【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用車輪（ホイール）の表面部に設けられるホイールカバーに関するものであり、特に、ホイールカバーのホイール表面部への装着に寄与する円環状スプリングのホイールカバー本体への取付け構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、プラスチック製ホイールカバーは、例えば特開２０００−１７７３０２号公報記載のものの如く、ホイール（車輪）のディスク面を覆うように形成されるディスク部並びに当該ディスク部の外周部近辺のところから当該ディスク部に対して直立するように設けられる複数本の係合爪からなるプラスチック製のカバー本体と、当該カバー本体を形成する係合爪のところに設けられるものであって円環状の形態からなるスプリングと、からなるものである。そして、このような円環状のスプリングを介して、上記カバー本体を形成する係合爪がホイール（車輪）のリム部のところに係合し、ホイールカバー全体がホイールのディスク面に取付けられるようになっているものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものにおいては、ホイールカバーをホイールのリム部のところに係合させるスプリングは、そのバネ反力を強力なものとさせるために、線材の両端末部をフラッシュバット溶接手段等にて接合させ、これによって円環状部を有するようにしているものである。このフラッシュバット溶接を円滑に行わせるために、線材の素材に低炭素鋼を用いるとともに、強度を上げるために線材形成に当たっては特殊な加工を施すこととしている。これらのことから、上記円環状のスプリングの形成に当たっては複雑な工程を要することとなり、その製造コストが高くならざるを得ないと言う問題点がある。このような問題点を解決するために、円環状スプリングの形成に当たってはフラッシュバット溶接手段等を用いないでも済むようにした、安価なスプリングを有するホイールカバーを提供しようとするのが、本発明の目的（課題）である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項１記載の発明においては、ホイールの表面を覆うディスク部及び当該ディスク部の外周部のところに当該ディスク部の面に対してほぼ直立状に設けられる複数本の係合爪からなるものであって、これらが所定のプラスチック材にて一体的に形成されるカバー本体と、当該カバー本体の上記係合爪のところに設けられるものであって当該係合爪のホイールリム部への係合に寄与する円環状のスプリングと、からなるホイールカバーに関して、上記円環状のスプリングを、所定の長さを有する金属線を基礎に、当該金属線を円環状に成形することによって円環状部を有するようにし、更に上記円環状部の両端部を上記円環状平面に対して略直角な方向に折り曲げ成形することによって形成される係合端部を有するようにし、このように成形された円環状スプリングの円環を形成する部分を上記係合爪の内側に係合させるとともに上記折り曲げ成形された係合端部を上記カバー本体の一部に設けられた保持部のところに収容して、上記スプリングの円環状部のところに、ラジアル方向へのバネ反力を形成させるようにした構成を採ることとした。
【０００５】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、上記スプリングを円環状に形成させるに当たってフラッシュバット溶接手段等を用いないでも済むようになり、円環状のスプリングを比較的低コストにて形成（製造）することができるようになる。具体的には、本発明においては、所定のバネ特性を有する金属線を所定の長さに切出すとともに、このような金属線を円環状に成形加工し、しかる後に、その両端部どうしを円環状平面に対して略直角な方向に折曲げ成形加工して係合端部を形成させるようにする。このような円環状スプリングの円環状部のところを上記係合爪の内側に係合させた状態において上記係合端部を別途カバー本体に設けられた保持部のところに収容し、スプリングの円環状部のところに張りを持たせるようにする。すなわち、円環状部のところに、ラジアル方向のバネ反力を形成させるようにする。これによって、上記係合爪の先端部は外側に向かって拡げられるようになり、この外側に向かう力によって係合爪はホイールのリム部に係合することとなる。
【０００６】
次に、請求項２記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項１記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項１記載のホイールカバーに関して、上記円環状のスプリングを形成する両係合端部どうしを、突き合わせた状態にて上記カバー本体の一部に形成された保持部のところに収容するようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいても、上記請求項１記載のものと同様、フラッシュバット溶接手段を省略化することができるようになり、製造コストの低減化を図ることができるようになる。特に、本発明のものにおいては、所定のバネ特性を有する金属線材を所定の長さに切り出すとともに、その両端部のところに折り曲げ加工等を施すことによって係合端部を形成させ、この部分を突合わせた状態でカバー本体に設けられた保持部のところに収容することによって、スプリング全体に張りを持たせるようにしているものである。そして、この円環状部全体に形成される張りによって、本スプリングの円環状部のところに、全体にわたって、ラジアル方向へのバネ反力を形成させるようにしているものである。従って、このバネ反力によって、上記係合爪の先端部のところには外側に向かう力が付与されるようになり、上記係合爪はホイールのリム部のところに強固に係合されるようになる。
【０００７】
次に、請求項３記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項１または請求項２記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項１または請求項２記載のホイールカバーに関して、上記円環状のスプリングを、所定の線径を有するピアノ線材または硬鋼線材にて形成するようにした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいても、上記請求項１記載のものと同様、フラッシュバット溶接手段の省略により、製造コストの低減化を図ることができるようになる。特に、本発明のものにおいては、スプリングを形成する素材として、弾性反発力のあるピアノ線等を用いるとともに、このような線材を所定の長さに切出し、更には、その両端部のところに折曲げ加工等を施すことによって係合端部を形成させ、このような係合端部を所定の保持部のところに収容させることによって、上記スプリング全体に張り（バネ特性）をもたせるようにしているものである。このように、本発明のものにおいては、円環状のスプリングをピアノ線または硬鋼線にて形成させるようにしているので、素材のもっている弾性力によって強力なバネ反力が形成されるようになる。その結果、低コストにて強力なバネ反力を発揮するスプリングを形成することができるようになり、ホイールカバー全体の低コスト化を図ることができるようになる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図１ないし図６を基に説明する。本実施の形態に関するものの、その構成は、図１に示す如く、ホイール（車輪）９９の表面を覆うものであって化粧面の役目を果すディスク部２と、当該ディスク部２の外周部付近に、当該ディスク部２から直立するように設けられるものであってホイール（車輪）９９のリム部９への係合に寄与する複数本の係合爪１と、当該係合爪１のところに取り付けられるものであって所定の金属線材を円環状に成形加工することによって形成されるスプリング５と、からなることを基本とするものである。このような基本構成からなるものにおいて、上記ディスク部２及び複数本の係合爪１はプラスチック材にて一体的に形成されるようになっているものである。そして、このような係合爪１の先端部のところには上記ホイール（車輪）９９のリム部９への取付けに寄与するリング状のスプリング５が設けられるようになっているものである。
【０００９】
このような構成からなるものにおいて、上記スプリング５は、バネ特性に優れたピアノ線材または硬鋼線材を基礎に形成されるものである。具体的には、上記線材であって所定の線径を有するものを所定の長さを有するように切出すとともに、これを、図２に示す如く、所定の円径を有するように成形加工する。そして、その両端末部のところを円環状部５１が形成する面に対して略直角な方向に折り曲げ成形をして係合端部５５、５５を形成させる。なお、これと同時に、当該係合端部５５、５５どうしを突き合わせるようにする。また、これら一連の成形加工に際しては、図２に示す如く、円環状部５１の一部に逃げ部５１１を形成させておくようにする。この逃げ部５１１は、後に当該スプリング５がホイールカバーの係合爪１のところに装着された状態において、本ホイールカバーがホイール９９のリム部９に取り付けられる際に、エアバルブとの干渉を避けるようにしているものである。
【００１０】
次に、このような略円環状に成形加工されたスプリング５は、図３及び図４に示す如く、それぞれの部分が、本ホイールカバーを形成する係合爪１のところに取付けられることとなる。具体的には、図４に示す如く、まず、円環状部５１のところが、係合爪１の内側に設けられた凹溝１１のところに装着される。そして、このような状態において、両係合端部５５、５５のところが、図３に示す如く、両者が突き合わされた状態にて、ディスク部２の内側に設けられたリセス状の保持部３のところに挿入され、ここのところに収容される。このようにして、円環状のスプリング５は、その全体が、図１に示す如く、ホイールカバーの内側に装着されることとなる。
【００１１】
次に、このような円環状スプリング５を形成する上記係合端部５５、５５の保持部３への装着手順について、図５を基に説明する。まず、図５の（Ａ）に示す如く、上記スプリング５の両係合端部５５、５５どうしを突合わせた状態において、当該突合わされた両係合端部５５、５５をディスク部２の一部に設けられたリセス状の保持部３のところに挿入し、収容する。なお、このとき、上記保持部３の周りに存在する係合爪１の凹溝１１内に、スプリング５の円環状部５１も同時に嵌り込ませるようにする。これによって、スプリング５は、図５の（Ｂ）に示す如く、係合爪１の内側及び保持部３のところに装着されるようになる。そして、この状態においては、スプリング５の円環状部５１のところには、上記突合わされた係合端部５５、５５を介して円周方向に突張り力が付与されることとなる。この突張り力によって円環状部５１のところには全般にわたってラジアル方向へのバネ反力が形成されることとなる。このバネ反力によって、係合爪１は、外側へ拡げられるように弾性力を付与されることとなり、ホイール９９のリム部９のところに強固に取付けられることとなる（図６参照）。なお、本実施の形態においては、上記係合端部５５、５５どうしは、突き合わされた状態にてリセス状の保持部３内に収容されるものについて述べて来たが、このような形態のものに限定されるものではない。この他に、各係合端部５５、５５を、それぞれ別個に、所定の距離だけ離した状態で収容するような保持部を有するようなタイプのものであってもよい。要は、両係合端部５５、５５間に、突張り力が発生するような方式の保持部を有するものであれば良い。
【００１２】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての作用等について説明する。まず、本ホイールカバーの係合爪１の内側に設けられた凹溝１１のところに、スプリング５の円環状部５１が装着された状態において、図５の（Ａ）、（Ｂ）に示す如く、両係合端部５５、５５を突合わさせた状態にて保持部３のところに装着する（挿入する）。これによって、円環状部５１のところには係合端部５５側からの突張力による張りが形成されるようになる。この張りによって、円環状部５１全体には、そのラジアル方向へのバネ反力が形成されることとなる。その結果、このバネ反力によって、上記係合爪１には、当該係合爪１を外側へ拡げさせるような弾性力が付与されることとなる。この弾性力によって、係合爪１の先端部１９は、例えば図６に示す如く、ホイール９９を形成するリム部９のところに強固に係合することとなる。そして、一旦装着された状態においては、スプリング５のバネ反力によって上記係合爪１の先端部１９はリム部９のところに弾性的に抑え付けられることとなるので、ホイールカバーはホイール９９のリム部９から脱落しないようになる。そして、このようなホイールカバーを形成する上記スプリング５は、ピアノ線材または硬鋼線材を基礎に、簡単な成形加工によって製造されるものであり、フラッシュバット溶接手段等が省かれている。従って、スプリング５の製造コスト、延いてはホイールカバー全体の製造コストが低減化されるようになる。
【００１３】
【発明の効果】
本発明によれば、ホイールの表面を覆うディスク部及び当該ディスク部の外周部のところに当該ディスク部の面に対してほぼ直立状に設けられる複数本の係合爪からなるものであって、これらが所定のプラスチック材にて一体的に形成されるカバー本体と、当該カバー本体の上記係合爪のところに設けられるものであって当該係合爪のホイールリム部への係合に寄与する円環状のスプリングと、からなるホイールカバーに関して、上記円環状のスプリングを、所定の長さを有する金属線を基礎に、当該金属線を円環状に成形することによって円環状部を有するようにし、更に上記円環状部の両端部を上記円環状平面に対して略直角な方向に折り曲げ成形することによって形成される係合端部を有するようにし、このように成形された円環状スプリングの円環を形成する部分を上記係合爪の内側に係合させるとともに上記折り曲げ成形された係合端部を上記カバー本体の一部に設けられた保持部のところに収容して、上記スプリングの円環状部のところに、ラジアル方向へのバネ反力を形成させるようにした構成を採ることとしたので、上記スプリングを円環状に形成させるに当たって、フラッシュバット溶接手段等を用いないでも済むようになり、円環状のスプリングを比較的低コストにて形成（製造）することができるようになった。
【００１４】
すなわち、本発明においては、所定のバネ特性を有する金属線を所定の長さに切出すとともに、このような金属線を円環状に成形加工し、しかる後に、その両端部どうしを円環状平面に対して、略直角な方向に折曲げ成形加工して係合端部を形成させ、このような円環状スプリングの円環状部のところを上記係合爪の内側に係合させた状態において上記両係合端部を別途カバー本体に設けられた保持部のところに収容するようにしたので、これによって、スプリングの円環状部のところに張りを持たせるようにすることができるようになるとともに、円環状部のところには、ラジアル方向のバネ反力を形成させることができるようになった。その結果、係合爪の先端部は外側に向かって拡げられるようになり、この外側に向かう力によって係合爪はホイールのリム部に強固に取付けられるようになった。
【００１５】
また、本発明においては、上記円環状のスプリングを形成する両係合端部どうしを突き合わせた状態にて上記カバー本体の一部に形成された保持部のところに収容するようにしたので、スプリング全体に張りを持たせることができるようになり、本スプリングの全体にわたって、ラジアル方向へのバネ反力を形成させることができるようになった。その結果、このバネ反力によって上記係合爪の先端部のところには外側に向かう力が付与されることとなり、上記係合爪はホイールのリム部のところに強固に係合されるようになった。
【００１６】
また、本発明においては、上記円環状のスプリングを、所定の線径を有するピアノ線材または硬鋼線材にて形成させるようにしたので、強力なバネ反力を発揮する円環状のスプリングを、フラッシュバット溶接手段を用いることなく形成することができるようになった。その結果、製造コストの低減化を図ることができるようになった。特に、本発明のものにおいては、スプリングを形成する素材として弾性反発力のあるピアノ線または硬鋼線を用いるとともに、このような線材を所定の長さに切出し、更には、その両端部のところに折曲げ加工等を施すことによって係合端部を形成させ、このような係合端部を所定の保持部のところに収容させることによって、上記スプリング全体にバネ特性をもたせるようにしたので、低コストにて強力なバネ反力を発揮するスプリングを形成することができるようになった。また、ホイールカバー全体の低コスト化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかるホイールカバーと当該ホイールカバーの取付けられるホイールとの関係を示す展開斜視図である。
【図２】本発明の主要部を成す円環状スプリングの全体構成を示す斜視図である。
【図３】本発明の主要部を成すスプリングの保持部への装着状態を示す部分斜視図である。
【図４】本発明の主要部を成すスプリングの係合爪への装着状態を示す部分斜視図である。
【図５】本発明の主要部を成すスプリングの係合爪及び保持部への装着手順を示す図である。
【図６】本発明にかかるホイールカバーを形成する係合爪のホイールリム部への装着状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
１ 係合爪
１１ 凹溝
１９ 先端部
２ ディスク部
３ 保持部
５ スプリング
５１ 円環状部
５１１ 逃げ部
５５ 係合端部
９ リム部
９９ ホイール（車輪）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wheel cover provided on a surface portion of a vehicle wheel (wheel), and more particularly to a structure for attaching an annular spring to a wheel cover main body which contributes to mounting the wheel cover on the wheel surface portion. It is.
[0002]
[Prior art]
In general, a plastic wheel cover includes a disk portion formed to cover a disk surface of a wheel (wheel) and a disk portion near an outer peripheral portion of the disk portion as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-177302. A plastic cover body comprising a plurality of engaging claws provided upright with respect to the portion, and a spring having an annular shape provided at the engaging claws forming the cover body. And Then, via such an annular spring, the engaging claw forming the cover main body is engaged with the rim portion of the wheel (wheel) so that the entire wheel cover is attached to the disk surface of the wheel. Is what it is.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned conventional device, the spring for engaging the wheel cover at the rim portion of the wheel has two end portions of the wire rod to the flash butt welding means or the like in order to make the spring reaction force strong. And thereby have an annular portion. In order to perform the flash butt welding smoothly, low-carbon steel is used as a material of the wire, and special processing is performed in forming the wire to increase the strength. For these reasons, a complicated process is required to form the annular spring, and there is a problem that the manufacturing cost must be increased. In order to solve such a problem, it is an object of the present invention to provide a wheel cover having an inexpensive spring, which does not require the use of flash butt welding means or the like in forming an annular spring. The purpose (issue).
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has taken the following measures. That is, according to the first aspect of the present invention, the disk portion covers the surface of the wheel, and a plurality of engaging claws are provided at an outer peripheral portion of the disk portion substantially upright with respect to the surface of the disk portion. And a cover body integrally formed of a predetermined plastic material, and a cover body provided at the engaging claw, wherein the engaging claw is attached to a wheel rim portion. An annular spring contributing to engagement; and a wheel cover comprising: an annular portion formed by shaping the annular spring into an annular shape based on a metal wire having a predetermined length. To have an engagement end formed by bending and forming both ends of the annular portion in a direction substantially perpendicular to the annular plane, A portion forming an annular shape of the annular spring formed as described above is engaged with the inside of the engaging claw, and the bent and formed engaging end is located on a holding portion provided on a part of the cover body. And a spring reaction force in the radial direction is formed at the annular portion of the spring.
[0005]
By adopting such a configuration, in the case of the present invention, it is not necessary to use flash butt welding means or the like in forming the spring in an annular shape, and the annular spring can be formed at a relatively low cost. It can be formed (manufactured). Specifically, in the present invention, a metal wire having a predetermined spring characteristic is cut out to a predetermined length, and such a metal wire is formed into an annular shape. The engaging end is formed by bending and forming in a direction substantially perpendicular to the annular plane. In a state where the annular portion of such an annular spring is engaged with the inside of the engagement claw, the engagement end portion is housed in a holding portion separately provided on the cover body, and the spring circle is formed. Make sure that the annulus has tension. That is, a radial spring reaction force is formed at the annular portion. As a result, the tip of the engagement claw is expanded outward, and the engagement claw is engaged with the rim of the wheel by the outward force.
[0006]
Next, the second aspect of the invention will be described. This is also basically the same as the first aspect. That is, in the present invention, with respect to the wheel cover according to claim 1, the holding portion formed on a part of the cover main body in a state where the two engagement ends forming the annular spring abut against each other. However, it was decided to adopt a configuration to accommodate it. By adopting such a configuration, in the case of the present invention as well, the flash butt welding means can be omitted as in the case of the above-mentioned claim 1, and the manufacturing cost can be reduced. become able to. In particular, according to the present invention, a metal wire having a predetermined spring characteristic is cut out to a predetermined length, and bending ends are formed at both ends to form an engagement end, and this portion is formed. The spring is provided with tension by being housed in a holding portion provided on the cover body in abutted state. The tension formed on the entire annular portion causes a radial spring reaction force to be formed over the entire annular portion of the spring. Accordingly, an outward force is applied to the tip of the engaging claw by the spring reaction force, so that the engaging claw is firmly engaged to the rim of the wheel. become.
[0007]
Next, a third aspect of the present invention will be described. This is also basically the same as the first or second aspect. That is, in the present invention, in the wheel cover according to claim 1 or 2, the annular spring is formed of a piano wire or a hard steel wire having a predetermined wire diameter. By adopting such a configuration, also in the case of the present invention, the manufacturing cost can be reduced by omitting the flash butt welding means, similarly to the above-described claim 1. In particular, according to the present invention, as a material forming the spring, a piano wire or the like having elastic repulsion is used, and such a wire is cut out to a predetermined length, and further folded at both ends. An engaging end is formed by performing a bending process or the like, and such an engaging end is housed in a predetermined holding portion, so that the entire spring has a tension (spring characteristic). Things. As described above, according to the present invention, since the annular spring is formed by the piano wire or the hard steel wire, a strong spring reaction force is formed by the elastic force of the material. Become. As a result, a spring that exerts a strong spring reaction force at low cost can be formed, and the cost of the entire wheel cover can be reduced.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Although it relates to the present embodiment, as shown in FIG. 1, the configuration is such that a disk portion 2 which covers the surface of a wheel (wheel) 99 and serves as a decorative surface, and a portion near the outer peripheral portion of the disk portion 2 are provided. A plurality of engaging claws 1 provided so as to stand upright from the disk portion 2 and contributing to engagement of the wheel (wheel) 99 with the rim portion 9; And a spring 5 formed by forming a predetermined metal wire into an annular shape. In the disk having such a basic configuration, the disk portion 2 and the plurality of engaging claws 1 are integrally formed of a plastic material. A ring-shaped spring 5 that contributes to the attachment of the wheel 99 to the rim 9 is provided at the tip of the engaging claw 1.
[0009]
In such a structure, the spring 5 is formed based on a piano wire or a hard steel wire having excellent spring characteristics. Specifically, the above-mentioned wire rod having a predetermined wire diameter is cut out to have a predetermined length, and is formed into a predetermined circular diameter as shown in FIG. . Then, both end portions are bent and formed in a direction substantially perpendicular to the surface formed by the annular portion 51 to form the engagement end portions 55 and 55. At the same time, the engaging ends 55 are brought into contact with each other. In addition, during these series of forming processes, as shown in FIG. 2, a relief portion 511 is formed in a part of the annular portion 51. The escape portion 511 prevents the interference with the air valve when the wheel cover is attached to the rim portion 9 of the wheel 99 in a state where the spring 5 is later attached to the engagement claw 1 of the wheel cover. It is what you are doing.
[0010]
Next, as shown in FIGS. 3 and 4, each part of the spring 5 formed into a substantially annular shape is attached to the engaging claw 1 forming the wheel cover. . Specifically, as shown in FIG. 4, first, the annular portion 51 is attached to the concave groove 11 provided inside the engaging claw 1. Then, in such a state, as shown in FIG. 3, the two engaging ends 55, 55 are brought into contact with each other in the recessed holding portion 3 provided inside the disk portion 2 in a state where the two are butted against each other. Inserted here and housed here. In this manner, the entire annular spring 5 is mounted inside the wheel cover as shown in FIG.
[0011]
Next, a procedure for attaching the engaging ends 55, 55 forming the annular spring 5 to the holding portion 3 will be described with reference to FIG. First, as shown in FIG. 5A, in a state where the two engagement ends 55, 55 of the spring 5 are abutted, the abutted two engagement ends 55, 55 It is inserted into the recessed holding section 3 provided in the section and accommodated. At this time, the annular portion 51 of the spring 5 is also fitted into the concave groove 11 of the engaging claw 1 existing around the holding portion 3 at the same time. As a result, the spring 5 is mounted inside the engaging claw 1 and at the holding portion 3 as shown in FIG. 5B. In this state, a tension force is applied to the annular portion 51 of the spring 5 in the circumferential direction via the butted engagement ends 55 and 55. Due to this projecting force, a spring reaction force in the radial direction is formed over the entire annular portion 51. By this spring reaction force, the engaging claw 1 is given an elastic force so as to be spread outward, and is firmly attached to the rim portion 9 of the wheel 99 (see FIG. 6). In the present embodiment, a description has been given of a case where the engagement end portions 55 are housed in the recessed holding portion 3 in an abutted state. It is not limited to one. In addition, a type having a holding portion for accommodating each of the engagement end portions 55 separately at a predetermined distance may be used. In short, it is sufficient that a holding portion of a type that generates a tension force is provided between the engagement end portions 55.
[0012]
Next, the operation and the like of the present embodiment having such a configuration will be described. First, in a state where the annular portion 51 of the spring 5 is mounted on the concave groove 11 provided inside the engaging claw 1 of the wheel cover, as shown in FIGS. Then, it is mounted (inserted) on the holding portion 3 with the two engaging ends 55, 55 abutting each other. As a result, tension is generated at the annular portion 51 by the projecting force from the engagement end 55 side. Due to this tension, a spring reaction force in the radial direction is formed on the entire annular portion 51. As a result, due to the spring reaction force, an elastic force is applied to the engagement claw 1 so as to expand the engagement claw 1 outward. By this elastic force, the distal end portion 19 of the engaging claw 1 is firmly engaged with the rim portion 9 forming the wheel 99 as shown in FIG. 6, for example. Then, once mounted, the distal end 19 of the engaging claw 1 is elastically pressed to the rim 9 by the spring reaction force of the spring 5, so that the wheel cover is The rim 9 will not fall off. The spring 5 forming such a wheel cover is manufactured by a simple forming process based on a piano wire or a hard steel wire, and the flash butt welding means and the like are omitted. Accordingly, the manufacturing cost of the spring 5 and, in turn, the manufacturing cost of the entire wheel cover can be reduced.
[0013]
【The invention's effect】
According to the present invention, a disk portion covering the surface of the wheel and a plurality of engaging claws provided substantially upright with respect to the surface of the disk portion at the outer peripheral portion of the disk portion, These are provided integrally with a cover main body made of a predetermined plastic material and the engagement claw of the cover main body, and contribute to engagement of the engagement claw with the wheel rim portion. With respect to a wheel cover composed of an annular spring, the annular spring has an annular portion by forming the metal wire into an annular shape based on a metal wire having a predetermined length, Further, an engagement end portion formed by bending and forming both ends of the annular portion in a direction substantially perpendicular to the annular plane is provided. A part of the ring forming a ring is engaged with the inside of the engagement claw, and the bent engagement end is accommodated in a holding part provided in a part of the cover body, and Since a configuration is adopted in which a spring reaction force in the radial direction is formed at the annular portion of the spring, it is not necessary to use flash butt welding means or the like in forming the spring in an annular shape. As a result, the annular spring can be formed (manufactured) at a relatively low cost.
[0014]
That is, in the present invention, a metal wire having a predetermined spring characteristic is cut out to a predetermined length, and such a metal wire is formed into an annular shape, and thereafter, both ends thereof are formed into an annular flat surface. On the other hand, in the state where the annular end portion of such an annular spring is engaged with the inside of the engaging claw, the two ends are formed by bending and forming in a substantially perpendicular direction. Since the engagement end portion is housed in the holding portion separately provided on the cover main body, it becomes possible to give tension to the annular portion of the spring, A radial spring reaction force can be formed at the annular portion. As a result, the tip of the engagement claw is expanded outward, and the engagement claw is firmly attached to the rim of the wheel by the outward force.
[0015]
Further, in the present invention, since the two engagement ends forming the annular spring are housed in a holding portion formed on a part of the cover main body in a state where the two engagement ends are abutted with each other, the spring is provided. The entire spring can be provided with tension, and a spring reaction force in the radial direction can be formed over the entire spring. As a result, an outward force is applied to the tip of the engaging claw by the spring reaction force, so that the engaging claw is firmly engaged with the rim of the wheel. became.
[0016]
Further, in the present invention, since the annular spring is formed of a piano wire or a hard steel wire having a predetermined wire diameter, the annular spring exerting a strong spring reaction force is flushed. It can be formed without using butt welding means. As a result, the manufacturing cost can be reduced. In particular, in the present invention, a piano wire or a hard steel wire having elastic repulsion is used as a material for forming a spring, and such a wire is cut out to a predetermined length, and furthermore, at both ends thereof. Since the engaging end is formed by subjecting the spring to bending or the like, and such an engaging end is accommodated in a predetermined holding portion, the entire spring has spring characteristics. It has become possible to form a spring that exhibits a strong spring reaction force at low cost. Further, the cost of the entire wheel cover can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a developed perspective view showing a relationship between a wheel cover according to the present invention and a wheel to which the wheel cover is attached.
FIG. 2 is a perspective view showing an entire configuration of an annular spring which forms a main part of the present invention.
FIG. 3 is a partial perspective view showing a state in which a spring constituting a main part of the present invention is mounted on a holding part.
FIG. 4 is a partial perspective view showing a state in which a spring constituting a main part of the present invention is attached to an engagement claw.
FIG. 5 is a diagram showing a procedure for attaching a spring, which is a main part of the present invention, to an engagement claw and a holding part.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a state where an engaging claw forming a wheel cover according to the present invention is mounted on a wheel rim portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Engagement claw 11 Concave groove 19 Tip part 2 Disk part 3 Holding part 5 Spring 51 Annular part 511 Escape part 55 Engagement end part 9 Rim part 99 Wheel (wheel)
