JP2004183602A - ガスタービンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した運転と信頼性の高い運用のできるガスタービンシステムを提供する。
【解決手段】本発明に係るガスタービンシステムは、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機34と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器24と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービン25と、ガスタービン25から排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器28と、この改質器28に蒸気を供給する蒸気発生器31と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器24に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、蒸気発生器31の出口部に気液分離器30と、その下流に蒸気過熱器29を具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンシステムに係り、特に排ガスの熱エネルギで燃料を改質し、燃料消費を低減する化学再生式のガスタービンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のガスタービンのうち、大型ガスタービンは、ガスタービン排熱で蒸気を発生させ、その蒸気を蒸気タービンに供給して動力を回収する、いわゆるコンバインドサイクルに適用することが多くなっている。
【0003】
他方、中小型ガスタービンは、シンプルサイクルと称して膨張仕事後のガスタービン排熱を大気に放出しているため、熱効率が低いものの、電力需要が高いときの非常用として適用することが多くなっている。
【0004】
また、最近の中小型ガスタービンは膨張仕事後のガスタービンに排熱を利用して蒸気を発生させ、発生した蒸気をガスタービンに回収させる、チェンサイクルが開発され、熱効率も高くなってきている。
【0005】
また、最近の中小型ガスタービンでは、燃料に蒸気を加えて水素リッチな燃料に改質し、改質した水素リッチな燃料をガスタービン燃料として利用する、いわゆる化学再生式のものが提案されている。
【0006】
この化学再生式のガスタービンは、チェンサイクルを採用するガスタービンに較べて動力回収率が高い点で注目されており、その構成として図2に示すものがある。
【0007】
この化学再生式の、例えば発電プラントは、大別してガスタービンプラント1、排熱回収部2、燃料供給部3等を備える構成になっている。
【0008】
ガスタービンプラント1は、空気圧縮機4、ガスタービン燃焼器5、ガスタービン6、発電機7を備え、空気圧縮機4で吸い込んだ空気(大気)Aを圧縮して高圧化し、その高圧空気に燃料供給部3および排熱回収部2のそれぞれから供給される燃料を加えてガスタービン燃焼器5に供給し、ここで燃焼ガスを生成し、ガスタービン6で生成した燃焼ガスに膨張仕事をさせ、その際に発生する動力(回転トルク)で発電機7を駆動する。
【0009】
また、排熱回収部2は、筒状のダクト(煙道)8に改質器9および蒸気発生器10を収容し、改質器9でガスタービン6からの排熱(排ガス)を熱源とし、燃料供給部3および蒸気発生器10のそれぞれから供給される燃料および蒸気を混合させ、その混合気を熱交換させ、その際に改質される水素リッチな燃料をガスタービン燃焼器5に供給する。
【0010】
また、燃料供給部3は、燃料圧縮機11、モータ12を備え、モータ12の駆動力で燃料圧縮機11を駆動し、原燃料Fを圧縮して高圧にし、その高圧燃料に蒸気発生器10からの蒸気を加えて混合させ、その混合気を改質器9に供給する。
【0011】
なお、燃料供給部3は、起動時等、排熱回収部2の改質器9が熱源の確保ができないとき、原燃料Fを燃料圧縮機11で圧縮後、燃料系13の燃料弁14を介して流量コントロールし、ガスタービン燃焼器5に供給する。
【0012】
また、排熱回収部2は、改質器9で熱源として利用したガスタービン6からの排熱を、再び蒸気発生器10の熱源として利用している。
【0013】
この蒸気発生器10は、例えば純水装置(図示せず)から純水ポンプ15を介して昇圧された純水Wをガスタービン6からの排熱を熱源として蒸気発生器10で熱交換させ、熱交換後に発生する蒸気の一部を蒸気調節弁16を介して燃料供給部3からの燃料に混合させる一方、残りの蒸気を他の機器(図示せず)に供給している。なお、符号17は、煙突である。
【0014】
このように、化学再生式の中小型ガスタービンは、ガスタービンから回収した排熱で原燃料を水素リッチな燃料に改質し、発熱量の高いガスタービン燃料として使用するので、プラント熱効率を高くすることができた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
化学再生式の中小型ガスタービンは、回収した排熱で水素リッチな燃料を生成し、発熱量の高い燃料として使用され、熱効率を高くできる点で優れているものの、以下のことが問題点として残されていた。
【0016】
化学再生式の中小型ガスタービンは、排熱回収部2の改質器9に供給される混合燃料に水滴等の湿分が含まれていると、改質器9の触媒層で燃料改質させる際、蒸気量が変動し、安定した発熱量を維持した改質ガスが得られにくい問題点があった。
【0017】
また、改質器9には、燃料調節弁18および蒸気調節弁16のそれぞれを介して燃料および蒸気のそれぞれが供給されるが、改質器9と燃料調節弁18および蒸気調節弁16との容積を較べた場合、改質器9の容積が著しく大きくなっている。
【0018】
このため、ガスタービンを緊急停止させるとき、燃料調節弁18および蒸気調節弁16が閉じても下流側の改質器9の容積内の残圧を外部に排出する際、長時間を要し、直ぐさま停止できない等の問題があった。
【0019】
さらに、この種のガスタービンは、コジェネレーションに用いられることが多いが、状況により、電気出力割合と熱供給の需要の割合が変動する。このため、発生する蒸気をできる限りガスタービン燃焼器側に供給し、電気出力を最大限に確保することも可能であるが、蒸気と原燃料との混合割合が8を超えると、燃焼性が悪くなることを実験で確認しており、この点が問題として残されている。
【0020】
また、ガスタービンからの排熱がダクト内を流れ、改質ガスと熱交換しているが、改質器にリークがあると、ダクト内での着火や最悪の場合、爆発の危険性がある。
【0021】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、安定した運転と信頼性の高い運用のできるガスタービンシステムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項1に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記蒸気発生器の出口部に気液分離器と、その下流に蒸気過熱器を具備したものである。
【0023】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項2に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器を通過させる燃料を流すときには、改質用燃料に対する改質用蒸気の質量流量割合を8以下とすることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項3に記載したように、蒸気発生器は、発生した蒸気を直接、ガスタービン燃焼器に導入する系統を具備したものである。
【0025】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項4に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統と、前記蒸気発生器で発生させた蒸気を直接ガスタービン燃焼器に導入する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記蒸気発生器は、発生した蒸気を前記ガスタービン燃焼器の下流側に注入するものである。
【0026】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項5に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統と、前記蒸気発生器で発生させた蒸気を直接ガスタービン燃焼器に導入する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、原燃料をガスタービン燃焼器の中心近傍のノズルから噴出させ、燃焼用空気の一部を前記ノズルの周囲に旋回を与えるように傾けた複数個の孔から供給し、改質燃料を前記燃焼用空気の間に同じ旋回を与えるように傾けて複数個の孔から噴出させるものである。
【0027】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項6に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記原燃料に500℃以上に過熱した蒸気を混合させ、その混合流体を前記改質器に収容されている改質触媒を通過させたものである。
【0028】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項7に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器は、改質触媒を収容するとともに、前記蒸気発生器から発生した蒸気を加熱源として前記改質触媒を加熱して触媒反応を促進させるものである。
【0029】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項8に記載したように、燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器を複数段に区画する多段用改質器に形成するとともに、複数段に区画する多段用改質器の各段毎に、前記蒸気発生器からの蒸気を熱源として前記多段改質器に収容する改質触媒を加熱させる多段改質器用熱交換器を備える一方、多段改質器用熱交換器に対応して、前記改質触媒を加熱させた後の蒸気を前記ガスタービンから排出される排ガスで再び加熱させる蒸気回収加熱用熱交換器を備えたものである。
【0030】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、上述の目的を達成するため、請求項9に記載したように、多段用改質器は、器内に収容する改質触媒を蒸気発生器からの蒸気と多段改質器用熱交換器で熱交換させて加熱させ、熱交換後温度の低くなった前記蒸気をガスタービンからの排ガスと蒸気回収加熱用熱交換器で再び加熱させた後、原燃料に混合して前記改質触媒を通過させるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスタービンシステムの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0032】
図1は、本発明に係るガスタービンシステムの第1実施形態を示す概略系統図である。
【0033】
本実施形態に係るガスタービンシステムは、ガスタービンプラント20、排熱回収部21、燃料供給部22等を備える構成になっている。
【0034】
ガスタービンプラント20は、空気圧縮機23、ガスタービン燃焼器24、ガスタービン25、発電機26を備え、空気圧縮機23で吸い込んだ空気(大気)Aを圧縮して高圧化し、その高圧空気を燃料供給部22または排熱回収部21からの燃料とともにガスタービン燃焼器24に供給し、ここで燃焼ガスを生成し、ガスタービン25で生成した燃焼ガスに膨張仕事をさせ、その際に発生する動力で発電機26を駆動する。
【0035】
また、排熱回収部21は、筒状のダクト(煙道)27内に改質器28、過熱器29、器外の気液分離器30に接続する蒸気発生器31はを収容するとともに、改質器28に遮断弁32を介装した改質燃料系33を介してガスタービン燃焼器24に接続する構成になっている。なお、排熱回収部21の出口側には、改質器28、蒸気発生器31等で熱交換後の排熱を大気に排出させる煙突45が設けられている。
【0036】
一方、燃料供給部22は、例えばLNG、都市ガス等の原燃料Fを圧縮する燃料圧縮機34と、例えばモータ等の駆動機35とを備え、駆動機35で燃料圧縮機34を駆動し、原燃料Fを高圧化する構成になっている。
【0037】
また、燃料供給部22は、燃料圧縮機34で高圧化した原燃料Fを燃料弁36を介装してガスタービン燃焼器24に供給する第1原燃料系37と、燃料調節弁38を介装して排熱回収部21の改質器28に供給する第2原燃料系39とを備えている。
【0038】
他方、排熱回収部21に収容する過熱器29は、蒸気調節弁40を介装し、混合部41で蒸気と第2原燃料系39の燃料調節弁38からの原燃料Fとを混合させる第1蒸気系42と、残りの蒸気を蒸気弁43を介装して他の機器(図示せず)に供給する第2蒸気系44とを備えている。
【0039】
次に、本実施形態に係るガスタービンシステムの作用を説明する。
【0040】
起動時、排熱回収部21の熱源が確保されていないので、ガスタービンシステムは、駆動機35を駆動して燃料圧縮機34を回転させ、原燃料Fを圧縮して高圧化させ、高圧原燃料Fを第1原燃料系37の燃料弁36を介してガスタービン燃焼器24に供給し、ここで、空気圧縮機23からの高圧空気の酸化剤を利用して燃焼ガスを生成させる。
【0041】
生成された燃焼ガスは、ガスタービン25で膨張仕事をした後、排熱(排ガス)として排熱回収部21に回収される。
【0042】
排熱回収部21に供給されたガスタービン25からの排熱は、改質器28、過熱器29、蒸気発生器31を加熱した後、煙突45を介して大気に排出される。
【0043】
排熱温度が高温化し、発電機26からの負荷(出力)が増加してくると、ガスタービンシステムは、第1原燃料系37の燃料弁36を閉じ、第2原燃料系39の燃料調節弁38を開口させて混合部41に高圧の原燃料Fを供給する。
【0044】
他方、起動前から蒸気発生器31に純水Wを純水ポンプ46を介して供給していた排熱回収部21は、ガスタービン25からの排熱が高温化するにつれ、純水Wと熱交換して蒸気を発生させ、気液分離器30で発生した蒸気のうち、気体部分と液体部分とに分離し、液体部分を再循環させるとともに、気体部分を過熱器29で加熱して温度500℃以上の過熱蒸気にした後、第1蒸気系42の蒸気調節弁40を介して混合部41に供給し、残りの過熱蒸気を第2蒸気系44の蒸気弁43を介して他の機器に供給する。
【0045】
混合部41で原燃料Fと温度500℃以上の過熱蒸気とが混合した混合気は、改質器28に供給され、ここで触媒層の触媒力の下、水素リッチな燃料に改質される。水素リッチに改質された燃料は、改質燃料系33の遮断弁32を介して、空気圧縮機23からの高圧空気とともに、ガスタービン燃焼器24に供給され、燃焼ガスが生成される。
【0046】
ガスタービン燃焼器24で生成された燃焼ガスは、ガスタービン25で膨張仕事をした後、熱源として排熱回収部21に供給され、定格運転に至らしめる。
【0047】
このように、本実施形態は、排熱回収部21の蒸気発生器21に気液分離器30を設け、蒸気発生器21で発生した蒸気のうち、液体部分を分離し、気体部分を過熱器29、混合部41を介して高圧の原燃料Fとともに、改質器29に供給し、触媒層で蒸気と高圧の原燃料Fとの混合気に含まれる液体部分を排除し、液体部分による蒸発を防止したので、発熱量の安定した水素リッチな燃料に改質することができる。
【0048】
その際、本実施形態は、気液分離器30の出口側に過熱器29を設け、この過熱器29により蒸気に含まれる液体部分を排除し、気体部分のみにしているので、改質器28の触媒層に供給する高圧の原燃料Fを気体部分として維持させることができ、蒸気と高圧の原燃料との適正配分の下、良質の水素リッチな燃料に改質することができる。
【0049】
また、本実施形態は、排熱回収部21の改質器28をガスタービン燃焼器24に接続させる改質燃料系33に遮断弁32を設け、緊急停止時、遮断弁32を閉じて改質燃料の供給を断つので、ガスタービン25の急速停止を実現することができる。
【0050】
したがって、本実施形態によれば、蒸気に含まれる液体部分の確実な排除により原燃料Fを良質な水素リッチな燃料に改質することができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、改質燃料系33に遮断弁32を設けることにより、緊急時の際、ガスタービン25に急速停止を行わせることができる。
【0052】
図3は、本発明に係るガスタービンシステムの第2実施形態を示す概略系統図である。
【0053】
なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0054】
本実施形態に係るガスタービンシステムは、燃料圧縮機34から第2原燃料系39の燃料調節弁38を介して混合部41に供給する原燃料Fと過熱器29から第1蒸気系42の蒸気調節弁40を介して混合部41に供給する蒸気との混合比率が原燃料Fの1に対し、蒸気を8以内の質量流量の割合に維持する流量コントロールを燃料調節弁38と蒸気調節弁40とで行っているが、この場合、過熱器29から出る蒸気が過剰になることを考慮したもので、過熱器29の出口側から分岐し、蒸気調節弁は46を介装してガスタービン燃焼器24はに接続する第3蒸気系47を設けたものである。なお、混合部41は、原燃料Fの1に対し、蒸気を8倍以上にすると、燃焼の際、未燃部分が出ることを実験により確認したことに基づいている。
【0055】
このように、本実施形態は過熱器29の出口側から分岐し、蒸気調節弁46を介装してガスタービン燃焼器24に接続する第3蒸気系47を設け、第3蒸気系47により蒸気の持つエネルギをガスタービン燃焼器24に回収させたので、比較的少ない改質燃料で燃焼ガスを高温化させて出力を増加させることができ、エネルギの有効活用を図ることができる。
【0056】
図4は、本発明に係るガスタービンシステムに適用するガスタービン燃焼器24の第1実施形態を示す一部切欠断面図である。
【0057】
本実施形態に係るガスタービン燃焼器24は、空気圧縮機23に連通し、横長状のケーシング48で包囲形成された燃焼部49を備えている。
【0058】
この燃焼部49は、燃焼器ライナ50で筒状に形成した燃焼室51と、燃焼室51の頭部側に設けた燃料ノズル52と、燃焼室51の下流側に設けられガスタービン(図示せず)に接続するトランジションピース53とを備えている。
【0059】
また、燃焼部49は、燃焼室51であって、燃料ノズル52から噴出する改質燃料により燃焼反応が完了した領域に蒸気供給管54を備えている。
【0060】
このような構成部品を備えるガスタービン燃焼器24において、燃料ノズル52から燃焼室51に噴出した改質燃料は、空気圧縮機25から供給された高圧空気の酸化剤の下、燃焼ガスを生成する。生成した燃焼ガスはトランジションピース53を介してガスタービンに供給され、ここで膨張仕事が行われる。
【0061】
その際、蒸気供給管54では、排熱回収部21で発生した蒸気を燃焼室51に供給する。
【0062】
このように、本実施形態は、燃焼室51の改質燃料の燃焼反応が完了した領域、具体的には燃焼室51の下流側に蒸気供給管54からの蒸気を噴出させるので、燃焼ガス中に未燃部分が残ることもなく、燃焼ガスを高温化させてエネルギの有効活用を図ることができる。
【0063】
図5は、本発明に係るガスタービンシステムに適用するガスタービン燃焼器24の第2実施形態を示す概略部分断面図である。なお、図中、(a)はガスタービン燃焼器の一部切欠部分断面図であり、(b)は(a)のA−A矢視方向から見た正面図である。
【0064】
本実施形態に係るガスタービン燃焼器24は、ケーシング55の内径側に同心状に収容され、燃焼器ライナ50で筒状に形成した燃焼室51と、燃焼室51の頭部側に形成する燃料供給部56とを備えている。
【0065】
燃料供給部56は、燃焼室51の頭部側の中央に設けた原燃料ノズル57に連通し、原燃料通路58を介して接続する原燃料口59と、原燃料ノズル57の外側に配置された改質燃料ノズル60とスワラ61とで構成されている。
【0066】
改質燃料ノズル60は、原燃料通路58の外側に形成する改質燃料通路62を介して改質燃料口63に接続している。
【0067】
また、スワラ61は、改質燃料通路62に設けた区画板64を介して空気通路65に連通し、空気圧縮機から空気通路65を介して供給される高圧空気に旋回流を与えて原燃料ノズル57からの原燃料または改質燃料ノズル60からの改質燃料を撹拌し、拡散燃焼させるようになっている。
【0068】
なお、改質燃料ノズル60とスワラ61とは、図5(b)に示すように、原燃料ノズル57に対し、放射状に、かつ互いが交互に配置されている。
【0069】
一般に、原燃料を改質する際、原燃料に対する蒸気の割合を変化させると、改質ガスの単位体積あたりの発熱量が変化する。このとき、蒸気の占める割合が高いほど、平衡点のずれにより、炭化水素が水素と一酸化炭素に分化し易くなり、化学的に取り込まれる熱量が増加し、排熱のエネルギの動力回収効率が高くなる。つまり、ガスタービン燃焼器にとっては、如何に低い発熱量の燃料まで燃焼させることができるかがサイクルの効率化、運用の幅広さを決める重要なポイントになっている。
【0070】
発熱量の低い燃料は、高い燃料に較べて同じガスタービン燃焼器出口温度を達成するためには、より多くの燃料を必要とする。この多量の燃料が空気と良好に混じり合い、接触して酸化しなければ未燃物として大気に排出される。
【0071】
したがって、低い発熱量の燃料の燃焼のためには、燃料と空気との接触を効果的、かつ良好に行うことが高い燃焼性を維持するキーポイントになっている。
【0072】
本実施形態は、このような点を充分に考慮してなされたもので、改質燃料ノズル60とスワラ61とを交互に配置し、改質燃料ノズル60から噴出する改質燃料がスワラ61から出る燃焼用空気の旋回方向と同じ方向に噴出するように構成したものである。
【0073】
このように、本実施形態は、燃焼室51の頭部側の中央に設けた原燃料ノズル57に対し、放射状に、かつ互い違いに改質燃料ノズル60とスワラ61とを配置し、しかも改質燃料ノズル60からの改質燃料を、スワラ61からの燃焼用空気の旋回方向と同じ方向に噴出させる構成にしたので、燃焼用空気と改質燃料とが効果的かつ良好に接触し、未燃部分のない安定した燃焼ガスを生成することができる。
【0074】
実験によれば、本実施形態に係る燃料供給部56の構造を採用することにより、原燃料を1に対し、蒸気の占める質量流量割合を8まで高めた発熱量の低い燃料であっても、安定した燃焼ガスを生成できることが確認された。
【0075】
図6は、本発明に係るガスタービンシステムの第3実施形態を示す概略系統図である。
【0076】
なお、第1実施形態の構成部分と同一構成部分には同一符号を付す。
【0077】
本実施形態に係るガスタービンシステムは、排熱回収部21のダクト27内に熱交換器66、過熱器29、気液分離器30を備えた蒸気発生器31等を収容するとともに、器外に設置した改質器28に遮断弁32を介装した改質燃料系33を介してガスタービン燃焼器24に接続させたものである。なお、他の構成部品は、第1実施形態の構成部品と同一なので、重複説明を省略する。
【0078】
本実施形態は、ダクト27内に収容した過熱器29から発生した過熱蒸気のうち、一部を第2蒸気系44の蒸気弁43を介して他の機器に供給し、残りを第1蒸気系42の蒸気調節弁40を介して熱交換器66に供給し、ここで、温度500℃以上に過熱した後、混合部41に供給する。
【0079】
一方、燃料圧縮機34で圧縮された高圧の原燃料Fは、起動時、第1原燃料系37の燃料弁36を介してガスタービン燃焼器24に供給され、発電機26の負荷(出力)が上昇すると、第2原燃料系39の燃料調節弁38を介して混合部41に供給される。
【0080】
混合部41は、原燃料Fと蒸気とを混合させ、その混合気を改質器28に供給し、ここで改質触媒(図示せず)の触媒能力の下、水素リッチな燃料に改質させる。水素リッチに改質した燃料は、改質燃料系32の遮断弁32を介してガスタービン燃焼器24に供給される。
【0081】
このように、本実施形態は、改質器28を排熱回収部21のダクト27の器外に設置したので、高温の排熱に晒されてチューブの劣化を招くこともなく、長期間に亘って安全かつ安定運転を維持させることができる。なお、改質器28をダクト27の器外に設置した場合、改質器28の改質触媒(図示せず)の触媒能力を検討しなければならないが、改質器28の必要な温度が400℃であり、熱交換器65を通過する原燃料Fの温度が500℃以上であるから改質触媒の触媒能力を充分に発揮させることができる。
【0082】
図7は、本発明に係るガスタービンシステムの第4実施形態を示す概略系統図である。
【0083】
なお、第1実施形態の構成部分と同一構成部分には同一符号を付す。
【0084】
本実施形態に係るガスタービンシステムは、第3実施形態と同様に、改質器28を上流側から下流側に向って第1段改質器28a、第2段改質器28b、第3段改質器28c,…と複数段に区画形成する一方、複数段に区画形成した各段改質器28a,28b,28c,…毎に第1段改質器用熱交換器67a、第2段改質器用熱交換器67b、第3段改質器用熱交換器67c,…と多段改質器用熱交換器67を設け、各段改質器28a,28b,28c,…に収容する改質触媒(図示せず)を過熱器29からの蒸気で熱交換して加熱させたものである。
【0085】
また、本実施形態に係るガスタービンシステムは、排熱回収部21のダクト27内に、上述の第1段改質器用熱交換器67a、第2段改質器用熱交換器67b、第3段改質器用熱交換器67c,…に対応させて第1段蒸気回収加熱用熱交換器68a、第2段蒸気回収加熱用熱交換器68b、第3段蒸気回収加熱用熱交換器68c,…の多段蒸気回収加熱用熱交換器68を設け、上述各段改質器67a,67b,67c,…で熱交換して加熱させ、加熱後、熱を失って温度の下った蒸気を再び多段蒸気回収加熱用熱交換器68でガスタービン25からの排ガスを熱源として熱交換して加熱させ、その加熱した蒸気を原燃料に混合させて改質触媒して供給することにより、ガスタービン25から出る排ガス(排熱)のエネルギの有効活用を図ったものである。
【0086】
このように、本実施形態は、第3実施形態と同様に、改質器28を排熱回収部21のダクト27の器外に設置したので、高温の排熱に晒されてチューブの劣化を招くこともなく、長期間に亘って安全かつ安定運転を維持することができる。
【0087】
また、本実施形態は、改質器28を多段用の改質器28a,28b,28c,…に区画形成し、区画形成した各段改質器28a,28b,28c,…毎に改質器用熱交換器67a,67b,67c,…を設けるとともに、複数段の改質器用熱交換器67に対応させて排熱回収部21のダクト27内に複数段の蒸気回収加熱用熱交換器68を設け、混合部41で混合させた原燃料Fと蒸気加熱用熱交換器68、からの蒸気との混合気を改質触媒層の下、加熱させるので、良質で、かつ安定した水素リッチな燃料に改質することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係るガスタービンシステムは、ガスタービンからの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収部に、発生した蒸気のうち、気体部分と液体部分とを分離する手段と、分離した気体部分を過熱する手段とを設けるとともに、排熱回収部に収容した改質器からガスタービン燃焼器に水素リッチな改質燃料を供給する系統に緊急時に対処して遮断する手段を設けたので、良質で、安定した水素リッチな燃料に改質することができ、緊急時により一層早くガスタービンを停止させることができる。
【0089】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、排熱回収部から発生した蒸気が過剰な場合、その過剰蒸気をガスタービン燃焼器に回収させる手段を備えたので、比較的少ない改質燃料で燃焼ガスを高温化させて出力の増加を図ることができ、エネルギの有効活用を図ることができる。
【0090】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、排熱回収部の部外に改質器を設置するとともに、改質器を複数段に区画形成し、区画形成した改質器の複数段毎に改質器用熱交換器を設け、熱交換後、各改質器用熱交換器の蒸気を回収し、回収した蒸気を再び加熱して改質器用熱交換器に戻す蒸気回収加熱用熱交換器を各改質器用熱交換器に対応させ設けたので、高温の排熱に晒されてチューブの劣化を招くこともなく、安全かつ安定な運転を維持することができ、また、エネルギの有効活用を図ることができる。
【0091】
また、本発明に係るガスタービンシステムは、ガスタービン燃焼器の燃料供給部の中央に設けた原燃料ノズルから放射状に、かつ互いを交互に配置する改質燃料ノズルとスワラとを備え、スワラからの燃焼用空気の旋回方向と同じ方向に改質燃料ノズルからの改質燃料を噴出させるので、改質燃料と燃焼用空気とを良好に接触させることができ、安定した燃焼ガスを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービンシステムの第1実施形態を示す概略系統図。
【図2】従来のガスタービンシステムを示す概略系統図。
【図3】本発明に係るガスタービンシステムの第2実施形態を示す概略系統図。
【図4】本発明に係るガスタービンシステムに適用するガスタービン燃焼器の第1実施形態を示す一部切欠断面図。
【図5】本発明に係るガスタービンシステムに適用するガスタービン燃焼器の第2実施形態を示す概略部分断面図で、(a)はガスタービン燃焼器の一部切欠部分断面図、(b)は(a)A−A矢視方向から見た正面図。
【図6】本発明に係るガスタービンシステムの第3実施形態を示す概略系統図。
【図7】本発明に係るガスタービンシステムの第4実施形態を示す概略系統図。
【符号の説明】
1 ガスタービンプラント
2 排熱回収部
3 燃料供給部
4 空気圧縮機
5 ガスタービン燃焼器
6 ガスタービン
7 発電機
8 ダクト
9 改質器
10 蒸気発生器
11 燃料圧縮機
12 モータ
13 燃料系
14 燃料弁
15 純水ポンプ
16 蒸気調節弁
17 煙突
18 燃料調節弁
20 ガスタービンプラント
21 排熱回収部
22 燃料供給部
23 空気圧縮機
24 ガスタービン燃焼器
25 ガスタービン
26 発電機
27 ダクト
28 改質器
28a 第1段改質器
28b 第2段改質器
28c 第3段改質器
29 過熱器
30 気液分離器
31 蒸気発生器
32 遮断弁
33 改質燃料系
34 燃料圧縮機
35 駆動機
36 燃料弁
37 第1原燃料系
38 燃料調節弁
39 第2原燃料系
40 蒸気調節弁
41 混合部
42 第1蒸気系
43 蒸気弁
44 第2蒸気系
45 煙突
46 蒸気調節弁
47 第3蒸気系
48 ケーシング
49 燃焼部
50 燃焼器ライナ
51 燃焼室
52 燃料ノズル
53 トランジションピース
54 蒸気供給管
55 ケーシング
56 燃料供給部
57 原燃料ノズル
58 原燃料通路
59 原燃料口
60 改質燃料ノズル
61 スワラ
62 改質燃料通路
63 改質燃料口
64 区画板
65 空気通路
67 多段改質器用熱交換器
67a 第1改質器用熱交換器
67b 第2改質器用熱交換器
67c 第3改質器用熱交換器
68 蒸気回収加熱用熱交換器
68a 第1段蒸気回収加熱用熱交換器
68b 第2段蒸気回収加熱用熱交換器
68b 第3段蒸気回収加熱用熱交換器

Claims (9)

  1. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記蒸気発生器の出口部に気液分離器と、その下流に蒸気過熱器を具備したことを特徴とするガスタービンシステム。
  2. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器を通過させる燃料を流すときには、改質用燃料に対する改質用蒸気の質量流量割合を8以下とすることを特徴とするガスタービンシステム。
  3. 蒸気発生器は、発生した蒸気を直接、ガスタービン燃焼器に導入する系統を具備したことを特徴とする請求項2記載のガスタービンシステム。
  4. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統と、前記蒸気発生器で発生させた蒸気を直接ガスタービン燃焼器に導入する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記蒸気発生器は、発生した蒸気を前記ガスタービン燃焼器の下流側に注入することを特徴とするガスタービンシステム。
  5. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統と、前記蒸気発生器で発生させた蒸気を直接ガスタービン燃焼器に導入する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、原燃料をガスタービン燃焼器の中心近傍のノズルから噴出させ、燃焼用空気の一部を前記ノズルの周囲に旋回を与えるように傾けた複数個の孔から供給し、改質燃料を前記燃焼用空気の間に同じ旋回を与えるように傾けて複数個の孔から噴出させることを特徴とするガスタービンシステム。
  6. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記原燃料に500℃以上に過熱した蒸気を混合させ、その混合流体を前記改質器に収容されている改質触媒を通過させたことを特徴とするガスタービンシステム。
  7. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器は、改質触媒を収容するとともに、前記蒸気発生器から発生した蒸気を加熱源として前記改質触媒を加熱して触媒反応を促進させることを特徴とするガスタービンシステム。
  8. 燃焼用酸素を含む流体を圧縮する圧縮機と、この圧縮された流体で燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンから排出される排ガスの少なくとも一部を熱源として原燃料の少なくとも一部を化学的に改質する改質器と、この改質器に蒸気を供給する蒸気発生器と、原燃料の一部をガスタービン燃焼器に直接供給する系統とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記改質器を複数段に区画する多段用改質器に形成するとともに、複数段に区画する多段用改質器の各段毎に、前記蒸気発生器からの蒸気を熱源として前記多段改質器に収容する改質触媒を加熱させる多段改質器用熱交換器を備える一方、多段改質器用熱交換器に対応して、前記改質触媒を加熱させた後の蒸気を前記ガスタービンから排出される排ガスで再び加熱させる蒸気回収加熱用熱交換器を備えたことを特徴とするガスタービンシステム。
  9. 多段用改質器は、器内に収容する改質触媒を蒸気発生器からの蒸気と多段改質器用熱交換器で熱交換させて加熱させ、熱交換後温度の低くなった前記蒸気をガスタービンからの排ガスと蒸気回収加熱用熱交換器で再び加熱させた後、原燃料に混合して前記改質触媒を通過させることを特徴とする請求項8記載のガスタービンシステム。
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