【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両のブレーキ液圧を制御するためのアンチロックブレーキ装置などに適用される電磁弁構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の従来の電磁弁構造としては、以下の特許文献に記載されたものが知られている。
【０００３】
概略を説明すれば、この電磁弁は、通路形成体に形成されて、作動流体の通路が開口する弁収容孔と、該弁収容孔内に収容固定され、前記作動流体の通路に連通可能な弁孔を備えたシート部材と、該シート部材の弁孔を開閉する弁体を備えたプランジャとを備え、このプランジャにはシリンダが摺動自在に収容されている。このシリンダの一端側には、固定コアが固定され、この固定コアの外周に電磁コイルが配置されている。
【０００４】
また、前記シート部材は、シリンダの他端側に固定されていると共に、前記弁収容孔内に圧入によって両者間のシール性を確保するようになっている。
【０００５】
このように、シート部材を弁収容孔内に圧入することによって固定すると共に、シート部材と弁収容孔との間をシールするようになっている。
【０００６】
【特許文献１】特開平１１−６３２８１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電磁弁構造にあっては、シート部材を弁収容孔に圧入することによって、該シート部材と弁収容孔との間のシール性を確保するようになっていることから、弁収容孔に対するシート部材の圧入代を大きく取らなければならない。このため、該シート部材の軸方向の長さや、弁収容孔の長さも大きく設定しなければならない。
【０００８】
この結果、電磁弁が大型化すると共に、重量の増加が余儀なくされている。
【０００９】
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、シート部材の端部と通路孔の孔縁部とをいわゆるメタルタッチさせることによって両者間のシール性を確保して、両者間における圧入代をなくすことにより、シート部材と通路孔の長さを可及的に小さくできる電磁弁構造を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明にあっては、とりわけ、通路孔の孔縁部と該孔縁部に対向する前記シート部材の端部とを硬度の異なる材料によって形成すると共に、前記孔縁部と端部のいずれか一方側にテーパ面を形成し、該テーパ面に他方側の端縁を軸方向から押し付けて低硬度側を塑性変形させることにより、前記通路孔の孔縁部とシート部材の端部との間にシール部を形成したことを特徴としている。
【００１１】
この発明によれば、各構成部品の組付け時において、例えば通路孔の孔縁部のテーパ面に、該孔縁部よりも高硬度のシート部材の端部を軸方向から所定の荷重によって押し付けると、シート部材の端部の端縁が孔縁部のテーパ面に食い込んで塑性変形させる。この塑性変形状態を維持することによって、前記通路孔とシート部材がメタルタッチによる高いシール性が確保される。
【００１２】
したがって、シート部材と通路孔との間に圧入代を確保する必要がなくなるので、該シート部材の軸方向の長さや通路孔の長さを十分に短くすることができる。
【００１３】
この結果、バルブハウジングなどの小型化や軽量化が図れ、材料コストの低廉化が図れると共に、車両への搭載性が向上する。
【００１４】
請求項２に記載の発明によれば、前記シート部材の端部の硬度を前記通路孔の孔縁部より高く設定したことを特徴としている。
【００１５】
この発明によれば、シート部材を高硬度の材料によって成形することによって、本来の弁座の機能を損なうことなく、バルブハウジングなどの小型化と軽量化が図れる。
【００１６】
請求項３に記載の発明によれば、他方側の端縁に前記一方側のテーパ面に対してほぼ直交方向から突き当たる鋭角部を形成したことを特徴としている。
【００１７】
この発明によれば、一方側のテーパ面に他方側の鋭角部を突き当てるようにしたことから、テーパ面に対する食い込み性が大きくなり、該テーパ面と鋭角部との密着性が一層向上する。これによって、シール性能がさらに高くなる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる電磁弁構造の各実施形態を図面に基づいて詳述する。この各実施形態では、前記従来例と同じくアンチロックブレーキ装置に適用されたものを示している。
【００１９】
すなわち、この電磁弁構造は、図３に示すように、アルミ合金材によって一体に形成されたバルブハウジング１と、該バルブハウジング１の内部に形成された弁保持孔２と、該弁保持孔２内に収容されたボディ３を介して先端側が保持された電磁ソレノイド４とを備え、前記弁保持孔２には、図外のホイールシリンダに連通する第１通路５と図外のリザーバに連通する第２通路６が開口している。
【００２０】
前記弁保持孔２は、内周面が段差形状に形成されて、図中下部側の小径部位２ａの側面に前記第１通路５が一端開口５ａが形成されていると共に、底面２ｂに前記第２通路６の一端開口６ａが形成されている。また、前記小径部位２ａの上端部に、円環状の嵌合溝７が形成されていると共に、この上方側に大気開放された大径部位２ｃが形成されている。
【００２１】
前記電磁ソレノイド４は、図外のカバーに覆われた円筒状の電磁コイル（図示せず）と、この電磁コイルの筒状内部に設けられた円筒状のシリンダ８と、このシリンダ８の上端部８ａにレーザービーム溶接などによって固定された固定コア９と、シリンダ８の内部に摺動自在に収容されたプランジャ１０とを備えており、このプランジャ１０の先端には球状の弁体１１がかしめによって固定されている。
【００２２】
また、前記シリンダ８の下端部８ｂには、前記弁体１１が離着座するシート部材１２が前記ボディ３を介して固定されている。
【００２３】
すなわち、前記ボディ３は、前記弁保持孔２内に配置され、全体が段差径状の円筒状に形成されて、上端側の小径部３ａが前記シリンダ８の下端部８ｂの内部に圧入によって固定されていると共に、ほぼ中央の大径部３ｂが弁保持孔２の嵌合溝７に嵌合されて、その上端部がかしめ部１ａによって弁保持孔２内に固定されている。
【００２４】
前記シート部材１２は、硬質な鉄系金属によってほぼ円筒状に形成され、内部に弁孔１３が貫通形成されていると共に、ほぼ中径状の中央部が前記ボディ３の内部に有する保持孔３ｃの内周に圧入固定されており、前記弁孔１３は、小径な上端１３ａの孔縁に前記弁体１が離着座するようになっている一方、下端１３ｂが前記第２通路６の一端開口６ａに連通している。
【００２５】
また、シート部材１２の下端部１２ａには、第１通路５内を通流してきたブレーキ油を濾過するフィルタ１４が固定されており、第１通路５は、該フィルタ１４及びシート部材１２の外周側を介して前記弁孔１３の上端１３ａに連通するようになっている。
【００２６】
さらに、前記シート部材１２の下端部１２ａの外周縁が、第２通路６の一端開口６ａの開口縁（孔縁部）にメタルタッチしてシール機能を発揮している。
【００２７】
すなわち、図１及び図２に示すように、前記シート部材１２の下端部１２ａは、外周面が切削されて外周縁１２ｂが鋭角状に形成されている一方、前記第２通路６の一端開口６ａの開口縁にテーパ面６ｂが形成されている。
【００２８】
そして、各構成部品の組み付け時において、前記シート部材１２を、図１に示すように、弁保持孔２ａ内で外周縁１２ｂを第２通路６の開口縁のテーパ面６ｂに対向させ、その後図２に示すように、そのまま所定の荷重によって軸方向へ押し出すことにより、外周縁１２ｂをテーパ面６ｂのほぼ中央を強く当てる。これによって、高硬質材の外周縁１２ｂが、低硬質材のテーパ面６ｂに食い込んで塑性変形させる。このため、両者６ｂ、１１ｂ間で、シール機能を発揮させる。
【００２９】
すなわち、両者６ｂ、１１ｂは、単なる外面上の線接触や面接触ではなく、食い込み嵌合によるメタルタッチであることから、前記シール機能を十分に発揮させることができる。
【００３０】
したがって、シート部材１２と第２通路６との間に圧入代を確保する必要がなくなるので、該シート部材１２の軸方向の長さや第２通路６の長さを十分に短くすることができる。
【００３１】
この結果、バルブハウジング１などの小型化や軽量化が図れ、材料コストの低廉化が図れると共に、車両への搭載性が向上する。
【００３２】
特に、シート部材１２の外周縁１２ｂを鋭角状に形成したことから、第２通路６側のテーパ面６ｂに対する食い込み性が大きくなり、該テーパ面６ｂと外周縁１２ｂとの密着性が一層向上する。これによって、シール性能がさらに高くなる。
【００３３】
また、この実施形態では、シート部材１２を高硬度な鉄系金属材によって成形したことから、該シート部材１２の本来の弁座としての機能を損なうことなく、バルブハウジング１などの小型化と軽量化が図れる。
【００３４】
さらに、前記シート部材１２をボディ３に圧入固定すると共に、該ボディ３をシリンダ８の下端部８ｂに圧入固定したことから、電磁ソレノイド４を含むこれらの各構成部品を予めユニット化することができる。したがって、製造作業が容易になると共に、ボディ３を利用したバルブハウジング１への組み付け作業が容易になる。
【００３５】
図３及び図４は本発明の第２の実施形態を示し、鉄系金属材のシート部材１２の下端部１２ａの外周端縁にテーパ面１２ｃが形成されている一方、第２通路６の一端開口６ａの開口縁６ｃが横断面ほぼ直角状に形成されている。
【００３６】
したがって、組み付け時において、シート部材１２を軸方向から第２通路６方向へ押し出して、図４に示すように、テーパ面１２ｃを所定の荷重によって開口縁６ｃを潰し、つまり塑性変形させる。これによって、テーパ面１２ｃと開口縁６ｃとのメタルタッチにより、該両者６ｃ、１２ｃ間でシール性を確保することができる。よって、第１の実施形態と同様な作用効果が得られる。
【００３７】
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されることなく、例えば、シート部材１２側をアルミ合金で形成し、バルブハウジング１側を硬度の高い鉄系金属材によって形成することも可能である。また、第１の実施形態におけるシート部材１２の外周縁１２ｂの鋭角度をさらに小さくすることによって、テーパ面６ｂに対する食い込み性をさらに大きくすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態の電磁弁構造の要部を拡大して示す作用説明図である。
【図２】同実施形態の電磁弁構造の要部拡大図である。
【図３】本発明に係る電磁弁構造の第１の実施形態を示す縦断面図である。
【図４】本発明の第２の実施形態の電磁弁構造の要部を拡大して示す作用説明図である。
【図５】同実施形態の電磁弁構造の要部拡大図である。
【符号の説明】
１…バルブハウジング
２…弁保持孔
３…ボディ
４…電磁ソレノイド
５…第１通路
６…第２通路
６ａ…一端開口
６ｂ…テーパ面（孔縁部）
６ｃ…開口縁（孔縁部）
１１…弁体
１２…シート部材
１２ａ…下端部
１２ｂ…外周縁
１２ｃ…テーパ面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a solenoid valve structure applied to, for example, an antilock brake device for controlling a vehicle brake fluid pressure.
[0002]
[Prior art]
As a conventional electromagnetic valve structure of this type, the structure described in the following patent document is known.
[0003]
In brief, the solenoid valve is formed in a passage forming body and has a valve housing hole in which a working fluid passage is opened, and is housed and fixed in the valve housing hole, and can communicate with the working fluid passage. A seat member having a valve hole and a plunger having a valve body for opening and closing the valve hole of the seat member are provided. A cylinder is slidably accommodated in the plunger. A fixed core is fixed to one end of the cylinder, and an electromagnetic coil is arranged on the outer periphery of the fixed core.
[0004]
Further, the seat member is fixed to the other end of the cylinder, and secures a seal between the two by press-fitting into the valve accommodating hole.
[0005]
As described above, the seat member is fixed by being pressed into the valve housing hole, and the space between the seat member and the valve housing hole is sealed.
[0006]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-63281
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional solenoid valve structure, the seat member is press-fitted into the valve receiving hole to ensure the sealing property between the seat member and the valve receiving hole. A large press-fitting margin of the sheet member into the accommodation hole must be taken. For this reason, the length of the seat member in the axial direction and the length of the valve housing hole must also be set large.
[0008]
As a result, the size of the solenoid valve is increased and the weight is forced to increase.
[0009]
The present invention has been devised in view of the above-mentioned conventional technical problem, and secures the sealing property between the ends of the sheet member and the edge of the passage hole by so-called metal touch, It is an object of the present invention to provide an electromagnetic valve structure in which the length of a seat member and a passage hole can be made as small as possible by eliminating a press-fit allowance between the two.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the invention according to claim 1, in particular, the hole edge of the passage hole and the end of the sheet member facing the hole edge are formed of materials having different hardnesses, and the hole edge and A tapered surface is formed on one side of the end portion, and the edge of the other side is pressed against the tapered surface from the axial direction to plastically deform the low-hardness side, so that the hole edge of the passage hole and the sheet member It is characterized in that a seal part is formed between the end part.
[0011]
According to the present invention, at the time of assembling the components, for example, the end of the sheet member having a higher hardness than the hole edge is pressed against the tapered surface of the hole edge of the passage hole by the predetermined load from the axial direction. Then, the edge of the end portion of the sheet member cuts into the tapered surface of the hole edge portion to cause plastic deformation. By maintaining this plastically deformed state, the passage hole and the sheet member are ensured to have a high sealing property by metal touch.
[0012]
Therefore, there is no need to secure a press-fit allowance between the sheet member and the passage hole, so that the axial length of the sheet member and the length of the passage hole can be sufficiently reduced.
[0013]
As a result, the size and weight of the valve housing and the like can be reduced, the material cost can be reduced, and the mountability on a vehicle is improved.
[0014]
According to the invention described in claim 2, the hardness of the end of the sheet member is set higher than the edge of the passage hole.
[0015]
According to the present invention, by forming the seat member from a material having high hardness, the size and weight of the valve housing and the like can be reduced without impairing the function of the original valve seat.
[0016]
According to the third aspect of the invention, an acute angle portion is formed on the other end edge of the tapered surface so as to abut the taper surface of the one side substantially orthogonally.
[0017]
According to the present invention, since the acute angle portion on the other side abuts against the tapered surface on one side, the biting property with respect to the tapered surface is increased, and the adhesion between the tapered surface and the acute angle portion is further improved. This further enhances the sealing performance.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a solenoid valve structure according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In each of the embodiments, an example in which the present invention is applied to an anti-lock brake device as in the conventional example is shown.
[0019]
That is, as shown in FIG. 3, the solenoid valve structure includes a valve housing 1 integrally formed of an aluminum alloy material, a valve holding hole 2 formed inside the valve housing 1, and a valve holding hole 2 formed inside the valve housing 1. An electromagnetic solenoid 4 whose distal end is held via a body 3 housed therein, and the valve holding hole 2 communicates with a first passage 5 communicating with a wheel cylinder (not shown) and a reservoir (not shown). The second passage 6 is open.
[0020]
The valve holding hole 2 has an inner peripheral surface formed in a stepped shape, the first passage 5 has one end opening 5a formed on a side surface of a small diameter portion 2a on the lower side in the figure, and the first passage 5 has a first end formed on the bottom surface 2b. One end opening 6a of the two passages 6 is formed. An annular fitting groove 7 is formed at the upper end of the small-diameter portion 2a, and a large-diameter portion 2c that is open to the atmosphere is formed above this.
[0021]
The electromagnetic solenoid 4 includes a cylindrical electromagnetic coil (not shown) covered by a cover (not shown), a cylindrical cylinder 8 provided inside the cylindrical shape of the electromagnetic coil, and an upper end of the cylinder 8. 8a is provided with a fixed core 9 fixed by laser beam welding or the like and a plunger 10 slidably accommodated inside the cylinder 8, and a spherical valve body 11 is caulked at the tip of the plunger 10 by caulking. Fixed.
[0022]
A seat member 12 on which the valve body 11 is separated and seated is fixed to the lower end 8 b of the cylinder 8 via the body 3.
[0023]
That is, the body 3 is disposed in the valve holding hole 2, and is entirely formed in a cylindrical shape having a stepped diameter, and the small diameter portion 3 a on the upper end side is fixed by press-fitting into the lower end portion 8 b of the cylinder 8. At the same time, the large-diameter portion 3b substantially at the center is fitted in the fitting groove 7 of the valve holding hole 2, and the upper end portion is fixed in the valve holding hole 2 by the caulking portion 1a.
[0024]
The seat member 12 is formed of a hard iron-based metal in a substantially cylindrical shape, and has a valve hole 13 formed therein, and a holding hole 3c having a substantially middle diameter central portion inside the body 3. The valve hole 13 is configured such that the valve body 1 is separated from and seated on a rim of a small-diameter upper end 13 a while the lower end 13 b is open at one end of the second passage 6. 6a.
[0025]
A filter 14 for filtering the brake fluid flowing through the first passage 5 is fixed to a lower end 12 a of the seat member 12. It communicates with the upper end 13a of the valve hole 13 through the side.
[0026]
Further, the outer peripheral edge of the lower end portion 12a of the sheet member 12 makes a metal contact with the opening edge (hole edge portion) of the one end opening 6a of the second passage 6 to exhibit a sealing function.
[0027]
That is, as shown in FIGS. 1 and 2, the lower end 12 a of the sheet member 12 has an outer peripheral surface cut to form an outer peripheral edge 12 b at an acute angle, while the one end opening 6 a of the second passage 6 is formed. A tapered surface 6b is formed at the opening edge of the.
[0028]
Then, at the time of assembling each component, as shown in FIG. 1, the seat member 12 has the outer peripheral edge 12b opposed to the tapered surface 6b of the opening edge of the second passage 6 in the valve holding hole 2a. As shown in FIG. 2, the outer peripheral edge 12b is strongly applied to the substantially center of the tapered surface 6b by directly pushing the outer peripheral edge 12b by a predetermined load. As a result, the outer peripheral edge 12b of the high hard material bites into the tapered surface 6b of the low hard material and is plastically deformed. Therefore, a sealing function is exerted between the two 6b and 11b.
[0029]
That is, since both 6b and 11b are not simple line contact or surface contact on the outer surface, but are metal touches by biting fitting, the sealing function can be sufficiently exerted.
[0030]
Therefore, there is no need to secure a press-fit allowance between the sheet member 12 and the second passage 6, so that the axial length of the sheet member 12 and the length of the second passage 6 can be sufficiently reduced.
[0031]
As a result, the size and weight of the valve housing 1 and the like can be reduced, the material cost can be reduced, and the mountability on a vehicle is improved.
[0032]
In particular, since the outer peripheral edge 12b of the sheet member 12 is formed to have an acute angle, the biting property of the tapered surface 6b on the second passage 6 side is increased, and the adhesion between the tapered surface 6b and the outer peripheral edge 12b is further improved. . This further enhances the sealing performance.
[0033]
In this embodiment, since the seat member 12 is formed of a high-hardness iron-based metal material, the size and weight of the valve housing 1 and the like can be reduced without impairing the original function of the seat member 12 as a valve seat. Can be achieved.
[0034]
Furthermore, since the seat member 12 is press-fitted and fixed to the body 3 and the body 3 is press-fitted and fixed to the lower end 8b of the cylinder 8, these components including the electromagnetic solenoid 4 can be unitized in advance. . Therefore, the manufacturing operation is facilitated, and the assembling operation to the valve housing 1 using the body 3 is facilitated.
[0035]
3 and 4 show a second embodiment of the present invention, in which a tapered surface 12c is formed on an outer peripheral edge of a lower end 12a of a sheet member 12 made of an iron-based metal material, while one end of a second passage 6 is formed. The opening edge 6c of the opening 6a is formed in a substantially right-angle cross section.
[0036]
Therefore, at the time of assembly, the sheet member 12 is pushed out from the axial direction toward the second passage 6, and as shown in FIG. This makes it possible to secure a sealing property between the tapered surface 12c and the opening edge 6c due to the metal touch between the tapered surface 12c and the opening edge 6c. Therefore, the same operation and effect as those of the first embodiment can be obtained.
[0037]
The present invention is not limited to the configuration of each of the above embodiments. For example, the seat member 12 side may be formed of an aluminum alloy, and the valve housing 1 side may be formed of an iron-based metal material having high hardness. . Further, by further reducing the acute angle of the outer peripheral edge 12b of the sheet member 12 in the first embodiment, it is possible to further increase the biting property with respect to the tapered surface 6b.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an operation explanatory view showing an enlarged main part of a solenoid valve structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of the solenoid valve structure of the embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a first embodiment of the solenoid valve structure according to the present invention.
FIG. 4 is an operation explanatory view showing an enlarged main part of an electromagnetic valve structure according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of the solenoid valve structure of the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Valve housing 2 ... Valve holding hole 3 ... Body 4 ... Electromagnetic solenoid 5 ... 1st passage 6 ... 2nd passage 6a ... One end opening 6b ... Tapered surface (hole edge)
6c: Opening edge (hole edge)
11 ... valve element 12 ... seat member 12a ... lower end 12b ... outer peripheral edge 12c ... tapered surface
