JP2004155722A - Method for producing mono(dimethyloctyl) ether - Google Patents

Method for producing mono(dimethyloctyl) ether Download PDF

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JP2004155722A JP2002323621A JP2002323621A JP2004155722A JP 2004155722 A JP2004155722 A JP 2004155722A JP 2002323621 A JP2002323621 A JP 2002323621A JP 2002323621 A JP2002323621 A JP 2002323621A JP 2004155722 A JP2004155722 A JP 2004155722A
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polyol
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Takahisa Okutsu
宗尚 奥津
Kosaku Ishida
浩作 石田
Tomohito Kitsuki
智人 木附
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Kao Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for producing a mono(dimethyloctyl) ether of a polyol by which the reaction is efficiently promoted. <P>SOLUTION: The method for producing the mono(dimethyloctyl) ether of the polyol comprises a first step for bringing the following liquid phase (A) into contact with the following liquid phase (B) to afford dimethyloctadienyl ether, and a second step for hydrogenating a dimethyloctadienyl group of the product in the presence of a catalyst containing a group 8-10 element in the periodic table in a hydrogen atmosphere: liquid phase (A) comprises (a<SB>1</SB>) a total 3-6C polyol having 3-4 hydroxy groups, a palladium compound, a water-soluble tertiary phosphine or phosphite, water and an alkali metal hydroxide or alkaline earth metal hydroxide, or (a<SB>2</SB>) the total 3-6C polyol having 3-4 hydroxy groups, a complex of palladium, and the water-soluble tertiary phosphine or phosphite, the water and the alkali metal hydroxide or alkaline earth metal hydroxide; and liquid phase (B) is an oily liquid phase containing isoprene. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオールのモノ(ジメチルオクチル)エーテル、特にモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
モノアルキルグリセリルエーテルに代表されるポリオールのモノアルキルエーテル(以下、モノアルキルエーテルとも云う)は乳化剤、分散剤、洗浄剤等として優れた非イオン性界面活性剤である。
【0003】
モノアルキルグリセリルエーテルの製法としては、(1)アルコールとエピクロロヒドリン等のエピハロヒドリンからグリシジルエーテルを合成し、更に加水分解する方法が一般的である。またその他、(2)アルキルハライドとグリセリンを、塩基を用いて反応させる方法、(3)アルコールとグリセリンを酸触媒により直接反応させる方法、(4)アルコールとグリシドールを酸又は塩基性触媒を用いて反応させる方法なども知られている。
【0004】
しかし、(1)の方法では、グリシジルエーテルを選択的に合成することが難しく、また原料由来の有機塩素化物が混入するおそれもある。また、(2)の方法では、モノアルキルグリセリルエーテルの選択的合成が困難であるだけでなく、大量に生成する塩の処理が必要であり、更に生成物が著しく着色するといった問題があり、(3)の方法では、同様にモノアルキルグリセリルエーテルの選択的合成が困難で、ジアルキルグリセリルエーテルやアルコール同士が反応したジアルキルエーテルの副生が避けられないという問題があり、(4)の方法では、グリシドール自身の重合や生成物へのグリシドールの過剰付加を避けることが難しいといった問題がある。
【0005】
一方、共役ジエンがアルコールやポリオールによってテロメル化し、1,7−又は2,7−アルカジエニルエーテルが得られることは知られているが、そのうち、2−プロパノール等の第二級アルコール溶液中で共役ジエンとポリオール、特にグリセリン、を用いてテロメル化によりアルカジエニルグリセリルエーテルを合成する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このアルカジエニルグリセリルエーテルを水素添加すればアルキルグリセリルエーテルが得られるが、この方法では、テロメル化による生成物であるアルカジエニルグリセリルエーテルが、モノエーテル体とジエーテル体、更にはトリエーテル体との混合物になってしまい、選択的にモノアルカジエニルグリセリルエーテルのみを合成することが困難であり、また更には触媒の回収、再使用も難しい。
更に、共役ジエンのテロメリゼーションを利用して、モノアルカジエニルグリセリルエーテルを選択的に合成する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、共役ジエンの種類によっては、反応性が低下してしまう現象が見られていた。
【0006】
【特許文献1】
特表平6−509339号公報
【特許文献2】
特開2002−53514号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、共役ジエンのテロメリゼーションにおいて反応性が低下する共役ジエンであるイソプレンを用いた場合にも極めて効率的に反応を進行させることができる、ポリオールのモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の液相(A)と(B):
(A)(a)水酸基を3又は4個を有する全炭素数3〜6のポリオール、パラジウム化合物、水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイト、水、及びアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物、又は
(a)水酸基を3又は4個を有する全炭素数3〜6のポリオール、パラジウムと水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトとの錯体、水、及びアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物
を含有する水性液相と、
(B)イソプレンを含む油性液相
を接触させ、イソプレンが二量化したジメチルオクタヂエニル基を有するジメチルオクタジエニルエーテルを得る第一工程の後、得られた該ジメチルオクタジエニルに対し、水素雰囲気中で周期表第8〜10族から選ばれる元素を含有する触媒の存在下に、ジメチルオクタジエニル基を水素添加する第二工程を行う、上記ポリオールのモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
〈第一工程〉
水酸基を3又は4個を有する全炭素数3〜6のポリオールとしては、グリセリン、トリメチロールメタン、トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパンなどのトリオール、及びペンダエリスリトール等のテトラオールが具体的に挙げられるが、トリオールが好ましく、特にグリセリンが好ましい。
第一工程における水性液相中のポリオールの水に対する比率は、0.01〜10重量倍が好ましく、0.1〜20重量倍がより好ましく、そして特に2〜10重量倍が好ましい。
【0010】
水性液相(A)(a)中に含有されるパラジウム化合物としては、例えばビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)等のパラジウム化合物が挙げられるが、なかでもビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)及び酢酸パラジウムが好ましい。これらのパラジウム化合物の1種又は2種以上を使用できる。
また本発明では、パラジウム化合物及び水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトと同等の成分として、パラジウムと水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトとの錯体を用いることもできる。このような錯体の好ましい例としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等のモノ、ジ、トリ若しくはそれ以上のスルホン化物、又はそれらの金属塩が挙げられる。これらのパラジウム錯体の1種又は2種以上を使用できる。
これらパラジウム化合物又はパラジウムと水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトとの錯体の使用量は、ポリオールに対し0.0001〜0.1モル倍量が好ましく、0.001〜0.1モル倍量がより好ましく、0.001〜0.01モル倍量が特に好ましい。
【0011】
水性液相(A)中に含有される水溶性第三級ホスフィン又はホスファイトとしては、各種第三級ホスフィン又はホスファイトのスルホン化物、又はそれらのアルカリ金属塩が好ましく、例えば、トリメチルホスフィン等の脂肪族(好ましくは総炭素数C1〜C20)ホスフィンのモノ−、ジ−若しくはトリ−スルホン化物、又はそれらのアルカリ金属塩;トリフェニルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、ジエチルフェニルホスフィン、エチルジフェニルホスフィン等の芳香族若しくは芳香族―脂肪族(好ましくは総炭素数C8〜C32)ホスフィンのモノ、ジ、トリ若しくはそれ以上のスルホン化物、又はそれらのアルカリ金属塩;1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,4−ビス(ジメチルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン等の二座配位子となる第三級ホスフィンのモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−若しくはそれ以上のスルホン化物、又はそれらのアルカリ金属塩;これらと同様の構造を持つホスファイトのスルホン化物、又はそのアルカリ金属塩が挙げられる。これらの第三級ホスフィン又はホスファイトはパラジウム化合物に由来するパラジウム原子の一部又は全部の配位子として作用し、パラジウム化合物の一部又は全部を水性液相中に溶解することができる。またこれらのホスフィン又はホスファイトのスルホン酸基の一部又は全部の代わりにカルボキシル基を置換基として有する化合物も好ましい。これら第三級ホスフィン又はホスファイトに含まれるスルホン酸基又はカルボキシル基は、これら第三級ホスフィン又はホスファイトが容易に水に溶解するような量でスルホン酸基又はカルボキシル基を含有することが必要である。これらのうち、特にスルホン化芳香族第三級ホスフィン若しくはホスファイト(二座配位子となる化合物を含む)、又はそれらのアルカリ金属塩が好ましく、例えばトリフェニルホスフィントリスルホン酸及びそのトリナトリウム塩、トリフェニルホスフィンジスルホン酸及びそのジカリウム塩等が挙げられる。
【0012】
これら水溶性第三級ホスフィン又はホスファイトのパラジウム化合物に対する使用量としては、第三級ホスフィン又はホスファイトのスルホン化物(若しくはカルボキシル化物)、又はそれらのアルカリ金属塩を使用する場合は、パラジウム化合物に対して0.1〜4モル倍量、特に1〜4モル倍量が好ましい。また二座配位子となる第三級ホスフィン又はホスファイトの場合は、パラジウム化合物に対して0.1〜2モル倍量、特に0.5〜2モル倍量が好ましい。
【0013】
水性液相(A)中に含有されるアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、及び水酸化カルシウムが挙げられる。これらは1種又は2種以上を使用できる。
これらアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物の使用量は、水性液相の濃度が0.01〜20重量%、更に0.1〜10重量%、特に1〜5重量%となるのが好ましい。
【0014】
本発明の油性液相(B)の溶媒は、反応に使用されるイソプレンをそのまま溶媒として用いるのが好ましいが、必要に応じて他の溶媒を用いることもできる。かかる他の溶媒としては、反応に使用されるイソプレン及び生成するジメチルオクタジエニルエーテルを溶解させ、かつ水性液相と混和しない溶媒が好ましく、炭化水素溶媒又はグリコールジエーテル類等が好ましい。特に、グリセリン以外のポリオールを用いる場合には、グリコールジエーテル類を用いることが、反応を制御する上で好ましい。
上記炭化水素溶媒としてはヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、イコサン等のC〜C20の飽和炭化水素が挙げられるほか、反応させる上記イソプレン自体をそのまま溶媒として用いるのも好ましい。
また、上記グリコールジエーテル類を溶媒として用いる場合には、全炭素数20以下のものが好ましく、具体的にはエチレングリコールジアルキルエーテルやジエチレングリコールジアルキルエーテル等のグリコールジエーテル類が好ましく、更にはエチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールブチルメチルエーテル、エチレングリコールブチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等がより好ましい。
【0015】
イソプレンを含む炭化水素溶媒相は、オートクレーブ等の反応容器中に一括して仕込んでも、また連続的に導入してもよいが、イソプレンが水性液相中のポリオールに対して1.0〜10.0モル倍量、特に1.0〜6.0モル倍量となるように仕込むのが好ましい。
【0016】
第一工程における反応温度は、10〜100℃、特に60〜100℃に保つのが好ましい。
【0017】
本発明の第一工程では、触媒は大部分が水性液相に存在することから、反応後に触媒、未反応ポリオール等を含む水性液相を必要に応じて回収し、また再使用することも可能である。
【0018】
〈第二工程〉
第二工程のジメチルオクタジエニル基の水素添加において使用する周期表第8〜10族から選ばれる元素を含有する触媒としては、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir及びPtの9元素から選ばれる金属、特にPd、Rh、Ru、Ni、Pt等の金属が低酸化数状態で含有されているものが挙げられ、特にこれらの金属がカーボン、ゼオライト、シリカアルミナ等に1〜10重量%担持されたものや、ラネーニッケル、それらの金属の酸化物が好ましい。触媒の使用量は、ジメチルオクタジエニルエーテルに対して0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好ましい。また水素圧は特に制限されないが、常圧〜20MPaの範囲が好ましい。
【0019】
なお、本発明で得られるポリオールのモノ(ジメチルオクチル)エーテルのジメチルオクチル基は、ポリオールのいかなる位置の水酸基に結合していてもよいが、通常はポリオールの1級水酸基への結合が優先される。
また、ポリオールとしてグリセリンを用いた場合は、非イオン性界面活性剤として優れたモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを製造することができる。
【0020】
【実施例】
実施例1
500mLオートクレーブ中に、グリセリン70g(0.76mol)、ビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)0.14g(0.46mmol)、トリフェニルホスフィン−3,3’,3”−トリスルホン酸トリナトリウム塩0.60g(1.05mmol)、水20gを加えて溶解後、更に水酸化カリウム2.0g(0.035mol)を加えて水溶液相とした。イソプレン224g(3.3mol)を加え、窒素で置換した後、70℃に昇温し、そのまま70℃で15時間攪拌した。室温まで放冷した後、減圧下で未反応のイソプレン及び副生した少量のジメチルオクタトリエン及びジメチルオクタジエノールを留去し、水洗して、125gのモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルを黄色透明オイルとして得た(収率72%)。
得られたモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテル50g、5%Pd−C(NEケムキャット社製)3gを500mLオートクレーブに加え、5MPaの圧力の水素雰囲気下、50℃で12時間撹拌した。反応終了後、触媒をろ過により除去し、49gのモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを無色透明オイルとして得た。GC(ガスクロマトグラフィー)分析によりこのモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルのジメチルオクチル基、3,7−ジメチル−1−オクチル基や3,6−ジメチル−1−オクチル基等のメチル基の位置が異なる異性体の混合物であり、モノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルとしての純度は99%、ジ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの含有量は1%であった。
【0021】
比較例1
500mLオートクレーブ中に、グリセリン70g(0.76mol)、ビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)0.14g(0.46mmol)、トリフェニルホスフィン−3,3’,3”−トリスルホン酸トリナトリウム塩0.60g(1.05mmol)、水20gを加えて水溶液相とした。イソプレン224g(3.3mol)を加え、窒素で置換した後、70℃に昇温し、そのまま70℃で15時間攪拌した。室温まで放冷した後、減圧下で未反応のイソプレン及び副生した少量のジメチルオクタトリエンを留去し、水洗したところ、モノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルの生成量は16g(収率9%)であった。
【0022】
実施例2
500mLオートクレーブ中に、グリセリン70g(0.76mol)、酢酸パラジウム(II)0.10g(0.45mmol)、トリフェニルホスフィン−3,3’,3”−トリスルホン酸トリナトリウム塩0.60g(1.05mmol)、水20gを加えて溶解後、更に水酸化カリウム2.0g(0.035mol)を加えて水溶液相とした。イソプレン224g(3.3mol)を加え、窒素で置換した後、70℃に昇温し、そのまま70℃で15時間攪拌した。室温まで放冷した後、減圧下で未反応のイソプレン及び副生した少量のジメチルオクタトリエン及びジメチルオクタジエノールを留去し、水洗して、130gのモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルを黄色透明オイルとして得た(収率75%)。
得られたモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルは、実施例1と同様に水素添加して、GC分析より純度98%のモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを得た。ジ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの含有量は2%であった。
【0023】
実施例3
実施例2の水酸化カリウムを水酸化ナトリウム2.1gに変える以外は実施例2と同様にして反応を行った結果、モノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルの収量は121gであった(収率70%)。
得られたモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルは、実施例1と同様に水素添加して、GC分析より純度98%のモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを得た。ジ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの含有量は2%であった。
【0024】
実施例4
ジフェニルメチルホスフィン4.0g(20mmol)、ピリジン・SO錯体9.5g(60mmol)をベンゼン150mLに溶解し、12時間還流させた。反応後、析出した白色固体を濾過により除き、溶媒を留去した後、1N硫酸500mLを加え、室温で攪拌した。クロロホルムで抽出後、更に水洗し、溶媒を留去して、ジフェニルメチルホスフィンのスルホン化物を2.0gの白色固体として得た。
H NMR(重DMSO)
ジフェニルメチルホスフィン
メチルプロトンσ:1.6
芳香環プロトンσ:7.3(多重線)
ジフェニルメチルホスフィンのスルホン化物
メチルプロトンσ:2.0
芳香環プロトンσ:7.5、7.7
500mLオートクレーブ中に、グリセリン70g(0.76mol)、酢酸パラジウム(II)0.10g(0.45mmol)、上記スルホン化物0.41g(1.14mmol)、水20g、水酸化カリウム3.0g(0.054mol)を加えて水溶液相とした。イソプレン224g(3.3mol)を加え、窒素で置換した後、70℃に昇温し、そのまま70℃で15時間攪拌した。室温まで放冷した後、減圧下で未反応のイソプレン及び副生した少量のジメチルオクタトリエン及びジメチルオクタジエノールを留去し、水洗して、116gのモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルを黄色透明オイルとして得た(収率67%)。
得られたモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルは、実施例1と同様に水素添加して、GC分析より純度98%のモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを得た。ジ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの含有量は2%であった。
【0025】
実施例5
1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパン4.0g(9.7mmol)、ピリジン・SO錯体10.0g(63mmol)をベンゼン150mLに溶解し、12時間還流させた。反応後、析出した白色固体を濾過により集め、更にベンゼンで洗浄した。乾燥後、1N硫酸500mLを加え、室温で攪拌した。クロロホルム抽出した後、水洗、乾燥して、1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパンのスルホン化物を2.5gの淡黄白色固体として得た。
H NMR(重DMSO)
1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパン
メチレンプロトンσ:3.3、3.6
芳香環プロトンσ:8.3(多重線)
1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパンのスルホン化物
メチレンプロトンσ:3.4
芳香環プロトンσ:8.4、8.6
500mLオートクレーブ中に、グリセリン70g(0.76mol)、酢酸パラジウム(II)0.10g(0.45mmol)、上記スルホン化物0.35g(0.48mmol)、水20g、水酸化カリウム3.0g(0.054mol)を加えて水溶液相とした。イソプレン224g(3.3mol)を加え、窒素で置換した後、70℃に昇温し、そのまま70℃で15時間攪拌した。室温まで放冷した後、減圧下で未反応のイソプレン及び副生した少量のジメチルオクタトリエンを留去し、水洗して、110gのモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルを黄色透明オイルとして得た(収率64%)。
得られたモノ(ジメチルオクタジエニル)グリセリルエーテルは、実施例1と同様に水素添加して、GC分析より純度98%のモノ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルを得た。ジ(ジメチルオクチル)グリセリルエーテルの含有量は2%であった。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、より選択的に、簡便にかつ経済的に有利にモノ(ジメチルオクチル)エーテルを製造でき、また触媒の回収、再使用も可能である。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing mono (dimethyloctyl) ether of a polyol, especially mono (dimethyloctyl) glycerylether.
[0002]
[Prior art]
Monoalkyl ethers of polyols represented by monoalkyl glyceryl ethers (hereinafter also referred to as monoalkyl ethers) are excellent nonionic surfactants as emulsifiers, dispersants, detergents and the like.
[0003]
As a method for producing a monoalkyl glyceryl ether, (1) a method of synthesizing a glycidyl ether from an alcohol and an epihalohydrin such as epichlorohydrin, and further hydrolyzing it is common. In addition, (2) a method of reacting an alkyl halide and glycerin using a base, (3) a method of directly reacting an alcohol and glycerin with an acid catalyst, and (4) a method of reacting an alcohol and glycidol with an acid or a basic catalyst A method of reacting is also known.
[0004]
However, in the method (1), it is difficult to selectively synthesize glycidyl ether, and there is a possibility that an organic chlorinated compound derived from a raw material may be mixed. In addition, the method (2) has a problem that not only is it difficult to selectively synthesize a monoalkyl glyceryl ether, but also it is necessary to treat a large amount of generated salt, and the product is significantly colored. In the method 3), similarly, it is difficult to selectively synthesize a monoalkyl glyceryl ether, and there is a problem that a by-product of a dialkyl glyceryl ether or a dialkyl ether in which alcohols react with each other cannot be avoided. There is a problem that it is difficult to avoid polymerization of glycidol itself or excessive addition of glycidol to the product.
[0005]
On the other hand, it is known that a conjugated diene is telomerized with an alcohol or a polyol to obtain 1,7- or 2,7-alkadienyl ether. Among them, a secondary alcohol solution such as 2-propanol is used. A method of synthesizing alkadienyl glyceryl ether by telomerization using a conjugated diene and a polyol, particularly glycerin, is disclosed (for example, see Patent Document 1). By hydrogenating this alkadienyl glyceryl ether, an alkyl glyceryl ether is obtained.In this method, alkadienyl glyceryl ether, which is a product of telomerization, is converted into a monoether compound, a diether compound, and a triether compound. And it is difficult to selectively synthesize only the monoalkadienyl glyceryl ether, and it is also difficult to recover and reuse the catalyst.
Furthermore, there is known a method for selectively synthesizing monoalkadienyl glyceryl ether using telomerization of a conjugated diene (for example, see Patent Document 2). However, depending on the type of the conjugated diene, a phenomenon in which the reactivity is reduced has been observed.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 6-509339 [Patent Document 2]
JP-A-2002-53514
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention provides a mono (dimethyloctyl) ether of a polyol, which can proceed the reaction very efficiently even when isoprene which is a conjugated diene whose reactivity decreases in telomerization of a conjugated diene. It is an object to provide a manufacturing method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention comprises the following liquid phases (A) and (B):
(A) (a 1 ) a polyol having 3 or 4 hydroxyl groups and a total of 3 to 6 carbon atoms, a palladium compound, a water-soluble tertiary phosphine or phosphite, water, and an alkali metal hydroxide or alkaline earth metal Hydroxide, or (a 2 ) a polyol having 3 to 4 hydroxyl groups and having 3 to 4 carbon atoms, a complex of palladium with a water-soluble tertiary phosphine or phosphite, water, and an alkali metal hydroxide or An aqueous liquid phase containing an alkaline earth metal hydroxide,
(B) After contacting an oily liquid phase containing isoprene to obtain a dimethyloctadienyl ether having a dimethyloctadienyl group in which isoprene is dimerized, the obtained dimethyloctadienyl is reacted with hydrogen. Performing a second step of hydrogenating a dimethyloctadienyl group in the presence of a catalyst containing an element selected from Groups 8 to 10 of the periodic table in an atmosphere, the method for producing a mono (dimethyloctyl) ether of the polyol. To provide.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
<First step>
Specific examples of the polyol having 3 to 6 hydroxyl groups and having 3 to 4 carbon atoms include triols such as glycerin, trimethylolmethane, trimethylolethane and trimethylolpropane, and tetraols such as pentaerythritol. , Triol is preferred, and glycerin is particularly preferred.
The ratio of polyol to water in the aqueous liquid phase in the first step is preferably 0.01 to 10 times by weight, more preferably 0.1 to 20 times by weight, and particularly preferably 2 to 10 times by weight.
[0010]
Examples of the palladium compound contained in the aqueous liquid phase (A) (a 1 ) include palladium compounds such as bis (acetylacetonato) palladium (II), palladium (II) acetate and palladium (II) chloride. Of these, bis (acetylacetonato) palladium (II) and palladium acetate are preferred. One or more of these palladium compounds can be used.
In the present invention, a complex of palladium and a water-soluble tertiary phosphine or phosphite can be used as a component equivalent to the palladium compound and the water-soluble tertiary phosphine or phosphite. Preferred examples of such a complex include a mono-, di-, tri- or higher sulfonate such as tetrakis (triphenylphosphine) palladium (0), or a metal salt thereof. One or more of these palladium complexes can be used.
The amount of the palladium compound or the complex of palladium and the water-soluble tertiary phosphine or phosphite is preferably 0.0001 to 0.1 mol times, more preferably 0.001 to 0.1 mol times, relative to the polyol. More preferably, the amount is 0.001 to 0.01 times by mole.
[0011]
As the water-soluble tertiary phosphine or phosphite contained in the aqueous liquid phase (A), various tertiary phosphines or sulfonated phosphites or alkali metal salts thereof are preferable. Mono-, di- or tri-sulfonated aliphatic (preferably C1 to C20) phosphines or their alkali metal salts; triphenylphosphine, dimethylphenylphosphine, methyldiphenylphosphine, diethylphenylphosphine, ethyldiphenyl Mono-, di-, tri- or more sulfonated aromatic or aromatic-aliphatic (preferably C8-C32) phosphine such as phosphine, or alkali metal salts thereof; 1,2-bis (diphenylphospho) Fino) ethane, 1,3-bis (diff A third bidentate ligand such as nylphosphino) propane, 1,4-bis (diphenylphosphino) butane, 1,4-bis (dimethylphosphino) butane, or 1,2-bis (dimethylphosphino) ethane; Mono-, di-, tri-, tetra- or higher sulfonates of primary phosphines or alkali metal salts thereof; sulfonates of phosphites having the same structure as these, or alkali metal salts thereof. These tertiary phosphines or phosphites act as ligands for some or all of the palladium atoms derived from the palladium compound, and can dissolve some or all of the palladium compound in the aqueous liquid phase. Further, compounds having a carboxyl group as a substituent in place of part or all of the sulfonic acid groups of these phosphines or phosphites are also preferable. The sulfonic acid groups or carboxyl groups contained in these tertiary phosphines or phosphites need to contain sulfonic acid groups or carboxyl groups in such an amount that these tertiary phosphines or phosphites are easily dissolved in water. It is. Of these, sulfonated aromatic tertiary phosphines or phosphites (including compounds that become bidentate ligands) or alkali metal salts thereof are preferable, for example, triphenylphosphine trisulfonic acid and its trisodium salt. , Triphenylphosphine disulfonic acid and its dipotassium salt.
[0012]
When the water-soluble tertiary phosphine or phosphite is used in the palladium compound, the tertiary phosphine or phosphite sulfonate (or carboxylate) or the alkali metal salt thereof is used in the palladium compound. The amount is preferably 0.1 to 4 times by mole, particularly preferably 1 to 4 times by mole. In the case of a tertiary phosphine or a phosphite serving as a bidentate ligand, the amount is preferably 0.1 to 2 times, more preferably 0.5 to 2 times, the molar amount of the palladium compound.
[0013]
Examples of the alkali metal hydroxide or alkaline earth metal hydroxide contained in the aqueous liquid phase (A) include sodium hydroxide, potassium hydroxide, lithium hydroxide, magnesium hydroxide, and calcium hydroxide. No. These can be used alone or in combination of two or more.
The amount of the alkali metal hydroxide or alkaline earth metal hydroxide used is such that the concentration of the aqueous liquid phase is 0.01 to 20% by weight, further 0.1 to 10% by weight, particularly 1 to 5% by weight. Is preferred.
[0014]
As the solvent for the oily liquid phase (B) of the present invention, isoprene used in the reaction is preferably used as it is, but other solvents can be used if necessary. As such another solvent, a solvent which dissolves isoprene used in the reaction and dimethyloctadienyl ether to be formed and is immiscible with the aqueous liquid phase is preferable, and a hydrocarbon solvent or glycol diethers is preferable. In particular, when a polyol other than glycerin is used, it is preferable to use a glycol diether for controlling the reaction.
Examples of the hydrocarbon solvent include C 6 to C 20 saturated hydrocarbons such as hexane, heptane, octane, nonane, decane, undecane, dodecane, tridecane, tetradecane, pentadecane, hexadecane, heptadecane, octadecane, nonadecane, and icosane. It is also preferable to use the above isoprene to be reacted as a solvent as it is.
When the above glycol diethers are used as a solvent, those having a total carbon number of 20 or less are preferable, and specifically, glycol diethers such as ethylene glycol dialkyl ether and diethylene glycol dialkyl ether are preferable. Dibutyl ether, ethylene glycol butyl methyl ether, ethylene glycol butyl ethyl ether, diethylene glycol dibutyl ether and the like are more preferred.
[0015]
The hydrocarbon solvent phase containing isoprene may be charged at once in a reaction vessel such as an autoclave or may be continuously introduced, but isoprene is added to the polyol in the aqueous liquid phase in an amount of 1.0 to 10. It is preferable to charge so as to be 0 mole times, particularly 1.0 to 6.0 mole times.
[0016]
The reaction temperature in the first step is preferably maintained at 10 to 100C, particularly preferably 60 to 100C.
[0017]
In the first step of the present invention, since the catalyst is mostly present in the aqueous liquid phase, the aqueous liquid phase containing the catalyst, unreacted polyol, etc. can be recovered after the reaction, if necessary, and can be reused. It is.
[0018]
<Second step>
Examples of the catalyst containing an element selected from Groups 8 to 10 of the Periodic Table used in the hydrogenation of the dimethyloctadienyl group in the second step include Fe, Co, Ni, Ru, Rh, Pd, Os, Ir and Pt. And metals containing Pd, Rh, Ru, Ni, Pt and the like in a low oxidation state. Particularly, these metals include carbon, zeolite, silica alumina and the like. Preferred are those loaded with 10 to 10% by weight, Raney nickel, and oxides of these metals. The amount of the catalyst to be used is preferably 0.01 to 10% by weight, particularly preferably 0.1 to 5% by weight, based on dimethyloctadienyl ether. The hydrogen pressure is not particularly limited, but is preferably in the range of normal pressure to 20 MPa.
[0019]
The dimethyloctyl group of the mono (dimethyloctyl) ether of the polyol obtained in the present invention may be bonded to a hydroxyl group at any position of the polyol, but usually, the bonding to the primary hydroxyl group of the polyol is preferred. .
Further, when glycerin is used as the polyol, mono (dimethyloctyl) glyceryl ether which is excellent as a nonionic surfactant can be produced.
[0020]
【Example】
Example 1
In a 500 mL autoclave, glycerin 70 g (0.76 mol), bis (acetylacetonato) palladium (II) 0.14 g (0.46 mmol), triphenylphosphine-3,3 ′, 3 ″ -trisulfonic acid trisodium salt After adding and dissolving 0.60 g (1.05 mmol) and 20 g of water, 2.0 g (0.035 mol) of potassium hydroxide was further added to form an aqueous phase, 224 g (3.3 mol) of isoprene was added, and the atmosphere was replaced with nitrogen. Then, the temperature was raised to 70 ° C., and the mixture was stirred for 15 hours at 70 ° C. After allowing to cool to room temperature, unreacted isoprene and a small amount of dimethyloctatriene and dimethyloctadienol by-produced were distilled off under reduced pressure. And washed with water to give 125 g of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether as a clear yellow oil ( Yield 72%).
50 g of the obtained mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether and 3 g of 5% Pd-C (manufactured by NE Chemcat) were added to a 500 mL autoclave, and the mixture was stirred at 50 ° C. for 12 hours under a hydrogen atmosphere at a pressure of 5 MPa. After the completion of the reaction, the catalyst was removed by filtration to obtain 49 g of mono (dimethyloctyl) glyceryl ether as a colorless transparent oil. The positions of methyl groups such as dimethyloctyl group, 3,7-dimethyl-1-octyl group and 3,6-dimethyl-1-octyl group of this mono (dimethyloctyl) glyceryl ether are different by GC (gas chromatography) analysis. It was a mixture of isomers, the purity as mono (dimethyloctyl) glyceryl ether was 99%, and the content of di (dimethyloctyl) glyceryl ether was 1%.
[0021]
Comparative Example 1
In a 500 mL autoclave, glycerin 70 g (0.76 mol), bis (acetylacetonato) palladium (II) 0.14 g (0.46 mmol), triphenylphosphine-3,3 ′, 3 ″ -trisulfonic acid trisodium salt 0.60 g (1.05 mmol) and 20 g of water were added to form an aqueous phase, 224 g (3.3 mol) of isoprene was added, the atmosphere was replaced with nitrogen, the temperature was raised to 70 ° C, and the mixture was stirred at 70 ° C for 15 hours. After cooling to room temperature, unreacted isoprene and a small amount of by-produced dimethyloctatriene were distilled off under reduced pressure, and the residue was washed with water to obtain 16 g of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether (yield). 9%).
[0022]
Example 2
In a 500 mL autoclave, 70 g (0.76 mol) of glycerin, 0.10 g (0.45 mmol) of palladium (II) acetate, 0.60 g of triphenylphosphine-3,3 ′, 3 ″ -trisulfonic acid trisodium salt (1 After dissolving by adding 20 g of water and further adding 2.0 g (0.035 mol) of potassium hydroxide to form an aqueous phase, adding 224 g (3.3 mol) of isoprene and purging with nitrogen, and then 70 ° C. Then, the mixture was stirred for 15 hours at 70 ° C. After cooling to room temperature, unreacted isoprene and a small amount of dimethyloctatriene and dimethyloctadienol by-produced were distilled off under reduced pressure and washed with water. And 130 g of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether were obtained as a yellow transparent oil (yield 75%).
The obtained mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether was hydrogenated in the same manner as in Example 1 to obtain mono (dimethyloctyl) glyceryl ether having a purity of 98% according to GC analysis. The content of di (dimethyloctyl) glyceryl ether was 2%.
[0023]
Example 3
The reaction was carried out in the same manner as in Example 2 except that potassium hydroxide in Example 2 was changed to 2.1 g of sodium hydroxide. As a result, the yield of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether was 121 g (yield 70%).
The obtained mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether was hydrogenated in the same manner as in Example 1 to obtain mono (dimethyloctyl) glyceryl ether having a purity of 98% according to GC analysis. The content of di (dimethyloctyl) glyceryl ether was 2%.
[0024]
Example 4
4.0 g (20 mmol) of diphenylmethylphosphine and 9.5 g (60 mmol) of a pyridine / SO 3 complex were dissolved in 150 mL of benzene and refluxed for 12 hours. After the reaction, the precipitated white solid was removed by filtration, the solvent was distilled off, and then 500 mL of 1N sulfuric acid was added, followed by stirring at room temperature. After extraction with chloroform, the mixture was further washed with water and the solvent was distilled off to obtain 2.0 g of a sulfonated product of diphenylmethylphosphine as a white solid.
1 H NMR (Heavy DMSO)
Diphenylmethylphosphine methyl proton σ: 1.6
Aromatic ring proton σ: 7.3 (multiple line)
Diphenylmethylphosphine sulfonate methyl proton σ: 2.0
Aromatic ring proton σ: 7.5, 7.7
In a 500 mL autoclave, 70 g (0.76 mol) of glycerin, 0.10 g (0.45 mmol) of palladium (II) acetate, 0.41 g (1.14 mmol) of the above sulfonate, 20 g of water, and 3.0 g of potassium hydroxide (0 g) (0.054 mol) was added to obtain an aqueous solution phase. After adding 224 g (3.3 mol) of isoprene and purging with nitrogen, the temperature was raised to 70 ° C., and the mixture was stirred at 70 ° C. for 15 hours. After allowing to cool to room temperature, unreacted isoprene and a small amount of dimethyloctatriene and dimethyloctadienol by-produced are distilled off under reduced pressure, washed with water, and 116 g of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether is yellowed. Obtained as a clear oil (67% yield).
The obtained mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether was hydrogenated in the same manner as in Example 1 to obtain mono (dimethyloctyl) glyceryl ether having a purity of 98% according to GC analysis. The content of di (dimethyloctyl) glyceryl ether was 2%.
[0025]
Example 5
4.0 g (9.7 mmol) of 1,3-bisdiphenylphosphinopropane and 10.0 g (63 mmol) of a pyridine / SO 3 complex were dissolved in 150 mL of benzene and refluxed for 12 hours. After the reaction, the precipitated white solid was collected by filtration and further washed with benzene. After drying, 500 mL of 1N sulfuric acid was added, and the mixture was stirred at room temperature. After extraction with chloroform, the product was washed with water and dried to obtain a sulfonated product of 1,3-bisdiphenylphosphinopropane as 2.5 g of a pale yellow-white solid.
1 H NMR (Heavy DMSO)
1,3-bisdiphenylphosphinopropane methylene proton σ: 3.3, 3.6
Aromatic ring proton σ: 8.3 (multiple line)
1,3-bisdiphenylphosphinopropane sulfonate methylene proton σ: 3.4
Aromatic ring proton σ: 8.4, 8.6
In a 500 mL autoclave, 70 g (0.76 mol) of glycerin, 0.10 g (0.45 mmol) of palladium (II) acetate, 0.35 g (0.48 mmol) of the above sulfonate, 20 g of water, and 3.0 g of potassium hydroxide (0 g) (0.054 mol) was added to obtain an aqueous solution phase. After adding 224 g (3.3 mol) of isoprene and purging with nitrogen, the temperature was raised to 70 ° C., and the mixture was stirred at 70 ° C. for 15 hours. After allowing to cool to room temperature, unreacted isoprene and a small amount of by-produced dimethyloctatriene were distilled off under reduced pressure and washed with water to obtain 110 g of mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether as a yellow transparent oil. (Yield 64%).
The obtained mono (dimethyloctadienyl) glyceryl ether was hydrogenated in the same manner as in Example 1 to obtain mono (dimethyloctyl) glyceryl ether having a purity of 98% according to GC analysis. The content of di (dimethyloctyl) glyceryl ether was 2%.
[0026]
【The invention's effect】
According to the present invention, mono (dimethyloctyl) ether can be produced more selectively, conveniently and economically, and the catalyst can be recovered and reused.

Claims (4)

次の液相(A)と(B):
(A)(a)水酸基3又は4個を有する全炭素数3〜6のポリオール、パラジウム化合物、水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイト、水、及びアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物、又は
(a)水酸基3又は4個を有する全炭素数3〜6のポリオール、パラジウムと水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトとの錯体、水、及びアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物
を含有する水性液相と、
(B)イソプレンを含む油性液相
を接触させ、イソプレンが二量化したジメチルオクタジエニル基を有するジメチルオクタジエニルエーテルを得る第一工程の後、得られた該ジメチルオクタジエニルエーテルに対し、水素雰囲気中で周期表第8〜10族から選ばれる元素を含有する触媒の存在下に、ジメチルオクタジエニル基を水素添加する第二工程を行う、上記ポリオールのモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法。
The following liquid phases (A) and (B):
(A) (a 1 ) a polyol having 3 or 4 hydroxyl groups and a total of 3 to 6 carbon atoms, a palladium compound, a water-soluble tertiary phosphine or phosphite, water, and an alkali metal hydroxide or alkaline earth metal water Oxide, or (a 2 ) a polyol having 3 to 4 hydroxyl groups and having 3 to 4 carbon atoms, a complex of palladium with a water-soluble tertiary phosphine or phosphite, water, and an alkali metal hydroxide or alkaline earth An aqueous liquid phase containing a class of metal hydroxides,
(B) After contacting an oily liquid phase containing isoprene to obtain a dimethyloctadienyl ether having a dimethyloctadienyl group in which isoprene is dimerized, the obtained dimethyloctadienyl ether is A method for producing mono (dimethyloctyl) ether of the above polyol, wherein a second step of hydrogenating a dimethyloctadienyl group is carried out in a hydrogen atmosphere in the presence of a catalyst containing an element selected from Groups 8 to 10 of the periodic table. .
ポリオールがグリセリンであり、油性液相(B)がイソプレンを含む炭化水素溶媒である請求項1記載のモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法。The method for producing mono (dimethyloctyl) ether according to claim 1, wherein the polyol is glycerin, and the oily liquid phase (B) is a hydrocarbon solvent containing isoprene. 第一工程において、イソプレンを油性液相(B)の溶媒として用いる請求項1又は2記載のモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法。3. The process for producing mono (dimethyloctyl) ether according to claim 1, wherein isoprene is used as a solvent for the oily liquid phase (B) in the first step. 第一工程における水性液相(A)の水溶性第三級ホスフィン若しくはホスファイトが、スルホン化芳香族第三級ホスフィン若しくはホスファイト、又はそれらのアルカリ金属塩である請求項1〜3のいずれか1項記載のモノ(ジメチルオクチル)エーテルの製法。The water-soluble tertiary phosphine or phosphite of the aqueous liquid phase (A) in the first step is a sulfonated aromatic tertiary phosphine or phosphite, or an alkali metal salt thereof. The method for producing mono (dimethyloctyl) ether according to claim 1.
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