JP2004200289A - フィンおよびフィン組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクとしてのフィン組立体の大きさを従来と同じかまたはそれよりも小さくしても、冷却効率を上げることができるフィン組立体、およびこのフィン組立体を構成するフィンを提供する。
【解決手段】積み重ねた際に隣り合うフィン30に当接するように、周縁部が積み重ね方向Cに立ち上げられた起立部34と、起立部34の先端縁から積み重ね方向Cに突出して形成された複数個の爪部36と、起立部36の立ち上げ部分が切欠かれて形成され、隣り合うフィンの各爪部36と係合可能な複数個の穴40とが形成され、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するフィン30において、爪部36の形成位置と穴40の形成位置とが、起立部34の面上で積み重ね方向Cに対して横方向Dにずれて形成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するためのフィンおよびフィンを複数枚積み重ねたフィン組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
CPU等の発熱する素子を冷却するための冷却装置には、金属製の薄板から成るフィンを複数枚積み重ねたヒートシンクとしてのフィン組立体が用いられる。
フィン組立体はCPU等の発熱板に取り付けられる。
従来から知られている放熱用のフィンと、それを用いたフィン組立体(ヒートシンク)の構造については、登録実用新案公報第3073184号に記載されている。
【0003】
従来から知られているフィン組立体を図11に示す。
フィン組立体10を構成するフィン9は、平板状のプレート部8と、プレート部8の縁部を垂直方向に折り曲げるようにして立ち上げた起立部6とが形成されている。また、フィン9を複数枚積み重ねるために起立部6には係合構造5が形成されている。
【0004】
係合構造5は、起立部6から突出する爪部4と、起立部6の立ち上げ部分が切り欠かれて形成された穴3とから成る。
このような係合構造5を有するフィン9同士が積み重ねられることによって、爪部4が隣り合うフィン9の穴3に係合し、フィン9からフィン組立体10を組み立てることがきわめて容易に行なえる。また組み立てた後もフィン9同士の係合が解除されにくく、強固な組立体とすることができる。
【0005】
フィン組立体10は、各フィン9の起立部6が同一平面となるように形成され、この起立部6が放熱板12に接触するよう取り付けられる。すなわち、フィン組立体10が放熱板12に取り付けられると、プレート部8が放熱板12に対して垂直になる。
フィン組立体10による放熱は、隣り合うプレート部8間に生じる隙間13にエアを流入させることによって行なうようにしている。
【0006】
従来のフィン組立体10による放熱の際のエアの流路は、各フィン9の隣り合うプレート部8の間の隙間13に形成され、プレート部8に平行にエアが流れるような構造になっている。
なお、放熱用のエアは、コンピュータ等の機器の場合、通常は放熱用のファン(送風機)によって発生させられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
CPU等の発熱する素子の高機能化等に伴い、発熱量も従来と比較して増大している現状において、更に冷却効率を高めるフィン組立体が要求されている。
冷却効率を高めるには、単純にフィン自体を大型化すればいという考えもあるが、CPU等を搭載したコンピュータ等の機器は従来よりも小型化される傾向があり、単にフィンを大型化することを採用することはできない。
したがって、ヒートシンクとしてのフィン組立体において、従来と同じ大きさかまたはそれよりも小さい大きさで、冷却効率を上げなくてはならないという課題があった。
【0008】
本発明者等は、従来の課題を解決すべく検討した結果、フィンのエアの流入に対する開口面積を大きくすれば冷却効率が上がるので、エアの流入方向とプレート部とが平行にならないようにして、エアが十分にプレートに当たるようにすれば、フィン自体の大きさを変更せずに冷却効率を上げることができることに想到した。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ヒートシンクとしてのフィン組立体の大きさを従来と同じかまたはそれよりも小さくしても、冷却効率を上げることができるフィン組立体、およびこのフィン組立体を構成するフィンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかるフィンによれば、積み重ねた際に隣り合うフィンに当接するように、周縁部が積み重ね方向に立ち上げられた起立部と、起立部の先端縁から積み重ね方向に突出して形成された複数個の爪部と、該爪部と対応する位置の前記起立部の立ち上げ部分が切欠かれて形成され、隣り合うフィンの各爪部と係合可能な複数個の穴とが形成され、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するフィンにおいて、前記爪部の形成位置と前記穴の形成位置とが、前記起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向にずれて形成されていることを特徴としている。
【0011】
本発明の作用は以下の通りである。
この構成のフィンを複数枚積み重ねると、爪部の位置と穴の位置とがずれているので、フィンは積み重ねていくと、積み重ね方向にまっすぐにならず、爪部と穴のずれ分だけ積み重ね方向から横へずれる。ただし、爪部と穴の位置のずれは起立部の面上でのことなので各起立部は同一平面に構成される。
すなわち、本発明のフィンを用いてフィン組立体を組み立てると、フィン組立体は、各フィンが積み重ね方向から横方向にずれ、斜角柱状のフィン組立体となる。
【0012】
本発明にかかるフィン組立体によれば、請求項1記載のフィンが、隣り合うフィン同士で積み重ね方向に対して横方向にずれて複数枚積層されて成る。
また、本発明にかかるフィン組立体によれば、請求項1記載のフィンが複数枚積層されて成り、全体が斜各柱状に形成されている。
このようなフィン組立体を、プレート部において起立部が形成されていない辺の端部を結んだ線が、放熱板においてエアが流入する側の辺と平行になるように起立部を放熱板に取り付ける。そして、隣り合うプレート部の間にエアを流入させようとすると、従来のフィン組立体よりもエアが流入する開口面積が大きくなる。このため、全体を大型化しなくとも冷却効率を上げることができる。
【0013】
また、複数枚のフィンの各起立部は同一平面上に配置されて成るようにすれば、全体形状が斜角柱状等に形成されていたとしても、起立部を放熱板等の取り付け面とすれば構造上安定してヒートシンクとして用いることができる。
【0014】
本発明にかかるフィンによれば、積み重ねた際に隣り合うフィンに当接するように、周縁部が積み重ね方向に立ち上げられた起立部と、起立部の先端縁から積み重ね方向に突出して形成された複数個の爪部と、該爪部と対応する位置の前記起立部の立ち上げ部分が切欠かれて形成され、隣り合うフィンの各爪部と係合可能な複数個の穴とが形成され、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するフィンにおいて、前記穴は、前記爪部が入り込んだときに、起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向に爪部がスライド移動可能な大きさに形成されていることを特徴としている。
【0015】
上記フィンの作用は以下の通りである。
このフィンを積層して構成されたフィン組立体は、各フィンを積み重ね方向に対して横方向にスライドさせることができる。すなわち、このようなフィン組立体は、各フィンをスライドすることで、従来通り積み重ね方向に対してまっすぐに積層されたフィン組立体と同一の形状と、各フィンが横方向にずれて斜角柱状に形成されたフィン組立体と、両方の形状を有することができる。
したがって、フィンのプレス加工による製造工程終了時に、フィンをそのまま積み重ねていくことで、容易にフィン組立体を組み立てることができる。そしてフィン組立体をヒートシンクとして用いる場合には、各フィンを積み重ね方向に対して横方向にずらしていくことで、各フィンが積み重ね方向から横方向にずれて斜角柱状のフィン組立体となる。
つまり、このようなフィン組立体は製造容易であり、且つ冷却効率が高いフィン組立体とすることができる。
【0016】
本発明にかかるフィン組立体によれば、請求項5記載のフィンが積層されて成り、隣り合うフィン同士が起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向にスライド移動可能であることを特徴とする。
また、本発明にかかるフィン組立体によれば、請求項5記載のフィンが積層されて成り、全体の形状が角柱状と斜角柱状と変更可能である。
この構成によれば、積み重ね方向にまっすぐ積み重ねることで容易に製造可能であり、且つヒートシンクとして用いる場合には斜角柱状に変形させて冷却効率を上げることができる。
なお、複数枚のフィンの各起立部は同一平面上に配置されて成るようにすれば、構造上安定してヒートシンクとして用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(フィンの第1実施形態)
まず、図1〜図4に基づいてフィンの第1実施形態について説明する。第1実施形態は、アルミニウムまたは銅等の金属製の薄板にプレス加工を施して形成されたフィンであり、複数枚のフィンを互いに係合させて積み重ねることによってフィン組立体を構成するものである。
ここで、図1はフィンの平面図、図2は図1のフィンをA方向から見たところを、図3は図1のB−B断面で示したフィンを積み重ねる説明図を、図4は爪部の拡大図を示す。
【0018】
フィン30は、平板状のプレート部32と、外周端部をプレート部32に対して垂直方向に折り曲げるようにして立ち上げた起立部34とから構成される。
起立部34の高さaは、フィン30を積み重ねた際の各フィン同士の間隔と同じ高さとなるように形成されている。このため、フィン同士を積み重ねた際に起立部34が隣り合うフィンに当接し、起立部34によって隣り合うフィンを支持することができる。また、ヒートシンクを形成した際の強度維持にも役立つ。
【0019】
起立部34の先端縁所定位置には、起立部34からさらに上方に向けて突出する爪部36が形成されている。
また、少なくとも本実施形態ではプレート部32を挟んで対向するように2個の爪部36が形成されている。
【0020】
爪部36が形成されている位置の、起立部34の立ち上がり部分(起立部34がプレート部32から折り曲げられている部分)付近には、爪部36を収納可能な大きさの穴40が形成されている。
本実施形態における穴40の大きさは、爪部36の大きさとほぼ同じ大きさに形成されている。
穴40は、起立部34のうちの一部分を切り取ったような形状を呈しており、プレート部32の端縁32aが見えるように形成されている。
【0021】
起立部34の爪部36が形成されている位置と穴40が形成されている位置とが、フィン30の積み重ね方向C(起立部34が起立している方向:本実施形態ではプレート部32に対して垂直な方向)に対して同一軸線上にはなく、起立部34の面上において、長さαだけ横方向Dにずれるように設けられている。
言い換えると、爪部36の起立部34の面上における横方向Dの端部の位置と、穴40の起立部34の面上における横方向Dの端部の位置とが、それぞれ異なる位置に形成されている。
【0022】
爪部36と穴40との係合について説明する。
起立部34の先端に形成された爪部36には、突起26が形成されている。
突起26は、穴40が形成された起立部34の内壁面34aよりも内側に突出するように設けられている。
また、爪部36には、突起26が穴40内に挿入することを容易に行えるようなテーパ面28が形成されている。すなわち、突起26は、爪部36の先端から内方に向かって徐々に突出するように設けられている。
【0023】
このように、爪部36の先端から突起26向かって徐々に内側に突出するようなテーパ面28が形成されているので、突起26の穴40への係合もスムーズに行なうことができる。
つまり、フィン同士を係合させようと、爪部36を他のフィンの起立部34へ当接させると、爪部36の先端から形成されたテーパ面28が、爪部36を起立部34の外壁面へスムーズに導入する。
【0024】
そして、起立部34に接する爪部36がテーパ面28に沿って徐々に外方に広がって、突起26の穴40内への進入を容易にする。次いで突起26が、穴40内のプレート部32の端縁32aを乗り越えて収納される。
すると、広がっていた爪部36が元の状態に戻って、爪部36と起立部34とが同一平面に位置するようになる。このように、フィン30の係合は爪部36のバネ性によるものであるともいえる。
このようにすると、穴40から爪部36を引き抜こうとしても穴40内のプレート部32の端縁に突起26が引っかかるのでフィン同士が係合するのである。
【0025】
なお、上述してきたようなフィン同士の係合としては、突起26とテーパ面28とを形成させるものに限定するものではなく、突起としてはテーパ面が形成されていない単なる突起であってもよい(図示せず)。
この場合でも、突起が穴内のプレート部32の端縁32aを乗り越えて爪部36が穴40内に収納され、穴40から爪部36を引き抜こうとしても穴40内のプレート部32の端縁32aに突起が引っかかるのでフィン同士が係合する。
さらに、穴40の幅を爪部36の幅よりも若干せまくしておき、爪部36を穴40に嵌め込むことで係合させるような場合も考えられる(図示せず)。
【0026】
また、爪部36には突起を設けなくとも、爪部36が内側に傾斜するように設けてもよい(図示せず)。
このようにしても内側に傾斜した爪部36がプレート部32の端縁32aに当接し、プレート部32を挟んで対向する爪部36同士によりプレート部32の端縁32aを把持するので、隣り合うフィン同士が係合することができるのである。
【0027】
(フィン組立体の第1実施形態)
上述したような第1実施形態のフィンを積み重ねた、フィン組立体の第1実施形態について図5〜図6に基づいて説明する。
図3に、フィン30を複数枚互いに係合させて積み重ねたフィン組立体48を示す。
フィン組立体48においてのフィン30は、隣合うフィン同士の間を所定間隔ずつあけてそれぞれ平行に積み重ねられる。フィン同士の間隔は起立部34の高さaと同じ間隔にしているので、起立部34がフィン同士を支持してフィン同士の間隔が常に一定に保持できる。
【0028】
フィン30を積み重ねていくと、積み重ね方向Cに対して積み重ねたフィン30は起立部34の面上で横方向Dにずれていく。なお、積み重ね方向Cは、フィン30のプレート部32に対して垂直な方向である。すなわち、フィン30が積み重ね方向Cに対してそれぞれ横方向Dにずれていくことで、各プレート部32が同一軸線上になく、全体として傾斜した斜角柱状になる。
【0029】
フィン組立体48の横方向Dへのずれの大きさはβは、各フィン30における爪部36の位置と穴40の位置のずれαに、積み重ねたフィンの数nから1を引いたn―1を乗算した大きさとなる。
したがって、爪部36と穴40との位置のずれαが小さいほど斜角柱の傾斜は小さいものとなり、爪部36と穴40との位置のずれαが大きいほど斜角柱の傾斜は大きくなる。
【0030】
このような形状のフィン組立体48をヒートシンクとして用いる場合には、従来のフィン組立体がプレート部32に対してエアが平行に流通するように配置されるのに対し、起立部34の横方向Dの端部(すなわち、プレート部32において起立部34が形成されていない辺の端部)を各フィン毎に結んだ斜辺48aがエアの流入方向Eに対して直交するように配置される。つまり、フィン組立体48は、プレート部32がエアの流入方向Eに対して所定の角度θを有して配置される。ここで、角度θは、tanθ=α/aとなるような角度である。
【0031】
斜角柱状のフィン組立体48の斜辺48aをエアの流入方向Eに対して直交する方向に配置することによって、エアの流入方向Eに対する開口面積を大きくとることができる。
すなわち、従来のようにプレート部がエアの流入方向Eと直交するフィン組立体の長さは、(本来は開口面積を考えるべきであるが、ここでは紙面に垂直方向の長さは従来の物と本実施形態とでは変らないことを前提としており、積み重ね方向の長さだけを考える)起立部34の高さaにフィンの数をかけたnaで表せる。
一方、斜角柱状のフィン組立体48の斜辺48aの長さは、(a/cosθ)nで表せる。
(a/cosθ)n>naであるので、斜角柱状のフィン組立体48の方が、エアの流入方向Eに直交する長さが大きくなり、開口面積が大きくなる。
したがって、斜角柱状のフィン組立体48をヒートシンクとして用いると、エアに対する開口面積が大きくなるので、冷却効率を上げることができる。
【0032】
(フィンの第2実施形態)
次に、フィンの第2実施形態について説明する。
図7が本実施形態のフィンの側面図である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。また、ここでは図示しないが、爪部46の形状および穴52への係合の方式等も第1実施形態と同一であるので説明は省略する。
フィン50に形成された穴52は、爪部46の幅xよりも幅広に形成されている。ただし、爪部46の幅方向の一方の端部と、穴52の幅方向の一方の端部はほぼ同じ位置に形成され、穴52の他方の端部は、爪部46の幅方向の他方の端部から、横方向Dに距離αだけ離れた位置に形成される。
このようにすればフィン50をそれぞれ係合させることによって、隣り合う穴52に係合させた爪部46が穴52内で自由にスライド移動可能となる。
【0033】
(フィン組立体の第2実施形態)
次に第2実施形態のフィンを積み重ねたフィン組立体の第2実施形態について、図8〜図10に基づいて説明する。
フィン組立体55は、図7に示したフィン50を複数枚積み重ねて互いに係合させたものである。このようなフィン組立体55は、各フィン50を組立て後に積み重ね方向Cに対して横方向Dに移動させることによって、全体形状を角柱状から斜角柱状に変形させることができる。
すなわち、フィン50を積み重ね方向Cに対してそれぞれ横方向Dにずらしていくことで、各プレート部32が同一軸線上になく、全体として傾斜した斜角柱状になる。
【0034】
このようなフィン組立体55は、図示しない製造装置によって製造することができる。製造装置としては金型装置を用いたプレス加工装置が用いられる。このような製造装置は従来から一般的に知られているものである。
【0035】
以下、フィン組立体の製造について、簡単に説明する。
プレス加工装置の最終工程には、フィンを積み重ねる工具としてのストッカー(図示せず)が設けられている。
ストッカーはプレス加工によって完成したフィンを積み重ねる工具であり、従来から知られているものである。
具体的には、搬送されてきたフィンを1枚ずつ下方に落とし込み、上方に向けて積み重ねていくような構造となっている。こうしてフィン50が1枚ずつ製造され、先に製造されたフィン50と係合しながら積み重ねられていくことによって、フィン50が複数枚積み重なって成るフィン組立体55が形成されていく。
【0036】
なお、上述したようなストッカーとしては、フィン50が落下中に傾いてしまったりせずに確実に積み重ねていくことができるように、フィン50の大きさとほぼ同じ大きさの落下スペースに積み重ねていく必要がある。
したがって、人手によらず、製造装置内で自動的にフィン50を積み重ねる際には、図8に示したように積み重ね方向Cに対してまっすぐ(横方向へのずれがないように)積み重ねるようにすることが必要である。
【0037】
したがって、フィン組立体55のような構成を採用すれば、積み重ね時には製造装置を用いて自動的にフィン組立体55を製造することができるので、製造は容易に行なうことができ、且つ製造したフィン組立体55をヒートシンクとして用いる場合には、フィン50をずらして斜角柱状にして冷却効率の高いフィン組立体とすることができる。
【0038】
なお、上述してきたフィンの平面形状は、図1に示したような形状に限定することはなく、他の形状であってもよい。
また斜角柱とは、四角柱が傾斜した形状、五角柱が傾斜した形状等、様々な角柱が傾斜した形状を含むものである。
【0039】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係るフィンによれば、本発明のフィンを用いてフィン組立体を組み立てると、フィン組立体は、各フィンが積み重ね方向から横方向にずれ、斜角柱状のフィン組立体となる。
【0041】
請求項2または請求項3記載のフィン組立体によれば、このようなフィン組立体を、起立部を放熱板に取り付け、隣り合うプレート部の間にエアを流入させようとすると、従来のフィン組立体よりもエアが流入する開口面積が大きくなる。
このため、全体を大型化しなくとも冷却効率を上げることができる。
【0042】
また、請求項4記載のフィン組立体によれば、フィンの各起立部は同一平面上に配置されて成るようにすれば、全体形状が斜角柱状等に形成されていたとしても、起立部を放熱板等の取り付け面とすれば構造上安定してヒートシンクとして用いることができる。
【0043】
本発明にかかる請求項5記載のフィンによれば、このフィンを積層して構成されたフィン組立体は、各フィンを積み重ね方向に対して横方向にスライドさせることができる。すなわち、このようなフィン組立体は、各フィンをスライドすることで、従来通り積み重ね方向に対してまっすぐに積層されたフィン組立体と同一の形状と、各フィンが横方向にずれて斜角柱状に形成されたフィン組立体と、両方の形状を有することができる。
したがって、フィンのプレス加工による製造工程終了時に、フィンをそのまま積み重ねていくことで、容易にフィン組立体を組み立てることができる。そしてフィン組立体をヒートシンクとして用いる場合には、各フィンを積み重ね方向に対して横方向にずらしていくことで、各フィンが積み重ね方向から横方向にずれて斜角柱状のフィン組立体となる。
このように、製造容易で且つ冷却効率が高いフィン組立体とすることができる。
【0044】
請求項6または請求項7記載のフィン組立体によれば、積み重ね方向にまっすぐ積み重ねることで容易に製造可能であり、且つヒートシンクとして用いる場合には斜角柱状に変形させて冷却効率を上げることができる。
請求項8記載のフィン組立体によれば、複数枚のフィンの各起立部は同一平面上に配置されて成るようにすれば、構造上安定してヒートシンクとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施形態のフィンの平面図である。
【図2】図1に示したフィンをA方向からみた側面図である。
【図3】図1に示したフィンを積み重ねていくところを示す説明図である。
【図4】爪部の拡大説明図である。
【図5】第1実施形態のフィン組立体の側面図である。
【図6】図5に示したフィン組立体の開口面積について説明する説明図である。
【図7】本発明にかかる第2実施形態のフィンの側面図である。
【図8】第2実施形態のフィン組立体において角柱状のときの側面図である。
【図9】第2実施形態のフィン組立体において各フィンをスライドさせて斜角柱状になったときの側面図である。
【図10】図9に示したフィン組立体の開口面積について説明する説明図である。
【図11】従来のフィン組立体を放熱板に取り付けたところを示す説明図である。
【符号の説明】
26 突起
28 テーパ面
30,50 フィン
32 プレート部
32a 端縁
34 起立部
34a 内壁面
36,46 爪部
40,52 穴
48,55 フィン組立体
48a 斜辺

Claims (8)

  1. 積み重ねた際に隣り合うフィンに当接するように、周縁部が積み重ね方向に立ち上げられた起立部と、
    起立部の先端縁から積み重ね方向に突出して形成された複数個の爪部と、
    前記起立部の立ち上げ部分が切欠かれて形成され、隣り合うフィンの各爪部と係合可能な複数個の穴とが形成され、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するフィンにおいて、
    前記爪部の形成位置と前記穴の形成位置とが、前記起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向にずれて形成されていることを特徴とするフィン。
  2. 請求項1記載のフィンが、隣り合うフィン同士で積み重ね方向に対して横方向にずれて複数枚積層されて成ることを特徴とするフィン組立体。
  3. 請求項1記載のフィンが複数枚積層されて成り、全体が斜角柱状に形成されていることを特徴とするフィン組立体。
  4. 複数枚のフィンの各起立部は同一平面上に配置されて成ることを特徴とする請求項2または3記載のフィン組立体。
  5. 積み重ねた際に隣り合うフィンに当接するように、周縁部が積み重ね方向に立ち上げられた起立部と、
    起立部の先端縁から積み重ね方向に突出して形成された複数個の爪部と、
    前記起立部の立ち上げ部分が切欠かれて形成され、隣り合うフィンの各爪部と係合可能な複数個の穴とが形成され、複数枚積み重ねられてヒートシンクを形成するフィンにおいて、
    前記穴は、
    前記爪部が入り込んだときに、起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向に爪部がスライド移動可能な大きさに形成されていることを特徴とするフィン。
  6. 請求項5記載のフィンが積層されて成り、隣り合うフィン同士が起立部の面上で積み重ね方向に対して横方向にスライド移動可能であることを特徴とするフィン組立体。
  7. 請求項5記載のフィンが積層されて成り、全体の形状が角柱状と斜角柱状とで変更可能で有ることを特徴とするフィン組立体。
  8. 複数枚のフィンの各起立部は同一平面上に配置されて成ることを特徴とする請求項6または7記載のフィン組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006332575A (ja) * 2005-04-28 2006-12-07 Sony Corp 冷却装置、ヒートシンク及び電子機器
JP2011086721A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Furukawa Electric Co Ltd:The ヒートシンク
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JP2018006580A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 有限会社和氣製作所 フィン部材および温度調節装置並びにこれらの製造方法

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