JP2004152404A - Optical pickup actuator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクドライブに備えられる光ピックアップに関し、特に、対物レンズを上下方向(フォーカス方向)および左右方向(トラッキング方向)に変位させるための光ピックアップアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、パーソナルコンピュータ等の電子機器には光ディスクドライブが搭載されることが多い。光ディスクドライブに使用可能な記録媒体として、CD−R(compact disc−recordable)、CD−RW(compact disc−rewritable)が知られている。CD−Rは追記が可能な記録媒体であって、CD−RWは書き換え可能な記録媒体であるが、CD−ROMやオーディオCD(CD−DA)と互換性がある。CD−R、CD−RWへの書込みには専用の装置と書込み用アプリケーションとが必要であるが、CD−R、CD−RWからの読出しは通常のCD−ROMドライブで実行できる。CD−R、CD−RW、CD−ROM、およびオーディオCD、ならびにDVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM、DVD+RW、DVD−RW等をここでは纏めて光ディスクと呼ぶことにする。
【0003】
さて、このような光ディスクに対して情報(データ)を書き込んだり、それから情報(データ)を読み出すために、光ディスクドライブは、光ディスク上にレーザビームを照射するための記録再生用光ピックアップを備えている。
【0004】
一般に、この種の光ピックアップは、レーザビームを出射するレーザ光源と、この出射されたレーザビームを光ディスクへ導く光学系とを備えている。前述したように、CD−Rでは情報の読出しばかりでなく、情報の書込みをも行うことができる。CD−R用の光ピックアップでは、レーザ光源から出射されるレーザビームの出力を、情報の読出し時と情報の書込み時とで切り替える必要がある。
その理由は、情報の書込みを、レーザビームの照射により光ディスクの記録層にピットを形成することで行うからであり、情報書込み時におけるレーザ光源から出射されるレーザビームの出力は、情報読出し時における出力に比較して大きく、例えば、10〜20倍程度である。
【0005】
さて、このような光ピックアップにおいて、上記レーザ光源から出射されたレーザビームは光学系を通り、その光学系を構成する対物レンズによって光ディスクの信号記録面上に集光させることによって、情報の記録(書込み)や消去を行う。一方、光ピックアップは、その信号記録面からの反射光(戻り光)を光検出手段である光検出器(フォトディテクタ)で検出することによって、情報の再生を行う。
【0006】
このように、光ディスクドライブでは、光ピックアップから出射されるレーザビームを使用して光ディスクの記録・再生を行うので、フォーカシング制御とトラッキング制御とが不可欠である。このフォーカシング制御とトラッキング制御とを行うために、光ピックアップは、上記対物レンズを上下方向(フォーカス方向)と左右方向(トラッキング方向)に変位させるための光ピックアップアクチュエータを備えている。
【0007】
従来の光ピックアップアクチュエータは、対物レンズを保持するレンズホルダを含む可動部と、この可動部を複数本のサスペンションワイヤを介して上下左右方向に変位可能に支持するダンパベースと、このダンパベースを固定支持するアクチュエータベースとを有する。
【0008】
以下図1を参照して、従来の光ピックアップアクチュエータについて説明する。図1は光ピックアップアクチュエータの斜視図である。
【0009】
図示の光ピックアップアクチュエータは、光ヘッド(光ピックアップ)の一部を構成する可動部10と、この可動部10を上下方向(フォーカス方向)F及び左右方向(トラッキング方向)Trに移動可能に支持する固定部20と、これらに設けられた駆動装置30とを備えている。
【0010】
可動部10は、対物レンズ11と、この対物レンズ11を保持するレンズホルダ12と、このレンズホルダ12を一体に固定保持する保持部13とを備えている。保持部13には、中央部に孔部13aが空けられている。この孔部13a中に駆動装置30が設けられている。駆動部30は、可動部分と固定部分とに分けられる。
【0011】
駆動装置30の可動部分は、第1および第2のトラッキングコイル31および32と、フォーカスコイル33とを有する。第1および第2のトラッキングコイル31および32は、保持部13で保持され、各々垂直方向に巻回されており、保持部13の中心軸に対して左右対称に設けられている。一方、フォーカスコイル33は、第1および第2のトラッキングコイル31および32に対して中心軸方向に隣接して保持部13で保持され、水平方向に巻回されている。駆動部30の固定部分については後述する。
【0012】
また、保持部13の両側には上下に2本づつ弾性を有する棒又は線材からなる第1乃至第4のサスペンションワイヤ341,342,343および344が設けられている。第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344の一端341a〜344aは、それぞれ、保持部13に、それから水平方向外側へ突出した第1乃至第4の突起131、132、133および134で固定されている。一方、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344の他端341b〜344bは、後述するように、固定部20を構成するダンパベースに固定される。
【0013】
固定部20は、アクチュエータベース21と、ダンパベース22とを有する。
アクチュエータベース21は、金属の磁性材料で形成された長四角形の枠状体の形状をしており、その一端側にダンパベース22の受入れ部21aを形成する支持ブロック211を有する。すなわち、ダンパベース22は支持ブロック211上に固定支持されている。支持ブロック211は、アクチュエータベース21に一体に成形されている。
【0014】
保持部13の孔部13a中に設けられる駆動部30の固定部分は、第1および第2のヨーク36および37と、第1および第2のマグネット38および39とを有する。第1および第2のヨーク36および37は、アクチュエータベース21の一部から構成されて、アクチュエータベース21から立設し、それらの間に、上述した第1および第2のトラッキングコイル31および32とフォーカスコイル33とが配設されている。第1のマグネット38は、第1のトラッキングコイル31および32と対向する側の、第1のヨーク36の面に取り付けられている。第2のマグネット39は、フォーカスコイル33と対向する側の、第2のヨーク37の面に取り付けられている。第1のヨーク36と第1のマグネット38とで第1の固定磁石部を構成し、第2のヨーク37と第2のマグネット39とで第2の固定磁石部を構成している。
【0015】
即ち、駆動装置30は、可動部10に保持された第1および第2のトラッキングコイル31,32およびフォーカスコイル33と、固定部20に設けられた第1および第2のヨーク36および37及び第1および第2のマグネット38および39とによって構成されている。この駆動装置30によって、可動部10は固定部20(アクチュエータベース21)に対してフォーカス方向F及びトラッキング方向Trに移動可能に構成されている。
【0016】
この駆動装置30では、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344を介して第1および第2のトラッキングコイル31,32およびフォーカスコイル33に通電すると、第1および第2の固定磁石部からの磁束の作用によって、可動部10を固定部20(アクチュエータベース21)に対して相対的に移動するように駆動し、焦点及びトラッキングを調整するようにしている。
【0017】
さて、上述したような従来の光ピックアップアクチュエータでは、対物レンズ11をフォーカス方向F及びトラッキング方向Trに移動させる際、対物レンズ11がレーザ光の光軸に対して傾かないように、上下及び左右に平行移動させている。その理由は、対物レンズ11と対向配置される光ディスクの信号記録面が、一般には、実質的に水平面を持っているだろうと推測されるからである。換言すれば、従来の光ピックアップアクチュエータは、光ディスクの信号記録面が水平面を持っていることを前提として製造されている。
【0018】
しかしながら、現実の(実際の)光ディスクは「反り」を持っているのが普通である。その為、従来の光ピックアップアクチュエータを備えた光ピックアップを使用して、このような「反り」が生じている光ディスクから信号を読み込んだり、光ディスクへ信号を書き込む際に、光ディスクのレーザ光の照射位置で、光ディスクと対物レンズとが互いに非平行となってしまう。すなわち、光ディスクの信号記録面上のレーザスポットの形状が所望の形状から変形してしまい、レーザスポットの形状が劣化してしまう。その結果、読み込みエラーや書き込みエラーを起こしてしまうという問題がある。換言すれば、光ディスクの信号記録面とそれに照射されるレーザ光(対物レンズ)の光軸とのずれに起因して信号劣化を引き起こしてしまう。
【0019】
この問題を解決するためには、光ディスクの「反り」により信号記録面に対してレーザ光が傾くことで発生する波面収差を補正するため対物レンズを傾けたり、「反り」のある光ディスクの信号記録面に対してレーザ光を垂直に照射するために光ピックアップ全体を傾ける必要がある。すなわち、回転する光ディスクの反り量の変化に対応して、傾いて照射されるレーザ光の光軸の傾きを補正する必要がある。この問題に対処するために、従来においては、以下に述べる3通りの方法が採用されている。
【0020】
第1の従来方法は、対物レンズ11を保持するレンズホルダ12にチルト補正用のコイルを配設し、光ディスクの反り量に対応してレンズホルダ12を傾ける方法である。
【0021】
第2の従来方法は、光ピックアップ自体を光ディスクの半径方向に沿って摺動するスレッド機構のスライドシャフトを、光ディスクの反り量に対応して傾ける方法である。
【0022】
第3の従来方法は、上記スレッド機構全体を光ディスクの反り量に対応して傾ける方法である。
【0023】
また、上記第1の従来方法と類似の方法として、可動部を、光ディスクのラジアル方向の反りによるフォーカス高さ変化に対応して、対物レンズの光軸方向が光ディスクの信号記録面に対してほぼ直交するように所定の傾きを持ってフォーカス方向に駆動させるようにした技術的思想がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0024】
【特許文献1】
特開2001−319353号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1乃至第3の従来方法には、それぞれ、次に述べるような問題がある。
【0026】
第1の従来方法では、対物レンズ11のレンズホルダ12を傾けると、サスペンションワイヤ341〜344にねじれが生じる。換言すれば、サスペンションワイヤ341〜344にストレスがかかってしまう。このようなサスペンションワイヤ341〜344がねじれた状態で、光ピックアップアクチュエータにフォーカスサーボやトラッキングサーボを掛けると、対物レンズ11に通常起こり得ない新たな共振が発生してしまう。その結果、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボの特性が劣化してしまう。
【0027】
また、上記特開2001−319353号公報でも、可動部をサスペンションワイヤを介して支持するダンパベースは、アクチュエータベースに固定設置されている。したがって、この公報による方法も実質的に前述した第1の従来方法と同様の方法であることが分かる。その為、この公報に開示された技術でも、レンズホルダを傾けると、サスペンションワイヤにねじれが生じてしまい、第1の従来方法と同様の問題が起こってしまう。
【0028】
一方、第2又は第3の従来方法では、スライドシャフト又はスレッド機構全体を駆動する機構(以下、「チルト駆動機構」と呼ぶ。)が必要である。そのチルト駆動機構によって駆動される被駆動体(スライドシャフト又はスレッド機構全体)の重量が重いので、光軸の傾きを高速に補正するためには、チルト駆動機構における消費電力が高くなってしまう。
【0029】
ところで、上述した光ディスクの「反り」には種々のものがある。一般的に考えられる光ディスクの「反り」は、光ディスクのラジアル方向に沿った反りである。しかしながら、実際の光ディスクの「反り」には、光ディスクのラジアル方向に沿った反りばかりでなく、光ディスクのタンジェンシャル方向に沿った反りもある。
【0030】
従来提案されている光ディスクの「反り」対策は、すべて、光ディスクのラジアル方向に沿った反りのみを考慮に入れたものであって、光ディスクのタンジェンシャル方向に沿った反りについては何等考慮されていない。
【0031】
それ故に本発明の課題は、サスペンションワイヤをねじることなく、高速にレーザ光の光軸の傾きを補正することができる、光ピックアップアクチュエータを提供することにある。
【0032】
本発明の他の課題は、低消費電力で、高速にレーザ光の光軸の傾きを補正することができる光ピックアップアクチュエータを提供することにある。
【0033】
本発明のもっと他の課題は、光ディスクのラジアル方向に沿った反りばかりでなく、光ディスクのタンジェンシャル方向に沿った反りをも考慮に入れて、レーザ光の光軸の傾きを補正することができる、光ピックアップアクチュエータを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、対物レンズ(11)を保持するレンズホルダ(12A)を含む可動部(10A)と、この可動部をその両側から延在する複数本のサスペンションワイヤ(341〜344)を介してフォーカス方向(F)およびトラッキング方向(Tr)に変位可能に支持するためのダンパベース(22A)と、ダンパベースを揺動可能に支持するアクチュエータベース(21A)と、アクチュエータベースに対して可動部をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する主駆動装置(31−1〜31−4,33,36,37,38)と、アクチュエータベースに対してダンパベースを、フォーカス方向およびトラッキング方向の双方に直交する第1の所定方向(S1)に延在する第1の揺動軸の回りのラジアルチルト方向に駆動するラジアルチルト駆動装置(40)と、アクチュエータベースに対してダンパベースを、トラッキング方向と平行でかつ第1の揺動軸と直交する第2の所定方向(S2)に延在する第2の揺動軸の回りのタンジェンシャルチルト方向に駆動するタンジェンシャルチルト駆動装置(50)とを有する光ピックアップアクチュエータが得られる。
【0035】
上記光ピックアップアクチュエータにおいて、第1の揺動軸は、可動部がフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動されていない状態で、かつ、ダンパベースがタンジェンシャルチルト方向に駆動されていない状態で、フォーカス方向に延在して対物レンズの中心を通る光軸と、この光軸と直交しかつトラッキング方向に延在して対物レンズの中心を通るトラッキング軸との双方に直角に交わるように、配置されていることが好ましい。
【0036】
また、上記ラジアルチルト駆動装置(40)は、例えば、ダンパベースに水平方向に巻回されて保持されたラジアルチルトコイル(41)と、このラジアルチルトコイルと対向して、ダンパベースの左右両側でアクチュエータベースに設けられた一対のラジアルチルトマグネット(46,47)とによって構成されて良い。上記タンジェンシャルチルト駆動装置(50)は、例えば、ダンパベースに水平方向に巻回されて保持されたタンジェンシャルチルトコイル(51)と、このタンジェンシャルチルトコイルと対向して、ダンパベースの前後両側でアクチュエータベースに設けられた一対のタンジェンシャルチルトマグネット(56,57)とによって構成されて良い。上記主駆動装置は、例えば、可動部に保持されたトラッキングコイル(31−1〜31−4)およびフォーカスコイル(33)と、アクチュエータベースに設けられたヨーク(35,37)及びマグネット(38,39)とによって構成されて良い。
【0037】
更に、ダンパベース(22A)をアクチュエータベース(21A)に対してラジアルチルト方向及びタンジェンシャルチルト方向に揺動可能に支持する手段としては、ダンパベースの裏面に設けられた球面座(222)と、アクチュエータベース上に設けられて、球面座を受ける少なくとも3個の突起状の球面座受け部(212)とから構成されたものが使用できる。
【0038】
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
図2乃至図9を参照して、本発明の一実施の形態に係る光ピックアップアクチュエータについて説明する。図2は光ピックアップアクチュエータの斜視図である。図3は図2に示した光ピックアップアクチュエータの分解斜視図である。図4は図3に示したサスペンションワイヤ支持部を裏面側から見た斜視図である。
図5は図2に示した光ピックアップアクチュエータをカバー60で覆った状態を示す斜視図である。図6は図2に示した光ピックアップアクチュエータに使用されるアクチュエータベースを斜め前方から見た斜視図である。図7は図6に示したアクチュエータベースを裏面側から見た斜視図である。図8は図6に示したアクチュエータベースを斜め後方から見た斜視図である。図9は図6に示したアクチュエータベースの平面図である。
【0041】
図2乃至図9において、図1に示す光ピックアップアクチュエータと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付している。但し、図1に図示した従来の光ピックアップアクチュエータは、対物レンズ11の片側にのみ駆動装置30が設けられているタイプであるが、図2乃至図9に図示した光ピックアップアクチュエータは、後述するように、対物レンズ11の両側に主駆動装置30Aが設けられているタイプである。
【0042】
図示の光ピックアップアクチュエータは、光ヘッド(光ピックアップ)の一部を構成する可動部10Aと、この可動部10Aをレーザ光の光軸が延在する上下方向(フォーカス方向)F及び左右方向(トラッキング)Trに移動可能に支持する支持固定部20Aと、これらに設けられた主駆動装置30Aと、ラジアルチルト駆動装置40と、タンジェンシャルチルト駆動装置50とを備えている。
【0043】
可動部10Aは、対物レンズ11と、この対物レンズ11を保持するレンズホルダ12Aと、このレンズホルダ12Aを一体に固定保持する保持部13Aとを備えている。主駆動装置30Aは、可動部分と固定部分とに分けられる。
【0044】
主駆動装置30Aの可動部分は、第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4と、フォーカスコイル33とを有する。第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4は、保持部13Aの四隅前後両側で保持され、各々垂直方向に巻回されており、保持部13Aの中心軸に対して左右対称に設けられている。一方、フォーカスコイル33は、第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4に対して中心軸方向に隣接して保持部13Aで保持され、水平方向に巻回されている。主駆動装置30Aの固定部分については後述する。
【0045】
また、保持部13Aの左右両側には上下に2本づつ弾性を有する棒又は線材からなる第1乃至第4のサスペンションワイヤ341,342,343および344が設けられている。第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344の一端は、それぞれ、保持部13Aに、それから水平方向外側へ突出した第1乃至第4の突起131〜134(但し、第4の突起は図示せず)で固定されている。一方、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344の他端は、後述する支持固定部20Aを構成するダンパベースに支持される。
【0046】
支持固定部20Aは、アクチュエータベース21Aと、ダンパベース22Aとを有する。アクチュエータベース21Aは、金属の磁性材料で形成された長四角形の枠状体の形状をしており、その一端側にダンパベース22Aの受入れ部を形成する支持ブロック211を有する。ダンパベース22Aは、後述するように、支持ブロック211上に揺動可能に支持されている。支持ブロック211は、アクチュエータベース21Aに一体に成形されている。
【0047】
保持部13Aの前後両側に設けられる主駆動装置30Aの固定部分は、第1および第2のヨーク36および37と、第1および第2のマグネット38および39とを有する。第1および第2のヨーク36および37は、アクチュエータベース21Aの一部から構成されて、アクチュエータベース21Aから立設し、それらの間に、上述した第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4とフォーカスコイル33とが配設されている。第1のマグネット38は、第1および第2のトラッキングコイル31−1および31−2と対向する側の、第1のヨーク36の面に取り付けられている。第2のマグネット39は、第3および第4のトラッキングコイル31−3および31−4と対向する側の、第2のヨーク37の面に取り付けられている。第1のヨーク36と第1のマグネット38とで第1の固定磁石部を構成し、第2のヨーク37と第2のマグネット39とで第2の固定磁石部を構成している。
【0048】
すなわち、主駆動装置30Aは、可動部10Aに保持された第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4およびフォーカスコイル33と、固定部20Aに設けられた第1および第2のヨーク36および37及び第1および第2のマグネット38および39とによって構成されている。この主駆動装置30Aによって、可動部10Aは固定部20A(アクチュエータベース21A)に対してフォーカス方向F及びトラッキング方向Trに移動可能に構成されている。
【0049】
この主駆動装置30Aでは、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344を介して第1乃至第4のトラッキングコイル31−1〜31−4およびフォーカスコイル33に通電すると、第1および第2の固定磁石部からの磁束の作用によって、可動部10Aを固定部20A(アクチュエータベース21A)に対して相対的に移動するように駆動し、焦点及びトラッキングを調整するようにしている。
【0050】
次に、ラジアルチルト駆動装置40およびタンジェンシャルチルト駆動装置50について説明する。ダンパベース22Aは、前述したように、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344を支持するので、サスペンションワイヤ支持部とも呼ばれる。このダンパベース22Aは、後述するように、アクチュエータベース21Aに対して、第1の揺動軸の回りに揺動可能に支持されている。ここで、第1の揺動軸が延在する第1の所定方向S1は、フォーカス方向Fおよびトラッキング方向Trの両方に直交する方向である。したがって、対物レンズ11を保持するレンズホルダ12Aは、後述するラジアルチルト駆動装置40によって、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344と共に、第1の所定方向S1に延在する第1の揺動軸の回りのラジアルチルト方向に駆動される。
【0051】
また、ダンパベース22Aは、後述するように、アクチュエータベース21Aに対して、第2の揺動軸の回りにも揺動可能に支持されている。ここで、第2の揺動軸が延在する第2の所定の方向S2は、トラッキング方向Trと平行でかつ上記第1の揺動軸と直交する方向である。したがって、対物レンズ11を保持するレンズホルダ12Aは、後述するタンジェンシャルチルト駆動装置50によって、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344と共に、第2の所定方向S2に延在する第2の揺動軸の回りのタンジェンシャルチルト方向に駆動される。
【0052】
尚、図示の例では、第1の揺動軸は、可動部10Aがフォーカス方向Fおよびトラッキング方向Trに駆動されてない状態で、かつ、ダンパベース22Aがタンジェンシャルチルト方向に駆動されていない状態で、対物レンズ11の中心を通るフォーカス方向に延在する光軸(フォーカス軸)と、対物レンズ11の中心を通りかつこの光軸と直交するトラッキング方向Trに延在するトラッキング軸との双方に直交している。
【0053】
図8および図9に示されるように、アクチュエータベース21Aは、ダンパベース22Aを、第1の所定方向S1の回りのラジアルチルト方向および第2の所定方向S2の回りのタンジェンシャルチルト方向に揺動可能に支持するための、突起状に設けられた4個の球面座受け部212を有する。また、図2に示されるように、アクチュエータベース21Aは、ダンパベース22Aの揺動範囲を規制するための一対のネジ213を有する。図示の例では、球面座受け部212は4個あるが、少なくとも3個であれば良い。
【0054】
一方、ダンパベース22Aは、図4に示されるような、突起状に設けられた4個の球面座受け部212で支持される、その裏面に設けられた球面座222と、図3に示されるような、一対のネジ213が貫通される一対の貫通穴223とを持つ。
【0055】
すなわち、突起状に設けられた4個の球面座受け部212と球面座222とによって、ダンパベース22Aを、ラジアルチルト方向およびタンジェンシャルチルト方向に揺動させる第1および第2の揺動軸を形成している。
【0056】
ラジアルチルト駆動装置40は、可動部分と固定部分とに分けられる。ラジアルチルト駆動装置40の可動部分はチルトコイル41を有している。このラジアルチルトコイル41は、ダンパベース22Aの周りに水平方向に巻回されている。ラジアルチルト駆動装置40の固定部分は第1および第2のラジアルチルトマグネット46および47を有する。第1および第2のラジアルチルトマグネット46および47は、ラジアルチルトコイル41と対向して、ダンパベース22Aの左右両側で、支持ブロック211に取り付けられている。
【0057】
即ち、ラジアルチルト駆動装置40は、ダンパベース22Aに保持されたラジアルチルトコイル41と、アクチュエータベース21Aに設けられた第1および第2のラジアルチルトマグネット46および47とによって構成される。このラジアルチルト駆動装置40によって、ダンパベース22A(従って、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344および可動部10Aも)はアクチュエータベース21Aに対して、第1の揺動軸の回りのラジアルチルト方向に揺動可能に構成されている。
【0058】
このように、本実施の形態に係るラジアルチルト駆動装置40は、ダンパベース22Aをアクチュエータベース21Aに揺動可能に支持した状態で、ダンパベース22A、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344、および可動部10Aを第1の揺動軸の回りにラジアルチルト方向に駆動しているので、レンズホルダ12Aを傾けても第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344にねじれを生じさせることがない。従って、新たな対物レンズ11の共振は発生しない。
【0059】
これに対して、上述した第1の従来方法を実現するチルト駆動装置では、ダンパベース22がアクチュエータベース21に固定設置された状態で、可動部10のみをラジアルチルト方向に駆動しているので、レンズホルダ12を傾けると必ず第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344にねじれが生じてしまう。その結果、前述したように、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344にストレスがかかり、対物レンズ11に通常起こり得ない新たな共振が発生してしまう。
【0060】
また、本実施の形態によるラジアルチルト駆動装置40は、被駆動体としてダンパベース22A、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344、および可動部10Aを駆動しているので、上述した第2又は第3の従来方法を実現するためのチルト駆動機構のように、スライドシャフト又はスレッド機構全体のような比較的重い被駆動体を駆動する場合に比較して、被駆動体の重量を比較的軽量となる。従って、本実施の形態によるラジアルチルト駆動装置40は、低消費電力で光軸の傾きを高速に補正することができる。
【0061】
さらに、本実施の形態では、ダンパベース22Aの第1の揺動軸を対物レンズ11の中心を通る方向へ延在させているので、光軸補正の際に、対物レンズ11の中心位置ずれを防ぐことが可能である。
【0062】
一方、タンジェンシャルチルト駆動装置50も、可動部分と固定部分とに分けられる。タンジェンシャルチルト駆動装置50の可動部分はタンジェンシャルチルトコイル51を有する。このタンジェンシャルチルトコイル51は、上記ラジアルチルトコイル41と平行に、ダンパベース22Aの回りに水平方向に巻回されている。タンジェンシャルチルト駆動装置50はの固定部分は第1および第2のタンジェンシャルチルトマグネット56および57を有する。第1および第2のタンジェンシャルチルトマグネット56および57は、タンジェンシャルチルトコイル51と対向して、ダンパベース22Aの前後両側で、支持ブロック211に取り付けられている。
【0063】
即ち、タンジェンシャルチルト駆動装置50は、ダンパベース22Aに保持されたタンジェンシャルチルトコイル51と、アクチュエータベース21Aに設けられた第1および第2のタンジェンシャルチルトマグネット56および57とによって構成される。このタンジェンシャルチルト駆動装置50によって、ダンパベース22A(従って、第1乃至第4のサスペンションワイヤ341〜344および可動部10Aも)はアクチュエータベース21Aに対して、第2の揺動軸の回りのタンジェンシャルチルト方向に揺動可能に構成されている。
【0064】
従って、本実施の形態に係る光ピックアップアクチュエータは、光ディスクのラジアル方向に沿った反りばかりでなく、光ディスクのタンジェンシャル方向に沿った反りをも考慮に入れて、レーザ光の光軸の傾きを補正することができる。
【0065】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可能なのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、対物レンズの両側に主駆動装置が設けられているタイプの光ピックアップアクチュエータに適用した例についてのみ述べているが、本発明は対物レンズの片側にのみ主駆動装置が設けられているタイプの光ピックアップアクチュエータにも同様に適用できるのは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、対物レンズを保持するレンズホルダをサスペンションワイヤを介してフォーカス方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するダンパベースを、アクチュエータベースに対して固定設置するのではなく、アクチュエータベースに対して第1の揺動軸の回りに揺動可能に支持しているので、レンズホルダをラジアルチルト方向に駆動する際に、サスペンションワイヤにねじれが生じるのを防止することができる。これにより、サスペンションワイヤのねじれに起因する新たな対物レンズの共振が発生するのを防止することができる。また、本発明によるラジアルチルト駆動装置によって駆動する被駆動体は、ダンパベース、サスペンションワイヤおよび可動部であり、比較的軽量であるので、低消費電力で光軸の傾きを高速に補正することができる。また、本発明では、ダンパベースを、アクチュエータベースに対して第2の揺動軸の回りにも揺動可能に支持しているので、レンズホルダをタンジェンシャルチルト方向にも駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光ピックアップアクチュエータの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態による光ピックアップアクチュエータの斜視図である。
【図3】図2に示した光ピックアップアクチュエータの分解斜視図である。
【図4】図3に示したサスペンションワイヤ支持部を裏面側から見た斜視図である。
【図5】図2に示した光ピックアップアクチュエータをカバーで覆った状態を示す斜視図である。
【図6】図2に示した光ピックアップアクチュエータに使用されるアクチュエータベースを斜め前方から見た斜視図である。
【図7】図6に示したアクチュエータベースを裏面側から見た斜視図である。
【図8】図6に示したアクチュエータベースを斜め後方から見た斜視図である。
【図9】図6に示したアクチュエータベースの平面図である。
【符号の説明】
10A 可動部
11 対物レンズ
12A レンズホルダ
21A アクチュエータベース
212 球面座受け部
22A ダンパベース(サスペンションワイヤ支持部)
222 球面座
341〜344 サスペンションワイヤ
40 ラジアルチルト駆動装置
41 ラジアルチルトコイル
46,47 ラジアルチルトマグネット
50 タンジェンシャルチルト駆動装置
51 タンジェンシャルチルトコイル
56,57 タンジェンシャルチルトマグネット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical pickup provided in an optical disk drive, and more particularly, to an optical pickup actuator for displacing an objective lens in a vertical direction (focus direction) and a horizontal direction (tracking direction).
[0002]
[Prior art]
Recently, electronic devices such as personal computers are often equipped with optical disk drives. As recording media usable for the optical disk drive, a compact disc-recordable (CD-R) and a compact disc-rewritable (CD-RW) are known. The CD-R is a recordable recording medium, and the CD-RW is a rewritable recording medium, but is compatible with a CD-ROM and an audio CD (CD-DA). Writing to a CD-R or CD-RW requires a dedicated device and a writing application, but reading from a CD-R or CD-RW can be performed by a normal CD-ROM drive. A CD-R, a CD-RW, a CD-ROM, an audio CD, a DVD-ROM, a DVD-R, a DVD-RAM, a DVD + RW, a DVD-RW, and the like are collectively referred to as an optical disk.
[0003]
Now, in order to write information (data) to and read information (data) from or to such an optical disk, the optical disk drive is provided with a recording / reproducing optical pickup for irradiating a laser beam onto the optical disk. .
[0004]
Generally, this type of optical pickup includes a laser light source that emits a laser beam, and an optical system that guides the emitted laser beam to an optical disk. As described above, the CD-R can perform not only reading of information but also writing of information. In an optical pickup for a CD-R, the output of a laser beam emitted from a laser light source needs to be switched between when reading information and when writing information.
The reason is that writing of information is performed by forming pits in the recording layer of the optical disk by irradiating a laser beam, and the output of the laser beam emitted from the laser light source at the time of writing information is It is larger than the output, for example, about 10 to 20 times.
[0005]
Now, in such an optical pickup, a laser beam emitted from the laser light source passes through an optical system, and is condensed on a signal recording surface of an optical disk by an objective lens constituting the optical system, thereby recording information ( Write) and erase. On the other hand, the optical pickup reproduces information by detecting reflected light (return light) from the signal recording surface with a photodetector (photodetector) as light detecting means.
[0006]
As described above, in the optical disk drive, recording and reproduction of the optical disk are performed using the laser beam emitted from the optical pickup, so that focusing control and tracking control are indispensable. In order to perform the focusing control and the tracking control, the optical pickup includes an optical pickup actuator for displacing the objective lens in a vertical direction (focus direction) and a horizontal direction (tracking direction).
[0007]
A conventional optical pickup actuator has a movable portion including a lens holder for holding an objective lens, a damper base for supporting the movable portion so as to be displaceable vertically and horizontally via a plurality of suspension wires, and fixing the damper base. And a supporting actuator base.
[0008]
Hereinafter, a conventional optical pickup actuator will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a perspective view of the optical pickup actuator.
[0009]
The illustrated optical pickup actuator supports a
[0010]
The
[0011]
The movable part of the driving device 30 has first and
[0012]
Further, on both sides of the
[0013]
The
The
[0014]
The fixed portion of the drive unit 30 provided in the
[0015]
That is, the driving device 30 includes the first and
[0016]
In the driving device 30, when current is supplied to the first and
[0017]
Now, in the conventional optical pickup actuator as described above, when the
[0018]
However, real (actual) optical disks usually have "warp". Therefore, when reading a signal from an optical disk having such “warping” or writing a signal to the optical disk using an optical pickup equipped with a conventional optical pickup actuator, the irradiation position of the laser light on the optical disk is As a result, the optical disk and the objective lens become non-parallel to each other. That is, the shape of the laser spot on the signal recording surface of the optical disc is deformed from a desired shape, and the shape of the laser spot is deteriorated. As a result, there is a problem that a reading error or a writing error occurs. In other words, the signal is degraded due to the deviation between the signal recording surface of the optical disc and the optical axis of the laser light (objective lens) irradiated on the signal recording surface.
[0019]
To solve this problem, the objective lens must be tilted to correct the wavefront aberration that occurs when the laser beam tilts with respect to the signal recording surface due to the “warp” of the optical disk, or the signal recording of the optical disk having the “warp” It is necessary to tilt the entire optical pickup in order to irradiate the surface with the laser beam vertically. That is, it is necessary to correct the inclination of the optical axis of the laser light that is illuminated at an angle in accordance with the change in the amount of warpage of the rotating optical disk. In order to address this problem, conventionally, the following three methods are employed.
[0020]
A first conventional method is a method in which a coil for tilt correction is provided on a
[0021]
The second conventional method is a method of inclining a slide shaft of a sled mechanism that slides the optical pickup itself along the radial direction of the optical disk in accordance with the amount of warpage of the optical disk.
[0022]
A third conventional method is a method of inclining the entire sled mechanism in accordance with the amount of warpage of the optical disk.
[0023]
In addition, as a method similar to the first conventional method, the movable part is moved so that the optical axis direction of the objective lens is substantially aligned with the signal recording surface of the optical disk in response to a change in focus height due to the warpage of the optical disk in the radial direction. There is a technical idea of driving in the focus direction with a predetermined inclination so as to be orthogonal (for example, see Patent Document 1).
[0024]
[Patent Document 1]
JP 2001-319353 A
[0025]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of the first to third conventional methods has the following problems.
[0026]
In the first conventional method, when the
[0027]
Also in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-319353, the damper base that supports the movable portion via the suspension wire is fixedly installed on the actuator base. Therefore, it can be seen that the method according to this publication is substantially the same as the first conventional method described above. Therefore, even in the technique disclosed in this publication, when the lens holder is tilted, the suspension wire is twisted, and the same problem as in the first conventional method occurs.
[0028]
On the other hand, the second or third conventional method requires a mechanism for driving the slide shaft or the entire sled mechanism (hereinafter, referred to as a “tilt drive mechanism”). Since the driven body (the slide shaft or the entire sled mechanism) driven by the tilt drive mechanism is heavy, power consumption in the tilt drive mechanism increases in order to quickly correct the inclination of the optical axis.
[0029]
By the way, there are various kinds of "warping" of the optical disk described above. Generally, the “warp” of an optical disk is a warp along the radial direction of the optical disk. However, the actual “warp” of the optical disk includes not only a warp along the radial direction of the optical disk but also a warp along the tangential direction of the optical disk.
[0030]
Conventionally, the measures against "warp" of the optical disk proposed all take into account only the warp of the optical disk along the radial direction, and do not consider the warp of the optical disk along the tangential direction at all. .
[0031]
Therefore, an object of the present invention is to provide an optical pickup actuator that can correct the inclination of the optical axis of laser light at high speed without twisting a suspension wire.
[0032]
Another object of the present invention is to provide an optical pickup actuator capable of correcting the inclination of the optical axis of laser light at high speed with low power consumption.
[0033]
Still another object of the present invention is to correct the tilt of the optical axis of laser light by taking into account not only the warp of the optical disk along the radial direction but also the warp of the optical disk along the tangential direction. And an optical pickup actuator.
[0034]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the movable part (10A) including the lens holder (12A) holding the objective lens (11) and the movable part via the plurality of suspension wires (341-344) extending from both sides thereof. Damper base (22A) for displaceably supporting the focus direction (F) and the tracking direction (Tr), an actuator base (21A) for swingably supporting the damper base, and a movable part with respect to the actuator base. Main drive units (31-1 to 31-4, 33, 36, 37, 38) for driving the actuator base in the focus direction and the tracking direction, and the damper base is perpendicular to both the focus direction and the tracking direction with respect to the actuator base. The first predetermined direction (S 1 A) a radial tilt drive device (40) for driving in a radial tilt direction around a first swing axis extending in the direction of the first swing axis; And a second predetermined direction (S 2 And a tangential tilt driving device (50) driven in a tangential tilt direction around a second swing axis extending in the direction (1).
[0035]
In the above-described optical pickup actuator, the first swing axis is moved in the focus direction in a state where the movable portion is not driven in the focus direction and the tracking direction, and in a state where the damper base is not driven in the tangential tilt direction. It is disposed so as to intersect at right angles both an optical axis extending through the center of the objective lens and a tracking axis extending perpendicular to the optical axis and extending in the tracking direction and passing through the center of the objective lens. Is preferred.
[0036]
The radial tilt drive device (40) includes, for example, a radial tilt coil (41) wound and held in a horizontal direction around a damper base, and a radial tilt coil opposed to the radial tilt coil on both the left and right sides of the damper base. It may be constituted by a pair of radial tilt magnets (46, 47) provided on the actuator base. The tangential tilt drive device (50) includes, for example, a tangential tilt coil (51) wound and held in a horizontal direction around a damper base, and front and rear sides of the damper base facing the tangential tilt coil. And a pair of tangential tilt magnets (56, 57) provided on the actuator base. The main drive device includes, for example, a tracking coil (31-1 to 31-4) and a focus coil (33) held by a movable unit, a yoke (35, 37) provided on an actuator base, and a magnet (38, 39).
[0037]
Further, as means for swingably supporting the damper base (22A) in the radial tilt direction and the tangential tilt direction with respect to the actuator base (21A), a spherical seat (222) provided on the back surface of the damper base; One having at least three protruding spherical seat receiving portions (212) provided on the actuator base to receive the spherical seat can be used.
[0038]
It should be noted that the reference numerals in the parentheses are provided for easy understanding, are merely examples, and are not limited to these.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0040]
An optical pickup actuator according to one embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 2 is a perspective view of the optical pickup actuator. FIG. 3 is an exploded perspective view of the optical pickup actuator shown in FIG. FIG. 4 is a perspective view of the suspension wire support shown in FIG. 3 as viewed from the back side.
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which the optical pickup actuator shown in FIG. FIG. 6 is a perspective view of an actuator base used in the optical pickup actuator shown in FIG. 2 as viewed obliquely from the front. FIG. 7 is a perspective view of the actuator base shown in FIG. 6 as viewed from the back side. FIG. 8 is a perspective view of the actuator base shown in FIG. FIG. 9 is a plan view of the actuator base shown in FIG.
[0041]
2 to 9, components having the same functions as those of the optical pickup actuator shown in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals. However, the conventional optical pickup actuator shown in FIG. 1 is of a type in which the driving device 30 is provided on only one side of the
[0042]
The illustrated optical pickup actuator includes a movable portion 10A that constitutes a part of an optical head (optical pickup), and a vertical direction (focus direction) F and a horizontal direction (tracking) in which the optical axis of the laser beam extends. A) a
[0043]
The movable section 10A includes an
[0044]
The movable portion of the
[0045]
In addition, first to
[0046]
The
[0047]
The fixed portion of the
[0048]
That is, the
[0049]
In the
[0050]
Next, the radial
[0051]
Further, the
[0052]
In the illustrated example, the first swing axis is in a state in which the movable unit 10A is not driven in the focus direction F and the tracking direction Tr, and a state in which the
[0053]
As shown in FIGS. 8 and 9, the
[0054]
On the other hand, the
[0055]
That is, the first and second swing shafts for swinging the
[0056]
The radial
[0057]
That is, the radial
[0058]
As described above, the radial
[0059]
On the other hand, in the tilt driving device that realizes the above-described first conventional method, only the
[0060]
In addition, the radial
[0061]
Further, in the present embodiment, the first swing axis of the
[0062]
On the other hand, the tangential
[0063]
That is, the tangential
[0064]
Therefore, the optical pickup actuator according to the present embodiment corrects the inclination of the optical axis of the laser light by taking into account not only the warp of the optical disc along the radial direction but also the warpage of the optical disc along the tangential direction. can do.
[0065]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and needless to say, various changes and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. For example, in the above-described embodiment, only an example in which the present invention is applied to an optical pickup actuator of a type in which main driving devices are provided on both sides of an objective lens is described. It is needless to say that the present invention can be similarly applied to an optical pickup actuator of the type provided with.
[0066]
【The invention's effect】
As apparent from the above description, according to the present invention, the damper base that supports the lens holder that holds the objective lens movably in the focus direction and the tracking direction via the suspension wire is fixedly mounted on the actuator base. Rather, the suspension wire is pivotally supported around the first pivot axis with respect to the actuator base, so that when the lens holder is driven in the radial tilt direction, the suspension wire is prevented from being twisted. can do. Accordingly, it is possible to prevent the occurrence of new resonance of the objective lens due to the twist of the suspension wire. Further, the driven body driven by the radial tilt driving device according to the present invention is a damper base, a suspension wire, and a movable part, and is relatively lightweight, so that the inclination of the optical axis can be corrected at high speed with low power consumption. it can. Further, in the present invention, since the damper base is swingably supported around the second swing axis with respect to the actuator base, the lens holder can be driven in the tangential tilt direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a conventional optical pickup actuator.
FIG. 2 is a perspective view of an optical pickup actuator according to one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the optical pickup actuator shown in FIG.
FIG. 4 is a perspective view of the suspension wire support shown in FIG. 3 as viewed from the back side.
FIG. 5 is a perspective view showing a state where the optical pickup actuator shown in FIG. 2 is covered with a cover.
FIG. 6 is a perspective view of an actuator base used in the optical pickup actuator shown in FIG. 2 as viewed obliquely from the front.
FIG. 7 is a perspective view of the actuator base shown in FIG. 6 as viewed from the back side.
8 is a perspective view of the actuator base shown in FIG. 6 as viewed obliquely from behind.
FIG. 9 is a plan view of the actuator base shown in FIG. 6;
[Explanation of symbols]
10A Moving parts
11 Objective lens
12A lens holder
21A Actuator base
212 Spherical seat receiving part
22A damper base (suspension wire support)
222 spherical seat
341-344 Suspension wire
40 Radial tilt drive
41 radial tilt coil
46, 47 Radial tilt magnet
50 Tangential tilt drive
51 Tangential tilt coil
56,57 tangential tilt magnet
Claims (6)
該可動部をその両側から延在する複数本のサスペンションワイヤを介してフォーカス方向およびトラッキング方向に変位可能に支持するためのダンパベースと、
該ダンパベースを揺動可能に支持するアクチュエータベースと、
該アクチュエータベースに対して前記可動部を前記フォーカス方向および前記トラッキング方向に駆動する主駆動装置と、
前記アクチュエータベースに対して前記ダンパベースを、前記フォーカス方向および前記トラッキング方向の双方に直交する第1の所定方向に延在する第1の揺動軸の回りのラジアルチルト方向に駆動するラジアルチルト駆動装置と、
前記アクチュエータベースに対して前記ダンパベースを、前記トラッキング方向と平行でかつ前記第1の揺動軸と直交する第2の所定方向に延在する第2の揺動軸の回りのタンジェンシャルチルト方向に駆動するタンジェンシャルチルト駆動装置と
を有する光ピックアップアクチュエータ。A movable part including a lens holder for holding the objective lens,
A damper base for supporting the movable portion so as to be displaceable in a focus direction and a tracking direction via a plurality of suspension wires extending from both sides thereof;
An actuator base for swingably supporting the damper base;
A main drive device for driving the movable portion in the focus direction and the tracking direction with respect to the actuator base;
Radial tilt drive for driving the damper base relative to the actuator base in a radial tilt direction around a first swing axis extending in a first predetermined direction orthogonal to both the focus direction and the tracking direction Equipment and
A tangential tilt direction around a second swing axis extending in a second predetermined direction parallel to the tracking direction and orthogonal to the first swing axis with respect to the actuator base. An optical pickup actuator having a tangential tilt driving device for driving the actuator.
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