JP2004201152A - 移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力の低減並びにセキュリティ性の向上させた無線ネットワークシステムを構築する。
【解決手段】伝播状況が悪化して通信速度を順次下げるフォールバックが行われる直前に、現在所属する固定局AP−1の送信出力を上げ、極力現在の通信速度が保てるようにする。また、同時に他の固定局AP−2等を検索し、応答のあった固定局APとの通信速度を算出する。現在帰属している固定局AP−1より高い送伝速度が得られる場合、現在の固定局AP−1への帰属を解除し、新しい固定局AP−2への帰属を試みる。帰属解除の通知を受けた方の固定局AP−2は、電波の出力電力をその固定局APに所属する他の移動局STAとの通信が可能な範囲まで小さくなるよう送信出力の制御を行って消費電力の低減を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】伝播状況が悪化して通信速度を順次下げるフォールバックが行われる直前に、現在所属する固定局AP−1の送信出力を上げ、極力現在の通信速度が保てるようにする。また、同時に他の固定局AP−2等を検索し、応答のあった固定局APとの通信速度を算出する。現在帰属している固定局AP−1より高い送伝速度が得られる場合、現在の固定局AP−1への帰属を解除し、新しい固定局AP−2への帰属を試みる。帰属解除の通知を受けた方の固定局AP−2は、電波の出力電力をその固定局APに所属する他の移動局STAとの通信が可能な範囲まで小さくなるよう送信出力の制御を行って消費電力の低減を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に移動局が固定局間を移動してローミングする、移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線ネットワークシステムは、電池駆動の移動局の動作時間を長くするために、固定局と交信する移動局の送信電力の制御を行おうとするものである。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平9-64814号公報(第8〜9頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の技術は、固定局と部屋から部屋に移動するTV等の移動局を無線ネットワークとして通信可能とした場合に、固定局が常時認識信号を送出して移動局との通信に備える必要があるため、固定局に不要な電力消費が発生していた。
【0005】
この発明の目的は、消費電力の低減させた無線ネットワークシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明の移動局装置は、異なる周波数帯で通信可能な無線インターフェースと、前記無線インターフェースの通信速度を算出する通信速度算出手段と、前記無線インターフェースが第1の固定局との通信の際に使用している周波数帯における前記通信速度算出手段の結果に基づき、前記第1の固定局に送信出力を設定する固定局送信出力設定手段と、前記固定局送信出力設定手段による通信速度の上昇がなかった場合、前記第1の固定局に第2の固定局の起動を依頼する固定局起動依頼手段と、前記固定局起動依頼手段によって前記第2の固定局の起動依頼をした後、前記無線インターフェースで他方の周波数を使用して通信可能な前記第2の固定局の応答を求める固定局探索手段と、前記第1の固定局との通信速度より、前記固定局探索手段に応答した第2の固定局との通信速度が上回った場合に、移動前の前記第1の固定局の情報とともに帰属要求を送信することにより、前記無線インターフェースで前記第2の固定局との通信に使用する周波数帯を切り換える帰属変更手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、この発明の固定局装置は、上記した移動局装置からの依頼に応じて無線インターフェースの送信出力を制御する電源制御手段と、前記無線インターフェースにより受信する移動局からの帰属要求を受理する場合に、移動前の第1の固定局に対し帰属解除通知を行う帰属管理手段と、第2の固定局の前記帰属管理手段からの帰属解除通知を受信した場合に、移動した移動局以外の移動局が前記固定局探索手段を用いて前記第1の固定局を探すまで、前記電源制御手段を用いて送信出力を下げる移動局管理手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
さらに、この発明の無線ネットワーク装置は、上記した移動局装置に基づき構成される複数の移動局装置と、有線インターフェースにより相互接続された上記した固定局装置に基づき構成される複数の固定局装置とから構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、この発明の実施の形態を説明する前に、この発明が家庭の無線ネットワークに適用された場合における固定局と移動局の関係について、図1の模式図を用いて説明する。
【0010】
無線ネットワークでは、固定局はその存在を移動局に知らせるためにビーコン信号を送出し、この信号を検知した移動局はその固定局に参加し通信を行うものである。また、現在所属する固定局との距離が離れすぎたため通信が困難な場合あるいは通信の合間に、移動局は他の固定局を探索することで、通信条件のよりよい固定局を探索している。
【0011】
図1において、イーサーネット等で接続された有線ネットワークを構成し、映像データを共有している複数の固定局AP−1,AP−2から,無線により映像データ等を受信するバッテリ駆動の移動局STAである液晶TV等がある。
【0012】
移動局STAが持ち運ばれた先でも、再生できるように固定局は待機する必要がある。しかしながら、一般の家庭内では、固定局と通信を行う移動局の数は限られ、また一箇所に停留することが予想される。移動局STAが一方の固定局AP−2に集中した場合等は、他の固定局AP−1は不必要な電力消費を行うことになる。以下、この不必要な電力消費を低減させる、この発明について説明する。
【0013】
図2および図3は、この発明の一実施の形態の構成例について説明するためのもので、図2は移動局のブロック図、図3は固定局のブロック図である。
図2の移動局STAは、2チャンネルとした例を示し、それぞれアンテナA1,A2を備えた無線インターフェース11,13と、通信速度算出手段12、14と、固定局送信出力設定手段15と、固定局起動依頼手段16と、固定局探索手段17と、帰属変更手段18とから構成される。
【0014】
また、図3に示す固定局APは、有線インターフェース21と、帰属管理手段22と、無線インターフェース23と、移動局管理手段24と、電源制御手段25とから構成される。
【0015】
次に、図2の移動局STAの動作について図4のフローチャートとともに説明する。無線インターフェース11と無線インターフェース13の違いは、使用するチャンネルあるいは周波数帯が異なる点である。説明を分かりやすくするために、無線インターフェース11を使用して通信できる固定局APをAP-1、無線インターフェース13を使用して通信できる固定局APをAP-2と表記する。つまり、無線インターフェースが使用するチャンネルあるいは周波数帯が同一となるように、予め互いに決めておく。また、この時点で無線インターフェース11を使用して固定局AP−1と通信を行っていることとする。
【0016】
移動局STAの無線インターフェース11が固定局AP‐1と通信している間、通信速度算出手段12は、無線インターフェース11の通信速度を、受信強度やエラーレート等を使用して統計的に算出する(S41)。通信速度算出手段12は、送信速度監視の結果、エラーレートが規定値を超えたかを判定する(S42)。エラーレートが規定値を超えた場合、通信速度算出手段12は、その情報をマイコン20とともに固定局送信出力設定手段15および固定局起動依頼手段16にそれぞれ通知する。
【0017】
固定局送信出力設定手段15は、固定局AP−1に送信出力を上げるよう依頼する(S43)。固定局AP−1と固定局STAとの間の通信速度が確保されているかを判断し(S44)、確保されていれば、ステップS41に戻り、確保されていなければ固定局起動依頼手段16で現在通信していない固定局AP−2を起動するよう固定局AP−1に依頼する(S45)。
【0018】
固定局探索手段17は、固定局AP−2に対して、アクティブスキャンを行う。アクティブスキャンで送信するプローブフレームが受信できた場合、固定局APはアクティブスキャンに応答(プローブ応答)する。移動局STAの通信速度算出手段14は、アクティブスキャンを行った結果検索できた固定局AP-2との通信速度を、無線ネットワークを識別するSS(Service Set)ID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答の受信強度とエラー発生率から算出する(S46)。
【0019】
以上の算出結果を用いて、帰属変更手段18は現在の固定局AP-1と他の固定局AP−2のどちらの方がより効率よく通信できるかを判定する(S47)。
ステップS47において、通信速度算出手段14での結果が通信速度算出手段12より速い場合、通信に用いる無線インターフェース11を無線インターフェース13に変更し、固定局AP-2に対してアソシエーションを行う(S49)。まず、プローブ応答の情報から同期確立をして、移動局STAの送信タイミングを固定局AP-2に合わせる。次に、移動前の固定局AP−1情報を特定できるアドレスが記載されているアソシエーション要求パケットを送信して新しい固定局AP−2への参加を依頼する。アソシエーションが成功したら、切換手段19のスイッチS1,S2を図示の切り換え状態から逆に切り換え、無線インターフェース11と13を取り換えた形でステップS41から動作を始める。
【0020】
逆に、通信速度算出手段12での結果が通信速度算出手段14よりよい場合、固定局AP-1との通信を続けることになるが、送信出力変更要求を行った結果として通信速度が確保できているかを判定する(S48)。現状の通信速度が保てない場合は、搬送波の変調方式や誤り検出や訂正のための符号化率を変更することにより、伝送レートを下げる(S50)。
【0021】
次に、図3の固定局APの動作について、図5〜図7を参照しながらさらに説明する。以下の説明で使用するスリープモードとは、有線インターフェース21経由でのパケットを処理できるが、無線インターフェース23は、定期的に受信可能な状態に復旧する、あるいは送信受信も全くしない状態とする。
【0022】
図5のステップS51において、固定局AP−1がスリープモードの場合、有線インターフェース21は、パケットの受信に備える。受信があった場合、図6に示すように有線インターフェース21経由で受信したパケットが固定局AP−2からの依頼であるのかを判定する(S61)。そのパケットが固定局AP−2からの起動要求の場合、固定局AP−1はスリープモードから抜ける(S62)。ビーコン信号を送信し、移動局STAからのアクティブスキャンに備える。このとき、電源制御手段25は送信出力を最大にしてもよい。プローブフレームが受信できた場合、固定局AP−1はアクティブスキャンに移動局STAはSSID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答フレームを無線インターフェース23から送信する。
【0023】
ステップS51において、固定局AP−1がスリープモードでない場合、固定局AP−1は、移動局STAからの受信依頼に待機する(S52)。移動局STAからのアソシエーション要求パケットを受信した場合(S53)、固定局AP−1は要求してきた移動局STAに、他の移動局STAと区別するためのステーション識別子を割り当て、その情報を含めて応答フレームであるアソシエーション応答フレームを返信する(S56)。アソシエーション要求パケットにある移動元の固定局AP−2に対してアソシエーション情報を送信し、移動局STAの移動が完了したことを通知する。
【0024】
移動局STAから起動要請があった場合、固定局AP−1の有線インターフェース21を使用して、固定局AP−2にパケットを送り、起動状態にする(S55)。例えば、自分が所属するサブネット内に決められたパケットをブロードキャスト通知する。
【0025】
無線インターフェース23で受信したフレームが、移動局STAから送信出力の変更要請であった場合、電源制御手段25は、無線インターフェース23の送信出力を上げる(S57)。これにより、通信速度の低下を避けることが期待できる。また、この通知を固定局AP−2に転送してもよい。
【0026】
ステップS52において、無線インターフェース23で受信する移動局STAからの依頼がなかった場合、図7に示すように、有線インターフェース21経由の依頼の受信待機に入る(S71)。このとき受信した通知がデアソシエーション要求の場合(S72)、帰属管理手段22は、通知された移動局STAのステーション識別子を削除し、登録を抹消する(S73)。
【0027】
固定局AP−1が有線インターフェース21において、固定局AP−2からの送信出力変更依頼を受信した場合、電源制御手段25は、送信出力を最大にして移動局STAからのアクティブスキャンに備える(S76)。プローブフレームが受信できた場合、固定局AP−1はアクティブスキャンに移動局STAはSSID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答を無線インターフェース23から送信する。
【0028】
移動局STAが移動前の固定局AP−2情報も記載されているアソシエーション要求パケットを送信して新しい固定局AP−1への参加を依頼してきた場合(S53)、これを受けた固定局AP−1は要求してきた端末にステーション識別子を割り当て、アソシエーション応答フレームを返信する。移動局STAのアソシエーション応答フレームに対するACK(acknowledgment:受信したことを告げる信号)を受信した固定局AP−1は、アソシエーション要求してきた移動局STAとの通信設定ができたとして、他の固定局AP−2へ、アソシエーション情報を送信する(S56)。また、帰属管理手段22は移動局管理手段24に通知する。
【0029】
移動局管理手段24は、固定局AP−1に所属する移動局STAの情報を管理しており、移動した移動局STAのほかに登録移動局が圏内にいるか判定する(S74)。移動局STAに登録がされてない場合、有線インターフェース21の機能を残しスリープモードに入る(S77)。
【0030】
登録の移動局STAがある場合、移動局管理手段24は電源制御手段25に通知し、固定局AP−1と移動局STA間の通信の合間を見て、無線インターフェース23の送信電力を弱くする(S75)。所属する移動局STAがアクティブスキャンを開始するまで、段階的に電波の出力電力を小さくする。アクティブスキャンを開始した移動局STAが出てきたところで出力を戻すことにより、必要最小限の送信出力にすることができる。この効果として,通信エリアが必要な範囲に限定でき、ネットワークに侵入されデータを改ざんされる可能性が低くなり、セキュリティ性を向上ざせることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明よれば、固定局は登録されている移動局とだけ交信する状態となるため、固定局での消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用される状態について説明するための模式図。
【図2】この発明の実施の形態における移動局の構成を示すブロック図。
【図3】この発明の実施の形態における固定局の構成を示すブロック図。
【図4】図2の移動局の動作について説明するためのフローチャート。
【図5】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【図6】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【図7】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…無線インターフェース
12…通信速度算出手段
13…無線インターフェース
14…通信速度算出手段
15…固定局送信出力設定手段
16…固定局起動依頼手段
17…固定局探索手段
18…帰属変更手段
19…切換手段
21…有線インターフェース
22…帰属管理手段
23…無線インターフェース
24…移動局管理手段
25…電源制御手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に移動局が固定局間を移動してローミングする、移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線ネットワークシステムは、電池駆動の移動局の動作時間を長くするために、固定局と交信する移動局の送信電力の制御を行おうとするものである。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平9-64814号公報(第8〜9頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の技術は、固定局と部屋から部屋に移動するTV等の移動局を無線ネットワークとして通信可能とした場合に、固定局が常時認識信号を送出して移動局との通信に備える必要があるため、固定局に不要な電力消費が発生していた。
【0005】
この発明の目的は、消費電力の低減させた無線ネットワークシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明の移動局装置は、異なる周波数帯で通信可能な無線インターフェースと、前記無線インターフェースの通信速度を算出する通信速度算出手段と、前記無線インターフェースが第1の固定局との通信の際に使用している周波数帯における前記通信速度算出手段の結果に基づき、前記第1の固定局に送信出力を設定する固定局送信出力設定手段と、前記固定局送信出力設定手段による通信速度の上昇がなかった場合、前記第1の固定局に第2の固定局の起動を依頼する固定局起動依頼手段と、前記固定局起動依頼手段によって前記第2の固定局の起動依頼をした後、前記無線インターフェースで他方の周波数を使用して通信可能な前記第2の固定局の応答を求める固定局探索手段と、前記第1の固定局との通信速度より、前記固定局探索手段に応答した第2の固定局との通信速度が上回った場合に、移動前の前記第1の固定局の情報とともに帰属要求を送信することにより、前記無線インターフェースで前記第2の固定局との通信に使用する周波数帯を切り換える帰属変更手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、この発明の固定局装置は、上記した移動局装置からの依頼に応じて無線インターフェースの送信出力を制御する電源制御手段と、前記無線インターフェースにより受信する移動局からの帰属要求を受理する場合に、移動前の第1の固定局に対し帰属解除通知を行う帰属管理手段と、第2の固定局の前記帰属管理手段からの帰属解除通知を受信した場合に、移動した移動局以外の移動局が前記固定局探索手段を用いて前記第1の固定局を探すまで、前記電源制御手段を用いて送信出力を下げる移動局管理手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
さらに、この発明の無線ネットワーク装置は、上記した移動局装置に基づき構成される複数の移動局装置と、有線インターフェースにより相互接続された上記した固定局装置に基づき構成される複数の固定局装置とから構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、この発明の実施の形態を説明する前に、この発明が家庭の無線ネットワークに適用された場合における固定局と移動局の関係について、図1の模式図を用いて説明する。
【0010】
無線ネットワークでは、固定局はその存在を移動局に知らせるためにビーコン信号を送出し、この信号を検知した移動局はその固定局に参加し通信を行うものである。また、現在所属する固定局との距離が離れすぎたため通信が困難な場合あるいは通信の合間に、移動局は他の固定局を探索することで、通信条件のよりよい固定局を探索している。
【0011】
図1において、イーサーネット等で接続された有線ネットワークを構成し、映像データを共有している複数の固定局AP−1,AP−2から,無線により映像データ等を受信するバッテリ駆動の移動局STAである液晶TV等がある。
【0012】
移動局STAが持ち運ばれた先でも、再生できるように固定局は待機する必要がある。しかしながら、一般の家庭内では、固定局と通信を行う移動局の数は限られ、また一箇所に停留することが予想される。移動局STAが一方の固定局AP−2に集中した場合等は、他の固定局AP−1は不必要な電力消費を行うことになる。以下、この不必要な電力消費を低減させる、この発明について説明する。
【0013】
図2および図3は、この発明の一実施の形態の構成例について説明するためのもので、図2は移動局のブロック図、図3は固定局のブロック図である。
図2の移動局STAは、2チャンネルとした例を示し、それぞれアンテナA1,A2を備えた無線インターフェース11,13と、通信速度算出手段12、14と、固定局送信出力設定手段15と、固定局起動依頼手段16と、固定局探索手段17と、帰属変更手段18とから構成される。
【0014】
また、図3に示す固定局APは、有線インターフェース21と、帰属管理手段22と、無線インターフェース23と、移動局管理手段24と、電源制御手段25とから構成される。
【0015】
次に、図2の移動局STAの動作について図4のフローチャートとともに説明する。無線インターフェース11と無線インターフェース13の違いは、使用するチャンネルあるいは周波数帯が異なる点である。説明を分かりやすくするために、無線インターフェース11を使用して通信できる固定局APをAP-1、無線インターフェース13を使用して通信できる固定局APをAP-2と表記する。つまり、無線インターフェースが使用するチャンネルあるいは周波数帯が同一となるように、予め互いに決めておく。また、この時点で無線インターフェース11を使用して固定局AP−1と通信を行っていることとする。
【0016】
移動局STAの無線インターフェース11が固定局AP‐1と通信している間、通信速度算出手段12は、無線インターフェース11の通信速度を、受信強度やエラーレート等を使用して統計的に算出する(S41)。通信速度算出手段12は、送信速度監視の結果、エラーレートが規定値を超えたかを判定する(S42)。エラーレートが規定値を超えた場合、通信速度算出手段12は、その情報をマイコン20とともに固定局送信出力設定手段15および固定局起動依頼手段16にそれぞれ通知する。
【0017】
固定局送信出力設定手段15は、固定局AP−1に送信出力を上げるよう依頼する(S43)。固定局AP−1と固定局STAとの間の通信速度が確保されているかを判断し(S44)、確保されていれば、ステップS41に戻り、確保されていなければ固定局起動依頼手段16で現在通信していない固定局AP−2を起動するよう固定局AP−1に依頼する(S45)。
【0018】
固定局探索手段17は、固定局AP−2に対して、アクティブスキャンを行う。アクティブスキャンで送信するプローブフレームが受信できた場合、固定局APはアクティブスキャンに応答(プローブ応答)する。移動局STAの通信速度算出手段14は、アクティブスキャンを行った結果検索できた固定局AP-2との通信速度を、無線ネットワークを識別するSS(Service Set)ID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答の受信強度とエラー発生率から算出する(S46)。
【0019】
以上の算出結果を用いて、帰属変更手段18は現在の固定局AP-1と他の固定局AP−2のどちらの方がより効率よく通信できるかを判定する(S47)。
ステップS47において、通信速度算出手段14での結果が通信速度算出手段12より速い場合、通信に用いる無線インターフェース11を無線インターフェース13に変更し、固定局AP-2に対してアソシエーションを行う(S49)。まず、プローブ応答の情報から同期確立をして、移動局STAの送信タイミングを固定局AP-2に合わせる。次に、移動前の固定局AP−1情報を特定できるアドレスが記載されているアソシエーション要求パケットを送信して新しい固定局AP−2への参加を依頼する。アソシエーションが成功したら、切換手段19のスイッチS1,S2を図示の切り換え状態から逆に切り換え、無線インターフェース11と13を取り換えた形でステップS41から動作を始める。
【0020】
逆に、通信速度算出手段12での結果が通信速度算出手段14よりよい場合、固定局AP-1との通信を続けることになるが、送信出力変更要求を行った結果として通信速度が確保できているかを判定する(S48)。現状の通信速度が保てない場合は、搬送波の変調方式や誤り検出や訂正のための符号化率を変更することにより、伝送レートを下げる(S50)。
【0021】
次に、図3の固定局APの動作について、図5〜図7を参照しながらさらに説明する。以下の説明で使用するスリープモードとは、有線インターフェース21経由でのパケットを処理できるが、無線インターフェース23は、定期的に受信可能な状態に復旧する、あるいは送信受信も全くしない状態とする。
【0022】
図5のステップS51において、固定局AP−1がスリープモードの場合、有線インターフェース21は、パケットの受信に備える。受信があった場合、図6に示すように有線インターフェース21経由で受信したパケットが固定局AP−2からの依頼であるのかを判定する(S61)。そのパケットが固定局AP−2からの起動要求の場合、固定局AP−1はスリープモードから抜ける(S62)。ビーコン信号を送信し、移動局STAからのアクティブスキャンに備える。このとき、電源制御手段25は送信出力を最大にしてもよい。プローブフレームが受信できた場合、固定局AP−1はアクティブスキャンに移動局STAはSSID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答フレームを無線インターフェース23から送信する。
【0023】
ステップS51において、固定局AP−1がスリープモードでない場合、固定局AP−1は、移動局STAからの受信依頼に待機する(S52)。移動局STAからのアソシエーション要求パケットを受信した場合(S53)、固定局AP−1は要求してきた移動局STAに、他の移動局STAと区別するためのステーション識別子を割り当て、その情報を含めて応答フレームであるアソシエーション応答フレームを返信する(S56)。アソシエーション要求パケットにある移動元の固定局AP−2に対してアソシエーション情報を送信し、移動局STAの移動が完了したことを通知する。
【0024】
移動局STAから起動要請があった場合、固定局AP−1の有線インターフェース21を使用して、固定局AP−2にパケットを送り、起動状態にする(S55)。例えば、自分が所属するサブネット内に決められたパケットをブロードキャスト通知する。
【0025】
無線インターフェース23で受信したフレームが、移動局STAから送信出力の変更要請であった場合、電源制御手段25は、無線インターフェース23の送信出力を上げる(S57)。これにより、通信速度の低下を避けることが期待できる。また、この通知を固定局AP−2に転送してもよい。
【0026】
ステップS52において、無線インターフェース23で受信する移動局STAからの依頼がなかった場合、図7に示すように、有線インターフェース21経由の依頼の受信待機に入る(S71)。このとき受信した通知がデアソシエーション要求の場合(S72)、帰属管理手段22は、通知された移動局STAのステーション識別子を削除し、登録を抹消する(S73)。
【0027】
固定局AP−1が有線インターフェース21において、固定局AP−2からの送信出力変更依頼を受信した場合、電源制御手段25は、送信出力を最大にして移動局STAからのアクティブスキャンに備える(S76)。プローブフレームが受信できた場合、固定局AP−1はアクティブスキャンに移動局STAはSSID、サポート通信速度等の情報が入ったプローブ応答を無線インターフェース23から送信する。
【0028】
移動局STAが移動前の固定局AP−2情報も記載されているアソシエーション要求パケットを送信して新しい固定局AP−1への参加を依頼してきた場合(S53)、これを受けた固定局AP−1は要求してきた端末にステーション識別子を割り当て、アソシエーション応答フレームを返信する。移動局STAのアソシエーション応答フレームに対するACK(acknowledgment:受信したことを告げる信号)を受信した固定局AP−1は、アソシエーション要求してきた移動局STAとの通信設定ができたとして、他の固定局AP−2へ、アソシエーション情報を送信する(S56)。また、帰属管理手段22は移動局管理手段24に通知する。
【0029】
移動局管理手段24は、固定局AP−1に所属する移動局STAの情報を管理しており、移動した移動局STAのほかに登録移動局が圏内にいるか判定する(S74)。移動局STAに登録がされてない場合、有線インターフェース21の機能を残しスリープモードに入る(S77)。
【0030】
登録の移動局STAがある場合、移動局管理手段24は電源制御手段25に通知し、固定局AP−1と移動局STA間の通信の合間を見て、無線インターフェース23の送信電力を弱くする(S75)。所属する移動局STAがアクティブスキャンを開始するまで、段階的に電波の出力電力を小さくする。アクティブスキャンを開始した移動局STAが出てきたところで出力を戻すことにより、必要最小限の送信出力にすることができる。この効果として,通信エリアが必要な範囲に限定でき、ネットワークに侵入されデータを改ざんされる可能性が低くなり、セキュリティ性を向上ざせることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明よれば、固定局は登録されている移動局とだけ交信する状態となるため、固定局での消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用される状態について説明するための模式図。
【図2】この発明の実施の形態における移動局の構成を示すブロック図。
【図3】この発明の実施の形態における固定局の構成を示すブロック図。
【図4】図2の移動局の動作について説明するためのフローチャート。
【図5】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【図6】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【図7】図3の固定局の動作について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…無線インターフェース
12…通信速度算出手段
13…無線インターフェース
14…通信速度算出手段
15…固定局送信出力設定手段
16…固定局起動依頼手段
17…固定局探索手段
18…帰属変更手段
19…切換手段
21…有線インターフェース
22…帰属管理手段
23…無線インターフェース
24…移動局管理手段
25…電源制御手段
Claims (6)
- 異なる周波数帯で通信可能な無線インターフェースと、
前記無線インターフェースの通信速度を算出する通信速度算出手段と、
前記無線インターフェースが第1の固定局との通信の際に使用している周波数帯における前記通信速度算出手段の結果に基づき、前記第1の固定局に送信出力を設定する固定局送信出力設定手段と、
前記固定局送信出力設定手段による通信速度の上昇がなかった場合、前記第1の固定局に第2の固定局の起動を依頼する固定局起動依頼手段と、
前記固定局起動依頼手段によって前記第2の固定局の起動依頼をした後、前記無線インターフェースで他方の周波数を使用して通信可能な前記第2の固定局の応答を求める固定局探索手段と、
前記第1の固定局との通信速度より、前記固定局探索手段に応答した第2の固定局との通信速度が上回った場合に、移動前の前記第1の固定局の情報とともに帰属要求を送信することにより、前記無線インターフェースで前記第2の固定局との通信に使用する周波数帯を切り換える帰属変更手段とを具備することを特徴とする移動局装置。 - 前記通信速度算出手段の結果が送受信するコンテンツの伝送レートを下回った際に、前記帰属変更手段を使用することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
- 請求項1の構成に基づく移動局装置からの依頼に応じて無線インターフェースの送信出力を制御する電源制御手段と、
前記無線インターフェースにより受信する移動局からの帰属要求を受理する場合に、移動前の第1の固定局に対し帰属解除通知を行う帰属管理手段と、
第2の固定局の前記帰属管理手段からの帰属解除通知を受信した場合に、移動した移動局以外の移動局が前記固定局探索手段を用いて前記第1の固定局を探すまで、前記電源制御手段を用いて送信出力を下げる移動局管理手段とを具備することを特徴とする固定局装置。 - 前記移動局管理手段が帰属している移動局がないと判断した場合に、スリープ状態に設定することを特徴とする請求項3記載の固定局装置。
- 登録している移動局との通信状況に応じて前記帰属管理手段を使用することを特徴とする請求項3記載の固定局装置。
- 請求項1に基づき構成される複数の移動局装置と、有線インターフェースにより相互接続された請求項3に基づき構成される複数の固定局装置とから構成したことを特徴とする無線ネットワークシステム。
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---|---|---|---|
JP2002369262A JP2004201152A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステム |
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JP2002369262A JP2004201152A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステム |
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JP2004201152A true JP2004201152A (ja) | 2004-07-15 |
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Family Applications (1)
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JP2002369262A Pending JP2004201152A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 移動局装置、固定局装置、無線ネットワークシステム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004201152A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217110A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Nec Corp | 無線lanシステムとそのマルチレート制御方法 |
US9307500B2 (en) | 2012-03-30 | 2016-04-05 | Fujitsu Limited | Wireless apparatus, baseband processing apparatus, and communication method |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369262A patent/JP2004201152A/ja active Pending
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US9307500B2 (en) | 2012-03-30 | 2016-04-05 | Fujitsu Limited | Wireless apparatus, baseband processing apparatus, and communication method |
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