JP2004194536A - Meat sheet, multi-layered food product and method for producing multi-layered food product - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食肉シート、食肉シートで食品又は食品原料が被着されてなる複層食品及び当該複層食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品又は食品原料が食肉シートで被着されてなる複層食品が知られている。例えば、ベーコンがその外周部に巻着されたソーセージ、ハンバーグ、牛蒡等の野菜が薄切り肉で巻かれた肉巻き野菜等の肉巻き食品が該当する。これらの複層食品は、異なる食品が一体となっているので、外観上美しく、また異食味を同時に食することにより、さらには巻着される食品又は食品原料の栄養素が調理時に外部に流出しにくくなることにより食味向上の効果等が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、肉巻き食品において用いられる食肉シートは、食品又は食品材料を巻着できる薄切り肉、ベーコン等であった。肉巻き食品を加工食品として工場で製造する場合に、食肉シートには、ある程度以上の幅(約20cm以上)と長さ(約30cm以上)が求められるため、薄切り肉等の中でも食肉シートとして使用する部位はほとんどバラに限定されていた。
【0004】
しかしながら、肉巻き食品の需要が高まるにつれ、食肉シートとして外観上及び食味上のバリエーションが求められている。このような要求に鑑みて、本発明者は、食肉を原料とする加工原料を混練及び成形してなる食肉シートに着目した。加工原料を混練する場合、原料肉としては挽肉状、ペースト状の食肉が使用可能であり、また、くず肉等も使用可能であることから、使用部位が限定されず、原料肉を安価に調達できるという利点がある。さらに、多種類の食味及び外観の提供が可能であるという利点がある。
【0005】
しかしながら、従来より知られている挽肉を原料とした加工食品の製造方法を採用して食肉シートを製造した場合、加熱前ではペースト状で結着性がないため、例えば食品への巻着等任意の成形が困難であり、一方、加熱後では、歪みに弱く、食肉シートを丸めにくいため、同じく任意の成形が困難であった。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、任意の成形が容易な、食肉を主原料とする加工原料を混練及び成形してなる食肉シート、当該食肉シートを用いた複層食品及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果成し遂げられたものである。
【0008】
本発明は、食肉を主原料とする加工原料を混練及び成形してなる非加熱食肉シートであって、前記加工原料がトランスグルタミナーゼを含むものである。トランスグルタミナーゼを添加することにより、加熱しなくても結着性が高く、成形が容易な食肉シートを提供することができる。本明細書で使用する「非加熱」とは、食肉に含有されるタンパク質が変性する温度以上には加熱しないことをいう。したがって、使用するトランスグルタミナーゼの肉結着効果に対する活性条件等に応じて、適宜室温以上の温度に保つことは、食肉のタンパク質が変性しない限り「非加熱」に含有されることとなる。
【0009】
尚、前記加工原料において、前記トランスグルタミナーゼが、食肉に対して0.0001〜0.05重量%含まれていることが好ましい。
【0010】
本発明の複層食品は、食品又は食品原料を上記食肉シートで被着してなるものである。前記食品又は食品原料としては、例えばソーセージ原料を用いることができる。本明細書で使用する「被着」とは、食品又は食品原料の表面の少なくとも一部に食肉シートが被せるように着いていることをいい、食肉シートが接する食品又は食品原料の表面は、弯曲していても(すなわち、食肉シートが食品又は食品原料に「巻着」していても)、平坦であっても、また凸凹であっても構わない。
【0011】
本発明の複層食品の製造方法は、その内周面に上記食肉シートを着接したケーシング内に、ソーセージ原料を充填する工程を含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図10を用いて本発明に係る複層食品を説明する。図1は、本発明の一実施形態の複層食品1の斜視図である。図1に示す複層食品1は、ソーセージ原料2の外周部の一部に非加熱食肉シート3が巻着され、その後蒸煮処理等が施され製造されたものである。
【0013】
食肉シート3は、食肉を主原料とする加工原料を混練及び成形してなるものである。食肉シート3に用いられる原料食肉の種類は限定されず、例えばウシ、ブタ、鶏等の畜肉類、タラ、サメ等の魚肉類を使用することができる。また、食肉シート3に用いられる原料食肉は、他の原料とともに混練されるものであるため、使用部位も限定されず、例えば畜肉の場合、ロース、バラ、モモ、ウデ等の部位を使用することができるが、解体時、食肉加工食品製造時等に生じた残肉、くず肉等を使用することもできる。
【0014】
食肉シート3は、原料肉を挽きつぶし(使用部位によっては挽きつぶす必要がない場合もある)、練り合わせ、粘りけのでたところで、トランスグルタミナーゼ及びその他の食品添加物、調味料、香辛料等を混ぜ、練り上げる。その後、練り上げた加工原料をローラー若しくはノズルを使用し、任意の形状の食肉シート3を作製する。そして、約1日保管し、結着性を高めるとともに肉を座らせる。
【0015】
図2(a)、図3(a)に、食肉シート3の作製において使用可能なノズル装置22の主要部を原料吐出口22aとなる端面側からの斜視図として示す。また、図2(b)、図3(b)にそれぞれのノズル装置22を使用して作製された食肉シート3を用いた複層食品1の一例を斜視図で示す。ノズル装置22は、不図示の充填装置に装着されて使用される。食肉シート原料は、ノズル装置22の原料吐出口22aから原料吐出口22aの形状と同一の断面形状を有するように成形された状態で圧出され、食肉シート3が形成される。
【0016】
トランスグルタミナーゼは、タンパク質の架橋反応を促す作用等を有する酵素として知られているものである。ここで使用するトランスグルタミナーゼは、トランスグルタミナーゼ活性を有する限り、特別な制限はなく、その起源は特に問わない。例えば、微生物由来のもの、動物由来のもの、植物由来のもの、遺伝子組換え法によって得られるもの等を用いることができる。このうち大量に入手できること等の理由から微生物由来のトランスグルタミナーゼを用いることが好ましい。
【0017】
本発明にかかるトランスグルタミナーゼは、原料肉に含まれるタンパク質同士の架橋反応を進行させる。かかる架橋反応は、室温程度であっても進行する。そして、タンパク質の架橋反応に伴って原料肉に含まれる水分のゲル化が進行し、食肉シートの結着性が上昇する。このような過程により、手で引っ張っても容易に破れることがない、成形容易な非加熱食肉シート3が完成する。
【0018】
タンパク質は、加熱をすると凝固する性質を持っているため、食肉シートの加熱により結着性を高めることは可能である。しかしながら、このように加熱した食肉シートは、歪みに弱く、成形加工を行うことは困難である。また、トランスグルタミナーゼ以外の結着剤も知られているが、一般的に知られている結着剤は、十分な結着性を得るために、タンパク質の変性を伴うまでの温度への加熱が必要であり、この場合、上記と同様に、食肉シートとしては成形加工を行うことが困難となる。
【0019】
添加するトランスグルタミナーゼの量は、少なすぎると食肉シートの結着性が不十分であり、多すぎると早く固まりすぎて部分によって結着度に差が生じたり、またコスト的にも高いものになってしまう。従って、添加するトランスグルタミナーゼの量は、原料肉に対して0.0001〜0.05重量%が好ましく、0.001〜0.005重量%がより好ましいといえる。
【0020】
トランスグルタミナーゼは、種類によって、また添加量によって、原料肉の結着効果の適切な活性条件が異なるので、使用するトランスグルタミナーゼの種類及び添加量に応じて、望ましい結着度が得られるように食肉シート成形後の保管時間、保管温度を調節する。
【0021】
ソーセージ原料3は、通常のソーセージ原料を用いたものであり、常法に従って、かかる原料の練り合わせまで行う。そして、その後、練り合わせた原料をケーシングに充填する工程において、同時に食肉シート3の巻着を行う。
【0022】
図4に、ソーセージ原料3の充填工程で用いる充填装置51のノズル装置12が装着された状態の断面図を示す。ノズル装置12は挿入部12bを介して充填装置51に装着されている。充填装置51は、ホッパー14と食肉通路13とを有している。ホッパー14内に投入されたソーセージ原料は、食肉通路13を介してノズル装置12に圧送される。そして、圧送されたソーセージ原料が原料吐出口12aから吐出されるとともに、ノズル装置12の外周面に巻着されている食肉シート3がケーシング5内周面に着接された状態でケーシング5と食肉シート3が押し出される。このとき、同時にケーシング5内にソーセージ原料2が充填される。このようにして、図1に示す複層食品1が形成される。
【0023】
ケーシング5としては、ファイブラス、セロハン、セルロース、塩化ビニリデン等を原料として製造された人工ケーシングや、天然の腸ケーシング等を用いることができる。
【0024】
本実施形態の複層食品1を製造することができる充填装置の構成は限定されなず、例えばエアー式、油圧式、電動式(回転羽根式、スクリュー式)の充填装置を用いることができる。
【0025】
上記で示したケーシング5を食肉シート3の上からノズル装置12の外周に装着する作業は、ケーシング5が伸縮性を有するものの、ケーシング5の径と、ケーシング5を装着する被装着部外周面(食肉シート3外周面と、食肉シート3が巻着されていないところはノズル装置12外周面からなる)の断面の径とがほぼ同じ大きさであることが多く、食肉シート3が破れたり、よれたり、ずれたりしやすく熟練を要する。したがって、補助部材を用いた方法により、ケーシング5の装着を行うことが好ましい。
【0026】
図5に、使用しうる補助部材21の斜視図を示す。図5に示すように、補助部材21は、長手方向に対する周縁部の垂直断面が一箇所で不連続な略円形状の筒状部材であって、長手方向に対して垂直方向に可撓性を有するものである。補助部材21は、例えば、合成樹脂等の材料からなる円筒部材を用い、その長手方向に切り込みを入れることで形成することができる。
【0027】
図6に、補助部材21の使用方法を示す。図6(a)に示すように、まず、ケーシング5を装着しやすいように補助部材21の径を小さくし、補助部材21の外周面にケーシング5を装着する。次に、図6(b)に示すように、補助部材21の径を大きくして、図6(c)に示すように食肉シート3が巻着されたノズル装置12の外周にケーシング5が装着された補助部材21を食肉シート3に過剰に触れないように外挿する。そして、補助部材21のみをケーシング5内周面を滑動するように引き抜く。結果、図6(d)に示すよう被装着部外周面にケーシング5が装着された状態となる。
【0028】
尚、図5には補助部材の一例を示したが、補助部材はこのような構成に限定されず、被装着部外周面の径より大きい径の中空を有する状態を容易に維持でき、かかる状態で外挿できる部材であればよい。より好ましくは、補助部材21を引き抜く際にケーシング5内周面の滑動が容易な部材からなるものとする。さらには、図6に示すように、長手方向に対する垂直方向に可撓性を有する補助部材は、ケーシング5の補助部材21への装着が容易であるので、ケーシングを傷つけにくく、より好ましい。
【0029】
ソーセージ原料充填用のノズル装置の原料吐出口の形状が異なる他の形態を図7〜図10を用いて説明する。図7は、ノズル装置25の長手方向の断面図を示し、図8は、ノズル装置25の原料吐出口23a、24a側からの斜視図を示す。
【0030】
ノズル装置25は、一端に第1の原料吐出口23aと、第2の原料吐出口24aとを備え、他端に原料供給口25aを備える。第1の原料吐出口23aは、第1の原料供給路23bをなす第1の管材23の端部で形成される。第2の原料吐出口24aは、第2の原料供給路24bをなす第2の管材24の端部で形成さる。第1の管材23と、第2の管材24とは、両者によって食肉シートが挟持されるように所定の間隔をあけて略平行に配されている。
【0031】
図9に、食肉シート3が、その一端を第1の管材23と第2の管材24とに狭持された状態で、ノズル装置25に巻着され、その後ケーシングが装着された状態を示す。その後の工程は、上述のノズル装置12を使用した場合と同様である。食肉シート3のノズル装置25への巻着時にこのようにその一端を狭持する手段を設けることで、その後の工程において食肉シート3がずれにくく、しかも、外観的にバリエーションに富んだソーセージを提供することが可能となる。図10に、図9に示すように食肉シート3を巻着させて製造したソーセージの断面を含む斜視図を示す。
【0032】
尚、複層食品1の製造方法は、ソーセージ原料2の充填工程と食肉シート3のソーセージ原料2への巻着工程が同時になされる上述した方法に限定されず、例えばソーセージ原料2をまず成形し、その後ソーセージ原料の外周面に食肉シート3を巻着する工程を含む製造方法によるものであってもよい。
【0033】
また、図1においては、食肉シート3をソーセージ原料2に巻着した複層食品1を示したが、本発明はこれに限定されず、食肉シート3を食品又はソーセージ原料以外の食品原料に被着したものであってもよい。例えば、牛蒡、インゲン、人参等の野菜や、チーズや、ハム、焼豚、魚肉製品等ソーセージ以外の食肉加工食品等に食肉シート3を被着したものが挙げられる。
【0034】
【実施例】
(ソーセージの作製)
図1に示す複層食品1を作製する。食肉シート3の加工原料は表1に示す配合とした。表1においては重量比率で表す。なお、トランスグルタミナーゼの添加のために、アクティバTGB(味の素社製)を用いた。アクティバTGBは、トランスグルタミナーゼを0.5重量%含有する。
【0035】
【表1】
【0036】
ソーセージ原料2は表2に示す配合とした。表2においては重量比率で表す。
【0037】
【表2】
【0038】
食肉シート原料、ソーセージ原料それぞれについて、上記の配合割合で配合したものを、3分間混練した。その後、ソーセージ原料については、低温下で一日保管した。
【0039】
食肉シート原料は、図3(a)に示す断面偏平状のノズル装置を使用して成形し食肉シート3とした。かかる食肉シート3を、低温(5℃)下で12時間保管し、肉を座らせた。保管時の様子は、低温下で徐々にシート肉が座り結着性が高まった。4時間経過したところ、食肉シートとして充分な結着性が得られたが、12時間経過すると、さらに結着して、手で引っ張っても破れることがない食肉シート3ととなった。
【0040】
保管後の食肉シート3表面に水とアクティバTGBを適当量振った。ここで使用するアクティバTGBは、食肉シート3とソーセージ原料2との結着性を高めるためのものである。そして、図4に示すように食肉シート3をアクティバTGB塗布面を内側にしてノズル装置12の外周面に巻着し、その上からケーシング5を装着した。一方、ソーセージ原料は、充填機のホッパ内に詰めた。そして、上述した工程で、その内周面に食肉シート3が着接されたケーシング5の内部にソーセージ原料2を充填した。
【0041】
充填後、通常のソーセージ製造工程に従って、燻煙乾燥を行い、蒸煮によって殺菌し、冷却の後製品とした。その後、さらに、ケーシング5を取り除き、スライスしたものを製品としてもよい。食肉シート3はノズル装置12に巻着するに際し、成形性が良く(丸めやすく)、また巻着後、鉛直下方向に原料がたまるということもなく、巻着時と同一の厚さを保ったまま押し出された。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の食肉シートは、容易に成形可能であるため、さまざまな用途に使用でき、例えば食品や食品原料を被着するために用いることができる。さらに、本発明の食肉シートは、食肉を主原料とする加工原料を混練及び成形してなるものであるので、原料肉を安価に調達でき、しかもバリエーション豊富な食味及び外観を提供することが可能である。
【0043】
また、本発明の複層食品の製造方法によると、食肉シートをソーセージ原料に被着してなる複層食品を簡易な方法で提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複層食品の斜視図。
【図2】(a):食肉シートを作製するノズル装置の一例を示す斜視図、(b):(a)に示すノズル装置を用いて作製した食肉シートを被着した複層食品の斜視図。
【図3】(a):食肉シートを作製するノズル装置の一例を示す斜視図、(b):(a)に示すノズル装置を用いて作製した食肉シートを被着した複層食品の斜視図。
【図4】ノズル装置を装着した状態の充填装置の要部を示す断面図。
【図5】補助部材示す斜視図。
【図6】補助部材の使用工程を示す図。(a):補助部材にケーシングを装着した状態、(b)ノズル装置へ外挿する前の補助部材及びケーシングの状態、(c)ノズル装置へ補助部材を外挿した状態、(d):補助部材を引き抜いた状態をそれぞれ示す図。
【図7】他の形態のノズル装置を示す断面図。
【図8】図7に示すノズル装置の要部斜視図。
【図9】図8に示すノズル装置に食肉シート及びケーシングをこの順で装着した状態を示す斜視図。
【図10】図9に示す状態からソーセージ原料の充填を行い作製した肉巻きソーセージの斜視図。
【符号の説明】
1 複層食品
2 ソーセージ原料
3 食肉シート
5 ケーシング
12 ノズル装置
12a 原料吐出口
12b 原料供給口
13 食肉通路
14 ホッパー
21 補助部材
22 ノズル装置
22a 原料吐出口
23 第1の管材
23a 第1の原料吐出口
23b 第1の原料供給路
24 第2の管材
24a 第2の原料吐出口
24b 第2の原料供給路
25 ノズル装置
25a 原料供給口
51 充填装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a meat sheet, a multi-layer food in which a food or a food ingredient is adhered to the meat sheet, and a method for producing the multi-layer food.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a multi-layer food in which a food or a food ingredient is covered with a meat sheet has been known. For example, meat-wrapped food such as meat-rolled vegetables in which vegetables such as sausage, hamburger, burdock and the like are wrapped in thinly sliced meat with bacon wrapped around the perimeter. Since these multi-layer foods are composed of different foods, they are beautiful in appearance, and by eating different tastes at the same time, furthermore, nutrients of the food or food ingredients to be wound are leaked out during cooking. It becomes difficult to obtain an effect of improving taste and the like.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, meat sheets used in meat-wrapped foods have been thin sliced meat, bacon, and the like on which food or food materials can be wound. When meat rolled food is manufactured as a processed food at a factory, the meat sheet needs to have a certain width or more (about 20 cm or more) and length (about 30 cm or more). Most of the sites were limited to roses.
[0004]
However, as the demand for meat-wrapped foods increases, variations in appearance and taste are required for meat sheets. In view of such demands, the present inventor paid attention to a meat sheet formed by kneading and forming a processing raw material using meat as a raw material. When kneading processing raw materials, ground meat and paste-like meat can be used as raw meat, and waste meat can also be used, so the use site is not limited and raw meat is procured at low cost There is an advantage that you can. Further, there is an advantage that a variety of tastes and appearances can be provided.
[0005]
However, when a meat sheet is manufactured by using a conventionally known method of manufacturing processed food using ground meat as a raw material, the paste is in a paste form and has no binding property before heating. Is difficult to form, and after heating, the meat sheet is hard to be rounded, so that arbitrary molding is also difficult.
[0006]
The present invention has been made in view of such a situation, and is easily formed, a meat sheet obtained by kneading and molding a processing raw material mainly containing meat, a multi-layer food using the meat sheet, and It is an object of the present invention to provide a manufacturing method thereof.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been accomplished as a result of intensive studies to achieve the above object.
[0008]
The present invention is a non-heated meat sheet obtained by kneading and shaping a processing raw material containing meat as a main raw material, wherein the processing raw material contains transglutaminase. By adding transglutaminase, it is possible to provide a meat sheet that has high binding properties without heating and is easily formed. As used herein, "non-heated" refers to not heating above the temperature at which the protein contained in the meat denatures. Therefore, appropriately maintaining the temperature at room temperature or higher in accordance with the active condition of the transglutaminase used for the meat binding effect or the like, means that the meat protein is contained in "non-heated" unless the protein of the meat is denatured.
[0009]
Preferably, the processing raw material contains 0.0001 to 0.05% by weight of the transglutaminase based on the meat.
[0010]
The multi-layer food of the present invention is obtained by covering a food or a food ingredient with the meat sheet. As the food or food raw material, for example, sausage raw material can be used. As used herein, the term "adhering" means that a meat sheet is attached to at least a part of the surface of a food or food ingredient, and the surface of the food or food ingredient that the meat sheet contacts is curved. (I.e., the meat sheet is "wrapped" around the food or food ingredient), may be flat, or may be uneven.
[0011]
The method for producing a multilayer food product of the present invention includes a step of filling a sausage raw material in a casing having the meat sheet adhered to the inner peripheral surface thereof.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The multilayer food according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a perspective view of a
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
2 (a) and 3 (a) show a main part of a
[0016]
Transglutaminase is known as an enzyme having an effect of promoting a protein crosslinking reaction and the like. The transglutaminase used here is not particularly limited as long as it has transglutaminase activity, and its origin is not particularly limited. For example, those derived from microorganisms, those derived from animals, those derived from plants, and those obtained by genetic recombination can be used. Of these, it is preferable to use a transglutaminase derived from a microorganism because it can be obtained in large quantities.
[0017]
The transglutaminase according to the present invention promotes a cross-linking reaction between proteins contained in the raw meat. Such a crosslinking reaction proceeds even at about room temperature. Then, the gelation of the water contained in the raw meat proceeds with the crosslinking reaction of the protein, and the binding property of the meat sheet increases. By such a process, the
[0018]
Since proteins have the property of coagulating when heated, it is possible to enhance the binding properties by heating the meat sheet. However, the meat sheet heated in this way is susceptible to distortion and is difficult to mold. Although binding agents other than transglutaminase are also known, generally known binding agents require heating to a temperature until accompanied by denaturation of the protein in order to obtain sufficient binding properties. It is necessary, and in this case, it becomes difficult to form the meat sheet as described above.
[0019]
If the amount of the transglutaminase to be added is too small, the binding property of the meat sheet is insufficient, and if it is too large, it is too fast to solidify, causing a difference in the binding degree depending on the part, and also high cost. Would. Therefore, the amount of transglutaminase to be added is preferably 0.0001 to 0.05% by weight, more preferably 0.001 to 0.005% by weight, based on the raw meat.
[0020]
Since transglutaminase has different suitable binding conditions for the raw material meat depending on the type and the amount of the transglutaminase added, the meat is so prepared as to obtain a desired degree of binding depending on the type and the amount of the transglutaminase used. Adjust the storage time and storage temperature after sheet molding.
[0021]
The sausage
[0022]
FIG. 4 is a sectional view showing a state in which the
[0023]
As the
[0024]
The configuration of the filling device that can produce the
[0025]
The work of mounting the
[0026]
FIG. 5 shows a perspective view of an
[0027]
FIG. 6 shows how to use the
[0028]
Although an example of the auxiliary member is shown in FIG. 5, the auxiliary member is not limited to such a configuration, and a state having a hollow having a diameter larger than the diameter of the outer peripheral surface of the mounted portion can be easily maintained. Any member can be used as long as it can be extrapolated. More preferably, when the
[0029]
Another embodiment in which the shape of the raw material discharge port of the sausage raw material filling nozzle device is different will be described with reference to FIGS. 7 shows a cross-sectional view of the
[0030]
The
[0031]
FIG. 9 shows a state in which the
[0032]
In addition, the manufacturing method of the
[0033]
In addition, FIG. 1 shows the
[0034]
【Example】
(Preparation of sausage)
The
[0035]
[Table 1]
[0036]
The sausage
[0037]
[Table 2]
[0038]
Each of the meat sheet raw material and the sausage raw material blended in the above blending ratio was kneaded for 3 minutes. Thereafter, the sausage raw material was stored at low temperature for one day.
[0039]
The meat sheet raw material was formed into a
[0040]
Water and Activa TGB were sprinkled on the surface of the stored
[0041]
After filling, according to a normal sausage manufacturing process, smoke-drying was performed, sterilized by steaming, and cooled to obtain a product. Thereafter, the
[0042]
【The invention's effect】
As described above, since the meat sheet of the present invention can be easily formed, it can be used for various uses, and can be used, for example, for applying food and food ingredients. Furthermore, since the meat sheet of the present invention is obtained by kneading and shaping a processing raw material containing meat as a main raw material, the raw meat can be procured at low cost, and it is possible to provide a variety of tastes and appearances. It is.
[0043]
Further, according to the method for producing a multilayer food of the present invention, it is possible to provide a multilayer food obtained by applying a meat sheet to a sausage raw material by a simple method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a multilayer food according to the present invention.
2A is a perspective view showing an example of a nozzle device for producing a meat sheet, and FIG. 2B is a perspective view of a multilayer food product on which a meat sheet produced using the nozzle device shown in FIG. .
3A is a perspective view showing an example of a nozzle device for producing a meat sheet, and FIG. 3B is a perspective view of a multilayer food product on which a meat sheet produced using the nozzle device shown in FIG. .
FIG. 4 is a sectional view showing a main part of the filling device in a state where the nozzle device is mounted.
FIG. 5 is a perspective view showing an auxiliary member.
FIG. 6 is a view showing a process of using an auxiliary member. (A): a state in which the casing is mounted on the auxiliary member, (b) a state of the auxiliary member and the casing before being extrapolated to the nozzle device, (c) a state in which the auxiliary member is extrapolated to the nozzle device, (d): an auxiliary The figure which shows the state which pulled out the member, respectively.
FIG. 7 is a sectional view showing a nozzle device of another embodiment.
FIG. 8 is a perspective view of a main part of the nozzle device shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which a meat sheet and a casing are mounted in this order on the nozzle device shown in FIG. 8;
10 is a perspective view of a meat-wrapped sausage produced by filling sausage raw materials from the state shown in FIG. 9;
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
Claims (5)
前記加工原料がトランスグルタミナーゼを含む食肉シート。A non-heated meat sheet obtained by kneading and shaping a processing raw material mainly containing meat,
A meat sheet wherein the processing raw material contains transglutaminase.
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