JP2004206164A - 画像処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テンプレートS0および対象部分画像領域Sjの画素列で隣接する画素の濃度gn,g1nを表す下位のL1〜Liを除いて、残余の上位桁Li+1〜Lkによって構成される階調g2n,g2n+1;g3n,g3n+1の差Δg2n,Δg3nを求め、濃度の精度を落とす。前記差Δg2n,Δg3nの正または負にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと対象部分画像領域との各画素毎に設定する。対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定し、各対象部分画像領域毎の一致数Ejを求める。走査される複数m0の対象部分画像領域Sj毎の一致数Ejのうち、最大である対象部分画像領域の位置を求める。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像照合を行う画像処理装置は、加工・組立て・検査・運搬・荷役などの生産および物流工程、道路環境監視、車載ビジョンなどを含む高度道路交通システムなどの広い分野において、種別認識、位置姿勢計測、欠陥認識等のための中核技術として用いられ、これまでも多くの実応用システムに組み込み利用されている。これらのシステムでは、画像のグレーパターンを直接照合するグレー画像照合法が頻繁に用いられている。
【0003】
グレー画像照合法は、テンプレートマッチング法とも呼ばれ、一般的な手順は次のとおり▲1▼〜▲4▼である。▲1▼テンプレートとなる部分画像を学習見本などから抽出し、基準画像として登録。▲2▼対象画像内を適当な走査ルールに従って、テンプレートにより順次照合していく。▲3▼照合の評価関数を最大(あるいは最小にする)とする位置を求める。▲4▼評価値がある一定基準を満たせば探索成功とする。
【0004】
このようなテンプレートマッチング法は従来から、いわゆる正規化相関法、残差自乗和法、モーメント法および統計的符号変化法がある。正規化相関法は、ノイズの影響を防ぎ、一致をよく評価することができるが、全体的に一様な陰影の変化に対応するには、標準偏差による正規化(除算)項によらなければならず、また計算コストが多いという問題を有する。残差自乗和法は、SSDA法と略称され、画素濃度の差の2乗和を評価する手法であって、高速であるが、陰影変化および遮蔽に対応することができないという問題がある。モーメント法は、2次元空間曲線上への画素濃度の投影を特徴として利用する方法であり、姿勢変化に対応可能であることが最大の特徴であるが、計算コストが非常に大きく、また陰影変化および遮蔽には弱いという問題がある。統計的符号変化法は、テンプレートと対象部分画像の差において、隣接する画像濃度の符号変化の総和を演算する手法であり、陰影の変化には弱く、合成画像のようにノイズを含まない場合には照合が難しいという問題を有する。
【0005】
テンプレートマッチング法の有する前述の問題を解決し、ノイズ、陰影、遮蔽に対してロバスト(頑丈)であり、計算コストが小さく、ハードウエア実現に好適な照明評価と言われている他の先行技術は、増分符号相関法である(非特許文献1,2参照)。
【0006】
先行技術の増分符号相関法は、テンプレートと対象部分画像領域のそれぞれにおける画素列における隣接する画素の濃度差の正、負に対応して増分符号と称する2値論理値を対応させ、この増分符号のビット列を用いてテンプレートと対象部分画像領域との対応する画素の一致の判定を行って、各対象部分画像領域毎の一致の程度を表す評価関数を得る。
【0007】
先行技術の増分符号相関法の新たな問題は、テンプレートと対象部分画像領域とにおける画素列で隣接する画素間に濃度の微小な差が存在しても、一致の判定は得られないので、評価関数によって得られる一致の程度が低くなり、その結果、位置検出精度が低下することである。たとえばワークをテレビカメラで撮像し、その背景が、一見、均一な濃度分布に見えるが、実はその撮像した画像に含まれる背景の隣接する画素間に微小な濃度差が、ノイズによって存在する場合でも、一致の判定が得られない。すなわちこのような微小な濃度差が存在する場合は、ワークの画像と背景の画像との境界における隣接画素間の大きな濃度差が存在する場合と同様に、一致していないことを表す増分符号が得られることになる。その結果、対象部分画像領域のテンプレートとの一致の評価が悪化してしまう。したがって、ワークの位置検出を正確に行うことができない。
【0008】
【非特許文献1】
五十嵐悟、金子俊一、村瀬一郎:“増分符号相関法による画像照合”、社団法人 精密工学会誌、第66巻 第2号 別冊、(平成12年2月5日発行)
【非特許文献2】
五十嵐悟、金子俊一、村瀬一郎:“増分符号相関によるロバスト画像照合”、電子情報通信学会論文誌(D)、J82-D−11、No.01 pp.1-9 (1999年01月)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、たとえば背景画像などのように一見、均一に見える画像の隣接画素間に存在する微小な濃度差が、テンプレートと対象部分画像領域とのパターンマッチングに悪影響を及ぼさないようにした画像処理方法および装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査し、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する各画素の濃度を表す値gn,g1nの精度を低下し、こうして精度が低下された濃度g2n,g3nを用いて、テンプレートおよび対象部分画像領域をそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度の差Δg2n,Δg3nを求め、
前記差Δg2n,Δg3nの正または負にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に、設定し、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求め、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejを計数して求め、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求めることを特徴とする画像処理方法である。
【0011】
また本発明は、テンプレートおよび対象部分画像領域の各画素の前記複数濃度は、複数桁Lkから成り、
濃度を表す値gn,g1nの濃度の前記低下は、
テンプレートおよび各対象部分画像領域の画素列Gで隣接する画素の濃度を表す下位の1または複数の桁を除いて、予め定める上位桁のみとすることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、予め定める基準画像を形成する複数の画素n0を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査するテンプレート走査手段と、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する各画素の濃度を表す値gn,g1nの精度を低下し、こうして精度が低下された濃度g2n,g3nを用いて、テンプレートおよび対象部分画像領域をそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度の差Δg2n,Δg3nを求める濃度差演算手段と、
前記差Δg2n,Δg3nの正または負にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定する2値論理値設定手段と、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求める一致判定手段と、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求める一致計数手段と、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求める位置検出手段とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
【0013】
本発明に従えば、対象画像である1ウインドウにわたって、仮想上、テンプレートS0を順次的に走査して、複数m0の各対象部分画像領域Sjを設定し、このテンプレートと、1ウインドウ内で走査される複数m0の各対象部分画像領域とにおける画素列Gで隣接する画素の濃度gn,g1nの精度を落として、低い精度の濃度g2n,g3nを求め、こうして得られた低精度の濃度g2n,g3nの差Δg2n,Δg3nを演算して求める。濃度の精度を落とすためには、その一例として、各画素の濃度を表す下位の1または複数の桁L1〜Liを除く予め定める残余の上位桁Li+1〜Lkによって濃度g2n,g3nを表し、こうして表された前記上位桁Li+1〜Lkから構成される濃度の差Δg2n,Δg3nを求める。こうして得られた前記差Δg2n,Δg3nの正負にそれぞれ対応して増分符号と称することができる2値論理値bn,b1nを、テンプレートおよび対象部分画像領域の対応する各画素毎に設定する。
【0014】
こうしてテンプレートと対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値bn,b1nを用いて、テンプレートの画素と対象部分画像領域の対応する画素との一致を判定し、その一致判定値Djnの各対象部分画像領域毎の合計値である一致数Ej(j=1〜m0)を計数して求める。1ウインドウ内で走査された複数m0の対象部分画像領域毎の一致数Ejのうち、最大の一致数を有する対象部分画像領域の位置を求める。
【0015】
このように前記差Δg2n,Δg3nを求める段階で、各画素の濃度の精度を落とす。したがって画像の隣接する画素間で存在する濃度gn,g1nの微小な差によって、テンプレートと対象部分画像領域との一致判定値Djnが不所望に、一致していないことを表す結果になることを防ぎ、これによって一致数Ejによって表される一致の程度の評価が低下することがなく、前述の微小な濃度差がパターンマッチングに悪影響を及ぼすことがない。これによって1ウインドウ内のたとえばワークなどの画像の位置検出の精度がノイズなどによって低下することなく、高い位置検出精度を達成することができる。
【0016】
前述の最大の一致数を有する対象部分画像領域の位置を求める代りに、本発明の実施の他の形態では、各対象部分画像領域毎の一致数Ejを、その対象部分画像領域に存在する画素の数n0で割算して得た規格化された一致度Fjのうち、一致度が表す一致の程度が最大である対象部分画像領域の位置を求めるようにしてもよい。複数m0の対象部分画像領域毎の画素の数n0は、相互に異なっていてもよい。
【0017】
濃度gn,g1nの精度を落とすために、前述のように下位桁を除く手法に代えて、その他の手法で、精度を落とすようにしてもよい。また本発明に従えば、前述のように複数m0の各対象部分画像領域毎の一致数Ejを比較し、最大の一致数を有する対象部分画像領域を検索して、その位置を検出する代りに、各対象部分画像領域に含まれる画素数n0で割算して規格化した一致度Fjを用いるようにしてもよい。これによって画素数が相互に異なる対象部分画像領域毎の一致数Ejを正確に求めることも可能となる。
【0018】
また本発明は、予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査し、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度gn,g1nの差Δgn,Δg1nを求め、
前記差Δgn,Δg1nが予め定める濃度の値Δg0以上または未満であることにそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定し、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求め、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求め、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求めることを特徴とする画像処理方法である。
【0019】
また本発明は、予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査するテンプレート走査手段と
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する画素の画素列で隣接する画素の濃度gn,g1nの差Δgn,Δg1nを求める濃度差演算手段と、
前記差Δgn,Δg1nが予め定める濃度の値Δg0以上または未満であることにそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定する2値論理値設定手段と、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求める一致判定手段と、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求める一致計数手段と、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求める位置検出手段とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
【0020】
本発明に従えば、テンプレートおよび対象部分画像領域の隣接する画素間に存在する微小な濃度差がパターンマッチングに悪影響を及ぼすことを防ぐために、これらのテンプレートおよび対象部分画像領域の隣接する画素の濃度の差Δgn,Δg1nを求め、この濃度の差Δgn,Δg1nは、予め定める濃度の値Δg0をしきい値とし、それ以上またはそれ未満にそれぞれ対応して、増分符号と称することもできる2値論理値bn,b1nを、テンプレートおよび対象部分画像領域の対応する画素毎に設定する。したがってテンプレートおよび対象部分画像領域における隣接する画素間の微小な濃度差が、パターンマッチングに悪影響を及ぼさないようにすることができる。この2値論理値bn,b1nによって一致が判定され、前述と同様に一致判定値Djnが計数され、こうして一致数Ejnが得られ、複数m0の各対象部分画像領域Sj毎の一致数Ejのうち、最大の一致数を有する対象部分画像領域の位置を求めて検出する。
【0021】
また本発明は、一致判定手段は、
2値論理値設定手段からのテンプレートと対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値bn,b1nを表す出力に応答し、一致判定値Djn、
Djn=bn・b1n+(1−bn)・(1−b1n)
を演算することを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、一致判定値Djnは、たとえばマイクロコンピュータなどのソフトウエアの実行によって達成され、または排他的論理和ゲートによって実現されるようにしてもよい。これによって自動的な画像処理が行われる。テンプレートと対象部分画像領域との対応する画素gn,gn+1;g1n,g1n+1毎の前記2値論理値bn,b1nは、これらの2値論理値が論理「1」および論理「0」の2進数で表される場合、各画素gn,g1nにそれぞれ対応して一致判定値Djnが、論理式によって自動的に演算して求められる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の全体の電気的構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータなどによって実現される処理回路2には、テレビカメラ3から、撮像された複数階調を有する濃淡画像を表す画像信号が与えられ、メモリ4にストアされ、このメモリ4は、画像処理の演算のためにも用いられる。処理回路2には、操作者によって操作されて信号が処理回路2に与えられる入力手段5が接続される。処理回路2の画像処理によって、制御手段6は、搬送手段7および把持手段8の動作を制御する。これらの各手段6〜8は、画像処理装置1の出力に基づいて、たとえば加工・組立てを行う装置9を構成する。
【0024】
図2は、図1に示される画像処理装置1および加工・組立て装置9の一部の構成を簡略化して示す斜視図である。搬送手段7は、たとえばベルトコンベアであって、ワーク11が、矢符12のように搬送され、一時停止されてテレビカメラ3によって視野27が撮像される。この撮像結果の画像処理によって、加工・組立て装置9の把持手段8は、ワーク11を搬送手段7から取出すことができる。視野27付近は、照明灯28によってほぼ均一な明るさで照明される。
【0025】
図3は、テレビカメラ3によって撮像された画像処理されるべき1ウインドウ13と、テンプレートマッチングされるべきテンプレートS0とを示す図である。図3(1)に示されるウインドウ13は、図2の視野27に対応し、ワーク11の画像11aと、背景の画像15とを含む。図3(2)に示されるテンプレートS0の基準画像は、ワーク11に対応する画像11bと背景の画像16とを含む。本発明の実施の一形態では、ウインドウ13は、横512×縦480画素であり、テンプレートS0は、横64×縦64画素を有する。ウインドウ13のワーク画像11aとテンプレートS0のワーク画像11bとは同一寸法形状を有してもよい。
【0026】
図4は、ウインドウ13を拡大して示す簡略化した平面図である。このウインドウ13は、前述のようにカメラ3によって撮像された画像である。このウインドウ13にわたって、仮想上、テンプレートS0が走査される。この走査された複数m0の各対象部分画像領域Sj(ただしj=1〜m0)は、テンプレートS0と、テンプレートマッチングされる。図4に示される対象部分画像領域Sjは、前述のようにウインドウ13を走査され、この対象部分画像領域Sjの対応するテンプレートS0が有する画素は、濃度と同一の参照符g1,g2,…,gn,gn+1,…,gn0で示される。テンプレートS0に対応する対象部分画像領域Sjに含まれる各画素とその濃度とは、参照符g1n,g1n+1のように、参照符gに代えてg1を用いることにする。
【0027】
図5は、テンプレートS0を用いて順次的な走査を行うウインドウ13を簡略化して示す図である。1ウインドウ13内で対象部分画像領域S1,S2,S3,…,Sj,…,Sm0が、横方向18および縦方向19に、1または複数の画素分ずれて順次的な走査が行われる。
【0028】
再び図4を参照して、拡大して示される対象部分画像領域Sjは、ウインドウ13に対応して画素g1,g2,…,gn,gn+1,…,gn0を有する。ウインドウ13は複数Nの画素を有し、各対象部分画像領域Sjはテンプレートと同様に複数n0の画素を有する。
【0029】
図6は、ウインドウ13の各画素の濃度を説明するための図である。各画素毎の濃度は、複数kの桁の2進数で表され、たとえばこの実施の形態では桁数k=8であり、最下位の桁L1〜最上位の桁Lkを有し、256(=28)の階調を有する。
【0030】
図7は、処理回路2の動作を説明するためのフローチャートである。ステップa1では、テンプレートS0に関する2値論理値bnを、そのテンプレートS0の画素列G={gn}n=1,2,…,n0+1に対応する長さn0の増分符号と称することができる2値論理値のビット列B={bn}n=1,2,…,n0を作り、また同様にしてカメラ3によるウインドウ13を構成する入力画像のテンプレートS0に対応する複数m0の各対象部分画像領域Sj(j=1〜m0)毎の各画素列で隣接する画素g1n,g1n+1間の増分符号と称することができる2値論理値b1nを演算して求める。テンプレートS0に関する2値論理値bnの演算を簡略化して記載すると、次の式1のとおりとなる。
【0031】
【数1】
【0032】
図8は、処理回路2による図7のステップa1の動作をさらに具体的に示すフローチャートである。図8のステップp1では、カメラ3による撮像画像を、前述のようにウインドウ13としてメモリ4にストアする。
【0033】
図9は、図8に示される本発明の実施の一形態の一致計算の動作を説明するための図である。テンプレートS0の各画像の濃度gnは前述の図6に示されるようにk桁で表され、そのうち下位の1または複数iの桁L1〜Liを除く残余の予め定める上位桁Li+1〜Lkによって構成される濃度g2nは、図9のメモリ領域21に、テンプレートS0の各画素に対応してストアされる。たとえばi=2であってもよい。
【0034】
ウインドウ13を走査される対象部分画像領域Sjの各画像毎の濃度g1nに関しても同様に、下位の1または複数iの桁L1〜Liを除く残余の予め定める上位桁Li+1〜Lkによって濃度g3nが表され、メモリ領域22内にストアされる。
【0035】
テンプレートS0に関する後述の2値論理値bnは、テンプレートS0の各画素に対応してメモリ領域23にストアされる。また同様にして各対象部分画像領域Sjに関する2値論理値b1nは、対象部分画像領域Sjの各画素に対応してメモリ領域24にストアされる。こうして得られるテンプレートS0の2値論理値bnと、対象部分画像領域Sjの2値論理値b1nとの一致の計算が、図7の後述するステップa3で行われる。メモリ領域21〜24は、メモリ4に含まれる。
【0036】
再び図8を参照して、ステップp2では、画素の順番を表す変数nを1に初期化し、次のステップp3では、図9のテンプレートS0での画素の濃度gnを読出し、次のステップp4において前述のように上位桁Li+1〜Lkによって構成される階調g2nを求める。またステップp5で、画素列G={gn}n=1,2,…,n0+1で隣接する画素の濃度gn+1を読出し、ステップp6では、前述の予め定める上位桁Li+1〜Lkによって構成される階調g2n+1を読出して求める。
【0037】
ステップp7では、隣接する画素間の濃度差Δg2nを、ステップp4,p6で得た濃度g2n,g2n+1を用いて求める。
Δg2n = g2n+1−g2n …(2)
【0038】
ステップp8では、濃度の差Δg2nが、正または零であるか、すなわち
Δg2n ≧ 0 …(3)
であるかが判断され、そうであれば次のステップp9で2値論理値bnを、論理「0」に設定する。
【0039】
ステップp8の判断が否定、すなわち
Δg2n < 0 …(4)
であれば、ステップp10で2値論理値bnを、論理「1」に設定する。
【0040】
ステップp11では、画素列Gの順序nが1だけインクリメントされ、テンプレートS0の合計n0個の画素に関して濃度の差が求められていなければ、ステップp12からステップp3に戻って演算を繰返す。こうして図9のメモリ領域23には、テンプレートS0に関する2値論理値bnが各画素gnに対応してストアされることになる。テンプレートS0に関する図8の動作は、簡略化して式1のように表すことにする。
【0041】
対象部分画像領域Sjの各画素の濃度g1n,g1n+1に関しても、図8と同様な演算が行われ、前述のメモリ領域22に予め定める上位桁Li+1〜Lkの濃度g3n,g3n+1がストアされて得られ、これによってメモリ領域24には対象部分画像領域Sjに関する2値論理値b1nが各画素g1nに対応してストアされる。
【0042】
再び図7を参照して、ステップa1で前述のようにメモリ領域23,24で2値論理値bn,b1nを、テンプレートS0および各対象部分画像領域Sj毎に関して求めた後、ステップa2では、テンプレートS0と1つの対象部分画像領域Sjとの一致に関する演算のための初期化を行う。ステップa3では、テンプレートS0および対象部分画像領域Sjにおける対応する画素毎の2値論理値bn,b1nとを用いて、2進数の2値で表される一致判定値Djnを演算する。
Djn = bn・b1n+(1−bn)・(1−b1n) …(5)
この式5の演算は、表1に示される。
【0043】
【表1】
【0044】
ステップa4では、前記一致判定値Djnの数を計数して加算し、画素数n個分にわたる一致数Ejnを、求める。
【0045】
【数2】
【0046】
ステップa5では、テンプレートS0とともに演算された1つの対象部分画像領域Sjの各画素毎の2値論理値bn,b1nの演算が終了したかどうか、すなわちn>(n0+1)であるかが判断され、そうでなければ、nが1だけインクリメントされ、ステップa3に戻る。
【0047】
こうして1つの対象部分画像領域Sjに関する一致判定値Djnおよび一致数Ejnの演算が各画素毎の2値論理値bn,b1nの演算の度に、実行される。こうして1つの対象部分画像領域Sjの全ての画素数n0に関して、一致判定値Djnおよび一致数Ejが演算されて終了すると、ステップa6では、その対象部分画像領域Sjに関する一致度Fjが演算される。
Fj = (1/n0)・Ej …(7)
【0048】
ステップa7では、対象部分画像領域Sjのサーチ範囲である1ウインドウ13の走査が完了したか、すなわちj>(n0+1)であるかが判断され、そうでなければ、予め定める画素数分だけずらして次の走査すべき対象部分画像領域Sj+1を設定し、ステップa2に戻る。こうして1ウインドウ13内で、全数m0の各対象部分画像領域Sjの走査を完了する。こうしてメモリ4には、表2の情報がストアされる。
【0049】
【表2】
【0050】
ステップa9では、全ての対象部分画像領域S1〜Sm0に対応した一致度F1〜Fm0のうち、最も大きい一致度、すなわち最一致度を検索して出力する。ステップa10では、最も大きい一致度が得られた対象部分画像領域Sjの位置、すなわち座標を出力する。こうして検出された位置に、ワーク11が存在するものと判断することができる。制御手段6は、処理回路2からの検出位置を表す信号に応答し、把持手段8を駆動して、検出位置に存在するワーク11を把持して搬送手段7から取出す動作を行う。
【0051】
図10は、本発明の実施の他の形態の処理回路2の動作を説明するためのフローチャートである。図10に示される実施の形態は、前述の図1〜図9の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、図10のステップc1における濃度の差Δgnおよびその濃度の差Δgnに基づく2値論理値bnの演算手法が前述の図7のステップa1とは異なる。図10のステップc2〜c10は、前述の図7のステップa2〜a10と同様である。図10のステップc1におけるテンプレートS0に関する2値論理値bnは、簡略化して式8で表される。
【0052】
【数3】
【0053】
図11は、図10のステップc1の処理回路2による動作を説明するためのフローチャートである。ステップd1では、カメラ3によって撮像されたウインドウ13の画像が前述のようにメモリ4にストアされる。先ずテンプレートS0に関して、ステップd2では、画素の順番の値nを1に初期化し、ステップd3では、その画素の濃度gnを読出し、また次のステップd4では、画素列Gで隣接する画素の濃度gn+1を読出す。ステップd5では、濃度の差Δgnを演算して求める。
Δgn = gn+1−gn …(9)
【0054】
濃度gn,gn+1は、全ての桁kを有する値であり、たとえばこの実施の形態ではk=8であって、全ての階調は256である。
【0055】
ステップd6では、濃度の差Δgnが予め定める濃度のしきい値Δg0以上であるか、すなわち
Δgn ≧ Δg0 …(10)
が成立するかが判断され、そうであればステップd7で2値論理値bnを論理「1」に設定し、前述の濃度gnを有する画素に対応して、前述の図9のメモリ領域23と同様にしてストアする。
【0056】
ステップd6の判断が否定、すなわち
Δgn < Δg0 …(11)
であればステップd8で、2値論理値bnを論理「0」に設定してストアする。ステップd9では、画素の順番の値nが1だけインクリメントされ、テンプレートS0の全ての画素数n0を超えていれば、すなわちn≧n0+1でなければ、ステップd3に戻り、画素列の隣接する次の画素に関して演算を繰返す。こうして前述の簡略化して示される式8が演算される。
【0057】
1ウインドウ13を順次的に走査される対象部分画像領域Sjに関しても、図11と同様な演算が行われる。その参照符は、理解の便宜のために前述の実施の形態と同一の参照符を用いることにし、こうしてテンプレートS0の演算と同様に、対象部分画像領域の各領域Sjの各画素g1n,g1n+1および2値論理値b1nが図11の演算によって得られる。予め定める濃度の値Δg0は、全階調数が256に定められるとき、たとえば4などの値であってもよい。
【0058】
こうして図10のステップc1、したがって図11に示される演算によって得られた2値論理値bn,b1nに関して、前述の実施の形態と同様に図10のステップc2〜c10が実行され、複数m0の対象部分画像領域Sjのうち、一致度Fjが最も大きい対象部分画像領域Sjの位置を検出することができる。図10のステップc2〜c10は、図7のステップa2〜a10と同様である。図10および図11に示される実施の形態のそのほかの構成と動作は、前述の図1〜図9の実施の形態と同様である。
【0059】
図12は、本発明の実施のさらに他の形態の処理回路2の動作を説明するための図である。この図12に示される実施の形態は、前述の図10および図11に関連して前述した実施の形態に類似する。注目すべきはこの実施の形態では、前述の図11におけるステップd6における式10,11の演算が、メモリ4に予めストアされているルック・アップ・テーブル(略称LUT)を参照して行われる。テンプレートの画素列Gの隣接する画素gn,gn+1間の濃度の差Δgnが+255〜−255まで変化するとき、2値論理値bnは、このテーブルに基づき、予め定めるしきい値Δg0に基づいて決定される。この実施の形態によれば、しきい値Δg0を変更することが容易であるという利点がある。
【0060】
図12に示される実施の形態のそのほかの構成と動作は、前述の図10および図11に示される実施の形態と同様であり、図10のステップc1には、図12に示される実施の形態に関して「または図12のLUT法」と、理解を容易にするために、図示してある。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、テンプレートS0と、1ウインドウ内の走査される対象部分画像領域Sjとにおいて対応する画素毎の増分符号と呼ぶことができる2値論理値bn,b1nを求めるにあたり、(1)濃度の精度を落とし、たとえば複数kの桁L1〜Lkで表される各画素毎の濃度の下位の1または複数桁L1〜Liを除く残余の上位桁Li+1〜Lkを用い、または(2)濃度の差Δgn,Δg1nが予め定める濃度の値Δg0以上または未満にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを設定する。こうして1ウインドウ内で走査される各対象部分画像領域のたとえば背景などに存在する隣接画素間のノイズなどによる微小な濃度差が存在しないものと判定することができる。これによって画素列Gで隣接する画素間の微小な濃度差に起因した一致判定値Djの一致数Ejまたは一致度Fjが低下することを防ぎ、1ウインドウ内におけるテンプレートの画像と同一画像が存在する対象部分画像領域の位置を、高い精度で検出することができるようになる。こうして隣接画素間の微小な濃度差が、テンプレートと対象部分画像領域とのパターンマッチングに悪影響を及ぼさないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図7に示される画像処理装置1および加工・組立て装置9の一部の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図3】テレビカメラ3によって撮像された画像処理されるべき1ウインドウ13と、テンプレートマッチングされるべきテンプレートS0とを示す図である。
【図4】ウインドウ13を拡大して示す簡略化した平面図である。
【図5】テンプレートS0を用いて順次的な走査を行うウインドウ13を簡略化して示す図である。
【図6】ウインドウ13の各画素の濃度を説明するための図である。
【図7】処理回路2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】処理回路2による図7のステップa1の動作をさらに具体的に示すフローチャートである。
【図9】図1〜図8に示される本発明の実施の一形態の一致計算の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の他の形態の処理回路2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10のステップc1の処理回路2による動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態の処理回路2の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 処理回路
3 テレビカメラ
4 メモリ
13 ウインドウ
21〜24 メモリ領域
Claims (7)
- 予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査し、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する各画素の濃度を表す値gn,g1nの精度を低下し、こうして精度が低下された濃度g2n,g3nを用いて、テンプレートおよび対象部分画像領域をそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度の差Δg2n,Δg3nを求め、
前記差Δg2n,Δg3nの正または負にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に、設定し、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求め、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejを計数して求め、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求めることを特徴とする画像処理方法。 - テンプレートおよび対象部分画像領域の各画素の前記複数濃度は、複数桁Lkから成り、
濃度を表す値gn,g1nの濃度の前記低下は、
テンプレートおよび各対象部分画像領域の画素列Gで隣接する画素の濃度を表す下位の1または複数の桁を除いて、予め定める上位桁のみとすることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査し、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度gn,g1nの差Δgn,Δg1nを求め、
前記差Δgn,Δg1nが予め定める濃度の値Δg0以上または未満であることにそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定し、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求め、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求め、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求めることを特徴とする画像処理方法。 - 予め定める基準画像を形成する複数の画素n0を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査するテンプレート走査手段と、
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する各画素の濃度を表す値gn,g1nの精度を低下し、こうして精度が低下された濃度g2n,g3nを用いて、テンプレートおよび対象部分画像領域をそれぞれ形成する画素の画素列Gで隣接する画素の濃度の差Δg2n,Δg3nを求める濃度差演算手段と、
前記差Δg2n,Δg3nの正または負にそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定する2値論理値設定手段と、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求める一致判定手段と、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求める一致計数手段と、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求める位置検出手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - テンプレートおよび対象部分画像領域の各画素の前記複数濃度は、複数桁Lkから成り、
濃度差演算手段の濃度を表す値gn,g1nの濃度の前記低下は、
テンプレートおよび各対象部分画像領域の画素列Gで隣接する画素の濃度を表す下位の1または複数の桁を除いて、予め定める上位桁のみとすることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 予め定める基準画像を形成する複数n0の画素を有し、各画素が複数濃度を有するテンプレートS0を、1ウインドウにわたって順次的に走査するテンプレート走査手段と
テンプレートおよび1ウインドウ内の走査によって設定された複数m0の各対象部分画像領域Sjをそれぞれ形成する画素の画素列で隣接する画素の濃度gn,g1nの差Δgn,Δg1nを求める濃度差演算手段と、
前記差Δgn,Δg1nが予め定める濃度の値Δg0以上または未満であることにそれぞれ対応して、2値論理値bn,b1nを、テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎に設定する2値論理値設定手段と、
テンプレートと各対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値の一致を判定して一致判定値Djnを求める一致判定手段と、
各対象部分画像領域毎の前記一致判定値Djnが得られた画素の一致数Ejnを計数して求める一致計数手段と、
各対象部分画像領域Sj毎の前記一致数Ej、または前記一致数Ejを各対象部分画像領域の画素数n0で割算して規格化した一致度Fjが最大である対象部分画像領域の位置を求める位置検出手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - 一致判定手段は、
2値論理値設定手段からのテンプレートと対象部分画像領域との対応する画素毎の前記2値論理値bn,b1nを表す出力に応答し、一致判定値Djn、
Djn=bn・b1n+(1−bn)・(1−b1n)
を演算することを特徴とする請求項4〜6のうちの1つに記載の画像処理装置。
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