JP2004202053A - Adhesive roll for removing dust - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーペット、畳、一般床材、あるいは衣服などに付着したゴミ、塵埃、毛髪等を取り除くのに使用される回転式除塵用粘着ロールに関する。更に詳しくは、その除塵性能が低下した際に、該回転式除塵用粘着ロールの円筒表面の一周回分を手でもって容易に切断除去することのできる、作業性の優れた除塵用粘着ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基材の片面に粘着層を設けた粘着フィルムを、その粘着層を外側にして巻き上げた、いわゆる除塵用粘着ロールが知られており、家庭内や事務所内などの一般居住空間の敷物や家具に堆積したゴミやホコリの掃除に用いられたり、あるいは最近では電気電子部品や製品が製造されるクリーンルーム内において、無塵衣服を含めたあらゆる部分の除塵に使用されている。この除塵用粘着ロールの使用方法は、取っ手によって粘着ロールを支持して、粘着ロールを被清掃体に沿って回転移動させ、この回転移動に伴ってその粘着層にゴミやホコリを貼着させながら集塵するというものである。更に使用が進み表面の粘着力が低下し集塵性能が低下した場合、一周回分の最外層を除去して新たな粘着層を表出させるものである。
【0003】
この最外層を剥離除去する方法としては、▲1▼最外層の粘着フィルムを略一周回分手で巻き出しておき、その巻き出し部分をナイフやはさみで切り取る方法、▲2▼ロールの側面に、最外周から円筒状芯材まで達する切れ目を入れておき、この切れ目を使って一周回分巻き出した粘着フィルムを手で切断する方法、▲3▼粘着フィルムに予めミシン目を設けておき、最外層の粘着フィルムを一周回分巻き出した後このミシン目に沿って手で粘着フィルムを切断する方法などが従来広く用いられてきた。
【0004】
しかしながら、上記▲1▼の態様においては、ナイフやはさみなどの切断用具を必要とするが、通常清掃作業時にはそのような用具を帯同せず、またわざわざはさみ等で切断するのは迅速性に欠けるなど、清掃作業の効率の悪いものである。また▲2▼の態様によっては、切れ目から手で引き裂こうとしても、ロールの面長中央部には切れ目等のガイドがないために切断線は直線とならず、それをそのまま次の除塵作業に使用した場合、切断線のギザギザ目が被清掃体に部分的に貼着し、そこから意に反してロールが巻き出されてしまい、除塵作業の効率が著しく低下する。また▲3▼の態様では、切断面は直線となって意に反した巻き出し現象は防止されるものの、粘着層を形成した後にミシン目を入れる工程は、粘着フィルムが粘着性を持っているため工程上非常に生産性が悪いものである。また粘着層を形成する前にミシン目を入れる方法は、粘着層の裏回り、あるいは粘着層がミシン目を塞いで切断性を低下させるなどの理由で現実的ではない。また常に一周回分でミシン目が入るようにするためには巻き内部のミシン目間隔を漸次狭くしていく必要があるが、このような細かい作業は製造コストを非常に圧迫するものとなる。
【0005】
このように除塵用粘着ロールの最表面を一周回分取り除く方法にはそれぞれ難点がある。これらを解決するために、ポリエチレンフラットヤーンをシート幅方向に一定間隔でテープ支持体に熱融着することで、切れ目やミシン目を設けることなく良好な切断性が得られる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−331433号公報(第2頁)
【0007】
しかしこの方法ではフラットヤーンを熱融着して支持体を構成しているため、フラットヤーン融着面に凹凸が残り、ロール状としたときに粘着層がフラットヤーン融着面に密着せず、除塵作業時に巻き出し現象が発生してしまう。またフラットヤーンを積層するには10mm程度の間隔が現実的であり、特許文献1にはそのように例示されてもいるが、このような比較的広い間隔の場合、手で切断する際に応力がフラットヤーン部分に集中せず、手切れ性の悪いものとなる。更にこのようなフラットヤーンの間隔の広い粘着ロールを無理やり手で切った場合、切断面端部が一部捲れ上がったようになり、この状態で被清掃面を掃除するとその部分からロールの巻き出し現象が発生して除塵作業効率が低下する。またフラットヤーンの貼合は非常にコスト高である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決し、はさみ等の切断具を使用しなくても容易に巻き最外層の一周回分を切断して除去することができ、切断面は直線で鋭利であり、その結果新しい面で除塵作業を開始したときにロールの巻き出し現象が発生することのない、安価で経済的な除塵用粘着ロールを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、一面が略平滑面であり、他面が凹凸面である未延伸のポリオレフィン樹脂製基材フィルムの凹凸面に粘着層が積層されてなる粘着フィルムを、粘着層を外面にしてロール状に巻き上げた粘着ロールであって、基材フィルムの凹凸面が、該基材フィルムの幅方向に、深さ0.03〜0.3mm、底辺の幅0.01〜0.3mmの逆二等辺三角形様溝が、基材フィルムの長手方向に0.5〜5mmの間隔で形成された凹凸面であり、基材フィルムの厚さと溝深さとの差が10〜90μmであって、かつ粘着層が基材フィルム凹凸面全面に形成されていて、該粘着層表面が略平滑である除塵用粘着ロールを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の粘着ロールは、一面が略平滑面であり、他面が凹凸面である未延伸のポリオレフィン樹脂製基材フィルムと、該基材フィルムの凹凸面に形成された粘着層とからなる粘着フィルムを、粘着層を外面にしてロール状に巻き上げた粘着ロールである。
【0011】
基材フィルムを構成するポリオレフィン樹脂については特に制限はなく、公知のポリオレフィン樹脂が広く適用できる。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレンとプロピレンとの共重合体樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂、プロピレン−α−オレフィン共重合体樹脂、エチレン−プロピレン−α−オレフィン共重合体樹脂などを例示することができる。特に好ましいポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂が挙げられる。なお、上記共重合体におけるα−オレフィンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、4−メチルペンテン−1、デセン−1等が挙げられ、二種以上のα−オレフィンを併用することもできる。また基材フィルムは、2種類以上のポリオレフィン樹脂から構成されていてもよい。
【0012】
基材フィルムを構成するポリオレフィン樹脂のメルトフローレート(以下MFRと略称する)は、特に限定されるものではなく、本発明の除塵用粘着ロールの使用目的に応じて要求される物性を考慮して決定すればよいが、手切れ性の観点からは、0.2〜20g/10分の範囲が好ましい。MFRがこの範囲内にあるポリオレフィン樹脂からなる基材フィルムを使用することにより、特に優れた手切れ性が達成される。また、基材フィルム加工時の押出負荷も低く押出安定性が良好であり、優れた生産性が達成される。一方、MFRが20g/10分を超えても手切れ性は良好であるが、基材フィルムの強度が低下して粘着フィルムの切断除去時に直線以外の部分で破断し易くなる傾向にあり、また基材フィルム加工時の膜厚に変動が生じる傾向も現れる。
基材フィルムが2種類以上のポリオレフィン樹脂から構成される場合には、該2種類以上のポリオレフィン樹脂を溶融混練して得られた樹脂について測定したMFRの値が上記の範囲にあることが好ましい。
【0013】
本発明における基材フィルムは、製造時に延伸することなく得られた未延伸フィルムが適用され、これによりフィルム幅方向において優れた手切れ性を有する粘着フィルムとなる。なお本願における未延伸フィルムとは、意図的な延伸工程を経ないで製造されたフィルムであって、通常のフィルム製造の引き取りの際におこるフィルム押出し方向の延び、いわゆる引き落としなどによりわずかに延伸されていてもよい。
【0014】
本発明の粘着ロールを構成する粘着フィルムは、図1に示すように、基材フィルム2の一方の面5が、該基材フィルムの長手方向(図1において符号Lの矢印で示される方向)に直交して、幅W、深さD、断面形状が逆二等辺三角形様の溝が基材フィルムの長手方向に一定の間隔Pをおいて繰り返し形成された凹凸面であり、該基材フィルム凹凸面5に粘着層3が積層されてなる。
【0015】
本発明において、上記溝の幅Wは、0.01〜0.3mmであり、好ましくは0.02〜0.12mmである。溝の幅が0.01mmよりも狭い場合は、基材フィルムにロールで溝を賦型する時の離ロール性が悪く製造効率が低下し、0.3mmより広いと、溝の最深部への応力集中性が低下して手切れ性が低下する。
溝の深さDは、0.03〜0.3mmであり、好ましくは0.03〜0.12mmである。溝が0.03mmよりも浅いと、粘着フィルムの長手方向の強度は相対的に大きくなるが幅方向の手切れ性が損なわれ、一方0.3mmより深いと、粘着フィルムの長手方向の強度が著しく低下する。
溝の間隔Pは0.5〜5mmであり、好ましくは0.6〜1.4mmである。間隔が0.5mmより小さいと、幅方向の手切れ性には優れるが長手方向の強度が低下するために好ましくない。また5mmを超える場合には、長手方向の強度は発現するものの、作業者が意図する箇所での切断が難しくなるので好ましくない。ここで溝の間隔Pとは、上記二等辺三角形様における頂点間の長さを意味する。
【0016】
本発明の粘着ロールを構成する粘着フィルムにおいては、基材フィルムの厚さtと溝の深さDとの差が10〜90μmである。これにより基材フィルムの厚みに拘わらず、フィルムの長手方向の引張強度及び引裂強度と幅方向の手切れ性とのバランスがとれた粘着フィルムとなる。基材フィルムの厚さと溝の深さとの差が90μmより大きくなると、実質上溝が施されていないフィルムと同等となり、幅方向の直線的手切れ性が著しく低下する。また基材フィルムの厚さと溝の深さとの差が10μmより小さい場合、本発明において、その使用場面ごとに所要の長手方向の強度が発現するように基材フィルムを構成するポリオレフィン樹脂の種類や基材フィルム厚みを設計したにも拘わらず、基材フィルムの厚みに対して溝が相対的に深過ぎることとなり、所要の長手方向の強度を達成し得なくなる。
【0017】
基材フィルムの凹凸面には、約60〜250メッシュ網状の極微小な凹凸模様が更に形成されていてもよい。基材フィルムの凹凸面に極微小な凹凸模様を形成することにより、粘着層と基材フィルムとの接着性がより優れたものとなる。極微小な凹凸模様は、基材フィルム凹凸面の全面に形成されていてもよいが、凸部(溝以外の部分)のみに形成されていてもよい。
【0018】
本発明において基材フィルムの片面に溝を形成する方法には特に限定はなく、例えば、予め製造した両面が平滑なフィルムを加熱し、これを絞ロールの間を通過させて溝や極微小な凹凸模様を形成する方法や、溶融樹脂を押出機からT型ダイスを通してフィルム状に押し出した後、これを絞ロールと表面平滑なゴムロールとの間を通過させ、これによりフィルムをゴムロールで絞ロールに圧着し前記絞ロールの表面形状をフィルムに転写することによって形成する方法などがある。基材フィルムの凹凸面に極微小な凹凸模様を形成する方法も特に限定はなく、溝を形成する場合と同様の方法が適用できる。
【0019】
さらに図2に示すように、基材フィルムの溝の長手方向に、粘着フィルムの手切れ性を損なわない程度に補強ブリッジ16を設けてもよい。補強ブリッジを設けることにより、長手方向の強度を改善することができる。
補強ブリッジの表面は基材フィルムの凸部表面と同一面であってもよいが、好ましくは粘着フィルムの手切れ性を良好にするために基材フィルムの凸部表面よりも低い位置にあることが好ましい。
補強ブリッジを有する基材フィルムの製造方法としては例えば、補強ブリッジを有する溝形状を転写することができるような形状が表面に刻印されたロールを用いて、フィルムに転写する方法などがある。
【0020】
本発明の粘着ロールを構成する粘着フィルムにおける基材フィルムの厚さに特に制限はなく、その粘着ロールの所要物性などを勘案して適宜決定することができるが、通常は30〜500μm程度である。
【0021】
基材フィルムに粘着層を設ける方法は特に限定されるものではなく、例えば基材フィルムの凹凸面に粘着剤を塗布する方法や、粘着性のある樹脂を基材フィルムの凹凸面に押出ラミネーション方式で積層する方法などがある。粘着層と基材フィルムとの接着性、あるいは粘着剤の塗布性を改良するために、基材フィルム凹凸面にコロナ放電などで表面処理を行なうことが好ましい。
【0022】
粘着層を構成する粘着剤には特に制限はなく、例えば、溶液型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤など、粘着フィルムや粘着テープの分野における公知の粘着剤を使用することができる。但し、作業中に粘着ロールが自然に繰り出されたり、被清掃体に汚染や糊残りを与えたりするものは好ましくない。使用される粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤などを挙げることができ、糊残りの少ないポリブチルアクリレートやポリー2−エチルヘキシルアクリレートなどを主剤とするアクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
【0023】
粘着層を、粘着性のある樹脂を基材フィルム凹凸面に押出ラミネーションによって積層して形成する場合に用いられる粘着性のある樹脂には特に制限はなく、公知の粘着性樹脂を用いることができる。但し低分子量物のブリードアウトなどによって、被清掃体を汚染するようなものであってはならない。
用いることができる粘着性樹脂としては、エチレンとプロピレン、あるいはブテンなどのα−オレフィンとの共重合体エラストマー、プロピレンとブテンとの共重合体エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体などの共重合体、スチレンとオレフィンとのブロック共重合体及びその水素添加物などが例示できる。またこれら粘着性樹脂に、粘着付与剤を適宜添加して粘着力を制御することも好適である。
【0024】
本発明における粘着層の厚みt1は特に制限はなく、その粘着ロールの所要物性などを勘案して適宜決定することができるが、通常は10〜60μm程度である。
【0025】
本発明において、粘着層は基材フィルムの凹凸面上に該凹凸を全て埋めるように形成されており、かつ粘着層表面は略平滑である。このように粘着層を有するフィルムを粘着層を外側にして巻き上げた場合、略平滑な粘着層表面は、その上の基材フィルムの略平滑面と合わせられることとなる。そのように基材フィルムと粘着層とが平滑面同士で密着する構成とすることにより、除塵時に粘着ロールを如何に転回しても、フィルム端部はその下の粘着層に密着しているために、除塵時に意に反した巻き出し現象が発生しない粘着ロールとすることができる。
また粘着層表面は、基材フィルムの略平滑面と合わせられており、その結果粘着層表面は如何なる場合でも平滑性を保ち、被清掃体に密着してその除塵性能を高いものとすることができるのである。
【0026】
これに対して、片面が略平滑面であり、他面が凹凸面である基材フィルムの略平滑面上に粘着層が形成されている粘着フィルムからなる粘着ロールの場合には、粘着層が外側になるようにロール状に巻かれた状態において、外側の粘着フィルムの基材フィルムの凹凸面と、これに隣接する内側の粘着フィルムの粘着層とが対向する。したがってこの場合には、外側の粘着フィルムの基材フィルム表面の凹凸形状が内側の粘着フィルムの粘着層に転写される虞があり、このため、ロールから繰り出される粘着フィルムの粘着層表面が凹凸となる虞がある。粘着層表面に凹凸が形成された粘着フィルムによって除塵作業を行なうと、粘着層の凹部が接触した部分の塵埃は取り残されてしまう。
【0027】
本発明の粘着ロールを構成する粘着フィルムにおいては、基材フィルムの凹凸面の濡れ張力が、略平滑面の濡れ張力より大きいことが望ましい。これにより、粘着層と基材フィルム凹凸面との接着性が、粘着層と基材フィルム略平滑面との接着性よりも大きくなるため、粘着ロール使用時の繰り出し性がより良好になる。基材フィルムの凹凸面と略平滑面の濡れ張力に差をつける方法としては、例えば凹凸面のみにコロナ放電などの表面処理を行う方法や、略平滑面のみに剥離剤を塗布する方法などがある。
とりわけ粘着剤として強粘着タイプの粘着剤を使用する場合には、基材フィルム略平滑面に剥離剤を塗布することが好ましい。基材フィルム略平滑面に剥離剤を塗布する場合には、基材フィルムの両面に表面処理を行なっておくことが好ましい。
【0028】
本発明の粘着ロールを構成する粘着フィルムにおける基材フィルムおよび粘着層には、本発明の効果が著しく損なわれないかぎり、酸化防止剤、難燃剤、分散剤、充填剤、顔料や染料などの着色剤、滑剤、帯電防止剤などを適宜配合することができる。
【0029】
本発明の除塵用粘着ロールは、その優れた作業性及び除塵性能を生かして、家庭や事務所などにおける床面、家具表面などの塵埃の除去に好適に用いられるのみならず、クリンルーム内のような、極めて頻繁に清掃作業を行なうような場面において、その良好な手切れ性、および端部の固定安定性を生かして好適に使用される。
【0030】
【発明の効果】
本発明の除塵用粘着ロールは、鋏等の切断具を使用しなくても容易に幅方向に切断することができ、また切断面は常に直線であって端部が捲れ上がるようなこともないので、除塵作業時にロールが意に反して巻き出されてしまうようなこともなく、除塵作業を効率的に行なうことができる。さらに除塵面である粘着層表面は常に略平滑面であるので、粘着層を被除塵体に密着させることができ、塵埃の取り残しが発生することもない。また本発明の除塵用粘着ロールは製造が容易であり、安価に製造できる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によってその範囲を限定されるものではない。
【0032】
実施例および比較例に示した物性の測定方法は以下の通りである。
(メルトフローレート)
JIS K−7210に準拠して、ポリプロピレン系樹脂については試験温度230℃で、ポリエチレン系樹脂については試験温度190℃で、それぞれ試験荷重2.16kgで測定した。
(密度)
JIS K−7112に準拠して水中置換法により23℃で測定した。
(引張強度および引張伸び)
JIS K−7113に準拠して、試験速度500mm/分で23℃の雰囲気下で測定した。
(引裂強度)
粘着ロールを長手方向および幅方向に切り出し、直線状の切り込みを入れた後、引張試験機により速度300mm/分にて引裂試験を実施してその強度を測定した。
(作業性)
実際の手切れ性及び長手方向の強度を判断するために、粘着層を外側にして捲回した粘着ロール(幅200mm)を作製し、転回用の取っ手をつけて被清掃体3種(SUS板,アクリル繊維性カーペット,塩ビレザーシート)の上を20回転回した。その後最外層の粘着ロール一周回分を巻き出して手で切断し、再度被清掃体の上を20回転回した。
これら作業における、切断性、切断面の状態、および転回時の巻き出し現象の有無について下記基準により判定した。
切断性
○ 手で容易に切断できる
△ 少し抵抗があるが、手で切断できる
× 手で切断できない
切断面の状態
○ 直線であり、端部は捲れ上がっていない
△ 直線であるが端部がやや捲れ上がり、波様になっている
× 直線でなくギザギザ、あるいは大きな褶曲を描いており、端部は捲れあがっている
巻き出し現象の有無
○ 巻き出しは発生しない
△ 一部巻き出しが発生するが、手で押さえると問題なく使用できる
× 端部より面長方向全体に巻き出しが発生し、使用できない
(除塵性)
被清掃体としてSUS板の上200mm×500mmの領域に、パン粉、おがくず及び粉末アルミニウム0.1gをむらなく散布したのち、除塵用粘着ロールを3往復転回させて除塵を行なった。除塵前後のロールの重量増加より除塵量を測定し、除塵率を計算により求めた。
【0033】
(実施例1)
ポリエチレン樹脂A(密度0.960g/cm3、MFR7.0g/10分)と、ポリエチレン樹脂B(密度0.920g/cm3、MFR10.0g/cm3)とを、AとBとの比が30重量%対70重量%となるよう混合し、180℃にて押出加工を行なった。押出し成形したフィルムを、一面を平滑面に形成できるようなテフロン(登録商標)ロールと、他面を凹凸面に形成できるような表面を有する絞ロールとで押圧しながら冷却固化させ、更に得られたフィルムの両面を45dyne/cm以上の濡れ張力となるようにコロナ放電処理して粘着ロール用基材フィルムを得た。得られた基材フィルムを顕微鏡によって観察したところ、溝の幅は0.03mmであり、溝の深さは0.05mmであり、長手方向の溝の間隔は1.0mmであり、また基材フィルムの厚さは80μmであった。従って基材フィルムの厚さと溝の深さとの差は30μmであった。
上記で得られたポリエチレン製基材フィルムの凹凸面側に、東洋インキ製造(株)製の粘着剤(オリバインBPS5227−1)100に対し、架橋剤(オリバインBXX5134)を2.0重量部配合した粘着剤溶液(固形分濃度40重量%)を、コンマコーターを用いて乾燥後の粘着剤厚みが20μmとなるように塗布し乾燥させてアクリル系粘着剤層を形成し、粘着層を外面に捲回して粘着ロールを得た。得られた粘着ロールの物性を表1に示す。
(実施例2)
基材フィルムは実施例1と同様に作製した。粘着性樹脂として住友化学工業(株)製のタフセレンX2135を、押出ラミネーターによって温度280℃で基材フィルム上に厚み15μmとなるように押出ラミネートし、該粘着層を外面に捲回して粘着ロールを得た。得られた粘着ロールの物性を表1に示す。
(実施例3)
ポリエチレン樹脂C(密度0.955g/cm3、MFR21g/10分)と、ポリエチレン樹脂D(密度0.920g/cm3、MFR25g/cm3)とを、CとDとの比が30重量%対70重量%となるよう混合した樹脂を用いた以外は実施例1と全く同様の手法で粘着ロールを得た。得られた粘着ロールの物性を表1に示す。
(比較例1)
剥離剤を基材フィルムの凹凸面に塗布し、粘着剤を基材フィルムの平滑面に塗布する以外は実施例1と全く同様の手法で粘着ロールを得た。得られた粘着ロールの物性を表1に示す。
(比較例2)
基材フィルムを冷却固化させる際に使用する絞ロールを変更した以外は実施例1と全く同様の手法で粘着ロールを得た。なお、この基材フィルムを顕微鏡で観察したところ、溝の深さは0.01mmであり、長手方向の溝の間隔は1.0mmであり、また基材フィルムの厚さは120μmであった。従って基材フィルムの厚さと溝の深さとの差は110μmであった。得られた粘着ロールの物性を表1に示す。
【0034】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除塵用粘着ロールを構成する粘着フィルムの斜視図である。
【図2】補強ブリッジを有する基材フィルムの斜視図である。
【符号の説明】
1: 粘着フィルム
2: 基材フィルム
3: 粘着層
4: 基材フィルム略平滑面
5: 基材フィルム凹凸面
6: 溝
16: 補強ブリッジ
17: 基材フィルムの凸部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a rotary dust-removing adhesive roll used for removing dust, dust, hair, and the like attached to carpets, tatami mats, general flooring materials, clothes, and the like. More specifically, the present invention relates to a dust-removable adhesive roll excellent in workability, which can easily cut and remove one round of the cylindrical surface of the rotary dust-removable adhesive roll by hand when its dust-removing performance is reduced.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an adhesive film provided with an adhesive layer on one side of a substrate, and wound up with the adhesive layer on the outside, so-called dust-removing adhesive rolls are known, such as rugs for general living spaces such as homes and offices. It is used for cleaning dust and debris accumulated on furniture, or more recently, in a clean room where electric and electronic parts and products are manufactured, for removing dust from all parts including dust-free clothes. The method of using the dust-removing adhesive roll is such that the adhesive roll is supported by a handle, the adhesive roll is rotated and moved along the object to be cleaned, and the dirt and dust are adhered to the adhesive layer with the rotation. It is to collect dust. Further, when the use proceeds and the adhesive strength of the surface is reduced and the dust collecting performance is reduced, the outermost layer for one round is removed to expose a new adhesive layer.
[0003]
As a method of peeling and removing the outermost layer, (1) a method in which the adhesive film of the outermost layer is unwound by approximately one turn by hand, and the unwound portion is cut off with a knife or scissors; A method in which a cut is made from the outermost circumference to the cylindrical core material, and the adhesive film that has been unwound for one round is cut by hand using this cut. (3) A perforation is provided in advance on the adhesive film, and the outermost layer is formed. Conventionally, a method of unwinding the adhesive film by one round and then cutting the adhesive film by hand along the perforation has been widely used.
[0004]
However, in the above mode (1), cutting tools such as knives and scissors are required. However, such tools are not usually used during cleaning work, and cutting with scissors or the like is not quick. Cleaning efficiency is low. Also, depending on the mode of (2), even if an attempt is made to tear by hand from the cut, the cut line will not be straight because there is no guide such as a cut at the center of the surface length of the roll. In this case, the jagged line of the cutting line is partially adhered to the object to be cleaned, and the roll is unwound from the part unintendedly, which significantly reduces the efficiency of dust removal work. Further, in the aspect of (3), although the cut surface is straight and the undesired unwinding phenomenon is prevented, the step of forming perforations after forming the adhesive layer requires that the adhesive film has adhesiveness. Therefore, the productivity is extremely low in the process. In addition, a method of forming perforations before forming the adhesive layer is not practical because the adhesive layer closes the perforations behind the adhesive layer or cuts off the perforations, and is not practical. Further, in order to always make perforations for one round, it is necessary to gradually reduce the perforation interval inside the winding, but such a fine work greatly imposes a manufacturing cost.
[0005]
The method of removing the outermost surface of the dust-removing adhesive roll by one round as described above has its own drawbacks. In order to solve these problems, a method has been proposed in which a polyethylene flat yarn is heat-fused to a tape support at regular intervals in the sheet width direction to obtain good cutability without providing cuts or perforations. (See, for example, Patent Document 1).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-5-331433 (page 2)
[0007]
However, in this method, since the flat yarn is heat-fused to form the support, irregularities remain on the flat yarn-fused surface, and the adhesive layer does not adhere to the flat yarn-fused surface when formed into a roll, Unwinding phenomenon occurs during dust removal work. In addition, a gap of about 10 mm is realistic for laminating flat yarns, and is exemplified as such in Patent Literature 1. However, in the case of such a relatively wide gap, a stress when cutting by hand is large. Does not concentrate on the flat yarn portion, resulting in poor hand cutting. Furthermore, when such an adhesive roll having a wide gap between flat yarns is forcibly cut by hand, the end of the cut surface appears to be partially rolled up. When the surface to be cleaned is cleaned in this state, the roll unwinds from that portion. The phenomenon occurs and the dust removal work efficiency decreases. Also, laminating flat yarns is very costly.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above problems, and can easily cut and remove one round of the outermost layer without using a cutting tool such as scissors, and the cut surface is straight and sharp. An object of the present invention is to provide an inexpensive and economical dust-removing adhesive roll which does not cause the roll unwinding phenomenon when the dust-removing operation is started on a new surface.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention provides an adhesive film in which an adhesive layer is laminated on an uneven surface of an unstretched polyolefin resin base film in which one surface is a substantially smooth surface and the other surface is an uneven surface, with the adhesive layer as an outer surface. An adhesive roll wound up in a roll shape, wherein the uneven surface of the base film has a depth of 0.03 to 0.3 mm and a bottom width of 0.01 to 0.3 mm in the width direction of the base film. The isosceles triangle-like groove is an uneven surface formed at intervals of 0.5 to 5 mm in the longitudinal direction of the base film, and the difference between the thickness of the base film and the groove depth is 10 to 90 μm, and Provided is a dust-removing pressure-sensitive adhesive roll in which a pressure-sensitive adhesive layer is formed on the entire uneven surface of a substrate film and the surface of the pressure-sensitive adhesive layer is substantially smooth.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The adhesive roll of the present invention has an unstretched polyolefin resin base film in which one surface is a substantially smooth surface and the other surface is an uneven surface, and an adhesive formed of an adhesive layer formed on the uneven surface of the base film. This is an adhesive roll obtained by winding a film into a roll with the adhesive layer as an outer surface.
[0011]
There is no particular limitation on the polyolefin resin constituting the base film, and known polyolefin resins can be widely applied. For example, polyethylene resin, polypropylene resin, copolymer resin of ethylene and propylene, ethylene-α-olefin copolymer resin, propylene-α-olefin copolymer resin, ethylene-propylene-α-olefin copolymer resin and the like Can be exemplified. Particularly preferred polyolefin resins include polyethylene resins and polypropylene resins. In addition, as an alpha-olefin in the said copolymer, butene-1, pentene-1, hexene-1, heptene-1, octene-1, nonene-1, 4-methylpentene-1, decene-1, etc. are mentioned. And two or more α-olefins may be used in combination. The base film may be composed of two or more kinds of polyolefin resins.
[0012]
The melt flow rate (hereinafter abbreviated as MFR) of the polyolefin resin constituting the base film is not particularly limited, and may be determined in consideration of physical properties required according to the purpose of use of the dust-removing adhesive roll of the present invention. It may be determined, but from the viewpoint of hand-cutting property, the range is preferably 0.2 to 20 g / 10 minutes. By using a base film made of a polyolefin resin having an MFR within this range, particularly excellent hand-cutting properties are achieved. Further, the extrusion load at the time of processing the base film is low, the extrusion stability is good, and excellent productivity is achieved. On the other hand, even when the MFR exceeds 20 g / 10 minutes, the hand-cutting property is good, but the strength of the base film is reduced, and the adhesive film tends to be broken at a portion other than a straight line when cut and removed, and There is also a tendency for the film thickness to fluctuate when processing the base film.
When the base film is composed of two or more types of polyolefin resins, it is preferable that the MFR value of the resin obtained by melt-kneading the two or more types of polyolefin resins is in the above range.
[0013]
As the base film in the present invention, an unstretched film obtained without being stretched at the time of production is applied, whereby an adhesive film having excellent hand-cutting properties in the film width direction is obtained. Note that the unstretched film in the present application is a film manufactured without going through an intentional stretching step, and is stretched slightly in a film extrusion direction that occurs at the time of normal film production take-off, so-called draw-down. May be.
[0014]
In the pressure-sensitive adhesive film constituting the pressure-sensitive adhesive roll of the present invention, as shown in FIG. 1, one surface 5 of the
[0015]
In the present invention, the width W of the groove is 0.01 to 0.3 mm, preferably 0.02 to 0.12 mm. When the width of the groove is smaller than 0.01 mm, the production efficiency is deteriorated due to poor roll-releasing property when the groove is formed on the base film, and when the width is larger than 0.3 mm, the depth to the deepest portion of the groove is reduced. The stress concentration is reduced, and the hand cutting property is reduced.
The depth D of the groove is 0.03-0.3 mm, preferably 0.03-0.12 mm. If the groove is shallower than 0.03 mm, the strength in the longitudinal direction of the adhesive film becomes relatively large, but the hand-cutting property in the width direction is impaired. On the other hand, if the groove is deeper than 0.3 mm, the strength in the longitudinal direction of the adhesive film is reduced. It decreases significantly.
The interval P between the grooves is 0.5 to 5 mm, preferably 0.6 to 1.4 mm. When the interval is smaller than 0.5 mm, the hand-cutting property in the width direction is excellent, but the strength in the longitudinal direction is lowered, which is not preferable. If it exceeds 5 mm, although the strength in the longitudinal direction is developed, it is difficult to cut at a location intended by the operator, which is not preferable. Here, the groove interval P means the length between the vertices in the isosceles triangle.
[0016]
In the pressure-sensitive adhesive film constituting the pressure-sensitive adhesive roll of the present invention, the difference between the thickness t of the base film and the depth D of the groove is 10 to 90 μm. Thereby, regardless of the thickness of the base film, an adhesive film is obtained in which the tensile strength and tear strength in the longitudinal direction of the film and the hand-cutting property in the width direction are balanced. When the difference between the thickness of the base film and the depth of the groove is larger than 90 μm, the difference becomes substantially the same as that of the film having no groove, and the linear hand-cutting property in the width direction is significantly reduced. Further, when the difference between the thickness of the base film and the depth of the groove is smaller than 10 μm, in the present invention, the type of the polyolefin resin constituting the base film so that the required longitudinal strength is developed for each use scene, Despite the design of the thickness of the base film, the grooves are too deep relative to the thickness of the base film, and the required longitudinal strength cannot be achieved.
[0017]
On the concave-convex surface of the base film, a microscopic concave-convex pattern of about 60 to 250 mesh may be further formed. By forming an extremely minute uneven pattern on the uneven surface of the base film, the adhesiveness between the adhesive layer and the base film becomes more excellent. The very minute uneven pattern may be formed on the entire surface of the uneven surface of the base film, or may be formed only on the convex portions (portions other than the grooves).
[0018]
There is no particular limitation on the method of forming grooves on one side of the base film in the present invention, for example, heating a film that is manufactured in advance on both sides is smooth, and passing it between the squeezing rolls to form grooves or microscopic After extruding a molten resin from an extruder into a film through a T-die, it is passed through a squeezing roll and a smooth-surfaced rubber roll. There is a method of forming by pressing and transferring the surface shape of the squeezing roll to a film. There is no particular limitation on the method of forming the microscopic uneven pattern on the uneven surface of the substrate film, and the same method as that for forming the groove can be applied.
[0019]
Further, as shown in FIG. 2, a reinforcing
Although the surface of the reinforcing bridge may be flush with the surface of the convex portion of the base film, it is preferably located at a position lower than the surface of the convex portion of the base film to improve the hand-cutting property of the adhesive film. Is preferred.
As a method of manufacturing a base film having a reinforcing bridge, for example, there is a method of transferring a groove shape having a reinforcing bridge onto a film using a roll engraved on the surface with a shape capable of transferring the groove shape.
[0020]
The thickness of the base film in the pressure-sensitive adhesive film constituting the pressure-sensitive adhesive roll of the present invention is not particularly limited, and can be appropriately determined in consideration of required physical properties of the pressure-sensitive adhesive roll, but is usually about 30 to 500 μm. .
[0021]
The method of providing the adhesive layer on the base film is not particularly limited, for example, a method of applying an adhesive on the uneven surface of the base film, or an extrusion lamination method using an adhesive resin on the uneven surface of the base film. And the like. In order to improve the adhesiveness between the pressure-sensitive adhesive layer and the substrate film or the applicability of the pressure-sensitive adhesive, it is preferable to perform a surface treatment on the uneven surface of the substrate film by corona discharge or the like.
[0022]
The pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive adhesive layer is not particularly limited.For example, a solution-type pressure-sensitive adhesive, an emulsion-type pressure-sensitive adhesive, a hot-melt-type pressure-sensitive adhesive, and the like, and a known pressure-sensitive adhesive in the field of pressure-sensitive adhesive films and pressure-sensitive adhesive tapes may be used. it can. However, it is not preferable that the adhesive roll be unreeled naturally during the operation, or that the object to be cleaned is contaminated or adhesive residue is left. Examples of the pressure-sensitive adhesive used include acrylic pressure-sensitive adhesives, vinyl ether-based pressure-sensitive adhesives, silicone-based pressure-sensitive adhesives, rubber-based pressure-sensitive adhesives, and polybutyl acrylate and poly-2-ethylhexyl acrylate with little adhesive residue. It is preferable to use an acrylic pressure-sensitive adhesive as a main component.
[0023]
The pressure-sensitive adhesive resin used when the pressure-sensitive adhesive layer is formed by laminating the pressure-sensitive resin on the uneven surface of the base film by extrusion lamination is not particularly limited, and a known pressure-sensitive resin can be used. . However, the material to be cleaned must not be contaminated by bleed out of a low molecular weight substance.
Examples of the adhesive resin that can be used include a copolymer elastomer of ethylene and propylene or an α-olefin such as butene, a copolymer elastomer of propylene and butene, an ethylene-vinyl acetate copolymer, and ethylene-acrylic acid. Examples thereof include copolymers such as ester copolymers, block copolymers of styrene and olefins, and hydrogenated products thereof. It is also preferable to add a tackifier to these adhesive resins as appropriate to control the adhesive strength.
[0024]
The thickness t 1 of the pressure-sensitive adhesive layer in the present invention is not particularly limited and may be appropriately determined in consideration of such required properties of the adhesive roll, usually about 10 to 60 [mu] m.
[0025]
In the present invention, the adhesive layer is formed on the uneven surface of the base film so as to completely fill the unevenness, and the surface of the adhesive layer is substantially smooth. When the film having the pressure-sensitive adhesive layer is rolled up with the pressure-sensitive adhesive layer facing outside, the substantially smooth surface of the pressure-sensitive adhesive layer is matched with the substantially smooth surface of the substrate film thereon. By adopting such a configuration that the base film and the adhesive layer are in close contact with each other on the smooth surface, no matter how the adhesive roll is turned during dust removal, the film end is in close contact with the adhesive layer below. In addition, it is possible to provide an adhesive roll in which undesired unwinding does not occur during dust removal.
In addition, the surface of the adhesive layer is aligned with the substantially smooth surface of the base film, so that the surface of the adhesive layer maintains smoothness in any case, adheres to the object to be cleaned, and enhances its dust removal performance. You can.
[0026]
On the other hand, in the case of a pressure-sensitive adhesive roll composed of a pressure-sensitive adhesive film in which a pressure-sensitive adhesive layer is formed on a substantially smooth surface of a substrate film in which one surface is a substantially smooth surface and the other surface is an uneven surface, In the state of being wound in a roll shape so as to be on the outside, the uneven surface of the base film of the outside pressure-sensitive adhesive film and the pressure-sensitive adhesive layer of the inside pressure-sensitive adhesive film adjacent thereto are opposed to each other. Therefore, in this case, there is a possibility that the uneven shape of the surface of the base film of the outer pressure-sensitive adhesive film is transferred to the pressure-sensitive adhesive layer of the inner pressure-sensitive adhesive film. There is a risk of becoming. If dust removal is performed using an adhesive film having irregularities formed on the surface of the adhesive layer, dust in the portion of the adhesive layer that contacts the concave portion is left behind.
[0027]
In the pressure-sensitive adhesive film constituting the pressure-sensitive adhesive roll of the present invention, it is desirable that the wetting tension of the uneven surface of the base film is larger than the wetting tension of the substantially smooth surface. Thereby, the adhesiveness between the pressure-sensitive adhesive layer and the uneven surface of the base material film becomes larger than the adhesiveness between the pressure-sensitive adhesive layer and the substantially smooth surface of the base material film. Examples of the method for providing a difference in the wet tension between the uneven surface and the substantially smooth surface of the base film include a method of performing a surface treatment such as corona discharge only on the uneven surface and a method of applying a release agent only on the substantially smooth surface. is there.
In particular, when a strong adhesive type adhesive is used as the adhesive, it is preferable to apply a release agent to the substantially smooth surface of the base film. When a release agent is applied to a substantially smooth surface of the base film, it is preferable that both surfaces of the base film are subjected to a surface treatment.
[0028]
The base film and the pressure-sensitive adhesive layer in the pressure-sensitive adhesive film constituting the pressure-sensitive adhesive roll of the present invention are colored with an antioxidant, a flame retardant, a dispersant, a filler, a pigment or a dye, unless the effects of the present invention are significantly impaired. Agents, lubricants, antistatic agents and the like can be appropriately compounded.
[0029]
The dust-removing adhesive roll of the present invention makes use of its excellent workability and dust-removing performance, and is suitably used not only for removing dust on floors and furniture surfaces in homes and offices, but also in clean rooms. In such a situation where cleaning work is performed very frequently, it is preferably used by taking advantage of its good hand-cutting property and the stability of fixing the end portion.
[0030]
【The invention's effect】
The dust-removing adhesive roll of the present invention can be easily cut in the width direction without using a cutting tool such as scissors, and the cut surface is always straight and the end does not roll up. Therefore, the dust removal operation can be performed efficiently without the rolls being unwound unintentionally during the dust removal operation. Furthermore, since the surface of the adhesive layer, which is the dust removing surface, is always a substantially smooth surface, the adhesive layer can be brought into close contact with the body to be removed, and no dust is left behind. The dust removing adhesive roll of the present invention is easy to manufacture and can be manufactured at low cost.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the present invention is not limited by these Examples.
[0032]
The measuring methods of the physical properties shown in Examples and Comparative Examples are as follows.
(Melt flow rate)
In accordance with JIS K-7210, the polypropylene resin was measured at a test temperature of 230 ° C, and the polyethylene resin was measured at a test temperature of 190 ° C under a test load of 2.16 kg.
(density)
It was measured at 23 ° C. by an underwater displacement method according to JIS K-7112.
(Tensile strength and tensile elongation)
In accordance with JIS K-7113, the measurement was performed at a test speed of 500 mm / min in an atmosphere at 23 ° C.
(Tear strength)
After the adhesive roll was cut out in the longitudinal direction and the width direction, and a linear cut was made, a tear test was performed at a speed of 300 mm / min with a tensile tester to measure the strength.
(Workability)
In order to determine the actual hand-cutting property and the strength in the longitudinal direction, an adhesive roll (200 mm in width) wound around with the adhesive layer on the outside is prepared, and a handle for turning is attached, and three kinds of the object to be cleaned (SUS plate) , An acrylic fibrous carpet, and a PVC leather sheet). Thereafter, one round of the outermost adhesive roll was unwound, cut by hand, and again rotated 20 times on the object to be cleaned.
In these operations, the cutability, the state of the cut surface, and the presence or absence of the unwinding phenomenon at the time of turning were determined according to the following criteria.
Cutability ○ Can be cut easily by hand. △ There is a little resistance, but it can be cut by hand.
State of cut surface ○ Straight line, end is not curled up. Straight line, but slightly curled up and waved. × Not a straight line, but jagged or large fold. Is rolling up
Unwinding phenomenon ○ Unwinding does not occur. Unwinding occurs partially, but can be used without any problem if pressed down by hand. × Unwinding occurs in the entire surface length direction from the end and cannot be used (dust removal).
Bread crumbs, sawdust and 0.1 g of powdered aluminum were evenly sprayed on a 200 mm × 500 mm area of the SUS plate as a body to be cleaned, and then the dust removing adhesive roll was rolled three times to remove dust. The amount of dust removal was measured from the weight increase of the roll before and after dust removal, and the dust removal rate was calculated.
[0033]
(Example 1)
Polyethylene resin A (density 0.960g / cm 3, MFR7.0g / 10 min) and a polyethylene resin B (density 0.920g / cm 3, MFR10.0g / cm 3) and that the ratio between A and B The mixture was mixed at 30% by weight to 70% by weight and extruded at 180 ° C. The extruded film is cooled and solidified while being pressed by a Teflon (registered trademark) roll capable of forming one surface into a smooth surface and a squeezing roll having a surface capable of forming the other surface into an uneven surface. Both surfaces of the resulting film were subjected to a corona discharge treatment so as to have a wetting tension of 45 dyne / cm or more to obtain a base film for an adhesive roll. When the obtained base film was observed with a microscope, the width of the groove was 0.03 mm, the depth of the groove was 0.05 mm, the interval between the grooves in the longitudinal direction was 1.0 mm, and the The thickness of the film was 80 μm. Therefore, the difference between the thickness of the base film and the depth of the groove was 30 μm.
2.0 parts by weight of a crosslinking agent (Olivine BXX5134) was blended with 100 parts of adhesive (Olivine BPS5227-1) manufactured by Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. on the uneven surface side of the polyethylene base film obtained above. An adhesive solution (solid content concentration: 40% by weight) is applied using a comma coater so that the thickness of the adhesive after drying is 20 μm, and dried to form an acrylic adhesive layer, and the adhesive layer is wound around the outer surface. This was turned to obtain an adhesive roll. Table 1 shows the physical properties of the obtained pressure-sensitive adhesive roll.
(Example 2)
The substrate film was produced in the same manner as in Example 1. Tough selenium X2135 manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd. as an adhesive resin is extrusion-laminated on a base film at a temperature of 280 ° C. to a thickness of 15 μm by an extrusion laminator, and the adhesive layer is wound on the outer surface to form an adhesive roll. Obtained. Table 1 shows the physical properties of the obtained pressure-sensitive adhesive roll.
(Example 3)
Polyethylene resin C (density 0.955 g / cm 3 , MFR 21 g / 10 min) and polyethylene resin D (density 0.920 g / cm 3 , MFR 25 g / cm 3 ) were mixed at a ratio of C to D of 30% by weight. An adhesive roll was obtained in exactly the same manner as in Example 1 except that the resin mixed so as to be 70% by weight was used. Table 1 shows the physical properties of the obtained pressure-sensitive adhesive roll.
(Comparative Example 1)
An adhesive roll was obtained in exactly the same manner as in Example 1, except that the release agent was applied to the uneven surface of the substrate film, and the adhesive was applied to the smooth surface of the substrate film. Table 1 shows the physical properties of the obtained pressure-sensitive adhesive roll.
(Comparative Example 2)
An adhesive roll was obtained in exactly the same manner as in Example 1 except that the squeezing roll used for cooling and solidifying the base film was changed. When the base film was observed with a microscope, the depth of the groove was 0.01 mm, the interval between the grooves in the longitudinal direction was 1.0 mm, and the thickness of the base film was 120 μm. Therefore, the difference between the thickness of the base film and the depth of the groove was 110 μm. Table 1 shows the physical properties of the obtained pressure-sensitive adhesive roll.
[0034]
[Table 1]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a pressure-sensitive adhesive film constituting a dust-removing pressure-sensitive adhesive roll of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a base film having a reinforcing bridge.
[Explanation of symbols]
1: adhesive film 2: base film 3: adhesive layer 4: base film substantially smooth surface 5: base film uneven surface 6: groove 16: reinforcing bridge 17: convex portion of base film
Claims (2)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
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KR101729574B1 (en) | 2016-05-20 | 2017-05-12 | 한국기계연구원 | Roll stamp for selective transfer process of hierarchical meta-structure |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376688A patent/JP2004202053A/en active Pending
Cited By (2)
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KR101729574B1 (en) | 2016-05-20 | 2017-05-12 | 한국기계연구원 | Roll stamp for selective transfer process of hierarchical meta-structure |
US10744750B2 (en) | 2016-05-20 | 2020-08-18 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Selective transfer roll stamp |
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