JP2004149984A - Sheet and packed sheet - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キッチンやリビングにおいて多岐の用途に使用可能なシートに関し、また、該シートが包装体に収容された包装体入りシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、キッチン及びリビング用シートとして、湿式紙、乾式パルプ不織布などが使用されてきており、最近では、スパンレースなど各種製法による不織布が多く使用されてきている。
前記乾式パルプ不織布は、粉砕パルプを接着剤又は接着繊維で接着したものであり、比容量が２５ｃｍ３／ｇ程度と非常に大きく、パルプ間の空隙率が大きいため、保水性及び吸油性に優れる。このため、該乾式パルプ不織布は、肉や魚の保存及び水気取り、野菜の水切り、天ぷらやフライの油切りなどに用いられるキッチン用シートとして好適である。しかし、該乾式パルプ不織布は、前記吸水速度が遅いため、キッチンやリビングでの拭き取り用シートとしては不向きであるという問題がある。
一方、前記湿式紙は、吸水速度には優れているため、主に拭き取り用途に適しているが、保水性及び吸油性には劣るという問題がある。
したがって、保水性、吸油性及び吸水速度の総ての特性に優れ、キッチン用、拭き取り用などの多様な用途に使用可能なシートは、未だ提供されていないのが現状である。
【０００３】
また、従来、このようなシートは、一般に、ロール状に環巻された状態で又は枚葉シート状に折り畳まれてからフィルム包装又は箱詰めされる。ロール状に環巻されたシートの場合、環巻されたシートから使用時に必要分を切り離すことが必要であるため、不便であるという問題がある。
一方、枚葉シート状に折り畳まれたシートの場合、この切り離す作業が不要であるので便利であるものの、必要枚数を引っ張って取り出す際に破断してしまうことがあり、手が濡れている時などには該破断が特に生じ易いという問題がある。また、シートの残量が少なくなってくると、箱からシートを取り出し難くなり、調理中など片手がふさがっている場合には非常に不便であるという問題がある。したがって、枚葉シート状に折り畳まれたシートとする場合には、取り出し時における強度、取出容易性などに優れることが要求される。
【０００４】
上記問題を解決するため、近年、様々なシートが開発されている（例えば、特許文献１から特許文献４参照）。例えば、シートの吸収性、保水性を向上させるために、シートにエンボス加工により凹凸を形成することが提案されている。また、乾燥状態及び湿潤状態で嵩高性を有し、更に優れた水分保持性を与えるために、比容積１３ｃｃ／ｇ以上の天然繊維及び／又は再生繊維と合成短繊維とからなる不織布をシートに使用することが提案されている。また、シートの湿潤強度、通気性、及び通液性を向上するために、パルプ繊維とアクベクト比８００〜３，５００の熱可塑性合成繊維が機械的に交絡している坪量１５〜１００ｇ／ｍ２、繊維長３〜３０ｍｍの不織布に開口率５〜５０％として多数の開口を形成したシートなどが提案されている。
しかしながら、これらのシートの場合、吸水性を高める関係上、嵩高であったり、ハリが無かったりして、箱に枚葉の状態で収容させた場合には、折りしわの反発性が低く、シートが少量になった場合に、箱から取り出し難くなってしまう等の問題がある。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−８９７７３号公報
【特許文献２】
特開平１０−７７５６０号公報
【特許文献３】
特開平１１−１５６９８０号公報
【特許文献４】
特開平２−４１４５１号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、引張強度、拭取り耐久性等の強度、水や油等の吸収性、保水性、野菜等の水切り性などの諸特性に優れ、多岐の用途に使用可能で、特にリビングやキッチン等における拭き取りシートをはじめとして各種用途に好適なシート、及び該シートの取り出し容易性に優れた包装体入りシートを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する手段としては以下の通りである。即ち、
＜１＞ 不織布で形成され、ＪＩＳ Ｌ １９０６ により測定した保水量が４００〜１，５００ｇ／ｍ２であり、ＪＩＳ Ｌ １０５９ モンサント法により測定した防しわ率（縦・横平均）が５５％以上であることを特徴とするシートである。
＜２＞ ＪＩＳ Ｌ １９１３ により測定した、標準強度に対する湿潤強度（湿潤強度／標準強度）が０．８以上である＜１＞に記載のシート。
＜３＞ クレム法で測定した吸水速度が１分間に３０ｍｍ以上である前記＜１＞又は＜２＞に記載のシートである。
＜４＞ 不織布が、合成繊維と、天然繊維及び再生繊維から選択された１種とを含有する前記＜１＞から＜３＞いずれかに記載のシートである。
＜５＞ 合成繊維並びに天然繊維及び再生繊維から選択された１種が、短繊維である前記＜４＞に記載のシートである。
＜６＞ 不織布の少なくとも一部において、合成繊維が天然繊維及び再生繊維から選択された１種に融着した前記＜４＞又は＜５＞に記載のシートである。
＜７＞ 合成繊維が、第１の樹脂と第２の樹脂とを少なくとも含有する複合繊維である前記＜４＞から＜６＞のいずれかに記載のシートである。
＜８＞ 複合繊維において第１の樹脂及び第２の樹脂が長さ方向に連続している前記＜７＞に記載のシートである。
＜９＞ 複合繊維において第２の樹脂の露出する比率が第１の樹脂の露出する比率よりも高い前記＜７＞又は＜８＞に記載のシートである。
＜１０＞ 複合繊維が、コア（芯）・シェル（鞘）構造を有し、第１の樹脂がコア（芯）を形成し、第２の樹脂がシェル（鞘）を形成する前記＜７＞から＜９＞のいずれかに記載のシートである。
＜１１＞ 第１の樹脂の融点と第２の樹脂の融点とが互いに異なる前記＜７＞から＜１０＞のいずれかに記載のシートである。
＜１２＞ 第１の樹脂の融点の方が第２の樹脂の融点よりも高い前記＜７＞から＜１１＞のいずれかに記載のシートである。
＜１３＞ 合成繊維の不織布における含有量が３０〜７０質量％である前記＜１＞から＜１２＞のいずれかに記載のシートである。
＜１４＞ 不織布が、サーマルボンド法及びスパンレース法のいずれかにより形成された前記＜１＞から＜１３＞のいずれかに記載のシートである。
＜１５＞ 不織布で形成された不織布層を少なくとも含む多層構造を有する前記＜１＞から＜１４＞のいずれかに記載のシートである。
＜１６＞ 不織布で形成された不織布層の少なくとも一方の表面に、合成繊維で形成された表層を有する前記＜１５＞に記載のシートである。
＜１７＞ 表層が長繊維で形成された前記＜１６＞に記載のシートである。
＜１８＞ 拭き取り用シートとして用いられる前記＜１＞から＜１７＞のいずれかに記載のシートである。
＜１９＞ 前記＜１＞から＜１８＞のいずれかに記載のシートを包装体に複数枚収容してなることを特徴とする包装体入りシートである。
＜２０＞ シートが１回以上折られて枚葉シートの状態で包装体に収容された前記＜１９＞に記載の包装体入りシートである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
（シート）
本発明のシートにおける保水量としては、ＪＩＳ Ｌ １９０６（一般長繊維不織布試験方法）により測定した保水量で、４００〜１，５００ｇ／ｍ２であることが必要であり、４５０〜１０００ｇ／ｍ２であることが好ましい。
前記保水量が前記数値範囲内にあると、保水性に優れ、肉・魚・野菜の水気取りなどの用途に好適に用いられる。一方、前記保水量が４００ｇ／ｍ２未満であると、保水性に劣り、肉・魚・野菜などの水切りが著しく悪化するため好ましくなく、また、１，５００ｇ／ｍ２を超えてもそれに見合う効果が得られないためコスト面等の点で好ましくない。
【０００９】
本発明のシートにおける防しわ率としては、ＪＩＳ Ｌ １０５９ モンサント法により測定した防しわ率（縦・横平均）で、５５％以上であることが必要であり、５５〜８５％が好ましい。
前記防しわ率が、５５％未満であると、枚葉シートの状態で包装体に収容した際の前記シートの取出容易性に劣り、８５％を超えると、枚葉シートの状態で包装体に収容させるのが容易でなく、生産性に劣る点でいずれも好ましくない。
【００１０】
本発明のシートは、少なくとも不織布で形成される。
前記不織布は、合成繊維と、天然繊維及び再生繊維から選択された１種とを含有してなり、更に必要に応じてその他の繊維を含有してなる。
【００１１】
−合成繊維−
前記合成繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、単一の材料で形成された単一繊維、二以上の材料で形成された複合繊維、などが好適に挙げられる。
これらは、１種単独で使用してもよいし、２種以上を併用してもよい。
【００１２】
前記単一繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ナイロン、アクリルなどを原料とする合成繊維が挙げられる。
【００１３】
前記複合繊維としては、２種以上の材料で形成されたものであれば特に制限はないが、例えば、第１の樹脂と第２の樹脂とを少なくとも含有する複合繊維、などが好適に挙げられる。
前記複合繊維の具体例としては、ポリプロピレン／ポリエチレン、ポリエステル／ポリエチレン、ポリエステル／ポリプロピレン、ナイロン／ポリエチレン、アクリル／ポリエチレンなどの材料の組合せにより形成された複合繊維が好適に挙げられる。
これらは、１種単独で使用してもよいし、２種以上を併用してもよい。また、これらの中でも、ポリプロピレン／ポリエチレン、及び、ポリエステル／ポリエチレンが好ましい。
【００１４】
前記複合繊維の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、該複合繊維において第１の樹脂及び第２の樹脂が長さ方向に連続している構造（断面異種構造）が好ましく、該複合繊維において第２の樹脂の露出する比率が第１の樹脂の露出する比率よりも高い構造がより好ましく、更に、コア（芯）・シェル（鞘）構造（断面芯鞘構造）であるのが特に好ましい。この場合、前記第１の樹脂及び前記第２の樹脂のいずれか一方が前記不織布の製造時において溶融しても他方が形態を維持可能である等の点で好ましい。
また、前記第１の樹脂の融点と前記第２の樹脂の融点とが互いに異なるのが好ましく、該第１の樹脂の融点の方が該第２の樹脂の融点よりも高いのがより好ましい。また、前記コア（芯）・シェル（鞘）構造の場合には、前記第１の樹脂がコア（芯）を形成し、前記第２の樹脂がシェル（鞘）を形成しているのが好ましい。これらの場合、前記第１の樹脂及び前記第２の樹脂のいずれか一方が前記不織布の製造時において溶融しても他方が形態を維持可能である等の点で好ましい。
【００１５】
前記合成繊維としては、短繊維であるのが好ましい。
前記合成繊維の繊維長としては、例えば、２〜６４ｍｍが好ましく、４〜５１ｍｍがより好ましい。
【００１６】
前記合成繊維の繊維径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、０．００１〜４ｄｔｅｘ（デシテックス）が好ましく、０．８〜３デシテックスがより好ましい（なお、１デシテックスとは、質量１ｇの１本の繊維が１０，０００ｍの長さをもつ繊維太を意味する）。
【００１７】
前記合成繊維の前記不織布（全体）における含有量としては、７０質量％以下であるのが好ましく、保水量及び吸水速度の点で３０〜７０質量％であるのがより好ましい。
前記含有量が、７０質量％を超えると、保水量及び吸水速度が低下することがある。
【００１８】
―天然繊維及び再生繊維から選択される少なくとも１種―
前記天然繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、パルプ繊維、コットン繊維、などが好適に挙げられる。これらは、１種単独で使用してもよいし、２種以上を併用してもよい。
前記パルプ繊維としては、例えば、広葉樹、針葉樹などのパルプチップから得られるクラフトパルプ（ＫＰ）が挙げられる。これらの中でも、強度の面でパイン、スプルーフ、ダグラスファーなどの針葉樹、及び該針葉樹と広葉樹の混合物から得られたものが好ましい。
前記コットン繊維としては、例えば、米綿、エジプト綿、アップランド綿、インド綿及びこれらの混綿が挙げられる。これらの中でも、前記混綿を用いるのが好ましい。
【００１９】
前記再生繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、レーヨン繊維、テンセル繊維などが挙げられる。これらの中でも、ビスコースレーヨン及び銅アンモニアレーヨンが好適に挙げられる。
【００２０】
前記再生繊維としては、短繊維であるのが好ましい。
前記再生繊維の繊維長としては、３０〜６０ｍｍが好ましく、３２〜５１ｍｍがより好ましい。
前記再生繊維の繊維径としては、特に制限はないが、１．０〜４．５デシテックスが好ましく、１．４〜３．３デシテックスがより好ましい。
【００２１】
前記天然繊維及び再生繊維から選択された１種の、前記不織布（全体）における含有量としては、３０質量％以上が好ましく、４０〜７０質量％がより好ましい。
前記含有量が３０質量％未満であると、前記シートにおける保水量及び吸水速度が低下してしまうことがあり、７０質量％を超えると、前記シートの湿潤強度が低下してしまうことがある。
【００２２】
―その他の繊維―
前記その他の繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル極細繊維、合成分割繊維、などが挙げられる。
前記その他の繊維は、例えば、前記不織布の親水性を向上させる目的で使用され、該不織布の保水量及び吸水速度等の特性に悪影響のない範囲で使用することができる。
【００２３】
前記不織布においては、その少なくとも一部において、前記合成繊維が前記天然繊維及び再生繊維から選択された１種に融着してもよい。この場合、該不織布における構成繊維同士が互いに融着して一体化しているため、前記シートの引っ張り強度を向上させることができ、拭き取り用途における拭き取り耐久性等を向上させることができる点で好ましい。
【００２４】
前記不織布の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
【００２５】
前記多層構造の場合には、前記不織布で形成された不織布層を少なくとも含む限り特に制限はなく、二層構造であってもよいし、三層構造であってもよく、更には四層以上の構造であってもよい。
前記多層構造の場合、その内の一層又は複数層が、前記合成繊維と、前記天然繊維及び再生繊維から選択される少なくとも１種との少なくとも一方を含有してなり、前記不織布層で形成されていてもよいし、一部に該不織布層を含んでいてもよい。
【００２６】
なお、前記多層構造の場合には、前記不織布層以外に、合成繊維で形成された層を含んでいてもよい。該合成繊維で形成された層は、長繊維を含んでいてもよく、不織布として形成されているのが好ましい。
【００２７】
前記多層構造が、三層構造及び四層構造以上である場合には、前記不織布層が中間層として位置しているのが好ましい。
【００２８】
本発明においては、前記不織布の構造の中でも、前記不織布で形成された単層構造、前記不織布層を中間層として有する三層構造などが好ましく、前記不織布で形成された不織布層の少なくとも一方の表面に前記合成繊維で形成された表層を有する三層構造がより好ましい。
この三層構造の場合、前記合成繊維の含有量が、両表面層（上下層）に対し、８０〜１００質量％であるのが好ましく、該中間層に対し、１０〜３０質量％であるのが好ましく、残量が前記天然繊維及び再生繊維から選択される少なくとも１種であるのが好ましい。また、この場合、前記両表面層（上下層）と前記中間層との質量比（表面層（上層）／中間層／表面層（下層））が、１〜３／８〜４／１〜３であるのが好ましい。
【００２９】
前記不織布の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の製造方法から適宜選択することができるが、生産性、保水性及び吸水速度の点でサーマルボンド法及びスパンレース法のいずれかであるのが好ましい。
また、前記不織布を構成する繊維を形成する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、通常のカードを用いる方法、エアレード法、などが好ましい。
【００３０】
本発明のシートの米坪量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、２５〜８０ｇ／ｍ２が好ましく、３５〜６０ｇ／ｍ２がより好ましい。
前記シートの米坪量が、２５ｇ／ｍ２未満であると、保水量が小さくなりキッチン用シート等の用途に不向きとなり、８０ｇ／ｍ２を超えると、シートが厚くなりすぎてしまうことがある。
【００３１】
本発明のシートにおける吸水速度としては、特に制限はなく、目的に応じて好ましい吸収性能を有するように選択することができるが、クレム法で測定した吸収速度で、１分間に３０ｍｍ以上であるのが好ましい。
前記シートの吸水速度が、１分間に３０ｍｍ未満であると、前記シートの拭き取り性が悪く、キッチン用シート等の拭き取り用途に不向きとなる。
なお、前記クレム法による吸収速度は、例えば、ＪＩＳ Ｐ ８１４１ 紙のクレム法による吸水度試験方法により測定することができる。
【００３２】
本発明のシートにおける強度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、標準強度に対し湿潤強度（湿潤強度／標準強度）が、０．８以上であるのが好ましい。
前記標準強度に対する湿潤強度（湿潤強度／標準強度）が、０．８未満であると、濡らして使用する場合に前記シートが破れ易くなるため好ましくない。
なお、前記湿潤強度は、例えば、自重の１．５倍量の水分を含浸した時の引張強度を ＪＩＳ Ｌ １９１３ 一般短繊維不織布試験方法により測定することにより求めることができる。
【００３３】
本発明のシートは、公知の不織布の製造方法等に従って製造することができ、キッチン用シート等の拭き取り用シートをはじめとして各種分野において好適に使用することができ、以下の本発明の包装体入りシートに特に好適に使用することができる。
【００３４】
（包装体入りシート）
本発明の包装体入りシートは、本発明の前記シートを包装体に収容してなる。前記包装体としては、本発明の前記シートを収容可能である限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙製容器、樹脂製容器などが特に好適に挙げられる。
前記包装体の具体的な態様としては、例えば、箱形状を有し、前記シートを取り出すための開口が該箱の１面又は２面以上にわたって形成されたもの、前記開口が形成された該箱に該開口を開閉自在にする蓋を備えたもの、該箱の１面又は２面以上にわたってミシン目を入れ、該ミシン目に沿って開口を形成可能に設計したもの、などが挙げられる。
前記包装体における前記開口が形成された面における該開口の占める面積としては、３０％以上であるのが好ましい。前記面積が、３０％未満であると、該シートを取り出すのが容易でない点で好ましくない。
【００３５】
前記包装体入りシートにおいては、前記シートは、環巻されていてもよいし、あるいは、１回以上折られて枚葉シートの状態で収容されていてもよいが、使用時の利便性を考慮すると後者の方が好ましい。後者の場合の具体例としては、例えば、箱からの取り出し易さの点で、図１に示すように、２編が折れたＺ折りの状態で前記シートを収容させておくのが好ましく、ティッシュペーパー等のようにＺ折りを交互に収容し、連続して取り出せる用に前記シートを収容させておくのも好ましい。
【００３６】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例について説明するが、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものではない。
【００３７】
（実施例１〜３及び比較例１〜６）
−包装体入りシートの製造−
表１〜２に示す構成及び製法により単層構造のシートを製造し、２２０ｍｍ×２４０ｍｍに切断した後、図１に示すように、該シートの２４０ｍｍ方向を９０ｍｍにＺ折して包装体に収容させ、包装体入りシートを製造した。該包装体には、幅２３０ｍｍ×奥行き９５ｍｍ×高さ７５ｍｍ、０．５ｍｍ厚の紙製の箱を作成し、図１に示すように開口を設けた。
以上のようにして、実施例１〜３及び比較例１〜６の各包装体入りシートを製造し、これらについて以下の評価を行い、その結果を表１〜２に示した。
【００３８】
＜シートの厚み＞
ＵＰＲＩＧＨＴ ＤＩＡＬ ＧＡＵＧＥ（テスター産業（株）ＰＥＡＣＯＯＫＮＯ．１０７）を使用し、加重８ｇ／ｃｍ３で１０秒間放置後の厚みを１／１００ｍｍまで測定した。これを１シートにつき５ヶ所測定し、その平均値を最終測定値とした。
【００３９】
＜米坪量＞
ＪＩＳ Ｌ １０８５（不織布しん地試験方法）に準じて測定した。
【００４０】
＜保水量＞
ＪＩＳ Ｌ １９０６（一般長繊維不織布試験方法 参考欄）に準じて測定した。但し、保水量は、試験片を湿潤し、水をしたたり落とした後の質量から米坪当たりの水分量を示した。
【００４１】
＜防しわ率＞
ＪＩＳ Ｌ １０５９−１（繊維製品の防しわ性試験方法 モンサント法）に準じて測定した。
【００４２】
＜吸水速度＞
ＪＩＳ Ｐ ８１４１（紙のクレム法による吸水度試験方法）に準じて測定した。
【００４３】
＜強度＞
ＪＩＳ Ｌ １９１３（一般短繊維不織布試験方法 引張り強さ）に準じて測定した。但し、試料幅２５ｍｍ、つかみ間幅１００ｍｍ、引張速度２００ｍｍで測定し、湿潤強度は自重の１．５倍量の水分を含浸した時の引張強度を測定した。
【００４４】
＜拭取り性＞
青色１号０．２％水溶液を２０×２０ｃｍの白タイル（ＩＮＡＸ製）の上に０．５ｍＬを滴下し、２０×２０ｃｍの各試料を２回折り（４つ折り）、荷重３００ｇで３往復（１拭き１秒の速さで）の拭き取り操作を行い、タイル面の残存色素水の状態を目視観察し、以下のように評価した。
かなり青く残っている状態・・・・・・×
やや青く残っている状態・・・・・・・△
全く残っていない状態・・・・・・・・○
【００４５】
＜野菜の水切り性（水切り性）＞
レタス２０ｇ（１人分）を適度に切り、水洗い後２０×２０ｃｍの試料で包み水切り操作を行う。さらに新しく水洗いしたレタスを用い、同様の操作を行い、試料１枚で何回まで水切り操作ができるかを測定し、その回数を評価値とした。ここでは、前記評価値が大きいほど野菜の水切り性が高いことを意味する。
【００４６】
＜箱からの取出し易さ（取出容易性）＞
図１に示すように、上述された条件で作成された箱に前記Ｚ折りにされたシートを入れ、女性パネラー１０名で一枚一枚取り出す操作を最後の一枚まで続け、以下の基準に従って取り出し易さを評価した。また、手を濡らして同様の操作を行って同様に評価した。なお、この時、箱上面の面積に対する開口面積の割合、即ち開口率は７０％であった。
シートが破れる状態・・・・・・・・・・・・・・・・・・×
箱ごと持ち上がってしまいシートが取出せない状態・・・・△
箱ごと持ち上がるもののシートが取出せる状態・・・・・・○
容易にシートが取出せる状態・・・・・・・・・・・・・・◎
【００４７】
【表１】
【表２】
なお、表１及び２において、「水切り性」は、上記野菜の水切り性の評価結果を表し、「取り出しやすさ」は、箱からの取り出し易さを意味する。また、「ＰＥＴ」は、ポリエステルを意味し、「ＰＰ」は、ポリプロピレンを意味する。また、「ＰＥＴ」は、繊維径１．５ｄＴｅｘ、繊維長４４ｍｍの繊維、「レーヨン」は、１．６ｄＴｅｘ、４０ｍｍの繊維、「アクリル」は、１．５ｄＴｅｘ、５１ｍｍの繊維、「ＰＰ」は、２．２ｄＴｅｘ、５１ｍｍの繊維をそれぞれ使用した。また、比較例１のシートとしては、ライオン（株）製のリードクッキングペーパーを使用し、比較例２のシートとしては、王子製紙（株）製のネピアキッチンタオルを使用した。
【００５０】
表１及び２に示す結果から明らかなように、実施例１〜３の各シートは、保水量が十分であり、拭取り性、水切り性及び取出容易性（取り出し易さ）のいずれにも優れていた。
【００５１】
（実施例４〜１４及び比較例７）
表３〜４に示した各構成及び製法により三層構造のシートを製造し、実施例１〜３と同様の方法で実施例４〜１４及び比較例７の包装体入りシートを製造し、実施例１〜３と同様の評価を行い、その結果を表３及び４に示した。
【００５２】
【表３】
表３中、「ＰＰ」は、ポリプロピレンを意味し、「ＰＥ」は、ポリエチレンを意味し、「ＰＥＴ」は、ポリエステルを意味する。また、表３中、「ＰＥＴ」は、繊維径１．５ｄＴｅｘ、繊維長４４ｍｍの繊維、「レーヨン」は、１．６ｄＴｅｘ、４０ｍｍの繊維、「ＰＰ／ＰＥ芯鞘複合繊維」は、１．７ｄＴｅｘ、５ｍｍの繊維、「ＰＥＴ／ＰＥ芯鞘複合繊維」は、２．２ｄＴｅｘ、５ｍｍの繊維、「ＰＰ／ＰＥ複合繊維（ＥＳ繊維）」は、２．２ｄＴｅｘ、５ｍｍの繊維をそれぞれ使用した。
【００５４】
【表４】
表４中、「ＰＰ」は、ポリプロピレンを意味し、「ＰＥ」は、ポリエチレンを意味し、「ＰＥＴ」は、ポリエステルを意味する。また、表４中、「ＰＥＴ」は、繊維径１．５ｄＴｅｘ、繊維長４４ｍｍの繊維、「レーヨン」は、１．６ｄＴｅｘ、４０ｍｍのも繊維、「ＰＰ／ＰＥ芯鞘複合繊維」は、１．５ｄＴｅｘ、４４ｍｍの繊維（ダイワボウ製）、「ＰＰ／ＰＥ複合繊維」は、３ｄＴｅｘ、５１ｍｍの繊維（チッソ株式会社製）をそれぞれ使用した。
【００５６】
表３及び４に示す結果から明らかなように、実施例４〜１４の各シートは、保水量が十分であり、拭き取り性、水切り性及び取出し易さ（取出容易性）のいずれにも優れていた。
【００５７】
（実施例１５〜１６）
表５に示した各構成及び製法により二層構造のシートを製造し、実施例１〜３と同様の方法により実施例１５〜１６の包装体入りシートを製造し、実施例１〜３と同様の評価を行い、その結果を表５に示した。
【００５８】
【表５】
【００５９】
以上のように、二層構造を持つ実施例１５〜１６の各シートは、前記実施例１〜１４のシートと同様に、保水量が十分であり、拭取り性、水切り性及び取り出し易さ（取出容易性）のいずれにも優れていた。
【００６０】
【発明の効果】
本発明によると、従来における問題を解決することができ、引張強度、拭取り耐久性等の強度、水や油等の吸収性、保水性、野菜等の水切り性などの諸特性に優れ、多岐の用途に使用可能で、特にリビングやキッチン等における拭き取りシートをはじめとして各種用途に好適なシート、及び該シートの取り出し容易性に優れた包装体入りシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の包装体入りシートの一実施例を示す概略説明図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet that can be used for various purposes in a kitchen or a living room, and also relates to a sheet with a package in which the sheet is accommodated in a package.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, wet paper, dry pulp nonwoven fabric, and the like have been used as kitchen and living sheets, and recently, nonwoven fabrics manufactured by various methods such as spunlace have been used in many cases.
The dry pulp nonwoven fabric is obtained by bonding crushed pulp with an adhesive or an adhesive fiber, and has a specific capacity of 25 cm. 3 / G, which is very large, and the porosity between pulp is large, so that it is excellent in water retention and oil absorption. For this reason, the dry pulp nonwoven fabric is suitable as a kitchen sheet used for preserving and draining meat and fish, draining vegetables, draining tempura and fry. However, the dry pulp nonwoven fabric has a problem that it is unsuitable as a wiping sheet in a kitchen or a living room because of the low water absorption rate.
On the other hand, the wet paper is excellent in water absorption speed and is therefore mainly suitable for wiping, but has a problem of poor water retention and oil absorption.
Therefore, at present, a sheet which is excellent in all the properties of water retention, oil absorption and water absorption rate, and which can be used for various uses such as kitchen and wiping has not yet been provided.
[0003]
Conventionally, such a sheet is generally packed in a film or boxed in a state of being wound into a roll or folded into a single sheet. In the case of a sheet wound in a roll, there is a problem that it is inconvenient because it is necessary to cut off a necessary portion from the wound sheet at the time of use.
On the other hand, in the case of a sheet folded into a single sheet, it is convenient because this separating work is unnecessary, but it may be broken when pulling out the required number of sheets, and when the hand is wet, etc. Has a problem that the fracture is particularly likely to occur. Further, when the remaining amount of the sheet becomes small, it becomes difficult to take out the sheet from the box, and there is a problem that it is very inconvenient when one hand is occupied such as during cooking. Therefore, when a sheet is folded into a single sheet, it is required to have excellent strength at the time of removal, ease of removal, and the like.
[0004]
In order to solve the above problem, various sheets have been developed in recent years (for example, see Patent Documents 1 to 4). For example, it has been proposed to form irregularities on a sheet by embossing in order to improve the absorbability and water retention of the sheet. Further, in order to have bulkiness in a dry state and a wet state, and further provide excellent moisture retention, a sheet of a nonwoven fabric comprising natural fibers and / or regenerated fibers and synthetic short fibers having a specific volume of 13 cc / g or more is used. It has been proposed to use. Further, in order to improve the wet strength, air permeability, and liquid permeability of the sheet, a basis weight of 15 to 100 g / m2, in which pulp fibers and thermoplastic synthetic fibers having an actect ratio of 800 to 3,500 are mechanically entangled. 2 A sheet in which a large number of openings are formed in a nonwoven fabric having a fiber length of 3 to 30 mm with an opening ratio of 5 to 50% has been proposed.
However, in the case of these sheets, due to the increase in water absorption, they are bulky or have no tension, and when stored in a single sheet state in a box, the rebound of the wrinkles is low, When the amount becomes small, there is a problem that it becomes difficult to take out from the box.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-89773
[Patent Document 2]
JP-A-10-77560
[Patent Document 3]
JP-A-11-156980
[Patent Document 4]
JP-A-2-41451
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the conventional problems and achieve the following objects. That is, the present invention is excellent in various properties such as tensile strength, strength such as wiping durability, absorbability of water and oil, water retention, drainage of vegetables and the like, and can be used for various applications, It is an object of the present invention to provide a sheet suitable for various uses including a wiping sheet in kitchens and kitchens, and a sheet with a package excellent in ease of taking out the sheet.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Means for solving the above problems are as follows. That is,
<1> It is formed of a non-woven fabric, and has a water retention of 400 to 1,500 g / m measured according to JIS L 1906. 2 And a wrinkle prevention ratio (average length and width) of 55% or more as measured by the JIS L 1059 Monsanto method.
<2> The sheet according to <1>, wherein the sheet has a wet strength (wet strength / standard strength) of 0.8 or more relative to the standard strength as measured according to JIS L 1913.
<3> The sheet according to <1> or <2>, wherein the water absorption rate measured by the Krem method is 30 mm or more per minute.
<4> The sheet according to any one of <1> to <3>, wherein the nonwoven fabric contains a synthetic fiber and one selected from natural fibers and regenerated fibers.
<5> The sheet according to <4>, wherein one selected from a synthetic fiber, a natural fiber, and a regenerated fiber is a short fiber.
<6> The sheet according to <4> or <5>, wherein at least a part of the nonwoven fabric has synthetic fibers fused to one selected from natural fibers and regenerated fibers.
<7> The sheet according to any one of <4> to <6>, wherein the synthetic fibers are composite fibers containing at least a first resin and a second resin.
<8> The sheet according to <7>, wherein the first resin and the second resin in the conjugate fiber are continuous in the length direction.
<9> The sheet according to <7> or <8>, wherein in the conjugate fiber, an exposed ratio of the second resin is higher than an exposed ratio of the first resin.
<10> The above-mentioned <7>, wherein the conjugate fiber has a core (shell) / shell (sheath) structure, the first resin forms a core (core), and the second resin forms a shell (sheath). To <9>.
<11> The sheet according to any one of <7> to <10>, wherein the melting point of the first resin and the melting point of the second resin are different from each other.
<12> The sheet according to any one of <7> to <11>, wherein the melting point of the first resin is higher than the melting point of the second resin.
<13> The sheet according to any one of <1> to <12>, wherein the content of the synthetic fiber in the nonwoven fabric is 30 to 70% by mass.
<14> The sheet according to any one of <1> to <13>, wherein the nonwoven fabric is formed by one of a thermal bond method and a spunlace method.
<15> The sheet according to any one of <1> to <14>, having a multilayer structure including at least a nonwoven fabric layer formed of a nonwoven fabric.
<16> The sheet according to <15>, wherein the sheet has a surface layer formed of a synthetic fiber on at least one surface of a nonwoven layer formed of a nonwoven fabric.
<17> The sheet according to <16>, wherein the surface layer is formed of long fibers.
<18> The sheet according to any one of <1> to <17>, which is used as a wiping sheet.
<19> A sheet with a package, wherein the sheet according to any one of <1> to <18> is stored in a package.
<20> The packaged sheet according to <19>, wherein the sheet is folded at least once and accommodated in a package in a single sheet state.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Sheet)
The water retention amount of the sheet of the present invention is 400 to 1,500 g / m, which is a water retention amount measured according to JIS L 1906 (test method for general long-fiber nonwoven fabric). 2 And 450 to 1000 g / m 2 It is preferable that
When the water retention is within the above numerical range, the water retention is excellent, and it is suitably used for applications such as draining meat, fish and vegetables. On the other hand, the water retention is 400 g / m 2 If it is less than 1, water retention is inferior and drainage of meat, fish, vegetables, etc. is significantly deteriorated, which is not preferable. 2 If the value exceeds the above, an effect corresponding to the value cannot be obtained.
[0009]
The wrinkle prevention ratio in the sheet of the present invention is required to be 55% or more, preferably 55 to 85%, as a wrinkle prevention ratio (vertical / horizontal average) measured by JIS L 1059 Monsanto method.
When the wrinkle prevention ratio is less than 55%, the ease of taking out the sheet when housed in a package in a single sheet state is inferior. Both are not preferred in that they are not easily accommodated and are inferior in productivity.
[0010]
The sheet of the present invention is formed of at least a nonwoven fabric.
The nonwoven fabric contains synthetic fibers and one selected from natural fibers and regenerated fibers, and further contains other fibers as necessary.
[0011]
-Synthetic fiber-
The synthetic fiber is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose.Examples include a single fiber formed of a single material, and a composite fiber formed of two or more materials. Preferred examples are given.
These may be used alone or in combination of two or more.
[0012]
Examples of the single fiber include synthetic fibers made of polyethylene, polypropylene, polyester, polyamide, polystyrene, nylon, acrylic, or the like.
[0013]
The conjugate fiber is not particularly limited as long as the conjugate fiber is formed of two or more materials. For example, a conjugate fiber containing at least a first resin and a second resin is preferably used. .
Specific examples of the composite fiber include a composite fiber formed by a combination of materials such as polypropylene / polyethylene, polyester / polyethylene, polyester / polypropylene, nylon / polyethylene, and acryl / polyethylene.
These may be used alone or in combination of two or more. Among these, polypropylene / polyethylene and polyester / polyethylene are preferred.
[0014]
The structure of the conjugate fiber is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the purpose. For example, a structure in which the first resin and the second resin are continuous in the length direction in the conjugate fiber (A cross-sectional heterogeneous structure) is preferable, and a structure in which the exposed ratio of the second resin is higher than the exposed ratio of the first resin in the conjugate fiber is more preferable. Further, a core (shell) / shell (sheath) structure ( (Core-sheath structure in cross section) is particularly preferred. In this case, it is preferable in that one of the first resin and the second resin melts during the production of the nonwoven fabric and the other can maintain the form.
Preferably, the melting points of the first resin and the second resin are different from each other, and more preferably, the melting point of the first resin is higher than the melting point of the second resin. Further, in the case of the core (shell) / shell (sheath) structure, it is preferable that the first resin forms a core (core) and the second resin forms a shell (sheath). . These cases are preferable in that one of the first resin and the second resin can maintain the form even if the other melts during the production of the nonwoven fabric.
[0015]
The synthetic fibers are preferably short fibers.
The fiber length of the synthetic fiber is, for example, preferably 2 to 64 mm, and more preferably 4 to 51 mm.
[0016]
The fiber diameter of the synthetic fiber is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the purpose. For example, 0.001 to 4 dtex (decitex) is preferable, and 0.8 to 3 decitex is more preferable (in addition, 1 dtex means a fiber thickness in which one fiber having a mass of 1 g has a length of 10,000 m).
[0017]
The content of the synthetic fibers in the nonwoven fabric (whole) is preferably 70% by mass or less, and more preferably 30 to 70% by mass in terms of water retention and water absorption rate.
If the content exceeds 70% by mass, the water retention amount and the water absorption rate may decrease.
[0018]
-At least one selected from natural fibers and recycled fibers-
The natural fiber is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the purpose. Examples thereof include pulp fiber and cotton fiber. These may be used alone or in combination of two or more.
Examples of the pulp fiber include kraft pulp (KP) obtained from pulp chips such as hardwood and softwood. Among these, those obtained from conifers such as pine, sprue, and Douglas fir, and a mixture of the conifers and hardwoods are preferable in terms of strength.
Examples of the cotton fibers include rice cotton, Egyptian cotton, upland cotton, Indian cotton, and cotton blends thereof. Among these, it is preferable to use the above-mentioned cotton blend.
[0019]
The recycled fiber is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose. Examples thereof include rayon fiber and Tencel fiber. Among these, viscose rayon and copper ammonia rayon are preferably exemplified.
[0020]
The regenerated fibers are preferably short fibers.
The fiber length of the regenerated fiber is preferably 30 to 60 mm, more preferably 32 to 51 mm.
The fiber diameter of the recycled fiber is not particularly limited, but is preferably from 1.0 to 4.5 dtex, and more preferably from 1.4 to 3.3 dtex.
[0021]
The content of one kind selected from the natural fibers and the regenerated fibers in the nonwoven fabric (whole) is preferably 30% by mass or more, and more preferably 40 to 70% by mass.
If the content is less than 30% by mass, the water retention amount and the water absorption rate of the sheet may decrease, and if it exceeds 70% by mass, the wet strength of the sheet may decrease.
[0022]
-Other fibers-
The other fibers are not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. Examples thereof include acrylic fine fibers and synthetic split fibers.
The other fibers are used, for example, for the purpose of improving the hydrophilicity of the nonwoven fabric, and can be used in a range that does not adversely affect the properties of the nonwoven fabric, such as a water retention amount and a water absorption rate.
[0023]
In at least a part of the nonwoven fabric, the synthetic fiber may be fused to one selected from the natural fiber and the regenerated fiber. In this case, since the constituent fibers of the nonwoven fabric are fused and integrated with each other, it is preferable in that the tensile strength of the sheet can be improved, and wiping durability and the like in wiping applications can be improved.
[0024]
The structure of the nonwoven fabric is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose. The nonwoven fabric may have a single-layer structure or a multilayer structure.
[0025]
In the case of the multilayer structure, there is no particular limitation as long as it includes at least a nonwoven fabric layer formed of the nonwoven fabric, and it may be a two-layer structure, a three-layer structure, or a four-layer structure or more. It may be a structure.
In the case of the multi-layer structure, one or more layers thereof include at least one of the synthetic fiber and at least one selected from the natural fiber and the regenerated fiber, and are formed of the nonwoven fabric layer. And the nonwoven fabric layer may be partially contained.
[0026]
In the case of the multilayer structure, a layer formed of synthetic fibers may be included in addition to the nonwoven fabric layer. The layer formed of the synthetic fiber may include a long fiber, and is preferably formed as a nonwoven fabric.
[0027]
When the multilayer structure has a three-layer structure and a four-layer structure or more, it is preferable that the nonwoven fabric layer is located as an intermediate layer.
[0028]
In the present invention, among the structure of the nonwoven fabric, a single-layer structure formed of the nonwoven fabric, a three-layer structure having the nonwoven fabric layer as an intermediate layer, and the like are preferable, and at least one surface of the nonwoven fabric layer formed of the nonwoven fabric is preferable. More preferably, a three-layer structure having a surface layer formed of the synthetic fiber is used.
In the case of this three-layer structure, the content of the synthetic fiber is preferably 80 to 100% by mass with respect to both surface layers (upper and lower layers), and is 10 to 30% by mass with respect to the intermediate layer. It is preferable that the remaining amount is at least one selected from the natural fibers and the regenerated fibers. In this case, the mass ratio between the two surface layers (upper and lower layers) and the intermediate layer (surface layer (upper layer) / intermediate layer / surface layer (lower layer)) is 1/3/8 to 4 / 1-3. It is preferred that
[0029]
The method for producing the nonwoven fabric is not particularly limited and may be appropriately selected from known production methods depending on the purpose.However, in terms of productivity, water retention and water absorption rate, any of the thermal bonding method and the spunlace method is preferred. Is preferred.
The method for forming the fibers constituting the nonwoven fabric is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. For example, a method using a normal card, an aired method, and the like are preferable.
[0030]
The rice basis weight of the sheet of the present invention is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose. For example, 25 to 80 g / m 2 Is preferably 35 to 60 g / m. 2 Is more preferred.
The sheet has a rice basis weight of 25 g / m. 2 If it is less than 80 g / m, the water retention becomes small and it is not suitable for applications such as kitchen sheets. 2 If it exceeds, the sheet may be too thick.
[0031]
The water absorption rate in the sheet of the present invention is not particularly limited and can be selected so as to have a preferable absorption performance according to the purpose. The absorption rate measured by the Krem method is 30 mm or more per minute. Is preferred.
When the water absorption rate of the sheet is less than 30 mm per minute, the sheet has poor wiping properties, and is not suitable for wiping kitchen sheets and the like.
The absorption rate according to the Krem method can be measured by, for example, a water absorption test method according to the Krem method for JIS P8141 paper.
[0032]
The strength of the sheet of the present invention is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. The wet strength (wet strength / standard strength) is preferably 0.8 or more relative to the standard strength. .
If the wet strength relative to the standard strength (wet strength / standard strength) is less than 0.8, the sheet is easily broken when wet and used, which is not preferable.
In addition, the said wet strength can be calculated | required by measuring the tensile strength at the time of impregnating 1.5 times the amount of water of its own weight with the JIS L1913 general short fiber nonwoven fabric test method, for example.
[0033]
The sheet of the present invention can be manufactured according to a known nonwoven fabric manufacturing method and the like, and can be suitably used in various fields including a wiping sheet such as a kitchen sheet. It can be particularly suitably used for a sheet.
[0034]
(Sheet with package)
The sheet with a package of the present invention contains the above-mentioned sheet of the present invention in a package. The package is not particularly limited as long as it can accommodate the sheet of the present invention, and can be appropriately selected depending on the purpose. For example, a paper container, a resin container, and the like are particularly preferable.
As a specific mode of the package, for example, the package has a box shape, an opening for taking out the sheet is formed on one or more surfaces of the box, and the box on which the opening is formed. And a box designed to be capable of forming an opening along one or more perforations on one or two or more sides of the box.
The area occupied by the opening in the surface of the package where the opening is formed is preferably 30% or more. If the area is less than 30%, it is not preferable because it is not easy to take out the sheet.
[0035]
In the package-containing sheet, the sheet may be wound around, or may be folded one or more times and stored in a single sheet state, but considering convenience during use. Then, the latter is preferred. As a specific example of the latter case, for example, it is preferable to store the sheet in a Z-fold state in which two stitches are folded as shown in FIG. It is also preferable to store the sheets in such a manner as to alternately store the Z-folds, such as paper, so that the sheets can be continuously taken out.
[0036]
【Example】
Hereinafter, examples and comparative examples of the present invention will be described, but the present invention is not limited to these examples.
[0037]
(Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 6)
-Manufacture of sheets with packaging-
A sheet having a single-layer structure is manufactured by the configuration and manufacturing method shown in Tables 1 and 2, and after being cut into 220 mm × 240 mm, as shown in FIG. 1, the sheet is folded in a 240 mm direction into 90 mm and housed in a package. Then, a sheet with a package was produced. In the package, a paper box having a width of 230 mm × a depth of 95 mm × a height of 75 mm and a thickness of 0.5 mm was prepared, and an opening was provided as shown in FIG.
As described above, the sheets with each package of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 6 were manufactured, and the following evaluations were performed on these sheets. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0038]
<Sheet thickness>
Using UPIGHT DIAL GAUGE (Tester Sangyo Co., Ltd. PEACOOKNO. 107), weight 8g / cm 3 The thickness after standing for 10 seconds was measured to 1/100 mm. This was measured at five locations per sheet, and the average was taken as the final measured value.
[0039]
<US basis weight>
The measurement was performed according to JIS L 1085 (nonwoven fabric test method).
[0040]
<Water retention>
The measurement was carried out according to JIS L 1906 (reference column for general long-fiber nonwoven fabric test method). However, the water retention indicates the amount of water per US tsubo from the mass after the test piece was wetted and dripped or dropped.
[0041]
<Wrinkle prevention rate>
The measurement was performed according to JIS L 1059-1 (Wrinkle resistance test method for textile products, Monsanto method).
[0042]
<Water absorption rate>
It was measured according to JIS P 8141 (test method for water absorption of paper by Krem method).
[0043]
<Strength>
The measurement was performed according to JIS L 1913 (Testing method for general short fiber nonwoven fabric, tensile strength). However, the measurement was performed at a sample width of 25 mm, a width between grips of 100 mm, and a tensile speed of 200 mm. The wet strength was measured by impregnating 1.5 times the weight of the sample with water.
[0044]
<Wipeability>
0.5 mL of a blue No. 1 0.2% aqueous solution was dropped on a 20 × 20 cm white tile (manufactured by INAX), each sample of 20 × 20 cm was folded twice (four-fold), and three reciprocations were performed with a load of 300 g ( The wiping operation was performed at a speed of one wiping for one second), and the state of the residual dye water on the tile surface was visually observed and evaluated as follows.
State that remains quite blue ... ×
State that remains a little blue ...
No state left at all ...
[0045]
<Vegetable drainage (water drainage)>
20 g of lettuce (for one person) is cut appropriately, washed with water, wrapped in a 20 × 20 cm sample, and drained. Using freshly washed lettuce, the same operation was performed to determine how many times the draining operation could be performed with one sample, and the number of times was used as an evaluation value. Here, the larger the evaluation value is, the higher the drainability of the vegetables is.
[0046]
<Easy removal from box (easy removal)>
As shown in FIG. 1, the operation of putting the Z-folded sheet into the box created under the above-described conditions and taking out one by one by ten female panelists is continued until the last one, and according to the following criteria. The ease of removal was evaluated. The same operation was performed with the hands wet, and the same evaluation was performed. At this time, the ratio of the opening area to the area of the box upper surface, that is, the opening ratio was 70%.
Sheet torn ...
A state in which the box is lifted and the sheet cannot be taken out ...
A state in which the sheet can be taken out of the box but lifted up ...
Sheets can be easily removed ...
[0047]
[Table 1]
[Table 2]
In Tables 1 and 2, "Drainability" indicates the evaluation result of the drainage property of the vegetables, and "Ease of taking out" means ease of taking out of the box. “PET” means polyester, and “PP” means polypropylene. “PET” is a fiber having a fiber diameter of 1.5 dTex and a fiber length of 44 mm, “rayon” is a fiber of 1.6 dTex and 40 mm, “acryl” is a fiber of 1.5 dTex and 51 mm, and “PP” is A 2.2 dTex, 51 mm fiber was used. Further, as a sheet of Comparative Example 1, a lead cooking paper manufactured by Lion Co., Ltd. was used, and as a sheet of Comparative Example 2, a napier kitchen towel manufactured by Oji Paper Co., Ltd. was used.
[0050]
As is clear from the results shown in Tables 1 and 2, each of the sheets of Examples 1 to 3 has a sufficient amount of water retention, and is excellent in all of the wiping properties, the drainability, and the ease of removal (easiness of removal). I was
[0051]
(Examples 4 to 14 and Comparative Example 7)
A sheet having a three-layer structure was manufactured by the respective configurations and manufacturing methods shown in Tables 3 and 4, and sheets containing the packages of Examples 4 to 14 and Comparative Example 7 were manufactured by the same method as in Examples 1 to 3, and The same evaluations as in Examples 1 to 3 were performed, and the results are shown in Tables 3 and 4.
[0052]
[Table 3]
In Table 3, "PP" means polypropylene, "PE" means polyethylene, and "PET" means polyester. In Table 3, “PET” is a fiber having a fiber diameter of 1.5 dTex and a fiber length of 44 mm, “rayon” is a fiber having a diameter of 1.6 dTex and 40 mm, and “PP / PE core-sheath composite fiber” is 1.7 dTex. For the 5 mm fiber and the “PET / PE core-sheath composite fiber”, 2.2 dTex and 5 mm fiber were used, and for the “PP / PE composite fiber (ES fiber)”, 2.2 dTex and 5 mm fiber were used.
[0054]
[Table 4]
In Table 4, "PP" means polypropylene, "PE" means polyethylene, and "PET" means polyester. In Table 4, “PET” is a fiber having a fiber diameter of 1.5 dTex and a fiber length of 44 mm, “rayon” is 1.6 dTex and a fiber having a length of 40 mm, and “PP / PE core-sheath composite fiber” is 1. 5dTex, 44 mm fiber (manufactured by Daiwabo) and “PP / PE composite fiber” used were 3dTex, 51 mm fiber (manufactured by Chisso Corporation).
[0056]
As is clear from the results shown in Tables 3 and 4, each of the sheets of Examples 4 to 14 has a sufficient amount of water retention, and is excellent in all of the wiping property, the draining property, and the ease of removal (easiness of removal). Was.
[0057]
(Examples 15 and 16)
A sheet having a two-layer structure was manufactured by the respective configurations and manufacturing methods shown in Table 5, and sheets containing the packaged bodies of Examples 15 to 16 were manufactured by the same method as in Examples 1 to 3, and the same as in Examples 1 to 3. Was evaluated, and the results are shown in Table 5.
[0058]
[Table 5]
[0059]
As described above, each of the sheets of Examples 15 to 16 having the two-layer structure has a sufficient amount of water retention similarly to the sheets of Examples 1 to 14, and has a wiping property, a draining property, and easy removal ( Ease of removal).
[0060]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the conventional problem can be solved and it is excellent in various properties, such as intensity | strength, such as tensile strength, wiping durability, absorption of water and oil, water retention, drainage of vegetables, etc. It is possible to provide a sheet suitable for various uses including a wiping sheet particularly in a living room or a kitchen, and a sheet with a package excellent in ease of taking out the sheet.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory view showing one embodiment of a sheet with a package according to the present invention.
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