JP2004184824A - Micro device and method of manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロデバイス及びその製造方法に係り、特に光スイッチに用いて好適なマイクロデバイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細構造のパーツを集積して形成したマイクロデバイスは、例えば光スイッチ、ラブ・オン・チップ、マイクロ・クロマトグラフィ・デバイス、マイクロポンプ、パワーMEMSパーツ等として、各種分野での応用が期待されている。これらのマイクロデバイスのうち、例えば光スイッチは、光通信関連機器、とりわけ波長多重通信(Dense Wavelength Division Multiplexing:DWDM)関連機器への需要が高まっている。
【0003】
ここで、光スイッチの構造は、機械式及び非可動式の2種類に大別できる。非可動式の光スイッチは、一般に導波路を用いており、伝送波長以下まで隣接ファイバーを近づけ、その間における光の浸み出しによって電磁エネルギが一方のファイバーから他方のファイバーへ移る結合器の特性を利用している。上記のような非可動式の光スイッチでは、スイッチ損失等を低く抑えることができるが、隣接ファイバー間のクロストークが大きくなる問題がある他、大規模化を図る場合には、Non−blocking構成を取る必要性から非常に多数のスイッチ・エレメントを並べる必要が生じ、サイズの肥大を免れない。
【0004】
一方、機械式の光スイッチは、上記した非可動式の光スイッチに比べてクロストーク低減、大規模化等の観点から有利である。この機械式の光スイッチとしては、光ファイバーの位置を固定すると共にミラーが光路に対して移動することにより光路を切り換える可動ミラー切り換え式の光スイッチがある。
【0005】
この可動ミラー切り換え式の光スイッチは、上記のようにミラーの出し入れにより光路を切り換える構成であるため、光路に対してミラーを移動させる必要がある。このため、光スイッチには、ミラーを移動させるための駆動機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。この駆動機構は、ミラーが取り付けられる可動アームと、この可動アームを移動付勢する駆動手段を有している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−258702公報、図1A及び第0008段落〜第0011段落
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、光スイッチに求められる性能としては、光学特性(低挿入損失、低クロストーク等)、機械的電気的性能(光学的性能、高速スイッチング,高安定性,低電圧駆動,低消費電力等)、及び形状特性(装置の小型化等)である。
従来の光スイッチは、光ファイバーが90°間隔で配置されていた。このため、ミラーの法線と光ファイバーからミラーに入射する入射光とのなす角度θ1(即ち、入射角θ1)は、45°に設定されていた。
【0008】
しかしながら、従来のように入射角度が45°以上と大きい角度であると、ミラーの厚みに起因した光軸ずれによる損失が大きくなってしまうという問題点が生じる。このミラーの厚みに起因した光軸ずれとは、入射光がミラーにおいて反射される際、実際の反射光路と理想反射光路(設計上の光路)との差に起因して、入射側の光ファイバー17B,17Cに入射する光の光量が減少し、信号に損失が発生することをいう。
【0009】
また、実際の反射光路と理想反射光路との差は、ミラーの厚さに依存しており、ミラーが厚いほどその差は大きくなる。このため、従来ではミラーの厚みによる信号の蹴られ損を低減する手段として、ミラーの厚さを薄くすることに重点が置かれた開発が行なわれていた。
【0010】
しかしながら、ミラーはステージに立設させるものであり、所定の機械的強度が必要な構成要素である。このため、ミラーの厚さを薄くするには限界があり、よって従来の手法ではミラーの厚みによる信号の蹴られ損を低減するにも限界があるという問題点があった。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、高い信頼性及び駆動特性を実現できるマイクロデバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項1記載の発明は、
機能素子が設けられた移動部と、
該移動部を移動可能に支持すると共に、前記機能素子に対し光の入出射を行なう複数の導波経路が配設される基板部とを有するマイクロデバイスであって、
前記機能素子に入射される入射光と、前記機能素子により反射される反射光とのなす角度が鋭角となるよう前記導波経路を配置したことを特徴とするものである。
【0014】
上記発明によれば、機能素子に対する入射光と反射光とのなす角度が鋭角となるよう導波経路を配置したため、同じ厚みの機能素子を用いた場合でも、従来に比べて実際の光路と理想光路との差(オフセット)が小さくなる。よって、いわゆる機能素子の厚みによる光軸ずれによる損失を軽減することができ、マイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0015】
また、請求項2記載の発明は、
機能素子が設けられた移動部と、
該移動部を移動可能に支持すると共に、前記機能素子に対し光を出射する出射用導波経路が配設される基板部とを有するマイクロデバイスであって、
前記出射用導波経路から出射される光が前記機能素子に入射する入射角をθとした場合、0°<θ<45°となるよう構成したことを特徴とするものである。
【0016】
上記発明によれば、出射用導波経路から出射される光が機能素子に入射する入射角θが従来の45゜よりも小さい角度となるため、同じ厚みの機能素子を用いた場合でも、従来に比べて実際の光路と理想光路との差(オフセット)が小さくなる。このため、機能素子厚みによる光軸ずれによる損失を軽減することができ、マイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、
請求項1または2記載のマイクロデバイスにおいて、
前記移動部は、単結晶シリコンのバルクで形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記発明によれば、移動部を単結晶シリコンのバルクとしたことにより、マイクロデバイスの信頼性を向上することができる。即ち、単結晶シリコンのバルクは、薄膜技術を用いてシリコン薄膜を積層したポリシリコンに比べて機械的強度が強い。
【0019】
このため、移動部を単結晶シリコンのバルクとすることにより、移動部の変位動作に伴い塑性変形や歪が発生することを防止でき、よってマイクロデバイスの信頼性を向上することができる。また、移動部を単結晶シリコンのバルクとすることにより、半導体製造技術を利用して移動部を形成することが可能となり、よって移動部を容易かつ安価に形成することができる。
【0020】
また、請求項4記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロデバイスにおいて、
前記導波経路は、前記基板部に形成された溝部に装着されることにより位置規制された構成であることを特徴とするものである。
【0021】
上記発明によれば、導波経路は機能素子が支持される基板部に形成された溝部に装着されるため、機能素子と導波経路との位置精度を高めることができる。よって、導波経路と機能素子との間における光の授受を確実に行なうことができ、これによってもマイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0022】
また、請求項5記載の発明は、
請求項4記載のマイクロデバイスにおいて、
前記基板部を単結晶シリコンにより形成する共に、
隣接する一対の前記導波経路のなす角度を70.6°となるよう構成したことを特徴とするものである。
【0023】
上記発明によれば、シリコンの結晶角を利用して導波経路の壁に(110)面ウェハを使用して(111)面を、機能素子の面に(100)面を用いることが可能となる。このため、反応性イオンエッチング(RIE)による導波経路及び機能素子の形成を行なった後、結晶異方性エッチングを実施することにより、導波経路の寸法を保ったまま機能素子面の平滑化処理を行なうことが可能となる。
【0024】
また、請求項6記載の発明は、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマイクロデバイスにおいて、
機能素子をミラーとしたことを特徴とするものである。
【0025】
上記発明によれば、機能素子をミラーとしたことにより、マイクロデバイスを光スイッチとして用いることができる。
【0026】
また、請求項7記載の発明は、
機能素子と該機能素子に対し光の入射を行なう導波経路が装着される装着溝が設けられた基板部とを有するマイクロデバイスの製造方法であって、
基材に対して第1の深堀り加工を実施し、その後に第2の深堀り加工を実施することにより前記機能素子を形成する工程を有し、
かつ、前記第1の深堀り加工を実施する際、同時に前記導波経路が配設される装着溝を形成することを特徴とするものである。
【0027】
上記発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。
【0028】
また、請求項8記載の発明は、
機能素子が設けられた移動部と、該移動部を移動可能に支持すると共に前記機能素子に対し光の入出射を行なう複数の導波経路が装着される装着溝が設けられた基板部とを有するマイクロデバイスの製造方法であって、
前記基板部となる第1の層と、前記移動部となる第2の層と、該第1の層と第2の層との間に設けられた中間層とを具備する基材を用い、
前記第1の層を深堀り加工することにより、該第1の層に前記機能素子母材を形成する工程と、
前記中間層をエッチストップ材として前記機能素子母材を含む第1の層を深堀り加工することにより、前記機能素子と前記装着溝とを同時に形成する工程と、前記中間層をエッチストップ材として前記第2の層を深堀り加工することにより前記移動部を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0029】
上記発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。また、第1の層を深堀り加工することにより機能素子を形成するため、機能素子面を略垂直に形成することができ、反射精度の高い機能素子を実現することができる。また、中間層をエッチストップ材として機能素子を形成するため、機能素子の高さは第1の層の厚さと等しくなり、よって機能素子の高さ精度を容易に出すことができる。
【0030】
また、請求項9記載の発明は、
機能素子が設けられた移動部と、該移動部を移動可能に支持すると共に前記機能素子に対し光の入出射を行なう複数の導波経路が装着される装着溝が設けられた基板部とを有するマイクロデバイスの製造方法であって、
前記基板部となる第1及び第2の層と、前記移動部となる第3の層と、該第1の層と第2の層との間に設けられた第1の中間層と、該第2の層と第3の層との間に設けられた第2の中間層を具備する基材を用い、
前記第1の層を前記第1の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより該第1の層に機能素子母材を形成する工程と、
前記第1の層を前記第1の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより前記装着溝を形成する処理と、前記第2の層を前記第2の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより機能素子を形成する処理とを同時に行なう工程と、
前記第3の層を前記第2の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより移動部を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0031】
上記発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。また、第1の中間層をエッチストップ材として装着溝が形成されるため、装着溝を高精度に形成することができる。よって、機能素子と導波手段の位置との位置決め精度を高めることができ、信頼性の高い光の切り換え処理を行なうことができる。
【0032】
また、請求項10記載の発明は、
請求項8または9記載のマイクロデバイスの製造方法において、
前記深堀り加工として、反応性イオンエッチングを用いたことを特徴とするものである。
【0033】
上記発明によれば、深堀り加工として反応性イオンエッチングを用いたことにより、第1の層にその加工表面に対して略垂直な側壁を有する溝加工ができるため、機能素子を精度良く形成することができる。
【0034】
また、請求項11記載の発明は、
請求項8乃至10のいずれか1項に記載のマイクロデバイスの製造方法において、
前記基材の前記第1の層としてシリコンを用いると共に、
前記装着溝の側壁がシリコンの(111)面となり、前記機能素子の鏡面が(100)面となるよう構成したことを特徴とするものである。
【0035】
上記発明によれば、反応性イオンエッチチング(RIE)による導波経路及び機能素子の形成を行なった後、結晶異方性エッチングを実施することにより、導波経路の寸法を保ったまま機能素子面の平滑化処理を行なうことが可能となる。
【0036】
また、請求項12記載の発明は、
請求項8乃至11のいずれか1項に記載のマイクロデバイスの製造方法において、
機能素子をミラーとしたことを特徴とするものである。
【0037】
上記発明によれば、機能素子をミラーとすることにより、光スイッチを製造することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0039】
図1乃至図4は、本発明の第1実施例であるマイクロデバイスを示している。本実施例では、マイクロデバイスとして機能素子としてミラーを用いた光スイッチを用いた例について説明する。しかしながら、本発明の適用は光スイッチに限定されものではなく、マイクロポンプ,スキャナー,ディジタルミラーデバイス,圧力センサ,加速度センサ,ジャイロ等の種々のマイクロデバイスに適用できるものである。
【0040】
光スイッチ20Aは可動ミラー切り換え式の光スイッチであり、例えばDWDM関連機器内に配設されて信号光の光路の切り換え処理を行なうものである。図1は光スイッチ20Aの分解斜視図であり、図2は光スイッチ20Aの平面図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、更に図4は図2におけるB−B線に沿う断面図である。
【0041】
各図に示すように、光スイッチ20Aは、大略すると第1の構造体21Aと第2の構造体22とにより構成されている。また、第1の構造体21Aは、第2の構造体22の上部に積み重ねられ固定された構成とされている。
【0042】
第1の構造体21Aは、基板部23Aと移動部24とにより構成されている。まず、基板部23Aについて説明する。基板部23Aは単結晶シリコンのバルクにより構成されており、移動部24を支持する機能を奏すると共に、光ファイバー27A〜27D(請求項に記載の導波経路に相当する)を所定位置に固定する機能を奏する。
【0043】
光ファイバー27A〜27Dを固定するため、基板部23Aには光ファイバー装着溝28が形成されている。本実施例では図2に示すように、基板部23Aの上面に4本の光ファイバー装着溝28が、平面視した状態においてB−B線を中心にV字状をなすように形成されている。
【0044】
よって、この光ファイバー装着溝28に装着される光ファイバー27A〜27Dも、平面視した状態において基板部23AにB−B線を中心にV字状となるよう装着される。尚、このB−B線はミラー26の法線であり、よってB−B線はミラー26のミラー面26aに対して垂直な線分である。
【0045】
また、基板部23Aには開口部29が形成されている。移動部24は、後述するように、この開口部29の内部に移動可能に設けられる。また、開口部29と光ファイバー装着溝28は、基板部23Aの中央位置で連通している。そして移動部24に形成されるミラー26は、この連通位置(即ち、基板部23Aの中央位置)において、移動部24を構成するステージ部37上に立設される。
【0046】
更に、ミラー26が図中上方(Z2方向)にある位置(以下、基準位置という)で、ミラー26のミラー面は各光ファイバー27A〜27Dの端面と対向するよう構成されている。図3に実線で示すミラー26、及び図4に示すミラー26は、それぞれ基準位置にあるミラー26を示している。尚、ミラー26と光ファイバー27との位置関係の詳細については、説明の便宜上、後述するものとする。
【0047】
次に、移動部24について説明する。移動部24Aは、支持部25,ミラー26,ステージ部37,及び電極部38等により構成されている。この移動部24Aも単結晶シリコンのバルクよりなり、また予めイオン注入されることにより導電性を有した構成とされている。
【0048】
この移動部24は前記の基板部23Aと一括的に形成されるが、その際に主にバルクマイクロマシニング技術を用いて形成される。ここで、バルクマイクロマシニング技術とは、単結晶基板そのものに微細構造体を形成する加工技術をいい、サーフェイスマイクロマシニングと相反する加工技術である(「半導体用語大辞典」:株式会社日刊工業新聞社、1999年3月20日発行、871頁右欄参照)。
【0049】
ミラー26(機能素子)は、上記のようにステージ部37に立設されている。このミラー26は、その反射面26aが鏡面処理され反射光率が高められている。また、このミラー26と各光ファイバー27A〜27Dは、平面視した状態において所定の角度を有して対向するよう構成されている(図2参照)。
【0050】
そして、ミラー26が各光ファイバー27A〜27Dと対向する基準位置にある時、図2における光ファイバー27Aから出射した光はミラー26に反射されて光ファイバー27Bに入射し、光ファイバー27Dから出射した光はミラー26に反射されて光ファイバー27Cに入射する。
【0051】
一方、ミラー26が下方(図1,3,4に矢印Z1方向)に移動して光ファイバー27から離間した下動位置(図3に一点鎖線で示す位置)にある時は、光ファイバー27Aから出射した光はミラー26に反射されることなく光ファイバー27Cに入射し、光ファイバー27Dから出射した光は光ファイバー27Bに入射する。これにより、各光ファイバー27A〜27Dの間において、光路の切り換え処理を行なうことができる。
【0052】
支持部25は板バネ状とされており、外側の端部は基板部23Aと基台部33との間に固定され、内側の端部は一体的にステージ部37に接続された構成となっている。従って、移動部24Aは、支持部25が弾性変形することにより、開口部29内で矢印Z1,Z2方向(後述する対向電極34に対して上下方向)に移動可能な構成となる。尚、本実施例では支持部25は直線形状とされているが、支持部25は直線形状に限定されるものではなく、ミアンダ形状や蛇行形状等の他の形状とすることも可能である。これにより、支持部25のバネ特性を調整することができる。
【0053】
電極部38はステージ部37を挟んでその両側に一対形成されており、その形状は平面視した状態で略三角形状とされている(図2参照)。この電極部38は、支持部25及びステージ部37に対して広い面積を有しており、第2の構造体22Aに形成された対向電極34と対向するよう配設されている。
【0054】
上記したように、本実施例に係る光スイッチ20Aでは、基板部23A及び移動部24を単結晶シリコンのバルクにより形成した構成としている。この単結晶シリコンのバルクは、薄膜技術を用いてシリコン薄膜を積層したポリシリコンに比べて機械的強度が強い。
【0055】
このため、基板部23A及び移動部24に塑性変形や歪が発生することを防止でき、よって光スイッチ20Aの信頼性を向上することができる。また、単結晶シリコンのバルクは、半導体製造技術を利用して加工成形することができるため、基板部23A及び移動部24を容易かつ安価に形成することができる。
【0056】
また、本実施例に係る光スイッチ20Aでは、基板部23Aが基台部33からミラー26の配設位置に向けて広く延出した構成とされている。このため、光ファイバー装着溝28をミラー26の近傍位置まで形成でき、よって光ファイバー27A〜27Dをミラー26に近接した状態で基板部23Aに配設することができる。これにより、各光ファイバー27A〜27Dとミラー26との距離(即ち、光の空間光路長)を短くでき、よって光スイッチ20Aで発生する光信号の劣化を抑制することができる。
【0057】
次に、第2の構造体22について説明する。第2の構造体22はガラスよりなる基台部33からなり、その内部にキャビティ32を形成した構成とされている。このキャビティ32は、第2の構造体22を弗酸(HF)と弗化アンモニウム(NH4F)とを混合したエッチング液を用いてエッチングすることにより形成される。
【0058】
また、このキャビティ32内において、ステージ部37及び電極部38と対向する位置には対向電極34が形成されている。この対向電極34と移動部24(前記のように、イオン注入されることにより電極として機能する)との間には、図示しない電圧印加装置が接続されている。
【0059】
そして、この電圧印加装置により対向電極34と移動部24Aとの間に所定の駆動電圧を印加すると、面積の大なる電極部38は対向電極34に静電的に引き寄せられる。これにより、ステージ部37は支持部25の弾性力に抗して図中矢印Z1方向に変位し、これに伴いミラー26も矢印Z1方向に移動する。
【0060】
また、駆動電圧の印加を停止すると、ミラー26は支持部25の弾性復元力により図中矢印Z2方向に変位し、これに伴いミラー26も矢印Z2方向に移動する。そして、ミラー26が矢印Z2方向限(基準位置)まで移動した状態で、ミラー26の反射面は光ファイバー27A〜27Dと対向し、前記のように光ファイバー27A〜27Dとの間で光の入出射を行なう。このように、光スイッチ20Aは、駆動電圧をON/OFFすることにより、光ファイバー27A〜27Dの光路を選択的に切り換えることができる。
【0061】
ここで、ミラー26と光ファイバー27A〜27Dの位置関係について、主に図2及び図5を用いて説明する。
前記したように、本実施例では光ファイバー27A,27Dは光を出射する光ファイバーであり、光ファイバー27B,27Cは光が入射する光ファイバーである。図2に示されるように、光ファイバー27Aと光ファイバー27Cは直線状に配置されており、また光ファイバー27Bと光ファイバー27Dも直線状に配置されている。これにより、ミラー26が下動位置にある時、光ファイバー27Aから出射した光は光ファイバー27Cに入射し、また光ファイバー27Dから出射した光は光ファイバー27Bに入射する。
【0062】
一方、光ファイバー27Aと光ファイバー27B、及び光ファイバー27Cと光ファイバー27Dの配置に注目すると、本実施例では光ファイバー27Aと光ファイバー27Bのなす角度α2及び光ファイバー27Cと光ファイバー27Dのなす角度α2が、鋭角となるよう構成されている。即ち、各光ファイバー27A〜27Dは、0°<α2<90°となるよう構成されている。
【0063】
従って、ミラー26が基準位置にある時、光ファイバー27Aから出射されミラー26に入射する入射光と、この入射光がミラー26で反射されて光ファイバー27Bに入射する反射光とのなす角度である入反射角もα2となる。同様に、ミラー26が基準位置にある時、光ファイバー27Dから出射されミラー26に入射する入射光と、この入射光がミラー26で反射されて光ファイバー27Cに入射する反射光とのなす角度である入反射角もα2となる。
【0064】
また、上記のように入反射角α2を鋭角とすることにより、光ファイバー27A及び光ファイバー27Dからミラー26に入射する入射光の入射角度θ2は、0°<θ2<45°となる。
【0065】
本実施例のように、ミラー26に入射される入射光と、ミラー26により反射される反射光とのなす角度である入反射角α2が鋭角となるよう各光ファイバー27A〜27Dを配置したことにより、換言すれば光ファイバー27A及び光ファイバー27Dからミラー26に入射する入射光の入射角度θ2を0°<θ<45°となるよう構成したことにより、いわゆるミラー厚みによる信号の蹴られ損を軽減することができ、光スイッチ20A内における信号の劣化を抑制することができる。以下、この理由について図5を用いて説明する。
【0066】
図5は、ミラー26に入射する入射光A1,B1と、ミラー26で反射される反射光A2,A3,B2,B3の光路を示したものである。この各光の内、A1〜A3は本実施例に係る光スイッチ20Aにおける入射光及び反射光を示しており、またB1〜B3は本実施例と比較対照するために従来の光スイッチ10における入射光及び反射光を示している。
【0067】
いま、ミラー26が厚みの極めて薄い、即ちミラーの厚さを考慮する必要がない理想的なミラーであると仮定する。この場合従来の光スイッチ10において、光ファイバー17A,17Dからの入射光B1は、ミラー26の点Ooで反射されて反射光B3(実線で示す)で示す光路で光ファイバー17B,17Cに入射する。この際、入反射角α1は90°であり、入射角θ1は45°である。
【0068】
同様に、ミラー26が理想的なミラーであると仮定した場合、本実施例に係る光スイッチ20Aにおいて、光ファイバー27A,27Dからの入射光A1は、ミラー26の点Ooで反射されて反射光A3(実線で示す)で示す光路で光ファイバー27B,27Cに入射する。この際、入反射角α2は鋭角(0°<α2<90°)とされている。また、入射角θ1は0°<θ1<45°となるよう設定されている。尚、図中Xoで示す線分は、反射点Ooを通るミラー26の法線である。
【0069】
しかしながら、実際上は厚さを考慮する必要がない理想的なミラーを作成するのは困難であり、ミラー26は必然的に厚さを有する。このため、入射光A1,B1がミラー26で実際に反射される位置は、ミラー26の反射面26aとなる。
【0070】
従来の光スイッチ10において、ミラー26の厚みを考慮した場合の光の入射及び反射は次のようになる。即ち、光ファイバー17A,17Dからの入射光B1は、ミラー26の反射面26aである点OBで反射されて反射光B2(破線で示す)で示す光路で光ファイバー17B,17Cに入射する。この際、入反射角α1及び入射角θ1は変化することはなく、α1=90°,θ1=45°である。
【0071】
一方、本実施例に係る光スイッチ20Aにおいてミラー26の厚みを考慮した場合、光ファイバー27A,27Dからの入射光A1は、ミラー26の点OAで反射されて反射光A2(破線で示す)で示す光路で光ファイバー27B,27Cに入射する。この際、入反射角α2及び入射角θ2は変化することはなく、入反射角α2は鋭角(0°<α2<90°)とされており、具体的には約60°とされている。また、入射角θ2は0°<θ2<45°となるよう設定されており、具体的には約30°とされている。尚、図中XAで示す線分は、反射点OAを通るミラー26の法線であり、図中XBで示す線分は、反射点OBを通るミラー26の法線である。
【0072】
ここで、ミラー26に厚みがない理想的なミラーであると想定したときの反射光A3,B3と、ミラー26の厚みを考慮した実際の反射光A2,B2とを比較する。まず、従来の光スイッチ10における理想的なミラーであると想定したときの反射光B3(理想光路)と、厚みのある実際のミラー26による反射光B2(実際の光路)では、光路に図中矢印LBで示す距離だけオフセットしている。このオフセット量LBは、上記した理想光路における反射点Oo点と反射面26aとの距離をaとした場合、LB=2sinθ1で求められる。
【0073】
一方、本実施例に係る光スイッチ20Aにおける理想的なミラーであると想定したときの反射光A3(理想光路)と、厚みのある実際のミラー26による反射光A2(実際の光路)では、光路に図中矢印LAで示す距離だけオフセットしている。このオフセット量LAは、LA=2sinθ2となる。
【0074】
ここで、オフセット量LAとオフセット量LBとを比較すると、前記のように従来の光スイッチ10における入射角θ1は約45°或いはこれよりも大きい角度であり、よってLB≧√2×aとなる。これに対し、本実施例に係る光スイッチ20Aでは、前記のように入射角θ2は0°<θ2<45°となるよう設定さており、よってa<LB<√2×aとなる。従って、本実施例に係る光スイッチ20Aのオフセット量LAは、従来の光スイッチ10のオフセット量LBに比べて小さくなる。
【0075】
通常、光スイッチ10,20Aの設計においては、ミラー26の厚みを考慮しない理想光路に基づき各光ファイバー17A〜17D,27A〜27Dの配設位置が決められ、その上で上記したオフセット量LA,LBに基づき、反射光を入射する入射側の光ファイバー17B,17C,27B,27Cの配設位置の補正が行なわれる。この際、従来の光スイッチ10のようにオフセット量LBが大きいと、光軸ずれによる損失が非常に大きくなる。
いま仮に、実際の光路である反射光B2に対して光ファイバー17B,17Cの光軸を合わせる補正を行なった場合を想定すると、ミラー16が基準位置にある状態では出射側の光ファイバー17A,17Dから出射した光はミラー16で反射し、高効率で光ファイバー17B,17Cに入射されるため信号の蹴られ損の発生は少ない。
【0076】
しかしながら、出射側の光ファイバー17A,17Dは理想光路に基づき配設されている。このため、上記のように入射側の光ファイバー17B,17Cが理想光路である反射光B3の位置から大きくずれると、光ファイバー17Aと光ファイバー17Cとの直線性、及び光ファイバー17Dと光ファイバー17Cとの直線性が悪くなる。このため、ミラー16が下動した場合、光ファイバー17Aから出射した光が光ファイバー17Cに入射する際、及び光ファイバー17Dから出射した光が光ファイバー17Cに入射する際に、信号の蹴られ損が発生してしまう。
【0077】
また、光ファイバー17Aと光ファイバー17Cとの直線性、及び光ファイバー17Dと光ファイバー17Cが直線性を維持するよう光ファイバー17B,17Cの補正を行なうと、ミラー16が基準位置にある時、反射光B2の光ファイバー17B,17Cへの入射効率が低下し、やはり信号の蹴られ損が発生してしまう。
【0078】
これに対して本実施例に係る光スイッチ20Aは、入反射角α2を鋭角としたことにより、換言すれば入射角度θ2を0°<θ2<45°としたことにより、オフセット量LAを従来に比べて小さくすることができる。これにより、入射側の光ファイバー27B,27Cに対し、配設位置の補正を行なう必要はなくなる。
【0079】
また補正を実施しなくても、ミラー26が基準位置にある場合には、光ファイバー27A,27Dから出射しミラー16で反射した光は、高効率で光ファイバー27B,27Cに入射される。このため、信号の蹴られ損の発生は殆どなく、よって光スイッチ20Aにおいて光信号に劣化が発生するのを抑制することができる。
【0080】
また、ミラー26が下動した位置にある場合においても、光ファイバー27Aと光ファイバー27Cとの直線性、及び光ファイバー27Dと光ファイバー27Cとの直線性は維持される。このため、ミラー26が下動した位置にある場合においても、信号の蹴られ損の発生は殆どなく、光スイッチ20Aにおいて光信号に劣化が発生するのを抑制することができる。
【0081】
更に、本実施例に係る光スイッチ20Aでは、前記したように各光ファイバー27A〜27Dが基板部23Aに形成された光ファイバー装着溝28に装着されることにより位置規制される構成となっている。即ち、各光ファイバー27A〜27Dは、ミラー26が支持される基板部23Aに一体的に形成された光ファイバー装着溝28に装着される構成となっている。
【0082】
これにより、ミラー26と各光ファイバー27A〜27Dとの位置精度を高めることができ、よって各光ファイバー27A〜27Dとミラー26との間における光の授受を確実に行なうことができる。従って、これによってもマイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0083】
図6乃至図8は、本発明の第2乃至第6実施例である光スイッチ20B〜20Fを示している。図6及び図7(A)は第2実施例である光スイッチ20Bであり、図7(B)は第3実施例である光スイッチ20Cであり、図8(A)は第4実施例である光スイッチ20Dであり、図8(B)は第5実施例である光スイッチ20Eであり、図8(C)は第6実施例である光スイッチ20Fを夫々示している。
【0084】
この各光スイッチ20B〜20Fは、一つの基板部23Cに複数のミラー26及び光ファイバー27をマトリックス状に配設したマトリックススイッチである。また、各光ファイバー27は入反射角が鋭角(入射角θが0°<θ<45°)となるよう配置されており、よってミラー26の厚さによる損失を抑制して光信号の劣化を抑制する構成とされている。
【0085】
また、各光スイッチ20B〜20Fでは、電極部38が支持部25の配設位置を中心として線対称な形状とされており、かつ各電極部38は光ファイバー27により囲まれた平行四辺形の領域内に形成されている。この構成とすることにより、隣接する電極部38同士をコンパクトに配置することが可能となり、基板部23Bに対して広い面積を有する電極部38をスペース効率よく配置することができるため、光スイッチ20C〜20Fの小型化を図ることができる。尚、図8(A)は、前記した光スイッチ20Aを基板部23B上に複数個形成することによりマトリックススイッチを実現したものである。
【0086】
続いて、光スイッチの製造方法について説明する。図9乃至図12は、先に述べた第1実施例に係る光スイッチ20Aの製造方法を示している。尚、図9乃至図12において、第1実施例に係る光スイッチ20Aの説明に用いた図1乃至図4に示した構成と対向する構成については同一符号を付して説明する。また、これから説明する光スイッチの製造方法においては、入反射角α2(即ち、光ファイバー27Aと光ファイバー27Cとのなす角度、及び光ファイバー27Dと光ファイバー27Bのなす角度)は70.6°に設定されている。
【0087】
図9(A)は、光スイッチ20Aを製造する機材となるSOI(Silicon On Insulator)基板40を示している。本実施例に係る製造方法で用いるSOI基板40は、上層から第1のバルク層41,中間層43,第2のバルク層42が順次積層された構成とされている。第1のバルク層41及び第2のバルク層42は単結晶シリコン(Si)のバルクであり、中間層43は二酸化シリコン(SiO2)である。
【0088】
このSOI基板40は、周知のSOI技術を用いて形成される。具体的には、SOI基板40はSIMOX(Silicon IMplanted OXide)法、或いは貼り合わせ法を用いて形成することができる。SIMOX法とは、シリコン基板(Si)に酸素(O2)をイオン注入し、その後に熱処理を行なうことによりシリコンと結合させ、基板表面より内部位置にシリコンの酸化膜(SiO2)を形成することによりSOI基板40を製造する方法である。
【0089】
また、貼り合わせ法は、表面に酸化膜を形成した第1のシリコン基板と、これとは別個の第2のシリコン基板を高熱・高圧力で接着し、その後に第2のシリコン基板を所定の厚さまで研削することにより、SOI基板40を製造する方法である。
【0090】
上記構成とされたSOI基板40には、例えば熱酸化法を用いることにより、図9(B)に示すように第1のバルク層41の表面に表面酸化膜44を形成すると共に第2のバルク層42の表面(図中、下面)に表面酸化膜45を形成する。続いて、この各表面酸化膜44,45の表面に第1のレジスト膜46,47を塗布する。この第1のレジスト膜46,47は、例えばスピナーを用いて塗布される。この第1のフォトレジスト46,47は、ポジ型,ネガ型のいずれであってもよい。
【0091】
続いて、第1のバルク層41側に形成された第1のフォトレジスト46に対し露光・現像処理が行なわれ、基板部23A及びミラー26となる部位の上部を残し、他の部分(具体的には、開口部29及び光ファイバー装着溝28の形成位置に対応する部分)の第1のフォトレジスト46が除去される。
【0092】
図9(C)は、第1のフォトレジスト46の不要部分が除去された状態を示している。同図に示すように、第1のレジスト膜46が除去された部分は、表面酸化膜44が露出した状態となっている。
【0093】
続いて、図9(D)に示すように露出した表面酸化膜44をエッチングにより除去すると共に、アッシング等により第1のレジスト膜46を除去する。これにより、パターニングされた表面酸化膜44の形成位置を除いた部分は、図10(A)に示すように第1のバルク層41が露出した状態となっている。
【0094】
第1のレジスト膜46に対するレジスト除去が終了すると、次に図10(B)に示すように、第1のバルク層41の表面酸化膜44が形成された面の全面に第2のレジスト膜48を塗布する。尚、この第2のフォトレジスト48もポジ型,ネガ型のいずれであってもよい。
【0095】
続いて、この第2のレジスト膜48に対し露光・現像処理が行なわれ、開口部29の形成位置に対応する位置における第2のレジスト膜48が除去され、図10(C)に示すように開口パターン49が形成される。この開口パターン49の形成位置は、第1のバルク層41が露出した状態となっている。
【0096】
上記のように第2のレジスト膜48のパターニングが終了すると、続いて第1のバルク層41に対して深堀り加工が実施される。本実施例では深堀り加工としてバルクマイクロマシニングを用いており、具体的にはバルクマイクロマシニングの一種である反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を用いている。
【0097】
SOI基板40は、反応性イオンエッチングを行なうエッチング装置に装着され、第2のレジスト膜48をマスクとして第1のバルク層41に対し反応性イオンエッチングが実施される。これにより、第1のバルク層41には図10(D)に示すように第1の深堀り加工部50が形成され、ミラー26の母材となるミラー母材26−1が形成される。この際、本実施例ではミラー母材26−1の後に反射面26a(鏡面)となる面がシリコンの(100)面となるよう設定されている。
【0098】
反応性イオンエッチングでは、側壁保護とエッチングのプロセスを交互に繰り返すことで、加工表面に対して略垂直な側壁を持つ第1の深堀り加工部50を深掘り加工することができる。尚、本実施例では上記のようにシリコンの結晶方位を設定しているが、反応性イオンエッチングでは、これがエッチングに影響を与えるようなことはない。
【0099】
一方、本工程で実施される反応性イオンエッチングでは、第1のバルク層41の全てをエッチングすることはせず、第1のバルク層41の途中位置までエッチングされる(いわゆるハーフエッチングされる)。この第1の深堀り加工部50の深さは、例えばエッチング時間を管理することにより決めることができる。
【0100】
具体的な第1の深堀り加工部50の深さは、第1のバルク層41であって第1の深堀り加工部50が形成された位置における厚さW1(図11(A)に矢印で示す)が、後に形成される光ファイバー装着溝28の深さW2(図11(B)に矢印で示す)と等しいか、それよりも若干小さくなるよう設定されている(W1≦W2)。
【0101】
このように第1の深堀り加工部50が深堀り加工されると、アッシング等により第2のレジスト膜48は除去される。図11(A)は、第2のレジスト膜48が除去された状態を示している。同図に示すように、第2のレジスト膜48が除去されることにより、第1のバルク層41の上面には光ファイバー装着溝28及び開口部29の形成位置に開口が形成された表面酸化膜44が露出した状態となる。
【0102】
上記のように第2のレジスト膜48が除去されると、続いて第1のバルク層41に対して第2の深堀り加工が実施される。本実施例では、この第2の深堀り加工についても、バルクマイクロマシニングである反応性イオンエッチング(RIE)を用いている。この反応性イオンエッチングにより、第1のバルク層41には光ファイバー装着溝28が形成され、第1の深堀り加工部50には更に深い第2の深堀り加工部51が形成され、更にミラー母材26−1にミラー26が形成される。
【0103】
この際、本実施例では、SF6ガスを用いた反応性イオンエッチングを採用している。この反応性イオンエッチングは、シリコン(Si)と二酸化シリコン(SiO2)との間に高いエッチレートの選択比を持つことを大きな特徴の一つとしている。このエッチレートの選択比は、条件によって異なるが、Si:SiO2=(100〜300):1である。
【0104】
一方、本実施例で用いているSOI基板40は、シリコン(Si)よりなる第1のバルク層41と第2のバルク層42との間に、反応性イオンエッチングのエッチング速度が極めて遅い二酸化シリコン(SiO2)よりなる中間層43を介装した構成とされている。このため、第1のバルク層41に対する反応性イオンエッチングは、この中間層43が露出するまで行なわれ、また中間層43が露出した後は第2のバルク層42までエッチングが及ぶのを防止する。
【0105】
即ち、第1のバルク層41に対してエッチング処理を行なう際、中間層43は第1のバルク層41に対するエッチング量を規制するエッチストップ材として機能する。この第2の深堀り加工は、光ファイバー装着溝28が所定の深さに深堀りされるまで実施される。この光ファイバー装着溝28の深さは、例えばエッチング時間を管理することにより決めることができる。
【0106】
また前記したように、第1の深堀り加工部50の形成後における第1のバルク層41の厚さW1(図11(A)参照)は、光ファイバー装着溝28の既定深さW2(図11(B)参照)と等しいかそれよりも若干小さく設定(W1≦W2)されている。このため、既定深さの光ファイバー装着溝28が形成された時点で、深堀り加工は中間層43にまで達する。しかしながら、エッチストップ材として機能する中間層43以上に反応性イオンエッチングは進まないため、第2のバルク層42がエッチングされるようなことはない。
【0107】
更に、本実施例で製造する光スイッチ20Aは、ミラー26に入射される入射光と、ミラー26により反射される反射光とのなす角度が鋭角となるよう光ファイバー27A〜27Dが配置されるものであり、特に本実施例では入反射角α2(即ち、光ファイバー27Aと光ファイバー27Cとのなす角度、及び光ファイバー27Dと光ファイバー27Bのなす角度)が70.6°となるよう設定されている。よって、SOI基板40として(110)面ウェハを使用した場合、光ファイバー装着溝28の側壁の方位は(111)面となる。
【0108】
続いて、ミラー26の表面に対し平滑化処理(鏡面処理)が実施される。この平滑化処理は、結晶異方性エッチングを用いて実施される。結晶異方性エッチングでシリコンのエッチングを行なう場合、(111)面に対し(100)面のエッチングレートは高い。このため、本実施例のように、反応性イオンエッチチング(RIE)によるミラー26及び光ファイバー装着溝28の形成を行なった後、結晶異方性エッチングを実施することにより、光ファイバー装着溝28の寸法を保ったままミラー26の反射面26aに対して平滑化処理を行なうことが可能となる。これにより、光ファイバー27A〜27Dの位置決め精度を高く維持しつつ、反射面26aを反射効率の高い良好な鏡面とすることができる。
【0109】
上記のようにしてミラー26,光ファイバー装着溝28,及び第2の深堀り加工部51が形成されると、続いてエッチング処理が実施される。このエッチング処理行なうことにより、図11(C)に示すように第1のバルク層41の表面に形成された表面酸化膜44、第2の深堀り加工部51の底部に露出した中間層43、及び第2のバルク層42の表面に形成された表面酸化膜45(いずれも、二酸化シリコン(SiO2)よりなる)が除去される。
この際、前記したように本実施例では中間層43をエッチストップ材とした反応性イオンエッチングを実施しているため、形成されるミラー26の高さを高精度に形成することができる。即ち、ミラー26の高さは、SOI基板40を構成する第1のバルク層41の厚さと、中間層43の厚さを加えた厚さとなる。従って、SOI基板40の形成時に、第1のバルク層41の厚さと中間層43の厚さを加えた寸法をミラー26の高さと等しく設定しておくことにより、ミラー26の高さを高精度に設定することができる。
【0110】
更に本実施例では、反応性イオンエッチングを用いてミラー26と光ファイバー装着溝28を同時形成している。このため、ミラー26と光ファイバー装着溝28を別個に形成する方法に比べて加工時間の短縮を図ることができ、光スイッチ20Aの製造におけるスループットを向上させることができる。
【0111】
また、ミラー26と光ファイバー装着溝28を同時に形成することで、ミラー26と光ファイバー装着溝28の設置角度等の精度を高めることができる。仮に、ミラーと光ファイバー装着溝を別個に形成することを想定すると、加工時のアライメントずれによる誤差が発生し、ミラーと光ファイバー装着溝の設置角度等の精度が低下してしまう。よって、ミラー26と光ファイバー装着溝28を同時に形成することにより、光信号の損失を小さくすることができる。
【0112】
上記のエッチング処理が終了すると、続いて図11(D)に示されるように、第2のバルク層42上に第3のレジスト膜52が塗布される。この第3のレジスト膜52も、例えばスピナー等を用いて塗布される。尚、この第3のフォトレジスト52もポジ型,ネガ型のいずれであってもよい。
【0113】
そして、この第3のレジスト膜52に対して露光・現像処理が行なわれ、第3のレジスト膜52にはパターン53が形成される。このパターン53は、支持部25,ステージ部37,及び電極部38に第3のレジスト膜52を残し、他の部分は除去されたパターンである。図12(A)は、第3のレジスト膜52にパターン53が形成された状態を示している。
【0114】
次に、このパターン53が形成された第3のレジスト膜52をマスクとして、第2のバルク層42に対して反応性イオンエッチングを実施する。これにより第2のバルク層42には、支持部25,ステージ部37,及び電極部38が形成される。図12(B)は、この反応性イオンエッチングが終了した状態を示している。尚、図12(B)では、ステージ部37のみが図示されている。
【0115】
続いて、第3のレジスト膜52を除去するアッシング処理が実施され、これにより図12(C)に示す移動部24が製造される。尚、光スイッチ20Aを構成する第2の構造体22の製造方法は、周知の技術を用いて製造されるため、その説明は省略するものとする。
【0116】
尚、上記した実施例では、第1のバルク層41と第2のバルク層42を共に単結晶シリコンのバルクにより構成した。しかしながら、第1のバルク層41と第2のバルク層42は必ずしも単結晶シリコンのバルクとする必要はなく、ミラー26を駆動するのに足る十分な機械的強度を実現でき、かつ駆動手段により駆動可能な構成であれば、樹脂、金属、その他の材料を用いることも可能である。
【0117】
また、第1のバルク層41と第2のバルク層42は必ずしも同一材料とする必要はなく、異なる材料とすることも可能である。この場合、第1のバルク層41の材質を、第2のバルク層42をエッチングする際にエッチストップ材として機能する材料とすることにより、中間層43を削除することも可能となる。
【0118】
続いて、第2実施例である光スイッチの製造方法について説明する。
図13乃至図16は、第2実施例である光スイッチの製造方法を示している。尚、図13乃至図16において、第1実施例に係る製造方法の説明に用いた図9乃至図12に示した構成と対向する構成については同一符号を付してその説明を省略する。また、本実施例で説明する光スイッチも、入反射角α2が70.6°に設定されている。
【0119】
図13(A)は、光スイッチを製造する機材となるSOI(Silicon On Insulator)基板60を示している。本実施例に係る製造方法で用いる三層SOI基板60は、上層から第1のバルク層61,第1の中間層64,第2のバルク層62,第2の中間層65,第3のバルク層63が順次積層された構成とされている。第1乃至第3のバルク層61,62,63は単結晶シリコン(Si)のバルクであり、第1及び第2の中間層64,65は二酸化シリコン(SiO2)である。この三層SOI基板60は、前記したSOI基板40と同様に周知のSOI技術を用いて形成される。
【0120】
上記構成とされた三層SOI基板60には、例えば熱酸化法を用いることにより、図13(B)に示すように第1のバルク層61の表面に表面酸化膜44を形成すると共に第3のバルク層63の表面(図中、下面)に表面酸化膜45を形成する。続いて、この各表面酸化膜44,45の表面に第1のレジスト膜46,47を塗布する。
【0121】
続いて、第1のバルク層61側に形成された第1のフォトレジスト46に対し露光・現像処理が行なわれ、基板部23A及びミラー26となる部位の上部を残し、他の部分(開口部29及び光ファイバー装着溝28の形成位置に対応する部分)の第1のフォトレジスト46が除去される。図13(C)は、第1のフォトレジスト46の不要部分が除去された状態を示している。
【0122】
続いて、図13(D)に示すように露出した表面酸化膜44をエッチングにより除去すると共に、図14(A)に示すように第1のレジスト膜46を除去する。これにより、パターニングされた表面酸化膜44の形成位置を除いた部分は、第1のバルク層61が露出した状態となる。
【0123】
次に、図14(B)に示すように、第1のバルク層61の表面酸化膜44が形成された面の全面に第2のレジスト膜48を塗布する。そして、この第2のレジスト膜48に対し露光・現像処理を実施し、図14(C)に示すように、開口パターン49を形成する。
【0124】
上記のように第2のレジスト膜48のパターニングが終了すると、続いて第1のバルク層61に対し、反応性イオンエッチング(RIE)を用いて深堀り加工が実施される。これにより、第1のバルク層61には図14(D)に示すように、第1の深堀り加工部50が形成されると共に、ミラー26の母材となるミラー母材26−1が形成される。この際、本実施例ではミラー母材26−1の後に反射面26a(鏡面)となる面がシリコンの(100)面となるよう設定されている。
【0125】
また、本実施例でも反応性イオンエッチングを用いているため、加工表面に対して略垂直な側壁を持つ第1の深堀り加工部50を深掘り加工することができる。また、本実施例では、第1のバルク層61と第2のバルク層62との間にエッチストップ材として機能する第1の中間層64が設けられているため、第1の深堀り加工部50は第1の中間層64に至るまで形成され、それ以上にエッチングがされることはない。尚、第1のバルク層61の厚さは、規定の光ファイバー装着溝28の深さと等しく設定されている。
【0126】
このように第1の深堀り加工部50が深堀り加工されると、図15(A)に示すように、第1の深堀り加工部50の底に位置する第1の中間層64が除去される。この時同時に、第3のバルク層63の表面に形成されていた表面酸化膜45も除去される。
【0127】
次に、図15(B)に示すように、アッシング等により第2のレジスト膜48を除去する。同図に示すように、第2のレジスト膜48が除去されることにより、第1のバルク層61の上面には光ファイバー装着溝28及び開口部29の形成位置に開口が形成された表面酸化膜44が露出した状態となる。
【0128】
続いて、第2の深堀り加工が実施される。この第2の深堀り加工も、バルクマイクロマシニングである反応性イオンエッチング(RIE)を用いて実施される。この第2の深堀り加工により、第1のバルク層61の光ファイバー装着溝28が形成される所定位置には、第3の深堀り加工部55が形成される。また、第1の深堀り加工部50には、更に深い第2の深堀り加工部51が形成される。図15(C)は、第2の深堀り加工部51及び第3の深堀り加工部55が形成された状態を示している。また、第2の深堀り加工部51の加工と共にミラー母材26−1も深堀り加工され、ミラー26が形成される。
【0129】
この際、第2の深堀り加工部51は第2の中間層65をエッチストップ材として加工され、第3の深堀り加工部55は第1の中間層64をエッチストップ材として加工される。即ち、第2の深堀り加工部51は第2の中間層65が露出するまでエッチングされ、それ以上に第3のバルク層63がエッチングされるようなことはない。また、第3の深堀り加工部55は第1の中間層64が露出するまでエッチングされ、それ以上に第2のバルク層62がエッチングされるようなことはない。
【0130】
更に、本実施例で製造する光スイッチも、ミラー26に入射される入射光と、ミラー26により反射される反射光とのなす入反射角α2が70.6°となるよう設定されている。よって、光ファイバー装着溝55の側壁の方位は(111)面となる。
【0131】
続いて、ミラー26の表面に対し結晶異方性エッチングを用いて平滑化処理(鏡面処理)が実施される。上記したように、結晶異方性エッチングでシリコンのエッチングを行なう場合、(111)面に対し(100)面のエッチングレートは高い。このため、前記した実施例に係る製造方法と同様に本実施例に係る製造方法においても、反応性イオンエッチチング(RIE)によるミラー26及び光ファイバー装着溝55の形成を行なった後、結晶異方性エッチングを実施することにより、光ファイバー装着溝55の寸法を保ったままミラー26の反射面26aに対して平滑化処理を行なうことが可能となる。これにより、光ファイバー27A〜27Dの位置決め精度を高く維持しつつ、反射面26aを反射効率の高い良好な鏡面とすることができる。
【0132】
上記のようにして第2の深堀り加工部51及び第3の深堀り加工部55が形成されると、続いてエッチング処理を行なうことにより、第1のバルク層61の表面に形成された表面酸化膜44、第2の深堀り加工部51の底部に位置する第2の中間層65、及び第3の深堀り加工部55の底部に位置する第1の中間層64(いずれも、二酸化シリコン)が除去される。
【0133】
これにより、図15(D)に示すように、三層SOI基板60に光ファイバー装着溝28及び開口部29を有した基板部23Aが形成される。この際、本実施例においても、第2の中間層65をエッチストップ材とした反応性イオンエッチングを実施しているため、ミラー26の高さを高精度に形成することができる。また、ミラー26と光ファイバー装着溝28(第3の深堀り加工部55)を同時形成するため、ミラー26と光ファイバー装着溝28を別個に形成する方法に比べ、加工時間の短縮を図ることができる。
【0134】
上記のように三層SOI基板60に基板部23Aが形成されると、続いて図16(A)に示すように、第3のバルク層63上に第3のレジスト膜52が塗布される。そして、この第3のレジスト膜52に対して露光・現像処理が行なわれ、第3のレジスト膜52にはパターン53が形成される。このパターン53は、支持部25,ステージ部37,及び電極部38に第3のレジスト膜52を残し、他の部分は除去されたパターンである。図16(B)は、第3のレジスト膜52にパターン53が形成された状態を示している。
【0135】
次に、このパターン53が形成された第3のレジスト膜52をマスクとして、第3のバルク層63に対して反応性イオンエッチングを実施する。これにより第3のバルク層63には、支持部25,ステージ部37,及び電極部38が形成される。
【0136】
続いて、第3のレジスト膜52を除去するアッシング処理が実施され、これにより図16(C)に示す移動部24が製造される。尚、光スイッチ20Aを構成する第2の構造体22の製造方法は、周知の技術を用いて製造されるため、その説明は省略するものとする。
【0137】
上記したように、本実施例に係る製造方法によっても第1実施例と同様に簡単な処理で光スイッチを形成することができる。また、本実施例では三層SOI基板60を用いているため、第1の中間層64をエッチストップ材として第1のバルク層61をエッチングすることにより、光ファイバー装着溝28を形成している。
【0138】
このため、光ファイバー装着溝28を高精度に形成することが可能となり、ミラー26と光ファイバー27との位置決め精度を高めることができる。よって、より高い信頼性を有した光スイッチ20Aを実現することができる。
【0139】
尚、上記した実施例では、第1乃至第3のバルク層61〜63を共に単結晶シリコンのバルクにより構成した。しかしながら、各バルク層61〜63は必ずしも単結晶シリコンのバルクとする必要はなく、ミラー26を駆動するのに足る十分な機械的強度を実現でき、かつ駆動手段により駆動可能な構成であれば、樹脂、金属、その他の材料を用いることも可能である。
【0140】
また、各バルク層61〜63は必ずしも同一材料とする必要はなく、異なる材料とすることも可能である。この場合、各バルク層61〜63の材質を、隣接する各バルク層61〜63をエッチングする際にエッチストップ材として機能する材料とすることにより、中間層64,65を削除することも可能となる。
【0141】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0142】
請求項1記載の発明によれば、機能素子に対する入射光と反射光とのなす角度が鋭角となるよう導波経路を配置したため、同じ厚みの機能素子を用いた場合でも、従来に比べて実際の光路と理想光路との差(オフセット)が小さくなる。よって、いわゆる機能素子の厚みによる光軸ずれによる損失を軽減することができ、マイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0143】
また、請求項2記載の発明によれば、出射用導波経路から出射される光が機能素子に入射する入射角θが従来の45゜よりも小さい角度となるため、同じ厚みの機能素子を用いた場合でも、従来に比べて実際の光路と理想光路との差(オフセット)が小さくなる。このため、機能素子厚みによる光軸ずれによる損失を軽減することができ、マイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0144】
また、請求項3記載の発明によれば、移動部を単結晶シリコンのバルクとすることにより、移動部の変位動作に伴い塑性変形や歪が発生することを防止でき、よってマイクロデバイスの信頼性を向上することができる。また、移動部を単結晶シリコンのバルクとすることにより、移動部を容易かつ安価に形成することができる。
【0145】
また、請求項4記載の発明によれば、導波経路と機能素子との間における光の授受を確実に行なうことができ、マイクロデバイス内における信号の劣化を抑制することができる。
【0146】
また、請求項5記載の発明によれば、シリコンの結晶角を利用して導波経路の壁に(111)面を、機能素子の面に(100)面を用いることが可能となり、よって反応性イオンエッチチング(RIE)による導波経路及び機能素子の形成を行なった後に結晶異方性エッチングを実施することにより、導波経路の寸法を保ったまま機能素子面の平滑化処理を行なうことが可能となる。
【0147】
また、請求項6記載の発明によれば、機能素子をミラーとしたことにより、マイクロデバイスを光スイッチとして用いることができる。
【0148】
また、請求項7記載の発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。
【0149】
また、請求項8記載の発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。また、第1の層を深堀り加工することにより機能素子を形成するため、機能素子面を略垂直に形成することができ、反射精度の高い機能素子を実現することができる。また、中間層をエッチストップ材として機能素子を形成するため、機能素子の高さは第1の層の厚さと等しくなり、よって機能素子の高さ精度を容易に出すことができる。
【0150】
また、請求項9記載の発明によれば、機能素子と導波経路を装着する装着溝が同一工程において形成されるため、機能素子と導波経路との位置決め精度を高めることができる。また、機能素子と導波手段の位置との位置決め精度を高めることができるため、信頼性の高い光の切り換え処理を行なうことができる。
【0151】
また、請求項10記載の発明によれば第1の層にその加工表面に対して略垂直な側壁を有する溝加工ができるため、機能素子を精度良く形成することができる。
【0152】
また、請求項11記載の発明によれば、導波経路の寸法を保ったまま機能素子面の平滑化処理を行なうことが可能となる。
【0153】
また、請求項12記載の発明のように、機能素子をミラーとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である光スイッチの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例である光スイッチの平面図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2におけるB−B線に沿う断面図である。
【図5】信号の蹴られ損軽減効果を説明するための図である。
【図6】本発明の第2実施例である光スイッチの構成図である。
【図7】本発明の第2及び第3実施例である光スイッチの平面図である。
【図8】本発明の第4乃至第6実施例である光スイッチの平面図である。
【図9】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その1)。
【図10】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その2)。
【図11】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その3)。
【図12】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その4)。
【図13】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その1)。
【図14】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その2)。
【図15】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その3)。
【図16】本発明の第1実施例である光スイッチの製造方法を製造手順に沿って説明するための図である(その4)。
【符号の説明】
20A〜20F 光スイッチ
21A〜21C 第1の構造体
22 第2の構造体
23A〜23C 基板部
24 移動部
25 支持部
26 ミラー
27 光ファイバー
28 光ファイバー装着溝
29 開口部
30 凹部
33 基台部
34 対向電極
40 SOI基板
41 第1のバルク層
42 第2のバルク層
43 中間層
44,45 表面酸化膜
46 第1のレジスト膜
47 第1のレジスト膜
48 第2のレジスト膜
49 開口パターン
50 第1の深堀り加工部
51 第2の深堀り加工部
52 第3のレジスト膜
55 第3の深堀り加工部
60 三層SOI基板
61 第1のバルク層
62 第2のバルク層
63 第3のバルク層
64 第1の中間層
65 第2の中間層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a microdevice and a method for manufacturing the same, and more particularly to a microdevice suitable for use in an optical switch and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Microdevices formed by integrating microstructured parts are expected to be applied in various fields, for example, as optical switches, lab-on-chips, micro-chromatographic devices, micro-pumps, power MEMS parts, and the like. Among these microdevices, for example, optical switches have been increasingly demanded for optical communication-related equipment, especially for equipment related to wavelength multiplexing communication (Dense Wavelength Division Multiplexing: DWDM).
[0003]
Here, the structure of the optical switch can be roughly classified into two types: a mechanical type and a non-movable type. Non-movable optical switches generally use waveguides to bring adjacent fibers close to each other below the transmission wavelength, and to clarify the characteristics of the coupler, in which electromagnetic energy is transferred from one fiber to the other fiber due to leaching of light between them. We are using. In the non-movable optical switch as described above, switch loss and the like can be suppressed low. However, there is a problem that crosstalk between adjacent fibers becomes large, and when a large scale is to be achieved, a non-blocking configuration is required. The necessity to take a large number of switch elements necessitates arranging a large number of switch elements, which inevitably increases the size.
[0004]
On the other hand, the mechanical optical switch is more advantageous than the above-described non-movable optical switch from the viewpoint of reducing crosstalk and increasing the scale. As this mechanical optical switch, there is a movable mirror switching type optical switch that switches the optical path by fixing the position of an optical fiber and moving a mirror with respect to the optical path.
[0005]
Since the optical switch of the movable mirror switching type switches the optical path by moving the mirror in and out as described above, it is necessary to move the mirror with respect to the optical path. For this reason, a drive mechanism for moving a mirror is provided in the optical switch (for example, see Patent Document 1). This drive mechanism has a movable arm to which a mirror is attached, and drive means for urging the movable arm to move.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-258702, FIG. 1A and paragraphs 0008 to 0011
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In general, the performance required of an optical switch includes optical characteristics (low insertion loss, low crosstalk, etc.) and mechanical and electrical performance (optical performance, high speed switching, high stability, low voltage driving, low power consumption, etc.). , And shape characteristics (such as miniaturization of the device).
In a conventional optical switch, optical fibers are arranged at 90 ° intervals. For this reason, the angle θ1 between the normal line of the mirror and the incident light incident on the mirror from the optical fiber (that is, the incident angle θ1) is set to 45 °.
[0008]
However, if the incident angle is as large as 45 ° or more as in the related art, there is a problem that the loss due to the optical axis shift due to the thickness of the mirror increases. The deviation of the optical axis due to the thickness of the mirror refers to the difference between the actual reflected light path and the ideal reflected light path (designed light path) when the incident light is reflected by the mirror. , 17C decrease the amount of light incident on the signal and cause signal loss.
[0009]
The difference between the actual reflected light path and the ideal reflected light path depends on the thickness of the mirror, and the larger the mirror, the greater the difference. For this reason, conventionally, as a means of reducing the signal kick loss due to the thickness of the mirror, development with an emphasis on reducing the thickness of the mirror has been performed.
[0010]
However, the mirror is erected on the stage and is a component requiring a predetermined mechanical strength. For this reason, there is a limit in reducing the thickness of the mirror, and there is a problem in the conventional method that there is also a limit in reducing the signal kick loss due to the mirror thickness.
[0011]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a micro device capable of realizing high reliability and driving characteristics and a method for manufacturing the same.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention is characterized by taking the following means.
[0013]
The invention according to claim 1 is
A moving unit provided with a functional element,
A microdevice comprising: a substrate portion movably supporting the moving portion; and a substrate portion provided with a plurality of waveguide paths for inputting and outputting light to and from the functional element.
The waveguide path is arranged such that an angle between incident light incident on the functional element and reflected light reflected by the functional element is an acute angle.
[0014]
According to the invention, the waveguide path is arranged so that the angle between the incident light and the reflected light with respect to the functional element is an acute angle. Therefore, even when the functional element having the same thickness is used, the ideal optical path and ideal The difference (offset) from the optical path is reduced. Therefore, loss due to optical axis shift due to the thickness of the so-called functional element can be reduced, and signal degradation in the micro device can be suppressed.
[0015]
The invention according to claim 2 is
A moving unit provided with a functional element,
A microdevice comprising: a substrate section movably supporting the moving section; and an emission waveguide path for emitting light to the functional element.
When the incident angle at which the light emitted from the emission waveguide path enters the functional element is θ, 0 ° <θ <45 °.
[0016]
According to the above invention, the incident angle θ at which the light emitted from the emission waveguide path enters the functional element is smaller than the conventional 45 °, so that even when the functional element having the same thickness is used, , The difference (offset) between the actual optical path and the ideal optical path becomes smaller. For this reason, loss due to optical axis shift due to the thickness of the functional element can be reduced, and signal degradation in the micro device can be suppressed.
[0017]
The invention according to
The microdevice according to claim 1 or 2,
The moving part is formed of single-crystal silicon bulk.
[0018]
According to the above invention, the reliability of the microdevice can be improved by using the bulk of the single crystal silicon for the moving part. That is, the bulk of single crystal silicon has higher mechanical strength than polysilicon in which a silicon thin film is laminated using a thin film technique.
[0019]
For this reason, by making the moving portion a bulk of single-crystal silicon, it is possible to prevent plastic deformation and strain from being generated due to the displacement operation of the moving portion, thereby improving the reliability of the microdevice. In addition, by making the moving portion a bulk of single crystal silicon, the moving portion can be formed using semiconductor manufacturing technology, and thus the moving portion can be formed easily and inexpensively.
[0020]
The invention according to claim 4 is
The microdevice according to any one of claims 1 to 3,
The position of the waveguide path is regulated by being attached to a groove formed in the substrate section.
[0021]
According to the above invention, the waveguide path is mounted in the groove formed in the substrate on which the functional element is supported, so that the positional accuracy between the functional element and the waveguide path can be improved. Therefore, light can be reliably transmitted and received between the waveguide path and the functional element, thereby also suppressing signal degradation in the micro device.
[0022]
The invention according to claim 5 is
The microdevice according to claim 4,
While forming the substrate part from single crystal silicon,
An angle between a pair of adjacent waveguide paths is 70.6 °.
[0023]
According to the above invention, it is possible to use the (110) plane for the wall of the waveguide path and the (100) plane for the functional element using the crystal angle of silicon. Become. Therefore, after forming the waveguide and the functional element by reactive ion etching (RIE), the crystal element is anisotropically etched to smooth the surface of the functional element while maintaining the dimensions of the waveguide. Processing can be performed.
[0024]
The invention according to claim 6 is:
The microdevice according to any one of claims 1 to 5,
It is characterized in that the functional element is a mirror.
[0025]
According to the invention, the microdevice can be used as an optical switch by using the functional element as a mirror.
[0026]
The invention according to claim 7 is
A method for manufacturing a microdevice having a functional element and a substrate portion provided with a mounting groove in which a waveguide path through which light enters the functional element is mounted,
Performing a first deep-boring process on the base material, and thereafter performing a second deep-boring process to form the functional element,
Further, when performing the first deep excavation, a mounting groove in which the waveguide path is provided is formed at the same time.
[0027]
According to the above invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide path is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide path can be improved.
[0028]
The invention according to claim 8 is
A moving part provided with a functional element, and a substrate part provided with a mounting groove in which a plurality of waveguide paths for movably supporting the moving part and for inputting and outputting light to and from the functional element are mounted. A method for manufacturing a micro device having
Using a base material including a first layer serving as the substrate unit, a second layer serving as the moving unit, and an intermediate layer provided between the first layer and the second layer;
Forming the functional element base material in the first layer by deeply processing the first layer;
A step of forming the functional element and the mounting groove simultaneously by deeply processing the first layer including the functional element base material using the intermediate layer as an etch stop material, and using the intermediate layer as an etch stop material. Forming the moving portion by deeply digging the second layer.
[0029]
According to the above invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide path is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide path can be improved. Further, since the functional element is formed by deeply digging the first layer, the functional element surface can be formed substantially perpendicularly, and a functional element with high reflection accuracy can be realized. Further, since the functional element is formed using the intermediate layer as an etch stop material, the height of the functional element is equal to the thickness of the first layer, and therefore, the height accuracy of the functional element can be easily obtained.
[0030]
The invention according to claim 9 is
A moving part provided with a functional element, and a substrate part provided with a mounting groove in which a plurality of waveguide paths for movably supporting the moving part and for inputting and outputting light to and from the functional element are mounted. A method for manufacturing a micro device having
A first intermediate layer provided between the first and second layers, a first intermediate layer provided between the first layer and the second layer, Using a substrate having a second intermediate layer provided between the second layer and the third layer,
Forming a functional element base material in the first layer by deep-drilling the first layer using the first intermediate layer as an etch stop material;
A process of forming the mounting groove by deeply digging the first layer using the first intermediate layer as an etch stop material; and a deep digging process of forming the second layer using the second intermediate layer as an etch stop material. Simultaneously performing a process of forming a functional element by performing
Forming a moving portion by deeply digging the third layer using the second intermediate layer as an etch stop material.
[0031]
According to the above invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide path is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide path can be improved. In addition, since the mounting groove is formed using the first intermediate layer as an etch stop material, the mounting groove can be formed with high precision. Therefore, the positioning accuracy between the functional element and the position of the waveguide means can be improved, and highly reliable light switching processing can be performed.
[0032]
The invention according to claim 10 is
The method for manufacturing a micro device according to claim 8 or 9,
It is characterized in that reactive ion etching is used as the deep digging.
[0033]
According to the above invention, since the reactive ion etching is used as the deep excavation, the first layer can be formed into a groove having a side wall substantially perpendicular to the processed surface, so that the functional element can be formed with high precision. be able to.
[0034]
The invention according to claim 11 is
The method for manufacturing a micro device according to any one of claims 8 to 10,
While using silicon as the first layer of the base material,
The side wall of the mounting groove may be a (111) plane of silicon, and the mirror surface of the functional element may be a (100) plane.
[0035]
According to the above invention, after forming a waveguide and a functional element by reactive ion etching (RIE), by performing crystal anisotropic etching, the functional element is maintained while maintaining the dimensions of the waveguide. Surface smoothing can be performed.
[0036]
The invention according to claim 12 is
The method for manufacturing a microdevice according to any one of claims 8 to 11,
It is characterized in that the functional element is a mirror.
[0037]
According to the invention, an optical switch can be manufactured by using a functional element as a mirror.
[0038]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0039]
1 to 4 show a micro device according to a first embodiment of the present invention. In this embodiment, an example in which an optical switch using a mirror as a functional element is used as a microdevice will be described. However, the application of the present invention is not limited to an optical switch, but can be applied to various micro devices such as a micro pump, a scanner, a digital mirror device, a pressure sensor, an acceleration sensor, and a gyro.
[0040]
The
[0041]
As shown in each figure, the
[0042]
The
[0043]
In order to fix the
[0044]
Therefore, the
[0045]
An
[0046]
Further, the mirror surface of the
[0047]
Next, the moving
[0048]
The moving
[0049]
The mirror 26 (functional element) is erected on the
[0050]
When the
[0051]
On the other hand, when the
[0052]
The
[0053]
A pair of
[0054]
As described above, the
[0055]
For this reason, it is possible to prevent plastic deformation and distortion from occurring in the
[0056]
Further, in the
[0057]
Next, the
[0058]
In the
[0059]
When a predetermined drive voltage is applied between the opposing
[0060]
When the application of the driving voltage is stopped, the
[0061]
Here, the positional relationship between the
As described above, in this embodiment, the
[0062]
On the other hand, focusing on the arrangement of the
[0063]
Therefore, when the
[0064]
Further, by making the incident / reflection angle α2 an acute angle as described above, the incident angle θ2 of the incident light entering the
[0065]
As in the present embodiment, by arranging the
[0066]
FIG. 5 shows the optical paths of the incident lights A1 and B1 incident on the
[0067]
It is now assumed that the
[0068]
Similarly, assuming that the
[0069]
However, in practice, it is difficult to create an ideal mirror that does not need to consider the thickness, and the
[0070]
In the conventional optical switch 10, the incidence and reflection of light in consideration of the thickness of the
[0071]
On the other hand, in the
[0072]
Here, the reflected lights A3 and B3 assuming that the
[0073]
On the other hand, the reflected light A3 (ideal optical path) assuming that the mirror is an ideal mirror in the
[0074]
Here, the offset amount L A And offset amount L B As described above, the incident angle θ1 in the conventional optical switch 10 is about 45 ° or greater, as described above. B ≧ √2 × a. On the other hand, in the
[0075]
Normally, in the design of the
Now, assuming that a correction is made to match the optical axes of the optical fibers 17B and 17C with respect to the reflected light B2, which is the actual optical path, when the mirror 16 is at the reference position, the light is emitted from the
[0076]
However, the
[0077]
When the optical fibers 17B and 17C are corrected so as to maintain the linearity between the
[0078]
On the other hand, in the
[0079]
Even when no correction is performed, when the
[0080]
Further, even when the
[0081]
Further, in the
[0082]
Thereby, the positional accuracy between the
[0083]
FIGS. 6 to 8 show optical switches 20B to 20F according to second to sixth embodiments of the present invention. FIGS. 6 and 7A show an
[0084]
Each of the
[0085]
In each of the optical switches 20 </ b> B to 20 </ b> F, the
[0086]
Subsequently, a method for manufacturing the optical switch will be described. 9 to 12 show a method of manufacturing the
[0087]
FIG. 9A shows an SOI (Silicon On Insulator)
[0088]
This
[0089]
Further, in the bonding method, a first silicon substrate having an oxide film formed on a surface thereof and a second silicon substrate which is separate from the first silicon substrate are bonded with high heat and high pressure, and then the second silicon substrate is bonded to a predetermined position. This is a method of manufacturing the
[0090]
By using, for example, a thermal oxidation method, a
[0091]
Subsequently, the
[0092]
FIG. 9C shows a state in which an unnecessary portion of the
[0093]
Subsequently, as shown in FIG. 9D, the exposed
[0094]
When the resist removal from the first resist
[0095]
Subsequently, the second resist
[0096]
When the patterning of the second resist
[0097]
The
[0098]
In the reactive ion etching, the first deep excavated
[0099]
On the other hand, in the reactive ion etching performed in this step, the entire
[0100]
The specific depth of the first
[0101]
When the first
[0102]
When the second resist
[0103]
At this time, in this embodiment, the SF 6 Reactive ion etching using gas is adopted. This reactive ion etching uses silicon (Si) and silicon dioxide (SiO 2). 2 )) Is one of the major features of having a high etch rate selectivity between them. The selectivity of this etch rate depends on the conditions, 2 = (100-300): 1.
[0104]
On the other hand, the
[0105]
That is, when performing the etching process on the
[0106]
Further, as described above, the thickness W1 (see FIG. 11A) of the
[0107]
Further, in the
[0108]
Subsequently, a smoothing process (mirror surface process) is performed on the surface of the
[0109]
After the
At this time, as described above, in the present embodiment, since the reactive ion etching is performed using the
[0110]
Further, in this embodiment, the
[0111]
Further, by forming the
[0112]
When the above-mentioned etching process is completed, a third resist
[0113]
Then, exposure and development are performed on the third resist
[0114]
Next, reactive ion etching is performed on the
[0115]
Subsequently, an ashing process for removing the third resist
[0116]
In the above-described embodiment, both the
[0117]
Further, the
[0118]
Next, a method for manufacturing the optical switch according to the second embodiment will be described.
13 to 16 show a method of manufacturing the optical switch according to the second embodiment. In FIGS. 13 to 16, the same components as those shown in FIGS. 9 to 12 used in the description of the manufacturing method according to the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. In the optical switch described in the present embodiment, the incident / reflection angle α2 is set to 70.6 °.
[0119]
FIG. 13A shows an SOI (Silicon On Insulator)
[0120]
The three-
[0121]
Subsequently, the
[0122]
Subsequently, the exposed
[0123]
Next, as shown in FIG. 14B, a second resist
[0124]
When the patterning of the second resist
[0125]
In addition, since the reactive ion etching is also used in the present embodiment, the first deep excavated
[0126]
When the first deeply machined
[0127]
Next, as shown in FIG. 15B, the second resist
[0128]
Subsequently, a second deep excavation process is performed. This second deep excavation is also performed using reactive ion etching (RIE) which is bulk micromachining. As a result of the second deep excavation, a third deep excavated
[0129]
At this time, the second deep excavated
[0130]
Further, the optical switch manufactured in the present embodiment is also set such that the incident reflection angle α2 between the incident light incident on the
[0131]
Subsequently, a smoothing process (mirror surface treatment) is performed on the surface of the
[0132]
When the second deeply processed
[0133]
As a result, as shown in FIG. 15D, a
[0134]
When the
[0135]
Next, reactive ion etching is performed on the
[0136]
Subsequently, an ashing process for removing the third resist
[0137]
As described above, the optical switch can be formed by the same simple processing as in the first embodiment by the manufacturing method according to the present embodiment. Further, in this embodiment, since the three-
[0138]
Therefore, the optical
[0139]
In the above-described embodiment, each of the first to third bulk layers 61 to 63 is made of single-crystal silicon bulk. However, each of the bulk layers 61 to 63 does not necessarily have to be a bulk of single crystal silicon, and any structure that can realize sufficient mechanical strength to drive the
[0140]
Also, the bulk layers 61 to 63 do not necessarily need to be made of the same material, but may be made of different materials. In this case, the
[0141]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the following various effects can be realized.
[0142]
According to the first aspect of the present invention, the waveguide paths are arranged so that the angle between the incident light and the reflected light with respect to the functional element is an acute angle. And the difference (offset) between the optical path and the ideal optical path is reduced. Therefore, loss due to optical axis shift due to the thickness of the so-called functional element can be reduced, and signal degradation in the micro device can be suppressed.
[0143]
According to the second aspect of the present invention, the angle of incidence θ at which the light emitted from the emission waveguide path enters the functional element is smaller than the conventional angle of 45 °. Even when used, the difference (offset) between the actual optical path and the ideal optical path is smaller than in the past. For this reason, loss due to optical axis shift due to the thickness of the functional element can be reduced, and signal degradation in the micro device can be suppressed.
[0144]
According to the third aspect of the present invention, since the moving portion is made of single-crystal silicon bulk, it is possible to prevent plastic deformation and strain from being caused by the displacement operation of the moving portion. Can be improved. In addition, by making the moving portion a bulk of single crystal silicon, the moving portion can be formed easily and inexpensively.
[0145]
According to the fourth aspect of the present invention, light can be reliably transmitted and received between the waveguide path and the functional element, and signal degradation in the micro device can be suppressed.
[0146]
According to the fifth aspect of the present invention, it is possible to use the (111) plane for the waveguide path wall and the (100) plane for the functional element plane by utilizing the crystal angle of silicon. Performing crystal anisotropic etching after forming a waveguide and a functional element by reactive ion etching (RIE) to smooth the functional element surface while maintaining the dimensions of the waveguide. Becomes possible.
[0147]
Further, according to the invention described in claim 6, since the functional element is a mirror, the micro device can be used as an optical switch.
[0148]
According to the seventh aspect of the present invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide can be improved.
[0149]
According to the eighth aspect of the present invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide can be improved. Further, since the functional element is formed by deeply digging the first layer, the functional element surface can be formed substantially perpendicularly, and a functional element with high reflection accuracy can be realized. Further, since the functional element is formed using the intermediate layer as an etch stop material, the height of the functional element is equal to the thickness of the first layer, and therefore, the height accuracy of the functional element can be easily obtained.
[0150]
According to the ninth aspect of the present invention, since the mounting groove for mounting the functional element and the waveguide is formed in the same step, the positioning accuracy between the functional element and the waveguide can be improved. In addition, since the positioning accuracy between the functional element and the position of the waveguide means can be improved, highly reliable light switching processing can be performed.
[0151]
Further, according to the tenth aspect of the present invention, a groove having a side wall substantially perpendicular to the processing surface can be formed in the first layer, so that the functional element can be formed with high accuracy.
[0152]
Further, according to the eleventh aspect, it is possible to perform the smoothing process on the functional element surface while maintaining the dimensions of the waveguide path.
[0153]
Further, as in the twelfth aspect, the functional element can be a mirror.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of an optical switch according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the optical switch according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view taken along line AA in FIG. 2;
FIG. 4 is a sectional view taken along line BB in FIG. 2;
FIG. 5 is a diagram for explaining the effect of reducing kicking loss of a signal.
FIG. 6 is a configuration diagram of an optical switch according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view of an optical switch according to second and third embodiments of the present invention.
FIG. 8 is a plan view of an optical switch according to fourth to sixth embodiments of the present invention.
FIG. 9 is a diagram for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 1).
FIG. 10 is a view for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 2).
FIG. 11 is a diagram for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 3).
FIG. 12 is a view for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 4).
FIG. 13 is a view for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 1).
FIG. 14 is a view for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 2).
FIG. 15 is a diagram for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 3).
FIG. 16 is a view for explaining the method of manufacturing the optical switch according to the first embodiment of the present invention along the manufacturing procedure (part 4).
[Explanation of symbols]
20A ~ 20F Optical switch
21A to 21C First structure
22 Second structure
23A-23C Substrate
24 Moving part
25 Support
26 mirror
27 Optical Fiber
28 Optical fiber mounting groove
29 opening
30 recess
33 Base
34 Counter electrode
40 SOI substrate
41 First Bulk Layer
42 Second bulk layer
43 Middle class
44,45 Surface oxide film
46 First resist film
47 First resist film
48 Second resist film
49 Opening pattern
50 First Deep Drilling Section
51 2nd deep drilling part
52 Third resist film
55 3rd deep drilling part
60 Three-layer SOI substrate
61 First Bulk Layer
62 Second bulk layer
63 Third bulk layer
64 First intermediate layer
65 Second Intermediate Layer
Claims (12)
該移動部を移動可能に支持すると共に、前記機能素子に対し光の入出射を行なう複数の導波経路が配設される基板部とを有するマイクロデバイスであって、
前記機能素子に入射される入射光と、前記機能素子により反射される反射光とのなす角度が鋭角となるよう前記導波経路を配置したことを特徴とするマイクロデバイス。A moving unit provided with a functional element,
A microdevice comprising: a substrate portion movably supporting the moving portion; and a substrate portion provided with a plurality of waveguide paths for inputting and outputting light to and from the functional element.
A micro device, wherein the waveguide path is arranged such that an angle formed between incident light incident on the functional element and reflected light reflected by the functional element is an acute angle.
該移動部を移動可能に支持すると共に、前記機能素子に対し光を出射する出射用導波経路が配設される基板部とを有するマイクロデバイスであって、
前記出射用導波経路から出射される光が前記機能素子に入射する入射角をθとした場合、0°<θ<45°となるよう構成したことを特徴とするマイクロデバイス。A moving unit provided with a functional element,
A microdevice comprising: a substrate section movably supporting the moving section; and an emission waveguide path for emitting light to the functional element.
A micro device characterized in that, when an incident angle at which light emitted from the emission waveguide path enters the functional element is θ, 0 ° <θ <45 °.
前記移動部は、単結晶シリコンのバルクで形成されていることを特徴とするマイクロデバイス。The microdevice according to claim 1 or 2,
The said moving part is formed in the bulk of single crystal silicon, The micro device characterized by the above-mentioned.
前記導波経路は、前記基板部に形成された溝部に装着されることにより位置規制された構成であることを特徴とするマイクロデバイス。The microdevice according to any one of claims 1 to 3,
The micro device according to claim 1, wherein the waveguide path has a position restricted by being mounted in a groove formed in the substrate.
前記基板部を単結晶シリコンにより形成する共に、
隣接する一対の前記導波経路のなす角度を70.6°となるよう構成したことを特徴とするマイクロデバイス。The microdevice according to claim 4,
While forming the substrate part from single crystal silicon,
A micro device, wherein an angle formed between a pair of adjacent waveguide paths is 70.6 °.
機能素子をミラーとしたことを特徴とするマイクロデバイス。The microdevice according to any one of claims 1 to 5,
A micro device, wherein the functional element is a mirror.
基材に対して第1の深堀り加工を実施し、その後に第2の深堀り加工を実施することにより前記機能素子を形成する工程を有し、
かつ、前記第1の深堀り加工を実施する際、同時に前記導波経路が配設される装着溝を形成することを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。A method for manufacturing a microdevice having a functional element and a substrate portion provided with a mounting groove in which a waveguide path through which light enters the functional element is mounted,
Performing a first deep-boring process on the base material, and thereafter performing a second deep-boring process to form the functional element,
A method of manufacturing a microdevice, wherein, when the first deep excavation is performed, a mounting groove in which the waveguide is provided is formed at the same time.
前記基板部となる第1の層と、前記移動部となる第2の層と、該第1の層と第2の層との間に設けられた中間層とを具備する基材を用い、
前記第1の層を深堀り加工することにより、該第1の層に機能素子母材を形成する工程と、
前記中間層をエッチストップ材として前記機能素子母材を含む第1の層を深堀り加工することにより、前記機能素子と前記装着溝とを同時に形成する工程と、前記中間層をエッチストップ材として前記第2の層を深堀り加工することにより前記移動部を形成する工程と
を有することを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。A moving part provided with a functional element, and a substrate part provided with a mounting groove in which a plurality of waveguide paths for movably supporting the moving part and for inputting and outputting light to and from the functional element are mounted. A method for manufacturing a micro device having
Using a base material including a first layer serving as the substrate unit, a second layer serving as the moving unit, and an intermediate layer provided between the first layer and the second layer;
Forming a functional element base material in the first layer by deep-drilling the first layer;
A step of forming the functional element and the mounting groove simultaneously by deeply processing the first layer including the functional element base material using the intermediate layer as an etch stop material, and using the intermediate layer as an etch stop material. Forming the moving section by deeply digging the second layer.
前記基板部となる第1及び第2の層と、前記移動部となる第3の層と、該第1の層と第2の層との間に設けられた第1の中間層と、該第2の層と第3の層との間に設けられた第2の中間層を具備する基材を用い、
前記第1の層を前記第1の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより該第1の層に機能素子母材を形成する工程と、
前記第1の層を前記第1の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより前記装着溝を形成する処理と、前記第2の層を前記第2の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより機能素子を形成する処理とを同時に行なう工程と、
前記第3の層を前記第2の中間層をエッチストップ材として深堀り加工することにより前記移動部を形成する工程と
を有することを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。A moving part provided with a functional element, and a substrate part provided with a mounting groove in which a plurality of waveguide paths for movably supporting the moving part and for inputting and outputting light to and from the functional element are mounted. A method for manufacturing a micro device having
A first intermediate layer provided between the first and second layers, a first intermediate layer provided between the first layer and the second layer, Using a substrate having a second intermediate layer provided between the second layer and the third layer,
Forming a functional element base material in the first layer by deep-drilling the first layer using the first intermediate layer as an etch stop material;
A process of forming the mounting groove by deeply digging the first layer using the first intermediate layer as an etch stop material; and a deep digging process of forming the second layer using the second intermediate layer as an etch stop material. Simultaneously performing a process of forming a functional element by performing
Forming the moving portion by deeply digging the third layer using the second intermediate layer as an etch stop material.
前記深堀り加工として、反応性イオンエッチングを用いたことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。The method for manufacturing a micro device according to claim 8 or 9,
A method for manufacturing a micro device, characterized in that reactive ion etching is used as the deep digging process.
前記基材の前記第1の層としてシリコンを用いると共に、
前記装着溝の側壁がシリコンの(111)面となり、前記機能素子の鏡面が(100)面となるよう構成したことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。The method for manufacturing a micro device according to any one of claims 8 to 10,
While using silicon as the first layer of the base material,
A method for manufacturing a microdevice, wherein a side wall of the mounting groove is configured to be a (111) plane of silicon and a mirror surface of the functional element is configured to be a (100) plane.
機能素子をミラーとしたことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。The method for manufacturing a microdevice according to any one of claims 8 to 11,
A method for manufacturing a micro device, wherein a functional element is a mirror.
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