【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機の筐体に外方に突出して設けられるアンテナ装置であって、筐体の挿入孔に一端部を挿入することで簡単に固定することのできるアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のアンテナ装置の一例を図16ないし図18を参照して説明する。図16は、従来のアンテナ装置の一例の縦断面図である。図17は、図16のA−Aで断面したコア部材などの拡大矢視断面図である。図18は、従来例の不具合を説明する拡大要部縦断面図である。
【0003】
図16ないし図18において、絶縁樹脂などからなる略円筒状のコア部材10の一端部に、挿入方向を遊端として径方向(挿入方向と略直交方向)に弾性変形可能なフック12が形成される。このフック12の遊端側に、外方に突出する係合突部12aが形成される。コア部材10の他端側および中央部の外周には、アンテナエレメント14が適宜に巻回固定される。そして、アンテナエレメント14を覆うように絶縁樹脂などからなるカバー16がコア部材10の他端側および中央部に被せられて適宜に固定される。さらに、コア部材10の一端側の円筒状内部に円筒状に形成された導電プレート18が挿入され、アンテナエレメント14の基端が適宜に電気的接続される。導電プレート18は、フック12が内側に弾性変形できるように、適宜な切り欠きまたは変形がなされている。
【0004】
かかる構造のアンテナ装置20が、携帯電話機などの通信機の筐体22に穿設された挿入孔24にその一端部が挿入されると、図18に示すごとく、フック12は内側に弾性変形して挿入が許容され、フック12の係合突部12aが挿入孔24の裏側に到達すると弾性復帰し、係合突部12aが筐体22の裏面に係合して、アンテナ装置20が外方に抜けないように固定される。一端部を挿入するという簡単な作業で、アンテナ装置20を筐体22から抜け出ないようにして、アンテナ装置20を筐体22の外方に突出した状態で固定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来のアンテナ装置20の一例にあっては、筐体22に対して固定する作業は容易であるが、固定されたアンテナ装置20を筐体22から引き抜く方向の力に対して、充分な強度が得られない、という不具合があった。
【0006】
すなわち、引き抜く方向の力によって、フック12の係合突部12aまたはこの係合突部12aが当接する筐体22の挿入孔24の周縁が少しでも破損されると、また破損されなくとも、フック12が挿入の際と同方向の内側へ逃げるように弾性変形され易い。そして、このフック12が内側へ逃げるように弾性変形することで、容易に引き抜かれてしまう、という不具合が生ずる。なお、引き抜く方向の力に対して対抗すべく、フック12および係合突部12aを堅牢に構成するならば、挿入孔24への挿入の際に、フック12が必要なだけの弾性変形ができずに破損する虞が生ずる。そこで、引き抜く方向の力に対して、従来は必ずしも充分な強度が得られていなかった。
【0007】
本発明は、上述のごとき従来技術の事情に鑑みてなされたもので、引き抜く方向の力に対して、充分な強度が得られるようにしたアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、通信機筐体に穿設した挿入孔に、アンテナエレメントを配設したコア部材の一端部を挿入し、前記一端部に設けた挿入方向と略直交方向に弾性変形可能なフックを前記筐体に係合させて、外方に突出させて固定するアンテナ装置において、前記コア部材の少なくとも前記一端部を筒状とし、前記一端部に前記挿入方向を遊端として前記略直交方向に弾性変形可能で遊端側外方に係合突部を穿設したフックを形成し、前記一端部内に略棒状の制御部材を軸回り回転または軸方向移動自在に挿入し、前記挿入の際に前記フックの内側への弾性変形を許容するとともに前記固定されると前記制御部材の軸回り回転または軸方向移動により前記フックの内側への弾性変形を規制するように構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1と図2を参照して説明する。図1は、本発明のアンテナ装置の第1実施例の挿入前の状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。図2は、第1実施例の固定された状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。図1と図2において、図16ないし図18に示される部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0010】
図1と図2に示す第1実施例のアンテナ装置30において、図16ないし図18に示す従来例と相違するところは、以下の構造にある。まず、略円筒状のコア部材10内に略丸棒状の制御部材32が軸回りに相対的に回転できるように挿入され、この制御部材32にフック12に臨んで内側に弾性変形可能なように断面略半円形の切り欠き32aが設けられる。また、カバー16は、コア部材10に対して軸回りに相対的に90度ないし180度回転操作可能に形成される。そして、制御部材32の他端部がカバー16と軸回りに相対回転しないように連結される。
【0011】
かかる構成において、挿入前にあっては、図1(a),(b)のごとく、制御部材32の切り欠き32aがフック12に臨んだ状態で、フック12は内側への弾性変形が可能である。そこで、かかる状態で筐体22の挿入孔24へ挿入する。すると、フック12が弾性変形して挿入が許容され、係合突部12aが筐体12の裏側に到達するとフック12が弾性復帰し、係合突部12aが筐体22の裏面に係合されて固定される。
【0012】
この固定された状態で、カバー16を例えば90度回転操作させることにより、図2(a),(b)のごとく、フック12には、規制部として作用する切り欠かれていない部分が臨み、フック12は内側への弾性変形が規制される。なお、カバー16を180度回転しても良いことは勿論である。そこで、引き抜き方向への強い力に対しても、フック12が内側に弾性変形できないので、それだけ大きな力に対抗し得る。
【0013】
発明者らの実験によれば、従来例にあっては、約6〜7Kgの力によって引き抜かれていたものが、約同寸法の本発明のアンテナ装置では約11〜12Kgの力まで耐えることができた。
【0014】
次に、本発明の第2実施例を図3と図4を参照して説明する。図3は、本発明のアンテナ装置の第2実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図4は、第2実施例の固定された状態を示す縦断面図である。図3と図4において、図1と図2および図16ないし図18に示す部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0015】
図3と図4に示す図2実施例のアンテナ装置40において、図1と図2に示す第1実施例と装置するところは、以下の構造にある。まず、略筒状のコア部材10内に略棒状の制御部材42が軸方向に相対的に移動できるように挿入される。なお、この制御部材42には、第1実施例のごとき切り欠きは設けられていない。また、カバー16は、コア部材10に対して軸方向に相対的移動操作可能に形成される。このカバー16の内周面とコア部材10の外周面には適宜に、軸方向位置をある程度の力までは固定できる円周状の係合部が形成されている。そして、制御部材42の他端部がカバー16と軸方向に相対移動しないように連結される。なお、コア部材10に対して挿入方向と反対側にカバー16を相対的に引き抜いた状態では、制御部材42の一端部がフック12に臨まない長さであり、コア部材10に対して挿入方向にカバー16を相対的に移動させた状態では、制御部材42の一端部がフック12に臨む長さに設定される。
【0016】
かかる構成において、挿入前にあっては、図3のごとく、フック12に臨む位置に制御部材42が存在していない。そこで、かかる状態でコア部材10の一端部を筐体22の挿入孔24に挿入すれば、フック12の径方向内側への弾性変形が許容される。そして、フック12の係合突部12aが筐体22の裏側に到達するとフック12は弾性復帰し、係合突部12aが筐体22の裏面に係合してアンテナ装置40が固定される。
【0017】
さらに、固定後に、図4のごとくカバー16をコア部材10に対して挿入方向に相対移動させる。すると、カバー16に連動して制御部材42も挿入方向に移動され、フック12に臨む位置に制御部材42が存在する状態となって、フック12の径方向内側への弾性変形が規制される。このフック12の径方向内側への弾性変形の規制により、第1実施例と同様に、引き抜き方向の力に対して、強固に固定される。
【0018】
なお、上記第2実施例では、制御部材42の挿入方向先端が、挿入の際にはフック12に臨む位置にないが、制御部材42の挿入方向先端をフック12に臨む位置またはさらに挿入方向に伸ばし、制御部材42にフック12に臨んで、第1実施例と同様の切り欠きを設けても良い。挿入の際には、制御部材42に設けた第1実施例と同様の切り欠きで、フック12が径方向内側に弾性変形するのを許容し、固定されると制御部材42が挿入方向に相対移動されて、切り欠きがフック12に臨む位置からずれ、制御部材42によりフック12の内側への弾性変形が規制されるようにしても良い。
【0019】
また、本発明の第3実施例を図5ないし図7を参照して説明する。図5は、本発明のアンテナ装置の第3実施例の挿入前の状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のD−D矢視断面図である。図6は、第3実施例の固定された状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のE−E矢視断面図である。図7は、第3実施例で、制御部材の動作を説明する要部拡大縦断面図である。図5ないし図7において、図1ないし図4および図16ないし図18に示される部材6と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0020】
図5ないし図7に示す第3実施例のアンテナ装置50において、図1と図2に示す第1実施例と相違するところは、以下の構造にある。まず、略筒状のコア部材10内に略丸棒状の制御部材52が軸方向に相対的に移動可能に挿入され、その一端部52bがコア部材10の一端部より挿入方向に突出される。しかも、制御部材52には、フック12に臨んで内側に弾性変形可能となるように切り欠き52aが設けられる。なお、制御部材52は、第1実施例と異なり、カバー16に連結されていない。さらに、筐体22内には、制御部材52の一端部52bが当接する当接部材54が適宜に設けられている。
【0021】
かかる構成において、挿入前にあっては図5(a)、(b)のごとく、制御部材52の切り欠き52aがフック12に臨んだ状態で、フック12は内側への弾性変形が可能である。なお、切り欠き52aの縁は急峻に立ち上げて形成され、フック12の遊端の挿入方向先端より僅かに挿入方向前方となるように制御部材52が配置されている。そこで、かかる状態で、筐体22の挿入孔24へ挿入する。すると、フック12が切り欠き52a内に収容されて内側に弾性変形し、挿入が許容される。このフック12が切り欠き52a内に収容されて径方向内側に弾性変形されている状態では、図7に示すごとく、制御部材52はコア部材10に対して挿入方向と反対側への相対的移動が阻止される。そして、係合突部12aが筐体22の裏側へ到達する直前に、制御部材52の一端部52bの先端が当接部材54に当接する。さらに、係合突部12aが筐体22の裏側へ到達するまでコア部材10が挿入方向へ移動され、当接部材54は寸法Pだけ弾性変形して、制御部材52の一端部52bの挿入方向への移動を許容する。かかる状態で、係合突部12aが筐体22の裏側に到達すると、フック12は弾性復帰し、制御部材52は挿入方向と反対側への軸方向相対移動が可能となり、当接部材54が弾性復帰する弾力により、コア部材10に対して挿入方向と反対側へ寸法Pだけ相対的移動される。この制御部材52の移動により、フック12の挿入方向先端部に切り欠き52aの縁部52cが臨む状態となり、図6のごとく、フック12の径方向内側への弾性変形が規制される。もって、図6のごとく固定された状態では、フック12が径方向内側に弾性変形しないことにより、強い引き抜き方向の力に対抗し得る。
【0022】
さらに、本発明の第4実施例を図8と図9を参照して説明する。図8は、本発明のアンテナ装置の第4実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図9は、第4実施例の固定された状態を示す縦断面図である。図8と図9において、図1ないし図7および図16ないし図18に示される部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0023】
図8と図9に示す第4実施例のアンテナ装置60において、図5ないし図7に示す第3実施例と相違するところは、以下の構造である。まず、コア部材10から突出された制御部材62の一端部62bが、先端で略L字状に折り曲げられてL字状部分62dが形成される。そして、挿入の際に、筐体22内に設けられた当接部材64に制御部材62の一端部62bのL字状部分62dの先端が当接して、L字状部分62dが、図9に一点鎖線で示すごとく、挿入方向に寸法Pだけ弾性変形するように形成される。この当接部材64は、弾性変形する必要はないが、一端部62bのL字状部分62dの弾性変形とともに挿入方向に弾性変形しても良い。なお、62aは、フック12が径方向内側に弾性変形するのを許容するように、制御部材62に設けられた切り欠きである。
【0024】
かかる構成で、挿入の際には、図8に示す状態であって、制御部材62の切り欠き62aにフック12が収容されて、フック12は径方向内側に弾性変形可能であり、挿入孔24へのコア部材10の一端部の挿入が許容される。なお、挿入孔24には、制御部材62のL字状部分62dが通過し得るスリット(図示せず)が設けられることは勿論である。そして、フック12の係合突部12aが筐体12の裏側に到達する直前に、制御部材62のL字状部分62dが当接部材64に当接し、さらなる挿入方向への移動によりL字状部分62dが図9に一点鎖線で示すごとく弾性変形し、係合突部12aが筐体22の裏側に到達するとフック12は弾性復帰し、係合突起12aが筐体22の裏面に係合する。同時にL字状部分62dが弾性復帰し、制御部材62が挿入方向と反対側にコア部材10に対して軸方向相対移動され、切り欠き62aの縁部62cがフック12の遊端部に臨む位置となる。もって、縁部62cにより、フック12の径方向内側への弾性変形が規制される。
【0025】
そしてまた、本発明の第5実施例を図10を参照して説明する。図10は、本発明のアンテナ装置の第5実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図10において、図1ないし図9および図16ないし図18に示された部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0026】
図10に示す第5実施例のアンテナ装置70において、図8と図9に示す第4実施例と相違するところは、制御部材72の一端部72bの先端に弾性部材74が配設されたことにある。なお、72aは、制御部材72に設けられた切り欠きである。
【0027】
かかる構成において、挿入の際に筐体22内に設けた当接部材に弾性部材74が当接して弾性部材74が弾性変形し、係合突部12aが筐体22の裏側に到達してフック12が弾性復帰すると、弾性部材74も弾性復帰して制御部材72をコア部材10に対して相対的に挿入方向と反対側に軸方向移動させる。もって、切り欠き72aの縁部72cによりフック12の径方向内側への弾性変形が規制される。
【0028】
そしてさらに、本発明の第6実施例を図11ないし図13を参照して説明する。図11は、本発明のアンテナ装置の第6実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図12は、第6実施例の固定された状態を示す縦断面図である。図13は、第6実施例で、弾性部材の動作を説明する図である。図11ないし図13において、図1ないし図10および図16ないし図18に示される部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0029】
図11ないし図13に示す第6実施例のアンテナ装置80において、図5ないし図7に示す第3実施例と相違するところは、以下の構造にある。まず、固定された状態で、外方に突出するコア部材10と筐体22の表側との間に介装されるようにOリングなどの弾性部材82が設けられる。そして、筐体22内に設けられる当接部材54は、必ずしも弾性変形しなくても良い。
【0030】
この第6実施例において、図11の状態で挿入孔24へコア部材10の一端部が挿入されると、フック12が径方向内側に弾性変形して挿入が許容される。そして、係合突部12aが筐体22の裏側に到達すると、フック12が弾性復帰し、これと同時に制御部材52の一端部52bの先端が当接部材54に当接する。さらに、係合突部12aを筐体22の裏面から寸法Pだけ離すように挿入することにより、図13に示すごとく、弾性部材82は大きく弾性変形し、一端部52bが当接部材54に当接し、制御部材52はコア部材10に対して相対的に挿入方向と反対側に軸方向移動され、縁部52cがフック12の遊端部に臨む位置となって径方向内側への弾性変形を規制する。かかる状態で、コア部材10を挿入方向へ挿入する力を解除すると、弾性部材82が弾性復帰し、係合突部12aが筐体22の裏面に係合するようにコア部材10を挿入方向と反対側に軸方向移動させて、図12のごとく固定される。ここで、制御部材52の一端部52bの先端は、当接部材54が全く弾性変形しなかったとすれば、当接部材54から寸法Pだけ離れた状態となる。
【0031】
さらにまた、本発明の第7実施例を図14を参照して説明する。図14は、本発明のアンテナ装置の第7実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図14において、図1ないし図13および図16ないし図18に示される部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0032】
図14に示す第7実施例のアンテナ装置90において、図10に示す第5実施例と相違するところは、制御部材92自体を弾性素材で形成し、切り欠き92aの縁部92cに変形しない金属リングなどの補強部材94を設けたことにある。挿入の際に、筐体22内に設けた当接部材に制御部材92の一端部92bの先端が当接して、一端部92b自体が軸方向に縮むように弾性変形し、係合突部12aが筐体22の裏側に到達してフック12が弾性復帰すると、制御部材92の一端部92bも弾性復帰して制御部材92をコア部材10に対して相対的に挿入方向と反対側に軸方向移動させる。もって、切り欠き92aの縁部92cの補強部材94によりフック12の径方向内側への弾性変形が規制される。
【0033】
さらにそして、本発明の第8実施例を図15を参照して説明する。図15は、本発明のアンテナ装置の第8実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。図15において、図1ないし図14および図16ないし図18に示される部材と同じまたは均等なものには、同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0034】
図15に示す第8実施例のアンテナ装置100において、図14に示す第7実施例と相違するところは、制御部材102が、第7実施例の切り欠き92aの縁部92cへの立ち上がり位置で切断され、挿入方向前方部分のみとしたものである。すなわち、制御部材102をフック12の遊端の挿入方向先端より僅かに挿入方向前方位置から挿入方向前方にある部分のみで形成したものである。そして、制御部材102自体は弾性素材で形成され、後端縁に金属リングなどの変形しない補強部材104が配設される。かかる第8実施例にあっても、第7実施例と同様に作用し、筐体22の挿入孔24への挿入にともない、制御部材102の先端が当接部材に当接して、係合突部12aが筐体22の裏側に到達すれば、制御部材102は挿入方向と反対側に軸方向移動され、補強部材104によりフック12は径方向内側への弾性変形が規制される。
【0035】
なお、図5ないし図13に示す第3実施例ないし第6実施例は、いずれも制御部材52,62,72に切り欠き52a,62a,72aが設けられているが、図14に示す第7実施例に対する図15に示す第8実施例のごとく、制御部材52,62,72をいずれも切り欠き52a,62a,72aの縁部52c,62c,72cへの立ち上がりから挿入方向前方にある部分のみとしても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のアンテナ装置は構成されているので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0037】
請求項1記載のアンテナ装置にあっては、フックを内側に弾性変形させて挿入孔への挿入を許容させ、係合突部が筐体の裏側に到達してフックが弾性復帰して係合突部が筐体の裏面に係合して固定されると、コア部材に挿入された制御部材を軸回り回転または軸方向移動させて、フックが内側へ弾性変形するのを規制するので、引き抜き方向に強い力が作用しても、フックが内側に弾性変形して逃げることができず、もって大きな力に対抗することができる。
【0038】
請求項2記載のアンテナ装置にあっては、挿入孔に挿入して固定された後で、カバーを軸回りに回転操作することで、制御部材をフックが内側に弾性変形するのを規制する状態とすることができる。
【0039】
請求項3または4記載のアンテナ装置にあっては、挿入孔に挿入して固定された後で、カバーをさらにコア部材に対して相対的に挿入方向に軸方向移動させることで、制御部材をフックが内側に弾性変形するのを規制する状態とすることができる。
【0040】
請求項5ないし11記載のいずれのアンテナ装置にあっても、挿入孔に挿入してフックの係合突部が筐体の裏側に到達してフックが弾性復帰すると、制御部材がコア部材に対して相対的に挿入方向と反対側に軸方向移動され、フックが内側へ弾性変形するのを規制する状態となる。コア部材を挿入方向に挿入操作することでアンテナ装置を筐体に簡単に固定することができる。しかも、引き抜く方向の大きな力に対抗することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置の第1実施例の挿入前の状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図2】第1実施例の固定された状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【図3】本発明のアンテナ装置の第2実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図4】第2実施例の固定された状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明のアンテナ装置の第3実施例の挿入前の状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のD−D矢視断面図である。
【図6】第3実施例の固定された状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のE−E矢視断面図である。
【図7】第3実施例で、制御部材の動作を説明する要部拡大縦断面図である。
【図8】本発明のアンテナ装置の第4実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図9】第4実施例の固定された状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明のアンテナ装置の第5実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明のアンテナ装置の第6実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図12】第6実施例の固定された状態を示す縦断面図である。
【図13】第6実施例で、弾性部材の動作を説明する図である。
【図14】本発明のアンテナ装置の第7実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図15】本発明のアンテナ装置の第8実施例の挿入前の状態を示す縦断面図である。
【図16】従来のアンテナ装置の一例の縦断面図である。
【図17】図16のA−Aで断面したコア部材などの拡大矢視断面図である。
【図18】従来例の不具合を説明する拡大要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 コア部材
12 フック
12a 係合突部
14 アンテナエレメント
16 カバー
18 導電プレート
20,30,40,50,60,70,80,90,100 アンテナ装置
22 筐体
24 挿入孔
32,42,52,62,72,92,102 制御部材
32a,52a,62a,72a,92a 切り欠き
52b,62b,72b,92b 一端部
52c,62c,72c,92c 縁部
54,64 当接部材
62d L字状部分
74,82 弾性部材
94,104補強部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an antenna device that is provided to protrude outward from a housing of a mobile phone, and that can be easily fixed by inserting one end into an insertion hole of the housing.
[0002]
[Prior art]
An example of this type of conventional antenna device will be described with reference to FIGS. FIG. 16 is a longitudinal sectional view of an example of a conventional antenna device. FIG. 17 is an enlarged cross-sectional view of the core member and the like taken along the line AA in FIG. 16. FIG. 18 is an enlarged vertical sectional view of an essential part for explaining a problem of the conventional example.
[0003]
16 to 18, a hook 12 which is elastically deformable in a radial direction (a direction substantially perpendicular to the insertion direction) with the insertion direction as a free end is formed at one end of a substantially cylindrical core member 10 made of an insulating resin or the like. You. On the free end side of the hook 12, an engaging projection 12a projecting outward is formed. An antenna element 14 is appropriately wound and fixed to the other end of the core member 10 and the outer periphery of the central portion. Then, a cover 16 made of an insulating resin or the like is put on the other end side and the central portion of the core member 10 so as to cover the antenna element 14, and is appropriately fixed. Further, a conductive plate 18 formed in a cylindrical shape is inserted into the cylindrical shape on one end side of the core member 10, and the base end of the antenna element 14 is appropriately electrically connected. The conductive plate 18 is appropriately notched or deformed so that the hook 12 can be elastically deformed inward.
[0004]
When one end of the antenna device 20 having such a structure is inserted into an insertion hole 24 formed in a housing 22 of a communication device such as a mobile phone, the hook 12 is elastically deformed inward as shown in FIG. When the engagement protrusion 12a of the hook 12 reaches the back side of the insertion hole 24, the hook 12 is elastically restored, the engagement protrusion 12a engages with the back surface of the housing 22, and the antenna device 20 is moved outward. Is fixed so that it does not fall out By a simple operation of inserting one end, the antenna device 20 can be fixed in a state of protruding outside the housing 22 so as not to come out of the housing 22.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described example of the conventional antenna device 20, the operation of fixing the fixed antenna device 20 to the housing 22 is easy, but sufficient force for pulling out the fixed antenna device 20 from the housing 22 is insufficient. There was a problem that strength could not be obtained.
[0006]
That is, if the engaging protrusion 12a of the hook 12 or the peripheral edge of the insertion hole 24 of the housing 22 with which the engaging protrusion 12a abuts is slightly damaged by the force in the pulling-out direction, the hook is 12 is easily elastically deformed so as to escape inward in the same direction as the insertion. Then, the hook 12 is elastically deformed so as to escape to the inside, so that the hook 12 is easily pulled out. Incidentally, if the hook 12 and the engaging projection 12a are configured to be robust to counter the force in the pulling-out direction, the hook 12 can be elastically deformed as much as necessary at the time of insertion into the insertion hole 24. There is a risk of damage due to failure. Therefore, conventionally, sufficient strength has not always been obtained with respect to the force in the pulling-out direction.
[0007]
The present invention has been made in view of the circumstances of the related art as described above, and an object of the present invention is to provide an antenna device capable of obtaining a sufficient strength against a force in a pulling-out direction.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an antenna device according to the present invention is configured such that one end of a core member provided with an antenna element is inserted into an insertion hole formed in a communication device housing, and an insertion direction provided in the one end is provided. An antenna device that engages a hook that can be elastically deformed in a direction substantially perpendicular to the housing and that is fixed by projecting outwardly has at least the one end of the core member having a tubular shape, and the one end having the cylindrical shape. With the insertion direction as a free end, a hook is formed which is elastically deformable in the substantially orthogonal direction and has an engaging projection formed on the outer side of the free end, and a substantially rod-shaped control member is rotatable around the axial direction in the one end. The hook is movably inserted to allow elastic deformation to the inside of the hook at the time of the insertion, and when fixed, restricts the elastic deformation to the inside of the hook by rotation around the axis or axial movement of the control member. Configured to It has been.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1A and 1B show a state before insertion of a first embodiment of the antenna device of the present invention, wherein FIG. 1A is a longitudinal sectional view, and FIG. 1B is a sectional view taken along line BB of FIG. 2A and 2B show a fixed state of the first embodiment. FIG. 2A is a longitudinal sectional view, and FIG. 2B is a sectional view taken along the line CC of FIG. 1 and 2, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0010]
The antenna device 30 of the first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 is different from the conventional example shown in FIGS. 16 to 18 in the following structure. First, a substantially round bar-shaped control member 32 is inserted into the substantially cylindrical core member 10 so as to be relatively rotatable around an axis. A notch 32a having a substantially semicircular cross section is provided. In addition, the cover 16 is formed so as to be rotatable relative to the core member 10 around the axis by 90 to 180 degrees. The other end of the control member 32 is connected to the cover 16 so as not to rotate relative to the cover 16 around the axis.
[0011]
In such a configuration, before insertion, the hook 12 can be elastically deformed inward with the notch 32a of the control member 32 facing the hook 12, as shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b). is there. Then, in such a state, it is inserted into the insertion hole 24 of the housing 22. Then, the hook 12 is elastically deformed and insertion is permitted. When the engaging projection 12a reaches the back side of the housing 12, the hook 12 elastically returns, and the engaging projection 12a is engaged with the back surface of the housing 22. Fixed.
[0012]
In this fixed state, by rotating the cover 16 by, for example, 90 degrees, as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b), the hook 12 has an uncut portion acting as a restricting portion. The hook 12 is restricted from being elastically deformed inward. It is needless to say that the cover 16 may be rotated by 180 degrees. Therefore, the hook 12 cannot be elastically deformed inward even with a strong force in the pulling-out direction, so that the hook 12 can withstand a correspondingly large force.
[0013]
According to the experiments by the inventors, in the conventional example, the antenna was pulled out by a force of about 6 to 7 kg, but the antenna device of the present invention having about the same dimensions can withstand a force of about 11 to 12 kg. did it.
[0014]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a second embodiment of the antenna device of the present invention. FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the second embodiment. 3 and 4, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 and 2 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0015]
In the antenna device 40 of the embodiment of FIG. 2 shown in FIGS. 3 and 4, the structure of the antenna device of the first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 is as follows. First, a substantially rod-shaped control member 42 is inserted into the substantially cylindrical core member 10 so as to be relatively movable in the axial direction. The control member 42 is not provided with a notch as in the first embodiment. The cover 16 is formed so as to be movable relative to the core member 10 in the axial direction. Circumferential engaging portions are formed on the inner peripheral surface of the cover 16 and the outer peripheral surface of the core member 10 so that the axial position can be fixed to a certain force. The other end of the control member 42 is connected to the cover 16 so as not to move relative to the cover 16 in the axial direction. In a state where the cover 16 is relatively pulled out on the side opposite to the insertion direction with respect to the core member 10, one end of the control member 42 has a length that does not reach the hook 12, and When the cover 16 is relatively moved, the one end of the control member 42 is set to a length facing the hook 12.
[0016]
In such a configuration, before insertion, the control member 42 does not exist at a position facing the hook 12 as shown in FIG. In this state, if one end of the core member 10 is inserted into the insertion hole 24 of the housing 22, elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction is allowed. Then, when the engaging protrusion 12a of the hook 12 reaches the back side of the housing 22, the hook 12 elastically returns, and the engaging protrusion 12a is engaged with the back surface of the housing 22, thereby fixing the antenna device 40.
[0017]
Further, after fixing, the cover 16 is moved relative to the core member 10 in the insertion direction as shown in FIG. Then, the control member 42 is also moved in the insertion direction in conjunction with the cover 16, and the control member 42 is present at a position facing the hook 12, and the elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction is restricted. Due to the restriction of the elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction, similarly to the first embodiment, the hook 12 is firmly fixed against the force in the pull-out direction.
[0018]
In the second embodiment, the distal end of the control member 42 in the insertion direction is not at the position facing the hook 12 at the time of insertion, but the distal end of the control member 42 in the insertion direction is facing the hook 12 or in the insertion direction. The control member 42 may be provided with a cutout facing the hook 12 in the same manner as in the first embodiment. At the time of insertion, the notch similar to that of the first embodiment provided on the control member 42 allows the hook 12 to be elastically deformed inward in the radial direction. By moving, the notch may deviate from the position facing the hook 12, and the elastic deformation of the hook 12 inward may be restricted by the control member 42.
[0019]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 5A and 5B show a state before insertion of a third embodiment of the antenna device of the present invention, wherein FIG. 5A is a longitudinal sectional view, and FIG. 5B is a sectional view taken along line DD of FIG. 6A and 6B show a fixed state of the third embodiment, in which FIG. 6A is a longitudinal sectional view, and FIG. 6B is a sectional view taken along line EE of FIG. FIG. 7 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part illustrating operation of a control member in the third embodiment. In FIGS. 5 to 7, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 4 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0020]
The antenna device 50 of the third embodiment shown in FIGS. 5 to 7 differs from the first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 in the following structure. First, a substantially round bar-shaped control member 52 is inserted into the substantially cylindrical core member 10 so as to be relatively movable in the axial direction, and one end 52b of the control member 52 protrudes from one end of the core member 10 in the insertion direction. Moreover, the control member 52 is provided with a notch 52a so as to be elastically deformable inward facing the hook 12. The control member 52 is not connected to the cover 16 unlike the first embodiment. Further, a contact member 54 with which one end portion 52b of the control member 52 comes into contact is appropriately provided in the housing 22.
[0021]
In such a configuration, before insertion, the hook 12 can be elastically deformed inward with the notch 52a of the control member 52 facing the hook 12, as shown in FIGS. 5 (a) and 5 (b). . The edge of the notch 52a is formed so as to rise steeply, and the control member 52 is disposed so as to be slightly forward of the free end of the hook 12 in the insertion direction. Then, in such a state, it is inserted into the insertion hole 24 of the housing 22. Then, the hook 12 is accommodated in the notch 52a and elastically deforms inward, so that insertion is allowed. When the hook 12 is accommodated in the notch 52a and elastically deformed radially inward, the control member 52 moves relative to the core member 10 in the direction opposite to the insertion direction as shown in FIG. Is prevented. Immediately before the engagement protrusion 12a reaches the rear side of the housing 22, the tip of one end 52b of the control member 52 contacts the contact member 54. Further, the core member 10 is moved in the insertion direction until the engagement protrusion 12a reaches the back side of the housing 22, and the contact member 54 is elastically deformed by the dimension P, so that the insertion direction of the one end 52b of the control member 52 is inserted. Allow to move to. In this state, when the engaging projection 12a reaches the back side of the housing 22, the hook 12 elastically returns, the control member 52 can move relative to the insertion direction in the axial direction, and the contact member 54 Due to the elasticity of the elastic return, the core member 10 is relatively moved by the dimension P to the side opposite to the insertion direction. By the movement of the control member 52, the edge 52c of the notch 52a faces the distal end of the hook 12 in the insertion direction, and the elastic deformation of the hook 12 radially inward is restricted as shown in FIG. Thus, in the fixed state as shown in FIG. 6, the hook 12 does not elastically deform inward in the radial direction, so that the hook 12 can withstand a strong force in the pull-out direction.
[0022]
Further, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a fourth embodiment of the antenna device of the present invention. FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the fourth embodiment. 8 and 9, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 7 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0023]
The antenna device 60 of the fourth embodiment shown in FIGS. 8 and 9 differs from the third embodiment shown in FIGS. 5 to 7 in the following structure. First, one end 62b of the control member 62 protruding from the core member 10 is bent at the tip into a substantially L-shape to form an L-shaped portion 62d. Then, at the time of insertion, the tip of the L-shaped portion 62d of the one end portion 62b of the control member 62 abuts on the abutting member 64 provided in the housing 22, and the L-shaped portion 62d is As shown by the one-dot chain line, it is formed so as to be elastically deformed by the dimension P in the insertion direction. The contact member 64 need not be elastically deformed, but may be elastically deformed in the insertion direction together with the elastic deformation of the L-shaped portion 62d of the one end 62b. A notch 62a is provided in the control member 62 so as to allow the hook 12 to elastically deform radially inward.
[0024]
With this configuration, when inserted, the hook 12 is housed in the notch 62a of the control member 62 in the state shown in FIG. 8, and the hook 12 can be elastically deformed inward in the radial direction. Insertion of one end of the core member 10 into the core member 10 is allowed. The insertion hole 24 is provided with a slit (not shown) through which the L-shaped portion 62d of the control member 62 can pass. Immediately before the engagement projection 12a of the hook 12 reaches the back side of the housing 12, the L-shaped portion 62d of the control member 62 contacts the contact member 64, and the L-shaped portion is further moved in the insertion direction. The portion 62d is elastically deformed as shown by the one-dot chain line in FIG. 9, and when the engaging projection 12a reaches the back side of the housing 22, the hook 12 elastically returns, and the engaging protrusion 12a engages with the back surface of the housing 22. . At the same time, the L-shaped portion 62d elastically returns, the control member 62 is axially moved relative to the core member 10 in the direction opposite to the insertion direction, and the edge 62c of the notch 62a faces the free end of the hook 12. It becomes. Accordingly, the elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction is restricted by the edge 62c.
[0025]
Further, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a fifth embodiment of the antenna device of the present invention. 10, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 9 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted.
[0026]
The antenna device 70 of the fifth embodiment shown in FIG. 10 is different from the fourth embodiment shown in FIGS. 8 and 9 in that an elastic member 74 is provided at the tip of one end 72b of the control member 72. It is in. Reference numeral 72a is a notch provided in the control member 72.
[0027]
In this configuration, at the time of insertion, the elastic member 74 comes into contact with the contact member provided in the housing 22 and the elastic member 74 is elastically deformed. When the elastic member 12 is elastically restored, the elastic member 74 is also elastically restored, and the control member 72 is axially moved relative to the core member 10 in a direction opposite to the insertion direction. Accordingly, elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction is restricted by the edge 72c of the notch 72a.
[0028]
Further, a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of the sixth embodiment of the antenna device of the present invention. FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the sixth embodiment. FIG. 13 is a view for explaining the operation of the elastic member in the sixth embodiment. 11 to 13, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 10 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0029]
The antenna device 80 of the sixth embodiment shown in FIGS. 11 to 13 differs from the third embodiment shown in FIGS. 5 to 7 in the following structure. First, in a fixed state, an elastic member 82 such as an O-ring is provided so as to be interposed between the outwardly protruding core member 10 and the front side of the housing 22. The contact member 54 provided in the housing 22 does not necessarily need to be elastically deformed.
[0030]
In the sixth embodiment, when one end of the core member 10 is inserted into the insertion hole 24 in the state of FIG. 11, the hook 12 is elastically deformed inward in the radial direction to allow the insertion. When the engaging projection 12a reaches the rear side of the housing 22, the hook 12 elastically returns, and at the same time, the tip of one end 52b of the control member 52 comes into contact with the contact member 54. Further, by inserting the engaging projection 12a away from the rear surface of the housing 22 by the dimension P, the elastic member 82 is largely elastically deformed as shown in FIG. The control member 52 is moved axially in the direction opposite to the insertion direction relative to the core member 10 so that the edge 52c faces the free end of the hook 12 and elastically deforms radially inward. regulate. In this state, when the force for inserting the core member 10 in the insertion direction is released, the elastic member 82 is elastically restored, and the core member 10 is moved in the insertion direction so that the engagement protrusion 12a is engaged with the rear surface of the housing 22. It is axially moved to the opposite side and fixed as shown in FIG. Here, the tip of the one end 52b of the control member 52 is separated from the contact member 54 by the dimension P if the contact member 54 is not elastically deformed at all.
[0031]
Further, a seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of the seventh embodiment of the antenna device of the present invention. 14, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 13 and FIGS. 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0032]
The antenna device 90 of the seventh embodiment shown in FIG. 14 is different from the antenna device 90 of the fifth embodiment shown in FIG. 10 in that the control member 92 itself is formed of an elastic material and the edge 92c of the cutout 92a is not deformed. That is, a reinforcing member 94 such as a ring is provided. At the time of insertion, the tip of one end portion 92b of the control member 92 comes into contact with the contact member provided in the housing 22, and the one end portion 92b itself is elastically deformed so as to shrink in the axial direction. When the hook 12 reaches the rear side of the housing 22 and the hook 12 elastically returns, the one end portion 92b of the control member 92 also elastically returns, and the control member 92 moves axially relatively to the core member 10 in the direction opposite to the insertion direction. Let it. Thus, the elastic deformation of the hook 12 inward in the radial direction is restricted by the reinforcing member 94 at the edge 92c of the notch 92a.
[0033]
Further, an eighth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 15 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of the eighth embodiment of the antenna device of the present invention. In FIG. 15, the same or equivalent members as those shown in FIGS. 1 to 14 and 16 to 18 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0034]
The antenna device 100 according to the eighth embodiment shown in FIG. 15 differs from the antenna device 100 according to the seventh embodiment shown in FIG. 14 in that the control member 102 is located at a position where the notch 92a of the seventh embodiment rises to the edge 92c. It is cut and only the front part in the insertion direction is obtained. That is, the control member 102 is formed only of a portion which is slightly forward from the front end in the insertion direction from the front end in the insertion direction of the free end of the hook 12 in the insertion direction. The control member 102 itself is formed of an elastic material, and a non-deformable reinforcing member 104 such as a metal ring is provided on the rear edge. In the eighth embodiment as well, the same operation as in the seventh embodiment is performed, and when the housing 22 is inserted into the insertion hole 24, the tip of the control member 102 comes into contact with the contact member, and When the portion 12a reaches the rear side of the housing 22, the control member 102 is axially moved in a direction opposite to the insertion direction, and the elastic member 104 restricts the hook 12 from being elastically deformed radially inward.
[0035]
In each of the third to sixth embodiments shown in FIGS. 5 to 13, notches 52 a, 62 a, 72 a are provided in the control members 52, 62, 72, respectively. As in the eighth embodiment shown in FIG. 15 with respect to the embodiment, all of the control members 52, 62, and 72 are provided only in a portion that is forward in the insertion direction from the rising of the notches 52a, 62a, and 72a to the edges 52c, 62c, and 72c. It is good.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, since the antenna device of the present invention is configured, the following special effects can be obtained.
[0037]
In the antenna device according to the first aspect, the hook is elastically deformed inward to allow the hook to be inserted into the insertion hole, the engaging projection reaches the back side of the housing, and the hook elastically returns to engage. When the projection is engaged with the back surface of the housing and fixed, the control member inserted into the core member is rotated or axially moved around the axis to restrict the hook from being elastically deformed inward. Even if a strong force acts in the direction, the hook is elastically deformed inward and cannot escape, so that a large force can be opposed.
[0038]
In the antenna device according to the second aspect, after the cover is inserted into the insertion hole and fixed, the cover is rotated around the axis to restrict the hook from elastically deforming the control member inward. It can be.
[0039]
In the antenna device according to the third or fourth aspect, after the cover is inserted and fixed in the insertion hole, the control member is further moved axially in the insertion direction relative to the core member. A state in which the hook is elastically deformed inward can be set.
[0040]
In any of the antenna devices according to any one of claims 5 to 11, when the hook is elastically restored by the insertion protrusion of the hook reaching the back side of the housing after being inserted into the insertion hole, the control member moves relative to the core member. Accordingly, the hook is relatively moved in the axial direction to the opposite side to the insertion direction, so that the hook is prevented from being elastically deformed inward. The antenna device can be easily fixed to the housing by inserting the core member in the insertion direction. Moreover, it is possible to withstand a large force in the pulling-out direction.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B show a state before insertion of a first embodiment of an antenna device of the present invention, wherein FIG. 1A is a longitudinal sectional view, and FIG.
FIGS. 2A and 2B show a fixed state of the first embodiment, wherein FIG. 2A is a longitudinal sectional view, and FIG. 2B is a sectional view taken along line CC of FIG.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a second embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the second embodiment.
5A and 5B show a state before insertion of a third embodiment of the antenna device of the present invention, wherein FIG. 5A is a longitudinal sectional view, and FIG. 5B is a sectional view taken along line DD of FIG.
6A and 6B show a fixed state of the third embodiment, wherein FIG. 6A is a longitudinal sectional view, and FIG. 6B is a sectional view taken along line EE of FIG.
FIG. 7 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part illustrating operation of a control member in a third embodiment.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a fourth embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the fourth embodiment.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a fifth embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a sixth embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing a fixed state of the sixth embodiment.
FIG. 13 is a view for explaining the operation of the elastic member in the sixth embodiment.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of a seventh embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 15 is a longitudinal sectional view showing a state before insertion of an eighth embodiment of the antenna device of the present invention.
FIG. 16 is a longitudinal sectional view of an example of a conventional antenna device.
17 is an enlarged cross-sectional view of a core member and the like taken along the line AA in FIG.
FIG. 18 is an enlarged main part longitudinal sectional view for explaining a problem of the conventional example.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 10 core member 12 hook 12a engaging projection 14 antenna element 16 cover 18 conductive plate 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100 antenna device 22 housing 24 insertion hole 32, 42, 52, 62 , 72, 92, 102 Control members 32a, 52a, 62a, 72a, 92a Notches 52b, 62b, 72b, 92b One end 52c, 62c, 72c, 92c Edge 54, 64 Contact member 62d L-shaped part 74, 82 elastic members 94 and 104 reinforcing members