as the LCD 20311.
[0192]
On the other hand, for the visually impaired (first-grade) elector whose electorizer characteristic ID 2021 is “02” (the sum of the visual acuity of both eyes is 0.01 or less), the vote is cast on the LCD 20311 of the electronic voting apparatus 203. A progress screen (a screen displaying only the progress of voting without displaying the contents of voting such as the candidate's name, etc .; shown in FIG. 53) is displayed to prevent leakage of secrets of voting to the caregiver. Uses a dedicated keyboard 20381 for the visually impaired and an audio guide with headphones 20391 with volume control and a speaker 2033 as the notifying means 20305. Furthermore, the elector of the visually impaired person (deafblind person) whose electorizer characteristic ID 2021 is “03” (the sum of the visual acuity of both eyes is 0.01 or less, and the hearing level of both ears is 100 dB or more, respectively) 53), a voting progress screen (a screen displaying only the voting progress state without displaying the voting details such as the candidate name, etc .; shown in FIG. 53) is displayed on the LCD 20311 of the electronic voting apparatus 203 for assistance. The secret of voting to the person is prevented from leaking, and a keyboard 20381 exclusively for the visually impaired is used as the input means 20306, and a kana character pin display (or Braille display) is used as the notification means 20305.
[0193]
In addition, for an elector of a physically handicapped person (upper limb amputation or upper limb dysfunction) whose elector characteristic ID 2021 is “04”, the same voting screen as a healthy person is displayed on the LCD 2031 of the electronic voting device 203, A keyboard (not shown) for the physically handicapped or a foot switch that can be input with a foot is used as the input unit 20306, and an LCD is used as the notification unit 20305. On the other hand, for an elector of a physically handicapped (general movement or dysfunction) whose electoral characteristic ID 2021 is “05”, a voting progress screen (such as a candidate name) is displayed on the display unit 2031 of the electronic voting apparatus 203. A screen displaying only the progress of the voting without displaying the contents of the voting, which is shown in FIG. 53) to prevent leakage of the secret of the voting to the assistant and to prevent the involuntary movement as the input means 20306. A push switch 20371 for motor dysfunction which can be input and a head mounted display which is a spectacle type display fixed to the head and used as a notifying means 20305 are used by connecting to a terminal 20302 for a barrier-free head mounted display.
[0194]
The screen displayed on the head mounted display used by the elector with the elector characteristic ID = 05 uses a scan input screen in which selectable items are automatically sequentially switched at regular time intervals. Furthermore, for an elector with an internal disability (obfuscation) whose elector characteristic ID 2021 is “06”, a voting screen for a healthy person is displayed on the display unit 2031 of the electronic voting device 203, and a touch panel as the input means 20306 is used. An LCD is used as the notification means 20305, and the progress of the screen and the audio guide are reproduced at a slow speed. In this manner, by providing the input means 20306 and the notifying means 20305 by assigning the elector characteristic ID to every obstacle, it becomes possible to provide the voting mode to all the electors, The device 203 can be barrier-free (universal design). It should be noted that what kind of information means and input means are suitable for actual voting has been empirically clarified by a simulated voting experiment conducted on persons with disabilities and the elderly throughout the country.
[0195]
Hereinafter, an example of a flow from notification by a candidate for election to voting by an elector and counting of votes by a voting manager will be described with reference to FIGS. FIG. 60 is a flowchart illustrating a flow of preparation for voting by the electronic voting apparatus applied to the present embodiment.
On the day of the voting day, after the voting manager confirms that the power of the electronic voting device is turned off in step S201, the electronic voting device is started up, and the first elector is ready for a "zero vote" confirmation waiting state. Done.
[0196]
1) Sending the electronic voting program 404, candidate data 401, and card authentication key 403 to the polling place
After the election data master 400 created in advance in step S204a is inspected and approved by the election administration committee (step S204b), the memory as the duplicate copy recording medium 409 for the electronic voting apparatus 203 by the election data medium copy machine 102. It is copied to a card (step S204c) and sent to each polling place together with the original recording medium 408. Therefore, data such as the card authentication key 403 is common to all polling places. Usually, it will be sent no later than the day before the vote.
[0197]
2) Creation of operation card
The voting manager uses the voting card issuing machine 201 to create an operation card 405 provided with a unique polling place ID. The polling place ID is a numerical value uniquely generated using, for example, a random number, and in principle, the polling place ID is different for each polling place.
[0198]
3) Install electronic voting program, candidate data and card authentication key before election starts
The voting manager holding the key of the padlock 2030a and the operation card 405 (IC card) unlocks the front door 2030 and mounts the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 on the electronic voting apparatus 203 (step S203). , S204), the electronic voting program 404, candidate data 401, and the card authentication key 403 are installed from the duplicate copy recording medium 409 (step S210).
[0199]
4) Recording media installation
The original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 are usually mounted at the time of a preliminary operation check on the day before voting, and are locked and managed by a padlock 2030a. In this manner, both the person who is the electorate who issued the card authentication key 403 and the voting manager of the polling place that has issued the polling place ID are involved in security, and the transparency of election management can be increased.
[0200]
Next, FIG. 61 is a flowchart illustrating an example of the flow of voting in a single election (single entry) by the operation method of the electronic voting system applied to the present embodiment.
In actual elections, as in the case of the National Judge of the Supreme Court judge, there are elections in which multiple candidates are selected from a list of candidates, but here, the explanation will be limited to single record elections in which a single candidate is selected.
[0201]
1) "Zero votes" confirmation
The first elector at the polling place confirms “zero votes” by the zero vote confirmation function in the presence of the vote manager and the voting witness (step S702). The zero vote confirmation function is, for example, a function of displaying the number of votes recorded on the original recording medium 408 of the electronic voting apparatus, that is, the number of voting data 407, as the number of votes on a card insertion waiting screen.
Note that the “zero” vote confirmation is established when the authentication of the operation card 405 is completed (“OK” in step S705).
[0202]
2) Start of electronic voting device
After the confirmation of "zero votes", the voting manager performs a voting start procedure using the operation card, and activates the voting card input waiting function (step S709). That is, the polling place ID 4055 is stored on the RAM 453 of the electronic voting device, and the voting card 406 can be accepted. The start of the electronic voting apparatus is established when the operation card 405 is removed from the electronic voting apparatus.
[0203]
3) Start of voting
In the voting card input waiting function (step S709), the elector inserts the voting card 406 issued by the card issuing machine 201 into the electronic voting device 203 (step S710), and uses the card authentication key 403 to execute the voting card. 406 is read and the polling place ID 4055 recorded on the voting card 406 is compared and collated with the polling place ID 4055 on the RAM 453 of the electronic voting apparatus. The voting right (that is, the voting flag 2022) recorded on the voting card 406 is read only when the collation is normally performed, and the electronic voting is performed only when the voting right information (that is, the voting flag 2022 is “voteable”) can be confirmed. The device function is started (“OK” in step S711). Simultaneously with the confirmation, the data area of the voting card 406 is initialized, and all data is erased (step S712). The initialization of the voting card is performed in order to completely eliminate the possibility of unauthorized voting due to reuse of the card. The voting starts when the voting card is initialized.
[0204]
4) Selection of candidates
In the candidate selection function (Step S713) of displaying a screen as shown in FIG. 41 on the LCD screen, the elector selects a candidate by touching the candidate name with a finger or a stylus pen (Step S714). .
[0205]
5) Confirmation of candidate selection
With the candidate confirmation function of displaying a screen as shown in FIG. 54 on the screen of the LCD 20311 (step S715), the elector confirms by touching the confirmation button with a finger or a stylus pen (step S716).
[0206]
6) Recording voting data on the original recording medium
By the confirmation in the above (5), the voting data 407 is first recorded on the original recording medium 408 (step S717). Subsequently, the voting log 4075 is recorded on the original recording medium 408 (step S717a).
[0207]
7) Confirmation of voting and lighting of voting confirmation LED
After the voting data 407 and the voting log 4075 are recorded on the original recording medium 408, the voting confirmation LED 2034 is turned on (step S718). The voting is established when the voting data 407 and the voting log 4075 are recorded and confirmed on the original recording medium 408 (step S718).
[0208]
8) Backup recording of voting data on duplicate copy recording medium
Next, the same voting data 407 and voting log 4075 are recorded on the duplicate copy recording medium 409 for backup (steps S719 and S720). In this embodiment, the voting data 407 is not encrypted. In the future, when voting data 407 is transmitted over a network, a common key encryption such as DES encryption (DES: Data Encryption Standard) or a public key encryption such as RSA encryption (RSA: Rivest-Shamir-Adleman) will be used. Voting data 407 may be encrypted and decrypted at the time of counting votes.
[0209]
9) End of voting
At the same time as the voting card 406 is ejected (step S721), a voting card extraction waiting function (step S722) displaying a screen as shown in FIG. Is extracted (step S723). The voting is completed when the voting card 406 is ejected.
[0210]
10) Turn off the vote confirmation LED
When the voting card is removed, the voting confirmation LED 2034 of the voting data is turned off (step S724).
[0211]
11) Prevention of double voting
Since the voting card 406 discharged after the voting has been initialized, it is determined that voting has been completed even if the voting card is inserted again ("NO" in step S711), and double voting is prevented.
[0212]
12) Voting after the second person
The above 3) to 10) are repeated.
[0213]
13) Reissue of vote card
1. Insert a normally issued voting card.
2. A reading error by the electronic voting device 203 or a writing error of initialization occurs.
3. Obviously no unauthorized operation.
4. Collect voting cards and prohibit reuse of voting cards.
5. Reissue the voting card to the elector.
[0214]
FIG. 62 is a flowchart showing the flow of terminating the electronic voting apparatus according to the method of operating the electronic voting system applied to this embodiment.
[0215]
1) Closing the polling place
The voting manager, who holds the key of the padlock 2030a and the operation card 405 (IC card), performs polling place closing processing and voting end processing in the presence of a voting witness (steps S801 to S813).
[0216]
2) Removal of the original recording media and duplicate recording media on which voting data is recorded
The voting administrator opens the front door 2032 of the electronic voting apparatus 203 storing the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409, and shuts off the power by the power switch 2032 of the electronic voting apparatus. Then, the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 are taken out (steps S814 and S815).
[0219]
3) Transfer of voting data
The original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409 are stored in the storage box for shipping (step S816), and are locked and sent to the counting station.
[0218]
FIG. 63 is a flowchart illustrating an example of a process flow when a recoverable error occurs in the electronic voting system applied to the present embodiment. Here, the error refers to an error that can be detected by the electronic voting program 404 and is assumed in advance at the time of manufacturing. "Error" is classified into the following two.
1. "Recoverable error" that can be recovered by retrying
2. Unrecoverable "unrecoverable error"
The “restorable error” is a failure that occurs when a barrier-free device is not properly connected or a voting card-related defect is present. In particular,
1) Incorrect insertion of a voting card on the front or back or in the vertical direction, and reading errors due to insertion of a voted card.
If the card itself is defective, there is no means for confirming voting rights, so a separate operational agreement is required.
2) Misconnection or disconnection of barrier-free equipment (keyboard 20381 for the visually impaired, headphones 20391, and push switch 20371 for motor dysfunction).
And so on. When a recoverable error occurs, the recovery is basically performed according to the screen display function, and the recovery is performed by reconnecting the barrier-free device or reinserting the voting card 406. If the symptom does not improve as a result, processing is performed as an operationally unrecoverable error. The “unrecoverable error” is output when it is determined that “the electronic voting program cannot perform subsequent voting operations”. The voting manager must take measures according to the items displayed on the screen and stop using the electronic voting device.
[0219]
Now, in step S101, a voter (elector) inserts a voting card 406. Next, in the conditional branch of step S102, the voting right of the voter recorded on the voting card is confirmed, and if there is no voting right recorded on the voting card, that is, if the voter has already been initialized or has not yet issued a ticket ( After "voting completed (initialized)" in step S102), the process proceeds to step S105, and the type of recoverable error (that is, voting has been completed) is displayed on the LCD 20311 of the electronic voting apparatus 203, and then the voting card is set in step S106. 406 is discharged. When the voting card 406 is ejected, the voter and the voting assistant confirm the error content displayed on the LCD 20311 in step S107.
[0220]
In this case, LCD 20311 displays that the voting card has been voted. After confirming the contents of the error, in step S108, when the voter removes the ejected voting card, in step S109, the LCD 20311 waits for a voting card to be inserted (shown in FIG. 39). Then, in step S110, a process of recovering from the error by the voter and / or the vote assistant is performed. Specifically, when it is confirmed by the voter's self-report and the testimony of the voting witness that the voter has not actually finished voting using the voting card 406, the voting card issuing machine 201 , The voting card 406 is reissued. In step S111, the voter re-inserts the reissued voting card 406 and performs voting again.
[0221]
If a reading error of the voting card 406 occurs in the conditional branch of step S102 (“card cannot be identified” in step S102), in step S105, the type of error that can be recovered (that is, the card cannot be identified) Is displayed on the LCD 20311 of the electronic voting device 203, and the voting card 406 is ejected in step S106. When the voting card 406 is ejected, the voter and the voting assistant confirm the error content displayed on the LCD 20311. In this case, the LCD 20311 displays that the inserted card could not be recognized. After the confirmation of the error content, in step S108, when the voter removes the ejected card, in step S109, the LCD 20311 waits for a voting card insertion (shown in FIG. 39). Then, in step S110, a process of recovering from the error by the voter and / or the vote assistant is performed. Specifically, the voting card issuing machine 201 reissues the voting card 406. In step S111, the voter re-inserts the reissued voting card 406 and performs voting again.
[0222]
In the conditional branch of step S102, if the voting right of the voting card 406 is confirmed (“voting available” in step S102), in step S103, the elector characteristic 2021 is read and whether or not the elector characteristic ID = 00 , That is, whether to use the barrier-free input / output option. If the elector characteristic ID is not 00 (“YES” in step S103), it is determined in step S104 whether an input / output device (shown in FIG. 59) corresponding to the elector characteristic ID is connected. In the conditional branch of step S104, if the input / output device corresponding to the read elector characteristic ID is not connected ("NO" in step S104), the type of the recoverable error in step S105 (that is, the input / output device is (Not connected) is displayed on the LCD 20311, and the voting card 406 is ejected in step S106.
[0223]
When the voting card 406 is ejected, the voter and the voting assistant confirm the error content displayed on the LCD 20311 in step S107. In this case, the LCD 20311 displays that the headphone 20391 voting card has been voted. After the confirmation of the error content, in step S108, when the voter removes the ejected voting card 406, in step S109, the LCD 20311 waits for insertion of a voting card (shown in FIG. 39). Then, in step S110, a process of recovering from the error by the voter and / or the vote assistant is performed. In step S111, the voter re-inserts the reissued voting card 406 and performs voting again.
[0224]
In the conditional branch in step S104, if the input / output device corresponding to the read elector characteristic ID is normally connected (“YES” in step S104), initialization of the voting card 406 is performed in step S112. Done. In the next step S113, a candidate selection screen is displayed on LCD 20311, and the voter performs a voting operation. It is assumed that the plug of the headphone 20391 has been disconnected from the headphone terminal 2039 during the voting operation ("NO" in step S114). In this case, a display indicating that the headphone terminal 2039 is not connected is displayed on the LCD 20311 by the recoverable error display function of step S115. Then, in step S116, a recovery process from the error by the voter and / or the vote assistant, that is, connection of the headphone terminal is performed. When the connection is normally established, the screen returns to the candidate selection screen, and the voter continues voting in step S117.
[0225]
FIG. 64 is a diagram illustrating an example of a voting log that records an operation history of the electronic voting device applied to the present embodiment. The voting log 4075 records all operation histories performed by the electronic voting program 404 of the electronic voting device 203 as time-series data. The time information is represented by year, month, day, hour, minute, and second as shown in the column of “time”, and the process corresponding to each time is described in the “function classification” column and the “process” column. And stored in the column. For example, the processing (layout setting: candidate button, etc.) in a record (row) in which the column of the function classification is “candidate selection” is a candidate selection screen performed by the voting screen creation unit 433 of the electronic voting program 404 Details of the creation process (shown in FIG. 35) are sequentially recorded. In the case where an error occurs during voting or the like, analyzing the voting log 4075 makes it possible to grasp the cause of the failure. These data are stored in a text file in an appropriate format such as CSV (Comma Separated Value (format): a file format in which items are separated by commas) on the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409. Will be saved as
[0226]
FIG. 65 is a sequence diagram illustrating an example of a flow from voting to termination by the electronic voting device applied to the present embodiment. First, the screen shown in FIG. 39 is displayed by the voting card insertion waiting function of the electronic voting program 404. Next, the elector inserts the voting card 406 into the card R / W 2032. When detecting that the voting card has been inserted, the electronic voting program 404 transmits the card authentication key 403. The card R / W writes the card authentication key 403 in the recording section of the IC card, and returns a return value from the IC card, that is, a code indicating whether or not access is possible, to the electronic voting program. If the access is permitted, the electronic voting program 404 reads a card type ID (shown in FIG. 21), which is a code for identifying the voting card 406 or the operation card 405.
[0227]
When it is read from the card R / W 2032 that the card type ID is the voting card 406, the voter characteristic ID 2021 and the voting flag 2022 are read from the voting card 406. When these data are stored in the RAM 453, the file for writing the voting log 4075 is opened on the original recording medium 408 by the electronic voting program 404, and the log relating to the voting card insertion process is written (all logs). Is shown as a voting log 4075). When the log recording ends and the file is closed, the electronic voting program 404 discharges the cache present in the cache area on the RAM 453. When the flushing of the cache is completed, a file for writing the voting log 4075 is opened on the duplicate copy recording medium 409, and a log having the same content as that recorded on the original copy recording medium 408 is written. When the writing of the voting log 4075 to the duplicate copy recording medium 409 is completed, the file is closed and the cache is discharged.
[0228]
Next, the electronic voting program 404 outputs a lighting signal to the GPIO interface of the operation indicator 20301b. The lighting of the operation indicator lamp 20301b notifies the voting manager and the voting witness that the voting has started. The voter performs a voting operation by touching the touch panel 20313 in accordance with a candidate selection screen (shown in FIG. 41) and a candidate confirmation screen (shown in FIG. 54) displayed on the LCD 20311. In a series of voting operations, all operation records of the electronic voting device 203 such as screen switching and touch panel operation are recorded in the form of a voting log shown in FIG. 64 on the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409. , And recording and discharging of the cache are performed. If the voter touches “I will vote” in the vote intention confirmation image (shown in FIG. 54), the voting data recording unit 434 of the electronic voting program 404 causes the voting data 407 on the RAM 453 of the selected candidate. Is written to the original recording medium 408. Then, after the cache on the RAM 453 is discharged, the file of the voting data 407 created on the original recording medium 408 is opened and read again on the RAM, and comparison and verification (verification) are performed. It is confirmed that this has been done. Then, writing of the voting log is performed on the original recording medium 408. Although not shown in the figure, in writing the voting log, the generated voting log file is read and verified after the cache is expelled.
[0229]
Next, when the writing of the voting data 407 and the voting log 4075 to the original recording medium 408 is completed, the electronic voting program 404 turns on the voting confirmation LED 2034 for notifying the voter that the voting has been confirmed. Is output to the GPIO port.
[0230]
Next, when the vote determination 2034 is turned on, the electronic voting program 404 performs a copy process of the voting data 407 and the voting log 4075 on the duplicate copy recording medium 409. That is, the file on the duplicate copy recording medium 409 is opened by the electronic voting program 404, and the file is closed after the voting data 407 stored in the RAM 453 is written. Then, after the cache in the RAM 453 is completely discharged, the file is opened again, read into the RAM, and after the file is closed, the data in the RAM is compared and verified. Then, with respect to the copy of the voting log 4075, the recording and the flushing of the cache are similarly performed.
[0231]
Next, when the voting data 407 and the voting log 4075 are recorded in the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409, the electronic voting program 404 ejects the voting card 406 to the card R / W. An instruction to send is sent. When the voting card is mechanically ejected by the transport mechanism, the electronic voting program 404 records a log on the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409. At this time, each time the writing to each recording medium is completed and the file is closed, the cache is expelled, and then the file is opened and the verification of the written data is performed. Done.
[0232]
Next, when the voter removes the ejected voting card from the card R / W 2032, the electronic voting program 404 outputs an instruction to turn off the signal output to the voting confirmation LED 2034 and the operation indicator 20301b. You. When the operation indicator light 20301b is turned off, the voting manager or the voting witness is notified that the voting is completed. The voting log 4075 for these processes is also recorded on the original recording medium 408 and the duplicate recording medium 409.
[0233]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and is not particularly limited to a polling place type electronic voting prescribed by law at the time of filing the present application. Therefore, the display means for displaying the candidate screen is not limited to the liquid crystal display (LCD) of the electronic voting apparatus of the present embodiment, but may be various displays in each home, for example, a large display represented by a plasma display. Or a projection type display, a display of a home information terminal such as an L mode (registered trademark), or a display of a personal information terminal such as a mobile phone. Alternatively, it may be a tactile pin display capable of tactile recognition.
[0234]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention can be applied to scrolling even if there is a person or a party whose name exceeds the maximum number of characters that can be displayed in the candidate display frame defined by the display means of the electronic voting device. Since the number of characters that can be displayed is not affected by the maximum number of characters that can be displayed in the candidate display frame, the maximum number of candidate display frames defined by the display means of the electronic voting device can be used. This has the effect of maintaining fairness in elections.
[0235]
Further, the present invention provides a method in which even if there are a plurality of candidates having a name or a political party name exceeding the maximum number of characters of the candidate display frame defined by the display means of the electronic voting device, the character is displayed in a state where the leading part is at the end of the frame. By temporarily stopping, the head of each scroll character string can be intuitively grasped, and the candidate can be easily confirmed.
[0236]
Further, the present invention, when the number of characters of the candidate name or political party name exceeds the maximum number of characters of the candidate display frame defined by the display means of the electronic voting device, scroll display only the excess type of character string, scroll Since the name of the number of characters or the name of the political party that does not need to be displayed is fixedly displayed, the display difference from other candidates who do not scroll display can be made extremely small, and there is an effect that the fairness of the election can be maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an electronic voting system applied to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of an exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 3 is a perspective view showing another example of the exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 4 is a top view showing an example of an exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 5 is a front view illustrating an example of an exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 6 is a front view (when the front door is open) showing an example of the exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 7 is a rear view illustrating an example of an exterior of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a hardware configuration inside an electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of a data structure of a RAM in the electronic voting apparatus applied to the embodiment;
FIG. 10 is a diagram showing an example of a data structure inside a silicon disk applied to the present embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing an example of the structure of an electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 12 is a diagram illustrating an example of a structure of candidate data applied to the embodiment;
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of a candidate table (for election ID = 1) constituting candidate data applied to the present embodiment.
FIG. 14 is a diagram showing an example of a political party table constituting candidate data applied to the present embodiment.
FIG. 15 is a diagram illustrating an example of a polling place group table constituting candidate data applied to the embodiment;
FIG. 16 is a diagram showing an example of a fixed screen layout table constituting candidate data applied to the present embodiment.
FIG. 17 is a diagram illustrating an example of a voting screen layout table (for election ID = 1) constituting candidate data applied to the present embodiment;
FIG. 18 is a diagram illustrating an example of a display message table constituting candidate data applied to the present embodiment.
FIG. 19 is a diagram showing an example of a data structure of an original recording medium stored in an electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 20 is a diagram illustrating an example of a data structure of a duplicate copy recording medium stored inside the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 21 is a diagram illustrating an example of a data structure of a voting card or an operation card inserted into the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 22 is a diagram illustrating an example of a data structure of a voting flag recorded on a voting card applied to the embodiment.
FIG. 23 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of a card reading unit included in the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 24 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of a voting control unit included in the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 25 is a flowchart illustrating an example of a process flow of a candidate selection screen voting control unit in the voting control unit configuring the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 26 is a flowchart (1/5) showing an example of a processing flow of an initial selection screen voting control unit in a voting control unit constituting the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 27 is a flowchart (2/5) illustrating an example of a processing flow of an initial selection screen voting control unit in a voting control unit included in the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 28 is a flowchart (3/5) showing an example of the processing flow of the initial-letter selection screen voting control section in the voting control section constituting the electronic voting program applied to the present embodiment.
FIG. 29 is a flowchart (4/5) showing an example of a processing flow of the initial letter selection screen voting control section in the voting control section constituting the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 30 is a flowchart (5/5) showing an example of the processing flow of the initial-letter selection screen voting control unit in the voting control unit constituting the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 31 is a flowchart illustrating an example of a processing flow of a voting data recording unit included in the electronic voting program applied to the embodiment.
FIG. 32 is a diagram illustrating an example of a hardware configuration of a card issuing machine that issues an operation card applied to the present embodiment.
FIG. 33 is a diagram illustrating an example of a software configuration of a card issuing machine that issues an operation card applied to the present embodiment.
FIG. 34 is a diagram showing an example of a data structure of a ticket issuing machine medium applied to the embodiment.
FIG. 35 is a diagram showing the types of elections held in the ticketing machine media applied to the present embodiment.
FIG. 36 is a flowchart illustrating an example of a polling place ID generation unit included in the ticketing program applied to the embodiment.
FIG. 37 is a first half flowchart showing a flow of an operation method of an electronic voting system using an operation card and a voting card applied to the embodiment.
FIG. 38 is a flowchart of the latter half showing the flow of the operation method of the electronic voting system using the operation card and the voting card applied to the embodiment.
FIG. 39 is a diagram showing an example of a voting card input waiting screen displayed on the LCD of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 40 is a diagram showing an example of a voting card removal waiting screen displayed on the LCD of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 41 is a diagram showing an example of a candidate selection screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 42 is a diagram illustrating an example of a candidate selection screen (when a button is pressed) of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 43 is a diagram illustrating an example of a candidate selection screen (displaying 28 persons) of the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 44 is a diagram showing an example of a candidate selection screen (displaying 21 people) of the conventional electronic voting apparatus.
FIG. 45 is a diagram showing an example of a candidate selection screen (with 28 display and scroll display) of the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 46 is a diagram illustrating an example of scroll display on a candidate selection screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 47 is a diagram showing an example of scroll display on a candidate selection screen of the electronic voting device applied to the embodiment. (Example of initial state)
FIG. 48 is a diagram showing an example of an initial letter selection screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 49 is a diagram illustrating an example of an initial character selection screen (display of only the candidate) of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 50 is a diagram illustrating an example of an initial candidate selection screen (when “O” is selected) of the electronic voting apparatus applied to the embodiment;
FIG. 51 is a diagram illustrating an example of an initial voting candidate multiple page selection screen of the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 52 is a diagram showing an example of a multiple selection page guide screen of the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 53 is a diagram showing an example of a voting progress screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 54 is a diagram showing an example of a candidate confirmation screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 55 is a diagram showing an example of an abstention confirmation screen of the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 56 is a diagram illustrating an example of an election end screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 57 is a diagram illustrating an example of an election end confirmation screen of the electronic voting device applied to the embodiment.
FIG. 58 is a diagram showing an example of a card authentication key applied to the embodiment.
FIG. 59 is a diagram illustrating an example of an elector characteristic ID that defines a voting mode applied to the embodiment;
FIG. 60 is a flowchart showing a flow of preparation for voting by the electronic voting apparatus applied to the embodiment.
FIG. 61 is a flowchart illustrating an example of a flow of voting in a single election (single record) according to the operation method of the electronic voting system applied to the embodiment.
FIG. 62 is a flowchart showing the flow of terminating the electronic voting apparatus according to the method of operating the electronic voting system applied to this embodiment.
FIG. 63 is a flowchart illustrating an example of a processing flow when a recoverable error occurs according to the operation method of the electronic voting system applied to the embodiment.
FIG. 64 is a diagram illustrating an example of a voting log in which an operation history of the electronic voting apparatus applied to the embodiment is recorded.
FIG. 65 is a sequence diagram illustrating an example of a flow from voting to termination by the electronic voting device applied to the embodiment.
[Explanation of symbols]
100 Election data creation system
101 Election data management making machine
102 Election Data Media Copier
200 polling system
201 Voting card issuing machine (card issuing machine)
202 Ticketing Machine Media
203 Electronic voting device
300 counting system
301 Voting data collection and counting machine
400 Election Data Master
401 Candidate data
401a1 Candidate table
401b Party table
401c polling place group table
401d fixed screen layout table
401e1 Voting screen layout table
401f display message table
402 Types of Elections Held (Election Type Data)
403 Card authentication key (authentication key)
404 Electronic Voting Program
405 Operation card (administrator card)
406 voting card
407 voting data
408 Original recording medium (original)
409 Duplicate recording medium (duplicate, duplicate)
411 Operating System (OS)
412 Serial I / O control unit
413 Window control unit
414 File Control Unit
415 Card control unit
416 Touch panel control program
417 Printer control program
418 Junction box control program
431 Card reading unit
432 Election data reading section
433 Voting screen creation unit
434 Voting data recording unit
435 Voting control unit
436 Loading program (program loader)
450 motherboard
451 CPU
452 ROM
453 RAM (RAM disk)
454 silicon disk (system disk)
454b Local disk area
455 junction board
456 VRAM (Video RAM)
457 CLOCK (built-in quartz watch)
460 Candidate display frame
504 ticketing program
531 Ticket issuing machine media reading unit
532 Card reader
533 Polling Place ID Generation Unit
534 Ticketing data recording section
535 Ticketing control unit
2011 Ticketing machine display
2012 ticketing machine card reader / writer
2021 Elector's characteristic ID (disability characteristic)
2022 Voting flag
2030 Front door
2030a padlock
2030b Lock bracket
2031 Display unit
2031a Stylus pen
2031b Pen holder
2032 Card record / read means (card reader / writer, card R / W)
2032a Card guide LED (Card insertion guide LED)
2033 Speaker
2033a volume
2034 Vote confirmation LED (vote confirmation LED)
2035 slide cover
2036 LCD angle adjustment arm
2037 Push switch terminal for motor dysfunction
2038 Keyboard terminal for the visually impaired
2039 headphone jack
4055 polling place ID (management ID, management ID, management ID code, random number)
4075 Voting log
20117 CPU (ticket issuing machine)
20118 RAM (ticket issuing machine)
20111 HDD (ticket issuing machine)
20120 random number generator
20301 Status indicator
20301a Power indicator
20301b Operation indicator
20301c pole
20301d Status indicator cable
20302 External display terminal
20303 Slot for original recording medium
20304 Duplication copy recording medium slot
20305 Notification means
20306 Input means
20307 Silicon disk storage
20308 Power LED (AC power supply monitoring LED)
20310 Front door open / close sensor
20311 LCD (Liquid Crystal Display)
20312 Inverter
20313 Touch panel
20314 Built-in battery (internal battery)
20315 DC power supply (DC power supply)
20316 AC power supply (AC power supply)
20371 Push switch for motor dysfunction
20381 Keyboard for the visually impaired
20391 Headphones with volume control (headphones)

Claims (5)

電子投票による投票の際、記憶手段に格納された候補者リストを選挙人に表示させるための表示手段と、前記表示された候補者リストから選挙人が選択入力した候補者を記録媒体に電磁的に記録させる手段とを有する電子投票装置を制御するためにコンピュータを実行させるための電子投票プログラムであって、
前記表示手段の表示範囲の大きさと前記候補者リストの候補者数とから、各候補者に候補者名及び政党名を表示する候補者表示枠を均等に割り当てるステップと、
前記候補者表示枠に候補者名または政党名を表示する場合に、候補者名または政党名を表す文字列全体をスクロール表示するステップと、
を有することを特徴とする電子投票プログラム。At the time of voting by electronic voting, display means for displaying the candidate list stored in the storage means to the elector, and the candidate selected and input by the elector from the displayed candidate list is electromagnetically recorded on a recording medium. An electronic voting program for executing a computer to control an electronic voting device having means for recording
From the size of the display range of the display means and the number of candidates in the candidate list, equally assigning a candidate display frame for displaying a candidate name and a political party name to each candidate;
When displaying the candidate name or political party name in the candidate display frame, a step of scrolling the entire character string representing the candidate name or political party name,
An electronic voting program, comprising: 前記請求項１に記載の電子投票プログラムであって、
前期候補者表示枠内に候補者名または政党名が表示しきれない候補者の表示できない項目の文字列のみを、スクロール表示するステップをさらに有したことを特徴とする電子投票プログラム。The electronic voting program according to claim 1, wherein
An electronic voting program, further comprising a step of scrolling and displaying only a character string of an item that cannot be displayed for a candidate whose candidate name or political party name cannot be completely displayed in the candidate display frame in the previous term. 前記請求項１又は２に記載の電子投票プログラムであって、
前記文字列全体を一回スクロール表示した後、前記候補者表示枠端部で一時停止するステップをさらに有することを特徴とする電子投票プログラム。The electronic voting program according to claim 1 or 2,
The electronic voting program according to claim 1, further comprising a step of, after scrolling the entire character string once, temporarily stopping at an end of the candidate display frame. 前記請求項３に記載の電子投票プログラムであって、
前記文字列を一時停止させて、一時停止の状態からスクロール表示を開始する際に、前記表示手段内でスクロール表示させている全ての文字列を同期させてスクロール表示を開始するステップをさらに有することを特徴とする電子投票プログラム。The electronic voting program according to claim 3, wherein
When the character string is paused and the scroll display is started from the paused state, the method further includes a step of synchronizing all the character strings displayed in the display means and starting the scroll display. Electronic voting program characterized by the following. 前記請求項１、２、３、又は４に記載の電子投票プログラムを所定格納部に格納して、前記電子投票プログラムを実行させるようにしたことを特徴とする電子投票装置。5. An electronic voting apparatus, wherein the electronic voting program according to claim 1, 2, 3, or 4 is stored in a predetermined storage unit, and the electronic voting program is executed.
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