JP2004157820A - Electronic seal system and imprint display method for the system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に捺印を行なう、電子印鑑システムおよび同システムにおける印影表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル文書に対する承認行為のためのインタフェースとして知られる方法に、キー操作により暗証番号を入力する方法、IDカードを利用する方法がある。しかしながらいずれも日本の伝統的な承認のための道具である印鑑による捺印とは異なり、馴染みにくいものであった。
【0003】
一方、これを解決するために、通常の印鑑によって書類に捺印する操作感覚とディジタル文書中に捺印された印影のリアルな表現が得られる電子印鑑システムが出現している。
これは、デスクトップのパソコンのCRT画面やノートタイプのTFT液晶画面に普通の印鑑のように押印する光学的な電子印鑑が用いられ、印鑑内部にあるメモリ情報と照合することにより本人識別を行なう。また、押印位置の検出を行ない、逆さま押印や斜め押印等、リアルな印影表現を可能にしている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−149405号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特許文献1によれば、電子印鑑そのものに認証情報がセットされ、不正な使われ方は防げるものの、画面に押印する必要があるため、依然として通常の印鑑によって書類に捺印する操作感覚とは異なり、不自然な感が否めない。すなわち、従来の押印文化を完全に継承するものではない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、電子印鑑とパソコン等上位装置との間に押印パッドを介在させ、この押印パッドに電子印鑑による押印操作を行なわせることによって書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置にその印影をリアルに表現する、電子印鑑システムおよび同システムにおける印影表示方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に捺印を行なう電子印鑑システムであって、電子印鑑と、前記電子印鑑による押印と、前記電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、前記電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出して上位装置に送信する押印パッドと、あらかじめ前記電子印鑑固有の印影データを備え、前記電子印鑑の識別子に相当する印影データを、前記押印パッドを介して送信される押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示する上位装置と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、押印パッドが、電子印鑑による押印と、電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出して上位装置に送信し、上位装置が、電子印鑑の識別子に相当する印影データを、押印パッドを介して送信される押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示することにより、書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させることができ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に捺印した印影をリアルに再現する、電子印鑑システムを提供することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子印鑑システムにおいて、前記電子印鑑は、コイルが垂直方向に所定の傾きを持って配置される送信コイルを含む同調回路と、その制御回路から成り、前記制御回路は、前記押印パッドから送信キャリアを得て動作し、前記電子印鑑の識別子を構成するそれぞれのビットに応じて前記同調回路に接続される送信回路のON/OFFを制御することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、電子印鑑に内蔵される制御回路が、押印パッドから送信キャリアを得て動作し、電子印鑑の識別子を構成するそれぞれのビットに応じて同調回路に接続される送信回路のON/OFFを制御することで、コードレス、電池レスで電子印鑑にユニークに付された識別子を送信できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子印鑑システムにおいて、前記押印パッドは、(1)前記電子印鑑が接近したときに、XY方向それぞれに所定の間隔を置いて配置される複数の受信コイルをXY別に順次切替え、(2)それぞれのコイルで受信される受信強度を測定し、XY方向のそれぞれにおいてその受信強度が最高になるコイルを特定し、(3)前記特定したコイルからある一定の距離を持って隣接する受信コイルの受信強度の差から前記電子印鑑による押印角度を算出して前記上位装置へ送信する制御回路を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、押印パッドに内蔵される制御回路が、受信コイルで受信される受信強度を測定し、X、Y方向のそれぞれにおいてその受信強度が最高になるコイルを特定し、特定したコイルからある一定の距離を持って隣接する受信コイルの受信強度の差から電子印鑑による押印角度を算出して上位装置へ送信することにより、上位装置では、捺印したときの傾きと同様なリアルな印影を表示できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1または3のいずれか1項に記載の電子印鑑システムにおいて、前記押印パッドには、その押印面に少なくとも「承認」と「否認」を含む押印メニューが印刷され、前記押印パッドは、前記電子印鑑により押印された座標位置を検出して前記上位装置へ送信することを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、押印パッドには、その押印面に少なくとも「承認」と「否認」を含む押印メニューが印刷され、電子印鑑により押印された座標位置を検出して上位装置へ送信することにより、上位装置では、その押印メニューに応じたアプリケーション上の処理を行なうことができる。押印メニューとして、他に、「決済」、「条件付決済」、「差し戻し」。「否認」等が考えられる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電子印鑑システムにおいて、前記押印パッドは、前記電子印鑑にユニークな識別子と、自身に割り付けられた識別子とを照合し、一致する場合にのみ前記上位装置へその座標位置ならびに押印角度を送信する照合回路、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、押印パッドに内蔵される照合回路が、電子印鑑にユニークな識別子と、押印パッドに割り付けられた識別子とを照合し、一致する場合にのみ上位装置へその座標位置ならびに押印角度を送信することにより、成りすまし押印や印鑑複製等の不正行為をチェックすることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子印鑑システムにおいて、前記押印パッドは、前記電子印鑑の押印を圧力により検知する押印検知回路と、前記検知回路による圧力検知をトリガに上位装置から供給される電力によって生成される送信キャリアによる通電状態を表示する表示回路を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、表示回路により、押印検知回路で検出される通電中の状態を視覚で認識することができる。押印時に色を変化させることで注意喚起にもなる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に捺印を行なう電子印鑑システムにおける印影表示方法であって、電子印鑑による押印と、当該電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、前記電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出する工程と、前記電子印鑑の識別子に相当するあらかじめ用意された印影データを、前記押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示する工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、押印パッドが、電子印鑑による押印と、電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出して上位装置に送信し、上位装置が、電子印鑑の識別子に相当する印影データを、押印パッドを介して送信される押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示することにより、捺印者に書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させることができ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に、捺印した印影をリアルに再現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における電子印鑑システムの外観の一例を示す図である。電子印鑑システムは、電子印鑑1と、押印パッド2と、図示せぬ上位装置としてのパソコン(PC)で構成される。
電子印鑑1は、実際の印鑑と同じ形状を持ち、それぞれに固有の識別子(ID)が付与されている。形状は、例えば、長さ70mm、径は10mmとし、印影が掘り込まれ(必須ではない)、従って、紙にも押印が可能である。また、押印パッド2は、中央部に、「承認」、「決済」、「否認」など6つの押印メニューが印刷され、押印パッド2右上部にインジケータ20が実装されている。
印刷メニュー部分に電子印鑑1を近づけることによってインジケータ20が作動し、また、押印することによってタクトスイッチのようなクリック感を得て、その押印メニューが図示せぬ上位装置に通知される仕組みになっている。また、押印パッド2は、図示せぬPCにUSB(Universal Serial Interface Bus)で接続され、PCに対して、座標、回転角、押圧の有無、電子印鑑IDの情報を送信するデバイスである。
【0022】
なお、押印パッド2は、図1では四角形状としたが、図2に示すように丸い形状としても良い。但し、基板形状が円そのものであれば、部品スペース確保のために基板が2枚程度必要になるため、コスト高になる。従って、図2に示すように、上方に四角い部分を設けて1枚基板とすることも考えられる。この場合、外形を80mm、押印領域となる内径を30mm、厚さを15mm程度とする。
ここに示す押印パッド2に押印メニューは印刷されておらず、従って、単に電子印鑑1が押印されたか否かのみを検出する簡易型押印パッドとする。
【0023】
図3は、本発明の電子印鑑システムの基本動作を説明するために引用したフローチャートである。
以下、図3に示すフローチャートを使用して本発明の電子印鑑システムのアプリケーションレベルでの動作から説明する。
【0024】
準備段階において、PC等の上位装置は、図示せぬサーバから印影データをあらかじめ取り込んであるものとする。
まず、押印パッド2が、電子印鑑1が接近した(電磁誘導による)ことを検出したとき(S31Yes)インジケータ20をONし、その電子印鑑1にユニークに付与されたIDと、押印パッド2に付与されたIDとの照合を行なう(S32)。ここで不一致の場合は何もしない。
ここで、照合が得られた場合(一致)、電子印鑑1のIDと押印の回転角を算出し、上位装置(PC)へ送信する(S33)。押印の回転角の算出については後述する。
【0025】
次に、上位装置では、USBドライバー(ソフトウェア)が受信した電子印鑑のID、押印の回転角をアプリケーションに渡し(S34)、これを受けたアプリケーションは、そのIDに対応する印影データを検索し、その印影を先の押印角度に合わせて表示する(S35)。
そして、印鑑が押されたか否かをチェックし(S36)、押されたことが検出されたときに(S36Yes)、USBドライバーは、電子印鑑1が押されたことをアプリケーションに通知し(S37)、アプリケーションは、押印処理(承認、否認)を行なう(S38)。
【0026】
以下、本発明の電子印鑑システムの詳細説明を行なう。図4は、電子印鑑1および押印パッド2の内部構造を説明するために引用した断面図である。
電子印鑑1は印鑑回路10を内蔵し、この印鑑回路10とは別にフェライト11にコイル(以下フェライトを含め送信コイル12という)が巻かれ、それが10度程度傾いて実装されている。この送信コイル12の傾きにより電子印鑑1の押印角度が検出される。なお、傾きの角度は、電磁誘導による回転角算出のために得られる電圧レベルの感度と、電子印鑑1のサイズに依存する。
一方、押印パッド2内部には、まず上面にアンテナプリント基板21があり、その裏にシールドのためのパーマロイ22が貼り付けられている。そして、そのアンテナプリント基板21は、パッド回路プリント基板23に接続されており、そのパッド回路プリント基板23上には電子部品24が配置され、その概略中央部分に上記した各押印メニューに対応して圧力センサ25が実装されている。電子印鑑1が押印されたときの圧力をこの圧力センサ25で検出して、押印を検知するものである。
更に、このパッド回路プリント基板23は、USBケーブル26を介して上位装置としてのPCに接続される。
【0027】
図5は、図4に示すアンテナプリント基板21とパッド回路プリント基板23の接続構成、すなわち、押印パッド2の内部構成を説明するために引用した図である。
図5において、アンテナプリント基板21は、X方向、Y方向に狭い幅でコイル(Xi:X0〜X15,Yi;Y0〜Y11)が配置されている。また、その外周には全体を囲んで外周コイル30が巻かれている。
【0028】
そして、パッド回路プリント基板23のマイコン231を介して送信キャリアが生成されると、ドライバー232を経由して、外周コイル30に電流が流される。その後、電子印鑑1が近づけられ(5mm程度)認識時に、パッド回路プリント基板23でX方向、Y方向のコイルを選択して、X方向、Y方向の信号を受信し、その受信信号の振幅をパッド回路プリント基板23(アンプ233、フィルタ234、検波回路235、A/D(Analog Digital)変換回路236)により検出する。
そして検出された受信信号をマイコン231によって処理し、USBケーブル26を介して出力して上位装置のPCへ送る。なお、237は、図4に示す圧力センサ25であり、ここでは半導体歪式押圧センサを用いることとする。
ここでは図示していないが、上記したインジケータ20も実装されており、このインジケータ20は、圧力センサ237による圧力検知をトリガに、PCからUSB経由で供給される電力によって生成される送信キャリアによる通電状態を表示するものである。
【0029】
図6は、送信キャリアと受信信号及びID検出タイミングの関係について説明するために引用したタイミングチャートである。
ここでは、上から順に、(a)送信キャリア、(b)アンテナ切替えスイッチ制御(マイコン231出力)、(c)受信信号(“1”出力時)、(d)受信信号(“0”出力時)、(e)A/D変換タイミングのそれぞれを示す。
まず、PC電源からUSB経由で供給される電力により、マイコン231を介してアンテナプリント基板21に送信キャリアがある一定期間供給され、その期間、マイコン231によるアンテナ切替えスイッチ制御は“OFF”の状態にある。送信キャリアの供給が停止した時、コイルXiまたはYiの受信信号に切換わるようになる。
このことにより受信信号が検出され、“1”出力時と“0”出力時における受信信号の長さの違いから、A/D変換のタイミングで前半部分が座標及び回転角検出用となり、後半部分がID検出の“1”/“0”判定用となる。
【0030】
図7は、電子印鑑1に内蔵される印鑑回路10の内部構成を説明するために引用した図である。
ここでは、印鑑回路10は、同調回路101、コンパレータ102、バッファ103、マイコン104、IDメモリ回路105で構成される。
印鑑回路10は、アンテナプリント基板21の外周コイル30から送信キャリアをLC共振回路で構成される同調回路101を介して取り込み、+電源と−電源を供給する。また、コンパレータ102で送信キャリアのON/OFFを検出する。ここではバッファ103として74HC126が用いられ、この74HC126はトライステートのCMOSロジックICで構成され、コンデンサC4を通して同調回路101に正帰還をかけることで発振回路を形成する。従って、トライステートの制御端子(ON/OFF)により発振を制御することができる。
以下ではこのバッファ103を発信回路103と呼ぶことにする。
【0031】
図8は、印鑑回路10の動作を説明するために引用したタイミングチャートである。
ここでは上から順に、(a)同調回路101(“1”出力時)、(b)同調回路101(“0”出力時)、(c)コンパレータ102出力、(d)発信回路103(制御端子“1”出力時)、(e)発信回路103(制御端子“0”出力時)のそれぞれを示す。
【0032】
図8において、印鑑回路10が内蔵する同調回路101で、“1”出力時の信号波形と“0”出力時の信号波形で、コンパレータ102の出力信号が“1”から“0”になる時、マイコン104が発信回路103の制御端子を“ON”にする。このことにより、発信回路103が“1”出力時は、同調回路101が発振している一定の長さの間“ON”の状態が続き、“0”出力時も“0”出力時の同調回路101が発振している一定の長さの間“ON”の状態が続く。
【0033】
図9に、印鑑回路10が内蔵するマイコン104の処理の流れがフローチャートで示されている。
図9において、マイコン104は、コンパレータ102の出力が“1”から“0”に変化するのを待ち(S91)、“0”になった時、発信回路103の制御端子を“ON”にする(S92)。
その後、一定期間だけ待って(S93)、IDメモリ回路105の次のビットを読み込む(S94)。それが、“0”か“1”により(S95)、“1”の時は、更に一定期間待ち(S96)、“0”の時は、発振回路の制御端子を“OFF”に設定する(S97)。以上のようにして電子印鑑1のIDを認識する。
【0034】
図10に、押印パッド2の受信信号波形が示されている。ここで、横軸は変位量Xで、縦軸は受信信号の強度Sを示す。
ところで、電子印鑑1の送信コイル12に傾き(回転角)が無い場合、受信信号強度(波線)は、Xnを中心にほぼ左右対称形であるが(Xn−1〜Xn−4,Xn+1〜Xn+4)、例えば、傾き(回転角)が20度の場合、この信号波形(実線)は、変位の左側で傾き0の波形より下側になり、変位の右側で傾き0の波形より上側になることがわかっている。
そこで、この左側と右側の信号強度の差から押印角度(=回転角)を決定する。具体的には、X軸方向の傾きの度合いと、Y軸方向の傾きの度合いにより、電子印鑑1の押印の回転角を求める。
【0035】
図11に、押印パッド2が内蔵するマイコン231による位置座標および押印角度を求めるための処理手順がフローチャートで示されている。以下に詳細説明を行う。
まず、図10に示す受信信号波形で、マイコン231は、アンテナ切換スイッチをX0〜X15、Y0〜Y11に順次切換え、X方向、Y方向それぞれの各コイルの受信信号強度を計測する(S111)。ここで、X0〜X15中、最大の値をとるコイルをXnとする(S112)。また、同様に、Y0からY11中、最大の値をとるコイルをYmとする(S113)。
この場合、それらの値から座標及び回転角は、以下のように算出することができる(S114)。
【0036】
座標値=(n、m)
回転角=tan−1(((S(Ym+3)−S(Ym−3))/(S(Ym+3)+S(Ym−3)))/((S(Xn+3)−S(Xn−3))/(S(Xn+3)+S(Xn−3))))
なお、ここでは、座標精度は位置がわかればいい程度で、もし精度良く座標を求めたい場合は、Xnを中心にその両端3つの値を2次曲線に補間して求めることができる。
【0037】
すなわち、電子印鑑1の押印角度を45度回転させた状態で、押印パッド2のX軸検出波形を見る。ここで、受信コイルXn−3の信号レベルをVL、受信コイルXn+3の信号レヘベルをVRとすれば、電位印鑑1内部の送信コイル12の傾きにより、VLとVRの間に信号レベル差が生じる。そこでX軸の傾きを(1)式のように定義し、同様に考えてY軸の傾きの値を、Y軸におけるVR、VLの信号レベルから(2)式のように定義する。
(1)傾きX=(VR−VL)/(VR+VL)
(2)傾きY=(VR−VL)/(VR+VL)
これらX、Yの傾きから、電子印鑑1の回転角度θは、以下の(3)式を演算することにより求められる。
(3)回転角度θ=tan−1(傾きYの値/傾きXの値)
【0038】
以上のようにして検出され、あるいは算出されたIDコード、座標位置、押印角度の情報をUSB経由で上位装置へ転送することにより、上位装置のアプリケーションでは、そのIDに相当する印影データを検索して取り出し、押印角度の情報に合わせて画面上の所定の位置に表示する。
【0039】
以上説明のように本発明は、電子印鑑とパソコン等上位装置との間に押印パッドを介在させ、この押印パッドに電子印鑑による押印操作を行なわせることによって書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置にその印影をリアルに表現する電子印鑑システムおよび同システムにおける印影表示方法を提供するものである。
なお、上記した本発明実施形態では、印影情報は上位装置が持つこととして説明したが、押印パッド2で持っても良く、この場合、上位装置の負荷が軽減される。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、電子印鑑とパソコン等上位装置との間に押印パッドを介在させ、この押印パッドに電子印鑑による押印操作を行なわせることによって利用者に書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させることができ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に捺印した印影をリアルに再現する、電子印鑑システムを提供することができる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、押印パッドから送信キャリアを得て動作し、電子印鑑の識別子を構成するそれぞれのビットに応じて同調回路に接続される送信回路のON/OFFを制御することで、コードレス、電池レスで電子印鑑にユニークに付された識別子を送信できる。
【0042】
請求項3に記載の発明によれば、受信コイルで受信される受信強度を測定し、X、Y方向のそれぞれにおいてその受信強度が最高になるコイルを特定し、当該特定したコイルからある一定の距離を持って隣接する受信コイルの受信強度の差から電子印鑑による押印角度を算出して上位装置へ送信することにより、上位装置では、捺印したときの傾きと同様な印影をリアルに表現できる。
【0043】
請求項4に記載の発明によれば、押印パッドには、その押印面に少なくとも「承認」と「否認」を含む押印メニューが印刷され、電子印鑑により押印された座標位置を検出して上位装置へ送信することにより、上位装置では、その押印メニューに応じたアプリケーション上の処理を行なうことができる。
【0044】
請求項5に記載の発明によれば、電子印鑑にユニークな識別子と、押印パッドに割り付けられた識別子とを照合し、一致する場合にのみ上位装置へその座標位置ならびに押印角度を送信することにより、成りすまし押印や印鑑複製等の不正行為をチェックすることができる。
【0045】
請求項6に記載の発明によれば、表示回路により、押印検知回路で検出される通電中の状態を視覚で認識することができる。押印時に色を変化させることで注意喚起にもなる。
【0046】
請求項7に記載の発明によれば、押印パッドが、電子印鑑による押印と、電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出して上位装置に送信し、上位装置が、電子印鑑の識別子に相当する印影データを、押印パッドを介して送信される押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示することにより、捺印者に書類に捺印する感覚と同じ感覚で捺印させることができ、画面上に表示されたディジタル文書の所定の位置に、捺印した印影をリアルに再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電子印鑑システムの外観の一例を示す図である。
【図2】本発明における電子印鑑システムの外観の他の一例を示す図である。
【図3】本発明の電子印鑑システムの基本動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図4】本発明の電子印鑑システムを構成する電子印鑑および押印パッドの内部構造を説明するために引用したそれぞれの断面図である。
【図5】本発明の電子印鑑システムにおいて使用される押印パッドの内部構成を説明するために引用した図である。
【図6】本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、送信キャリアと受信信号及びID検出タイミングの関係について示したタイミングチャートである。
【図7】本発明の電子印鑑システムにおいて用いられる電子印鑑に内蔵される印鑑回路の内部構成を説明するために引用した図である。
【図8】本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、印鑑回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、印鑑回路が内蔵するマイコンの処理の流れをフローチャートで示した図である。
【図10】本発明の電子印鑑システムによる回転角度の検出を説明するために引用した図であり、押印パッドによる受信信号の位置に対する強度を示す図である。
【図11】本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、押印パッドが内蔵するマイコンによる位置座標および押印角度を求めるための処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子印鑑
2 押印パッド
20 インジケータ
21 アンテナプリント基板
22 パーマロイ
23 パッド回路プリント基板
24 電子部品
25(237) 圧力センサ
30 外周コイル
101 同調回路
104 マイコン(制御回路)
231 マイコン(制御回路)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic seal stamp system and a seal imprint display method in the system for marking a predetermined position of a digital document displayed on a screen.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method known as an interface for an approval action for a digital document, there are a method of inputting a personal identification number by a key operation and a method of using an ID card. However, unlike the seals made by Japanese seals, which are traditional Japanese tools for approval, they were not familiar.
[0003]
On the other hand, in order to solve this, the operation feeling of stamping a document with a normal seal and the stamp on a digital document mark Electronic seal systems have emerged that provide realistic representations of shadows.
This is done by using an optical electronic seal stamp that is stamped on a CRT screen of a desktop personal computer or a notebook type TFT liquid crystal screen like an ordinary seal stamp, and identifies the person by collating with memory information inside the seal stamp. In addition, the stamp position is detected and realistic, such as upside down and diagonal stamps. mark Shadow expression is possible (see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-10-149405
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has a sense that a stamp pad is interposed between an electronic seal stamp and a host device such as a personal computer, and a stamp operation is performed on the stamp pad using the electronic seal stamp. It is an object of the present invention to provide an electronic seal stamp system and a seal imprint display method in the system, in which the seal is imprinted with the same feeling as described above, and the imprint is realistically expressed at a predetermined position of a digital document displayed on a screen.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0008]
According to the invention described in
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the electronic seal stamp system according to the first aspect, the electronic seal stamp includes a tuning circuit including a transmission coil in which the coil is arranged with a predetermined inclination in a vertical direction, and a control circuit thereof. The control circuit operates by obtaining a transmission carrier from the stamp pad and controls ON / OFF of the transmission circuit connected to the tuning circuit according to each bit constituting the identifier of the electronic seal stamp It is characterized by that.
[0010]
According to the second aspect of the present invention, the control circuit built in the electronic seal stamp operates by obtaining the transmission carrier from the stamp pad, and is connected to the tuning circuit according to each bit constituting the identifier of the electronic seal stamp. By controlling ON / OFF of the transmission circuit, it is possible to transmit an identifier uniquely assigned to an electronic seal stamp without a cord or battery.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the electronic seal stamp system according to the first or second aspect, (1) when the electronic seal stamp approaches, the stamp pad is arranged at a predetermined interval in each of the XY directions. (2) Measure the reception intensity received by each coil, specify the coil having the highest reception intensity in each of the XY directions, and (3) specify the above And a control circuit that calculates a stamping angle by the electronic seal stamp from a difference in reception intensity between adjacent receiving coils at a certain distance from the coil and transmits it to the host device.
[0012]
According to the third aspect of the present invention, the control circuit built in the stamp pad measures the reception intensity received by the reception coil and specifies the coil having the highest reception intensity in each of the X and Y directions. Then, by calculating the stamping angle by the electronic seal stamp from the difference in reception intensity of adjacent receiving coils at a certain distance from the specified coil and transmitting it to the host device, the host device can obtain the inclination when the seal is applied. Similar realistic imprints can be displayed.
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, in the electronic seal stamp system according to any one of the first or third aspects, the stamp pad has a seal menu including at least “approval” and “denial” on the stamp surface. The printed stamp pad detects a coordinate position stamped by the electronic seal stamp and transmits the detected coordinate position to the host device.
[0014]
According to the fourth aspect of the present invention, the stamp pad is printed with a stamp menu including at least “approval” and “denial” on the stamping surface, and the coordinate position stamped by the electronic seal stamp is detected and the host device By transmitting to, the host device can perform processing on the application according to the seal menu. In addition, “Settlement”, “Conditional settlement”, and “Send back” are available as the seal menu. "Deny" is considered.
[0015]
The invention according to claim 5 is the electronic seal stamp system according to
[0016]
According to the fifth aspect of the present invention, the collation circuit built in the stamp pad collates the identifier unique to the electronic seal stamp with the identifier assigned to the stamp pad. By transmitting the coordinate position and the stamp angle, it is possible to check fraudulent acts such as impersonation stamp and stamp copy.
[0017]
According to a sixth aspect of the present invention, in the electronic seal stamp system according to any one of the third to fifth aspects, the stamp pad includes a stamp detection circuit that detects a stamp of the electronic seal stamp by pressure, and the detection circuit. And a display circuit for displaying an energization state by the transmission carrier generated by the power supplied from the host device with the pressure detection by.
[0018]
According to the sixth aspect of the present invention, the display circuit can visually recognize the energized state detected by the stamp detection circuit. Changing the color at the time of stamping will also call attention.
[0019]
The invention according to
[0020]
According to the invention described in
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a diagram showing an example of the appearance of an electronic seal stamp system according to the present invention. The electronic seal stamp system includes an
The
The indicator 20 is activated by bringing the
[0022]
The
The imprint menu is not printed on the
[0023]
FIG. 3 is a flowchart cited for explaining the basic operation of the electronic seal stamp system of the present invention.
The operation at the application level of the electronic seal stamp system of the present invention will be described below using the flowchart shown in FIG.
[0024]
In the preparation stage, it is assumed that a higher-level device such as a PC has previously taken seal stamp data from a server (not shown).
First, when the
Here, when the collation is obtained (match), the ID of the
[0025]
Next, in the host device, the ID of the electronic seal stamp and the rotation angle of the seal received by the USB driver (software) are passed to the application (S34), and the application that has received this retrieves the seal impression data corresponding to the ID, The imprint is displayed in accordance with the previous stamp angle (S35).
Then, it is checked whether or not the seal stamp has been pressed (S36). When it is detected that the stamp has been pressed (S36 Yes), the USB driver notifies the application that the
[0026]
Hereinafter, the electronic seal stamp system of the present invention will be described in detail. FIG. 4 is a cross-sectional view cited for explaining the internal structure of the
The
On the other hand, inside the
Further, the pad circuit printed
[0027]
FIG. 5 is a diagram cited for explaining the connection configuration of the antenna printed board 21 and the pad circuit printed
In FIG. 5, the antenna printed circuit board 21 has coils (Xi: X0 to X15, Yi; Y0 to Y11) arranged in a narrow width in the X direction and the Y direction. An outer
[0028]
When a transmission carrier is generated via the
The detected reception signal is processed by the
Although not shown here, the above-described indicator 20 is also mounted, and this indicator 20 is energized by a transmission carrier generated by the power supplied from the PC via USB with the pressure detection by the
[0029]
FIG. 6 is a timing chart cited for explaining the relationship between the transmission carrier, the received signal, and the ID detection timing.
Here, in order from the top, (a) transmission carrier, (b) antenna changeover switch control (
First, the transmission carrier is supplied to the antenna printed circuit board 21 through the
As a result, the received signal is detected. Due to the difference in the length of the received signal at the time of “1” output and “0” output, the first half part is for detecting coordinates and rotation angle at the timing of A / D conversion, and the second half part. Is for “1” / “0” determination of ID detection.
[0030]
FIG. 7 is a diagram cited for explaining the internal configuration of the
Here, the
The
Hereinafter, the
[0031]
FIG. 8 is a timing chart quoted for explaining the operation of the
Here, in order from the top, (a) tuning circuit 101 (when “1” is output), (b) tuning circuit 101 (when “0” is output), (c)
[0032]
In FIG. 8, when the output signal of the
[0033]
FIG. 9 is a flowchart showing the processing flow of the
In FIG. 9, the
Thereafter, after waiting for a certain period (S93), the next bit of the
[0034]
FIG. 10 shows a received signal waveform of the
By the way, when there is no inclination (rotation angle) in the transmission coil 12 of the
Therefore, the stamping angle (= rotation angle) is determined from the difference between the left and right signal strengths. Specifically, the rotation angle of the stamp of the
[0035]
FIG. 11 is a flowchart showing a processing procedure for obtaining the position coordinates and the stamping angle by the
First, with the received signal waveform shown in FIG. 10, the
In this case, the coordinates and the rotation angle can be calculated from these values as follows (S114).
[0036]
Coordinate value = (n, m)
Rotation angle = tan -1 (((S (Y m + 3 ) -S (Y m-3 )) / (S (Y m + 3 ) + S (Y m-3 )))) / ((S (X n + 3 ) -S (X n-3 )) / (S (X n + 3 ) + S (X n-3 ))))
Here, the coordinate accuracy is sufficient if the position is known, and if it is desired to obtain the coordinates with high accuracy, it can be obtained by interpolating the three values at both ends around Xn into a quadratic curve.
[0037]
That is, the X-axis detection waveform of the
(1) Inclination X = (VR−VL) / (VR + VL)
(2) Inclination Y = (VR−VL) / (VR + VL)
From these X and Y inclinations, the rotation angle θ of the
(3) Rotation angle θ = tan -1 (Slope Y value / Slope X value)
[0038]
By transferring the ID code, coordinate position, and stamping angle information detected or calculated as described above to the host device via the USB, the application of the host device searches for the imprint data corresponding to the ID. Take out and seal angle It is displayed at a predetermined position on the screen according to the information.
[0039]
As described above, according to the present invention, a stamp pad is interposed between an electronic seal stamp and a host device such as a personal computer, and the stamp pad is subjected to a stamp operation by the electronic seal stamp. The present invention provides an electronic seal stamp system that realistically represents an imprint on a predetermined position of a digital document displayed on a screen, and a seal imprint display method in the system.
In the above-described embodiment of the present invention, the imprint information is described as being held by the host device. However, the stamp information may be held by the
[0040]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, a stamp pad is interposed between the electronic seal stamp and a host device such as a personal computer, and the user feels that the user stamps the document by performing the stamp operation with the electronic seal stamp. It is possible to provide an electronic seal stamp system that can be imprinted with the same feeling as in the above, and that realistically reproduces a seal imprinted at a predetermined position of a digital document displayed on the screen.
[0041]
According to the second aspect of the present invention, the transmission carrier is obtained from the stamp pad and operates to control ON / OFF of the transmission circuit connected to the tuning circuit in accordance with each bit constituting the identifier of the electronic seal stamp. Thus, an identifier uniquely assigned to an electronic seal stamp can be transmitted without a cord or battery.
[0042]
According to the third aspect of the present invention, the reception intensity received by the reception coil is measured, the coil having the highest reception intensity in each of the X and Y directions is specified, and a certain constant is determined from the specified coil. By calculating the stamping angle by the electronic seal stamp from the difference in reception intensity between adjacent receiving coils with a distance and transmitting it to the host device, the host device can realistically express the imprint similar to the inclination when the stamp is made.
[0043]
According to the fourth aspect of the present invention, the stamp pad is printed with a stamp menu including at least “approval” and “denial” on the stamping surface, and the coordinate position stamped by the electronic seal stamp is detected and the host device By transmitting to, the host device can perform processing on the application according to the seal menu.
[0044]
According to the invention described in claim 5, by comparing the identifier unique to the electronic seal stamp with the identifier assigned to the stamp pad, and transmitting the coordinate position and the stamp angle to the host device only when they match, It is possible to check fraudulent acts such as impersonation imprinting and stamp duplication.
[0045]
According to the sixth aspect of the present invention, the display circuit can visually recognize the energized state detected by the stamp detection circuit. Changing the color at the time of stamping will also call attention.
[0046]
According to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of the appearance of an electronic seal stamp system according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing another example of the appearance of the electronic seal stamp system according to the present invention.
FIG. 3 is a flowchart cited for explaining the basic operation of the electronic seal stamp system of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view cited for explaining the internal structure of an electronic seal stamp and a stamp pad constituting the electronic seal stamp system of the present invention.
FIG. 5 is a diagram cited for explaining the internal configuration of a stamp pad used in the electronic seal stamp system of the present invention.
FIG. 6 is a diagram cited for explaining the operation of the embodiment of the present invention, and is a timing chart showing the relationship between a transmission carrier, a received signal, and ID detection timing.
FIG. 7 is a diagram cited for explaining the internal configuration of a seal circuit built in the electronic seal stamp used in the electronic seal stamp system of the present invention.
FIG. 8 is a timing chart showing the operation of the seal circuit, which is cited for explaining the operation of the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram cited for explaining the operation of the embodiment of the present invention, and is a diagram showing a flow of processing of the microcomputer built in the seal circuit in a flowchart.
FIG. 10 is a diagram cited for explaining the detection of the rotation angle by the electronic seal stamp system according to the present invention, and is a diagram showing the strength with respect to the position of the received signal by the stamp pad.
FIG. 11 is a flowchart quoted for explaining the operation of the embodiment of the present invention, and is a flowchart showing a processing procedure for obtaining a position coordinate and a stamping angle by a microcomputer built in the stamping pad.
[Explanation of symbols]
1 Electronic seal
2 stamp pad
20 Indicator
21 Antenna printed circuit board
22 Permalloy
23 Pad Circuit Printed Circuit Board
24 Electronic components
25 (237) Pressure sensor
30 outer coil
101 Tuning circuit
104 Microcomputer (control circuit)
231 Microcomputer (control circuit)
Claims (7)
電子印鑑と、
前記電子印鑑による押印と、前記電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、前記電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出して上位装置に送信する押印パッドと、
あらかじめ前記電子印鑑固有の印影データを備え、前記電子印鑑の識別子に相当する印影データを、前記押印パッドを介して送信される押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示する上位装置と、
を備えることを特徴とする電子印鑑システム。An electronic seal stamp system that stamps a predetermined position of a digital document displayed on a screen,
Electronic seal,
A stamp pad that detects a stamp by the electronic seal stamp and a unique identifier assigned to each of the electronic seal stamps, calculates a stamp angle when the electronic seal stamp is stamped, and transmits the stamp angle to a host device;
A host device that includes imprint data unique to the electronic seal stamp in advance, and displays the imprint data corresponding to the identifier of the electronic seal stamp at a predetermined position on the screen in accordance with the stamp angle transmitted through the stamp pad;
An electronic seal stamp system comprising:
前記制御回路は、前記押印パッドから送信キャリアを得て動作し、前記電子印鑑の識別子を構成するそれぞれのビットに応じて前記同調回路に接続される送信回路のON/OFFを制御することを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑システム。The electronic seal stamp includes a tuning circuit including a transmission coil in which the coil is arranged with a predetermined inclination in the vertical direction, and a control circuit thereof.
The control circuit operates by obtaining a transmission carrier from the stamp pad, and controls ON / OFF of the transmission circuit connected to the tuning circuit in accordance with each bit constituting the identifier of the electronic seal stamp. The electronic seal stamp system according to claim 1.
(1)前記電子印鑑が接近したときに、X、Y方向それぞれに所定の間隔を置いて配置される複数の受信コイルを、X、Y方向別に順次切替え、
(2)それぞれのコイルで受信される受信強度を測定し、X、Y方向のそれぞれにおいてその受信強度が最高になるコイルを特定し、
(3)前記特定したコイルからある一定の距離を持って隣接する受信コイルの受信強度の差から前記電子印鑑による押印角度を算出して前記上位装置へ送信する制御回路を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子印鑑システム。The stamp pad is
(1) When the electronic seal stamp approaches, a plurality of receiving coils arranged at predetermined intervals in the X and Y directions are sequentially switched in the X and Y directions,
(2) Measure the reception strength received by each coil, identify the coil having the highest reception strength in each of the X and Y directions,
(3) A control circuit is provided that calculates a seal angle by the electronic seal stamp from a difference in reception intensity between adjacent receive coils at a certain distance from the identified coil and transmits the calculated stamp angle to the host device. The electronic seal stamp system according to claim 1 or 2.
前記電子印鑑にユニークな識別子と、自身に割り付けられた識別子とを照合し、一致する場合にのみ前記上位装置へその座標位置ならびに押印角度を送信する照合回路、
を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の電子印鑑システム。The stamp pad is
A collation circuit that collates an identifier unique to the electronic seal stamp and an identifier assigned to the electronic seal stamp, and transmits the coordinate position and the stamping angle to the host device only when they match.
The electronic seal stamp system according to claim 3 or 4, characterized by comprising:
前記電子印鑑の押印を圧力により検知する押印検知回路と、前記検知回路による圧力検知をトリガに上位装置から供給される電力によって生成される送信キャリアによる通電状態を表示する表示回路と、
を備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子印鑑システム。The stamp pad is
A seal detection circuit for detecting the pressure of the imprint of the electronic seal, and a display circuit for displaying the current status by transmitting carriers generated by electric power supplied from the host device to trigger the pressure detection by the detection circuit,
The electronic seal stamp system according to claim 3, wherein the electronic seal stamp system is provided.
電子印鑑による押印と、当該電子印鑑のそれぞれに付与されるユニークな識別子とを検知し、前記電子印鑑が押印されたときの押印角度を算出する工程と、
前記電子印鑑の識別子に相当するあらかじめ用意された印影データを、前記押印角度に合わせて画面上の所定の位置に表示する工程と、
を有することを特徴とする電子印鑑システムにおける印影表示方法。A seal imprint display method in an electronic seal stamp system that stamps a predetermined position of a digital document displayed on a screen,
Detecting a stamp by an electronic seal stamp and a unique identifier given to each of the electronic seal stamps, and calculating a stamping angle when the electronic seal stamp is stamped;
Displaying the seal data prepared in advance corresponding to the identifier of the electronic seal stamp at a predetermined position on the screen according to the stamping angle;
An imprint display method in an electronic seal stamp system, characterized by comprising:
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