JP2004193888A - 情報伝送装置および情報伝送方法 - Google Patents

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信三 大久保
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Abstract

【課題】マルチキャスト情報を伝送する際に、より簡易に送信電力を低減し、かつ無線リソースを有効に利用させる。
【解決手段】チャネル管理部12は、移動通信端末20から受信した受信品質情報に基づいて、個別チャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10で消費される全送信電力と、マルチキャストチャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10で消費される送信電力とを算出するとともに、算出された各送信電力を比較して、より送信電力が小さくなるチャネルを、マルチキャスト情報を伝送するチャネルに割り当てる。切替部17は、マルチキャスト情報を伝送するチャネルを、割り当てられたチャネルに切り替えるとともに、切り替え後のチャネルによりマルチキャスト情報を伝送させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチキャスト情報を無線通信により伝送する情報伝送装置および情報伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動通信システムにおけるサービスの一つとして複数の移動通信端末に対して同一の情報を送信するマルチキャストサービスがある。このマルチキャストサービスを利用することにより移動通信端末では、マルチキャスト通信により配信されたマルチキャスト情報を受信することができる。
【0003】
しかしながら、電波は、伝搬される距離が長いほど減衰し、伝搬経路上にある様々なものの影響を受けてその強度が大きく変動するため、送信電力に十分な余裕を持たせておかなければ、電波が全ての移動通信端末に伝搬されない事態が発生し得る。すなわち、移動通信システムにおいては、電波が伝搬される環境により各移動通信端末における受信品質が大きく異なるため、全端末が所要の受信品質を確保するためには、基地局から情報を送信する際の送信電力に十分な余裕を持たせる必要がある。したがって、従来の移動通信システムにおいてマルチキャスト情報を伝送する場合には、送信電力を必要以上に消費してしまうことが多く、無線リソースが効率的に利用されていなかった。また、送信電力が大きくなるほど、他の無線受信局に対する干渉の度合いが増大してしまうという問題もあった。
【0004】
このような問題を解決するために非特許文献1には、マルチキャストサービスを受ける複数の受信端末の中から、最低の受信品質を有する受信端末を検出し、この受信端末の受信品質に基づいて基地局の送信電力を制御する技術が開示されている。
【0005】
【非特許文献1】
大久保 信三、外3名、“ポイント−マルチポイント伝送における送信電力制御法の検討”、信学技報、社団法人電子情報通信学会、2001年10月、p.61−66
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に開示されている技術は、例えば、全受信端末の中から最低の受信品質を有する受信端末を検出し続けるとともに、基地局の送信電力そのものを制御しているため、送信電力を低減させるために行われる制御が複雑になってしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するために、マルチキャスト情報を伝送する際に、より簡易に送信電力を低減し、かつ無線リソースを有効に利用させることができる情報伝送装置および情報伝送方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報伝送装置は、所定の通信エリア内に在圏する一または複数の無線受信局に対してマルチキャスト情報を無線通信により伝送する情報伝送装置であって、一または複数の無線受信局ごとに割り当てられる個別チャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送する個別チャネル伝送手段と、一または複数の無線受信局で共用されるマルチキャストチャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送するマルチキャスト伝送手段と、個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とマルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の情報伝送方法は、所定の通信エリア内に在圏する一または複数の無線受信局に対してマルチキャスト情報を無線通信により伝送する情報伝送方法であって、一または複数の無線受信局ごとに割り当てられる個別チャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送する個別チャネル伝送工程と、一または複数の無線受信局で共用されるマルチキャストチャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送するマルチキャスト伝送工程と、個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とマルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替える切替工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
これらの発明によれば、切替手段により、個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送と、マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とが切り替えられるため、マルチキャスト情報を伝送するチャネルを切り替えるという簡易な方法により送信電力を低減させ、かつ無線リソースを有効に利用させることが可能となる。
【0011】
本発明の情報伝送装置において、上述した切替手段は、個別チャネル伝送手段によりマルチキャスト情報を一または複数の無線受信局ごとに伝送する際に要する全送信電力と、マルチキャスト伝送手段によりマルチキャスト情報を一または複数の無線受信局に伝送する際に要する送信電力とを算出する算出手段を含んで構成され、算出手段により算出された全送信電力および送信電力に基づいて、個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とマルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることが好ましい。
【0012】
また、本発明の情報伝送方法において、上述した切替工程は、個別チャネル伝送工程においてマルチキャスト情報を一または複数の無線受信局ごとに伝送する際に要する全送信電力と、マルチキャスト伝送工程においてマルチキャスト情報を一または複数の無線受信局に伝送する際に要する送信電力とを算出する算出工程を含んで構成され、算出工程において算出された全送信電力および送信電力に基づいて、個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることが好ましい。
【0013】
このようにすれば、算出工程において算出された全送信電力および送信電力に基づいて、より少ない送信電力によりマルチキャスト情報を伝送することができる手段(個別チャネル伝送手段またはマルチキャスト伝送手段)に切り替えてマルチキャスト情報を伝送させることができる。
【0014】
本発明の情報伝送装置において、上述した算出手段は、一または複数の無線受信局から受信した当該無線受信局における受信品質に基づいて、全送信電力および送信電力を算出することが好ましい。
【0015】
また、本発明の情報伝送方法において、上述した算出工程は、一または複数の無線受信局から受信した当該無線受信局における受信品質に基づいて、全送信電力および送信電力を算出することが好ましい。
【0016】
このようにすれば、マルチキャスト情報を受信する無線受信局における受信品質に基づいて算出された全送信電力および送信電力のうち、より少ない送信電力に対応する手段に切り替えてマルチキャスト情報を伝送させることができる。
【0017】
本発明の情報伝送装置において、上述した切替手段は、マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数を管理する管理手段を含んで構成され、管理手段により管理されている無線受信局の端末台数に基づいて、個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とマルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることが好ましい。
【0018】
また、本発明の情報伝送方法において、上述した切替工程は、マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数を管理する管理工程を含んで構成され、管理工程において管理されている無線受信局の端末台数に基づいて、個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とマルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることが好ましい。
【0019】
このようにすれば、マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数に基づいてマルチキャスト情報を伝送させる手段を切り替えることができ、端末台数を管理するという簡易な方法により送信電力を低減させ、かつ無線リソースを有効に利用させることが可能となる。
【0020】
本発明の情報伝送装置において、上述した切替手段は、端末台数が所定の台数以下である場合には、個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送に切り替え、端末台数が所定の台数を超える場合には、マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送に切り替えることが好ましい。
【0021】
また、本発明の情報伝送方法において、上述した切替工程は、端末台数が所定の台数以下である場合には、個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送に切り替え、端末台数が所定の台数を超える場合には、マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送に切り替えることが好ましい。
【0022】
このようにすれば、マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数が所定の台数以下であるか否かという簡易な方法によりマルチキャスト情報を伝送させる手段を切り替えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る装置の各実施形態を図面に基づき説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における移動通信システム1の構成を例示する図である。図1に示すように、移動通信システム1は、ユーザが携帯して使用する移動通信端末(無線受信局)20と、所定の通信エリア内に在圏する移動通信端末20と無線通信を行う基地局(情報伝送装置)10と、移動通信網やインターネット等を含むネットワーク30とを有する。なお、ユーザが携帯して使用する端末は、上述した移動通信端末20に限られず、例えば、携帯電話機、簡易型携帯電話機(PHS)、通信機能を有する携帯型情報端末(PDA)、FWA(Fixed Wireless Access)受信端末(加入者系無線アクセス端末)、無線LAN端末、無線タグ、ホームネットワーク端末、PAN(Personal Area Network)端末、VoIP(Voice over Internet Protocol)端末等を含む無線受信局であればよい。
【0025】
次に、図1に示される基地局10の機能構成を説明する。この基地局10は、自局がカバーする通信エリア内に在圏する移動通信端末20と無線通信を行い、通話サービスあるいはパケット通信サービスを提供する。図1に示すように、基地局10は、受信部11、チャネル管理部12、共通制御チャネル伝送部13、個別制御チャネル伝送部14、入出力インターフェース15、入出力端子16、切替部17、マルチキャストチャネル伝送部18および個別チャネル伝送部19を含んで構成される。本実施形態における基地局10は、これらの機能を備えることにより、移動通信端末(無線受信局)20に対してマルチキャスト情報を伝送する情報伝送装置として機能することになる。なお、これらの機能は、基地局10自体が必ずしも備えている必要はなく、例えば、基地局10の内部あるいは外部に取り付け(接続)可能な情報伝送装置が備えることとしてもよい。以下において各構成要素を説明する。
【0026】
受信部11は、移動通信端末20から送信された各種の情報を受信する。各種の情報としては、例えば、マルチキャスト情報伝送開始要求、受信品質情報に関する通知、マルチキャスト情報受信開始通知がある。ここで、マルチキャスト情報伝送開始要求とは、移動通信端末20において所望されるマルチキャスト情報が、基地局10から伝送されていない場合に、当該マルチキャスト情報の伝送を開始するように移動通信端末20から要求される信号である。受信品質情報に関する通知とは、マルチキャスト情報を受信する移動通信端末20において新たに測定された受信品質情報あるいは当該移動通信端末20が要求する受信品質情報に関する通知である。受信品質情報としては、例えば、基地局10から受信した電波の受信強度、SIR(受信信号電力対干渉電力比)、CIR(受信信号電力対所望干渉電力比)、IPレイヤにおけるQoSクラス、スループットその他の通信速度、誤り率やパケット廃棄率を含むその他の受信劣化率、許容遅延時間、ジッターがある。また、マルチキャスト情報受信開始通知とは、移動通信端末20において所望されるマルチキャスト情報が、基地局10から既に伝送されている場合に、当該マルチキャスト情報の受信を移動通信端末20で開始することを通知する信号である。
【0027】
チャネル管理部12は、マルチキャスト情報伝送開始要求またはマルチキャスト情報受信開始通知により移動通信端末20に対して伝送するように要求されたマルチキャスト情報を当該移動通信端末20に対して伝送するチャネルの割り当てを管理する。すなわち、チャネル管理部12は、当該マルチキャスト情報が、個別チャネルまたはマルチキャストチャネルのいずれにより伝送されるのかを管理する。ここで、個別チャネルとは、一の移動通信端末20ごとに割り当てられるチャネルのことであり、マルチキャストチャネルとは、同一のマルチキャスト情報を受信する複数の移動通信端末20に共通して割り当てられるチャネルのことである。
【0028】
チャネル管理部12が、各移動通信端末20にチャネルを割り当てる方法としては、例えば、一のマルチキャスト情報を伝送する基地局10の全送信電力が最小になるようにチャネルを割り当てる方法がある。具体的に説明すると、例えば、一のマルチキャスト情報を受信する2台の移動通信端末が基地局の近傍に位置する場合(受信品質が良い場合)には、これら2台の移動通信端末に対してそれぞれ個別チャネルを割り当ててマルチキャスト情報を伝送する。このような場合には、個別チャネルを割り当てて伝送した方が、マルチキャストチャネルを割り当てて伝送する場合に比して基地局10の全送信電力を小さくすることができる。さらに、個別チャネルを割り当てて伝送することにより、個別に送信電力を制御することができるので受信品質を向上させることができる。一方、一のマルチキャスト情報を受信する2台の移動通信端末が基地局の遠方(例えば、セルの境界付近)に位置する場合(受信品質が悪い場合)には、これら2台の移動通信端末に対して一つのマルチキャストチャネルを共通に割り当ててマルチキャスト情報を伝送する。このような場合には、マルチキャストチャネルを割り当てて伝送した方が、個別チャネルを割り当てて伝送する場合に比して基地局10の全送信電力を小さくすることができる。すなわち、チャネル管理部12は、無線リソースの高効率化という観点から、一のマルチキャスト情報を、一または複数の個別チャネルで伝送したほうが良いのか、一のマルチキャストチャネルで伝送したほうが良いのかを判断し、この判断結果に基づいてチャネルを割り当てる。
【0029】
また、チャネル管理部12は、移動通信端末20から受信したマルチキャスト情報の種別(IPアドレス)と、当該移動通信端末を識別する加入者番号(電話番号)と、当該移動通信端末の受信品質情報と、当該マルチキャスト情報を伝送するチャネル番号とをそれぞれ対応付けてメモリに格納されている管理テーブルTに登録する。なお、移動通信端末を識別する情報は、上述した加入者番号に限られず、例えば、MACアドレス、機体番号、IPアドレス、気付アドレス等を含む端末識別子であればよい。また、チャネル管理部12は、ネットワーク30上にあるマルチキャスト情報の配信を管理しているサーバ(不図示)にアクセスして、マルチキャスト情報を配信するマルチキャストグループへの参加(登録)処理を行う。また、チャネル管理部12は、入出力インターフェース15を介して受信したマルチキャスト情報に基づいて管理テーブルTを参照し、このマルチキャスト情報に対応するチャネル番号を取得するとともに、このチャネル番号をマルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれかと、切替部17とに通知する。
【0030】
共通制御チャネル伝送部13は、マルチキャスト情報伝送開始要求またはマルチキャスト情報受信開始通知により伝送するように要求されたマルチキャスト情報を基地局10から伝送する旨の信号を、この基地局10の通信エリア内に在圏する全ての移動通信端末20に対して報知する。ここで、共通制御チャネルとは、基地局10の通信エリア内に在圏する全ての移動通信端末に対する制御情報が伝送されるチャネルのことである。なお、本実施形態における共通制御チャネルにより伝送される制御情報は、マルチキャスト情報が伝送されているか否かを示す情報により構成される。
【0031】
個別制御チャネル伝送部14は、マルチキャスト情報の伝送に使用するチャネル番号を制御情報として移動通信端末20に対して通知する。ここで、個別制御チャネルとは、一の移動通信端末20に対する制御情報が伝送されるチャネルのことである。なお、本実施形態における個別制御チャネルにより伝送される制御情報は、マルチキャスト情報の伝送に用いるチャネルの番号により構成される。
【0032】
入出力インターフェース15は、ネットワーク30から送信されるマルチキャスト情報を、入出力端子16を介して受信する。
【0033】
切替部17は、チャネル管理部12から通知されたチャネル番号がマルチキャストチャネルに対応するチャネル番号である場合には、入出力インターフェース15を介して受信したマルチキャスト情報をマルチキャストチャネル伝送部18に送信し、取得したチャネル番号が個別チャネルに対応するチャネル番号である場合には、入出力インターフェース15を介して受信したマルチキャスト情報を個別チャネル伝送部19に対して送信する。
【0034】
マルチキャストチャネル伝送部18は、切替部17から受信したマルチキャスト情報を移動通信端末20に対して伝送する。
【0035】
個別チャネル伝送部19は、切替部17から受信したマルチキャスト情報を移動通信端末20に対して伝送する。
【0036】
次に、図1に示された移動通信端末20の機能構成を説明する。この移動通信端末20は、自端末が在圏する通信エリアをカバーする基地局10と無線通信を行い、通話サービスあるいはパケット通信サービスを受ける。図1に示すように、移動通信端末20は、受信部22、制御情報認識部23、受信品質測定部21および送信部24を含んで構成される。以下において各構成要素を説明する。
【0037】
受信部22は、基地局10から送信されるマルチキャスト情報を、個別チャネルまたはマルチキャストチャネルを介して受信する。また、受信部22は、基地局10から送信される共通制御チャネルの制御情報および個別制御チャネルの制御情報を受信する。
【0038】
制御情報認識部23は、受信部22により受信された共通制御チャネルの制御情報に基づいて、基地局10から所望のマルチキャスト情報が伝送されているか否かを認識する。また、制御情報認識部23は、受信部22により受信された個別制御チャネルの制御情報に基づいて、マルチキャスト情報の伝送に使用されるチャネル番号を認識する。
【0039】
受信品質測定部21は、基地局10から受信する電波の強度を測定することにより受信品質を測定する。なお、同じ周波数帯域で複数のチャネルを利用する無線伝送方式を採用する移動通信システムにおいては、マルチキャスト情報を受信した際の受信品質と制御情報を受信した際の受信品質とが同程度の品質になる。したがって、このような移動通信システムにおける受信品質の測定は、マルチキャスト情報を受信した際の受信品質の測定に限られず、制御情報を受信した際の受信品質を測定することとしてもよい。複数のチャネルを同じ周波数帯域で伝送する無線伝送方式としては、例えば、CDM(Code Division Multiplexing)、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、OFCDM(Orthogonal Frequency Code Division Multiplexing)がある。
【0040】
また、受信品質測定部21は、マルチキャスト情報を受信している際に、常時または断続的に受信品質を測定する。受信品質測定部21は、測定した現時点での受信品質と、基地局10に既に送信した受信品質のうち最新の受信品質との差が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。
【0041】
送信部24は、制御情報認識部23により所望のマルチキャスト情報の伝送が認識されなかった場合に、マルチキャスト情報伝送開始要求、加入者番号および受信品質情報を基地局10に送信する。送信部24は、制御情報認識部23により所望のマルチキャスト情報が既に伝送されていると認識された場合に、マルチキャスト情報受信開始通知、加入者番号および受信品質情報を基地局10に送信する。また、送信部24は、受信品質測定部21により上述した受信品質の差が所定の閾値以上であると判定された場合には、基地局10に対して、加入者番号および受信品質情報を送信する。
【0042】
入出力インターフェース25は、基地局10から受信したマルチキャスト情報を、入出力端子26を介して出力する。
【0043】
次に、図2を参照して第1実施形態における移動通信端末20の動作を説明する。図2に示すように、まず、移動通信端末20の受信部22は、基地局10から送信される共通制御チャネルの制御情報を受信する(ステップS1)。制御情報認識部23は、所望のマルチキャスト情報が基地局10から伝送されているか否かを判定する(ステップS2)。この判定の結果がNOである場合(ステップS2;NO)に、送信部24は、マルチキャスト情報伝送開始要求、加入者番号および受信品質情報を基地局10に送信し、処理をステップS5に移行する。一方、ステップS2における判定で、所望のマルチキャスト情報が基地局10から伝送されていると判定された場合(ステップS2;YES)に、送信部24は、マルチキャスト情報受信開始通知、加入者番号および受信品質情報を基地局10に送信する(ステップS4)。
【0044】
次に、受信部22は、基地局10から送信される個別制御チャネルの制御情報を受信する(ステップS5)。制御情報認識部23は、受信部22により受信された個別制御チャネルの制御情報に基づいて、マルチキャスト情報の伝送に使用されるチャネル番号を認識する(ステップS6)。そして、受信部22は、制御情報認識部23により認識されたチャネル番号を用いてマルチキャスト情報の受信を開始する。すなわち、受信部22は、チャネル番号が個別チャネルである場合には、この個別チャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信し、チャネル番号がマルチキャストチャネルである場合には、このマルチキャストチャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信する。
【0045】
次に、制御情報認識部23は、マルチキャスト情報の伝送が終了したか否かを判定する(ステップS7)。この判定の結果がYESである場合(ステップS7;YES)には、本動作が終了する。一方、ステップS7における判定で、マルチキャスト情報の伝送が終了していないと判定された場合(ステップS7;NO)に、受信品質測定部21は、新たに測定した受信品質と、基地局10に既に送信した受信品質のうち最新の受信品質との差が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。この判定の結果がNOである場合(ステップS8;NO)には、処理をステップS7に移行する。一方、ステップS8における判定で、受信品質の差が所定の閾値以上であると判定された場合(ステップS8;YES)に、送信部24は、加入者番号および新たに測定された受信品質情報に関する通知を基地局10に対して送信する(ステップS9)。
【0046】
次に、受信部22は、基地局10から送信される個別制御チャネルの制御情報を受信する(ステップS10)。制御情報認識部23は、受信部22により受信された個別制御チャネルの制御情報に基づいて、マルチキャスト情報の伝送に使用されるチャネル番号を認識し、チャネル番号が変更されたか否かを判定する(ステップS11)。この判定の結果がYESの場合(ステップS7;YES)に、受信部22は、制御情報認識部23により新たに認識されたチャネル番号を用いてマルチキャスト情報を受信する(ステップS12)。そして、処理をステップS7に移行する。一方、ステップS8における判定で、チャネル番号が変更されていないと判定された場合(ステップS8;NO)に、受信部22は、それまで使用していたチャネル番号をそのまま使用してマルチキャスト情報を受信する(ステップS13)。そして、処理をステップS7に移行する。
【0047】
これにより、受信部22は、チャネル番号が個別チャネルである場合には、個別チャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信し、チャネル番号がマルチキャストチャネルである場合には、マルチキャストチャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信することができる。
【0048】
次に、図3を参照して第1実施形態における基地局10の動作を説明する。図3に示すように、まず、基地局10の受信部11は、移動通信端末20から送信される各種の情報を受信したか否かを判定する(ステップS21)。ここで、移動通信端末20から送信される各種の情報としては、例えば、マルチキャスト情報伝送開始要求、受信品質情報の通知、マルチキャスト情報受信開始通知がある。ステップS21における判定の結果がNOである場合(ステップS21;NO)には、処理をステップS31に移行する。一方、ステップS21における判定で、各種の情報を受信したと判定された場合(ステップS21;YES)に、チャネル管理部12は、移動通信端末20から受信した情報の内容を判定する(ステップS22)。
【0049】
ステップS22における判定で、受信した情報にマルチキャスト情報伝送開始要求が含まれると判定された場合(ステップS22;判定1)に、チャネル管理部12は、個別チャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10にて消費される全送信電力と、マルチキャストチャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10にて消費される送信電力とを算出する。なお、この送信電力の算出は、移動通信端末20から受信した受信品質情報に基づいて算出する。チャネル管理部12は、算出された送信電力を比較し、より送信電力が小さくなるチャネルを、マルチキャスト情報を伝送するチャネルに割り当てる。そして、チャネル管理部12は、移動通信端末20から受信したマルチキャスト情報の種別に対応させて、当該移動通信端末20に割り当てたチャネルのチャネル番号、当該移動通信端末20から受信した加入者番号および受信品質情報を管理テーブルTに登録する(ステップS23)。
【0050】
次に、チャネル管理部12は、ネットワーク30上にあるマルチキャスト情報の配信を管理しているサーバにアクセスして、マルチキャスト情報を配信するマルチキャストグループへの参加処理を行う(ステップS24)。
【0051】
次に、共通制御チャネル伝送部13は、マルチキャスト情報伝送開始要求により伝送するように要求されたマルチキャスト情報を基地局10から伝送する旨の信号を、この基地局10の通信エリア内に在圏する全ての移動通信端末20に対して報知する(ステップS25)。また、個別制御チャネル伝送部14は、マルチキャスト情報の伝送に使用するチャネルのチャネル番号を制御情報として移動通信端末20に対して通知する(ステップS26)。
【0052】
次に、チャネル管理部12は、移動通信端末20に対してマルチキャスト情報を伝送するチャネルのチャネル番号を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれかと、切替部17とに通知する。そして、切替部17は、通知されたチャネル番号に基づいて、マルチキャスト情報を伝送する伝送部を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方に決定する。具体的に説明すると、切替部17は、チャネル管理部12から通知されたチャネル番号がマルチキャストチャネルに対応する番号である場合にはマルチキャストチャネル伝送部18に決定し、一方、通知されたチャネル番号が個別チャネルに対応する番号である場合には個別チャネル伝送部19に決定する。これにより、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方からマルチキャスト情報が出力されることとなり、移動通信端末20へのマルチキャスト情報の伝送が開始される(ステップS27)。
【0053】
一方、上述したステップS22における判定で、移動通信端末20から受信した情報にマルチキャスト情報受信開始通知または新たに測定された受信品質情報に関する通知が含まれると判定された場合(ステップS22;判定2)に、チャネル管理部12は、個別チャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10にて消費される全送信電力と、マルチキャストチャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10にて消費される送信電力とを算出する。チャネル管理部12は、算出された送信電力を比較し、より送信電力が小さくなるチャネルを、マルチキャスト情報を伝送するチャネルに割り当てる。そして、チャネル管理部12は、新たに割り当てたチャネルのチャネル番号に基づいて管理テーブルTを更新する(ステップS28)。
【0054】
次に、個別制御チャネル伝送部14は、マルチキャスト情報の伝送に使用する新たなチャネルのチャネル番号を制御情報として移動通信端末20に対して通知する(ステップS29)。
【0055】
次に、チャネル管理部12は、新たなチャネルのチャネル番号をマルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれかと、切替部17とに通知する。そして、切替部17は、通知された新たなチャネル番号に基づいて、マルチキャスト情報を伝送する伝送部を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方に切り替える。具体的に説明すると、切替部17は、チャネル管理部12から通知された新たなチャネル番号がマルチキャストチャネルに対応する番号である場合にはマルチキャストチャネル伝送部18に切り替え、一方、通知された新たなチャネル番号が個別チャネルに対応する番号である場合には個別チャネル伝送部19に切り替える。これにより、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方からマルチキャスト情報が出力されることとなり、マルチキャスト情報が、切り替えられた後のチャネルを介して伝送される(ステップS30)。
【0056】
次に、チャネル管理部12は、入出力インターフェース15を介して受信されるマルチキャスト情報の伝送が終了したか否かを判定する(ステップS31)。この判定の結果がYESである場合(ステップS31;YES)には、本動作が終了する。一方、ステップS31における判定で、マルチキャスト情報の伝送が終了していないと判定された場合(ステップS31;NO)には、処理をステップS21に移行する。
【0057】
以上のように、チャネル管理部12が、移動通信端末20から受信した受信品質情報に基づいて、個別チャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10で消費される全送信電力と、マルチキャストチャネルでマルチキャスト情報を送信した場合に基地局10で消費される送信電力とを算出するとともに、算出された各送信電力を比較して、より送信電力が小さくなるチャネルを、マルチキャスト情報を伝送するチャネルに割り当てている。したがって、基地局10は、チャネル管理部12により割り当てられたチャネルを介してマルチキャスト情報を送信することにより、送信電力を低減することができ、ひいては無線リソースを有効に利用することができる。すなわち、本実施形態における基地局10により、より簡易に送信電力を低減し、かつ無線リソースを有効に利用させることができる。
【0058】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。まず、図4を参照して第2実施形態における移動通信システムの構成を説明する。第2実施形態における移動通信システム2の構成が、第1実施形態における移動通信システム1の構成と異なる点は、第2実施形態における移動通信端末20Sには、第1実施形態における移動通信端末20の受信品質測定部21が含まれない点である。したがって、それ以外の構成は、第1実施形態における移動通信システム1の構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下において第1実施形態との相違点について詳述する。
【0059】
まず、上述した第1実施形態における移動通信システム1では、基地局10のチャネル管理部12が、移動通信端末20から受信した受信品質情報に基づいて、個別チャネルでマルチキャスト情報を送信した場合とマルチキャストチャネルでマルチキャスト情報を送信した場合とにおける送信電力をそれぞれ算出し、算出された各送信電力に基づいてマルチキャスト情報を伝送するチャネルを割り当てている。これに対して、第2実施形態における移動通信システム2では、基地局10のチャネル管理部12が、マルチキャスト情報を受信する移動通信端末20Sの端末台数に基づいてマルチキャスト情報を伝送するチャネルを割り当てる。したがって、第2実施形態における移動通信システム2では、第1実施形態における移動通信システム1に比して、チャネルの割り当て処理が簡易になる。
【0060】
ここで、移動通信端末20Sの端末台数と基地局10の送信電力との関係を、図5を参照して説明する。まず、図5に示すグラフの横軸は、基地局がカバーするセルまたはセクタ内の移動通信端末台数[台]を表し、縦軸は、一のマルチキャスト情報を送信するために必要な基地局の送信電力[dB]を表す。図5に示すグラフG1は、基地局がカバーするセルまたはセクタ内の移動通信端末台数に対する基地局の送信電力[dB]を表す。この場合における基地局の送信電力とは、基地局が一のマルチキャスト情報を個別チャネルで各移動通信端末20Sに対して送信した場合に消費する各送信電力の合計値を平均したものである。なお、送信電力は、セルまたはセクタ端における長区間平均値が所要の品質であるときの送信電力を0[dB]として表している。
【0061】
また、図5に示すグラフG2は、基地局がカバーするセルまたはセクタ内の移動通信端末台数に対する基地局の送信電力[dB]を表す。この場合における基地局の送信電力は、基地局が一のマルチキャスト情報を一のマルチキャストチャネルで伝送し、セルまたはセクタ内の受信劣化率が例えば0.2%と規定された場合に消費する送信電力を平均したものである。受信劣化率とは、所要の受信品質が確保されない移動通信端末の割合である。図5に示すように、受信劣化率が0.2%と規定した場合には、基地局10の送信電力は、19.2[dB]となる。また、図5に示すグラフG1において、基地局の送信電力が19.2[dB]となるのは、移動通信端末台数が7.6[台]のときである。したがって、移動通信端末台数が7台以下の場合には、個別チャネルを用いて一のマルチキャスト情報を伝送した場合における基地局の全送信電力の方が、マルチキャストチャネルを用いて一のマルチキャスト情報を伝送した場合における基地局の送信電力よりも低くなる。一方、移動通信端末台数が8台以上の場合には、マルチキャストチャネルを用いて一のマルチキャスト情報を伝送した場合における基地局の送信電力の方が、個別チャネルを用いて一のマルチキャスト情報を伝送した場合における基地局の全送信電力よりも低くなる。
【0062】
チャネル管理部12は、受信劣化率が0.2%と規定されている場合であって、一のマルチキャスト情報に対応する移動通信端末の端末台数が7台以下である場合には、一のマルチキャスト情報を伝送するチャネルとして、各移動通信端末に対して個別チャネルを割り当てる。また、チャネル管理部12は、受信劣化率が0.2%と規定されている場合であって、一のマルチキャスト情報に対応する移動通信端末の端末台数が8台以上である場合には、一のマルチキャスト情報を伝送するチャネルとして、各移動通信端末に対して共通したマルチキャストチャネルを割り当てる。
【0063】
ここで、図6を参照して、チャネル管理部12により管理される管理テーブルTの内容について説明する。管理テーブルTには、マルチキャスト情報の種別(例えば、IPアドレス)と、チャネル番号と、加入者番号(例えば、電話番号)とがそれぞれ対応付けられて記憶される。図6に示すように、マルチキャスト情報の種別が“マルチキャストa”であるマルチキャスト情報が伝送されている移動通信端末は、現時点において8台であるため、それぞれの移動通信端末に対応するチャネル番号には、マルチキャストチャネルのチャネル番号として“#1”が共通して格納されている。一方、マルチキャスト情報の種別が“マルチキャストc”であるマルチキャスト情報が伝送されている移動通信端末は、現時点において7台であるため、それぞれの移動通信端末に対応するチャネル番号には、個別チャネルとしてそれぞれ別個のチャネル番号が格納されている。
【0064】
チャネル管理部12は、管理テーブルTに登録されている各マルチキャスト情報の種別に対応する移動通信端末の端末台数が、7台以下である場合には各移動通信端末に対してそれぞれ個別チャネルを割り当てるとともに、8台以上である場合には各移動通信端末に対して共通のマルチキャストチャネルを割り当てる。
【0065】
次に、図7を参照して第2実施形態における移動通信端末20Sの動作を説明する。図7に示すように、まず、移動通信端末20Sの受信部22は、基地局10から送信される共通制御チャネルの制御情報を受信する(ステップS41)。制御情報認識部23は、所望のマルチキャスト情報が基地局10から伝送されているか否かを判定する(ステップS42)。この判定の結果がNOである場合(ステップS42;NO)に、送信部24は、マルチキャスト情報伝送開始要求および加入者番号を基地局10に送信し、処理をステップS45に移行する。一方、ステップS42における判定で、所望のマルチキャスト情報が基地局10から伝送されていると判定された場合(ステップS42;YES)に、送信部24は、マルチキャスト情報受信開始通知および加入者番号を基地局10に送信する(ステップS44)。
【0066】
次に、受信部22は、基地局10から送信される個別制御チャネルの制御情報を受信する(ステップS45)。制御情報認識部23は、受信部22により受信された個別制御チャネルの制御情報に基づいて、マルチキャスト情報の伝送に使用されるチャネル番号を認識する(ステップS46)。そして、受信部22は、制御情報認識部23により認識されたチャネル番号を用いてマルチキャスト情報の受信を開始する。すなわち、受信部22は、チャネル番号が個別チャネルである場合には、この個別チャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信し、チャネル番号がマルチキャストチャネルである場合には、このマルチキャストチャネルを介して送信されるマルチキャスト情報を受信する。
【0067】
次に、制御情報認識部23は、マルチキャスト情報の伝送が終了したか否かを判定する(ステップS47)。この判定の結果がYESである場合(ステップS47;YES)には、本動作が終了する。一方、ステップS47における判定で、マルチキャスト情報の伝送が終了していないと判定された場合(ステップS47;NO)に、受信部22は、基地局10から送信される個別制御チャネルの制御情報が受信されたか否かを判定する(ステップS48)。この判定の結果がNOである場合(ステップS48;NO)には、処理をステップS47に移行する。一方、ステップS48における判定で、個別制御チャネルの制御情報が受信されたと判定された場合(ステップS48;YES)に、制御情報認識部23は、受信部22により受信された個別制御チャネルの制御情報に基づいて、マルチキャスト情報の伝送に使用されるチャネル番号を認識し、チャネル番号が変更されたか否かを判定する(ステップS49)。この判定の結果がYESの場合(ステップS49;YES)に、受信部22は、制御情報認識部23により新たに認識されたチャネル番号を用いてマルチキャスト情報を受信する(ステップS50)。そして、処理をステップS47に移行する。一方、ステップS48における判定で、チャネル番号が変更されていないと判定された場合(ステップS48;NO)に、受信部22は、それまで使用していたチャネル番号をそのまま使用してマルチキャスト情報を受信する(ステップS51)。そして、処理をステップS47に移行する。
【0068】
次に、図8を参照して第2実施形態における基地局10の動作を説明する。なお、この動作は、上述した受信劣化率が0.2%と規定されている場合において行われる動作である。
【0069】
図8に示すように、まず、基地局10の受信部11は、移動通信端末20Sから送信される各種の情報を受信したか否かを判定する(ステップS61)。ここで、移動通信端末20Sから送信される各種の情報としては、例えば、マルチキャスト情報伝送開始要求、マルチキャスト情報受信開始通知がある。ステップS61における判定の結果がNOである場合(ステップS61;NO)には、処理をステップS71に移行する。一方、ステップS61における判定で、各種の情報を受信したと判定された場合(ステップS61;YES)に、チャネル管理部12は、移動通信端末20Sから受信した情報の内容を判定する(ステップS62)。
【0070】
ステップS62における判定で、受信した情報にマルチキャスト情報伝送開始要求が含まれると判定された場合(ステップS62;判定1)に、チャネル管理部12は、管理テーブルTを参照し、マルチキャスト情報伝送開始要求により要求されたマルチキャスト情報の種別に対応する移動通信端末の端末台数が、7台以下である場合には移動通信端末20Sに対して個別チャネルを割り当てるとともに、8台以上である場合には移動通信端末20Sに対して共通のマルチキャストチャネルを割り当てる。そして、チャネル管理部12は、移動通信端末20Sから受信したマルチキャスト情報の種別に対応させて、当該移動通信端末20Sに割り当てたチャネルのチャネル番号、および当該移動通信端末20Sから受信した加入者番号を管理テーブルTに登録する(ステップS63)。
【0071】
次に、チャネル管理部12は、ネットワーク30上にあるマルチキャスト情報の配信を管理しているサーバにアクセスして、マルチキャスト情報を配信するマルチキャストグループへの参加処理を行う(ステップS64)。
【0072】
次に、共通制御チャネル伝送部13は、マルチキャスト情報伝送開始要求により伝送するように要求されたマルチキャスト情報を基地局10から伝送する旨の信号を、この基地局10の通信エリア内に在圏する全ての移動通信端末20Sに対して報知する(ステップS65)。また、個別制御チャネル伝送部14は、マルチキャスト情報の伝送に使用するチャネルのチャネル番号を制御情報として移動通信端末20Sに対して通知する(ステップS66)。
【0073】
次に、チャネル管理部12は、移動通信端末20Sに対してマルチキャスト情報を伝送するチャネルのチャネル番号を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれかと、切替部17とに通知する。そして、切替部17は、通知されたチャネル番号に基づいて、マルチキャスト情報を伝送する伝送部を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方に決定する。具体的に説明すると、切替部17は、チャネル管理部12から通知されたチャネル番号がマルチキャストチャネルに対応する番号である場合にはマルチキャストチャネル伝送部18に決定し、一方、通知されたチャネル番号が個別チャネルに対応する番号である場合には個別チャネル伝送部19に決定する。これにより、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方からマルチキャスト情報が出力されることとなり、移動通信端末20へのマルチキャスト情報の伝送が開始される(ステップS67)。
【0074】
一方、上述したステップS62における判定で、移動通信端末20Sから受信した情報にマルチキャスト情報受信開始通知が含まれると判定された場合(ステップS62;判定2)に、チャネル管理部12は、管理テーブルTを参照し、マルチキャスト情報受信開始通知により通知されたマルチキャスト情報の種別に対応する移動通信端末の端末台数が、7台以下である場合には移動通信端末20Sに対して個別チャネルを割り当てるとともに、8台以上である場合には移動通信端末20Sに対して共通のマルチキャストチャネルを割り当てる。そして、チャネル管理部12は、新たに割り当てたチャネルのチャネル番号に基づいて管理テーブルTを更新する(ステップS68)。
【0075】
次に、個別制御チャネル伝送部14は、マルチキャスト情報の伝送に使用する新たなチャネルのチャネル番号を制御情報として移動通信端末20Sに対して通知する(ステップS69)。
【0076】
次に、チャネル管理部12は、新たなチャネルのチャネル番号をマルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれかと、切替部17とに通知する。そして、切替部17は、通知された新たなチャネル番号に基づいて、マルチキャスト情報を伝送する伝送部を、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方に切り替える。具体的に説明すると、切替部17は、チャネル管理部12から通知された新たなチャネル番号がマルチキャストチャネルに対応する番号である場合にはマルチキャストチャネル伝送部18に切り替え、一方、通知された新たなチャネル番号が個別チャネルに対応する番号である場合には個別チャネル伝送部19に切り替える。これにより、マルチキャストチャネル伝送部18または個別チャネル伝送部19のいずれか一方からマルチキャスト情報が出力されることとなり、マルチキャスト情報が、切り替えられた後のチャネルを介して伝送される(ステップS70)。
【0077】
次に、チャネル管理部12は、入出力インターフェース15を介して受信されるマルチキャスト情報の伝送が終了したか否かを判定する(ステップS71)。この判定の結果がYESである場合(ステップS71;YES)には、本動作が終了する。一方、ステップS71における判定で、マルチキャスト情報の伝送が終了していないと判定された場合(ステップS71;NO)には、処理をステップS61に移行する。
【0078】
以上のように、チャネル管理部12が、マルチキャスト情報を受信する移動通信端末20Sの端末台数に基づいて、マルチキャスト情報を伝送するチャネルを割り当てる。したがって、基地局10は、チャネル管理部12により割り当てられたチャネルを介してマルチキャスト情報を送信することにより、送信電力を低減することができ、ひいては無線リソースを有効に利用することができる。すなわち、本実施形態における基地局10により、より簡易に送信電力を低減し、かつ無線リソースを有効に利用させることができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る情報伝送装置および情報伝送方法によれば、マルチキャスト情報を伝送する際に、より簡易に送信電力を低減し、かつ無線リソースを有効に利用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における移動通信システムの構成図である。
【図2】図1に示す移動通信端末の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す基地局の動作を示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態における移動通信システムの構成図である。
【図5】移動通信端末の端末台数と基地局の送信電力との関係を表すグラフである。
【図6】管理テーブルの内容を説明するための概念図である。
【図7】図4に示す移動通信端末の動作を示すフローチャートである。
【図8】図4に示す基地局の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2・・・移動通信システム、10・・・基地局、11・・・受信部、12・・・チャネル管理部、13・・・共通制御チャネル伝送部、14・・・個別制御チャネル伝送部、15・・・入出力インターフェース、16・・・入出力端子、17・・・切替部、18・・・マルチキャストチャネル伝送部、19・・・個別チャネル伝送部、20・・・移動通信端末、21・・・受信品質測定部、22・・・受信部、23・・・制御情報認識部、24・・・送信部、25・・・入出力インターフェース、26・・・入出力端子、30・・・ネットワーク、T・・・管理テーブル。

Claims (10)

  1. 所定の通信エリア内に在圏する一または複数の無線受信局に対してマルチキャスト情報を無線通信により伝送する情報伝送装置であって、
    前記一または複数の無線受信局ごとに割り当てられる個別チャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送する個別チャネル伝送手段と、
    前記一または複数の無線受信局で共用されるマルチキャストチャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送するマルチキャスト伝送手段と、
    前記個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替える切替手段と
    を備えることを特徴とする情報伝送装置。
  2. 前記切替手段は、
    前記個別チャネル伝送手段によりマルチキャスト情報を前記一または複数の無線受信局ごとに伝送する際に要する全送信電力と、前記マルチキャスト伝送手段によりマルチキャスト情報を前記一または複数の無線受信局に伝送する際に要する送信電力とを算出する算出手段を含んで構成され、
    前記算出手段により算出された全送信電力および送信電力に基づいて、前記個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることを特徴とする請求項1記載の情報伝送装置。
  3. 前記算出手段は、前記一または複数の無線受信局から受信した当該無線受信局における受信品質に基づいて、前記全送信電力および送信電力を算出することを特徴とする請求項2記載の情報伝送装置。
  4. 前記切替手段は、
    マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数を管理する管理手段を含んで構成され、
    前記管理手段により管理されている無線受信局の端末台数に基づいて、前記個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることを特徴とする請求項1記載の情報伝送装置。
  5. 前記切替手段は、前記端末台数が所定の台数以下である場合には、前記個別チャネル伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送に切り替え、前記端末台数が所定の台数を超える場合には、前記マルチキャスト伝送手段によるマルチキャスト情報の伝送に切り替えることを特徴とする請求項4記載の情報伝送装置。
  6. 所定の通信エリア内に在圏する一または複数の無線受信局に対してマルチキャスト情報を無線通信により伝送する情報伝送方法であって、
    前記一または複数の無線受信局ごとに割り当てられる個別チャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送する個別チャネル伝送工程と、
    前記一または複数の無線受信局で共用されるマルチキャストチャネルを用いてマルチキャスト情報を伝送するマルチキャスト伝送工程と、
    前記個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替える切替工程と
    を備えることを特徴とする情報伝送方法。
  7. 前記切替工程は、
    前記個別チャネル伝送工程においてマルチキャスト情報を前記一または複数の無線受信局ごとに伝送する際に要する全送信電力と、前記マルチキャスト伝送工程においてマルチキャスト情報を前記一または複数の無線受信局に伝送する際に要する送信電力とを算出する算出工程を含んで構成され、
    前記算出工程において算出された全送信電力および送信電力に基づいて、前記個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることを特徴とする請求項6記載の情報伝送方法。
  8. 前記算出工程は、前記一または複数の無線受信局から受信した当該無線受信局における受信品質に基づいて、前記全送信電力および送信電力を算出することを特徴とする請求項2記載の情報伝送方法。
  9. 前記切替工程は、
    マルチキャスト情報を受信する無線受信局の端末台数を管理する管理工程を含んで構成され、
    前記管理工程において管理されている無線受信局の端末台数に基づいて、前記個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送と前記マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送とを切り替えることを特徴とする請求項6記載の情報伝送方法。
  10. 前記切替工程は、前記端末台数が所定の台数以下である場合には、前記個別チャネル伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送に切り替え、前記端末台数が所定の台数を超える場合には、前記マルチキャスト伝送工程におけるマルチキャスト情報の伝送に切り替えることを特徴とする請求項9記載の情報伝送方法。
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