JP2004170754A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】着色粒子を使用した反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することができると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示媒体11は表示側電極18が形成された表示基板14と背面基板16との間に黒色粒子24及び白色粒子26が封入された構成である。背面基板16上には背面側電極20が形成され、その上に有彩色(赤、緑、青)の表示部22R、22G、22Bが形成されている。表示部22Rの赤を表示する場合、電圧印加部12は、照度検出部13により検出した照度が所定閾値未満の場合は一面白表示になり、照度が所定閾値以上の場合は一面黒表示になるように直流電圧を全ての電極間に印加する。その後区画30R内の粒子が隣接する区画30G、30Bへ移動するように交番電圧を区画30Rの電極間に印加する。
【選択図】 図2
【解決手段】画像表示媒体11は表示側電極18が形成された表示基板14と背面基板16との間に黒色粒子24及び白色粒子26が封入された構成である。背面基板16上には背面側電極20が形成され、その上に有彩色(赤、緑、青)の表示部22R、22G、22Bが形成されている。表示部22Rの赤を表示する場合、電圧印加部12は、照度検出部13により検出した照度が所定閾値未満の場合は一面白表示になり、照度が所定閾値以上の場合は一面黒表示になるように直流電圧を全ての電極間に印加する。その後区画30R内の粒子が隣接する区画30G、30Bへ移動するように交番電圧を区画30Rの電極間に印加する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型の画像表示装置に係り、特に、電界によって着色粒子を駆動することにより繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂電子ペーパーと言われる繰り返し書き換えが可能なメモリー性のある画像表示技術として、着色粒子の回転(Twisting Ball Display)、電気泳動、サーマルリライタブル、メモリ性を有する液晶、エレクトロクロミー等の技術が知られている。
【0003】
このような技術の中で、粒子(トナー)を用いて表示する画像表示媒体として、異なる極性に帯電された黒色粒子と白色粒子とが対向するシート間に封入された画像表示媒体が提案されている(例えば特許文献1参照)。このような画像表示媒体は、シート間に電界を形成させて粒子を移動させることにより、黒色粒子と白色粒子とのコントラストとして画像を表示することができると共に、背面基板の色を粒子の色と異なる有彩色にし、粒子を所定の場所に集めて背面基板を露呈させることにより白及び黒の他、有彩色の表示を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−169191号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のような着色粒子を用いた反射型の画像表示媒体では、周囲が明るい場所では画像を良好に認識することができるものの有彩色の彩度が低くなり、周囲が暗い場所では有彩色の明度が低く画像が見にくくなる。明るい場所でも有彩色が鮮やかに見えることを優先させる場合には、背面基板の有彩色の彩度を上げればよいが、この場合暗い場所では明度が低くなり明るい色に見えない。逆に、暗い場所でも有彩色が明るく見えることを優先させる場合には、背面基板の有彩色の明度を上げればよいが、この場合明るい場所では彩度が低くなる。
【0006】
このように、従来技術のように有彩色の明度や彩度を調整できない画像表示媒体の場合には、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することと暗い場所で有彩色を明るく表示することを両立させるのが困難である、という問題があった。
【0007】
また、明るい場所で表示することを前提として、背景に黒を表示した中に有彩色を表示する方法もあるが、明るさが変化して暗くなると明るく見えず、やはり明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することと暗い場所で有彩色を明るく表示することを両立させるのが困難であった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、着色粒子を使用した反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することができると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、少なくとも透光性を有する表示基板と、前記表示基板と対向する有彩色の背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との基板間に印加された電圧により形成された電界により前記基板間を移動可能に封入されると共に、前記背面基板の色と異なり且つ反射濃度及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体と、前記表示基板側の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記基板間を複数の区画に区画化したうちの所定区画に前記背面基板の色を表示する場合、前記所定区画と隣接する隣接区画を前記明るさ検出手段により検出した明るさに応じて予め定めた反射濃度にするための第1の電圧を前記基板間に印加すると共に、前記所定区画の粒子群を前記隣接区画へ移動させるための第2の電圧を前記基板間に印加する電圧印加手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、画像表示媒体は、表示基板と有彩色の背面基板との基板間に、背面基板の色と異なり、かつ反射濃度(反射率)及び帯電特性が異なるの複数種類の粒子群が封入されて構成されている。複数種類の粒子群は、基板間に印加された電圧により形成された電界により基板間を移動可能に封入されている。各々の粒子群は帯電特性が異なるため、基板間に印加される印加電圧を制御することにより表示させたい画像に応じて各々の粒子群を表示基板側又は背面基板側に移動させることができ、異なる種類の粒子のコントラストにより画像を表示することが可能となる。また、背面基板の色が粒子群の色と異なっているため、背面基板の色を表示させたい区画の粒子群を他の区画へ移動させるように電圧を基板間に印加することにより、粒子と背面基板のコントラストによっても画像を表示することが可能となる。
【0011】
なお、表示基板は、透光性を有しており、例えば透明、半透明、有色透明の何れかであるガラス基板や絶縁性の樹脂等の誘電体等で構成することができる。また、粒子は例えば絶縁性の粒子や導電性の粒子を用いることができる。また、表示基板と背面基板との基板間に電界を形成するための電極は、表示基板及び背面基板の対向面に各々設けてもよいし、表示基板及び背面基板の対向面と反対側の面、すなわち外側の面に各々設けてもよいし、基板の中に各々設けてもよいし、表示基板及び背面基板の外側に別個独立に各々設けてもよい。
【0012】
明るさ検出手段は、表示基板側の明るさを検出する。すなわち、明るさ検出手段は、明るさを表す物理量として、例えば光量や照度などを検出する。
【0013】
電圧印加手段は、基板間を複数の区画に区画化したうちの所定区画に背面基板の色、すなわち有彩色を表示する場合、所定区画と隣接する隣接区画を明るさ検出手段により検出した明るさに応じて定めた反射濃度にするための第1の電圧を基板間に印加する。これにより、粒子群が基板間を移動し、検出した明るさに応じて定めた反射濃度となる。また、電圧印加手段は、所定区画の粒子群を隣接区画へ移動させるための第2の電圧を基板間に印加する。これにより、所定区画の背面基板が露呈し、背面基板の有彩色を表示基板側から認識することが可能となる。
【0014】
電圧印加手段は、例えば検出した明るさが、背面基板の有彩色を鮮やかに表示することができない予め定めた範囲の明るさの場合には、隣接区画の反射濃度が有彩色を鮮やかに表示することができる範囲の反射濃度となるように第1の電圧を隣接区画の基板間に印加する。すなわち、周囲が明るすぎる場合には、隣接区画の反射濃度が高く(反射率が低く)なるようにして背面基板の有彩色が鮮やかに見えるようにする。また、検出した明るさが、背面基板の有彩色を明るく表示することができない予め定めた範囲の明るさの場合には、隣接区画の反射濃度が有彩色を鮮やかに表示することができる範囲の反射濃度となるように第1の電圧を隣接区画の基板間に印加する。すなわち、周囲が暗すぎる場合には、隣接区画の反射濃度が低く(反射率が高く)なるようにして背面基板の有彩色が明るく見えるようにする。
【0015】
このように、有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の反射濃度を調整することにより、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができ、周囲の明るさに適した見やすい画像表示を行うことが可能となる。
【0016】
なお、第1の電圧と、第2の電圧を印加する順序はいずれでも構わないが、第1の電圧を印加した後に、第2の電圧を印加した方が望ましく、有彩色を表示するために粒子を移動させた部分(粒子がない区画)へ残留する粒子が少なく、有彩色をより鮮やかに表示できる。
【0017】
請求項2記載の発明は、前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、前記電圧印加手段は、前記検出した明るさが予め定めた所定閾値以上の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第1の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加し、前記検出した明るさが前記所定閾値未満の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第2の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、粒子群は反射濃度が異なる第1の粒子群と第2の粒子群とを含んでいる。そして、電圧印加手段は、検出した明るさが予め定めた所定閾値以上の場合には、隣接区画の表示基板側に反射濃度が高い(反射率が低い)第1の粒子群が移動するように隣接区画の基板間に第1の電圧を印加すると共に、第2の電圧を所定区画の基板間に印加する。これにより、一旦反射濃度の高い第1の粒子群が表示基板側へ移動すると共に、所定区画の粒子群が隣接区画へ移動し、所定区画の背面基板が露呈して有彩色が表示される。
【0019】
また、電圧印加手段は、検出した明るさが所定閾値未満の場合には、隣接区画の表示基板側に反射濃度が低い(反射率が高い)第2の粒子群が移動するように隣接区画の基板間に第1の電圧を印加すると共に、第2の電圧を所定区画の基板間に印加する。これにより、一旦反射濃度の低い第2の粒子群が表示基板側へ移動すると共に、所定区画の粒子群が隣接区画へ移動し、所定区画の背面基板が露呈して有彩色が表示される。所定閾値は、検出した明るさを表す物理量がこの値以上のときには背面基板の有彩色を鮮やかに表示することができず、この値未満のときには、背面基板の有彩色を明るく表示することができないと判断できる値に設定される。
【0020】
このように、有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の明るさに応じて周囲の反射濃度を切替えることにより、簡単な制御で明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することが可能となる。
【0021】
なお、前述したように、第1の電圧と、第2の電圧を印加する順序はいずれでも構わないが、第1の電圧を印加した後に、第2の電圧を印加した方が望ましい。
【0022】
請求項3記載の発明は、前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、前記電圧印加手段は、前記検出した明るさの度合いが大きくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が高くなるように、かつ前記検出した明るさの度合いが小さくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が低くなるように前記隣接区間の基板間に前記第1の電圧を印加することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、電圧印加手段は、検出した明るさの度合いに応じて例えば段階的又は連続的に反射濃度が変わるように第1の電圧を制御する。これにより、周囲の明るさに応じて有彩色の鮮やかさや明るさの見え方を精度よく制御することが可能となる。
【0024】
請求項4記載の発明は、前記第1の電圧は、前記表示基板を含む面と直交する方向に前記隣接区画の粒子群を移動させるための直流電界又は第1の所定サイクル数の交番電界を形成するための電圧であり、前記第2の電圧は、前記所定区画の粒子群を前記表示基板を含む面と平行な方向に移動させるための第2の所定サイクル数の交番電界を前記所定区画の基板間に形成するための電圧であることを特徴とする。
【0025】
粒子を画像情報に応じて表示基板側又は背面基板側に移動させるには、粒子を移動させたい位置の表示基板と背面基板との間に、表示基板を含む面と直交する方向に粒子群を移動させるための直流電界又は第1の所定サイクル数(数サイクル)の交番電界が形成されるように直流電圧又は交番電圧を印加する。これにより、粒子が表示基板側又は背面基板側に移動する。また、背面基板の色を表示基板側に表示(露出)させたい場合には、背面基板の表示させたい位置の表示基板と背面基板との間に、表示基板を含む面と平行な方向に移動させるための第2の所定サイクル数(多サイクル)の交番電界が形成されるように交番電圧を印加する。これにより、背面基板の色を表示させたい位置の粒子がその周囲に移動し、背面基板を露出させ、その色を表示させることができる。なお、粒子を十分に移動させて背面基板を露出させるためには、第2の所定のサイクル数は多い方がより粒子が移動するので好ましく、数サイクルから数百サイクルが適当である。
【0026】
なお、請求項5に記載したように、前記背面基板は、複数の有彩色の領域を有する構成とすることができる。これは、例えば背面基板自体を複数の有彩色からなる所定パターンで着色してもよいし、背面基板の表示基板と対向する面に複数の有彩色からなる所定パターンのフィルタを取り付けてもよいし、背面基板の表示基板と対向する面に設けた複数の有彩色からなる所定パターンの電極を設け、電極と表示部とを兼用するようにしてもよい。このように、複数の有彩色の領域を有する構成とすることにより、多彩な色を表示することが可能となる。
【0027】
また、請求項6に記載したように、前記第1の粒子群は、白色の粒子群であり、前記第2の粒子群は黒色の粒子群とすることができる。これにより、粒子群によって無彩色を表示することができ、有彩色の部分を明確に表示することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
図1には、本実施の形態に係る画像表示装置10を示した。画像表示装置10は、画像表示媒体11、電圧印加部12、照度検出部13で構成されている。
【0030】
画像表示媒体11は、図1に示すように、画像表示側である表示基板14と、当該表示基板14と対向し所定間隙を隔てて配置される背面基板16とを備えている。
【0031】
表示基板14は、例えば可視光透過性を有する基板に一例として3個の表示側電極18が形成された構成であり、所定パターンの所謂ITO電極が形成されたガラス基板等を用いて構成することができる。
【0032】
背面基板16は、樹脂などで構成された基板上に、所定パターンにエッチングした銅電極で構成された3個の背面側電極20が形成され、さらにその上に有彩色(赤、緑、青)の表示部22R、22G、22Bが形成された構成である。表示側電極18と背面側電極20とはそれぞれ対向して配置される。
【0033】
なお、本実施の形態では、説明の簡略化のために、図1では画像表示媒体11の1画素分について示した。
【0034】
また、本実施の形態では、駆動方式は画素毎に独立して電圧を印加する所謂アクティブマトリクス方式の場合について説明するが、ライン状の複数の表示側電極とライン状の複数の背面側電極とを画像表示媒体を平面視した場合に直交するように配置し、順番に背面側電極に電圧を印加しながら、これと同期してそのライン上で粒子を移動させるべき画素の表示側電極全てに電圧を印加することにより、1ライン毎に画像を形成するパッシブマトリクス(単純マトリクス)方式を採用してもよい。この場合、有彩色(赤、緑、青)のパターンは表示側か、背面側のいずれかのラインに沿ってパターン化する。
【0035】
また、表示部22R、22G、22Bを独立して設けずに、背面基板16自体を所定パターンの有彩色で着色した構成としてもよい。
【0036】
また、表示側電極18及び背面側電極20は、表示基板14及び背面基板16の対向する側の面と反対側の面に形成されていてもよく、表示基板14及び背面基板16の外側に別個独立に配置されていてもよい。
【0037】
表示基板14と背面基板16との間には、互いに反射濃度及び帯電特性の異なる粒子群であって、一例として正に帯電した黒色粒子24と負に帯電した白色粒子26とが封入されている。
【0038】
また、表示基板14と背面基板16との間には例えばシリコンシート等で構成された間隙部材28が設けられ、これにより表示基板14と背面基板16との間が一定間隔に保たれる。
【0039】
電圧印加部12は表示側電極18及び背面側電極20に各々接続されており、対向する表示側電極18と背面側電極20との間に各々独立して電圧を印加することができる。すなわち、表示基板14と背面基板16との基板間は、図1に示すように、対向する表示側電極18と背面側電極とにより複数の区画30R,30G,30Bに区画化され、それぞれの区画に独立して電界を形成することができる。
【0040】
電圧印加部12が粒子が移動開始する電圧以上の正の直流電圧又は数サイクル(第1の所定サイクル数)の交番電圧を表示側電極18に印加すると、基板間に形成された電界によるクーロン力により、表示基板14側の正に帯電した黒色粒子24は背面基板16側へ移動し、背面基板16側の負に帯電した白色粒子26は表示基板14側へ移動する。一方、電圧印加部12が粒子が移動開始する電圧以下の負の電圧を印加すると、基板間に形成された電界によるクーロン力により、表示基板14側の負に帯電した白色粒子26は背面基板16側へ移動し、背面基板16側の正に帯電した黒色粒子24は表示基板14側へ移動する。
【0041】
また、電圧印加部12は、有彩色(例えば赤)を表示する場合は、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクル(第2の所定サイクル数)の交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動するが、この際に、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能な状態となる。
【0042】
これは、基板間に形成される交番電界によって黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復移動させられる際に、粒子同士の衝突や、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界、すなわち基板と平行方向の電界成分などによって、粒子が基板と平行な方向に拡散移動するためである。
【0043】
同様に、緑を表示させたい場合には、図1の左側の表示側電極18と背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加すればよく、青を表示させたい場合には、図1の右側の表示側電極18と背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加すればよい。
【0044】
従って、画像表示媒体11では、各々の画素について黒、白、緑、赤、青又はこれらを組み合わせた色を表示することができる。
【0045】
照度検出部13は、電圧印加部12に接続されており、画像表示媒体11周辺の照度、特に表示基板14側の照度を検出する。照度検出値が高いほど周囲が明るく、照度検出値が低いほど周囲が暗いと判断することができる。本実施の形態では照度を検出した場合について説明するが、これに限らず、明るさを表す物理量を検出できればよく、例えば光量を検出する光量検出センサを用いてもよい。
【0046】
なお、照度検出部13は本発明の明るさ検出手段に相当し、黒色粒子24は本発明の第1の粒子群に相当し、白色粒子26は本発明の第2の粒子群に相当し、電圧印加部12が本発明の電圧印加手段に相当する。
【0047】
次に、本実施の形態の作用として、有彩色を表示する場合における電圧印加部12による電圧印加方法について図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、赤を表示する場合について説明する。
【0048】
まず、ステップ100では、照度検出部13により検出された照度検出値を取り込む。
【0049】
次のステップ102では、取り込んだ照度検出値が予め定めた所定閾値未満であるか否かを判断する。この所定閾値は、照度検出値がこの値以上のときには周囲が明るいため背面基板側の有彩色を鮮やかに表示することができず、この値未満のときには周囲が暗く背面基板の有彩色を明るく表示することができないと判断できる値に設定される。
【0050】
そして、照度検出値が所定閾値未満の場合には、ステップ104へ移行し、照度検出値が所定閾値以上の場合には、ステップ108へ移行する。
【0051】
ステップ104では、図1に示す全ての表示側電極18と背面側電極20との間に粒子が基板間を移動することができる正の直流電圧(背面側電極20に対する表示側電極18側が正となる直流電圧)を印加する。
【0052】
これにより、図1に示すように、表示基板14側に白色粒子26が、背面基板16側に黒色粒子24がそれぞれ移動し、一面白表示となる。
【0053】
ステップ106では、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動しながら衝突を繰り返すことによって、また、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界によって、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、図2に示すように、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能になると共に、隣接する区画30G、30Bは白表示となる。
【0054】
このように、区画30Rを赤表示とし、これに隣接する区画30G、30Bを白表示とすることにより、周囲が暗い場合でも有彩色である赤を明るく表示することができる。
【0055】
一方、ステップ108では、図1に示す全ての表示側電極18と背面側電極20との間に粒子が基板間を移動することができる負の直流電圧(背面側電極20に対する表示側電極18側が負となる直流電圧)を印加する。
【0056】
これにより、図3に示すように、表示基板14側に黒色粒子24が、背面基板16側に白色粒子26がそれぞれ移動し、一面黒表示となる。
【0057】
ステップ106では、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動しながら衝突を繰り返すことによって、また、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界によって、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、図4に示すように、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能になると共に、隣接する区画30G、30Bは黒表示となる。
【0058】
このように、区画30Rを赤表示とし、これに隣接する区画30G、30Bを黒表示とすることにより、周囲が明るい場合でも有彩色である赤を鮮やかに表示することができる。
【0059】
なお、先の例で述べたように、黒色粒子24あるいは白色粒子26を表示基板14側へ移動させるステップ(ステップ102〜ステップ108)を、R画素上の黒色粒子24及び白色粒子26を隣へ移動させるステップの前に行った方が望ましいが、ステップ106は、ステップ102の前に行っても本発明の効果を得ることができる。
【0060】
また、照度検出値が高くなるに従って、すなわち明るくなるに従って隣接する区画30G,30Bの反射濃度が高くなるように、かつ照度検出値が低くなるに従って、すなわち暗くなるに従って区画30G,30Bの反射濃度が低くなるように段階的又は連続的に変化するように区画30G、30Bの表示側電極18及び背面側電極20に印加する電圧を制御してもよい。これにより、周囲の明るさに応じて有彩色の鮮やかさや明るさの見え方を精度よく制御することが可能となる。
【0061】
このように、背面基板側の色を表示する場合のように有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の明るさに応じて周囲の反射濃度を切替えることにより、簡単な制御で明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することが可能となる。従って、周囲の明るさにかかわらず画像を良好に認識することができる。
【0062】
なお、本実施の形態では、黒色及び白色の粒子を用いた場合について説明したが、これに限らず、反射濃度が異なる他の色の粒子を用いてもよい。また、有彩色は赤、緑、青の3色に限らず、粒子の色と異なる色であれば他の色でもよく、1色又は2色あるいは4色以上でもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、着色粒子を使用した反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することができると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができ、周囲の明るさに適した見やすい画像表示を行うことが可能となる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像表示装置の概略構成図である。
【図2】画像表示装置の概略構成図である。
【図3】画像表示装置の概略構成図である。
【図4】画像表示装置の概略構成図である。
【図5】電圧印加部で実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像表示装置
11 画像表示媒体
12 電圧印加部
13 照度検出部
14 表示基板
16 背面基板
18 表示側電極
20 背面側電極
22R、22G、22B 表示部
24 黒色粒子
26 白色粒子
28 間隙部材
30R、30G、30B 区画
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型の画像表示装置に係り、特に、電界によって着色粒子を駆動することにより繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂電子ペーパーと言われる繰り返し書き換えが可能なメモリー性のある画像表示技術として、着色粒子の回転(Twisting Ball Display)、電気泳動、サーマルリライタブル、メモリ性を有する液晶、エレクトロクロミー等の技術が知られている。
【0003】
このような技術の中で、粒子(トナー)を用いて表示する画像表示媒体として、異なる極性に帯電された黒色粒子と白色粒子とが対向するシート間に封入された画像表示媒体が提案されている(例えば特許文献1参照)。このような画像表示媒体は、シート間に電界を形成させて粒子を移動させることにより、黒色粒子と白色粒子とのコントラストとして画像を表示することができると共に、背面基板の色を粒子の色と異なる有彩色にし、粒子を所定の場所に集めて背面基板を露呈させることにより白及び黒の他、有彩色の表示を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−169191号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のような着色粒子を用いた反射型の画像表示媒体では、周囲が明るい場所では画像を良好に認識することができるものの有彩色の彩度が低くなり、周囲が暗い場所では有彩色の明度が低く画像が見にくくなる。明るい場所でも有彩色が鮮やかに見えることを優先させる場合には、背面基板の有彩色の彩度を上げればよいが、この場合暗い場所では明度が低くなり明るい色に見えない。逆に、暗い場所でも有彩色が明るく見えることを優先させる場合には、背面基板の有彩色の明度を上げればよいが、この場合明るい場所では彩度が低くなる。
【0006】
このように、従来技術のように有彩色の明度や彩度を調整できない画像表示媒体の場合には、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することと暗い場所で有彩色を明るく表示することを両立させるのが困難である、という問題があった。
【0007】
また、明るい場所で表示することを前提として、背景に黒を表示した中に有彩色を表示する方法もあるが、明るさが変化して暗くなると明るく見えず、やはり明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することと暗い場所で有彩色を明るく表示することを両立させるのが困難であった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、着色粒子を使用した反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することができると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、少なくとも透光性を有する表示基板と、前記表示基板と対向する有彩色の背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との基板間に印加された電圧により形成された電界により前記基板間を移動可能に封入されると共に、前記背面基板の色と異なり且つ反射濃度及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体と、前記表示基板側の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記基板間を複数の区画に区画化したうちの所定区画に前記背面基板の色を表示する場合、前記所定区画と隣接する隣接区画を前記明るさ検出手段により検出した明るさに応じて予め定めた反射濃度にするための第1の電圧を前記基板間に印加すると共に、前記所定区画の粒子群を前記隣接区画へ移動させるための第2の電圧を前記基板間に印加する電圧印加手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、画像表示媒体は、表示基板と有彩色の背面基板との基板間に、背面基板の色と異なり、かつ反射濃度(反射率)及び帯電特性が異なるの複数種類の粒子群が封入されて構成されている。複数種類の粒子群は、基板間に印加された電圧により形成された電界により基板間を移動可能に封入されている。各々の粒子群は帯電特性が異なるため、基板間に印加される印加電圧を制御することにより表示させたい画像に応じて各々の粒子群を表示基板側又は背面基板側に移動させることができ、異なる種類の粒子のコントラストにより画像を表示することが可能となる。また、背面基板の色が粒子群の色と異なっているため、背面基板の色を表示させたい区画の粒子群を他の区画へ移動させるように電圧を基板間に印加することにより、粒子と背面基板のコントラストによっても画像を表示することが可能となる。
【0011】
なお、表示基板は、透光性を有しており、例えば透明、半透明、有色透明の何れかであるガラス基板や絶縁性の樹脂等の誘電体等で構成することができる。また、粒子は例えば絶縁性の粒子や導電性の粒子を用いることができる。また、表示基板と背面基板との基板間に電界を形成するための電極は、表示基板及び背面基板の対向面に各々設けてもよいし、表示基板及び背面基板の対向面と反対側の面、すなわち外側の面に各々設けてもよいし、基板の中に各々設けてもよいし、表示基板及び背面基板の外側に別個独立に各々設けてもよい。
【0012】
明るさ検出手段は、表示基板側の明るさを検出する。すなわち、明るさ検出手段は、明るさを表す物理量として、例えば光量や照度などを検出する。
【0013】
電圧印加手段は、基板間を複数の区画に区画化したうちの所定区画に背面基板の色、すなわち有彩色を表示する場合、所定区画と隣接する隣接区画を明るさ検出手段により検出した明るさに応じて定めた反射濃度にするための第1の電圧を基板間に印加する。これにより、粒子群が基板間を移動し、検出した明るさに応じて定めた反射濃度となる。また、電圧印加手段は、所定区画の粒子群を隣接区画へ移動させるための第2の電圧を基板間に印加する。これにより、所定区画の背面基板が露呈し、背面基板の有彩色を表示基板側から認識することが可能となる。
【0014】
電圧印加手段は、例えば検出した明るさが、背面基板の有彩色を鮮やかに表示することができない予め定めた範囲の明るさの場合には、隣接区画の反射濃度が有彩色を鮮やかに表示することができる範囲の反射濃度となるように第1の電圧を隣接区画の基板間に印加する。すなわち、周囲が明るすぎる場合には、隣接区画の反射濃度が高く(反射率が低く)なるようにして背面基板の有彩色が鮮やかに見えるようにする。また、検出した明るさが、背面基板の有彩色を明るく表示することができない予め定めた範囲の明るさの場合には、隣接区画の反射濃度が有彩色を鮮やかに表示することができる範囲の反射濃度となるように第1の電圧を隣接区画の基板間に印加する。すなわち、周囲が暗すぎる場合には、隣接区画の反射濃度が低く(反射率が高く)なるようにして背面基板の有彩色が明るく見えるようにする。
【0015】
このように、有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の反射濃度を調整することにより、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができ、周囲の明るさに適した見やすい画像表示を行うことが可能となる。
【0016】
なお、第1の電圧と、第2の電圧を印加する順序はいずれでも構わないが、第1の電圧を印加した後に、第2の電圧を印加した方が望ましく、有彩色を表示するために粒子を移動させた部分(粒子がない区画)へ残留する粒子が少なく、有彩色をより鮮やかに表示できる。
【0017】
請求項2記載の発明は、前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、前記電圧印加手段は、前記検出した明るさが予め定めた所定閾値以上の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第1の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加し、前記検出した明るさが前記所定閾値未満の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第2の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、粒子群は反射濃度が異なる第1の粒子群と第2の粒子群とを含んでいる。そして、電圧印加手段は、検出した明るさが予め定めた所定閾値以上の場合には、隣接区画の表示基板側に反射濃度が高い(反射率が低い)第1の粒子群が移動するように隣接区画の基板間に第1の電圧を印加すると共に、第2の電圧を所定区画の基板間に印加する。これにより、一旦反射濃度の高い第1の粒子群が表示基板側へ移動すると共に、所定区画の粒子群が隣接区画へ移動し、所定区画の背面基板が露呈して有彩色が表示される。
【0019】
また、電圧印加手段は、検出した明るさが所定閾値未満の場合には、隣接区画の表示基板側に反射濃度が低い(反射率が高い)第2の粒子群が移動するように隣接区画の基板間に第1の電圧を印加すると共に、第2の電圧を所定区画の基板間に印加する。これにより、一旦反射濃度の低い第2の粒子群が表示基板側へ移動すると共に、所定区画の粒子群が隣接区画へ移動し、所定区画の背面基板が露呈して有彩色が表示される。所定閾値は、検出した明るさを表す物理量がこの値以上のときには背面基板の有彩色を鮮やかに表示することができず、この値未満のときには、背面基板の有彩色を明るく表示することができないと判断できる値に設定される。
【0020】
このように、有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の明るさに応じて周囲の反射濃度を切替えることにより、簡単な制御で明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することが可能となる。
【0021】
なお、前述したように、第1の電圧と、第2の電圧を印加する順序はいずれでも構わないが、第1の電圧を印加した後に、第2の電圧を印加した方が望ましい。
【0022】
請求項3記載の発明は、前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、前記電圧印加手段は、前記検出した明るさの度合いが大きくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が高くなるように、かつ前記検出した明るさの度合いが小さくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が低くなるように前記隣接区間の基板間に前記第1の電圧を印加することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、電圧印加手段は、検出した明るさの度合いに応じて例えば段階的又は連続的に反射濃度が変わるように第1の電圧を制御する。これにより、周囲の明るさに応じて有彩色の鮮やかさや明るさの見え方を精度よく制御することが可能となる。
【0024】
請求項4記載の発明は、前記第1の電圧は、前記表示基板を含む面と直交する方向に前記隣接区画の粒子群を移動させるための直流電界又は第1の所定サイクル数の交番電界を形成するための電圧であり、前記第2の電圧は、前記所定区画の粒子群を前記表示基板を含む面と平行な方向に移動させるための第2の所定サイクル数の交番電界を前記所定区画の基板間に形成するための電圧であることを特徴とする。
【0025】
粒子を画像情報に応じて表示基板側又は背面基板側に移動させるには、粒子を移動させたい位置の表示基板と背面基板との間に、表示基板を含む面と直交する方向に粒子群を移動させるための直流電界又は第1の所定サイクル数(数サイクル)の交番電界が形成されるように直流電圧又は交番電圧を印加する。これにより、粒子が表示基板側又は背面基板側に移動する。また、背面基板の色を表示基板側に表示(露出)させたい場合には、背面基板の表示させたい位置の表示基板と背面基板との間に、表示基板を含む面と平行な方向に移動させるための第2の所定サイクル数(多サイクル)の交番電界が形成されるように交番電圧を印加する。これにより、背面基板の色を表示させたい位置の粒子がその周囲に移動し、背面基板を露出させ、その色を表示させることができる。なお、粒子を十分に移動させて背面基板を露出させるためには、第2の所定のサイクル数は多い方がより粒子が移動するので好ましく、数サイクルから数百サイクルが適当である。
【0026】
なお、請求項5に記載したように、前記背面基板は、複数の有彩色の領域を有する構成とすることができる。これは、例えば背面基板自体を複数の有彩色からなる所定パターンで着色してもよいし、背面基板の表示基板と対向する面に複数の有彩色からなる所定パターンのフィルタを取り付けてもよいし、背面基板の表示基板と対向する面に設けた複数の有彩色からなる所定パターンの電極を設け、電極と表示部とを兼用するようにしてもよい。このように、複数の有彩色の領域を有する構成とすることにより、多彩な色を表示することが可能となる。
【0027】
また、請求項6に記載したように、前記第1の粒子群は、白色の粒子群であり、前記第2の粒子群は黒色の粒子群とすることができる。これにより、粒子群によって無彩色を表示することができ、有彩色の部分を明確に表示することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
図1には、本実施の形態に係る画像表示装置10を示した。画像表示装置10は、画像表示媒体11、電圧印加部12、照度検出部13で構成されている。
【0030】
画像表示媒体11は、図1に示すように、画像表示側である表示基板14と、当該表示基板14と対向し所定間隙を隔てて配置される背面基板16とを備えている。
【0031】
表示基板14は、例えば可視光透過性を有する基板に一例として3個の表示側電極18が形成された構成であり、所定パターンの所謂ITO電極が形成されたガラス基板等を用いて構成することができる。
【0032】
背面基板16は、樹脂などで構成された基板上に、所定パターンにエッチングした銅電極で構成された3個の背面側電極20が形成され、さらにその上に有彩色(赤、緑、青)の表示部22R、22G、22Bが形成された構成である。表示側電極18と背面側電極20とはそれぞれ対向して配置される。
【0033】
なお、本実施の形態では、説明の簡略化のために、図1では画像表示媒体11の1画素分について示した。
【0034】
また、本実施の形態では、駆動方式は画素毎に独立して電圧を印加する所謂アクティブマトリクス方式の場合について説明するが、ライン状の複数の表示側電極とライン状の複数の背面側電極とを画像表示媒体を平面視した場合に直交するように配置し、順番に背面側電極に電圧を印加しながら、これと同期してそのライン上で粒子を移動させるべき画素の表示側電極全てに電圧を印加することにより、1ライン毎に画像を形成するパッシブマトリクス(単純マトリクス)方式を採用してもよい。この場合、有彩色(赤、緑、青)のパターンは表示側か、背面側のいずれかのラインに沿ってパターン化する。
【0035】
また、表示部22R、22G、22Bを独立して設けずに、背面基板16自体を所定パターンの有彩色で着色した構成としてもよい。
【0036】
また、表示側電極18及び背面側電極20は、表示基板14及び背面基板16の対向する側の面と反対側の面に形成されていてもよく、表示基板14及び背面基板16の外側に別個独立に配置されていてもよい。
【0037】
表示基板14と背面基板16との間には、互いに反射濃度及び帯電特性の異なる粒子群であって、一例として正に帯電した黒色粒子24と負に帯電した白色粒子26とが封入されている。
【0038】
また、表示基板14と背面基板16との間には例えばシリコンシート等で構成された間隙部材28が設けられ、これにより表示基板14と背面基板16との間が一定間隔に保たれる。
【0039】
電圧印加部12は表示側電極18及び背面側電極20に各々接続されており、対向する表示側電極18と背面側電極20との間に各々独立して電圧を印加することができる。すなわち、表示基板14と背面基板16との基板間は、図1に示すように、対向する表示側電極18と背面側電極とにより複数の区画30R,30G,30Bに区画化され、それぞれの区画に独立して電界を形成することができる。
【0040】
電圧印加部12が粒子が移動開始する電圧以上の正の直流電圧又は数サイクル(第1の所定サイクル数)の交番電圧を表示側電極18に印加すると、基板間に形成された電界によるクーロン力により、表示基板14側の正に帯電した黒色粒子24は背面基板16側へ移動し、背面基板16側の負に帯電した白色粒子26は表示基板14側へ移動する。一方、電圧印加部12が粒子が移動開始する電圧以下の負の電圧を印加すると、基板間に形成された電界によるクーロン力により、表示基板14側の負に帯電した白色粒子26は背面基板16側へ移動し、背面基板16側の正に帯電した黒色粒子24は表示基板14側へ移動する。
【0041】
また、電圧印加部12は、有彩色(例えば赤)を表示する場合は、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクル(第2の所定サイクル数)の交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動するが、この際に、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能な状態となる。
【0042】
これは、基板間に形成される交番電界によって黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復移動させられる際に、粒子同士の衝突や、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界、すなわち基板と平行方向の電界成分などによって、粒子が基板と平行な方向に拡散移動するためである。
【0043】
同様に、緑を表示させたい場合には、図1の左側の表示側電極18と背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加すればよく、青を表示させたい場合には、図1の右側の表示側電極18と背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加すればよい。
【0044】
従って、画像表示媒体11では、各々の画素について黒、白、緑、赤、青又はこれらを組み合わせた色を表示することができる。
【0045】
照度検出部13は、電圧印加部12に接続されており、画像表示媒体11周辺の照度、特に表示基板14側の照度を検出する。照度検出値が高いほど周囲が明るく、照度検出値が低いほど周囲が暗いと判断することができる。本実施の形態では照度を検出した場合について説明するが、これに限らず、明るさを表す物理量を検出できればよく、例えば光量を検出する光量検出センサを用いてもよい。
【0046】
なお、照度検出部13は本発明の明るさ検出手段に相当し、黒色粒子24は本発明の第1の粒子群に相当し、白色粒子26は本発明の第2の粒子群に相当し、電圧印加部12が本発明の電圧印加手段に相当する。
【0047】
次に、本実施の形態の作用として、有彩色を表示する場合における電圧印加部12による電圧印加方法について図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、赤を表示する場合について説明する。
【0048】
まず、ステップ100では、照度検出部13により検出された照度検出値を取り込む。
【0049】
次のステップ102では、取り込んだ照度検出値が予め定めた所定閾値未満であるか否かを判断する。この所定閾値は、照度検出値がこの値以上のときには周囲が明るいため背面基板側の有彩色を鮮やかに表示することができず、この値未満のときには周囲が暗く背面基板の有彩色を明るく表示することができないと判断できる値に設定される。
【0050】
そして、照度検出値が所定閾値未満の場合には、ステップ104へ移行し、照度検出値が所定閾値以上の場合には、ステップ108へ移行する。
【0051】
ステップ104では、図1に示す全ての表示側電極18と背面側電極20との間に粒子が基板間を移動することができる正の直流電圧(背面側電極20に対する表示側電極18側が正となる直流電圧)を印加する。
【0052】
これにより、図1に示すように、表示基板14側に白色粒子26が、背面基板16側に黒色粒子24がそれぞれ移動し、一面白表示となる。
【0053】
ステップ106では、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動しながら衝突を繰り返すことによって、また、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界によって、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、図2に示すように、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能になると共に、隣接する区画30G、30Bは白表示となる。
【0054】
このように、区画30Rを赤表示とし、これに隣接する区画30G、30Bを白表示とすることにより、周囲が暗い場合でも有彩色である赤を明るく表示することができる。
【0055】
一方、ステップ108では、図1に示す全ての表示側電極18と背面側電極20との間に粒子が基板間を移動することができる負の直流電圧(背面側電極20に対する表示側電極18側が負となる直流電圧)を印加する。
【0056】
これにより、図3に示すように、表示基板14側に黒色粒子24が、背面基板16側に白色粒子26がそれぞれ移動し、一面黒表示となる。
【0057】
ステップ106では、図1に示す中央の表示側電極18とこれと対向する背面側電極20との間に多サイクルの交番電圧を印加する。これにより、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が基板間を往復運動しながら衝突を繰り返すことによって、また、隣接する表示側電極18間及び隣接する背面側電極20間に形成されるエッジ電界によって、区画30R内の黒色粒子24及び白色粒子26が隣接する区画30G又は区画30B側へ広がって移動する。これにより、図4に示すように、区画30Rの粒子密度が低下して表示部22Rが露呈し、表示基板14側から赤色を視認可能になると共に、隣接する区画30G、30Bは黒表示となる。
【0058】
このように、区画30Rを赤表示とし、これに隣接する区画30G、30Bを黒表示とすることにより、周囲が明るい場合でも有彩色である赤を鮮やかに表示することができる。
【0059】
なお、先の例で述べたように、黒色粒子24あるいは白色粒子26を表示基板14側へ移動させるステップ(ステップ102〜ステップ108)を、R画素上の黒色粒子24及び白色粒子26を隣へ移動させるステップの前に行った方が望ましいが、ステップ106は、ステップ102の前に行っても本発明の効果を得ることができる。
【0060】
また、照度検出値が高くなるに従って、すなわち明るくなるに従って隣接する区画30G,30Bの反射濃度が高くなるように、かつ照度検出値が低くなるに従って、すなわち暗くなるに従って区画30G,30Bの反射濃度が低くなるように段階的又は連続的に変化するように区画30G、30Bの表示側電極18及び背面側電極20に印加する電圧を制御してもよい。これにより、周囲の明るさに応じて有彩色の鮮やかさや明るさの見え方を精度よく制御することが可能となる。
【0061】
このように、背面基板側の色を表示する場合のように有彩色の彩度や明度を調整することができない反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、周囲の明るさに応じて周囲の反射濃度を切替えることにより、簡単な制御で明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することが可能になると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することが可能となる。従って、周囲の明るさにかかわらず画像を良好に認識することができる。
【0062】
なお、本実施の形態では、黒色及び白色の粒子を用いた場合について説明したが、これに限らず、反射濃度が異なる他の色の粒子を用いてもよい。また、有彩色は赤、緑、青の3色に限らず、粒子の色と異なる色であれば他の色でもよく、1色又は2色あるいは4色以上でもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、着色粒子を使用した反射型の画像表示媒体を用いた場合でも、明るい場所で有彩色を鮮やかに表示することができると共に、暗い場所で有彩色を明るく表示することができ、周囲の明るさに適した見やすい画像表示を行うことが可能となる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像表示装置の概略構成図である。
【図2】画像表示装置の概略構成図である。
【図3】画像表示装置の概略構成図である。
【図4】画像表示装置の概略構成図である。
【図5】電圧印加部で実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像表示装置
11 画像表示媒体
12 電圧印加部
13 照度検出部
14 表示基板
16 背面基板
18 表示側電極
20 背面側電極
22R、22G、22B 表示部
24 黒色粒子
26 白色粒子
28 間隙部材
30R、30G、30B 区画
Claims (6)
- 少なくとも透光性を有する表示基板と、前記表示基板と対向する有彩色の背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との基板間に印加された電圧により形成された電界により前記基板間を移動可能に封入されると共に、前記背面基板の色と異なり且つ反射濃度及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体と、
前記表示基板側の明るさを検出する明るさ検出手段と、
前記基板間を複数の区画に区画化したうちの所定区画に前記背面基板の色を表示する場合、前記所定区画と隣接する隣接区画を前記明るさ検出手段により検出した明るさに応じて定めた反射濃度にするための第1の電圧を前記基板間に印加すると共に、前記所定区画の粒子群を前記隣接区画へ移動させるための第2の電圧を前記基板間に印加する電圧印加手段と、
を備えた画像表示装置。 - 前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、
前記電圧印加手段は、前記検出した明るさが予め定めた所定閾値以上の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第1の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加し、前記検出した明るさが前記所定閾値未満の場合には、前記隣接区画の表示基板側に前記第2の粒子群が移動するように前記隣接区画の基板間に前記第1の電圧を印加すると共に、前記第2の電圧を前記所定区画の基板間に印加することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。 - 前記複数種類の粒子群は、第1の粒子群と前記第1の粒子群よりも反射濃度が低い第2の粒子群とを含み、前記電圧印加手段は、前記検出した明るさの度合いが大きくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が高くなるように、かつ前記検出した明るさの度合いが小さくなるに従って前記隣接区画の反射濃度が低くなるように前記隣接区間の基板間に前記第1の電圧を印加することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。
- 前記第1の電圧は、前記表示基板を含む面と直交する方向に前記隣接区画の粒子群を移動させるための直流電界又は第1の所定サイクル数の交番電界を形成するための電圧であり、前記第2の電圧は、前記所定区画の粒子群を前記表示基板を含む面と平行な方向に移動させるための第2の所定サイクル数の交番電界を前記所定区画の基板間に形成するための電圧であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
- 前記背面基板は、複数の有彩色の領域を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置。
- 前記第1の粒子群は、白色の粒子群であり、前記第2の粒子群は黒色の粒子群であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像表示装置。
Priority Applications (1)
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JP2002337753A JP2004170754A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 画像表示装置 |
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Cited By (1)
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EP3067334A1 (de) | 2015-03-10 | 2016-09-14 | Schott AG | Beschichtetes substrat mit einem geräuschoptimierten dekor auf glasbasis und verfahren zur herstellung eines solchen |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002337753A patent/JP2004170754A/ja active Pending
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EP3067334A1 (de) | 2015-03-10 | 2016-09-14 | Schott AG | Beschichtetes substrat mit einem geräuschoptimierten dekor auf glasbasis und verfahren zur herstellung eines solchen |
DE102015103460A1 (de) | 2015-03-10 | 2016-09-15 | Schott Ag | Beschichtetes Substrat mit einem geräuschoptimierten Dekor auf Glasbasis und Verfahren zur Herstellung eines solchen |
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