JP2004148958A - Air conditioner for vehicle - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To allow setting of a temperature difference between a face blow off temperature in a bi-level mode and a foot blow off temperature in a comfortable temperature difference range, to reduce ventilation resistance in a face passage in a face mode, and to suppress heating of cold air in the face mode. <P>SOLUTION: This air conditioner comprises the face passage 24 formed to extend along a scroll outer peripheral wall 120b of a scroll casing section 12b, a passage enlarging section 24a for enlarging the face passage 24 on the opposite side to the scroll outer peripheral wall 120b, and an outflow passage 30 for making hot air in a foot passage 27 flow to the passage enlarging section 24a. A first facing wall 24b facing the scroll outer peripheral wall 120b of passage walls constituting the face passage 24 is projected toward the passage enlarging section 24a, and a first thermal insulating space H1 is formed between the first facing wall 24b and the scroll outer peripheral wall 120b. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブロワファンが内蔵されたスクロールケーシング部、およびスクロールケーシング部の吹出口に連通して空気通路を形成するケース本体部を有する空調ケースを備え、ケース本体部に蒸発器およびヒータコアを配置した車両用空調装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
当該特許文献1に記載の車両用空調装置は、蒸発器を通過した冷風およびヒータコアを通過した温風が流入する空気混合室と、ケース本体部に開口するフェイス吹出口およびフット吹出口とを備える。また、空気混合室に開口する冷風流出口からフェイス吹出口まで冷風を流通させるフェイス通路と、空気混合室に開口する温風流出口からフット吹出口まで温風を流通させるフット通路とを備える。なお、フェイス通路は、スクロールケーシング部のスクロール外周壁に沿って延びるように形成されている。
【0004】
ここで、本発明者らは、特許文献1に記載の車両用空調装置に改良を加え、図3に示す空調装置を試作検討した。当該試作の空調装置では、フェイス吹出口22およびフット吹出口27bの両方から空調風を吹き出すバイレベルモード時に、空気混合室21にて混合した混合風のうち冷風を多く含む混合風をフェイス吹出口22に流れやすくし、温風を多く含む混合風をフット吹出口27に流れやすくすることにより、フェイス吹出口22から吹き出される空気とフット吹出口27bから吹き出される空気との温度差を持たせて、空調フィーリングの向上を図っている。
【0005】
さらに、図3に示す試作の空調装置では、フェイス吹出温度がフット吹出温度に比較して過剰に低い温度となってしまうことを防止するために、フェイス通路24内に、スクロールケーシング部12bの反対側に通路を拡大する通路拡大部24aを設け、フット通路27内の混合風を当該フット通路27から通路拡大部24aに流出させる流出通路30を備えることにより、フェイス吹出温度を上昇させて上述の温度差を快適な温度差範囲に設定可能にしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−113929号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図3に示す試作の車両用空調装置では、温風流出口21bを全閉して冷風流出口21aを全開したフェイスモード時に、次に示すような問題が生じてしまうことが分かった。
【0008】
すなわち、フェイス通路24の通路面積は通路拡大部24aで大きくなるため、フェイス通路24は空気流れ方向において通路面積が変化する形状となる。具体的には、冷風流出口21a近傍では通路面積S1が小さく、通路拡大部24aでは通路面積S2が大きく、フェイス吹出口22近傍では通路面積S3が小さくなる。従って、フェイスモード時には、上述の通路面積変化に起因して、フェイス通路24における冷風の通風抵抗が大きくなってしまい、ひいては、フェイス吹出風量の減少およびフェイス吹き出しにともなう騒音増大を招いてしまう。
【0009】
また、特許文献1および図3に示す車両用空調装置では、フェイス通路24がスクロール外周壁部120bに沿って延びるように形成されているので、蒸発器13で冷却されたフェイス通路24内の冷風が、蒸発器13で未だ冷却されていないスクロールケーシング部12b内の空気と熱交換して加熱されてしまうといった問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記点に鑑み、バイレベルモード時のフェイス吹出温度とフット吹出温度との温度差を快適な温度差範囲に設定可能にしつつ、フェイスモード時のフェイス通路における通風抵抗低減を図り、さらには、フェイスモード時の冷風の加熱を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ブロワファン(12a)が内蔵されたスクロールケーシング部(12b)、およびスクロールケーシング部(12b)の吹出口(12e)に連通して空気通路を形成するケース本体部(11a)を有する空調ケース(11)と、ケース本体部(11a)に配置され、空気と熱交換して冷却する冷房用熱交換器(13)および空気と熱交換して加熱する暖房用熱交換器(14)と、ケース本体部(11a)内において冷房用熱交換器(13)を通過した冷風および暖房用熱交換器(14)を通過した温風が流入する空気混合室(21)と、ケース本体部(11a)に開口し、冷風を乗員の上半身に向けて吹き出すフェイス吹出口(22)および温風を乗員の足元に向けて吹き出すフット吹出口(27b)と、スクロールケーシング部(12b)のスクロール外周壁部(120b)に沿って延びるように形成され、空気混合室(21)に開口する冷風流出口(21a)からフェイス吹出口(22)まで冷風を流通させるフェイス通路(24)と、空気混合室(21)に開口する温風流出口(21b)からフット吹出口(27b)まで温風を流通させるフット通路(27)と、フェイス通路(24)をスクロール外周壁部(120b)の反対側に拡大する通路拡大部(24a)と、フット通路(27)内の温風を、当該フット通路(27)から通路拡大部(24a)に流出させる流出通路(30)とを備え、フェイス通路(24)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、通路拡大部(24a)に向けて突出させて、第1対向壁部(24b)とスクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成したことを特徴とする。
【0012】
これによれば、流出通路(30)によりフット通路(27)内の温風を通路拡大部(24a)に流出させることができるので、バイレベルモード時にフェイス吹出温度を適度に上昇させることができ、フェイス吹出温度がフット吹出温度に比較して過剰に低い温度となってしまうことを防止できる。従って、バイレベルモード時のフェイス吹出温度とフット吹出温度との温度差を快適な温度差範囲に設定可能にできる。
【0013】
なお、バイレベルモードとは、空気混合室(21)の冷風流出口(21a)および温風流出口(21b)の両方を開口してフェイス吹出口(22)およびフット吹出口(27b)の両方から空調風を吹き出すモードである。
【0014】
また、上記請求項1に記載の発明によれば、フェイス通路(24)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、通路拡大部(24a)に向けて突出させるので、フェイス通路(24)の通路面積が通路拡大部(24a)で大きくなってしまうことを抑制でき、空気流れ方向においてフェイス通路(24)の通路面積変化を小さくできる。よって、フェイスモード時のフェイス通路(24)における通風抵抗低減を図ることができ、ひいては、フェイス吹出風量の増大およびフェイス吹き出しにともなう騒音低減を実現できる。
【0015】
なお、フェイスモードとは、空気混合室(21)の冷風流出口(21a)を開き、温風流出口(21b)を閉じてフェイス吹出口(22)から冷風を吹き出すモードである。
【0016】
また、上記請求項1に記載の発明によれば、第1対向壁部(24b)とスクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成するので、フェイス通路(24)内の冷風がスクロールケーシング部(12b)内の空気と熱交換して加熱されてしまうことを抑制できる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、空気混合室(21)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第2対向壁部(21c)と、スクロール外周壁部(120b)との間に、所定の大きさの第2断熱空間(H2)を形成したことを特徴とする。
【0018】
これにより、上述の、フェイス通路(24)内の冷風の加熱抑制に加え、空気混合室(21)内の冷風がスクロールケーシング部(12b)内の空気と熱交換して加熱されてしまうことをも抑制できる。
【0019】
ここで、第1断熱空間(H1)の厚みを大きくし過ぎるとフェイス通路(24)の空気流れが大きく湾曲してしまうため、フェイス通路(24)における通風抵抗が大きくなってしまう。一方、第1断熱空間(H1)の厚みを小さくし過ぎると、フェイス通路(24)内の冷風をスクロールケーシング部(12b)内の空気から断熱する効果、およびフェイス通路(24)の通路面積変化を小さくする効果が低減してしまう。これらの点を鑑み、請求項3に記載の発明のように、第1断熱空間(H1)の最大厚み寸法(L)を5mm〜20mmに設定して好適である。
【0020】
なお、本明細書では第1断熱空間(H1)の厚み寸法および最大厚み寸法(L)を次のように定義する。第1断熱空間(H1)の厚み寸法とは、スクロール外周壁部(120b)の任意の点における法線において、前記法線がスクロール外周壁部(120b)に交わる交点からスクロール外周壁部(120b)の前記任意の点までの長さを言う。そして、最大厚み寸法(L)とは、第1断熱空間(H1)の厚み寸法のうち最も大きい寸法のことを言う。
【0021】
また、請求項4に記載の発明のように、ケース本体部(11a)内に配置され、冷風流出口(21a)と温風流出口(21b)とを切替開閉する、吹出口切替手段(28)を備えるレイアウトの車両用空調装置に、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0022】
請求項5に記載の発明では、吹出口切替手段(28)を、回転軸(28a)と、回転軸(28a)の径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)とを有するバタフライ式ドアにより構成し、第1板ドア部(28b)により冷風流出口(21a)と温風流出口(21b)とを切替開閉し、第2板ドア部(28c)により流出通路(30)を開閉することを特徴とする。
【0023】
これによると、第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)に加わる風圧による力が回転軸(28a)を中心とする逆方向の回転力として作用し、第1、第2板ドア部(28b、28c)の風圧による力が互いに相殺する方向に作用する。その結果、吹出口切替手段(28)の操作力を低減できる。
【0024】
また、請求項6に記載の発明のように、ケース本体部(11a)内に配置され、空気混合室(21)に流入する冷風と温風との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)を備えるレイアウトの車両用空調装置に、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0025】
請求項7に記載の発明では、フット通路(27)を、ケース本体部(11a)の車両後方側の面(11b)から暖房用熱交換器(14)の上方へ突き出すように形成し、かつ、車両幅方向に延びるように形成したことを特徴とする。
【0026】
これによれば、暖房用熱交換器(14)通過後の空気を空気混合室(21)の温風流出口(21b)、フット通路(27)を経て、フット通路(27)の左右の両側面部から直接乗員足元側へ吹き出すことができる。そのため、フット通路(27)を、ケース本体部(11a)の車両後方側の面(11b)から更に車両後方側へ配置する必要がなく、空調ケース(11)の車両前後方向の体格を小型化できる。
【0027】
また、請求項8に記載の発明のように、フェイス通路(24)に、車両のフロントウインドシールドに向けて空気を流通させるデフロスタ通路(26a)が分岐して設けたレイアウトの車両用空調装置に、上記請求項1ないし7のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0028】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部10の全体構成の概略断面図であり、図2はその要部の拡大断面図である。室内ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、室内ユニット部10は車両の上下前後方向に対して図1の矢印のように搭載される。従って、車両幅方向は図1の紙面垂直方向となる。
【0030】
本実施形態による室内ユニット部10は車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース11を有している。この空調ケース11は、ブロワファン12aが内蔵されたスクロールケーシング部12b、およびスクロールケーシング部12bの吹出口12eに連通して空気通路を形成するケース本体部11aを有している。そして、ケース本体部11a内に、冷房用熱交換器をなす蒸発器13と、暖房用熱交換器をなすヒータコア14とを一体に配置した構成になっている。
【0031】
より具体的に述べると、空調ケース11は室内ユニット部10の車両幅方向の中央部に位置する分割面で分割された左右の分割ケース体を一体に締結して縦長のケース形状を構成している。この左右の分割ケース体はポリプロピレンのようなある程度の弾性を有し、機械的強度の高い樹脂材料にて成形されている。なお、本実施形態では、スクロールケーシング部12bとケース本体部11aとを樹脂成形により一体化している。
【0032】
ケース本体部11aの車両前方側かつ上方側に、遠心式のブロワファン12a、スクロールケーシング部12bおよびブロワファン12aを回転駆動させる図示しない電動モータから構成される送風機12が配置されている。そして、送風機12の下方側に蒸発器13が配置されている。
【0033】
送風機12の回転軸12cは車両幅方向に向いているので、遠心式送風ファン12aの吸入口(図示せず)は室内ユニット部10の車両幅方向の片側の側面部に位置する。そして、この吸入口部に図示しない内外気切替箱が接続され、この内外気切替箱を通して吸入される内気(車室内空気)または外気(車室外空気)を送風ファン12aにより送風する。
【0034】
そして、スクロールケーシング12bの渦巻き形状の巻き始め部となるノーズ部12dを下方側に位置させ、スクロールケーシング12bの空気出口部12eを下方に向けているので、送風ファン12aの送風空気が矢印aのように車両前方側領域の上方から下方へ流れて蒸発器13の前面部に送風される。
【0035】
蒸発器13はケース本体部11aと略同一の車両幅方向寸法を有する略長方形の薄型形状であり、略垂直方向に配置されている。この蒸発器13には、図示しない空調用冷凍サイクルの減圧手段にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより、空気を冷却する。
【0036】
ケース本体部11aのうち、蒸発器13の下方に位置する底面部は凝縮水受け部を構成し、その最底部に凝縮水排出パイプ15が形成されている。蒸発器13は、周知のように上下のタンク部13a、13bの間に偏平チューブとコルゲート状の伝熱フィンとの積層構造からなる熱交換部13cを配置した構成である。この熱交換部13cを送風機12の送風空気が矢印bのように車両前方側から後方側へと流れる。
【0037】
そして、ケース本体部11a内において、蒸発器13の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器13の車両後方側にヒータコア14が配置されている。このヒータコア14は、車両エンジン(図示せず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する。このヒータコア14は、所定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部14aと上側の温水出口タンク部14bとの間に偏平チューブとコルゲート状の伝熱フィンとの積層構造からなる熱交換部14cを配置した構成である。
【0038】
このヒータコア14は、下側の温水入口タンク部14aよりも上側の温水出口タンク部14bを車両後方側へ傾斜して配置されている。これにより、板状のエアミックスドア16の回転軸16aをヒータコア14の上方端部付近に配置して、エアミックスドア16の回転作動空間をヒータコア14と蒸発器13との間に確保している。
【0039】
なお、エアミックスドア16は、回転軸16aの径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部16bおよび第2板ドア部16cを有するバタフライ式ドアにより構成されている。エアミックスドア16の回転軸16aは図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸16aの両端部はケース本体部11aの側面壁部の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。
【0040】
ケース本体部11a内において、ヒータコア14の上方側(蒸発器13の車両後方側)に、ヒータコア14をバイパスして冷風を矢印cのように流す冷風バイパス通路17が形成されている。一方、ケース本体部11a内において、ヒータコア14の車両後方側から上方側に至る部位に、ヒータコア14で加熱された温風が矢印dのように流れる温風通路18が形成されている。ケース本体部11aの後方側の面11bからヒータコア14の上方側へ突き出す温風ガイド壁19がケース本体部11aに形成されている。この温風ガイド壁19は温風通路18の上方側を区画するものであって、温風通路18の温風流れを矢印dのよう冷風バイパス通路17側へガイドする。
【0041】
また、ケース本体部11a内において冷風バイパス通路17に隣接するケース壁面に、冷風ガイド壁20が温風ガイド壁19の先端部に対向するように形成されている。この冷風ガイド壁20は冷風バイパス通路17の冷風を温風通路18の温風側へガイドする。これにより、ヒータコア14の上方側であって、両ガイド壁19、20の先端部近傍から空気流れ下流側部分に、温風と冷風を良好に混合できる空気混合室21を形成している。
【0042】
図1において、エアミックスドア16の実線位置は中間開度位置であり、そして、2点鎖線位置Aはヒータコア14の通風路を全閉して、冷風バイパス通路17を全開する最大冷房位置である。また、2点鎖線位置Bは、冷風バイパス通路17を全閉して、ヒータコア14の通風路を全開する最大暖房位置である。
【0043】
エアミックスドア16は、周知のごとくヒータコア14の熱交換部14cを通過する温風(矢印d)とヒータコア14をバイパスして冷風バイパス通路17を通過する冷風(矢印c)との風量割合を調節する風量割合調節手段であり、これにより、車室内への吹出空気温度を調整する。そして、空気混合室21において上記温風(矢印d)と上記冷風(矢印c)が混合されて所望温度の空気が得られる。
【0044】
一方、ケース本体部11aの上方部において車両後方側にはフェイス吹出口22が開口しており、このフェイス吹出口22の車両前方側にデフロスタ開口部23が開口している。
【0045】
ケース本体部11a内には、空気混合室21に開口する冷風流出口21aからフェイス吹出口22に向かって真上方向に延びるフェイス通路24が形成されている。ケース本体部11aの上方部にはフェイス吹出口22とデフロスタ開口部23を切替開閉するフェイスドア25が配置されている。このフェイスドア25は回転軸25aによりケース本体部11aに回転可能に保持された板ドアから構成されている。フェイス吹出口22は図示しないフェイスダクトを介して乗員の顔部側に向けて空気を吹出すものである。
【0046】
ここで、スクロールケーシング部12bのうち外周壁を構成する部分をスクロール外周壁部120bとし、フェイス通路24内には、スクロール外周壁部120bの反対側にフェイス通路24を拡大する通路拡大部24aが形成されている。そして、後述する流出通路30から流出した温風がフェイス通路24の通路拡大部24aに流入するようになっている。
【0047】
デフロスタ開口部23に、デフロスタ通路26aを形成するデフロスタダクト26を接続することにより、フェイス通路24にはデフロスタ通路26aが分岐して設けられることとなる。このデフロスタダクト26の先端部のデフロスタ吹出口26bから車両のフロントウインドシールドの内面に向けて空気を吹出すようになっている。
【0048】
一方、ケース本体部11a内には、空気混合室21に開口する温風流出口21bから後述するフット吹出口27bに向かって延びるフット通路27が形成されている。また、フット通路27は、ケース本体部11a内において温風ガイド壁19の上方側にて、ケース後方側の面11bと温風ガイド壁19と後述のフットドア28とにより囲まれる空間により形成されるものである。また、フット通路27は、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成される。
【0049】
また、フット通路27はケース本体部11a内にてケース車両幅方向の全長にわたって延びるように形成され、フット通路27の車両幅方向の左右両端部、すなわち、ケース本体部11aの左右の両側面部にフット吹出口27bが開口している。この左右両側のフット吹出口27bにはそれぞれ下方へ垂下するフットダクト(図示せず)が接続され、このフットダクトの下端部の開口から乗員の足元部に空気を吹き出すようになっている。
【0050】
また、フット通路27はケース本体部11aの上下方向の略中間部位に位置し、フット通路27の車両前方側に空気混合室21が位置し、空気混合室21の車両前方側に蒸発器13の上端部(スクロールケーシング12bの最下部)が位置している。
【0051】
また、ケース本体部11a内には、フット通路27内の空調風を、当該フット通路27からフェイス通路24の通路拡大部24aに流出する流出通路30が形成されている。この流出通路30はフット通路27の上方に位置し、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成されている。
【0052】
また、フェイス通路24を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する部分を第1対向壁部24bとし、この第1対向壁部24bを通路拡大部24aに向けて突出させて、第1対向壁部24bとスクロール外周壁部120bとの間に所定の大きさの第1断熱空間H1を形成している。
【0053】
また、空気混合室21を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する部分を第2対向壁部21cとし、この第2対向壁部21cとスクロール外周壁部120bとの間に、所定の大きさの第2断熱空間H2を形成している。
【0054】
本実施形態では、第1断熱空間H1と第2断熱空間H2とが連通しており、スクロール外周壁部120bに沿って延びる1つの連続した断熱空間を構成している。
【0055】
これらの第1および第2断熱空間H1、H2により、フェイス通路24内の冷風がスクロールケーシング部12b内の空気と熱交換して加熱されてしまうことを抑制できる。
【0056】
なお、第1断熱空間H1の最大厚み寸法Lを、5mm〜20mmに設定しており、より好ましくは、10mm〜13mmに設定して好適である。
【0057】
ケース本体部11a内には、空気混合室21の冷風流出口21aと温風流出口21bとを切替開閉する、吹出口切替手段としてのフットドア28が配置されている。このフットドア28は回転軸28aの径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部28bおよび第2板ドア部28cを有するタフライ式ドアにより構成されている。
【0058】
本実施形態では、第1板ドア部28bと第2板ドア部28cが「くの字状」に屈折した形状にて回転軸28aと一体に結合されている。このフットドア28の回転軸28aはフット通路27の上方側にて図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸28aの両端部はケース本体部11aの側面壁部の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。
【0059】
第1板ドア部28bは、空気混合室21の冷風流出口21aと温風流出口21bとを切替開閉する。第2板ドア部28cは流出通路30を開閉する。そして、フットドア28を図1の実線で示す中間開度位置に操作した場合には、フットドア28の第2板ドア部28cの先端部とケース本体部11aの後方側の面11bとの間に空隙を形成し、流出通路30が開く。
【0060】
フットドア28の図1の実線位置は、冷風流出口21aと温風流出口21bとの両者を同時に同程度開口するバイレベルモード時またはフットデフロスタモード時の位置を示す。これに対し、フットドア28の図1の2点鎖線位置Dおよび図2の実線位置は、温風流出口21bを全閉し、冷風流出口21aを全開するフェイスモード位置を示す。また、フットドア28の図1の2点鎖線位置Eは、冷風流出口21aを全閉し、温風流出口21bを全開するフットモード位置を示す。
【0061】
なお、フェイスドア25およびフットドア28は吹出モード切替ドアを構成するものであって、この両ドア25、28の回転軸25a、28aは、ケース本体部11aの外部にて図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード操作機構により両ドア25、28を連動して所定位置に回転操作するようになっている。
【0062】
同様に、エアミックスドア16の回転軸16aもケース本体部11aの外部にてリンク機構を介して温度調整操作機構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスドア16の回転位置(開度)が調整される。これらの吹出モード操作機構および温度調整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構、あるいは乗員の手動操作力によるマニュアル操作機構のいずれで構成してもよい。
【0063】
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を説明する。送風機12の電動モータに通電してブロワファン12aを矢印f方向に回転駆動すると、図示しない内外気切替箱から内気または外気が吸入され、この吸入空気は、送風ファン12aによりスクロールケーシング12b内を送風され、ケース本体部11a内の車両前方側領域を矢印aのごとく上方から下方へ流れて蒸発器13の前面部に送風される。
【0064】
そして、送風空気は蒸発器13を矢印bのごとく車両前方側から車両後方側方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風は、次に、エアミックスドア16の開度により冷風バイパス通路17を通過する冷風cとヒータコア14を通過する温風dとに振り分けられ、この冷風cと温風dが空気混合室21で混合する。従って、エアミックスドア16により冷風cと温風dの風量割合を調整することにより空気混合室21において所望温度の空気が得られる。
【0065】
次に、吹出モードの切替作動について説明する。いま、フェイスモードが設定されると、吹出モード操作機構(図示せず)によりフェイスドア25がフェイス吹出口22を全開し、デフロスタ開口部23を全閉する実線位置に操作される。また、同時に、フットドア28は吹出モード操作機構により破線位置Dに操作され、空気混合室21の温風流出口21bを全閉し、空気混合室21の冷風流出口21aを全開する。
【0066】
従って、エアミックスドア16により所望温度に調整された空調風(フェイスモードは主に冷風)が空気混合室21からフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22に流入して、このフェイス吹出口22から乗員の顔部側へ吹き出して、車室内を冷房する。
【0067】
ここで、フェイスモード時にはエアミックスドア16が最大冷房位置A又はその近傍位置に操作されるから、蒸発器13を通過した冷風が蒸発器13の下流部(車両後方側部位)から空気混合室21およびフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22に至るほぼ直線状の空気通路を流れる。従って、このほぼ直線状の空気通路では曲がり圧損がほとんど発生せず、フェイス吹出風量を増大できる。
【0068】
しかも、本実施形態によれば、フェイス通路24を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する第1対向壁部24bを、通路拡大部24aに向けて突出させるので、フェイス通路24の通路面積のうち、通路拡大部24aでの通路面積S2を小さくできるので、空気流れ方向においてフェイス通路24の通路面積変化を小さくできる。よって、フェイスモード時のフェイス通路24における通風抵抗低減を図ることができ、ひいては、フェイス吹出風量の増大およびフェイス吹き出しにともなう騒音低減を実現できる。
【0069】
次に、バイレベルモードが設定されると、吹出モード操作機構(図示せず)によりフェイスドア25およびフットドア28が図1の実線位置となり、フットドア28は中間開度位置に操作されるので、空気混合室21の温風流出口21bと空気混合室21の冷風流出口21aの両者が同時に同程度開口する。
【0070】
従って、エアミックスドア16により温度調整された空調風の一部が空気混合室21からフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22から乗員の顔部側へ吹き出すと同時に、残余の空調風が空気混合室21から温風流出口21b、フット通路27に流入し、このフット通路27から更にケース本体部11aの左右両側面部に位置するフット吹出口27bへと流れ、このフット吹出口27bから空調風が乗員の足元側へ向けて吹き出す。
【0071】
このように、バイレベルモードでは車室内の上下両方へ空調風を同時に吹き出すから、フェイス吹出口22からの上方吹出温度がフット通路27からの下方吹出温度よりも適当な温度例えば、10〜20℃程度低い頭寒足熱型の上下吹出温度差が快適な空調感を確保するために要望される。
【0072】
ここで、もし、フットドア28を片持ち軸タイプの通常の板ドアで構成し、フットドア28の回転軸28aをケース本体部11aの後方側の面11bに隣接配置した場合には、フットドア28を中間開度位置に操作すると、空気混合室21のうち、冷風側の空気cと温風側の空気dがフットドア28の板面により分流し、冷風側の空気cがフェイス通路24のみに流れ、温風側の空気dが温風流出口21bからフット通路27のみに流れる。この結果、本発明者らの実験検討によると、上下吹出温度差が30℃程度まで過剰に拡大し、バイレベルモード時の空調感を悪化させることが分かった。
【0073】
これに対し、本実施形態の場合、フットドア28をバタフライ式ドアにより構成して、フットドア28を図1の実線で示す中間開度位置に操作した場合には、フットドア28の第2板ドア部28cの先端部とケース本体部11aの後方側の面11bとの間に空隙を形成し、この空隙により流出通路30を形成している。
【0074】
そのため、空気混合室21からフット通路27に流入した温風側の空気のうち、一部の空気を流出通路30に分岐し、この温風側の一部の空気をフェイス通路24の冷風側の空気cに混合できる。この結果、フェイス吹出口22からのフェイス吹出温度を上昇させて、バイレベルモード時の上下吹出温度差を10〜15℃程度まで減少でき、頭寒足熱型の適度の範囲に設定できるので、バイレベルモード時の空調感を向上できる。
【0075】
次に、フットモードが設定されると、フットドア28が図1の2点鎖線位置Eとなり、フットドア28が空気混合室21の温風流出口21bを全開し、空気混合室21の冷風流出口21aを全閉する。このため、空気混合室21で温度調整された空気を温風流出口21b、フット通路27、フット吹出口27bを通して乗員の足元部のみに吹き出す。
【0076】
なお、フットドア28の第1板ドア部28bの一部に切り欠き開口部を設け、フットドア28が図1の2点鎖線位置Eに操作されたときに、この切り欠き開口部によりフェイス通路24を部分的に開口するとともに、フェイスドア25によりデフロスタ開口部23を開口すれば、フットモード時に空気混合室21から一部の空気をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出すことができる。
【0077】
この場合、フェイスモード時には、フットドア28の第1板ドア部28bの切り欠き開口部を閉塞するように、温風流出口21bの開口形状を変更する必要がある。
【0078】
次に、フットデフロスタモードが設定されると、フェイスドア25が図1の破線位置となり、フェイス吹出口22を全閉し、デフロスタ開口部23を全開する。また、フットドア28が図1の実線位置となり、空気混合室21の温風流出口21bと冷風流出口21aの両者を同時に同程度開口する。これにより、空気混合室21で温度調整された空気をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出してフロントウインドシールドの曇り止めを行う。これと同時に、空気混合室21で温度調整された空気を温風流出口21b、フット通路27、フット吹出口27bを通して乗員の足元部に吹き出して、乗員足元部を暖房する。
【0079】
フットデフロスタモードにおいても、バイレベルモード時と同様に、フット通路27に流入した温風側の空気の一部を流出通路30に分岐し、この温風側の一部の空気をフェイス通路24の冷風側の空気に混合できる。この結果、フットデフロスタモードにおいても、上下吹出温度差を頭寒足熱型の適度の範囲に設定でき、空調感を向上できる。
【0080】
次に、デフロスタモードが設定されると、フェイスドア25が図1の破線位置となり、フェイス吹出口22を全閉し、デフロスタ開口部23を全開する。また、フットドア28が図1の破線位置Dとなり、フット通路27の温風流出口21bを全閉し、フェイス通路24を全開する。これにより、空気混合室21で温度調整された空気の全量をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出すことができ、フロントウインドシールドの曇り止め能力を向上できる。
【0081】
なお、本実施形態ではフットドア28を、回転軸28aの径方向の両側部に第1、第2板ドア部28b、28cを一体に結合したバタフライ式ドアにより構成しているから、フットドア28が図1のE位置に操作され、第1、第2板ドア部28b、28cに送風空気の風圧が加わった際に、第1、第2板ドア部28b、28cの風圧による力が回転軸28aを中心とする逆方向の回転力として作用する。そのため、第1、第2板ドア部28b、28cに加わる風圧による力が互いに相殺する方向となる。これにより、フットドア28をE位置からD位置側へ回転操作する場合に、フットドア28の操作力を低減できる。なお、エアミックスドア16も同様にバタフライ式ドアにより構成しているから、その操作力を低減できる。
【0082】
(他の実施形態)
上記の一実施形態では、エアミックスドア16により車室内吹出空気温度を調整するエアミックス式の室内ユニット部について説明したが、ヒータコア14を循環する温水流量もしくは温水の温度を調整することにより車室内吹出空気温度を調整する温水制御式の室内ユニット部にも本発明を適用できる。
【0083】
また、上記の一実施形態では、フット通路27を、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成して空調ケース11の車両前後方向の小型化を図っているが、本発明の実施にあたり、フット通路27がケース本体部11aの後方側の面11bから更に車両後方側へ突き出す配置にしてもよい。
【0084】
また、本発明の実施にあたり、少なくとも第1断熱空間H1が形成されていれば、第2断熱空間H2を廃止してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部を示す断面図である。
【図2】図1の室内ユニット部が最大冷房時のフェイスモードである状態の、要部断面図である。
【図3】試作検討に係る車両用空調装置の室内ユニット部を示す断面図である。
【符号の説明】
11a…ケース本体部、12a…ブロワファン、
12b…スクロールケーシング部、13…蒸発器(冷房用熱交換器)、
14…ヒータコア(暖房用熱交換器)、21…空気混合室、
21a…冷風流出口、21b…温風流出口、22…フェイス吹出口、
24…フェイス通路、24a…通路拡大部、24b…第1対向壁部、
27…フット通路、27b…フット吹出口、30…流出通路、
120b…スクロール外周壁部、H1…第1断熱空間。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle provided with an air-conditioning case having a scroll casing portion in which a blower fan is incorporated and a case body portion communicating with an outlet of the scroll casing portion to form an air passage, and an evaporator and a heater core are arranged in the case body portion There is an air conditioner for use (for example, see Patent Document 1).
[0003]
The vehicle air conditioner described in Patent Literature 1 includes an air mixing chamber into which cool air that has passed through an evaporator and warm air that has passed through a heater core flows, and a face outlet and a foot outlet that open to a case body. . In addition, a face passage for flowing cold air from the cold air outlet opening to the air mixing chamber to the face outlet, and a foot passage for flowing hot air from the warm air outlet to the foot outlet opening to the air mixing chamber are provided. The face passage is formed so as to extend along the scroll outer peripheral wall of the scroll casing.
[0004]
Here, the present inventors have made improvements to the vehicle air conditioner described in Patent Literature 1 and studied a prototype of the air conditioner shown in FIG. In the prototype air conditioner, in the bi-level mode in which the conditioned air is blown out from both the face outlet 22 and the foot outlet 27b, the mixed air containing a large amount of the cool air out of the mixed air mixed in the air mixing chamber 21 is supplied to the face outlet. 22 and the mixed air containing a large amount of warm air easily flows to the foot outlet 27, so that a temperature difference between the air blown out from the face outlet 22 and the air blown out from the foot outlet 27b is provided. The aim is to improve the air conditioning feeling.
[0005]
Further, in the prototype air conditioner shown in FIG. 3, in order to prevent the face outlet temperature from becoming excessively low as compared with the foot outlet temperature, a face opposite to the scroll casing portion 12b is provided in the face passage 24. By providing a passage enlargement portion 24a for enlarging the passage on the side and an outflow passage 30 for allowing the mixed air in the foot passage 27 to flow out from the foot passage 27 to the passage enlargement portion 24a, the face blowing temperature is raised to increase the face blowing temperature. The temperature difference can be set to a comfortable temperature difference range.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2001-113929 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the prototype vehicle air conditioner shown in FIG. 3, it has been found that the following problem occurs in the face mode in which the warm air outlet 21b is fully closed and the cool air outlet 21a is fully opened.
[0008]
That is, since the passage area of the face passage 24 increases at the passage enlarged portion 24a, the face passage 24 has a shape in which the passage area changes in the air flow direction. Specifically, the passage area S1 is small near the cool air outlet 21a, the passage area S2 is large in the enlarged passage portion 24a, and the passage area S3 is small near the face outlet 22. Therefore, in the face mode, the above-described change in the passage area results in an increase in the flow resistance of the cool air in the face passage 24, which results in a decrease in the amount of face blown air and an increase in noise due to face blowout.
[0009]
Further, in the vehicle air conditioner shown in Patent Document 1 and FIG. 3, since the face passage 24 is formed to extend along the scroll outer peripheral wall portion 120b, the cool air in the face passage 24 cooled by the evaporator 13 is formed. However, there arises a problem that the heat is exchanged with the air in the scroll casing portion 12b that has not been cooled by the evaporator 13 and the air is heated.
[0010]
In view of the above, the present invention aims to reduce the ventilation resistance in the face passage in the face mode while allowing the temperature difference between the face blowing temperature and the foot blowing temperature in the bi-level mode to be set to a comfortable temperature difference range. Still another object of the present invention is to suppress the heating of the cool air in the face mode.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the invention, air is communicated with a scroll casing (12b) in which a blower fan (12a) is incorporated and an outlet (12e) of the scroll casing (12b). An air-conditioning case (11) having a case body (11a) forming a passage; a cooling heat exchanger (13) arranged in the case body (11a) for heat exchange with air and cooling; and heat exchange with air The heating heat exchanger (14) for heating by heating, the cool air passing through the cooling heat exchanger (13) and the warm air passing through the heating heat exchanger (14) flow into the case body (11a). A face outlet (22) that opens into the air mixing chamber (21) and the case body (11a) that blows cold air toward the upper body of the occupant, and foot blowing that blows warm air toward the foot of the occupant. The cold air outlet (21a) is formed to extend along the mouth (27b) and the outer peripheral wall portion (120b) of the scroll casing portion (12b) and opens to the air mixing chamber (21). ), A foot passage (27) through which hot air flows from the hot air outlet (21b) opening to the air mixing chamber (21) to the foot outlet (27b), and a face passage. (24) an enlarged passage portion (24a) that enlarges (24) to the opposite side of the scroll outer peripheral wall portion (120b), and warm air in the foot passage (27) from the foot passage (27) to the enlarged passage portion (24a). And an outflow passage (30) for allowing the air to flow out, and a first opposing wall portion (24b) opposing the scroll outer peripheral wall portion (120b) among the passage walls constituting the face passage (24) is formed as a passage. A first heat insulating space (H1) having a predetermined size is formed between the first opposed wall portion (24b) and the outer peripheral wall portion (120b) by projecting toward the large portion (24a). And
[0012]
According to this, since the warm air in the foot passage (27) can be discharged to the enlarged passage portion (24a) by the outflow passage (30), the face blowing temperature can be appropriately increased in the bi-level mode. In addition, it is possible to prevent the face blowing temperature from being excessively lower than the foot blowing temperature. Therefore, the temperature difference between the face blowing temperature and the foot blowing temperature in the bilevel mode can be set to a comfortable temperature difference range.
[0013]
The bi-level mode means that both the cold air outlet (21a) and the hot air outlet (21b) of the air mixing chamber (21) are opened to open the air mixing chamber (21) from both the face air outlet (22) and the foot air outlet (27b). This is the mode in which the conditioned air is blown out.
[0014]
According to the first aspect of the present invention, the first opposing wall portion (24b) of the passage wall constituting the face passage (24) opposing the scroll outer peripheral wall portion (120b) is formed by the passage enlarging portion ( 24a), it is possible to suppress the passage area of the face passage (24) from increasing in the passage enlarged portion (24a), and to reduce the passage area change of the face passage (24) in the air flow direction. . Therefore, it is possible to reduce the ventilation resistance in the face passage (24) in the face mode, and it is possible to realize an increase in the amount of face blowing air and a reduction in noise due to the face blowing.
[0015]
The face mode is a mode in which the cool air outlet (21a) of the air mixing chamber (21) is opened, the warm air outlet (21b) is closed, and the cool air is blown out from the face outlet (22).
[0016]
According to the first aspect of the present invention, the first heat insulating space (H1) having a predetermined size is formed between the first opposing wall portion (24b) and the scroll outer peripheral wall portion (120b). In addition, it is possible to prevent the cold air in the face passage (24) from being heated by exchanging heat with the air in the scroll casing (12b).
[0017]
According to the second aspect of the present invention, the second opposed wall portion (21c) facing the scroll outer peripheral wall portion (120b) and the scroll outer peripheral wall portion (120b) among the passage walls constituting the air mixing chamber (21). A second heat-insulating space (H2) having a predetermined size is formed between the second heat-insulating spaces.
[0018]
Thereby, in addition to the above-described suppression of the heating of the cool air in the face passage (24), the fact that the cool air in the air mixing chamber (21) exchanges heat with the air in the scroll casing portion (12b) and is heated. Can also be suppressed.
[0019]
Here, if the thickness of the first heat insulating space (H1) is too large, the air flow in the face passage (24) is greatly curved, and the ventilation resistance in the face passage (24) increases. On the other hand, if the thickness of the first heat insulating space (H1) is too small, the effect of insulating the cool air in the face passage (24) from the air in the scroll casing portion (12b) and the change in the passage area of the face passage (24). The effect of reducing is reduced. In view of these points, it is preferable to set the maximum thickness dimension (L) of the first heat insulating space (H1) to 5 mm to 20 mm as in the invention described in claim 3.
[0020]
In this specification, the thickness dimension and the maximum thickness dimension (L) of the first heat insulating space (H1) are defined as follows. The thickness dimension of the first heat-insulating space (H1) is defined as a normal line at an arbitrary point of the scroll outer peripheral wall portion (120b) from an intersection point where the normal line intersects the scroll outer peripheral wall portion (120b). ) Means the length up to the arbitrary point. The maximum thickness dimension (L) refers to the largest dimension among the thickness dimensions of the first heat insulating space (H1).
[0021]
Further, as in the invention according to claim 4, an air outlet switching means (28) disposed in the case body (11a) for switching between a cold air outlet (21a) and a hot air outlet (21b). The present invention is suitable for a vehicle air conditioner having a layout including:
[0022]
According to the fifth aspect of the present invention, the air outlet switching means (28) is integrally connected to the rotating shaft (28a) and to both sides in the radial direction of the rotating shaft (28a). And a butterfly door having a second plate door portion (28c). The first plate door portion (28b) switches the cold air outlet (21a) and the hot air outlet (21b) to open and close. The outflow passage (30) is opened and closed by the door portion (28c).
[0023]
According to this, the force due to the wind pressure applied to the first plate door portion (28b) and the second plate door portion (28c) acts as a rotational force in the opposite direction about the rotary shaft (28a), and the first and second doors. The forces due to the wind pressure of the plate door portions (28b, 28c) act in directions to cancel each other. As a result, the operation force of the outlet switching means (28) can be reduced.
[0024]
Further, as in the invention according to claim 6, an air flow rate adjusting means (16) arranged in the case main body (11a) and adjusting the air flow rate of the cool air and the hot air flowing into the air mixing chamber (21). The invention described in any one of claims 1 to 5 is suitable for a vehicle air conditioner having a layout including:
[0025]
In the invention described in claim 7, the foot passage (27) is formed so as to protrude from the surface (11b) on the vehicle rear side of the case body (11a) above the heating heat exchanger (14), and , Extending in the vehicle width direction.
[0026]
According to this, the air that has passed through the heating heat exchanger (14) passes through the hot air outlet (21b) of the air mixing chamber (21) and the foot passage (27), and then passes on the left and right side surfaces of the foot passage (27). Can be blown out directly from the passenger's feet. Therefore, it is not necessary to arrange the foot passage (27) further from the vehicle rear side surface (11b) of the case body (11a) to the vehicle rear side, and the physique of the air conditioning case (11) in the vehicle front-rear direction is reduced. it can.
[0027]
Also, as in the invention according to claim 8, a vehicle air conditioner having a layout in which a defroster passage (26a) for circulating air toward a front windshield of a vehicle is provided in a branched manner in a face passage (24). It is preferable to use the invention according to any one of the first to seventh aspects.
[0028]
It should be noted that reference numerals in parentheses of the above-described units are examples showing the correspondence with specific units described in the embodiments described later.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of the overall configuration of an indoor unit 10 of a vehicle air conditioner according to the present embodiment, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part thereof. The indoor unit 10 is disposed at a substantially central portion in the vehicle width (left / right) direction inside a dashboard (not shown) at the front of the vehicle compartment. At this time, the indoor unit 10 is mounted as shown by arrows in FIG. Therefore, the vehicle width direction is a direction perpendicular to the paper surface of FIG.
[0030]
The indoor unit 10 according to the present embodiment has an air-conditioning case 11 that forms an air passage through which air flows toward the vehicle interior. The air-conditioning case 11 has a scroll casing part 12b in which a blower fan 12a is incorporated, and a case body part 11a that forms an air passage by communicating with an air outlet 12e of the scroll casing part 12b. In the case main body 11a, an evaporator 13 serving as a cooling heat exchanger and a heater core 14 serving as a heating heat exchanger are integrally arranged.
[0031]
More specifically, the air-conditioning case 11 has a vertically long case shape formed by integrally fastening left and right divided case bodies divided by a division surface located at the center of the indoor unit 10 in the vehicle width direction. I have. The left and right divided case bodies have a certain degree of elasticity, such as polypropylene, and are formed of a resin material having high mechanical strength. In the present embodiment, the scroll casing 12b and the case body 11a are integrated by resin molding.
[0032]
A blower 12 composed of a centrifugal blower fan 12a, a scroll casing portion 12b, and an electric motor (not shown) for rotating the blower fan 12a is arranged on the front side and upper side of the case body 11a. The evaporator 13 is disposed below the blower 12.
[0033]
Since the rotating shaft 12c of the blower 12 is oriented in the vehicle width direction, the suction port (not shown) of the centrifugal blower fan 12a is located on one side surface of the indoor unit 10 in the vehicle width direction. An inside / outside air switching box (not shown) is connected to the suction port, and the inside air (vehicle interior air) or the outside air (vehicle outside air) sucked through the inside / outside air switching box is blown by the blower fan 12a.
[0034]
Since the nose portion 12d of the scroll casing 12b, which is the spiral winding start portion, is located on the lower side, and the air outlet 12e of the scroll casing 12b faces downward, the blown air of the blower fan 12a is As described above, the air flows from above to below the front region of the vehicle and is blown to the front surface of the evaporator 13.
[0035]
The evaporator 13 has a substantially rectangular thin shape having substantially the same vehicle width direction dimensions as the case main body 11a, and is disposed substantially vertically. A low-pressure refrigerant decompressed by a decompression unit of an air conditioning refrigeration cycle (not shown) is introduced into the evaporator 13, and the low-pressure refrigerant absorbs heat from the blown air and evaporates, thereby cooling the air.
[0036]
In the case body 11a, a bottom portion located below the evaporator 13 constitutes a condensed water receiving portion, and a condensed water discharge pipe 15 is formed at the lowest portion thereof. As is well known, the evaporator 13 has a configuration in which a heat exchange section 13c having a laminated structure of a flat tube and a corrugated heat transfer fin is disposed between upper and lower tank sections 13a and 13b. The air blown by the blower 12 flows from the front side of the vehicle to the rear side as shown by the arrow b in the heat exchange section 13c.
[0037]
The heater core 14 is arranged in the case body 11 a on the downstream side of the air flow of the evaporator 13, that is, on the vehicle rear side of the evaporator 13. The heater core 14 heats air using hot water (cooling water) from a vehicle engine (not shown) as a heat source. The heater core 14 has a heat exchange structure having a laminated structure of a flat tube and a corrugated heat transfer fin between a lower hot water inlet tank portion 14a and an upper hot water outlet tank portion 14b opposed to each other at a predetermined interval. This is a configuration in which the unit 14c is arranged.
[0038]
The heater core 14 is arranged such that a hot water outlet tank portion 14b above the lower hot water inlet tank portion 14a is inclined toward the vehicle rear side. Thus, the rotation shaft 16 a of the plate-shaped air mix door 16 is arranged near the upper end of the heater core 14, and a rotation operation space of the air mix door 16 is secured between the heater core 14 and the evaporator 13. .
[0039]
In addition, the air mix door 16 is configured by a butterfly type door having a first plate door portion 16b and a second plate door portion 16c integrally connected to both sides in the radial direction of the rotating shaft 16a. The rotation shaft 16a of the air mix door 16 is disposed so as to extend in a direction perpendicular to the paper surface of FIG. 1 (the width direction of the vehicle), and both ends of the rotation shaft 16a are provided with bearing holes (not shown) in side wall portions of the case body 11a. Is held rotatably.
[0040]
In the case main body 11a, a cool air bypass passage 17 is formed above the heater core 14 (on the rear side of the evaporator 13 in the vehicle) to allow the cool air to flow through the heater core 14 as shown by an arrow c. On the other hand, a hot air passage 18 through which hot air heated by the heater core 14 flows as shown by an arrow d is formed in a portion of the case body 11a from the vehicle rear side to the upper side of the heater core 14. A warm air guide wall 19 protruding from the rear surface 11b of the case body 11a to the upper side of the heater core 14 is formed in the case body 11a. The warm air guide wall 19 partitions the upper side of the warm air passage 18 and guides the warm air flow in the warm air passage 18 toward the cool air bypass passage 17 as indicated by an arrow d.
[0041]
In addition, a cool air guide wall 20 is formed on a case wall adjacent to the cool air bypass passage 17 in the case main body 11 a so as to face a distal end portion of the warm air guide wall 19. The cool air guide wall 20 guides the cool air in the cool air bypass passage 17 toward the warm air in the warm air passage 18. Thus, an air mixing chamber 21 that can mix hot air and cold air satisfactorily is formed above the heater core 14 and near the air flow downstream from the distal ends of the guide walls 19 and 20.
[0042]
In FIG. 1, the solid line position of the air mix door 16 is the intermediate opening position, and the two-dot chain line position A is the maximum cooling position where the ventilation path of the heater core 14 is fully closed and the cold air bypass path 17 is fully opened. . The two-dot chain line position B is a maximum heating position where the cool air bypass passage 17 is fully closed and the ventilation passage of the heater core 14 is fully opened.
[0043]
As is well known, the air mix door 16 adjusts the flow rate of warm air (arrow d) passing through the heat exchange section 14c of the heater core 14 and cool air (arrow c) passing through the cool air bypass passage 17 bypassing the heater core 14. Air volume ratio adjusting means for adjusting the temperature of the air blown into the vehicle interior. Then, the hot air (arrow d) and the cold air (arrow c) are mixed in the air mixing chamber 21 to obtain air at a desired temperature.
[0044]
On the other hand, in the upper part of the case main body 11a, a face outlet 22 is opened on the vehicle rear side, and a defroster opening 23 is opened on the vehicle front side of the face outlet 22.
[0045]
In the case main body 11a, a face passage 24 is formed extending from the cold air outlet 21a opening to the air mixing chamber 21 to the face outlet 22 in a direction directly above. A face door 25 that switches and opens and closes the face outlet 22 and the defroster opening 23 is disposed above the case body 11a. The face door 25 is composed of a plate door rotatably held on the case main body 11a by a rotation shaft 25a. The face outlet 22 blows air toward the occupant's face through a face duct (not shown).
[0046]
Here, a portion constituting the outer peripheral wall of the scroll casing portion 12b is referred to as a scroll outer peripheral wall portion 120b, and a passage enlarging portion 24a for expanding the face passage 24 on the opposite side of the scroll outer peripheral wall portion 120b is provided in the face passage 24. Is formed. Then, the warm air flowing out of the outflow passage 30 described later flows into the enlarged passage portion 24 a of the face passage 24.
[0047]
By connecting the defroster duct 26 forming the defroster passage 26a to the defroster opening 23, the defroster passage 26a is branched from the face passage 24. Air is blown from the defroster outlet 26b at the tip of the defroster duct 26 toward the inner surface of the front windshield of the vehicle.
[0048]
On the other hand, a foot passage 27 extending from a hot air outlet 21b opening to the air mixing chamber 21 to a foot outlet 27b described later is formed in the case main body 11a. The foot passage 27 is formed in the case body 11a above the warm air guide wall 19 by a space surrounded by the rear surface 11b of the case, the warm air guide wall 19, and a foot door 28 described later. Things. The foot passage 27 is formed so as to protrude from the rear surface 11b of the case toward the face passage 24 (front of the vehicle).
[0049]
Further, the foot passage 27 is formed so as to extend over the entire length in the case vehicle width direction in the case main body 11a, and is provided at both left and right end portions of the foot passage 27 in the vehicle width direction, that is, on both left and right side surfaces of the case main body 11a. The foot outlet 27b is open. Foot ducts (not shown) hanging downward are respectively connected to the foot outlets 27b on both left and right sides, and air is blown out from the opening at the lower end of the foot duct to the feet of the occupant.
[0050]
The foot passage 27 is located at a substantially middle portion of the case body 11a in the vertical direction, the air mixing chamber 21 is located on the vehicle front side of the foot passage 27, and the evaporator 13 is located on the vehicle front side of the air mixing chamber 21 The upper end (the lowermost part of the scroll casing 12b) is located.
[0051]
In the case main body 11a, an outflow passage 30 is formed to allow the conditioned air in the foot passage 27 to flow out from the foot passage 27 to the enlarged passage portion 24a of the face passage 24. The outflow passage 30 is located above the foot passage 27 and is formed to protrude from the rear surface 11b of the case toward the face passage 24 (front of the vehicle).
[0052]
Further, a portion of the passage wall constituting the face passage 24 that faces the scroll outer peripheral wall portion 120b is defined as a first opposed wall portion 24b, and the first opposed wall portion 24b is protruded toward the enlarged passage portion 24a. A first heat insulating space H1 having a predetermined size is formed between the first facing wall portion 24b and the scroll outer peripheral wall portion 120b.
[0053]
A portion of the passage wall constituting the air mixing chamber 21 that faces the scroll outer peripheral wall portion 120b is defined as a second opposing wall portion 21c, and a predetermined space is provided between the second opposing wall portion 21c and the scroll outer peripheral wall portion 120b. A second heat insulating space H2 having a size of
[0054]
In the present embodiment, the first heat insulating space H1 and the second heat insulating space H2 communicate with each other, and constitute one continuous heat insulating space extending along the scroll outer peripheral wall 120b.
[0055]
The first and second heat insulating spaces H1 and H2 can prevent the cool air in the face passage 24 from being exchanged with the air in the scroll casing portion 12b and heated.
[0056]
In addition, the maximum thickness dimension L of the first heat insulating space H1 is set to 5 mm to 20 mm, and is more preferably set to 10 mm to 13 mm.
[0057]
In the case main body 11a, a foot door 28 as an air outlet switching means for switching between a cold air outlet 21a and a hot air outlet 21b of the air mixing chamber 21 is provided. The foot door 28 is constituted by a taffly-type door having a first plate door portion 28b and a second plate door portion 28c integrally connected to both sides in the radial direction of a rotating shaft 28a.
[0058]
In the present embodiment, the first plate door portion 28b and the second plate door portion 28c are integrally connected to the rotating shaft 28a in a shape bent in a "U" shape. The rotation shaft 28a of the foot door 28 is disposed above the foot passage 27 so as to extend in the direction perpendicular to the paper of FIG. 1 (the width direction of the vehicle), and both ends of the rotation shaft 28a are formed on the side wall of the case body 11a. It is rotatably held by a bearing hole (not shown).
[0059]
The first plate door portion 28b switches the cold air outlet 21a and the hot air outlet 21b of the air mixing chamber 21 to open and close. The second plate door portion 28c opens and closes the outflow passage 30. When the foot door 28 is operated to the intermediate opening position shown by the solid line in FIG. 1, there is a gap between the tip of the second plate door portion 28c of the foot door 28 and the rear surface 11b of the case body 11a. Is formed, and the outflow passage 30 is opened.
[0060]
The solid line position of the foot door 28 in FIG. 1 indicates a position in the bilevel mode or the foot defroster mode in which both the cold air outlet 21a and the hot air outlet 21b are simultaneously opened to the same extent. On the other hand, the two-dot chain line position D in FIG. 1 and the solid line position in FIG. 2 of the foot door 28 indicate a face mode position in which the warm air outlet 21b is fully closed and the cool air outlet 21a is fully opened. The position E of the foot door 28 in FIG. 1 is a foot mode position in which the cold air outlet 21a is fully closed and the warm air outlet 21b is fully opened.
[0061]
The face door 25 and the foot door 28 constitute a blow mode switching door, and the rotation shafts 25a and 28a of the two doors 25 and 28 are connected to the outside of the case body 11a via a link mechanism (not shown). The two doors 25 and 28 are linked to the blow mode operating mechanism to rotate the doors 25 and 28 to predetermined positions in conjunction with the blow mode operating mechanism.
[0062]
Similarly, a rotation shaft 16a of the air mix door 16 is also connected to a temperature adjustment operation mechanism via a link mechanism outside the case body 11a, and the rotation position (opening degree) of the air mix door 16 is controlled by the temperature adjustment operation mechanism. ) Is adjusted. These blowing mode operation mechanism and temperature adjustment operation mechanism may be constituted by either an automatic operation mechanism using a servomotor or a manual operation mechanism by a manual operation force of an occupant.
[0063]
Next, the operation of the present embodiment will be described based on the above configuration. When the electric motor of the blower 12 is energized and the blower fan 12a is driven to rotate in the direction of the arrow f, inside air or outside air is sucked from an inside / outside air switching box (not shown), and the sucked air is blown into the scroll casing 12b by the blower fan 12a. Then, the air flows from the upper side to the lower side as shown by the arrow a in the vehicle front side area in the case main body 11 a and is blown to the front part of the evaporator 13.
[0064]
Then, the blown air passes through the evaporator 13 from the vehicle front side to the vehicle rear side as shown by the arrow b, and is cooled to become cool air. The cool air is then divided into cold air c passing through the cool air bypass passage 17 and warm air d passing through the heater core 14 according to the opening of the air mixing door 16. Mix with. Therefore, by adjusting the ratio of the amount of cold air c and the amount of hot air d by the air mixing door 16, air at a desired temperature is obtained in the air mixing chamber 21.
[0065]
Next, the switching operation of the blowing mode will be described. Now, when the face mode is set, the face door 25 is operated by a blowing mode operation mechanism (not shown) to the solid line position where the face outlet 22 is fully opened and the defroster opening 23 is completely closed. At the same time, the foot door 28 is operated to the dashed line position D by the blow-out mode operation mechanism to completely close the warm air outlet 21b of the air mixing chamber 21 and fully open the cool air outlet 21a of the air mixing chamber 21.
[0066]
Therefore, the conditioned air (mainly cool air in the face mode) adjusted to the desired temperature by the air mixing door 16 passes through the face passage 24 from the air mixing chamber 21 and flows into the face outlet 22, and the face outlet 22 From the passenger's face to cool the passenger compartment.
[0067]
Here, in the face mode, the air mixing door 16 is operated to the maximum cooling position A or a position in the vicinity thereof, so that the cool air that has passed through the evaporator 13 flows from the downstream part of the evaporator 13 (the rear part of the vehicle) to the air mixing chamber 21. The air flows through a substantially straight air passage that passes through the face passage 24 and reaches the face outlet 22. Therefore, in this substantially straight air passage, bending pressure loss hardly occurs, and the amount of face blown air can be increased.
[0068]
Moreover, according to the present embodiment, the first opposing wall portion 24b facing the scroll outer peripheral wall portion 120b among the passage walls constituting the face passage 24 is protruded toward the enlarged passage portion 24a. Of the passage area, the passage area S2 in the passage enlarged portion 24a can be reduced, so that a change in the passage area of the face passage 24 in the air flow direction can be reduced. Therefore, it is possible to reduce the ventilation resistance in the face passage 24 in the face mode, and it is possible to realize an increase in the amount of face blowing air and a reduction in noise due to the face blowing.
[0069]
Next, when the bi-level mode is set, the face door 25 and the foot door 28 are brought to the solid line positions in FIG. 1 by the blowing mode operation mechanism (not shown), and the foot door 28 is operated to the intermediate opening position, so that the air Both the warm air outlet 21b of the mixing chamber 21 and the cool air outlet 21a of the air mixing chamber 21 are simultaneously opened to the same extent.
[0070]
Therefore, a part of the conditioned air whose temperature has been adjusted by the air mixing door 16 passes from the air mixing chamber 21 through the face passage 24 and blows out from the face outlet 22 to the occupant's face side, and at the same time, the remaining conditioned air is blown into the air. The hot air flows out from the mixing chamber 21 into the hot air outlet 21b and the foot passage 27, and further flows from the foot passage 27 to the foot outlets 27b located on the left and right side surfaces of the case body 11a. Blows out toward the occupant's feet.
[0071]
As described above, in the bi-level mode, the conditioned air is simultaneously blown to both the upper and lower sides of the vehicle cabin. Therefore, the upper blowing temperature from the face outlet 22 is more appropriate than the lower blowing temperature from the foot passage 27, for example, 10 to 20 ° C. A lower temperature difference between the upper and lower outlets of the head cold foot type is desired to secure a comfortable air conditioning feeling.
[0072]
Here, if the foot door 28 is constituted by a normal cantilever type plate door, and the rotation shaft 28a of the foot door 28 is disposed adjacent to the rear surface 11b of the case main body 11a, the foot door 28 is placed in the middle. When operated to the opening position, the air c on the cold air side and the air d on the hot air side of the air mixing chamber 21 are diverted by the plate surface of the foot door 28, and the air c on the cold air side flows only into the face passage 24, The air d on the wind side flows only from the hot air outlet 21 b to the foot passage 27. As a result, according to experiments and studies by the present inventors, it was found that the difference between the upper and lower outlet temperatures was excessively increased to about 30 ° C., and the air-conditioning feeling in the bi-level mode was deteriorated.
[0073]
On the other hand, in the case of this embodiment, when the foot door 28 is constituted by a butterfly type door and the foot door 28 is operated to the intermediate opening position shown by the solid line in FIG. 1, the second plate door portion 28c of the foot door 28 A gap is formed between the front end of the case body 11a and the rear surface 11b of the case body 11a, and the gap forms the outflow passage 30.
[0074]
Therefore, of the warm air side air flowing into the foot passage 27 from the air mixing chamber 21, a part of the air is branched to the outflow passage 30, and the warm air side part of the air is divided into the cool air side of the face passage 24. Can be mixed with air c. As a result, the face blowing temperature from the face blowing port 22 is raised, and the vertical blowing temperature difference in the bi-level mode can be reduced to about 10 to 15 ° C., and the temperature can be set to an appropriate range of the head cold foot type. The feeling of air conditioning at the time can be improved.
[0075]
Next, when the foot mode is set, the foot door 28 becomes the position indicated by the two-dot chain line E in FIG. 1, the foot door 28 fully opens the hot air outlet 21 b of the air mixing chamber 21, and opens the cold air outlet 21 a of the air mixing chamber 21. Fully close. Therefore, the air whose temperature has been adjusted in the air mixing chamber 21 is blown out only to the feet of the occupant through the warm air outlet 21b, the foot passage 27, and the foot outlet 27b.
[0076]
A notch opening is provided in a part of the first plate door portion 28b of the foot door 28, and when the foot door 28 is operated at the position E in FIG. By partially opening and opening the defroster opening 23 by the face door 25, a part of air can be blown out of the air mixing chamber 21 to the front windshield side through the face passage 24 and the defroster opening 23 in the foot mode. it can.
[0077]
In this case, in the face mode, it is necessary to change the opening shape of the hot air outlet 21b so as to close the cutout opening of the first plate door portion 28b of the foot door 28.
[0078]
Next, when the foot defroster mode is set, the face door 25 is positioned at the broken line in FIG. 1, the face outlet 22 is fully closed, and the defroster opening 23 is fully opened. Also, the foot door 28 is at the position indicated by the solid line in FIG. 1, and both the warm air outlet 21b and the cool air outlet 21a of the air mixing chamber 21 are simultaneously opened to the same extent. As a result, the air whose temperature has been adjusted in the air mixing chamber 21 is blown out to the front windshield side through the face passage 24 and the defroster opening 23 to prevent fogging of the front windshield. At the same time, the air whose temperature has been adjusted in the air mixing chamber 21 is blown out to the feet of the occupant through the warm air outlet 21b, the foot passage 27, and the foot outlet 27b to heat the feet of the occupant.
[0079]
In the foot defroster mode, as in the bilevel mode, a part of the warm air side air flowing into the foot passage 27 is branched to the outflow passage 30, and a part of the warm air side air is supplied to the face passage 24. Can be mixed with cold air. As a result, even in the foot defroster mode, the upper and lower outlet temperature difference can be set to an appropriate range for the head-and-foot type, and the feeling of air conditioning can be improved.
[0080]
Next, when the defroster mode is set, the face door 25 is positioned at the broken line in FIG. 1, the face outlet 22 is fully closed, and the defroster opening 23 is fully opened. Also, the foot door 28 is at the position D shown by the broken line in FIG. 1, the hot air outlet 21b of the foot passage 27 is completely closed, and the face passage 24 is fully opened. Thus, the entire amount of the air whose temperature has been adjusted in the air mixing chamber 21 can be blown out to the front windshield side through the face passage 24 and the defroster opening 23, so that the front windshield can have an improved fogging prevention ability.
[0081]
In the present embodiment, the foot door 28 is formed by a butterfly door in which first and second plate door portions 28b and 28c are integrally connected to both sides in the radial direction of the rotating shaft 28a. 1, when the wind pressure of the blown air is applied to the first and second plate door portions 28b and 28c, the force by the wind pressure of the first and second plate door portions 28b and 28c causes the rotation shaft 28a to move. Acts as a rotational force in the opposite direction about the center. Therefore, the forces due to the wind pressures applied to the first and second plate door portions 28b and 28c are in directions to cancel each other. Thereby, when rotating the foot door 28 from the position E to the position D, the operating force of the foot door 28 can be reduced. Since the air mix door 16 is also constituted by a butterfly type door, its operating force can be reduced.
[0082]
(Other embodiments)
In the above embodiment, the air mixing type indoor unit that adjusts the temperature of the air blown out of the vehicle interior by the air mixing door 16 has been described. However, by adjusting the flow rate or the temperature of the hot water circulating through the heater core 14, the vehicle interior is adjusted. The present invention can also be applied to a hot water control type indoor unit for adjusting the temperature of blown air.
[0083]
Further, in the above-described embodiment, the foot passage 27 is formed so as to protrude from the rear surface 11b toward the face passage 24 (the front side of the vehicle) to reduce the size of the air-conditioning case 11 in the vehicle front-rear direction. However, in practicing the present invention, the foot passage 27 may be arranged so as to protrude further from the rear surface 11b of the case main body 11a toward the vehicle rear side.
[0084]
Further, in practicing the present invention, the second heat insulating space H2 may be eliminated as long as at least the first heat insulating space H1 is formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an indoor unit of a vehicle air conditioner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of a main part of the indoor unit shown in FIG. 1 in a face mode at the time of maximum cooling.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an indoor unit of the vehicle air conditioner according to the study of the prototype.
[Explanation of symbols]
11a: case body, 12a: blower fan,
12b: scroll casing part, 13: evaporator (heat exchanger for cooling),
14: heater core (heat exchanger for heating), 21: air mixing chamber,
21a: Cold air outlet, 21b: Hot air outlet, 22: Face outlet,
24: face passage, 24a: passage enlarged portion, 24b: first opposed wall portion,
27: foot passage, 27b: foot outlet, 30: outflow passage,
120b: scroll outer peripheral wall, H1: first heat insulating space.

Claims (8)

ブロワファン(12a)が内蔵されたスクロールケーシング部(12b)、および前記スクロールケーシング部(12b)の吹出口(12e)に連通して空気通路を形成するケース本体部(11a)を有する空調ケース(11)と、
前記ケース本体部(11a)に配置され、空気と熱交換して冷却する冷房用熱交換器(13)および空気と熱交換して加熱する暖房用熱交換器(14)と、
前記ケース本体部(11a)内において前記冷房用熱交換器(13)を通過した冷風および前記暖房用熱交換器(14)を通過した温風が流入する空気混合室(21)と、
前記ケース本体部(11a)に開口し、前記冷風を乗員の上半身に向けて吹き出すフェイス吹出口(22)および前記温風を乗員の足元に向けて吹き出すフット吹出口(27b)と、
前記スクロールケーシング部(12b)のスクロール外周壁部(120b)に沿って延びるように形成され、前記空気混合室(21)に開口する冷風流出口(21a)から前記フェイス吹出口(22)まで前記冷風を流通させるフェイス通路(24)と、
前記空気混合室(21)に開口する温風流出口(21b)から前記フット吹出口(27b)まで前記温風を流通させるフット通路(27)と、
前記フェイス通路(24)を前記スクロール外周壁部(120b)の反対側に拡大する通路拡大部(24a)と、
前記フット通路(27)内の温風を、当該フット通路(27)から前記通路拡大部(24a)に流出させる流出通路(30)とを備え、
前記フェイス通路(24)を構成する通路壁のうち前記スクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、前記通路拡大部(24a)に向けて突出させて、前記第1対向壁部(24b)と前記スクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成したことを特徴とする車両用空調装置。
An air-conditioning case (11) having a scroll casing (12b) in which a blower fan (12a) is incorporated, and a case body (11a) communicating with an air outlet (12e) of the scroll casing (12b) to form an air passage. 11),
A cooling heat exchanger (13) arranged in the case body (11a) for exchanging heat with air for cooling and a heating heat exchanger (14) for exchanging heat with air and heating;
An air mixing chamber (21) into which cool air that has passed through the cooling heat exchanger (13) and warm air that has passed through the heating heat exchanger (14) flow into the case body (11a);
A face outlet (22) that opens to the case body (11a) and blows the cold air toward the upper body of the occupant, and a foot outlet (27b) that blows the warm air toward the occupant's feet;
The cold casing outlet (21a), which is formed to extend along the scroll outer peripheral wall (120b) of the scroll casing part (12b) and opens into the air mixing chamber (21), from the face outlet (22). A face passage (24) through which cold air flows,
A foot passageway (27) for flowing the warm air from the warm air outlet (21b) opening to the air mixing chamber (21) to the foot outlet (27b);
A passage enlarging portion (24a) for enlarging the face passage (24) to a side opposite to the scroll outer peripheral wall portion (120b);
An outlet passage (30) for allowing warm air in the foot passage (27) to flow out from the foot passage (27) to the passage enlarged portion (24a);
A first opposed wall portion (24b) of the passage wall constituting the face passage (24) facing the scroll outer peripheral wall portion (120b) is projected toward the enlarged passage portion (24a), and the An air conditioner for a vehicle, wherein a first heat insulating space (H1) having a predetermined size is formed between one opposed wall portion (24b) and the scroll outer peripheral wall portion (120b).
前記空気混合室(21)を構成する通路壁のうち前記スクロール外周壁部(120b)に対向する第2対向壁部(21c)と、前記スクロール外周壁部(120b)との間に、所定の大きさの第2断熱空間(H2)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。A predetermined gap is provided between a second opposed wall portion (21c) of the passage wall constituting the air mixing chamber (21) facing the scroll outer peripheral wall portion (120b) and the scroll outer peripheral wall portion (120b). The vehicle air conditioner according to claim 1, wherein a second heat insulating space (H2) having a size is formed. 前記第1断熱空間(H1)の最大厚み寸法(L)を5mm〜20mmに設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。3. The vehicle air conditioner according to claim 1, wherein a maximum thickness dimension (L) of the first heat insulation space (H1) is set to 5 mm to 20 mm. 4. 前記ケース本体部(11a)内に配置され、前記冷風流出口(21a)と前記温風流出口(21b)とを切替開閉する、吹出口切替手段(28)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The air outlet switching means (28) arranged in the case body (11a) for switching the cold air outlet (21a) and the hot air outlet (21b) to open and close. 4. The air conditioner for a vehicle according to any one of items 3 to 3. 前記吹出口切替手段(28)を、回転軸(28a)と、前記回転軸(28a)の径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)とを有するバタフライ式ドアにより構成し、
前記第1板ドア部(28b)により前記冷風流出口(21a)と前記温風流出口(21b)とを切替開閉し、前記第2板ドア部(28c)により前記流出通路(30)を開閉することを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
The air outlet switching means (28) includes a rotating shaft (28a), a first plate door portion (28b) and a second plate door portion (2) integrally connected to both radial sides of the rotating shaft (28a). 28c) and a butterfly door having
The cold air outlet (21a) and the hot air outlet (21b) are selectively opened and closed by the first plate door portion (28b), and the outflow passage (30) is opened and closed by the second plate door portion (28c). The vehicle air conditioner according to claim 4, wherein:
前記ケース本体部(11a)内に配置され、前記空気混合室(21)に流入する前記冷風と前記温風との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。An air flow rate adjusting means (16) arranged in the case body (11a) and adjusting an air flow rate of the cold air and the hot air flowing into the air mixing chamber (21). Item 6. The vehicle air conditioner according to any one of Items 1 to 5. 前記フット通路(27)を、前記ケース本体部(11a)の車両後方側の面(11b)から前記暖房用熱交換器(14)の上方へ突き出すように形成し、かつ、車両幅方向に延びるように形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The foot passage (27) is formed so as to protrude above the heating heat exchanger (14) from a rear surface (11b) of the case body (11a) and extends in a vehicle width direction. The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 6, wherein the air conditioner is formed as described above. 前記フェイス通路(24)には、車両のフロントウインドシールドに向けて空気を流通させるデフロスタ通路(26a)が分岐して設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The vehicle according to any one of claims 1 to 7, wherein a defroster passage (26a) for circulating air toward a front windshield of the vehicle is provided in the face passage (24). An air conditioner for a vehicle as described in the above.
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