JP2004183815A - Bearing device for wheel - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハブユニット形式の車輪用軸受装置に関し、特に、トラック,ワゴン車等における比較的負荷容量の大きい車輪用軸受装置や、一般乗用車の車輪用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンギュラ玉軸受を用いる乗用車用の車輪用軸受装置は、第1世代と呼ばれるシール付き複列軸受を単独で使用するものから、外輪がフランジ付きのハブを兼ねるハブユニット軸受となった第2世代のものへと進化し、さらに内外輪共にフランジを有する第3世代のものから、等速ジョイントを一体化した第4世代のものまで開発されている。第3世代のものでは、複列軸受における片列の内輪軌道面をハブ輪に直接に形成し、もう片列の内輪軌道面は、ハブ輪と別体に形成されてハブ輪に嵌合する内輪により形成している。
円すいころ軸受を用いる車輪用軸受装置は、トラック等に用いられるために、比較的コンパクト化の要望が少なくて、開発が遅れており、外輪がフランジ付きのハブを兼ね、ハブユニット軸受となった第2世代のものまでしか開発されるに至っていない。
一方、いわゆるワンボックスカー等のワゴン車の需要が増大し、多機能化が求められていることから、円すいころ軸受が必要な負荷容量の大きな車輪用軸受装置においても、一体化,コンパクト化が望まれようになってきている。
【0003】
そこで、本発明者等は、図4に示すように、円すいころ軸受を用いる車輪用軸受装置において、内輪となるハブ輪2と、フランジ付きの外輪4とを有する第3世代に相当するハブユニット形式の車輪用軸受装置を開発した(例えば特許文献1)。この形式の車輪用軸受装置受は、ハブ輪2に片列の内輪軌道面2b2を直接に形成すると共に、ハブ輪2のインナー側端に別体の内輪3を嵌合させて、もう片列の内輪軌道面2b1を形成している。
【0004】
また、ハブ輪2の表面部における内輪軌道面2b1,2b2からフランジ22の根元部22aにわたる部分を、高周波熱処理による硬化層20としている。これにより、肉厚の増加や工程増加を伴うことなく、ハブ輪2のフランジ部22の強度を向上させることができて、車両旋回時のフランジ変形量を低下させることができ、車輪回りの剛性,強度の向上が図れる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−51064号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4のような車輪用軸受装置においては、タイヤ接地面から車体重量および旋回横荷重がハブ輪2を介して円すいころ5および内外の軌道面2b1,2b2,4b1,4b2に負荷される。このとき、アウター列の軌道面2b2,4b2よりもインナー列の軌道面2b1,4b1の方が荷重の負荷率が大きく、また円すいころ5と外輪軌道面4b1,4b2の面圧よりも、円すいころ5と内輪軌道面2b1,2b2の面圧の方が大きくなる。そのため、転がり疲労寿命はインナー側の内輪3が最も低下する。また、縁石乗り上げ等の大きな横荷重が負荷された場合には、インナー列の円すいころ5の負荷が厳しくなる。
しかし、上記構成の車輪用軸受装置に限らず、これまでのハブユニット形式の車輪用軸受装置では、インナー側の内輪および円すいころは、表面に浸炭層(表面硬さ58HRC以上,浸炭深さ1〜2mm程度)を施した浸炭鋼(例えばJIS規格のSCR,SCM,SNCM相当)を材料として使用しているので、上記したインナー側の内輪3の寿命低下や、インナー列の円すいころ5の寿命低下を防止できないという問題点が有った。
【0007】
この発明の目的は、インナー側の内輪の長寿命化およびインナー列の円すいころの強度確保が可能で、かつハブ輪のフランジ部の強度向上、車両旋回時のフランジ変形量低下、車輪回りの剛性,強度の向上が図れるハブユニット形式の車輪用軸受装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の車輪用軸受装置は、ハブ輪と外輪とを備えるハブユニット形式の車輪用軸受装置である。ハブ輪は、複列の円すいころ軸受の片列の内輪を嵌合させる内輪嵌合面を一端外周に有し、この内輪嵌合面に隣接して他の片列の内輪軌道面を有し、かつ他端にフランジを有する。このハブ輪と外輪との間に保持器に保持された円すいころを介在させる。上記ハブ輪は炭素鋼製とし、このハブ輪の表面部における上記内輪嵌合面からフランジ根元部にわたる部分に、表面硬さ58〜60HRCの硬化層を設ける。上記片列の内輪および円すいころは、表面硬さ60HRC以上のずぶ焼き入れの施された軸受鋼とする。
この種の車輪用軸受装置は、タイヤ接地面より車体重量および旋回横荷重が軌道面に負荷される負荷率が、アウター列の軌道面よりも大きくなる。しかし、この構成の車輪用軸受装置によると、インナー側の内輪および円すいころを、表面硬さ60HRC以上のずぶ焼き入れの施された軸受鋼としたため、インナー列の内輪軌道面を有する内輪の長寿命化が可能となり、また縁石乗り上げ等の大きな横荷重が負荷されたときでも、インナー側列の円すいころに、内部割れ等に対する十分な強度が確保される。また、ハブ輪の内輪嵌合面からフランジ根元部にわたる部分に、表面硬さ58〜60HRCの硬化層が設けられているため、フランジ部の硬度が向上し、車両旋回時のフランジ変形量が低下する。そのため、車両の車輪回りの剛性の向上となる。
【0009】
この発明において、上記外輪を炭素鋼製とし、その外輪の軌道面の部分にも、表面硬さ58〜60HRCの硬化層を設けても良い。この構成の場合、外輪の長寿命化も可能となる。
【0010】
この発明において、上記ハブ輪の内輪嵌合面のさらに端部側に、上記片列の内輪の幅面を押し付けるフランジ状の加締部を有し、上記内輪嵌合面の上記硬化層を設ける範囲は、上記加締部の近傍まで、すなわち加締部に達しない範囲としても良い。このように構成した場合は、ハブ輪の硬化層が、ハブ輪の一端を加締めて内輪を軸方向に締め付け固定する妨げにならない。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この車輪用軸受装置は、ハブユニット形式でかつ複列円すいころ軸受形式としたものである。この車輪用軸受装置1は、駆動輪の支持に適用した例であって、ハブ輪2と外輪4とを備える。ハブ輪2は、片列の別体の内輪3を嵌合させる内輪嵌合面2aを一端外周に有し、この内輪嵌合面2aに隣接して他の片列の内輪軌道面2bを有しており、他端外周に車輪取付用のフランジ22を有する。上記一端はインナー側となり、他端はアウター側となる。内輪嵌合面2aと内輪軌道面2bとの間には、内輪3の小径端が嵌まり込む深さの段差が形成されている。別体の内輪3は、片列の内輪軌道面2bを形成した部材である。両列の円すいころ5は、互いに小径端が対向するように配置され、各列毎に保持器6により保持される。ハブ輪2および内輪3は、それぞれの内輪軌道面2bに隣接して、大端側の鍔部のみが設けられて小径端側は鍔無しとされている。ハブ輪2の内輪嵌合面2aよりもさらに端部側は、内輪3の幅面を押し付けるフランジ状の加締部2cとされており、この加締部2cにより内輪3が軸方向に締め付け固定される。ハブ輪2は、このような加締部2cを有しないものであっても良く、その場合は圧入やナットの締め込み、その他適宜の構成で内輪3を固定する。外輪4は、両列の外輪軌道面4b,4bを有する軌道輪であり、外径面にフランジからなる取付部4aが設けられる。外輪4は、軌道面4bに隣接する鍔部は、大端側および小端側の両方とも有しない。外輪4の両端に、内外輪間を密封するオイルシール等のシール7が設けられている。
【0012】
図2に示すように、外輪4は、取付部4aの孔を貫通するナックルボルト10により、車体側の懸架装置におけるナックル25に取付けられる。
ハブ輪2には、フランジ22の孔を貫通するハブボルト8、およびこのハブボルト8に螺合するハブナット9により、ブレーキロータ23および車輪24のタイヤホイール24aがフランジ22に取付けられる。ハブ輪2には、等速自在継手11の一端(例えば外輪)が連結され、その他端(例えば内輪)が駆動軸(図示せず)に連結される。
【0013】
ハブ輪2は、炭素鋼製(JIS規格のS50C〜S70C相当)であり、その外径側の表面部における内輪嵌合面2aからフランジ根元部22aにわたる部分に、高周波熱処理により所定の深さの硬化層20が設けられている。上記内輪嵌合面2aの部分における硬化層20を設ける範囲は、上記加締部2cの近傍つまり加締部2cに達しない範囲とされている。また、外輪4も、同じ炭素鋼製であり、その両列の軌道面4b,4bとなる内径側の表面部に、高周波熱処理により所定の深さの硬化層21が設けられている。上記各硬化層20,21の表面硬さは58〜60HRCとされている。インナー側列の内輪3および円すいころ5は、ずぶ焼き入れの施された軸受鋼製(JIS規格のSUJ相当)とされており、その焼入れ部分の表面硬さは60HRC以上とされている。アウター側の円すいころ5も、インナー側の円すいころ5と同じずぶ焼き入れの施された軸受鋼製とされるが、インナー側の円すいころ5は、従来例と同様に浸炭鋼製としても良い。
【0014】
図3は、この車輪用軸受装置1の組立工程を示す。まず、単体の外輪4(図3(A))に、円すいころ5と保持器6の組み立て部品15を組み込み(同図(B))、そのアウター側にシール7を組み込む(同図(C))。このように組み立てた部品に、ハブ輪2を組み込み(同図(D))、このハブ輪2に片列の内輪3を組み込んでから(同図(E))、インナー側にシール7を組み込み(同図(F))ハブ輪2の一端(インナー側端)を加締める。これにより、内輪3の幅面を押し付ける加締部2cを形成することで(同図(G))、図1のように車輪用軸受装置1が完成する。
【0015】
この構成の車輪用軸受装置によると、この種の軸受の特性として、インナー側の内輪軌道面2b、つまり内輪3の軌道面2bは、タイヤ接地面より車体重量および旋回横荷重が軌道面に負荷される負荷率が、アウター列の軌道面2bよりも大きくなる。しかし、内輪3は、ずぶ焼き入れの施された表面硬さ60HRC以上の軸受鋼製とされているため、このような大きな負荷率に対しても、インナー列の内輪軌道面2bを有する内輪3の長寿命化が可能となる。従来、インナー側の内輪には浸炭層を施した軸受鋼が用いられているが、近年、ずぶ焼き入れにした軸受鋼は、精錬法の改善により、挟雑物が少なく浸炭鋼以上の疲労寿命が得られており、厳しい面圧下でも長寿命が図れることが判った。
また、インナー列の円すいころ5も、内輪3と同じく、ずぶ焼き入れの施された表面硬さ60HRC以上の軸受鋼製としたため、大きな負荷率にかかわらず、強度的に優れたものとなる。この円すいころ5は、浸炭鋼の内部硬さ(38HRC以下)に比べて軸受鋼の硬さが硬く、内部割れに対して強い。このため、縁石乗り上げ等の大きな横荷重が負荷されたときでも、インナー側列の円すいころ5に内部割れが発生することが防止される。
なお、軸受の転がり寿命は、硬さの他に表面の残留圧縮応力の関係やオーステナイト量との関係などが影響するため、一概に硬さだけでは論じられないが、一般的には硬さが低いほど転がり寿命が短く、例えば同一材料の鋼材で、58HRCに対して60HRCとしたものは、1.8倍程度の寿命が得られるデータもある。
【0016】
また、ハブ輪2が炭素鋼製で、そのハブ輪2の外径表面部における内輪嵌合面2aからフランジ根元部22aにわたる部分に、表面硬さ58〜60HRCの硬化層20を設けているので、フランジ22の部分の硬度が向上し、車両旋回時のフランジ22の変形量が低下する。そのため、車両の車輪回りの剛性の向上となる。また、ハブ輪2の硬化層20は内輪嵌合面2aまで拡大されているため、内輪3の内径面とハブ輪2の外径面とに発生するフレッティング摩耗を最小限に抑えることができる。そのため、フレッティング摩耗の発生により、内輪3とハブ輪2の嵌合面に、錆、摩耗粉、かじり等が生じて、内輪3を損傷するということがなく、耐久性を向上させることができる。
【0017】
外輪4についても、炭素鋼製で、その両列の外輪軌道面4b,4bとなる内径側の表面部に表面硬さ58〜60HRCの硬化層21を設けていることから、外輪4の長寿命化も可能となる。
【0018】
なお、上記実施形態は駆動輪を支持する車輪用軸受装置1に適用した場合につき説明したが、この発明は、従動輪を支持する車輪用軸受装置にも適用することができる。
【0019】
【発明の効果】
この発明の車輪用軸受装置は、ハブ輪が、複列の円すいころ軸受の片列の内輪を嵌合させる内輪嵌合面を一端外周に有し、この内輪嵌合面に隣接して他の片列の内輪軌道面を有し、かつ他端にフランジを有し、このハブ輪と外輪との間に保持器に保持された円すいころを介在させ、上記ハブ輪を炭素鋼製とし、このハブ輪の表面部における上記内輪嵌合面からフランジ根元部にわたる部分に、表面硬さ58〜60HRCの硬化層を設け、上記片列の内輪および円すいころを、表面硬さ60HRC以上のずぶ焼き入れの施された軸受鋼としたため、インナー側の内輪の長寿命化およびインナー列の円すいころの強度確保が可能で、かつハブ輪のフランジ部の強度向上、車両旋回時のフランジ変形量低下、車輪回りの剛性,強度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる車輪用軸受装置の断面図である。
【図2】同車輪用軸受装置による駆動輪支持構造を示す断面図である。
【図3】同車輪用軸受装置の組み立て過程の工程説明図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…車輪用軸受装置
2…ハブ輪
2a…内輪嵌合面
2b…内輪軌道面
2c…加締部
3…内輪
4…外輪
4b…外輪軌道面
5…円すいころ
6…保持器
20…ハブ輪の硬化層
21…外輪の硬化層
22…ハブ輪のフランジ
22a…フランジ根元部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wheel bearing device of a hub unit type, and more particularly to a wheel bearing device having a relatively large load capacity in a truck, a wagon car or the like, or a wheel bearing device for a general passenger car.
[0002]
[Prior art]
Wheel bearings for passenger cars that use angular contact ball bearings, which use single-row sealed double-row bearings, called the first generation, have been changed to the second generation, where the outer ring has become a hub unit bearing that also serves as a flanged hub. From the 3rd generation, which has evolved into a product and has flanges on both the inner and outer rings, the 4th generation has been developed. In the third generation, the inner ring raceway surface of one row in the double row bearing is formed directly on the hub wheel, and the inner ring raceway surface of the other row is formed separately from the hub wheel and is fitted to the hub wheel. It is formed by an inner ring.
Since wheel bearing devices using tapered roller bearings are used in trucks, etc., there is little demand for relatively compact design, and development has been delayed. The outer ring also serves as a hub with a flange, resulting in a hub unit bearing. Only the second generation has been developed.
On the other hand, the demand for wagons such as so-called one-box cars is increasing, and there is a demand for multi-functionality. Therefore, even in wheel bearing devices with large load capacity that require tapered roller bearings, integration and downsizing are possible. It is becoming desirable.
[0003]
Therefore, the present inventors, as shown in FIG. 4, in a wheel bearing device using a tapered roller bearing, a hub unit corresponding to a third generation having a
[0004]
Further, a portion extending from the inner ring raceway surfaces 2b1 and 2b2 to the
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-51064 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the wheel bearing device as shown in FIG. 4, the weight of the vehicle body and the turning lateral load are applied to the
However, the present invention is not limited to the wheel bearing device of the above configuration, and in the conventional hub unit type wheel bearing device, the inner ring and the tapered roller on the inner side have a carburized layer (surface hardness of 58 HRC or more, carburization depth 1). Carburized steel (equivalent to JIS standard SCR, SCM, SNCM) is used as a material, so that the life of the
[0007]
The object of the present invention is to extend the service life of the inner ring on the inner side and to ensure the strength of the tapered rollers in the inner row, to improve the strength of the flange portion of the hub wheel, to reduce the amount of flange deformation when turning the vehicle, and to provide rigidity around the wheel. It is to provide a hub unit type wheel bearing device capable of improving strength.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The wheel bearing device of the present invention is a hub unit type wheel bearing device including a hub wheel and an outer ring. The hub ring has an inner ring fitting surface on one outer periphery for fitting one row of inner rings of a double row tapered roller bearing, and has another inner row raceway surface adjacent to the inner ring fitting surface. And having a flange at the other end. A tapered roller held by a cage is interposed between the hub ring and the outer ring. The hub ring is made of carbon steel, and a hardened layer having a surface hardness of 58 to 60 HRC is provided on the surface portion of the hub ring extending from the inner ring fitting surface to the flange root portion. The single-row inner ring and the tapered roller are made of bearing steel having a surface hardness of 60 HRC or higher.
In this type of wheel bearing device, the load factor at which the vehicle body weight and the turning lateral load are applied to the raceway surface from the tire ground contact surface is larger than that of the outer row raceway surface. However, according to the wheel bearing device of this configuration, since the inner ring and the tapered roller on the inner side are made of bearing steel that has been subjected to continuous quenching with a surface hardness of 60 HRC or more, the length of the inner ring having the inner ring raceway surface of the inner row The service life can be extended, and even when a large lateral load such as curb climbing is applied, the tapered rollers in the inner side row have sufficient strength against internal cracks. In addition, since a hardened layer with a surface hardness of 58-60 HRC is provided in the part from the inner ring fitting surface of the hub wheel to the flange root part, the hardness of the flange part is improved, and the amount of flange deformation during vehicle turning is reduced. To do. Therefore, the rigidity around the vehicle wheel is improved.
[0009]
In the present invention, the outer ring may be made of carbon steel, and a hardened layer having a surface hardness of 58 to 60 HRC may be provided on the raceway surface of the outer ring. In the case of this configuration, the life of the outer ring can be extended.
[0010]
In this invention, there is a flange-shaped crimping portion that presses the width surface of the inner ring of the single row on the further end side of the inner ring fitting surface of the hub wheel, and the hardened layer of the inner ring fitting surface is provided. May be in the vicinity of the crimped portion, that is, a range not reaching the crimped portion. In such a configuration, the hardened layer of the hub ring does not hinder the inner ring from being tightened and fixed in the axial direction by caulking one end of the hub ring.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This wheel bearing device is a hub unit type and a double row tapered roller bearing type. This wheel bearing
[0012]
As shown in FIG. 2, the
The
[0013]
The
[0014]
FIG. 3 shows an assembly process of the
[0015]
According to the wheel bearing device of this configuration, as a characteristic of this type of bearing, the inner
Further, since the tapered
Note that the rolling life of a bearing is influenced not only by hardness but also by the relationship with the residual compressive stress on the surface and the relationship with the amount of austenite. The lower the rolling life is, the shorter the rolling life is. For example, a steel material of the same material, which is 60 HRC with respect to 58 HRC, has data that can obtain a life of about 1.8 times.
[0016]
Further, since the
[0017]
The
[0018]
In addition, although the said embodiment demonstrated about the case where it applied to the
[0019]
【The invention's effect】
In the wheel bearing device according to the present invention, the hub ring has an inner ring fitting surface on one end outer periphery for fitting the inner ring of one row of the double row tapered roller bearing, and another hub is adjacent to the inner ring fitting surface. It has a single-row inner ring raceway surface and a flange on the other end. A tapered roller held by a cage is interposed between the hub ring and the outer ring, and the hub ring is made of carbon steel. A hardened layer having a surface hardness of 58 to 60 HRC is provided in a portion extending from the inner ring fitting surface to the flange root portion in the surface portion of the hub wheel, and the single row of inner rings and tapered rollers are subjected to quenching with a surface hardness of 60 HRC or more. Because the bearing steel is made of, it is possible to extend the life of the inner ring on the inner side and ensure the strength of the tapered rollers in the inner row, improve the strength of the flange part of the hub wheel, reduce the amount of flange deformation when turning the vehicle, wheels The surrounding rigidity and strength can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a wheel bearing device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a drive wheel support structure by the wheel bearing device.
FIG. 3 is a process explanatory diagram of an assembly process of the wheel bearing device.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
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