JP2004196104A - Air-conditioner for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの車両に搭載されて車室内を空調する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるオートエアコンは、車室内を暖房する際には、吹出口モードを、通常、主に乗員の足元付近へ空調空気を吹き出すフットモードに設定する。しかしながら、このようなフットモードで車室内の暖房を行うと、外気温が0℃以下となるような寒冷時には、車両のフロントウィンドウに曇りが発生して、運転者の視界が遮られることがある。そこで、曇りの発生しやすい状況を検出したら、乗員の足元付近へ空調空気を吹き出すと共に、デフロスタ吹出口からフロントウィンドウへ向けても空調空気を吹き出すフットデフ(F/D)モードに自動的に切り替えを行うオートF/D機能を備えたオートエアコンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−233036号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のオートF/D機能による制御では、曇りの発生しやすい状況のうち、車両のウォームアップ時や中速以上での走行時など、限られた状況でのみF/Dモードへの切り替えが行われ、それ以外の状況、例えば車両の低速走行時で車室内の湿度が非常に高い場合などには、曇りが発生しやすいにも拘わらず、F/Dモードへの自動的な切り替えが行われることはなかった。従って、オートF/D機能を備えたオートエアコンにより車室内を空調している場合でも、フロントウィンドウに曇りが発生して運転者の視界が遮られることがあった。
【0005】
本発明は、走行中の車両におけるウィンドウの曇りを防止することができる車両用空調装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の車両用空調装置は、車両の室内へ空調空気を吹き出す空調ユニットと、車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段と、空調ユニットから吹き出す空調空気の風量レベルを、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する風量決定手段と、空調ユニット内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段と、車室内における湿度を検出する湿度検出手段とを備えており、吸込モード決定手段は、車室内の湿度が第1所定値以上である場合には、吸込モードを、外気が導入されるように設定し、吸込モード決定手段が吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、所定時間を超えた時点で湿度が第2所定値以上である場合には、風量決定手段は、湿度が第2所定値未満である場合に比較して、風量レベルを高く設定する。このようにして、車室内の湿度が高い場合には、吸込モードを外気が導入されるように設定し、所定時間継続して外気が導入されるように設定しても湿度が下がらない場合は、風量を高めに設定するようにすると、外気の湿度が高いなどの理由により、外気を導入しただけでは車室内の湿度が下がりにくいような状況においても、効果的に湿度を下げることができ、これによりウィンドウの曇りを防止することができる。
【0007】
また、請求項1記載の車両用空調装置において、吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、所定時間を超えた時点で湿度が第2所定値以上である場合には、湿度が第2所定値未満である場合に比較して、風量レベルを高めに設定するのに合わせて、請求項2記載のように、吹出温度決定手段により、目標吹出温度を高めに設定するようにするとよい。このように、湿度が下がりにくい状況において、外気を導入するとともに、風量レベルおよび吹出温度を高めに設定するようにすると、車室内の湿度をより効果的に下げることができる。
【0008】
請求項3記載の車両用空調装置は、車両の室内へ空調空気を吹き出す空調ユニットと、車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段と、空調ユニットから吹き出す空調空気の目標吹出温度を、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吹出温度決定手段と、空調ユニット内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段と、車室内における湿度を検出する湿度検出手段とを備えており、吸込モード決定手段は、車室内の湿度が第1所定値以上である場合には、吸込モードを、外気が導入されるように設定し、吸込モード決定手段が吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、所定時間を超えた時点で湿度が第2所定値以上である場合には、吹出温度決定手段は、湿度が第2所定値未満である場合に比較して、目標吹出温度を高く設定する。このようにして、車室内の湿度が高い場合には、吸込モードを外気が導入されるように設定し、所定時間継続して外気が導入されるように設定しても湿度が下がらない場合は、吹出温度を高めに設定するようにすると、外気の湿度が高いなどの理由により、外気を導入しただけでは車室内の湿度が下がりにくいような状況においても、効果的に湿度を下げることができ、これによりウィンドウの曇りを防止することができる。
【0009】
また、吸込モード決定手段が吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、所定時間を超えた時点で湿度が第2所定値以上である場合には、風量レベルおよび/または目標吹出温度を高めに設定するのに合わせて、請求項4記載のように、吹出口モード決定手段により、吹出口モードを、車両のウィンドウへ向けて空調空気が吹き出されるように設定すると、ウィンドウ付近の湿度を効果的に下げることができ、これによりウィンドウの曇りを防止することができる。
【0010】
請求項5記載の車両用空調装置は、車両の室内へ空調空気を吹き出す空調ユニットと、車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段と、空調ユニットから吹き出す空調空気の向きを示す吹出口モードを、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吹出口モード決定手段と、空調ユニット内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段と、車室内における湿度を検出する湿度検出手段とを備えており、吸込モード決定手段は、車室内の湿度が第1所定値以上である場合には、吸込モードを、外気が導入されるように設定し、吸込モード決定手段が所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、所定時間を超えた時点で湿度が第2所定値以上である場合には、吹出口モード決定手段は、吹出口モードを、車両のウィンドウへ向けて空調空気が吹き出されるように設定する。このようにして、車室内の湿度が高い場合には、吸込モードを外気が導入されるように設定し、所定時間継続して外気が導入されるように設定しても湿度が下がらない場合は、空調空気がウィンドウへ向けて吹き出されるように設定すると、外気の湿度が高いなどの理由により、外気を導入しただけでは車室内の湿度が下がりにくいような状況においても、ウィンドウ付近の湿度を効果的に下げることができ、これによりウィンドウの曇りを防止することができる。
【0011】
また、本発明の車両用空調装置においては、請求項6記載のように、空調負荷検出手段が複数の空調負荷因子に対応する値の1つとして車室内温度を検出し、この車室内温度が所定値以下である場合には、車室内の湿度が第1所定値以上であっても、吸込モード決定手段は、吸込モードを、湿度が第1所定値未満である場合と同じ設定にするとよい。一般的に、車室内温度が低い状態では、湿度検出手段が正確な湿度を検出できない場合があるので、車室内温度が所定値以下であるときには、湿度が第1所定値以上であっても、吸込モードを湿度が第1所定値未満であるときと同じ設定にすると、正確でない湿度に基づいて車室内の湿度を制御するために吸込モード変更処理が実行されるのを回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る車両用空調装置1の全体構成を示す図である。この車両用空調装置1は、車室内の温度を乗員により設定された温度に常に保つように自動制御するオートエアコンであり、車両の車室内を空調するためのエアコンユニット2と、エアコンユニット2を構成する機器を制御するエアコンECU3からなる。
【0013】
エアコンユニット2は、車室内の前方側に配置されて車室内に空調空気を導く空気通路を形成する空調ダクト20を有しており、この空調ダクト20の空気の流れの最上流側には内気吸込口21と外気吸込口22を有する内外気切替箱が設けられている。これらの吸込口21、22の内側には内外気切替ドア23が回動自在に取り付けられており、この内外気切替ドア23をサーボモータ等のアクチュエータ60により駆動することにより、内気循環(REC)モード、内外気(F/R)モード、外気導入(FRS)モードの間での吸込モードの切り替えが行われる。
【0014】
この空調ダクト20内の内外気切替箱の下流側には空気を送る遠心式のブロワユニット30が設けられている。ブロワユニット30は、空調ダクト20に一体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収納された遠心式ファン31と、この遠心式ファン31を回転駆動するブロワモータ32を有している。遠心式ファン31の回転速度(送風量)の制御は、ブロワ駆動回路33を介してブロワモータ32に印加される電圧を制御することにより行われる。
【0015】
空調ダクト20内のブロワユニット30の下流側には、空気通路11を全面塞ぐようにして冷凍サイクル(図示せず)のエバポレータ45が配設されており、このエバポレータ45は、冷媒と空調空気との間で熱交換を行うことにより自身を通過する空調空気を冷却・除湿する。
【0016】
エバポレータ45の下流側には、空気通路11を部分的に塞ぐようにして冷却水回路(図示せず)のヒータコア51が配設されており、このヒータコア51は、エンジン冷却水と空調空気との間での熱交換を行うことにより自身を通過する空調空気を加熱する。ヒータコア51の近傍にはエアミックス(A/M)ドア52が回動自在に取り付けられており、これはサーボモータ等のアクチュエータ63により駆動されて、その停止位置によりヒータコア51を通過する空気量とヒータコア51を迂回する空気量との割合を調節して、車室内へ吹き出す空気の温度を調整する。
【0017】
空調ダクト20の空気の流れの最下流側には吹出口切替箱が設けられており、デフロスタ(DEF)開口部、フェイス(FACE)開口部、およびフット(FOOT)開口部が形成されている。そして、これらの開口部にはそれぞれダクトが接続されており、それらのダクトの最下流端には、車両のフロントガラスの内面に向かって空調空気を吹き出すDEF吹出口15、乗員の上半身に向かって空調空気を吹き出すFACE吹出口16、乗員の足元に向かって空調空気を吹き出すFOOT吹出口17がそれぞれ開口している。各吹出口15〜17の内側には吹出口切替ドア24、25が回動自在に取り付けられており、これらをサーボモータ等のアクチュエータ61、62によりそれぞれ駆動することにより、FACEモード、バイレベル(B/L)モード、FOOTモード、フットデフ(F/D)モード、およびDEFモードの間での吹出口モードの切り替えが行われる。
【0018】
エアコンECU3は、その内部に、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを有している。エアコンECU3には、車室内前面に設けられたエアコン操作パネル78上のスイッチ類からのスイッチ信号が入力される。エアコン操作パネル78は、車室内のインストルメントパネル(図示せず)の前面中央部分に配設されており、図2に示すように、エアコン(A/C)スイッチ78a、吸込モード切替スイッチ78b、フロントデフロスタ・スイッチ78c、リヤデフロスタ・スイッチ78d、吹出口モード切替スイッチ78e、ブロワ風量切替スイッチ78F、オートスイッチ78g、オフスイッチ78h、液晶ディスプレイ78i、温度設定スイッチ78j等を有している。乗員は車室内の所望の温度を温度設定スイッチ78jにより設定する。
【0019】
エアコンECU3には、さらに各種センサからのセンサ信号が入力される。ここで、各種センサとは、車室内の温度を検出する内気温センサ91、車室外の温度(外気温)を検出する外気温センサ92、車室内に照射される日射強度を検出する日射センサ93、車室内の湿度を検出する湿度センサ94、エバポレータ45を通過した直後の空気温度を検出するエバ後温度センサ95、ヒータコア51に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ96、および車両の走行速度を検出する車速センサ97等である。これら各種センサからのセンサ信号は、エアコンECU3内の入力回路(図示せず)を介してマイクロコンピュータに入力され、このときアナログ信号であるセンサ信号は入力回路によりA/D変換される。
【0020】
エアコンECU3は、車両のイグニション・スイッチがONされるとバッテリ2から直流電源が供給されて作動する。図3は、エアコンECU3によって実行されるエアコン制御処理のメインルーチンのフローチャートである。イグニション・スイッチがONされてこのルーチンが起動すると、まずステップ100でデータ処理用メモリ(RAM)の記憶内容などの初期化を行う。このとき、後のステップで用いる湿度制御フラグFRHが0に初期化される。湿度制御フラグFRHは、後のステップ170での湿度監視・制御処理において、車両のフロントウィンドウ付近の湿度が所定値以上であると判定された場合に1に設定され、このフラグの値に基づいて湿度を下げるための処理が実行される。湿度が下がらない場合には、湿度制御フラグFRHの値が1ずつインクリメントされ、このフラグの値が大きくなるにつれて、湿度を下げるための処理が新たに追加して実行される。
【0021】
具体的には、湿度制御フラグFRHが1のときには、ステップ130において算出する必要吹出温度TAOに基づいて決定した吸込モードを、FRSモードに変更する処理が実行され、湿度制御フラグFRHが2のときには、ブロワ電圧を、必要吹出温度TAOに基づいて決定したブロワ電圧より高めに設定する処理が追加される。湿度制御フラグFRHが3のときには、目標吹出温度を、必要吹出温度TAOより高めに設定する処理が追加して実行され、湿度制御フラグFRHが4のときには、必要吹出温度TAOに基づいて決定した吹出口モードを、F/Dモードに変更する処理が追加して実行される。湿度制御フラグFRHが5のときには、目標吹出温度を最高吹出温度ATMPmaxに設定する処理が実行され、湿度制御フラグFRHが6のときには、吹出口モードをDEFモードに設定する処理が実行される。湿度制御フラグFRHが7のときには、ブロワ電圧を最大風量Hiに対応する最高ブロワ電圧BLWhiに設定する処理が実行される。
【0022】
ステップ110では、各スイッチ78a〜78jからスイッチ信号をデータ処理用メモリに読み込み、ステップ120では、各センサ91〜97からセンサ信号をデータ処理用メモリに読み込む。
【0023】
つぎに、ステップ130において、下記の式に基づいて必要吹出温度TAOを算出する。
【0024】
【数1】
TAO=KSET・TSET−KR・TR−KAM・TAM−KS・TS+C
但し、TSETは乗員により温度設定スイッチ78jで設定された設定温度、TSは日射センサ93により検出した日射強度を表し、TRは内気温センサ91により検出した車室内温度を表し、TAMは外気温センサ92により検出した外気温を表す。KSET、KR、KAM、およびKSは、それぞれ設定温度ゲイン、車室内温度ゲイン、外気温ゲイン、日射強度ゲインを表し、Cは補正定数である。
【0025】
ステップ140では、ブロワ電圧仮決定処理を実行し、これにより、必要吹出温度TAOに基づいてブロワ電圧を仮決定する。ステップ150では、吸込モード仮決定処理を実行し、これにより、必要吹出温度TAOに基づいて吸込モードを仮決定する。ステップ160では、吹出口モード仮決定処理を実行し、これにより、必要吹出温度TAOに基づいて吹出口モードを仮決定する。ステップ140〜160における処理の詳細は後述する。
【0026】
ステップ170では湿度監視・制御処理を実行し、これにより、フロントウィンドウ付近の湿度を監視して、その結果に基づいて湿度制御フラグFRHを設定し、このフラグの値に基づいて湿度制御のための処理を実行する。ステップ170における処理の詳細は後述するが、このステップにおいて、必要吹出温度TAOおよび仮決定したブロワ電圧、吸込モード、吹出口モードにそれぞれ基づいて、目標吹出温度ATMP、ブロワ電圧BLW、吸込モードIMD、吹出口モードOMDを最終的に決定する。
【0027】
ステップ180では、A/Mドア52の目標開度SW(%)を計算する。目標開度SWは、ステップ170において決定される目標吹出温度ATMP、エバ後温度センサ95により検出したエバ後温度TE、水温センサ96により検出した冷却水温TWに基づいて、下記の式により算出される。
【0028】
【数2】
SW={ATMP−TE}×100/(TW−TE)
ステップ190では、ステップ140でのブロワ電圧仮決定処理あるいはステップ170での湿度監視・制御処理において決定したブロワ電圧BLWがブロワモータ32に印加されるようにブロワ駆動回路33に制御信号を送る。さらに、ステップ150での吸込モード仮決定処理あるいはステップ170での湿度監視・制御処理において決定した吸込モードIMDに従ってアクチュエータ60に制御信号を送り、ステップ160での吹出口モード仮決定処理あるいはステップ170での湿度監視・制御処理において決定した吹出口モードOMDに従ってアクチュエータ61、62に制御信号を送り、ステップ180で決定したA/M開度SWに従って、アクチュエータ63に制御信号を送る。
【0029】
その後ステップ110に戻って、ステップ110からステップ190の処理を周期的に繰り返す。
【0030】
図4は、ステップ140において実行されるブロワ電圧仮決定処理の手順を示している。まず、ステップ400において、乗員がブロワ風量切替スイッチ78Fを操作することにより、風量がマニュアル設定されているか否か判定する。YESと判定した場合は、ステップ410においてブロワ電圧BLWをマニュアル設定された風量に対応するブロワ電圧BLWmに設定し、さらにステップ420において風量マニュアル設定フラグMBLFを1に設定して、メインルーチンに戻る。風量マニュアル設定フラグMBLFは、後のステップ170での湿度監視・制御処理において用いられる。
【0031】
ステップ400においてNOと判定した場合は、ステップ430において、風量マニュアル設定フラグMBLFを0に設定し、ステップ440において必要吹出温度TAOに基づいて必要ブロワ電圧VAを決定する。具体的には、図5に示す特性図に従って、必要ブロワ電圧VAを決定する。その後、メインルーチンに戻る。
【0032】
このように、ブロワ電圧仮決定処理では、風量がマニュアル設定されている場合は、それに基づいてブロワモータ32に印加するブロワ電圧BLWを最終的に決定し、風量がマニュアル設定されていない場合は、必要ブロワ電圧VAを決定する。この必要ブロワ電圧VAに基づいて、後のステップ170での湿度監視・制御処理において、最終的にブロワ電圧BLWが決定される。
【0033】
図6は、ステップ150において実行される吸込モード仮決定処理の手順を示している。ステップ600で、乗員が吸込モード切替スイッチ78bを操作することにより吸込モードがマニュアル設定されているか否か判定する。YESと判定した場合は、ステップ610において、吸込モードIMDをマニュアル設定されている吸込モードIMDmに決定する。さらにステップ620において、吸込モードマニュアル設定フラグMIMFを1に設定して、メインルーチンに戻る。吸込モードマニュアル設定フラグMIMFは、後のステップ170における湿度監視・制御処理で用いられる。
【0034】
一方、ステップ600においてNOと判定した場合は、ステップ630において吸込モードマニュアル設定フラグMIMFを0に設定し、ステップ640において必要吹出温度TAOに基づいて吸込モードを仮決定する。具体的には、図7に示す特性図に従って、仮吸込モードTIMDを、内気循環(REC)モード、内外気(F/R)モード、外気導入モード(FRS)のいずれかに決定する。その後、メインルーチンに戻る。
【0035】
このように、吸込モード仮決定処理においては、吸込モードがマニュアル設定されている場合は、それに基づいて最終的な吸込みモードIMDを決定し、吸込モードがマニュアル設定されていない場合は、必要吹出温度TAOに基づいて仮吸込モードTIMDを決定する。後のステップ170での湿度監視・制御処理において、仮吸込モードTIMDに基づいて最終的な吸込モードIMDが決定される。
【0036】
図8は、ステップ160において実行される吹出口モード仮決定処理の手順を示している。まず、ステップ800で、乗員が吹出口モード切替スイッチ78eを操作することにより吹出口モードがマニュアル設定されているか否か判定する。YESと判定した場合は、ステップ810において、吹出口モードOMDをマニュアル設定された吹出口モードOMDmに決定する。さらにステップ820において、吹出口モードマニュアル設定フラグMOMFを1に設定して、メインルーチンに戻る。吹出口モードマニュアル設定フラグMOMFは、後のステップ170での湿度監視・制御処理において用いられる。
【0037】
ステップ800においてNOと判定した場合は、ステップ830において吹出口モードマニュアル設定フラグMOMFを0に設定して、ステップ840において、必要吹出温度TAOに基づき仮吹出口モードTOMDを決定する。具体的には、図9に示す特性図に従って、仮吹出口モードTOMDをFOOTモード、B/Lモード、FACEモードのいずれかに決定する。その後、メインルーチンに戻る。
【0038】
このように、吹出口モード仮決定処理においては、吹出口モードがマニュアル設定されている場合は、それに基づいて最終的に吹出口モードOMDを決定し、吹出口モードがマニュアル設定されていない場合は、必要吹出温度TAOに基づいて仮吹出口モードTOMDを決定する。後のステップ170での湿度監視・制御処理において、仮吹出口モードTOMDに基づいて、最終的な吹出口モードOMDが決定される。
【0039】
図10および図11はステップ170において実行される湿度監視・制御処理の手順を示している。まず、ステップ200で、内気温センサ91により検出した車室内温度TRが所定値以上であり、かつ日射センサ93により検出した日射強度TSが所定値以下であるか否か判定する。
【0040】
ここで、車室内温度TRが所定値以上であるか否か判定するのは、車室内温度TRが低い状態では湿度センサ94によって正確な湿度が検出できないためで、これにより、車室内温度TRが所定値以上である場合にのみ、ステップ210に進んで、フロントウィンドウ付近の相対湿度RHWを算出し、その値に基づいて以下のステップで湿度制御フラグFRHのインクリメントを行う。このときの所定値としては湿度センサ94に応じた値が用いられるが、本実施形態では0℃とする。
【0041】
また、日射強度TSが所定値以下であるか否かを判定するのは、日射強度が所定値を超えている場合は、車室内の湿度が高い場合でもフロントウィンドウは曇りにくいためで、これにより日射強度TSが所定値以下である場合にのみ、ステップ210に進んで、フロントウィンドウ付近の相対湿度RHWを算出し、その値に基づいて以下のステップで湿度制御フラグFRHのインクリメントを行う。本実施形態では、所定値を350W/m2とする。
【0042】
従って、本実施形態では、ステップ200において、条件「車室内温度TRが0℃以上(TR≧0℃)、かつ日射強度TSが350W/m2以下(TS≦350W/m2)」が満足されているか否か判定する。NOと判定した場合は、ステップ230において、湿度制御フラグFRHを0に設定(FRH=0)し、ステップ280に進む。ステップ280〜ステップ294において湿度制御処理を実行することにより、最終的に目標吹出温度ATMP、ブロワ電圧BLW、吸込モードIMD、吹出口モードOMDを決定する。
【0043】
ステップ200においてYESと判定した場合は、ステップ210においてフロントウィンドウ付近の相対湿度RHWを下記の式を用いて算出する。
【0044】
【数3】
RHW=F(TWS)*RH25/100
ここで、TWSはフロントウィンドウ温度(℃)であり、F(TWS)は図12に示すようなフロントウィンドウ温度TWSの関数で表されるウィンドウ湿り係数である。また、RH25は車室内の25℃相当に換算した相対湿度である。
【0045】
フロントウィンドウ温度TWSは、ワイパーOFF時には、内気温センサ91により検出した車室内温度TR、外気温センサ92により検出した外気温TAM、日射センサ93により検出した日射強度TS、車速センサ97により検出した車速SPD、およびステップ130で算出した必要吹出温度TAOに基づいて、下記の式により求められる。
【0046】
【数4】
TWS=TAM+KSPD*{KTS+(TR−TAM)/25+KRES(TAO−TAM)/50)−C1
但し、KSPDは車速SPDに基づいて決定される車速補正係数、KESは日射強度TSに基づいて決定される日射補正係数、KRESはフロントウィンドウに向けて送風を開始してからの経過時間に基づいて決定される吹出口応答補正係数であり、C1補正定数である。ワイパー作動時には、フロントウィンドウ温度TWSは外気温TAMにほぼ等しい値となる。
【0047】
25℃相当の相対湿度RH25は、湿度センサ94により検出した車室内の相対湿度RHに基づいて、下記の式により求められる。
【0048】
【数5】
RH25=g(TR)*RH/100
但し、g(TR)は図13に示すような車室内温度TRの関数で表される車室内湿り係数である。
【0049】
ステップ210でフロントウィンドウ湿度RHWを算出したら、ステップ220で、フロントウィンドウ湿度RHWが所定値以下であるか否か判定する。本実施形態においては、この場合の所定値を96%とし、従ってステップ220ではフロントウィンドウ湿度RHWが96%以下であるか否か判定する。YESと判定した場合は、湿度を下げるための処理は必要ないと判断して、ステップ230において湿度制御フラグFRHを0に設定し、その後ステップ280に進む。
【0050】
ステップ220でNOと判定した場合は、さらにステップ240において、湿度制御フラグFRH=0かつフロントウィンドウ湿度RHWが所定値以上であるか否か判定する。本実施形態においては、この場合の所定値を98%とし、従ってステップ240では、条件「FRH=0 かつ RHW≧98%」が満足されているか否か判定する。YESと判定した場合はステップ260において湿度制御フラグFRHを1にインクリメントし、ステップ270においてタイマTRHをスタートさせる(リセットする)。このタイマTRHにより、湿度制御フラグFRHが1に設定されてからの経過時間が測定される。ステップ270の実行後、ステップ280に進む。
【0051】
一方、ステップ240においてNOと判定した場合には、ステップ250において、1≦FRH≦6かつTRH≧2minであり、さらにフロントウィンドウ湿度RHWが所定値より大きいか否か判定する。この場合の所定値としては、ステップ220で用いた所定値(96%)が用いられ、従ってステップ250では、条件「1≦FRH≦6 かつ TRH≧2min かつ RHW>96%」が満足されているか否か判定する。YESと判定した場合には、湿度を下げるための処理をさらに追加して実行する必要があるとして、ステップ260で湿度制御フラグFRHを1だけインクリメントする。さらに、ステップ270でタイマTRHをリセットして、ステップ280に進む。ステップ250においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、ステップ280に進む。
【0052】
このようにして、フロントウィンドウ湿度RHWが98%以上であることが検出されたときに、湿度制御フラグFRHは1に設定され、その後2分を経過して、フロントウィンドウ湿度RHWがなお96%を超えている場合には、湿度制御フラグFRHは2に設定される。さらに2分を経過してもフロントウィンドウ湿度RHWが96%を超えている場合は、湿度制御フラグFRHは3に設定される。これを繰り返して、湿度制御フラグFRHは7までインクリメントされる。
【0053】
ステップ280では、吸込モード変更処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが0であるときには、最終的な吸込モードIMDを仮吸込モードTIMDに設定し、湿度制御フラグFRHの値が1以上であるときには、仮吸込モードTIMDをFRSモードに変更して、これを最終的な吸込モードIMDとして決定する。ステップ282では第1ブロワ電圧アップ処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが2未満のときにはブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAに設定し、湿度制御フラグFRHが2以上7未満のときにはブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAより高く設定する。ステップ284では第1目標吹出温度アップ処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが3未満であるときには、目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOに設定し、湿度制御フラグFRHが3以上5未満であるときには、目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOより高く設定する。ステップ286では第1吹出口モード変更処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが4未満であるときには、最終的な吹出口モードOMDを仮吹出口モードTOMDに設定し、湿度制御フラグFRHが4以上6未満であるときには、仮吹出口モードTOMDをF/Dモードに変更して、これを最終的な吹出口モードOMDとして決定する。
【0054】
ステップ288では第2目標吹出温度アップ処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが5以上であるときには、目標吹出温度ATMPを最高吹出温度ATMPmaxに設定する。ステップ290では第2吹出口モード変更処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが6以上であるときには、最終的な吹出口モードOMDをDEFモードに決定する。ステップ292では第2ブロワ電圧アップ処理を実行し、これにより、湿度制御フラグFRHが7であるときには、ブロワ電圧BLWを最大風量Hiに対応する最高ブロワ電圧BLWhiに設定する。ステップ292の実行を終了したら、湿度監視・制御処理の実行を終了してメインルーチンに戻る。
【0055】
図14はステップ280において実行される吸込モード変更処理の手順を示している。まず、ステップ705において吸込モードマニュアル設定フラグMIMFが1であるか否か判定する。吸込モードがマニュアル設定されている場合は、吸込モードを変更することは不可能であるとして、ステップ745において湿度制御フラグFRHが1であると判定された場合は、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ750において湿度制御フラグFRHを2にインクリメントする。さらにステップ755においてタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ745でNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0056】
ステップ705でNOと判定した場合は、ステップ710において湿度制御フラグFRHが1以上であるか否か判定する。NOと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが1未満である場合は、吸込モードを仮吸込モードTIMDから変更する必要はないので、ステップ715で最終的な吸込モードIMDを仮吸込モードTIMDに決定して、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0057】
ステップ710でYESと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが1以上である場合は、ステップ720において、最終的な吸込モードIMDをFRSモードに決定する。さらに、ステップ725において、仮吸込モードTIMDがFRSモードであるか否か判定する。YESと判定した場合は、仮吸込モードTIMDがFRSモードであるため、これをFRSモードに近づけるように変更することは不可能であるとして、ステップ745において湿度制御フラグFRHが1であると判定されたら、ステップ750で湿度制御フラグFRHを2にインクリメントし、ステップ755でタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ745でNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0058】
図15はステップ282において実行される第1ブロワ電圧アップ処理の手順を示している。まず、ステップ500で、湿度制御フラグFRHが7であるか否か判定する。湿度制御フラグFRHが7である場合は、後のステップ292での第2ブロワ電圧アップ処理においてブロワ電圧BLWの設定を行うので、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ500においてNOと判定した場合は、ステップ505において風量マニュアル設定フラグMBLFが1であるか否か判定する。YESと判定した場合は、風量がマニュアル設定されているためブロワ電圧を高めに設定することは不可能であるとして、ステップ535において湿度制御フラグが2であると判定された場合には、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように湿度制御フラグを3にインクリメントする。さらにステップ545においてタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ535においてNOと判定された場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0059】
ステップ505でNOと判定した場合は、ステップ510において湿度制御フラグFRHが2以上であるか否か判定する。NOと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが2未満である場合は、ブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAより高めに設定する必要はないので、ステップ520においてブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAに設定し、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0060】
ステップ510でYESと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが2以上8未満である場合は、ステップ525において、必要ブロワ電圧VAよりβだけ高い電圧(VA+β)と最高ブロワ電圧BLWhiのうち小さい方(大きくない方)の値にブロワ電圧BLWを決定する。このようにして、湿度制御フラグFRHが2以上7未満である場合は、最高ブロワ電圧BLWhiを限度として、ブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAよりβだけ高く設定する。このときのブロワ電圧補正量βは、例えば、風量の設定レベルで2レベル分に対応する値に設定される。
【0061】
さらにステップ530では、VA=BLWhiであるか否か判定する。必要ブロワ電圧VAが最高ブロワ電圧BLWhiに等しい場合は、ブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAより高く設定するのは不可能であるとして、ステップ535に進む。ステップ535において湿度制御フラグFRHが2であると判定されたら、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ540において湿度制御フラグを3にインクリメントする。さらにステップ545でタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ530においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御ルーチンに戻る。
【0062】
図16はステップ284において実行される第1目標吹出温度アップ処理の手順を示している。ステップ330で湿度制御フラグFRHが5以上であるか否か判定する。湿度制御フラグFRHが5以上である場合は、後のステップ288での第2目標吹出温度アップ処理において目標吹出温度ATMPの設定を行うので、ステップ330でYESと判定した場合は、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ330においてNOと判定した場合は、ステップ335で湿度制御フラグFRHが3以上であるか否か判定する。ステップ335においてもNOと判定した場合は、つまり、湿度制御フラグFRHが3未満である場合は、目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOより高く設定する必要はないので、ステップ340で目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOに設定して、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0063】
ステップ335においてYESと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが3以上5未満である場合は、ステップ345において、目標吹出温度ATMPを、必要吹出温度TAOよりα℃だけ高い温度(TAO+α)と最高吹出温度ATMPmaxのうち小さい方(大きくない方)の値に設定する。このようにして、湿度制御フラグFRHが3以上5未満でである場合は、最高吹出温度ATMPmaxを限度として、必要吹出温度TAOよりα℃だけ高い温度に目標吹出温度ATMPが設定される。このときの吹出温度補正量αは、例えば、1℃から1.5℃の間の値に設定される。
【0064】
つぎに、ステップ350において、条件「FRH=3 かつ TAO=ATMPmax」が満足されているか否か判定する。必要吹出温度TAOが最高吹出温度ATMPmaxに等しい場合は、目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOより高く設定することが不可能であるとして、湿度制御フラグFRHが3である場合は、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ355において湿度制御フラグFRHを4にインクリメントする。さらにステップ360においてタイマTRHをリセットして、その後、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ350においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0065】
図17はステップ286において実行される第1吹出口モード変更処理の手順を示している。まず、ステップ900で湿度制御フラグFRH6以上であるか否か判定する。湿度制御フラグFRHが6以上である場合は、後のステップ290での第2吹出口モード変更処理において最終的な吹出口モードOMDの決定を行うので、そのまま、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ900においてNOと判定した場合は、ステップ905において吹出口モードマニュアル設定フラグMOMFが1であるか否か判定する。吹出口モードがマニュアル設定されている場合は、吹出口モードを変更することは不可能であるとして、ステップ910で湿度制御フラグFRHが4であると判定されたら、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ915において湿度制御フラグFRHを5にインクリメントする。さらにステップ920においてタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ910においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0066】
一方、ステップ905においてNOと判定した場合は、ステップ925において、湿度制御フラグFRHが4以上であるか否か判定する。NOと判定した場合は、つまり湿度制御フラグFRHが4未満である場合は、吹出口モードを仮吹出口モードTOMDから変更する必要はないので、ステップ930において仮吹出口モードTOMDを最終的な吹出口モードOMDとして決定し、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0067】
ステップ925においてYESと判定した場合は、つまり、湿度制御フラグFRHが4以上6未満である場合には、ステップ935において最終的な吹出口モードOMDをF/Dモードに決定する。湿度制御フラグFRHが4以上6未満であるときには仮吹出口モードTOMDをTOMD→F/Dモード→DEFモードの順でDEFモードに近づけるように1段階だけ変更する必要があるため、ステップ935に示すように、仮吹出口モードTOMDがどのモードであるかに関らず、最終的な吹出口モードOMDをF/Dモードに決定することになる。その後、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0068】
図18は、ステップ288において実行される第2目標吹出温度アップ処理の手順を示している。ステップ380において湿度制御フラグFRHが5未満であるか否か判定し、YESと判定した場合は、ステップ284の第1目標吹出温度アップ処理において目標吹出温度ATMPが既に設定されているので、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ380においてNOと判定した場合は、つまり湿度制御フラグが5以上である場合は、ステップ385において目標吹出温度ATMPを最高吹出温度ATMPmaxに設定する。
【0069】
つぎに、ステップ388で、条件「FRH=5 かつ TAO=ATMPmax」が満足されているか否か判定する。必要吹出温度TAOが最高吹出温度ATMPmaxに等しい場合は、目標吹出温度ATMPを必要吹出温度TAOより高く設定することが不可能であるとして、湿度制御フラグFRHが5である場合は、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ390において湿度制御フラグFRHを6にインクリメントする。さらにステップ395においてタイマTRHをリセットして、その後、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ388においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0070】
図19はステップ290において実行される第2吹出口モード変更処理の手順を示している。まず、ステップ950で湿度制御フラグFRHが6未満であるか否か判定する。湿度制御フラグFRHが6未満である場合は、ステップ286での第1吹出口モード変更処理において既に最終的な吹出口モードOMDが決定されているので、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0071】
ステップ950においてNOと判定した場合は、ステップ955において吹出口モードマニュアル設定フラグMOMFが1であるか否か判定する。吹出口モードがマニュアル設定されている場合は、吹出口モードの変更は不可能であるとして、ステップ960で湿度制御フラグFRHが6であると判定されたら、さらに湿度制御のための処理が追加して実行されるように、ステップ965において湿度制御フラグFRHを7にインクリメントする。さらにステップ970においてタイマTRHをリセットして、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ960においてNOと判定した場合は、湿度制御フラグFRHをインクリメントすることなく、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0072】
一方、ステップ955においてNOと判定した場合は、ステップ975において最終的な吹出口モードOMDをDEFモードに決定して、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。湿度制御フラグFRHが6以上であるときには、仮吹出口モードTOMDをTOMD→F/Dモード→DEFモードの順で2段階変更する必要があるため、ステップ975に示すように、仮吹出口モードTOMDがどのモードであるかに関らず、最終的な吹出口モードOMDをDEFモードに決定することになる。その後、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0073】
図20は、ステップ292において実行される第2ブロワ電圧アップ処理の手順を示している。まず、ステップ550において、湿度制御フラグFRHが7未満であるか否か判定する。湿度制御フラグFRHが7未満である場合は、ステップ282での第1ブロワ電圧アップ処理において既にブロワ電圧BLWが設定されているので、そのまま湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。ステップ550においてNOと判定した場合は、ステップ555において風量マニュアル設定フラグMBLFが1であるか否か判定する。風量がマニュアル設定されている場合はブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAより高く設定することは不可能であるとして、そのまま湿度監視・制御ルーチンに戻る。
【0074】
一方、ステップ555においてNOと判定した場合は、ステップ560においてブロワ電圧BLWを最高ブロワ電圧BLWhiに設定して、その後、湿度監視・制御処理ルーチンに戻る。
【0075】
本実施形態の車両用空調装置においては、上記のように、日射強度TSが低く、フロントウィンドウ湿度RHWが98%以上である場合には、車室内の湿度が下がるように吸込モードをFRSモードに設定するため、車速に関らず、つまり低速走行中の車両においても、フロントウィンドウの曇りを防止することができる。
【0076】
また、継続してFRSモードに設定しても車室内の湿度が下がらない場合は、「風量アップ」、「吹出温度アップ」、「吹出口モード変更」といった処理を2分毎に追加していくので、外気が低温高湿度であるなどの理由により、外気を導入しても車室内の湿度が下がりにくいような状況においても、効果的に湿度を下げることができる。特に、このように湿度を下げるための処理を段階的に追加していくと、フロントウィンドウ湿度RHWが98%以上であることが検出された時点で、最初から最高風量、最高吹出温度、FRSモード、DEFモードに設定する場合に比較して、乗員が空調空気の吹出状態に違和感を覚えにくいように、状況に応じた程度で湿度制御を行うことができる。
【0077】
さらに、本実施形態におけるステップ280〜292では、風量、吸込モード、吹出口モードのうち、乗員によりマニュアル設定されているものは、その設定に従って固定するため、乗員は、自身が設定した空調空気の吹出状態と比較して、実際の空調空気の吹出状態に違和感を覚えにくい。また、ステップ282〜292の順序で湿度制御のための処理を追加していくと、つまり、吸込モードをFRSモードに設定した後、風量および吹出温度を所定量だけ高めに設定し、それでも湿度が下がらない場合には、吹出口モードをF/Dモードに設定し、それでもなお湿度が下がらない場合にのみ、最高吹出温度、DEFモード、最高風量に設定するようにすると、湿度が比較的下がりやすい状況においては、これら湿度制御のための処理を乗員に気づかれることなく実行することができる。
【0078】
本実施形態のエアコンユニット2は本発明の空調ユニット対応しており、内気温センサ91、外気温センサ92、日射センサ93、温度設定スイッチ78jは本発明の空調負荷検出手段に対応しており、湿度センサ94は本発明の湿度検出手段に対応している。
【0079】
また、本実施形態のステップ130、284、288は本発明の吹出温度決定手段に対応しており、ステップ140、282、292は本発明の風量決定手段に対応しており、ステップ150、280は本発明の吸込モード決定手段に対応しており、ステップ160、286、290は本発明の吹出口モード決定手段に対応している。また、ステップ210は本発明の湿度検出手段に対応している。ステップ240で用いた湿度の所定値(98%)は、本発明の第1所定値に対応しており、ステップ220およびステップ250で用いた湿度の所定値(96%)は、本発明の第2所定値に対応している。
【0080】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でつぎのように種々の変形が可能である。
【0081】
上記実施形態のステップ170における湿度監視・制御処理において、車速センサ97により検出した車速SPDが0である状態が所定時間を超えて継続していることが検出された場合には、湿度制御フラグFRHを0に設定することにより、湿度制御のための処理を行わないようにしてもよい。車両が継続して停止状態にあるときには、フロントウィンドウに曇りが発生してもそれほど問題はないので、このようなときには、通常の制御を行うようにすると、乗員が快適に感じるように車室内を空調することができる。
【0082】
上記実施形態では、第2ブロワ電圧アップ処理においてブロワ電圧BLWを最高ブロワ電圧BLWhiに設定し、第2目標吹出温度アップ処理において目標吹出温度ATMPを最高吹出温度ATMPmaxに設定したが、これに対して、第2ブロワ電圧アップ処理において、ブロワ電圧BLWを、第1ブロワ電圧アップ処理において用いた電圧補正量βより大きい補正量β1を必要ブロワ電圧VAに加算して得られる電圧(VA+β1)に設定し、第2目標吹出温度アップ処理において、目標吹出温度ATMPを、第1目標吹出温度アップ処理において用いた温度補正量αより大きい補正量α1を必要吹出温度TAOに加算して得られる温度(TAO+α1)に設定するようにしてもよい。この場合、このようなブロワ電圧アップ処理と目標吹出温度アップ処理を数回繰り返して、最後のブロワ電圧アップ処理においてブロワ電圧BLWを最高ブロワ電圧BLWhiに設定し、最後の目標吹出温度アップ処理において目標吹出温度ATMPを最高吹出温度ATMPmaxに設定するようにする。このように、空調空気の風量や吹出温度を徐々に上げていくようにすると、乗員が空調空気の吹出状態の変化に違和感を覚えにくい。
【0083】
また、ステップ280における吸込モード変更処理において、吸込モードを内気と外気の両方が導入される内外気(F/R)モードに設定し、その後、ステップ290あるいは292の直後において、吸込モードを外気(FRS)モードに設定する処理を追加して実行するようにしてもよい。この場合、FOOT吹出口側は内気循環で、DEF吹出口側は外気導入で作動する2層モードが可能な構造の空調ユニットである場合は、ステップ280において、吸込モードを、内外気モードではなく2層モードに設定する。このように、まず吸込モードをF/Rモードあるいは2層モードに設定し、それでも湿度が下がらなかった場合には、風量アップや吹出温度アップ、吹出口モードをDEFモードにするなどの処理を実行し、それでもなお湿度が下がらなかった場合にのみ、吸込モードをFRSモードに設定するようにすると、外気が低温高湿度であるなどの理由により、外気を導入しても湿度が下がりにくい状況においても、効果的に湿度を下げることができる。
【0084】
上記実施形態において、湿度制御フラグFRHに1以上の値が設定されている場合に、ステップ280において吸込モード変更処理が実行された後、ステップ282から292において湿度制御フラグFRHの値に応じて追加して実行される湿度制御のための処理は、例えばステップ290とステップ292を入れ替えて、湿度制御フラグFRHが6に設定されたら第2ブロワ電圧アップ処理を実行し、湿度制御フラグFRHが7に設定されたら第2吹出口モード変更処理を追加して実行するなど、上記実施形態と異なる順序で追加して実行するようにしてもよい。
【0085】
あるいは、湿度制御フラグFRHのインクリメントを3までとし、湿度制御フラグFRHが2に設定された時点で、ステップ282〜286を追加して実行し、湿度制御フラグFRHが3に設定された時点で、ステップ288〜292を追加して実行するなど、湿度が下がりにくい場合は同時にいくつかの処理を追加して実行するようにしてもよい。
【0086】
また、湿度制御フラグFRHのインクリメントを6までとして、ステップ292における第2ブロワ電圧アップ処理を省いてもよく、またステップ286における第1吹出口モード変更処理を省いて、吹出口モードの変更を行うときには常にDEFモードにするようにしてもよい。このように、ステップ282〜292において追加して実行される処理のいずれか、あるいはいくつかを省くようにしてもよい。いずれにしても、このように湿度制御のための処理が追加して実行されていくことによる空調空気の吹出状態の変化に、乗員が違和感を覚えにくいように制御することが好ましい。
【0087】
上記実施形態では、ステップ210において、フロントウィンドウ付近の湿度を、湿度センサ94により検出した車室内空気の湿度から算出したが、フロントウィンドウのガラス表面の湿度を検出するセンサを設けて、これにより検出した湿度をフロントウィンドウ湿度として用いてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、ステップ170における湿度監視・制御処理において、フロントウィンドウの曇りを防止するために、フロントウィンドウ付近の湿度のみに基づいて湿度を下げるための制御を実行したが、フロントウィンドウ付近の湿度だけでなく、サイドウィンドウの湿度にも基づいて湿度を下げるための制御を実行するようにすると、サイドウィンドウの曇りも防止することができる。さらに、リアウィンドウの湿度にも基づいて、リアウィンドウの曇りも防止するように湿度制御を行ってもよい。サイドウィンドウやリアウィンドウの湿度は、車室内空気の湿度から算出してもよいが、ガラス表面の湿度をセンサにより直接検出するとよい。
【0089】
上記実施形態では、ステップ240で湿度との比較に用いる所定値(第1所定値)を98%とし、ステップ220およびステップ250で湿度との比較に用いる所定値(第2所定値)を96%としたが、これらの所定値として98%、96%以外の値を用いてもよく、また、第1所定値および第2所定値として同じ値を用いたり、第2所定値として第1所定値より大きい値を用いたりしてもよい。
【0090】
上記実施形態では、運転席側と助手席側に向かって同じ吹出温度で空調空気を吹き出す構成の車両用空調装置に本発明を適用したが、運転席側に吹き出す空調空気の温度と助手席側に吹き出す空調空気の温度を独立に設定可能な左右独立温度コントロール式の車両用空調装置に本発明を適用することもできる。さらに、この場合、車両用空調装置は、運転席側に吹き出す空調空気の風量と助手席側に吹き出す空調空気の風量を独立に設定できるように、2つのブロワユニットを備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す車両用空調装置を車両の乗員が操作するために車室内に配設される操作パネルを示す図である。
【図3】図1に示すエアコンECUにより実行されるエアコン制御処理のフローチャートである。
【図4】図3に示すステップ140において実行されるブロワ電圧仮決定処理のフローチャートである。
【図5】図4に示すステップ440において必要ブロワ電圧の決定に用いられる制御特性図である。
【図6】図3に示すステップ150において実行される吸込モード仮決定処理のフローチャートである。
【図7】図6に示すステップ640において吸込モードの仮決定に用いられる制御特性図である。
【図8】図3に示すステップ160において実行される吹出口モード仮決定処理のフローチャートである。
【図9】図8に示すステップ840において吹出口モードの仮決定に用いられる制御特性図である。
【図10】図3に示すステップ170において実行される湿度監視・制御処理の前半部分のフローチャートである。
【図11】図3に示すステップ170において実行される湿度監視・制御処理の後半部分のフローチャートである。
【図12】図10に示すステップ210においてウィンドウ湿度RHWの算出に用いられるウィンドウ湿り係数を示すグラフである。
【図13】図10に示すステップ210においてウィンドウ湿度RHWの算出に用いられる車室内湿り係数を示すグラフである。
【図14】図11に示すステップ280において実行される吸込モード変更処理のフローチャートである。
【図15】図11に示すステップ282において実行される第1ブロワ電圧アップ処理のフローチャートである。
【図16】図11に示すステップ284において実行される第1目標吹出温度アップ処理のフローチャートである。
【図17】図11に示すステップ286において実行される第1吹出口モード変更処理のフローチャートである。
【図18】図11に示すステップ288において実行される第2目標吹出温度アップ処理のフローチャートである。
【図19】図11に示すステップ290において実行される第2吹出口モード変更処理のフローチャートである。
【図20】図11に示すステップ292において実行される第2ブロワ電圧アップ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 エアコンユニット (空調ユニット)
3 エアコンECU
78j 温度設定スイッチ(空調負荷検出手段)
91 内気温センサ (空調負荷検出手段)
92 外気温センサ (空調負荷検出手段)
93 日射センサ (空調負荷検出手段)
94 湿度センサ (湿度検出手段)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner that is mounted on a vehicle such as an automobile and air-conditions a vehicle interior.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART When an air conditioner mounted on a vehicle heats a passenger compartment, an air outlet mode is usually set to a foot mode in which conditioned air is blown mainly to near the feet of an occupant. However, when the vehicle interior is heated in such a foot mode, in cold weather where the outside air temperature is 0 ° C. or less, the front window of the vehicle may be fogged and the driver's view may be obstructed. . Therefore, when a situation where fogging is likely to be detected is detected, the air conditioning air is blown to the vicinity of the feet of the occupant, and the mode is automatically switched to a foot differential (F / D) mode in which the air is blown from the defroster outlet to the front window. An automatic air conditioner having an automatic F / D function has been proposed (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-233036 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the control using the conventional auto F / D function, switching to the F / D mode is performed only in a limited situation such as when the vehicle warms up or when the vehicle is running at a medium speed or higher, among the situations in which fogging is likely to occur. In other situations, for example, when the vehicle is traveling at a low speed and the humidity in the cabin is extremely high, the automatic switching to the F / D mode is performed despite the fact that cloudiness is likely to occur. It was never done. Therefore, even when the vehicle interior is air-conditioned by an auto air conditioner having an auto F / D function, the front window may be fogged and the driver's view may be obstructed.
[0005]
An object of the present invention is to provide a vehicle air conditioner that can prevent fogging of a window in a running vehicle.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an air conditioning device for a vehicle according to
[0007]
Further, in the vehicle air conditioner according to
[0008]
The air conditioner for a vehicle according to
[0009]
If the suction mode determining means sets the suction mode to continue the outside air for a predetermined time and the outside air is introduced, and when the humidity exceeds the second predetermined value when the predetermined time is exceeded, the air flow level and / or Alternatively, when the target outlet temperature is set higher, the outlet mode is set by the outlet mode determining means such that the conditioned air is blown toward the window of the vehicle. The humidity near the window can be effectively reduced, thereby preventing the window from fogging.
[0010]
The air conditioner for a vehicle according to
[0011]
In the vehicle air conditioner of the present invention, the air conditioning load detecting means detects the vehicle interior temperature as one of the values corresponding to the plurality of air conditioning load factors. When the humidity is equal to or less than the predetermined value, the suction mode determining unit may set the suction mode to the same setting as when the humidity is less than the first predetermined value even if the humidity in the vehicle interior is equal to or more than the first predetermined value. . In general, when the vehicle interior temperature is low, the humidity detecting unit may not be able to accurately detect the humidity. Therefore, when the vehicle interior temperature is equal to or lower than a predetermined value, even if the humidity is equal to or higher than the first predetermined value, When the suction mode is set to the same setting as when the humidity is less than the first predetermined value, it is possible to prevent the suction mode changing process from being executed to control the humidity in the vehicle cabin based on the incorrect humidity.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a diagram showing the overall configuration of a
[0013]
The air-
[0014]
On the downstream side of the inside / outside air switching box in the
[0015]
An
[0016]
On the downstream side of the
[0017]
An air outlet switching box is provided at the most downstream side of the air flow in the
[0018]
The
[0019]
Sensor signals from various sensors are further input to the
[0020]
When the ignition switch of the vehicle is turned on, the
[0021]
Specifically, when the humidity control flag FRH is 1, a process of changing the suction mode determined based on the required blow-out temperature TAO calculated in
[0022]
In step 110, switch signals are read from the
[0023]
Next, in
[0024]
(Equation 1)
TAO = KSET / TSET-KR / TR-KAM / TAM-KS / TS + C
Here, TSET is the set temperature set by the occupant using the
[0025]
In
[0026]
In
[0027]
In
[0028]
(Equation 2)
SW = {ATMP-TE} × 100 / (TW-TE)
In
[0029]
Thereafter, the process returns to step 110, and the processing from step 110 to step 190 is periodically repeated.
[0030]
FIG. 4 shows the procedure of the provisional blower voltage determination process executed in
[0031]
If NO is determined in
[0032]
As described above, in the blower voltage provisional determination processing, when the air volume is manually set, the blower voltage BLW applied to the
[0033]
FIG. 6 shows the procedure of the suction mode provisional determination process executed in
[0034]
On the other hand, if NO is determined in
[0035]
As described above, in the suction mode provisional determination processing, if the suction mode is manually set, the final suction mode IMD is determined based on the manual setting. If the suction mode is not set manually, the necessary blowout temperature is set. The temporary suction mode TIMD is determined based on the TAO. In the humidity monitoring / control process in
[0036]
FIG. 8 shows the procedure of the outlet mode provisional determination process executed in
[0037]
If NO is determined in
[0038]
As described above, in the air outlet mode provisional determination processing, if the air outlet mode is manually set, the air outlet mode OMD is finally determined based on that, and if the air outlet mode is not manually set, The temporary outlet mode TOMD is determined based on the required outlet temperature TAO. In the humidity monitoring / control process in
[0039]
FIGS. 10 and 11 show the procedure of the humidity monitoring / control process executed in
[0040]
Here, it is determined whether or not the vehicle interior temperature TR is equal to or higher than a predetermined value because accurate humidity cannot be detected by the
[0041]
Also, it is determined whether or not the solar radiation intensity TS is equal to or less than a predetermined value, because when the solar radiation intensity is higher than the predetermined value, the front window is hardly fogged even when the humidity in the cabin is high. Only when the solar radiation intensity TS is equal to or less than the predetermined value, the routine proceeds to step 210, where the relative humidity RHW near the front window is calculated, and the humidity control flag FRH is incremented in the following steps based on the value. In the present embodiment, the predetermined value is 350 W / m 2 And
[0042]
Therefore, in this embodiment, in
[0043]
If YES is determined in
[0044]
[Equation 3]
RHW = F (TWS) * RH25 / 100
Here, TWS is a front window temperature (° C.), and F (TWS) is a window wetness coefficient represented by a function of the front window temperature TWS as shown in FIG. Further, RH25 is a relative humidity converted into 25 ° C. equivalent in the vehicle compartment.
[0045]
When the wiper is OFF, the front window temperature TWS is the vehicle interior temperature TR detected by the internal
[0046]
(Equation 4)
TWS = TAM + KSPD * @ KTS + (TR-TAM) / 25 + KRES (TAO-TAM) / 50) -C1
Here, KSPD is a vehicle speed correction coefficient determined based on the vehicle speed SPD, KES is a solar radiation correction coefficient determined based on the solar radiation intensity TS, and KRES is based on an elapsed time from the start of air blowing toward the front window. The determined outlet response correction coefficient is a C1 correction constant. During the operation of the wiper, the front window temperature TWS has a value substantially equal to the outside temperature TAM.
[0047]
The relative humidity RH25 corresponding to 25 ° C. is obtained by the following equation based on the relative humidity RH in the vehicle cabin detected by the
[0048]
(Equation 5)
RH25 = g (TR) * RH / 100
Here, g (TR) is a vehicle interior humidity coefficient represented by a function of the vehicle interior temperature TR as shown in FIG.
[0049]
After calculating the front window humidity RHW in
[0050]
If NO is determined in
[0051]
On the other hand, if NO is determined in
[0052]
In this way, when it is detected that the front window humidity RHW is 98% or more, the humidity control flag FRH is set to 1, and after 2 minutes, the front window humidity RHW still becomes 96%. If so, the humidity control flag FRH is set to two. If the front window humidity RHW exceeds 96% even after a further two minutes, the humidity control flag FRH is set to 3. By repeating this, the humidity control flag FRH is incremented to 7.
[0053]
In
[0054]
In
[0055]
FIG. 14 shows the procedure of the suction mode changing process executed in
[0056]
If NO is determined in
[0057]
If YES is determined in
[0058]
FIG. 15 shows the procedure of the first blower voltage increase process executed in
[0059]
If NO is determined in
[0060]
If YES is determined in
[0061]
Further, at
[0062]
FIG. 16 shows the procedure of the first target outlet temperature increasing process executed in
[0063]
If YES is determined in
[0064]
Next, in
[0065]
FIG. 17 shows the procedure of the first outlet mode change process executed in
[0066]
On the other hand, if NO is determined in the
[0067]
If YES is determined in
[0068]
FIG. 18 shows the procedure of the second target outlet temperature increase process executed in
[0069]
Next, in
[0070]
FIG. 19 shows the procedure of the second outlet mode change process executed in
[0071]
If NO is determined in the
[0072]
On the other hand, if NO is determined in the
[0073]
FIG. 20 shows the procedure of the second blower voltage increase process executed in
[0074]
On the other hand, if NO is determined in
[0075]
In the vehicle air conditioner of the present embodiment, as described above, when the solar radiation intensity TS is low and the front window humidity RHW is 98% or more, the suction mode is changed to the FRS mode so that the humidity in the vehicle compartment decreases. Since the setting is made, it is possible to prevent the front window from being fogged irrespective of the vehicle speed, that is, even in a vehicle running at low speed.
[0076]
If the humidity in the cabin does not decrease even if the FRS mode is continuously set, processes such as “upper air volume”, “upper outlet temperature”, and “change outlet mode” are added every two minutes. Therefore, the humidity can be effectively reduced even in a situation in which the humidity in the vehicle interior is unlikely to decrease even when the outside air is introduced, for example, because the outside air has low temperature and high humidity. In particular, when the process for lowering the humidity is added stepwise in this manner, when the front window humidity RHW is detected to be 98% or more, the maximum air volume, the maximum blowing temperature, and the FRS mode are set from the beginning. And the DEF mode, the humidity control can be performed to a degree depending on the situation so that the occupant is less likely to feel uncomfortable with the air-conditioning air blowing state.
[0077]
Further, in
[0078]
The
[0079]
[0080]
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications are possible within the scope of the invention described in the claims as follows.
[0081]
In the humidity monitoring / control process in
[0082]
In the above embodiment, the blower voltage BLW is set to the maximum blower voltage BLWhi in the second blower voltage increase process, and the target blowout temperature ATMP is set to the maximum blowout temperature ATMPmax in the second target blowout temperature increase process. In the second blower voltage increase process, the blower voltage BLW is set to a correction amount β larger than the voltage correction amount β used in the first blower voltage increase process. 1 Is added to the required blower voltage VA (VA + β 1 ), And in the second target outlet temperature raising process, the target outlet temperature ATMP is set to a correction amount α larger than the temperature correction amount α used in the first target outlet temperature raising process. 1 Is added to the required blowing temperature TAO (TAO + α 1 ) May be set. In this case, such a blower voltage increase process and a target blowout temperature increase process are repeated several times, the blower voltage BLW is set to the maximum blower voltage BLWhi in the last blower voltage increase process, and the target blowout temperature is increased in the final target blowout temperature increase process. The blowing temperature ATMP is set to the maximum blowing temperature ATMPmax. As described above, if the air volume and the outlet temperature of the conditioned air are gradually increased, the occupant is less likely to feel uncomfortable with the change in the outlet condition of the conditioned air.
[0083]
In addition, in the suction mode changing process in
[0084]
In the above-described embodiment, when the value of the humidity control flag FRH is set to 1 or more, after the suction mode change process is performed in
[0085]
Alternatively, the increment of the humidity control flag FRH is set to 3, and when the humidity control flag FRH is set to 2,
[0086]
Further, the humidity control flag FRH may be incremented up to 6, and the second blower voltage increase process in
[0087]
In the above embodiment, in
[0088]
Further, in the above-described embodiment, in the humidity monitoring / control process in
[0089]
In the above embodiment, the predetermined value (first predetermined value) used for comparison with humidity in
[0090]
In the above embodiment, the present invention is applied to the vehicle air conditioner configured to blow out the conditioned air at the same blowing temperature toward the driver's seat side and the passenger's seat side. The present invention can also be applied to a vehicle air conditioner of a left-right independent temperature control type capable of independently setting the temperature of the conditioned air blown to the vehicle. Furthermore, in this case, the vehicle air conditioner may be provided with two blower units so that the air flow rate of the conditioned air blown out to the driver's seat side and the air flow rate of the conditioned air blown out to the passenger seat side can be set independently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall configuration of a vehicle air conditioner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view showing an operation panel provided in a vehicle compartment for an occupant of the vehicle to operate the vehicle air conditioner shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart of an air conditioner control process executed by the air conditioner ECU shown in FIG.
FIG. 4 is a flowchart of a provisional blower voltage determination process executed in
FIG. 5 is a control characteristic diagram used for determining a required blower voltage in
FIG. 6 is a flowchart of a suction mode temporary determination process executed in
FIG. 7 is a control characteristic diagram used for provisionally determining a suction mode in
FIG. 8 is a flowchart of an air outlet mode provisional determination process executed in
FIG. 9 is a control characteristic diagram used for provisionally determining an outlet mode in
FIG. 10 is a flowchart of a first half of a humidity monitoring / control process executed in
11 is a flowchart of the second half of the humidity monitoring / control process executed in
12 is a graph showing a window wetness coefficient used for calculating a window humidity RHW in
FIG. 13 is a graph showing a vehicle interior humidity coefficient used for calculating a window humidity RHW in
FIG. 14 is a flowchart of a suction mode change process executed in
FIG. 15 is a flowchart of a first blower voltage increase process executed in
FIG. 16 is a flowchart of a first target outlet temperature increasing process executed in
FIG. 17 is a flowchart of a first outlet mode change process executed in
FIG. 18 is a flowchart of a second target outlet temperature increasing process executed in
FIG. 19 is a flowchart of a second outlet mode change process executed in
FIG. 20 is a flowchart of a second blower voltage increase process executed in
[Explanation of symbols]
1 Vehicle air conditioner
2 Air conditioning unit (air conditioning unit)
3 Air conditioner ECU
78j Temperature setting switch (air conditioning load detection means)
91 Inside air temperature sensor (air conditioning load detection means)
92 Outside temperature sensor (Air conditioning load detection means)
93 Solar radiation sensor (Air conditioning load detection means)
94 Humidity sensor (humidity detecting means)
Claims (6)
前記車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段(91、92、93、78j)と、
前記空調ユニット(2)から吹き出す空調空気の風量レベルを、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する風量決定手段(140、282、292)と、
前記空調ユニット(2)内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段(150、280)と、
車室内における湿度を検出する湿度検出手段(94、210)とを備えた車両用空調装置において、
前記吸込モード決定手段(150、280)は、前記湿度が第1所定値以上である場合には、前記吸込モードを外気が導入されるように設定し、
前記風量決定手段(140、282、292)は、前記吸込モード決定手段(150、280)が前記吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、前記所定時間を超えた時点で前記湿度が第2所定値以上である場合には、前記湿度が前記第2所定値未満である場合に比較して、前記風量レベルを高く設定することを特徴とする車両用空調装置。An air-conditioning unit (2) for blowing air-conditioned air into the vehicle interior;
Air conditioning load detecting means (91, 92, 93, 78j) for detecting values corresponding to a plurality of air conditioning load factors in the vehicle;
Air volume determining means (140, 282, 292) for determining an air volume level of the conditioned air blown out from the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
Suction mode determining means (150, 280) for determining a suction mode indicating a ratio of inside air to outside air introduced into the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
In a vehicle air conditioner provided with humidity detecting means (94, 210) for detecting humidity in a vehicle cabin,
The suction mode determination means (150, 280) sets the suction mode so that outside air is introduced when the humidity is equal to or more than a first predetermined value;
The air flow rate determining means (140, 282, 292) sets the suction mode determining means (150, 280) so that the suction mode is continued for a predetermined time and the outside air is introduced, and as a result, the predetermined time is exceeded. An air conditioner for a vehicle, wherein when the humidity is equal to or higher than a second predetermined value at a time point, the air flow level is set higher than when the humidity is lower than the second predetermined value.
前記吹出温度決定手段(130、284、288)は、前記吸込モード決定手段(150、280)が前記吸込モードを前記所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、前記所定時間を超えた時点で前記湿度が第2所定値以上である場合には、前記湿度が前記第2所定値未満である場合に比較して、前記目標吹出温度を高く設定することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。Blow-out temperature determining means (130, 284, 288) for determining a target blow-out temperature of the conditioned air blown out from the air-conditioning unit (2) based on at least a value corresponding to the plurality of air-conditioning load factors;
The outlet temperature determining means (130, 284, 288) sets the predetermined time as a result of the suction mode determining means (150, 280) setting the suction mode to continue the predetermined time for the outside air to be introduced. When the humidity is equal to or higher than a second predetermined value at the time when the temperature exceeds the predetermined value, the target blowing temperature is set higher than when the humidity is lower than the second predetermined value. 2. The vehicle air conditioner according to 1.
前記車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段(91、92、93、78j)と、
前記空調ユニット(2)から吹き出す空調空気の目標吹出温度を、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吹出温度決定手段(130、284、288)と、
前記空調ユニット(2)内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段(150、280)と、
車室内における湿度を検出する湿度検出手段(94、210)とを備えた車両用空調装置において、
前記吸込モード決定手段(150、280)は、前記湿度が第1所定値以上である場合には、前記吸込モードを外気が導入されるように設定し、
前記吹出温度決定手段(130、284、288)は、前記吸込モード決定手段(150、280)が前記吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、前記所定時間を超えた時点で前記湿度が第2所定値以上である場合には、前記湿度が前記第2所定値未満である場合に比較して、前記目標吹出温度を高く設定することを特徴とする車両用空調装置。An air-conditioning unit (2) for blowing air-conditioned air into the vehicle interior;
Air conditioning load detecting means (91, 92, 93, 78j) for detecting values corresponding to a plurality of air conditioning load factors in the vehicle;
Blow-out temperature determining means (130, 284, 288) for determining a target blow-out temperature of the conditioned air blown out from the air-conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air-conditioning load factors;
Suction mode determining means (150, 280) for determining a suction mode indicating a ratio of inside air to outside air introduced into the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
In a vehicle air conditioner provided with humidity detecting means (94, 210) for detecting humidity in a vehicle cabin,
The suction mode determination means (150, 280) sets the suction mode so that outside air is introduced when the humidity is equal to or more than a first predetermined value;
The blow-out temperature determining means (130, 284, 288) sets the suction mode determining means (150, 280) so that the suction mode is continued for a predetermined time so that outside air is introduced, and as a result, the blow-out temperature determining means (130, 284, 288) When the humidity is equal to or higher than a second predetermined value at a time point, the target air outlet temperature is set higher than when the humidity is lower than the second predetermined value. apparatus.
前記吹出口モード決定手段(130、286、290)は、前記吸込モード決定手段(150、280)が前記吸込モードを前記所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、前記所定時間を超えた時点で前記湿度が第2所定値以上である場合には、前記吹出口モードを、前記車両のウィンドウへ向けて空調空気が吹き出されるように設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。Outlet mode determining means (130, 286, 290) for determining an outlet mode indicating the direction of conditioned air blown out from the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
The outlet mode determining means (130, 286, 290) sets the suction mode so that outside air is introduced continuously for the predetermined time by the suction mode determining means (150, 280). The air outlet mode is set such that conditioned air is blown out toward a window of the vehicle when the humidity is equal to or higher than a second predetermined value at a time point when the temperature exceeds the second predetermined value. The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 3.
前記車両において複数の空調負荷因子に対応する値を検出する空調負荷検出手段(91、92、93、78j)と、
前記空調ユニット(2)から吹き出す空調空気の向きを示す吹出口モードを、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吹出口モード決定手段(130、286、290)と、
前記空調ユニット(2)内に導入される内気と外気の割合を示す吸込モードを、少なくとも前記複数の空調負荷因子に対応する値に基づいて決定する吸込モード決定手段(150、280)と、
車室内における湿度を検出する湿度検出手段(94、210)とを備えた車両用空調装置において、
前記吸込モード決定手段(150、280)は、前記湿度が第1所定値以上である場合には、前記吸込モードを外気が導入されるように設定し、
前記吹出口モード決定手段(130、286、290)は、前記吸込モード決定手段(150、280)が前記吸込モードを所定時間継続して外気が導入されるように設定した結果、前記所定時間を超えた時点で前記湿度が第2所定値以上である場合には、前記吹出口モードを、前記車両のウィンドウへ向けて空調空気が吹き出されるように設定することを特徴とする車両用空調装置。An air-conditioning unit (2) for blowing air-conditioned air into the vehicle interior;
Air conditioning load detecting means (91, 92, 93, 78j) for detecting values corresponding to a plurality of air conditioning load factors in the vehicle;
Outlet mode determining means (130, 286, 290) for determining an outlet mode indicating the direction of conditioned air blown out from the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
Suction mode determining means (150, 280) for determining a suction mode indicating a ratio of inside air to outside air introduced into the air conditioning unit (2) based on at least values corresponding to the plurality of air conditioning load factors;
In a vehicle air conditioner provided with humidity detecting means (94, 210) for detecting humidity in a vehicle cabin,
The suction mode determination means (150, 280) sets the suction mode so that outside air is introduced when the humidity is equal to or more than a first predetermined value;
The outlet mode determining means (130, 286, 290) sets the predetermined time as a result of setting the suction mode determining means (150, 280) to continue the suction mode for a predetermined time and to introduce outside air. If the humidity is equal to or higher than a second predetermined value at the time when the temperature exceeds the air conditioner, the air outlet mode is set so that conditioned air is blown out toward a window of the vehicle. .
前記吸込モード決定手段(150、280)は、前記車室内温度が所定値以下である場合には、前記湿度が前記第1所定値以上であっても、前記吸込モードを、前記湿度が前記第1所定値未満である場合と同じ設定にすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。The air conditioning load detecting means (91, 92, 93, 78j) detects the vehicle interior temperature as one of the values corresponding to the plurality of air conditioning load factors,
The suction mode determination means (150, 280) sets the suction mode to the suction mode if the humidity is equal to or higher than the first predetermined value when the vehicle interior temperature is equal to or lower than a predetermined value. The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 5, wherein the same setting is made as when the value is less than one predetermined value.
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JP2017140973A (en) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 株式会社デンソー | Defogging device |
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- 2002-12-18 JP JP2002366761A patent/JP2004196104A/en active Pending
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