JP2004182649A - 口腔用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】口腔内の殺菌・抗菌効果に優れ、刺激が少なく、使用性に優れ、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物を提供すること。
【解決手段】マスティック、及びティートリー油を含有することにより、マスティックとティートリー油各々の独特な芳香・味、及び刺激が少なく、歯茎の出血がなくなった等の歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物である。
【解決手段】マスティック、及びティートリー油を含有することにより、マスティックとティートリー油各々の独特な芳香・味、及び刺激が少なく、歯茎の出血がなくなった等の歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物である。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、口腔内の殺菌・抗菌効果に優れ、刺激が少なく、使用性に優れ、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、う蝕及び歯周病はミュータンス連鎖球菌(Streptococcus mutans)、及びポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivarlis)などのグラム陰性菌が関与することが知られている。う蝕は、ミュータンス連鎖球菌が歯面に歯垢を形成し、種々の糖を分解して乳酸、クエン酸等の有機酸を生成し、歯垢中に滞留しエナメル質を脱灰して起こる。また、歯垢が堆積し嫌気環境が整い、グラム陰性菌等の歯周病原菌が定着、増殖にともない、菌が産生する毒素や起炎物質等により歯周炎が起こり、やがて歯周疾患になる。
【0003】
そこで、う蝕および歯周疾患の予防および治療として、従来より歯磨剤、洗口剤等の口腔用組成物中にクロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤が配合されてきた(例えば、非特許文献1参照)。しかし、これら殺菌剤は優れた殺菌効果を有しているが、刺激を生じる等の問題があり、その改善が望まれていた。
【0004】
また、マスティックは、芳香、殺菌性を有することから菓子、酒等の食品や、外用薬に使用されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0005】
またさらに、ティートリー油は、独特の芳香を有することから香料成分として、またアロマテラピー(芳香療法)に使用されていた。(例えば、非特許文献3参照)さらに抗炎症効果や殺菌・抗菌効果を有することから乳液、クリーム等の皮膚化粧料、シャンプー、リンス等のヘアケア化粧料、洗口剤、歯磨剤等の口腔用組成物中に配合されてきた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−345616号公報
【非特許文献1】
光井 武夫 編「新化粧品学」1993年1月12日発行、(南山堂) P.171
【非特許文献2】
デニー・バウン 著「ハーブ大百科」1997年5月20日発行、(誠文堂新光社) P.330−331
【非特許文献3】
ワンダ・セラー 著「アロマテラピーのための84の精油」平成4年12月10日発行、(フレグランスジャーナル社) P.86−87
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、十分な抗菌効果を得るためにティートリー油を口腔組成物中に多量に配合すると、独特の芳香が顕著に表れ、刺激を生じる等の使用面での弊害が生じ、また、マスティックも、ヒノキ様の特異な味を有しており、歯周疾患の原因菌を殺菌する為に口腔用組成物中に多量に配合すると、使用感に問題が生じていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このような事情に鑑み、歯周疾患の原因菌に十分な効果があり、マスティックとティートリー油各々の独特な芳香・味、及び刺激が少なく、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、マスティック、及びティートリー油を含有することにより、上記問題を解決することを見い出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、マスティック、及びティートリー油を含有することを特徴とする口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を述べる。マスティックは、地中海沿岸からモロッコ、カナリー地方まで分布したウルシ科の常緑高木であるマスティックツリー(Pistacia Lentiscus L.)の樹皮を傷つけ流出してくる樹液を採取したものなどが知られている。この樹液は時間が経つにつれ固くなる。古くから抗ピロリ菌等の殺菌・抗菌効果を有していることから、ガム等の食品などに配合されてきた。最近になってマスティックの歯周病菌に対する効果について研究が進めら、その結果、歯周病菌に対する殺菌作用が確認された。マスティックは、Porphyromonas gingivarlis、Prevotella intermediaに対する抗菌力を有することに加えて、Actinobacillus actinomycetem comitansに対しても抑制効果がある。本発明に適した市販のマスティックは、例えば、Gum Mastic Oil(株式会社サンアロマ製、40質量%マスティック含有)が挙げられる。
【0010】
マスティックの配合量は特に限定されないが、使用感、及び殺菌・抗菌効果の点から、組成物全体の0.001〜20質量%(固形物換算)が好ましい。
【0011】
ティートリー油は、オーストラリアの湿地帯に生育するフトモモ科の低木で、特にメラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifolia)の葉、樹皮、または樹木から蒸留して抽出される精油などが知られている。
【0012】
本発明において用いられるティートリー油の配合量は特に限定されないが、使用感、及び殺菌・抗菌効果の点から、組成物全体の0.001〜10質量%(固形物換算)が好ましい。
【0013】
本発明の口腔用組成物は、上記必須成分の他に、通常、口腔用組成物に配合される他の成分、たとえば、植物抽出物、研磨剤、湿潤剤、界面活性剤、増粘剤、香料、甘味料、着色剤、防腐剤、pH調整剤および各種薬効成分等を本発明の効果を妨げない範囲で常用量で配合することが可能である。
【0014】
植物抽出物としては、ヨモギ、ニクズク、ヤクモウソウ、ビンロウジ、シコン、カンゾウ、オウゴン、オオバク、チャ、ケイヒ、チョウジ、ウワウルシ、アロエ、生姜、イチョウ、ザクロ実、紅花、ハッカ、オウセイ、エンメイソウ、キンギンカ、クジン、ゲンノショウコ、ジュウヤク、ビワ、ビャクシ、モモ、ユキノシタ、レンギョウ、シラカンバ、ホップ、ラベンダー、レモン、ムクロジ、クマザサ、サイシン、オトギリソウ、トモエソウ、アルニカ、カミツレ、インチコウ、ゴボウ、トウキンセンカ、キンセンカ、ヤグルマギク、ローマカミツレ、オウレン、ゲッケイジュ、ソウハクヒ、サルビア、タイム、セイヨウハッカ、スイカズラ、ウイキョウ、センキュウ、セイヨウトチノキ、トチノキ、バラ、サンショウ、等が挙げられる。
【0015】
研磨剤としては、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、無水ケイ酸、沈降性シリカ、シリカゲル、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、ハロゲン化アパタイト、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カルシウム、酸化チタン、ゼオライト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
【0016】
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、マルチトール、キシリトール、ラクチトール等が挙げられる。
【0017】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等があげられ、具体的にはアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウレート、アルキロールアマイド、プルロニック、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0018】
増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸アルカリ金属塩、キサンタンガム、ジュランガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等が挙げられる。
【0019】
香料としては、メントール、オレンジ油、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、ユーカリ油、ハッカ油、アカシア油、ウイキョウ油、クヘントウ油、カラムス油、ショウノウ油、ニッケイ油、ケイ皮油、ケイ葉油、バラ油、ビャクダン油、チョウジ油、ハーブ油、バナナ油、リンゴ油、サリチル酸メチル、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類、調合香料等が挙げられる。
【0020】
甘味料としては、サッカリン、サッカリンナトリウム、キシリトール、ステビオサイド、ステビアエキス、レバウディオサイド、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロキシカルコン、ペリラルチン、タウマチン、グリチルチン、グリチルリチンモノグルコサイド、ヘルナンズルチン、トレハロース、アスパルテーム、ソルビット等が挙げられる。
【0021】
着色剤としては、青色1号、黄色4号等の法定色素、二酸化チタン、カラメル等が挙げられる。
【0022】
防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
【0023】
pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸およびこれらの塩類、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウムナトリウム、炭酸リチウム、尿素、アミノ酸オリゴマー、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム等の無機性カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム、マロン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グリコン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、フィチン酸カルシウム等の有機酸カルシウム等が挙げられる。
【0024】
薬効成分としては、アラントイン、酢酸トコフェロール、イソプロピルメチルフェノール、グリチルレチン酸、デキストラナーゼ、クロロフィル、銅クロロフィルナトリウム、フラボノイド、トラネキサム酸、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼ、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムアラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、ビサボロール、グリセロフォスフェート、水溶性無機リン酸化合物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ、フッ化カリウム、フッ化ケイ素酸ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化銀、フッ化水素酸ヘキシルアミン、フッ化水素酸デカノールアミン、フッ化水素酸オクタデセニルアミン等のフッ化物、エデト酸塩、クエン酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸銅、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化銅、ポリリン酸塩、ピロリン酸塩、ビタミンA、C、E、B6、パントテン酸塩等のビタミン類、グリシン、リジン、ヒスチジン等のアミノ酸類、塩化ナトリウム、重曹、乳酸アルミニウム、硝酸カリウム、ザルコシネート、カテキン等のポリフェノール化合物類等が挙げられる。
【0025】
その他としては、水、エタノール、シリコーン性物質、糖アルコール、天然抽出物等を適宜配合できる。
【0026】
本発明の口腔用組成物は、上記成分とともに常法に従って配合し、粉歯磨剤、潤性歯磨剤、練歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤等の各種剤型に調製することができる。例えば洗口剤を製造する場合は、上記成分を適量の本発明口腔用組成物または適量の本発明口腔用組成物と水の混合物とすることにより製造し得る。このようにして得られた洗口剤は、ボトル状容器等の所定の容器に収容して使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれら実施例に限定されるものではない。実施例における配合量は質量%である。実施例1〜7、比較例1〜5に示す組成で常法により洗口剤を製造し、歯周疾患の原因菌に対する殺菌・抗菌性、使用性、歯周疾患の改善効果について評価を行った。各評価方法は以下の通りである。
【0028】
[殺菌・抗菌性]
歯周病の代表的原因菌である、Porphyromonas gingivarlisの調整菌液(107cfu/ml)を試料に対し1%接種した。酵母エキス(Difco)及び綿羊無菌脱繊血を添加したブレインハートインフュージョン寒天培地で希釈した試料を混釈し、嫌気条件で培養後、接種時の菌数に対する生存率を算出し評価した。
○:接種時の菌数に対する生存率が0.01%未満。
△:接種時の菌数に対する生存率が0.01%以上、1%未満。
×:接種時の菌数に対する生存率が1%以上。
【0029】
[使用性(刺激のなさ、及び芳香・味)]
官能パネラー10名が試料10mlで口をすすぎ、その時の刺激のなさ、及び芳香・味を評価した。
○:10名中8名以上が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
△:10名中5〜7名が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
×:10名中4名以下が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
【0030】
[歯周疾患の改善効果]
歯周疾患のパネラー10名が、1日1回就寝前に試料10mlで口をすすぎ、1ヶ月間使用して、歯茎の出血がなくなった、翌朝の口腔内の粘りがなくなった等の歯周疾患の改善効果を評価した。
○:10名中8名以上が改善効果がみられたと回答。
△:10名中5〜7名が改善効果がみられたと回答。
×:10名中4名以下が改善効果がみられたと回答。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
「実施例5:洗口剤」
マスティック(固形物) 1.0質量%
ティートリー油 0.1
ソルビトール 10.0
カンゾウエキス 4.5
ポリグリセリン脂肪酸エステル 5.0
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.05
エタノール 15.0
精製水 残余
上記処方にて常法により洗口剤を製造した。
【0034】
「実施例6:歯磨剤」
マスティック(固形物) 5.0質量%
ティートリー油 0.5
濃グリセリン 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 2.0
無水ケイ酸 3.0
水酸化アルミニウム 18.0
カルボキシメチルセルロース 0.5
カラギーナン 0.5
リン酸二水素ナトリウム 0.05
精製水 残余
上記処方にて常法により歯磨剤を製造した。
【0035】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が、口腔内の殺菌・抗菌効果に優れ、刺激が少なく、使用性に優れ、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物を提供することができる。
【発明が属する技術分野】本発明は、口腔内の殺菌・抗菌効果に優れ、刺激が少なく、使用性に優れ、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、う蝕及び歯周病はミュータンス連鎖球菌(Streptococcus mutans)、及びポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivarlis)などのグラム陰性菌が関与することが知られている。う蝕は、ミュータンス連鎖球菌が歯面に歯垢を形成し、種々の糖を分解して乳酸、クエン酸等の有機酸を生成し、歯垢中に滞留しエナメル質を脱灰して起こる。また、歯垢が堆積し嫌気環境が整い、グラム陰性菌等の歯周病原菌が定着、増殖にともない、菌が産生する毒素や起炎物質等により歯周炎が起こり、やがて歯周疾患になる。
【0003】
そこで、う蝕および歯周疾患の予防および治療として、従来より歯磨剤、洗口剤等の口腔用組成物中にクロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤が配合されてきた(例えば、非特許文献1参照)。しかし、これら殺菌剤は優れた殺菌効果を有しているが、刺激を生じる等の問題があり、その改善が望まれていた。
【0004】
また、マスティックは、芳香、殺菌性を有することから菓子、酒等の食品や、外用薬に使用されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0005】
またさらに、ティートリー油は、独特の芳香を有することから香料成分として、またアロマテラピー(芳香療法)に使用されていた。(例えば、非特許文献3参照)さらに抗炎症効果や殺菌・抗菌効果を有することから乳液、クリーム等の皮膚化粧料、シャンプー、リンス等のヘアケア化粧料、洗口剤、歯磨剤等の口腔用組成物中に配合されてきた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−345616号公報
【非特許文献1】
光井 武夫 編「新化粧品学」1993年1月12日発行、(南山堂) P.171
【非特許文献2】
デニー・バウン 著「ハーブ大百科」1997年5月20日発行、(誠文堂新光社) P.330−331
【非特許文献3】
ワンダ・セラー 著「アロマテラピーのための84の精油」平成4年12月10日発行、(フレグランスジャーナル社) P.86−87
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、十分な抗菌効果を得るためにティートリー油を口腔組成物中に多量に配合すると、独特の芳香が顕著に表れ、刺激を生じる等の使用面での弊害が生じ、また、マスティックも、ヒノキ様の特異な味を有しており、歯周疾患の原因菌を殺菌する為に口腔用組成物中に多量に配合すると、使用感に問題が生じていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このような事情に鑑み、歯周疾患の原因菌に十分な効果があり、マスティックとティートリー油各々の独特な芳香・味、及び刺激が少なく、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、マスティック、及びティートリー油を含有することにより、上記問題を解決することを見い出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、マスティック、及びティートリー油を含有することを特徴とする口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を述べる。マスティックは、地中海沿岸からモロッコ、カナリー地方まで分布したウルシ科の常緑高木であるマスティックツリー(Pistacia Lentiscus L.)の樹皮を傷つけ流出してくる樹液を採取したものなどが知られている。この樹液は時間が経つにつれ固くなる。古くから抗ピロリ菌等の殺菌・抗菌効果を有していることから、ガム等の食品などに配合されてきた。最近になってマスティックの歯周病菌に対する効果について研究が進めら、その結果、歯周病菌に対する殺菌作用が確認された。マスティックは、Porphyromonas gingivarlis、Prevotella intermediaに対する抗菌力を有することに加えて、Actinobacillus actinomycetem comitansに対しても抑制効果がある。本発明に適した市販のマスティックは、例えば、Gum Mastic Oil(株式会社サンアロマ製、40質量%マスティック含有)が挙げられる。
【0010】
マスティックの配合量は特に限定されないが、使用感、及び殺菌・抗菌効果の点から、組成物全体の0.001〜20質量%(固形物換算)が好ましい。
【0011】
ティートリー油は、オーストラリアの湿地帯に生育するフトモモ科の低木で、特にメラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifolia)の葉、樹皮、または樹木から蒸留して抽出される精油などが知られている。
【0012】
本発明において用いられるティートリー油の配合量は特に限定されないが、使用感、及び殺菌・抗菌効果の点から、組成物全体の0.001〜10質量%(固形物換算)が好ましい。
【0013】
本発明の口腔用組成物は、上記必須成分の他に、通常、口腔用組成物に配合される他の成分、たとえば、植物抽出物、研磨剤、湿潤剤、界面活性剤、増粘剤、香料、甘味料、着色剤、防腐剤、pH調整剤および各種薬効成分等を本発明の効果を妨げない範囲で常用量で配合することが可能である。
【0014】
植物抽出物としては、ヨモギ、ニクズク、ヤクモウソウ、ビンロウジ、シコン、カンゾウ、オウゴン、オオバク、チャ、ケイヒ、チョウジ、ウワウルシ、アロエ、生姜、イチョウ、ザクロ実、紅花、ハッカ、オウセイ、エンメイソウ、キンギンカ、クジン、ゲンノショウコ、ジュウヤク、ビワ、ビャクシ、モモ、ユキノシタ、レンギョウ、シラカンバ、ホップ、ラベンダー、レモン、ムクロジ、クマザサ、サイシン、オトギリソウ、トモエソウ、アルニカ、カミツレ、インチコウ、ゴボウ、トウキンセンカ、キンセンカ、ヤグルマギク、ローマカミツレ、オウレン、ゲッケイジュ、ソウハクヒ、サルビア、タイム、セイヨウハッカ、スイカズラ、ウイキョウ、センキュウ、セイヨウトチノキ、トチノキ、バラ、サンショウ、等が挙げられる。
【0015】
研磨剤としては、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、無水ケイ酸、沈降性シリカ、シリカゲル、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、ハロゲン化アパタイト、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カルシウム、酸化チタン、ゼオライト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
【0016】
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、マルチトール、キシリトール、ラクチトール等が挙げられる。
【0017】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等があげられ、具体的にはアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウレート、アルキロールアマイド、プルロニック、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0018】
増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸アルカリ金属塩、キサンタンガム、ジュランガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等が挙げられる。
【0019】
香料としては、メントール、オレンジ油、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、ユーカリ油、ハッカ油、アカシア油、ウイキョウ油、クヘントウ油、カラムス油、ショウノウ油、ニッケイ油、ケイ皮油、ケイ葉油、バラ油、ビャクダン油、チョウジ油、ハーブ油、バナナ油、リンゴ油、サリチル酸メチル、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類、調合香料等が挙げられる。
【0020】
甘味料としては、サッカリン、サッカリンナトリウム、キシリトール、ステビオサイド、ステビアエキス、レバウディオサイド、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロキシカルコン、ペリラルチン、タウマチン、グリチルチン、グリチルリチンモノグルコサイド、ヘルナンズルチン、トレハロース、アスパルテーム、ソルビット等が挙げられる。
【0021】
着色剤としては、青色1号、黄色4号等の法定色素、二酸化チタン、カラメル等が挙げられる。
【0022】
防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
【0023】
pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸およびこれらの塩類、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウムナトリウム、炭酸リチウム、尿素、アミノ酸オリゴマー、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム等の無機性カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム、マロン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グリコン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、フィチン酸カルシウム等の有機酸カルシウム等が挙げられる。
【0024】
薬効成分としては、アラントイン、酢酸トコフェロール、イソプロピルメチルフェノール、グリチルレチン酸、デキストラナーゼ、クロロフィル、銅クロロフィルナトリウム、フラボノイド、トラネキサム酸、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼ、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムアラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、ビサボロール、グリセロフォスフェート、水溶性無機リン酸化合物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ、フッ化カリウム、フッ化ケイ素酸ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化銀、フッ化水素酸ヘキシルアミン、フッ化水素酸デカノールアミン、フッ化水素酸オクタデセニルアミン等のフッ化物、エデト酸塩、クエン酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸銅、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化銅、ポリリン酸塩、ピロリン酸塩、ビタミンA、C、E、B6、パントテン酸塩等のビタミン類、グリシン、リジン、ヒスチジン等のアミノ酸類、塩化ナトリウム、重曹、乳酸アルミニウム、硝酸カリウム、ザルコシネート、カテキン等のポリフェノール化合物類等が挙げられる。
【0025】
その他としては、水、エタノール、シリコーン性物質、糖アルコール、天然抽出物等を適宜配合できる。
【0026】
本発明の口腔用組成物は、上記成分とともに常法に従って配合し、粉歯磨剤、潤性歯磨剤、練歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤等の各種剤型に調製することができる。例えば洗口剤を製造する場合は、上記成分を適量の本発明口腔用組成物または適量の本発明口腔用組成物と水の混合物とすることにより製造し得る。このようにして得られた洗口剤は、ボトル状容器等の所定の容器に収容して使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれら実施例に限定されるものではない。実施例における配合量は質量%である。実施例1〜7、比較例1〜5に示す組成で常法により洗口剤を製造し、歯周疾患の原因菌に対する殺菌・抗菌性、使用性、歯周疾患の改善効果について評価を行った。各評価方法は以下の通りである。
【0028】
[殺菌・抗菌性]
歯周病の代表的原因菌である、Porphyromonas gingivarlisの調整菌液(107cfu/ml)を試料に対し1%接種した。酵母エキス(Difco)及び綿羊無菌脱繊血を添加したブレインハートインフュージョン寒天培地で希釈した試料を混釈し、嫌気条件で培養後、接種時の菌数に対する生存率を算出し評価した。
○:接種時の菌数に対する生存率が0.01%未満。
△:接種時の菌数に対する生存率が0.01%以上、1%未満。
×:接種時の菌数に対する生存率が1%以上。
【0029】
[使用性(刺激のなさ、及び芳香・味)]
官能パネラー10名が試料10mlで口をすすぎ、その時の刺激のなさ、及び芳香・味を評価した。
○:10名中8名以上が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
△:10名中5〜7名が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
×:10名中4名以下が刺激がなく、芳香・味に問題ないと回答。
【0030】
[歯周疾患の改善効果]
歯周疾患のパネラー10名が、1日1回就寝前に試料10mlで口をすすぎ、1ヶ月間使用して、歯茎の出血がなくなった、翌朝の口腔内の粘りがなくなった等の歯周疾患の改善効果を評価した。
○:10名中8名以上が改善効果がみられたと回答。
△:10名中5〜7名が改善効果がみられたと回答。
×:10名中4名以下が改善効果がみられたと回答。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
「実施例5:洗口剤」
マスティック(固形物) 1.0質量%
ティートリー油 0.1
ソルビトール 10.0
カンゾウエキス 4.5
ポリグリセリン脂肪酸エステル 5.0
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.05
エタノール 15.0
精製水 残余
上記処方にて常法により洗口剤を製造した。
【0034】
「実施例6:歯磨剤」
マスティック(固形物) 5.0質量%
ティートリー油 0.5
濃グリセリン 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 2.0
無水ケイ酸 3.0
水酸化アルミニウム 18.0
カルボキシメチルセルロース 0.5
カラギーナン 0.5
リン酸二水素ナトリウム 0.05
精製水 残余
上記処方にて常法により歯磨剤を製造した。
【0035】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が、口腔内の殺菌・抗菌効果に優れ、刺激が少なく、使用性に優れ、歯周疾患の予防及び治療に有効な口腔用組成物、歯周疾患予防用組成物を提供することができる。
Claims (2)
- マスティック、及びティートリー油を含有することを特徴とする口腔用組成物。
- マスティック、及びティートリー油を含有することを特徴とする歯周疾患予防用組成物。
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- 2002-12-03 JP JP2002351546A patent/JP2004182649A/ja active Pending
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