JP2004144287A

JP2004144287A - Constant-velocity universal joint

Info

Publication number: JP2004144287A
Application number: JP2003151026A
Authority: JP
Inventors: Takumi Matsumoto; 松本　巧; Yoshiro Kimura; 木村　佳郎; Sakiko Nakano; 中野　佐妃子; Takeo Yamamoto; 山本　武郎
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2002-08-29
Filing date: 2003-05-28
Publication date: 2004-05-20
Anticipated expiration: 2023-05-28
Also published as: JP4207670B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a constant-velocity universal joint capable of enlarging the maximum tilting angle of a shaft without generating a lack of strength when using this constant-velocity universal joint for a drive shaft of an automobile. <P>SOLUTION: This constant-velocity universal joint 1 is provided with a pair of links 4a and 4b provided between a pair of shafts 2 and 3 extended on the same axle. Each one end 5 of the links 4a and 4b is fitted to the shafts 2 and 3 by center parts 7a and 7b provided at positions offset from the axis L of the shafts 2 and 3. Both of the other ends of the links 4a and 4b are connected to each other freely to rock. Since the center parts 7a and 7b are positioned offset from the axis L, three or more pairs of center parts 7a and 7b can be provided to surround the axis L without generating a problem about structure and space. With this structure, three or more pairs of links 4a and 4b can be provided in the circumferential direction of the shafts 2 and 3 with an equal space. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドライブシャフトなどに用いられる等速ジョイントに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、この種の等速ジョイントとしては、例えば図１５に模式的に示されるようなバーフィールド型等速ジョイント９０が採用されている。こうしたバーフィールド型等速ジョイント９０は、一対のシャフト９１，９２を互いに傾斜可能且つ一体回転可能に連結するものである。そして、これら等速ジョイント９０及びシャフト９１，９２等によってドライブシャフトが構成される。
【０００３】
バーフィールド型等速ジョイント９０は、一方のシャフト９１の端部に設けられたアウタレース９３と、他方のシャフト９２の端部に設けられてアウタレース９３の内側に挿入されるインナレース９４と、アウタレース９３の内面とインナレース９４の外面との間に設けられた複数のボール９５とを備えている。
【０００４】
これらのボール９５は、シャフト９１，９２の周方向に連なるように設けられ、保持器９６によって位置決めされている。従って、シャフト９１，９２が例えば図１６に示されるように互いに傾くと、アウタレース９３及びインナレース９４が各ボール９５に対して相対移動するとともに、各ボール９５はアウタレース９３の内面とインナレース９４の外面との間で転がるようになる。
【０００５】
また、シャフト９１，９２が一体回転するときの両者の間での回転伝達は、アウタレース９３、インナレース９４、及びボール９５を通じて行われることとなる。
【０００６】
ところで、インナレース９４が設けられたシャフト９２は、アウタレース９３の開口部９３ａから突出した状態となっていることから、シャフト９１とシャフト９２との最大傾斜角度はアウタレース９３の開口部９３ａの大きさによって制約される。即ち、上記シャフト９２がシャフト９１に対して傾いてアウタレース９３の開口部９３ａに接触したとき、上記最大傾斜角度が得られるようになるのである。
【０００７】
従って、シャフト９１とシャフト９２との最大傾斜角度を大きくとるためには、アウタレース９３の開口部９３ａを大きくすることが有効である。しかし、開口部９３ａを過度に大きくすると、シャフト９１とシャフト９２との傾斜角度が例えば図１６に示されるように最大傾斜角度付近の値になったとき、各ボール９５のいくつかが開口部９３ａからアウタレース９３の外に外れてしまうおそれがある。このため、アウタレース９３の開口部９３ａを大きくしたとしても、それによる上記最大傾斜角度の拡大には限界がある。
【０００８】
一方、産業用ロボット等の分野においては、一対のシャフトを互いに傾斜可能且つ一体回転可能に連結するものとして、図１７に示されるようなクレメン継手１０１が知られている。このクレメン継手１０１は、一対のシャフト９７，９８の対向する端部に連結される二組のリンク９７ａ，９８ａを備えている。これらリンク９７ａ，９８ａの一端部は、シャフト９７，９８の中心軸線上で同軸線と直交する方向に延びるピン９９を中心に回転可能に連結されている。また、リンク９７ａ，９８ａの他端部は、一方のリンク９７ａ，９８ａに設けられたボール１００を中心として揺動可能に互いに連結されている。
【０００９】
従って、一対のシャフト９７，９８の互いの傾斜は、リンク９７ａ，９８ａのピン９９を中心とした回転、及びボール１００を中心とした揺動によって許容されることとなる。また、シャフト９７，９８が一体回転するときの両者の間での回転伝達は、リンク９７ａ，９８ａ、ピン９９、及びボール１００等を通じて行われる。
【００１０】
こうしたクレメン継手１０１の構造を上記ドライブシャフトの等速ジョイントに適用した場合、バーフィールド型等速ジョイント９０のように構造上の問題によるシャフトの傾斜角度の制限を受けないため、最大傾斜角度を拡大するという面ではバーフィールド型等速ジョイント９０よりも有利になる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クレメン継手１０１の構造では、一対のシャフト９７，９８の間で回転を伝達する際にリンク９７ａ，９８ａ及びボール１００等に大きな力が働くため、自動車のドライブシャフトに用いられる等速ジョイントとしてクレメン継手１０１を用いる場合には強度が大幅に不足することは否めない。
【００１２】
また、こうした強度不足を解消するため、一対のシャフト９７，９８が一体回転するときの一組当たりのリンク９７ａ，９８ａに働く力を小さくすべく、三組以上のリンク９７ａ，９８ａで一対のシャフト９７，９８を連結することも、クレメン継手１０１の構造上の問題から実現困難であった。
【００１３】
即ち、シャフト９７へのリンク９７ａの取り付け、及びシャフト９８へのリンク９８ａの取り付けは、各々シャフト９７，９８の中心軸線上に設けられた一つのピン９９で行われる。そのため、このピン９９で三組以上のリンク９７ａ、９８ａをシャフト９７，９８に取り付けることは、取付構造の面、及び取付スペースの面からみて困難である。
【００１４】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、自動車のドライブシャフト等に用いられる際に、シャフトの最大傾斜角度を拡大することができ、しかも強度不足が生じない等速ジョイントを提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項１記載の発明では、一対のシャフトの間に設けられた二つ一組のリンクを備え、これらリンクの一端部を前記両シャフトの対向する端部に対し中心部を中心に回転できるように取り付け、これらリンクの他端部同士を揺動可能に連結した等速ジョイントにおいて、前記中心部を前記シャフトの軸線からオフセットした位置に設けた。
【００１６】
上記構成によれば、リンクをシャフトに対し回転可能に取り付けるための中心部がシャフトの軸線からオフセットして位置するため、同中心部をシャフトの軸線を周方向に囲うように三つ以上設けることができる。こうした中心部の配置によって、三組以上のリンクをシャフトに取り付けようとするとき、その取り付けを構造上の問題やスペースの問題で行えなくなることはなくなる。そして、三組以上のリンクによって一対のシャフトの間での回転伝達を行うことで、この回転伝達の際に各組のリンクに働く力を小さくし、強度不足が生じるのを抑制することができる。また、上記のような二つ一組のリンクを利用して一対のシャフトを傾斜可能且つ一体回転可能に連結する場合、バーフィールド型等速ジョイントのように構造上の問題によるシャフトの傾斜角度の制限を受けないため、同シャフトの最大傾斜角度を拡大することができる。
【００１７】
請求項２記載の発明では、請求項１記載の発明において、前記両シャフトの対向する端部に一つずつ二つ一組で設けられる前記中心部は、前記シャフトの軸線に対し互いに同方向にオフセットするとともに、前記シャフトの軸線と直交する方向に延び、且つ前記中心部の軸線と前記シャフトの軸線との間に所定間隔をあけて設けられるものとした。
【００１８】
一対のシャフトを傾斜させたときにはリンクの一端部が中心部を中心に回転する。二つ一組のリンクを三組以上設けた場合にも、一対のシャフトを傾斜させたとき、同じように各リンクの一端部が中心部を中心に回転する。上記のように中心部を設ければ、三組以上のリンクにおいて中心部を中心に回転する各リンクが互いに干渉するのを抑制することができる。
【００１９】
請求項３記載の発明では、請求項１記載の発明において、前記両シャフトの対向する端部に一つずつ二つ一組で設けられる前記中心部は、前記シャフトの軸線に対し互いに逆方向にオフセットするとともに、前記シャフトの軸線と直交する方向に延び、且つ前記中心部の軸線と前記シャフトの軸線とが交差するように設けられるものとした。
【００２０】
一対のシャフトを互いに傾斜させたときにはリンクの一端部が中心部を中心に回転し、上記傾斜の方向によっては二つ一組のリンクが同シャフトの外側方に突出した状態になる。上記構成によれば、この二つ一組のリンクの突出方向と中心部のオフセット方向とが異なるため、上記リンクの突出量を中心部のオフセット分だけ小さく抑えることができる。従って、等速ジョイントを車両等に搭載する際の搭載スペースが小さくてすむようになる。
【００２１】
請求項４記載の発明では、請求項１記載の発明において、前記両シャフトの対向する端部に一つずつ二つ一組で設けられる前記中心部は、前記シャフトの軸線に対し互いに同方向にオフセットするとともに、前記シャフトの軸線と直交する方向に延び、且つ前記中心部の軸線と前記シャフトの軸線とが交差するように設けられるものとした。
【００２２】
一対のシャフトを傾斜させたときにはリンクの一端部が中心部を中心に回転し、上記傾斜の方向によっては二つ一組のリンクが同シャフトの外側方に突出した状態になる。上記構成によれば、この二つ一組のリンクの突出方向と中心部のオフセット方向とが異なるため、上記リンクの突出量を中心部のオフセット分だけ小さく抑えることができる。従って、等速ジョイントを車両等に搭載する際の搭載スペースが小さくてすむようになる。
【００２３】
請求項５記載の発明では、請求項４記載の発明において、前記二つ一組の中心部に取り付けられる前記二つ一組のリンクは、前記中心部の軸線と直交する面に対し前記シャフト寄りに傾けて設けられるものとした。
【００２４】
上記構成によれば、二つ一組のリンクがシャフト側に寄せられた状態になり、この状態にあっては二つ一組のリンクが同シャフトの軸線に対してより近くなる。このため、同シャフトの軸線と直交する方向についての上記リンクの突出が小さく抑えられ、等速ジョイントの一層の小型化が図られるようになる。
【００２５】
請求項６記載の発明では、請求項１〜５のいずれかに記載の発明において、前記二つ一組の中心部は前記シャフトの軸線を周方向に囲うように三組以上設けられ、前記二つ一組のリンクは前記各中心部に対応して三組以上設けられるものとした。
【００２６】
上記構成によれば、一対のシャフトを一体回転させるときに働く力を三組以上のリンクによって分散して受けるため、各組のリンクに働く力を小さくすることができる。
【００２７】
請求項７記載の発明では、請求項６記載の発明において、前記二つ一組の中心部及び前記二つ一組のリンクは、前記シャフトの周方向について等間隔をおいて設けられるものとした。
【００２８】
上記構成によれば、一対のシャフトを一体回転させるときに働く力を三組以上のリンクによって分散して受ける際、各組のリンクに働く力を均等にして一部のリンクに大きな力が偏って働くのを抑制することができる。
【００２９】
請求項８記載の発明では、請求項１〜７のいずれかに記載の発明において、前記シャフトの端部には大径部が形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、大径部を形成することで中心部を設ける位置の自由度が高められ、同中心部をシャフトの軸線からオフセットした位置に設けることが容易になる。
【００３０】
請求項９記載の発明では、請求項１〜８のいずれかに記載の発明において、前記二つ一組のリンクにおける他端部同士は、片方の他端部に取り付けられたボールを中心に揺動可能に連結されるものとした。
【００３１】
上記構成によれば、二つ一組のリンク同士の揺動はボールを中心に行われることから、その揺動が滑らかなものとされる。
請求項１０記載の発明では、請求項１〜８のいずれかに記載の発明において、前記二つ一組のリンクにおける他端部同士は、揺動時に片方の他端部に形成された球面に沿って摺動するよう連結されるものとした。
【００３２】
上記構成によれば、二つ一組のリンク同士の揺動時には、リンクにおける他端部同士が上記球面に沿って摺動した状態となることから、その揺動が滑らかなものとされる。
【００３３】
請求項１１記載の発明では、請求項１〜１０のいずれかに記載の発明において、前記各リンクの一端部と前記中心部との間には、前記リンクの回転方向に転がることの可能な転動体が設けられていることを要旨とした。
【００３４】
上記構成によれば、一対のシャフトが互いに傾斜した状態となってリンクが中心部を中心に回転するとき、その中心部とリンクの一端部との間の転動体が転がることにより、上記回転の際の摩擦抵抗が極めて小さいものとなる。この摩擦抵抗が大きい場合、例えば一対のシャフトが互いに傾斜した状態で両シャフトの間での回転伝達が行われるとき、中心部を中心とするリンクの回転が滑らかに行われなくなり、それに伴いシャフトの軸方向についての荷重が変動するようになる。しかし、中心部を中心とするリンクの回転は、転動体の転がりによって滑らかに行われるため、上記のようなシャフトの軸方向についての荷重の変動を抑制することができる。
【００３５】
請求項１２記載の発明では、請求項１〜１１のいずれかに記載の発明において、前記二つ一組のリンクの他端部については、当該他端部と前記両シャフトの端部との距離が互いに等しくなるよう位置するものとした。
【００３６】
上記構成によれば、一対のシャフト間の回転伝達を的確に両シャフトの回転速度を等速に維持した状態で行うことができる。
請求項１３記載の発明では、請求項１２記載の発明において、前記各組のリンクは互いに等しい長さに形成されていることを要旨とした。
【００３７】
上記構成によれば、一対のシャフト間の回転伝達を的確に両シャフトの回転速度を等速に維持した状態で行うことができる。
【００３８】
【発明の実施の形態】
［第１実施形態］
以下、本発明を自動車のドライブシャフトに用いられる等速ジョイントに具体化した第１実施形態を図１〜図４に従って説明する。
【００３９】
図１に示される等速ジョイント１は、同軸上に延びる一対のシャフト２，３を互いに傾斜可能且つ一体回転可能に連結するものであって、上記シャフト２，３の間に設けられた二つ一組のリンク４ａ，４ｂを合計三組備えている。これらリンク４ａ，４ｂの各組は互いに等しい長さに形成されている。また、各組のリンク４ａ，４ｂにおいて、リンク４ａとリンク４ｂとは互いに等しい長さに形成されている。更に、これら各組のリンク４ａ，４ｂは、シャフト２，３の周方向について等間隔をおいて設けられている。
【００４０】
そして、リンク４ａ，４ｂにおいて、一端部５はそれぞれシャフト２，３の対向する部分に形成されて同シャフト２，３の他の部分よりも大径となる大径部２ａ，３ａに連結され、他端部６同士は互いに連結されている。従って、シャフト２とシャフト３との間での回転伝達が等速ジョイント１を介して行われるとき、等速ジョイント１のリンク４ａ，４ｂにはシャフト２，３の回転方向についての力が働くことになる。
【００４１】
なお、二つ一組のリンク４ａ，４ｂの他端部６は、各組のリンク４ａ，４ｂが互いに等しい長さであり、且つリンク４ａとリンク４ｂとが互いに等しい長さであることから、両シャフト２，３の大径部２ａ，３ａから他端部６までの距離が互いに等しくなるように位置する。このように他端部６の位置が設定されることにより、一対のシャフト２，３間での等速ジョイント１による回転伝達が、的確に両シャフト２，３の回転速度を等速に維持した状態で行われるようになる。
【００４２】
次に、リンク４ａ，４ｂの一端部の大径部２ａ，３ａに対する連結構造、及びリンク４ａ，４ｂの他端部同士の連結構造について、図２を参照して説明する。なお、図２において、（ａ）は等速ジョイント１を模式的に示す側面図であって、（ｂ）は上記（ａ）の等速ジョイント１を矢印Ａ−Ａ方向から見た正面図である。
【００４３】
図２（ａ）に示される各リンク４ａ，４ｂの一端部５は、大径部２ａ，３ａにおいてシャフト２，３の軸線Ｌからオフセットした位置に設けられた中心部７ａ，７ｂを中心に回転可能に取り付けられている。このようにリンク４ａ，４ｂをシャフト２，３に対し回転可能に取り付けるための中心部７ａ，７ｂを、同シャフト２，３の軸線Ｌからオフセットした位置に設けることで、三組のリンク４ａ，４ｂを構造上の問題及びスペース上の問題なしにシャフト２，３に対し回転可能に取り付けることができる。
【００４４】
上記中心部７ａは、図２（ｂ）に示されるように、シャフト２（大径部２ａ）の軸線Ｌからオフセットした位置で同軸線Ｌと直交する方向に延び、且つ中心部７ａの軸線Ｌ１と前記シャフト２の軸線Ｌとの間に所定間隔Ｈをあけて設けられている。また、各中心部７ａは、シャフト２の周方向について等間隔をおいて設けられている。
【００４５】
一方、中心部７ｂについては、中心部７ａが大径部２ａに設けられるのと同じ態様で、シャフト３の大径部３ａに設けられている。そして、各中心部７ｂは、各中心部７ａに対応して位置するとともに、対応する中心部７ａにおけるシャフト２の軸線Ｌに対するオフセット方向と同方向に、シャフト３の軸線Ｌに対してオフセットされている。従って、互いに対応する中心部７ａ，７ｂは、シャフト２，３の軸線Ｌに対し同方向にオフセットされた状態となっている。
【００４６】
各リンク４ａ，４ｂは、上記中心部７ａ，７ｂを中心に回転可能となっている。一方、各リンク４ｂの他端部６にはボール８が設けられ、各リンク４ａの他端部６には上記ボール８を転動可能に支持するカップ９が取り付けられている。そして、カップ９の内部にはボール８が嵌め込まれ、これによりリンク４ａ，４ｂの他端部６同士がボール８を中心に揺動可能に連結される。
【００４７】
上記のようなリンク４ａ，４ｂを備える等速ジョイント１によってシャフト２，３を連結することにより、シャフト２，３が互いに傾斜しようとすると、リンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとともに、ボール８を中心に揺動し、これにより一対のシャフト２，３の傾斜が許容される。その結果、シャフト２，３が例えば図３に示されるように互いに傾斜した状態となり、この状態での等速ジョイント１を介してのシャフト２とシャフト３との間の回転伝達が可能とされる。なお、上記シャフト２，３の傾斜に伴うリンク４ａ，４ｂの中心部７ａ，７ｂを中心とする回転は、三組のリンク４ａ，４ｂにおいて同時に行われるが、上記のように中心部７ａ，７ｂを設けることにより、三組のリンク４ａ，４ｂにおける各リンク４ａ，４ｂが上記回転時に互いに干渉することは抑制される。
【００４８】
ここで、シャフト２とシャフト３との間で等速ジョイント１を介して回転伝達が行われるとき、同ジョイント１に対しシャフト２，３の回転方向に働く力（荷重）が、シャフト２，３の回転位相に応じてどのように推移するかを図４に実線で示す。ちなみに、図４において破線は、一対のシャフトの間での回転伝達を従来のようなバーフィールド型等速ジョイントで行った場合、同ジョイントに対しシャフトの回転方向に働く力がシャフトの回転位相に応じてどのように推移するかを示している。
【００４９】
等速ジョイント１に働く上記荷重については、同ジョイント１に設けられた三組のリンク４ａ，４ｂが分散して受けることになるため、一組のリンク４ａ，４ｂが受ける荷重を小さく抑えることができる。また、上記の図から、シャフト２，３が回転したときに等速ジョイント１に働く上記荷重の変動が、従来のバーフィールド型等速ジョイントに働く荷重の変動よりも小さくなることが分かる。そのため、上記荷重変動のピーク値が大きくなることに伴い、等速ジョイント１に必要とされる強度が大となり、同ジョイント１の強度不足が生じるのを抑制することができる。
【００５０】
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
（１）リンク４ａ，４ｂをシャフト２，３に対し回転可能に取り付けるための中心部７ａ，７ｂがシャフト２，３の軸線Ｌからオフセットして位置するため、一つのシャフト２，３につき三つの中心部７ａ，７ｂを、シャフト２，３の軸線Ｌを周方向に囲うように設けることができる。こうした中心部７ａ，７ｂの配置によって、三組のリンク４ａ，４ｂをシャフト２，３に取り付けるときに、構造上の問題やスペース上の問題が生じることはなくなる。そして、三組のリンク４ａ，４ｂを備える等速ジョイント１でシャフト２とシャフト３との間での回転伝達を行うことにより、この回転伝達の際に等速ジョイント１に働く荷重を三組のリンク４ａ，４ｂが分散して受けることになる。従って、一組のリンク４ａ，４ｂが受けなければならない荷重を小さくし、等速ジョイント１に強度不足が生じるのを抑制することができる。また、二つ一組のリンク４ａ，４ｂを備えた等速ジョイント１でシャフト２，３を連結する場合、従来のバーフィールド型等速ジョイントのように構造上の問題によるシャフト２，３の傾斜角度の制限を受けないため、シャフト２，３の最大傾斜角度を拡大することができる。
【００５１】
（２）上記中心部７ａ，７ｂは、シャフト２，３の軸線Ｌに対し互いに同方向にオフセットするとともに、これら軸線Ｌと直交する方向に延び、且つ中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌ１とシャフト２，３の軸線Ｌとの間に所定間隔Ｈをあけて設けられている。このように中心部７ａ，７ｂを設けることで、一対のシャフト２，３の傾斜に伴い三組のリンク４ａ，４ｂにおける各リンク４ａ，４ｂが同時に中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとき、それら各リンク４ａ，４ｂが互いに干渉するのを抑制することができる。
【００５２】
（３）三組のリンク４ａ，４ｂは、シャフト２，３の周方向について等間隔をおいて設けられている。そのため、シャフト２とシャフト３との間で回転伝達を行う際に等速ジョイント１に働く荷重を三組のリンク４ａ，４ｂによって分散して受ける際、各組のリンク４ａ，４ｂに働く力を均等にすることができる。これにより、所定のリンク４ａ，４ｂに偏って荷重が働くのを抑制し、一組当たりのリンク４ａ，４ｂが受ける荷重を最小限に抑えることができる。
【００５３】
（４）シャフト２，３には、リンク４ａ，４ｂの一端部５をシャフト２，３に取り付けるための中心部７ａ，７ｂを設けるための大径部２ａ，３ａが形成されている。このため、シャフト２，３に対する中心部７ａ，７ｂの配置の自由度が高められ、同中心部７ａ，７ｂをシャフト２，３の軸線Ｌからオフセットした位置に設けることが容易になる。
【００５４】
（５）リンク４ａ，４ｂの他端部６同士は、リンク４ｂの他端部６に設けられたボール８と、リンク４ａの他端部６に設けられたカップ９とによって連結され、これによりリンク４ａ，４ｂがボール８を中心に揺動可能とされる。従って、シャフト２，３が互いに傾斜してリンク４ａ，４ｂがボール８を中心に揺動するとき、カップ９とボール８とが相対的に転動して上記揺動が滑らかに行われるようになる。
【００５５】
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第１実施形態においては、等速ジョイント１に二つ一組のリンク４ａ，４ｂを三組設けたが、その数を更に増やしてもよい。例えば、六組のリンク４ａ，４ｂを用いる場合、等速ジョイント１は図５に示されるようなものとなる。この場合も、各リンク４ａ，４ｂをシャフト２，３の周方向に等間隔をおいて設けることが好ましい。
【００５６】
・第１実施形態におけるリンク４ａ，４ｂのシャフト２，３（大径部２ａ，３ａ）に対する連結構造として、図６及び図７に示される構造を採用することもできる。即ち、リンク４ａ，４ｂ（４ａのみ図示）の一端部５と中心部７ａ，７ｂ（７ａのみ図示）との間に、例えば球状の転動体１０を少なくともリンク４ａ，４ｂの回転方向（中心部７ａ，７ｂの周方向）に転がることができるように設ける。この場合、シャフト２，３が互いに傾斜した状態となってリンク４ａ、４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとき、その中心部７ａ，７ｂとリンク４ａ、４ｂの一端部５との間の転動体１０が転がることにより、上記回転の際の摩擦抵抗が極めて小さいものとなる。この摩擦抵抗が大きい場合、例えばシャフト２，３が互いに傾斜した状態で両シャフト２，３の間での回転伝達が行われるとき、中心部７ａ，７を中心とするリンク４ａ，４ｂの回転が滑らかに行われなくなり、それに伴い図８に破線で示されるようにシャフト２，３の軸方向についての荷重が変動するようになる。しかし、中心部７ａ，７ｂを中心とするリンク４ａ，４ｂの回転は、転動体１０の転がりによって滑らかに行われるため、上記のようなシャフト２，３の軸方向の荷重変動については、図８に実線で示されるように抑制される。
【００５７】
［第２実施形態］
次に、本発明の第２実施形態を図９〜図１２に基づき説明する。
図９は、この実施形態の等速ジョイント１を示す斜視図である。また、図１０において、（ａ）は図９の等速ジョイント１を矢印Ｂ−Ｂ方向から見た状態を示す図であって、（ｂ）は上記（ａ）の等速ジョイント１を矢印Ｃ−Ｃ方向から見た状態を示す図である。
【００５８】
図９に示されるように、上記等速ジョイント１においても、第１実施形態と同様に、一対のシャフト２，３、大径部２ａ，３ａ、三組のリンク４ａ，４ｂ、及び中心部７ａ，７ｂ等が設けられている。
【００５９】
同等速ジョイント１における中心部７ａ，７ｂは、図１０（ａ）に示されるように、シャフト２，３の軸線Ｌと直交する方向に延び、且つ前記中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌ１がシャフト２，３の軸線Ｌと交差するように設けられている。更に、中心部７ａ，７ｂはシャフト２，３の周方向に等間隔をおいて位置しており、各中心部７ａに対する各中心部７ｂのシャフト２，３の周方向についての位置関係は軸線Ｌを中心とする回転方向に約６０°ずれた状態となっている。
【００６０】
図１０（ｂ）に示されるように、二つ一組のリンク４ａ，４ｂは、シャフト２，３の軸線Ｌに対し互いに逆方向にオフセットされた中心部７ａ，７ｂの間をつなぐように設けられている。従って、等速ジョイント１においては、これら互いに逆方向にオフセットされる中心部７ａ，７ｂが二つ一組として合計三組設けられ、一組の中心部７ａ，７ｂ毎に一組のリンク４ａ，４ｂが設けられることになる。
【００６１】
ここで、二つ一組のリンク４ａ，４ｂにおける一端部５の中心部７ａ，７ｂに対する連結構造、及び上記リンク４ａ，４ｂにおける他端部６同士の連結構造について説明する。
【００６２】
図１１は、中心部７ａ（７ｂ）にリンク４ａ（４ｂ）の一端部５が連結された状態を示す拡大断面図である。同図から分かるように、中心部７ａは一端部５を貫通した状態となっており、中心部７ａの外周面と一端部５の内周面との間には複数のコロ１１が周方向に並べられている。これらコロ１１は、スナップリング１２によって中心部７ａ（７ｂ）に固定されたリテーナ１３、及び当該中心部７ａ（７ｂ）に形成された段差部１４によって、中心部７ａ（７ｂ）の外周面と一端部５の内周面との間において周方向に転動可能な状態で保持されている。このため、リンク４ａ（４ｂ）の一端部５が中心部７ａ（７ｂ）を中心に回転するときには、上記コロ１１が転がって当該回転が滑らかに行われる。
【００６３】
一方、図９に示されるように、リンク４ａの他端部６は、リンク４ｂの他端部６に設けられたカップ９内に挿入され、当該カップ９内で揺動可能に連結されている。また、リンク４ａの他端部６の外周面６ａは、球面状に形成されてカップ９の内周面と接している。従って、二つ一組のリンク４ａ，４ｂの揺動時には、リンク４ａのカップ９の内周面がリンク４ａの他端部６の外周面に沿って摺動した状態となることから、その揺動が滑らかなものとされる。
【００６４】
上記等速ジョイント１によって連結された一対のシャフト２，３が、例えば図１０（ｂ）に矢印Ｄで示されるように互いに傾斜しようとすると、リンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとともにリンク４ａの他端部６を中心に揺動し、これにより一対のシャフト２，３の傾斜が許容される。一対のシャフト２，３が互いに傾斜するときには、三組のリンク４ａ，４ｂのうちの少なくとも一つが他端部６を中心に折り曲がって、シャフト２，３の外側方に突出した状態になる。
【００６５】
なお、上記のように一対のシャフト２，３を矢印Ｄで示されるように互いに傾斜させた状態にあっては、図１０（ａ）において最も下側に位置するリンク４ａ，４ｂ（図中にはリンク４ｂのみ図示）がシャフト２，３の外側方、即ち矢印Ｅ方向に突出することとなる。こうしたリンク４ａ，４ｂの突出方向は、当該リンク４ａ，４ｂが連結される中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌに対するオフセット方向（矢印Ｆ，Ｇ）とは、シャフト２，３の周方向において約９０°異なるものとなる。
【００６６】
以上詳述した本実施形態によれば、第１実施形態に記載した（１）、（３）、及び（４）の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
（６）一対のシャフト２，３を互いに傾斜させたとき、三組のリンク４ａ，４ｂの少なくとも一つが折り曲がってシャフト２，３の外側方に突出した状態になる。こうしたリンク４ａ，４ｂの突出方向（矢印Ｅ方向等）と、当該リンク４ａ，４ｂが連結される中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌに対するオフセット方向（矢印Ｆ，Ｇ等）とは、互いに異なるものとなる。これは、二つ一組の中心部７ａ，７ｂがシャフト２，３の軸線Ｌに対し直交する方向に延び、且つ中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌ１とシャフト２，３の軸線Ｌとが交差するように設けられているためである。上記のようにリンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とを異ならせることで、当該リンク４ａ，４ｂの突出量を中心部７ａ，７ｂのオフセット分だけ小さく抑えることができる。仮に、等速ジョイント１の構成として、リンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂの突出方向とが同じとなるような構成が採用されている場合には、矢印Ｅの方向が矢印Ｆ又は矢印Ｇと同じになり、軸線Ｌに対するリンク４ａ，４ｂの突出量が中心部７ａ，７ｂのオフセット分だけ大きくなる。なお、こうした構成が採用される等速ジョイントの例としては、第１実施形態の等速ジョイント１をあげることができる。
【００６７】
ここで、リンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とが同じの場合と上記のように異なっている場合とで、上述した軸線Ｌに対するリンク４ａ，４ｂの突出量がどのように異なるかを図１２に示す。
【００６８】
同図は、シャフト２，３の回転時におけるリンク４ａ，４ｂの互いに連結される他端部６同士の軌跡を示すものである。図１２において、（ａ）はリンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とが同じになる場合の上記軌跡を表しており、（ｂ）はリンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とが異なる場合の上記軌跡を表している。また、図１２（ａ）及び図１２（ｂ）において、実線はシャフト２，３が互いに傾斜するときの傾斜角度が所定値αであるときの軌跡を示し、破線は上記所定値αが「０」であってシャフト２，３が互いに傾斜してはいないときの軌跡を示している。なお、図１２（ａ）の破線で示される軌跡と図１２（ｂ）の破線で示される軌跡とは互いに一致するよう設定されている。
【００６９】
図１２（ａ）から分かるように、リンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とが同じになるものにあっては、所定値αの傾斜角度をもってシャフト２，３が互いに傾斜するとき、リンク４ａ，４ｂの他端部６同士の軸線Ｌに対する最大突出量が所定値β１という値をとる。これに対し、リンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向とが上記のように異なるものにあっては、所定値αの傾斜角度をもってシャフト２，３が互いに傾斜するとき、図１２（ｂ）に示されるように上記他端部６同士の軸線Ｌに対する最大突出量が所定値β２（＜β１）という値をとる。
【００７０】
以上のことから、リンク４ａ，４ｂの突出方向と中心部７ａ，７ｂのオフセット方向を上記のように異ならせることで、軸線Ｌに対するリンク４ａ，４ｂの突出量を小さく抑えることが可能なのは明らかである。そして、上記のようにリンク４ａ，４ｂの突出量を小さく抑えることができるため、等速ジョイント１を自動車等に搭載する際の搭載スペースが小さくてすむようになる。
【００７１】
（７）一対のシャフト２，３が互いに傾斜した状態となってリンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとき、その中心部７ａ，７ｂとリンク４ａ，４ｂの一端部５との間のコロ１１が転がることにより、上記回転の際の摩擦抵抗が極めて小さいものとなる。この摩擦抵抗が大きい場合、例えば一対のシャフト２，３が互いに傾斜した状態で両シャフト２，３の間での回転伝達が行われるとき、中心部７ａ，７ｂを中心とするリンク４ａ，４ｂの回転が滑らかに行われなくなり、それに伴いシャフト２，３の軸方向についての荷重が変動するようになる。しかし、中心部７ａ，７ｂを中心とするリンク４ａ，４ｂの回転は、コロ１１の転がりによって滑らかに行われるため、上記のようなシャフト２，３の軸方向についての荷重の変動を抑制することができる。
【００７２】
（８）上記のようにリンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するときには、二つ一組のリンク４ａ，４ｂがリンク４ａの他端部６を中心に揺動するようになる。こうした二つ一組のリンク４ａ，４ｂ同士の揺動時には、リンク４ｂのカップ９の内周面がリンク４ａの他端部６の球面状をなす外周面６ａと摺動した状態となることから、その揺動を滑らかなものとすることができる。
【００７３】
［第３実施形態］
次に、本発明の第３実施形態を図１３に基づき説明する。
この実施形態の等速ジョイント１では、二つ一組の中心部７ａ，７ｂを第２実施形態のようにシャフト２，３の軸線Ｌに対し互いに逆方向にオフセットするのではなく、図１３（ａ）に示されるように同方向にオフセットしている。このため、上記中心部７ａ，７ｂはシャフト２，３の間で向かい合って位置し、それら中心部７ａ，７ｂを繋ぐよう二つ一組のリンク４ａ，４ｂが設けられている。
【００７４】
上記等速ジョイント１によって連結された一対のシャフト２，３が、例えば図１３（ａ）に矢印Ｄで示されるように互いに傾斜しようとすると、リンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとともにリンク４ａの他端部６を中心に揺動する。その結果、三組のリンク４ａ，４ｂのうち、図１３（ｂ）の最も下側に位置する組のリンク４ａ，４ｂが他端部６を中心に折り曲がって、矢印Ｅ方向に突出した状態になる。同リンク４ａ，４ｂの突出方向（矢印Ｅ）も、当該リンク４ａ，４ｂが連結される中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌに対するオフセット方向（矢印Ｆ）とは異なるものとなる。
【００７５】
この実施形態においても、第２実施形態と同等の効果を得ることができる。
［第４実施形態］
次に、本発明の第４実施形態を図１４に基づき説明する。
【００７６】
この実施形態の等速ジョイント１でも、二つ一組の中心部７ａ，７ｂを第２実施形態のようにシャフト２，３の軸線Ｌに対し互いに逆方向にオフセットするのではなく、図１４（ａ）に示されるように同方向にオフセットしている。このため、上記中心部７ａ，７ｂはシャフト２，３の間で向かい合って位置し、それら中心部７ａ，７ｂを繋ぐよう二つ一組のリンク４ａ，４ｂが設けられている。
【００７７】
上記等速ジョイント１によって連結された一対のシャフト２，３が、例えば図１４（ａ）に矢印Ｄで示されるように互いに傾斜しようとすると、リンク４ａ，４ｂが中心部７ａ，７ｂを中心に回転するとともにリンク４ａの他端部６を中心に揺動する。その結果、三組のリンク４ａ，４ｂのうち、図１４（ｂ）の最も下側に位置する組のリンク４ａ，４ｂが他端部６を中心に折り曲がって、矢印Ｅ方向に突出した状態になる。同リンク４ａ，４ｂの突出方向（矢印Ｅ）も、当該リンク４ａ，４ｂが連結される中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌに対するオフセット方向（矢印Ｆ）とは異なるものとなる。
【００７８】
また、二つ一組の中心部７ａ，７ｂに連結されるリンク４ａ，４ｂは、中心部７ａ，７ｂの軸線Ｌ１と直交する面ＦＡに対しシャフト２，３寄りに傾けて設けられている。このため、二つ一組のリンク４ａ，４ｂがシャフト２，３側に寄せられた状態になり、それらリンク４ａ，４ｂが同シャフト２，３の軸線Ｌに対してより近くなる。従って、同シャフト２，３の軸線Ｌと直交する方向についてのリンク４ａ，４ｂの突出が小さく抑えられ、等速ジョイント１の一層の小型化が図られるようになる。
【００７９】
この実施形態によれば、第２実施形態と同等の効果が得られ、更に一層の小型化が図られるという効果を得ることもできる。
［その他の実施形態］
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
【００８０】
・各リンク４ａ，４ｂを必ずしもシャフト２，３の周方向に等間隔をおいて設ける必要はない。
・シャフト２，３の径が中心部７ａ、７ｂをシャフト２，３の軸線Ｌからオフセットさせることの可能な値であるならば、大径部２ａ，３ａを必ずしも設ける必要はない。
【００８１】
・等速ジョイント１を自動車のドライブシャフト以外のものに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の等速ジョイントを示す斜視図。
【図２】（ａ）及び（ｂ）は、上記等速ジョイントを模式的に示す側面図及び正面図。
【図３】シャフトを傾斜させたときの等速ジョイントの状態を模式的に示す側面図。
【図４】等速ジョイントに働くシャフト回転方向についての力が、同シャフトの回転位相に応じてどのように推移するかを示すグラフ。
【図５】等速ジョイントの他の例を示す斜視図。
【図６】リンクとシャフトとの連結構造の他の例を示す拡大断面図。
【図７】図６におけるリンクとシャフトとの連結部分を矢印ＶＩＩ−ＶＩＩ方向から見た断面図。
【図８】等速ジョイントに働くシャフト軸方向についての力が、同シャフトの回転位相に応じてどのように推移するかを示すグラフ。
【図９】第２実施形態の等速ジョイントを示す斜視図。
【図１０】（ａ）は図９の等速ジョイントを矢印Ｂ−Ｂ方向から見た状態を示す図であり、（ｂ）は上記（ａ）の等速ジョイントを矢印Ｃ−Ｃ方向から見た状態を示す図。
【図１１】シャフトに形成された中心部に対するリンクの一端部の連結状態を示す拡大断面図。
【図１２】（ａ）及び（ｂ）は、シャフトの回転時における二つ一組のリンクの互いに連結される他端部同士の軌跡を示す図である。
【図１３】（ａ）及び（ｂ）は、第３実施形態の等速ジョイントを示す側面図及び正面図。
【図１４】（ａ）及び（ｂ）は、第４実施形態の等速ジョイントを示す側面図及び正面図。
【図１５】従来のバーフィールド型等速ジョイントを示す略図。
【図１６】従来のバーフィールド型等速ジョイントを示す略図。
【図１７】等速ジョイントに適用されるクレメン継手の構造を示す略図。
【符号の説明】
１…等速ジョイント、２，３…シャフト、２ａ，３ａ…大径部、４ａ，４ｂ…リンク、５…一端部、６…他端部、６ａ…外周面、７ａ，７ｂ…中心部、８…ボール，９…カップ、１０…転動体、１１…コロ、１２…スナップリング、１３…リテーナ、１４…段差部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a constant velocity joint used for a drive shaft of an automobile.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this kind of constant velocity joint, for example, a bar field type constant velocity joint 90 as schematically shown in FIG. 15 is employed. Such a Barfield constant velocity joint 90 connects a pair of shafts 91 and 92 so as to be tiltable and integrally rotatable with each other. The constant velocity joint 90 and the shafts 91 and 92 constitute a drive shaft.
[0003]
The Barfield constant velocity joint 90 includes an outer race 93 provided at an end of one shaft 91, an inner race 94 provided at an end of the other shaft 92 and inserted inside the outer race 93, and an outer race 93. And a plurality of balls 95 provided between the inner surface of the inner race 94 and the outer surface of the inner race 94.
[0004]
These balls 95 are provided so as to continue in the circumferential direction of the shafts 91 and 92, and are positioned by the retainer 96. Accordingly, when the shafts 91 and 92 are inclined with respect to each other, for example, as shown in FIG. 16, the outer race 93 and the inner race 94 move relative to each ball 95, and each ball 95 moves between the inner surface of the outer race 93 and the inner race 94. Rolls between the outer surface.
[0005]
Further, when the shafts 91 and 92 rotate integrally, the rotation is transmitted between the shafts 91 and 92 through the outer race 93, the inner race 94, and the ball 95.
[0006]
By the way, since the shaft 92 provided with the inner race 94 protrudes from the opening 93a of the outer race 93, the maximum inclination angle between the shaft 91 and the shaft 92 is equal to the size of the opening 93a of the outer race 93. Constrained by That is, when the shaft 92 is inclined with respect to the shaft 91 and comes into contact with the opening 93a of the outer race 93, the maximum inclination angle can be obtained.
[0007]
Therefore, in order to increase the maximum inclination angle between the shaft 91 and the shaft 92, it is effective to increase the opening 93a of the outer race 93. However, if the opening 93a is excessively large, when the inclination angle between the shaft 91 and the shaft 92 becomes a value near the maximum inclination angle, for example, as shown in FIG. From the outer race 93. For this reason, even if the opening 93a of the outer race 93 is enlarged, there is a limit to the enlargement of the maximum inclination angle due to the enlargement.
[0008]
On the other hand, in the field of industrial robots and the like, a Clement joint 101 as shown in FIG. 17 is known as a structure in which a pair of shafts are connected to each other so as to be tiltable and integrally rotatable. The Clement joint 101 has two sets of links 97a, 98a connected to opposite ends of a pair of shafts 97, 98. One end of each of the links 97a and 98a is rotatably connected to a pin 99 extending on a central axis of the shaft 97 and 98 in a direction orthogonal to the coaxial line. The other ends of the links 97a and 98a are connected to each other so as to swing about a ball 100 provided on one of the links 97a and 98a.
[0009]
Therefore, the inclination of the pair of shafts 97 and 98 with respect to each other is permitted by the rotation of the links 97a and 98a around the pin 99 and the swing around the ball 100. When the shafts 97 and 98 rotate integrally, the rotation is transmitted between the shafts 97 and 98 through the links 97a and 98a, the pin 99, the ball 100, and the like.
[0010]
When such a structure of the Clement joint 101 is applied to the constant velocity joint of the drive shaft, the maximum inclination angle is increased because the shaft inclination angle is not restricted due to a structural problem unlike the Barfield constant velocity joint 90. This is more advantageous than the Barfield constant velocity joint 90.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the structure of the Clement joint 101, a large force acts on the links 97a, 98a, the ball 100, and the like when transmitting rotation between the pair of shafts 97, 98, and therefore, as a constant velocity joint used for a drive shaft of an automobile. When the Clement joint 101 is used, it cannot be denied that the strength is significantly insufficient.
[0012]
In order to eliminate such insufficient strength, three or more sets of links 97a, 98a are used to reduce the force acting on one set of links 97a, 98a when the pair of shafts 97, 98 rotate integrally. Connecting the 97 and 98 was also difficult to realize due to the structural problem of the Clement joint 101.
[0013]
That is, the attachment of the link 97a to the shaft 97 and the attachment of the link 98a to the shaft 98 are performed by one pin 99 provided on the central axis of the shafts 97, 98, respectively. Therefore, it is difficult to attach three or more sets of links 97a, 98a to the shafts 97, 98 with the pins 99 from the viewpoint of the mounting structure and the mounting space.
[0014]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to increase the maximum inclination angle of a shaft when used for a drive shaft of an automobile and the like, and furthermore, there is no insufficient strength. It is to provide a constant velocity joint.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
Hereinafter, the means for achieving the above object and the effects thereof will be described.
According to the first aspect of the present invention, a pair of links provided between a pair of shafts is provided, and one end of each of the links can be rotated about a central portion with respect to the opposite ends of the shafts. And the center portion is provided at a position offset from the axis of the shaft in a constant velocity joint in which the other end portions of these links are swingably connected to each other.
[0016]
According to the above configuration, since the central portion for rotatably attaching the link to the shaft is positioned offset from the axis of the shaft, three or more such central portions are provided so as to surround the axis of the shaft in the circumferential direction. Can be. With such an arrangement of the central portion, when three or more sets of links are to be mounted on the shaft, the mounting is not prevented due to a structural problem or a space problem. By transmitting rotation between a pair of shafts by three or more sets of links, the force acting on each set of links at the time of this rotation transmission can be reduced, and the occurrence of insufficient strength can be suppressed. . Further, when a pair of shafts are connected in a tiltable and integrally rotatable manner using a pair of two links as described above, the inclination angle of the shaft due to a structural problem such as a Barfield constant velocity joint is increased. Since there is no restriction, the maximum inclination angle of the shaft can be increased.
[0017]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the central portions provided in pairs, one at each of the opposite ends of the shafts, are arranged in the same direction with respect to the axis of the shaft. It is offset and extends in a direction perpendicular to the axis of the shaft, and is provided at a predetermined interval between the axis of the central portion and the axis of the shaft.
[0018]
When the pair of shafts are inclined, one end of the link rotates about the center. Even when three or more pairs of links are provided, when one pair of shafts is inclined, one end of each link similarly rotates around the center. If the center is provided as described above, it is possible to suppress interference between the links rotating about the center in three or more sets of links.
[0019]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the two central portions provided one by one at opposite ends of the two shafts are opposite to each other with respect to the axis of the shaft. The shaft is offset and extends in a direction perpendicular to the axis of the shaft, and is provided such that the axis of the central portion intersects with the axis of the shaft.
[0020]
When the pair of shafts are inclined with respect to each other, one end of the link rotates about the center, and depending on the direction of the inclination, a pair of links protrudes outward from the shaft. According to the above configuration, the projecting direction of the pair of links is different from the offset direction of the central portion, so that the projecting amount of the link can be reduced by the offset of the central portion. Therefore, the mounting space for mounting the constant velocity joint on a vehicle or the like can be reduced.
[0021]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the central portions provided in pairs at the opposite ends of the two shafts are provided in the same direction with respect to the axis of the shaft. The shaft is offset and extends in a direction perpendicular to the axis of the shaft, and is provided such that the axis of the central portion intersects with the axis of the shaft.
[0022]
When the pair of shafts is tilted, one end of the link rotates about the center, and depending on the direction of the tilt, a pair of links protrudes outward from the shaft. According to the above configuration, the projecting direction of the pair of links is different from the offset direction of the central portion, so that the projecting amount of the link can be reduced by the offset of the central portion. Therefore, the mounting space for mounting the constant velocity joint on a vehicle or the like can be reduced.
[0023]
According to a fifth aspect of the present invention, in the fourth aspect of the present invention, the pair of links attached to the pair of central portions is closer to the shaft with respect to a plane orthogonal to the axis of the central portion. To be provided at an angle.
[0024]
According to the above configuration, the pair of links is brought closer to the shaft side, and in this state, the pair of links is closer to the axis of the shaft. For this reason, the protrusion of the link in the direction orthogonal to the axis of the shaft is suppressed to be small, so that the constant velocity joint can be further downsized.
[0025]
In the invention described in claim 6, in the invention described in any one of claims 1 to 5, three or more sets of the central part of the pair are provided so as to surround the axis of the shaft in the circumferential direction. Each set of links is provided in three or more sets corresponding to the respective central portions.
[0026]
According to the above configuration, since the forces acting when the pair of shafts rotate integrally are received by the three or more sets of links in a dispersed manner, the forces acting on the links of each set can be reduced.
[0027]
In the invention described in claim 7, in the invention described in claim 6, the pair of center portions and the pair of links are provided at equal intervals in the circumferential direction of the shaft. .
[0028]
According to the above configuration, when the forces acting when the pair of shafts are integrally rotated are received by three or more sets of links in a distributed manner, the forces acting on the links of each set are equalized, and a large force is biased on some of the links. Work can be suppressed.
[0029]
According to an eighth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to seventh aspects, a large diameter portion is formed at an end of the shaft.
According to the above configuration, by forming the large diameter portion, the degree of freedom of the position where the center portion is provided is increased, and it becomes easy to provide the center portion at a position offset from the axis of the shaft.
[0030]
According to a ninth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to eighth aspects, the other end portions of the pair of links swing about a ball attached to one of the other end portions. It is operably connected.
[0031]
According to the above configuration, since the swing of the pair of links is performed around the ball, the swing is smooth.
According to a tenth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to eighth aspects, the other end portions of the pair of links are formed on a spherical surface formed on one of the other end portions during swinging. It is connected so as to slide along.
[0032]
According to the above configuration, when the pair of links swings, the other ends of the links slide along the spherical surface, so that the swing is smooth.
[0033]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to tenth aspects, between one end of each of the links and the central portion, a rolling member capable of rolling in the rotational direction of the link. The gist is that a moving body is provided.
[0034]
According to the above configuration, when the pair of shafts are inclined with respect to each other and the link rotates about the center, the rolling element between the center and one end of the link rolls, thereby causing the rotation of the link. In this case, the frictional resistance becomes extremely small. When the frictional resistance is large, for example, when rotation transmission is performed between the two shafts in a state where the pair of shafts are inclined with respect to each other, the rotation of the link around the center portion is not smoothly performed, and accordingly the shaft The load in the axial direction fluctuates. However, since the rotation of the link about the central portion is smoothly performed by the rolling of the rolling element, the above-described fluctuation in the load in the axial direction of the shaft can be suppressed.
[0035]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to eleventh aspects, with respect to the other end of the pair of links, a distance between the other end and the ends of the two shafts. Are set to be equal to each other.
[0036]
According to the above configuration, the rotation transmission between the pair of shafts can be accurately performed while maintaining the rotation speeds of both shafts at a constant speed.
According to a thirteenth aspect of the present invention, in the twelfth aspect of the invention, the gist is that the links of each set are formed to have the same length.
[0037]
According to the above configuration, the rotation transmission between the pair of shafts can be accurately performed while maintaining the rotation speeds of both shafts at a constant speed.
[0038]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is embodied in a constant velocity joint used for a drive shaft of an automobile will be described with reference to FIGS.
[0039]
The constant velocity joint 1 shown in FIG. 1 connects a pair of shafts 2 and 3 extending coaxially so as to be tiltable and integrally rotatable with each other. One set of links 4a and 4b is provided in total of three sets. Each set of these links 4a and 4b is formed to have the same length. In each set of the links 4a and 4b, the link 4a and the link 4b are formed to have the same length. Further, the links 4a and 4b of these sets are provided at equal intervals in the circumferential direction of the shafts 2 and 3.
[0040]
In the links 4a and 4b, the one end 5 is formed at a portion facing the shafts 2 and 3, respectively, and is connected to large diameter portions 2a and 3a having a diameter larger than the other portions of the shafts 2 and 3. The other ends 6 are connected to each other. Therefore, when the rotation is transmitted between the shaft 2 and the shaft 3 through the constant velocity joint 1, a force in the rotation direction of the shafts 2 and 3 acts on the links 4a and 4b of the constant velocity joint 1. become.
[0041]
The other end 6 of the pair of links 4a, 4b has the same length as the links 4a, 4b of each pair, and the lengths of the links 4a, 4b are equal to each other. The shafts 2 and 3 are located such that the distances from the large-diameter portions 2a and 3a to the other end 6 are equal to each other. By setting the position of the other end portion 6 in this manner, the rotation transmission by the constant velocity joint 1 between the pair of shafts 2 and 3 accurately maintains the rotational speeds of both shafts 2 and 3 at a constant speed. It will be performed in the state.
[0042]
Next, a connection structure of one end of the links 4a and 4b to the large diameter portions 2a and 3a and a connection structure of the other ends of the links 4a and 4b will be described with reference to FIG. 2A is a side view schematically showing the constant velocity joint 1, and FIG. 2B is a front view of the constant velocity joint 1 of FIG. is there.
[0043]
One end 5 of each link 4a, 4b shown in FIG. 2 (a) rotates about center parts 7a, 7b provided at positions offset from the axis L of shafts 2, 3 in large diameter parts 2a, 3a. Mounted as possible. By providing the center portions 7a and 7b for rotatably attaching the links 4a and 4b to the shafts 2 and 3 at positions offset from the axis L of the shafts 2 and 3, the three sets of links 4a and 4b are provided. 4b can be rotatably mounted on the shafts 2, 3 without structural and space problems.
[0044]
As shown in FIG. 2B, the center portion 7a extends in a direction orthogonal to the coaxial line L at a position offset from the axis L of the shaft 2 (large-diameter portion 2a), and the axis L1 of the center portion 7a. And an axis L of the shaft 2 at a predetermined interval H. Further, the respective central portions 7a are provided at equal intervals in the circumferential direction of the shaft 2.
[0045]
On the other hand, the central portion 7b is provided on the large diameter portion 3a of the shaft 3 in the same manner as the central portion 7a is provided on the large diameter portion 2a. Each central portion 7b is positioned corresponding to each central portion 7a, and is offset with respect to the axis L of the shaft 3 in the same direction as the offset direction with respect to the axis L of the shaft 2 at the corresponding central portion 7a. I have. Therefore, the center portions 7a and 7b corresponding to each other are offset in the same direction with respect to the axis L of the shafts 2 and 3.
[0046]
Each of the links 4a, 4b is rotatable about the central portion 7a, 7b. On the other hand, the other end 6 of each link 4b is provided with a ball 8, and the other end 6 of each link 4a is provided with a cup 9 for supporting the ball 8 so as to roll. Then, the ball 8 is fitted into the inside of the cup 9, whereby the other end portions 6 of the links 4 a and 4 b are connected to be swingable about the ball 8.
[0047]
By connecting the shafts 2 and 3 by the constant velocity joint 1 having the links 4a and 4b as described above, when the shafts 2 and 3 try to incline with each other, the links 4a and 4b rotate around the center portions 7a and 7b. At the same time, it swings around the ball 8, thereby allowing the pair of shafts 2 and 3 to tilt. As a result, the shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other as shown in FIG. 3, for example, and rotation transmission between the shafts 2 and 3 via the constant velocity joint 1 in this state is enabled. . The rotation of the links 4a, 4b about the central portions 7a, 7b due to the inclination of the shafts 2, 3 is performed simultaneously in the three sets of links 4a, 4b, but as described above, the central portions 7a, 7b Is provided, it is suppressed that the links 4a, 4b in the three sets of links 4a, 4b interfere with each other during the rotation.
[0048]
Here, when rotation is transmitted between the shaft 2 and the shaft 3 via the constant velocity joint 1, a force (load) acting on the joint 1 in the rotation direction of the shaft 2, 3 is applied to the shaft 2, 3. FIG. 4 shows how the phase shifts according to the rotation phase of the solid line. Incidentally, the broken line in FIG. 4 indicates that when the rotation transmission between the pair of shafts is performed by a conventional Barfield constant velocity joint, the force acting on the joints in the rotation direction of the shafts changes in the rotation phase of the shafts. It shows how it changes in response.
[0049]
With respect to the load acting on the constant velocity joint 1, the three sets of links 4a and 4b provided in the joint 1 are distributed and received, so that the load received by one set of links 4a and 4b can be suppressed to a small value. it can. Further, it can be seen from the above figure that the fluctuation of the load acting on the constant velocity joint 1 when the shafts 2 and 3 rotate is smaller than the fluctuation of the load acting on the conventional Barfield type constant velocity joint. Therefore, as the peak value of the load fluctuation increases, the strength required for the constant velocity joint 1 increases, and it is possible to suppress the occurrence of insufficient strength of the joint 1.
[0050]
According to the embodiment described above, the following effects can be obtained.
(1) Since the center portions 7a and 7b for rotatably attaching the links 4a and 4b to the shafts 2 and 3 are offset from the axis L of the shafts 2 and 3, three shafts 3 per one shaft 2 and 3 are provided. The center portions 7a and 7b can be provided so as to surround the axis L of the shafts 2 and 3 in the circumferential direction. Due to the arrangement of the central portions 7a and 7b, no structural problem or space problem occurs when the three sets of links 4a and 4b are attached to the shafts 2 and 3. By transmitting rotation between the shaft 2 and the shaft 3 by the constant velocity joint 1 having the three sets of links 4a and 4b, the load acting on the constant velocity joint 1 at the time of this rotation transmission is reduced by three sets. The links 4a and 4b are distributed and received. Accordingly, it is possible to reduce the load that must be received by the pair of links 4a and 4b, and to prevent the constant velocity joint 1 from becoming insufficient in strength. Further, when the shafts 2 and 3 are connected by the constant velocity joint 1 provided with a pair of two links 4a and 4b, the inclination of the shafts 2 and 3 due to a structural problem as in a conventional Barfield type constant velocity joint. Since there is no restriction on the angle, the maximum inclination angle of the shafts 2 and 3 can be increased.
[0051]
(2) The center portions 7a and 7b are offset in the same direction with respect to the axis L of the shafts 2 and 3, extend in a direction perpendicular to these axes L, and are aligned with the axis L1 of the center portions 7a and 7b and the shaft 2 respectively. , 3 with a predetermined interval H provided between them. By providing the center portions 7a and 7b in this way, when the links 4a and 4b of the three sets of links 4a and 4b simultaneously rotate about the center portions 7a and 7b with the inclination of the pair of shafts 2 and 3, These links 4a and 4b can be prevented from interfering with each other.
[0052]
(3) The three sets of links 4a, 4b are provided at equal intervals in the circumferential direction of the shafts 2, 3. Therefore, when the load acting on the constant velocity joint 1 when transmitting the rotation between the shaft 2 and the shaft 3 is dispersedly received by the three sets of links 4a and 4b, the force acting on each set of links 4a and 4b is reduced. Can be even. Thereby, it is possible to suppress the load from acting on the predetermined links 4a, 4b, and to minimize the load applied to one set of the links 4a, 4b.
[0053]
(4) The shafts 2 and 3 are formed with large-diameter portions 2a and 3a for providing central portions 7a and 7b for attaching one end 5 of the links 4a and 4b to the shafts 2 and 3, respectively. For this reason, the degree of freedom in the arrangement of the center portions 7a and 7b with respect to the shafts 2 and 3 is increased, and the center portions 7a and 7b can be easily provided at positions offset from the axis L of the shafts 2 and 3.
[0054]
(5) The other end portions 6 of the links 4a and 4b are connected to each other by a ball 8 provided at the other end portion 6 of the link 4b and a cup 9 provided at the other end portion 6 of the link 4a. The links 4a and 4b can swing about the ball 8. Therefore, when the shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other and the links 4a and 4b swing about the ball 8, the cup 9 and the ball 8 roll relatively, so that the swing is smoothly performed. Become.
[0055]
The above embodiment can be modified, for example, as follows.
In the first embodiment, three sets of two pairs of links 4a and 4b are provided in the constant velocity joint 1, but the number may be further increased. For example, when six sets of links 4a and 4b are used, the constant velocity joint 1 is as shown in FIG. Also in this case, it is preferable to provide the links 4a and 4b at equal intervals in the circumferential direction of the shafts 2 and 3.
[0056]
-The structure shown in FIG. 6 and FIG. 7 can be adopted as a connection structure of the links 4a, 4b to the shafts 2, 3 (large-diameter portions 2a, 3a) in the first embodiment. That is, for example, a spherical rolling element 10 is provided between one end 5 of the links 4a, 4b (only 4a is shown) and the center 7a, 7b (only 7a is shown) in at least the rotational direction of the links 4a, 4b (the center 7a). , 7b). In this case, when the shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other and the links 4a and 4b rotate around the center portions 7a and 7b, the position between the center portions 7a and 7b and one end portion 5 of the links 4a and 4b is changed. By rolling the rolling element 10, the frictional resistance during the rotation becomes extremely small. When the frictional resistance is large, for example, when rotation is transmitted between the two shafts 2 and 3 in a state where the shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other, the rotation of the links 4a and 4b about the central portions 7a and 7 is performed. As a result, the load in the axial direction of the shafts 2 and 3 fluctuates as shown by a broken line in FIG. However, since the rotation of the links 4a, 4b about the center portions 7a, 7b is smoothly performed by the rolling of the rolling element 10, the above-mentioned load fluctuation in the axial direction of the shafts 2, 3 is not shown in FIG. Is suppressed as shown by the solid line in FIG.
[0057]
[Second embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 9 is a perspective view showing the constant velocity joint 1 of this embodiment. 10A is a view showing the constant velocity joint 1 of FIG. 9 as viewed from the direction of arrow BB, and FIG. 10B is a view showing the constant velocity joint 1 of FIG. It is a figure showing the state seen from the -C direction.
[0058]
As shown in FIG. 9, also in the constant velocity joint 1, as in the first embodiment, a pair of shafts 2, 3, large diameter portions 2a, 3a, three sets of links 4a, 4b, and a central portion 7a. , 7b, etc. are provided.
[0059]
As shown in FIG. 10A, the center portions 7a and 7b of the equal speed joint 1 extend in a direction orthogonal to the axis L of the shafts 2 and 3, and the axis L1 of the center portions 7a and 7b is , 3 so as to intersect with the axis L. Further, the center portions 7a and 7b are located at equal intervals in the circumferential direction of the shafts 2 and 3, and the positional relationship of each center portion 7b in the circumferential direction of the shafts 2 and 3 with respect to each center portion 7a is represented by an axis L. Are shifted from each other by about 60 ° in the rotation direction.
[0060]
As shown in FIG. 10 (b), a pair of links 4a, 4b is provided so as to connect between central portions 7a, 7b offset in opposite directions with respect to the axis L of the shafts 2, 3. Have been. Therefore, in the constant velocity joint 1, a total of three sets of the center portions 7a and 7b offset in opposite directions are provided as a pair, and one set of the links 4a and 4a is provided for each set of the center portions 7a and 7b. 4b will be provided.
[0061]
Here, a connection structure of the pair of links 4a and 4b to the center portions 7a and 7b of the one end 5 and a connection structure of the links 4a and 4b to the other end 6 will be described.
[0062]
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view showing a state where one end 5 of the link 4a (4b) is connected to the center 7a (7b). As can be seen from the figure, the central portion 7a is in a state penetrating the one end portion 5, and a plurality of rollers 11 are circumferentially provided between the outer peripheral surface of the central portion 7a and the inner peripheral surface of the one end portion 5. Are lined up. These rollers 11 are connected to the outer peripheral surface of the central portion 7a (7b) by a retainer 13 fixed to the central portion 7a (7b) by a snap ring 12 and a step portion 14 formed in the central portion 7a (7b). It is held so as to be able to roll in the circumferential direction between the inner peripheral surface of the portion 5 and the inner peripheral surface. Therefore, when the one end 5 of the link 4a (4b) rotates around the center 7a (7b), the roller 11 rolls and the rotation is performed smoothly.
[0063]
On the other hand, as shown in FIG. 9, the other end 6 of the link 4a is inserted into a cup 9 provided at the other end 6 of the link 4b, and is connected to be swingable within the cup 9. . The outer peripheral surface 6 a of the other end 6 of the link 4 a is formed in a spherical shape and is in contact with the inner peripheral surface of the cup 9. Therefore, when the pair of links 4a, 4b swings, the inner peripheral surface of the cup 9 of the link 4a slides along the outer peripheral surface of the other end 6 of the link 4a. The movement is assumed to be smooth.
[0064]
When the pair of shafts 2 and 3 connected by the constant velocity joint 1 are inclined with respect to each other, for example, as shown by an arrow D in FIG. 10B, the links 4a and 4b move around the center portions 7a and 7b. While rotating, it swings about the other end 6 of the link 4a, thereby allowing the pair of shafts 2 and 3 to tilt. When the pair of shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other, at least one of the three sets of links 4 a and 4 b is bent around the other end 6 and projects outward from the shafts 2 and 3.
[0065]
In the state where the pair of shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other as shown by the arrow D as described above, the links 4a and 4b located at the lowermost side in FIG. (Only the link 4b is shown) protrudes outside the shafts 2 and 3, ie, in the direction of arrow E. The direction in which the links 4a and 4b protrude is about 90 ° in the circumferential direction of the shafts 2 and 3 with respect to the offset direction (arrows F and G) with respect to the axis L of the center portions 7a and 7b to which the links 4a and 4b are connected. Will be different.
[0066]
According to this embodiment described in detail above, the following effects can be obtained in addition to the effects (1), (3), and (4) described in the first embodiment.
(6) When the pair of shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other, at least one of the three sets of links 4a and 4b is bent and protrudes outward from the shafts 2 and 3. The direction in which the links 4a, 4b protrude (the direction of the arrow E, etc.) and the direction of offset (the arrows F, G, etc.) with respect to the axis L of the center portions 7a, 7b to which the links 4a, 4b are connected are different from each other. Become. This is because a pair of center portions 7a and 7b extend in a direction orthogonal to the axis L of the shafts 2 and 3, and the axis L1 of the center portions 7a and 7b intersects with the axis L of the shafts 2 and 3. It is because it is provided as follows. By making the projecting directions of the links 4a, 4b different from the offset directions of the central portions 7a, 7b as described above, the projecting amount of the links 4a, 4b can be suppressed by the offset amount of the central portions 7a, 7b. . If the structure of the constant velocity joint 1 is such that the protruding directions of the links 4a and 4b and the protruding directions of the central portions 7a and 7b are the same, the direction of the arrow E changes to the direction of the arrow F. Or, it becomes the same as the arrow G, and the protrusion amount of the links 4a, 4b with respect to the axis L becomes larger by the offset of the center portions 7a, 7b. In addition, as an example of the constant velocity joint adopting such a configuration, the constant velocity joint 1 of the first embodiment can be given.
[0067]
Here, depending on whether the projecting directions of the links 4a and 4b and the offset directions of the center portions 7a and 7b are the same or different as described above, the projecting amount of the links 4a and 4b with respect to the axis L is different. FIG. 12 shows the difference.
[0068]
This figure shows the trajectory of the other ends 6 of the links 4a, 4b that are connected to each other when the shafts 2, 3 rotate. In FIG. 12, (a) shows the trajectory when the projecting direction of the links 4a, 4b and the offset direction of the center portions 7a, 7b are the same, and (b) shows the projecting direction of the links 4a, 4b. The trajectory is shown when the offset directions of the center portions 7a and 7b are different. 12 (a) and 12 (b), a solid line indicates a trajectory when the inclination angle when the shafts 2 and 3 are inclined to each other is a predetermined value α, and a broken line indicates that the predetermined value α is “0”. And the trajectory when the shafts 2 and 3 are not inclined with respect to each other. The trajectory indicated by the broken line in FIG. 12A and the trajectory indicated by the broken line in FIG. 12B are set to match each other.
[0069]
As can be seen from FIG. 12 (a), in the case where the protruding direction of the links 4a, 4b and the offset direction of the center portions 7a, 7b are the same, the shafts 2, 3 have an inclination angle of a predetermined value α. When inclined, the maximum amount of protrusion of the other end portions 6 of the links 4a and 4b with respect to the axis L takes a value of a predetermined value β1. On the other hand, when the protruding directions of the links 4a and 4b and the offset directions of the center portions 7a and 7b are different from each other as described above, when the shafts 2 and 3 incline at an inclination angle of a predetermined value α, As shown in FIG. 12B, the maximum protrusion amount of the other end portions 6 with respect to the axis L takes a value of a predetermined value β2 (<β1).
[0070]
From the above, it is clear that the projecting direction of the links 4a, 4b and the offset direction of the center portions 7a, 7b are made different from each other as described above, so that the projecting amounts of the links 4a, 4b with respect to the axis L can be reduced. is there. Further, since the amount of protrusion of the links 4a and 4b can be reduced as described above, the mounting space for mounting the constant velocity joint 1 on an automobile or the like can be reduced.
[0071]
(7) When the links 4a and 4b rotate about the center portions 7a and 7b with the pair of shafts 2 and 3 inclined with respect to each other, the center portions 7a and 7b and one end 5 of the links 4a and 4b are connected to each other. Rolling the roller 11 during the rotation makes the frictional resistance during the rotation extremely small. When the frictional resistance is large, for example, when rotation transmission is performed between the two shafts 2 and 3 in a state where the pair of shafts 2 and 3 are inclined with respect to each other, the links 4a and 4b around the central portions 7a and 7b Rotation is not performed smoothly, and the load in the axial direction of the shafts 2 and 3 fluctuates accordingly. However, since the rotation of the links 4a, 4b about the center portions 7a, 7b is smoothly performed by the rolling of the rollers 11, the fluctuation of the load in the axial direction of the shafts 2, 3 as described above is suppressed. Can be.
[0072]
(8) As described above, when the links 4a, 4b rotate around the center portions 7a, 7b, the pair of links 4a, 4b swings about the other end 6 of the link 4a. . When the pair of links 4a, 4b swings, the inner peripheral surface of the cup 9 of the link 4b slides with the spherical outer peripheral surface 6a of the other end 6 of the link 4a. , The swing can be made smooth.
[0073]
[Third embodiment]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the constant velocity joint 1 of this embodiment, the two sets of central portions 7a and 7b are not offset in opposite directions with respect to the axis L of the shafts 2 and 3 as in the second embodiment. It is offset in the same direction as shown in a). For this reason, the central portions 7a and 7b are located facing each other between the shafts 2 and 3, and a pair of links 4a and 4b are provided so as to connect the central portions 7a and 7b.
[0074]
When the pair of shafts 2 and 3 connected by the constant velocity joint 1 are inclined with respect to each other, for example, as shown by an arrow D in FIG. 13A, the links 4a and 4b move around the center portions 7a and 7b. While rotating, it swings around the other end 6 of the link 4a. As a result, of the three sets of links 4a and 4b, the lowermost set of links 4a and 4b in FIG. 13B is bent around the other end 6 and protrudes in the direction of arrow E. become. The projecting direction (arrow E) of the links 4a and 4b is also different from the offset direction (arrow F) of the center portions 7a and 7b to which the links 4a and 4b are connected with respect to the axis L.
[0075]
In this embodiment, the same effect as in the second embodiment can be obtained.
[Fourth embodiment]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0076]
Also in the constant velocity joint 1 of this embodiment, the two sets of central portions 7a and 7b are not offset in opposite directions with respect to the axis L of the shafts 2 and 3 as in the second embodiment. It is offset in the same direction as shown in a). For this reason, the central portions 7a and 7b are located facing each other between the shafts 2 and 3, and a pair of links 4a and 4b are provided so as to connect the central portions 7a and 7b.
[0077]
When the pair of shafts 2 and 3 connected by the constant velocity joint 1 are inclined with respect to each other, for example, as shown by an arrow D in FIG. 14A, the links 4a and 4b move around the center portions 7a and 7b. While rotating, it swings around the other end 6 of the link 4a. As a result, of the three sets of links 4a and 4b, the lowermost set of links 4a and 4b in FIG. 14B is bent around the other end 6 and protrudes in the direction of arrow E. become. The projecting direction (arrow E) of the links 4a and 4b is also different from the offset direction (arrow F) of the center portions 7a and 7b to which the links 4a and 4b are connected with respect to the axis L.
[0078]
Further, the links 4a, 4b connected to the pair of center portions 7a, 7b are provided to be inclined toward the shafts 2, 3 with respect to a plane FA orthogonal to the axis L1 of the center portions 7a, 7b. For this reason, the pair of links 4a and 4b is brought closer to the shafts 2 and 3, and the links 4a and 4b are closer to the axis L of the shafts 2 and 3. Therefore, the projections of the links 4a, 4b in the direction orthogonal to the axis L of the shafts 2, 3 are suppressed to be small, and the size of the constant velocity joint 1 can be further reduced.
[0079]
According to this embodiment, the same effect as that of the second embodiment can be obtained, and the effect that the size can be further reduced can be obtained.
[Other embodiments]
The above embodiments can be modified, for example, as follows.
[0080]
The links 4a and 4b do not need to be provided at equal intervals in the circumferential direction of the shafts 2 and 3.
If the diameters of the shafts 2 and 3 are such that the center portions 7a and 7b can be offset from the axis L of the shafts 2 and 3, the large diameter portions 2a and 3a are not necessarily provided.
[0081]
-The constant velocity joint 1 may be applied to something other than the drive shaft of an automobile.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a constant velocity joint according to a first embodiment.
FIGS. 2A and 2B are a side view and a front view schematically showing the constant velocity joint. FIG.
FIG. 3 is a side view schematically showing the state of the constant velocity joint when the shaft is inclined.
FIG. 4 is a graph showing how a force acting on a constant velocity joint in a shaft rotation direction changes according to a rotation phase of the shaft.
FIG. 5 is a perspective view showing another example of a constant velocity joint.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing another example of a connection structure between a link and a shaft.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a connection portion between the link and the shaft in FIG. 6 as viewed from the direction of arrows VII-VII.
FIG. 8 is a graph showing how the force acting on the constant velocity joint in the shaft axis direction changes according to the rotation phase of the shaft.
FIG. 9 is a perspective view showing a constant velocity joint according to a second embodiment.
10 (a) is a view showing the state of the constant velocity joint of FIG. 9 viewed from the direction of arrow BB, and FIG. 10 (b) is a view of the constant velocity joint of FIG. 9 (a) viewed from the direction of arrow CC. FIG.
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view showing a connection state of one end of a link to a center formed on a shaft.
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing the trajectories of the other ends of the pair of links connected to each other when the shaft rotates.
13A and 13B are a side view and a front view showing a constant velocity joint according to a third embodiment.
14A and 14B are a side view and a front view showing a constant velocity joint according to a fourth embodiment.
FIG. 15 is a schematic view showing a conventional Barfield type constant velocity joint.
FIG. 16 is a schematic view showing a conventional barfield type constant velocity joint.
FIG. 17 is a schematic view showing the structure of a Clement joint applied to a constant velocity joint.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Constant velocity joint, 2, 3 ... Shaft, 2a, 3a ... Large diameter part, 4a, 4b ... Link, 5 ... One end, 6 ... Other end, 6a ... Outer peripheral surface, 7a, 7b ... Central part, 8 ... Ball, 9 cup, 10 rolling element, 11 roller, 12 snap ring, 13 retainer, 14 step portion.

Claims

A pair of shafts provided between a pair of shafts, one end of each of the links being attached to the opposite end of the shafts so as to be rotatable about a central portion, and the other end of the link being In a constant velocity joint where the parts are swingably connected,
A constant velocity joint, wherein the central portion is provided at a position offset from an axis of the shaft.

The central portions, which are provided in pairs at opposite ends of the two shafts, are offset in the same direction with respect to the axis of the shaft, and extend in a direction perpendicular to the axis of the shaft, and The constant velocity joint according to claim 1, wherein the constant velocity joint is provided at a predetermined interval between the axis of the central portion and the axis of the shaft.

The central portion, which is provided in pairs at each of the opposite ends of the shafts, is offset in opposite directions with respect to the axis of the shaft, and extends in a direction orthogonal to the axis of the shaft, and The constant velocity joint according to claim 1, wherein an axis of the central portion and an axis of the shaft intersect.

The central portions provided in pairs at opposite ends of the two shafts are offset in the same direction with respect to the axis of the shaft, and extend in a direction perpendicular to the axis of the shaft, and The constant velocity joint according to claim 1, wherein an axis of the central portion and an axis of the shaft intersect.

5. The constant velocity joint according to claim 4, wherein the pair of links attached to the pair of central portions is provided to be inclined toward the shaft with respect to a plane orthogonal to the axis of the central portion. 6.

3. The two sets of central parts are provided in three or more sets so as to surround the axis of the shaft in the circumferential direction, and the two sets of links are provided in three or more sets corresponding to the respective central parts. 6. The constant velocity joint according to any one of items 1 to 5,

7. The constant velocity joint according to claim 6, wherein the pair of center portions and the pair of links are provided at equal intervals in a circumferential direction of the shaft.

The constant velocity joint according to any one of claims 1 to 7, wherein a large diameter portion is formed at an end of the shaft.

The constant velocity joint according to any one of claims 1 to 8, wherein the other ends of the pair of links are swingably connected around a ball attached to one of the other ends.

The constant velocity according to any one of claims 1 to 8, wherein the other ends of the pair of links are connected to slide along a spherical surface formed on one of the other ends when swinging. Joint.

The constant velocity joint according to any one of claims 1 to 10, wherein a rolling element that can roll in a rotation direction of the link is provided between one end of each link and the center.

The constant velocity joint according to any one of claims 1 to 11, wherein a distance between the other end of the pair of links and the ends of the shafts is equal to each other.

13. The constant velocity joint according to claim 12, wherein each pair of the links is formed to have an equal length.