JP2004162813A - High pressure solenoid valve - Google Patents
High pressure solenoid valve Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004162813A JP2004162813A JP2002329542A JP2002329542A JP2004162813A JP 2004162813 A JP2004162813 A JP 2004162813A JP 2002329542 A JP2002329542 A JP 2002329542A JP 2002329542 A JP2002329542 A JP 2002329542A JP 2004162813 A JP2004162813 A JP 2004162813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- mounting groove
- solenoid valve
- pressure solenoid
- valve seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/30—Use of alternative fuels, e.g. biofuels
Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧流体を制御する高圧電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題、とりわけエネルギー問題の観点からガソリン車に代わる天然ガス自動車の開発が推し進められている。天然ガス自動車は、基本的にはガソリン車の構造と変わらないが、燃料タンクに貯蔵された高圧(例えば、20MPa)の圧縮天然ガスをエンジンの燃料とする関係で、ガソリン等の液体燃料用とは異なる特有の燃料供給装置を備えている。
【0003】
図13は、天然ガス自動車の燃料供給装置の一例を示す概念図である。
燃料供給装置は、燃料タンク101に逆止弁102,103が並列に接続されている。逆止弁103は、主止弁104の下流側に配設されており、逆止弁102は、バイパス回路Lに接続されている。ここで、逆止弁102,103は、圧縮天然ガスの流れを相対的に制御するよう配設されている。すなわち、逆止弁102は、燃料充填時に充填口105から圧縮天然ガスを燃料タンク101にのみ流すよう設置されている。一方、逆止弁103は、圧縮天然ガスをエンジン107側に供給する時に、燃料タンク101に接続する上流側からレギュレータ106及びエンジン107に接続する下流側にのみ流すように設置されている。
【0004】
こうした燃料供給装置では、充填口105を圧縮天然ガスの供給源に接続して圧縮天然ガスを供給すると、圧縮天然ガスが充填口105から逆止弁102を介して燃料タンク101に導入される。このとき、主止弁104は閉弁されている。
また、主止弁104を開弁させると、圧縮天然ガスが燃料タンク101から主止弁104、逆止弁103、レギュレータ106を介してエンジン107に導入される。このとき、逆止弁103が圧縮天然ガスの逆流を防止するため、主止弁104には圧縮天然ガスが常に一定方向に流れる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
このように高圧の圧縮天然ガスを制御する主止弁104には、図14に示すような高圧電磁弁100が使用されている。図14は、従来の高圧電磁弁100の一例を示す断面図である。
図14の高圧電磁弁100は、パイロット方式のものであり、駆動側の駆動部111と流量調整側の弁部112とから構成されている。駆動部111は、コイル113を巻回された円筒形状のコイルボビン114に固定コア115が固定されるとともに、プランジャ116が摺動可能に嵌挿されている。固定コア115とプランジャ116との間には、スプリング117が配設され、プランジャ116を弁部112側(図中下側)へ常に付勢している。
【0006】
一方、弁部112は、ボディ120に入力ポート121と出力ポート122、そしてその間を連通する弁孔123及び弁孔123の入力側開口部に弁座124が形成され、入力ポート121側の一次室125と出力ポート122側の二次室126とが設けられている。入力ポート121側には、圧縮天然ガスに混入している塵埃を取り除くフィルタ127が装填されている。
【0007】
駆動部111から弁部112の一次室125内に延設されたプランジャ116の下端面にはパイロット弁131が設けられ、先端部には、メイン弁132がパイロット弁131を覆うように配設された状態でピン孔116aに緩挿されたピン133に固定されている。パイロット弁131とメイン弁132との間にはパイロット室137が形成され、メイン弁132に形成された図示しない流路を介して一次室125と連通している。メイン弁132の軸芯部分には、図中上下方向に貫通するパイロットポート135が穿設され、パイロットポート135の上端開口部にパイロット弁131に当接するパイロット弁座136が形成されている。また、メイン弁132は、下端部の縮径部分に環状凹部132aを形成され、Oリング138が装着されている。
【0008】
上記高圧電磁弁100は、駆動部111に電気信号を供給されないときは、プランジャ116がスプリング117で下向きに押圧されてパイロット弁131をパイロット弁座136に当接させ、さらにメイン弁132を弁座124に当接させる。一次室125は、メイン弁132に形成された図示しない連通孔を介してパイロット室137と連通して同圧になるので、メイン弁132は圧縮天然ガスの圧力により弁座124に強く押しつけられてシールする。従って、圧縮天然ガスは入力ポート121から出力ポート122へと流れない。
【0009】
また、高圧電磁弁100は、駆動部111に電気信号を供給されると、プランジャ116がスプリング117の付勢力に反して上昇し、パイロット弁体131をパイロット弁座136から離間させるため、パイロット室137の圧縮天然ガスがパイロットポート135から二次室126に流出する。二次室126の圧力が上昇し、一次室125との圧力差が小さくなると、プランジャ116がスプリング117の付勢力に反してさらに上昇し、ピン133を介してメイン弁132を引き上げて弁座124から離間させる。これにより、入力ポート121から出力ポート122へと圧縮天然ガスが流れる(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−281009号公報(段落0007〜0012、第1図。)
【特許文献2】
特開平10−160024号公報(段落0010〜0013、第1図。)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記燃料供給装置は、部品点数を減らしてコストダウンを図ることを目的として、図13の点線で囲った部分、すなわち充填口105から燃料タンク101に圧縮天然ガスを供給するバイパス回路Lと逆止弁102,103を省き、燃料タンク101と充填口105及びエンジン107とを接続する流路を一系統にすることが提案されている。そのため、主止弁104として使用される高圧電磁弁100には、逆流機能が求められるようになった。
【0012】
そこで、従来の高圧電磁弁100に圧縮天然ガスを逆流させたところ、Oリング138が損傷したり、メイン弁132から脱落する問題が発生した。その理由としては、以下の点が考えられる。
高圧電磁弁100を逆流する圧縮天然ガスは、一次室125から入力ポート121へ流れる際にOリング138を入力ポート121側に引っ張る。また、二次室126の圧縮天然ガスは、メイン弁132に沿って流れる際にOリング138に直接当たって巻き上げるように流れると同時に、Oリング138とメイン弁132の環状凹部132aとの間に侵入してOリング138をメイン弁132の環状凹部132aから押し出すように流れる。こうした要因が相互的に作用し、Oリング138が入力ポート121側に引き出されてメイン弁132から脱落すると考えられる。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、高圧流体の逆流によるシール部材の脱落を防止できる高圧電磁弁を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高圧電磁弁は、次のような構成を有している。
(1)入力ポートと出力ポートとを連通させる弁座に弁体を当接又は離間することにより、10MPa以上の高圧流体の流れを制御する高圧電磁弁において、弁座は、平坦に形成され、弁体側に開口する開口部に向かって溝幅が狭くなるよう形成されて弁体と気密に当接させるシール部材を開口部から一部露出させた状態で装着される装着溝と、入力ポート側から装着溝に連通する圧抜孔とを有することを特徴とする。
【0015】
上記構成を有する発明によれば、高圧流体は逆流するときに、シール部材に直接的に当たることなく弁座から入力ポートへと流れる。高圧流体は、弁座から入力ポートへと流れるときにシール部材を入力ポート側に引っ張るが、シール部材は装着溝の開口部に係止され続け、移動を制限される。また、高圧流体は、シール部材と装着溝との間に侵入してシール部材を装着溝から押し出そうとするが、装着溝から入力ポート側に設けた圧抜孔を介して入力ポートへと効率よく抜け出るため、シール部材を押し出す力が弱められる。ここで、圧抜孔は弁座の入力ポート側に設けることに意味がある。なぜなら、高圧流体を逆流させると、高圧電磁弁の内圧が弁座の反入力ポート側、弁座の入力ポート側、入力ポートの順に低くなるため、弁座の反入力ポート側に圧抜孔を設けても、弁座の反入力ポート側から装着溝とシール部材との間に侵入した圧縮天然ガスが、装着溝を介して弁座の入力ポート側に流れてシール部材を押し出すからである。よって、本発明の高圧電磁弁は、高圧流体の逆流よるシール部材の脱落を防止することができる。
【0016】
(2)(1)に記載する高圧電磁弁において、弁座は、装着溝の内周面と外周面の少なくとも一方に傾斜が設けられ、傾斜は、装着溝の開口部の内周から内向きに又は開口部の外周から外向きに垂直を基準に28度以上60度以下の範囲内で傾いていることを特徴とする。
上記構成を有する発明によれば、装着溝の内周面又は外周面の傾斜でシール部材を装着溝のシール面に押さえ付けて保持するとともに、装着溝の開口部から露出するシール部材の割合が小さくなるので、シール部材が装着溝から脱落することをより確実に防止することができる。尚、装着溝の内周面と外周面の傾斜を28度以上傾かせるのは、装着溝がシール部材を保持する保持位置を高くして、逆流時にシール部材の脱落を確実に防止するためである。一方、装着溝の内周面と外周面の傾斜を60度以下傾かせるのは、装着溝の開口部の肉厚が薄くなり、弁座が弁体の衝撃荷重を受けて破損することを防止するためである。
【0017】
(3)(1)又は(2)に記載する高圧電磁弁において、圧抜孔は、入力ポートを中心に±45度の範囲内に設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する発明によれば、装着溝とシール部材との間に侵入した高圧流体を入力ポートに効率的に抜け出させることができる。
【0018】
(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載する高圧電磁弁において、弁座は、シール部材を装着される段差が形成され、段差にシール部材を押さえ付ける押さえ部材が固定されており、装着溝が段差と押さえ部材との間に設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する発明によれば、弁座の段差に押さえ部材を固定すれば、弁本体に設けた段差の内周面、シール面及び押さえ部材の当接面との間に装着溝が形成されるので、弁座に装着溝を容易に設けることができる。
【0019】
(5)(1)乃至(4)の何れか1つに記載する高圧電磁弁において、出力ポートから流れ込んだ高圧流体に乱流を発生させる乱流部を出力ポートと弁座との間に設けたことを特徴とする。
上記構成を有する発明によれば、出力ポートから入力した高圧流体は乱流部で乱流を発生して流速を落とした後に弁座、入力ポートへと流れるので、高圧流体が弁座から入力ポートへと流れるときにシール部材を引っ張る力を小さくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る高圧電磁弁の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、高圧電磁弁1の断面図である。図2は、高圧電磁弁1の弁部3の拡大図である。
高圧電磁弁1は、パイロット方式のものであり、駆動側の駆動部2と流量調整側の弁部3とから構成されている。駆動部2は、コイル4を巻回された円筒形状のコイルボビン5を備える。コイルボビン5の円筒内には、固定コア6が配設され、固定コア6と同軸上に図中下方から円柱状のプランジャ7が嵌挿されている。コイルボビン5と固定コア6及びプランジャ7との間には、圧縮天然ガスに対する耐圧性を確保するために、非磁性材料からなるパイプ9が駆動部2から弁部3にかけて配設され、プランジャ7はパイプ9に摺動可能に挿通されている。一方、固定コア6は磁気枠37から突出したネジ部6aにナット38を螺合されて固定されている。固定コア6とプランジャ7との間にはスプリング8が配設され、プランジャ7を弁部3側(図中下側)へ常に付勢している。
【0021】
一方、弁部3は、ボディ10に入力ポート11と出力ポート12、そしてその間を連通する弁孔13及び弁孔13の入力側開口部に弁座14が形成され、入力ポート11側の一次室15と出力ポート12側の二次室16とが設けられている。ここで、入力ポート11には、従来技術のものと異なりフィルタを装填していない。これは圧縮天然ガス中の水分が結露して凍結し、フィルタが詰まることを防止するためである。また、ボディ10には、出力ポート12から入力した圧縮天然ガスに乱流を発生させる乱流部40が弁孔13に連通して設けられている。乱流部40は、出力ポート12と同軸上に二次室16、弁孔13を突き抜けて深く穿設することにより設けられている。駆動部2と弁部3との間には、下部固定コア18、磁気板20とが配設され、パイプ9による磁気回路の磁気ギャップを小さくしている。
【0022】
駆動部2から弁部3の一次室15内に延設されたプランジャ7の下端面にはパイロット弁21が取り付けられ、先端部には、メイン弁22がパイロット弁21を覆うように係設されている。メイン弁22は、プランジャ7のピン孔7aに緩挿されたピン23に固定され、パイロット弁21に対して接離可能に設けられている。そのため、パイロット弁21とメイン弁22との間には隙間が形成され、その隙間によりパイロット室24が設けられている。メイン弁22は、軸芯部分にパイロットポート25が図面上下方向に貫いて設けられ、パイロット室24と連通する上端開口部にパイロット弁21に当接するパイロット弁座26が形成されるとともに、メイン弁22の外周面にパイロット室24と一次室15とを連通させる連通路22aが開設され、パイロット室24へ圧力を供給するようになっている。
【0023】
弁座14は、平坦に形成されて、メイン弁22と気密に当接させる環状のパッキン(「シール部材」に相当するもの。)30が装着されている。弁座14には、パッキン30を装着するための装着溝31と、入力ポート11側から装着溝31に連通する圧抜孔32とが形成されている。
【0024】
図3は、弁座14の一部拡大断面図である。
装着溝31は、メイン弁22側に開口して弁孔13の周りに環状に形成され、蟻溝構造を有している。装着溝31の内周面と外周面は、開口部から内向きと外向きに傾斜しており、装着溝31のシール面の溝幅M1より開口部の溝幅M2の方が小さくなっている。
【0025】
図4〜図7は、装着溝31の傾斜A1,A2と開口部の溝幅M2との関係を示す説明図である。
図4に示すような一般的な蟻溝構造では、内周面の傾斜A11と外周面の傾斜A21は24度に設定されている。パッキン30を脱落し難くするためには、装着溝31Aの開口部の溝幅M21を小さくすればよいと考えられる。
【0026】
装着溝31Aの開口部の溝幅M21を小さくする方法として、例えば、図5に示す装着溝31Bのように、内周面の傾斜A11と外周面の傾斜A12を装着溝31Aと変えずに、シール面の溝幅M12のみを装着溝31Aのシール面の溝幅M11(図4参照)より狭くする方法が考えられる。ところが、この方法では、装着溝31Bの開口部の溝幅M22を装着溝31Aの開口部の溝幅M21(図4参照)より小さくできるものの、パッキン30が装着溝31Bの開口部に強く圧迫され、ストレスが大きくなる欠点がある。
【0027】
そこで、図6に示す装着溝31Cでは、内周面の傾斜A11、外周面の傾斜A21、装着溝31Cのシール面の溝幅M11を装着溝31A(図4参照)と変えずに、パッキン30がメイン弁22に押圧される潰ししろ(以下、「つぶし率」という。)T12のみを装着溝31Aのつぶし率T11より小さくすることにより、開口部の溝幅M23を装着溝31Aの溝幅M21(図4参照)より小さくしている。そのため、装着溝31Cは、装着溝31Aがパッキン30に与えるストレスと同程度のストレスで、パッキン30を保持する保持力を装着溝31Aより向上させることができる。
【0028】
更に、図7に示す装着溝31Dでは、シール面の溝幅M13を装着溝31Cのシール面の溝幅M11(図6参照)より広くするとともに、内周面の傾斜A12及び外周面の傾斜A22を装着溝31Cの内周面の傾斜A11及び外周面の傾斜A12より大きくすることにより、開口部の溝幅M24を装着溝31Cの開口部の溝幅M23(図6参照)より小さくしている。そのため、装着溝31Dは、パッキン30を保持する保持力を装着溝31Cより向上させることができる。
【0029】
従って、図3に示す装着溝31は、内周面の傾斜A1と外周面の傾斜A2を一般的な蟻溝構造の傾きである24度より大きくするとともに、開口部の溝幅M2及びつぶし率Tを小さくすれば、パッキン30へのストレスを最小限にして、パッキン30の脱落を防止することができる。このとき、装着溝31は、パッキン30のつぶし率Tをパッキン30の通常のつぶし率である26%より小さくすることにより、パッキン30の耐久性を向上させる効果も得られる。
【0030】
そこで、発明者らは、装着溝31の内周面の傾斜A1と外周面の傾斜A2の傾きを変えて、逆流時のパッキン30の脱落をテストした。その結果、装着溝31の内周面の傾斜A1と外周面の傾斜A2を28度以上にすると、パッキン30が装着溝31から脱落しなくなることが判明した。特に、パッキン30は、装着溝31の外周面の傾斜A1と内周面の傾斜A2の傾きを大きくするほど、脱落しにくなった。ところが、内周面の傾斜A1と外周面の傾斜A2の傾きを60度より大きくすると、弁座14が閉弁時に破損する不都合が生じた。これは、装着溝31の開口部の肉厚が薄くなり、メイン弁22の衝撃荷重に対する耐久性が低下するためと考えられる。
【0031】
上記事情より、装着溝31の内周面に形成する傾斜A1は、開口部から内向きに垂直を基準として28度以上60度以下の角度で傾いていることが望ましく、また、装着溝31の外周面に形成する傾斜A2は、開口部から外向きに垂直を基準として28度以上60度以下の角度で傾いていることが望ましい。本実施の形態では、装着溝31の内周面と外周面の傾斜A1,A2を30度前後に設定し、パッキン30のつぶし率Tを5〜20%に設定している。
【0032】
ここで、蟻溝構造の装着溝31は姿バイトなどで弁座14を削って形成することもできるが、かかる機械加工は一般的に難しいことが知られている。そこで、本実施の形態では、弁座14に形成した段差35に押さえ部材36を固定することにより装着溝31を形成するようにしている。弁座14は、弁孔13の周りに段差35が環状に形成され、その段差35に対して環状に成形された押さえ部材36をかしめ固定している。段差35は、パッキン30のシール面に対して内周面が鋭角に傾斜するよう形成されている。一方、押さえ部材36は、内周面が上端部から下端部に向かって外向きに傾斜するよう形成されている。従って、段差35の内周面及びシール面と押さえ部材36の内周面との間に形成される隙間により装着溝31が形成される。そのため、段差35にパッキン30を装着した後、押さえ部材36をかしめて固定すれば、パッキン30を損傷させることなく弁座14の装着溝31に簡単に装着することができる。
【0033】
図8は、弁座14部分の上面図である。
圧抜孔32は、弁座14の装着溝31開口部より外側から装着溝31と連通するように形成されている。弁座の装着溝31開口部より外側に設けるのは、パッキン30と装着溝31との間に侵入した圧縮天然ガスは、パッキン30を装着溝31のシール面から押し上げ、その隙間から圧抜孔32に流れるからである。
【0034】
ここで、発明者らは、弁座14に圧抜孔32を入力ポート11と同軸上に形成された一次室15の中心から15度間隔でずらしながら、20MPaに加圧した空気を高圧電磁弁1に逆流させるテストを行った。
【0035】
その結果、パッキン30は、一次室15(入力ポート11)を中心に±45度の範囲内の弁座14部分に圧抜孔32を設けた場合には装着溝31から脱落しないが、一次室15(入力ポート11)を中心に±45度の範囲より出力ポート側(反入力ポート側)の弁座14部分に圧抜孔32設けた場合には装着溝31から脱落してしまった。そして、パッキン30は、圧力孔32を出力ポート12側に設けるにつれて装着溝31から脱落する確率が高くなった。
【0036】
これは、圧縮天然ガスを高圧電磁弁1に逆流させた場合に、高圧電磁弁1の内圧が弁座14の出力ポート12側(図2のa部)、弁座14の入力ポート11側(図2のb部)、入力ポート11(図2のc部)の順に低くなるため、圧抜孔32を弁座14の出力ポート12側に設けても、弁座14の出力ポート12側から装着溝31とパッキン30との間に侵入した圧縮天然ガスが、装着溝31を介して入力ポート11側に流れ、パッキン30を装着溝31から押し出すからである。
【0037】
従って、圧抜孔32は、出力ポート12側より入力ポート11側に設けることが望ましく、特に、入力ポート11側は、一次室15(入力ポート11)を中心として±45度の範囲内とすることが望ましい。本実施の形態では、例えば、図8に示すように、一次室15(入力ポート11)の中心に圧抜孔32を設けるように押さえ部材36を位置合わせして、弁座14の段差35に固定している。
【0038】
上記構成を有する高圧電磁弁1は、次のように動作する。
駆動部2に電気信号を供給されないときは、プランジャ7がスプリング8で下向きに押圧されてパイロット弁21をパイロット弁座26に当接させ、さらにメイン弁22を弁座14に当接させる。一次室15は、メイン弁22の連通路22aを介してパイロット室24と連通して同圧になるので、メイン弁22は圧縮天然ガスの圧力により弁座14に強く押しつけられてシールする。このとき、弁座14のパッキン30は、装着溝31の開口部から露出する部分をメイン弁22に押さえつけられて弾性変形し、弁座14とメイン弁22とを気密に当接させるが、つぶし率が10%程度と小さいため負荷が小さい。
【0039】
一方、駆動部2に電気信号を供給されると、プランジャ7がスプリング8の付勢力に反して上昇し、パイロット弁体21をパイロット弁座26から離間させるため、パイロット室24の圧縮天然ガスがパイロットポート25から二次室16に流出する。二次室16の圧力が上昇すると、プランジャ7がスプリング8の付勢力に反してさらに上昇し、ピン23を介してメイン弁22を引き上げて弁座14から離間させる。
【0040】
このとき、圧縮天然ガスが入力ポート11に供給されていれば、圧縮天然ガスはパッキン30を装着溝31に押し込みながら弁座14から弁孔13、二次室16、出力ポート12へと流れる。
【0041】
一方、圧縮天然ガスが出力ポート12に供給されていれば、圧縮天然ガスは二次室16から弁孔13、弁座14、一次室15を介して入力ポート11へと逆流する。このとき、圧縮天然ガスは、出力ポート12から二次室16を介して乱流部40に侵入して圧力を低下させ、さらに乱流部40から流出するときに乱流を発生して流速を落とす。
【0042】
そして、圧縮天然ガスは、パッキン30に直接的に当たることなく、弁孔13から弁座14を介して一次室15に流入し、さらに一次室15から入力ポート11へと流れる。このとき、圧縮天然ガスは、パッキン30を入力ポート11側に引っ張りながら流れるが、パッキン30は装着溝31の開口部に係止され続けて移動を制限される。また、圧縮天然ガスは、装着溝31とパッキン30との間に侵入するが、内圧の低い入力ポート11側へ流れて圧抜孔32から入力ポート11へと抜け出るため、パッキン30を装着溝31から押し出す力を弱められる。
【0043】
従って、本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、入力ポート11と出力ポート12とを連通させる弁座14にメイン弁22を当接又は離間することにより、20MPaの圧縮天然ガスの流れを制御するものにおいて、弁座14は、平坦に形成され、メイン弁22側に開口する開口部に向かって溝幅が狭くなるよう形成されてメイン弁22と気密に当接させるパッキン30を開口部から一部露出させた状態で装着される装着溝31と、入力ポート11側から装着溝31に連通する圧抜孔32とを有しているので、圧縮天然ガスを逆流させてもパッキン30が装着溝31から脱落しない。
【0044】
また、本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、弁座14は、装着溝31の内周面と外周面に傾斜A1,A2が設けられ、傾斜A1は装着溝31の開口部の内周から内向きに30度程度傾くとともに、傾斜A2は装着溝31の開口部の外周から外向きに30度程度傾いているので、パッキン30が装着溝から脱落することをより確実に防止することができる。
【0045】
また、本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、圧抜孔32は、一次室15(入力ポート11)を中心に±45度の範囲内に設けられているので、装着溝31とパッキン30との間に侵入した圧縮天然ガスを入力ポート11に効率的に抜け出させることができる。
【0046】
また、本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、弁座14は、パッキン30を装着される段差35が形成され、段差35にパッキン30を押さえ付ける押さえ部材36がかしめ固定されており、装着溝31が段差35と押さえ部材36との間に設けられているので、弁座14に装着溝31を容易に設けることができる。
【0047】
更に、本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、出力ポート12から流れ込んだ圧縮天然ガスに乱流を発生させる乱流部40を出力ポート12と弁座14とを連通させる弁孔13に設けているので、圧縮天然ガスが弁座14から入力ポート11へと流れるときにパッキン30を引っ張る力を小さくすることができる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
【0049】
(1)例えば、上記実施の形態では、装着溝31の内周面と外周面に傾斜A1,A2を等しい角度で設けた。それに対して、内周面と外周面の一方のみに傾斜A1,A2を設けてもよいし、内周面と外周面の傾斜A1,A2を異なる角度で設けてもよい。具体的には、例えば、内周面の傾斜A1を小さくすれば、弁座14のメイン弁22に対する耐衝撃性を向上させることができる。また、図9に示すように、装着溝45の外周面に傾斜を設けず、装着溝45の開口部に内側に突き出す突起46を設けて開口部の溝幅を小さし、パッキン47の脱落を防止するようにしてもよい。
【0050】
(2)例えば、上記実施の形態では、装着溝31の内周面と外周面に傾斜A1,A2を設けた。それに対して、図10及び図11に示すように、押さえ部材51,53の内周面を内周向き又は外向きの円弧状に形成し、装着溝52,54の内周面又は外周面の形状を変えてもよい。
【0051】
(3)例えば、上記実施の形態では、シール部材としてOリングをパッキン30として使用した。それに対して、異形リングを使用してもよい。また、例えば、図9に示すように、断面が円形又は楕円形でない異形ゴムを使用してもよい。
【0052】
(4)例えば、上記実施の形態では、弁座14の装着溝31の内側部分と外側部分とを同じ高さで形成した。それに対して、弁座の装着溝31の内側部分55aと外側部分55bとで高さHを変えてもよい。例えば、図12に示すように、弁座の装着溝31の内側部分55aを外側部分55bより低く形成すれば、メイン弁22の衝撃を外側部分55bで受け、弁座14の弁孔13付近への負荷を小さくすることができる。
【0053】
(5)例えば、上記実施の形態では、パイロット式の高圧電磁弁を用いて弁構造を説明した。それに対して、アーマチャ等を用いた高圧電磁弁の弁構造に本実施の形態の弁構造を適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明の高圧電磁弁によれば、入力ポートと出力ポートとを連通させる弁座に弁体を当接又は離間することにより、10MPa以上の高圧流体の流れを制御する高圧電磁弁において、弁座は、平坦に形成され、弁体側に開口する開口部に向かって溝幅が狭くなるよう形成されて弁体と気密に当接させるシール部材を開口部から一部露出させた状態で装着される装着溝と、入力ポート側から装着溝に連通する圧抜孔とを有しているので、高圧流体の逆流によるシール部材の脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係り、高圧電磁弁の断面図である。
【図2】同じく、高圧電磁弁の弁部の拡大図である。
【図3】同じく、弁座の一部拡大断面図である。
【図4】同じく、装着溝の傾斜と開口部との関係を示す説明図である。
【図5】同じく、装着溝の傾斜と開口部との関係を示す説明図である。
【図6】同じく、装着溝の傾斜と開口部との関係を示す説明図である。
【図7】同じく、装着溝の傾斜と開口部との関係を示す説明図である。
【図8】同じく、弁座部分の上面図である。
【図9】本発明の高圧電磁弁の変更例を示す図である。
【図10】本発明の高圧電磁弁の変更例を示す図である。
【図11】本発明の高圧電磁弁の変更例を示す図である。
【図12】本発明の高圧電磁弁の変更例を示す図である。
【図13】天然ガス自動車の燃料供給装置の一例を示す概念図である。
【図14】従来の高圧電磁弁の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 高圧電磁弁
11 入力ポート
12 出力ポート
14 弁座
30 パッキン
31 装着溝
32 圧抜孔
35 段差
36 押さえ部材
40 乱流部
A1 傾斜
A2 傾斜[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a high-pressure solenoid valve for controlling a high-pressure fluid.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, development of a natural gas vehicle replacing a gasoline vehicle has been promoted from the viewpoint of environmental problems, particularly, energy problems. A natural gas vehicle is basically the same as a gasoline-powered vehicle, but uses high-pressure (for example, 20 MPa) compressed natural gas stored in a fuel tank as fuel for an engine. Has a different and unique fuel supply.
[0003]
FIG. 13 is a conceptual diagram illustrating an example of a fuel supply device for a natural gas vehicle.
In the fuel supply device,
[0004]
In such a fuel supply device, when the
When the
[0005]
A high-
The high-
[0006]
On the other hand, the
[0007]
A
[0008]
When an electric signal is not supplied to the
[0009]
When an electric signal is supplied to the
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-10-28109 (paragraphs 0007 to 0012, FIG. 1).
[Patent Document 2]
JP-A-10-160024 (paragraphs 0010 to 0013, FIG. 1)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, the fuel supply device has a bypass circuit L for supplying compressed natural gas from the portion surrounded by a dotted line in FIG. It has been proposed that the
[0012]
Therefore, when the compressed natural gas is caused to flow backward to the conventional high-
The compressed natural gas flowing backward through the high-
[0013]
Then, this invention is made in order to solve the said problem, and an object of this invention is to provide the high voltage | pressure solenoid valve which can prevent the fall of a sealing member by the reverse flow of a high pressure fluid.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The high-pressure solenoid valve according to the present invention has the following configuration.
(1) In a high-pressure solenoid valve that controls the flow of a high-pressure fluid of 10 MPa or more by contacting or separating a valve body with a valve seat that connects an input port and an output port, the valve seat is formed flat, A mounting groove formed so that a groove width is narrowed toward an opening portion that opens to the valve body side and is mounted in a state where a sealing member that is in airtight contact with the valve body is partially exposed from the opening portion; And a pressure release hole communicating with the mounting groove.
[0015]
According to the invention having the above configuration, when the high-pressure fluid flows backward, it flows from the valve seat to the input port without directly hitting the seal member. When the high-pressure fluid flows from the valve seat to the input port, the high-pressure fluid pulls the seal member toward the input port. However, the seal member is kept locked in the opening of the mounting groove, and the movement is restricted. Further, the high-pressure fluid intrudes between the seal member and the mounting groove and tries to push the seal member out of the mounting groove. However, the efficiency of the high-pressure fluid is increased from the mounting groove to the input port through the pressure release hole provided on the input port side. Since it comes out well, the force for pushing out the seal member is weakened. Here, it is meaningful to provide the pressure release hole on the input port side of the valve seat. Because, when the high-pressure fluid flows backward, the internal pressure of the high-pressure solenoid valve decreases in the order of the non-input port side of the valve seat, the input port side of the valve seat, and the input port. However, compressed natural gas that has entered between the mounting groove and the seal member from the non-input port side of the valve seat flows through the mounting groove to the input port side of the valve seat and pushes out the seal member. Therefore, the high-pressure solenoid valve of the present invention can prevent the sealing member from falling off due to the backflow of the high-pressure fluid.
[0016]
(2) In the high-pressure solenoid valve described in (1), the valve seat is provided with a slope on at least one of the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the mounting groove, and the inclination is inward from the inner circumference of the opening of the mounting groove. Or inclined outwardly from the outer periphery of the opening within a range of not less than 28 degrees and not more than 60 degrees with respect to the vertical.
According to the invention having the above configuration, the sealing member is pressed against the sealing surface of the mounting groove and held by the inclination of the inner peripheral surface or the outer peripheral surface of the mounting groove, and the ratio of the sealing member exposed from the opening of the mounting groove is reduced. Since the size is reduced, it is possible to more reliably prevent the seal member from falling off from the mounting groove. The reason why the inclination of the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the mounting groove is inclined by 28 degrees or more is to increase the holding position where the mounting groove holds the seal member and to surely prevent the seal member from falling off at the time of backflow. is there. On the other hand, the inclination of the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the mounting groove is inclined by 60 degrees or less, because the thickness of the opening of the mounting groove becomes thinner and the valve seat is prevented from being damaged by the impact load of the valve body. To do that.
[0017]
(3) The high-pressure solenoid valve according to (1) or (2), wherein the pressure release hole is provided within a range of ± 45 degrees around the input port.
According to the invention having the above configuration, the high-pressure fluid that has entered between the mounting groove and the seal member can efficiently escape to the input port.
[0018]
(4) In the high-pressure solenoid valve according to any one of (1) to (3), the valve seat has a step formed with a seal member mounted thereon, and a pressing member for pressing the seal member on the step is fixed. The mounting groove is provided between the step and the pressing member.
According to the invention having the above configuration, if the holding member is fixed to the step of the valve seat, the mounting groove is formed between the inner peripheral surface of the step provided on the valve body, the sealing surface, and the contact surface of the holding member. Therefore, the mounting groove can be easily provided in the valve seat.
[0019]
(5) In the high-pressure solenoid valve according to any one of (1) to (4), a turbulent portion for generating a turbulent flow in the high-pressure fluid flowing from the output port is provided between the output port and the valve seat. It is characterized by having.
According to the invention having the above configuration, the high-pressure fluid input from the output port flows to the valve seat and the input port after generating a turbulent flow in the turbulent flow portion and reducing the flow rate. The force that pulls the seal member when flowing to the seal member can be reduced.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of a high-pressure solenoid valve according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view of the high-
The high-
[0021]
On the other hand, the
[0022]
A
[0023]
The
[0024]
FIG. 3 is a partially enlarged sectional view of the
The mounting
[0025]
4 to 7 are explanatory diagrams showing the relationship between the inclinations A1 and A2 of the mounting
In the general dovetail groove structure as shown in FIG. 4, the inclination A11 of the inner peripheral surface and the inclination A21 of the outer peripheral surface are set to 24 degrees. In order to make the packing 30 hard to fall off, it is considered that the groove width M21 of the opening of the mounting
[0026]
As a method of reducing the groove width M21 of the opening of the mounting
[0027]
Therefore, in the mounting
[0028]
Further, in the mounting
[0029]
Therefore, in the mounting
[0030]
Then, the inventors changed the inclination of the inclination A1 of the inner peripheral surface and the inclination A2 of the outer peripheral surface of the mounting
[0031]
From the above circumstances, it is desirable that the inclination A1 formed on the inner peripheral surface of the mounting
[0032]
Here, the mounting
[0033]
FIG. 8 is a top view of the
The
[0034]
Here, the inventors displaced the air pressurized to 20 MPa with the high-pressure
[0035]
As a result, the packing 30 does not fall out of the mounting
[0036]
This is because, when the compressed natural gas is caused to flow back to the high-
[0037]
Therefore, it is desirable that the
[0038]
The high-
When an electric signal is not supplied to the drive unit 2, the
[0039]
On the other hand, when an electric signal is supplied to the drive unit 2, the
[0040]
At this time, if compressed natural gas is supplied to the
[0041]
On the other hand, if compressed natural gas is supplied to the
[0042]
Then, the compressed natural gas flows into the
[0043]
Therefore, according to the high-
[0044]
Further, according to the high-
[0045]
Further, according to the high-
[0046]
According to the high-pressure
[0047]
Further, according to the high-
[0048]
As described above, the embodiments of the present invention have been described, but the present invention is not limited to the above embodiments, and various applications are possible.
[0049]
(1) For example, in the above embodiment, the inclinations A1 and A2 are provided at equal angles on the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the mounting
[0050]
(2) For example, in the above embodiment, the inclinations A1 and A2 are provided on the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the mounting
[0051]
(3) For example, in the above embodiment, an O-ring is used as the
[0052]
(4) For example, in the above embodiment, the inner portion and the outer portion of the mounting
[0053]
(5) For example, in the above-described embodiment, the valve structure has been described using the pilot-type high-pressure solenoid valve. On the other hand, the valve structure of the present embodiment may be applied to the valve structure of a high-pressure solenoid valve using an armature or the like.
[0054]
【The invention's effect】
According to the high-pressure solenoid valve of the present invention, in a high-pressure solenoid valve that controls the flow of a high-pressure fluid of 10 MPa or more by contacting or separating a valve body from a valve seat that connects an input port and an output port, Is formed in such a manner that a sealing member which is formed flat and is formed so that a groove width is narrowed toward an opening portion which opens to the valve body side and which is in airtight contact with the valve body is partially exposed from the opening portion. Since the mounting groove and the pressure release hole communicating from the input port side to the mounting groove are provided, it is possible to prevent the sealing member from falling off due to the backflow of the high-pressure fluid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a high-pressure solenoid valve according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a valve portion of the high-pressure solenoid valve.
FIG. 3 is a partially enlarged sectional view of a valve seat.
FIG. 4 is an explanatory view showing the relationship between the inclination of the mounting groove and the opening.
FIG. 5 is an explanatory view showing the relationship between the inclination of the mounting groove and the opening.
FIG. 6 is an explanatory view showing the relationship between the inclination of the mounting groove and the opening.
FIG. 7 is an explanatory view showing the relationship between the inclination of the mounting groove and the opening.
FIG. 8 is also a top view of a valve seat portion.
FIG. 9 is a view showing a modified example of the high-pressure solenoid valve of the present invention.
FIG. 10 is a view showing a modified example of the high-pressure solenoid valve of the present invention.
FIG. 11 is a view showing a modified example of the high-pressure solenoid valve of the present invention.
FIG. 12 is a view showing a modified example of the high-pressure solenoid valve of the present invention.
FIG. 13 is a conceptual diagram showing an example of a fuel supply device for a natural gas vehicle.
FIG. 14 is a sectional view showing an example of a conventional high-pressure solenoid valve.
[Explanation of symbols]
1 High pressure solenoid valve
11 Input port
12 Output port
14 Valve seat
30 Packing
31 Mounting groove
32 Press-out hole
35 steps
36 Holding member
40 Turbulence
A1 slope
A2 slope
Claims (5)
前記弁座は、平坦に形成され、前記弁体側に開口する開口部に向かって溝幅が狭くなるよう形成されて前記弁体と気密に当接させるシール部材を前記開口部から一部露出させた状態で装着される装着溝と、前記入力ポート側から前記装着溝に連通する圧抜孔とを有することを特徴とする高圧電磁弁。In a high-pressure solenoid valve that controls the flow of a high-pressure fluid of 10 MPa or more by contacting or separating a valve body from a valve seat that connects an input port and an output port,
The valve seat is formed so as to be flat, the groove width is narrowed toward an opening that opens to the valve body side, and a sealing member that is in airtight contact with the valve body is partially exposed from the opening. A high-pressure solenoid valve, comprising: a mounting groove mounted in an inclined state; and a pressure release hole communicating from the input port side to the mounting groove.
前記弁座は、前記装着溝の内周面と外周面の少なくとも一方に傾斜が設けられ、
前記傾斜は、前記装着溝の前記開口部の内周から内向きに又は前記開口部の外周から外向きに垂直を基準に28度以上60度以下の範囲内で傾いていることを特徴とする高圧電磁弁。The high-pressure solenoid valve according to claim 1,
The valve seat is provided with an inclination on at least one of an inner peripheral surface and an outer peripheral surface of the mounting groove,
The inclination may be inclined inward from the inner periphery of the opening of the mounting groove or outward from the outer periphery of the opening within a range of not less than 28 degrees and not more than 60 degrees. High pressure solenoid valve.
前記圧抜孔は、前記入力ポートを中心に±45度の範囲内に設けられていることを特徴とする高圧電磁弁。The high-pressure solenoid valve according to claim 1 or 2,
The high pressure solenoid valve, wherein the pressure release hole is provided within a range of ± 45 degrees around the input port.
前記弁座は、
前記シール部材を装着される段差が形成され、
前記段差に前記シール部材を押さえ付ける押さえ部材が固定されており、
前記装着溝が前記段差と前記押さえ部材との間に設けられていることを特徴とする高圧電磁弁。The high-pressure solenoid valve according to any one of claims 1 to 3,
The valve seat is
A step for mounting the seal member is formed,
A pressing member for pressing the seal member on the step is fixed,
The high-pressure solenoid valve, wherein the mounting groove is provided between the step and the holding member.
前記出力ポートから流れ込んだ前記高圧流体に乱流を発生させる乱流部を前記出力ポートと前記弁座との間に設けたことを特徴とする高圧電磁弁。The high-pressure solenoid valve according to any one of claims 1 to 4,
A high-pressure solenoid valve, wherein a turbulent portion for generating a turbulent flow in the high-pressure fluid flowing from the output port is provided between the output port and the valve seat.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002329542A JP2004162813A (en) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | High pressure solenoid valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002329542A JP2004162813A (en) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | High pressure solenoid valve |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004162813A true JP2004162813A (en) | 2004-06-10 |
Family
ID=32807503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002329542A Pending JP2004162813A (en) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | High pressure solenoid valve |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004162813A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102278238A (en) * | 2011-06-04 | 2011-12-14 | 四川红光汽车机电有限公司 | Electromagnetic three-way pressure control valve |
WO2014087478A1 (en) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | 三菱電機株式会社 | Valve |
JP2015519512A (en) * | 2012-06-20 | 2015-07-09 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | Injection valve |
JP7535802B2 (en) | 2022-07-14 | 2024-08-19 | 株式会社不二工機 | Pilot Operated Solenoid Valve |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002329542A patent/JP2004162813A/en active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102278238A (en) * | 2011-06-04 | 2011-12-14 | 四川红光汽车机电有限公司 | Electromagnetic three-way pressure control valve |
JP2015519512A (en) * | 2012-06-20 | 2015-07-09 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | Injection valve |
US9394869B2 (en) | 2012-06-20 | 2016-07-19 | Robert Bosch Gmbh | Fuel injector |
WO2014087478A1 (en) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | 三菱電機株式会社 | Valve |
JP7535802B2 (en) | 2022-07-14 | 2024-08-19 | 株式会社不二工機 | Pilot Operated Solenoid Valve |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7905254B2 (en) | Shut-off valve | |
US6526951B2 (en) | Electromagnetic valve for ORVR system | |
USRE46081E1 (en) | Solenoid gas valve | |
JP5498269B2 (en) | Solenoid open / close valve | |
WO2006112491A1 (en) | On-off valve device for fluid | |
US20070063160A1 (en) | Fluid control valve | |
JP2013537601A (en) | Solenoid valve for pressure vessel | |
US6851657B2 (en) | High pressure gaseous fuel solenoid valve | |
JP2004162813A (en) | High pressure solenoid valve | |
JP2006065587A (en) | Pressure reducing valve | |
US20030151018A1 (en) | Solenoid valve | |
JPH0875029A (en) | Solenoid valve | |
US20030197144A1 (en) | Binary balance seal assembly | |
JP2009008222A (en) | Check valve | |
JP2998926B2 (en) | High pressure solenoid valve | |
JP2003240149A (en) | Solenoid valve | |
JP2003269642A (en) | Solenoid valve | |
JP2002089722A (en) | Pressure control valve | |
JPH09133225A (en) | Seat device for ball valve | |
LU100577B1 (en) | Pilot controlled electromagnetic valve with auxiliary piston | |
EP1378692A2 (en) | Valve | |
JP2004003541A (en) | Valve seat member for valve arrangement and solenoid control valve | |
JP2007032701A (en) | Valve structure | |
JPH07224962A (en) | Solenoid valve | |
JPH09303601A (en) | Shut-off valve |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071026 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080115 |