JP2004146741A - Mounting structure of case and cover - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空調用ダクト内に挿入される温湿度センサ等の挿入型検出器に適用されるケースと蓋との取付構造に関し、特にダクトにケースを固定した後に外部への電気配線をケース内に収納した接続用のコネクタ部に接続施工されるケースと蓋との取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図11に示すようなケースと蓋との取付構造が提案されている。このケースと蓋との取付構造は、ケース22に蓋引掛用の被係合部と外向き係合爪27を有する弾性片部24とを設けるとともに、蓋21には被係合部に係脱可能な係合部と外向き係合爪27に係脱可能な内向き係合爪25とを設け、外向き係合爪27と内向き係合爪25には蓋21の押し嵌め時に摺接して弾性片部24を弾性変形させるテーパ面を形成したものである。(特開平8−160173号公報参照)
【0003】
このようなケースと蓋との取付構造では、ケース22の被係合部に蓋21の係合部を引掛けた状態で蓋21を閉じると、蓋21の内向き係合爪25がケース22の外向き係合爪27に乗り上げてそれらのテーパ面相互が摺接し、この摺接作用により弾性片部24が弾性変形し、内向き係合25爪が外向き係合爪27を乗り越えると弾性片部24の弾性復元力で外向き係合爪27が内向き係合爪25にロックされる。
【0004】
また、弾性片部24を外部から押圧すると、弾性片部24と一体の外向き係合爪27が内向き係合爪25とのロックを解除されて蓋間に介設したパッキンの弾発力で蓋開方向に移動する。そしてこの移動により、内向き係合爪25が外向き係合爪27に乗り上げてそれらのテーパ面が摺接する。このとき、テーパ面相互の摺接作用とパッキンの弾性復元力とによって蓋21が開動作する。したがって、蓋21の開閉をネジやドライバー等の工具を必要とせずに手際よく容易に行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−160173号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記ケースと蓋との取付構造では、ケース22が空調用ダクト内に挿入される温湿度センサ等の挿入型検出器に適用され、ケース22がダクトに固定された状態のときに外部配線のために蓋21を上方へ開くような場合、弾性片部24がケース22側にあるため、テーパ面相互の摺接作用とパッキンの弾性復元力が弱いときなど、弾性片部24を外部から指などで押圧しても蓋21が完全に開動作しないことがあり、このため、蓋21を開くために指で弾性片部24を押圧した状態で蓋21を他の指で掴んで持ち上げるというめんどうな作業を行う必要があるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダクト等にケースを固定した後に外部への電気配線をケース内に収納した接続用のコネクタ部に接続施工するときなど、薄暗い取り付け環境の中で、固定されたケースに対する蓋の開動作をワンタッチ操作で容易に手際よく行うことができるケースと蓋との取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、蓋をケースの上側開口部に取りつけるケースと蓋との取付構造であって、蓋の対応する一側部にそれぞれ設けた係合部と、蓋における他側部の外側に一体に垂下されて下部が蓋内方に弾性変形可能な弾性片と、この弾性片の外側に一体に突設形成された外向き係合フックと、ケースにおける外向き係合フックとの対応位置に一体形成された内向き係合フックとを備え、弾性片における外向き係合フックよりも下部を外部から押圧可能な押圧片となし、ケースへの蓋取り付け時に内向き係合フックが外向き係合フックを乗り越えて上方向に移動するに伴って弾性片をケース内方に漸次弾性変形させ、蓋の取り付け完了時に弾性片の弾性復元力で外向き係合フックが内向き係合フックにロックするようにさせ、押圧片を外部からケース内方へ押圧変形させることによりロック解除するようなしたことを特徴として構成している。
【0009】
このようなケースと蓋との取付構造では、ケースの係合部に蓋の係合部を引掛けた状態で蓋を閉じると、蓋の内向き係合フックがケースの外向き係合フックを乗り越えてそれらが摺接し、この摺接作用で外向き係合フックと一体の弾性片がケース内方に漸次弾性変形し、内向き係合フックが外向き係合フックを通過した蓋の取り付け完了時には、弾性片の弾性復元力で外向き係合フックが内向き係合フックにロックする。そして、弾性片における外向き係合フックよりも下部の押圧片を外部からケース内方へ押圧変形させることによりロック解除するとともに、この状態で押圧片を上方へ持ち上げることにより、ケースに対して蓋を開動作させる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、押圧片の外側に手指を収納可能な凹所を設けてなることを特徴として構成している。
【0011】
このようなケースと蓋との取付構造では、押圧片の凹所に手指を収納してケース内方に押圧することにより、押圧片から手指が外れることを防止して容易に蓋の開作業を行うことができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1乃至2記載の発明において、内向き係合フックの外向き係合フック乗り越え時に、弾性片の弾性復元力により蓋に上方向への力を発生させる方向に傾斜したテーパ面を内向き係合フックと外向き係合フックとのどちらか一方に設けてなることを特徴として構成している。
【0013】
このようなケースと蓋との取付構造では、内向き係合フックと外向き係合フックとのどちらか一方に設けたテーパ面により、内向き係合フックの外向き係合フック乗り越え時に、弾性片の弾性復元力により蓋に上方向への力を発生させるため、押圧片を外部からケース内方へ押圧変形させたときにこの上方向への力により容易に蓋の開作業を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のケースと蓋との取付構造を図1乃至図10に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態のケースと蓋との取付構造を示す平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は図1のC−C断面図、図5乃至図7はそれぞれ異なる方向から見た図1の側面図、図8は図1の下面図である。また図9は同上のケースと蓋との取付構造を示す斜視図、図10はケース2の開動作を示す要部の断面図である。
【0016】
図1乃至図10に示すように、このケースと蓋との取付構造は、蓋1をケース2の上側開口部に取りつけるケースと蓋との取付構造であり、蓋1の対応する一側部にそれぞれ設けた係合部3と、蓋1における他側部の外側に一体に垂下されて下部がケース2内方に弾性変形可能な弾性片4と、この弾性片4の外側に一体に突設形成された外向き係合フック4aと、ケース2における外向き係合フック4aとの対応位置に一体形成された内向き係合フック5aとを備えており、弾性片4における外向き係合フック4aよりも下部を外部から押圧可能な押圧片4bとなし、ケース2への蓋1取り付け時に内向き係合フック5aが外向き係合フック4aを乗り越えて上方向に移動するに伴って弾性片4をケース2内方に漸次弾性変形させ、蓋1の取り付け完了時に弾性片4の弾性復元力で外向き係合フック4aが内向き係合フック5aにロックするようにさせ、押圧片4bを外部からケース2内方へ押圧変形させることによりロック解除するようにしている。また、押圧片4bの外側に手指を収納可能な凹所6を設けている。さらに、内向き係合フック5aの外向き係合フック4a乗り越え時に、弾性片4の弾性復元力により蓋1に上方向への力を発生させる方向に傾斜したテーパ面7を内向き係合フック5aと外向き係合フック4aとのどちらか一方に設けている。
【0017】
このケースと蓋との取付構造は、例えば空調用ダクト(図示せず)内に挿入される温湿度センサ等の挿入型検出器に適用され、ダクトにケース2を固定した後に外部への電気配線をケース2内に収納した接続用のコネクタ部に接続施工されるものである。この場合、ケース2は、温度センサや湿度センサ9を取り付け保護する保護管8等が接続され、温度センサや湿度センサ9に接続される端子や計測回路基板13を内蔵するようになっている。また、このケース2は上側が開口しており、開口部にはゴム製のパッキン14を介して蓋1が密閉状態に取り付けられるようになっている。以下にそれらの具体的構成について説明する。
【0018】
蓋1は、略平板状の上板1aと上板1a周縁に垂下された周壁部1bとから形成され、周壁部1b下面の内側にパッキン14圧縮用凸部が周設されている。一側部の左右側にはケース2引掛用の係合部3が一体に形成され、反対側の他側部の中央にはケース2固定用の弾性片4が一体に形成されている。係合部3は、周壁部1b外側の左右側に設けた切欠部の奥面に外方に向けて突設された突片状に形成されている。
【0019】
弾性片4は、周壁部1b外側の中央部に設けた切欠部内に上板1a側端から板状に垂設され、先端が周壁部1b下端よりも下方に突出して形成されている。この弾性片4は、切欠部奥面との間に隙間を設けて形成され、蓋1中央方向に向って弾性変形可能となっている。この弾性片4には上下方向略中央の周壁部1b下端よりもやや下方位置に外向き係合爪が一体に突設形成されている。この外向き係合爪は縦断面視略略三角形状に形成され、弾性片4表面と略直角な上面とこの上面の先端から下方に傾斜したテーパ面7とを有している。このテーパ面7は鏡面加工により形成されている。また、弾性片4の外向き係合爪よりも下部を押圧片4bとしており、この押圧片4b外面に人の指がちょうど収まる程度の凹所6が形成されている。
【0020】
一方ケース2は、上側開口の略箱状に形成され、底板2aとこの底板2aの四方周縁に一体に立設された側板とから形成されている。側板の上端部は全周に亘って外方に拡幅されて周縁部2bを形成し、この周縁部2b上面の内側における蓋1のパッキン14圧縮用凸部と対応する位置にはパッキン14収納凹部が周設されている。一側周縁部2bにおける左右側の蓋1の係合部3と対応する位置には蓋1引掛用の被係合部15が一体に形成され、反対側の周縁部2bの中央には外向き係合フック4aと係合して蓋1をケース2に固定する内向き係合フック5aが一体に形成されている。被係合部15は、周縁部2b外側の左右側に立設された内側開口の箱状に形成され、蓋1の係合部3を内側開口より内部に収納してケース2に対する蓋1の位置決め係合ができるようになっている。
【0021】
周縁部2b外側の蓋1の弾性片4と対応する位置に弾性片4が貫通する固定孔が設けられ、この固定孔の外側片5が内向き係合フック5aを形成している。内向き係合フック5aは、内面が上端から内側に傾斜したテーパ面7が鏡面加工により形成されている。このテーパ面7は弾性片4の外向き係合爪におけるテーパ面7と同一の角度で同一方向に傾斜している。
【0022】
ここでケース2の内向き係合爪は、ケース2に対する蓋1の押し嵌め時に蓋1の外向き係合爪に乗り上げ、外向き係合爪のテーパ面7に内向き係合爪のテーパ面7が摺接してケース2の閉じ方向に移動することにより、外向き係合爪を一体に有する弾性片4が内側に弾性変形するようになっている。そしてケース2の内向き係合爪が蓋1の外向き係合爪をケース2閉じ方向に通過した時点で、弾性片4の弾性復元力で弾性片4と一体の外向き係合爪が内向き係合爪に係合ロックされるようになっている。
【0023】
そのロック状態において、弾性片4は外部からの人為的押圧操作で外向き係合爪と内向き係合爪とのロック解除方向に弾性変形させることができるようになっている。
【0024】
次にこのケースと蓋との取付構造を有する装置を空調用ダクト内に挿入される温湿度計の挿入型検出器を例示して以下に説明する。
【0025】
この挿入型検出器は、温度や湿度の計測回路基板13等をケース2に内蔵した計測器本体と、この計測器本体のケース2に垂下された保護管8と、保護管8の下端に設けた温度センサ及び湿度センサ9と、保護管8に取り付けられダクトの上面に保護管8を取り付けて検出器をダクトに固定する取付具10とから構成されている。
【0026】
計測回路基板13は温度センサ及び湿度センサ9に接続されて温度センサ及び湿度センサ9に電源を供給するとともに、各センサの出力信号が入力されて増幅・整形され、空調器の温度制御装置のマイコンに検出出力が送られるものである。ケース2内部と保護管8内路とは連通しており、計測回路基板13と温度センサ及び湿度センサ9とを接続する内部接続線は保護管8内部に収容されている。またケース2の側板に設けた開口部に連通して外部接続管が設けられ、計測回路基板13の温湿度出力は外部接続管に収容された外部接続線を介して温度制御装置に接続されている。この外部接続線及び内部接続線は取付ネジによって計測回路基板13上のコネクタ部の所定位置に固定されることにより、計測回路基板13に電気接続されるようになっている。この内部接続線と計測回路基板13との接続は、検出器のダクト取付施工前に行われるが、外部接続線と計測回路基板13との接続は、検出器のダクト取付施工後に行われるようになっている。
【0027】
取付具10は、ダクト上面にネジ固定される取付プレート10bとこの取付プレート10bの上部に一体に設けられた管取付部11とから構成されている。取付プレート10bは略矩形板状に形成され、中央に保護管8外径よりもやや大きい取付孔と、四角に取付ネジの脚部が貫通する貫通孔とが設けられている。また取付プレート10b下面のダクト上面に接する部分にはゴムシートなどの弾力を有するものが設けられて取付プレート10bとダクトとの密閉性を保持できるようにしている。管取付部11は、取付孔に連通して外径が取付孔とほぼ同寸の固定孔を有する平面視略C字型で略円筒状の取付部本体と、この本体の対向する開口両端より側方に対向して延設された固定板12とから形成されている。対向する両固定板12の対応する中央部にはそれぞれ貫通孔が設けられ、この両貫通孔にボルト脚部を貫通させてナットにより締め付けて両固定板12を近接させることにより、取付部本体の固定孔の大きさを縮小させ、固定孔を貫通する保護管8を圧接固定するようにしている。このボルトナット固定を緩めることにより、弾性復元力で固定孔が広がって圧接状態を緩め、保護管8を貫通させた状態で取付プレート10bが上下にスライド可能としている。この取付プレート10bの位置によって保護管8先端の温湿度センサのダクト内の位置決めを行っており、ダクト径が大きいときは取付プレート10bを計測器本体側に近いところに、ダクト径が小さいときは取付プレート10bを温湿度センサ側に近いところに配置し、温湿度センサが取りつけるダクトの大きさに関わらず温湿度検出の誤差が少ないダクト中央部に配置するようにしている。
【0028】
温度センサや湿度センサ9としては周知のものを用い、それぞれ温度や湿度に応じた所定の電圧出力値を内部接続線を介して計測回路基板13に出力するようにしている。
【0029】
このような挿入型検出器のダクトへの取り付け方法について以下に説明する。まずあらかじめダクトの上面の挿入型検出器取り付け位置に保護管8挿入用の貫通孔、および取付具10の取付プレート10bの貫通孔と対応する位置に貫通孔をそれぞれ設けておく。次に、挿入型検出器を外部接続線が接続されていない状態にしておき、ダクト径に合わせて温度センサ及び湿度センサ9がダクト中央部付近に配置されるよう、取付プレート10bを保護管8の適切な位置に配置し、管取付部11の両固定板12をボルトナットにより締め付け、取付具10を保護管8に固定する。次にダクトの保護管8挿入用の貫通孔に温湿度センサ及び保護管8を挿入し、取付プレート10bとダクトの各対応する貫通孔を位置合わせして取付ネジにより、取付プレート10bをダクト上面に固定する。
【0030】
次に、上記のように取り付けた挿入型検出器に外部接続線を接続する方法について以下に説明する。まず図10(a)に示すように、蓋1のロック状態においては、蓋1の係合部3とケース2の被係合部15とが係合し、蓋1の弾性片4がケース2の固定孔を上方より貫通した状態で弾性片4の外向き係合フック4aとケース2の内向き係合フック5aとが係合している。このとき蓋1のパッキン14圧縮用凸部がケース2のパッキン14収納凹部に収容されたパッキン14を押圧して蓋1を密閉状態に保持している。次に(b)に示すように、手の平を上に向けた状態で蓋1の凹所6に例えばひとさし指の腹を押し当てて押圧片4bをケース2内方に押圧する。このとき、外向き係合フック4aと内向き係合フック5aとの係合が外れて弾性片4は固定孔内部で内方に移動する。このとき、パッキン14の弾性復元力によって蓋1は上方の開方向に押圧されて蓋1が開状態となる。さらに(c)に示すように、ひとさし指で押圧片4bを上方に持ち上げることによって弾性片4が固定孔内部を上方へ移動して蓋1は開方向に大きく開くことになる。さらに、この状態で他方の手で蓋1を持ち上げるか、一旦弾性片4を押圧している指を離してから蓋1を掴んで持ち上げることにより、係合部3と被係合部15との係合が外れて蓋1をケース2から取り外すことができる。
【0031】
そしてこの状態で外部接続管内に収容された外部接続線をケース2の開口部から内部に差し入れ、外部接続線先端の被覆部を計測回路基板13上のコネクタ部の所定位置に取り付けネジでネジ固定する。さらに、外部接続管の先端螺着部をケース2の開口部に螺着する。この状態で以下のように蓋1をケース2に取り付ける。まず、ケース2の被係合部15に蓋1の係合部3を挿入して引掛け係合させる。この状態で蓋1を閉じると、ケース2のパッキン14収納凹部でパッキン14が漸次圧縮されるとともに、蓋1の弾性片4下端部がケース2の内向き係合フック5aのテーパ面7に当接する。さらに蓋1を閉じ方向に押圧すると、弾性片4の下端、押圧片4b外面及びテーパ面7が内向き係合フック5aのテーパ面7に沿って摺動し、ついには外向き係合フック4aが内向き係合フック5aに乗り上げる。このとき、弾性片4と内向き係合フック5aとの摺接に伴って弾性片4は内方に弾性変形する。次に外向き係合フック4aの突端が内向き係合フック5aの突端を閉じ方向に乗り越えると、弾性片4の弾性復元力により外向き係合フック4aが内向き係合フック5aに係合してロックされる。
【0032】
これにより蓋1はパッキン14の介在により密着性および防塵・防滴性を確保できる。
【0033】
このようなケースと蓋との取付構造では、ケース2の係合部3に蓋1の係合部3を引掛けた状態で蓋1を閉じると、蓋1の内向き係合フック5aがケース2の外向き係合フック4aを乗り越えてそれらが摺接し、この摺接作用で外向き係合フック4aと一体の弾性片4がケース2内方に漸次弾性変形し、内向き係合フック5aが外向き係合フック4aを通過した蓋1の取り付け完了時には、弾性片4の弾性復元力で外向き係合フック4aが内向き係合フック5aにロックする。そして、弾性片4における外向き係合フック4aよりも下部の押圧片4bを外部からケース2内方へ押圧変形させることによりロック解除するとともに、この状態で押圧片4bを上方へ持ち上げることにより、ケース2に対して蓋1を開動作させる。
【0034】
したがって、押圧片4bをケース2内方に押圧した状態で上方に持ち上げることにより、ケース2に対する蓋1の開動作を指一本のワンタッチ操作で容易に手際よく行うことができる。特にダクト等にケース2を固定した後に外部への電気配線をケース2内に収納した接続用のコネクタ部に接続施工するときなど、薄暗い取り付け環境の中でも容易に行うことができる。
【0035】
また、押圧片4bの凹所6に手指を収納してケース2内方に押圧することにより、押圧片4bから手指が外れることを防止して容易に蓋1の開作業を行うことができる。また、内向き係合フック5aの外向き係合フック4a乗り越え時に、弾性片4の弾性復元力により蓋1に上方向への力を発生させるため、押圧片4bを外部からケース2内方へ押圧変形させたときにこの上方向への力により容易に蓋1の開作業を行うことができる。さらに、外向き係合フック4aが内向き係合フック5aの両テーパ面7が摺接しているときに、不測にも蓋1の押しこみ操作を解除すると、弾性片4の弾性復元力とパッキン14の弾発力によって蓋1は自然に開動作を行うことになり、外向き係合フック4aと内向き係合フック5aとが完全に係合していない状態のときは蓋1が開動作するため、蓋1の閉じ状態を把握することができる。これにより、ケース2と蓋1が取付ミスがないようにできる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明では、弾性片における外向き係合フックよりも下部の押圧片を外部からケース内方へ押圧変形させることによりロック解除するとともに、この状態で押圧片を上方へ持ち上げることにより、ケースに対して蓋を開動作させる。
【0037】
したがって、押圧片をケース内方に押圧した状態で上方に持ち上げることにより、ケースに対する蓋の開動作を指一本のワンタッチ操作で容易に手際よく行うことができる。特にダクト等にケースを固定した後に外部への電気配線をケース内に収納した接続用のコネクタ部に接続施工するときなど、薄暗い取り付け環境の中でも容易に行うことができる。
【0038】
また、請求項2の発明では、また、押圧片の凹所に手指を収納してケース内方に押圧することにより、押圧片から手指が外れることを防止して容易に蓋の開作業を行うことができる。
【0039】
また、請求項3の発明では、内向き係合フックの外向き係合フック乗り越え時に、弾性片の弾性復元力により蓋に上方向への力を発生させるため、押圧片を外部からケース内方へ押圧変形させたときにこの上方向への力により容易に蓋の開作業を行うことができる。さらに、外向き係合フックが内向き係合フックの両テーパ面が摺接しているときに、不測にも蓋の押しこみ操作を解除すると、弾性片の弾性復元力とパッキンの弾発力によって蓋は自然に開動作を行うことになり、外向き係合フックと内向き係合フックとが完全に係合していない状態のときは蓋が開動作するため、蓋の閉じ状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のケースと蓋との取付構造を示す平面図である。
【図2】同上のケースと蓋との取付構造を示すA−A断面図である。
【図3】同上のケースと蓋との取付構造を示すB−B断面図である。
【図4】同上のケースと蓋との取付構造を示すC−C断面図である。
【図5】同上のケースと蓋との取付構造を示す側面図である。
【図6】同上のケースと蓋との取付構造を示す側面図である。
【図7】同上のケースと蓋との取付構造を示す側面図である。
【図8】同上のケースと蓋との取付構造を示す下面図である。
【図9】同上のケースと蓋との取付構造を示す斜視図である。
【図10】同上のケースと蓋との取付構造におけるケースの開動作を示す要部の断面図である。
【図11】従来のケースと蓋との取付構造を要部の断面図である。
【符号の説明】
1 蓋
1a 上板
1b 周壁部
2 ケース
2a 底板
2b 周縁部
2c 保護管接続用開口部
2d 外部接続管用開口部
2e 回路基板固定ボス
3 係合部
4 弾性片
4a 外向き係合フック
4b 押圧片
5 外側片
5a 内向き係合フック
6 凹所
7 テーパ面
8 保護管
9 温度センサ(湿度センサ)
10 取付具
10a ネジ孔
10b 取付プレート
11 管取付部
12 固定板
13 計測回路基板
14 パッキン
15 被係合部
21 蓋
22 ケース
23 係合部
24 弾性片部
25 内向き係合爪
26 開口部
27 外向き係合爪[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mounting structure of a lid and a case applied to an insertion type detector such as a temperature / humidity sensor inserted into an air conditioning duct, and particularly to a case in which electric wiring to the outside is fixed after fixing the case to the duct. The present invention relates to an attachment structure for a case and a lid connected to a connection connector portion housed in the case.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an attachment structure of a case and a lid as shown in FIG. 11 has been proposed. The attachment structure between the case and the lid is such that a
[0003]
In such an attachment structure of the case and the lid, when the
[0004]
When the
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-8-160173
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described case-lid mounting structure, the
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is, when fixing the case to a duct or the like, when connecting and connecting the electrical wiring to the outside to the connection connector portion housed in the case, It is an object of the present invention to provide a case-lid mounting structure in which a lid can be easily and easily opened with a one-touch operation in a dim mounting environment.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0009]
In such an attachment structure of the case and the lid, when the lid is closed with the engagement portion of the lid hooked on the engagement portion of the case, the inward engagement hook of the lid becomes the outward engagement hook of the case. The sliding pieces come into sliding contact with each other, and the sliding contact action causes the elastic piece integral with the outward engaging hook to be gradually elastically deformed inward of the case, and that the inward engaging hook has passed through the outward engaging hook. At times, the outward engagement hook is locked to the inward engagement hook by the elastic restoring force of the elastic piece. Then, the elastic piece is unlocked by pressing and deforming the pressing piece lower than the outwardly engaging hook from the outside to the inside of the case, and by lifting the pressing piece upward in this state, the lid is closed with respect to the case. Is opened.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, a recess is provided outside the pressing piece so that a finger can be stored therein.
[0011]
In such an attachment structure of the case and the lid, the fingers are stored in the recesses of the pressing pieces and pressed inward of the case, thereby preventing the fingers from coming off the pressing pieces and opening the lid easily. It can be carried out.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, in the first and second aspects of the present invention, an upward force is generated on the lid by the elastic restoring force of the elastic piece when the inward engaging hook crosses the outward engaging hook. It is characterized in that a tapered surface inclined in the direction to be made is provided on one of the inward engaging hook and the outward engaging hook.
[0013]
In such a mounting structure of the case and the lid, the tapered surface provided on one of the inward engaging hook and the outward engaging hook allows the elasticity of the inward engaging hook when the inward engaging hook is over the outward engaging hook. Since the lid generates an upward force by the elastic restoring force of the piece, when the pressing piece is pressed and deformed from the outside to the inside of the case, the upward force can easily be used to open the lid. it can.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a mounting structure of a case and a lid according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0015]
1 is a plan view showing an attachment structure between a case and a lid according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a sectional view taken along line AA of FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along line BB of FIG. 5 to 7 are side views of FIG. 1 viewed from different directions, and FIG. 8 is a bottom view of FIG. 9 is a perspective view showing an attachment structure between the case and the lid, and FIG. 10 is a sectional view of a main part showing an opening operation of the
[0016]
As shown in FIGS. 1 to 10, the mounting structure of the case and the lid is a mounting structure of the case and the lid in which the
[0017]
This mounting structure of the case and the lid is applied to, for example, an insertion type detector such as a temperature / humidity sensor inserted into an air conditioning duct (not shown). After the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
On the other hand, the
[0021]
A fixing hole through which the
[0022]
Here, the inward engaging claw of the
[0023]
In the locked state, the
[0024]
Next, a device having a structure for mounting the case and the lid will be described below with reference to an insertion type detector of a thermo-hygrometer inserted into an air conditioning duct.
[0025]
This insertion type detector is provided at a lower end of the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
As the temperature sensor and the humidity sensor 9, known ones are used, and a predetermined voltage output value corresponding to the temperature and the humidity is output to the
[0029]
A method of attaching such an insertion type detector to a duct will be described below. First, a through hole for inserting the
[0030]
Next, a method of connecting an external connection line to the insertion type detector attached as described above will be described below. First, as shown in FIG. 10A, in the locked state of the
[0031]
In this state, the external connection line accommodated in the external connection pipe is inserted into the inside of the
[0032]
As a result, the
[0033]
In such an attachment structure of the case and the lid, when the
[0034]
Accordingly, by lifting the pressing piece 4b upward while pressing the pressing piece 4b inward, the opening operation of the
[0035]
Also, by storing the finger in the
[0036]
【The invention's effect】
According to the invention of
[0037]
Therefore, by lifting the pressing piece upward while pressing the pressing piece inward, the opening operation of the lid on the case can be easily and finely performed by one-touch operation with one finger. In particular, when the case is fixed to a duct or the like, when the electrical wiring to the outside is connected to the connecting connector portion housed in the case, it can be easily performed even in a dimly mounted environment.
[0038]
According to the second aspect of the present invention, the fingers are stored in the recesses of the pressing pieces and pressed inward of the case, thereby preventing the fingers from coming off the pressing pieces and easily opening the lid. be able to.
[0039]
According to the third aspect of the present invention, when the inward engaging hook crosses the outward engaging hook, an upward force is generated on the lid by the elastic restoring force of the elastic piece. The lid can be easily opened by the upward force when the lid is deformed by pressing. Furthermore, when the outwardly engaging hook is inadvertently released when the lid is pushed in while the tapered surfaces of the inwardly engaging hook are in sliding contact with each other, the elastic restoring force of the elastic piece and the elasticity of the packing cause The lid naturally performs the opening operation. When the outward engagement hook and the inward engagement hook are not completely engaged, the lid is opened, so that the user can grasp the closed state of the lid. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an attachment structure of a case and a lid according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an AA sectional view showing an attachment structure of a case and a lid according to the embodiment.
FIG. 3 is a BB cross-sectional view showing an attachment structure between the case and a lid according to the embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line C-C showing a mounting structure of the case and the lid according to the first embodiment.
FIG. 5 is a side view showing an attachment structure of the case and the lid according to the embodiment.
FIG. 6 is a side view showing an attachment structure between the case and a lid according to the embodiment.
FIG. 7 is a side view showing a mounting structure of the above case and a lid.
FIG. 8 is a bottom view showing an attachment structure between the case and the lid.
FIG. 9 is a perspective view showing an attachment structure between the case and a lid according to the embodiment.
FIG. 10 is a sectional view of a main part showing an opening operation of the case in the attachment structure of the case and the lid according to the embodiment.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a main part of a conventional attachment structure between a case and a lid.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002312658A JP2004146741A (en) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | Mounting structure of case and cover |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002312658A JP2004146741A (en) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | Mounting structure of case and cover |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=32457496
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
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-
2002
- 2002-10-28 JP JP2002312658A patent/JP2004146741A/en active Pending
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