JP2004203233A

JP2004203233A - Occupant protective device

Info

Publication number: JP2004203233A
Application number: JP2002375077A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Morita; 敏寛森田
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2002-12-25
Filing date: 2002-12-25
Publication date: 2004-07-22
Anticipated expiration: 2022-12-25
Also published as: JP3912280B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an occupant protective device for maximally smoothly housing a large housing object by restraining reduction in a housing space of a housing box, even if knees of an occupant seated on a front passenger seat can be protected, by arranging a housing box in front of the front passenger seat. <P>SOLUTION: This occupant protective device S has a knee protective air bag device 11 for protecting the knees of the occupant of the front passenger seat and the housing box 60 for housing the housing object B. The knee protective air bag device 11 has an air bag 39, an inflator 31, a case 12 for housing the air bag and the inflator and opening the vehicle rear side and an air bag cover 44. The housing box 60 is arranged by inclining a bottom wall 62 for supporting the housing object B by an upper surface 62e so that the front edge 62a side is positioned below the rear edge 62b side. The case 12 is arranged along the rear 14ab side of an upper wall 14 in a peripheral wall 14 around an opening 13a along the bottom wall 62. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、助手席の前方側に配置されて、助手席に着座した乗員の膝を保護することができる乗員保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両の衝突時に、助手席に着座した乗員の膝を保護する装置としては、エアバッグを膨張させて、乗員の膝を保護するものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平８−８０７９７号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、助手席の前方には、従来、車検証や地図等を収納するための収納ボックス（グラブボックス）が配設されていた。
【０００５】
そのため、乗員の足先付近のスペースも必要であり、助手席の前方側に、膝保護用エアバッグ装置を搭載する場合には、収納ボックスの収納物を収納する容積が、狭くなることが避けられず、例えば、Ａ４サイズの地図帳等を、折り曲げずに、収納ボックスに収納することが困難となって、対策が望まれていた。
【０００６】
本発明は、上述の課題を解決するもので、助手席前方に収納ボックスを設け、かつ、助手席に着座した乗員の膝を保護可能としても、収納ボックスの収納スペースの低減を抑えて、大きな収納物を極力支障なく収納可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る乗員保護装置は、助手席に着座した乗員の前方側に配設されて、車両の衝突時に乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置と、膝保護用エアバッグ装置の上方に配設されて、収納物を収納可能な収納ボックスと、を備えて構成され、
膝保護用エアバッグ装置が、乗員の膝を保護可能に膨張するエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納して、車両後方側を開口させたケースと、エアバッグの膨張時に開き可能にケースの開口を覆うエアバッグカバーと、を備えて構成され、
収納ボックスが、上面で収納物を支持する底壁部を、後縁側より前縁側を下方に位置させるように、傾斜させて、配設され、
ケースが、開口の周囲を囲む周壁部と、開口から離れた前方側の奥壁部と、を備えて構成されるとともに、周壁部における上壁部の後部側を底壁部に略沿わせて、配設されていることを特徴とする。
【０００８】
本発明に係る乗員保護装置では、収納ボックスが、収納物を支持する底壁部を、後縁側より前縁側を下方に位置させるように、傾斜させており、収納ボックスの下方に膝保護用エアバッグ装置が配設されていない場合に比べて、底壁部が、上方に配置されることとなっても、前縁側の下がった分、容積の減少を抑えることができる。そして、例えば、Ａ４サイズの地図帳等の横向きとしても高さ寸法の嵩張るシート状の収納物を収納する場合でも、上端側を収納ボックスの後上部に配置させ、下端側を底壁部の前縁側に配置させて、傾斜させるようにして収納すれば、収納ボックスが、底壁部の前縁側を後縁側より下げて、収納ボックスの後上部側と底壁部の前縁側との間の寸法を長くしているため、シート状収納物を、折り曲げずに、容易に収納することができる。
【０００９】
また、前縁側を後縁側より下げ、すなわち、後縁側を前縁側より上げている底壁部の傾斜に略沿うように、膝保護用エアバッグ装置のケースが、その周壁部における上壁部の後部側を、車両後方側に向かって、斜め上方向に延びるように、配設させている。そのため、膨張用ガスを流入させたエアバッグがエアバッグカバーを開いてケースから突出する際、エアバッグは、周壁部の上壁部の後部側に案内されて、収納ボックスの後面に沿うように、斜め上方向に突出し、収納ボックスと乗員の膝との間の隙間が狭くとも、膝に干渉することなく、円滑に、展開して膨張を完了させることが可能となる。
【００１０】
したがって、本発明に係る乗員保護装置では、助手席前方に収納ボックスを設け、かつ、助手席に着座した乗員の膝を保護可能としても、収納ボックスの収納スペースの低減を抑えて、大きな収納物を極力支障なく収納可能となり、さらに、収納ボックスと乗員の膝との間の隙間が狭くとも、膝に干渉することなく、エアバッグを円滑に展開膨張させることができる。
【００１１】
そして、収納ボックスが、
底壁部の後縁から上方へ延びて、周囲の内装部材から露出させた後壁部と、底壁部の前縁から上方へ延びる前壁部と、底壁部の左右の縁からそれぞれ上方に延びる側壁部と、を備えて、上部を収納物の収納用開口とした箱形状とし、
下部側に回動中心を配設させて、後方側への回動操作により、収納用開口を内装部材から引き出して車内側に開口させるように、配設されていれば、つぎのような作用・効果を得ることができる。
【００１２】
すなわち、Ａ４サイズの地図帳等の横向きとしても高さ寸法の嵩張るシート状の収納物を、その上端側を収納ボックスの後上部に配置させ、下端側を底壁部の前縁側に配置させて、傾斜させるようにして、収納している場合、収納ボックスを車両後方側に回転させて、収納用開口を車内側に開口させても、収納物が収納ボックスに収納された状態を維持して回転するだけであり、収納物の飛び出しを防止することが可能となる。
【００１３】
ちなみに、収納ボックスが、収納物を収納するボックス本体を、車両に固定させて、ボックス本体の後部側を、収納用開口として開口させ、その開口に開閉操作するリッドを配設させて、構成される場合には、Ａ４サイズの地図帳等のシート状の収納物を、その上端側をボックス本体の後上部に配置させ、下端側をボックス本体の底壁部の前縁側に配置させて、傾斜させるようにして、ボックス本体に収納させている状態で、リッドを開ければ、その収納物の上端側が、リッドの開きとともに急激に下がって、リッドのヒンジ部近傍の下端付近（底壁部の後縁付近）と当たって、ボックス本体から飛び出す虞れが生ずることから、大きな収納物を収納させた際のリッドの開け時、慎重に行なう必要が生ずる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の乗員保護装置Ｓは、図１〜３に示すように、助手席ＰＳに着座した乗員Ｍの前方側に配設されて、車両の衝突時に乗員Ｍの膝Ｋ（ＫＬ・ＫＲ）を保護可能な膝保護用エアバッグ装置１１と、膝保護用エアバッグ装置１１の上方に隣接して配設されて、収納物Ｂを収納可能な収納ボックス６０と、を備えて構成されている。
【００１５】
なお、本明細書での前後左右は、乗員保護装置Ｓが車両に搭載された状態を基準とするもので、搭載時の車両の前後左右と一致するものである。
【００１６】
そして、助手席ＰＳの前方側には、車内側の内装部材としてのインストルメントパネル６が、配設されており、実施形態の場合、インストルメントパネル（以下、インパネと略す）６は、上部側のアッパパネル７と下部側のロアパネル８とから構成され、ロアパネル８に囲まれるように、収納ボックス６０の後壁部６３が配設され、ロアパネル８と後壁部６３との下方に、膝保護用エアバッグ装置１１のエアバッグカバー４４が、配設されている。
【００１７】
また、アッパパネル７の部位には、車両の前面衝突時に、乗員Ｍの上半身ＭＵ側の胸部等を保護できるように、助手席用エアバッグ装置８０が配設されている。助手席用エアバッグ装置８０は、乗員Ｍの上半身ＭＵ側の胸部等を保護するように膨張するエアバッグ８１と、エアバッグ８１に膨張用ガスを供給するインフレーター８２と、膨張時のエアバッグ８１を突出可能として折り畳まれたエアバッグ８１を覆うエアバッグカバー８３と、折り畳まれたエアバッグ８１とインフレーター８２とを収納するとともにエアバッグカバー８３を保持するケース８４と、を備えて構成されている。このエアバッグ装置８０は、ボディ１側のインパネリインフォースメント２に設けられたブラケット２ａに、ボルト８５止めされている。ボルト８５は、ブラケット２ａに固着されたナット２ｂに螺合している。
【００１８】
ロアパネル８は、図１・３・１０に示すように、収納ボックス６０を収納する開口８ａを備え、開口８ａの逆Ｕ字状の周縁には、前方側に突出する収納壁９が形成されている。収納壁９の左右方向で対向する側壁部９ａ・９ａには、下部に、開閉操作する際の収納ボックス６０（ボックス本体６１）の軸支ピン（回動中心部）６８を支持する軸支孔（回動中心部）９ｂが配設されるとともに、上部に、開閉操作する際の収納ボックス６０（ボックス本体６１）のガイドピン６７を案内するガイド孔９ｃが配設されている。なお、ガイド孔９ｃは、上膨らみの弧状に形成されて、その内周面には、ボックス本体６１をロアパネル８内に収納させてボックス本体６１の収納用開口６９を閉じた際、ボックス本体６１をその位置で停止可能で、かつ、ガイドピン６７を引き出し可能に係止する突起９ｄが形成されている。
【００１９】
また、ロアパネル８の上縁側の前面には、アッパパネル７と連結させるための複数の取付部８ｄが形成されている。実施形態の取付部は、パネル７の周縁に係止される係止脚８ｄから形成されている。さらに、ロアパネル８の下縁側の左右の前面には、膝保護用エアバッグ装置１１のケース１２に固定される固定片８ｂが突設されている。各固定片８ｂには、固定孔８ｃが貫通されている。
【００２０】
収納ボックス６０は、図２〜４・１０・１３に示すように、上方を開口させた箱形状の合成樹脂製のボックス本体６１から、構成されている。このボックス本体６１は、収納物Ｂ（図４参照）を上面６２ｅで支持する略長方形板状の底壁部６２と、底壁部６２の後縁６２ｂから上方へ延びて、周囲の内装部材としてのロアパネル８の開口８ａから露出させる後壁部６３と、底壁部６２の前縁６２ａから上方へ延びる前壁部６４と、底壁部６２の左右の縁６２ｃ・６２ｄからそれぞれ上方に延びる左・右側壁部６５・６６と、を備えて、上部の開口を収納物Ｂの収納用開口６９としている。
【００２１】
このボックス本体６１の底壁部６２は、ロアパネル８内に収納させて収納用開口６９を閉じている状態で、後縁６２ｂ側より前縁６２ａ側を下方に位置させるように、傾斜させている。
【００２２】
なお、従来の収納ボックスの配置位置と比較すれば、図２に示すように、膝保護用エアバッグ装置１１が、その下方に、乗員Ｍの足先Ｆ付近のスペースＨを十分確保した状態で、配設された分、後縁６２ｂ側が、上昇した位置に配置されているものの、前縁６２ａ側は、僅かに上昇した位置に配置されている状態としている。
【００２３】
そして、ボックス本体６１の左・右側壁部６５・６６は、それぞれ、下部側に、回動中心部としての軸支ピン６８が突設され、上部側に、ガイドピン６７が突設されている。各ガイドピン６７は、ロアパネル８のガイド孔９ｃに挿入され、各軸支ピン６８は、ロアパネル８の回動中心部としての軸支孔９ｂに嵌挿されている。このボックス本体６１は、下部側の軸支ピン６８を回動中心として、後方側への回動操作により、収納用開口６９をロアパネル８から引き出して車内側に開口させることとなる。ボックス本体６１における収納用開口６９の開き位置と閉じ位置とは、ガイド孔９ｃによって、設定されている。なお、ボックス本体６１における収納用開口６９の開き位置と閉じ位置とは、別途、ロアパネル８やケース１２に設けたストッパピンや支持片により、ボックス本体６１の底壁部６２を当接・支持させて、設定するようにしてもよい。
【００２４】
実施形態の乗員保護装置Ｓにおける膝保護用エアバッグ装置１１は、図３・６・７に示すように、折り畳まれたエアバッグ３９、エアバッグ３９に膨張用ガスを供給するインフレーター３１、折り畳まれたエアバッグ３９とインフレーター３１とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース１２、及び、ケース１２の車両後方側を覆うエアバッグカバー４４、を備えて構成されている。
【００２５】
インフレーター３１は、軸方向を車両の左右方向に沿って配設させるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体３２とディフューザー３３とを備えて構成されている。本体３２は、略円柱状の一般部３２ａと、一般部３２ａの端面から突出する小径の小径部３２ｂと、を備え、小径部３２ｂの外周面に複数のガス吐出口３２ｃを配設させて、構成されている。そして、一般部３２ａにおける小径部３２ｂから離れた端面に、作動信号入力用のリード線３７を結線させたコネクタ３６が、接続されている。ディフューザー３３は、本体３２を覆い可能な略円筒状として、膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口３３ａを、車両搭載状態の後方側の面に配設させている。また、ディフューザー３３は、車両前方側へ突出する複数（実施形態では二本）のボルト３３ｄを備えて構成されている。さらに、ディフューザー３３は、本体３２を保持するための複数の挟持部３３ｃを備えている。そして、本体３２のディフューザー３３への固定は、ディフューザー３３内に、小径部３２ｂを先頭にして、挿通孔３３ｂから本体３２を挿入させ、各挟持部３３ｃを一般部３２ａの外周面側にさらに押圧すれば、本体３２をディフューザー３３に固定することができ、各ボルト３３ｄをケース１２の奥壁部１７の挿通孔１７ａに挿通させて、ナット３４を締め付ければ、インフレーター３１をケース１２に固定することができる。
【００２６】
なお、このインフレーター３１は、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、リード線３７を介して、作動信号が入力されることとなる。また、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際には、助手席用エアバッグ装置８０のインフレーター８２にも、同時に作動信号が入力されることとなる。
【００２７】
エアバッグ３９は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図１〜３の二点鎖線に示すように、乗員Ｍの両膝ＫＬ・ＫＲを保護可能な左右方向の幅寸法を備えた略長方形板状としている。そして、エアバッグ３９は、展開膨張完了時に、乗員Ｍ側に乗員側壁部４０を配置させ、収納ボックス６０側に車体側壁部４１を配置させるように、構成されている。壁部４０・４１は、相互に略同形状に形成されるとともに、図４・１１に示すように、テザー４３・４３によって、相互に連結されて、膨張時のエアバッグ３９を略板状に維持できるように、構成されている。また、展開膨張完了時のエアバッグ３９の下縁３９ｄ側となる車体側壁部４１の部位４２には、図４・１２に示すように、二つの挿通孔４２ａ・４２ａと一つの挿通孔４２ｂとが形成されている。挿通孔４２ａ・４２ａは、インフレーター３１の各ボルト３３ｄを挿通させるものであり、挿通孔４２ｂは、インフレーター３１の本体３２を挿通させるものである。そして、エアバッグ３９は、挿通孔４２ｂからインフレーター３１の本体３２を突出させて、各挿通孔４２ａの周縁４２を、ディフューザー３３とケース１２の奥壁部１７とに挟持させて、ケース１２に取り付けられている。すなわち、このエアバッグ３９は、挿通孔４２ａの周縁を取付部４２として、この取付部４２が、ケース１２の奥壁部１７に対して、取付固定されている。
【００２８】
ケース１２は、図４〜７・１０に示すように、板金製として、車両後方側に略長方形形状の開口１３ａを有した箱形状の本体部１３と、本体部１３の後端から外方に延びるパネル部１８と、から構成され、閉じた収納ボックス６０の底壁部６２の直下に隣接するように、配設されている。本体部１３は、開口１３ａを囲む略四角筒形状の周壁部１４と、開口１３ａから離れて周壁部１４の車両前方側を塞ぐ奥壁部１７と、を備えて、構成されている。
【００２９】
この周壁部１４は、奥壁部１７から開口１３ａ側に向かう軸方向Ｘを、閉じた状態のボックス本体６１の底壁部６２に沿うように、車両後方側に向かって、斜め上方向に延びるように、配設されている。さらに、周壁部１４の上部側に位置する上壁部１４ａは、その後部１４ａｂ側を、底壁部６２に沿わせている。
【００３０】
そして、周壁部１４における上下で対向する壁部１４ａ・１４ｂの外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー４４の上下の連結壁部４７・４８をケース１２に組み付けるための複数の係止部１５（１５Ｕ・１５Ｄ）が、配設されている。
【００３１】
上方側の壁部１４ａの外表面側に配設される各係止部１５Ｕは、断面略Ｚ字形状として、エアバッグカバー４４の上連結壁部４７の係止孔４７ａに挿入されて係止孔４７ａの周縁を係止可能な係止フックとして構成され、これらの係止フック１５Ｕは、車両の左右方向に沿って壁部１４ａに複数（実施形態では四個）配設されている（図１０参照）。
【００３２】
下方側の壁部１４ｂの外表面に配設される係止部１５Ｄは、断面略Ｕ字状に形成されて、エアバッグカバー４４の下連結壁部４８の係止孔４８ａに挿入可能な係止突起として構成され、係止突起１５Ｄは、車両の左右方向に沿って壁部１４ｂに複数（実施形態では四個）配設されている（図１０参照）。そして、複数の係止突起１５Ｄには、各係止孔４８ａへの挿入後における係止孔４８ａからの抜け止めを図る閂材１６が、挿入されている。閂材１６は、下連結壁部４８の外表面と各係止突起１５Ｄの内周面との間に挿入される四本の挿入部１６ａを備えて、車両前方側で一体化され、ケース１２に固定されている。なお、閂材１６のケース１２への固定は、インフレーター３１をケース１２に固定するためのボルト３３ｄのナット３４止め時、共締めされて、ケース１２の奥壁部１７に固定されている。
【００３３】
さらに、周壁部１４における側方側の壁部１４ｃには、インフレーター３１の本体３２の端部を挿通可能な挿通孔１４ｄが、形成されている（図７参照）。また、奥壁部１７には、インフレーター３１のボルト３３ｄを挿通させるための二つの挿通孔１７ａが、形成されている。
【００３４】
パネル部１８は、ケース１２の開口１３ａの周囲を囲むように、左右方向に長く延びた略平板状に形成されている。なお、実施形態では、図１０に示すように、ケース１２は、箱部１２ａと板状部１２ｂとの二部材を溶接させて、構成されており、板状部１２ｂは、パネル部１８を構成するとともに、本体部１３の周壁部１４の外周面側に配置させる各係止部１５Ｕ・１５Ｄを備えて構成されている。このように、ケース１２が、箱部１２ａと板状部１２ｂとの二部材から構成されている理由は、板状部１２ｂとエアバッグカバー４４とを搭載部位に対応させるように形成し、かつ、ケース１２の箱部１２ａやインフレーター３１を、運転者側の膝保護用エアバッグ装置と共用できるように構成して、車両に搭載する助手席側と運転者側との膝保護用エアバッグ装置相互の構成部品の種類を、低減させるためである。
【００３５】
また、ケース１２には、ロアパネル８を固定するための二つの固定部２３が、配設されている。固定部２３・２３は、図９・１０に示すように、ロアパネル８の下縁側の左右両側付近から下方へ突出した固定片８ｂを、それぞれ、タッピングボルト２５を利用して、固定するものであり、ボルト２５を螺合させる固定孔２３ａが形成されている。
【００３６】
さらに、ケース１２には、図５・８・１０に示すように、エアバッグ装置１１をボディ１側に連結固定するための連結部２６が、三箇所に、形成されている。これらの連結部２６は、パネル部１８の本体部１３から離れた部位に配置され、上縁側における左右両側付近の連結部２６Ａ・２６Ｂと、下縁側の右縁側付近の連結部２６Ｃと、から構成され、それぞれ、ボルト２７を挿通させる連結孔２６ａを開口させている。これらの連結部２６は、ボディ１側のセンタ−ブレースやサイドメンバ等から延びるブラケット３に、ボルト２７止めされて、車両に取付固定されることとなる。なお、各ブラケット３には、ボルト２７を螺合させるナット３ａが固着されている。
【００３７】
また、ケース１２のパネル部１８には、図５・６・１０に示すように、エアバッグカバー４４の上連結壁部４７を挿通させる挿通孔１８ａが、開口１３ａの上側周縁の四箇所に形成されるとともに、エアバッグカバー４４の各係止脚部４６を周縁で係止する係止孔１８ｂが、左右両縁付近の二箇所に形成されている（図９参照）。なお、図５・１０に示す符号１８ｃの孔は、アンダーカバー４の図示しない係止脚部を周縁で係止する係止孔である。また、図５・７に示す挿通孔１８ｄは、エアバッグカバー４４の左右の側壁部４９を挿通させる孔である。
【００３８】
さらに、実施形態の場合、図６に示すように、ケース１２のパネル部１８の上縁が、閉じたボックス本体６１の底壁部６２の後縁６２ｂ付近を当接支持しているが、ボックス本体６１の重い収納物の収納を考慮して、底壁部６２の前縁６２ａ付近を当接支持できるように、ケース１２に支持ブラケット２２を設けてもよい。
【００３９】
エアバッグカバー４４は、折り畳まれたエアバッグ３９とケース１２との車両後方側を覆い可能なように、構成されて、ケース１２に連結保持されている。このエアバッグカバー４４は、ケース１２の開口１３ａを車両後方側で覆っている上下二つの扉部５２（５２Ｕ・５２Ｄ）を備え、扉部５２Ｕ・５２Ｄは、略長方形板状に形成されて、図１に示すように、周囲に、車両後方側から見て、略Ｈ字形状となる薄肉の破断予定部５１を配設させて、構成されている。破断予定部５１は、扉部５２Ｕ・５２Ｄが膨張するエアバッグ３９に押された際に容易に破断するように、エアバッグカバー４４の車両前方側の面に連続的若しくは断続的な凹溝を設けて形成されている。そして、扉部５２Ｕ・５２Ｄは、膨張するエアバッグ３９に押されて破断予定部５１が破断すれば、破断予定部５１におけるＨ字の左右の縦線における上端相互と下端相互とをそれぞれ連結する位置に配置されて、インテグラルヒンジからなるヒンジ部５３を回転中心として、上下両側に離れて開くように構成されている。
【００４０】
また、扉部５２Ｕ・５２Ｄの周縁近傍の部位には、図６・７・１０に示すように、ケース１２の周壁部１４の外周側において、周壁部１４と隣接するように車両前方側に突出する４つの壁部４７・４８・４９・４９が、形成されている。ケース周壁部１４の上部側に配置される上連結壁部４７と周壁部１４の下部側に配置される下連結壁部４８とは、エアバッグカバー４４をケース１２に連結保持させる部位となり、これらの各壁部４７・４８には、周壁部１４に配設された各係止部１５（１５Ｕ・１５Ｄ）を挿入させて、各係止部１５に周縁を係止させる係止孔４７ａ・４８ａが、それぞれ、形成されている。各係止孔４７ａ・４８ａは、長方形形状に開口している。
【００４１】
扉部５２の左右両側には、一般部４５が配設され、一般部４５は、ケース１２のパネル部１８の車両後方側を覆っている。一般部４５における左右両側付近の下縁付近には、それぞれ、パネル部１８の係止孔１８ｂに挿入されて（図９・１０参照）、パネル部１８に係止される係止脚部４６が、車両前方側に突設されている。
【００４２】
つぎに、乗員保護装置Ｓの車両への搭載について説明すると、まず、膝保護用エアバッグ装置１１のケース１２内に、エアバッグ３９とインフレーター３１とを収納する。その際、まず、図１１・１２のＡに示すように、各挿通孔４２ａからボルト３３ｄを突出させ、挿通孔４２ｂから本体３２の端部を突出させるように、エアバッグ３９内に、ディフューザー３３を本体３２に組み付け済みのインフレーター３１を、収納させ、ついで、エアバッグ３９を折り畳む。
【００４３】
このエアバッグ３９の折り畳みは、図１２のＡ・Ｂに示すように、乗員側・車体側壁部４０・４１を重ねて平らに展開し、エアバッグ３９の左右の縁３９ａ・３９ｂを乗員側壁部４０の側に折り重ね、ついで、図１２のＢ・Ｃに示すように、エアバッグ３９の上縁３９ｃ側を、下縁３９ｄ側に接近させるように、車体側壁部４１の側で巻くロール折りをして、ロール折り部位３９ｅを形成する。その後、左右の両端部３９ｅをロール折り部位３９ｅの下方に折り重ねれば、エアバッグ３９の折り畳み作業が完了する。
【００４４】
そして、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ３９をくるむ。この時、挿通孔４２ａ・４２ｂから突出したインフレーター３１のボルト３３ｄや本体３２の端部は、ラッピングフィルムから突出させておく。なお、ラッピングフィルムとしては、樹脂製のシート材の他、エアバッグ３９を形成した織布等の布材・テープ材・紐材を利用してもよい。
【００４５】
その後、インフレーター３１の各ボルト３３ｄを挿通孔１７ａから突出させるとともに、インフレーター本体３２の端部を挿通孔１４ｄから突出させるようにして、インフレーター３１を、折り畳まれたエアバッグ３９とともに、ケース１２内に収納させ、各ボルト３３ｄに対し、奥壁部１７の前方側から、図示しないスプリングナットを締結すれば、インフレーター３１とエアバッグ３９とを、ケース１２に収納させるとともに、ケース１２に取り付けることができる。なお、インフレーター３１の本体３２には、リード線３７を結線させたコネクタ３６を接続させておく。
【００４６】
ついで、エアバッグカバー４４を、ケース１２に組み付ける。このエアバッグカバー４４のケース１２への組み付けは、エアバッグカバー４４の各壁部４７・４８・４９・４９を、開口１３ａ側のケース周壁部１４に外装させ、各係止フック１５Ｕを、上連結壁部４７の係止孔４７ａに挿入させて、上連結壁部４７の上面側における係止孔４７ａの周縁に係止させ、また、各係止突起１５Ｄを、下連結壁部４８の各係止孔４８ａに挿入させ、さらに、各係止脚部４６を、係止孔１８ｂに挿入させて、係止孔１８ｂ周縁に係止させる。ついで、下連結壁部４８の外表面と各係止突起１５Ｄの内周面との間に、閂材１６の挿入部１６ａを挿入させて、閂材１６に各ボルト３３ｄを挿通させ、各ボルト３３ｄにナット３４を螺合させれば、エアバッグカバー４４を、ケース１２に連結保持させることができる。
【００４７】
そして、ボルト２７を、各連結孔２６ａを経て、ナット３ａに螺合させれば、ケース１２の各連結部２６を、ボディ１側に固定することができて、膝保護用エアバッグ装置１１を車両に搭載することができる。なお、リード線３７の端末は、車両の所定のエアバッグ作動回路に接続させておく。
【００４８】
また、ロアパネル８の開口８ａ内における収納壁９の内周側に、ボックス本体６１を入れて、各軸支孔９ｂや各ガイド孔９ｃに、軸支ピン６８やガイドピン６７を挿入させて、ロアパネル８にボックス本体６１を組み付け、さらに、係止脚８ｄをアッパパネル７に係止させるとともに、ロアパネル８の各固定片８ｂを、ケース１２の固定部２３にボルト２５止めし、アンダーカバー４を取り付ければ、収納ボックス６０の車両への搭載作業を完了することができ、乗員保護装置Ｓを車両に搭載することができる。なお、ロアパネル８や収納ボックス６０の車両搭載前までには、予め、車両に、インパネ６のアッパパネル７や助手席用エアバッグ装置８０を搭載させておく。
【００４９】
そして、実施形態の場合、収納ボックス６０の使用時には、所定の取っ手６３ａを把持して後方側に引けば、図１３に示すように、回動中心部としての軸支ピン６８を回動中心として、ボックス本体６１が後方へ回動して、収納用開口６９をロアパネル８から引き出して開口させることができ、その開口６９からボックス本体６１内に収納物Ｂを収納させることができる。そして、その後、元に戻すように、ボックス本体６１を前方側に回動させれば、ボックス本体６１をロアパネル８内に収納させることができて、収納用開口６９を閉じることができる（図４参照）。
【００５０】
そして、実施形態の場合、収納ボックス６１が、収納物Ｂを支持する底壁部６２を、後縁６２ｂ側より前縁６２ａ側を下方に位置させるように、傾斜させており、膝保護用エアバッグ装置１１が配設されていない場合に比べて、底壁部６２が、上方に配置されることとなっても、前縁６２ａ側の下がった分、容積の減少を抑えることができる。そして、例えば、Ａ４サイズの地図帳等の横向きとしても高さ寸法の嵩張るシート状の収納物Ｂを収納する場合でも、上端Ｂｕ側を収納ボックス６０の後上部６０ａに配置させ、下端Ｂｄ側を底壁部６２の前縁６２ａ側に配置させて、傾斜させるようにして収納すれば、収納ボックス６０が、底壁部６２の前縁６２ａ側を後縁６２ｂ側より下げて、収納ボックス６０の後上部６０ａ側と底壁部６２の前縁６２ａ側との間の寸法Ｌ（図４参照）を長くしているため、シート状収納物Ｂを、折り曲げずに、容易に収納することができる。
【００５１】
また、リード線３７を経て、インフレーター３１の本体３２に作動信号が入力されれば、インフレーター３１のガス吐出口３２ｃから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー３３のガス流出口３３ａを経て、エアバッグ３９内に流入することとなる。すると、エアバッグ３９は、膨張して、図示しないラッピングフィルムを破断するとともに、エアバッグカバー４４の扉部５２（５２Ｕ・５２Ｄ）を押し、破断予定部５１を破断させ、ヒンジ部５３を回転中心として、扉部５２Ｕを上方へ、扉部５２Ｄを下方へ、それぞれ回転させて開かせる。そして、エアバッグ３９は、図２〜４の二点鎖線に示すように、扉部５２Ｕ・５２Ｄの開いた開口５４から車両後方側へ突出し、さらに、ボックス本体６１の後壁部６３の後面６０ｂに沿いつつ上方へ向かって大きく突出するように、展開膨張する。そのため、助手席に着座した乗員Ｍが前進してきても、膨張したエアバッグ３９が、膝Ｋを的確に保護できる。
【００５２】
なお、実施形態では、この時、助手席用エアバッグ装置８０も作動するため、図２の二点鎖線に示すように、エアバッグ８１が、インパネ６から突出し、乗員Ｍの上半身ＭＵ側を保護可能に、膨張を完了させることとなる。
【００５３】
そして特に、実施形態では、膝保護用エアバッグ装置１１のケース１２が、前縁６２ａ側を後縁６２ｂ側より下げ、すなわち、後縁６２ｂ側を前縁６２ａ側より上げている底壁部６２の傾斜に略沿うように、周壁部１４における上壁部１４ａの後部１４ａｂ側を、車両後方側に向かって、斜め上方向に延びるように、配設させている。そのため、膨張用ガスを流入させたエアバッグ３９がエアバッグカバー４４の扉部５２Ｕ・５２Ｄを開いてケース１２から突出する際、エアバッグ３９は、周壁部１４の上壁部１４ａの後部１４ａｂ側に案内されて、収納ボックス６０の後面６０ｂに沿うように、斜め上方向に突出し、収納ボックス６０と乗員Ｍの膝Ｋとの間の隙間が狭くとも、膝Ｋに干渉することなく、円滑に、展開して膨張を完了させることが可能となる。
【００５４】
特に、実施形態の場合には、周壁部１４の下部側の下壁部１４ｂも、上壁部１４ａの後部１４ａｂに略沿っている。すなわち、周壁部１４自体が、奥壁部１７から開口１３ａ側に向かう軸方向Ｘを、閉じた状態のボックス本体６１の底壁部６２に沿わせて、車両後方側に向かって斜め上方向に延びるように、配設されていることから、エアバッグ３９がエアバッグカバー４４の扉部５２Ｕ・５２Ｄを開いてケース１２から突出する際、エアバッグ３９は、周壁部１４の上壁部１４ａと下壁部１４ｂとを含めた内周面の全体に案内されて、一層、収納ボックス６０の後面６０ｂに沿うように、斜め上方向に突出して、収納ボックス６０と乗員Ｍの膝Ｋとの間の隙間が狭くとも、膝Ｋに干渉することなく、円滑に、展開して膨張を完了させることができる。
【００５５】
さらに、実施形態の場合、エアバッグ３９が、後面６０ｂに沿って展開膨張し易いロール折り、すなわち、エアバッグ３９の上縁３９ｃ側を車体側壁部４１の側で巻いて下縁３９ｄ側に接近させる折り方で、ケース１２内に収納されており、一層、エアバッグ３９は、収納ボックス６０と乗員Ｍの膝Ｋとの間の隙間が狭くとも、膝Ｋに干渉することなく、円滑に、展開して膨張を完了させることができる。
【００５６】
したがって、実施形態の乗員保護装置Ｓでは、助手席前方に収納ボックス６０を設け、かつ、助手席に着座した乗員Ｍの膝Ｋを保護可能としても、収納ボックス６０の収納スペースの低減を抑えて、大きな収納物Ｂを極力支障なく収納可能となり、さらに、収納ボックス６０と乗員Ｍの膝Ｋとの間の隙間が狭くとも、膝Ｋに干渉することなく、エアバッグ３９を円滑に展開膨張させることができる。
【００５７】
さらに、実施形態の場合、収納ボックス６０が、底壁部６２の後縁６２ｂから上方へ延びて、周囲の内装部材としてのロアパネル８から露出させた後壁部６３と、底壁部６２の前縁６２ａから上方へ延びる前壁部６４と、底壁部６２の左右の縁６２ｃ・６２ｄからそれぞれ上方に延びる側壁部６５・６６と、を備えて、上部を収納物Ｂの収納用開口６９とした箱形状のボックス本体６１から、構成されている。さらに、このボックス本体６１は、下部側に回動中心を配設させて、後方側への回動操作により、収納用開口６９をロアパネル８から引き出して車内側に開口させるように、配設されている。
【００５８】
そのため、Ａ４サイズの地図帳等の横向きとしても高さ寸法の嵩張るシート状の収納物Ｂを、その上端Ｂｕ側を収納ボックス６０の後上部６０ａに配置させ、下端Ｂｄ側を底壁部６２の前縁６２ａ側に配置させて、傾斜させるようにして、収納している場合、図４に示す状態から図１３の実線に示す状態とするように、収納ボックス６０を車両後方側に回転させて、収納用開口６９を車内側に開口させても、収納物Ｂが収納ボックス６０に収納された状態を維持して回転するだけであり、収納物Ｂの飛び出しを防止することが可能となる。
【００５９】
上記の点を考慮しなければ、図１４・１５に示す収納ボックス６０Ａのように構成してもよい。この収納ボックス６０Ａは、収納物Ｂを収納するボックス本体６１Ａが、ブラケット２ｃ等を利用して、車両に固定されている。ボックス本体６１Ａは、後縁６２ｂより前縁６２ａを下げた底壁部６２を備えるとともに、ボックス本体６１Ａの後部側を、収納用開口６９として開口させ、その開口６９に開閉操作するリッド７１を配設させて、構成されている。リッド７１は、ケース１２のパネル部１８の軸支部（回動中心部）２８に、回動自在に軸支されるヒンジアーム（回動中心部）７２を左右の下縁付近の前面側に備えて、開口６９を開閉可能に配設されている。なお、この収納ボックス６０Ａでは、Ａ４サイズの地図帳等のシート状の収納物Ｂを、その上端Ｂｕ側をボックス本体６１Ａの後上部６０ａに配置させ、下端Ｂｄ側をボックス本体６１Ａの底壁部６２の前縁６２ａ側に配置させて、傾斜させるようにして、ボックス本体６１Ａに収納させている状態で、リッド７１を大きく開ければ、その収納物Ｂの上端Ｂｕ側がリッド７１の開きとともに急激に下がり、収納物Ｂが、リッド７１の回動中心部７２近傍の下端付近（この場合は、底壁部６２の後縁６２ｂ付近）と当たって、バランスを崩し、ボックス本体６１Ａから飛び出す虞れが生ずることから、大きな収納物を収納させた際のリッド７１の開け時、慎重に行なう必要が生ずる。
【００６０】
また、実施形態では、回動操作するボックス本体６１を、ロアパネル８に支持させたものを示した。しかし、ボックス本体６１は、図１４・１５に示すように、板金製として剛性を有したケース１２に設けた回動中心部（軸支部）２８に、回動可能に支持させてもよい。また逆に、図１４・１５に示すリッド７１は、ボックス本体７１やロアパネル８によって、回動可能に支持させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の乗員保護装置における車両搭載状態の車両後方側から見た正面図である。
【図２】実施形態の乗員保護装置における車両搭載状態の車両前後方向の概略縦断面図である。
【図３】実施形態の乗員保護装置における車両搭載状態の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。
【図４】実施形態の乗員保護装置の車両前後方向におけるさらに拡大させた概略縦断面図である。
【図５】実施形態の乗員保護装置の車両後方側の僅かに上方側から見た正面図である。
【図６】実施形態の膝保護用エアバッグ装置の概略拡大縦断面図である。
【図７】実施形態の膝保護用エアバッグ装置の概略拡大横断面図である。
【図８】実施形態の膝保護用エアバッグ装置におけるボディ側との連結状態を示す概略縦断面図であり、図５のVIII−VIII部位に対応する。
【図９】実施形態のロアパネルとケースとの連結状態を示す概略縦断面図であり、図５のIX−IX部位に対応する。
【図１０】実施形態の収納ボックスと膝保護用エアバッグ装置のケースとの分解斜視図である。
【図１１】実施形態の膝保護用エアバッグ装置のインフレーターを内部に入れた状態のエアバッグの展開図である。
【図１２】実施形態の膝保護用エアバッグ装置のエアバッグの折り畳み工程を説明する図である。
【図１３】実施形態の収納ボックスの開閉状態を示す概略断面図である。
【図１４】収納ボックスの変形例を示す概略断面図である。
【図１５】図１４に示す収納ボックスとケースとの分解斜視図である。
【符号の説明】
８…（内装部材）ロアパネル、
１１…膝保護用エアバッグ装置、
１２…ケース、
１４…周壁部、
１４ａ…上壁部、
１４ａｂ…（上壁部の）後部、
１７…奥壁部、
１３ａ…開口、
３１…インフレーター、
３９…エアバッグ、
４４…エアバッグカバー、
６０…収納ボックス、
６１…ボックス本体、
６２…底壁部、
６２ａ…前縁、
６２ｂ…後縁、
６３…後壁部、
６４…前壁部、
６５・６６…側壁部、
６９…収納用開口、
Ｘ…（ケース周壁部の）軸方向、
ＰＳ…助手席、
Ｍ…乗員、
Ｋ（ＫＬ・ＫＲ）…膝、
Ｂ…収納物、
Ｓ…乗員保護装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an occupant protection device that is disposed in front of a passenger seat and that can protect a knee of an occupant seated in the passenger seat.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a device for protecting a knee of an occupant sitting in a passenger seat at the time of a vehicle collision, there is a device for protecting an occupant's knee by inflating an airbag (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-80797
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in front of the passenger seat, a storage box (grab box) for storing a vehicle inspection, a map, and the like has been conventionally provided.
[0005]
For this reason, a space near the feet of the occupant is also required.When a knee-protecting airbag device is mounted on the front side of the passenger seat, the storage volume of the storage box is prevented from being reduced. For example, it has become difficult to store, for example, an A4-size atlas in a storage box without bending it, and measures have been desired.
[0006]
The present invention solves the above-described problem, and provides a storage box in front of a passenger seat, and can protect a knee of an occupant seated in a passenger seat, while suppressing a reduction in storage space of the storage box, and An object of the present invention is to provide an occupant protection device capable of storing stored items as little as possible.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An occupant protection device according to the present invention includes a knee protection airbag device that is disposed in front of an occupant seated in a passenger seat and that can protect an occupant's knee during a vehicle collision. A storage box disposed above and capable of storing stored items,
A knee protection airbag device accommodates an airbag that inflates the occupant's knee in an inflatable manner, an inflator that supplies inflation gas to the airbag, and a folded airbag and an inflator. An airbag cover that covers the opening of the case so as to be openable when the airbag is inflated,
The storage box is arranged so that the bottom wall supporting the stored items on the upper surface is inclined such that the front edge side is located lower than the rear edge side,
The case is configured to include a peripheral wall portion surrounding the periphery of the opening, and a rear wall portion on the front side away from the opening, and the rear side of the upper wall portion in the peripheral wall portion is substantially aligned with the bottom wall portion. , Are provided.
[0008]
In the occupant protection device according to the present invention, the storage box is inclined so that the bottom wall portion supporting the stored items is positioned so that the front edge side is located lower than the rear edge side, and the knee protection air is provided below the storage box. As compared with the case where the bag device is not provided, even if the bottom wall portion is disposed above, the decrease in volume can be suppressed by the lower front edge side. And, for example, even when storing a bulky sheet-like storage item such as an A4-size atlas in a horizontal direction, the upper end side is arranged at the rear upper part of the storage box, and the lower end side is in front of the bottom wall portion. If it is placed on the edge side and stored so that it is tilted, the storage box is lowered from the front edge side of the bottom wall to the rear edge side, and the dimension between the rear upper side of the storage box and the front edge side of the bottom wall portion , The sheet-like storage material can be easily stored without bending.
[0009]
Further, the case of the knee protecting airbag device is formed so that the front edge side is lower than the rear edge side, that is, the case of the knee protection airbag device is substantially along the inclination of the bottom wall portion raising the rear edge side from the front edge side. The rear part is disposed so as to extend obliquely upward toward the rear side of the vehicle. Therefore, when the airbag into which the inflation gas has flowed in opens the airbag cover and projects from the case, the airbag is guided to the rear side of the upper wall of the peripheral wall so as to be along the rear surface of the storage box. Even if the space protrudes obliquely upward and the gap between the storage box and the occupant's knee is narrow, it is possible to smoothly deploy and complete the inflation without interfering with the knee.
[0010]
Therefore, in the occupant protection device according to the present invention, even if the storage box is provided in front of the passenger seat and the knees of the occupant seated in the passenger seat can be protected, the reduction of the storage space of the storage box is suppressed, and Can be stored as much as possible without difficulty, and even if the gap between the storage box and the occupant's knee is narrow, the airbag can be smoothly deployed and inflated without interfering with the knee.
[0011]
And the storage box,
A rear wall extending upward from a rear edge of the bottom wall and exposed from surrounding interior members, a front wall extending upward from a front edge of the bottom wall, and upward from left and right edges of the bottom wall, respectively. With a side wall portion extending to
The following operation can be achieved if the rotation center is provided on the lower side and the storage opening is pulled out from the interior member and opened to the inside of the vehicle by the rotation operation to the rear side.・ Effects can be obtained.
[0012]
That is, a bulky sheet-like storage item such as an A4-size atlas is also arranged in a horizontal direction, and the bulky sheet-like storage item is arranged such that the upper end side is arranged at the rear upper part of the storage box and the lower end side is arranged at the front edge side of the bottom wall portion. Even if the storage box is rotated so as to be inclined and the storage box is rotated to the rear side of the vehicle so that the storage opening is opened inside the vehicle, the storage box is kept in a state where the storage items are stored in the storage box. It only rotates, and it is possible to prevent the stored items from jumping out.
[0013]
By the way, the storage box is configured by fixing the box body for storing the stored items to the vehicle, opening the rear side of the box body as a storage opening, and disposing a lid for opening and closing in the opening. In this case, a sheet-like storage material such as an A4-size atlas is placed on the upper rear end of the box body, and the lower end is disposed on the front edge of the bottom wall of the box body. When the lid is opened in the state where it is stored in the box body, the upper end side of the storage material drops sharply with the opening of the lid, and near the lower end near the hinge portion of the lid (behind the bottom wall portion). (The vicinity of the edge), which may cause the box to jump out of the box main body. Therefore, it is necessary to take care when opening the lid when storing large storage items.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 to 3, an occupant protection device S of the embodiment is disposed in front of an occupant M seated in a passenger seat PS. A knee protection airbag device 11 capable of protecting the knee K (KL / KR) of the occupant M in the event of a vehicle collision; and a storage B disposed adjacent to and above the knee protection airbag device 11. And a storage box 60 that can be stored.
[0015]
Note that the front, rear, left and right in this specification are based on the state in which the occupant protection device S is mounted on the vehicle, and coincide with the front, rear, left and right of the vehicle when mounted.
[0016]
An instrument panel 6 as an interior member inside the vehicle is provided in front of the passenger seat PS. In the case of the embodiment, the instrument panel (hereinafter abbreviated as instrument panel) 6 is located on the upper side. A rear wall 63 of the storage box 60 is disposed so as to be surrounded by the lower panel 8, and a lower part of the lower panel 8 and the rear wall 63 for knee protection. The airbag cover 44 of the airbag device 11 is provided.
[0017]
In addition, an airbag device 80 for a passenger seat is disposed in the upper panel 7 so as to protect the chest and the like on the upper body MU side of the occupant M at the time of a frontal collision of the vehicle. The passenger airbag device 80 includes an airbag 81 that inflates to protect the chest and the like on the upper body MU side of the occupant M, an inflator 82 that supplies inflation gas to the airbag 81, and an airbag 81 that is inflated. And an airbag cover 83 that covers the folded airbag 81 so that the airbag 81 can protrude, and a case 84 that houses the folded airbag 81 and the inflator 82 and holds the airbag cover 83. . The airbag device 80 is bolted to a bracket 2 a provided on the instrument panel reinforcement 2 on the body 1 side. The bolt 85 is screwed into a nut 2b fixed to the bracket 2a.
[0018]
As shown in FIGS. 1, 3, and 10, the lower panel 8 includes an opening 8a for storing the storage box 60, and a storage wall 9 projecting forward is formed on the inverted U-shaped periphery of the opening 8a. I have. A shaft support hole for supporting a support pin (rotation center portion) 68 of the storage box 60 (box body 61) at the time of opening / closing operation is formed in a lower portion of the side wall portions 9a, 9a opposed to each other in the left-right direction of the storage wall 9. A (rotation center) 9b is provided, and a guide hole 9c for guiding a guide pin 67 of the storage box 60 (box body 61) at the time of opening / closing operation is provided at an upper portion. The guide hole 9c is formed in an arc shape with an upward bulge. When the box body 61 is housed in the lower panel 8 and the storage opening 69 of the box body 61 is closed, the guide hole 9c is formed on the inner peripheral surface. Is formed at the position, and a projection 9d for locking the guide pin 67 so as to be able to be pulled out is formed.
[0019]
In addition, a plurality of mounting portions 8d for connecting to the upper panel 7 are formed on the front surface on the upper edge side of the lower panel 8. The mounting portion of the embodiment is formed by a locking leg 8d that is locked to the peripheral edge of the panel 7. Further, fixing pieces 8b that are fixed to the case 12 of the knee-protecting airbag device 11 project from the left and right front surfaces on the lower edge side of the lower panel 8. Each fixing piece 8b has a fixing hole 8c penetrating therethrough.
[0020]
As shown in FIGS. 2 to 4, 10 and 13, the storage box 60 includes a box-shaped synthetic resin box main body 61 having an open top. The box main body 61 extends substantially upward from a substantially rectangular plate-shaped bottom wall portion 62 that supports the storage items B (see FIG. 4) on an upper surface 62e and a rear edge 62b of the bottom wall portion 62, and serves as a surrounding interior member. The rear wall 63 exposed from the opening 8a of the lower panel 8, the front wall 64 extending upward from the front edge 62a of the bottom wall 62, and the left extending upward from the left and right edges 62c and 62d of the bottom wall 62, respectively. And right side walls 65 and 66, and the upper opening is a storage opening 69 for the storage B.
[0021]
The bottom wall portion 62 of the box main body 61 is inclined so that the front edge 62a is positioned lower than the rear edge 62b in a state where the storage opening 69 is closed by being stored in the lower panel 8. .
[0022]
As shown in FIG. 2, when compared with the conventional storage box arrangement position, the knee-protecting airbag device 11 is in a state where a space H near the foot F of the occupant M is sufficiently secured therebelow. The rear edge 62b is located at the raised position, while the front edge 62a is located at the slightly raised position.
[0023]
The left and right side walls 65 and 66 of the box main body 61 are each provided with a pivot pin 68 as a rotation center at a lower portion thereof and a guide pin 67 at an upper portion thereof. . Each guide pin 67 is inserted into a guide hole 9c of the lower panel 8, and each pivot pin 68 is fitted into a pivot hole 9b as a center of rotation of the lower panel 8. The box main body 61 is pulled out from the lower panel 8 by the turning operation rearward about the pivot pin 68 on the lower side as the center of rotation, and is opened inside the vehicle. The open position and the closed position of the storage opening 69 in the box main body 61 are set by the guide holes 9c. The open position and the closed position of the storage opening 69 in the box main body 61 are separately brought into contact with and supported by the bottom wall portion 62 of the box main body 61 by stopper pins and support pieces provided on the lower panel 8 and the case 12. May be set.
[0024]
As shown in FIGS. 3, 6 and 7, the knee protection airbag device 11 in the occupant protection device S of the embodiment is a folded airbag 39, an inflator 31 that supplies inflation gas to the airbag 39, and a folded airbag 39. The airbag 39 includes the case 12 that houses the airbag 39 and the inflator 31 and has an opening at the vehicle rear side, and an airbag cover 44 that covers the case 12 at the vehicle rear side.
[0025]
The inflator 31 is configured as a cylinder type in which an axial direction is disposed along the left-right direction of the vehicle, and includes a substantially cylindrical main body 32 and a diffuser 33. The main body 32 includes a generally cylindrical general portion 32a and a small-diameter small-diameter portion 32b protruding from an end face of the general portion 32a, and a plurality of gas discharge ports 32c are arranged on an outer peripheral surface of the small-diameter portion 32b. It is configured. A connector 36 having an operation signal input lead wire 37 connected thereto is connected to an end surface of the general portion 32a that is remote from the small diameter portion 32b. The diffuser 33 has a substantially cylindrical shape capable of covering the main body 32, and has a plurality of gas outlets 33a through which inflation gas can flow out, provided on the rear surface of the vehicle mounted state. The diffuser 33 includes a plurality (two in the embodiment) of bolts 33d protruding forward of the vehicle. Further, the diffuser 33 includes a plurality of holding portions 33c for holding the main body 32. Then, the main body 32 is fixed to the diffuser 33 by inserting the main body 32 from the insertion hole 33b into the diffuser 33 with the small-diameter portion 32b at the head, and further pressing each holding portion 33c toward the outer peripheral surface of the general portion 32a. Then, the main body 32 can be fixed to the diffuser 33, and the bolts 33d are inserted into the insertion holes 17a of the inner wall portion 17 of the case 12, and the nuts 34 are tightened to fix the inflator 31 to the case 12. be able to.
[0026]
When the airbag operation circuit mounted on the vehicle detects a frontal collision of the vehicle, an operation signal is input to the inflator 31 via the lead wire 37. When the airbag operation circuit mounted on the vehicle detects a frontal collision of the vehicle, the operation signal is also input to the inflator 82 of the passenger airbag device 80 at the same time.
[0027]
The airbag 39 is formed from a woven cloth made of flexible polyester or polyamide yarn, and has a shape when the deployment and inflation is completed, as shown by a two-dot chain line in FIGS. The knees KL and KR have a substantially rectangular plate shape having a width in the left-right direction capable of protecting the knees KL and KR. The airbag 39 is configured such that when deployment and inflation are completed, the occupant side wall portion 40 is disposed on the occupant M side and the vehicle body side wall portion 41 is disposed on the storage box 60 side. The walls 40 and 41 are formed to have substantially the same shape as each other, and are connected to each other by tethers 43 and 43, as shown in FIGS. It is configured so that it can be maintained. Further, as shown in FIGS. 4 and 12, two insertion holes 42a and 42a and one insertion hole 42b are formed in a portion 42 of the vehicle body side wall portion 41 on the lower edge 39d side of the airbag 39 when the deployment and inflation are completed. Is formed. The insertion holes 42a allow the bolts 33d of the inflator 31 to be inserted, and the insertion holes 42b allow the main body 32 of the inflator 31 to be inserted. Then, the airbag 39 is attached to the case 12 by protruding the main body 32 of the inflator 31 from the insertion hole 42b and holding the peripheral edge 42 of each insertion hole 42a between the diffuser 33 and the inner wall portion 17 of the case 12. Have been. That is, the airbag 39 is attached and fixed to the inner wall portion 17 of the case 12 with the peripheral edge of the insertion hole 42 a as the attachment portion 42.
[0028]
As shown in FIGS. 4 to 7 and 10, the case 12 is made of sheet metal and has a box-shaped main body 13 having a substantially rectangular opening 13 a on the rear side of the vehicle, and extends outward from the rear end of the main body 13. And a panel portion 18 extending therefrom, and is disposed immediately adjacent to a bottom wall portion 62 of the closed storage box 60. The main body portion 13 includes a substantially rectangular cylindrical peripheral wall portion 14 surrounding the opening 13a, and an inner wall portion 17 that separates from the opening 13a and closes the front side of the peripheral wall portion 14 in the vehicle.
[0029]
The peripheral wall portion 14 extends obliquely upward in the axial direction X from the back wall portion 17 toward the opening 13a toward the vehicle rear side along the bottom wall portion 62 of the box body 61 in a closed state. And so on. Further, the upper wall portion 14a located on the upper side of the peripheral wall portion 14 has the rear portion 14ab side along the bottom wall portion 62.
[0030]
A plurality of locking portions 15 for assembling the upper and lower connecting walls 47 and 48 of the airbag cover 44 to the case 12 are provided on the outer surface side of the upper and lower opposing walls 14 a and 14 b of the peripheral wall 14. (15U.15D) are provided.
[0031]
Each of the locking portions 15U disposed on the outer surface side of the upper wall portion 14a has a substantially Z-shaped cross section, and is inserted and locked into the locking hole 47a of the upper connection wall portion 47 of the airbag cover 44. A plurality of (four in the embodiment) locking hooks 15U are provided on the wall 14a along the left-right direction of the vehicle, as locking hooks that can lock the periphery of the hole 47a. 10).
[0032]
The locking portion 15D disposed on the outer surface of the lower wall portion 14b is formed to have a substantially U-shaped cross section, and can be inserted into the locking hole 48a of the lower connecting wall portion 48 of the airbag cover 44. A plurality of (four in the embodiment) locking projections 15D are arranged on the wall 14b along the left-right direction of the vehicle (see FIG. 10). The bar members 16 are inserted into the plurality of locking projections 15D to prevent the bar members 16 from coming out of the locking holes 48a after being inserted into the locking holes 48a. The bar material 16 includes four insertion portions 16a inserted between the outer surface of the lower connecting wall portion 48 and the inner peripheral surface of each locking projection 15D, and is integrated at the vehicle front side. Fixed to. Note that the bar material 16 is fixed to the case 12 when the bolt 33d for fixing the inflator 31 to the case 12 is fixed to the nut 34 by fastening the nut 34 to the back wall 17 of the case 12.
[0033]
Further, an insertion hole 14d through which the end of the main body 32 of the inflator 31 can be inserted is formed in the side wall 14c of the peripheral wall 14 (see FIG. 7). Further, two insertion holes 17 a for inserting the bolts 33 d of the inflator 31 are formed in the back wall portion 17.
[0034]
The panel portion 18 is formed in a substantially flat shape extending in the left-right direction so as to surround the periphery of the opening 13 a of the case 12. In the embodiment, as shown in FIG. 10, the case 12 is configured by welding two members, a box portion 12 a and a plate portion 12 b, and the plate portion 12 b forms a panel portion 18. In addition, each of the locking portions 15U and 15D is disposed on the outer peripheral surface side of the peripheral wall portion 14 of the main body portion 13. As described above, the reason why the case 12 is formed of the two members of the box portion 12a and the plate portion 12b is that the plate portion 12b and the airbag cover 44 are formed so as to correspond to the mounting portion, and The box portion 12a and the inflator 31 of the case 12 are configured to be able to be shared with the driver-side knee protection airbag device, and the passenger-side and driver-side knee protection airbag devices mounted on the vehicle. This is to reduce the types of mutual components.
[0035]
The case 12 is provided with two fixing portions 23 for fixing the lower panel 8. As shown in FIGS. 9 and 10, the fixing portions 23 fix the fixing pieces 8 b protruding downward from near the left and right sides on the lower edge side of the lower panel 8 using tapping bolts 25, respectively. , And a fixing hole 23a into which the bolt 25 is screwed.
[0036]
Further, as shown in FIGS. 5, 8, and 10, connection portions 26 for connecting and fixing the airbag device 11 to the body 1 are formed at three places in the case 12. These connecting portions 26 are arranged at locations away from the main body 13 of the panel portion 18 and include connecting portions 26A and 26B near the left and right sides on the upper edge side and connecting portions 26C near the right edge side on the lower edge side. Each has a connection hole 26a through which the bolt 27 is inserted. These connecting portions 26 are fixed to bolts 27 by brackets 3 extending from a center brace, side members, and the like on the body 1 side, and are fixedly mounted on the vehicle. A nut 3a for screwing the bolt 27 is fixed to each bracket 3.
[0037]
As shown in FIGS. 5, 6, and 10, insertion holes 18 a through which the upper connection wall 47 of the airbag cover 44 is inserted are formed in the panel portion 18 of the case 12 at four locations on the upper peripheral edge of the opening 13 a. At the same time, locking holes 18b for locking the locking legs 46 of the airbag cover 44 at the peripheral edges are formed at two places near the left and right edges (see FIG. 9). The holes 18c shown in FIGS. 5 and 10 are locking holes for locking the not-shown locking legs of the undercover 4 at the periphery. The insertion holes 18d shown in FIGS. 5 and 7 are holes through which the left and right side walls 49 of the airbag cover 44 are inserted.
[0038]
Further, in the case of the embodiment, as shown in FIG. 6, the upper edge of the panel portion 18 of the case 12 abuts and supports the vicinity of the rear edge 62b of the bottom wall portion 62 of the closed box body 61. The support bracket 22 may be provided on the case 12 so that the vicinity of the front edge 62a of the bottom wall portion 62 can be contacted and supported in consideration of the storage of heavy storage items of the main body 61.
[0039]
The airbag cover 44 is configured so as to cover the rear side of the folded airbag 39 and the case 12 in the vehicle, and is connected and held to the case 12. The airbag cover 44 includes upper and lower two door portions 52 (52U and 52D) that cover the opening 13a of the case 12 on the rear side of the vehicle. The door portions 52U and 52D are formed in a substantially rectangular plate shape. As shown in FIG. 1, a thin breakable portion 51 having a substantially H-shape is provided around the periphery when viewed from the rear side of the vehicle. The breakable portion 51 has a continuous or intermittent groove in the front surface of the airbag cover 44 so that the door portion 52U / 52D is easily broken when pushed by the inflating airbag 39. It is provided and formed. When the to-be-ruptured portion 51 is broken by being pushed by the inflating airbag 39, the door portions 52U and 52D connect the upper end and the lower end of the left and right vertical lines of the H-shaped portion in the to-be-broken portion 51, respectively. It is arranged at a position, and is configured to open apart up and down on both sides with a hinge portion 53 formed of an integral hinge as a center of rotation.
[0040]
In addition, as shown in FIGS. 6, 7, and 10, the outer peripheral side of the peripheral wall portion 14 of the case 12 protrudes toward the front of the vehicle so as to be adjacent to the peripheral wall portion 14, as shown in FIGS. Four wall portions 47, 48, 49, and 49 are formed. The upper connecting wall portion 47 disposed on the upper side of the case peripheral wall portion 14 and the lower connecting wall portion 48 disposed on the lower side of the peripheral wall portion 14 serve as portions for connecting and holding the airbag cover 44 to the case 12. Locking holes 47a and 48a for inserting the locking portions 15 (15U and 15D) disposed on the peripheral wall portion 14 into the respective wall portions 47 and 48 to lock the peripheral edge to the locking portions 15 are provided. Are respectively formed. Each of the locking holes 47a and 48a is opened in a rectangular shape.
[0041]
General parts 45 are provided on both left and right sides of the door part 52, and the general parts 45 cover the vehicle rear side of the panel part 18 of the case 12. In the vicinity of the lower edges near the left and right sides of the general portion 45, locking legs 46 that are inserted into the locking holes 18b of the panel portion 18 (see FIGS. 9 and 10) and locked to the panel portion 18 are respectively provided. , Protruding from the front side of the vehicle.
[0042]
Next, the mounting of the occupant protection device S on the vehicle will be described. First, the airbag 39 and the inflator 31 are stored in the case 12 of the knee protection airbag device 11. At this time, first, as shown in A of FIGS. 11 and 12, the diffuser 33 d is inserted into the airbag 39 so that the bolt 33 d projects from each insertion hole 42 a and the end of the main body 32 projects from the insertion hole 42 b. Is stored in the main body 32, and then the airbag 39 is folded.
[0043]
As shown in FIGS. 12A and 12B, the airbag 39 is folded flat by overlapping the occupant side and the vehicle body side walls 40 and 41, and the left and right edges 39a and 39b of the airbag 39 are connected to the occupant side wall. The roll fold is wound on the side of the vehicle body side wall portion 41 so that the upper edge 39c side of the airbag 39 approaches the lower edge 39d side, as shown in FIGS. To form a roll folded portion 39e. Thereafter, by folding the left and right end portions 39e below the roll folding portion 39e, the folding operation of the airbag 39 is completed.
[0044]
Then, the airbag 39 is wrapped by a breakable wrapping film (not shown) for preventing collapse. At this time, the bolt 33d of the inflator 31 and the end of the main body 32 projecting from the insertion holes 42a and 42b are projected from the wrapping film. In addition, as the wrapping film, besides a resin sheet material, a cloth material such as a woven fabric on which the airbag 39 is formed, a tape material, and a string material may be used.
[0045]
Thereafter, the bolts 33d of the inflator 31 are made to protrude from the insertion holes 17a, and the ends of the inflator main body 32 are made to protrude from the insertion holes 14d. If the spring nut (not shown) is fastened to each bolt 33d from the front side of the back wall 17 from the front side, the inflator 31 and the airbag 39 can be housed in the case 12 and attached to the case 12. . Note that a connector 36 to which a lead wire 37 is connected is connected to the main body 32 of the inflator 31.
[0046]
Next, the airbag cover 44 is assembled to the case 12. When the airbag cover 44 is assembled to the case 12, the walls 47, 48, 49, and 49 of the airbag cover 44 are exteriorized to the case peripheral wall 14 on the opening 13a side, and the locking hooks 15U are moved upward. It is inserted into the locking hole 47a of the connecting wall portion 47 to be locked on the periphery of the locking hole 47a on the upper surface side of the upper connecting wall portion 47, and each locking projection 15D is attached to each of the lower connecting wall portions 48. The locking leg 48 is inserted into the locking hole 48a, and each locking leg 46 is further inserted into the locking hole 18b and locked to the periphery of the locking hole 18b. Next, the insertion portion 16a of the bar material 16 is inserted between the outer surface of the lower connecting wall portion 48 and the inner peripheral surface of each locking projection 15D, and each bolt 33d is inserted through the bar material 16 to make each bolt If the nut 34 is screwed to 33d, the airbag cover 44 can be connected and held to the case 12.
[0047]
Then, if the bolt 27 is screwed into the nut 3a through each connecting hole 26a, each connecting portion 26 of the case 12 can be fixed to the body 1 side, and the knee-protecting airbag device 11 can be fixed. It can be mounted on vehicles. The terminal of the lead wire 37 is connected to a predetermined airbag operating circuit of the vehicle.
[0048]
In addition, the box body 61 is inserted into the inner peripheral side of the storage wall 9 in the opening 8a of the lower panel 8, and the pivot pins 68 and the guide pins 67 are inserted into the respective pivot holes 9b and the respective guide holes 9c. The box body 61 is assembled to the lower panel 8, and the locking legs 8 d are locked to the upper panel 7, and the fixing pieces 8 b of the lower panel 8 are fixed to the fixing portions 23 of the case 12 by bolts 25, and the under cover 4 is attached. For example, the work of mounting the storage box 60 on the vehicle can be completed, and the occupant protection device S can be mounted on the vehicle. Before the lower panel 8 and the storage box 60 are mounted on the vehicle, the upper panel 7 of the instrument panel 6 and the passenger airbag device 80 are mounted on the vehicle in advance.
[0049]
In the case of the embodiment, when the storage box 60 is used, by gripping the predetermined handle 63a and pulling it backward, as shown in FIG. Then, the box main body 61 is rotated rearward, and the storage opening 69 can be pulled out from the lower panel 8 to be opened, and the storage items B can be stored in the box main body 61 from the opening 69. Then, if the box main body 61 is rotated forward to return to the original position, the box main body 61 can be stored in the lower panel 8, and the storage opening 69 can be closed (FIG. 4). reference).
[0050]
In the case of the embodiment, the storage box 61 inclines the bottom wall portion 62 supporting the storage item B so that the front edge 62a side is positioned lower than the rear edge 62b side, and the knee protection air is provided. As compared with the case where the bag device 11 is not provided, even if the bottom wall portion 62 is disposed above, the reduction in volume can be suppressed by the lowering of the front edge 62a side. Then, for example, even when storing a bulky sheet-like storage item B having a height dimension such as an A4-size atlas or the like, the upper end Bu side is disposed in the rear upper portion 60a of the storage box 60, and the lower end Bd side is positioned. If the storage box 60 is disposed on the front edge 62a side of the bottom wall portion 62 and is inclined and stored, the storage box 60 lowers the front edge 62a side of the bottom wall portion 62 from the rear edge 62b side, and Since the dimension L (see FIG. 4) between the rear upper portion 60a side and the front edge 62a side of the bottom wall portion 62 is lengthened, the sheet-like storage B can be easily stored without bending. .
[0051]
When an operation signal is input to the main body 32 of the inflator 31 via the lead wire 37, the inflation gas is discharged from the gas discharge port 32c of the inflator 31, and the inflation gas flows through the gas outlet 33a of the diffuser 33. After that, it flows into the airbag 39. Then, the airbag 39 expands and breaks a wrapping film (not shown), pushes the door 52 (52U, 52D) of the airbag cover 44, breaks the portion 51 to be broken, and moves the hinge 53 to the center of rotation. The door 52U is opened by rotating the door 52U upward and the door 52D downward. The airbag 39 projects rearward from the opening 54 of the doors 52U and 52D as shown by the two-dot chain line in FIGS. It expands and expands so as to protrude greatly upward along with. Therefore, even if the occupant M sitting on the passenger seat moves forward, the inflated airbag 39 can protect the knee K accurately.
[0052]
In this embodiment, the passenger airbag device 80 also operates at this time, so that the airbag 81 projects from the instrument panel 6 and protects the upper body MU side of the occupant M as shown by the two-dot chain line in FIG. If possible, the inflation will be completed.
[0053]
In particular, in the embodiment, the case 12 of the knee-protecting airbag device 11 is configured so that the front edge 62a is lower than the rear edge 62b, that is, the bottom wall portion 62 is higher than the front edge 62a. The rear portion 14ab side of the upper wall portion 14a of the peripheral wall portion 14 is disposed so as to extend obliquely upward toward the vehicle rear side so as to substantially follow the inclination of. Therefore, when the airbag 39 into which the inflation gas has flowed in opens the door portions 52U and 52D of the airbag cover 44 and projects from the case 12, the airbag 39 is located on the rear portion 14ab side of the upper wall portion 14a of the peripheral wall portion 14. And projecting obliquely upward along the rear surface 60b of the storage box 60, even if the gap between the storage box 60 and the knee K of the occupant M is narrow, without interfering with the knee K smoothly. , To complete the expansion.
[0054]
In particular, in the case of the embodiment, the lower wall portion 14b on the lower side of the peripheral wall portion 14 is also substantially along the rear portion 14ab of the upper wall portion 14a. In other words, the peripheral wall portion 14 is inclined obliquely upward toward the vehicle rear side along the bottom wall portion 62 of the closed box body 61 in the axial direction X from the back wall portion 17 toward the opening 13a. Since the airbag 39 is disposed so as to extend, when the airbag 39 opens the door portions 52U and 52D of the airbag cover 44 and projects from the case 12, the airbag 39 is in contact with the upper wall portion 14a of the peripheral wall portion 14. The storage box 60 is guided by the entire inner peripheral surface including the lower wall portion 14b, and further projects obliquely upward along the rear surface 60b of the storage box 60, so that the storage box 60 and the occupant M's knee K Even if the gap is narrow, it can be deployed smoothly to complete the inflation without interfering with the knee K.
[0055]
Further, in the case of the embodiment, the airbag 39 is roll-folded so as to be easily deployed and inflated along the rear surface 60b, that is, the upper edge 39c side of the airbag 39 is wound around the vehicle body side wall portion 41 and approaches the lower edge 39d side. The airbag 39 is further stored in the case 12 in a folded manner, and even if the gap between the storage box 60 and the knee K of the occupant M is narrow, the airbag 39 can smoothly move without interfering with the knee K. It can be deployed to complete inflation.
[0056]
Therefore, in the occupant protection device S of the embodiment, even if the storage box 60 is provided in front of the passenger seat and the knee K of the occupant M seated in the passenger seat can be protected, reduction of the storage space of the storage box 60 is suppressed. Therefore, the large bag B can be stored without any trouble, and even if the gap between the storage box 60 and the knee K of the occupant M is narrow, the airbag 39 is smoothly deployed and inflated without interfering with the knee K. be able to.
[0057]
Further, in the case of the embodiment, the storage box 60 extends upward from the rear edge 62b of the bottom wall portion 62 and is exposed from the lower panel 8 as a surrounding interior member, and the front of the bottom wall portion 62. A front wall portion 64 extending upward from the edge 62a, and side wall portions 65 and 66 extending upward from left and right edges 62c and 62d of the bottom wall portion 62, respectively. It comprises a box body 61 having a box shape. Further, the box main body 61 is arranged such that the center of rotation is provided on the lower side, and the storage opening 69 is pulled out from the lower panel 8 and opened inside the vehicle by a rotating operation to the rear side. ing.
[0058]
Therefore, a bulky sheet-like storage item B such as an A4 size atlas is also arranged in the horizontal direction, and the upper end Bu side thereof is disposed in the rear upper portion 60a of the storage box 60, and the lower end Bd side thereof is formed in the bottom wall portion 62. When the storage box 60 is placed on the front edge 62a side and tilted and stored, the storage box 60 is rotated rearward from the state shown in FIG. 4 to the state shown by the solid line in FIG. Even if the storage opening 69 is opened to the inside of the vehicle, the storage B only rotates while maintaining the state in which the storage B is stored in the storage box 60, and the storage B can be prevented from jumping out.
[0059]
If the above points are not taken into consideration, the storage box may be configured as a storage box 60A shown in FIGS. In the storage box 60A, a box body 61A for storing the storage items B is fixed to the vehicle using a bracket 2c or the like. The box main body 61A includes a bottom wall portion 62 having a front edge 62a lower than a rear edge 62b, and a rear side of the box main body 61A is opened as a storage opening 69, and a lid 71 for opening and closing is arranged in the opening 69. It is configured. The lid 71 includes a hinge arm (rotation center) 72 rotatably supported on a pivot (rotation center) 28 of the panel portion 18 of the case 12 on the front side near the lower left and right edges. The opening 69 can be opened and closed. In this storage box 60A, a sheet-shaped storage material B such as an A4-size atlas is arranged with the upper end Bu side in the rear upper portion 60a of the box main body 61A and the lower end Bd side in the bottom wall portion of the box main body 61A. When the lid 71 is widely opened in a state where the lid 71 is stored in the box main body 61A so as to be inclined and arranged at the front edge 62a side of the 62, the upper end Bu side of the storage item B suddenly opens with the opening of the lid 71. There is a danger that the stored item B falls and hits near the lower end of the lid 71 near the rotation center 72 (in this case, near the rear edge 62b of the bottom wall portion 62), disturbing the balance and jumping out of the box body 61A. Therefore, when the lid 71 is opened when a large storage item is stored, the lid 71 needs to be carefully opened.
[0060]
Further, in the embodiment, the case where the box main body 61 to be rotated is supported by the lower panel 8 is shown. However, as shown in FIGS. 14 and 15, the box main body 61 may be rotatably supported by a rotation center (shaft support) 28 provided in the rigid case 12 made of sheet metal. Conversely, the lid 71 shown in FIGS. 14 and 15 may be rotatably supported by the box body 71 and the lower panel 8.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an occupant protection device according to an embodiment of the present invention, when viewed from the rear side of a vehicle mounted state.
FIG. 2 is a schematic longitudinal sectional view of the occupant protection device according to the embodiment in a vehicle front-rear direction in a vehicle mounted state.
FIG. 3 is a schematic enlarged longitudinal sectional view of the occupant protection device of the embodiment in a vehicle front-rear direction in a vehicle mounted state.
FIG. 4 is a schematic longitudinal sectional view of the occupant protection device of the embodiment, further enlarged in a vehicle front-rear direction.
FIG. 5 is a front view of the occupant protection device of the embodiment as seen from a slightly upper side on the rear side of the vehicle.
FIG. 6 is a schematic enlarged longitudinal sectional view of the knee protecting airbag device of the embodiment.
FIG. 7 is a schematic enlarged cross-sectional view of the knee-protecting airbag device of the embodiment.
8 is a schematic vertical sectional view showing a connection state with the body side in the knee-protecting airbag device of the embodiment, and corresponds to a portion VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a schematic longitudinal sectional view showing a connection state between the lower panel and the case according to the embodiment, and corresponds to a portion IX-IX in FIG. 5;
FIG. 10 is an exploded perspective view of the storage box of the embodiment and a case of the knee-protecting airbag device.
FIG. 11 is an exploded view of the airbag in a state where the inflator of the airbag device for protecting a knee according to the embodiment is placed inside.
FIG. 12 is a diagram illustrating a process of folding the airbag of the airbag device for protecting a knee according to the embodiment.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view showing the open / closed state of the storage box of the embodiment.
FIG. 14 is a schematic sectional view showing a modification of the storage box.
15 is an exploded perspective view of the storage box and the case shown in FIG.
[Explanation of symbols]
8 (interior members) lower panel,
11 ... airbag device for knee protection
12 ... case,
14 ... peripheral wall,
14a: Upper wall,
14ab ... rear part (of the upper wall part),
17 ... back wall,
13a ... opening,
31 ... inflator,
39 ... airbag,
44 ... airbag cover,
60 ... storage box,
61 ... box body,
62: bottom wall,
62a ... leading edge,
62b ... trailing edge,
63 ... rear wall,
64 ... front wall,
65 ・ 66 ... side wall,
69 ... storage opening,
X ... axial direction (of the peripheral wall of the case)
PS ... passenger seat,
M ... crew,
K (KL / KR) ... knee,
B: Stowage,
S: occupant protection device.

Claims

A knee-protecting airbag device that is disposed in front of an occupant seated in a passenger seat and that can protect the occupant's knee in the event of a vehicle collision; With a storage box that can store things,
The knee-protecting airbag device houses an airbag that inflates the knee of an occupant in a protective manner, an inflator that supplies inflation gas to the airbag, and the folded airbag and the inflator, A case having an opening on the vehicle rear side, and an airbag cover that covers an opening of the case so as to be openable when the airbag is inflated,
The storage box is disposed so as to be inclined such that the bottom wall portion supporting the storage items on the upper surface is positioned lower on the front edge side than on the rear edge side,
The case is configured to include a peripheral wall portion surrounding the periphery of the opening, and a rear wall portion on a front side remote from the opening, and the rear wall portion of the upper wall portion in the peripheral wall portion is a bottom wall portion. An occupant protection device, which is disposed substantially along the line.

The storage box,
A rear wall extending upward from a rear edge of the bottom wall and exposed from surrounding interior members; a front wall extending upward from a front edge of the bottom wall; and left and right edges of the bottom wall. And a side wall portion extending upward from the upper portion, and a box shape having an upper portion as a storage opening for storing items,
A center of rotation is provided on a lower side, and the opening for storage is pulled out from the interior member and opened to the inside of the vehicle by a rotating operation to the rear side. The occupant protection device according to claim 1.