JP2004201911A

JP2004201911A - Golf club

Info

Publication number: JP2004201911A
Application number: JP2002374120A
Authority: JP
Inventors: Mutsumi Harada; 睦原田
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 2002-12-25
Filing date: 2002-12-25
Publication date: 2004-07-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a golf club which can increase the carry of the golf ball without impairing the directivity of the shot ball. <P>SOLUTION: The ratio of a mass of the club head 1 to the total mass of a golf club 100 is 73% or more and 81% or less and the total mass of the golf club 100 is 285 g or less and the length of the club is 111 cm or more. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大きな飛距離が得られるゴルフクラブに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種のゴルフクラブとしては、例えば図５に示したように、バネ１１によって前方に付勢される可動部材１２をクラブヘッド１の内部に設け、スイング開始時に慣性により後方に移動した可動部材１２を、打球時にヘッドスピードが低下したクラブヘッド１のフェース１３内面に慣性とバネの弾発力によって衝突させ、可動部材１２の運動量を図示しないボールに与えてボールの飛距離を増大させるゴルフクラブ１００Ｘが周知である（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
しかし、このゴルフクラブ１００Ｘにおいては、可動部材１２が設けられているスイートエリアを外して打球したときには、可動部材１２がスイートエリア裏面に衝突してスイートエリアを強烈に前方に突出させるため、ボールにはフェース１３から斜め方向の運動量も与えられるので、可動部材１２が設けられていない従来のゴルフクラブよりボールが曲がり易いと云った問題点があった。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−１４８３５（図１）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、方向性などを犠牲にすることなく飛距離を大きく延ばすことができるゴルフクラブを提供する必要があり、それが解決すべき課題となっていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
ボールの飛距離は、クラブヘッドのスピードが大きい程増大する。また、クラブヘッドの最高スピードが同じであれば、クラブヘッドの質量が大きい程、そのクラブヘッドの運動量は大きくなり、ボールの飛距離は増大する。
【０００７】
しかし、クラブヘッドの質量を増やすと、ゴルファーがスイングするときのスピードは力負けして遅くなるので、クラブヘッドの質量をただ単に増加させただけでは、ボールの飛距離は増大するとは限らない。すなわち、ボールの飛距離の増大を図るためには、クラブヘッドの運動量の極大化を図る必要がある。
【０００８】
そのためには、質量の多くをクラブヘッドに集中させながら、ゴルフクラブ全体としては可能な限り軽量化を図る必要がある。したがって、図１に示した中空メタルウッドタイプのゴルフクラブ１００において、ゴルフクラブ全体の質量は、表１に示したように従来から振り易いとされている２８５ｇ以下に制限した上で、クラブヘッド１の質量割合を種々変えたクラブを試作し、ゴルファーが実際に試打したときのクラブヘッド１の最高スピードなどから、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の好ましい質量割合を求めた。なお、表１におけるその他質量の欄には、使用した接着剤、両面テープなどの質量を表示してある。
【０００９】
【表１】

【００１０】
図２から明らかなように、クラブヘッド１の最高スピードは、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が８１％まではそれぞれほど低下しないが、その割合が８３％に達すると可なり大きく低下する。
【００１１】
なお、図２のデータは、ゴルフ人口の大半を占める中級ゴルファー３人が試作の各ゴルフクラブ１００で１０打づつ試打し、そのときのクラブヘッド１の最高スピードの平均値を示したものである。
【００１２】
したがって、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が８１％程度までは、クラブヘッド１の質量割合を高めるほど、クラブヘッド１の運動量が増加してボールの飛距離の増大が期待できる。
【００１３】
実際、図３、図４に示したように、中級ゴルファー３人が各クラブで１０打づつ試打したときのボールの初速と、キャリーを含めたトータル飛距離は、何れもクラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が７７％程度まではその割合が大きい程大きくなるが、その値を超えると、ボールの初速も飛距離も低下する。特に、前記割合が８３％に達すると、前記割合が６６％程度の従来のゴルフクラブよりもボールの初速と飛距離が低下することも分かった。
【００１４】
これは、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が８３％に達すると、クラブヘッド１の回転モーメントが大きくなり過ぎてゴルファーが力負けし、その結果クラブヘッド１の最高スピードが上がらなくなり、ボールの初速も飛距離も低下したのである。
【００１５】
したがって、従来のゴルフクラブより飛距離が、例えば３ヤード（約２．７ｍ）でも延びるようにするためには、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合を７３％以上とする必要がある。また、その上限値は８１％とする必要がある。なお、力の弱いゴルファー（例えば女性）用ゴルフクラブにおける前記上限値としては、８０％程度に抑えることが好ましい。
【００１６】
また、本発明のゴルフクラブ１００においては、振り抜き易くするためにクラブの総質量は２８５ｇ以下にする。また、長いクラブを用いて周速を高めることも、クラブヘッド１の最高スピードを高める有効な手法であるので、１１１ｃｍ（約４４ｉｎ）以上の長さのクラブとする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。表２に示した仕様により図１に示したタイプの試作１〜５のゴルフクラブ１００を試作して、市販１と記した販売中のゴルフクラブと打ち比べ、ボールの初速と飛距離とを比較した。なお、表２におけるその他質量の欄には接着剤、両面テープなどの質量を表示してある。
【００１８】
【表２】

【００１９】
そして、上級ゴルファーＡ、中級ゴルファーＢ、初級ゴルファーＣの３人がテスターとなり、それぞれが１０打づつ試打し、そのときのボールの初速と、キャリーを含めたトータル飛距離とを測定し、その結果を表３〜表６に示した。
【００２０】
表３から明らかなように、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が７３％である試作１のゴルフクラブ１００ではテスターＡ、Ｂ、Ｃの何れの場合もボールの初速、トータル飛距離は、市販１のクラブのそれより大きくなっており、ボールの飛び特性が改善されていることが分かる。なお、テスターＡ、Ｂ、Ｃ何れも、ボールの方向性について特段の不安定性を感じることはなかった。
【００２１】
【表３】

【００２２】
また、表４から明らかなように、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が７６．９％である試作２のゴルフクラブ１００においてもテスターＡ、Ｂ、Ｃの何れの場合もボールの初速、トータル飛距離は市販１のクラブのそれより大きくなっており、ボールの飛び特性が改善されている。また、テスターＡ、Ｂ、Ｃ何れも、ボールの方向性について特段の不安定性を感じることはなかった。
【００２３】
【表４】

【００２４】
さらに、表５から明らかなように、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が８１％である試作３のゴルフクラブ１００においてもテスターＡ、Ｂ、Ｃの何れの場合もボールの初速、トータル飛距離は市販１のクラブのそれより大きくなっており、ボールの飛び特性が改善されている。また、テスターＡ、Ｂ、Ｃ何れも、ボールの方向性について特段の不安定性を感じることはなかった。
【００２５】
【表５】

【００２６】
一方、クラブ総質量に対するクラブヘッド１の質量割合が８２．３％である試作４のゴルフクラブ１００は表６から明らかなように、テスターＡ、Ｂ、Ｃの何れの場合もボールの初速、トータル飛距離は市販１のクラブのそれより僅かな改善が認められられたに過ぎない。
【００２７】
【表６】

【００２８】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明はクラブ総質量に対するクラブヘッドの質量割合が７３％以上となるように構成し、運動量の大きなクラブヘッドでゴルフボールを打つようにしたゴルフクラブであるので、ゴルフボールにはクラブヘッドから大きな運動量が与えられ、ゴルフボールの初速と飛距離は効果的に増大する。
【００３０】
また、クラブ総質量に対するクラブヘッドの質量割合は８１％以下に制限したゴルフクラブでは、ゴルフクラブの回転モーメントが大きくなり過ぎてクラブヘッドのスピードを十分に大きくすることができず、したがってゴルフボールの初速と飛距離を大きくすることができない、と云った不都合が生じることはない。
【００３１】
また、クラブ総質量を２８５ｇ以下であるようにしたゴルフクラブにおいては、ヘッドスピードが出易く飛距離の一層の増大が図れる。
【００３２】
また、クラブの長さを１１１ｃｍ（約４４ｉｎ）以上としたゴルフクラブにおいては、スイングしたときにはクラブヘッドのスピードは大きくなり易く、したがってゴルフボールの初速と飛距離を大きくし易い。
【図面の簡単な説明】
【図１】ゴルフクラブの構造を示す説明図である。
【図２】クラブヘッド質量の割合とクラブヘッドの最高スピードとの関係を示す実験データである。
【図３】クラブヘッド質量の割合とボールの初速との関係を示す実験データである。
【図４】クラブヘッド質量の割合とボール飛距離との関係を示す実験データである。
【図５】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
１クラブヘッド
２シャフト
３グリップ
１１バネ
１２可動部材
１３フェース
１４ネック
１００、１００Ｘゴルフクラブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club capable of obtaining a large flight distance.
[0002]
[Prior art]
As this type of golf club, for example, as shown in FIG. 5, a movable member 12 that is urged forward by a spring 11 is provided inside the club head 1, and the movable member 12 moved backward due to inertia at the start of a swing. Is caused to collide with the inner surface of the face 13 of the club head 1 whose head speed is reduced at the time of hitting by the inertia and the elastic force of the spring, and the momentum of the movable member 12 is given to a ball (not shown) to increase the flight distance of the ball. Is well known (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
However, in this golf club 100X, when the sweet area where the movable member 12 is provided is removed and the ball is hit, the movable member 12 collides with the back of the sweet area and causes the sweet area to protrude strongly forward. Since a momentum in the oblique direction is also given from the face 13, there is a problem that the ball is easier to bend than a conventional golf club in which the movable member 12 is not provided.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-14835 (FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, it is necessary to provide a golf club that can greatly increase the flight distance without sacrificing the directionality, which has been a problem to be solved.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The flight distance of the ball increases as the club head speed increases. If the maximum speed of the club head is the same, the greater the mass of the club head, the greater the amount of movement of the club head and the greater the ball flight distance.
[0007]
However, when the mass of the club head is increased, the speed at which the golfer swings is lost because the golfer swings. Therefore, simply increasing the mass of the club head does not necessarily increase the flight distance of the ball. That is, in order to increase the flight distance of the ball, it is necessary to maximize the momentum of the club head.
[0008]
For this purpose, it is necessary to reduce the weight of the golf club as much as possible while concentrating most of the mass on the club head. Therefore, in the hollow metal wood type golf club 100 shown in FIG. 1, the mass of the entire golf club is limited to 285 g or less, which is conventionally considered to be easy to swing as shown in Table 1, and then the club head 1. A club having various mass ratios was manufactured, and a preferable mass ratio of the club head 1 with respect to the total mass of the club was obtained from the maximum speed of the club head 1 when the golfer actually tried. In addition, in the column of other mass in Table 1, the mass of the used adhesive, double-sided tape, etc. is displayed.
[0009]
[Table 1]

[0010]
As can be seen from FIG. 2, the maximum speed of the club head 1 does not decrease as much as the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club is 81%, but significantly decreases when the ratio reaches 83%. .
[0011]
The data in FIG. 2 shows the average value of the maximum speed of the club head 1 at the time when three intermediate golfers who occupy most of the golf population make 10 shots with each prototype golf club 100. .
[0012]
Therefore, when the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club is up to about 81%, the higher the mass ratio of the club head 1 is, the more the momentum of the club head 1 increases and the longer the ball flight distance can be expected.
[0013]
In fact, as shown in FIG. 3 and FIG. 4, the initial velocity of the ball and the total flight distance including carry when three intermediate golfers make 10 shots in each club are both club heads relative to the total mass of the club. When the mass ratio of 1 is increased to about 77%, the larger the ratio is, the larger the ratio is. In particular, it has also been found that when the ratio reaches 83%, the initial velocity and the flight distance of the ball are lower than those of a conventional golf club having the ratio of about 66%.
[0014]
This is because when the mass ratio of the club head 1 with respect to the total mass of the club reaches 83%, the rotational moment of the club head 1 becomes too large and the golfer loses power. As a result, the maximum speed of the club head 1 cannot be increased, Both the initial speed and the flight distance decreased.
[0015]
Therefore, in order to extend the flight distance by, for example, 3 yards (about 2.7 m) from the conventional golf club, the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club needs to be 73% or more. The upper limit value needs to be 81%. In addition, it is preferable to suppress to about 80% as the said upper limit in the golf club for golfers (for example, woman) with weak power.
[0016]
Further, in the golf club 100 of the present invention, the total mass of the club is set to 285 g or less in order to facilitate swinging. In addition, increasing the peripheral speed using a long club is an effective method for increasing the maximum speed of the club head 1, so that the club has a length of 111 cm (about 44 inches) or more.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail. A prototype golf club 100 of prototypes 1 to 5 of the type shown in FIG. 1 is manufactured according to the specifications shown in Table 2, and compared with a commercially available golf club indicated as “commercial 1”, and the initial velocity of the ball and the flight distance are compared. did. In the column of other mass in Table 2, the masses of the adhesive, the double-sided tape, etc. are displayed.
[0018]
[Table 2]

[0019]
Three players, Advanced Golfer A, Intermediate Golfer B, and Beginner Golfer C, will be testers, and each will make 10 test shots, measuring the initial speed of the ball and the total flight distance including carry. Are shown in Tables 3 to 6.
[0020]
As is apparent from Table 3, in the golf club 100 of the prototype 1 in which the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club is 73%, the initial velocity of the ball and the total flight distance in any of the testers A, B, and C are It is larger than that of the commercially available club 1, and it can be seen that the flying characteristics of the ball are improved. Note that none of the testers A, B and C felt any particular instability in the direction of the ball.
[0021]
[Table 3]

[0022]
Further, as apparent from Table 4, in the golf club 100 of the prototype 2 in which the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club is 76.9%, the initial velocity of the ball in any of the testers A, B, and C The total flight distance is larger than that of the first commercially available club, and the ball flight characteristics are improved. In addition, none of the testers A, B, and C felt any particular instability regarding the directionality of the ball.
[0023]
[Table 4]

[0024]
Further, as is apparent from Table 5, the golf club 100 of prototype 3 in which the mass ratio of the club head 1 with respect to the total mass of the club is 81% is the initial velocity of the ball and the total flying speed in any of the testers A, B, and C. The distance is larger than that of the first commercially available club, and the ball flying characteristics are improved. In addition, none of the testers A, B, and C felt any particular instability regarding the directionality of the ball.
[0025]
[Table 5]

[0026]
On the other hand, as shown in Table 6, the golf club 100 of prototype 4 in which the mass ratio of the club head 1 to the total mass of the club is 82.3% is the initial velocity of the ball and the total in all of the testers A, B, and C. The flight distance was only slightly improved over that of the commercial one club.
[0027]
[Table 6]

[0028]
In addition, since this invention is not limited to the said embodiment, various deformation | transformation implementation is possible in the range which does not deviate from the meaning as described in a claim.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is a golf club in which the mass ratio of the club head to the total mass of the club is 73% or more and the golf ball is hit with a club head having a large momentum. Is given a great momentum from the club head, and the initial speed and flight distance of the golf ball are effectively increased.
[0030]
Further, in a golf club in which the mass ratio of the club head to the total mass of the club is limited to 81% or less, the rotational moment of the golf club becomes too large to increase the club head speed sufficiently. There is no inconvenience that the initial speed and the flight distance cannot be increased.
[0031]
Further, in a golf club having a total club mass of 285 g or less, the head speed can be easily increased and the flight distance can be further increased.
[0032]
Further, in a golf club having a club length of 111 cm (about 44 inches) or more, the club head speed tends to increase when swinging, and therefore the initial speed and flying distance of the golf ball are likely to increase.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing the structure of a golf club.
FIG. 2 is experimental data showing the relationship between the club head mass ratio and the maximum club head speed.
FIG. 3 is experimental data showing the relationship between the ratio of the club head mass and the initial velocity of the ball.
FIG. 4 is experimental data showing a relationship between a club head mass ratio and a ball flight distance.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a conventional technique.
[Explanation of symbols]
1 Club Head 2 Shaft 3 Grip 11 Spring 12 Movable Member 13 Face 14

Neck

100, 100X Golf Club

Claims

A golf club, wherein a ratio of a club head mass to a total club mass is 73% or more.

2. The golf club according to claim 1, wherein a ratio of the club head mass to the total club mass is 81% or less.

3. The golf club according to claim 1, wherein the total mass of the club is 285 g or less.

The golf club according to claim 1, wherein the golf club is a wood club having a club length of 111 cm or more.