【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＶベルトやＶリブドベルトなどの伝動ベルトを掛巻して使用する伝動ベルト用プーリに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、伝動ベルト用プーリは、これに掛巻される伝動ベルトの断面形状に対応する形状とされ、各伝動ベルトに対する専用のものが用いられている。そのプーリ幅はベルト幅に応じて設定され、Ｖベルト用プーリでは、そのＶ溝の溝幅をＶベルトのベルト幅に対応させ、Ｖリブドベルト用プーリでは、そのプーリ溝の数をＶリブドベルトのリブ数に対応させている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、各伝動ベルトに対する専用のプーリを用いる場合、異なるベルト幅の伝動ベルトを採用する度に、プーリ製造用の鋳型などの設備を新たに用意する必要がある。また、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトを適宜交換して使用するときには、伝動ベルトと同じ数のプーリを用意する必要があり、その分コストが高くなる。
【０００４】
本発明は、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトに対応することができる伝動ベルト用プーリを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明は、伝動ベルトを掛巻されるプーリ本体を回転軸方向に複数の部材に分割し、この複数の部材を回転軸方向に相対的に移動可能かつ所定の間隔で固定可能にした伝動ベルト用プーリを提供するものである。この伝動ベルト用プーリは、これに掛巻される伝動ベルトの幅に応じて、部材の間隔を変えてプーリ幅を変更することにより、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトに対応することができる。
【０００６】
伝動ベルトとしては、平ベルトや歯付ベルトなどどのようなものであってもよいが、Ｖベルトを採用することにより、本発明のより好適な態様を提供することができる。この場合、プーリ本体にＶベルトを掛巻するためのＶ溝を形成して、プーリ本体をＶ溝の溝底で複数の部材に分割し、Ｖベルトの幅に応じて、部材間の間隔を変えてＶ溝の幅を変更する。
【０００７】
この構成によれば、部材間の隙間付近の伝動ベルトへの接触を阻止して、その隙間による伝動ベルトへの影響を防止することができる。つまり、Ｖベルトは、その側面をプーリのＶ溝側壁に接触させて支持され、その底面がプーリのＶ溝の溝底に接触しないようになっている。そのため、プーリ本体をＶ溝の溝底で分割することにより、部材間の隙間付近のＶベルトへの接触を阻止できる。
【０００８】
部材の間隔を所定の大きさに設定するためのスペーサーを設ければ、所望の大きさのスペーサーを装着することにより、容易に部材を位置決めすることができる。なお、部材を所定の間隔で固定する手段として、スペーサーの代わりにねじなどを用いてもよい。
【０００９】
スペーサーとしては、複数枚の円板を回転軸方向に重ねて、その円板の枚数を選択することにより、Ｖ溝の幅を調整可能とする構成を例示でき、円板の枚数を増減させることにより、簡単にプーリ幅を変更することができる。長期使用によりＶベルトが摩耗してそのベルト幅が小さくなったとき、一部の円板を取り外すことにより、Ｖ溝の幅を小さくしてＶベルトの使用を継続することができる。
【００１０】
スペーサーの別の構成として、スペーサーをゴム状弾性体から形成し、このゴム状弾性体の弾性力を利用してＶ溝の幅を調整可能としてもよい。そうすれば、ゴム状弾性体の変形量を調節することにより、簡単にプーリ幅の微調整ができる。摩耗によりＶベルトのベルト幅が小さくなったとき、ゴム状弾性体を圧縮することにより、Ｖ溝の幅を小さくしてＶベルトの使用を継続することができる。
【００１１】
また、本発明は、伝動ベルトを掛巻されるプーリ本体を回転軸方向に複数の部材に分割し、この複数の部材を回転軸の周りに着脱自在に装着した伝動ベルト用プーリを提供する。この伝動ベルト用プーリは、これに掛巻される伝動ベルトの幅に応じて、回転軸に装着する部材の数を変えてプーリ幅を変更することにより、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトに対応することができる。
【００１２】
伝動ベルトとしては、平ベルトや歯付ベルトなどどのようなものであってもよいが、Ｖリブドベルトを採用することにより、本発明のより好適な態様を提供することができる。この場合、Ｖリブドベルトのリブ数に応じて、回転軸に装着する部材の数を変えることにより、プーリ溝の数を変更する。プーリ本体をプーリ溝の溝底で分割すれば、Ｖベルトを掛巻するときと同様に、部材間の隙間のＶリブドベルトへの影響を防止することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る伝動ベルト用プーリの実施の形態について、図面を用いて説明する。この伝動ベルト用プーリは、プーリ本体を回転軸の中心軸方向に複数の部材に分割することにより、そのプーリ幅を変更可能にして、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトに対応できるようにするものである。
【００１４】
［第一実施形態］ 第一実施形態の伝動ベルト用プーリは、掛巻される伝動ベルトのベルト幅に応じて、プーリ本体を構成する部材の間隔を変えることにより、プーリ幅を変更するものである。図１は本発明の第一実施形態の伝動ベルト用プーリ（Ｖベルト用プーリ）を示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図である。
【００１５】
この伝動ベルト用プーリは、Ｖベルト１を掛巻して使用するＶベルト用プーリであり、回転軸２の中心軸方向に二分割されたプーリ本体３と、プーリ本体３の外周面に周方向に連続して形成された断面略台形のＶ溝４と、Ｖ溝４の溝幅（Ｂ）を所定の大きさに設定するためのスペーサー５と、プーリ本体３及びスペーサー５を保持する保持管６とを備えている。
【００１６】
プーリ本体３は、例えば鋼製で、その外周面に形成されたＶ溝４の溝底を構成する溝底部３ａと、Ｖ溝４の側壁を構成する二箇所の傾斜部３ｂと、両傾斜部３ｂの外端側の肩部３ｃとからなる断面略凹形のリング状とされ、そのＶ溝４にＶベルト１を掛巻するようになっている。
【００１７】
このプーリ本体３は、溝底部３ａの中央までと傾斜部３ｂ及び肩部３ｃとからなる断面略Ｌ字形の第一部材７及び第二部材８に分割され、両部材７、８の溝底部３ａ間にスペーサー５を介在させて保持管６にスライド自在に外嵌される。ここで、Ｖ溝４は、その側壁にＶベルト１の側面を接触させて支持するものであり、Ｖベルト１の底面とＶ溝４の溝底との間に隙間が形成される。
【００１８】
スペーサー５は、複数枚の円板９を回転軸２の中心軸方向に重ねてなり、Ｖベルト１のベルト幅に応じて円板９の枚数を選択することにより、両部材７、８の間隔を調節してＶ溝４の溝幅（Ｂ）を所望の大きさに設定する。各円板９は、例えば円形鋼板の中央に保持管５を挿通する挿通穴を形成してなり、両部材７、８間に介在させて保持管５に外嵌したときＶ溝４の溝底から突出しない大きさとされて、スペーサー５のＶベルト１への接触が阻止される。
【００１９】
保持管６は、例えば鋼製のパイプ状とされ、この保持管６を回転軸２のプーリ装着部１０に外嵌することにより、保持管６の外周側に保持されるプーリ本体３及びスペーサー５が回転軸２に装着される。保持管６の外径は、プーリ本体３の内径よりもわずかに小さくされ、保持管６の内径は、回転軸２のプーリ装着部１０の外径よりもわずかに大きくされる。
【００２０】
保持管６の一側端部には、その外周面から軸直角方向外向きに突出してプーリ本体３及びスペーサー５の一側への抜け出しを規制するストッパー１１が形成されている。ストッパー１１は、周方向に連続して形成され、その一側面に座金１２が当接される。座金１２の一側から回転軸２のプーリ装着部１０にボルト１３を螺合することにより、保持管６が他側方向に押圧される。
【００２１】
これにより、プーリ本体３及びスペーサー５がストッパー１１と回転軸２のプーリ座１４との間に挟圧されて、その軸方向の移動が規制され、Ｖ溝４の溝幅（Ｂ）が所定の大きさに保たれる。なお、保持管６の他側端からストッパー１１の他側面までの長さは第一、第二部材７、８の軸方向長さの合計よりも長くされる。スペーサー５を介在させないとき、保持管６の他側端が回転軸２のプーリ座１４に当接し、プーリ本体３及びスペーサー５の移動を規制しない。
【００２２】
上記構成によれば、ベルト幅が異なるＶベルト１を掛巻するとき、円板９の枚数を増減させることにより両部材７、８の間隔を変えて、Ｖ溝４の溝幅（Ｂ）を変更することができる。また、長期使用によってＶベルト１が摩耗したとき、一部の円板９を取り外してＶ溝４の溝幅（Ｂ）を狭くすることができる。
【００２３】
［第二実施形態］ 第二実施形態の伝動ベルト用プーリは、第一実施形態とほぼ同じ構成であるが、掛巻される伝動ベルトのベルト幅に応じて、プーリ本体を構成する部材のうちの回転軸に装着する部材の数を変えることにより、プーリ幅を変更するものである。図２は本発明の第二実施形態の伝動ベルト用プーリ（Ｖリブドベルト用プーリ）を示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図である。
【００２４】
この伝動ベルト用プーリは、Ｖリブドベルト２１を掛巻して使用するＶリブドベルト用プーリであり、回転軸方向に複数に分割されたプーリ本体２２と、プーリ本体２２の外周面に周方向に連続して形成された断面略Ｖ字形の複数のプーリ溝２３ａ、２３ｂとを備えている。
【００２５】
プーリ本体２２は、例えば鋼製で断面略長方形のリング状とされ、その外周面にＶリブドベルト１を掛巻するようになっている。このプーリ本体３は、両端のプーリ溝２３ａを除くプーリ溝２３ｂの溝底中央で複数の部材２４ａ、２４ｂに分割され、所望の数の部材２４ａ、２４ｂが第一実施形態と同様の保持管６にスライド自在に外嵌される。
【００２６】
部材２４ａは、その外周面に一つのプーリ溝２３ａとその両側のプーリリブ２５とが形成された断面略長方形とされる。部材２４ｂは、その外周面に一つのプーリリブ２５が形成された断面略長方形とされる。ここで、Ｖリブドベルト２１の底面とプーリ溝２３ｂとの間には隙間が形成され、部材２４ａ、２４ｂ同士の境界部にＶリブドベルト２１が接触しないようになっている。
【００２７】
保持管６を回転軸２に装着することにより、保持管６の外周側に保持されるプーリ本体２２が回転軸２に装着される。ボルト１３により保持管６を他側方向に押圧することにより、プーリ本体２２がストッパー１１とプーリ座１４との間に挟圧されて、その軸方向の移動が規制される。
【００２８】
上記構成によれば、例えば図３に示すように、ベルト幅が異なるＶリブドベルト２１を掛巻するとき、回転軸２に装着する部材２４ａ、２４ｂの数を増減させることにより、プーリ幅を変更することができる。このプーリ幅の変更に伴って、プーリ溝２３ｂの数もＶリブドベルト２１のリブ数に応じて変更することができる。
【００２９】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内において適宜変更を加えることができる。例えば、第一実施形態では図４に示すように、複数枚の円板９を重ねてなるスペーサー５の代わりに、ゴム状弾性体から形成されたスペーサー３１を装着し、このスペーサー３１の弾性力を利用してＶ溝４の溝幅（Ｂ）を微調整するようにしてもよい。
【００３０】
この構成では、所望の長さのスペーサー３１を装着して、ボルト１３の締付力を調節することにより、スペーサー３１の変形量を調整する。Ｖベルト１が摩耗したとき、ボルト１３をより強く締めることによりＶ溝４の溝幅（Ｂ）を狭くすることができる。なお、図４のＶベルト用プーリは、保持管６を用いる代わりに、第一部材３２を断面略Ｔ形として、その円筒部３３の外周側に第二部材３４をスライド自在に保持するようになっている。
【００３１】
図４のＶベルト用プーリは、第一部材３２及び第二部材３４が相対的に移動可能かつ所定の間隔で固定可能であればよく、図５に示すように、スペーサー３１を設ける代わりに、ねじ３５を用いて第二部材３４を第一部材３２の円筒部３３に固定してもよい。
【００３２】
スペーサーは、円板９を重ねたものやゴム状弾性体から形成したものを装着する代わりに、長さが異なる複数のものを用意しておき、所望の長さのものを装着して、適宜交換するようにしてもよい。また、スペーサーを用いずに、回転軸２に螺合したプーリ本体を軸周りに回転させて、両部材の間隔を調節するようにしてもよい。
【００３３】
また、第一実施形態及び第二実施形態において、伝動ベルトは、Ｖベルト１及びＶリブドベルト２１だけでなく、平ベルトや歯付ベルトなどどのようなものであってもよい。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明では、プーリ本体を複数の部材に分割して、その部材同士の間隔を変えることにより、あるいは回転軸に装着する部材の数を変えることにより、プーリ幅を変更可能にしている。その結果、ベルト幅が異なる各伝動ベルトに対して専用のプーリを用意する必要がないので、プーリ製造用の鋳型などが少なくてすむ。また、ベルト幅が異なる複数の伝動ベルトを適宜交換して使用するとき、用意するプーリの数を少なくすることができ、その分コストを安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施形態の伝動ベルト用プーリ（Ｖベルト用プーリ）を示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図
【図２】本発明の第二実施形態の伝動ベルト用プーリ（Ｖリブドベルト用プーリ）を示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図
【図３】図２のＶリブドベルト用プーリのプーリ幅を大きくしたときの図で、上半分は断面図、下半分は側面図
【図４】ゴム状弾性体からなるスペーサーを有するＶベルト用プーリを示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図
【図５】部材間隔を固定するねじを有するＶベルト用プーリを示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図
【符号の説明】
１ Ｖベルト
２ 回転軸
３ プーリ本体
４ Ｖ溝
５ スペーサー
７ 第一部材
８ 第二部材
９ 円板
２１ Ｖリブドベルト
２２ プーリ本体
２３ａ、２３ｂ プーリ溝
２４ａ、２４ｂ 部材
３１ スペーサー
３２ 第一部材
３４ 第二部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pulley for a power transmission belt that is used by being wound around a power transmission belt such as a V-belt or a V-ribbed belt.
[0002]
[Prior art]
In general, the pulley for the power transmission belt has a shape corresponding to the cross-sectional shape of the power transmission belt wound around the power transmission belt, and a dedicated pulley for each power transmission belt is used. The width of the pulley is set according to the belt width. For a V-belt pulley, the groove width of the V-groove is made to correspond to the belt width of the V-belt. Corresponds to the number.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a dedicated pulley is used for each transmission belt, every time a transmission belt having a different belt width is used, equipment such as a mold for pulley production needs to be newly prepared. Further, when a plurality of power transmission belts having different belt widths are appropriately exchanged and used, it is necessary to prepare the same number of pulleys as the power transmission belts, which increases the cost.
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a transmission belt pulley capable of accommodating a plurality of transmission belts having different belt widths.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present invention divides a pulley body around which a transmission belt is wound into a plurality of members in a rotation axis direction, and fixes the plurality of members relatively movable in a rotation axis direction at predetermined intervals. It is an object of the present invention to provide a transmission belt pulley which is made possible. The transmission belt pulley can be adapted to a plurality of transmission belts having different belt widths by changing the pulley width by changing the interval between members according to the width of the transmission belt wound around the transmission belt.
[0006]
The transmission belt may be any belt such as a flat belt or a toothed belt, but by employing a V-belt, a more preferable embodiment of the present invention can be provided. In this case, a V-groove for winding the V-belt around the pulley main body is formed, the pulley main body is divided into a plurality of members at the groove bottom of the V-groove, and an interval between the members is set according to the width of the V-belt. Change the width of the V groove.
[0007]
According to this configuration, it is possible to prevent contact with the transmission belt near the gap between the members, and to prevent the influence of the gap on the transmission belt. That is, the V-belt is supported with its side surface in contact with the V-groove side wall of the pulley, and the bottom surface thereof does not contact the groove bottom of the V-groove of the pulley. Therefore, by dividing the pulley body at the groove bottom of the V groove, contact with the V belt near the gap between the members can be prevented.
[0008]
If a spacer for setting the interval between members to a predetermined size is provided, the members can be easily positioned by mounting a spacer of a desired size. As means for fixing the members at predetermined intervals, a screw or the like may be used instead of the spacer.
[0009]
Examples of the spacer include a configuration in which a plurality of disks are stacked in the rotation axis direction and the width of the V groove can be adjusted by selecting the number of the disks, and increasing or decreasing the number of the disks. Thereby, the pulley width can be easily changed. When the V-belt has been worn down due to long-term use and its belt width has been reduced, by removing some of the disks, the width of the V-groove can be reduced and the V-belt can be used continuously.
[0010]
As another configuration of the spacer, the spacer may be formed from a rubber-like elastic body, and the width of the V-groove may be adjustable using the elastic force of the rubber-like elastic body. Then, fine adjustment of the pulley width can be easily performed by adjusting the amount of deformation of the rubber-like elastic body. When the belt width of the V-belt is reduced due to wear, the width of the V-groove can be reduced by compressing the rubber-like elastic body so that the use of the V-belt can be continued.
[0011]
The present invention also provides a transmission belt pulley in which a pulley body around which a transmission belt is wound is divided into a plurality of members in a rotation axis direction, and the plurality of members are detachably mounted around the rotation shaft. This transmission belt pulley supports a plurality of transmission belts with different belt widths by changing the number of members attached to the rotating shaft and changing the pulley width according to the width of the transmission belt wound around it. can do.
[0012]
The transmission belt may be any belt such as a flat belt or a toothed belt, but the use of a V-ribbed belt can provide a more preferable embodiment of the present invention. In this case, the number of pulley grooves is changed by changing the number of members mounted on the rotating shaft according to the number of ribs of the V-ribbed belt. If the pulley body is divided at the groove bottom of the pulley groove, the effect of the gap between the members on the V-ribbed belt can be prevented, as in the case of winding the V-belt.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a pulley for a power transmission belt according to the present invention will be described with reference to the drawings. The transmission belt pulley is configured such that the pulley body is divided into a plurality of members in the direction of the center axis of the rotation shaft so that the width of the pulley can be changed, so that the transmission belt can cope with a plurality of transmission belts having different belt widths. It is.
[0014]
[First Embodiment] The pulley for a power transmission belt of the first embodiment changes the pulley width by changing the interval between members constituting the pulley body in accordance with the belt width of the power transmission belt to be wound. is there. FIG. 1 is a diagram showing a transmission belt pulley (V-belt pulley) according to a first embodiment of the present invention, in which the upper half is a sectional view and the lower half is a side view.
[0015]
The transmission belt pulley is a V-belt pulley that is used by being wound around a V-belt 1. The pulley body 3 is divided into two parts in the direction of the center axis of the rotating shaft 2, and the pulley body 3 A V-groove 4 having a substantially trapezoidal cross section, a spacer 5 for setting the groove width (B) of the V-groove 4 to a predetermined size, and a holding tube for holding the pulley body 3 and the spacer 5 6 is provided.
[0016]
The pulley body 3 is made of steel, for example, and has a groove bottom 3a forming a groove bottom of a V groove 4 formed on an outer peripheral surface thereof, two inclined portions 3b forming side walls of the V groove 4, and both inclined portions. A ring 3b having a substantially concave cross section including a shoulder 3c on the outer end side of 3b is provided so that the V-belt 1 is wound around the V-groove 4.
[0017]
The pulley body 3 is divided into a first member 7 and a second member 8 each having a substantially L-shaped cross section including a center of the groove bottom 3a, an inclined portion 3b, and a shoulder 3c, and the groove bottom 3a of both members 7,8. It is slidably fitted to the holding tube 6 with a spacer 5 interposed therebetween. Here, the V-groove 4 supports the side surface of the V-belt 1 by contacting the side wall thereof, and a gap is formed between the bottom surface of the V-belt 1 and the groove bottom of the V-groove 4.
[0018]
The spacer 5 is formed by stacking a plurality of discs 9 in the direction of the center axis of the rotating shaft 2, and by selecting the number of discs 9 according to the belt width of the V-belt 1, the distance between the two members 7 and 8 is increased. Is adjusted to set the groove width (B) of the V groove 4 to a desired size. Each disk 9 is formed with an insertion hole through which the holding tube 5 is inserted, for example, at the center of a circular steel plate. And the spacer 5 is prevented from contacting the V-belt 1.
[0019]
The holding pipe 6 is, for example, in the form of a steel pipe. By fitting the holding pipe 6 to the pulley mounting portion 10 of the rotating shaft 2, the pulley body 3 and the spacer 5 held on the outer peripheral side of the holding pipe 6 are formed. Is mounted on the rotating shaft 2. The outer diameter of the holding tube 6 is made slightly smaller than the inner diameter of the pulley body 3, and the inner diameter of the holding tube 6 is made slightly larger than the outer diameter of the pulley mounting portion 10 of the rotating shaft 2.
[0020]
A stopper 11 is formed at one end of the holding tube 6 so as to protrude outward from the outer peripheral surface in a direction perpendicular to the axis to restrict the pulley body 3 and the spacer 5 from coming out to one side. The stopper 11 is formed continuously in the circumferential direction, and a washer 12 abuts on one side surface thereof. By screwing a bolt 13 from one side of the washer 12 to the pulley mounting portion 10 of the rotating shaft 2, the holding tube 6 is pressed in the other direction.
[0021]
As a result, the pulley body 3 and the spacer 5 are pinched between the stopper 11 and the pulley seat 14 of the rotary shaft 2, the movement in the axial direction is restricted, and the groove width (B) of the V groove 4 is set to a predetermined value. Keep in size. The length from the other end of the holding tube 6 to the other side surface of the stopper 11 is longer than the sum of the axial lengths of the first and second members 7 and 8. When the spacer 5 is not interposed, the other end of the holding tube 6 abuts on the pulley seat 14 of the rotating shaft 2 and does not restrict the movement of the pulley body 3 and the spacer 5.
[0022]
According to the above configuration, when the V belts 1 having different belt widths are wound, the interval between the two members 7 and 8 is changed by increasing or decreasing the number of the discs 9 so that the groove width (B) of the V groove 4 is changed. Can be changed. Further, when the V-belt 1 is worn out due to long-term use, a part of the disk 9 can be removed to reduce the groove width (B) of the V-groove 4.
[0023]
[Second embodiment] The pulley for a transmission belt of the second embodiment has substantially the same configuration as that of the first embodiment, but among the members constituting the pulley main body according to the belt width of the transmission belt to be wound around. The width of the pulley is changed by changing the number of members mounted on the rotary shaft. FIG. 2 is a diagram showing a transmission belt pulley (pull for a V-ribbed belt) according to a second embodiment of the present invention. The upper half is a sectional view, and the lower half is a side view.
[0024]
The pulley for a power transmission belt is a pulley for a V-ribbed belt that is used by being wound around a V-ribbed belt 21. And a plurality of pulley grooves 23a and 23b having a substantially V-shaped cross section.
[0025]
The pulley body 22 is made of, for example, steel and has a ring shape with a substantially rectangular cross section, and the V-ribbed belt 1 is wound around the outer peripheral surface thereof. The pulley main body 3 is divided into a plurality of members 24a, 24b at the center of the bottom of the pulley groove 23b except for the pulley grooves 23a at both ends, and a desired number of members 24a, 24b are provided in the same holding tube 6 as in the first embodiment. Is slidably fitted to the outside.
[0026]
The member 24a has a substantially rectangular cross section in which one pulley groove 23a and pulley ribs 25 on both sides thereof are formed on the outer peripheral surface. The member 24b has a substantially rectangular cross section in which one pulley rib 25 is formed on the outer peripheral surface. Here, a gap is formed between the bottom surface of the V-ribbed belt 21 and the pulley groove 23b, so that the V-ribbed belt 21 does not contact the boundary between the members 24a and 24b.
[0027]
By mounting the holding tube 6 on the rotating shaft 2, the pulley body 22 held on the outer peripheral side of the holding tube 6 is mounted on the rotating shaft 2. When the holding tube 6 is pressed in the other direction by the bolt 13, the pulley main body 22 is pinched between the stopper 11 and the pulley seat 14, and its axial movement is regulated.
[0028]
According to the above configuration, for example, as shown in FIG. 3, when the V-ribbed belts 21 having different belt widths are wound around, the number of the members 24 a and 24 b mounted on the rotating shaft 2 is increased or decreased to change the pulley width. be able to. With the change of the pulley width, the number of the pulley grooves 23b can be changed according to the number of ribs of the V-ribbed belt 21.
[0029]
It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiment, and can be appropriately modified within the scope of the present invention. For example, in the first embodiment, as shown in FIG. 4, a spacer 31 formed of a rubber-like elastic body is mounted instead of the spacer 5 in which a plurality of discs 9 are stacked, and the elastic force of the spacer 31 is used. The groove width (B) of the V-groove 4 may be finely adjusted by utilizing the above.
[0030]
In this configuration, the amount of deformation of the spacer 31 is adjusted by mounting the spacer 31 having a desired length and adjusting the tightening force of the bolt 13. When the V belt 1 is worn, the groove width (B) of the V groove 4 can be reduced by tightening the bolt 13 more strongly. The V-belt pulley of FIG. 4 is configured such that the first member 32 has a substantially T-shaped cross section instead of using the holding tube 6, and the second member 34 is slidably held on the outer peripheral side of the cylindrical portion 33. Has become.
[0031]
The pulley for the V-belt of FIG. 4 only needs to allow the first member 32 and the second member 34 to be relatively movable and fixed at a predetermined interval. Instead of providing the spacer 31 as shown in FIG. The second member 34 may be fixed to the cylindrical portion 33 of the first member 32 using the screw 35.
[0032]
The spacers are prepared by preparing a plurality of spacers having different lengths instead of mounting the ones formed by laminating the discs 9 or the rubber-like elastic body, and mounting the spacers having a desired length. It may be exchanged. Instead of using the spacer, the pulley body screwed to the rotating shaft 2 may be rotated around the axis to adjust the distance between the two members.
[0033]
In the first embodiment and the second embodiment, the transmission belt may be not only the V-belt 1 and the V-ribbed belt 21, but also a belt such as a flat belt or a toothed belt.
[0034]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, in the present invention, the pulley body is divided into a plurality of members, and the pulley width is changed by changing the interval between the members or by changing the number of members mounted on the rotating shaft. It can be changed. As a result, there is no need to prepare a dedicated pulley for each power transmission belt having a different belt width, so that the number of molds and the like for manufacturing pulleys is reduced. Further, when a plurality of transmission belts having different belt widths are appropriately replaced and used, the number of pulleys to be prepared can be reduced, and the cost can be reduced accordingly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a transmission belt pulley (V-belt pulley) according to a first embodiment of the present invention, in which an upper half is a cross-sectional view and a lower half is a side view. FIG. FIG. 3 is a diagram showing a pulley for a transmission belt (pulley for a V-ribbed belt), in which an upper half is a cross-sectional view and a lower half is a side view. FIG. Is a sectional view, the lower half is a side view. FIG. 4 is a view showing a V-belt pulley having a spacer made of a rubber-like elastic body, the upper half is a sectional view, and the lower half is a side view. The figure which shows the pulley for V-belts which has the screw which forms, the upper half is a sectional view, and the lower half is a side view.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 V belt 2 Rotation shaft 3 Pulley main body 4 V groove 5 Spacer 7 First member 8 Second member 9 Disk 21 V-ribbed belt 22 Pulley main bodies 23a, 23b Pulley grooves 24a, 24b Member 31 Spacer 32 First member 34 Second member
