【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座に着座した使用者の腰および臀部を暖める人体暖房機能を備えた暖房便座装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、冬場などの寒い時期においても使用者がより快適に排便でき且つ電力消費量が少なくて済むように、便座内部に面状ヒータを収納して便座表面を加熱することで使用者が便座に着座した時に便座に接する大腿部や臀部を暖める暖房便座機能と、本体ケースに収納した温風発生装置から供給された温風を便座後方に配置された吹き出し口から使用者が便座に着座した時に便座に接しない人体露出部（腰や臀部）に向かって送風する人体暖房機能とを併備した暖房便座装置が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
実開昭６０−１４８３８４号公報（第２−３頁、第１図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
通常、暖房便座機能や人体暖房機能には個々に便座温度や温風温度を使用者が任意に設定することができる温度設定手段を有し、温度設定手段の設定値に基づいて各々が独立して温度制御されている。
しかしながら、暖房便座機能と人体暖房機能を各々の温度設定手段の設定値に基づいて同時に動作させてしまうと、使用者は便座に近接する臀部付近において便座から供給される熱と温風から供給される熱によって局所的な熱さを感じ不快となる。
【０００５】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、使用者の温熱感覚に応じて便座温度を制御し快適性を損なうこと無く節電を図る暖房便座装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記課題を解決する為、請求項１記載の発明は、便座と、該便座を加熱する便座加熱手段と、前記便座の表面温度を使用者が便座温度設定手段にて任意に設定した便座温度となるよう、前記便座加熱手段の発熱量を制御する制御部と、温風発生装置と、該温風発生装置から供給された温風を前記便座の先端方向に送風する吹き出し口とから構成され、前記吹き出し口から温風の送風が開始されると、前記制御部は前記便座温度設定手段にて設定された便座温度より低い温度を目標として前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする暖房便座装置である。
使用者の温熱感覚に関係なく使用者が着座する以前に便座加熱手段の発熱量を制御し便座温度設定手段にて設定された便座温度より低く制御すると、使用者に冷やり感を与える恐れがある。
また、使用者が着座する以前に温風の送風を開始すると、便座表面から熱を奪いその結果便座温度が低下して使用者に冷やり感を与える恐れがある。
従って、使用者が便座に着座してから温風の送風を開始し、それに伴い前記制御部が前記便座加熱手段の発熱量を制御し前記便座温度設定手段にて設定された便座温度より低く制御することにより、使用者は局所的な熱さを感じることなく快適に排便することができ、節電も図れる。
【０００７】
請求項２記載の発明は、前記暖房便座装置に、前記吹き出し口から送風される温風の温度を使用者が任意に設定できる温風温度設定手段と、該温風温度設定手段の設定値に応じて前記便座温度設定手段の設定値から低く補正した便座温度を算出する補正演算部とを有し、前記吹き出し口から温風の送風が開始されると、前記制御部は前記補正演算部の演算結果に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項１記載の暖房便座装置である。
人体の皮膚温は人体の中心部に近い部分が高く、末端にいくにつれて徐々に低下している。この現象は冬場のような室温が寒い時により顕著となり、体内の熱を外気に奪われないよう自然に温度調整を行っている。
本発明の暖房便座装置は、使用者が便座に着座した時に便座表面と接触するやや中心部から離れた位置である大腿部裏側および臀部を便座を介して間接的に暖める暖房便座機能と、ほぼ人体の中心部である腰から臀部にかけて直接温風を送風して暖める人体暖房機能とを備え、使用環境や使用者の体調に応じて便座や温風の温度を任意に設定することができる。
従って、温風温度設定手段の設定値から使用者の温熱感覚を把握することが可能となり、温風温度設定手段の設定値に応じて便座温度設定手段の設定値から補正した便座温度を算出する補正演算部にて算出された演算結果に応じて便座加熱手段への通電量を減らし発熱量を減少させることで、使用者の快適性を損なうことなく便座温度設定手段にて設定された便座温度を補正して節電を図ることができる。
便座温度設定手段の設定値に係わらず温風温度設定手段の設定値から便座温度を決定することもできるが、一般的に、女性は冷え性で便座の着座位置も男性より便座先端側に着座する傾向があるため、吹き出し口から送風される温風の温度は男性より高く設定される場合が多い。
そのため、季節やトイレの設置環境によって女性が使用した後に男性が使用すると便座温度が高く不快に感じ、逆に、男性が使用した後に女性が使用すると便座温度が低く寒く感じやすい。
このように性別が異なると、温風を送風する部位の生理的機能や着座位置の相違により送風する温度に大きなバラツキが生じて、風温設定手段の設定値から便座温度を決定していると、使用者の性別や着座位置が異なると便座温度が不必要に変動し使用者に不快感を与える。
従って、一般家庭など男女が兼用するトイレでは温風温度設定手段の設定値に応じて便座温度設定手段にて設定された便座温度を基準として便座温度を補正することで、性別に関係なく快適に排便することができる。
【０００８】
請求項３記載の発明は、前記補正演算部は、前記温風温度設定手段の設定値が低くなるにつれて前記便座温度設定手段の設定値から補正する補正温度値を高くしたことを特徴とする請求項２記載の暖房便座装置である。
人体に送風される温風の温度が高い時は、トイレ室内が寒かったり使用者の体が冷えている状態と推定され、便座温度が極端に低下すると使用者は寒さを感じる。
人体に送風される温風の温度が低い時は、トイレ室内は暖かくもなく寒くもない無感の環境に近く使用者の体もさほど冷えていない状態と推定され、便座温度を極端に低下させても使用者はほとんど寒さを感じることはない。
従って、効率良く節電しようとした場合、温風温度設定手段の設定値が低くなるにつれて便座温度設定手段の設定値から補正する補正温度値を高くすることが好ましく、人体に送風される温風の温度が高い時は補正する補正温度値を小さくし、低い時は補正温度値を高くする。
例えば、使用者が温風温度設定手段にて温風の温度を４０℃に設定している場合は便座設定温度より３〜５℃下げ、６０℃に設定している場合は便座設定温度より１℃下げるようにすることで、効率良く節電しながら使用者は快適に排便することができる。
【０００９】
請求項４記載の発明は、温風の送風が開始されてから前記温風温度設定手段の設定値が変化しても、前記制御部は送風開始時の前記補正演算部の演算結果に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項２乃至３いずれか１項記載の暖房便座装置である。
使用者が便座に着座した時、最初は高温の温風で急速に暖め、途中から温度を低くして体から熱が逃げない程度の温風を送風する場合など、送風途中で温度を変更する場合がある。
その際、便座に接触している大腿部や臀部が最適な温度を維持しているにも係わらず、送風温度が低いからと便座温度まで低くしてしまうと、便座が冷えて使用者は寒さを感じる。
本発明は、温風の送風が開始されてから温風温度設定手段の設定値が変化しても、送風途中の温度変化は無視して送風開始時の補正演算部の演算結果に基づいて便座加熱手段の発熱量を制御するため、便座温度が不必要に低下せず使用者は快適に排便することができる。
【００１０】
請求項５記載の発明は、前記暖房便座装置は使用者が前記便座に着座および離座したことを検出する着座検知手段を有し、温風の送風が開始されてから使用者が前記便座を離座するまで、前記制御部は送風開始時の前記補正演算部の演算結果に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項２乃至４いずれか１項記載の暖房便座装置である。
使用者の臀部や腰に温風を送風し暖める場合、使用者が便座に着座している間は連続的もしくは断続的に温風を送風することで暖かさを提供する事が好ましいが、使用者の判断により温風の送風を停止した時は、使用者が十分暖まっていると認識することができる。
従って、温風の送風が停止された後でも使用者が便座から離座するまでは便座の温度を便座温度設定手段にて設定された温度より低めにしても使用者に寒さを与えることはないため、送風開始時の補正演算部の演算結果に基づいて便座加熱手段の発熱量を制御して節電することができる。
【００１１】
請求項６記載の発明は、前回使用者が前記便座を離座してから次回使用者が前記便座に着座するまで、前記制御部は前回使用者の送風開始時の前記補正演算部の演算結果に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項５記載の暖房便座装置である。
前回使用者が便座に着座し、任意の温度の温風を腰から臀部にかけて直接送風することで使用者の温熱感覚を把握できているため、前回使用者が便座を離座した後も送風開始時の補正演算部の演算結果に基づいて便座加熱手段の発熱量を制御しても、次回使用者が着座する時に違和感を与えること無く着座させることができる。
従って、便座未使用時においても節電でき、さらに省エネを図ることができる。
【００１２】
請求項７記載の発明は、前記暖房便座装置はトイレ室内の温度を検知する室内温度検知手段を有し、トイレ室内の温度が所定の温度以下の時、前記制御部は前記補正演算部の演算結果に係わらず、前記便座温度設定手段の設定値に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項２乃至６ずれか１項記載の暖房便座装置である。
トイレ室内の温度が低くなると人体との温度差が大きくなり、便座に着座した大腿部や臀部から奪われる熱量が増加するため、トイレ室内の温度に関係なく節電を優先させて便座温度を設定温度より低くすると使用者に寒さを与える恐れがある。
本発明は、トイレ室内の温度が所定温度（例えば、１０〜１５℃）以下の時、補正演算部の演算結果に係わらず、便座温度設定手段の設定値に基づいて便座加熱手段の発熱量を制御するため、トイレ室内の温度が低い時でも使用者は快適に排便することができる。
【００１３】
請求項８記載の発明は、前記便座温度設定手段にて設定された温度が設定可能な最高温度の時、前記制御部は前記補正演算部の演算結果に係わらず、前記便座温度設定手段の設定値に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項２乃至７いずれか１項記載の暖房便座装置である。
便座温度が使用者により最高温度に設定されている場合、使用者が便座からの暖房感をかなり要求していると判断し、補正演算部の演算結果に係わらず便座温度設定手段の設定値に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御するため、使用者は便座を介して十分な暖かさを得られ快適に排便することができる。。
【００１４】
請求項９記載の発明は、前記補正演算部の演算結果に係わらず、前記便座温度設定手段の設定値に基づいて前記便座加熱手段の発熱量を制御する温度制御選択手段を設けたことを特徴とする請求項２乃至８いずれか１項記載の暖房便座装置である。
使用者の体型や着座位置により、例えば、使用者の身長が低く便座の前方にしか着座できない場合、後方から腰や臀部に温風を送風しても十分に暖められない場合がある。
本発明は、温度制御選択手段により補正演算部の演算結果に係わらず、便座温度設定手段の設定値に基づいて便座温度を制御するため、使用者が温風から満足な暖房感が得られない時でも使用者は快適に排便することができる。
【００１５】
【発明の実施形態】
以下、本発明にかかる暖房便座装置の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図１は本発明の暖房便座装置１を上面からみた透視図である。
図１は本発明のトイレ暖房装置１ａを示す上面図、図２は同、Ａ部の便座２ａ表面を拡大した断面図である。
図１に示す便座暖房装置１は、本体ケース７と、本体ケース７前方に配置した便座２と、便座２表面を加熱するため便座２内部に収納した便座加熱手段１７（面状ヒータ）と、便座２の表面温度を使用者が任意に設定できる便座温度設定手段１１と、本体ケース７側面に配置され空気を送風する送風ファン３と、送風ファン３により送風された空気を加熱し温風とする温風ヒータ４と、片端が本体ケース７側面から突出した送風ダクト６と、温風を便座２の先端方向に送風する吹き出し口として一端が閉塞され他端に設けられた流入口９から温風を流入し便座２幅方向に沿って配置された複数の流出口１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄ、１０ｅから温風を流出する吹き出しダクト８と、吹き出しダクト８から送風される温風の温度を使用者が任意に設定できる温風温度設定手段１２と、便座加熱手段１７の発熱量と送風ファン３の回転数と温風ヒータ４の発熱量を制御する制御部５と、温風温度設定手段１２の設定値に応じて便座温度設定手段１１の設定値から補正した便座温度を算出する補正演算部１３と、使用者が便座に着座したことを検知する着座検知手段１４と、トイレ室内の温度を検知する室内温度検知手段１５と温風温度設定手段１２の設定値に係わらず便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御する温度制御選択手段１６とから構成される。
【００１６】
本発明の暖房便座装置は、使用者の好みに応じて設定された便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御し、使用者の臀部および大腿部が接触する便座表面を任意の温度に保温する暖房便座機能と、送風ダクト６の通風路には送風ファン３と温風ヒータ４が配置され、本体ケース７側面から突出した送風ダクト６の片端が吹き出しダクト８の他端に設けられた流入口９と連通するよう接続され、吹き出しダクト８側面に配置された流出口１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄ、１０ｅから送風される温風が便座２前方に向かうよう便座２後方に吹き出しダクト８が配置され、使用者の好みに応じて設定された温風温度設定手段１２の設定値に基づいて温風ヒータ４の発熱量を制御し、使用者の臀部や腰に任意の温度の温風を送風する人体暖房機能を備えている。
【００１７】
かかる構成により、使用者が便座２に着座してから温風温度設定手段１２にて設定された温度の温風の送風を開始し、それに伴い制御部５にて便座加熱手段１７の発熱量を制御し便座温度設定手段１１にて設定された便座温度より低く制御することができる。
その結果、使用者は局所的な熱さを感じることなく快適に排便することができ、節電も図れる。
温風温度設定手段１２による温風温度の設定範囲は暖房効率や安全性を考慮すると、流出口１０付近における温度が体温より少し高い４０℃前後から短時間接触しても火傷することがない６０℃前後が適当であり、効率良く節電しようとした場合、温風温度設定手段１２の設定値が低くなるにつれて便座温度設定手段１１の設定値から補正する補正温度を高くすることが好ましい。
図２に示すように温風温度設定手段１２の設定値が高くなるに連れて便座温度設定手段１１の設定値から補正する補正温度を低くする（パターン１）、または、４０〜４６℃を低温域、４７〜５３℃を中温域、５４〜６０℃を高温域と設定すると、高・中温域においては補正温度をそれぞれ１℃・２℃と固定し、低温域においては３〜１０℃と細分化する（パターン２）ことで、効率良く節電しながら使用者は快適に排便することができる。
温風温度設定手段は使用者がボリュウムやスイッチ類を操作し、温風温度の設定範囲において細かく設定できるようにしても良いし、高（６０℃）・中（５０℃）低（４０℃）と予め区分された温風温度のいずれかを選択しても良い。
【００１８】
次に、本発明の暖房便座装置１の動作について図３のタイミングチャートを用いて説明する。
但し、図３記載のタイミングチャートの時間軸は説明の都合上、簡略的に表現したもので実際は使用環境、使用者により時間軸の長さは異なる。
【００１９】
人体へ温風を送風するタイミングは、使用者が便座２に着座したこと着座検知手段１４（赤外センサー）にて検知して自動的に送風を開始し、排便後に使用者の離座を検知し自動的に送風を停止しても良いし、使用者が便座２に着座してからスイッチ類を操作しその信号を受けて送風を開始し、使用者が排便後または任意の時間が経過した後に再度スイッチ類を操作しその信号を受けて送風を停止しても良い。
ｔ１期間、ｔ７期間、ｔ８期間、ｔ９期間においては使用者が便座２に着座したことを検知してから離座するまでの間、自動的に人体へ温風を送風し、ｔ３期間〜ｔ６期間においては、使用者が便座２に着座している間、任意の時間帯のみ人体へ温風を送風している。
【００２０】
ｔ１期間では、使用者が便座２に着座すると温風の送風が開始されると同時に、補正演算部からの演算結果に基づいて便座加熱手段への通電量が制御され始め、便座温度が３６℃まで低下する。
ここでの補正演算部は、図２のパターン１を元に便座温度設定手段１１の設定値から補正する補正温度を算出しており、温風温度設定手段１２にて設定温度が５０℃と設定されているため、補正温度は２℃と算出して便座温度が便座温度設定手段１１から２℃下げた３６℃となるよう補正演算部１３から制御部５に信号を送信し、便座加熱手段１７への通電量が減少制御される。
このように、温風温度設定手段１２の設定値から使用者の温熱感覚を把握して、使用者が便座２に着座し流出口１０から温風温度設定手段１２にて設定された温度の温風の送風が開始されると、温風温度設定手段１２の設定値に応じて便座温度設定手段１１の設定値から補正した便座温度を算出する補正演算部にて算出された演算結果に応じて便座加熱手段１７への通電量を減らし発熱量を減少させることで、使用者の快適性を損なうことなく便座温度設定手段１１にて設定された便座温度を補正して節電を図ることができる。
【００２１】
そして、使用者が便座２から離座すると同時に温風の送風が停止されるが、次使用者が便座２に着座するまでの間（ｔ２期間）、制御部５は補正演算部１３の演算結果に基づいて継続して便座加熱手段１７の発熱量を制御する。
使用者が便座に着座し、任意の温度の温風を腰から臀部にかけて直接送風することで使用者の温熱感覚を把握できているため、使用者が離座した後も補正演算部１３の演算結果に基づいて便座加熱手段の発熱量を制御しても、次回使用者が着座する時に違和感を与えること無く着座させることができる。
従って、便座未使用時においても節電でき、さらに省エネを図ることができる。
【００２２】
ｔ３期間〜ｔ６期間のように、使用者が便座２に着座している間、任意の時間帯のみ人体へ温風を送風している場合、使用者が便座２に着座する時、補正演算部１３の演算結果に基づいて便座温度が制御されているため違和感無く着座できるが、流出口１０から人体へ温風が送風されていないため、使用者が満足する暖かさを提供できない恐れがある。
従って、使用者が便座２に着座してから任意の時間帯のみ人体へ温風を送風する場合は、便座温度が便座温度設定手段１１の設定値と同温になるよう便座加熱手段１７の発熱量を制御することが好ましく、温風の送風が開始されたら（ｔ４期間）、補正演算部１３の演算結果に基づいて便座加熱手段１７を制御すれば良い。
【００２３】
また、ｔ５期間のように使用者が温風を送風している途中に温風温度設定手段１２を操作して温風の温度を低くした場合でも、送風途中における温度変化は無視して送風開始時の補正演算部１３の演算結果に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御することで、便座温度が不必要に低下せず使用者は快適に排便することができる。
【００２４】
そして、ｔ６期間のように温風の送風が停止された後でも使用者が便座２から離座するまで、送風開始時の補正演算部１３の演算結果に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御し便座温度を便座温度設定手段１１にて設定された温度より低めにしても使用者に寒さを与えることはなく、節電することができる。
【００２５】
ｔ７期間において、室内温度検知手段１５にて検出されたトイレ室内の温度が所定の温度以下になると、補正温度は０℃と算出して便座温度が便座温度設定手段１１の設定値となるよう補正演算部１３から制御部５に信号を送信し、便座加熱手段１７への通電量が制御される。
このように、トイレ室内の温度が所定温度（例えば、１０〜１５℃）以下であることを室内温度検知手段（サーミスタ）で検知した時、補正演算部１３の演算結果に係わらず、便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御するため、トイレ室内の温度が低い時でも使用者は快適に排便することができる。
【００２６】
ｔ８期間において、使用者が便座温度設定手段１１にて設定できる最高温度に設定している時、使用者が便座２からの暖房感をかなり要求していると判断し、ｔ７期間と同様に補正演算部１３の演算結果に係わらず、便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座加熱手段１７の発熱量を制御するため、使用者は便座を介して十分な暖かさを得られ快適に排便することができる。。
【００２７】
ｔ９期間において、温度制御選択手段１６により便座温度の補正を強制的に中止し、便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座温度を制御することで、使用者の体型や着座位置により使用者が温風から満足な暖房感が得られない時でも使用者は快適に排便することができる。
温度制御選択手段は照光式押しボタンスイッチを使用し、非点灯時が便座温度を補正する補正モードに、点灯時が便座温度を補正しない非補正モードに設定することで、使用者は容易に便座の制御状態を認識できる。
【００２８】
ｔ１０期間において、温度制御選択手段１６が操作され補正モードに移行した後も、次使用者が便座２に着座し温風の送風が開始されるまで便座温度設定手段１１の設定値に基づいて便座加熱手段１７を制御することで、如何なる使用者が次に着座しても十分な暖房感が得られる。
【００２９】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本実施例においては、吹き出し口として便座後方に吹き出しダクトを配置しているが、吹き出し口を本体ケースに配置して便座中心側に向かい局所的に温風を送風する、便座加熱手段として便座内部に面状ヒータを配置しているが、本体ケースに温風熱源を配置し便座内部に温風を送風して便座を加熱する、など様々な形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる暖房便座装置を示す、上面からみた透視図である。
【図２】同、温風温度設定値と補正温度の関係を示すグラフである。
【図３】同、タイミングチャートである。
【符号の説明】
１：暖房便座装置、
２：便座、
３：送風ファン、
４：温風ヒータ、
５：制御部、
６：送風ダクト、
７：本体ケース、
８：吹き出しダクト（吹き出し口）、
９：流入口、
１０（１０ａ、１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，１０ｅ）：流出口、
１１：便座温度設定手段、
１２：温風温度設定手段、
１３：補正演算部、
１４：着座検知手段、
１５：室内温度検知手段、
１６：温度制御選択手段、
１７：便座加熱手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a heating toilet seat device having a human body heating function of warming the hips and buttocks of a user sitting on a toilet seat.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to allow the user to defecate more comfortably and reduce the power consumption even in a cold season such as winter, the user has to store the sheet heater inside the toilet seat and heat the surface of the toilet seat so that the user can use the toilet seat. The user sits on the toilet seat from the air outlet provided behind the toilet seat, with the heating toilet seat function of warming the thighs and buttocks that contact the toilet seat when seated, and the warm air supplied from the hot air generator stored in the main body case. There has been proposed a heating toilet seat device having a human body heating function of blowing air toward a human body exposed portion (waist or hips) that does not sometimes come into contact with a toilet seat (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-60-148384 (pages 2-3, FIG. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Normally, the heating toilet seat function and the human body heating function each have a temperature setting unit that allows the user to arbitrarily set the toilet seat temperature and the hot air temperature, and each of them is independent based on the set value of the temperature setting unit. Temperature is controlled.
However, if the heating toilet seat function and the human body heating function are simultaneously operated based on the set values of the respective temperature setting means, the user is supplied with heat and warm air supplied from the toilet seat near the buttocks near the toilet seat. It feels local heat and makes you uncomfortable.
[0005]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and has as its object to provide a heating toilet seat device that controls the temperature of a toilet seat in accordance with a user's sense of heat and saves power without impairing comfort.
[0006]
[Means for Solving the Problems and Functions / Effects]
In order to solve the above problem, the invention according to claim 1 includes a toilet seat, a toilet seat heating unit that heats the toilet seat, and a toilet seat temperature in which a user sets a surface temperature of the toilet seat arbitrarily by a toilet seat temperature setting unit. As a result, a control unit for controlling the amount of heat generated by the toilet seat heating means, a hot air generator, and an outlet for blowing hot air supplied from the hot air generator toward the distal end of the toilet seat, When the blowing of warm air from the outlet is started, the control unit controls the amount of heat generated by the toilet seat heating unit with a target of a temperature lower than the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting unit. Heating toilet seat device.
If the amount of heat generated by the toilet seat heating means is controlled before the user sits irrespective of the user's thermal sensation and controlled to be lower than the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting means, the user may have a feeling of cooling. is there.
Also, if the blowing of warm air is started before the user sits down, heat is taken from the surface of the toilet seat, and as a result, the temperature of the toilet seat may decrease, giving the user a feeling of cooling.
Therefore, after the user sits on the toilet seat, the warm air starts to be blown, and accordingly the control unit controls the calorific value of the toilet seat heating means and controls it to be lower than the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting means. By doing so, the user can comfortably defecate without feeling local heat, and power saving can be achieved.
[0007]
The invention according to claim 2 is characterized in that, in the heating toilet seat device, a hot air temperature setting means that allows a user to arbitrarily set a temperature of the hot air blown from the outlet, and a setting value of the hot air temperature setting means. A correction calculating unit that calculates a toilet seat temperature corrected low from the set value of the toilet seat temperature setting means, and when the blowing of hot air is started from the outlet, the control unit controls the correction calculating unit. The heating toilet seat device according to claim 1, wherein the amount of heat generated by the toilet seat heating means is controlled based on a calculation result.
The skin temperature of the human body is high near the center of the human body, and gradually decreases toward the end. This phenomenon becomes more remarkable when the room temperature is cold, such as in winter, and the temperature is naturally adjusted so that the heat inside the body is not taken away by the outside air.
The heating toilet seat device of the present invention has a heating toilet seat function of indirectly heating the back side of the thigh and the buttocks at a position slightly away from the center when the user comes into contact with the surface of the toilet seat when sitting on the toilet seat via the toilet seat, It has a human body heating function that blows warm air directly from the waist to the buttocks, which is almost the center of the human body, to warm up, and the temperature of the toilet seat and hot air can be set arbitrarily according to the usage environment and the physical condition of the user .
Therefore, it is possible to grasp the user's feeling of warmth from the set value of the hot air temperature setting means, and calculate the toilet seat temperature corrected from the set value of the toilet seat temperature setting means according to the set value of the hot air temperature setting means. The toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting unit without impairing the user's comfort by reducing the amount of electricity supplied to the toilet seat heating unit and reducing the calorific value according to the calculation result calculated by the correction calculation unit. Can be corrected to save power.
The toilet seat temperature can be determined from the set value of the hot air temperature setting unit regardless of the set value of the toilet seat temperature setting unit. However, in general, a woman is cold and the seating position of the toilet seat is closer to the toilet seat tip side than the male. Due to the tendency, the temperature of the hot air sent from the outlet is often set higher than that of a male.
For this reason, depending on the season and the setting environment of the toilet, the toilet seat temperature is high and uncomfortable when used by a male after being used by a female, and conversely the toilet seat temperature tends to be low and cold when used by a female after a male has used it.
If the gender is different in this way, a large variation occurs in the temperature to be blown due to the difference in the physiological function and the seating position of the part that blows warm air, and the toilet seat temperature is determined from the set value of the wind temperature setting means. If the user's gender or sitting position is different, the toilet seat temperature fluctuates unnecessarily, giving the user discomfort.
Therefore, in a toilet for both men and women, such as a general household, by correcting the toilet seat temperature based on the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting unit in accordance with the set value of the hot air temperature setting unit, comfortably regardless of gender. Can defecate.
[0008]
The invention according to claim 3 is characterized in that the correction calculating section increases a correction temperature value to be corrected from a set value of the toilet seat temperature setting means as a set value of the hot air temperature setting means decreases. Item 2. A heating toilet seat device according to item 2.
When the temperature of the hot air blown to the human body is high, it is estimated that the toilet room is cold or the user's body is cold. When the temperature of the toilet seat drops extremely, the user feels cold.
When the temperature of the warm air blown to the human body is low, the toilet room is presumed to be in a non-sensible environment that is neither warm nor cold and the user's body is not so cold, and the temperature of the toilet seat drops extremely. However, the user hardly feels the cold.
Therefore, when trying to save power efficiently, it is preferable to increase the correction temperature value corrected from the setting value of the toilet seat temperature setting means as the setting value of the hot air temperature setting means decreases, When the temperature is high, the correction temperature value to be corrected is reduced, and when the temperature is low, the correction temperature value is increased.
For example, when the user sets the temperature of the hot air to 40 ° C. by the hot air temperature setting means, the temperature is lowered by 3 to 5 ° C. from the toilet seat setting temperature, and when the user sets the temperature of the hot air to 60 ° C., the temperature decreases by 1 to 1 degree By lowering by ° C., the user can comfortably defecate while efficiently saving power.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, even if the set value of the hot air temperature setting means changes after the start of the blowing of the hot air, the control unit performs the calculation based on the calculation result of the correction calculating unit at the start of the blowing. 4. The heating toilet seat device according to claim 2, wherein the amount of heat generated by the toilet seat heating unit is controlled. 5.
When the user is seated on the toilet seat, the temperature is changed quickly during the blowing, for example, when the user warms up quickly with high-temperature hot air, then lowers the temperature halfway and sends hot air that does not allow heat to escape from the body. There are cases.
At that time, even though the thighs and buttocks that are in contact with the toilet seat maintain the optimal temperature, if the ventilation temperature is lowered to the toilet seat temperature, the toilet seat cools and the user Feel the cold.
According to the present invention, even if the setting value of the hot air temperature setting means changes after the start of the blowing of the hot air, the temperature change in the middle of the blowing is ignored and the toilet seat is calculated based on the calculation result of the correction calculation unit at the start of the blowing. Since the calorific value of the heating means is controlled, the user can comfortably defecate without unnecessarily lowering the toilet seat temperature.
[0010]
The invention according to claim 5 is characterized in that the heating toilet seat device has seating detection means for detecting that a user has been seated and unseated on the toilet seat, and the user can remove the toilet seat after the blowing of hot air is started. The heating unit according to any one of claims 2 to 4, wherein the control unit controls the calorific value of the toilet seat heating unit based on a calculation result of the correction calculation unit at the start of blowing until the seat is departed. It is a toilet seat device.
When blowing warm air on the buttocks and hips of the user to warm it, it is preferable to provide warmth by blowing warm air continuously or intermittently while the user is sitting on the toilet seat. When the blowing of the warm air is stopped by the user's judgment, it can be recognized that the user is sufficiently warm.
Therefore, even after the supply of hot air is stopped, the user does not get cold even if the temperature of the toilet seat is lower than the temperature set by the toilet seat temperature setting unit until the user separates from the toilet seat. For this reason, it is possible to control the amount of heat generated by the toilet seat heating means based on the calculation result of the correction calculation unit at the start of air blowing to save power.
[0011]
In the invention according to claim 6, the control unit calculates the calculation result of the correction calculation unit at the time of the previous user's start of air blowing until the next user sits on the toilet seat after the previous user leaves the toilet seat. 6. The heating toilet seat device according to claim 5, wherein the amount of heat generated by the toilet seat heating means is controlled based on the following.
Since the last time the user sat on the toilet seat, the warm air of any temperature was blown directly from the waist to the buttocks and the user's thermal sensation was grasped, so the ventilation started even after the last time the user left the toilet seat Even if the calorific value of the toilet seat heating means is controlled based on the calculation result of the correction calculation unit at the time, the user can be seated without giving a sense of incompatibility next time the user sits.
Therefore, power can be saved even when the toilet seat is not used, and further energy saving can be achieved.
[0012]
In the invention according to claim 7, the heating toilet seat device has an indoor temperature detecting means for detecting a temperature in the toilet room, and when the temperature in the toilet room is equal to or lower than a predetermined temperature, the control unit calculates by the correction operation unit. The heating toilet seat device according to any one of claims 2 to 6, wherein a heating value of the toilet seat heating unit is controlled based on a set value of the toilet seat temperature setting unit regardless of a result.
When the temperature in the toilet room decreases, the temperature difference from the human body increases, and the amount of heat taken from the thighs and buttocks sitting on the toilet seat increases.Therefore, regardless of the temperature in the toilet room, priority is given to power saving and the toilet seat temperature is set. If it is lower than the temperature, the user may be chilled.
According to the present invention, when the temperature in the toilet room is equal to or lower than a predetermined temperature (for example, 10 to 15 ° C.), the amount of heat generated by the toilet seat heating unit is determined based on the set value of the toilet seat temperature setting unit, regardless of the calculation result of the correction calculation unit. Because of the control, the user can comfortably defecate even when the temperature in the toilet room is low.
[0013]
In the invention according to claim 8, when the temperature set by the toilet seat temperature setting means is a settable maximum temperature, the control unit sets the toilet seat temperature setting means regardless of the calculation result of the correction calculation unit. The heating toilet seat device according to any one of claims 2 to 7, wherein a heating value of the toilet seat heating means is controlled based on the value.
If the toilet seat temperature is set to the highest temperature by the user, it is determined that the user has considerably requested the feeling of heating from the toilet seat, and the set value of the toilet seat temperature setting means is determined regardless of the calculation result of the correction calculation unit. Since the amount of heat generated by the toilet seat heating means is controlled based on the toilet seat, the user can obtain sufficient warmth via the toilet seat and can comfortably defecate. .
[0014]
According to a ninth aspect of the present invention, there is provided a temperature control selecting means for controlling the amount of heat generated by the toilet seat heating means based on the set value of the toilet seat temperature setting means, irrespective of the calculation result of the correction calculating section. The heating toilet seat device according to any one of claims 2 to 8, wherein
Depending on the user's body type and seating position, for example, when the user is short and can only sit in front of the toilet seat, it may not be sufficiently warmed even if hot air is blown from behind to the hips and buttocks.
The present invention controls the toilet seat temperature based on the set value of the toilet seat temperature setting unit irrespective of the calculation result of the correction calculation unit by the temperature control selection unit, so that the user cannot obtain a satisfactory heating feeling from the warm air. Even at times, the user can comfortably defecate.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a heating toilet seat device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view of a heating toilet seat device 1 of the present invention as viewed from above.
FIG. 1 is a top view showing a toilet heating device 1a according to the present invention, and FIG. 2 is an enlarged sectional view of the surface of a toilet seat 2a of an A portion.
The toilet seat heating apparatus 1 shown in FIG. 1 includes a main body case 7, a toilet seat 2 disposed in front of the main body case 7, a toilet seat heating means 17 (a planar heater) housed inside the toilet seat 2 for heating the surface of the toilet seat 2, Toilet seat temperature setting means 11 that allows the user to set the surface temperature of the toilet seat 2 arbitrarily, a blower fan 3 arranged on the side of the main body case 7 for blowing air, and heating the air blown by the blower fan 3 to generate hot air. A hot air heater 4, a blower duct 6 having one end protruding from the side of the body case 7, and a hot air outlet 9 for blowing hot air toward the front end of the toilet seat 2. A blow-in duct 8 that blows in wind and discharges warm air from a plurality of outlets 10a, 10b, 10c, 10d, and 10e arranged along the width direction of the toilet seat 2; The user Hot air temperature setting means 12 that can be set as desired; control section 5 for controlling the amount of heat generated by toilet seat heating means 17, the number of rotations of blower fan 3, and the amount of heat generated by hot air heater 4; A correction operation unit 13 for calculating a toilet seat temperature corrected from the set value of the toilet seat temperature setting unit 11 in accordance with the value, a seating detection unit 14 for detecting that the user is seated on the toilet seat, and detecting a temperature in the toilet room. It comprises a room temperature detecting means 15 and a temperature control selecting means 16 for controlling the amount of heat generated by the toilet seat heating means 17 based on the set value of the toilet seat temperature setting means 11 irrespective of the set value of the hot air temperature setting means 12.
[0016]
The heating toilet seat device of the present invention controls the amount of heat generated by the toilet seat heating means 17 based on the set value of the toilet seat temperature setting means 11 set according to the user's preference, so that the user's buttocks and thighs come into contact. A heating toilet seat function of keeping the surface of the toilet seat at an arbitrary temperature, a blower fan 3 and a hot air heater 4 disposed in a ventilation path of the blower duct 6, and one end of the blower duct 6 protruding from the side of the main body case 7 is an outlet duct. The hot air blown from the outlets 10a, 10b, 10c, 10d, and 10e connected to the inflow port 9 provided at the other end of the outlet 8 and disposed on the side surface of the blow-out duct 8 is directed to the front of the toilet seat 2. A blow duct 8 is disposed behind the toilet seat 2 to control the amount of heat generated by the hot air heater 4 based on the set value of the hot air temperature setting means 12 set in accordance with the user's preference, so that the user's buttocks and hips can be controlled. To any temperature It has a human body heating function for blowing warm air.
[0017]
With this configuration, after the user is seated on the toilet seat 2, the blowing of the hot air having the temperature set by the hot air temperature setting unit 12 is started, and the control unit 5 controls the amount of heat generated by the toilet seat heating unit 17. The temperature can be controlled to be lower than the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting means 11.
As a result, the user can comfortably defecate without feeling local heat, and power saving can be achieved.
In consideration of heating efficiency and safety, the setting range of the hot air temperature by the hot air temperature setting means 12 does not cause a burn even if the temperature in the vicinity of the outlet 10 is slightly higher than the body temperature from around 40 ° C. for a short time. In the case where the temperature is appropriately set to about ° C. and power is to be efficiently saved, it is preferable to increase the correction temperature corrected from the set value of the toilet seat temperature setting means 11 as the set value of the hot air temperature setting means 12 decreases.
As shown in FIG. 2, as the set value of the hot air temperature setting means 12 increases, the correction temperature to be corrected from the set value of the toilet seat temperature setting means 11 is reduced (pattern 1), or the temperature is reduced from 40 to 46 ° C. When the temperature range is set to 47-53 ° C as the medium temperature range and 54-60 ° C as the high temperature range, the correction temperature is fixed at 1 ° C / 2 ° C in the high / medium temperature range and 3-10 ° C in the low temperature range. (Pattern 2), the user can comfortably defecate while efficiently saving power.
The hot air temperature setting means may allow the user to operate the volume and switches so that the user can finely set the setting range of the hot air temperature, or high (60 ° C), medium (50 ° C), and low (40 ° C). Any of the hot air temperatures classified in advance and may be selected.
[0018]
Next, the operation of the heating toilet seat device 1 of the present invention will be described with reference to the timing chart of FIG.
However, the time axis of the timing chart shown in FIG. 3 is simply represented for convenience of explanation, and the length of the time axis differs depending on the actual use environment and the user.
[0019]
The timing at which the warm air is blown to the human body is detected by the seating detection means 14 (infrared sensor) when the user is seated on the toilet seat 2 and automatically started to be blown. The air blowing may be stopped automatically, or the user operates the switches after sitting on the toilet seat 2 and receives the signal to start the air blowing. Later, the switches may be operated again and the signal may be received to stop blowing.
During the periods t1, t7, t8, and t9, warm air is automatically blown to the human body from the time when the user has been seated on the toilet seat 2 until the user departs, and the period from t3 to t6 In, while the user is sitting on the toilet seat 2, warm air is sent to the human body only at an arbitrary time.
[0020]
In the period t1, when the user sits on the toilet seat 2, the blowing of the warm air is started, and at the same time, the amount of electricity to the toilet seat heating means is started to be controlled based on the calculation result from the correction calculation unit, and the toilet seat temperature is 36 ° C. Down to
The correction calculation unit here calculates a correction temperature to be corrected from the set value of the toilet seat temperature setting means 11 based on the pattern 1 of FIG. 2, and sets the set temperature to 50 ° C. by the hot air temperature setting means 12. Therefore, the correction temperature is calculated to be 2 ° C., and a signal is transmitted from the correction calculation unit 13 to the control unit 5 so that the toilet seat temperature becomes 36 ° C., which is 2 ° C. lower than the toilet seat temperature setting unit 11, and the toilet seat heating unit 17 The amount of energization to is controlled to decrease.
As described above, the user senses the warmth of the user from the set value of the hot air temperature setting means 12, and the user sits on the toilet seat 2, and the temperature of the temperature set by the hot air temperature setting means 12 from the outlet 10. When the blowing of the wind is started, according to the calculation result calculated by the correction calculating unit that calculates the toilet seat temperature corrected from the set value of the toilet seat temperature setting unit 11 according to the set value of the hot air temperature setting unit 12. By reducing the amount of electricity supplied to the toilet seat heating means 17 and reducing the amount of heat generated, the toilet seat temperature set by the toilet seat temperature setting means 11 can be corrected without impairing the user's comfort, thereby saving power.
[0021]
Then, the blowing of the warm air is stopped at the same time when the user leaves the toilet seat 2, but until the next user sits on the toilet seat 2 (period t 2), the control unit 5 calculates the calculation result of the correction calculation unit 13. , The calorific value of the toilet seat heating means 17 is controlled continuously.
Since the user can sit on the toilet seat and blow the warm air of any temperature directly from the waist to the buttocks to grasp the user's sense of heat, the calculation of the correction calculation unit 13 is performed even after the user leaves. Even if the amount of heat generated by the toilet seat heating means is controlled based on the result, the user can be seated without giving a sense of discomfort the next time the user sits.
Therefore, power can be saved even when the toilet seat is not used, and further energy saving can be achieved.
[0022]
When the user is sitting on the toilet seat 2 and blowing warm air to the human body only during an arbitrary time period, as in the period from t3 to t6, when the user sits on the toilet seat 2, the correction calculation unit Since the toilet seat temperature is controlled based on the calculation result of No. 13, it is possible to sit comfortably, but since warm air is not blown from the outlet 10 to the human body, there is a possibility that the user cannot provide sufficient warmth.
Therefore, when warm air is blown to the human body only during an arbitrary time period after the user is seated on the toilet seat 2, the heat generated by the toilet seat heating means 17 is set so that the toilet seat temperature becomes equal to the temperature set by the toilet seat temperature setting means 11. It is preferable to control the amount, and when the blowing of the warm air is started (t4 period), the toilet seat heating means 17 may be controlled based on the calculation result of the correction calculation unit 13.
[0023]
Further, even when the user operates the hot air temperature setting means 12 to lower the temperature of the hot air while the hot air is being blown, as in the period t5, the temperature change in the middle of the blowing is ignored and the blowing is started. By controlling the calorific value of the toilet seat heating means 17 based on the calculation result of the correction calculation unit 13 at the time, the user can comfortably defecate without unnecessarily lowering the toilet seat temperature.
[0024]
Then, even after the blowing of the warm air is stopped as in the period t6, the calorific value of the toilet seat heating means 17 is calculated based on the calculation result of the correction calculating unit 13 at the start of the blowing until the user separates from the toilet seat 2. Even if the temperature of the toilet seat is controlled to be lower than the temperature set by the toilet seat temperature setting means 11, it is possible to save power without giving the user cold.
[0025]
In the period t7, when the temperature in the toilet room detected by the room temperature detecting means 15 becomes equal to or lower than a predetermined temperature, the correction temperature is calculated as 0 ° C. and the toilet seat temperature is corrected to the set value of the toilet seat temperature setting means 11. A signal is transmitted from the calculation unit 13 to the control unit 5, and the amount of electricity supplied to the toilet seat heating unit 17 is controlled.
Thus, when the room temperature detecting means (thermistor) detects that the temperature in the toilet room is equal to or lower than the predetermined temperature (for example, 10 to 15 ° C.), regardless of the calculation result of the correction calculation unit 13, the toilet seat temperature setting is performed. Since the calorific value of the toilet seat heating means 17 is controlled based on the set value of the means 11, the user can comfortably defecate even when the temperature in the toilet room is low.
[0026]
When the user sets the maximum temperature that can be set by the toilet seat temperature setting means 11 during the period t8, it is determined that the user has considerably requested the feeling of heating from the toilet seat 2, and correction is performed in the same manner as in the period t7. Regardless of the calculation result of the calculation unit 13, since the calorific value of the toilet seat heating means 17 is controlled based on the set value of the toilet seat temperature setting means 11, the user can obtain sufficient warmth via the toilet seat and comfortably defecate. can do. .
[0027]
In the period t9, the correction of the toilet seat temperature is forcibly stopped by the temperature control selection unit 16 and the toilet seat temperature is controlled based on the set value of the toilet seat temperature setting unit 11 so that the user can change the user's body type and seating position. However, the user can comfortably defecate even when a satisfactory feeling of heating cannot be obtained from the warm air.
The temperature control selection means uses an illuminated push button switch, and the user can easily set the correction mode for correcting the toilet seat temperature when not lit and the non-correction mode for not correcting the toilet seat temperature when lit. Can be recognized.
[0028]
In the period t10, even after the temperature control selecting means 16 is operated and the mode shifts to the correction mode, the toilet seat is set based on the set value of the toilet seat temperature setting means 11 until the next user sits on the toilet seat 2 and the blowing of warm air is started. By controlling the heating means 17, a sufficient feeling of heating can be obtained even if any user sits next.
[0029]
As described above, the embodiments of the present invention have been described. However, the present invention is not limited to the above-described examples and embodiments, and can be carried out in various modes without departing from the gist of the present invention. It is.
In the present embodiment, the air outlet duct is disposed behind the toilet seat as the air outlet, but the air outlet is disposed in the main body case to blow hot air locally toward the toilet seat center side. Although the planar heater is disposed in the main body case, various modes are conceivable, such as disposing a warm air heat source in the main body case and blowing warm air into the toilet seat to heat the toilet seat.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a heating toilet seat device according to the present invention as viewed from above.
FIG. 2 is a graph showing a relationship between a hot air temperature set value and a correction temperature.
FIG. 3 is a timing chart of the same.
[Explanation of symbols]
1: heating toilet seat device,
2: toilet seat,
3: blower fan
4: Hot air heater
5: control unit,
6: air duct,
7: Body case,
8: outlet duct (outlet)
9: Inlet,
10 (10a, 10b, 10c, 10d, 10e): outlet,
11: toilet seat temperature setting means,
12: hot air temperature setting means,
13: correction operation unit,
14: Seating detection means,
15: Indoor temperature detecting means
16: temperature control selection means,
17: Toilet seat heating means
