JP2004199880A - 固体高分子型燃料電池発電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクロール圧縮装置の空気吐出口を、燃料電池本体の空気供給口より重力方向で上に位置させる手段、また、スクロール圧縮部を、駆動モータ部より重力方向で下に位置させる手段、またスクロール圧縮部と駆動モータ部を、重力方向で並列に位置させる手段、また、空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、化学物質を濾過するフィルターを取り付ける手段等でスクロール圧縮機の低消費電力化と長寿命化を図り、電力損失が少なく採算性のある発電装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気供給装置としてスクロール圧縮装置を利用した固体高分子型燃料電池システム(PEFC)の発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子型燃料電池(PEFC)は自動車、家庭用コジェネ用、携帯発電機用等の用途が期待されている。
【0003】
図9は、従来の固体高分子型燃料電池を用いた発電装置の概略図である。構成および動作を説明する。燃料電池本体101は、燃料極105、電解質膜106、空気極107を有している。空気は空気圧縮装置103により加圧され、空気加湿装置102で加湿され、空気極107に供給される。また水素は、水素ボンベ104から、調圧弁(図示せず)で調圧され、水素加湿装置108で加湿され、燃料極105に供給される。上記構成により燃料電池本体101では燃料極105に供給された水素が水素イオンとなり電解質膜106を通り空気極107に移動する。空気極107では移動してきた水素イオンと、供給された空気中の酸素が反応をおこし水となる。この反応の過程により電力が発生し、発電された直流電力はインバータ109によって交流電力に変換され、負荷110に供給される。空気極107において未反応の空気は反応生成した水(水蒸気)と共に空気出口111から放出される。また、燃料極105で未反応の水素は燃料出口112から放出される。
【0004】
次に、空気圧縮装置103としてスクロール圧縮装置103aについて、図10、11、を参照しながら説明する。
【0005】
図10に示すように、スクロール圧縮装置は、合成樹脂製の固定スクロール部材123と合成樹脂製の公転スクロール部材121とアルミニウム合金製の公転円盤122から構成されているスクロール圧縮部144と、複数の鉄合金製のクランク軸125とそれを支えているアルミニウム合金製の公転支持円盤134で構成されている自転阻止部145と、駆動モータ部146で構成されている。
【0006】
空気を圧縮する機構は、片面に公転スクロールラップ121aを立設させた公転ラップ支持円盤121bとからなる公転スクロール部材121と、片面に固定スクロールラップ123aを立設させた固定ラップ支持円盤123bとからなる固定スクロール部材123を対峙させ、気体圧縮室143を構成させる。図11は気体圧縮室143が順次圧縮される様子を表わしたものである。図11に示すように、公転スクロールラップ121aを時計周りに公転させることで、気体圧縮室143が順次外側から内側に移動し圧縮されて、固定ラップ支持円盤123bの吐出口123cから気体が吐出する構造となっている。鉄合金製の駆動軸124が駆動モータ130により回転すると、偏芯軸124aで軸支している公転円盤122及び公転スクロール部材121は、偏心軸124aの周りを公転しながら回転しようとするが、2個以上のクランク軸125で回転を阻止され、公転円盤122及び公転スクロール部材121は公転することになる。
【0007】
また、駆動軸124の公転スクロール部材121側の端部に偏心軸124aを設け、鉄合金製の単列深溝軸受124b、124cを嵌合させ、公転円盤122の駆動軸穴122bに軸方向に移動可能にし装着する。
【0008】
駆動軸124の中央には単列深溝軸受132が嵌合され軸用C型止め輪139で固定され、公転支持板134に公転円盤123側に貫通しないように凸部を設けた穴に装着され、押えリング135とボルト136で外輪が軸方向に移動しないように固定されている。そして、バランスウエイト141、駆動モータのローター130、バランスウエイト142が、軸方向に移動せず、かつ駆動軸124の周りを回転しないように嵌合されている。
【0009】
また、駆動軸124に嵌合された単列深溝軸受133はバランス保護カバー137の駆動モータ側に貫通しないように凸部を設けた穴に装着し、この凸部と単列深溝軸受133の外輪との間に皿ばね138を設け、駆動軸124をバランス保護カバー137側に引っ張り、単列深溝軸受132と単列深溝軸受133の球体に予圧を加えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のスクロール圧縮装置を空気圧縮装置として利用した固体高分子型燃料電池発電装置には、以下の課題がある。
【0011】
燃料電池本体101より空気圧縮装置であるスクロール圧縮装置103aが、重力方向で下に位置していた場合、燃料電池本体101で発生した水及び水蒸気がスクロール圧縮装置103aに流入し、スクロール圧縮装置103aの鉄合金部分に錆が発生し、また駆動モータ部146の絶縁部が破壊する。
【0012】
また、スクロール圧縮装置103aのスクロール圧縮部144が重力方向で駆動モータ部146より上に位置していた場合、燃料電池本体101で発生した水及び水蒸気がスクロール圧縮部144から、重力方向で下にある駆動モータ部146に落下し、スクロール圧縮装置103aの鉄合金部分に錆が発生し、また駆動モータ部146の絶縁部が破壊する。
【0013】
また、スクロール圧縮装置103aは容積式空気圧縮方式の為に、図11に示すように気体圧縮室143の圧縮空気は断続的に放出することになり、急膨張による騒音が発生し易くなる。
【0014】
また、燃料電池本体101に供給する空気量は、発電電力量と共に可変にする必要があり、多くの場合スクロール圧縮装置103aの駆動モータ130として、容易に回転速度を変化させることができるDCモータを採用しているが、DCモータの回転速度制御用制御回路が必要となり、製作価格が高くなる問題があり、ACモータを利用した一定風量のスクロール圧縮装置で風量を微調整できる方法が望まれていた。
【0015】
また、スクロール圧縮装置から燃料電池本体に空気を供給する時、電解質膜の性能を劣化させる有害な化学物質を取り除くことが要望されていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置の空気吐出口を、燃料電池本体の空気供給口より重力方向で上に位置させる手段とする。
【0017】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮機を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部を、駆動モータ部より重力方向で下に位置させる手段とする。
【0018】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部と駆動モータ部を、重力方向で並列に位置させる手段とする。
【0019】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置の空気吐出口から、燃料電池本体の空気供給口の間に、逆流防止のチェックバルブを設置させる手段とする。
【0020】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置の空気吐出口から、燃料電池本体の空気供給口の間に、チャンバーを設置させる手段とする。
【0021】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、一定吐出量のスクロール圧縮装置と、空気吐出口から、燃料電池本体の空気供給口の間に、空気吐出量を調整する流量制御弁を設置させる手段とする。
【0022】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置の、空気吐出口から、燃料電池本体の空気供給口の間に、化学物質を濾過するフィルターを取り付ける手段とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置の空気吐出口を、燃料電池本体の空気供給口より重力方向で上に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置への落下を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の作用を有する。
【0024】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部を、駆動モータ部より重力方向で下に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の作用を有する。
【0025】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部と駆動モータ部を、重力方向で並列に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の作用を有する。
【0026】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、スクロール圧縮機の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、逆流防止のチェックバルブを設置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の作用を有する。
【0027】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮機を用いた発電装置であって、スクロール圧縮機の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、チャンバーを設置させることにより、容積式空気圧縮方式独特の圧縮気体を断続的に放出することによる急膨張による騒音を低くでき、かつ、脈動を小さくする作用を有する。
【0028】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、一定吐出量のスクロール圧縮装置と、空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、空気吐出量を調整する流量制御弁を設置させることにより、安価なACモータを利用したスクロール圧縮装置で風量を調整できる作用を有する。
【0029】
また、燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮機を用いた発電装置であって、スクロール圧縮機の、空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、化学物質を濾過するフィルタを取り付けることにより、燃料電池本体の電解質膜の劣化防止の作用を有する。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明による一実施例の発電装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、固体高分子型燃料電池発電装置の燃料電池本体の断面図である。
【0031】
固体高分子型燃料電池発電装置は水素と酸素の化学反応で発電される。燃料電池本体2は電解質膜23とセパレータ20を交互に積層し、電解質膜23の左右にそれぞれに空気極21と水素極25の隙間を設けている。電解質膜23の両面には、反応を促進する為の触媒層22、24が設けられている。電解質膜23は水素イオンを透過させるイオン交換膜が利用され、水素極25で水素は電子を放出し水素イオンとなり、水素イオンは電解質膜23を通り、また電子は外部負荷回路27を流れ空気極21へと移行する。空気極21では水素イオンと電子と酸素が反応し水となる。またこの一連の反応は発熱反応である為に反応熱が発生し、この熱で温水を作りコージェネシステムとして利用できる。また、安定した運転を維持する為には、電解質膜23に適切な水分補給が必要となる。電解質膜23はフッ素樹脂が主に利用され、セパレータ20はカーボン材料またはステンレス合金に金メッキしたものが主に使用されている。
【0032】
次に図2は、本実施例の固体高分子型燃料電池発電装置の構成を表わしたものである。即ち、スクロール圧縮装置3は、スクロール圧縮部6と自転阻止部5と駆動モータ部4から構成されている。そして、スクロール圧縮装置3の駆動モータ部4の反対側のスクロール圧縮部6に空気吐出口6aが設けてある。スクロール圧縮装置3の具体的な構造は従来の技術で説明したものである。そして、図1に示す空気極21に空気つまり酸素が供給されるように空気吐出口6aから燃料電池本体2の空気供給口2bに、加湿器1を経由して配管で結合されている。この加湿器1は供給する空気に適切な水分を含ませ電解質膜23を保護する役目をはたす。
【0033】
スクロール圧縮装置3の吐出口6aの重力方向で下部面を、燃料電池本体の空気供給口2bより上に設置するか、またはスクロール圧縮装置3の吐出口6aの重力方向で下部面を、燃料電池本体上面2aより上に設置している。
【0034】
この様にすると、燃料電池本体2での水素と酸素の反応から生ずる水及び水蒸気が、スクロール圧縮装置3に流れ込むのを防ぐことができ、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止ができる。
【0035】
(実施例2)
次に図3、4、5を参照しながら説明する。本実施例による固体高分子型燃料電池発電装置に空気を供給するスクロール圧縮装置3は、スクロール圧縮部6と自転阻止部5と駆動モータ部4から構成されている。そして、スクロール圧縮部6の駆動モータ部4の反対側で、スクロール圧縮部6に空気吐出口6aが設けてある。スクロール圧縮装置3の具体的な構造は従来の技術で説明したものである。
【0036】
図3で示すようにスクロール圧縮装置3の駆動モータ部4とスクロール圧縮部6を重力方向で駆動モータ部4が上に設置する。
【0037】
また、図4に示すようにスクロール圧縮装置3の駆動モータ4とスクロール圧縮部6とを重力方向で水平もしくはスクロール圧縮部6を低くして設置している。
【0038】
また、図5に示すように、スクロール圧縮装置3の空気吐出口6aと加湿装置1の間に逆流防止のチェック弁を設ける。
【0039】
この様にすると、燃料電池本体2での水素と酸素の反応から生ずる水及び水蒸気が、スクロール圧縮装置3に流れ込むのを防ぐことができ、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の錆の発生防止、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止ができる。
【0040】
(実施例3)
次に図6は、本実施例による固体高分子型燃料電池発電装置の構成を表わしたものである。即ち、スクロール圧縮装置3は、スクロール圧縮部6と自転阻止部5と駆動モータ部4から構成されている。そして、スクロール圧縮部6の駆動モータ部4の反対側でスクロール圧縮部6に空気吐出口6aが設けてある。スクロール圧縮装置の具体的な構造は従来の技術で説明したものである。そして、空気極21に空気を供給する為に、スクロール圧縮装置3の空気吐出口6aから燃料電池本体2の空気供給口2bに、チャンバー8、及び加湿器1を経由して配管で結合されている。この加湿器1は供給する空気に適切な水分を含ませイオン交換膜を保護する役目をはたす。
【0041】
この様にすると、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部で圧縮された空気が急膨張する時の、騒音をチャンバーで低くすることができる。
【0042】
(実施例4)
次に図7は、本実施例による固体高分子型燃料電池発電装置の構成を表わしたものである。即ち、スクロール圧縮装置3は、スクロール圧縮部6と自転阻止部5と駆動モータ部4から構成されている。そして、スクロール圧縮部6の駆動モータ部4の反対側でスクロール圧縮部6に空気吐出口6aが設けてある。スクロール圧縮装置の具体的な構造は従来の技術で説明したものである。そして、空気極21に空気が供給されるように、空気吐出口6aから燃料電池本体2の空気供給口2bに、流量制御弁11、及び加湿器1を経由して配管で結合されている。この加湿器1は供給する空気に適切な水分を含ませイオン交換膜を保護する役目をはたす。
【0043】
一定吐出量のスクロール圧縮装置3と、空気吐出部後に空気吐出量を調整する流量制御弁11を設置させることにより、安価なACモータを利用したスクロール圧縮装置で風量を調整でき、また空気吐出量の回転速度と風量がスクロール圧縮装置の固有差による微妙な違いを微調整することができる。
【0044】
(実施例5)
次に、図7は、本実施例による固体高分子型燃料電池発電装置の構成を表わしたものである。即ち、スクロール圧縮装置3は、スクロール圧縮部6と自転阻止部5と駆動モータ部4から構成されている。そして、スクロール圧縮部6の駆動モータ部4の反対側でスクロール圧縮部6に空気吐出口6aが設けてある。スクロール圧縮装置の具体的な構造は従来の技術で説明したものである。そして、図1に示す空気極21に空気が供給されるように、空気吐出口6aから燃料電池本体2の空気供給口2bに、有害物質除去フィルタ9、及び加湿器1を経由して配管で結合されている。この加湿器1は供給する空気に適切な水分を含ませイオン交換膜を保護する役目をはたす。
【0045】
有害物質除去フィルタ9としては化学添着剤を担持させた活性炭素を用い物理的な吸着と化学的な反応により燃料電池本体に有害な化学物質の流入を取り除くようにする。
【0046】
この様にスクロール圧縮機の、空気吐出口に、化学物質を濾過するフィルターを取り付けることにより、燃料電池本体の電解質膜の劣化防止が可能になる。
【0047】
【発明の効果】
スクロール圧縮装置の空気吐出口を、燃料電池本体の空気供給口より重力方向で上に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置への落下を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の防錆、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の効果がある。
【0048】
また、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部を、駆動モータ部より重力方向で下に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の防錆、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の効果がある。
【0049】
また、スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部と駆動モータ部を、重力方向で並列に位置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の防錆、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の効果がある。
【0050】
また、スクロール圧縮機の空気吐出口に、逆流防止のチェックバルブを設置させることにより、燃料電池本体で発生した水及び水蒸気がスクロール空気圧縮装置の駆動モータへの移行を防止でき、スクロール圧縮装置の鉄合金部分の防錆、また駆動モータ部の絶縁部の破壊防止の効果がある。
【0051】
また、一定吐出量のスクロール圧縮装置と、空気吐出部後に空気吐出量を調整する流量制御弁を設置させることにより、安価なACモータを利用したスクロール圧縮装置で風量を調整でき、また空気吐出量の回転速度と風量がスクロール圧縮装置の固有差による微妙な違いを微調整することができる。
【0052】
また、スクロール圧縮機の、空気吐出口に、化学物質を濾過するフィルターを取り付けることにより、燃料電池本体の電解質膜の劣化防止の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体高分子型燃料電池発電装置の燃料電池本体の断面図
【図2】本発明の発電装置を示す構成図
【図3】本発明の発電装置を示す構成図
【図4】本発明の発電装置を示す構成図
【図5】本発明の発電装置を示す構成図
【図6】本発明の発電装置を示す構成図
【図7】本発明の発電装置を示す構成図
【図8】本発明の発電装置を示す構成図
【図9】従来例発電装置の構成図
【図10】従来例のスクロール圧縮装置断面図
【図11】従来例のスクロール圧縮工程図
【符号の説明】
1 加室装置
2 燃料電池本体
2a 燃料電池本体上面
2b 空気供給口
3 スクロール圧縮装置
4 駆動モータ部
5 自転阻止部
6 スクロール圧縮室
6a 空気吐出口
20、26 セパレータ
21 空気極
22、24 触媒層
23 電解質膜
25 水素極
27 外部抵抗回路
Claims (8)
- 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置の空気吐出口を、前記燃料電池本体の空気供給口より重力方向で上に位置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置の空気吐出口を、前記燃料電池本体の上面より重力方向で上に位置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部を、駆動モータ部より重力方向で下に位置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置のスクロール圧縮部と駆動モータ部とを、重力方向で並列に位置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、空気の逆流防止用の弁を設置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、チャンバーを設置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
一定吐出量の前記スクロール圧縮装置の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、空気吐出量を調整する流量制御弁を設置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。 - 燃料電池本体に酸素を供給する空気圧縮装置としてスクロール圧縮装置を用いた発電装置であって、
前記スクロール圧縮装置の空気吐出口から、前記燃料電池本体の空気供給口の間に、化学物質を濾過するフィルタを設置させたことを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。
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EP2159865A1 (en) * | 2005-09-06 | 2010-03-03 | Carl Freudenberg KG | Arrangement for supplying a fuel cell with recycled reaction gas |
JP2019148000A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | トヨタ自動車株式会社 | ステンレス鋼基材 |
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2002
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