JP2004178446A - 特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、IDコードが表現できる情報に制約を生じさせない特定領域抽出装置を提供することである。
【解決手段】上記課題は、物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置において、前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換し、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出する特定空間周波数パターン抽出手段と、前記特定パターン抽出手段により抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像生成手段により生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出する特定領域抽出手段と、を有することを特徴とする特定領域抽出装置にて解決される。
【選択図】 図1
【解決手段】上記課題は、物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置において、前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換し、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出する特定空間周波数パターン抽出手段と、前記特定パターン抽出手段により抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像生成手段により生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出する特定領域抽出手段と、を有することを特徴とする特定領域抽出装置にて解決される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法に係り、詳しくは、バーコードのような物体を識別するためのIDタグを抽出する特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像情報により表現される物体を識別するための物体識別情報コード(IDタグ)としては、バーコードを利用することが一般的である。現在、バーコードは、情報(データ)を早く、正確に、かつ簡単に自動的に入力する技術として流通、物流、製造、サービス分野などの幅広い産業分野で活用されている。上記バーコードには、1次元バーコードと2次元バーコードがあり、1次元バーコードは、
読取率が高く信頼性が高い、非接触での読取りができる、コードが単純で作成しやすい、機器が豊富で安いなどの理由から、主にデータベース検索のためのID(識別)コードとして利用されている。ところが、この1次元バーコードは横(水平)の一方向にしか情報を持たないため、データ容量が小さいという問題がある。
【0003】
2次元バーコードは、上記のような1次元バーコードの問題や制約を改善したもので、情報量が大きい、情報化密度が高く、シンボルサイズを小さくできる、多様な情報がエンコードできる、情報の誤り検出や訂正能力で正確な読取りができる、データの暗号化ができるなどといった特徴を有している(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
図5は、上で説明した1次元バーコードと2次元バーコードの種類と情報方向を示す図であり、(a)は1次元バーコード、(b)は2次元バーコードを示している。また、同図(b)に示す2次元バーコードはマトリックス式(マトリックス式とは、情報を白黒交互のます目(セル)で縦横モザイク状に表示したバーコードである)2次元バーコード「QR Code」で、3箇所のコーナーに切り出しシンボル(ファインダパターン)やL型のガイドセル等を設けて360度あらゆる方向からの読取りと、読取りの高速化を可能にしている。
【0005】
さて、最近では、前述した2次元バーコードの技術に基づくIDタグとしてCyberCode(サイバーコード、登録商標)や電子透かしといったIDタグが話題になっている。CyberCode(登録商標)は、1677万7216通りのパターンを持つバーコードの一種で、具体的には、予め登録されたCyberCode(登録商標)をノートPCに備えられているカメラに認識させ、登録された内容を実行させる(例:プログラムを起動したりWebページを読み出したりする)というものである。また、非特許文献2によれば、CyberCode(登録商標)を実世界で利用する際の種々のアプリケーションが開発されている。
【0006】
一方、電子透かしとは、画像や音声などのデジタルデータに著作権情報をはじめ様々な情報を埋め込み(画面全体に2次元バーコードのように埋め込まれる)、
不可視状態で隠し持たせたものを言い、利用者はその存在を意識せずにデータを利用することができるようになっている。
【0007】
上記のようにIDタグとしては2次元バーコード、あるいは2次元バーコードの技術を利用したものがある。これらはいずれも、IDタグの領域を切り出すためにIDコード領域に「切り出しシンボル」とL型のガイドセルといった「タイミングマーク」を付けているか、もしくは、画像入力装置と対象となるIDコードの位置関係を推定するために画像処理が利用される。
【0008】
【非特許文献1】
「2次元コード Hand Book」 株式会社キーエンス
【非特許文献2】
Jun Rekimoto and Yuji Ayatsuka, CyberCode: Designing Augmented Reality Environments with Visual Tags, Designing Augmented Reality Environments (DARE 2000), 2000
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したバーコードをはじめとしてCyberCode(登録商標)や電子透かしを用いたIDタグの読取処理においては、最初にIDタグ自体の領域を切り出すことが重要である。例えば、2次元バーコードの1つであるマトリックス式では、データをバイナリーに変換してパターン表示しているため、パターンを画像処理で認識するため特殊なパターンである切り出しシンボルが設けられる。IDタグの読取処理においては、上記特殊パターンを検索することで、IDコードの位置を認識することができ、高速な読取りが可能となっている。
【0010】
このように従来の2次元バーコードでは、IDコード領域を高速に切り出すために、位置検出用のシンボル情報が埋め込まれている。このため、シンボル情報が冗長部分となってIDコードで表現できる情報に制約をもたらすという問題があった。このような問題は、同一のコード構造をとるCyberCode(登録商標)や電子透かし等にも言える。
【0011】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、IDコードが表現できる情報に制約を生じさせない特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置において、前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換し、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出する特定空間周波数パターン抽出手段と、前記特定パターン抽出手段により抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像生成手段により生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出する特定領域抽出手段と、を有することを特徴としている。
【0013】
また、本発明の請求項2は、前記特定領域抽出装置において、予めモデルとして与えられる特徴的な空間周波数パターンを生成して格納する空間周波数パターン格納手段を備え、前記特定空間周波数パターン抽出手段は、前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンとの相似形又は一致形を、前記入力された画像情報の空間周波数面内でのパターンマッチングにより抽出するパターンマッチング抽出手段を有することを特徴としている。
【0014】
また、本発明の請求項3は、前記特定領域抽出装置において、前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンは、前記IDタグの背面画像の空間周波数パターンであることを特徴としている。
【0015】
また、本発明の請求項4は、前記特定領域抽出装置において、前記背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較して一定の間隔で更新されることを特徴としている。
【0016】
上記本発明の構成によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の一形態に係る特定領域抽出装置のシステム構成図である。
【0019】
図1において、本発明に係る特定領域抽出装置100は、画像取込部1と、特定空間周波数パターン抽出部2と、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース(DB)3と、画像マスク生成部4と、特定領域抽出部5とから構成される。
【0020】
画像取込部1は、CCDカメラ等の2次元視覚センサを有する画像入力装置200で撮像されたIDタグ付きの物体300の画像を取り込むものである。特定空間周波数パターン抽出部2は、画像取込部1から得られたIDタグの領域を含む物体300の入力画像データにフーリエ変換を施し、空間周波数(空間周波数とは、画像における濃淡の変化に相当する周波数成分を言う。図2参照)に変換した後、空間周波数上で特徴的な空間周波数パターンを抽出するものである。特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3は、特徴的な空間周波数パターン、例えば、本実施形態では、IDタグ背景画像の空間周波数パターンを格納する。このIDタグ背景画像の空間周波数パターンは、特定空間周波数パターン抽出部2が入力画像から特徴的な空間周波数パターンを抽出する際のパターンマッチングに用いられる。画像マスク生成部4は、特定空間周波数パターン抽出部2において抽出された空間周波数パターンに逆フーリエ変換を施し、実空間上の画像パターンに変換する。その後、この画像パターンを二値化処理して輪郭抽出を行ない、輪郭内部を1、それ以外を0の値にしたマスクパターンを生成する。特定領域抽出部5は、上記のようにして画像マスク生成部4にて生成されたマスクパターンと入力画像とのANDをとってマスク処理を施すことでIDタグ領域(特定領域)を抽出する。
【0021】
以上のように構成された本実施形態の特定領域抽出装置について、以下その動作を図3のフローチャート及び図4の動作概念図を用いて詳述する。
【0022】
図4において、IDタグ付き物体300に貼り付けられているIDタグは画像情報で表現され、この画像情報には、物体を識別するための識別情報、いわゆるIDタグ▲1▼と、背景画像▲2▼の情報が含まれている。
【0023】
図3において、ステップ1(S1)の処理では、まず、画像入力装置200で撮像された入力画像のデータが画像取込部1に取り込まれる。画像取込部1は、この取り込んだIDタグを含む領域の入力画像データに対し前処理等を施して特定空間周波数パターン抽出部2に出力する。
【0024】
ステップ(S2)の処理では、特定空間周波数パターン抽出部2が画像取込部1から取得した入力画像データにフーリエ変換(画像データを積分することで周波数分布に変換する)を施し、空間周波数に変換する。その後、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3にアクセスして該データベース3に格納されている既知のIDタグ背景画像の空間周波数パターンを取得し、該既知のIDタグ背景画像の空間周波数パターンとの相似図形を入力画像データの空間周波数面内でパターンマッチングして抽出する。上記特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3には、上記パターンマッチングに用いられる既知のパターン、すなわちIDタグ背景画像の空間周波数パターンが生成されて格納されるが、このIDタグ背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較されて一定の間隔で更新されるようになっている。
【0025】
ステップ(S3)の処理では、画像マスク生成部4が特定空間周波数パターン抽出部2にて抽出された空間周波数パターンに逆フーリエ変換(周波数データを積分)を施し、実空間上での画像パターンに変換する。その後、この画像パターンに二値化処理(二値化は濃淡画像を黒と白の二値からなる二値画像に変換する処理を言う)を施して輪郭抽出(エッジ抽出ともいい、濃淡画像のエッジ部分を抽出する処理を言う。エッジ抽出には、一般に、微分法が用いられ、画像を微分することで明るさの変化量が得られ、その変化量の大きいところをエッジとして取り出すことができる)を行ない、輪郭内部を1、それ以外を0の値としたマスクパターンを生成する。図4の▲3▼は、このようにして生成されたマスクパターンの一例を示す図である。すなわち、このマスクパターンはIDタグ領域を背景から切り出すための輪郭となっている。
【0026】
ステップ4(S4)の処理では、特定領域抽出部5が画像マスク生成部4で生成されたマスクパターンの輪郭と入力画像とのANDをとるマスク処理を施してIDタグ領域(特定領域)を抽出する(図4の▲4▼参照)。
【0027】
このように、本実施形態によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0028】
また、空間周波数面内で上記特定のパターンを解析すればよいので、IDタグの回転方向にも制約がなく、結果としてIDコード読取方法にもロバスト性をもたらすことができる。
【0029】
上記実施形態は、入力画像からIDタグの背景画像という特定のタイプのユニークなパターンマッチングモデルを自動的に割当て特定の空間周波数パターンを抽出するというパターンマッチングアルゴリズムであったが、パターンマッチングに用いるテンプレートモデルを以下のような方法を用いても得ることが可能である。
【0030】
(方法)
複数のIDタグ背景画像の空間周波数パターンのテンプレートモデルを用意し、その中からマッチング用の良いテンプレートモデルを指定あるいは入力画像から抽出したものをテンプレートモデルとして利用する。
また、上記実施形態では、画像入力装置はパンチルト機構付きの固定カメラを想定し、該固定カメラと本発明に係る特定領域抽出装置とを外部接続するような実施形態であったが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、カメラ付の携帯電話機等に上記のような特定領域抽出装置を実装してもよい。
【0031】
上記例において、特定空間周波数パターン抽出部2の機能が特定空間周波数パターン抽出手段、パターンマッチング手段に、画像マスク生成部4の機能がマスク画像生成手段に、特定領域抽出部5の機能が特定領域抽出手段に対応する。また、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3の機能が空間周波数パターン格納手段に対応する。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る特定領域抽出装置のシステム構成図である。
【図2】画像と空間周波数の関係を示す図である。
【図3】本実施形態の特定領域抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す特定領域抽出装置のシステムの動作を説明するための図である。
【図5】1次元バーコードと2次元バーコードの種類と情報方向を示す図である。
【符号の説明】
1 画像取込部
2 特定空間周波数パターン抽出部
3 特定領域抽出用空間周波数データベース(DB)
4 画像マスク生成部
5 特定領域抽出部
100 特定領域抽出装置
200 画像入力装置
300 IDタグ付き物体
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法に係り、詳しくは、バーコードのような物体を識別するためのIDタグを抽出する特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像情報により表現される物体を識別するための物体識別情報コード(IDタグ)としては、バーコードを利用することが一般的である。現在、バーコードは、情報(データ)を早く、正確に、かつ簡単に自動的に入力する技術として流通、物流、製造、サービス分野などの幅広い産業分野で活用されている。上記バーコードには、1次元バーコードと2次元バーコードがあり、1次元バーコードは、
読取率が高く信頼性が高い、非接触での読取りができる、コードが単純で作成しやすい、機器が豊富で安いなどの理由から、主にデータベース検索のためのID(識別)コードとして利用されている。ところが、この1次元バーコードは横(水平)の一方向にしか情報を持たないため、データ容量が小さいという問題がある。
【0003】
2次元バーコードは、上記のような1次元バーコードの問題や制約を改善したもので、情報量が大きい、情報化密度が高く、シンボルサイズを小さくできる、多様な情報がエンコードできる、情報の誤り検出や訂正能力で正確な読取りができる、データの暗号化ができるなどといった特徴を有している(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
図5は、上で説明した1次元バーコードと2次元バーコードの種類と情報方向を示す図であり、(a)は1次元バーコード、(b)は2次元バーコードを示している。また、同図(b)に示す2次元バーコードはマトリックス式(マトリックス式とは、情報を白黒交互のます目(セル)で縦横モザイク状に表示したバーコードである)2次元バーコード「QR Code」で、3箇所のコーナーに切り出しシンボル(ファインダパターン)やL型のガイドセル等を設けて360度あらゆる方向からの読取りと、読取りの高速化を可能にしている。
【0005】
さて、最近では、前述した2次元バーコードの技術に基づくIDタグとしてCyberCode(サイバーコード、登録商標)や電子透かしといったIDタグが話題になっている。CyberCode(登録商標)は、1677万7216通りのパターンを持つバーコードの一種で、具体的には、予め登録されたCyberCode(登録商標)をノートPCに備えられているカメラに認識させ、登録された内容を実行させる(例:プログラムを起動したりWebページを読み出したりする)というものである。また、非特許文献2によれば、CyberCode(登録商標)を実世界で利用する際の種々のアプリケーションが開発されている。
【0006】
一方、電子透かしとは、画像や音声などのデジタルデータに著作権情報をはじめ様々な情報を埋め込み(画面全体に2次元バーコードのように埋め込まれる)、
不可視状態で隠し持たせたものを言い、利用者はその存在を意識せずにデータを利用することができるようになっている。
【0007】
上記のようにIDタグとしては2次元バーコード、あるいは2次元バーコードの技術を利用したものがある。これらはいずれも、IDタグの領域を切り出すためにIDコード領域に「切り出しシンボル」とL型のガイドセルといった「タイミングマーク」を付けているか、もしくは、画像入力装置と対象となるIDコードの位置関係を推定するために画像処理が利用される。
【0008】
【非特許文献1】
「2次元コード Hand Book」 株式会社キーエンス
【非特許文献2】
Jun Rekimoto and Yuji Ayatsuka, CyberCode: Designing Augmented Reality Environments with Visual Tags, Designing Augmented Reality Environments (DARE 2000), 2000
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したバーコードをはじめとしてCyberCode(登録商標)や電子透かしを用いたIDタグの読取処理においては、最初にIDタグ自体の領域を切り出すことが重要である。例えば、2次元バーコードの1つであるマトリックス式では、データをバイナリーに変換してパターン表示しているため、パターンを画像処理で認識するため特殊なパターンである切り出しシンボルが設けられる。IDタグの読取処理においては、上記特殊パターンを検索することで、IDコードの位置を認識することができ、高速な読取りが可能となっている。
【0010】
このように従来の2次元バーコードでは、IDコード領域を高速に切り出すために、位置検出用のシンボル情報が埋め込まれている。このため、シンボル情報が冗長部分となってIDコードで表現できる情報に制約をもたらすという問題があった。このような問題は、同一のコード構造をとるCyberCode(登録商標)や電子透かし等にも言える。
【0011】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、IDコードが表現できる情報に制約を生じさせない特定領域抽出装置及び特定領域抽出方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置において、前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換し、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出する特定空間周波数パターン抽出手段と、前記特定パターン抽出手段により抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像生成手段により生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出する特定領域抽出手段と、を有することを特徴としている。
【0013】
また、本発明の請求項2は、前記特定領域抽出装置において、予めモデルとして与えられる特徴的な空間周波数パターンを生成して格納する空間周波数パターン格納手段を備え、前記特定空間周波数パターン抽出手段は、前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンとの相似形又は一致形を、前記入力された画像情報の空間周波数面内でのパターンマッチングにより抽出するパターンマッチング抽出手段を有することを特徴としている。
【0014】
また、本発明の請求項3は、前記特定領域抽出装置において、前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンは、前記IDタグの背面画像の空間周波数パターンであることを特徴としている。
【0015】
また、本発明の請求項4は、前記特定領域抽出装置において、前記背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較して一定の間隔で更新されることを特徴としている。
【0016】
上記本発明の構成によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の一形態に係る特定領域抽出装置のシステム構成図である。
【0019】
図1において、本発明に係る特定領域抽出装置100は、画像取込部1と、特定空間周波数パターン抽出部2と、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース(DB)3と、画像マスク生成部4と、特定領域抽出部5とから構成される。
【0020】
画像取込部1は、CCDカメラ等の2次元視覚センサを有する画像入力装置200で撮像されたIDタグ付きの物体300の画像を取り込むものである。特定空間周波数パターン抽出部2は、画像取込部1から得られたIDタグの領域を含む物体300の入力画像データにフーリエ変換を施し、空間周波数(空間周波数とは、画像における濃淡の変化に相当する周波数成分を言う。図2参照)に変換した後、空間周波数上で特徴的な空間周波数パターンを抽出するものである。特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3は、特徴的な空間周波数パターン、例えば、本実施形態では、IDタグ背景画像の空間周波数パターンを格納する。このIDタグ背景画像の空間周波数パターンは、特定空間周波数パターン抽出部2が入力画像から特徴的な空間周波数パターンを抽出する際のパターンマッチングに用いられる。画像マスク生成部4は、特定空間周波数パターン抽出部2において抽出された空間周波数パターンに逆フーリエ変換を施し、実空間上の画像パターンに変換する。その後、この画像パターンを二値化処理して輪郭抽出を行ない、輪郭内部を1、それ以外を0の値にしたマスクパターンを生成する。特定領域抽出部5は、上記のようにして画像マスク生成部4にて生成されたマスクパターンと入力画像とのANDをとってマスク処理を施すことでIDタグ領域(特定領域)を抽出する。
【0021】
以上のように構成された本実施形態の特定領域抽出装置について、以下その動作を図3のフローチャート及び図4の動作概念図を用いて詳述する。
【0022】
図4において、IDタグ付き物体300に貼り付けられているIDタグは画像情報で表現され、この画像情報には、物体を識別するための識別情報、いわゆるIDタグ▲1▼と、背景画像▲2▼の情報が含まれている。
【0023】
図3において、ステップ1(S1)の処理では、まず、画像入力装置200で撮像された入力画像のデータが画像取込部1に取り込まれる。画像取込部1は、この取り込んだIDタグを含む領域の入力画像データに対し前処理等を施して特定空間周波数パターン抽出部2に出力する。
【0024】
ステップ(S2)の処理では、特定空間周波数パターン抽出部2が画像取込部1から取得した入力画像データにフーリエ変換(画像データを積分することで周波数分布に変換する)を施し、空間周波数に変換する。その後、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3にアクセスして該データベース3に格納されている既知のIDタグ背景画像の空間周波数パターンを取得し、該既知のIDタグ背景画像の空間周波数パターンとの相似図形を入力画像データの空間周波数面内でパターンマッチングして抽出する。上記特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3には、上記パターンマッチングに用いられる既知のパターン、すなわちIDタグ背景画像の空間周波数パターンが生成されて格納されるが、このIDタグ背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較されて一定の間隔で更新されるようになっている。
【0025】
ステップ(S3)の処理では、画像マスク生成部4が特定空間周波数パターン抽出部2にて抽出された空間周波数パターンに逆フーリエ変換(周波数データを積分)を施し、実空間上での画像パターンに変換する。その後、この画像パターンに二値化処理(二値化は濃淡画像を黒と白の二値からなる二値画像に変換する処理を言う)を施して輪郭抽出(エッジ抽出ともいい、濃淡画像のエッジ部分を抽出する処理を言う。エッジ抽出には、一般に、微分法が用いられ、画像を微分することで明るさの変化量が得られ、その変化量の大きいところをエッジとして取り出すことができる)を行ない、輪郭内部を1、それ以外を0の値としたマスクパターンを生成する。図4の▲3▼は、このようにして生成されたマスクパターンの一例を示す図である。すなわち、このマスクパターンはIDタグ領域を背景から切り出すための輪郭となっている。
【0026】
ステップ4(S4)の処理では、特定領域抽出部5が画像マスク生成部4で生成されたマスクパターンの輪郭と入力画像とのANDをとるマスク処理を施してIDタグ領域(特定領域)を抽出する(図4の▲4▼参照)。
【0027】
このように、本実施形態によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0028】
また、空間周波数面内で上記特定のパターンを解析すればよいので、IDタグの回転方向にも制約がなく、結果としてIDコード読取方法にもロバスト性をもたらすことができる。
【0029】
上記実施形態は、入力画像からIDタグの背景画像という特定のタイプのユニークなパターンマッチングモデルを自動的に割当て特定の空間周波数パターンを抽出するというパターンマッチングアルゴリズムであったが、パターンマッチングに用いるテンプレートモデルを以下のような方法を用いても得ることが可能である。
【0030】
(方法)
複数のIDタグ背景画像の空間周波数パターンのテンプレートモデルを用意し、その中からマッチング用の良いテンプレートモデルを指定あるいは入力画像から抽出したものをテンプレートモデルとして利用する。
また、上記実施形態では、画像入力装置はパンチルト機構付きの固定カメラを想定し、該固定カメラと本発明に係る特定領域抽出装置とを外部接続するような実施形態であったが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、カメラ付の携帯電話機等に上記のような特定領域抽出装置を実装してもよい。
【0031】
上記例において、特定空間周波数パターン抽出部2の機能が特定空間周波数パターン抽出手段、パターンマッチング手段に、画像マスク生成部4の機能がマスク画像生成手段に、特定領域抽出部5の機能が特定領域抽出手段に対応する。また、特定領域抽出用空間周波数パターンデータベース3の機能が空間周波数パターン格納手段に対応する。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、IDタグの背景画像の空間周波数パターンを特定のパターンを持つ画像として用い、IDタグの読取処理の際に、空間周波数面上で上記特定のパターンを検出することで、IDタグ領域という特定領域を抽出することができる。これにより、IDコードの位置特定に用いる切り出しシンボルをIDタグに埋め込まなくてもよくなり、従来と比して情報の冗長部分が省略されることからIDコードで表現できる情報に制約を与えないことができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る特定領域抽出装置のシステム構成図である。
【図2】画像と空間周波数の関係を示す図である。
【図3】本実施形態の特定領域抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す特定領域抽出装置のシステムの動作を説明するための図である。
【図5】1次元バーコードと2次元バーコードの種類と情報方向を示す図である。
【符号の説明】
1 画像取込部
2 特定空間周波数パターン抽出部
3 特定領域抽出用空間周波数データベース(DB)
4 画像マスク生成部
5 特定領域抽出部
100 特定領域抽出装置
200 画像入力装置
300 IDタグ付き物体
Claims (8)
- 物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置において、
前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換し、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出する特定空間周波数パターン抽出手段と、
前記特定パターン抽出手段により抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、
前記マスク画像生成手段により生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出する特定領域抽出手段と、を有することを特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項1記載の特定領域抽出装置において、
予めモデルとして与えられる特徴的な空間周波数パターンを生成して格納する空間周波数パターン格納手段を備え、
前記特定空間周波数パターン抽出手段は、前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンとの相似形又は一致形を、前記入力された画像情報の空間周波数面内でのパターンマッチングにより抽出するパターンマッチング手段を有することを特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項2記載の特定領域抽出装置において、
前記空間周波数パターン格納手段に格納されている特徴的な空間周波数パターンは、前記IDタグの背面画像の空間周波数パターンであることを特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項3記載の特定領域抽出装置において、
前記背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較して一定の間隔で更新されることを特徴とする特定領域抽出装置。 - 物体にIDタグが付加され、そのIDタグの画像情報を入力する画像入力手段と、入力された画像情報によって表わされる画像中の特定領域を抽出する抽出手段とを備えた特定領域抽出装置の特定領域抽出方法において、
前記入力された画像情報を空間周波数領域に変換した後、空間周波数上で特定のパターンを示す周波数領域を抽出し、
該抽出された特定のパターンを示す周波数領域の空間周波数の情報に基づいてマスク画像を生成し、
該生成されたマスク画像により前記画像中の特定領域を抽出することを特徴とする特定領域抽出方法。 - 請求項5記載の特定領域抽出方法において、
予めモデルとして与えられる特徴的な空間周波数パターンを生成して所定のデータベースに格納し、
該データベースに格納されている特徴的な空間周波数パターンとの相似形又は一致形を、前記入力された画像情報の空間周波数面内でのパターンマッチングにより抽出することを特徴とする特定領域抽出方法。 - 請求項6記載の特定領域抽出方法において、
前記データベースに格納されている特徴的な空間周波数パターンは、前記IDタグの背面画像の空間周波数パターンであることを特徴とする特定領域抽出方法。 - 請求項7記載の特定領域抽出装置において、
前記背景画像の空間周波数パターンは入力画像と比較して一定の間隔で更新されることを特徴とする特定領域抽出装置。
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2002
- 2002-11-28 JP JP2002346435A patent/JP2004178446A/ja active Pending
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US8891815B2 (en) | 2009-12-08 | 2014-11-18 | Shiseido Company, Ltd. | Invisible information embedding apparatus, invisible information detecting apparatus, invisible information embedding method, invisible information detecting method, and storage medium |
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